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JP2016080079A - 流体制御弁 - Google Patents

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JP2016080079A JP2014212383A JP2014212383A JP2016080079A JP 2016080079 A JP2016080079 A JP 2016080079A JP 2014212383 A JP2014212383 A JP 2014212383A JP 2014212383 A JP2014212383 A JP 2014212383A JP 2016080079 A JP2016080079 A JP 2016080079A
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Abstract

【課題】1次側である導入室の圧力流体が抜かれたときに2次側である出力室の圧力流体を自動的に排出するための構造を少ない部品でコンパクトに構成することができる流体制御弁を提供する。
【解決手段】流体制御弁(2)は、圧力流体源から流体が導入される導入室(41)と導入室(41)に通路(40)を介して繋がる出力室(42)とが内部に形成された本体部(4)と、通路(40)を開閉可能である一方で、導入室(41)と出力室(42)とを連通する連通部(50)が形成された弁部材(5)と、連通部(50)に設けられ、自身の弾性力によって連通部(50)を閉状態にするとともに、導入室(41)よりも出力室(42)の圧力が高くなることで変形して連通部(50)を閉状態から開状態にする弾性部材(6)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体制御弁に関するものである。
従来、空気などの流体の圧力を調節して出力する弁(流体制御弁)が知られている。この流体制御弁は、例えば鉄道車両におけるブレーキ制御装置などに用いられている。このような流体制御弁においては、圧力流体源から圧力流体(圧縮空気)が導入される1次側の導入室と、導入室に通路を介して繋がる2次側の出力室とが設けられており、この通路を弁部材が軸方向に変位することによって開閉して出力室における圧力を調節している。
このような流体制御弁では、メンテナンスなどのために1次側の導入室の圧力流体が抜かれることがある。しかし、流体制御弁の構造が、1次側の空気を抜いても導入室と出力室とを繋ぐ通路の閉状態が維持されるとともに出力室のその他の部位もシールされているような場合には、2次側の圧力流体が出力室に残存したままとなる。このように圧力流体が出力室に残存した状態で、例えば流体制御弁を取り外すなどのメンテナンスが行われるのはあまり好ましくない。また、2次側の出力室に圧力流体が残存したまま長時間経過すると、流体制御弁の部品に負荷がかかり続けることになるので、例えばゴム部品などの劣化につながる場合もある。
特許文献1には、鉄道車両の荷重に応じた圧力の空気をブレーキ装置に供給する供給弁を有する応荷重弁が開示されている。この特許文献1の図5は、供給弁が配置された供給室(導入室)と出力室とが、供給弁の側方に設けられた逆止弁によって接続された構造を開示している。そして、1次側である供給室内の圧力流体が排出されると、逆止弁のばねの力に打ち勝って逆止弁における弁部材の弁体が弁座から離れる。これにより、出力室が供給室と連通するので、2次側の出力室内の圧力流体は、1次側の供給室を経て排出される。
実開昭60−24664号公報
しかしながら、特許文献1では、上記のように2次側に残存する圧力流体を排出するための逆止弁を供給弁の側方に設けているので、逆止弁を配置するスペースが必要になり、応荷重弁全体のサイズが大きくなるという問題がある。また、逆止弁は、それを構成する部品として弁部材とばねの2要素が必要であるので、部品点数が多くなるという問題もある。
本発明の目的は、1次側である導入室の圧力流体が抜かれたときに2次側である出力室の圧力流体を自動的に排出するための構造を少ない部品でコンパクトに構成することができる流体制御弁を提供することである。
本発明の流体制御弁は、圧力流体源から流体が導入される導入室と前記導入室に通路を介して繋がる出力室とが内部に形成された本体部と、前記通路を開閉可能である一方で、前記導入室と前記出力室とを連通する連通部が形成された弁部材と、前記連通部に設けられ、自身の弾性力によって前記連通部を閉状態にするとともに、前記導入室よりも前記出力室の圧力が高くなることで変形して前記連通部を前記閉状態から開状態にする弾性部材と、を備える。
本発明では、弾性部材は、自身の弾性力によって連通部を閉状態とするように構成されているので、導入室と出力室の圧力差がないとき及び導入室の圧力が出力室の圧力よりも高いときには連通部を閉状態に維持することができる。その一方で、導入室の圧力よりも出力室の圧力が高くなることで弾性変形して連通部を閉状態から開状態に切り替えることができるので、出力室に残留している圧力流体を導入室側に導いて排出することができる。このように本発明では、例えばメンテナンスなどのために1次側の導入室の圧力流体を抜いたときには、通路が弁部材によって閉じられていても、導入室と出力室の圧力差によって弾性部材を弾性変形させて連通部を開状態にし、これにより、出力室に残留している圧力流体を導入室側に導いて排出することができる。したがって、本発明では、導入室の圧力流体が抜かれたときに出力室の圧力流体を自動的に排出するための構造を、従来のように弁部材とばねとを設ける必要がある逆止弁を用いる場合に比べて、少ない部品でコンパクトに構成することができる。
前記流体制御弁において、前記連通部は、前記導入室から前記出力室に向かって延びるように設けられた通路孔を含んでいるのが好ましい。
この構成では、弁部材に孔を形成するという簡単な加工によって弁部材に連通部を容易に設けることができる。
前記流体制御弁において、前記導入室が前記弁部材の周囲に設けられており、前記連通部は、前記弁部材の外周面において周方向に沿って形成されたスリットを含み、前記スリットは、前記導入室に開口しており、前記通路孔は、前記スリットに繋がるとともに前記出力室に開口しており、前記弾性部材は、環状に形成されており、前記スリットに配置されているのが好ましい。
この構成では、環状の弾性部材を周方向に沿って形成されたスリットに配置するだけで、自身の弾性力(収縮力)によって連通部を閉じることができる。また、弾性部材がスリットに配置されるので、弾性部材の位置ずれを抑制できる。これらの機能を簡素な構成で実現できる。
前記流体制御弁は、前記弁部材の前記変位時に前記弁部材の一部をガイドするガイド部を備え、前記スリットは、前記ガイド部によってガイドされない位置に設けられているのが好ましい。
この構成では、弁部材の変位時において弾性部材がガイド部に干渉しないので、弁部材の変位の円滑性を維持することができる。
前記流体制御弁において、前記弁部材と、前記ガイド部との間にパッキンが設けられており、前記弾性部材は、前記パッキンと同じ仕様の部材で構成されているのが好ましい。
この構成では、パッキンと同じ仕様の弾性部材が用いられるので、製造時においてパッキンと弾性部材の組み付けの間違いが生じなくなるとともに、コスト削減にも寄与する。
前記流体制御弁では、前記弁部材の変位する方向に平行な断面において、前記スリットは、前記弁部材の内側から外側に向かうに従って、高さが大きくなるように形成されているのが好ましい。
この構成では、スリットは弁部材の内側から外側に向かうに従って高さが大きくなるように形成されている。したがって、出力室の圧力が導入室の圧力よりも高くなった場合に弾性部材が導入室側に伸びるように弾性変形したときに、スリットと弾性部材との間に隙間Gが早い段階で形成されやすくなる。これにより、出力室に残留している圧力流体を導入室側に早期に排出することができる。
前記流体制御弁では、前記弁部材の変位する方向に平行な断面において、前記スリットにおける前記高さを規定する一対の対向面のそれぞれは、直線状に延びているのが好ましく、この場合には、スリットの設計及びスリットを形成する加工が容易になる。
前記流体制御弁において、前記一対の対向面の何れか一方は、前記弁部材の変位する方向に直交する断面に平行な面であるのが好ましい。このような平行な面は特に加工が容易であるので、結果としてスリット全体の加工も容易になる。
前記流体制御弁において、環状の前記弾性部材は、その周方向に直交する断面が円形状又は楕円形状であるのが好ましい。
この構成では、弾性部材が導入室側に伸びるように弾性変形した後、出力室側に収縮するように戻るときに、仮に弾性部材の一部が捩れたとしても、弾性部材の断面形状が円形状又は楕円形状であるので、連通部を閉状態とするためのシール機能の低下が生じにくい。
前記流体制御弁において、前記連通部は、複数の前記通路孔を有しているのが好ましい。
この構成では、連通部が複数の通路孔を有しているので、出力室に残留する圧力流体を導入室に導く通路の面積を大きくすることができる。これにより、圧力流体を迅速に排出することができる。
前記流体制御弁において、前記複数の通路孔は、前記弁部材の変位する方向に前記弁部材を見たときに対称となる位置に設けられているのが好ましい。
この構成では、例えば、弾性部材の一部が導入室側に伸びるように弾性変形したときに、その変形部分と通路孔との距離が長くなるのを抑制できる。これにより、出力室に残留する圧力流体を導入室に導く経路が早期に形成される。また、この構成では、例えば通路孔が弁部材を貫通する貫通孔である場合には、複数の通路孔が対称となる位置に配置されることによって、弁部材の強度が局所的に低くなるのを抑制できる。
前記流体制御弁において、前記出力室は、前記弁部材の内部に設けられた内室を含み、前記複数の通路孔の断面積の合計は、前記内室の開口部から前記通路孔までで最も狭い部分における断面積以下であるのが好ましい。
この構成では、各通路孔を無駄なく有効に利用することができる。また、通路孔を必要以上に設けることがないので、弁部材の強度低下を抑制できる。
前記流体制御弁において、前記出力室の前記内室は、第1の内室と、前記第1の内室に対して段差部を介して前記弁部材の変位する方向に隣接し、前記第1の内室よりも内径の大きい第2の内室と、を含み、前記通路孔は、前記導入室側における前記通路孔の端部の位置よりも、前記内室側における前記通路孔の端部の位置が、前記弁部材の変位する方向において前記段差部に対して遠くなるように、前記導入室側から前記第1の内室まで延びているのが好ましい。
この構成では、通路孔は、弁部材の変位する方向において段差部に対して遠くなるように導入室側から第1の内室まで延びているので、段差部と通路孔との間の部分を構成する弁部材の厚みが小さくなるのを抑制することができる。これにより、段差部と通路孔との間の部分の強度低下を抑制できる。
前記流体制御弁において、前記通路孔は、前記導入室側から前記出力室まで直線状に延びているのが好ましく、この場合には、通路孔を形成する加工が容易になる。
以上説明したように、本発明によれば、流体制御弁において、導入室の圧力流体が抜かれたときに出力室の圧力流体を自動的に排出するための構造を少ない部品でコンパクトに構成することができる。
本発明の実施形態に係る流体制御弁を示す断面図である。 前記流体制御弁の弁部材を示す断面図である。 (A)は、前記弁部材に設けられた連通部の配置例を示す概略図である。(B)〜(E)は、前記弁部材に設けられた連通部の他の配置例を示す概略図である。 (A)は、前記流体制御弁における弾性部材を示す平面図であり、(B)は、(A)におけるIV−IV線断面図であり、前記弾性部材の断面形状の一例を示している。(C)は、前記弾性部材の断面形状の他の例を示している。 (A)〜(C)は、図4(B)に示す弾性部材を弁部材に取り付けた状態を示す断面図である。(D)〜(F)は、図4(C)に示す弾性部材を弁部材に取り付けた状態を示す断面図である。 (A)〜(G)は、前記弾性部材の変形例を示す断面図である。 (A)〜(C)は、前記連通部の配置例を示す断面図である。 (A)〜(C)は、前記連通部の配置例を示す断面図である。 (A),(B)は、前記連通部の配置例を示す断面図である。 前記弁部材の変形例を示す断面図である。 (A),(B)は、前記弁部材の変形例を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の実施形態に係る流体制御弁2は、例えば鉄道車両に用いることができる。本実施形態の流体制御弁2は、例えばブレーキ制御装置などの用途に用いることができる。ブレーキ制御装置は、図外のブレーキシリンダに供給されるブレーキ圧力を調節するためのものである。ただし、本実施形態の流体制御弁2は、これらの用途に限られず、圧縮空気などの圧力流体の圧力を調節して鉄道車両などの動作を制御するための他の用途にも用いることができる。
[流量制御弁の全体構造]
図1は、本発明の実施形態に係る流体制御弁2を示す断面図である。図1に示すように、流体制御弁2は、本体部4A(ブロック4A)と、弁部材5と、弾性部材6と、ピストン7と、弁部材用のばね9と、シリンダ部材12とを有する。本体部4Aの内部には、空間が形成されている。この空間に弁部材5、ピストン7、シリンダ部材12などが配置されることによって、前記空間は複数の空間に仕切られている。これらの複数の空間には、導入室41と、出力室42とが含まれる。
導入室41と出力室42との境界部には、導入室41と出力室42とを連通する通路40(開閉路40)が設けられている。本実施形態では、通路40は、導入室41と出力室42との境界部おいて例えば円形に開口する開口部である。この通路40は、図1に示すように本体部4Aの一部によって形成された弁座40Bによって区画されている。
図1に示すように、シリンダ部材12は、本体部4Aの内部に形成された空間の一端部を塞ぐように設けられている。シリンダ部材12は、一端部(上端部)が塞がれて他端部(下端部)が開口した筒形状を有している。シリンダ部材12の中空部には、他端部の開口を通じて弁部材5が挿入されている。
弁部材5は、シリンダ部材12によって軸方向に変位可能に支持されている。弁部材5の変位する方向は、図1における中心軸Aの方向(弁部材5の軸方向)である。弁部材5は、軸方向に変位することによって通路40を開閉することができる。具体的には、弁部材5は、シリンダ部材12の中空部に挿入された弁軸5Aと、弁軸5Aよりも通路40側において弁軸5Aに隣接して弁軸5Aよりも外径の大きな弁体5Bとを有する。弁軸5Aは、シリンダ部材12の内周面によって構成されるガイド部43に案内されながら軸方向に変位する。
シリンダ部材12の中空部は、上部の中空部分と、これよりも内径の大きい下部の中空部分とを含む。上部の中空部分には弁部材5の弁軸5Aが配置されており、下部の中空部分には弁部材5の弁体5Bが配置されている。
図1及び図2に示すように、弁軸5Aの外周面には、溝58が形成されており、この溝58にはパッキン11が配置されている。これにより、導入室41と出力室42との間のシール性(気密性)を高めることができる。本実施形態では、この溝58は、弁軸5Aの外周面において周方向に連続するように円環状に設けられている。パッキン11としては、例えばOリングなどの円環状のパッキンを用いることができるが、これに限られない。
弁部材5は、弁部材用のばね9によって通路40を閉状態とする方向に力が加えられている。本実施形態では、弁部材用のばね9に必要とされる力をできるだけ小さく抑えるために、弁部材5に対して軸方向の一方側(閉じる側)と他方側(開く側)にかかる空気の圧力がバランスするように弁部材5の各部位の表面積が設計されている。
弁部材用のばね9による力を含む閉じる側への力よりもピストン7が弁部材5を押す力の方が大きいときに、弁部材5は、通路40を開状態とする方向に移動する。弁部材用のばね9による力を含む閉じる側への力がピストン7による押す力よりも大きいときには、弁部材5は通路40を閉状態に維持する。
弁体5Bの端面55は、導入室41と出力室42とが連通しない閉状態においては弁座40Bに当接しており、導入室41と出力室42とが連通する開状態においては弁座40Bから離隔している。弁体5Bの端面55の径は、通路40の開口の内径よりも大きい。
導入室41は、図外の圧力流体源から圧力流体(本実施形態では圧縮空気)が供給される空間である。この圧力流体は、前記圧力流体源から導入室41に流入する。図1に示すように導入室41は、弁部材5及びシリンダ部材12のまわりを囲むように設けられている。
出力室42は、通路40を介して導入室41と繋がる空間である。通路40は、弁部材5の変位に伴って開閉する。通路40が開状態のときに導入室41の圧力流体が出力室42に流入する一方で、通路40が閉状態のときには導入室41の圧力流体が出力室42に流入するのが阻止される。出力室42における圧力流体の圧力は、通路40の開閉を制御することによって調節される。圧力が調節された圧力流体は、例えばブレーキ制御装置の図外のブレーキシリンダなどに供給される。
出力室42における圧力流体の圧力が所定の範囲よりも小さい場合には、通路40が開状態とされて導入室41の圧力流体が出力室42に流入し、これにより、出力室42の圧力が高められる。出力室42における圧力流体の圧力が所定の範囲よりも大きい場合には、出力室42の圧力流体の一部が図略の排出路を通じて排出されるように構成されている。これにより、出力室42の圧力が低減される。
ピストン7は、軸方向に変位可能に支持部材4Dを介して本体部4Aに支持されている。弁部材5は、ピストン7の変位に伴って動作する。ピストン7は、弁部材5の軸方向に平行な方向に延びている。本実施形態では、弁部材5の中心軸Aと、ピストン7の中心軸Aとは一致しているが、これに限られない。ピストン7の一端部(図1では上端部)は、弁部材5の弁体5Bの端面55に当接又は近接している。
図1に示すように、ピストン7の上端部には、弁部材5から離れる方向に凹む凹部が形成されており、この凹部を区画する壁には貫通孔7Aが形成されている。これにより、ピストン7の凹部内の圧力とピストン7の先端部の周囲の圧力とが同じになる。
ピストン7は、図略のピストン用のばねによって弁部材5から離れる方向に力が加えられている。通路40を閉状態とするときには、ピストン7は、ピストン用のばね9の力によって弁部材5を押圧しない位置で静止している。通路40を開状態とするときには、図略の通路を通じて供給されるピストン用の圧力流体によってピストン7が弁部材5側に押されることにより、ピストン7が弁部材5側に移動して弁部材5に押圧力を加え、弁部材5を変位させる。これにより、通路40が閉状態から開状態に切り替わる。ピストン用の圧力流体を例えば前記通路を通じて排出すると、通路40は開状態から閉状態に切り替わる。
[流体制御弁の2次側流体の排出構造]
次に、流体制御弁2における出力室42内の圧力流体(2次側流体)の排出構造について具体的に説明する。図1に示すように流体制御弁2では、例えば特許文献1のように弁部材とばねとを備える逆止弁を用いる場合に比べて、少ない部品でコンパクトに2次側流体の排出構造を形成することができる。
図1に示すように、本実施形態の流体制御弁2では、弁部材5は、導入室41と出力室42とを連通する連通部50を備えている。弾性部材6は、この連通部50の開状態と閉状態とを切り替える機能を有する。
弁部材5は、1次側である導入室41と2次側である出力室42とが弁部材5の一部を介して隣り合う位置に設けられている。具体的には、図1及び図2に示すように本実施形態では、弁部材5には軸方向(中心軸Aの方向)に貫通する貫通孔53が設けられている。貫通孔53内の内周面によって区画される空間は、出力室42の一部(出力室42の内室44)を構成している。弁部材5のまわりには、導入室41が設けられている。すなわち、本実施形態では、弁部材5に着目すると、弁部材5の外部(径方向外側)が1次側の導入室41であり、弁部材5の内部(径方向内側)が2次側の出力室42である。すなわち、弁部材5の周壁によって1次側と2次側とが隔てられており、弁部材5の周壁を介して1次側と2次側とが隣り合っている。本実施形態では、弁部材5の周壁を介して1次側と2次側とが隣り合う構造を利用して、この周壁を貫通するように連通部50を設けている。
弾性部材6は、連通部50に設けられている。弾性部材6は、自身の弾性力(収縮力)によって連通部50を閉じるように構成されているので、導入室41と出力室42の圧力差がないとき及び導入室41の圧力が出力室42の圧力よりも高いときには、連通部50を閉状態に維持することができる。一方、導入室41よりも出力室42の圧力が高くなり、これらの差圧が弾性部材6の弾性力に抗して弾性部材6を弾性変形させ、連通部50における導入室41側の開口と弾性部材6との間に隙間Gが形成されたときには、連通部50は、閉状態から開状態に切り替わる。これにより、出力室42に残留している圧力流体を導入室41側に導いて排出することができる。
以上が流体制御弁2における2次側流体の排出構造の主な特徴であるが、以下では、この排出構造の要部である連通部50及び弾性部材6についてさらに具体的に説明する。
[連通部]
図1及び図2に示すように、連通部50は、通路孔51と、スリット52とを含んでいる。通路孔51は、出力室42から導入室41に向かって延びるように設けられている。通路孔51は、弁部材5を貫通している。スリット52は、弁部材5の外周面において周方向に沿って形成された溝状の部位である。スリット52は、導入室41に開口している。通路孔51は、スリット52に繋がるとともに出力室42に開口している。
連通部50における導入室41側の開口(スリット52の開口)は、弁部材5の弁軸5Aの外周面に設けられている。通路孔51は、スリット52から弁部材5の内側(中心軸A側)に延びている。連通部50における出力室42側の開口(通路孔51の開口)は、弁部材5の内室44の内周面に設けられている。この場合には、後述する図8(C)、図9(A)に示す変形例のように連通部50のおける導入室41側の開口が弁体5Bの外周面に設けられている場合に比べて、連通部50の長さを小さくすることができる。
図2に示すように、通路孔51は、導入室41側から出力室42まで直線状に延びているが、これに限られず、例えば後述する図7(A)に示すように湾曲している部分を有していてもよい。
図2に示す実施形態では、連通部50は、複数の通路孔51を有している。複数の通路孔51は、弁部材5に設けられた出力室42の一部を構成する内室44(弁部材5に設けられた貫通孔53)から外側(中心軸Aから離れる方向)に延びている。図3(A)は、弁部材5に設けられた連通部50の配置例を示す概略図である。図3(A)に示す配置例では、連通部50は6つの通路孔51を有しているが、これに限られず、図3(B)〜(E)に示す他の配置例のように構成されていてもよい。また、図3(A)〜図3(D)では、連通部50が複数の通路孔51を有しているが、図3(E)に示す配置例のように連通部50が単一の通路孔51のみを有していてもよい。
図3(A)〜図3(C)に示す配置例では、複数の通路孔51は、弁部材5を軸方向から見たときに対称となる位置に設けられている。具体的には、図3(A)〜図3(C)では、複数の通路孔51は、中心軸Aを対称軸とする回転対称となるように配置されている。ただし、複数の通路孔51は、図3(D)に示すように中心軸Aに対して対称とはならない位置に配置されていてもよい。
図2に示すように、通路孔51は、弁部材5の軸方向(中心軸A)に対して傾斜した方向(軸方向に直交する平面に対して傾斜した方向)に延びている。図2に示すように通路孔51の延びる方向は、弁部材5の中心軸Aに直交する平面に対する角度がθ1となるように傾斜している。角度θ1は鋭角である。図2に示す形態では、通路孔51における出力室42側の開口が通路孔51における導入室41側の開口よりも弁体5Bの端面55に近くなるように傾斜している。このような傾斜構造の場合には、次のようなメリットがある。
図2に示すように、出力室42の内室44は、第1の内室44Aと、第1の内室44Aに対して段差部45を介して軸方向に隣接し、第1の内室44Aよりも内径の大きい第2の内室44Bとを含んでいる。本実施形態では、通路孔51は上記のように傾斜した構造を有しているので、導入室41側における通路孔51の端部(開口)の位置よりも、内室44側における通路孔51の端部(開口)の位置が、段差部45に対して軸方向に遠くなっている。この構成では、例えば後述する図7(B)に示す変形例のように通路孔51が軸方向に直交する方向に延びている場合に比べて、段差部45と通路孔51との間の部分を構成する弁部材5の厚みが小さくなるのを抑制することができる。これにより、段差部45と通路孔51との間の部分の強度低下を抑制できる。
なお、通路孔51は、通路孔51における導入室41側の開口が通路孔51における出力室42側の開口よりも弁体5Bの端面55に近くなるように傾斜していてもよい。また、通路孔51は、後述する図7(B)、図8(A)〜図8(C)及び図9(A)に示す変形例のように、弁部材5の軸方向に直交する方向に延びていてもよい。また、通路孔51は、後述する図7(C)及び図9(B)に示すように、弁部材5の軸方向に平行な方向に延びていてもよい。
複数の通路孔51の断面積の合計は、内室44における弁体5B側の開口部56から通路孔51までの間で最も狭い部分における断面積以下であり、内室44における弁軸5A側の開口部57から通路孔51までの間で最も狭い部分における断面積以下である。この場合には、各通路孔51を無駄なく有効に利用することができる。また、通路孔51を必要以上に設けることがないので、弁部材5の強度低下を抑制できる。
スリット52は、図2に示すような弁部材5の中心軸Aを含む断面において、弁部材5の内側から外側に向かうに従って、高さ(幅)が大きくなるように形成されている。図3に示す形態では、スリット52を形成している一対の対向面A1,A2のなす角度θ2は、0度よりも大きい鋭角である。したがって、出力室42の圧力が導入室41の圧力よりも高くなった場合に弾性部材6が導入室41側に伸びるように弾性変形したときに、スリット52と弾性部材6との間に隙間G(図5(C)参照)が早い段階で形成されやすくなる。これにより、出力室42に残留している圧力流体を導入室41側に早期に排出することができる。
本実施形態では、スリット52における通路孔51側の端部は、通路孔51に滑らかに接続されるように湾曲した面(例えば、断面が略C字形状の湾曲面)を有している。したがって、本実施形態では、スリット52は、通路孔51側の湾曲面と、湾曲面に接続された一対の対向面A1,A2とを有している。図2では、湾曲面と一対の対向面A1,A2との境界部分における対向面A1,A2同士の距離(軸方向の距離)を矢印S1で示し、スリット52の開口における対向面A1,A2同士の距離(軸方向の距離)を矢印S2で示している。本実施形態では、距離S2は、距離S1よりも大きい。
なお、後述する図10に示すように、スリット52における一対の対向面A1,A2は互いに平行であってもよく、また、弁部材5の内側から外側に向かうに従って、高さが小さくなるように形成されていてもよい。
本実施形態では、スリット52における高さを規定する一対の対向面A1,A2のそれぞれは、弁部材5の中心軸Aを含む断面において、直線状に延びている。この場合には、スリット52の設計及びスリット52を形成する加工が容易になる。また、一方の対向面A1は、弁部材5の軸方向に直交する平面に平行である。このような平行な面は特に加工が容易であるので、結果としてスリット52全体の加工も容易になる。
なお、スリット52における一対の対向面A1,A2の一方又は両方は、直線状ではなく、湾曲していてもよい。
本実施形態では、スリット52は、図1に示すように、弁軸5Aを案内するシリンダ部材12の内周面(シリンダ部材12の中空部のうち内径の小さい上部の中空部分の内周面)であるガイド部43によってガイドされない位置に設けられている。すなわち、スリット52は、ガイド部43に対して、弁部材5が軸方向に変位する距離よりも大きい長さ分だけ弁部材5の軸方向にずれた位置に設けられている。これにより、弁部材5の変位時において弾性部材6がガイド部43に干渉しないので、弁部材5の変位の円滑性を維持することができる。
[弾性部材]
図4(A)は、流体制御弁2における弾性部材6を示す平面図であり、図4(B)は、図4(A)におけるIV−IV線断面図であり、弾性部材6の断面形状の一例を示している。弾性部材6は、環状(具体的には円環状)に形成されており、スリット52に配置されている。弾性部材6は、スリット52に配置されたときに、周方向に収縮することにより、弁部材5の中心軸A側に向かう方向にスリット52に対して力が加わるように構成されている。
弾性部材6は、自身の弾性力(収縮力)によって連通部50を閉状態とする方向に自身に対して力が作用するように構成されているので、導入室41と出力室42の圧力差がないとき及び導入室41の圧力が出力室42の圧力よりも高いときには連通部50を閉状態に維持することができる。その一方で、導入室41の圧力よりも出力室42の圧力が高くなることで弾性変形して連通部50を閉状態から開状態に切り替えることができるので、出力室42に残留している圧力流体を導入室41側に導いて排出することができる。
図1及び図4(A)に示すように、本実施形態では、スリット52及び弾性部材6がともに環状に形成されているので、弾性部材6をスリット52に配置するだけで、自身の弾性力(収縮力)によって連通部50を閉じることができる。また、弾性部材6がスリット52に配置されるので、弾性部材6の位置ずれを抑制できる。
図4(B)に示すように、弾性部材6は、その周方向に直交する断面が円形状であるが、これに限られず、図4(C)に示すように楕円形状であってもよい。これらの場合には、弾性部材6が導入室41側に伸びるように弾性変形した後、出力室42側に収縮するように戻るときに、仮に弾性部材6の一部が捩れたとしても、弾性部材6の断面形状が円形状又は楕円形状であるので、連通部50を閉状態とするためのシール機能の低下が生じにくい。
図6(A)〜(G)は、種々の弾性部材6を示す断面図である。図6(A)では、弾性部材6の断面形状が円形であり、図6(B)では、弾性部材6の断面形状が多角形(具体的には四角形)であり、図6(C)では、弾性部材6の断面形状が略D形であり、図6(D)では、弾性部材6の断面形状が略X形であり、図6(E)では、弾性部材6の断面形状が略C形(略V形)であり、図6(F)では、弾性部材6の断面形状が略L形であり、図6(G)では、弾性部材6の断面形状が略S形である。
本実施形態では、弾性部材6は、パッキン11と同じ仕様の部材で構成されている。パッキン11は、上述したように導入室41と出力室42との間のシール性を高めるために、弁軸5Aの外周面に形成された溝58に配置されたものである。このように弾性部材6がパッキン11と同じ仕様の部材であるので、製造時においてパッキン11と弾性部材6の組み付けの間違いが生じなくなるとともに、コスト削減にも寄与する。
弾性部材6を構成する材質としては、合成樹脂、金属などを例示することができるが、シール性などの観点では合成樹脂を用いるのが好ましい。合成樹脂としては、天然ゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、イソブチレンイソプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、フッ素樹脂などを例示することができる。フッ化樹脂としては、例えばポリテトラフルオロエチレンなどを例示できる。
[動作]
図5(A)〜(C)は、図4(B)に示す弾性部材6(断面が円形状の弾性部材6)を弁部材5に取り付けた状態を示す断面図である。図5(A)と図5(B)は、導入室41と出力室42の圧力差がないとき及び導入室41の圧力が出力室42の圧力よりも高いときに、弾性部材6によって連通部50が閉状態とされている様子を示している。図5(C)は、導入室41の圧力よりも出力室42の圧力が高いときに、弾性部材6が弾性変形して連通部50が開状態とされた様子を示している。
図5(A)と図5(B)に示す弾性部材6はともに、スリット52に配置されたときに、周方向に収縮することにより、弁部材5の中心軸A側に向かう方向にスリット52に対して力が加わるように設計されている。図5(B)に示す弾性部材6は、図5(A)に示す弾性部材6に比べて、収縮力が大きい。その結果、図5(B)に示す弾性部材6は、図5(A)に示す弾性部材6に比べて、スリット52において扁平状に弾性変形している度合いが大きく、より通路孔51側に入り込んでいる。これにより、連通部50を閉状態とするシール性を向上させることができる。
例えばメンテナンスなどのために1次側の導入室41の圧力流体を抜いたときには、通路40が弁部材5によって閉じられていても、導入室41と出力室42の圧力差によって図5(C)に示すように弾性部材6が弾性変形し、弾性部材6とスリット52の内面(対向面A1又は対向面A2)との間に隙間Gが形成される。これにより、連通部50が開状態となり、出力室42に残留している圧力流体を導入室41側に導いて排出することができる。
図5(D)〜(F)は、図4(C)に示す弾性部材6(断面が楕円形状の弾性部材6)を弁部材5に取り付けた状態を示す断面図である。図5(D)〜(F)は、上述した図5(A)〜(C)に対応する図であるので、詳細な説明は省略して相違点のみを説明する。
図5(D)と図5(E)は、導入室41と出力室42の圧力差がないとき及び導入室41の圧力が出力室42の圧力よりも高いときに、弾性部材6によって連通部50が閉状態とされている様子を示している。図5(F)は、導入室41の圧力よりも出力室42の圧力が高いときに、弾性部材6が弾性変形して連通部50が開状態とされた様子を示している。
図5(D)〜(F)では、弾性部材6は、楕円形状であるので、スリット52の形状に沿うように楕円の長軸の向きを調節して配置されることによって、円形状である場合に比べてスリット52の空間に沿いやすくなり、シール性を向上させることができる。
[実施形態のまとめ]
以上説明したように、本実施形態では、弾性部材6は、自身の弾性力によって連通部50を閉状態とするように構成されているので、導入室41と出力室42の圧力差がないとき及び導入室41の圧力が出力室42の圧力よりも高いときには連通部50を閉状態に維持することができる。その一方で、導入室41の圧力よりも出力室42の圧力が高くなることで弾性変形して連通部50を閉状態から開状態に切り替えることができるので、出力室42に残留している圧力流体を導入室41側に導いて排出することができる。このように本実施形態では、例えばメンテナンスなどのために1次側の導入室41の圧力流体を抜いたときには、通路40が弁部材5によって閉じられていても、導入室41と出力室42の圧力差によって弾性部材6を弾性変形させて連通部50を開状態にし、これにより、出力室42に残留している圧力流体を導入室41側に導いて排出することができる。したがって、本実施形態では、導入室41の圧力流体が抜かれたときに出力室42の圧力流体を自動的に排出するための構造を、従来のように弁部材5とばねとを設ける必要がある逆止弁を用いる場合に比べて、少ない部品でコンパクトに構成することができる。
本実施形態では、連通部50は、導入室41から出力室42に向かって延びるように設けられた通路孔51を含んでいる。この構成では、弁部材5に孔を形成するという簡単な加工によって弁部材5に連通部50を容易に設けることができる。
本実施形態では、導入室41が弁部材5の周囲に設けられており、連通部50は、弁部材5の外周面において周方向に沿って形成されたスリット52を含み、スリット52は、導入室41に開口しており、通路孔51は、スリット52に繋がるとともに出力室42に開口しており、弾性部材6は、環状に形成されており、スリット52に配置されている。
この構成では、環状の弾性部材6を周方向に沿って形成されたスリット52に配置するだけで、自身の弾性力によって連通部50を閉じることができる。また、弾性部材6がスリット52に配置されるので、弾性部材6の位置ずれを抑制できる。これらの機能を簡素な構成で実現できる。
本実施形態では、流体制御弁2は、弁部材5の変位時に弁部材5の一部をガイドするガイド部43を備え、スリット52は、ガイド部43によってガイドされない位置に設けられている。この構成では、弁部材5の変位時において弾性部材6がガイド部43に干渉しないので、弁部材5の変位の円滑性を維持することができる。また、この構成では、スリット52の形状が制約を受けにくくなり、スリット52の設計の自由度を向上させることができる。
本実施形態では、弁部材5と、ガイド部43との間にパッキン11が設けられており、弾性部材6は、パッキン11と同じ仕様の部材で構成されている。この構成では、パッキン11と同じ仕様の弾性部材6が用いられるので、製造時においてパッキン11と弾性部材6の組み付けの間違いが生じなくなるとともに、コスト削減にも寄与する。
本実施形態では、弁部材5の軸方向に平行な断面において、スリット52は、弁部材5の内側から外側に向かうに従って、高さが大きくなるように形成されている。この構成では、スリット52は弁部材5の内側から外側に向かうに従って高さが大きくなるように形成されている。したがって、出力室42の圧力が導入室41の圧力よりも高くなった場合に弾性部材6が導入室41側に伸びるように弾性変形したときに、スリット52と弾性部材6との間に隙間Gが早い段階で形成されやすくなる。これにより、出力室42に残留している圧力流体を導入室41側に早期に排出することができる。
スリット52における一対の対向面A1,A2の角度θ2(開口角度)が大きくなりすぎると、シール性が低下する場合があり、また、角度θ2が小さすぎると、スリット52によって弾性部材6を締め付ける力が大きくなって弾性変形しにくくなる場合がある。したがって、これらの点を考慮して開口角度θ2が設定される。
本実施形態では、弁部材5の軸方向に平行な断面において、スリット52における高さを規定する一対の対向面A1,A2のそれぞれは、直線状に延びている。この場合には、スリット52の設計及びスリット52を形成する加工が容易になる。
本実施形態では、一対の対向面A1,A2の一方は、弁部材5の軸方向に直交する断面に平行な面である。このような平行な面は特に加工が容易であるので、結果としてスリット52全体の加工も容易になる。
本実施形態では、環状の弾性部材6は、その周方向に直交する断面が円形状又は楕円形状である。この構成では、弾性部材6が導入室41側に伸びるように弾性変形した後、出力室42側に収縮するように戻るときに、仮に弾性部材6の一部が捩れたとしても、弾性部材6の断面形状が円形状又は楕円形状であるので、連通部50を閉状態とするためのシール機能の低下が生じにくい。
本実施形態では、連通部50は、複数の通路孔51を有している。この構成では、連通部50が複数の通路孔51を有しているので、出力室42に残留する圧力流体を導入室41に導く通路の面積を大きくすることができる。これにより、圧力流体を迅速に排出することができる。
本実施形態では、複数の通路孔51は、弁部材5を軸方向から見たときに対称となる位置に設けられているのが好ましい。この構成では、例えば、弾性部材6の一部が導入室41側に伸びるように弾性変形したときに、その変形部分と通路孔51との距離が長くなるのを抑制できる。これにより、出力室42に残留する圧力流体を導入室41に導く経路が早期に形成される。
本実施形態では、出力室42は、弁部材5の内部に設けられた内室44を含み、複数の通路孔51の断面積の合計は、内室44の開口部から通路孔51までで最も狭い部分における断面積以下である。この構成では、各通路孔51を無駄なく有効に利用することができる。また、通路孔51を必要以上に設けることがないので、弁部材5の強度低下を抑制できる。
本実施形態では、出力室42の内室44は、第1の内室44Aと、第1の内室44Aに対して段差部45を介して軸方向に隣接し、第1の内室44Aよりも内径の大きい第2の内室44Bと、を含み、通路孔51は、導入室41側における通路孔51の端部の位置よりも、内室44側における通路孔51の端部の位置が、段差部45に対して軸方向に遠くなるように、導入室41側から第1の内室44Aまで延びているのが好ましい。この構成では、通路孔51は、段差部45に対して軸方向に遠くなるように導入室41側から第1の内室44Aまで延びているので、段差部45と通路孔51との間の部分を構成する弁部材5の厚みが小さくなるのを抑制することができる。これにより、段差部45と通路孔51との間の部分の強度低下を抑制できる。
本実施形態では、通路孔51は、導入室41側から出力室42まで直線状に延びている。この場合には、通路孔51を形成する加工が容易になる。
[変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。図7(A)〜図9(B)は、連通部50の配置例を示す断面図である。図10は、弁部材5の変形例を示す断面図である。図11(A)及び図11(B)は、弁部材5の変形例を示す断面図である。
図7(A)では、連通部50は、通路孔51とスリット52とを有し、通路孔51は図1に示すように直線状ではなく湾曲した部分を有している。図7(A)では、通路孔51の全体が湾曲しているが、これに限られず、直線状に延びる部分と、湾曲しながら延びる部分とを組み合わせた構造であってもよい。連通部50における導入室41側の開口は弁部材5の弁軸5Aの外周面に設けられており、連通部50における出力室42側の開口は弁部材5に設けられた貫通孔53の内周面(具体的には、第1の内室44Aの内周面)に設けられている。
図7(B)では、連通部50は、通路孔51とスリット52とを有し、通路孔51は、弁部材5の軸方向(中心軸A)に直交する方向に延びている。連通部50における導入室41側の開口は弁部材5の弁軸5Aの外周面に設けられており、連通部50における出力室42側の開口は弁部材5の貫通孔53の内周面(具体的には、第1の内室44Aを区画する内周面)に設けられている。
図7(C)では、連通部50は、通路孔51とスリット52とを有し、通路孔51は、弁部材5の軸方向に平行な方向に延びている。連通部50における導入室41側の開口は弁部材5の弁軸5Aの外周面に設けられており、連通部50における出力室42側の開口は弁部材5の弁体5Bの端面55に設けられている。
図8(A)では、連通部50は、通路孔51とスリット52とを有し、通路孔51は、弁部材5の軸方向(中心軸A)に直交する方向に延びている。連通部50における導入室41側の開口は弁部材5の弁軸5Aの外周面に設けられており、連通部50における出力室42側の開口は弁部材5の貫通孔53の内周面(具体的には、第2の内室44Bを区画する内周面)に設けられている。
図8(B)では、連通部50は、通路孔51を有し、スリット52を有していない。通路孔51は、弁部材5の軸方向(中心軸A)に直交する方向に延びている。連通部50における導入室41側の開口は弁部材5の弁軸5Aの外周面に設けられており、連通部50における出力室42側の開口は弁部材5の貫通孔53の内周面(具体的には、第1の内室44Aを区画する内周面)に設けられている。
図8(C)では、連通部50は、通路孔51を有し、スリット52を有していない。通路孔51は、弁部材5の軸方向(中心軸A)に直交する方向に延びている。この図8(C)では、弁部材5の弁体5Bのまわりを囲むように設けられたシリンダ部材12には、弁部材5の連通部50に連通する連通部120が設けられている。弾性部材6は、シリンダ部材12の連通部120を塞ぐことによって弁部材5の連通部50を閉状態としている。
図9(A)では、連通部50は、通路孔51を有し、スリット52を有していない。通路孔51は、弁部材5の軸方向(中心軸A)に直交する方向に延びている。連通部50における導入室41側の開口は弁部材5の弁体5Bの外周面に設けられており、連通部50における出力室42側の開口は弁部材5の貫通孔53の内周面(具体的には、第1の内室44Aを区画する内周面)に設けられている。
図9(B)では、連通部50は、溝54を有し、通路孔51及びスリット52を有していない。溝54は、弁部材5の軸方向に平行な方向に延びている。連通部50(溝54)における導入室41側の開口は弁部材5の弁軸5Aの外周面に設けられており、連通部50(溝54)における出力室42側の開口は弁部材5の弁軸5Aの上端部(弁軸5Aにおける弁体5Bとは反対側の端部)に設けられている。この図9(B)では、溝54は、弁部材5の外周面に設けられた溝によって構成されている。溝54の個数は、複数であってもよく、1つであってもよい。
図10に示す弁部材5は、スリット52の高さ(幅)がほぼ一定である点で、図2に示す弁部材5と異なっている。この弁部材5では、スリット52における一対の対向面A1,A2のなす角度はほぼゼロである。
図11(A)に示す弁部材5は、連通部50及び弾性部材6の構造や配置が図1に示す実施形態と異なっている。図11(A)では、連通部50は、弁部材5を貫通する通路孔51を有している。連通部50における導入室41側の開口は弁部材5の弁軸5Aの外周面に設けられており、連通部50における出力室42側の開口は弁部材5の貫通孔53の内周面(具体的には、第1の内室44Aを区画する内周面)に設けられている。
図11(A)では、弾性部材6は、図4(A)に示すような環状ではなく、例えば板状の部材である。図11(A)では、多角形の板、円盤などの板状の弾性部材6が連通部50における導入室41側の開口を塞ぐように配置されている。弾性部材6の一端部(図11(A)では上端部)は、弁部材5に固定されており、弾性部材6の他端部側は弁部材5に固定されていない。
弾性部材6は、自身の弾性力によって連通部50を閉状態とするように構成されているので、図11(A)に示すように、導入室41と出力室42の圧力差がないとき及び導入室41の圧力が出力室42の圧力よりも高いときには連通部50を閉状態に維持することができる。その一方で、図11(B)に示すように、導入室41の圧力よりも出力室42の圧力が高くなると、弾性部材6の他端部側が弁部材5から離れる方向に弾性変形して、弾性部材6と連通部50との間に隙間Gが形成される。これにより、連通部50を閉状態から開状態に切り替えることができる。
なお、図示は省略するが、弾性部材6は、環状、板状に限られるものではない。例えば、連通部50が通路孔51のみで構成されている場合には、その通路孔51を塞ぐことができるような栓状の形態であってもよい。栓状の形態としては、円柱状、角柱状などの種々の形状を例示できる。
また、通路孔の断面形状は、円形に限られず、四角形などの多角形であってもよい。また、前記実施形態では、圧力流体源から供給される流体が空気である場合を例示したが、これに限られない。圧力流体源から供給される流体は、空気以外の気体であってもよく、液体であってもよい。
2 流体制御弁
4A 本体部
5 弁部材
6 弾性部材
7 ピストン
9 ばね
11 パッキン
40 通路
41 導入室
42 出力室
43 ガイド部
44 内室
44A 第1の内室
44B 第2の内室
45 段差部
50 連通部
51 通路孔
52 スリット

Claims (14)

  1. 圧力流体源から流体が導入される導入室と、前記導入室に通路を介して繋がる出力室とが内部に形成された本体部と、
    前記通路を開閉可能である一方で、前記導入室と前記出力室とを連通する連通部が形成された弁部材と、
    前記連通部に設けられ、自身の弾性力によって前記連通部を閉状態にするとともに、前記導入室よりも前記出力室の圧力が高くなることで変形して前記連通部を前記閉状態から開状態にする弾性部材と、を備える流体制御弁。
  2. 前記連通部は、前記導入室から前記出力室に向かって延びるように設けられた通路孔を含む、請求項1に記載の流体制御弁。
  3. 前記導入室が前記弁部材の周囲に設けられており、
    前記連通部は、前記弁部材の外周面において周方向に沿って形成されたスリットを含み、
    前記スリットは、前記導入室に開口しており、
    前記通路孔は、前記スリットに繋がるとともに前記出力室に開口しており、
    前記弾性部材は、環状に形成されており、前記スリットに配置されている、請求項2に記載の流体制御弁。
  4. 前記弁部材の前記変位時に前記弁部材の一部をガイドするガイド部を備え、
    前記スリットは、前記ガイド部によってガイドされない位置に設けられている、請求項3に記載の流体制御弁。
  5. 前記弁部材と、前記ガイド部との間にパッキンが設けられており、
    前記弾性部材は、前記パッキンと同じ仕様の部材で構成されている、請求項4に記載の流体制御弁。
  6. 前記弁部材の変位する方向に平行な断面において、前記スリットは、前記弁部材の内側から外側に向かうに従って、高さが大きくなるように形成されている、請求項3〜5の何れか1項に記載の流体制御弁。
  7. 前記弁部材の変位する方向に平行な断面において、前記スリットにおける前記高さを規定する一対の対向面のそれぞれは、直線状に延びている、請求項6に記載の流体制御弁。
  8. 前記一対の対向面の何れか一方は、前記弁部材の変位する方向に直交する断面に平行な面である、請求項7に記載の流体制御弁。
  9. 環状の前記弾性部材は、その周方向に直交する断面が円形状又は楕円形状である、請求項3〜8の何れか1項に記載の流体制御弁。
  10. 前記連通部は、複数の前記通路孔を有している、請求項2〜9の何れか1項に記載の流体制御弁。
  11. 前記複数の通路孔は、前記弁部材の変位する方向に前記弁部材を見たときに対称となる位置に設けられている、請求項10に記載の流体制御弁。
  12. 前記出力室は、前記弁部材の内部に設けられた内室を含み、
    前記複数の通路孔の断面積の合計は、前記内室の開口部から前記通路孔までで最も狭い部分における断面積以下である、請求項10又は11に記載の流体制御弁。
  13. 前記出力室の前記内室は、
    第1の内室と、
    前記第1の内室に対して段差部を介して前記弁部材の変位する方向に隣接し、前記第1の内室よりも内径の大きい第2の内室と、を含み、
    前記通路孔は、前記導入室側における前記通路孔の端部の位置よりも、前記内室側における前記通路孔の端部の位置が、前記弁部材の変位する方向において前記段差部に対して遠くなるように、前記導入室側から前記第1の内室まで延びている、請求項12に記載の流体制御弁。
  14. 前記通路孔は、前記導入室側から前記出力室まで直線状に延びている、請求項2〜12の何れか1項に記載の流体制御弁。
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