[go: up one dir, main page]

JP2016131207A - 集積した半導体装置 - Google Patents

集積した半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016131207A
JP2016131207A JP2015004795A JP2015004795A JP2016131207A JP 2016131207 A JP2016131207 A JP 2016131207A JP 2015004795 A JP2015004795 A JP 2015004795A JP 2015004795 A JP2015004795 A JP 2015004795A JP 2016131207 A JP2016131207 A JP 2016131207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
type
semiconductor device
electron
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015004795A
Other languages
English (en)
Inventor
将一 兼近
Masakazu Kanechika
将一 兼近
上田 博之
Hiroyuki Ueda
博之 上田
富田 英幹
Hidemiki Tomita
英幹 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2015004795A priority Critical patent/JP2016131207A/ja
Publication of JP2016131207A publication Critical patent/JP2016131207A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Element Separation (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Abstract

【課題】GaNで形成されている電子走行層とInx1Aly1Ga1−x1−y1Nで形成されている電子供給層のヘテロ接合面を備えている半導体基板に複数個の半導体装置を形成する場合、分離領域にトレンチを形成するか、あるいは分離領域を非導電化するイオン等を注入する必要があり、製造しづらく、半導体装置の特性の低下要因となる。
【解決手段】分離領域Bに存在する電子供給層8の表面に、p型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N層10bを形成する。するとp型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N層10bから電子供給層8を介して電子走行層6に向けて空乏層が伸び、分離領域Bではヘテロ接合面が空乏化し、隣接する半導体装置の間が電気的に分離される。
【選択図】図3

Description

本明細書は、窒化物半導体層のヘテロ接合面に生じる2次元電子ガスを利用する半導体装置の複数個が、同一半導体基板に形成されている半導体装置を開示する。本明細書では同一半導体基板に複数個の半導体装置が形成されている半導体装置を、集積した半導体装置という。
GaN層にInx1Aly1Ga1−x1−y1N(0≦x1≦1,0≦y1≦1,0<1−x1−y1<1)層を積層すると、GaN層のうちのヘテロ接合面に沿った領域に2次元電子ガスが生じる。本明細書では、2次元電子ガスが生じるGaN層を電子走行層といい、2次元電子ガスを作り出すInx1Aly1Ga1−x1−y1N層を電子供給層という。電子供給層の表面上の相互に離れた位置にソース電極とドレンイン電極を形成し、ソース電極とドレンイン電極の間の位置にゲート電極を形成すると、2次元電子ガスを利用するトランジスタを形成できる。あるいは、電子供給層の表面上の相互に離れた位置にアノード電極とカソード電極を形成すると、2次元電子ガスを利用するダイオードを形成できる。
複数の半導体装置を同一半導体基板に形成することで集積化する技術が知られている。集積した半導体装置では、隣接する半導体装置の間で干渉が生じないように、半導体装置と半導体装置の間に位置する分離領域に、両者を電気的に分離する素子分離構造を形成する必要がある。
図1は、非特許文献1に開示されている素子分離構造を示しており、隣接する一方の電界効果トランジスタの形成領域Aと他方の電界効果トランジスタの形成領域Cの間に存在する分離領域Bに、トレンチ20を形成して分離する。
図1において、参照番号2は基板、4はバッファ層、6は電子走行層、8は電子供給層を示しており、電子走行層6と電子供給層8のヘテロ接合面に2次元電子ガスが誘起される。参照番号中の添え字aは領域Aに形成されているトランジスタのための部材を示し、添え字cは領域Cに形成されているトランジスタのための部材を示し、両者に共通する事象については添え字を省略して説明する。参照番号14はソース電極、16はドレイン電極、12はゲート電極を示している。参照番号10は、p型層を示し、ゲート電極12に電圧が加えられていない状態では、p型層10と電子供給層8の界面から電子供給層8を介して電子走行層6に向けて空乏層を広げる。すなわち、p型層10と対向する範囲のヘテロ接合面が空乏化して2次元電子ガスが消失する。ゲート電極12に正電圧を印加すると、ヘテロ接合面に2次元電子ガスが誘起され、空乏層が消失する。ゲート電極12に正電圧を印加すると、ソース電極14に対向する範囲のヘテロ接合面からドレイン電極16に対向する範囲のヘテロ接合面までの間に2次元電子ガスが連続して存在し、ソース電極14とドレイン電極16の間が低抵抗となる。ゲート電極12に電圧を印加しないと、p型層10と対向する範囲のヘテロ接合面から2次元電子ガスが消失し、ソース電極14とドレイン電極16の間が高抵抗となる。図1に示す電界効果トランジスタは、p型層10によってノーマリオフの特性に調整されている。なお、参照番号18は、半導体基板の表面を覆っている絶縁層である。
トレンチ20は、電子供給層8の表面から電子供給層8を貫通して電子走行層6に達している。素子分離領域Bでは、ヘテロ接合面が形成されず、2次元電子ガスも誘起されない。素子分離領域Bにトレンチ20を形成すると、領域Aに形成されているトランジスタの動作によって領域Cに形成されているトランジスタが影響を受けることがなく、領域Cに形成されているトランジスタの動作によって領域Aに形成されているトランジスタが影響を受けることがない。
図2は、他の素子分離構造を示している。図2の素子分離領域Bでは、電子供給層8の表面から電子供給層8を貫通して電子走行層6に達する深さまで、例えばFeあるいはAlのように、注入することで半導体を不導体化するイオンを注入する。絶縁化された領域22によって、領域Aに形成されているトランジスタの動作によって領域Cに形成されているトランジスタが影響を受けることがなく、領域Cに形成されているトランジスタの動作によって領域Aに形成されているトランジスタが影響を受けることがないようにする。なお、図1に示す参照番号と同じ参照番号は、同じ説明が適用される部位を示し、重複説明を省略する。図3以降についても同様である。
Panasonic Technical Journal Vol. 57, p. 15〜 (2011)
上記した従来の素子分離構造は、半導体装置の特性に悪影響を及ぼすことがある。例えば、図1に示したトレンチ20を形成する場合、半導体基板の表面に段差が形成されることになり、半導体基板の表面に金属配線パターンを形成したときに、配線パターンが段差で切れやすい。またトレンチを形成するためには深くエッチングする必要があり、半導体基板にエッチングダメージが加えられて半導体装置の特性が低下することがある。あるいは、深くエッチングすることからトレンチの側面が基板に垂直になるとは限らず、トレンチ側面が傾斜する可能性を考慮して素子分離パターンを形成しておく必要があり、不必要に大きな範囲を素子分離領域にしなければならないという場合も生じる。
図2に示した不導体化イオンを注入する場合、半導体装置の製造プロセスでは様々な熱処理をすることから、それらの熱処理によって不導体化イオンが意図せずに拡散して半導体装置の性能を低下させることがある。
本明細書では、半導体装置の性能を低下させる恐れが少ない素子分離構造を開示する。
本明細書で開示する素子分離構造は、電子供給層の表面にp型層を形成すると、p型層と電子供給層の界面から電子供給層を介して電子走行層に向けて空乏層が広がり、ヘテロ接合面から2次元電子ガスが消失し、p型層と向かい合う範囲の電子供給層と電子走行層が不導体化する現象を利用する。この素子分離構造を備えた半導体装置は、GaNで形成されている電子走行層とInx1Aly1Ga1−x1−y1N(0≦x1≦1,0≦y1≦1,0≦1−x1−y1<1)で形成されている電子供給層のヘテロ接合面を備えている半導体基板に形成されており、ヘテロ接合面に生じる2次元電子ガスを利用する第1半導体装置と第2半導体装置を備えている。第1半導体装置の形成領域と第2半導体装置の形成領域を分離する分離領域では、分離領域に存在する電子供給層の表面に、p型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N(0≦x2≦1,0≦y2≦1,0≦1−x2−y2≦1)層が形成されており、ヘテロ接合面が空乏化していることを特徴とする。電子走行層は、InまたはAlの少なくとも一方を必要とするが、素子分離領域に形成するp型層はInまたはAlを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。またx1=x2であってもよく、x1≠x2であってもよい。
上記によると、第1半導体装置と第2半導体装置の間が、p型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N層から伸びる空乏層によって不導体化され、電気的に分離される。この素子分離構造は、半導体装置の特性に悪影響を与える可能性が低い。
図1で説明したように、電子供給層の表面にp型層を形成することで、ノーマリオフの特性に調整することができる。この場合、ノーマリオフの特性に調整するp型層と、素子分離に用いるp型層を同一仕様とすることができ、同時に製造することができる。この場合に得られる半導体装置の場合、第1半導体装置と第2半導体装置の少なくとも一方は、ノーマリオフの電界効果トランジスタであり、電界効果トランジスタのソース電極とドレイン電極の間に存在する電子供給層の表面にp型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N層が形成されており、その表面にゲート電極が形成されている。電子供給層とゲート電極の間にあってノーマリオフの特性に調整するp型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N層と、分離領域にあってヘテロ接合面を空乏化するp型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N層は同一仕様であり、同時に製造することができる。ゲート電極に電圧が印加されないときに、ゲート電極に対向する範囲のヘテロ接合面を空乏化するp型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N層と同一仕様のp型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N層を分離領域に形成すると、素子分離領域でもヘテロ接合面が空乏化する。
従来の素子分離構造を示す。 従来の他の素子分離構造を示す。 実施例1の素子分離構造を示す。 実施例2の素子分離構造を示す。 実施例3の素子分離構造を示す。 実施例4の素子分離構造を示す。
以下、本明細書で開示する技術の特徴を整理する。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
(特徴1)半導体装置の形成領域を一巡する範囲に、p型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N層が形成されている。
(特徴2)半導体装置の形成領域を、p型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N層が多重に囲繞している。
(特徴3)個々の半導体装置は、ノーマリオフの電界効果トランジスタである。
(特徴4)電子走行層にGaNを用い、電子供給層にInとAlの少なくとも一方とGaを含む窒化物半導体であってGaNより大きなバンドギャップを持つ窒化物半導体を用いる。すなわち、電子走行層にInx1Aly1Ga1−x1−y1N(0≦x1<1,0≦y1<1,0<1−x1−y1<1)を用いる。
(特徴5)電子走行層にGaNを用い、電子供給層にAlとGaを含む窒化物半導体であってGaNより大きなバンドギャップを持つ窒化物半導体を用いる。すなわち、電子走行層にInx1Aly1Ga1−x1−y1N(0≦x1<1,0<y1<1,0<1−x1−y1<1)を用いる。
図3は、集積した半導体装置の第1実施例の断面図を示す。図3は、領域Aに第1の半導体装置(ノーマリオフの電界効果トランジスタ)が形成されており、領域Cに第2の半導体装置(ノーマリオフの電界効果トランジスタ)が形成されており、領域Aと領域Cの間に位置する分離領域Bに素子分離構造が形成されている部分の断面を示している。
図1と同様に、基板2の表面にバッファ層4が結晶成長し、バッファ層4の表面に電子走行層6が結晶成長し、電子走行層6の表面に電子供給層8が結晶成長し、電子走行層6と電子供給層8の間にヘテロ接合面が形成されている。本実施例では、電子走行層6がi型のGaNで形成され、電子供給層8がi型のAly1Ga1−y1N層8(0<y1≦1)で形成されている。本実施例では、y1=0.18であり、その膜圧は20nmである。Alを含まないGaN層上にAlを含むGaN層が結晶成長しているヘテロ接合では、前者のバンドギャップよりも後者のバンドギャップが広いことから、GaN層6のヘテロ接合面に面した領域に2次元電子ガスが生成される。電子供給層6には、i型のInx1Aly1Ga1−x1−y1N(0≦x1≦1,0≦y1≦1,0≦1−x1−y1<1)を用いることができる。InとAlの少なくとも一方とGaを含む窒化物半導体、すなわち、Inx1Aly1Ga1−x1−y1N(0≦x1<1,0≦y1<1,0<1−x1−y1<1)であってGaNより大きなバンドギャップを持つ窒化物半導体、あるいは、AlとGaを含む窒化物半導体、すなわち、Inx1Aly1Ga1−x1−y1N(0≦x1<1,0<y1<1,0<1−x1−y1<1)であってGaNより大きなバンドギャップを持つ窒化物半導体を電子供給層に用いると、確実に2次元電子ガスが得られる。
図3において、参照番号中の添え字aは領域Aに形成されているトランジスタのための部材を示し、添え字cは領域Cに形成されているトランジスタのための部材を示し、両者に共通する事象については添え字を省略して説明する。
参照番号14はソース電極、16はドレイン電極、12はゲート電極を示している。ゲート電極12a,12cと電子供給層8の間に存在する層を示す参照番号10a,10cは、p型のAly2Ga1−y2N層を示している。本実施例では、y2=0.25である。すなわち、導電型を決定する不純物を除いては、電子供給層8と同じ材質で形成されている。一般に、p型層10a,10cは、p型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N(0≦x2≦1,0≦y2≦1,0≦1−x2−y2≦1)であればよく、電子供給層8と異なる組成であってもよい。InAlGaのうちの少なくとも一種を含んでいればよい。参照番号18は、半導体基板の表面を覆っている絶縁層である。ソース電極14とヘテロ接合面の間に介在する範囲の電子供給層8と、ドレイン電極16とヘテロ接合面の間に介在する範囲の電子供給層8は、例えば電極14,16を形成する金属が拡散するなどして低抵抗となっている。
素子分離領域Bでは、電子供給層8の表面に、p型のAly2Ga1−y2N層10bが形成されている。本実施例では、y2=0.25である。すなわち、第1トランジスタのためのp型層10aと第2トランジスタのためのp型層10cと、同一組成の層10bが形成されている。一般に、素子分離用p型層10bは、p型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N(0≦x2≦1,0≦y2≦1,0≦1−x2−y2≦1)であればよく、電子供給層8と異なる仕様であってもよいし、第1トランジスタのためのp型層10aと第2トランジスタのためのp型層10cと異なる仕様であってもよい。ただし、第1トランジスタのためのp型層10aと第2トランジスタのためのp型層10cと、素子分離用p型層10bが、同一仕様(同一組成、同一層厚)であることが好ましい。同一仕様の層であれば、同一工程で結晶成長させることができる。
第1トランジスタの形成領域Aと第2トランジスタの形成領域Cでは、ゲート電極12に電圧が加えられていない状態では、p型層10と電子供給層8の界面から電子供給層8を介して電子走行層6に向けて空乏層が広がる。すなわち、p型層10と対向する範囲のヘテロ接合面が空乏化して2次元電子ガスが消失する。ゲート電極12に正電圧を印加すると、ヘテロ接合面に2次元電子ガスが誘起され、空乏層が消失する。ゲート電極12に正電圧を印加すると、ソース電極14に対向する範囲のヘテロ接合面からドレイン電極16に対向する範囲のヘテロ接合面までの間に2次元電子ガスが連続して存在する状態となり、ソース電極14とドレイン電極16の間が低抵抗となる。ゲート電極12に電圧を印加しないと、p型層10と対向する範囲のヘテロ接合面から2次元電子ガスが消失し、ソース電極14とドレイン電極16の間が高抵抗となる。図3に示す電界効果トランジスタは、p型層10a,10cによってノーマリオフの特性に調整されている。
トランジスタをノーマリオフの特性に調整するp型層10a,10cと同一仕様のp型層10bを電子供給層8の表面に形成すると、p型層10bと電子供給層8の界面から電子供給層8を介して電子走行層6に向けて空乏層を広がる。素子分離領域Bでは、p型層10bによって、ヘテロ接合面が不導体化される。電子供給層8も電子走行層6もi型であり、高抵抗である。素子分離領域Bにおけるヘテロ接合面が不導体化されると、素子分離領域Bでは、電子供給層8、ヘテロ接合面、電子走行層6の全部が不導体となり、領域Aと領域Cの間が電気的に絶縁されて分離される。なおバッファ層4は高抵抗である。
トランジスタをノーマリオフの特性に調整するp型層10a,10cと、素子分離用のp型層10bは、同一仕様であり、同一工程で製造することができる。トランジスタに必要なp型層10a,10cの製造時に、素子分離用のp型層10bまで製造できるから、図3の集積した半導体装置は製造しやすいという利点を備えている。
ゲート電極12a,12cには、タングステンを含む金属を用いるのが好ましい。タングステンを含む金属を用いると、ゲート電極12a,12cと、p型層10a,10cの間に高抵抗層が形成され、ゲート電極に正電圧を印加したときのゲート電流を抑制することができる。
(第2実施例)
以下の説明では、図3を参照して説明した部材には同一の参照番号を付して重複説明を省略する。図4に示す第2実施例では、素子分離領域Bに形成するp型層10bの表面に電極12bを形成する。電極12bは、ゲート電極12a,12cと同時に形成することができる。電極12bを接地しておくと、p型層10bから伸びる空乏層の範囲が安定するために、素子分離特性が安定する。電極12bは接地しておくことが好ましいが、導通を確保しなくてもよい。電極12bがフローティングしていても、電極12bによって空乏層の形成範囲が安定化する。電極12bにタングステンを含む金属を用いると、空乏層が深く伸び、素子分離特性が向上する。
(第3実施例)
図5に示す第3実施例では、p型層10bで素子分離するのに加えて、Fイオン24を注入して素子分離性能を向上させる。CF4プラズマ処理、あるいはイオン注入方法によって、Fイオン24をp型層10bに注入することができる。Fイオン24は、ヘテロ接合面から2次元電子ガスを枯渇させ、素子分離領域Bの絶縁性能を向上させる。
(第4実施例)
p型層10bを利用して電子走行層6に空乏層を伸ばす技術は、素子分離に有効であるのみならず、周辺耐圧構造に利用することもできる。図6に示す第4実施例では、素子形成領域Aを一巡する周辺耐圧領域Dに、3重のp型層を10d1,10d2,10d3を形成した例を示している。それぞれのp型層10d1,10d2,10d3は、素子形成領域Aを一巡している。それぞれのp型層10d1,10d2,10d3は、周辺耐圧構造におけるガードリングに相当するものであり、ガードリングと同様に作動して周辺領域の耐圧性能を高める。
p型層10b,10dには、Inx2Aly2Ga1−x2−y2N(0≦x2≦1,0≦y2≦1,0≦1−x2−y2≦1)を用いることができる。InとAlとGaのうちの少なくとも一種を含んでいればよい。p型層10b,10dの膜厚は特に限定されない。電子供給層8の組成と膜厚によって、ヘテロ接合面の2次元電子ガスが消失するp型層10b,10dの条件が決まる。その条件を満たしていれば、素子分離性能を得ることができる。
ヘテロ接合面とゲート電極の間に介在してノーマリオフの特性を実現するp型層には、素子分離に用いるp型層と同じ仕様の層を用いることができるが、両者の仕様を異ならせてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、複数個の横型GaNトランシスタが形成されている領域と、複数個の横型GaNダイオードが形成されている領域を領域を分離する場合に適用することもできる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:基板
4:バッファ層
6:電子走行層(GaN層)
8:電子供給層(Inx1Aly1Ga1−x1−y1N層)
10a,10c:ノーマリオフを実現するp型層(Inx2Aly2Ga1−x2−y2N層)
10b:素子分離用のp型層(Inx2Aly2Ga1−x2−y2N層)
10d:周辺耐圧用のp型層(Inx2Aly2Ga1−x2−y2N層)
12a,12c:ゲート電極
12b:素子分離性能を安定化する電極
14:ソース電極
16:ドレイン電極

Claims (2)

  1. GaNで形成されている電子走行層とInx1Aly1Ga1−x1−y1N(0≦x1≦1,0≦y1≦1,0≦1−x1−y1<1)で形成されている電子供給層のヘテロ接合面を備えている半導体基板に、前記ヘテロ接合面に生じる2次元電子ガスを利用する第1半導体装置と第2半導体装置が形成されており、
    前記第1半導体装置の形成領域と前記第2半導体装置の形成領域を電気的に分離する分離領域に存在する前記電子供給層の表面に、p型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N(0≦x2≦1,0≦y2≦1,0≦1−x2−y2≦1)層が形成されており、
    前記分離領域では、前記ヘテロ接合面が空乏化していることを特徴とする、同一半導体基板に複数個の半導体装置が形成されている集積した半導体装置。
  2. 前記第1半導体装置と前記第2半導体装置の少なくとも一方は、ノーマリオフ型の電界効果トランジスタであり、
    前記電界効果トランジスタのソース電極とドレイン電極の間に存在する前記電子供給層の表面に、前記p型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N層と同一仕様のp型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N層が形成されており、
    後者のp型のInx2Aly2Ga1−x2−y2N層の表面にゲート電極が形成されており、
    前記ゲート電極に電圧が印加されないときに、前記ゲート電極に対向する範囲の前記ヘテロ接合面が空乏化していることを特徴とする、請求項1に記載の集積した半導体装置。
JP2015004795A 2015-01-14 2015-01-14 集積した半導体装置 Pending JP2016131207A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004795A JP2016131207A (ja) 2015-01-14 2015-01-14 集積した半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004795A JP2016131207A (ja) 2015-01-14 2015-01-14 集積した半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016131207A true JP2016131207A (ja) 2016-07-21

Family

ID=56414858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015004795A Pending JP2016131207A (ja) 2015-01-14 2015-01-14 集積した半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016131207A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018230136A1 (ja) * 2017-06-13 2018-12-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 窒化物半導体装置及びその製造方法
JP2019145748A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 ローム株式会社 半導体装置
WO2023219046A1 (ja) * 2022-05-12 2023-11-16 ローム株式会社 窒化物半導体装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006073802A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Toshiba Corp 窒化物含有半導体装置
JP2011029247A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Panasonic Corp 窒化物半導体装置及びその製造方法
JP2013197315A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Fujitsu Ltd 半導体装置及び半導体装置の製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006073802A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Toshiba Corp 窒化物含有半導体装置
JP2011029247A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Panasonic Corp 窒化物半導体装置及びその製造方法
JP2013197315A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Fujitsu Ltd 半導体装置及び半導体装置の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018230136A1 (ja) * 2017-06-13 2018-12-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 窒化物半導体装置及びその製造方法
JPWO2018230136A1 (ja) * 2017-06-13 2020-04-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 窒化物半導体装置及びその製造方法
JP7113233B2 (ja) 2017-06-13 2022-08-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 窒化物半導体装置
JP2019145748A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 ローム株式会社 半導体装置
JP7316757B2 (ja) 2018-02-23 2023-07-28 ローム株式会社 半導体装置
WO2023219046A1 (ja) * 2022-05-12 2023-11-16 ローム株式会社 窒化物半導体装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5693831B2 (ja) トランジスタ
CN109980001B (zh) 半导体器件
JP6593294B2 (ja) 半導体装置
JP4645034B2 (ja) Iii族窒化物半導体を有する半導体素子
JP6461063B2 (ja) 半導体装置とその製造方法
CN110828572B (zh) 半导体装置及其制造方法
JP2012069797A (ja) 絶縁ゲート型トランジスタ
JP2011238701A (ja) Hfet
JP7045035B2 (ja) 半導体装置
WO2017145548A1 (ja) 化合物半導体装置およびその製造方法
JP5556863B2 (ja) ワイドバンドギャップ半導体縦型mosfet
US9825125B2 (en) Silicon carbide semiconductor device and manufacturing method of silicon carbide semiconductor device
JP5888214B2 (ja) 窒化物系化合物半導体装置およびその製造方法
JP6530361B2 (ja) 半導体装置
JP2016131207A (ja) 集積した半導体装置
JP2017174961A (ja) スイッチング素子の製造方法
JP2010263087A (ja) トランジスタ
TWI688100B (zh) 寬帶隙半導體裝置
JP6552925B2 (ja) 半導体装置
JP2015133447A (ja) 半導体装置
JP2016213374A (ja) 半導体装置
JP2015225934A (ja) 半導体装置
JP2017143230A (ja) 半導体装置
CN105789297A (zh) 半导体装置
JP2021082710A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180807