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JP2016070382A - 電動弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】スペーサと弁本体とを良好に固定することで、耐久性の高い電動弁を製造し提供する。
【解決手段】ガイドブッシュと弁本体2に介在して固定されるスペーサ15において、スペーサ15の筒状本体に凹部15aを設け、筒状本体に小径部15bと大径部15cを形成する。小径部15b及び大径部15cを設けることによって、弁本体2及びスペーサ15の固定に際し、大径部15cと弁本体2が当接することで位置決めの精度を高めることができ、小径部15bと弁本体2との間に間隙110が形成されることで、ロウ付けによる固定の際にこの間隙110にロウが流れ込み、弁本体2とスペーサ15との固定を良好に行うことができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、冷凍サイクルにおいて膨張弁等として使用される電動弁に関し、特に弁軸を摺動自在に支持するガイドブッシュと弁本体との間にスペーサを介在させて弁室の大容量化を図るのに好適な電動弁に関する。
従来、空気調和機、冷凍機等の冷凍サイクルに組み込まれて使用される電動弁は、冷媒等の流体の流量を調整する機器であり、通常、弁室及び弁座を備えた弁本体と、鍔状部としてのキャン受板を介して前記弁本体の上部に固着された有底円筒状のキャンとを備えており、該キャンの内側にはロータが内蔵され、前記キャンの外部には中央部に挿通孔を有するステータが外嵌されており、ロータの回転は例えばねじ機構により弁軸の上下動(進退動)に変換される。
そうした電動弁の一例として、出願人は特許文献1や特許文献2のような出願を行っている。特許文献1に開示されている電動弁は、ガイドブッシュを、当該ガイドブッシュを取り囲むスペーサを介して弁本体に固定することで、弁室の大容積化を図って冷媒通過音を効果的に低減させる構成となっている。また、特許文献2に開示されている電動弁は、エンジンを始動して電源のオンの時から瞬時に冷媒を大量に流して、エアコンから冷気を吹き出して車内温度を早期に低下させることを可能にする電動弁である。
特開2011−27148号公報 特開2012−87841号公報
特許文献1や特許文献2の電動弁において、弁本体に対する同軸度を得る為、スペーサは弁本体の内部に当接させる必要がある。しかしながら、弁本体とスペーサ、及び流体流入管の各々を取り付け固定する際、各々の当接部を外周から取り囲むようにロウを設置し、炉中ロウ付けによって固定を行う方法を採用した場合、弁本体とスペーサとの間にロウが介在するように流入しなくてはならず、ロウ付け固定を確実に行うためにはロウが流入するための若干のクリアランスを設ける必要がある。即ち、電動弁の品質向上のために同軸度の精度を高めようとすると、スペーサと弁本体の間には図5の要部拡大断面図(後述)が示すように、十分なロウが流れ込まず、空隙が生じてロウ付け欠陥部120が形成されてしまい、弁本体とスペーサの固定が良好に行われないおそれがあった。
本発明の目的は、上記課題を解決することであり、スペーサとその周囲に取り付けられる弁本体(及び流体入出管)との間に十分なロウを流し込むことにより、スペーサと弁本体(及び流体入出管)との固定を精度よく行うと共に、良好な固定を行うことができる電動弁を提供することである。
この発明による電動弁は、上記の課題を解決するため、流体が導入される弁室及び弁座を有し、該弁座と反対側端部が開口端とされた弁本体と、前記弁室と連通する第1流体入出管及び前記弁座と連通する第2流体入出管と、前記弁座に対向するように配置された弁軸と、前記弁軸を摺動自在に支持するガイドブッシュと、前記弁本体及び前記ガイドブッシュの間に配置されたスペーサと、前記スペーサの外周に配置されたキャン受板と、該キャン受板の外周に取り付けられたキャンと、前記キャン内に配置されると共に、前記弁軸に連結され、前記キャンの外側に配置されたステータにより回転駆動されるロータと、前記ロータの回転力を前記弁軸の進退動に変換するねじ機構とを具備した電動弁において、前記スペーサは、前記ガイドブッシュが嵌合する筒状本体と、前記筒状本体の一端に設けられ前記開口端に突き当たる外周フランジ部とを備え、前記筒状本体の外周部に凹部を形成し、該凹部にロウを流し込んで前記弁本体と前記スペーサとを接合することを特徴とする。
本電動弁によれば、スペーサと弁本体との間に、ロウを流し入れるための間隙を形成することができる。
さらに、この発明による電動弁は、前記凹部は、前記外周フランジ部の近傍側に形成されたことを特徴とする。
さらに、この発明による電動弁は、前記外周フランジ部の下面と前記弁本体の上面との当接面にロウ流れ用の間隙が生じるように、該下面及び上面の少なくとも一方に溝が形成されたことを特徴とする。
さらに、この発明による電動弁は、前記スペーサは、前記筒状本体の他端に前記ガイドブッシュの端部が当接する内周フランジを備え、前記凹部は、前記内周フランジ部の近傍側に形成されたことを特徴とする。
さらに、この発明による電動弁は、前記第1流体入出管は、前記弁本体の側面に設けられた貫通孔に挿入されて、その先端が前記スペーサの下方に位置し、前記凹部にロウを流し込んで前記弁本体と前記スペーサとを接合する際、前記第1流体入出管もそれらに接合されることを特徴とする。
さらに、この発明による電動弁は、前記キャンの外側に配置され、前記ロータを駆動するステータをさらに備えたことを特徴とする。
本発明による電動弁は、上記間隙を形成することで、ロウ付けの際に当該間隙にロウを流し入れることができる。従ってスペーサと弁本体(及び流体入出管)とを良好に固定することができ、電動弁の耐久性の向上を図ることが可能となる。
本発明の実施例が適用される電動弁の全体構成の一実施例を示す縦断面図である。 本発明の第1実施例のロウ付け前の要部拡大断面図であり、図1のA部に相当する部分の図である。 本発明の第1実施例のロウ付け後の要部拡大断面図であり、図1のA部に相当する部分の図である。 本発明の第2実施例におけるロウ付け後の要部拡大断面図であり、図1のA部に相当する部分の図である。 従来の電動弁のロウ付け後の要部拡大断面図であり、図1のA部に相当する部分の図である。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による電動弁の実施例を説明する。図1に本発明の実施例が適用される電動弁の全体構成の一例を示す。図1の実施例においては、図の上下方向を「上下」として表現している。
図1に示す電動弁1において、弁本体2には、上下方向に延びる弁軸3を中心として一定の内径を有する筒状スペースとしての弁室20を構成する円柱状の穴10が形成されている。弁本体2の一端部、すなわち穴10の底部11には、弁軸3の先端部に設けられる弁体31によって、開閉されて開度が制御される弁座26が形成されている。弁本体2の上端(すなわち弁本体2の他端部)には穴10の開口端12が上方に向けて開いている。穴10の開口端12側には筒状のスペーサ15が装着される。
弁軸3を弁体31の開閉方向(図1では上下方向)に摺動自在に支持し案内するガイドブッシュ4は、弁本体2に対して、穴10の開口端12側に設けられた筒状のスペーサ15を介して固定される。スペーサ15は、ガイドブッシュ4が嵌合する筒状本体16を備えており、全体としては筒状のスペーサとして形成されている。スペーサ15を構成する筒状本体16の上端近傍の外周部には、穴10の開口端12の端縁に当設する外周フランジ部17を有しており、外周フランジ部17が開口端12の端縁に当設することで、スペーサ15の弁本体2の穴10への装着位置が決められる。また、筒状本体16の底部11側の端部には、ガイドブッシュ4の下方端部が当設する内周フランジ部18が設けられている。ガイドブッシュ4に案内される弁軸3は、内周フランジ部18の中央孔を貫通して延びている。穴10においては、弁室20が、スペーサ15の内周フランジ部18よりも底部11側に形成されている。
スペーサ15は弁本体2に圧入にて固定され、その後、ガイドブッシュ4がスペーサ15に圧入により固定される。このように、ガイドブッシュ4を、当該ガイドブッシュ4を取り囲むスペーサ15を介して弁本体2に固定することにより、穴10内に形成する弁室20の容積を拡大することができる。即ち、大容量とされた弁室を備えた弁本体と、それに応じて準備されたスペーサ15とを用いることにより、ガイドブッシュ4を特殊(大型)のものとせず従来品をそのまま用いるだけで弁室20の容積を大きくした電動弁とすることができ、この結果、冷媒通過音を低減させることができ、また大容量の流体を扱うことが可能となる。なお、弁本体2における弁室20については、製作精度が要求される場合には、鍛造ではなく切削によって形成されても良いが、プレス加工で製作することも可能であり、その場合には量産性を高めることができる。
弁本体2には、弁室20に繋がって冷媒等の流体が出入する第1流体入出管24と、弁座26に接続された第2流体入出管25とが設けられている。スペーサ15の内周フランジ部18の先端部は第1流体入出管24のためのストッパ19として兼用されているので、第1流体入出管24を弁本体2に接続するときに、第1流体入出管24の端部24aがストッパ19に突き当たって挿入深さの位置決めがなされる。従来は、第1流体入出管24の端部24aが弁本体2に接続部として形成された段部に突き当たることで第1流体入出管24の位置決めを行っていたので、弁本体2に当該段部を位置精度良く形成する手間が必要であった。本実施例では、弁本体2に第1流体入出管24を差し込み、弁室20に達する貫通孔13を形成するだけで良く、スペーサ15によって第1流体入出管24の位置決めを行うことができる。その後、第1流体入出管24は後述のように弁本体2に対してロウ付けされる。
前述のスペーサ15は弁本体2の開口端12に圧入され、その後、リング状金属板により構成されたキャン受板23の中心孔がスペーサ15の外周フランジ17に挿入されて、外周フランジ17の下面が弁本体2の上面に当接する。そして、キャン受板23とスペーサ15が所定の治具等を用いて正しく位置決めされた後、キャン受板23の内周部と外周フランジ17の外周部が例えばポンチを用いたかしめ等により仮固定される。そしてその後、スペーサ15、キャン受板23、弁本体2及び第1流体入出管24が、後述のようにロウ付けされる。有底円筒状のキャン60は、その下端部が鍔状部としてのキャン受板23の外周部に溶接されることにより、弁本体2に固定されている。
弁軸ホルダ5とロータ7とは、支持リング6を介して結合されている。支持リング6は、ロータ7の成形時にインサートされた黄銅製の金属リングで構成されている。支持リング6の内周孔部に弁軸ホルダ5の上部突部が嵌合し、この突部をかしめ固定することによって、ロータ7、支持リング6及び弁軸ホルダ5が結合され、一体化されている。弁軸3の上端は弁軸ホルダ5の天井部に形成された孔を貫通し、該天井部から飛び出た先端部にプッシュナット33が圧入固定されている。そしてプッシュナット33の外周には、円筒状の圧縮コイルばね34が緩く嵌合又は外周に弾接して取り付けられている。
ガイドブッシュ4の外周には雄ねじ部41が形成され、弁軸ホルダ5の内周には雌ねじ部51が形成され、これら雄ねじ41と雌ねじ51とは螺合しており、ロータ7の回転を弁軸3の進退動に変換するねじ送り機構を構成している。
圧縮コイルばね34の一端は、雄ねじ部41と雌ねじ部51との螺合が外れる直前にキャン60の天井部と当接し、これにより圧縮コイルばね34は弾発力を生ずる。したがって、上述の螺合が外れた場合、再度、螺合に復帰させる力を与える。
弁軸3の上方に設けられた段部と弁軸ホルダ5の天井部下面との間には圧縮コイルバネ32が圧縮された状態で配置されており、弁軸3が上昇しているときは該圧縮コイルバネ32の弾発力でプッシュナット33の下面と弁軸ホルダ5の天井部上面とは当接している。
一方、ロータ7が所定方向に回転し、弁軸ホルダ5が下降して弁体31が弁座26に当接すると、ロータ7は回転を続け弁軸ホルダ5は下降するが、弁軸3は下降しないため、その後、プッシュナット33の下面が弁軸ホルダ5の天井部上面から離れ、また圧縮コイルバネ32はさらに圧縮される。
そして、弁軸ホルダ5に設けられた上ストッパ体8がガイドブッシュ4に設けられた下ストッパ体9に当接し、ロータ7及び弁軸ホルダ5の回転が停止される。上ストッパ体8及び下ストッパ体9は、弁軸3の下方向への移動を制限するストッパ機構を構成している。
そして、ロータ7の回転方向を逆にすれば、弁軸3は上昇する。
なお、弁体31が弁座26に当接した際にも若干量の流体が弁座26から流れるように、弁座26にノッチ(溝)を設けても良く、あるいは弁体31が弁座26に当接する前に、上ストッパ体8が下ストッパ体9に当接するように構成しても良い。
キャン60の外部には図示しないステータ(励磁コイル装置)が外嵌される。そして、ステータの内部に格納されているステータコイルに通電することにより、同じくステータの内部に格納されているヨークが励磁されてロータ7を所定の方向に回転させ、上述のようにねじ送り機構(41,51)により弁軸3に設けられた弁体31を弁座26に対して相対移動させることにより、弁座26の開口面積を変化させ、第1流体入出管24から第2流体入出管25へと流れる流体の流量、又は第2流体入出管25から第1流体入出管24へと流れる流体の流量を制御する。
以上のような電動弁1において、弁本体2とスペーサ15、及び第1流体入出管24の各々を取り付けてロウ付け固定する際は、これらを組み付けた後、図1の上下関係を逆にして、すなわち弁本体2の弁座26側を上に、開口端12側を下となるように配置し、そして、夫々の部材の隣接部を外周から取り囲むようにロウを設置し、炉中ロウ付けによって夫々の部材の間隙にロウを流し込み部材間の固定を行う。しかしながら、従来のロウ付け作業では、所期の場所にロウが流れ込まずに空隙を発生することがあった。つまり、図5の要部拡大断面図が示すように、スペーサ15と弁本体2の間には十分なロウが流れ込まず、空隙が生じてロウ付け欠陥部120が形成されてしまい、弁本体とスペーサの固定が良好に行われずにかえって品質を落としてしまうことがあった。この課題を解決するための、本発明における実施例のスペーサ15の形状について、2つの実施例を以下に詳述する。
図2は、本発明の第1実施例のロウ付け前における電動弁1の要部拡大断面図であり、図3は、ロウ付け後における電動弁1の要部拡大断面図であり、それぞれ図1のA部に相当する部分の図である。図2及び図3において図1と同一の符号は同一又は同等部分を示している。
本発明の第1実施例では、図2に示すように、スペーサ15の筒状本体16の外周面における外周フランジ部17の下側に凹部15aが形成されている。また、キャン受板23の内周側下面にロウ溜りとなる凹部23aがリング状に形成されている。そして、図1に関して前述したように、スペーサ15の外周フランジ17の下面が弁本体2の上面に当接するように弁本体2にスペーサ15を圧入してから、スペーサ15の外周フランジ17の外周部にキャン受板23をかしめ、その後、弁本体2に第1流体入出口管24を挿入する。
ここで、凹部23aの底面(図2においては天井面)と弁本体2の上面とは若干の隙間が形成されている。外周フランジ17の下面は弁本体2の上面に当接しているが、この当接面にもロウ材が流れる程度の微小なクリアランスが形成されている。
同様に、外周フランジ17とキャン受板23との間、及び第1流体入出管24と弁本体2及びスペーサ15との間にも図示されるような微小な間隙が形成されている。
このように組み立てられた構造体を弁本体2の弁座26側を上になるようにし、ロウ付け用のロウ130aを弁本体2の外周を取り巻くようにキャン受板23の上面(図1においてはキャン受板23の下面)に配置し、また、ロウ付け用のロウ130bを第1流体入出管24の周囲を取り巻くように弁本体2の側面に配置し、この状態で炉中にてロウ付けを行う。
凹部15aを形成することによって、図2に示すようにロウ溜まり101としての深さtの隙間が弁本体2とスペーサ15との間に形成される。このように、スペーサ15の筒状本体16の外周面の外周フランジ部17の下側に凹部15aを形成することで、従来、ロウ材の流れが不十分だった弁本体2の内周面とスペーサ15の筒状本体16の外周面においても、図3のロウ付け後の電動弁の要部拡大断面図が示すように、凹部15aによって形成されるスペーサ15と弁本体2との間に生じるロウ溜まり101にロウ110を流し込むことができ、スペーサ15と弁本体2とを、ロウ付けにより強固に固定することができる。このように、筒状本体16の外周面に凹部15aを形成することにより、スペーサ15の筒状本体16の外周面の外周フランジ部17の下側に、筒状本体16の小径部15bと大径部15cを形成することができる。そして、筒状本体16外周の小径部15bはロウ溜まり101として機能させ、筒状本体16外周の大径部15cの外周面は弁本体2の内周面と当接して、弁本体2に対する同軸度を確保することができる。
なお、外周フランジ部17の下面と弁本体2の上面との当接面(図3の符号15d)において、ロウ流れをさらに良くするために、該当接面にロウ流れ用の間隙が生じるように、外周フランジ部17の下面及び/あるいは弁本体2の上面に放射状の溝や、弁本体2の周方向において緩やかに渦を巻く様な螺旋状の溝を形成しても良い。
このように、弁本体2にスペーサ15をロウ付けする際に、スペーサ15の大径部15cにおいて弁本体2と当接させ、外周フランジ部17とキャン受け板23、筒状本体16の外周面の小径部15bと弁本体2、そしてスペーサ15の底部と弁本体2及び第1流体入出管24をロウ付けすることにより、当接箇所の大径部15cを挟んだ比較的遠距離の複数箇所の広い面積にてスペーサ15と弁本体2とをロウ付けができるので、弁本体2に対するスペーサ15の締結強度を一層高めることができる。
図4は、本発明の第2実施例のロウ付け後における電動弁の要部拡大断面図であり、図1のA部に相当する部分の図である。図4において、図1ないし図3と同一の符号は同一または同等部分を示している。
スペーサ150の筒状本体16の外周面に形成される凹部が、図2においては、スペーサ150の筒状本体16の外周面の外周フランジ部17の下側近傍に形成されていた(符号15a)が、第2実施例においては、その凹部15aaは、スペーサ150の筒状本体16の外周面の底部近くの内周フランジ部18の近傍に形成されている。つまり、第2実施例では、第1実施例における筒状本体16外周の小径部15bと大径部15cとの位置関係(上下関係)が逆である。しかしながら、筒状本体16外周の小径部15bはロウ溜まり104として機能させ、筒状本体16外周の大径部15cの外周面は弁本体2の内周面と当接して、弁本体2に対する同軸度を確保することができるとした点は同じである。
このように形成したスペーサ150を用いることで、弁本体2の内周面に当接するスペーサ150の大径部15cを挟んで、第1流体入出管24の周囲より流れ込んだロウが下側に配置されたスペーサ150と弁本体2との間の下側に生じる間隙104に流れ込み、スペーサ150と弁本体2との強固な接合が達成され、また、弁本体2の内周面に当接するスペーサ150の大径部15cを挟んで、上側にはスペーサ150の筒状本体16の外周面の外周フランジ部17の外周部との間の隙間102へのロウ110の流れを良くしている。
これにより、弁本体2の内周面に当接するスペーサ150の大径部15cを挟んで、上下の比較的距離が離れた複数箇所(2箇所)にてロウ付け部が形成される。このように、弁本体2の内周面に当接するスペーサ150の大径部15cを挟んで、隙間102及び隙間104にロウ110を流し込むことで、スペーサ150と弁本体2とを固定する箇所を2箇所にて行うことができ、固定強度を増すことができる。
以上のような構成のスペーサ15、150を具備する電動弁1によれば、ロウ付けによって固定する際、スペーサ15と弁本体2及び第1流体入出管24とによって形成される隙間に十分な量のロウを流し入れることができるので、夫々の部材の固定を確実に、良好に行うことができ、電動弁の耐久性を向上させることが可能となる。
なお、前述の説明においては、弁棒を昇降させるねじ送り機構は、ガイドブッシュの外周に形成された雄ねじと、ロータに連結された弁軸ホルダに形成された雌ねじとにより構成されるものとしたが、本発明はこれのみに限定されることはなく、雄ねじと雌ねじの関係を逆にした形態のねじ機構を用いて弁体を昇降させるようにしても良いことは当然である。すなわち、ガイドブッシュ又はこれに相当する部品に雌ねじを形成し、該雌ねじに螺合する雄ねじを弁軸又はこれに相当する部品に形成するようにしても良い。
1 電動弁
2 弁本体
3 弁軸
4 ガイドブッシュ
10 穴
11 底部
12 開口端
13 貫通孔
15、150 スペーサ
15a、15aa 凹部
15b 小径部
15c 大径部
16 筒状本体
17 外周フランジ部
18 内周フランジ部
19 ストッパ
20 弁室
24 第1流体入出管
24a 端部
25 第2流体入出管
26 弁座
31 弁体
101 ロウ溜まり
110 ロウ
120 ロウ付け欠陥部

Claims (6)

  1. 流体が導入される弁室及び弁座を有し、該弁座と反対側端部が開口端とされた弁本体と、前記弁室と連通する第1流体入出管及び前記弁座と連通する第2流体入出管と、前記弁座に対向するように配置された弁軸と、前記弁軸を摺動自在に支持するガイドブッシュと、前記弁本体及び前記ガイドブッシュの間に配置されたスペーサと、前記スペーサの外周に配置されたキャン受板と、該キャン受板の外周に取り付けられたキャンと、前記キャン内に配置されると共に、前記弁軸に連結され、前記キャンの外側に配置されたステータにより回転駆動されるロータと、前記ロータの回転力を前記弁軸の進退動に変換するねじ機構とを具備した電動弁において、
    前記スペーサは、前記ガイドブッシュが嵌合する筒状本体と、前記筒状本体の一端に設けられ前記開口端に突き当たる外周フランジ部とを備え、
    前記筒状本体の外周部に凹部を形成し、該凹部にロウを流し込んで前記弁本体と前記スペーサとを接合することを特徴とする電動弁。
  2. 請求項1記載の電動弁において、
    前記凹部は、前記外周フランジ部の近傍側に形成されたことを特徴とする電動弁。
  3. 請求項2記載の電動弁において、
    前記外周フランジ部の下面と前記弁本体の上面との当接面にロウ流れ用の間隙が生じるように、該下面及び上面の少なくとも一方に溝が形成されたことを特徴とする電動弁。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の電動弁において、
    前記スペーサは、前記筒状本体の他端に前記ガイドブッシュの端部が当接する内周フランジを備え、
    前記凹部は、前記内周フランジ部の近傍側に形成されたことを特徴とする電動弁。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の電動弁において、
    前記第1流体入出管は、前記弁本体の側面に設けられた貫通孔に挿入されて、その先端が前記スペーサの下方に位置し、
    前記凹部にロウを流し込んで前記弁本体と前記スペーサとを接合する際、前記第1流体入出管もそれらに接合されることを特徴とする電動弁。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の電動弁において、
    前記キャンの外側に配置され、前記ロータを駆動するステータをさらに備えたことを特徴とする電動弁。
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