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JP2016082131A - 荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビームを用いた描画方法、および荷電粒子ビーム描画でのショット補正方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビームを用いた描画方法、および荷電粒子ビーム描画でのショット補正方法 Download PDF

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JP2016082131A JP2014213726A JP2014213726A JP2016082131A JP 2016082131 A JP2016082131 A JP 2016082131A JP 2014213726 A JP2014213726 A JP 2014213726A JP 2014213726 A JP2014213726 A JP 2014213726A JP 2016082131 A JP2016082131 A JP 2016082131A
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知生 本杉
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Nuflare Technology Inc
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Abstract

【課題】被パターニング部材上にレジスト層が形成された試料におけるレジスト層に荷電粒子ビームで微細パターンの潜像を描画するにあたって、当該潜像を被パターニング部材に転写することで当該被パターニング部材に形成される微細パターンでのXY寸法変動量を被パターニング部材の全面に亘って低減させることが容易な荷電粒子ビーム描画装置を提供する。
【解決手段】潜像を描画すべき試料に対応した層構成を有するテストサンプルに、所定の条件下に多数の寸法測定用パターンを形成したときにおけるXY寸法変動量の面内分布データから得られるショット断面サイズおよびショット照射位置それぞれの補正情報と、前記微細パターンの設計データとを用いて、前記レジスト層に照射すべき各ショットのショットデータを作成するショットデータ作成処理装置32を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、荷電粒子ビーム装置、荷電粒子ビームを用いた描画方法、および荷電粒子ビーム描画でのショット補正方法に関する。
エッチングマスク等の母材となるレジスト層に電子ビーム等の荷電粒子ビームを照射して当該レジスト層に所定形状の潜像を描画する荷電粒子ビーム描画装置は、高解像度の下に潜像を描画することができることから、高精細の原画パターン(レチクルあるいはマスクともいう。)の生産に用いられる。
例えば可変成形ビーム型の電子ビーム描画装置によって微細パターンの潜像をレジスト層に描画するときには、まず、当該電子ビーム描画装置で成形可能なビーム断面形状および断面サイズそれぞれの情報と描画すべき潜像の設計データとを用いて、描画すべき潜像の平面形状を多数の図形の組み合わせで構築する図形割付けを行う。図形割付けに用いる個々の図形は、電子ビームを1ショット照射することによって、または複数ショットに分けて逐次照射することによって描画可能な形状および大きさを有する。次いで、割付けた図形毎に、当該図形を描画するための1または複数のショットを割付けるショット分割を行う。この後、ショット分割で割付けた全てのショットの中から、断面サイズのゲインまたはオフセットを補正することが必要なショットを抽出して当該ショットの補正量を設定する補正処理を行って、潜像を描画する際の電子ビームの制御内容を示すショットデータを作成する。そして、このショットデータに従って電子ビームを制御して、レジスト層に微細パターンの潜像を描画する。
潜像の描画精度を高めるために、荷電粒子ビームの寸法精度を評価する方法が既に提案されている。また、所定のショットをリサイズすることで潜像の描画精度を高めることが可能な荷電粒子ビーム描画装置が既に提案されている。
例えば特許文献1に記載された可変成形ビーム評価方法は、同一寸法の複数の矩形パターンを用意し、そのうち少なくとも1つは単一のショットで矩形パターンを描画し、残りは矩形パターンの一方の辺に平行な直線でパターンを分割して2つのショットで描画し、これらを現像して得られた実際のパターンに対し所定のパターン寸法測定手段を用いて分割線と垂直方向のパターン寸法を測定し、測定されたパターン寸法と分割の有無或いは分割位置との関係を調査することによって可変成形ビームの寸法精度を評価する。この評価方法を利用すれば、ゲインおよびオフセットの具体的なずれの量を正確に評価することができるようになるので、最大ショットサイズ以内のどのような寸法でも正確な寸法のショットを形成することが可能になる。
また、特許文献2に記載された荷電粒子ビーム描画装置は、レジスト層に描画した潜像を顕像化させるときに不可避的に生じるローディング効果等によって、レジスト層に実際に形成される微細パターンの寸法が設計寸法から変動してしまうことを抑えるために、当該寸法変動を考慮して、図形割付け時に所定の図形を抽出して当該図形をリサイズする。
特開平9−186070号公報 特開2012−114105号公報
例えば、マスクブランク上に設けたレジスト層に荷電粒子ビーム描画装置によって微細パターンの潜像を描画し、当該潜像をマスクブランクの遮光膜に転写してフォトマスクを作製した場合、すなわち、上記の潜像を描画したレジスト層を現像処理してエッチングマスクを得、このエッチングマスクを介してマスクブランクの遮光膜をドライエッチングして上記の潜像に対応する微細パターンを遮光膜に形成してフォトマスクを作製した場合、たとえレジスト層上の所定箇所で所望の寸法精度の潜像が描画されるように荷電粒子ビーム装置でのショットを調整したとしても、フォトマスク全体では、遮光膜に形成された微細パターンの寸法に製造誤差が生じる。
そして、微細パターンでのX方向(潜像描画時に用いられる精密ステージでのX軸方向に相当する方向を意味する。)における製造誤差の値と、Y方向(潜像描画時に用いられる精密ステージでのY軸方向に相当する方向を意味する。)における製造誤差の値とは、フォトマスクの面内で一様とはならない。フォトマスクの面内では、X方向における製造誤差の値とY方向における製造誤差の値との差(以下、「XY寸法変動量」という。)が微細パターンの形成位置によって不可避的に変化する。すなわち、フォトマスク面内でXY寸法変動量に分布が生じる。
フォトマスク面内でのXY寸法変動量の分布形態は、荷電粒子ビームによって潜像が描画されるレジスト層の材質や当該レジスト層の下地となっている遮光膜の材質に応じて変化することが実験的に確認されている。また、レジスト層および遮光膜それぞれの材質を固定した場合には、レジスト層に描画した潜像を顕像化する際の現像条件や、潜像を描画したフォトレジスト層から作製したエッチングマスクを用いて遮光膜をパターニングする際のドライエッチング条件に応じて、上記の分布形態が変化することも実験的に確認されている。さらには、レジスト層および遮光膜それぞれの材質ならびに上記の現像条件やエッチング条件を固定した場合には、作製したフォトマスク間でXY寸法変動量の分布形態に再現性があることも実験的に確認されている。
これらのことから、フォトマスク面内でのXY寸法変動量の分布は、潜像描画後のレジスト層を現像するときに、現像液がレジスト層に当たる角度およびその後の現像液の流れ方向に分布が生じること等に起因して、あるいは潜像描画後のレジスト層から作製したエッチングマスクを用いて遮光膜をドライエッチングする際に生じるプラズマの空間的な密度分布とエッチングガスの流れとの相互作用等に起因して、生じるものと推測される。
このため、特許文献1に記載された評価方法による評価結果を用いて寸法精度が高いショットを荷電粒子ビーム描画装置で形成してレジスト層に潜像を描画したとしても、フォトマスクに形成される微細パターンでのXY寸法変動量をフォトマスクの全面に亘って低減させることは困難である。同様に、特許文献2の記載にしたがって図形割付け時に所定の図形を抽出して当該図形をリサイズしたとしても、フォトマスクに形成される微細パターンでのXY寸法変動量をフォトマスクの全面に亘って低減させることは困難である。
本発明の目的は、被パターニング部材上に形成されたレジスト層に荷電粒子ビームで微細パターンの潜像を描画するにあたって、当該潜像を被パターニング部材に転写することで形成される微細パターンでのXY寸法変動量を被パターニング部材の全面に亘って低減させることが容易な荷電粒子ビーム描画装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、被パターニング部材上に形成されたレジスト層に荷電粒子ビームで微細パターンの潜像を描画するにあたって、当該潜像を被パターニング部材に転写することで形成される微細パターンでのXY寸法変動量を被パターニング部材の全面に亘って低減させることが容易な荷電粒子ビームを用いた描画方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、被パターニング部材上に形成されたレジスト層に荷電粒子ビームで微細パターンの潜像を描画するにあたって、当該潜像を被パターニング部材に転写することで形成される微細パターンでのXY寸法変動量を被パターニング部材の全面に亘って低減させることが容易な荷電粒子ビーム描画でのショット補正方法を提供することにある。
本発明の第1の態様の荷電粒子ビーム描画装置は、ブランキング偏向器と第1成形アパーチャとにより荷電粒子ビームのショットを形成する第1偏向制御系、前記ショットの断面形状と断面サイズとを成形偏向器と第2成形アパーチャとにより制御する第2偏向制御系、および前記断面形状と断面サイズとが制御されたショットの照射位置を少なくとも1つの対物偏向器により制御する第3偏向制御系を含む荷電粒子光学系と、
被パターニング部材上にレジスト層が形成された試料の前記被パターニング部材に形成される微細パターンの設計データと、前記試料に対応した層構成を有するテストサンプルのレジスト層に複数のテストパターンを荷電粒子ビームによって描画し、該複数のテストパターンを前記テストサンプルの被パターニング部材に転写して複数の寸法測定用パターンを形成したときのXY寸法変動量の面内分布データから得たショット断面サイズおよびショット照射位置それぞれの補正情報とを用いて、前記試料のレジスト層に潜像を描画する際のショットデータを作成するショットデータ作成処理装置と、
前記ショットデータに従って前記ブランキング偏向器、前記成形偏向器、および前記少なくとも1つの対物偏向器それぞれの駆動電圧を調整することにより前記ショットの形成、該ショットの断面形状および断面サイズ、ならびに該ショットの照射位置の各々を制御する偏向制御装置と、
を備えたことを特徴とする。
上記第1の態様の荷電粒子ビーム描画装置では、前記XY寸法変動量の面内分布データは、
平面形状が矩形の潜像からなる第1サブテストパターンと該第1サブテストパターンを90°回転させた第2サブテストパターンとを有するテストパターンを、前記テストサンプルのレジスト層に複数描画し、
該複数のテストパターンを前記テストサンプルの被パターニング部材に転写して、前記第1のサブテストパターンに対応する第1の実パターンと、前記第2のサブテストパターンに対応する第2の実パターンとを有する寸法測定用パターンを前記被パターニング部材に複数形成し、
前記第1の実パターンにおける1つの辺を基準辺として、該第1の実パターンの基準辺と前記第2の実パターンにおいて前記基準辺に対応する辺との寸法差を、前記複数の寸法測定用パターンの各々について実測し、
前記複数の寸法測定用パターンそれぞれにおける前記寸法差から作成したXY寸法変動量の面内分布データである、
ことが好ましい。
本発明の第2の態様の荷電粒子ビームを用いた描画方法は、被パターニング部材と該被パターニング部材上に形成されたレジスト層とを有する試料の前記被パターニング部材に形成される微細パターンの設計データを用いて、前記試料のレジスト層に荷電粒子ビームによって潜像を描画するときに用いるショットデータのベースとなるベースデータを作成するベースデータ作成工程と、
前記試料に対応した層構成を有するテストサンプルのレジスト層に複数のテストパターンを荷電粒子ビームによって描画し、該複数のテストパターンを前記テストサンプルの被パターニング部材に転写して複数の寸法測定用パターンを形成し、該複数の寸法測定用パターンの各々におけるXY寸法差を実測してXY寸法変動量の面内分布データを得、該XY寸法変動量の面内分布データを用いてショット断面サイズおよびショット照射位置それぞれの補正情報を作成して前記ベースデータを補正するデータ補正工程と、
前記データ補正工程で前記ベースデータを補正して得たショットデータに従って前記試料のレジスト層に荷電粒子ビームを1ショットずつ逐次照射して、前記試料のレジスト層に前記微細パターンに対応した潜像を描画する描画工程と、
を含むことを特徴とする。
上記第2の態様の荷電粒子ビームを用いた描画方法では、前記XY寸法変動量の面内分布データは、
平面形状が矩形の潜像からなる第1サブテストパターンと該第1サブテストパターンを90°回転させた第2サブテストパターンとを有するテストパターンを、前記テストサンプルのレジスト層に複数描画し、
該複数のテストパターンを前記テストサンプルの被パターニング部材に転写して、前記第1のサブテストパターンに対応する第1の実パターンと、前記第2のサブテストパターンに対応する第2の実パターンとを有する寸法測定用パターンを前記被パターニング部材に複数形成し、
前記第1の実パターンにおける1つの辺を基準辺として、該第1の実パターンの基準辺と前記第2の実パターンにおいて前記基準辺に対応する辺との寸法差を、前記複数の寸法測定用パターンの各々について実測し、
前記複数の寸法測定用パターンそれぞれにおける前記寸法差から作成したXY寸法変動量の面内分布データである、
ことが好ましい。
本発明の第3の態様の荷電粒子ビーム描画でのショット補正方法は、被パターニング部材と該被パターニング部材上に形成されたレジスト層とを有する試料の前記被パターニング部材に形成される微細パターンの設計データを用いて、前記試料のレジスト層に荷電粒子ビームによって潜像を描画するときに用いるショットデータのベースとなるベースデータを作成するベースデータ作成工程と、
前記試料に対応した層構成を有するテストサンプルのレジスト層に複数のテストパターンを荷電粒子ビームによって描画し、該複数のテストパターンを前記テストサンプルの被パターニング部材に転写して複数の寸法測定用パターンを形成し、該複数の寸法測定用パターンの各々におけるXY寸法差を実測してXY寸法変動量の面内分布データを得、該XY寸法変動量の面内分布データを用いてショット断面サイズおよびショット照射位置それぞれの補正情報を作成して前記ベースデータを補正するデータ補正工程と、
を含むことを特徴とする。
上記第3の態様の荷電粒子ビーム描画でのショット補正方法では、前記XY寸法変動量の面内分布データは、
平面形状が矩形の潜像からなる第1サブテストパターンと該第1サブテストパターンを90°回転させた第2サブテストパターンとを有するテストパターンを、前記テストサンプルのレジスト層に複数描画し、
該複数のテストパターンを前記テストサンプルの被パターニング部材に転写して、前記第1のサブテストパターンに対応する第1の実パターンと、前記第2のサブテストパターンに対応する第2の実パターンとを有する寸法測定用パターンを前記被パターニング部材に複数形成し、
前記第1の実パターンにおける1つの辺を基準辺として、該第1の実パターンの基準辺と前記第2の実パターンにおいて前記基準辺に対応する辺との寸法差を、前記複数の寸法測定用パターンの各々について実測し、
前記複数の寸法測定用パターンそれぞれにおける前記寸法差から作成したXY寸法変動量の面内分布データである、
ことが好ましい。
本発明の第1の態様による荷電粒子ビーム描画装置によれば、テストサンプルに寸法測定用パターンを形成したときにおけるXY寸法差を実測して得たXY寸法変動量の面内分布データを用いてショット断面サイズおよびショット照射位置の各々を補正するので、試料を構成する被パターニング部材に最終的に形成される微細パターンでのXY寸法変動量を被パターニング部材の全面に亘って低減させることが容易になる。
本発明の第2の態様による荷電粒子ビームを用いた描画方法によれば、テストサンプルに寸法測定用パターンを形成したときにおけるXY寸法差を実測して得たXY寸法変動量の面内分布データを用いてショット断面サイズおよびショット照射位置の各々を補正してショットデータを作成し、当該ショットデータに従って荷電粒子ビームを制御して試料に潜像を描画するので、試料を構成する被パターニング部材に最終的に形成される微細パターンでのXY寸法変動量を被パターニング部材の全面に亘って低減させることが容易になる。
本発明の第3の態様による荷電粒子ビーム描画でのショット補正方法によれば、テストサンプルに寸法測定用パターンを形成したときにおけるXY寸法差を実測して得たXY寸法変動量の面内分布データを用いてショット断面サイズおよびショット照射位置の各々を補正するので、試料を構成する被パターニング部材に最終的に形成される微細パターンでのXY寸法変動量を被パターニング部材の全面に亘って低減させることが容易になる。
実施の形態1の荷電粒子ビーム描画装置である電子ビーム描画装置の要部を示す模式図である。 本発明の第2の態様による荷電粒子ビームを用いた描画方法によって試料に潜像を描画する際の工程順を示すフローチャートである。 図2に示したフレーム・サブフィールド設定工程からショット分割工程までの手順の一例を概略的に示す概念図である。 図1に示した電子ビーム描画装置が用いるショットサイズ/位置補正テーブルを作成するにあたって使用されるXY寸法変動量の面内分布データを得るときに用いることが可能なテストパターンの一例を示す平面図である。 図1に示した電子ビーム描画装置が用いるショットサイズ/位置補正テーブルを作成するにあたって使用されるXY寸法変動量の面内分布データの一例を示す概念図である。 エッジショットと非エッジショットとによって描画される潜像の一例を概略的に示す平面図である。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態の荷電粒子ビーム描画装置の要部、具体的には電子ビーム描画装置の要部を示す模式図である。図1に示す電子ビーム描画装置100は、描画装置本体1、演算・制御装置30、補助記憶装置40、入力装置50、および表示装置60を備える。以下、電子ビーム描画装置100の各構成要素について説明する。
描画装置本体1は、電子鏡筒10と描画室20とを備える。電子鏡筒10内には、電子銃11、集束レンズ12、ブランキング偏向器13、第1成形アパーチャA1、投影レンズ14、成形偏向器15、第2成形アパーチャA2、対物レンズ16、対物副偏向器17、および対物主偏向器18を有する荷電粒子光学系、具体的には電子光学系EOSが組み込まれている。また、描画室20内には精密ステージ21と撮像装置22が配置されており、描画室20外にはレーザ測長器23の測長器本体23aと高さ検出装置24とが配置されている。
電子光学系EOSを構成する電子銃11は、荷電粒子源として機能する。この電子銃11は固体中の電子を空間に放出させ、当該電子を電界により加速させて描画室20側に照射する。集束レンズ12は電子レンズによって構成され、電子銃11から放出された電子を集束させて、ケーラー照明条件を満たす所定電流密度の電子ビームにする。第1成形アパーチャA1は、集束レンズ12で形成されて当該第1成形アパーチャA1の開口部OP1からその周辺にかけて照射された電子ビームの断面形状を開口部OP1の平面形状に対応した形状に成形する。ブランキング偏向器13は例えば静電型偏向器によって構成されて、第1成形アパーチャA1とともに第1偏向制御系DC1を形成する。この第1偏向制御系は、集束レンズ12で形成された電子ビームの軌道を第1成形アパーチャA1の開口部OP1を通る軌道と第1成形アパーチャA1の非開口部にのみ入射する軌道とに制御して電子ビームのショットを形成する。
投影レンズ14は電子レンズによって構成され、第1成形アパーチャA1の開口部OP1を通過した電子ビーム(ショット)によって形成される開口部OP1の像を、第2成形アパーチャA2の所定箇所に投影する。成形偏向器15は例えば静電型偏向器によって構成されて、第2成形アパーチャA2とともに第2偏向制御系DC2を形成する。この第2偏向制御系は、電子ビーム(ショット)の軌道を第2成形アパーチャA2の開口部OP2からその周辺にかけて入射する軌道に偏向させて、当該ショットの断面形状および断面サイズを制御する。
なお、第2成形アパーチャA2の開口部OP2は、例えば矩形の1つの角部に当該矩形よりも小さな矩形を平面上で重ね合わせた七角形状を呈する。第1成形アパーチャA1の開口部OP1の像の一部が第2成形アパーチャA2の開口部OP2の所定箇所を通過するように第2偏向制御系DC2によって電子ビーム(ショット)の軌道を制御することにより、第2成形アパーチャA2の開口部OP2を通過する電子ビーム(ショット)の断面形状を所望の大きさおよび形状の四角形または三角形に成形することができる。
対物レンズ16は電子レンズによって構成されて、第2成形アパーチャA2の開口部OP2を通過した電子ビーム(ショット)を集束させる。対物副偏向器17および対物主偏向器18の各々は、第3偏向制御系DC3を形成する。対物副偏向器17は例えば静電偏向器によって構成され、対物レンズ16で集束された電子ビーム(ショット)の軌道を対物主偏向器18よりも小さな偏向量の下に制御する。対物主偏向器18は例えば静電偏向器によって構成され、対物副偏向器17で制御された電子ビーム(ショット)の軌道を対物副偏向器17よりも大きな偏向量の下に制御する。第3偏向制御系DC3は、第2成形アパーチャA2の開口部OP2を通過した電子ビーム(ショット)の軌道をこれら対物副偏向器17と対物主偏向器18とによって偏向させて、当該ショットの照射位置を制御する。電子ビーム(ショット)は、対物副偏向器17と対物主偏向器18とによって当該電子ビーム(ショット)の軌道が最終的に制御されて描画室20内に入り、精密ステージ21上に載置された試料Sの所定箇所に照射される。
なお、試料Sは電子ビーム描画装置100の構成要素ではない。試料Sは、電子ビームによって潜像が形成されるレジスト層と、当該レジスト層の下地となる被パターニング部材とを有する。被パターニング部材の具体例としては、マスクブランク、半導体基板、上面側に導電膜または電気絶縁膜が設けられた半導体基板、上面側に導電膜または電気絶縁膜が設けられたSOG(Silicon On Glass)基板等が挙げられる。
試料Sが載置される精密ステージ21は、例えばX軸方向およびY軸方向に変位可能な2軸精密ステージであり、当該精密ステージ21の上面に試料Sが載置される。撮像装置22は、精密ステージ21上に載置された試料Sの光学画像を撮影する。撮像装置22が撮影した試料Sの光学画像のデータは、試料Sに予め設定された位置合わせ箇所、例えば所定箇所に形成されたアライメントマークや試料Sの所定のエッジ部が電子ビーム描画装置100での位置合わせ基準位置にくるように精密ステージ21を変位させるための情報として使用される。上記位置合わせ基準位置は、例えば撮像装置22による撮影画像の中央部とすることができる。
レーザ測長器23は、描画室20外に配置された測長器本体23aと、精密ステージ21上に配置された2つのミラー(図1には、1つのミラー23bのみが表れている。)とを備え、位相差検出法を用いて精密ステージ21の2次元方向変位量、すなわちX軸方向の変位量とY軸方向の変位量とを測定する。高さ検出装置24は、描画室20外に配置された高さ検出装置本体24aと投光器24bとを有し、投光器24bから出射して試料Sの表面で反射した測定光を高さ検出装置本体24aで受光して、試料Sの上面の高さ位置を検出する。
電子ビーム描画装置100を構成する演算・制御装置30は、電子ビームによって試料Sに所定パターンの潜像を描画するために、電子鏡筒10内の各構成要素および描画室20内の精密ステージ21それぞれの動作を制御する。この制御を行うために、演算・制御装置30は、主記憶装置31、ショットデータ作成処理装置32、試料位置算出装置33、ステージ制御装置34、ビーム制御装置35、偏向制御装置36、および主制御装置37を有する。
主記憶装置31は、例えばハードディスクや半導体記憶素子を用いて構成することができる。この主記憶装置31には、演算・制御装置30の動作を管理、制御する基本ソフト等のコンピュータプログラム、試料Sに電子ビームで描画した潜像を被パターニング部材に転写することで当該被パターニング部材に形成すべき微細パターンの設計データ(以下の説明および図1においては、「パターン設計データ」と略記する。)、対物主偏向器18による電子ビームの最大偏向幅で決まる描画領域であるフレーム領域のサイズに係る情報、試料Sに仮想的に設定すべき複数のフレーム領域それぞれの識別情報および位置情報、対物副偏向器17による電子ビームの最大偏向幅で決まる描画領域であるサブフィールドのサイズに係る情報、個々のフレーム領域に仮想的に設定すべき複数のサブフィールドそれぞれの識別情報および位置情報が格納されている。また、図形割付けを行う際の割付け規則に係る情報、ショット分割を行う際の分割規則に係る情報、ショット分割の基本単位となるショットの断面形状および断面サイズそれぞれに係る情報、電子ビームの電流密度に係る情報、および電子ビームの照射時間に係る情報も、主記憶装置31に格納されている。
さらには、電子ビームのショット断面サイズのみを1ショット単位で補正することを可能にする情報、例えば成形偏向器15に印加する駆動電圧のゲインおよびオフセットを1ショット単位で補正することを可能にするゲイン/オフセット補正テーブルと、当該情報を用いて補正すべきショットの抽出条件に係る情報も主記憶装置31に格納されている。そして、電子ビームのショット断面サイズおよびショット照射位置の各々を1ショット単位で補正することを可能にする情報、例えば電子ビームのショット断面サイズおよびショット照射位置それぞれの補正テーブル(以下の説明および図1においては、「ショットサイズ/位置補正テーブル」と略記する。)も主記憶装置31に格納されている。
ショットデータ作成処理装置32は、主記憶装置31に格納されている各種のデータおよび情報を読み出し、試料Sに潜像を描画するうえで必要となる各ショットについてのビーム電流密度、ビーム照射時間、ショット断面サイズ、ショット照射位置等を演算してショットデータを作成する。ショットデータ作成処理装置32は、主制御装置37による制御の下に動作する。
試料位置算出装置33は、描画室20内の撮像装置22が撮影した試料Sの光学画像のデータを用いて、試料Sに予め設定された位置合わせ箇所と電子ビーム描画装置100での位置合わせ基準位置とのズレ量およびズレの方向を算出する。また、上記の位置合わせ箇所と位置合わせ基準位置とを一致させたときのレーザ測長器23の測定結果を用いて精密ステージ21の2次元方向変位量、すなわちX軸方向変位量およびY軸方向変位量と、上記の位置合わせ箇所と位置合わせ基準位置とを一致させた後にレーザ測長器23が逐次測定する精密ステージ21の2次元方向変位量とを用いて、試料室20内での試料Sの相対位置を算出する。
ステージ制御装置34は、主制御装置37による制御の下に動作して、試料位置算出装置33が算出した上述のズレ量が0(ゼロ)以外のときに当該ズレ量が0(ゼロ)となるように精密ステージ21を駆動させる。また、ステージ制御装置34は、主制御装置37による制御の下に動作して、試料Sを構成するレジスト層への潜像の描画開始から描画終了までの間、精密ステージ21を所定の方向に連続的に駆動させる。
ビーム制御装置35は、主制御装置37による制御の下に動作して、電子銃11の動作を制御するとともに集束レンズ12、投影レンズ14、および対物レンズ16の各々に印加する駆動電圧を各々別個に調整する。さらには、高さ検出装置24の動作を制御する。集束レンズ12の駆動電圧を調整することにより、電子ビームの電流密度を制御することができる。投影レンズ14の駆動電圧を調整することにより、第2成形アパーチャA2に投影される第1成形アパーチャA1の開口部OP1の像のサイズを制御することができる。そして、対物レンズ16の駆動電圧を調整することにより、高さ検出装置24によって検出された試料Sの上面の高さ位置に当該対物レンズ16の焦点を合わせるフォーカシング動作を行うことができる。主制御装置37は、ショットデータ作成処理装置32が作成したショットデータに従って、ビーム制御装置35の動作を制御する。
偏向制御装置36は、図示を省略した複数のアンプを含んで構成され、主制御装置37による制御の下に動作してブランキング偏向器13、成形偏向器15、対物副偏向器17、および対物主偏向器18それぞれの駆動電圧を各々別個に調整する。ブランキング偏向器13の駆動電圧を調整することにより電子ビームのショットの形成を制御することができ、結果として、試料Sへのショットの照射、非照射を制御することができるとともに1ショットの照射時間を制御することができる。成形偏向器15の駆動電圧を調整することにより、電子ビームの断面形状および断面サイズを調整することができる。対物副偏向器17の駆動電圧を調整することにより、サブフィールド内でのショットの照射位置を制御することができる。そして、対物主偏向器18の駆動電圧を調整することにより、ショットの照射位置をサブフィールド単位で制御することができる。主制御装置37は、ショットデータ作成処理装置32が作成したショットデータに従って偏向制御装置36の動作を制御する。
電子ビーム描画装置100を構成する補助記憶装置40は、例えば光ディスクや半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体からの情報の読出し、および当該リムーバブル記憶媒体への情報の書込みを行う駆動装置によって構成することができる。補助記憶装置40の動作は、主制御装置37によって制御される。補助記憶装置40がリムーバブル記憶媒体から読み出した情報は、主制御装置37による制御の下に主記憶装置31に格納される。
入力装置50は、例えばキーボード、タッチパネル、または操作盤等によって構成することができる。入力装置50から入力された情報や指令等は主制御装置37に伝えられ、当該情報や指令等を受けた主制御装置37は、所定の処理または制御を行う。
表示装置60は、例えば液晶表示パネル等のフラットパネルディスプレイによって構成することができる。表示装置60は、主制御装置37による制御の下に動作して、情報や指令等の入力画面、描画開始や描画終了等の情報を報知する報知画面等を表示するための装置として機能する。
上述した各構成要素を有する電子ビーム描画装置100では、ショットデータ作成処理装置32が作成したショットデータに従って主制御装置37がステージ制御装置34、ビーム制御装置35、および偏向制御装置36の各々を制御する。そして、これらステージ制御装置34、ビーム制御装置35、および偏向制御装置36の各々が所定の構成要素の動作を制御して試料Sに電子ビームを1ショットずつ逐次照射することにより、試料Sのレジスト層に所定形状の潜像を描画する。
このときの電子ビーム描画装置100による潜像の描画は、本発明の第2の態様による描画方法に従って行われる。そして、本発明の第2の態様による描画方法では、本発明の第3の態様によるショット補正方法を用いてショットデータを作成する。以下、図2および図3を参照して、電子ビーム描画装置100による潜像の描画方法について詳述する。
図2は、本発明の第2の態様による描画方法によって試料Sに潜像を描画する際の工程順を示すフローチャートである。同図に示すように、本発明の第2の態様による描画方法では、ベースデータ作成工程S1、データ補正工程S2、および描画工程S3をこの順番で順次行う。これらの工程S1〜S3のうち、ベースデータ作成工程S1およびデータ補正工程S2は、本発明の第3の態様のショット補正方法に従ってショットを補正する際にも行われる。図1に示した電子ビーム描画装置100は、上述のベースデータ作成工程S1、データ補正工程S2、および描画工程S3をこの順番で順次行って、試料Sのレジスト層に潜像を描画する。以下、図1で用いた参照符号を適宜引用して、各工程S1〜S3順に電子ビーム描画装置100の動作を具体的に説明する。
<ベースデータ作成工程>
潜像を描画するにあたって最初に行われるベースデータ作成工程S1では、主記憶装置31に格納されているパターン設計データを用いて、潜像を描画するときに用いられるショットデータのベースとなるベースデータをショットデータ作成処理装置32が作成する。当該ベースデータ作成工程S1は、図2に示すように、フレーム・サブフィールド設定工程S1a、図形割付け工程S1b、ショット分割工程S1c、およびショットサイズ補正工程S1dを含む。ただし、ショットサイズ補正工程S1dは省略することも可能である。
フレーム・サブフィールド設定工程S1aでは、まず、主記憶装置31に格納されているパターン設計データ、試料Sに仮想的に設定すべき複数のフレーム領域それぞれのサイズに係る情報、ならびに複数のフレーム領域それぞれの識別情報および位置情報を用いて、ショットデータ作成処理装置32が試料Sのレジスト層Rに複数のフレーム領域を仮想的に設定する。次いで、主記憶装置31に格納されているサブフィールドのサイズに係る情報、ならびに個々のフレーム領域に仮想的に設定すべき複数のサブフィールドそれぞれの識別情報および位置情報を用いて、ショットデータ作成処理装置32が個々のフレーム領域F1〜F4に複数のサブフィールドを仮想的に設定する。サブフィールドの仮想的な設定が終了すると、図形割付け工程に進む。
図形割付け工程S1bでは、主記憶装置31に格納されているパターン設計データと図形割付けを行う際の割付け規則に係る情報とを用いて、ショットデータ作成処理装置32が各サブフィールドに所定形状の図形を割付ける。図形の割付けが終了すると、ショット分割工程S1cに進む。
ショット分割工程S1cでは、主記憶装置31に格納されているショット分割を行う際の分割規則に係る情報ならびにショット分割の基本単位となるショットの断面形状および断面サイズそれぞれに係る情報を用いて、ショットデータ作成処理装置32が各図形を所定数のショットに分割する。
図3は、フレーム・サブフィールド設定工程S1aからショット分割工程S1cまでの手順の一例を概略的に示す概念図である。同図に示すように、試料Sは、レジスト層Rと当該レジスト層Rの下地となる遮光膜PMとを有する。そして、レジスト層Rには計4つのフレーム領域F1〜F4が仮想的に設定されている。個々のフレーム領域F1〜F4は、平面視上、精密ステージ21のX軸に平行な長辺を有する長方形を呈し、これらのフレーム領域F1〜F4は精密ステージ21のY軸方向に整列している。フレーム領域F1〜F4それぞれのY軸方向の幅は対物主偏向器18のY軸方向偏向可能幅と同等であり、X軸方向の幅は対物主偏向器18のX軸方向偏向可能幅よりも広い。
また、個々のフレーム領域F1〜F4には、45個のサブフィールドSFが仮想的に設定されている。各サブフィールドSFは、平面視上、矩形を呈する。図3には、フレーム領域F3に仮想的に設定された計45個のサブフィールドのみが示されており、これら45個のサブフィールドのうちの1個のサブフィールドにのみ参照符号「SFn」を付している。このサブフィールドSFnには、三角形を呈する図形FG1とL字状を呈する図形FG2とが割付けられている。そして、図形FG1は、断面形状が三角形を呈する2つのショットと、断面形状が矩形を呈する1つのショットとに分割されており、図形FG2は、断面形状が矩形を呈する5つのショットに分割されている。なお、図3においては、サブフィールドSFnに照射すべき計8つのショットのうちの1つのショットにのみ参照符号「Shn」を付している。なお、ショット分割が終了すると、ショットサイズ補正工程S1dに進む。ただし、前述したように、ショットサイズ補正工程S1dは省略することも可能である。
ショットサイズ補正工程S1dでは、主記憶装置31に格納されている2つの補正情報のうちの一方、すなわち、電子ビームのショット断面サイズのみを1ショット単位で補正することを可能にする情報、具体的にはゲイン/オフセット補正テーブルと、当該情報を用いて補正すべきショットの抽出条件に係る情報とを用いて、ショット断面サイズのみを補正すべきショットをショットデータ作成処理装置32が抽出するとともに当該ショットの断面サイズのデータを補正する。フレーム・サブフィールド設定工程S1a、図形割付け工程S1b、ショット分割工程S1c、および必要に応じてのショットサイズ補正工程S1dまで行うことにより、試料Sのレジスト層Rに潜像を描画する際に用いるショットデータのベースとなるベースデータが得られる。
<データ補正工程>
データ補正工程では、主記憶装置31に格納されている2つの補正情報のうちの他方、すなわち、電子ビームのショット断面サイズおよびショット照射位置の各々を1ショット単位で補正することを可能にする情報、具体的にはショットサイズ/位置補正テーブルを用いて、ベースデータ作成工程で得たベースデータ中の所定のショットデータ、例えば所定のエッジショットのデータについて、その断面サイズおよび照射位置をショットデータ作成処理装置32が補正する。この補正まで行うことにより、ショットデータが得られる。ショットデータ作成処理装置32はサブフィールド単位でショットデータを逐次作成して、主記憶装置31に格納する。なお、電子ビームのショット断面サイズおよびショット照射位置の各々を1ショット単位で補正することを可能にする上記の情報の詳細については、後に図4〜図6を参照して詳述する。
<描画工程>
描画工程では、ショットデータ作成処理装置32が作成したショットデータに従って主制御装置37がステージ制御装置34、ビーム制御装置35、および偏向制御装置36の各々を制御して、試料Sのレジスト層に所定形状の潜像を描画する。以下、図3に示した試料Sのレジスト層Rに潜像を描画する場合を例にとり、電子ビーム描画装置100における描画工程を具体的に説明する。
試料Sのレジスト層Rに潜像を描画するにあたっては、まず、精密ステージ21上に試料Sを載置する。精密ステージ21上への試料Sの載置は、例えば図1では図示を省略したオートローダによって行うことができる。次いで、レーザ測長器23の測定結果と電子ビーム描画装置100での位置合わせ基準位置の情報とを用いて、試料位置算出装置33が試料Sの相対的な位置を算出する。次いで、撮像装置22が撮影した試料Sの光学画像データを用いて試料位置算出装置33が作成したズレ量とズレの方向に係る情報、すなわち、試料Sに設定された位置合わせ箇所と電子ビーム描画装置100での位置合わせ基準位置とのズレ量およびズレの方向に係る情報を用いて、ステージ制御装置34が精密ステージ21の動作を制御して、試料Sに設定された位置合わせ箇所を上記位置合わせ基準位置に合わせる。
また、対物レンズ16に印加すべき電圧値を偏向制御装置36が制御して、高さ検出装置24によって検出された試料Sの上面の高さ位置に当該対物レンズ16の焦点を合わせる。さらには、ショットデータ作成処理装置32がサブフィールド単位でのショットデータの作成を逐次開始する。
この後、ショットデータ作成処理装置32が作成したショットデータに従って主制御装置37がステージ制御装置34、ビーム制御装置35、および偏向制御装置36の各々に所定の制御を行わせて、フレーム領域F1〜F4毎に潜像を描画する。最初に潜像を描画すべきフレーム領域、例えばフレーム領域F1への潜像の描画が開始されてから最後に潜像を描画すべきフレーム領域、例えばフレーム領域F4への潜像の描画が終了するまでの間、ステージ制御装置34は、試料位置算出装置33が逐次算出する試料Sの位置情報と個々のフレーム領域における描画開始基準位置の情報とを用いて精密ステージ21を連続的に駆動させる。
例えば、個々のフレーム領域F1〜F4についてX軸の正方向に向けて潜像を順次描画する場合には、電子光学系EOSの光軸がフレーム領域F1における所定箇所、例えば幾何学中心を通ることになるように、ステージ制御装置34による制御の下に精密ステージ21をX軸の負方向に連続的に駆動させる。そして、フレーム領域F1での潜像の描画が終了した後には、電子光学系EOSの光軸がフレーム領域F2における所定箇所、例えば幾何学中心を通ることになるように、ステージ制御装置34による制御の下に精密ステージ21をX軸の正方向およびY軸の負方向に一旦駆動させた後にX軸の負方向に連続的に駆動させる。以降、同様に精密ステージ21を駆動させて、フレーム領域F3,F4に潜像を描画する。なお、フレーム領域F1,F3についてはX軸の正方向に向けて潜像を順次描画し、フレーム領域F2,F4についてはX軸の負方向に向けて潜像を順次描画することになるように精密ステージ21を連続的に駆動させることも可能である。
レジスト層Rに潜像を描画する間、ブランキング偏向器13は、ビーム制御装置35による制御の下に、1ショットの照射時間および照射タイミングが所定の時間およびタイミングとなるように、電子ビームの軌道を第1成形アパーチャA1の開口部OP1を通る軌道と非開口部にのみ入射する軌道とに適宜制御する。また、投影レンズ14は、第1成形アパーチャA1の開口部OP1を通過した電子ビームによって形成される開口部OP1の像を第2成形アパーチャA2に投影する。また、成形偏向器15は、偏向制御装置36による制御の下に、第2成形アパーチャA2に投影される開口部OP1の像の投影位置を調整して、電子ビームの断面サイズおよび断面形状を制御する。
そして、対物主偏向器18は、精密ステージ21をX軸の負方向または正方向に駆動させることに伴って当該対物主偏向器18の偏向可能領域、すなわち対物主偏向器18のX軸方向偏向可能幅とY軸方向偏向可能幅とで規定される矩形領域に入ってくるサブフィードの各々に対して、ビーム制御装置35による制御の下に、個々のサブフィールドに予め設定された基準位置に向けて所定の順番および時間間隔で順次、電子ビームを偏向させる。また、対物副偏向器17は、ビーム制御装置35による制御の下に、サブフィールドの基準位置に向けて偏向された上記の電子ビームを更に所定の方向に偏向させて、当該サブフィールド内のショット分割箇所の各々に電子ビームを照射する。すなわち、サブフィールド内のショット分割箇所の各々にショットを照射する。試料S中の全てのショット分割箇所に所定のショットを照射することにより潜像の描画が完了し、描画工程が終了する。
ここで、上述したデータ補正工程で用いられるショット断面サイズおよびショット照射位置の各々を1ショット単位で補正することを可能にする情報、具体的にはショットサイズ/位置補正テーブルは、試料Sに対応した層構成を有するテストサンプルのレジスト層に複数、具体的には多数のテストパターンを荷電粒子ビームによって描画し、当該多数のテストパターンをテストサンプルの被パターニング部材に転写することで多数の寸法測定用パターンを形成し、これらの寸法測定用パターンに生じたXY寸法差を実測して得たXY寸法変動量の面内分布データを用いて作成することができる。以下、上記XY寸法変動量の面内分布データの取り方について図4または図5を適宜参照して説明した後、ショットサイズ/位置補正テーブルの作成方法について図6を参照して説明する。
XY寸法変動量の面内分布データを取るにあたっては、まず、試料Sに対応した層構成を有するテストサンプル、すなわち試料Sにおけるレジスト層と同質、同一厚み、同一サイズのレジスト層と、試料Sにおける被パターニング部材と同質、同一厚み、同一サイズの被パターニング部材とを有するテストサンプルを用意する。
次いで、テストサンプルにおけるレジスト層に、平面形状が矩形の潜像からなる第1サブテストパターンと当該第1サブテストパターンを平面上で90°回転させた形状および大きさを有する潜像からなる第2サブテストパターンとを有するテストパターンを複数、具体的には多数描画する。次に、これら多数のテストパターンをテストサンプルの被パターニング部材に転写して、第1のサブテストパターンに対応する第1の実パターンと、第2のサブテストパターンに対応する第2の実パターンとを有する寸法測定用パターンをテストサンプルの被パターニング部材に多数形成する。このとき、レジスト層の現像条件およびレジスト層を現像処理して得たエッチングマスクを介して被パターニング部材をパターニングする際のエッチング条件は、試料Sの被パターニング部材PM(図3参照)に微細パターンを形成する際の現像条件およびエッチング条件と同一にする。
この後、テストパターンの被パターニング部材に形成した多数の寸法測定用パターンの各々について、第1の実パターンにおける1つの辺を基準辺として、当該第1の実パターンの基準辺と第2の実パターンにおいて上記の基準辺に対応する辺との寸法差を実測する。そして、寸法測定用パターン毎の当該寸法差を用いてXY寸法変動量の面内分布データ(マップデータ)を作成する。
図4は、XY寸法変動量の面内分布データを得るときに用いることが可能なテストパターンの一例を示す平面図である。同図に示すテストパターンTPは、第1サブテストパターンST1と第2サブテストパターンST2とを有する。第1サブテストパターンST1は、互いに合同な3つの矩形パターンLP1〜LP3が図1に示した精密ステージ21のX軸方向に沿って等間隔で配置されたパターンであり、第2サブテストパターンST2は、矩形パターンLP1〜LP3と互いに合同な3つの矩形パターンLP11〜LP13が図1に示した精密ステージ21のY軸方向に沿って等間隔で配置されたパターンである。
第1サブテストパターンST1を構成する各矩形パターンLP1〜LP3は、図1に示した精密ステージ21のX軸方向に沿った短辺とY軸方向に沿った長辺とを有し、個々の矩形パターンLP1〜LP3は、互いに合同な平面形状を有する3つのショットSh1〜Sh3を照射することによって描画される。また、第2サブテストパターンST2を構成する各矩形パターンLP11〜LP13は、図1に示した精密ステージ21のX軸方向に沿った長辺とY軸方向に沿った短辺とを有し、個々の矩形パターンLP11〜LP13は、互いに合同な平面形状を有する3つのショットSh11〜Sh13を照射することによって描画される。各サブテストパターンST1,ST2をテストサンプルに描画するにあたっては、必要に応じて成形偏向器15(図1参照)に印加する電圧値をゲイン/オフセット補正テーブル等を用いて調整して、ショット断面サイズを補正してもよい。
テストサンプルのレジスト層にテストパターンTPを描画し、このテストパターンTPをテストサンプルの被パターニング部材に転写することで当該被パターニング部材に寸法測定用パターンを形成した場合、当該寸法測定用パターンでのXY寸法差は、第1サブテストパターンST1を構成する3つの矩形パターンLP1〜LP3のうちの任意の1つに対応する第1の実パターンでの短辺の長さL1と、第2サブテストパターンST2を構成する3つの矩形パターンLP11〜LP13のうちの任意の1つに対応する第2の実パターンでの短辺の長さL2とを実測し、これらの差(L1−L2)を求めることによって得られる。
あるいは、第1サブテストパターンST1を構成する3つの矩形パターンLP1〜LP3に対応する計3つの第1の実パターンそれぞれでの短辺の長さの実測値の平均値M1と、第2サブテストパターンST2を構成する3つの矩形パターンLP11〜LP13に対応する計3つの第2の実パターンそれぞれでの短辺の長さの実測値の平均値M2とを算出し、これらの差(M1−M2)を求めることによって得られる。
XY寸法変動量の面内分布データは、寸法測定用パターン毎の上記XY寸法差からマップデータを作成することによって得られる。
図5は、XY寸法変動量の面内分布データの一例を示す概念図である。同図は、レジスト層が設けられたマスクブランクに対応するテストサンプルのレジスト層に図4に示したテストパターンTPを電子ビームで多数描画し、当該レジスト層を現像してエッチングマスクを得た後、当該エッチングマスクを介して被パターンニング部材(遮光膜)をドライエッチングすることで多数の寸法測定用パターンを形成し、寸法測定用パターン毎の上記XY寸法差(M1−M2)から作成したマップデータMDを示している。
図5に示す例では、寸法測定用パターン形成後のテストサンプルの面内に、XY寸法差(M1−M2)の値が0(ゼロ)である領域R1と、正の所定値である領域R2と、負の所定値である領域R3,R4とが生じている。領域R4でのXY寸法差の絶対値は、領域R3でのXY寸法差の絶対値よりも大きい。
このようなXY寸法変動量の面内分布は、電子ビームによって潜像が描画されるレジスト層の材質や当該レジスト層の下地となっている被パターニング部材の材質に応じて変化する。また、レジスト層および被パターニング部材それぞれの材質を固定した場合には、潜像を顕像化する際の現像条件や被パターニング部材をパターニングする際のパターニング条件に応じて変化する。さらには、テストパターン描画時のショット断面サイズに応じても変化する。
このため、XY寸法変動量の面内分布データは、電子ビームによって潜像が描画されるレジスト層の材質、当該レジスト層の下地となる遮光膜等の被パターニング部材の材質、レジスト層に描画した潜像を顕像化する際の現像条件、被パターニング部材のパターニング条件、およびテストパターン描画時のショット断面サイズの各々をパラメータとし、これらのパラメータのうちの少なくとも1つを変えて当該XY寸法変動量の面内分布データを取るという作業を複数回行って、複数種類得ることが好ましい。そして、ショットサイズ/位置補正テーブルは、上述のようにして得た複数種類のXY寸法変動量の面内分布データ毎に作成して、図1に示した主記憶装置31に格納することが好ましい。ショットサイズ/位置補正テーブルを複数種類揃えることにより、電子ビーム描画装置100の汎用性を高めることができる。
次に、ショットサイズ/位置補正テーブルの作成方法について説明する。ショットサイズ/位置補正テーブルを作成するにあたっては、まず、XY寸法変動量の面内分布データと前述したベースデータとを用いて、ショット断面サイズおよびショット照射位置の各々を補正することが必要なエッジショットをサブフィールド単位で、または互いに隣接する2以上の所定数のサブフィールド単位で抽出する。このとき抽出するエッジショットは、断面形状が矩形のエッジショットのみとすることができる。
次に、当該エッジショットのショット断面サイズおよびショット照射位置それぞれの補正量を、XY寸法変動量の面内分布データを用いて算出する。具体的には、前述したXY寸法差(L1−L2)または(M1−M2)が0(ゼロ)または実質的に0(ゼロ)となる領域が面内に一様に分布した状態に近づくように、上記抽出した各エッジショットのショット断面サイズおよびショット照射位置それぞれの補正量を設定する。当該補正量の設定は、コンピュータを用いて行うことができる。
例えば、XY寸法差(L1−L2)が0(ゼロ)よりも大きな値の領域に対応する試料上の領域に潜像を描画する場合には、L1の値が小さくなってXY寸法差(L1−L2)が0(ゼロ)または実質的に0(ゼロ)となるように、例えば寸法L1の値がX軸の正方向または負方向に所定量小さくなるように、ショット断面サイズおよびショット照射位置それぞれの補正量を設定する。また、XY寸法差(L1−L2)が0(ゼロ)よりも小さな値の領域に対応する試料上の領域に潜像を描画する場合には、L1の値が大きくなってXY寸法差(L1−L2)が0(ゼロ)または実質的に0(ゼロ)となるように、例えば寸法L1の値がX軸の正方向または負方向に所定量大きくなるように、ショット断面サイズおよびショット照射位置それぞれの補正量を設定する。
この後、抽出したエッジショット毎に、当該エッジショットの識別情報および補正前の位置情報と、ショット断面サイズの補正量に係る情報と、ショット照射位置の補正量に係る情報とをセットにして、例えばサブフィールド単位で所望の記憶媒体に格納する。
ここで、上記のエッジショットとは、最終的に潜像の輪郭を描くことになるショットを意味する。ただし、ショットサイズ/位置補正テーブルを作成するにあたっては、最終的には潜像の輪郭を描くショットにならないが中途段階では潜像の輪郭を描くショットをエッジショットとして抽出してもよい。
例えば、図6に示す潜像LIを描くにあたって、主記憶装置31に入力されたパターン設計データ上はLIaとLIbという二つの独立した図形として入力されており、ショットデータ作成処理装置32内において、それぞれSh21〜Sh29,Sh30〜Sh38の9個ずつのショットに分割されるが、実際は図6に示すように、図形LIaと図形LIbが隣接していて、Sh21〜38の18個のショットでLIという1つの図形を形成する。この場合、パターン設計データからは、Sh21〜Sh24,Sh26〜Sh33およびSh35〜Sh38の16個のショットがエッジショットとして抽出されるが、潜像LIを描画し終えた段階では、Sh26とSh33の2個のショットは非エッジショットとなる。
この場合、ショットSh26をエッジショットと判断してショット断面サイズおよびショット照射位置を補正しても、当該ショットSh26は8つのショットSh22,Sh23,Sh25,Sh28,Sh29,Sh30,Sh33,Sh36によって周囲を囲まれているので、被パターニング部材に最終的に形成される微細パターンの寸法変動に及ぼす影響は実質的に無視できる。また、パターン設計データからエッジショットを抽出した場合にエッジショットとして抽出されるショットSh23,Sh29,Sh30,Sh36について、図6での左右方向にショット断面サイズおよびショット照射位置を補正した場合でも、これらのショットSh23,Sh29,Sh30,Sh36の左右方向には他のショットが隣接しているので、被パターニング部材に最終的に形成される微細パターンの寸法変動に及ぼす影響は実質的に無視できる。
図形割付け時またはショット分割時に、他の図形と所定の箇所で隣接することを示す図形隣接情報を所定の図形に設定するか、または他のショットと所定の辺で隣接することを示すショット隣接情報を所定のショットに設定し、これらの情報と前述したパターン設計データとを用いてエッジショットの抽出を行えば、最終的には潜像の輪郭を描くショットにならないが中途段階では潜像の輪郭を描くショットをエッジショットとして抽出してしまうのを防止することが可能になる。なお、図6は、エッジショットと非エッジショットとによって描画される潜像の一例を概略的に示す平面図である。
図1に示した電子ビーム描画装置100は、上述のようにして作成することができるショットサイズ/位置補正テーブルを用いてショットデータを作成するので、前述したベースデータに従ってショット断面サイズおよびショット照射位置の各々を制御して潜像を描画する場合に比べて、潜像の寸法を調整し易い。結果として、被パターニング部材に最終的に形成される微細パターンの実寸法も調整し易い。
このため、ショット断面サイズを拡大するときに隣のショットの照射位置との重なりが生じたり、ショット断面サイズを縮小するときに隣のショットの照射位置との間に隙間が生じたりして、レジスト層の現像処理時に所望寸法のパターンを形成できない。より具体的には、例えば前記第2成形アパーチャA2の開口部OP2により、矩形ショット断面の左側の辺と下側の辺それぞれの位置が固定される場合、矩形断面のショットのショット断面サイズの補正とは即ち前記矩形断面のショットの右側の辺および上側の辺の位置を移動することによって実現される。この時、例えば図6のような潜像LIを補正するケースにおいて、各ショットSh21,Sh24,Sh27についてはショットの左側の辺を移動するような補正が求められ、各ショットSh27〜Sh29,Sh36〜Sh38についてはショットの下側の辺を移動するような補正が求められるが、前記矩形断面のショットのショット断面サイズの補正のみでは、ショットの左側や下側の辺を移動するような補正が行えない。
そのため、これらのショットにおいては、ベースデータで規定されたショット断面サイズとショット照射位置の両方をショットサイズ/位置補正テーブルを用いて補正する必要がある。例えば、ショットの右側または上側、或いはその両方の辺を移動するような補正を行うと同時に、前記補正後のショットが、その右側や上側のショットと重ならないように、または右側や上側のショットとの隙間ができないように、対物副偏向器によるショット位置補正を同時に行う必要がある。具体的には、例えば図6におけるSh27〜Sh
29,Sh36〜Sh38の6個のショットを、下側に2nm大きくしたい場合、矩形断面のショットのショット断面サイズの補正により、当該6ショットの断面形状を上側に2nm大きくするのと同時に、当該6ショットの位置を、前記ショット断面サイズの補正前に計算された個所よりも2nm下になるように補正する。こうすることで、Sh27〜Sh29,Sh36〜Sh38の6ショットは、その上側に位置するSh24〜Sh26,Sh33〜Sh35の6ショットとそれぞれ重なりもせず隣接した状態を保ち、あたかも断面サイズだけを下側に2nm大きくしたように見える補正を実現することができる。
また、電子ビーム描画装置100で用いるショットサイズ/位置補正テーブルは、前述したXY寸法変動量の面内分布データから作成されるものであるので、当該電子ビーム描画装置100によれば、試料Sを構成する被パターニング部材PM(図3参照)に最終的に形成される微細パターンでのXY寸法変動量を被パターニング部材PMの全面に亘って低減させることが可能になる。結果として、被パターニング部材PMに最終的に形成される微細パターンに電子ビーム描画装置100のユーザが意図していない寸法変動が生じてしまうのを抑制することが可能になる。
以上、実施の形態を挙げて本発明の荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビームを用いた描画方法、および荷電粒子ビーム描画でのショット補正方法について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。
例えば、本発明の荷電粒子ビーム描画装置は、可変成形型の電子ビーム描画装置とする他に、可変成形型のイオンビーム描画装置とすることもできる。試料Sに予め設定された位置合わせ箇所を荷電粒子ビーム描画装置での位置合わせ基準位置に合わせるにあたっては、パッシブアライメント法を適用することもできる。この場合、例えば試料における1または複数の側面が当該試料の位置合わせ箇所となり、精密ステージには、試料における位置合わせ箇所を係止する所望形状の係止部が固定配置される。当該係止部が試料を係止する箇所が、荷電粒子ビーム描画装置での位置合わせ基準位置となる。また、ショットデータを作成するにあたってゲイン/オフセット補正テーブル等、荷電粒子ビームのショット断面サイズのみを1ショット単位で補正することを可能にする情報を用いることは必須ではなく、当該情報を用いることなくショットデータを作成する装置構成とすることも可能である。
ショットサイズ/位置補正テーブル等、荷電粒子ビームのショット断面サイズおよびショット照射位置の各々を1ショット単位で補正することを可能にする情報も、実施の形態で挙げた情報に限定されるものではない。例えば、本実施の形態では、対物副偏向器による位置の補正量はショット断面サイズの補正量と同じにしたが、それぞれ独立の値を用いても構わない。また、図4に示したテストパターンTP以外のテストパターンをテストサンプルの被パターニング部材に転写して当該被パターニング部材に寸法測定用パターンを形成して、XY寸法変動量の面内分布データを得ることもできる。第1サブテストパターンと第2サブテストパターンとを有するテストパターンをテストサンプルに描画する場合、第1サブテストパターンは平面形状が矩形の潜像を少なくとも1つ含んでいればよく、第2サブテストパターンは、第1サブテストパターンが含んでいる上記矩形の潜像を平面上で90°回転させた形状および大きさを有する潜像を少なくとも1つ含んでいればよい。
また、2つのマップデータを組にして、または2つのマップデータを合成して、XY寸法変動量の面内分布データとすることもできる。第1マップデータと第2マップデータの2つのマップデータによってXY寸法変動量の面内分布データを構成する場合、第1マップデータは、例えば、平面形状が矩形の潜像を少なくとも1つ含んだ第1テストパターンをテストサンプルのレジスト層に多数描画し、これらの第1テストパターン(潜像)をテストサンプルの被パターニング部材に転写することで当該被パターニング部材に寸法測定用パターンを多数形成した後に、個々の寸法測定用パターンを平面視したときの所望の辺について実寸法と設計寸法との差を実測して得ることができる。また、第2マップデータは、第1テストパターンが含んでいる上記矩形の潜像を平面上で90°回転させた形状および大きさを有する潜像を少なくとも1つ含んだ第2テストパターンをテストサンプルのレジスト層に多数描画し、これらの第2テストパターン(潜像)をテストサンプルの被パターニング部材に転写することで当該被パターニング部材に寸法測定用パターンを多数形成した後に、個々の寸法測定用パターンを平面視したときの所定の辺、すなわち第1マップデータを得る際に実測した辺に対応する辺について実寸法と設計寸法との差を実測して得ることができる。
上述した第1マップデータと第2マップデータとを組にして、または第1マップデータと第2マップデータとを合成してXY寸法変動量の面内分布データとし、当該XY寸法変動の面内分布データを用いてショットサイズ/補正テーブルを作成した場合には、試料の被パターニング部材に最終的に形成される微細パターンでのXY寸法変動量を被パターニング部材の全面に亘って低減させることが容易になるとともに、試料の被パターニング部材に最終的に形成される微細パターンの寸法精度を高めることも可能になる。
ゲイン/オフセット補正テーブル等、荷電粒子ビームのショット断面サイズのみを1ショット単位で補正することを可能にする情報と、ショットサイズ/位置補正テーブル等、荷電粒子ビームのショット断面サイズおよびショット照射位置の各々を1ショット単位で補正することを可能にする情報とは、互いに別個の情報として扱うこともできるし、両者を1つの情報にまとめて、例えば1つのテーブルにまとめて扱うこともできる。その他、本発明については種々の変更、改良、組み合わせ等が可能である。
1 描画装置本体
11 電子銃
12 集束レンズ
13 ブランキング偏向器
15 成形偏向器
17 対物副偏向器
18 対物主偏向器
30 演算・制御装置
31 主記憶装置
32 ショットデータ作成処理装置
33 試料位置算出装置
34 ステージ制御装置
35 ビーム制御装置
36 偏向制御装置
100 電子ビーム描画装置
A1 第1成形アパーチャ
OP1 第1成形アパーチャの開口部
A2 第2成形アパーチャ
OP2 第2成形アパーチャの開口部
EOS 電子光学系
DC1 第1偏向制御系
DC2 第2偏向制御系
DC3 第3偏向制御系
S 試料
R レジスト層
PM 遮光膜(被パターニング部材)
TP テストパターン
ST1 第1サブテストパターン
ST2 第2サブテストパターン
MD マップデータ(XY寸法変動量の面内分布データ)
S1 ベースデータ作成工程
S2 データ補正工程
S3 描画工程

Claims (6)

  1. ブランキング偏向器と第1成形アパーチャとにより荷電粒子ビームのショットを形成する第1偏向制御系、前記ショットの断面形状と断面サイズとを成形偏向器と第2成形アパーチャとにより制御する第2偏向制御系、および前記断面形状と断面サイズとが制御されたショットの照射位置を少なくとも1つの対物偏向器により制御する第3偏向制御系を含む荷電粒子光学系と、
    被パターニング部材上にレジスト層が形成された試料の前記被パターニング部材に形成される微細パターンの設計データと、前記試料に対応した層構成を有するテストサンプルのレジスト層に複数のテストパターンを荷電粒子ビームによって描画し、該複数のテストパターンを前記テストサンプルの被パターニング部材に転写して複数の寸法測定用パターンを形成したときのXY寸法変動量の面内分布データから得たショット断面サイズおよびショット照射位置それぞれの補正情報とを用いて、前記試料のレジスト層に潜像を描画する際のショットデータを作成するショットデータ作成処理装置と、
    前記ショットデータに従って前記ブランキング偏向器、前記成形偏向器、および前記少なくとも1つの対物偏向器それぞれの駆動電圧を調整することにより前記ショットの形成、該ショットの断面形状および断面サイズ、ならびに該ショットの照射位置の各々を制御する偏向制御装置と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 前記XY寸法変動量の面内分布データは、
    平面形状が矩形の潜像からなる第1サブテストパターンと該第1サブテストパターンを90°回転させた第2サブテストパターンとを有するテストパターンを、前記テストサンプルのレジスト層に複数描画し、
    該複数のテストパターンを前記テストサンプルの被パターニング部材に転写して、前記第1のサブテストパターンに対応する第1の実パターンと、前記第2のサブテストパターンに対応する第2の実パターンとを有する寸法測定用パターンを前記被パターニング部材に複数形成し、
    前記第1の実パターンにおける1つの辺を基準辺として、該第1の実パターンの基準辺と前記第2の実パターンにおいて前記基準辺に対応する辺との寸法差を、前記複数の寸法測定用パターンの各々について実測し、
    前記複数の寸法測定用パターンそれぞれにおける前記寸法差から作成したXY寸法変動量の面内分布データである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 被パターニング部材と該被パターニング部材上に形成されたレジスト層とを有する試料の前記被パターニング部材に形成される微細パターンの設計データを用いて、前記試料のレジスト層に荷電粒子ビームによって潜像を描画するときに用いるショットデータのベースとなるベースデータを作成するベースデータ作成工程と、
    前記試料に対応した層構成を有するテストサンプルのレジスト層に複数のテストパターンを荷電粒子ビームによって描画し、該複数のテストパターンを前記テストサンプルの被パターニング部材に転写して複数の寸法測定用パターンを形成し、該複数の寸法測定用パターンの各々におけるXY寸法差を実測してXY寸法変動量の面内分布データを得、該XY寸法変動量の面内分布データを用いてショット断面サイズおよびショット照射位置それぞれの補正情報を作成して前記ベースデータを補正するデータ補正工程と、
    前記データ補正工程で前記ベースデータを補正して得たショットデータに従って前記試料のレジスト層に荷電粒子ビームを1ショットずつ逐次照射して、前記試料のレジスト層に前記微細パターンに対応した潜像を描画する描画工程と、
    を含むことを特徴とする荷電粒子ビームを用いた描画方法。
  4. 前記XY寸法変動量の面内分布データは、
    平面形状が矩形の潜像からなる第1サブテストパターンと該第1サブテストパターンを90°回転させた第2サブテストパターンとを有するテストパターンを、前記テストサンプルのレジスト層に複数描画し、
    該複数のテストパターンを前記テストサンプルの被パターニング部材に転写して、前記第1のサブテストパターンに対応する第1の実パターンと、前記第2のサブテストパターンに対応する第2の実パターンとを有する寸法測定用パターンを前記被パターニング部材に複数形成し、
    前記第1の実パターンにおける1つの辺を基準辺として、該第1の実パターンの基準辺と前記第2の実パターンにおいて前記基準辺に対応する辺との寸法差を、前記複数の寸法測定用パターンの各々について実測し、
    前記複数の寸法測定用パターンそれぞれにおける前記寸法差から作成したXY寸法変動量の面内分布データである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の荷電粒子ビームを用いた描画方法。
  5. 被パターニング部材と該被パターニング部材上に形成されたレジスト層とを有する試料の前記被パターニング部材に形成される微細パターンの設計データを用いて、前記試料のレジスト層に荷電粒子ビームによって潜像を描画するときに用いるショットデータのベースとなるベースデータを作成するベースデータ作成工程と、
    前記試料に対応した層構成を有するテストサンプルのレジスト層に複数のテストパターンを荷電粒子ビームによって描画し、該複数のテストパターンを前記テストサンプルの被パターニング部材に転写して複数の寸法測定用パターンを形成し、該複数の寸法測定用パターンの各々におけるXY寸法差を実測してXY寸法変動量の面内分布データを得、該XY寸法変動量の面内分布データを用いてショット断面サイズおよびショット照射位置それぞれの補正情報を作成して前記ベースデータを補正するデータ補正工程と、
    を含むことを特徴とする荷電粒子ビーム描画でのショット補正方法。
  6. 前記XY寸法変動量の面内分布データは、
    平面形状が矩形の潜像からなる第1サブテストパターンと該第1サブテストパターンを90°回転させた第2サブテストパターンとを有するテストパターンを、前記テストサンプルのレジスト層に複数描画し、
    該複数のテストパターンを前記テストサンプルの被パターニング部材に転写して、前記第1のサブテストパターンに対応する第1の実パターンと、前記第2のサブテストパターンに対応する第2の実パターンとを有する寸法測定用パターンを前記被パターニング部材に複数形成し、
    前記第1の実パターンにおける1つの辺を基準辺として、該第1の実パターンの基準辺と前記第2の実パターンにおいて前記基準辺に対応する辺との寸法差を、前記複数の寸法測定用パターンの各々について実測し、
    前記複数の寸法測定用パターンそれぞれにおける前記寸法差から作成したXY寸法変動量の面内分布データである、
    ことを特徴とする請求項5に記載の荷電粒子ビーム描画でのショット補正方法。
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