JP2016098724A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、内燃機関の制御装置に関し、点火時期から所定の燃焼質量割合となる時のクランク角度までのクランク角期間をその目標値に近づけるように燃料噴射量を調整する制御をリーンバーン運転に適用する場合に、連続失火の発生を抑制することを目的とする。【解決手段】クランク角センサ32と筒内圧センサ26とを用いて取得した筒内圧データを利用して、燃焼質量割合(MFB)を算出する。MFBが10%となる時のクランク角度(CA10)を取得する。点火時期(SA)からCA10までのクランク角期間の算出値である算出SA−CA10が目標SA−CA10に近づくように燃料噴射量を調整する。算出SA−CA10が基準SA−CA10以下である場合には、上記調整を中断する。【選択図】図7
Description
この発明は、内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、内燃機関の燃焼制御装置が開示されている。この燃焼制御装置では、筒内圧センサとクランク角センサとを利用して検出した筒内圧とクランク角とに基づいて筒内の熱発生量が算出される。そして、熱発生量に基づいて実燃焼開始点と燃焼重心位置とが算出されたうえで、実燃焼開始点に対する相対的な燃焼重心位置のクランク角が上限値を超えた場合に、燃焼が悪化したと判断される。燃焼が悪化したと判断された場合には、燃焼の改善のために、燃料噴射量の増量等の対策が行われる。
上記特許文献1に記載の手法以外の燃焼制御の1つとして、点火時期から所定の燃焼質量割合となる時のクランク角度までのクランク角期間をその目標値に近づけるように燃料噴射量を調整する制御が考えられる。しかしながら、理論空燃比燃焼運転と比べて不安定となり易いリーンバーン運転に対して上記制御を適用する場合には、連続失火の発生抑制のために十分な対策がなされていることが望ましい。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、点火時期から所定の燃焼質量割合となる時のクランク角度までのクランク角期間をその目標値に近づけるように燃料噴射量を調整する制御をリーンバーン運転に適用する場合に、連続失火の発生を抑制することのできる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、クランク角度検出手段と、燃焼質量割合算出手段と、第1クランク角度取得手段と、調整手段と、を備える。クランク角度検出手段は、クランク角度を検出する。燃焼質量割合算出手段は、燃焼質量割合を算出する。第1クランク角度取得手段は、燃焼質量割合が所定燃焼質量割合となる時の第1クランク角度を取得する。調整手段は、点火時期から前記第1クランク角度までのクランク角期間の算出値が当該クランク角期間の目標値に近づくように、燃料噴射量を調整する。前記調整手段は、前記算出値が所定値以下である場合には前記調整を中断することを特徴とする内燃機関の制御装置。
本発明によれば、点火時期から第1クランク角度までのクランク角期間の算出値が所定値以下である場合には、調整手段による調整が中断される。これにより、失火時に上記クランク角期間の算出値が減少した場合に、調整手段による調整によって燃料噴射量がさらに減少して連続失火が生じることを抑制することができる。
実施の形態1.
[実施の形態1のシステムの構成]
図1は、本発明の実施の形態1における内燃機関10のシステム構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、火花点火式の内燃機関10を備えている。内燃機関10の筒内には、ピストン12が設けられている。筒内におけるピストン12の頂部側には、燃焼室14が形成されている。燃焼室14には、吸気通路16および排気通路18が連通している。
[実施の形態1のシステムの構成]
図1は、本発明の実施の形態1における内燃機関10のシステム構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、火花点火式の内燃機関10を備えている。内燃機関10の筒内には、ピストン12が設けられている。筒内におけるピストン12の頂部側には、燃焼室14が形成されている。燃焼室14には、吸気通路16および排気通路18が連通している。
吸気通路16には、電子制御式のスロットルバルブ20が設けられている。内燃機関10の各気筒には、燃焼室14内(筒内)に直接燃料を噴射するための燃料噴射弁22、および、混合気に点火するための点火装置(点火プラグのみを図示)24が、それぞれ設けられている。さらに、各気筒には、筒内圧力を検出するための筒内圧センサ26が組み込まれている。
さらに、本実施形態のシステムは、ECU(Electronic Control Unit)30を備えている。ECU30の入力部には、上述した筒内圧センサ26に加え、クランク角度を検出するためのクランク角センサ32、および、吸入空気量を計測するためのエアフローメータ34等のエンジン運転状態を取得するための各種センサが接続されている。また、ECU30の出力部には、上述したスロットルバルブ20、燃料噴射弁22および点火装置24等のエンジン運転を制御するための各種アクチュエータが接続されている。ECU30は、それらのセンサ出力と所定のプログラムとに基づいて上記各種のアクチュエータを駆動することにより、燃料噴射制御および点火制御等の所定のエンジン制御を行うものである。また、ECU30は、筒内圧センサ26の出力信号を、クランク角度と同期させてAD変換して取得する機能を有している。これにより、AD変換の分解能が許す範囲で、任意のクランク角タイミングにおける筒内圧力を検出することができる。さらに、ECU30は、クランク角度の位置によって決まる筒内容積の値を、クランク角度に応じて算出する機能を有している。
[実施の形態1の制御]
(燃焼質量割合の算出)
図2は、燃焼質量割合の算出手順を説明するための図である。筒内圧センサ26とクランク角センサ32とを備える本実施形態のシステムによれば、内燃機関10の各サイクルにおいて、図2(A)に示すようにクランク角度(CA)同期での筒内圧データ(筒内圧波形)を取得することができる。得られた筒内圧データと熱力学第1法則とを用いて、任意のクランク角度θでの筒内の熱発生量Qを次の(1)、(2)式にしたがって算出することができる。図2(B)は、そのような手法で算出された熱発生量Qのデータ(熱発生量波形)の一例を示している。そして、算出された筒内の熱発生量Qのデータを用いて、任意のクランク角度θにおける燃焼質量割合(以下、「MFB」と称する)を次の(3)式にしたがって算出することができる。図2(C)は、そのような手法で算出されたMFBの波形の一例を示している。
ただし、上記(1)式において、Pは筒内圧、Vは筒内容積、κは筒内ガスの比熱比である。また、上記(3)式において、θminは燃焼開始点(0%燃焼点CA0)であり、θmaxは燃焼終了点(100%燃焼点CA100)である。
(燃焼質量割合の算出)
図2は、燃焼質量割合の算出手順を説明するための図である。筒内圧センサ26とクランク角センサ32とを備える本実施形態のシステムによれば、内燃機関10の各サイクルにおいて、図2(A)に示すようにクランク角度(CA)同期での筒内圧データ(筒内圧波形)を取得することができる。得られた筒内圧データと熱力学第1法則とを用いて、任意のクランク角度θでの筒内の熱発生量Qを次の(1)、(2)式にしたがって算出することができる。図2(B)は、そのような手法で算出された熱発生量Qのデータ(熱発生量波形)の一例を示している。そして、算出された筒内の熱発生量Qのデータを用いて、任意のクランク角度θにおける燃焼質量割合(以下、「MFB」と称する)を次の(3)式にしたがって算出することができる。図2(C)は、そのような手法で算出されたMFBの波形の一例を示している。
ただし、上記(1)式において、Pは筒内圧、Vは筒内容積、κは筒内ガスの比熱比である。また、上記(3)式において、θminは燃焼開始点(0%燃焼点CA0)であり、θmaxは燃焼終了点(100%燃焼点CA100)である。
(SA−CA10を利用した燃料噴射量のフィードバック制御)
上記手法によって得られたMFBの波形によれば、MFBが所定割合α(%)となる時のクランク角度(以下、「CAα」と称する)を取得することができる。本実施形態の制御では、10%燃焼点であるCA10(本発明における「第1クランク角度」に相当)が以下のように利用される。
上記手法によって得られたMFBの波形によれば、MFBが所定割合α(%)となる時のクランク角度(以下、「CAα」と称する)を取得することができる。本実施形態の制御では、10%燃焼点であるCA10(本発明における「第1クランク角度」に相当)が以下のように利用される。
図3は、SA−CA10の定義を説明するための図である。本実施形態では、点火時期(SA)からCA10までのクランク角期間を、「SA−CA10」と称する。より具体的には、点火時期と図2に示す筒内圧データの解析結果から得られるCA10とを利用して算出されたSA−CA10のことを「算出SA−CA10」と称する。
SA−CA10は、着火遅れを代表するパラメータであり、SA−CA10と空燃比との間には一定の相関がある。より具体的には、後述の図8に示すように、空燃比が理論空燃比よりも大きなリーン空燃比領域においては、空燃比がリーンになるほどSA−CA10が大きくなるという関係がある。そこで、本実施形態では、理論空燃比よりも大きな空燃比でのリーンバーン運転中には、算出SA−CA10が、狙いとする空燃比と関連付けられた目標SA−CA10に近づくように燃料噴射量のフィードバック制御を実行することとした。
図4は、SA−CA10に基づく燃料噴射量のフィードバック制御を説明するための図である。図4(B)は、算出SA−CA10が運転条件に応じた目標SA−CA10に制御されているときのMFB波形を示している。
図4(A)は、図4(B)に示す目標SA−CA10よりも小さい算出SA−CA10が得られたMFB波形を示している。このようなMFB波形が得られた気筒では、空燃比をリーン化して実SA−CA10を大きくするために、次のサイクルで用いる燃料噴射量を減量する補正が実行される。より具体的には、各気筒の吸入空気量に応じた基本噴射量に基づく次サイクル用の燃料噴射量に対して、算出SA−CA10を目標SA−CA10に近づけるための減量補正量が加えられる。図4(C)は、図4(A)とは逆に、図4(B)に示す目標SA−CA10よりも大きい算出SA−CA10が得られたMFB波形を示している。このようなMFB波形が得られた気筒では、空燃比をリッチ化して実SA−CA10を小さくするために、次のサイクルで用いる燃料噴射量を増量する補正が実行される。
SA−CA10に基づく燃料噴射量のフィードバック制御は、上述した態様で気筒毎に実行される。なお、本実施形態の内燃機関10は、各気筒に筒内圧センサ26を備えているが、例えば、1つの代表気筒にのみ筒内圧センサを備えている構成の内燃機関であれば、単一の筒内圧センサから得られる筒内圧に基づく算出SA−CA10が目標SA−CA10に近づくように全気筒の燃料噴射量を補正するものであってもよい。
(SA−CA10に基づく燃料噴射量のフィードバック制御の課題)
図5は、正常燃焼時と失火時とでMFB波形を比較して示す図である。図5(B)に示すように、失火が生じた場合のMFB波形は、図5(A)に示す正常燃焼時のMFB波形とは大きく異なったものとなり、算出SA−CA10が明らかに小さくなる。また、失火時には、図5(C)に示すようなMFB波形が得られることがあり、この場合には、算出SA−CA10は負の値となる。
図5は、正常燃焼時と失火時とでMFB波形を比較して示す図である。図5(B)に示すように、失火が生じた場合のMFB波形は、図5(A)に示す正常燃焼時のMFB波形とは大きく異なったものとなり、算出SA−CA10が明らかに小さくなる。また、失火時には、図5(C)に示すようなMFB波形が得られることがあり、この場合には、算出SA−CA10は負の値となる。
燃焼速度が下がると、通常、算出SA−CA10が目標SA−CA10よりも大きくなる。この場合、上記フィードバック制御によれば、燃料噴射量が増やされることになる。しかしながら、失火が発生すると、図5(B)もしくは図5(C)に示すようなMFB波形となり、負の値となることも含めて算出SA−CA10が小さくなる。上記フィードバック制御によれば、算出SA−CA10が目標SA−CA10よりも小さい場合には、燃料噴射量は減らされることになる。すなわち、リーンバーン運転中に失火が生じた場合には、本来であれば燃料噴射量を増やしたいが、算出SA−CA10が小さいために上記フィードバック制御によって減量補正がなされてしまう。
(実施の形態1の特徴部分)
図6は、本発明の実施の形態1の制御の特徴部分を説明するための図である。より具体的には、図6は、SA−CA10に基づく燃料噴射量のフィードバック制御を伴うリーンバーン運転中に、ある気筒においてサイクル毎に算出される算出SA−CA10の変化を表している。
図6は、本発明の実施の形態1の制御の特徴部分を説明するための図である。より具体的には、図6は、SA−CA10に基づく燃料噴射量のフィードバック制御を伴うリーンバーン運転中に、ある気筒においてサイクル毎に算出される算出SA−CA10の変化を表している。
上記フィードバック制御の実行の結果として、図6に示すように、算出SA−CA10が目標SA−CA10を中心として変動する。本実施形態では、失火の発生に伴って算出SA−CA10が所定値以下となった場合には、上記フィードバック制御の実行を中断することとした。その結果、算出SA−CA10が上記所定値以下となったサイクルの次のサイクルでは、上記フィードバック制御による燃料噴射量の補正は行われなくなる。すなわち、上記フィードバック制御は、算出SA−CA10が上記所定値よりも大きい場合にのみ実施されることになる。なお、ここでいう「所定値」には、後述の「基準SA−CA10」が該当する。
(実施の形態1における具体的処理)
図7は、本発明の実施の形態1の制御を実現するためにECU30が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。なお、本ルーチンは、各気筒において燃焼終了後の所定タイミングにて、サイクル毎に繰り返し実行されるものとする。
図7は、本発明の実施の形態1の制御を実現するためにECU30が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。なお、本ルーチンは、各気筒において燃焼終了後の所定タイミングにて、サイクル毎に繰り返し実行されるものとする。
図7に示すルーチンでは、ECU30は、まず、ステップ100において、リーンバーン運転中であるか否かを判定する。内燃機関10では、所定の運転領域において理論空燃比よりも大きな空燃比でのリーンバーン運転が行われるようになっている。ここでは、現在の運転領域がそのようなリーンバーン運転を行う運転領域に該当するか否かが判定される。その結果、リーンバーン運転中ではないと判定した場合には、ECU30は、ステップ112に進み、SA−CA10に基づく燃料噴射量のフィードバック制御(SA−CA10燃料FB)を不実行とする。
一方、ステップ100においてリーンバーン運転中であると判定した場合には、ECU30は、ステップ102に進み、目標SA−CA10を算出する。目標SA−CA10は、運転条件に応じて決定されており、ここでいう運転条件には、吸入空気量およびエンジン回転速度などが該当する。
次に、ECU30は、ステップ104に進み、SA−CA10燃料FBの実施判定用の基準SA−CA10を算出する。基準SA−CA10は、例えば、以下のような考えに基づいて決定することが好適である。図8は、基準SA−CA10の設定手法を説明するための図であり、SA−CA10と空燃比との関係を表している。この関係は、リーン空燃比領域での関係であり、かつ、ある運転条件(より具体的には、ある吸入空気量およびエンジン回転速度条件)での関係である。
図8に示す目標SA−CA10を利用したSA−CA10の燃料FBの実行中において、燃料噴射弁22などの部品のばらつき等に起因する算出SA−CA10の各種ばらつき要因を考慮したときに最もリッチ側にばらついたときの空燃比がA/F1であり、これに対応するSA−CA10がT1であるものとする。このような場合には、図8に示す関係が得られる運転条件では、基準SA−CA10としてT1を用いることとする。そして、このような考えに基づく基準SA−CA10の設定を運転条件毎に行うようにする。また、リーンバーン運転中には空燃比が理論空燃比にまで変化することはないと考えて、理論空燃比に対応するSA−CA10であるT2を、基準SA−CA10として用いるようにしてもよい。
基準SA−CA10を決定した後には、ECU30は、ステップ106に進み、算出SA−CA10を算出する。本ステップ106では、図2および図3を参照して既述した手法に従って、算出SA−CA10を算出する。算出SA−CA10を算出するために用いる点火時期としては、例えば、現在の目標点火時期を用いることができる。
次に、ECU30は、ステップ108に進み、算出SA−CA10が基準SA−CA10(所定値)よりも大きいか否かを判定する。その結果、算出SA−CA10が基準SA−CA10よりも大きい場合には、ECU30は、ステップ110に進む。ステップ110では、図4を参照して既述した手法に従って、SA−CA10燃料FBによる燃料噴射量の補正量が算出される。すなわち、この場合には、上記フィードバック制御が実施される。
一方、ステップ108の判定が不成立となる場合、すなわち、算出SA−CA10が基準SA−CA10以下である場合には、ECU30は、ステップ112に進み、SA−CA10燃料FBを不実行とする。すなわち、この場合には、SA−CA10燃料FBが中断されることになる。
以上説明した図7に示すルーチンによれば、リーンバーン運転中に算出SA−CA10が基準SA−CA10以下となった場合には、SA−CA10に基づく燃料噴射量のフィードバック制御が中断される。これにより、失火が生じた状況下において、上記フィードバック制御によって噴射燃料がさらに減少して連続失火が発生することを抑制することができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、点火時期との間でクランク角期間を規定する「第1クランク角度」として10%燃焼点であるCA10を用いることとしている。しかしながら、本発明における第1クランク角度の対象となる燃焼点は、CA10に限らず、任意の燃焼質量割合(α%)が得られる時のクランク角度であるCAαであってもよい。そのうえで、CA10の利用は、以下のような理由により、他の燃焼点の利用と比べて好ましいといえる。すなわち、CA10よりも後の主燃焼期間(CA10−CA90)内の燃焼点を利用した場合には、得られるクランク角期間は、火炎が燃え広がる時に燃焼に影響するパラメータ(EGR率、吸気温度およびタンブル比など)の影響を大きく受けてしまう。つまり、この場合に得られるクランク角期間は、純粋に空燃比に着目したものではなく、外乱に弱くなる。このような外乱の影響を排除するために、クランク角期間を上記パラメータに応じて補正する構成とすることは、適合工数の増加となる。これに対し、初期燃焼期間(CA0−CA10)内の燃焼点を利用した場合には、得られるクランク角期間は、上記パラメータの影響を受けにくく、着火に影響する因子の影響が良く表れたものとなる。その結果、制御性が良くなる。その一方で、燃焼開始点(CA0)や燃焼終了点(CA100)は、ECU30が取得する筒内圧センサ26からの出力信号に重畳するノイズの影響によって誤差が生じ易い。このノイズの影響は、燃焼開始点(CA0)や燃焼終了点(CA100)から離れるにつれて小さくなる。したがって、耐ノイズ性と適合工数の削減とを考慮すると、本実施形態で用いるように、上記第1クランク角度としてはCA10が最も優れているといえる。
また、上述した実施の形態1においては、燃焼質量割合(MFB)を算出するために、筒内圧センサ26とクランク角センサ32とを用いて取得した筒内圧データの解析結果を利用している。しかしながら、本発明における燃焼質量割合の算出は、筒内圧データを利用して行われるものに必ずしも限定されるものではない。すなわち、燃料質量割合は、例えば、燃焼に伴って発生するイオン電流をイオンセンサによって検出し、検出したイオン電流を利用して算出されるものであってもよいし、或いは、筒内温度を計測できる場合には、筒内温度の履歴を利用して算出されるものであってもよい。
10 内燃機関
12 ピストン
14 燃焼室
16 吸気通路
18 排気通路
20 スロットルバルブ
22 燃料噴射弁
24 点火装置
26 筒内圧センサ
30 ECU(Electronic Control Unit)
32 クランク角センサ
34 エアフローメータ
12 ピストン
14 燃焼室
16 吸気通路
18 排気通路
20 スロットルバルブ
22 燃料噴射弁
24 点火装置
26 筒内圧センサ
30 ECU(Electronic Control Unit)
32 クランク角センサ
34 エアフローメータ
Claims (1)
- クランク角度を検出するクランク角度検出手段と、
燃焼質量割合を算出する燃焼質量割合算出手段と、
燃焼質量割合が所定燃焼質量割合となる時の第1クランク角度を取得する第1クランク角度取得手段と、
点火時期から前記第1クランク角度までのクランク角期間の算出値が当該クランク角期間の目標値に近づくように、燃料噴射量を調整する調整手段と、
を備え、
前記調整手段は、前記算出値が所定値以下である場合には前記調整を中断することを特徴とする内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
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JP2014236378A JP2016098724A (ja) | 2014-11-21 | 2014-11-21 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014236378A JP2016098724A (ja) | 2014-11-21 | 2014-11-21 | 内燃機関の制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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