JP2016136853A - 植物を移植して育成する方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 側面に複数の開口部を有する有底の筒状容器を土中に差し込み、該筒状容器中で植物の苗を養生した後、該筒状容器を引き抜いて他の箇所の穴に挿入して植物を育成する方法であって、該筒状容器を土中に差し込む前に筒状容器をさらに別の筒の中に入れるか、または筒状容器の側面をシートで巻き、さらに植物の苗を養生した後に、該筒状容器を該筒から取り出しそのまま他の箇所の穴に挿入するか、または筒状容器を引き抜いて巻かれているシートを取り除いた後他の箇所の穴に挿入することを特徴とする植物を移植して育成する方法である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、側面に複数の開口部を有する有底の筒状容器を土中に差し込み、該筒状容器中で植物の苗を養生した後、該筒状容器を引き抜いて他の箇所の穴に挿入して植物を育成する方法であって、
該筒状容器を土中に差し込む前に筒状容器をさらに別の筒の中に入れるか、または筒状容器の側面をシートで巻き、さらに植物の苗を養生した後に、該筒状容器を該筒から取り出しそのまま他の箇所の穴に挿入するか、または筒状容器を引き抜いて巻かれているシートを取り除いた後他の箇所の穴に挿入することを特徴とする植物を移植して育成する方法である。
さらに本発明は、前記筒状容器は、下記吸水性樹脂が混入された植物育成用媒体を入れた後、植物の苗を植えることを特徴とする。
吸水性樹脂:吸水性樹脂1重量部を25℃のイオン交換水100重量部に吸水させた時の含水ゲルの電気伝導率が0〜2.0mS/cmであり、且つ25℃のイオン交換水の吸水倍率が80〜1000倍。
一つの開口部の大きさは好ましくは1〜10cm2である。1cm2以上であると開口部を通過する根が大きくなり、10cm2以下であると内容物が開口部からこぼれることがより少ない。
植物育成用担体としては、植物体育成に適する物質として一般的に使用されているものでよく、特に制限されない。たとえば、無機物質及び/又は有機物質などの粉末、多孔体、ペレット状、繊維状及び発泡体などの水不溶性の固状のものが使用できる。無機物質としては、無機質粉体(土壌、砂、フライアッシュ、珪藻土、クレー、タルク、カオリン、ベントナイト、ドロマイト、炭酸カルシウム、アルミナなど);無機質繊維(ロックウール、ガラス繊維など);無機質多孔体[フィルトン(多孔質セラミック、くんたん)、バーミキュライト、軽石、火山灰、ゼオライト、シラスバルーンなど];無機質発泡体(パーライトなど)などが挙げられる。
吸水性樹脂は、吸水性樹脂1重量部を25℃のイオン交換水100重量部に吸水させた時の含水ゲルの電気伝導率が0〜2.0mS/cmであり、且つ25℃のイオン交換水の吸水倍率が80〜1000倍であるのが特に好ましい。この吸水性樹脂は、植物の根の生長を阻害しないので、狭い筒状容器で植物を養生してもうまく根付くことができ、さらに養生時または移植後長期間雨が降らなくても枯らすことなく植物を成育させる。吸水性樹脂の上記数値範囲は、特開2007−319029号公報の記載に準じている。
本発明に適用される吸水性樹脂は特開2007−319029号公報に記載されたものが好適に使用できる。
また、植物育成用担体と吸水性樹脂を先に混合して、混合した粉体を筒状容器に入れた後、上から水を入れる方法は作業性がよく効率的である。この場合は、筒状容器の長さの7〜8分目程度に混合した粉体を入れておくのがよい。
シートとしては、不織布シートなどでも使用できるが、好ましくは熱可塑性樹脂で製造されたフィルム状シートである。材質としては、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン等およびこれらの共重合体などが挙げられる。強度、耐久性、コストの点ではポリエチレン、ポリ塩化ビニリデンが好ましい。たとえば、食品用ラップなどの市販のフィルム状シートがそのまま使用できる。
移植する箇所は岩盤、硬い土、コンクリートのようなところだけでなく、砂地であっても通常の土壌であっても使用できる。
(製造例1)筒状容器の作成
沸騰水に1時間浸漬して乾燥した厚さ1.0mm、幅25mm、45cmの二枚の同じ長さの木材(松)のスライス薄板の端を重ねて、一つのスライス薄板を心棒の軸に傾斜するように巻き回し、別のスライス薄板を逆方向に傾斜して巻き回し、最初に重ねた箇所とは180度逆になる反対側の箇所で二枚のスライス薄板を出合わせる。これを4セット作製し、両端を輪状のスライス木材に瞬間接着剤で接着して筒を作成した。この筒の一方に、幅2mm、長さ60mmの細い木の棒を落ちないように3個均等にとりつけて有底の筒状容器を作成した。
この筒状容器は内径5cm、外径6cm、長さ30cmの円筒状であり、側面の開口部は15ケ所(個)あり、開口部の合計面積(60cm2)の側面の面積(565cm2)に占める割合(比率)は10.6%であり、開口部1個当たりの面積は4cm2/個であった。底の開口部は底の面積の約80%であった。
バーミキュライト(市販バーミキュライトを2000μm以下に粉砕)60重量部、「PANGELB 40」(セピオライト、楠本化成社製、嵩密度200g/L)30重量部に吸水性樹脂(架橋ポリアクリル酸塩型、吸水倍率230g/g、電気伝導率1.7mS/cm、重量平均粒子径200μm、吸水速度 350秒)10重量部を加えて均一に混合したものを、「DF−17」(カルボニル基含有ポリビニルアルコール、日本酢ビポバール社製)の1.5重量%水溶液200重量部に加えてよく練りディスクペレッター型成形機にて径10〜20mmの団子状に成型後、温度120〜130℃で加熱乾燥して固形化し密度0.65g/cm3のペレットを得た。このペレットを手で強く押さえたが形が崩れず保形性がよかった。またこのペレットに15倍の水を加えると膨潤して崩壊した。
上記に作成した筒状容器に、上記に製造したペレットを筒状容器の長さの7〜8分目まで入れた。そこにカエデの苗を植えた後、水150gを入れて吸水させた。同様にしてこれを15本作成した。その中の5本を筒状容器の側面を食品用ラップ(ポリ塩化ビニリデンフィルム、商品名:サランラップ、旭化成社製)で三重に巻き開口部を封鎖した(a1〜a5:実施例1)。別の5本を筒状容器がぎりぎり入る大きさ(塩ビ製、内径6cm、厚さ0.5cm、長さ30cm、底なし)の筒に入れた(b1〜b5:実施例2)。残りの5本はそのまま使用した(c1〜c5:比較例1)。
上記の3種類の筒状容器を土壌に穴を掘って埋めて3ケ月間養生した。養生後、筒状容器を取り出した。その状況を表1に示した。
この状態で2週間後に観察したが枯れていなかった。この2週間の間雨が降っていなかった。さらに6ケ月後に観察したが15本とも枯れることなく成長していた。
2 側面の開口部
3 底の開口部
4 木材のスライス薄板
5 底を形成する棒
6 輪状のスライス薄板
Claims (3)
- 側面に複数の開口部を有する有底の筒状容器を土中に差し込み、該筒状容器中で植物の苗を養生した後、該筒状容器を引き抜いて他の箇所の穴に挿入して植物を育成する方法であって、
該筒状容器を土中に差し込む前に筒状容器をさらに別の筒の中に入れるか、または筒状容器の側面をシートで巻き、さらに植物の苗を養生した後に、該筒状容器を該筒から取り出しそのまま他の箇所の穴に挿入するか、または筒状容器を引き抜いて巻かれているシートを取り除いた後他の箇所の穴に挿入することを特徴とする植物を移植して育成する方法。 - 前記複数の開口部の夫々の面積の合計が側面の全表面積の3%以上40%以下であることを特徴とする請求項1記載の植物を移植して育成する方法。
- 前記筒状容器は、下記吸水性樹脂が混入された植物育成用媒体を入れた後、植物の苗を植えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の植物を移植して育成する方法。
吸水性樹脂:吸水性樹脂1重量部を25℃のイオン交換水100重量部に吸水させた時の含水ゲルの電気伝導率が0〜2.0mS/cmであり、且つ25℃のイオン交換水の吸水倍率が80〜1000倍。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2015012316A JP2016136853A (ja) | 2015-01-26 | 2015-01-26 | 植物を移植して育成する方法 |
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JP2015012316A Pending JP2016136853A (ja) | 2015-01-26 | 2015-01-26 | 植物を移植して育成する方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020235985A1 (es) * | 2019-05-22 | 2020-11-26 | Arreola Perez Maria Irene | Maceta tubular fija para el cultivo de vegetales y su método de fabricación |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0923756A (ja) * | 1995-07-13 | 1997-01-28 | Sekisui Plastics Co Ltd | 育苗ポットおよびこれを用いた育苗栽培方法 |
JP2014195407A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 株式会社アイ・イー・ジェー | 岩盤緑化用筒状容器 |
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2015
- 2015-01-26 JP JP2015012316A patent/JP2016136853A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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