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JP2016092091A - 光検出装置 - Google Patents

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JP2016092091A
JP2016092091A JP2014222377A JP2014222377A JP2016092091A JP 2016092091 A JP2016092091 A JP 2016092091A JP 2014222377 A JP2014222377 A JP 2014222377A JP 2014222377 A JP2014222377 A JP 2014222377A JP 2016092091 A JP2016092091 A JP 2016092091A
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impurity semiconductor
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JP2014222377A
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雅也 渡邉
Masaya Watanabe
雅也 渡邉
俊章 寺下
Toshiaki Terashita
俊章 寺下
中村 真也
Shinya Nakamura
真也 中村
信之 島
Nobuyuki Shima
信之 島
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Kyocera Display Corp
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Abstract

【課題】 光電変換部とTFTとを導電接続するコンタクトホールの斜面に薄く形成された不純物半導体層に起因して電流のリークが発生することを解消すること。【解決手段】 基板1の一面に形成されたTFT31と、TFT31上に絶縁層8を挟んで積層された光電変換部30と、光電変換部30とTFT31のドレイン電極4bとを導電接続する第1のコンタクトホール20と、を含む検出部40を複数有する光検出装置であって、光電変換部30は、TFT31の側から第1の電極層9、第1の不純物半導体層10、真性半導体層11、第2の不純物半導体層12及び第2の電極層13が積層されており、第1のコンタクトホール20は、その斜面の基板1の一面に平行な面に対する傾斜角が30°以下である。【選択図】 図1

Description

本発明は、X線等の放射線をシンチレータ等によって波長変換して光に変換し、その光を光電変換することによって、人等の被写体の画像を形成し診断するための医療用画像診断装置等に用いられる光検出装置に関するものである。
従来の光検出装置の1例を図3に示す。図3は、従来の光検出装置において、光を電荷に変換する光電変換部30としてのpinフォトダイオードと、pinフォトダイオードによって光電変換された電荷を電気信号として取り出すスイッチ素子としての薄膜トランジスタ(Thine Film Transistor :TFT)31と、を有する検出部40の拡大平面図である。この光検出装置は、例えば多数の検出部40が行方向及び列方向に配列された構成、所謂マトリックス状に検出部40が配列された構成を有する。
平面視形状が矩形状の検出部40は、その1隅部に光電変換部30であるpinフォトダイオードにバイアス電圧を印加するための第2のコンタクトホール22が形成されており、また光電変換部30にバイアス電圧を供給するバイアス線16が検出部40の受光面の側にソース信号線32に沿って形成されている。また検出部40は、上記1隅部に対向する他の隅部にTFT31が形成されている。TFT31は、チャネル部としての第1の半導体膜6a、窒化シリコン(SiNx)等から成るエッチング阻止層5、第2の半導体膜6b、ソース電極4a、ドレイン電極4bを有している。第2の半導体膜6bは、第1の半導体膜6aと、ソース電極4a及びドレイン電極4bとの電気的接続を行うためのものである。さらに、検出部40の中央部付近には、光電変換部30によって変換された電荷をTFT31のドレイン電極4bに電導させるための第1のコンタクトホール20が形成されている。ソース信号線32は、光電変換部30により変換された電荷を電荷量に応じた電気信号として出力する。
図4は、図3のA1−A2線、B1−B2線及びC1−C2線における検出部40の断面図である。ガラス基板等から成る基板1の一面に、TFT31のオン/オフを制御するゲート線2が形成されており、基板1の一面及びゲート線2を覆ってゲート絶縁層3が形成され、ゲート絶縁層3上のゲート線2を覆う部位にアモルファスシリコン(aSi)等から成るチャネル部としての第1の半導体膜6aが形成され、第1の半導体膜6a上のゲート線2に重なる位置にエッチング阻止層5が形成され、エッチング阻止層5及び第1の半導体膜6aを覆ってn+aSi等から成る第2の半導体膜6bが形成されている。第2の半導体膜6b上に、タンタル(Ta),ネオジウム(Nd),タングステン(W),チタン(Ti),モリブデン(Mo),アルミニウム(Al),クロム(Cr),銀(Ag)等の金属またはそれらの合金から成るソース電極4a及びドレイン電極4bが形成されてTFT31が構成されている。なお第2の半導体膜6bは、ソース電極4aとドレイン電極4bが電気的に分離されている部位において同様に電気的に分離されている。そして、TFT31及びゲート絶縁層3を覆って酸化シリコン(SiO2),窒化シリコン(SiNx)等から成る第1のパッシベーション層7が形成されている。第1のパッシベーション層7を覆ってアクリル樹脂等から成る絶縁層8が形成されている。
絶縁層8上に、Ta,Nd,W,Ti,Mo,Al,Cr,Ag等の金属またはそれらの合金から成る第1の電極層9、n+aSi等から成る第1の不純物半導体層10、真性(intrinsic)Si(i型Si)等から成る真性半導体層11、p+aSi等から成る第2の不純物半導体層12、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide :ITO)等の透明電極から成る第2の電極層13が積層されている。第1の電極層9、第1の不純物半導体層10、真性半導体層11、第2の不純物半導体層12及び第2の電極層13によって、光電変換部30としてのpinフォトダイオードが構成される。このpinフォトダイオードは、第2の不純物半導体層12及び第2の電極層13の側から真性半導体層11に入射した光33を光電変換する。
光電変換部30及び絶縁層8を覆って第2のパッシベーション層14及び第3のパッシベーション層17が形成されている。第2のパッシベーション層14と第3のパッシベーション層17の間に、Ta,Nd,W,Ti,Mo,Al,Cr,Ag等の金属またはそれらの合金から成るバイアス線16が形成されているとともに、バイアス線16は第2の電極層13に導電接続するように第2のコンタクトホール22に形成されている。
そして、光電変換部30の第1のコンタクトホール20は、その斜面の基板1の一面(TFT31形成面)に平行な面に対する傾斜角θが45°〜80°と鋭角的に形成されていた(例えば、特許文献1を参照)。
特開平10−206229号公報
しかしながら、上記従来の光検出装置においては、図5に示すように、第1のコンタクトホール20の周囲における第1の電極層9及び第1の不純物半導体層10の厚みT1よりも、第1のコンタクトホール20の斜面における第1の電極層9及び第1の不純物半導体層10の厚みT2が薄く形成される。これは、薄膜が異方性をもって堆積されるCVD(Chemical Vapor Deposition)法等の薄膜形成法によって、第1の不純物半導体層10を形成することに起因している。また、第1の電極層9はスパッタリング法によって形成される。そして、第1のコンタクトホール20の斜面において、光33を受光していないときにも、薄い第1の不純物半導体層10を通して真性半導体層11から第1の電極層9に電流が流れていた。即ち、電流の漏れ(リーク)が発生するという問題点があった。
従って、本発明は上記問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、光電変換部とTFTとを導電接続するコンタクトホールの斜面に薄く形成された不純物半導体層に起因して電流のリークが発生することを解消することである。
本発明の光検出装置は、基板の一面に形成された薄膜トランジスタと、その薄膜トランジスタ上に絶縁層を挟んで積層された光電変換部と、その光電変換部と前記薄膜トランジスタの電極とを導電接続するコンタクトホールと、を含む検出部を複数有する光検出装置であって、前記光電変換部は、前記薄膜トランジスタの側から第1の電極層、第1の不純物半導体層、真性半導体層、第2の不純物半導体層及び第2の電極層が積層されており、前記コンタクトホールは、その斜面の前記基板の一面に平行な面に対する傾斜角が30°以下である構成である。
本発明の光検出装置は、好ましくは、前記コンタクトホールは、前記傾斜角が10°乃至30°である。
本発明の光検出装置は、好ましくは、前記コンタクトホールは、その開口の平面視形状が曲線状の角部を有する矩形状である。
また本発明の光検出装置は、好ましくは、前記コンタクトホールは、その開口の平面視形状が円形状である。
また本発明の光検出装置は、好ましくは、前記コンタクトホールは、その底部の前記傾斜角が前記底部以外の部位の前記傾斜角よりも小さい。
本発明の光検出装置は、基板の一面に形成された薄膜トランジスタと、その薄膜トランジスタ上に絶縁層を挟んで積層された光電変換部と、その光電変換部と薄膜トランジスタの電極とを導電接続するコンタクトホールと、を含む検出部を複数有する光検出装置であって、光電変換部は、薄膜トランジスタの側から第1の電極層、第1の不純物半導体層、真性半導体層、第2の不純物半導体層及び第2の電極層が積層されており、コンタクトホールは、その斜面の基板の一面に平行な面に対する傾斜角が30°以下であることから、コンタクトホールの斜面における第1の不純物半導体層の厚みが薄くなって、リーク電流が発生することを抑えることができる。その結果、信号のノイズの発生を抑えることができる。
本発明の光検出装置は、好ましくは、コンタクトホールは、傾斜角が10°乃至30°であることから、薄膜トランジスタと光電変換部との間の間隔が狭くなるために、薄膜トランジスタと光電変換部との間の層間容量が大きくなりノイズ発生の原因となること、また検出部における薄膜トランジスタの部位の平坦性が失われることを抑えることができる。
本発明の光検出装置は、好ましくは、コンタクトホールは、その開口の平面視形状が曲線状の角部を有する矩形状であることから、以下のような効果を奏する。即ち、逆四角錐状に形成されたコンタクトホールの隣接する2つの斜面が接する部位は谷状に形成されており、その谷状部において第1の不純物半導体層が最も薄く形成される。従って、谷状部がリーク電流が最も発生しやすい部位となる。上記の構成により、曲面状に形成された谷状部において第1の不純物半導体層が薄く形成されることを抑えることができ、リーク電流が流れることをより抑えることができる。
また本発明の光検出装置は、好ましくは、コンタクトホールは、その開口の平面視形状が円形状であることから、コンタクトホールが逆円錐状に形成される。その結果、コンタクトホールの斜面に谷状部のような第1の不純物半導体層が局所的に薄くなる部位がなくなる。従って、リーク電流が流れることをより抑えることができる。
また本発明の光検出装置は、好ましくは、コンタクトホールは、その底部の傾斜角が前記底部以外の部位の傾斜角よりも小さいことから、コンタクトホールの斜面と底面とのなす角度を小さくして、斜面と底面とが接する角部において第1の不純物半導体層が薄く形成されることを抑えることができる。その結果、コンタクトホールの斜面と底面とが接する角部においてリーク電流が発生することを抑えることができる。
図1は、本発明の光検出装置について実施の形態の1例を示す図であり、光検出装置の検出部の断面図である。 図2(a)、(b)は、本発明の光検出装置について実施の形態の他例を示す図であり、それぞれコンタクトホールの開口の平面図である。 図3は、従来の光検出装置の検出部の拡大平面図である。 図4は、図3のA1−A2線、B1−B2線及びC1−C2線における検出部の断面図である。 図5は、図4の検出部の光電変換部におけるコンタクトホール(図4のD部)の拡大断面図である。
以下、本発明の光検出装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、本発明の光検出装置の主要な構成部材等を示している。従って、本発明の光検出装置は、図に示されていない回路基板、配線導体、制御IC,LSI等の周知の構成部材を備えていてもよい。
本発明の光検出装置は、図1に示すように、ガラス基板等から成る基板1の一面に形成されたTFT31と、そのTFT31上に絶縁層8を挟んで積層された光電変換部30と、その光電変換部30とTFT31のドレイン電極4bとを導電接続する第1のコンタクトホール20と、を含む検出部40を複数有する光検出装置であって、光電変換部30は、TFT31の側から第1の電極層9、第1の不純物半導体層10、真性半導体層11、第2の不純物半導体層12及び第2の電極層13が積層されており、第1のコンタクトホール20は、その斜面の基板1の一面に平行な面に対する傾斜角θが30°以下である構成である。この構成により、第1のコンタクトホール20の斜面における第1の不純物半導体層10の厚みが薄くなって、リーク電流が発生することを抑えることができる。その結果、信号のノイズの発生を抑えることができる。
上記傾斜角θは、10°乃至30°であることが好ましい。10°未満では、TFT31と光電変換部30との間の間隔が狭くなるために、TFT31と光電変換部30との間の層間容量が大きくなりノイズ発生の原因となり、また検出部40におけるTFT31の部位の平坦性が失われる傾向がある。なお、本発明の光検出装置において、傾斜角θは0°を含まないものとする。
本発明の光検出装置は以下のような構成を有する。平面視形状が矩形状の検出部40は、その1隅部に光電変換部30であるpinフォトダイオードにバイアス電圧を印加するための第2のコンタクトホール22が形成されており、また光電変換部30にバイアス電圧を供給するバイアス線16が検出部40の受光面の側にソース信号線32に沿って形成されている。また検出部40は、上記1隅部に対向する他の隅部にTFT31が形成されている。TFT31は、チャネル部としての第1の半導体膜6a、窒化シリコン(SiNx)等から成るエッチング阻止層5、第2の半導体膜6b、ソース電極4a、ドレイン電極4bを有している。第2の半導体膜6bは、第1の半導体膜6aと、ソース電極4a及びドレイン電極4bとの電気的接続を行うためのものである。さらに、検出部40の中央部付近には、光電変換部30によって変換された電荷をTFT31のドレイン電極4bに電導させるための第1のコンタクトホール20が形成されている。ソース信号線32は、光電変換部30により変換された電荷を電荷量に応じた電気信号として出力する。また、TFT31は、エッチング阻止層5を有するチャネルストッパー型以外に、バックチャネルカット型等であってもよく、TFT31を構成する半導体は低温ポリシリコン(Low-temperature Poly Silicon :LTPS)、インジウムガリウム亜鉛酸化物(Indium Gallium Zinc Oxide :IGZO)等の酸化物半導体であってもよい。そして、ガラス基板等から成る基板1の一面に、TFT31のオン/オフを制御するTa,Nd,W,Ti,Mo,Al,Cr,Ag等の金属またはそれらの合金から成るゲート線2が形成されており、基板1の一面及びゲート線2を覆ってゲート絶縁層3が形成され、ゲート絶縁層3上のゲート線2を覆う部位にアモルファスシリコン(aSi)等から成るチャネル部としての第1の半導体膜6aが形成され、第1の半導体膜6a上のゲート線2に重なる位置にエッチング阻止層5が形成され、エッチング阻止層5及び第1の半導体膜6aを覆ってn+aSi等から成る第2の半導体膜6bが形成されている。第2の半導体膜6b上に、Ta,Nd,W,Ti,Mo,Al,Cr,Ag等の金属またはそれらの合金から成るソース電極4a及びドレイン電極4bが形成されてTFT31が構成されている。なお第2の半導体膜6bは、ソース電極4aとドレイン電極4bが電気的に分離されている部位において同様に電気的に分離されている。そして、TFT31及びゲート絶縁層3を覆って酸化シリコン(SiO2),窒化シリコン(SiNx)等から成る第1のパッシベーション層7が形成されている。第1のパッシベーション層7を覆ってアクリル樹脂等から成る絶縁層8が形成されている。
絶縁層8上に、Ta,Nd,W,Ti,Mo,Al,Cr,Ag等の金属またはそれらの合金から成る第1の電極層9、n+aSi,p+aSi等から成る第1の不純物半導体層10、真性Si(i型Si)等から成る真性半導体層11、p+aSi,n+aSi等から成る第2の不純物半導体層12、ITO等の透明電極から成る第2の電極層13が積層されている。なお、第1の不純物半導体層10がn+aSi等のn型のものである場合第2の不純物半導体層12はp+aSi等のp型のものであり、第1の不純物半導体層10がp+aSi等のp型のものである場合第2の不純物半導体層12はn+aSi等のn型のものである。そして、第1の電極層9、第1の不純物半導体層10、真性半導体層11、第2の不純物半導体層12及び第2の電極層13によって、光電変換部30としてのpinフォトダイオードが構成される。このpinフォトダイオードは、第2の不純物半導体層12及び第2の電極層13の側から真性半導体層11に入射した光33を光電変換する。
光電変換部30及び絶縁層8を覆って第2のパッシベーション層14及び第3のパッシベーション層17が形成されている。第2のパッシベーション層14と第3のパッシベーション層17の間に、Ta,Nd,W,Ti,Mo,Al,Cr,Ag等の金属またはそれらの合金から成るバイアス線16が形成されているとともに、バイアス線16は第2の電極層13に導電接続するために第2のコンタクトホール22に形成されている。
第1の電極層9、第2の電極層13、第1の不純物半導体層10、真性半導体層11、第2の不純物半導体層12及び第2の電極層13は、スパッタリング法、CVD法等の薄膜形成方法によって形成され得る。例えば、第1の電極層9及び第2の電極層13は、スパッタリング法によって形成され、第1の不純物半導体層10、真性半導体層11及び第2の不純物半導体層12は、薄膜が異方性をもって堆積されるCVD法によって形成される。また、第1の電極層9の厚みは30nm〜500nm程度、第1の不純物半導体層10の厚みは30nm〜200nm程度、真性半導体層11の厚みは500nm〜2000nm程度、第2の不純物半導体層12の厚みは5nm〜50nm程度、第2の電極層13の厚みは30nm〜100nm程度である。
本発明の光検出装置において、第1のコンタクトホール20は、絶縁層8の所定の部位を除去した構成の凹部に第1の電極層9を形成して構成される。即ち、第1のコンタクトホール20は、絶縁層8の所定の部位をマスクを用いたフォトリソグラフィ法及びエッチング法によりパターニング、除去によって凹部を形成し、その凹部に第1の電極層9を上記と同様の方法で形成して構成される。これにより、第1の電極層9とTFT31のドレイン電極4bまたはソース電極4aとを導電接続させる。また、上記所定の部位は、TFT31のドレイン電極4bまたはソース電極4aと第1の電極層9とを導電接続することが可能な部位である。
本発明の光検出装置における緩斜面を有する第1のコンタクトホール20は、以下のようにして形成される。例えば、絶縁層8を形成する際に、アクリル樹脂,シリコーン樹脂,ポリイミド,ポリアミド,ポリイミドアミド,ベンゾシクロブテン,ポリシロキサン,ポリシラザン等から成るとともに、紫外線等の光の照射部が現像液に可溶とされるポジ型感光性樹脂を用い、まず未露光の絶縁層8を形成する。次に、マスクを用いて、第1のコンタクトホール20の部位を露光する。このとき、平面視において第1のコンタクトホール20の中心部の照射エネルギーが高く、周辺部の部位の照射エネルギーが低い二重露光(ハーフ露光とも称する)、ハーフトーン露光等を行う。次に、第1のコンタクトホール20の部位を現像液によって除去する。次に、絶縁層8を加熱して硬化させる。これにより、第1のコンタクトホール20の斜面の基板1の一面に平行な面に対する傾斜角θが30°以下とされた、緩斜面を有する第1のコンタクトホール20を形成し得る。
上記二重露光、ハーフトーン露光は、マスクにおける第1のコンタクトホール20の中心部に対応する部位の光透過率を高くし、周辺部に対応する部位の光透過率を低くすること等によって実施できる。光透過率の変化は、段階的(ステップ的)にしてもよく、あるいは傾斜的(勾配的)にしてもよい。光透過率の変化が段階的(ステップ的)である場合、露光回数は複数回となり、光透過率の変化が傾斜的(勾配的)である場合、露光回数は1回とし得る。マスクにおける光透過率の制御は、例えば、最小解像度以下の大きさを有する光非透過性の黒色等のドットを、単位面積当たりの存在密度を変化させることによって、行うことができる。存在密度が大きいと光透過率が低下し、存在密度が小さいと光透過率が向上する。
傾斜角θについて、第1のコンタクトホール20の底部における傾斜角θが、第1のコンタクトホール20の底部以外の部位における傾斜角θよりも小さいことが好ましい。この場合、第1のコンタクトホール20の斜面と底面とのなす角度を小さくして、斜面と底面とが接する角部において第1の不純物半導体層10が薄く形成されることを抑えることができる。その結果、第1のコンタクトホール20の斜面と底面とが接する角部においてリーク電流が発生することを抑えることができる。このような構成は、上記の二重露光を実施する際に、第1のコンタクトホール20の中心部(底部)に対する露光量と中心部以外の部位に対する露光量とが段階的(ステップ的)に変化するように設定することによって、実現できる。
第1のコンタクトホール20の底部における傾斜角をθ1、底部以外の部位における傾斜角をθ2とした場合、θ1、θ2ともに30°以下とする。また、第1のコンタクトホール20の斜面が滑らかでない場合あるいは複数の傾斜部から成る場合、斜面の全体的な傾斜角、または斜面の各傾斜部の傾斜角の平均値を採用することができる。
本発明の光検出装置は、図2(a)に示すように、第1のコンタクトホール20は、その開口の平面視形状が曲線状の角部20aを有する矩形状であることが好ましい。この場合、逆四角錐状に形成された第1のコンタクトホール20の隣接する2つの斜面が接する部位は谷状に形成されやすく、その谷状部において第1の不純物半導体層10が最も薄く形成されやすい。従って、谷状部がリーク電流が最も発生しやすい部位となる。上記の構成により、曲面状に形成された谷状部において第1の不純物半導体層10が薄く形成されることを抑えることができ、リーク電流が流れることをより抑える効果が高まる。なお、第1のコンタクトホール20の開口の平面視形状は、矩形状に限らず五角形以上の多角形状であってもよい。
また図2(b)に示すように、第1のコンタクトホール20は、その開口の平面視形状が円形状であることが好ましい。この場合、第1のコンタクトホール20が逆円錐状に形成され、その結果、第1のコンタクトホール20の斜面に谷状部のような第1の不純物半導体層10が局所的に薄くなる部位がなくなる。従って、リーク電流が流れることをより抑えることができる。
また、図2(a)、(b)に示す構成は、光電変換部30における第1のコンタクトホール20の上方の部位に凹部(図1に示す)が形成される場合、凹部にも適用される。その場合、凹部の斜面において第2の不純物半導体層12が薄く形成されることを抑えることができ、リーク電流が流れることを抑えることができる。この凹部は、CVD法等の薄膜形成法によって、真性半導体層11、第2の不純物半導体層12、第2の電極層13を形成する際に、第1のコンタクトホール20の凹みに倣ってそれらの層が形成されることによって生じる。
本発明の光検出装置は、例えば放射線画像形成装置に適用される。放射線画像形成装置は、放射線を光に波長変換するシンチレータと、上記本発明の光検出装置と、を有する構成である。例えば光検出装置は、多数の検出部40が行方向及び列方向に配列されている。所謂マトリックス状に検出部40が配列されている。上記の構成により、人等の被写体の正確な放射線画像を得ることができる。本発明の放射線画像形成装置におけるシンチレータは、CsI:Tl,GOS(Gd22S:Tb)等から成り、例えば被写体に照射されたX線、γ線、α線等の放射線を光に波長変換する。そして、シンチレータから放出された光33を、本発明の光検出装置によって電荷へ光電変換して画像情報を得る間接変換方式の放射線画像形成装置に適用される。CsI:Tl等から成るシンチレータは、Al(アルミニウム)等から成る金属基板に放射線感応層(シンチレーション層)を蒸着することによって形成される。そして、例えば本発明の光検出装置の光33の光源側にシンチレータを配置し、それらを接着材等の接合手段によって貼り合わせることにより、放射線画像形成装置が構成される。
さらに、放射線画像形成装置によって得られた電気的な画像情報は、A−D(Analog to Digital)変換によりデジタルデータに変換され、イメージプロセッサによりデジタル画像に変換され、それが液晶表示装置(Liquid Crystal Display :LCD)等の表示手段に表示されて、画像診断、画像分析等に用いられる。
なお、本発明の光検出装置は、上記実施の形態に限定されるものではなく、適宜の設計的な変更、改良を含んでいてもよい。
1 基板
2 ゲート線
4a ソース電極
4b ドレイン電極
6a 第1の半導体膜
6b 第2の半導体膜
9 第1の電極層
10 第1の不純物半導体層
11 真性半導体層
12 第2の不純物半導体層
13 第2の電極層
16 バイアス線
20 第1のコンタクトホール
22 第2のコンタクトホール
30 光電変換部
31 TFT
33 光
40 検出部

Claims (5)

  1. 基板の一面に形成された薄膜トランジスタと、その薄膜トランジスタ上に絶縁層を挟んで積層された光電変換部と、その光電変換部と前記薄膜トランジスタの電極とを導電接続するコンタクトホールと、を含む検出部を複数有する光検出装置であって、前記光電変換部は、前記薄膜トランジスタの側から第1の電極層、第1の不純物半導体層、真性半導体層、第2の不純物半導体層及び第2の電極層が積層されており、前記コンタクトホールは、その斜面の前記基板の一面に平行な面に対する傾斜角が30°以下である光検出装置。
  2. 前記コンタクトホールは、前記傾斜角が10°乃至30°である請求項1に記載の光検出装置。
  3. 前記コンタクトホールは、その開口の平面視形状が曲線状の角部を有する矩形状である請求項1または請求項2に記載の光検出装置。
  4. 前記コンタクトホールは、その開口の平面視形状が円形状である請求項1または請求項2に記載の光検出装置。
  5. 前記コンタクトホールは、その底部の前記傾斜角が前記底部以外の部位の前記傾斜角よりも小さい請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の光検出装置。
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