JP2016111609A - 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents
画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】全領域でデプスを推定することが可能な画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラムを提供する。【解決手段】実施形態の画像処理装置は、第1の取得部と第2の取得部と第1の算出部と第2の算出部とを備える。第1の取得部は、全焦点画像を取得する。第2の取得部は、フォーカス距離が第1の値に設定された状態で撮像して得られる第1の撮像画像を取得する。第1の算出部は、全焦点画像と第1の撮像画像とを用いて、第1の撮像画像に含まれる画素に対して、集光すべき光線群が撮像素子上において円状に広がる度合いを表す第1のボケ半径を算出する。第2の算出部は、第1のボケ半径を用いて、撮像に用いられる光学系と、対象物からの光線群が光学系を通過した後に集光する点との間の距離を示すデプスを算出する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
近年、フォーカス距離の異なる撮像画像(デフォーカス画像)を処理することにより、画面内のデプス推定を行う技術が知られている。例えば2枚のデフォーカス画像を用いてデプス推定を行う方法が知られている。
P. Favaro, "Recovering thin structures via nonlocal-means regularization with application to depth from defocus", CVPR2010, pp. 1133-1140, 2010.
しかしながら、従来技術では、2枚のデフォーカス画像の相対ボケからデプスを推定するため、それぞれのフォーカス距離の間の領域に対応するデプスを推定することはできるが、それ以外の領域に対応するデプスを推定することは困難であった。
実施形態の画像処理装置は、第1の取得部と第2の取得部と第1の算出部と第2の算出部とを備える。第1の取得部は、全焦点画像を取得する。第2の取得部は、フォーカス距離が第1の値に設定された状態で撮像して得られる第1の撮像画像を取得する。第1の算出部は、全焦点画像と第1の撮像画像とを用いて、第1の撮像画像に含まれる画素に対して、集光すべき光線群が撮像素子上において円状に広がる度合いを表す第1のボケ半径を算出する。第2の算出部は、第1のボケ半径を用いて、撮像に用いられる光学系と、対象物からの光線群が光学系を通過した後に集光する点との間の距離を示すデプスを算出する。
以下、添付図面を参照しながら、実施形態に係る画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態のシステム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、システム1は、互いに通信可能に接続される撮像装置10および画像処理装置20を備える。撮像装置10と画像処理装置20との接続形態は任意であり、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。
図1は、本実施形態のシステム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、システム1は、互いに通信可能に接続される撮像装置10および画像処理装置20を備える。撮像装置10と画像処理装置20との接続形態は任意であり、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。
図2は、画像処理装置20の機能構成の一例を示す図である。図2に示すように、画像処理装置20は、第1の取得部21と、第2の取得部22と、第3の取得部23と、第1の算出部24と、第3の算出部25と、第2の算出部26とを有する。
第1の取得部21は、全焦点画像を取得する。本実施形態では、第1の取得部21は、撮像装置10に対して全焦点画像を要求し、その応答として、撮像装置10により生成された全焦点画像を取得する。なお、撮像装置10による全焦点画像の生成方法としては、公知の様々な技術を利用することができる。なお、全焦点画像の生成方法の詳細例については、後段の変形例1で説明する。
第2の取得部22は、フォーカス距離が第1の値に設定された状態で撮像して得られる第1の撮像画像を取得する。「フォーカス距離」とは、撮像素子および光学系を含む撮像装置10の光学系と、撮像素子とは反対側に光学系から所定距離だけ離れた位置に対象物(被写体)が存在する場合に、対象物からの光線群(より具体的には対象物の1点から広がって進行する複数の光)が光学系を通過した後に撮像素子上で集光するように配置された撮像素子と、の間の距離を示す。本実施形態では、第2の取得部22は、撮像装置10に対して第1の撮像画像を要求し、その応答として、撮像装置10により生成された第1の撮像画像を取得する。なお、本明細書において、「撮像」とは、レンズなどの光学系により結像された被写体の像を、電気信号に変換することを指す。
図3は、第1の値(この例では「v1」と表記)に設定されたフォーカス距離を説明するための模式図である。図3において、符号11は、撮像装置10に含まれる撮像素子を示している。詳細な図示は省略するが、撮像素子11は、それぞれが画素(表示の最小単位を表す)に対応する複数の光電変換素子(例えばフォトダイオード)が配列された素子アレイと、複数の光電変換素子と1対1に対応する複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイと、カラーフィルタとを備えている。撮像素子11の構成としては、公知の様々な構成を採用することができる。また、図3において、符号12は、撮像装置10に含まれる光学系であるレンズを示している。
図3の例では、撮像素子11とは反対側にレンズ12から所定距離u1だけ離れた位置に対象物が存在する場合、対象物からの光線群がレンズ12を通過した後に撮像素子11上で集光するように撮像素子11が配置されている。図3の例では、このときの撮像素子11とレンズ12との間の距離を示すフォーカス距離はv1に設定されている。なお、レンズ12から対象物までの距離をu、フォーカス距離をv、レンズ12の固有の値(固定値)を示す焦点距離をfとすると、1/f=1/v+1/uという関係式が成り立つ。この関係式からも理解されるように、レンズ12から対象物までの距離uが大きいほどフォーカス距離vは小さくなり、レンズ12から対象物までの距離uが小さいほどフォーカス距離vは大きくなる。
図3の例では、レンズ12と対象物との間の距離がu1とは異なる値を示す場合は、対象物からの光線群はレンズ12を通過した後に撮像素子11上で集光しない。この例では、1点に集光すべき光線群が撮像素子11上において広がることで形成される円の半径を「ボケ半径」と称する。以下の説明では、フォーカス距離が第1の値(v1)に設定された場合におけるボケ半径を「第1のボケ半径」と称する場合がある。例えば対象物とレンズ12との間の距離がu1よりも小さい場合、上記関係式からも理解されるように、この場合のフォーカス距離はv1よりも大きい値を示すことになるので、対象物からの光線群(1点に集光すべき光線群)がレンズ12を通過した後に集光する点とレンズ12との間の距離はv1よりも大きくなる。このため、1点に集光すべき光線群は、撮像素子11上において円状に広がることになり、この度合いが第1のボケ半径によって表される。
図2に戻って説明を続ける。第3の取得部23は、フォーカス距離が第1の値とは異なる第2の値に設定された状態で撮像して得られる第2の撮像画像を取得する。本実施形態では、第3の取得部23は、撮像装置10に対して第2の撮像画像を要求し、その応答として、撮像装置10により生成された第2の撮像画像を取得する。
図4は、第2の値(この例では「v2」と表記)に設定されたフォーカス距離を説明するための模式図である。図4の例では、撮像素子11とは反対側にレンズ12から所定距離u2だけ離れた位置に対象物が存在する場合、対象物からの光線群がレンズ12を通過した後に撮像素子11上で集光するように撮像素子11が配置されている。図4の例では、このときの撮像素子11とレンズ12との間の距離を示すフォーカス距離はv2に設定されている。図4の例では、レンズ12からu2だけ離れた位置に対象物が存在する場合は、対象物からの光線群はレンズ12を通過した後に撮像素子11上で集光するが、レンズ12と対象物との間の距離がu2とは異なる値を示す場合は、対象物からの光線群はレンズ12を通過した後に撮像素子11上で集光しない。以下の説明では、フォーカス距離が第2の値(v2)に設定された場合におけるボケ半径を「第2のボケ半径」と称する場合がある。例えば対象物とレンズ12との間の距離がu2よりも小さい場合、上記関係式からも理解されるように、この場合のフォーカス距離はv2よりも大きい値を示すことになるので、対象物からの光線群(1点に集光すべき光線群)がレンズ12を通過した後に集光する点とレンズ12との間の距離はv2よりも大きくなる。このため、1点に集光すべき光線群は、撮像素子11上において円状に広がることになり、この度合いが第2のボケ半径によって表される。
図2に戻って説明を続ける。第1の算出部24は、全焦点画像と第1の撮像画像とを用いて、第1の撮像画像に含まれる画素に対して、集光すべき光線群が撮像素子11上において円状に広がる度合いを表す第1のボケ半径を算出する。より具体的には、第1の算出部24は、全焦点画像をどの程度ぼかしたら第1の撮像画像になるのかを推定することで、第1のボケ半径を算出する。さらに言えば、第1の算出部24は、第1のボケ半径に応じた重みを用いて平滑化するためのガウシアンフィルタを全焦点画像に適用して得られる画像と、第1の撮像画像との誤差が最小となるよう、第1のボケ半径を算出する。なお、本実施形態では、第1の算出部24は、第1の撮像画像に含まれる複数の画素ごとに、それぞれ第1のボケ半径を算出するが、これに限られるものではない。例えば第1の算出部24は、第1の撮像画像の一部の領域に対して第1のボケ半径を算出する形態であってもよい(例えば当該領域に含まれる複数の画素の各々の第1のボケ半径の平均を求めてもよい)し、第1の撮像画像に含まれる1つの画素だけに対して第1のボケ半径を算出する形態であってもよい。
以下、第1の撮像画像に含まれる複数の画素の各々の第1のボケ半径の算出方法について説明する。ここでは、第1の撮像画像、第2の撮像画像、全焦点画像の各々のスケール(サイズ)は同じであり、画像の左上の座標を原点とし、上下方向の位置をy座標、左右方向の位置をx座標で表す座標系を採用する場合を例に挙げて説明する。この例では、第1の撮像画像に含まれる複数の画素は、第2の撮像画像に含まれる複数の画素と1対1に対応するとともに、全焦点画像に含まれる複数の画素とも1対1に対応している。以下では、全焦点画像に含まれる複数の画素のうち任意の座標(x,y)に位置する画素をIAIF(x,y)と表記し、第1の撮像画像に含まれる複数の画素のうち任意の座標(x,y)に位置する画素をI(x,y,v1)と表記する場合がある。また、任意の座標(x,y)に位置する画素I(x,y,v1)の第1のボケ半径をb(x,y,v1)と表記すると、第1の撮像画像に含まれる複数の画素I(x,y,v1)の各々の第1のボケ半径b(x,y,v1)は、以下の式1で表される最適化問題の解となる。
上記式1において、G(b(x,y,v1))*IAIFは、第1のボケ半径b(x,y,v1)に応じた重み(標準偏差)で平滑化するためのガウシアンフィルタを全焦点画像(IAIF)に対して適用することを表す。上記式1において、||∇b(x,y,v1)||2は、隣接する画素間の第1のボケ半径(推定する第1のボケ半径)の滑らかさを評価する項であり、画像のノイズに対応するための項である。また、上記式1におけるλ1(≧0)、λ2(≧0)は、重み定数である。すなわち、上記式1で表される最適化問題を解くということは、全焦点画像をどの程度ぼかしたら第1の撮像画像になるのか、ということを推定することになる。上記式1では、二乗ノルム(L2)を用いているが、これに限らず、例えばL1ノルムなどを用いてもよい。また、上記最適化問題は、最急降下法や共役勾配法などによって解を求めることができる。
第1の算出部24は、上記式1で表される最適化問題を解くことにより、第1の撮像画像に含まれる複数の画素I(x,y,v1)ごとに、第1のボケ半径b(x,y,v1)を算出(推定)することができる。
図2の説明を続ける。第3の算出部25は、全焦点画像と第2の撮像画像とを用いて、第2の撮像画像に含まれる画素に対して、集光すべき光線群が撮像素子11上において円状に広がる度合いを表す第2のボケ半径を算出する。より具体的には、第3の算出部25は、全焦点画像をどの程度ぼかしたら第2の撮像画像になるのかを推定することで、第2のボケ半径を算出する。さらに言えば、第3の算出部25は、第2のボケ半径に応じた重みを用いて平滑化するためのガウシアンフィルタを全焦点画像に適用して得られる画像と、第2の撮像画像との誤差が最小となるよう、第2のボケ半径を算出する。なお、本実施形態では、第3の算出部25は、第2の撮像画像に含まれる複数の画素ごとに、第2のボケ半径をそれぞれ算出するが、これに限られるものではない。例えば第2の算出部25は、第2の撮像画像の一部の領域に対して第2のボケ半径を算出する形態であってもよいし、第2の撮像画像に含まれる1つの画素だけに対して第2のボケ半径を算出する形態であってもよい。
以下、第2の撮像画像に含まれる複数の画素Iの各々の第2のボケ半径の算出方法について説明する。以下では、第2の撮像画像に含まれる複数の画素のうち任意の座標(x,y)に位置する画素をI(x,y,v2)と表記する場合がある。また、任意の座標(x,y)に位置する画素I(x,y,v2)の第2のボケ半径をb(x,y,v2)と表記すると、第2の撮像画像に含まれる複数の画素I(x,y,v2)の各々の第2のボケ半径b(x,y,v2)は、以下の式2で表される最適化問題の解となる。上述した第1のボケ半径b(x,y,v1)の算出方法と同様にして、第3の算出部25は、上記式2で表される最適化問題を解くことにより、第2の撮像画像に含まれる複数の画素I(x,y,v2)ごとに、第2のボケ半径b(x,y,v2)を算出することができる。
図2の説明を続ける。第2の算出部26は、第1のボケ半径を用いて、撮像に用いられる光学系(この例ではレンズ12)と、対象物からの光線群が光学系を通過した後に集光する点との間の距離を示すデプスを算出する。本実施形態では、第2の算出部26は、第1の撮像画像に含まれる複数の画素ごとに、それぞれデプスを算出するが、これに限られるものではない。例えば第2の算出部26は、第1の撮像画像の一部の領域に対して、デプスを算出する形態であってもよいし、第1の撮像画像に含まれる1つの画素だけに対して、デプスを算出する形態であってもよい。図5は、デプスを説明するための模式図である。図5の例では、撮像素子11とは反対側にレンズ12から所定距離udだけ離れた位置に存在する対象物からの光線群がレンズ12を通過した後に、レンズ12から撮像素子11側へvdだけ離れた点で集光している。ここでは、このvdがデプスに相当する。レンズ12の焦点距離をfとすると、焦点距離fと所定距離udとデプスvdとの間には、1/f=1/vd+1/udという関係式が成り立つ。例えばレンズ12から所定距離udだけ離れた対象物の任意の1点から広がる複数の光がレンズ12を通過した後に再び集光する点と、レンズ12との間の距離が上述の第1の値(v1)である場合、上述の第1の撮像画像に含まれる画素のうち、上記対象物の任意の1点に対応する画素(上記対象物の任意の1点から広がる複数の光がレンズ12を通過した後に再び撮像素子11上で集光する点に対応する画素)の第1のボケ半径は、光線群が撮像素子11上で集光していることを表す値(理想的には0であるがこれに限られない)を示すことになる。以下では、第1の撮像画像に含まれる画素I(x,y,v1)に対応するデプスを、vd(x,y)と表記する場合がある。
ここで、フォーカス距離v1とデプスvd(x,y)の差の絶対値は、第1のボケ半径b(x,y,v1)に比例するので、第1のボケ半径b(x,y,v1)とデプスvd(x,y)との間には、以下の式3で表される関係が成立する。
上記式3を解くことにより、デプスvd(x,y)は以下の式4で表すことができるが、第1のボケ半径b(x,y,v1)の符号の正負を決定することはできない。図6は、レンズ12から撮像素子11側へ向かう方向の距離vと、第1のボケ半径b(x,y,v1)の絶対値との関係を表す図である。図6からも理解されるように、ある第1のボケ半径b(x,y,v1)に対応するデプスvd(x,y)として、フォーカス距離v1よりも大きい値を示すデプスvd1(x,y)と、フォーカス距離v1よりも小さい値を示すデプスvd0(x,y)とを算出できるが、図6に示す関係のみでは、どちらが正しい値なのかを決定することはできない。
そこで、本実施形態では、第2の算出部26は、第1のボケ半径b(x,y,v1)および第2のボケ半径(x,y,v2)を用いてデプスvd(x,y)を算出する。より具体的には、第2の算出部26は、上述のフォーカス距離v1(第1の値)が上述のフォーカス距離v2(第2の値)よりも大きく、第1のボケ半径b(x,y,v1)が第2のボケ半径(x,y,v2)よりも大きい場合は、レンズ12から撮像素子11側へv1だけ離れた位置と、レンズ12から撮像素子11側へv2だけ離れた位置との中点よりもレンズ12側の方向に位置する値を示すデプスvd(x,y)を算出する。図7は、レンズ12から撮像素子11側へ向かう方向の距離vと、第1のボケ半径の絶対値との関係、および、上記距離vと第2のボケ半径b(x,y,v2)の絶対値との関係を表す図である。図7からも理解されるように、フォーカス距離v1がフォーカス距離v2よりも大きく、第1のボケ半径b(x,y,v1)の絶対値が第2のボケ半径(x,y,v2)の絶対値よりも大きい場合は、第1のボケ半径b(x,y,v1)に対応するデプスvd(x,y)は、レンズ12から撮像素子11側へv1だけ離れた位置と、レンズ12から撮像素子11側へv2だけ離れた位置との中点Mよりもレンズ12側の方向に位置する値(上記式3により得られる2つの値のうち小さい方の値)を示すことになる。
したがって、第2の算出部26は、フォーカス距離v1がフォーカス距離v2よりも大きく、第1のボケ半径b(x,y,v1)が第2のボケ半径(x,y,v2)よりも大きい場合は、以下の式5によりデプスvd(x,y)を算出する。この例では、以下の式5は請求項の「式1」に対応している。
また、第2の算出部26は、フォーカス距離v1がフォーカス距離v2よりも大きく、第1のボケ半径b(x,y,v1)が第2のボケ半径(x,y,v2)よりも小さい場合は、上述の中点Mよりも撮像素子11側の方向に位置する値を示すデプスvd(x,y)を算出する。図7からも理解されるように、フォーカス距離v1がフォーカス距離v2よりも大きく、第1のボケ半径b(x,y,v1)の絶対値が第2のボケ半径(x,y,v2)の絶対値よりも小さい場合は、第1のボケ半径b(x,y,v1)に対応するデプスvd(x,y)は、上述の中点Mよりも撮像素子11側の方向に位置する値(上記式3により得られる値のうち大きい方の値)を示すことになる。
したがって、第2の算出部26は、フォーカス距離v1がフォーカス距離v2よりも大きく、第1のボケ半径b(x,y,v1)が第2のボケ半径(x,y,v2)よりも小さい場合は、以下の式6によりデプスvd(x,y)を算出する。この例では、以下の式6は請求項の「式2」に対応している。以上のようにして、第2の算出部26は、第1の撮像画像に含まれる複数の画素I(x,y,v1)ごとに、第1のボケ半径b(x,y,v1)および第2のボケ半径b(x,y,v2)を用いてデプスvd(x,y)を算出することができる。
ただし、以上のようにして推定(算出)した第1のボケ半径b(x,y,v1)は誤差を含んでいる可能性があるので、第2の算出部26は、例えば以下の式7で表される最適化問題を解くことにより、誤差の影響を少なくすることができる。
上記式7において、||∇vd(x,y)||2は、隣接する画素間に対応するデプスvd(x,y)の滑らかさを評価する項であり、画像のノイズに対応するための項である。上記式7では、二乗ノルム(L2)を用いているが、これに限らず、例えばL1ノルムなどを用いてもよい。また、上記最適化問題は、最急降下法や共役勾配法などによって解を求めることができる。この最適化問題の初期値には、上述したデプスvd(x,y)の算出結果を用いればよい。
第2の算出部26は、以上のようにして第1のボケ半径を用いてデプスを算出した後、レンズ12と対象物との間の距離を算出することができる。ただし、これに限らず、例えば第2の算出部26は、第1のボケ半径を用いて、レンズ12と対象物との間の距離を直接算出する形態であってもよい。要するに、第2の算出部26は、第1のボケ半径を用いて、撮像に用いられる光学系(この例ではレンズ12)と対象物との間の距離を算出することができる。
図9は、画像処理装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。図9に示すように、画像処理装置20は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、I/F部104とを備える。CPU101は、画像処理装置20の動作を統括的に制御する。ROM102は、プログラム等の各種のデータを記憶する不揮発性のメモリである。RAM103は、CPU101が実行する各種の処理の作業領域として機能する揮発性のメモリである。I/F部104は撮像装置10等の外部装置と接続するためのインタフェースである。
上述した画像処理装置20の各部の機能(第1の取得部21、第2の取得部22、第3の取得部23、第1の算出部24、第3の算出部25、第2の算出部26)は、CPU101がROM102等に格納されたプログラムを実行することにより実現されるが、これに限らず、例えば上述した画像処理装置20の各部の機能のうちの少なくとも一部が専用のハードウェア回路(例えば半導体集積回路等)により実現される形態であってもよい。
ここで、対比例として、従来のように上述の第1の撮像画像と上述の第2の撮像画像とを用いてデプスを推定する構成を想定する。例えば図10に示すように、対象物の位置が、上述のフォーカス距離v1に対応する位置(撮像素子11とは反対側にレンズ12から所定距離u1だけ離れた位置)よりも、上述のフォーカス距離v2に対応する位置(撮像素子11とは反対側にレンズ12から所定距離u2だけ離れた位置)に近い場合、第2の撮像画像に映り込んだ対象物を構成する複数の画素の各々に対応する第2のボケ半径は、第1の撮像画像に映り込んだ対象物を構成する複数の画素の各々に対応する第1のボケ半径よりも小さい値を示す(第2の撮像画像では対象物のボケは少ないが、第1の撮像画像では対象物のボケが大きくなる)。対比例においては、第2の撮像画像から第1の撮像画像へのボケの大きさ(相対ボケ)に応じて、対象物のデプスを一意に決定することができる(この技術は公知の「Depth from Defocus法」と同様の技術である)。
対比例においては、図11に示すように、フォーカス距離v1とフォーカス距離v2との間では相対ボケに差が生じるために正しいデプスを推定することが可能であるが、フォーカス距離v1とフォーカス距離v2との間以外の領域では、相対ボケが一定値となってしまうために正しいデプスを推定することができなくなるという問題がある。
これに対して、本実施形態では、上述したように、全焦点画像と第1の撮像画像とを用いて、第1の撮像画像に含まれる複数の画素の各々の第1のボケ半径を算出するので、対象物がどの領域に存在する場合であっても各画素の第1のボケ半径を算出することができる。そして、上述したように、第1のボケ半径を用いてデプスを推定することにより、対象物がどの領域に存在してもデプスを推定することができる(全領域でのデプス推定が可能になる)という有利な効果を達成できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、対象物は、例えば紙面のような平面状の物体であり、撮像装置10の光軸(撮像方向)と、対象物の表面とのなす角度が90度よりも小さい状態で撮像することを前提条件とする。より具体的には、図12に示すように、撮像装置10は、光軸と対象物の表面とのなす角度が90度よりも小さく、かつ、撮像素子11の下側が、上側よりも対象物に近い状態で撮像することを前提条件とする。以下、具体的な内容を説明する。なお、上述の第1実施形態と共通する部分については適宜に説明を省略する。
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、対象物は、例えば紙面のような平面状の物体であり、撮像装置10の光軸(撮像方向)と、対象物の表面とのなす角度が90度よりも小さい状態で撮像することを前提条件とする。より具体的には、図12に示すように、撮像装置10は、光軸と対象物の表面とのなす角度が90度よりも小さく、かつ、撮像素子11の下側が、上側よりも対象物に近い状態で撮像することを前提条件とする。以下、具体的な内容を説明する。なお、上述の第1実施形態と共通する部分については適宜に説明を省略する。
図13は、本実施形態の画像処理装置200の機能構成の一例を示す図である。図13に示すように、画像処理装置200は、第1の取得部21と、第2の取得部22と、第1の算出部24と、第2の算出部26とを備える。第1の取得部21、第2の取得部22および第1の算出部24の各々の機能は、上述の第1実施形態と同様であるが、第2の取得部22は、フォーカス距離が上述の第1の値(v1)に設定され、かつ、撮像装置10の光軸と、対象物の表面とのなす角度が90度よりも小さい状態で撮像して得られる第1の撮像画像を取得する。より具体的には、第2の取得部22は、撮像装置10の光軸と、対象物の表面とのなす角度が90度よりも小さく、かつ、撮像素子11の下側が上側よりも対象物に近い状態で撮像して得られる第1の撮像画像を取得する。
第2の算出部26は、撮像素子11上において光線群が集光していることを表す値(理想的には0であるが、これに限らず、例えば0.1ピクセル(1ピクセルは1画素分のサイズを表す)以下などであってもよい)の第1のボケ半径に対応する画素を繋いで得られる基準線と、画素との位置関係に基づいて、デプスを算出する。本実施形態では、第2の算出部26は、第1の撮像画像に含まれる複数の画素Iのうち、撮像素子11上において光線群が集光していることを表す値の第1のボケ半径の画素を選択し、その特定した画素を繋いで得られる基準線を特定する。図14は、基準線の一例を示す模式図である。前述したように、この例では、第1の撮像画像の左上の座標を原点とし、上下方向の位置をy座標、左右方向の位置をx座標で表す座標系を採用している。図14の例では、基準線のy座標をy0と表記している。
例えば第1の撮像画像に映り込んだ対象物のうち、撮像素子11に平行な面(以下の説明では撮像面と称する場合がある)との間の距離が、フォーカス距離v1に対応するu1(図12参照)となる領域を構成する画素の第1のボケ半径は、光線群が集光していることを表す値(ボケが無いことを表す値、理想的には0)となる。一方、第1の撮像画像に映り込んだ対象物のうち、撮像面との間の距離が、フォーカス距離v1に対応するu1よりも大きい領域を構成する画素(ここでは、y座標の値が基準線よりも小さい画素)の第1のボケ半径は、光線群が集光していることを表す値とはならず、当該領域からの光線群がレンズ12を通過した後に集光する点とレンズ12との間の距離はv1よりも小さくなる(1/f=1/v+1/u)。また、第1の撮像画像に映り込んだ対象物のうち、撮像面との間の距離が、フォーカス距離v1に対応するu1よりも小さい領域を構成する画素(ここでは、y座標の値が基準線よりも大きい画素)の第1のボケ半径は、光線群が集光していることを表す値とはならず、当該領域からの光線群がレンズ12を通過した後に集光する点とレンズ12との間の距離はv1よりも大きくなる。
図15は、レンズ12から撮像素子11側へ向かう方向の距離vと、第1のボケ半径b(x,y,v1)の絶対値との関係を表す模式図である。図15からも理解されるように、算出された第1のボケ半径b(x,y,v1)の絶対値が同じであっても、y座標の値が基準線よりも小さい画素の場合は、当該第1のボケ半径b(x,y,v1)に対応する距離v(デプスvd(x,y)と考えることもできる)は、フォーカス距離v1よりも小さい値を示し、y座標の値が基準線よりも大きい画素の場合は、当該第1のボケ半径b(x,y,v1)に対応する距離vは、フォーカス距離v1よりも大きい値を示す。
したがって、本実施形態では、第2の算出部26は、第1の撮像画像に含まれる複数の画素I(x,y,v1)のうち、基準線よりもy座標の値が小さい画素I(x,y,v1)に対応するデプスvd(x,y)として、フォーカス距離v1(第1の値)よりも小さい値を示すデプスvd(x,y)を算出し、基準線よりもy座標の値が大きい画素I(x,y,v1)に対応するデプスvd(x,y)として、フォーカス距離v1よりも大きい値を示すデプスvd(x,y)を算出する。より具体的には、第2の算出部26は、基準線よりもy座標の値が小さい画素I(x,y,v1)に対応するデプスvd(x,y)は、上記式(5)により算出する。この例では、上記式(5)は、請求項の「式1」に対応している。また、第2の算出部26は、基準線よりもy座標の値が大きい画素I(x,y,v1)に対応するデプスvd(x,y)は、上記式(6)により算出する。この例では、上記式(6)は請求項の「式2」に対応している。その他の内容は、上述の第1実施形態と同様である。
また、例えば図16に示すように、撮像装置10の光軸(撮像方向)と、対象物の表面とのなす角度が90度よりも小さい状態であっても、撮像素子11の上側が、下側よりも対象物に近い状態である場合は、上述した関係は反対になる。例えばジャイロセンサによって、撮像素子11の上側が下側よりも対象物に近い状態を表す撮像装置10の姿勢を検出した場合は、第2の算出部26は、上記とは反対に、基準線よりもy座標の値が小さい画素I(x,y,v1)に対応するデプスvd(x,y)は、上記式(6)により算出し、基準線よりもy座標の値が大きい画素I(x,y,v1)に対応するデプスvd(x,y)は、上記式(5)により算出することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態では、第2の算出部26は、閾値以下の第1のボケ半径は用いずに、隣接する画素間に対応するデプスが滑らかに繋がるよう、デプスを算出する。以下、具体的な内容を説明する。なお、上述の各実施形態と共通する部分については適宜に説明を省略する。
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態では、第2の算出部26は、閾値以下の第1のボケ半径は用いずに、隣接する画素間に対応するデプスが滑らかに繋がるよう、デプスを算出する。以下、具体的な内容を説明する。なお、上述の各実施形態と共通する部分については適宜に説明を省略する。
図17に示すように、第1のボケ半径b(x,y,v1)の推定値として0の値が推定しにくいという特性がある。これは、図18に示すように、上記式1における第1のボケ半径b(x,y,v1)の推定において、第1のボケ半径b(x,y,v1)を小さくしていき、第1のボケ半径b(x,y,v1)に応じた重みσが小さくなるほど(例えばσ=0.1付近)、畳み込み演算の結果に差が生じないため、0付近の第1のボケ半径b(x,y,v1)の値の信頼性が低くなる。なお、図18の縦軸は、PSF(Point Spread Function)の値を表し、横軸は任意の1つの画素からの距離Lnを表している。
そこで、本実施形態の第2の算出部26は、閾値(例えば0でもよいし、0.1ピクセルなどの設計条件に応じた値であってもよい)以下の第1のボケ半径は用いずに、隣接する画素間に対応するデプスが滑らかに繋がるよう、デプスを算出する。より具体的には、第2の算出部26は、以下の式8で表される最適化問題を解くことにより、第1の撮像画像に含まれる複数の画素I(x,y,v1)ごとに、デプスvd(x,y)を算出することができる。
上記式8において、ρ(b(x,y,v1))はロバスト関数を表し、α>0、βはロバスト関数の形状を決定するパラメータである。この例では、βは上記閾値に相当し、第1のボケ半径b(x,y,v1)の値がβ以下の場合は、ロバスト関数ρ(b(x,y,v1))の値は0となる。この例では、シグモイド型のロバスト関数を用いているがこれに限られるものではない。上記最適化問題は、最急降下法や共役勾配法などによって解を求めることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述の実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら新規な実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
(変形例)
以下、変形例を説明する。
以下、変形例を説明する。
(1)変形例1
上述の全焦点画像の生成方法は任意である。例えば特開2013−110700号公報に開示されているように、露光中に焦点(ピント)の位置を変化させて撮像した画像を処理することで全焦点画像を生成することもできる。また、例えばフォーカス距離を変更しながら連続的に撮像して得られた画像を加算した蓄積画像を生成し、その蓄積画像に対して暈け除去処理を施すことにより、全焦点画像を生成することもできる。この方法によれば、絞りを固定したままでも全焦点画像を生成することができるので、例えばスマートフォンなどに搭載されるイメージセンサなどの絞りを変更することができない撮像装置10であっても全焦点画像を生成することができる。
上述の全焦点画像の生成方法は任意である。例えば特開2013−110700号公報に開示されているように、露光中に焦点(ピント)の位置を変化させて撮像した画像を処理することで全焦点画像を生成することもできる。また、例えばフォーカス距離を変更しながら連続的に撮像して得られた画像を加算した蓄積画像を生成し、その蓄積画像に対して暈け除去処理を施すことにより、全焦点画像を生成することもできる。この方法によれば、絞りを固定したままでも全焦点画像を生成することができるので、例えばスマートフォンなどに搭載されるイメージセンサなどの絞りを変更することができない撮像装置10であっても全焦点画像を生成することができる。
(2)変形例2
例えば上述の画像処理装置20は、上述の撮像装置10に搭載される形態であってもよい。図19は、この場合の撮像装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図19に示すように、撮像装置10は、上述の撮像素子11およびレンズ12に加えて、エンジン部30と、駆動機構40とを備える。駆動機構40は、エンジン部30の制御の下、例えばフォーカス距離を変更する場合にレンズを移動させるための機構であり、公知の様々な構成を採用することができる。エンジン部30は、撮像装置10の動作を統括的に制御する装置である。この例では、上述の画像処理装置20の各部の機能(第1の取得部21、第2の取得部22、第3の取得部23、第1の算出部24、第3の算出部25、第2の算出部26)は、エンジン部30に搭載されている。
例えば上述の画像処理装置20は、上述の撮像装置10に搭載される形態であってもよい。図19は、この場合の撮像装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図19に示すように、撮像装置10は、上述の撮像素子11およびレンズ12に加えて、エンジン部30と、駆動機構40とを備える。駆動機構40は、エンジン部30の制御の下、例えばフォーカス距離を変更する場合にレンズを移動させるための機構であり、公知の様々な構成を採用することができる。エンジン部30は、撮像装置10の動作を統括的に制御する装置である。この例では、上述の画像処理装置20の各部の機能(第1の取得部21、第2の取得部22、第3の取得部23、第1の算出部24、第3の算出部25、第2の算出部26)は、エンジン部30に搭載されている。
(3)変形例3
上述の各実施形態では、全焦点画像、第1の撮像画像および第2の撮像画像は、1台の撮像装置10によって生成されていたが、これに限らず、例えば2以上の撮像装置10によって生成される形態であってもよい。ただし、2以上の撮像装置10の各々の位置が異なる場合は、その位置ずれを加味した補正を行った上で、全焦点画像、第1の撮像画像および第2の撮像画像を生成する必要がある。この位置ずれ補正に関しては、公知の様々な技術を利用可能である。
上述の各実施形態では、全焦点画像、第1の撮像画像および第2の撮像画像は、1台の撮像装置10によって生成されていたが、これに限らず、例えば2以上の撮像装置10によって生成される形態であってもよい。ただし、2以上の撮像装置10の各々の位置が異なる場合は、その位置ずれを加味した補正を行った上で、全焦点画像、第1の撮像画像および第2の撮像画像を生成する必要がある。この位置ずれ補正に関しては、公知の様々な技術を利用可能である。
なお、以上の各実施形態および各変形例は、任意に組み合わせることが可能である。
1 システム
10 撮像装置
20 画像処理装置
21 第1の取得部
22 第2の取得部
23 第3の取得部
24 第1の算出部
25 第3の算出部
26 第2の算出部
10 撮像装置
20 画像処理装置
21 第1の取得部
22 第2の取得部
23 第3の取得部
24 第1の算出部
25 第3の算出部
26 第2の算出部
Claims (16)
- 全焦点画像を取得する第1の取得部と、
フォーカス距離が第1の値に設定された状態で撮像して得られる第1の撮像画像を取得する第2の取得部と、
前記全焦点画像と前記第1の撮像画像とを用いて、前記第1の撮像画像に含まれる画素に対して、集光すべき光線群が撮像素子上において円状に広がる度合いを表す第1のボケ半径を算出する第1の算出部と、
前記第1のボケ半径を用いて、撮像に用いられる光学系と、対象物からの光線群が前記光学系を通過した後に集光する点との間の距離を示すデプスを算出する第2の算出部と、を備える、
画像処理装置。 - 前記第1の算出部は、前記全焦点画像をどの程度ぼかしたら前記第1の撮像画像になるのかを推定することで、前記第1のボケ半径を算出する、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記第1の算出部は、前記第1のボケ半径に応じた重みを用いて平滑化するためのガウシアンフィルタを前記全焦点画像に適用して得られる画像と、前記第1の撮像画像との誤差が最小となるよう、前記第1のボケ半径を算出する、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記フォーカス距離が前記第1の値とは異なる第2の値に設定された状態で撮像して得られる第2の撮像画像を取得する第3の取得部と、
前記全焦点画像と前記第2の撮像画像とを用いて、前記第2の撮像画像に含まれる画素に対して、集光すべき光線群が前記撮像素子上において円状に広がる度合いを表す第2のボケ半径を算出する第3の算出部と、をさらに備え、
前記第2の算出部は、前記第1のボケ半径および前記第2のボケ半径を用いて前記デプスを算出する、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記第2の算出部は、
前記第1の値が前記第2の値よりも大きく、前記第1のボケ半径が前記第2のボケ半径よりも大きい場合は、前記光学系から前記撮像素子側へ前記第1の値だけ離れた位置と、前記光学系から前記撮像素子側へ前記第2の値だけ離れた位置との中点よりも前記光学系側の方向に位置する値を示す前記デプスを算出し、
前記第1の値が前記第2の値よりも大きく、前記第1のボケ半径が前記第2のボケ半径よりも小さい場合は、前記光学系から前記撮像素子側へ前記第1の値だけ離れた位置と、前記光学系から前記撮像素子側へ前記第2の値だけ離れた位置との中点よりも前記撮像素子側の方向に位置する値を示す前記デプスを算出する、
請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記第3の算出部は、前記全焦点画像をどの程度ぼかしたら前記第2の撮像画像になるのかを推定することで、前記第2のボケ半径を算出する、
請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記第3の算出部は、前記第1のボケ半径に応じた重みを用いて平滑化するためのガウシアンフィルタを前記全焦点画像に適用して得られる画像と、前記第2の撮像画像との誤差が最小となるよう、前記第2のボケ半径を算出する、
請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記対象物は平面状の物体であり、
前記第2の取得部は、前記撮像装置の光軸と、前記対象物の表面とのなす角度が90度よりも小さい状態で撮像して得られる前記第1の撮像画像を取得し、
前記第2の算出部は、前記撮像素子上において光線群が集光していることを表す値の前記第1のボケ半径に対応する前記画素を繋いで得られる基準線と、前記画素との位置関係に基づいて、前記デプスを算出する、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記第2の取得部は、前記撮像装置の光軸と、前記対象物の表面とのなす角度が90度よりも小さく、かつ、前記撮像素子の下側が上側よりも前記対象物に近い状態で撮像して得られる前記第1の撮像画像を取得し、
前記第1の撮像画像の左上の座標を原点とし、上下方向の位置をy座標、左右方向の位置をx座標で表し、
前記第2の算出部は、
前記基準線よりもy座標の値が小さい前記画素に対応する前記デプスとして、前記第1の値よりも小さい値を示す前記デプスを算出し、
前記基準線よりもy座標の値が大きい前記画素に対応する前記デプスとして、前記第1の値よりも大きい値を示す前記デプスを算出する、
請求項9に記載の画像処理装置。 - 前記第2の算出部は、閾値以下の前記第1のボケ半径は用いずに、隣接する前記画素間に対応する前記デプスが滑らかに繋がるよう、前記デプスを算出する、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 全焦点画像を取得する第1の取得部と、
フォーカス距離が第1の値に設定された状態で撮像して得られる第1の撮像画像を取得する第2の取得部と、
前記全焦点画像と前記第1の撮像画像とを用いて、前記第1の撮像画像に含まれる画素に対して、集光すべき光線群が撮像素子上において円状に広がる度合いを表す第1のボケ半径を算出する第1の算出部と、
前記第1のボケ半径を用いて、撮像に用いられる光学系と対象物との間の距離を算出する第2の算出部と、を備える、
画像処理装置。 - 撮像素子および光学系を含む撮像装置であって、
全焦点画像を取得する第1の取得部と、
フォーカス距離が第1の値に設定された状態で撮像して得られる第1の撮像画像を取得する第2の取得部と、
前記全焦点画像と前記第1の撮像画像とを用いて、前記第1の撮像画像に含まれる画素に対して、集光すべき光線群が前記撮像素子上において円状に広がる度合いを表す第1のボケ半径を算出する第1の算出部と、
前記第1のボケ半径を用いて、撮像に用いられる光学系と、対象物からの光線群が前記光学系を通過した後に集光する点との間の距離を示すデプスを算出する第2の算出部と、を備える、
撮像装置。 - 全焦点画像を取得する第1の取得ステップと、
フォーカス距離が第1の値に設定された状態で撮像して得られる第1の撮像画像を取得する第2の取得ステップと、
前記全焦点画像と前記第1の撮像画像とを用いて、前記第1の撮像画像に含まれる画素に対して、集光すべき光線群が撮像素子上において円状に広がる度合いを表す第1のボケ半径を算出する第1の算出ステップと、
前記第1のボケ半径を用いて、撮像に用いられる光学系と、対象物からの光線群が前記光学系を通過した後に集光する点との間の距離を示すデプスを算出する第2の算出ステップと、を含む、
画像処理方法。 - コンピュータに、
全焦点画像を取得する第1の取得ステップと、
フォーカス距離が第1の値に設定された状態で撮像して得られる第1の撮像画像を取得する第2の取得ステップと、
前記全焦点画像と前記第1の撮像画像とを用いて、前記第1の撮像画像に含まれる画素に対して、集光すべき光線群が撮像素子上において円状に広がる度合いを表す第1のボケ半径を算出する第1の算出ステップと、
前記第1のボケ半径を用いて、撮像に用いられる光学系と、対象物からの光線群が前記光学系を通過した後に集光する点との間の距離を示すデプスを算出する第2の算出ステップと、を実行させるためのプログラム。
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