JP2016105122A - 照明装置および映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】蛍光体ホイールとカラーホイールの位相を変化させることで原色比率を調整できる照明装置を提供する。【解決手段】蛍光体ホイールは光源から入射する光を受けて赤色を含む黄色の蛍光光を発する蛍光体層を有するセグメントと、光源からの光が透過する切欠き領域とが回転可能に設けられた基板の回転方向に設けられてなる。カラーホイールは蛍光体ホイールと同期して回転可能に設けられた基板の回転方向に可視光透過領域と、蛍光体ホイールの黄色の蛍光光から赤色を透過するカラーフィルタ領域が設けられてなる。コントローラ280は、蛍光体ホイールとカラーフィルタとの位相調整を行ない、黄色の蛍光光から取り出す赤色光の量を調整する。【選択図】図6
Description
本開示は、蛍光体を用いた照明装置およびそれを備えた映像表示装置に関する。
特許文献1は、2つのホイールを備えた照明装置を開示する。この照明装置は、光源から出射された励起光によって励起されて蛍光を発する蛍光体層が設けられた第1ホイールと、入射する蛍光および励起光のそれぞれについて所望の波長成分の光を出射するフィルターが設けられた第2ホイールとを備える。これにより、小型で明るく効率のよい照明装置を実現できる。
本開示は、投写映像における原色比率を調整可能な照明装置およびそれを用いた映像表示装置を提供する。
本開示の照明装置は、光源と、回転可能に設けられた基材の回転方向に複数の第1セグメントを有し、複数の第1セグメントのうち少なくとも1つは光源から入射する光を受けて蛍光光を発する蛍光体層を有する蛍光体ホイールと、蛍光体ホイールと同期して回転可能に設けられた基材の回転方向に複数の第2セグメントを有し、複数の第2セグメントのうち少なくとも1つは蛍光体ホイールから入射される蛍光光の波長を制限して出射するカラーフィルタを有するフィルターホイールと、蛍光体ホイールとカラーフィルタとの位相調整を行うコントローラとを備える。
本開示における照明装置は、投写映像における原色比率を調整可能にする。
以下では、本開示に係る実施形態について、図面を参照しつつ説明を行う。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
以下の実施形態の説明では、映像表示装置の一例としてプロジェクタを挙げて説明するが、実施形態はそれに限定されず、映像表示装置はテレビや他の表示装置などであってもよい。
(実施の形態)
以下、図1〜7を参照して、実施の形態を説明する。
[1−1.構成]
[1−1−1.全体構成]
図1は、本実施の形態に係る映像表示装置100の構成を示す図である。この例では、映像表示装置100はプロジェクタである。
以下、図1〜7を参照して、実施の形態を説明する。
[1−1.構成]
[1−1−1.全体構成]
図1は、本実施の形態に係る映像表示装置100の構成を示す図である。この例では、映像表示装置100はプロジェクタである。
映像表示装置100は、照明装置10と、映像生成部90と、映像生成部90によって生成された映像光をスクリーン(図示せず)へ投写する投写レンズ98とを備える。
照明装置10は、映像生成部90に、均一で略平行光化した光を照射する。照明装置10の詳細については後述する。
映像生成部90は、レンズ92と、全反射プリズム94と、1枚のDMD(Digital Mirror Device)96とを備える。レンズ92は、ロッドインテグレータ72の出射面の光をDMD96に結像させる機能を有している。レンズ92を介して全反射プリズム94に入射した光は、面94aによって反射され、DMD96へ導かれる。DMD96は、後述するコントローラによって、複数のミラーそれぞれに入射する各色光のタイミングに合わせ、かつ、入力される映像信号に応じて、制御される。DMD96によって変調されて出射された光(映像光)は、全反射プリズム94を透過して投写レンズ98へ導かれる。本実施形態では、DMD96として、対角サイズが例えば0.67インチのDMDを使用する。DMD96は、光変調素子の一例である。
投写レンズ98は、時間的に合成された映像光を、装置外部のスクリーン(図示せず)へ投写する。投写レンズ98のFナンバーは例えば1.7である。投写レンズ98は、投写光学系の一例である。
[1−1−2.照明装置の構成]
図1に示すように、照明装置10は、光源装置12と、光源装置12からの出射光を映像生成部90へと導光する導光光学系70と、フィルターホイール80とを備える。
[1−1−2.照明装置の構成]
図1に示すように、照明装置10は、光源装置12と、光源装置12からの出射光を映像生成部90へと導光する導光光学系70と、フィルターホイール80とを備える。
第1のレーザモジュール20および第2のレーザモジュール26は、5×5のマトリクス状に配置された、波長450nmの青色レーザ光を出力する半導体レーザ素子22および半導体レーザ素子28と、半導体レーザ素子の一つ一つに設けられたレンズ24およびレンズ30とを備える。レンズ24およびレンズ30は、半導体レーザ素子から広がり角を持って出射した光を平行な光束に集光する機能を有している。第1のレーザモジュール20および第2のレーザモジュール26は、光源の一例である。
各レーザモジュールからの出射光は、ミラー32によって空間的に合成される。第1および第2のレーザモジュールの各半導体レーザ素子は、いずれも等間隔に配置されているが、第1のレーザモジュール20からの出射光と第2のレーザモジュール26からの出射光は、ミラー32上で異なる位置に入射されるように、各レーザモジュールの位置が調整されている。そこで、ミラー32は、第1のレーザモジュール20からの出射光が入射される領域ではレーザ光に対して高透過となるAR(Anti‐Reflection:反射防止)コーティング、第2のレーザモジュール26からの出射光が入射される領域ではレーザ光に対して高反射となるミラーコーティングが施されている。
ミラー32によって合成されたレーザ光は、レンズ34によって集光されながら、重畳される。レンズ34によって集光された光は、ダイクロイックミラー40に入射する前に、レンズ36と拡散板38を透過する。レンズ36は、レンズ34によって集光された光を、再び平行な光束に戻す機能を有し、拡散板38は、レーザ光の干渉性を低減させるとともに、レーザ光の集光性を調整する機能を有する。
ダイクロイックミラー40は、カットオフ波長を約480nmに設定した色合成素子である。従って、レンズ36によって略平行光化した光は、ダイクロイックミラー40によって反射され、蛍光体ホイール16へ照射される。
蛍光体ホイール16へと集光されるレーザ光スポットサイズを小さくして光利用効率を向上させるために、蛍光体ホイール16に照射されるレーザ光は、レンズ42、44によって集光される。
図2は、蛍光体ホイール(蛍光体基板)16の構成を示す図である。図2(a)は、図1で示す座標系でY方向から見た蛍光体ホイール16の側面図である。図2(b)は、図2(a)の蛍光体ホイール16を右側から見た平面図である。
蛍光体ホイール16は、円板形状のアルミ基板104を備えている。アルミ基板104は、表面に高反射コーティングが施された例えば直径65mmの円板である。蛍光体ホイール16は、照射されるレーザ光の光軸に対してアルミ基板104の円板面が垂直となるように配置される。アルミ基板104はモータ102に取り付けられ、回転方向Rに沿って回転する(例えば、60回転/秒)。アルミ基板104は、基材の一例である。
上述したように、レーザ光はレンズ42、44によって集光されて、円形状のスポット光として蛍光体ホイール16に照射される。蛍光体ホイール16のアルミ基板104は、このスポット光が照射される円周上の回転方向(周方向)Rに沿って、複数のセグメント(領域)を有する。具体的には、蛍光体ホイール16は、波長450nmの光によって主波長が570nmの黄色の光を発光する蛍光体が塗布された蛍光体領域114と、波長約450nmの光によって主波長が552nmの緑色の光を発光する蛍光体が塗布された蛍光体領域116と、切欠き状になっている切欠き領域118とを有する。いずれの蛍光体も、シリコン樹脂と混合した状態で、例えば、幅4mm、厚み150ミクロンで塗布されている。これらの蛍光体が、アルミ基板104に塗布されることで、蛍光体層を有する各蛍光体領域が構成されている。また、切欠き領域118は、アルミ基板104上に設けられた貫通孔である。切欠き領域118に照射されるレーザ光は、そのまま反対側へ透過する。すなわち、切欠き領域118から出射する光は、青色光となる。蛍光体ホイール16には、回転方向Rに沿って、蛍光体領域114、蛍光体領域116、切欠き領域118が順に隣接配置されている。蛍光体領域114、蛍光体領域116および切欠き領域118は、蛍光体ホイール16のセグメント構成の一例である。また、切欠き領域118は、光を透過する光透過領域の一例である。
蛍光体ホイール16における、2つの蛍光体領域114、116と、1つの切欠き領域118とが、投写される画像の1フレームの期間(例えば、1/60秒)に対応している。すなわち、蛍光体ホイール16に照射された光は、1フレーム期間の中で、蛍光体領域114に照射される第1セグメント期間、蛍光体領域116に照射される第2セグメント期間、切欠き領域118に照射される第3セグメント期間に時間的に分割される。
図1に戻り、第1および第2セグメント期間の間、蛍光体ホイール16に照射された光は、黄色および緑色の光に変換されて、蛍光体ホイール16から反射される。これら黄色および緑色の蛍光は、レンズ44、42によって平行光化されて、ダイクロイックミラー40に戻り、ダイクロイックミラー40を透過する。この黄色光は、波長620nm未満の光(黄色光)と、波長620nm以上の光(赤色光)とを含んだ光である。
一方、第3セグメント期間の間、蛍光体ホイール16に照射された光は、蛍光体ホイール16の切欠き領域118を透過する。蛍光体ホイール16を透過した光(すなわち青色光)を、再びダイクロイックミラー40に戻すために、光路にミラー50、52、58を配置する。また、蛍光体ホイール16を透過した青色光は、レンズ42、44によって集光されているため、レンズ46、48によって平行光化すると共に、延長された光路分をリレーするためのレンズ54と、レーザ光の干渉性を更に低減させるための拡散板56を光路に配置する。
蛍光体ホイール16を透過し、光路をリレーされてダイクロイックミラー40に戻った光は、ダイクロイックミラー40によって反射される。このようにして、蛍光体ホイール16を透過した光(青色光)の光路と反射した光(黄色光および黄緑色光)の光路とは、ダイクロイックミラー40によって空間的に合成される。
ダイクロイックミラー40によって合成された光は、レンズ60によって集光され、光源装置12からの出射光となる。
光源装置12からの出射光(言い換えると、蛍光体ホイール16からの光)は、フィルターホイール80を通過する。
図3は、フィルターホイール80の構成を示す図である。図3(a)は、図1の座標系におけるY方向から見たフィルターホイール80の側面図である。図3(b)は、図3(a)のフィルターホイール80を右側から見た平面図である。
図3は、フィルターホイール80の構成を示す図である。図3(a)は、図1の座標系におけるY方向から見たフィルターホイール80の側面図である。図3(b)は、図3(a)のフィルターホイール80を右側から見た平面図である。
フィルターホイール80は、円板形状の基板84を備えている。フィルターホイール80は、光源装置12からの光の光軸に対して基板84の円板面が垂直となるように配置される。基板84はモータ802に取り付けられ、回転方向Rに沿って回転する(例えば、60回転/秒)基板84は、基材の一例である。
フィルターホイール80の基板84は、光源装置12からの出射光が照射される円周上の回転方向(周方向)に沿って、複数のセグメント(領域)を有する。具体的には、フィルターホイール80は、可視光透過領域812と、カラーフィルタ領域814とを有する。可視光透過領域812は、可視光全域にわたって高透過であるガラス基板により構成される領域である。
図4はカラーフィルタ領域814の透過特性を示す図である。カラーフィルタ領域814は、波長460nm以上600nm未満の光に対して高反射かつ波長460nm未満および600nm以上の可視域の光に対して高透過であるカラーフィルタ基板により構成される領域である。すなわち、カラーフィルタ領域814は、蛍光体領域114からの黄色光のうち、600nm未満の黄色光114Yに対して光反射かつ、蛍光体領域114からの黄色光のうち、この黄色光に含まれる600nm以上の赤色光114Rと、切欠き領域118からの青色光118Bに対して高透過である。
なお、上記ガラス基板とカラーフィルタ基板とは別々に形成されていてもよいし、一体に形成されていてもよい。可視光透過領域812、カラーフィルタ領域814は、第2セグメントの一例である。
蛍光体ホイール16とフィルターホイール80とは、同じ回転数で同期して回転制御される。すなわち、フィルターホイール80における、可視光透過領域812とカラーフィルタ領域814、816とが、投写される画像の1フレームの期間(例えば、1/60秒)に対応している。
フィルターホイール80を通過した光は、ロッドインテグレータ72へと入射される。ロッドインテグレータ72は、入射面72aおよび出射面72bを備えている。ロッドインテグレータ72の入射面72aに入射した光源装置12からの光は、ロッドインテグレータ72内で照度がより均一化され、出射面72bから出射する。出射面72bから出射した光は、レンズ74、76にリレーされ、照明装置10からの出力光となって、映像生成部90に入射する。以上のように、照明装置10は、各種のレンズ、ミラーなどの光学部品を備える。
[1−1−3.蛍光体ホイールとフィルターホイールの構成]
本実施の形態では、照明装置10は、時間的に切り替わる赤色光、緑色光、青色光、黄色光の4色の光を出力する。これらの光は、各レーザモジュールから出射するレーザ光から、蛍光体ホイール16とフィルターホイール80との作用によって生成される。以下、4色の光を生成するための各ホイールの構成について説明する。
[1−1−3.蛍光体ホイールとフィルターホイールの構成]
本実施の形態では、照明装置10は、時間的に切り替わる赤色光、緑色光、青色光、黄色光の4色の光を出力する。これらの光は、各レーザモジュールから出射するレーザ光から、蛍光体ホイール16とフィルターホイール80との作用によって生成される。以下、4色の光を生成するための各ホイールの構成について説明する。
蛍光体ホイール16とフィルターホイール80は、同じ回転数で同期して回転制御される。つまり、蛍光体ホイール16上の各セグメント上の位置と、フィルターホイール80上の各セグメント上の位置とが、互いに対応している。このため、スポット光が蛍光体ホイール16上のあるセグメント上のある位置に照射されて生成される蛍光、または透過光は、基本的にフィルターホイール80上の特定セグメント上の特定位置に照射される。
照明装置10が発する赤色光は、赤色蛍光体から生成されるのではなく、蛍光体ホイール16にて生成される黄色蛍光体からの黄色光に対し、フィルターホイール80のカラーフィルタ領域814にて短波長成分を除去することにより生成される。すなわち、照明装置10は、赤色光と黄色光とを同一の黄色蛍光体から生成している。本実施の形態では、黄色光を生成する蛍光体として、セリウム付活ガーネット構造蛍光体(Y3Al5O12:Ce3+)を使用した。また、緑色光は、蛍光体ホイール16の蛍光体領域116にて生成される。緑色光を生成する蛍光体としては、組成の異なる別のセリウム付活ガーネット構造蛍光体(Lu3Al5O12:Ce3+)を使用した。また、青色光は、蛍光体ホイール16の切欠き領域118を通過するレーザ光で構成される。
[1−2.動作]
以上のように構成された映像表示装置100について、その動作を以下説明する。
[1−2.動作]
以上のように構成された映像表示装置100について、その動作を以下説明する。
映像表示装置100において、照明装置10は、時間的に切り替わる赤色光、緑色光、青色光、黄色光の4色の光を出力する。映像生成部90は、照明装置10からの光から映像光を生成する。投写レンズ98は、生成された映像光をスクリーンへ投写する。コントローラは、映像生成部90のDMD96と、照明装置10の各ホイールとを同期して制御する。コントローラは、入力される映像信号に基づいて、各色光に対応した映像光を生成するように、DMD96を制御する。これにより、スクリーンへは、時分割に各色の映像光が投写される。ユーザは、スクリーンに投写される映像光を連続的に見ることで、映像として視認する。
図5に蛍光体ホイールとフィルターホイールの位相制御装置を示す。図5において、図1と同一部分には同一符号を付している。また、光源210は、第1レーザモジュール20、第2のレーザモジュール26及びこれらのレーザモジュールからの光を蛍光体ホイール16に照射する構成に対応している。また、光学系1(220)は蛍光体ホイール16から出射される光をフィルターホイール80に導く光学系を示している。光学系2(230)はフィルターホイール80から出射される光をDMD96に導く光学系に対応している。投写光学系240は、投写レンズ98に対応している。
蛍光体ホイール16とフィルターホイール80の回転角度は、位相センサー250で検知される。蛍光体ホイール16を回転駆動する蛍光体ホイール駆動部260と、フィルターホイール80を回転駆動するフィルターホイール駆動部270とは、コントローラ280によって制御され、蛍光体ホイール16とフィルターホイール80を同じ回転数で同期して回転制御する。
コントローラ280は、モード切替部290をユーザが操作することによって、同期して回転する蛍光体ホイール16とフィルターホイール80の位相を変化させることができる。つまり、蛍光体ホイール16とフィルターホイール80は、複数の位相関係の組み合わせを持つことができる。
図6は、ユーザがモード切替部290を操作することによって、蛍光体ホイール16とフィルターホイール80が第1の位相関係に設定されたときの状態を示す模式図である。図6は説明の便宜上、蛍光体ホイール16とフィルターホイール80とを同一平面上に同心に配置した様子を示している。図において、蛍光体ホイール16の外周側にフィルターホイール80が配置されている。また、蛍光体ホイール16とフィルターホイール80との対応する位置が同じ角度になるように配置されている。
蛍光体ホイール16の蛍光体領域116の領域を領域G1とする。領域G1において、蛍光体ホイール16から出射する光は、蛍光体領域116が発する緑色光となる。この緑色光がフィルターホイール80の可視光透過領域812を透過する。したがって、各ホイールの領域G1に光が照射されるとき、照明装置10は緑色光を出力する。
蛍光体ホイール16の切欠き領域118の領域を領域B1とする。領域B1のうち、フィルターホイール80の可視光透過領域812を透過する領域を領域BX1、カラーフィルタ領域814を通過する領域を領域BY1とする。領域BX1において、蛍光体ホイール16から出射する光は、切欠き領域118を透過する青色光となる。この青色光がフィルターホイール80の可視光透過領域812を透過する。したがって、各ホイールの領域BX1に光が照射されるとき、照明装置10は青色光を出力する。領域BY1において、蛍光体ホイール16から出射する光は、切欠き領域118を透過する青色光となる。この青色光がフィルターホイール80のカラーフィルタ領域814を通過する。カラーフィルタ領域814は、青色光を透過する特性を持つ。したがって、各ホイールの領域BY1に光が照射されるとき、照明装置10は青色光を出力する。領域BX1とBY1は同じ色であり、即ち、各ホイールの領域B1に光が照射されるとき、照明装置10は青色光を出力する。
蛍光体ホイール16の蛍光体領域114のうち、フィルターホイール80のカラーフィルタ領域814がかかる領域を領域R1とする。領域R1において、蛍光体ホイール16から出射する光は、蛍光体領域114が発する黄色光となる。この黄色光がフィルターホイール80のカラーフィルタ領域814によって波長600nm未満の光を除去され、赤色光となって出射する。したがって、各ホイールの領域R1に光が照射されるとき、照明装置10は赤色光を出力する。
蛍光体ホイール16の蛍光体領域114のうち、フィルターホイール80の可視光透過領域812がかかる領域を領域Y1とする。領域Y1において、蛍光体ホイール16から出射する光は、蛍光体領域114が発する黄色光となる。この黄色光がフィルターホイール80の可視光透過領域812を透過する。したがって、各ホイールの領域Y1に光が照射されるとき、照明装置10は黄色光を出力する。
ここで、モード切替部290をユーザが操作することにより、コントローラ280はフィルターホイール80のカラーフィルタ領域814が、蛍光体ホイール16の蛍光体領域114に重なる割合を変化させる。図7は、ユーザがモード切替部290を操作することによって、蛍光体ホイール16とフィルターホイール80が第2の位相関係に設定されたときの状態を模式的に示している。
図6と同様に、照明装置10が緑色光を出力する領域をG2、青色光を出力する領域をB2、赤色光を出力する領域をR2、黄色光を出力する領域をY2とする。
第2の位相組み合わせにおいて、領域B2の大きさは、第1の位相組み合わせにおける領域B1の大きさと等しくなる。このとき、切欠き領域118から透過する光が、フィルターホイール80の可視光透過領域812を透過する範囲が領域BX2と増大し、その増大した分、切欠き領域118から透過する光がカラーフィルタ領域814を通過する範囲が領域BY2と減少する。よって、第2の位相関係にすることで、原色である赤色光を出力する領域を増加させることができる。
以上のように、照明装置10は、蛍光体ホイール16とフィルターホイール80の位相組み合わせをコントローラ280で制御することによって、原色の赤色光と補色の黄色光の割合を調整することができる。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、フィルターホイール80のカラーフィルタ領域814が、蛍光体ホイール16の蛍光体領域114に重なる割合を調整することで、原色である赤色と補色である黄色の割合を調整することができる。そのため、補色である黄色光の割合が多い、明るさ重視のモードと、原色である赤色の割合が多い、鮮やかさ重視のモードを両立させることができる。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、フィルターホイール80のカラーフィルタ領域814が、蛍光体ホイール16の蛍光体領域114に重なる割合を調整することで、原色である赤色と補色である黄色の割合を調整することができる。そのため、補色である黄色光の割合が多い、明るさ重視のモードと、原色である赤色の割合が多い、鮮やかさ重視のモードを両立させることができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
上記実施の形態では、光変調素子の一例としてDMD96を説明した。光変調素子は、照明装置から出射された光を変調して映像光を出力する素子であればよい。したがって、光変調素子は、DMD96に限定されない。例えば、光変調素子は、反射型液晶パネルや、透過型液晶パネルで構成されていてもよい。
上記実施の形態では、フィルターホイールをロッドインテグレータ72の入射面側に配置しているが、ロッドインテグレータ72の出射面側に配置しても良い。
上記実施の形態では、5×5のマトリクス状に配置された半導体レーザ素子により構成されるレーザモジュールを例示したが、半導体レーザ素子の数および配置はこれに限定されるものではなく、半導体レーザ素子一つ当たりの光強度や、光源装置に所望される出力などに応じて適宜設定すればよい。また、レーザ光の波長も450nmに限定されるものではなく、例えば、405nmの光を出力する紫色半導体レーザ素子や、400nm以下の紫外線光を出力する半導体レーザ素子などを用いてもよい。
上記実施の形態では、青色のレーザ光によって、セリウム付活ガーネット構造蛍光体を励起し、黄色および緑色を主波長とする光を発光する構成を例示したが、赤色や青緑色を主波長とする光を発光させる蛍光体を用いてもよい。
光変調素子サイズ、光学系のFナンバー、蛍光体の種類、蛍光体に入射されるレーザ光強度に応じて、蛍光体上のレーザ光スポット径の最適値は多少変動するため、映像表示装置の仕様に応じて、上記の実施形態で示したパラメータの最適化手法に基づき、適宜最適な値を設定することができる。
本技術は、蛍光体を用いた照明装置およびそれを備えた映像表示装置に適用可能である。具体的には、プロジェクタのほか、テレビジョン受信機などに、本技術は適用可能である。
10 照明装置
12 光源装置
16 蛍光体ホイール
20、26 レーザモジュール
22、28 半導体レーザ素子
24、30、34、36、42、44、46、54、60、74、92 レンズ
32、50 ミラー
38、56 拡散板
40 ダイクロイックミラー
70 導光光学系
72 ロッドインテグレータ
80 フィルターホイール
90 映像生成部
94 全反射プリズム
94a 面
96 DMD
98 投写レンズ
102 モータ
104 アルミ基板
114、116 蛍光体領域
118 切欠き領域
280 コントローラ
802 モータ
812 可視光透過領域
814 カラーフィルタ領域
100 映像表示装置
12 光源装置
16 蛍光体ホイール
20、26 レーザモジュール
22、28 半導体レーザ素子
24、30、34、36、42、44、46、54、60、74、92 レンズ
32、50 ミラー
38、56 拡散板
40 ダイクロイックミラー
70 導光光学系
72 ロッドインテグレータ
80 フィルターホイール
90 映像生成部
94 全反射プリズム
94a 面
96 DMD
98 投写レンズ
102 モータ
104 アルミ基板
114、116 蛍光体領域
118 切欠き領域
280 コントローラ
802 モータ
812 可視光透過領域
814 カラーフィルタ領域
100 映像表示装置
Claims (3)
- 光源と、
回転可能に設けられた基材の回転方向に複数の第1セグメントを有し、前記複数の第1セグメントのうち少なくとも1つは前記光源から入射する光を受けて蛍光光を発する蛍光体層を有する蛍光体ホイールと、
前記蛍光体ホイールと同期して回転可能に設けられた基材の回転方向に複数の第2セグメントを有し、前記複数の第2セグメントのうち少なくとも1つは前記蛍光体ホイールから入射される蛍光光の波長を制限して出射するカラーフィルタを有するフィルターホイールと、
前記蛍光体ホイールとカラーフィルタとの位相調整を行うコントローラと、を備える、
照明装置。 - 前記光源は青色光を発光する青色レーザ光源であり、前記蛍光体ホイールの第1セグメントの1つは前記青色光を透過する光透過領域であって、この光透過領域からなる第1セグメントが前記蛍光体層を有する第1セグメントと隣接配置されており、
前記蛍光体層から発する蛍光光は赤色光を含む黄色光であり、前記カラーフィルタは赤色光と青色光を透過する特性を有し、
前記コントローラは、カラーフィルタに入射される、前記蛍光体層から発する蛍光光と光透過領域を透過する青色光の光量の比率を変えるように位相調整を行う、請求項1に記載の照明装置。 - 請求項1または2のいずれかに記載の照明装置と、
前記照明装置から出射された光を変調する光変調素子と、
前記光変調素子から出射された映像光をスクリーンに投写する投写光学系と、
を備えた、映像表示装置。
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