JP2016138459A - 液体添加装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関の排気管中に液体を噴射する液体添加装置において、噴孔形成面での液体付着量を低減できる液体添加装置を提供する。
【解決手段】内燃機関2の排気管3には、NOx選択還元触媒としてのSCRF7が配置される。SCRF7の上流には排気管3中に尿素水を添加する液体添加装置としての添加弁5が配置される。添加弁5の噴孔が形成されたノズル先端面52(噴孔形成面)から、重力方向の成分を有する方向且つ排気管3中に伸びた棒状の液体案内部54が設けられる。液体案内部54は、噴孔からの尿素水噴霧の進路を妨害しない位置に設けられ、具体的には、ノズル先端面52から離れるほど、各噴孔の噴射方向中心線に対する径方向の外側に広がるように設けられる。液体案内部54は、ノズル先端面52における噴孔から半径2mm以内の位置に固定される。液体案内部54の先端付近は、SCRF7の再生によって周期的に400℃以上に上昇する。
【選択図】図1
【解決手段】内燃機関2の排気管3には、NOx選択還元触媒としてのSCRF7が配置される。SCRF7の上流には排気管3中に尿素水を添加する液体添加装置としての添加弁5が配置される。添加弁5の噴孔が形成されたノズル先端面52(噴孔形成面)から、重力方向の成分を有する方向且つ排気管3中に伸びた棒状の液体案内部54が設けられる。液体案内部54は、噴孔からの尿素水噴霧の進路を妨害しない位置に設けられ、具体的には、ノズル先端面52から離れるほど、各噴孔の噴射方向中心線に対する径方向の外側に広がるように設けられる。液体案内部54は、ノズル先端面52における噴孔から半径2mm以内の位置に固定される。液体案内部54の先端付近は、SCRF7の再生によって周期的に400℃以上に上昇する。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の排気管中に尿素水等の液体を添加する液体添加装置に関する。
内燃機関の排気浄化システムの一つに尿素SCRシステムが知られている。その尿素SCRシステムでは排気管に排気ガス中のNOxを選択的に還元浄化するためのNOx選択還元触媒が設けられる。そのNOx選択還元触媒の上流には、排気管中に還元剤としての尿素水を噴射する添加弁が設けられる。そして、NOx選択還元触媒において、尿素水から生成されたアンモニアでNOxを窒素と水とに分解する還元反応が行われる。
この種の添加弁においては、噴孔から噴射された尿素水の一部が直接横方向に流れて、噴孔が形成された噴孔形成面(噴孔プレート)に付着することがある。また、噴孔から一旦噴射された尿素水の微小噴霧が排気ガスの気流によって噴孔形成面に再付着することもある。さらに、添加弁の閉弁時に噴孔内からしみ出した尿素水が噴孔形成面に付着することもある。噴孔形成面に付着した尿素水はやがて水分が蒸発して固形化することで、噴霧形状に影響を及ぼしたり、噴霧の貫徹を阻害したりするといった不具合が発生してしまう。
噴孔の周辺へのデポジットの堆積を抑制する技術として、例えば特許文献1に開示された技術が公知である。この特許文献1の技術は、燃料噴射弁に関する技術であるが、噴孔プレートに、噴孔の燃料出口側に付着した燃料を噴孔群の外周側に案内する燃料案内部(案内溝)を設けるというものである。
しかしながら、特許文献1の技術では、噴孔形成面に付着する液体の位置をコントロールしているが、噴孔形成面における液体の付着量は低減できない。そのため、堆積物はいずれ噴孔付近まで迫り、噴霧形状の変化、噴射量の低下などを招くことになる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、内燃機関の排気管中に液体を噴射する液体添加装置において、噴孔形成面での液体付着量を低減できる液体添加装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の液体添加装置は、燃機関の排気管中に液体を噴射する噴孔が形成された噴孔形成面と、
前記噴孔形成面又はその近傍から、重力方向の成分を有する方向且つ前記排気管中に伸びた棒状の液体案内部と、
を備えることを特徴とする。
前記噴孔形成面又はその近傍から、重力方向の成分を有する方向且つ前記排気管中に伸びた棒状の液体案内部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、噴孔形成面又はその近傍から、重力方向の成分を有する方向且つ排気管中に伸びた棒状の液体案内部を備えるので、重力の作用により、噴孔形成面に付着した液体を液体案内部の先端側(噴孔形成面から離れた排気管中の位置)に案内することができる。よって、噴孔形成面での液体付着量を低減できる。なお、本発明における噴孔形成面の近傍とは、液体案内部が噴孔形成面に接触していないものの、噴孔形成面に付着した液滴が液体案内部の端部に当たる程度に、噴孔形成面に近い位置を意味する。つまり、上記近傍は、噴孔形成面に付着する液滴の大きさ程度に、噴孔形成面と液体案内部とが離れていることを意味する。また、液体案内部を棒状とすることで、排気ガスの熱を噴孔形成面に伝えにくくすることができ、噴孔形成面が高温になることによる不具合を抑制できる。特に、液体案内部の一端を、噴孔形成面に接触させないで、噴孔形成面の近傍に配置する場合には、より一層、排気ガスの熱を噴孔形成面に伝えにくくするができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、車両に搭載された排気浄化システム100の側面断面図を示している。先ず、排気浄化システム100の構成を説明する。排気浄化システム100は、内燃機関としてのディーゼルエンジン2(以下、単にエンジンという)から排出される排気ガスを浄化するシステムである。詳細には、排気浄化システム100は、排気ガス中のNOxを浄化する尿素SCRシステムを含む形で構成されている。その排気浄化システム100では、エンジン2に円筒状の排気管3が接続されており、エンジン2から排出された排気ガスはその排気管3中(排気通路)を流れて車両外に排出されるようになっている。
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、車両に搭載された排気浄化システム100の側面断面図を示している。先ず、排気浄化システム100の構成を説明する。排気浄化システム100は、内燃機関としてのディーゼルエンジン2(以下、単にエンジンという)から排出される排気ガスを浄化するシステムである。詳細には、排気浄化システム100は、排気ガス中のNOxを浄化する尿素SCRシステムを含む形で構成されている。その排気浄化システム100では、エンジン2に円筒状の排気管3が接続されており、エンジン2から排出された排気ガスはその排気管3中(排気通路)を流れて車両外に排出されるようになっている。
排気管3には、排気ガス中の有害成分の一つであるHCやCOを酸化浄化する酸化触媒4(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)が配置されている。酸化触媒4は、例えば、フロースルータイプのセラミック製ハニカムや金属製のメッシュなどに、HC、COの酸化反応を促進させる触媒成分(例えば、Pt(白金)やPd(パラジウム)など)を担持した構造となっている。
酸化触媒4の活性は温度による依存性が高く、低温ではほとんど酸化作用はない。そのため、エンジン2の始動後に早めに酸化触媒4を暖めてHCやCOの酸化浄化を促進するために、酸化触媒4は後述するSCRF7よりも上流(エンジン2に近い側)に配置されている。また、酸化触媒4は、酸化反応により排気ガスを昇温して、昇温した排気ガスによりSCRF7に堆積した粒子状物質(PM、すす)を燃焼除去する役割も担っている。酸化触媒4による排気ガスの昇温は、例えば、エンジン2において動力を得るための主噴射の後に実施されるポスト噴射により酸化触媒4に供給される未燃燃料(HC)、又は酸化触媒4の前段(上流)の排気管3に設置される排気燃料インジェクタ(図示外)から酸化触媒4に供給される燃料(HC)が、酸化触媒4で燃焼することにより実施される。
酸化触媒4の下流の排気管3には、排気ガス中のNOxを選択的に還元浄化するSCRF(Selective Catalytic Reduction Filter)7が配置されている。SCRF7は、NOxのSCR(選択触媒還元)を促進する触媒成分(SCR触媒)を含有するとともに、排気ガス中のPM(粒子状物質)を捕獲する機能(DPF機能)も有している。SCRF7は、例えば、ウォールスルータイプのセラミック製ハニカムに触媒成分を担持した構造となっている。排気ガスは、SCRF7の多孔性の隔壁を通過しながら下流に流れ、その間に排気ガス中のPMがSCRF7に捕集される。
SCRF7に含有されている触媒成分は、尿素水から生成されたアンモニア(NH3)とNOxとの還元反応として例えば下記式1、式2、式3の還元反応を促進させるものであり、例えばバナジウム、モリブデン、タングステン等の卑金属酸化物である。このように、排気ガスがSCRF7を通過する間に、NOxは例えば下記式1、式2、式3により水や窒素に分解(浄化)する。なお、SCRF7に代えて、通常のSCR触媒、すなわちPMの捕集機能を有せず、NOxの還元浄化のみを行うタイプの触媒を採用しても良い。
4NO+4NH3+O2→4N2+6H2O ・・・(式1)
6NO2+8NH3→7N2+3H2O ・・・(式2)
NO+NO2+2NH3→2N2+3H2O ・・・(式3)
4NO+4NH3+O2→4N2+6H2O ・・・(式1)
6NO2+8NH3→7N2+3H2O ・・・(式2)
NO+NO2+2NH3→2N2+3H2O ・・・(式3)
また、SCRF7では無制限にPMを捕集できるわけではないので、定期的(周期的)にSCRF7に捕集されたPMを燃焼除去する再生処理が行われる。この再生処理は、上述の酸化触媒4による排気ガスの昇温により行われる。なお、SCRF7が本発明のNOx選択還元触媒に相当する。
酸化触媒4とSCRF7の間には、排気ガスを旋回流で通過させる、つまり旋回流を生じさせる旋回流型通路6(スパイラルミキサー)が配置されている。スパイラルミキサー6は、後述する添加弁5から噴射された尿素水(尿素水噴霧)を排気ガス中に分散させて、尿素水と排気ガスとの混じりを良くするための通路である。
スパイラルミキサー6の前段(スパイラルミキサー6と酸化触媒4の間)には、排気管3に取り付けられる形で、排気管3中に尿素水(還元剤)を噴射する本発明の液体添加装置としての添加弁5が配置されている。本実施形態では、添加弁5は、その中心軸線L1が重力方向に平行となるように、言い換えると、ノズル先端面52が重力方向(図1の下方向)に向くように、配置される。ただし、ノズル先端面52の向きは、重力方向の成分を有するのであれば、重力方向に一致していなくても良く、つまり、斜め下向きであっても良い。また、後述する第2実施形態のように、添加弁5は、重力方向に対して横向きに、つまり、ノズル先端面52の向きが重力方向に直交するように、配置されたとしても良い。また、図1では、添加弁5は、排気管3に直角に取り付けられているが、直角以外の角度(例えば、若干スパイラルミキサー6の方を向いた角度)で排気管3に取り付けられたとしても良い。
添加弁5の取付及び構造についてさらに説明すると、添加弁5は、ガソリンエンジンの筒内または吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射弁(インジェクタ)と同様の構造を有している。すなわち、添加弁5は、電磁ソレノイド等からなる駆動部(図示外)と、尿素水を流通させる尿素水通路(図示外)や円筒状のノズル51(図1、図2参照)を開閉するための棒状のニードル(図示外)を有する弁本部とを備えた電磁式開閉弁として構成されている。そして、電磁ソレノイドが通電されると、その通電に伴いニードルが開弁方向に移動し、そのニードルの移動に伴いノズル先端面52から尿素水が噴射される。
図2はノズル51の拡大図である。図2に示すように、ノズル51の先端面を構成する噴孔プレート52には、尿素水の噴射口となる噴孔53が形成されている。なお、噴孔プレート52の前面(ノズル先端面)は円形かつ平面状に形成されている。図2では、3個の噴孔53が形成されているが、噴孔53は何個形成されたとしても良い。これら3つの噴孔53は、噴孔プレート52の中心521を中心とした単一の同心円上に等間隔で配置されている。つまり、各噴孔53と中心521間の距離は、3つの噴孔53間で同じである。ただし、3つの噴孔53は、単一の同心円上に配置されていなくても良い。つまり、中心521から各噴孔53までの距離が噴孔53間で異なっていても良い。また、各噴孔53は、ノズル先端面52の法線方向に尿素水が噴射されるように、孔の向きが設定されても良いし、その法線方向以外の斜め方向に尿素水が噴射されるように、孔の向きが設定されても良い。なお、ノズル先端面52が本発明の噴孔形成面に相当する。
また、図1に示すように、円筒状のノズル51の側面周囲を取り囲むように金属製のアダプタ8が設けられている。添加弁5はそのアダプタ8を介して排気管3に取り付けられている。アダプタ8は、添加弁5の中心軸線L1に対して側方(直角方向)に突出したフランジ部85を有する。そのフランジ部85がボルト等で排気管3に締結されている。このとき、アダプタ8が締結される排気管3の一部分には開口31が形成されており、その開口31にフランジ部85の一部が嵌る形で、アダプタ8は排気管3に取り付けられる。
また、開口31に配置されるアダプタ8の裏面86には、ノズル51の径よりも大きい径の凹部84が形成されている。アダプタ8の内部には、凹部84の底面に開口を形成する、ノズル51の径と略同じ径の貫通孔87が形成されている。ノズル51は、ノズル先端面52が貫通孔87の開口(凹部84の底面)に略一致するように、貫通孔87に挿入されている。このように、ノズル先端面52は、凹部84の底面の位置において排気管3中に露出している。ノズル先端面52を凹部84に配置することで、ノズル先端面52を排気ガスの主流から遠ざけることができ、排気ガスの熱がノズル先端面52に伝わるのを抑制できる。
なお、本実施形態では、アダプタ8と排気管3の間には他の部品が介在していないが、アダプタ8と排気管3の間に筒状部材を介在させて、ノズル先端面52をその筒状部材の内側にくるようにしても良い。これによって、より一層、ノズル先端面52を排気ガスの主流から遠ざけることができ、ノズル先端面52が高温になりすぎるのを抑制できる。
アダプタ8の内部には、ノズル51を冷却するための冷却水(例えば100℃前後のエンジン冷却水)が流れる冷却通路83が形成されている。また、アダプタ8には、冷却通路83に通ずる形で冷却水入口81及び冷却水出口82が接続されている。そして、冷却水入口81から冷却通路83に冷却水が注入され、注入された冷却水が冷却通路83を通った後、冷却水出口82から出されることで、アダプタ8及びその内部に配置されたノズル51が冷却される。この冷却により、ノズル先端面52は例えば110℃程度に冷却される。なお、本実施形態では、冷却水によりノズル51を冷却しているが、冷気によりノズル51を冷却しても良い。
図2に示すように、ノズル先端面52には、ノズル先端面52に付着した尿素液滴をノズル先端面52の面外に案内するための、棒状の液体案内部54が設けられている。詳しくは、液体案内部54の一端54a(根本)が、ノズル先端面52のうち尿素液滴が溜まりやすい箇所において溶接等で固定されており、その一端54aから排気管中に真っ直ぐに伸びて、他端54b(先端)が排気管中で非固定(自由端)の状態になっている。このように、液体案内部54は、ノズル先端面52の外周縁よりも内側においてノズル先端面52に支持されている。ノズル先端面52の尿素液滴が溜まりやすい箇所は、ノズル51のタイプによっても変わってくるが、例えば、噴孔53から半径2mm以内(図3参照)とすることができる。この場合には、一端54aは、ノズル先端面52の噴孔53付近(噴孔53から半径2mm以内)に接続される。
本実施形態では、液体案内部54は、噴孔53の個数分、つまり3個設けられている。ただし、液体案内部54は、噴孔53の個数以外の個数分、設けられたとしても良い。各液体案内部54は、各噴孔53の周囲(例えば噴孔53から半径2mm以内)に固定されている。また、各液体案内部54は、各噴孔53から噴射される尿素水噴霧の進路を妨害しない位置に配置されている。なお、図2には、一つの噴孔53からの尿素水噴霧55のみを図示し、他の噴孔53からの尿素水噴霧の図示を省略している。
尿素水噴霧55の進路を妨害しないようにするために、液体案内部54(一端54a)は、ノズル先端面52のうち、ノズル先端面52の中心521を中心とした噴孔53(噴孔53の中心)を通る円の外側に固定される。本実施形態では、3つの噴孔53は、中心521を中心とした単一の同心円上に形成されているので、3つの液体案内部54はその同心円の外側に固定される。これによって、各液体案内部54の直近の噴孔53からの尿素水噴霧だけでなく、他の噴孔53からの尿素水噴霧に対しても、尿素水噴霧の形状に影響を与えてしまうのを抑制できる。なお、同心円の内側に尿素液滴が溜まりやすい場合には、同心円の内側に液体案内部54を固定しても良い。
また、図2の左側の液体案内部54は、ノズル先端面52から離れるほど、尿素水噴霧55の噴射方向中心線56に対する径方向R1(図2参照)の外側に広がるように、つまり噴射方向中心線56から遠ざかるように、設けられる。同様に、図2の右側の液体案内部54は、ノズル先端面52から離れるほど、右側の噴孔53から噴射された尿素水噴霧(図示外)の噴射方向中心線に対する径方向の外側に広がるように、設けられる。同様に、図2の真ん中の液体案内部54は、ノズル先端面52から離れるほど、真ん中の噴孔53から噴射された尿素水噴霧(図示外)の噴射方向中心線に対する径方向の外側に広がるように、設けられる。このように、各液体案内部54は、重力方向を下向きとして、ノズル先端面52から斜め下方向(重力方向を有する方向)に伸びるように、設けられる。なお、図2では、各液体案内部54は、ノズル先端面52から離れるほど、ノズル51の中心軸線L1に対する径方向R2の外側に広がるように、設けられているとも言える。
さらに、SCRF7の周期的な再生処理によって、液体案内部54の先端54b付近における排気温は、周期的に350℃以上、より好ましくは400℃以上に上昇する。つまり、液体案内部54は、先端54b付近が350℃以上、より好ましくは400℃以上に上昇する位置まで伸びている。ここで、図4は、再生処理時におけるアダプタ8の凹部84付近の排気温を等高線で示している。なお、図4では、左から右に排気ガスが流れている例を示している。図4に示すように、ノズル先端面52は冷却されているので、ノズル先端面52付近の排気温は200℃以下となっているのに対し、液体案内部54の先端54b付近では400℃を超えている。なお、図4では、液体案内部54の先端54bが凹部84内に位置した例を示しているが、凹部84の外側に位置しても良い。この場合には、より一層、先端54b付近を高温にでき、先端54b付近まで案内された尿素由来析出物(シアヌル酸、アンメリド、アンメリン、メラミンなど)を分解しやすくできる。
液体案内部54の径が小さいほど、排気ガスの熱をノズル先端面52に伝えにくくすることができる。ただし、径が小さすぎると、液体案内部54の強度が弱くなる。よって、液体案内部54の径は、排気ガスによる熱伝達と、強度とを考慮して適宜に定めることができる。また、液体案内部54の断面形状は、円形、四角形などどのような断面形状であっても良い。
また、排気浄化システム100には、尿素水を貯蔵する尿素水タンク(図示外)、尿素水タンクと添加弁5の間を繋ぐ配管(図示外)、尿素水タンクから尿素水を汲み上げて配管を通じて添加弁5側に吐出するポンプ(図示外)、配管内の尿素水の圧力を所定圧力となるように調整するレギュレータ(図示外)、添加弁5を駆動制御する制御回路(図示外)等が設けられている。その制御回路は、添加弁5を間欠駆動して、エンジン2の運転状態に応じた尿素水量、言い換えるとエンジン2から排出されるNOx量に応じた尿素水量を添加弁5で噴射させる。
以上が排気浄化システム100の構成である。次に、排気浄化システム100の作用効果を説明する。添加弁5を制御する制御回路はエンジン2の運転状態に応じた量の尿素水を添加弁5に噴射させる。添加弁5から噴射された尿素水は、スパイラルミキサー6内で排気ガス中に分散して、SCRF7に到達する。なお、尿素水は、SCRF7の内部で又はSCRF7に到達する前に、加水分解によりアンモニア(NH3)に変換される。そして、SCRF7にて、アンモニアとNOxとが反応して、NOxが還元浄化される。
また、噴孔53から噴射された尿素水の一部が直接横方向に流れたり、添加弁5の閉弁時に噴孔53から尿素水がしみ出たり、一旦噴射された尿素水の微小液滴が気流によってノズル先端面52に舞い戻ってきたりするなどで、ノズル先端面52の噴孔53付近には尿素液滴が付着する。本発明では、噴孔53付近に棒状の液体案内部54が配置されており、その液体案内部54は重力方向の成分を有する方向(斜め下方向)に伸びているので、噴孔53付近に付着した尿素液滴は、重力によって液体案内部54の先端54b側に案内される。よって、ノズル先端面52での尿素液滴の付着量を低減できる。
先端54b側に案内された尿素液滴は、排気管3中に落ちるか、排気ガスの主流に晒されることで、液体案内部54上で固体尿素として析出する。その固体尿素は、高温の排気ガスに晒されることで、シアヌル酸、アンメリド、アンメリン、メラミンなどの尿素由来析出物に変形(樹脂化)する。樹脂化した尿素由来析出物は400℃以上で完全に分解するが、先端54b付近は、SCRF7の周期的な再生処理により周期的に400℃以上に上昇するので、先端54b付近で析出した尿素由来析出物を完全に分解できる。よって、液体案内部54に一定以上の量の尿素由来析出物が溜まるのを抑制でき、その尿素由来析出物がノズル先端面52まで及んでしまうのを抑制できる。このように、本発明では、ノズル先端面52に尿素由来析出物が堆積するのを抑制でき、その結果、噴霧形状に影響を及ぼしたり、噴霧の貫徹を阻害したりするといった不具合を抑制できる。
なお、先端54b付近が400℃に至らないものの350℃程度に上昇する場合であっても、ある程度は尿素由来析出物を分解できるので、ノズル先端面52に尿素由来析出物が堆積するのを抑制できる。
また、液体案内部54は、噴孔53が配置された同心円の外側、かつ、ノズル先端面52から離れるほど、噴射方向中心線に対する径方向の外側に広がるように配置されるので、噴霧の進路を妨害するのを抑制でき、噴霧形状が変化してしまうのを抑制できる。また、液体案内部54は、ノズル先端面52に接触しているので、ノズル先端面52に付着した液滴を液体案内部54上に案内しやすくできる。さらに、液体案内部54は、ノズル先端面52に支持されているので、簡易な構成で液体案内部54を支持することができる。
また、液体案内部54は棒状に形成されているので、他の形状(例えば平板状)に形成された場合に比べて、排気ガスに晒される面積を小さくでき、その結果、液体案内部54を介して排気ガスの熱がノズル先端面52に伝わるのを抑制できる。これにより、ノズル51の温度上昇を抑制でき、温度上昇による添加弁5の不具合(例えば、添加弁5内の尿素水の特性が変化してしまう不具合など)を抑制できる。また、ノズル先端面52は、凹部84に配置されているので、ノズル先端面52を排気ガスの主流から遠ざけることができ、ノズル51の温度上昇をより一層抑制できる。
また、液体案内部54は、噴孔53付近(噴孔53から半径2mm以内)に固定されるので、噴孔53からしみ出た尿素液滴や、噴孔53から直接横方向に流れた尿素液滴を迅速にノズル先端面52から除去できる。
これに対して、液体案内部54が設けられていないとすると、ノズル先端面52に付着した尿素液滴は表面張力によりノズル先端面52に留まってしまい、それが樹脂化することで、噴霧形状に影響を及ぼしたり、噴霧の貫徹を阻害したりするといった不具合が発生する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を上記実施形態と異なる部分を中心に説明する。図5は、本実施形態の排気浄化システム101の側面断面図を示している。図5において図1の構成と同様の構成には同一の符号を付している。排気浄化システム101は、ディーゼルパティキュレートフィルタ11(以下、DPFという)、SCR触媒12及び添加弁13が第1実施形態と異なっており、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。
次に、本発明の第2実施形態を上記実施形態と異なる部分を中心に説明する。図5は、本実施形態の排気浄化システム101の側面断面図を示している。図5において図1の構成と同様の構成には同一の符号を付している。排気浄化システム101は、ディーゼルパティキュレートフィルタ11(以下、DPFという)、SCR触媒12及び添加弁13が第1実施形態と異なっており、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。
酸化触媒4の下流の排気管3には、DPF11が設けられている。そのDPF11は、排気ガス中のPMを捕集するフィルタである。DPF11は、例えば、コーディエライト等の耐熱性セラミックスをハニカム構造に成形して、ガス流路となる多数のセルを入口側または出口側が互い違いとなるように目封じして構成される。エンジン2から排出された排気ガスは、DPF11の多孔性の隔壁を通過しながら下流へ流れ、その間に排気ガスに含まれるPMが捕集されて次第に堆積する。また、DPF11に捕集されたPMを燃焼除去してDPF11を再生させるために、酸化触媒4による排気ガスの昇温処理(再生処理)が周期的に行われる。
そのDPF11の下流の排気管3には、本発明の液体添加装置としての添加弁13、スパイラルミキサー6がこの順に配置されている。添加弁13の詳細は後述する。さらに、スパイラルミキサー3の下流の排気管3には、DPF機能を有しない通常のSCR触媒12が配置されている。そのSCR触媒12は、DPF機能を有しない点以外は、図1のSCRF7と同様である。すなわち、SCR触媒12は、尿素水から生成されたアンモニア(NH3)とNOxとの還元反応(上記式1、式2、式3)を起こさせて、NOxを水や窒素に分解する。なお、SCR触媒12が本発明のNOx選択還元触媒に相当する。
添加弁13は、重力方向に直角な方向、すなわち横方向に配置されている。排気管3は、重力方向に直角な方向(横方向)に法線を有する壁部32を有する。添加弁13は、その壁部32において、第1実施形態と同様のアダプタ8(図1参照)を介して横方向に取り付けられている。添加弁13は、横方向に、つまり、スパイラルミキサー6の方向に、尿素水を添加する。なお、添加弁13は、重力方向を下方向として斜め下方向に向くように配置されたとしても良い。添加弁13は、後述する液体案内部以外は、図1の添加弁5と同様の構造を有する。
ここで、図6は、添加弁13のノズル先端面付近の拡大図を示している。添加弁13が横方向に配置されることにより、添加弁13のノズル先端面14は、重力方向に直角な方向に向いている。そのノズル先端面14には、3つの噴孔15が形成されている。これら噴孔15は、中心141からの距離が噴孔15間で同じ距離となる位置に配置されても良いし、異なる距離となる位置に配置されても良い。図6では、中心141よりも上側に1つの噴孔15が、下側に2つの噴孔15が配置された例を示している。なお、ノズル先端面14が本発明の噴孔形成面に相当する。
また、ノズル先端面14には棒状の液体案内部16が配置されている。図6では、各噴孔15の周囲に1つずつ、計3つの液体案内部16が配置されている。なお、液体案内部16は3つ以外の個数であっても良い。
液体案内部16の一端16aは、ノズル先端面14のうち尿素液滴が溜まりやすい位置に溶接等で固定されている。詳しくは、第1の液体案内部161は、上側の噴孔15の周囲のうち、その噴孔15よりも下側(ノズル先端面14の中心側)の位置に固定されている。言い換えると、第1の液体案内部161は、中心141を中心とした、上側の噴孔15を通る円の内側に固定されている。第2、第3の液体案内部162、163は、それぞれ、下側の噴孔15の周囲のうち、その噴孔15よりも下側(ノズル先端面14の外周縁側)の位置に固定されている。言い換えると、第2、第3の液体案内部162、163は、中心141を中心とした、下側の噴孔15を通る円の外側に固定されている。
また、各液体案内部16は、重力方向を下方向として、ノズル先端面14から排気管3中に斜め下方向に伸びるように設けられる。つまり、各液体案内部16は、重力方向の成分を有する方向、且つ、ノズル先端面14から離れるほど各噴孔15の噴射方向中心線に対する径方向の外側に広がるように、伸びている。また、各液体案内部16は、先端16b付近が周期的に400℃以上に上昇する位置まで伸びている。なお、本実施形態では、DPF11で再生が行われた後の排気ガス(DPF11から流出後の排気ガス)により、先端16b付近が400℃以上に上昇するのに対し、第1実施形態では、SCRF7で再生が行われる前の排気ガス(SCRF7に流入する前の排気ガス)により先端54b付近が400℃以上に上昇する。
本実施形態の作用効果を説明すると、ノズル先端面14の各噴孔15付近には棒状の液体案内部16が設けられているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、噴孔15付近に付着した尿素液滴は、重力によって液体案内部16の先端16b側に案内され、周期的な排気温の上昇により分解除去される。よって、ノズル先端面14での尿素液滴の付着及び尿素由来析出物の堆積を低減でき、噴霧形状に影響を及ぼしたり、噴霧の貫徹を阻害したりするといった不具合を抑制できる。
また、各液体案内部16は、各噴孔15の下側に固定されているので、各噴孔15から噴射された尿素液滴が液体案内部16に当たってしまうのを抑制できる。また、ノズル先端面14に付着した尿素液滴は、重力によって、各噴孔15の下側に溜まりやすいと考えられる。この点、各液体案内部16は各噴孔15の下側に配置されているので、ノズル先端面14に付着した尿素液滴を効率的に液体案内部16に案内できる。
なお、重力によって、上側の噴孔15周囲よりも、下側の噴孔15周囲の方が尿素液滴が溜まりやすい場合には、第1の液体案内部161を省略しても良い。これによって、構成を簡素にできる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を上記実施形態と異なる部分を中心に説明する。図7は、本実施形態の排気浄化システム102の側面断面図を示している。図7において図1の構成と同様の構成には同一の符号を付している。排気浄化システム102は、液体案内部が第1実施形態と異なっており、それ以外は第1実施形態と同様である。
次に、本発明の第3実施形態を上記実施形態と異なる部分を中心に説明する。図7は、本実施形態の排気浄化システム102の側面断面図を示している。図7において図1の構成と同様の構成には同一の符号を付している。排気浄化システム102は、液体案内部が第1実施形態と異なっており、それ以外は第1実施形態と同様である。
図7に示すように、添加弁5の位置に、液体案内部付き支持部材20が設けられている。図8は、この支持部材20の斜視図を示している。支持部材20は、排気管3の開口31にはめ込まれる形で設けられる。詳しくは、支持部材20には、開口31にはめ込まれる円筒部21が形成されている。図7に示すように、アダプタ8は、凹部84の側壁を構成するとともに、開口31にはめ込まれる側壁部88を有する。円筒部21は、その側壁部88と開口31の内面の間に挟み込まれる形で設けられる。
円筒部21の一方の筒縁部には、円筒部21の径方向外側に張り出した第1リング状部22が接続されている。その第1リング状部22は、円筒部21の周方向全周と接続している。図7に示すように、第1リング状部22は、アダプタ8のフランジ部85と排気管3の外面の間に挟み込まれる形で設けられる。上記のように円筒部21及び第1リング状部22が設けられることで、支持部材20は開口31から抜けないように固定されている。
また、円筒部21の第1リング状部22が接続された反対側の筒縁部には、円筒部21の径方向内側(円筒部21の軸線L2側)に張り出した第2リング状部23が接続されている。その第2リング状部23は、円筒部21の周方向全周と接続している。第2リング状部23は、側壁部88の先端面881(図7参照)に重なる形で設けられる。
また、第2リング状部23は、凹部84の開口と略同じ大きさに形成された円形の開口を形成する内周縁231を有する。その内周縁231には、V字に形成された棒状部24が接続されている。その棒状部24は、内周縁231の周方向に等間隔となるように3つ設けられている。各棒状部24は、一端が内周縁231に接続して、その一端から軸線L2側の斜め下方向に伸びた支持用棒状部25を有する。さらに、棒状部24は、支持用棒状部25の先端に接続して、その接続部26aからノズル先端面52の方向(斜め上方向)に伸びた案内棒状部26(液体案内部)を有する。なお、支持部材20の案内棒状部26以外の構成21、22、23、25が本発明の支持部材に相当する。
各案内棒状部26は、ノズル先端面52の近傍まで伸びている。すなわち、案内棒状部26の接続部26aと反対側の端部26b(以下ノズル側端部という)は、ノズル先端面52に接触しておらず、ノズル先端面52に付着する液滴の大きさ程度の隙間(例えば1mm未満)を形成する位置に配置される。なお、ノズル側端部26bはノズル先端面52に非固定の状態で接触していても良い。
また、各ノズル側端部26bは、ノズル先端面52の尿素液滴が溜まりやすい位置の近傍に配置され、又はその位置に接触している。具体的には、例えば、各ノズル側端部26bをノズル先端面52に投影したときの位置は、図2の端部54aと同様の位置に定められる。すなわち、各ノズル側端部26bは、ノズル先端面52の面内方向における、3つの噴孔53が配置される同心円の外側、且つ、各噴孔53付近(噴孔53から半径2mm以内)の位置に配置される。なお、図8では、案内棒状部26は、噴孔53の個数に合わせて3つ設けられているが、3つ以外の個数設けられたとしても良い。
また、各案内棒状部26は、図2の液体案内部54と同様の方向及び長さに伸びている。すなわち、案内棒状部26は、重力方向を下方向として、ノズル先端面52近傍から排気管3中に斜め下方向(重力方向の成分を有する方向)に、且つ、ノズル先端面52から離れるほど各噴孔53の噴射方向中心線に対する径方向の外側に広がるように、伸びている。さらに、案内棒状部26は、先端26a付近が周期的に400℃以上に上昇する位置まで伸びている。
支持部材20の各部21〜26は、例えば1枚の平板をプレス加工することで形成される。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られることに加えて、案内棒状部26がノズル先端面52に接触していないので、排気ガスの熱が案内棒状部26を介してノズル先端面52に伝わるのをより一層抑制できる。また、案内棒状部26のノズル側端部26bをノズル先端面52の近傍に設ける場合、ノズル側端部26bとノズル先端面52の隙間を、ノズル先端面52に付着する尿素液滴の大きさ程度としているので、その尿素液滴を案内棒状部26に伝えることができる。また、案内棒状部26は、添加弁5(ノズル先端面52)以外の部材に支持され、具体的には、支持部材20を介して開口31の外側の排気管3に支持されるので、添加弁5の構成を従来から変更しなくても案内棒状部26を設置できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、還元剤として尿素水を用いる尿素SCRシステムに本発明を適用した例を説明したが、燃料(HC)を還元剤とするHC−SCRのシステムに本発明を適用しても良い。この場合には、添加弁は、還元剤として燃料(HC)を添加する。これによれば、ノズル先端面での燃料付着量及び燃料由来の析出物の堆積を抑制できる。
また、上記実施形態では、SCRF又はSCR触媒に供給する還元剤を添加する添加弁に本発明を適用した例を説明したが、その還元剤以外の液体を添加する添加弁に本発明を適用しても良い。具体的には例えば、酸化触媒4を昇温させるために酸化触媒4の上流の排気管3中に燃料を噴射する排気燃料インジェクタに本発明を適用しても良い。これによれば、排気燃料インジェクタのノズル先端面での燃料付着量及び燃料由来の析出物の堆積を抑制できる。
また、第3実施形態では、支持用棒状部25は案内棒状部26の先端26aに接続することで、案内棒状部26を先端位置で支持していたが、先端以外の位置で案内棒状部26を支持しても良い。また、ガソリンエンジンの排気浄化システムに本発明を適用しても良い。
また、上記実施形態では、ノズル先端面は平面状となっていたが、円錐状、球面状であっても良い。この場合には、円錐状又は球面状のノズル先端面の中心に尿素液滴が溜まりやすいので、その中心に液体案内部を設けるのが好ましい。
2 ディーゼルエンジン(内燃機関)
3 排気管
5、13 添加弁(液体添加装置)
53、15 噴孔
52、14 ノズル先端面(噴孔形成面)
54、16、26 液体案内部、案内棒状部
3 排気管
5、13 添加弁(液体添加装置)
53、15 噴孔
52、14 ノズル先端面(噴孔形成面)
54、16、26 液体案内部、案内棒状部
Claims (8)
- 内燃機関(2)の排気管(3)中に液体を噴射する噴孔(53、15)が形成された噴孔形成面(52、14)と、
前記噴孔形成面又はその近傍から、重力方向の成分を有する方向且つ前記排気管中に伸びた棒状の液体案内部(54、16、26)と、
を備えることを特徴とする液体添加装置(5、13)。 - 前記液体案内部は、前記噴孔形成面から離れるほど、前記噴孔から噴射される液体の噴射方向中心線(56)に対する前記噴孔の径方向の外側に広がるように設けられたことを特徴とする請求項1に記載の液体添加装置。
- 前記液体案内部は、排気温が周期的に350℃以上に上昇する前記排気管中の位置まで伸びたことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体添加装置。
- 前記液体案内部(54、16)は、一端(54a、16a)が前記噴孔形成面(52)に固定され、他端(54b、16b)が前記排気管中で非固定とされたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体添加装置。
- 前記液体案内部(26)は、一端(26b)が前記噴孔形成面(52)又はその近傍の位置で非固定とされ、前記一端から重力方向の成分を有する方向且つ前記排気管中に伸びており、
前記液体案内部を支持する支持部材(21、22、23、25)を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体添加装置。 - 前記噴孔形成面の面内方向における、前記液体案内部の前記噴孔形成面側の端部と前記噴孔との距離が2mm以内であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体添加装置。
- 前記液体添加装置より下流の前記排気管にはNOx選択還元触媒(7、12)が設けられ、
前記液体は、前記NOx選択還元触媒においてNOxを還元させるための還元剤であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体添加装置。 - 前記還元剤は尿素水であることを特徴とする請求項7に記載の液体添加装置。
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2015
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