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JP2016108270A - 化粧料 - Google Patents

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JP2016108270A JP2014246785A JP2014246785A JP2016108270A JP 2016108270 A JP2016108270 A JP 2016108270A JP 2014246785 A JP2014246785 A JP 2014246785A JP 2014246785 A JP2014246785 A JP 2014246785A JP 2016108270 A JP2016108270 A JP 2016108270A
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Abstract

【課題】α−ゲルを形成する化粧料において、塗布後の肌を指で触った際になめらかとなり、また、肌につや感がみられる化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):(A)炭素数10〜24の直鎖脂肪酸を由来とするグリセリンモノ脂肪酸エステル又はグリセリンモノアルキルエーテル 0.01〜6質量%、(B)炭素数8〜20の高級アルコール 0.05〜6質量%、(C)セラミド類 0.01〜8質量%、(D)ジアシルグルタミン酸リシン塩 0.01〜1.5質量%、(E)水を含有し、成分(D)の酸換算量に対する成分(A)、(B)及び(C)の合計含有量の質量割合[((A)+(B)+(C))/(D)]が、1〜220である化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、化粧料に関する。
α−ゲルは、水和型の結晶構造であり、ラメラ構造を有する。皮膚最外層の角層に存在する角層細胞間脂質も、その大半がこのα−ゲル構造をとっている。そして、皮膚に対して、外部からの物質の侵入、内部からの水分蒸散を抑制すると同時に、そのもの自身が水分を保持することで、皮膚の柔軟性やなめらかな外観を保つ機能を有している。皮膚中において、角層は、水分を結合水の形で約33質量%保持しており、角層細胞間脂質は、約13質量%の結合水を保持していることが知られている。
このように、α−ゲルは水分を保持することができるため、化粧料などへの適用が検討されている。
例えば、特許文献1には、セラミド類、グリセリンモノ脂肪酸エステル、高級アルコール、アニオン界面活性剤等を含有する乳化組成物が、α−ゲル構造を形成することが記載され、特許文献2には、セラミド類、グリセリンモノ脂肪酸エステル、高級アルコール、アニオン界面活性剤、特定の極性油を含有する乳化組成物が、α−ゲル構造を形成することが記載されている。
特開2011−32265号公報 特開2013−53146号公報
しかしながら、特許文献1の乳化組成物は、肌に塗布した後に肌を触ると、きしみ感が感じられた。また、特許文献2では、α−ゲル構造をとる乳化物に特定の極性油を組合わることで、きしみ感を改善されるものの、化粧料を塗布していない場合の肌と比べて、よりなめらかな感触が得られような使用感の向上が得られず、また、塗布後の肌に油剤を塗布したようなてかりのある不自然な光沢感が見られた。
そのため、α−ゲル構造を形成し、塗布後の肌に、なめらかな感触が得られ、さらに、塗布後の肌に自然なつや感が得られる化粧料が望まれた。
本発明は、α−ゲルを形成する化粧料において、安定性に優れ、塗布後の肌を指で触るとなめらかな感触が得られ、また、肌に自然なつや感がみられる化粧料に関する。
本発明者らは、特定のグリセリンモノ脂肪酸エステル又はグリセリンモノアルキルエーテルと、高級アルコール、セラミド類、ジアシルグルタミン酸リシン塩、及び水を、特定の割合で組み合わせることで、皮膚に塗布した際に、α−ゲル構造をとり、安定性に優れ、塗布した後の肌がなめらか感触となり、見た目に自然なつや感が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)炭素数10〜24の直鎖脂肪酸を由来とするグリセリンモノ脂肪酸エステル又はグリセリンモノアルキルエーテル 0.01〜6質量%、
(B)炭素数8〜20の高級アルコール 0.05〜6質量%、
(C)セラミド類 0.01〜8質量%、
(D)ジアシルグルタミン酸リシン塩 0.01〜1.5質量%、
(E)水
を含有し、成分(D)の酸換算量に対する成分(A)、(B)及び(C)の合計含有量の質量割合[((A)+(B)+(C))/(D)]が、1〜220である化粧料に関する。
本発明の化粧料は、α−ゲル構造を形成し、セラミドの結晶化を抑制して安定に含有するとともに、塗布した後の肌をなめらかにすることができ、さらに、塗布後の肌につや感を得ることができる。
本発明で用いる成分(A)の炭素数10〜24の直鎖脂肪酸を由来とするグリセリンモノ脂肪酸エステル又はグリセリンモノアルキルエーテルとしては、例えば、グリセリンモノラウリン酸エステル、グリセリンモノミリスチン酸エステル、グリセリンモノパルミチン酸エステル、グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリンモノベヘン酸エステル、グリセリンモノオレイン酸エステル、モノセチルグリセリルエーテル、モノステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
成分(A)のグリセリンモノ脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の炭素数は、成分(B)及び(D)との相互作用により、セラミドの結晶化を抑制させる点から、12〜24が好ましく、14〜22がより好ましい。
また、成分(A)のグリセリンモノアルキルエーテルを構成する脂肪酸の炭素数は、成分(B)及び(D)との相互作用により、セラミドの結晶化を抑制させる点から、12〜24が好ましく、14〜22がより好ましく、16〜18がさらに好ましい。
成分(A)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、セラミドの結晶化を抑制し、塗布後の肌のつや感を向上させる点から、含有量は、全組成中に0.01〜6質量%であり、0.05〜3.5質量%が好ましく、0.1〜1.5質量%がより好ましい。
本発明で用いる成分(B)は、炭素数8〜20の高級アルコールであり、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。
高級アルコールの炭素数は、成分(A)及び(D)との相互作用により、セラミドの結晶化を抑制させる点から、10〜20が好ましく、12〜20がより好ましく、14〜18がさらに好ましく、16〜18がよりさらに好ましい。
成分(B)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、セラミドの結晶化を抑制し、塗布後の肌のつや感を向上させる点から、含有量は、全組成中に0.05〜6質量%であり、0.1〜5質量%が好ましく、0.5〜3.5質量%がより好ましく、0.5〜1.8質量%がさらに好ましい。
成分(C)のセラミド類としては、(I)天然由来のセラミド、及び/又は(II)擬
似型セラミドが好ましく、例えば、特開2013−53146号公報記載のセラミドが好ましい。
(I)天然由来のセラミド(以下、天然型セラミドという)の具体例としては、セラミドType1〜7(例えば、J. Lipid Res., 24:759(1983)の図2、及びJ. Lipid. Res.,35:2069(1994)の図4記載のブタ及びヒトのセラミド類)が挙げられる。
更に、これらのN−アルキル体(例えば、N−メチル体)も含まれる。
これらのセラミドは、天然型(D(−)体)の光学活性体を用いても、非天然型(L(+)体)の光学活性体を用いても、更に天然型と非天然型の混合物を用いてもよい。上記化合物の立体配置は、天然型の立体配置のものでも、それ以外の非天然型の立体配置のものでも良く、また、これらの混合物によるものでもよい。これらのうち、CERAMIDE1、CERAMIDE2、CERAMIDE3、CERAMIDE5、CERAMIDE6IIの化合物(以上、INCI、8th Edition)及び次式で表わされるものが好ましい。
Figure 2016108270
これらは天然からの抽出物及び/又は合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。
このような天然型セラミドの市販のものとしては、Ceramide I、Ceramide III、Ceramide IIIA、Ceramide IIIB、Ceramide IIIC、Ceramide VI(以上、コスモファーム社)、Ceramide TIC-001(高砂香料社)、CERAMIDE II(Quest International社)、DS-Ceramide VI、DS-CLA-Phytoceramide、Phytoceramide、DS-ceramide Y3S(DOOSAN社)、CERAMIDE2(セダーマ社)が挙げられる。
Figure 2016108270
(II)擬似型セラミドとしては、次式で表されるN−(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)−N−ヒドロキシエチルヘキサデカナミド、N−(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)−N−ヒドロキシエチルデカナミド等が挙げられ、N−(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)−N−ヒドロキシエチルヘキサデカナミド)が好ましい。
Figure 2016108270
成分(C)のセラミド類は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、成分(C)を十分に皮膚に浸透させる点から、含有量は、全組成中に0.01〜8質量%であり、0.05〜5質量%が好ましく、0.1〜3質量%がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(D)のジアシルグルタミン酸リシン塩は、成分(A)及び(B)との相互作用により、セラミドの結晶化を抑制するために用いられる。
ジアシルグルタミン酸リシン塩としては、成分(A)及び(B)との相互作用により、セラミドの結晶化を抑制する点から、アシル基の炭素数が10〜18であるのが好ましく、12〜18がより好ましい。
また、これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、トリエタノールアミン塩等の有機アミン塩、アルギニン等の塩基性アミノ酸塩などが挙げられ、同様の点から、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩がより好ましい。
成分(D)としては、成分(A)及び(B)との相互作用により、セラミドの結晶化を抑制する点から、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、ジミリストイルグルタミン酸リシンナトリウム、ジステアロイルグルタミン酸リシンナトリウム、ジリノレオイルグルタミン酸リシンナトリウム等が好ましく、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウムがより好ましい。
ジアシルグルタミン酸リシン塩は、L−リシン塩酸塩とN−脂肪酸アシル−L−グルタミン酸無水物を反応させて合成することができる。
また、ジアシルグルタミン酸リシン塩の市販品として、例えば、旭化成ケミカルズ社製のペリセアL−30:商品名(ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、有効含有量29%、水71%)等を使用することができる。
成分(D)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、成分(A)及び(B)との相互作用により、セラミドの結晶化を抑制させる点から、酸に換算した含有量(以下、酸換算量という)は、全組成中に0.01〜1.5質量%であり、0.02〜1.2質量%が好ましく、0.05〜1質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(D)の酸換算量に対する成分(A)、(B)及び(C)の合計含有量の質量割合[((A)+(B)+(C))/(D)]は、セラミドの結晶化を抑制し、塗布後の肌のなめらかさ、つや感を向上させる点から、1〜220であり、2〜150が好ましく、3〜45がより好ましい。
本発明において、成分(D)の酸換算量に対する成分(A)の質量割合[(A)/(D)]は、セラミドの結晶化を抑制し、塗布後の肌のなめらかさ、つや感を向上させる点から、0.1〜80が好ましく、0.3〜40がより好ましく、1〜12がさらに好ましい。
また、成分(D)の酸換算量に対する成分(B)の質量割合[(B)/(D)]は、セラミドの結晶化を抑制し、塗布後の肌のなめらかさ、つや感を向上させる点から、0.1〜80が好ましく、0.7〜50がより好ましく、1〜20がさらに好ましい。
さらに、成分(D)の酸換算量に対する成分(C)の質量割合[(C)/(D)]は、セラミドの結晶化を抑制し、塗布後の肌のなめらかさ、つや感を向上させる点から、0.05〜80が好ましく、0.1〜50がより好ましく、0.1〜35がさらに好ましく、1〜25がよりさらに好ましい。
また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合[(A)/(B)]は、セラミドの結晶化を抑制し、塗布後の肌のなめらかさ、つや感を向上させる点から、0.01〜14が好ましく、0.05〜6がより好ましく、0.2〜3がさらに好ましく、0.2〜1.5がよりさらに好ましい。
本発明において、成分(E)の水の含有量は、全組成中に50〜95質量%が好ましく、60〜90質量%がより好ましい。
本発明の化粧料は、さらに、(F)多価アルコールを含有することができ、成分(D)との相互作用により、つや感を向上させることができる。
多価アルコールとしては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,3−プロパンジオール、プロピレングリコール、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、分子量2000以下のポリエチレングリコール等が挙げられる。これらのうち、成分(D)との相互作用により、つや感を向上させる点から、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコールから選ばれる1種以上が好ましく、グリセリン、1,3−ブチレングリコールから選ばれる1種以上がより好ましく、グリセリンがさらに好ましい。
成分(F)の多価アルコールは、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、成分(D)と相互作用することによって、つや感をより向上させる点から、含有量は、全組成中に5〜20質量%が好ましく、7〜15質量%がより好ましい。
本発明の化粧料は、前記以外に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、25℃で液状の油剤、成分(B)及び(C)以外の25℃でペースト又はワックス状の油脂、成分(A)以外の非イオン性界面活性剤、成分(D)以外のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、水溶性高分子、エキス類、塩基、酸、エタノール、防腐剤、香料などを含有することができる。
25℃で液状の油剤とは、25℃での粘度が、10,000mPa・s以下のものをいう。例えば、流動パラフィン、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン、スクワラン等の炭化水素油;オリーブ油、ホホバオイル等の植物油;ジメチルポリシロキサン(メチルポリシロキサン)、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン油;パーフルオロアルキルエチルリン酸、パーフルオロアルキルポリオキシエチレンリン酸、パーフルオロポリエーテル、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系油;アルキル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等の極性油などが挙げられる。
25℃で液状の油剤は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、塗布後の肌のなめらかさ、つや感を向上させる点から、含有量は、全組成中に1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましく、6質量%以下がよりさらに好ましい。
成分(B)及び(C)以外の25℃でペースト又はワックス状の油脂としては、例えば、ワセリン等の炭化水素油;ステアリン酸、ベヘン酸、ミリスチン酸等の直鎖の炭素数10〜22の高級脂肪酸等が挙げられる。
成分(B)及び(C)以外の25℃でペースト又はワックス状の油脂は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、塗布後の肌のなめらかさ、つや感を向上させる点から、含有量は、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、1質量%以下がさらに好ましく、0.5質量%以下がよりさらに好ましい。
成分(A)以外の非イオン性界面活性剤としては、、ポリオキシエチレン基を有するものが好ましく、HLBは10以上が好ましく、12.5〜15.5がより好ましい。
本発明において、HLBとは親水性−親油性のバランス(Hydrophilic-Lypophilic Balance)を示す指標であり、本発明においては、小田・寺村らによる次式を用いて算出した値を用いている。
Figure 2016108270
成分(A)以外の非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルポリオキシエチレングリセリル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等が挙げられ、安定性を向上させる点から、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンが好ましい。
成分(A)以外の非イオン性界面活性剤は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、安定性を向上させ、べたつきを低減させる点から、含有量は、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、0.2質量%以上がより好ましく、1質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましい。
成分(D)以外のアニオン界面活性剤としては、例えば、炭素数12〜24の脂肪酸を由来とする脂肪酸塩、N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム等の脂肪酸アミドスルホン酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、N−ステアロイル−L−グルタミン酸アルギニン等の長鎖N−アシルグルタミン酸、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩等が挙げられる。
成分(D)以外のアニオン性界面活性剤は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、成分(D)と組合わせて塗布後の肌のつや感、安定性を向上させる点から、含有量は、酸に換算して、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、0.2質量%以上がよりさらに好ましく、3質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましく、1.5質量%以下がさらに好ましく、1質量%以下がよりさらに好ましい。
カチオン界面活性剤、両性界面活性剤の含有量は、全組成中に1質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましく、0.1質量%以下がさらに好ましく、実質0質量%であるのがよりさらに好ましい。
水溶性高分子としては、例えば、カルボキシビニルポリマー、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、グアーガム、キサンタンガム、カルボキシメチルキトサン、ヒアルロン酸ナトリウム、オキサゾリン変性シリコーン、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体等が挙げられる。
水溶性高分子は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、塗布後の肌のなめらかさ、つや感を向上させる点から、含有量は、全組成中に、0.1質量%以上が好ましく、0.15質量%以上がより好ましく、1質量%以下が好ましく、0.8質量%以下がより好ましく、0.4質量%以下がさらに好ましい。
エキス類としては、例えば、オウバクエキス、カンゾウエキス、アロエエキス、スギナエキス、茶エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、ハマメリス抽出液、プラセンタエキス、海藻エキス、マロニエエキス、カミツレエキス、ユズエキス、チョウジエキス、アスナロエキス、アルテアエキス、ローヤルゼリーエキス、ユーカリエキス、褐藻エキス、アスナロ抽出液等の動・植物抽出液が挙げられる。
塩基としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム等が挙げられ、酸としては、クエン酸、酒石酸、乳酸、リン酸、コハク酸、アジピン酸等が挙げられる。
本発明の化粧料において、塗布時の皮膚化粧料の肌への広がりを向上させる点から、エタノールの含有量は、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、6質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、4質量%以下がさらに好ましい。
本発明の化粧料は、通常の方法により製造することができる。例えば、成分(A)、(B)、(C)を加熱混合して油相を調製し、成分(D)を(E)の一部に溶解して、界面活性剤相を調製し、油相に、界面活性剤相、その他の成分を加えて、均一に加熱混合し、その後、撹拌しながら冷却することにより、製造することができる。
本発明の化粧料は、使用時の垂れにくさを向上させる点から、25℃における粘度が、1000〜50000mPa・sであるのが好ましく、2000〜40000mPa・sがより好ましく、3000〜30000mPa・sがさらに好ましい。なお、粘度は、TVB−10R形回転粘度計(東機産業社製)を用いて測定し、粘度が1000mPa・s以上20000mPa・s未満の範囲では、ローターNo.M3、20000mPa・s以上50000mPa・s以下の範囲では、ローターNo.M4を用いて、いずれも回転数6rpm、25℃で測定した値である。
本発明の化粧料は、α−ゲル(α型結晶)であり、α−ゲルは、X線による構造解析により、確認することができる。α型構造は六方晶系のことであり、親油基が親水基層の面に対して直角に配向しており、Bragg角21〜23°付近に鋭い一本の回折ピークが現れるのが特徴である。
本発明の化粧料は、例えば、化粧水、乳液、クリーム、ジェル等として好適である。
実施例1〜2及び比較例1〜4
表1に示す組成の化粧料を製造し、X線による構造解析、安定性、塗布後の肌のなめらかさ及びつや感を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
成分(A)、(B)及び(C)を含む油相を80〜90℃で加熱混合し、次に80〜90℃に加熱した成分(D)、(E)及び(F)を含む水相を添加し、混合した。さらに攪拌しながら25℃まで冷却して、化粧料を得た。
(評価方法)
(1)X線による構造解折:
製造直後の化粧料について、2θ=10〜30°の広角X線回折ピークより、WilsonとOttの方法(Wilson,D.A. and Ott,E., J.Chem.Phys., 2, 231-238(1934))に従い、結晶構造を決定した。結晶構造についての評価は以下の基準で示した。
A:α型構造が確認された。
B:α型構造が確認されない。
(2)安定性(室温1週間後の結晶の析出):
製造して室温保存1週間後の各化粧料について、偏光下、光学顕微鏡観察により、また、目視により、結晶の有無を確認した。結晶の有無は以下の基準で評価した。
A:光学顕微鏡観察により結晶が観察されず、目視でも観察されない。
B:光学顕微鏡観察によりわずかに結晶が観察され、目視では観察されない。
C:光学顕微鏡観察により小さな結晶が観察され、目視では観察されない。
D:光学顕微鏡観察により結晶が観察され、目視でも観察される。
(3)塗布後の肌のなめらかさ(測定値、Δμ):
人工皮革(オカモト化成品社製、セラヌバック#010)の上に、3cm×8cmの大きさに各化粧料1mLを均一に塗布した。その人工皮革をトライボギア(新東科学社製、表面性測定機、TYPE:14DR)に取り付け、化粧料を塗布してから5分後に、以下の条件で動摩擦係数の測定を行った。測定値は、測定開始から3スライド目の値(μ(化粧料塗布))をとり、化粧料を未塗布の場合の動摩擦係数(μ(未塗布))との差(Δμ)を求めることにより、肌のなめらかさを評価した。なお、Δμが小さいほど摩擦が低く、肌がなめらかであることを示す。
<条件>
・荷重 200g
・Speed 2000 mm/sec
・50mmを5スライド(2.5往復)させて測定
(Δμ)=(μ(化粧料塗布))−(μ(未塗布))
(4)塗布後の肌のなめらかさ(官能評価):
専門パネラーが、各化粧料0.2gを手の甲に指で円を描くように塗布し、塗布直後の肌を指で触ったときのなめらかさについて、以下の4段階の基準で評価した。結果は、専門パネラー3名の評価の合計値で示した。
4:非常になめらかである。
3:なめらかである。
2:わずかになめらかである。
1:なめらかでない。
(5)塗布後の肌のつや感(測定値、ΔG):
人工皮革(オカモト化成品社製、セラヌバック#010)の上に、各化粧料0.02gを3cm×3cmの大きさに均一になるように塗布し、15分後に、GlossymeterGL200(Courage+Khazaka(ドイツ)社製)を用いて、皮膚表面から直接反射した光の量=つや値 Gloss Value(G(化粧料塗布))を測定した。また、化粧料を塗布する前の未塗布のつやの値(G(未塗布))を測定し、その差(ΔG)を求め、つや感を評価した。ΔGの値が大きいほどつや感が高いことを示す。
(ΔG)=(G(化粧料塗布))−(G(未塗布))
(6)塗布後の肌のつや感(官能評価):
専門パネラーが、各化粧料0.2gを手の甲に指で円を描くように塗布し、塗布直後の肌のつや感について、以下の4段階の基準で評価した。結果は、専門パネラー3名の評価の合計値で示した。
4:つや感が非常にある。
3:つや感がある。
2:つや感がわずかにある。
1:つや感がない。
Figure 2016108270
実施例3〜23
実施例1〜2と同様にして、表2、表3及び表4に示す組成の化粧料を製造し、安定性、塗布後の肌のなめらかさ及びつや感を評価した。結果を表2、表3及び表4に併せて示す。
Figure 2016108270
Figure 2016108270
Figure 2016108270

Claims (5)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
    (A)炭素数10〜24の直鎖脂肪酸を由来とするグリセリンモノ脂肪酸エステル又はグリセリンモノアルキルエーテル 0.01〜6質量%、
    (B)炭素数8〜20の高級アルコール 0.05〜6質量%、
    (C)セラミド類 0.01〜8質量%、
    (D)ジアシルグルタミン酸リシン塩 0.01〜1.5質量%、
    (E)水
    を含有し、成分(D)の酸換算量に対する成分(A)、(B)及び(C)の合計含有量の質量割合[((A)+(B)+(C))/(D)]が、1〜220である化粧料。
  2. 成分(D)の酸換算量に対する成分(A)の質量割合[(A)/(D)]が、0.1〜80である請求項1記載の化粧料。
  3. 成分(D)の酸換算量に対する成分(B)の質量割合[(B)/(D)]が、0.1〜80である請求項1又は2記載の化粧料。
  4. 成分(D)の酸換算量に対する成分(C)の質量割合[(C)/(D)]が、0.05〜80である請求項1〜3のいずれか1項記載の化粧料。
  5. 成分(B)に対する成分(A)の質量割合[(A)/(B)]が、0.01〜14である請求項1〜4のいずれか1項記載の化粧料。
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