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JP2016049313A - 液体吐出装置 - Google Patents

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JP2016049313A
JP2016049313A JP2014176733A JP2014176733A JP2016049313A JP 2016049313 A JP2016049313 A JP 2016049313A JP 2014176733 A JP2014176733 A JP 2014176733A JP 2014176733 A JP2014176733 A JP 2014176733A JP 2016049313 A JP2016049313 A JP 2016049313A
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一二 小林
Kazuji Kobayashi
一二 小林
谷口 尚司
Shoji Taniguchi
尚司 谷口
広昭 井上
Hiroaki Inoue
広昭 井上
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Aquatech Ltd
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Abstract

【課題】液体吐出装置において、液体を吐出する動力に電力の利用を必要とせず、省電力とした。
【解決手段】
液体吐出装置1は、弾性体の復元力を原動力として容積を変化させることができる容積可変の液体収納部2を備え、弾性体の復元力で液体収納部2の容積を変化させることにより、液体収納部2に収納された液体10を吐出する。液体収納部2は、ベローズ21を用い、弾性体は、伸縮バネ31を用いている。伸縮バネ31の圧縮された状態から元の状態に戻ろうとする復元力によって、液体収納部2の容積が縮小されて、液体収納部2から液体10が吐出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体を吐出する液体吐出装置に関するものである。
従来から、液体吐出装置において、例えば動物の体内に埋め込まれて、動物に薬液などの液体を投与するのに用いられるものがある。このような液体吐出装置において、弾性を有するチューブを複数のフィンガーにより順次押圧してくことにより、チューブ内の液体を吐出するようにしたものが知られている(例えば特許文献1、非特許文献1、及び非特許文献2参照)。この液体吐出装置では、電力によって、フィンガーを動作させてチューブを押圧するようになっている。
特開2011−111989号公報
iPRECIO、[online]、[平成26年6月30日検索]、インターネット<URL:http://www.iprecio.com/products/tabid/182/Default.aspx> プライムテック株式会社、[online]、[平成26年6月30日検索]、インターネット<URL:http://www.primetech.co.jp/products/tabid/90/pdid/196/language/ja-JP/Default.aspx#productDetail>
しかしながら、上述した従来の液体吐出装置は、液体を吐出する動力(フィンガーによってチューブを押圧する動力)に電力を利用しているため、消費電力が大きい。また、複数のフィンガーを順次動作させてチューブを順次押圧していくため、構成が複雑である。
本発明は、上記課題を解決するものであり、液体を吐出する動力に電力の利用を必要とせず、省電力かつ構成簡単な液体吐出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の液体吐出装置は、弾性体の復元力を原動力として容積を変化させることができる容積可変の液体収納部を備え、弾性体の復元力で液体収納部の容積を変化させることにより、液体収納部に収納された液体を吐出するように構成されている、ものである。
本発明の液体吐出装置において、液体収納部は、ベローズ、シリンジ、又はチューブを用いたものである、ことが好ましい。
また、本発明の液体吐出装置において、弾性体は、バネ、弾性復元力を有する復元性ベローズ、又は気体を用いたものである、ことが好ましい。
また、本発明の液体吐出装置において、液体を液体収納部に充填するときの液体の圧力によって、弾性体の復元力のもとになるエネルギーをチャージアップする、ことが好ましい。
また、本発明の液体吐出装置において、弾性体に接続された糸状部材を引っ張ることにより、弾性体の復元力のもとになるエネルギーをチャージアップする、ことが好ましい。
また、本発明の液体吐出装置において、液体収納部の容積の変化を制御する制御部をさらに備える、ことが好ましい。
また、本発明の液体吐出装置において、制御部は、弾性体の復元力を液体収納部に伝達する状態と伝達しない状態とに切換える動力伝達規制機構を有し、外部から無線送信される制御信号、又は、タイマ内蔵のときは該タイマ出力に基いて、外部から空間伝送される電力、又は、電池内蔵のときは該電池電力により動力伝達規制機構を動作させる、ことが好ましい。
また、本発明の液体吐出装置において、制御部は、液体収納部の液体吐出路を開く状態と閉じる状態とに切換える吐出弁を有し、外部から無線送信される制御信号、又は、タイマ内蔵のときは該タイマ出力に基いて、外部から空間伝送される電力、又は、電池内蔵のときは該電池電力により吐出弁を動作させる、ことが好ましい。
本発明によれば、弾性体の復元力を利用して液体収納部の容積を変化させることにより、液体収納部から液体が吐出されるので、液体吐出のために液体収納部の容積を変化させる動力に電力の利用を必要とせず、省電力であり、かつ、簡単な構成となる。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る液体吐出装置の液体が充填されていない状態を示す断面図、(b)は同液体吐出装置の液体が充填された状態を示す断面図、(c)は同液体吐出装置の液体が途中まで吐出された状態を示す断面図。 (a)は変形実施形態に係る液体吐出装置の液体が充填されていない状態を示す断面図、(b)は同液体吐出装置の液体が充填された状態を示す断面図、(c)は同液体吐出装置の液体が途中まで吐出された状態を示す断面図。 (a)はさらに変形実施形態に係る液体吐出装置の液体が充填されていない状態を示す断面図、(b)は同液体吐出装置の液体が充填された状態を示す断面図、(c)は同液体吐出装置の液体が途中まで吐出された状態を示す断面図。 (a)はさらに変形実施形態に係る液体吐出装置の液体が充填されていない状態を示す断面図、(b)は同液体吐出装置の液体が充填された状態を示す断面図、(c)は同液体吐出装置の液体が途中まで吐出された状態を示す断面図。 さらに変形実施形態に係る液体吐出装置の断面図。 さらに変形実施形態に係る液体吐出装置の断面図。 さらに変形実施形態に係る液体吐出装置の断面図。 本発明の第2の実施形態に係る液体吐出装置の断面図、(b)は同液体吐出装置の別の角度の断面図。 変形実施形態に係る液体吐出装置の液体が充填されていない状態を示す断面図。 (a)は同液体吐出装置の液体が充填された状態を示す断面図、(b)は同液体吐出装置の別の角度の断面図。 同液体吐出装置の液体が途中まで吐出された状態を示す断面図。 本発明の第3の実施形態に係る液体吐出装置の断面図。 (a)は同液体吐出装置の吐出弁の駆動停止時の断面図、(b)は同別の角度の断面図。 (a)は同吐出弁の駆動時の断面図、(b)は同別の角度の断面図。 本発明の第4の実施形態に係る液体吐出装置の断面図。 本発明の第5の実施形態に係る液体吐出装置の断面図。 変形実施形態に係る液体吐出装置の断面図。 さらに変形実施形態に係る液体吐出装置の断面図。 さらに変形実施形態に係る液体吐出装置の断面図。 (a)は同上変形実施形態に係る液体吐出装置の動力伝達規制機構の別の構成例を示す平面図、(b)は同側面図、(c)は(a)のA−A線断面図。 (a)は本発明の第6の実施形態に係る液体吐出装置の断面図、(b)は同液体吐出装置の別の角度の断面図、(c)は同液体吐出装置の動力伝達規制機構の一部を示す平面図。
以下、本発明を具体化した実施形態による液体吐出装置について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1(a)(b)(c)は、第1の実施形態による液体吐出装置1の構成を示す。液体吐出装置1は、液体10を吐出する装置であり、例えば動物の体内に埋め込まれて動物に薬液などの液体10を投与するのに用いられる。液体吐出装置1は、弾性体の復元力を原動力として容積を変化させることができる、液体10を収納する容積可変の液体収納部2と、弾性体の復元力を利用して(弾性体の復元力を原動力として)液体収納部2の容積を変化させる動力源3と、液体収納部2及び動力源3を収納するカプセル4と、を備える。液体吐出装置1は、動力源3が弾性体の復元力を利用して液体収納部2の容積を変化させることにより、液体収納部2に収納された液体10をカプセル4外に吐出するように構成されている。
液体収納部2は、伸縮自在な筒状の部材であるベローズ21を用いたものである。液体収納部2は、ベローズ21と、ベローズ21の開口を塞ぐ固定側蓋体22及び移動側蓋体23と、液体10を吐出するための液体吐出管24とを有する。ベローズ21は、伸縮方向の両端が開口している。固定側蓋体22は、ベローズ21の伸縮方向の一端側に固着されており、ベローズ21の一端側の開口を塞いでいる。移動側蓋体23は、ベローズ21の伸縮方向の他端側に固着されており、ベローズ21の他端側の開口を塞いでいる。ベローズ21と固定側蓋体22及び移動側蓋体23とによって囲まれた空間が液体収納空間2aであり、液体収納空間2a内に液体10が収納される。
液体吐出管24は、ベローズ21の伸縮方向と平行な方向に真っ直ぐに伸びていて、基端側が固定側蓋体22に繋がっており、先端側がカプセル4の外部に露出している。固定側蓋体22と液体吐出管24は、一体的に構成されている。液体吐出管24の管内空間が液体吐出路24aであり、液体吐出路24aを通って液体10が吐出される。液体吐出路24aは、固定側蓋体22の孔22aを通じて、液体収納空間2aとカプセル4外の空間とを連通している。液体収納部2は、液体吐出路24aから以外は、液体や気体の出入りがないように構成されている。固定側蓋体22は、不図示の固定部材を介してカプセル4に固定されている。移動側蓋体23は、カプセル4に固定されておらず、固定側蓋体22に対して移動可能になっている。移動側蓋体23は、固定側蓋体22に対して移動するとき、ベローズ21を伸縮させながら移動する。移動側蓋体23が移動すると、固定側蓋体22と移動側蓋体23との距離が変化し、液体収納部2の容積(液体収納空間2aの体積)が変化する。
動力源3は、伸縮自在な弾性体である伸縮バネ31を用いたものである。すなわち、動力源3は、伸縮バネ31と、伸縮バネ31を固定しておくための固定体32と、伸縮バネ31の復元力を液体収納部2に伝達するための動力伝達体33とを有する。伸縮バネ31は、一端側が固定体32に固定的に繋がっており、他端側が動力伝達体33に固定的に繋がっている。固定体32は、移動側蓋体23から見て固定側蓋体22とは反対側の位置において、不図示の固定部材を介してカプセル4に固定されている。動力伝達体33は、移動側蓋体23に固定的に繋がっている。動力伝達体33と移動側蓋体23は、一体的に構成されている。伸縮バネ31の伸縮方向は、ベローズ21の伸縮方向と同じ方向である。
伸縮バネ31は、弾性変形していない状態から圧縮された状態で固定体32及び動力伝達体33に繋がっている。従って、動力伝達体33は、伸縮バネ31の圧縮された状態から伸びようとする(弾性変形していない元の状態に戻ろうとする)復元力によって、移動側蓋体23を固定側蓋体22側に押している。また、伸縮バネ31は、ベローズ21が完全に縮んだ状態(図1(a)に示される状態)でも、弾性変形していない状態から圧縮された状態となっているように設計されている。つまり、伸縮バネ31は、ベローズ21が完全に縮んだ状態でも、伸びようとする復元力を有するようになっている。従って、動力伝達体33は、ベローズ21が完全に縮んで移動側蓋体23がそれ以上は固定側蓋体22側に移動できない状態でも、伸縮バネ31の復元力によって、移動側蓋体23を固定側蓋体22側に押している。カプセル4は、液体吐出管24の先端側を露出させた状態で、液体収納部2及び動力源を収納している。カプセル4は、ベローズ21の伸縮方向と直交する面の断面形状が円形の円柱形状をしており、カプセル4の大きさは、直径が5mm程度、長さが1cm程度である。ベローズ21、液体吐出管24、及びカプセル4は、液体10を視認できるように、透明又は半透明の材料によって作製されている。
このように構成された液体吐出装置1において、液体収納部2に液体10が充填されていないときには、動力伝達体33は、伸縮バネ31の圧縮された状態から伸びようとする復元力によって移動側蓋体23を固定側蓋体22側に押しており、液体収納部2は、ベローズ21が完全に縮められた状態になっている(図1(a)参照)。液体収納部2への液体10の充填は、以下のようにして行われる。まず、液体10の入っている注射器(不図示)の針を液体吐出路24aに差し込んで、注射器から液体収納部2内に(液体収納空間2aに)液体10を注入する。液体収納部2内に液体10が注入されることにより、液体収納部2内に存在していた空気が液体吐出路24aから排出される。
空気が全て排出された後、液体吐出路24aを塞いだ状態にして、さらに注射器から液体10を注入する。注入する液体10の圧力によって、移動側蓋体23がベローズ21を伸ばしながら、また、動力伝達体33を押しながら固定側蓋体22と反対側に移動していく。これにより、伸縮バネ31が圧縮されていき、また、液体収納部2の容積(液体収納空間2aの体積)が増大していき、容積の増大していく液体収納部2内に液体10が注入されていく。液体収納部2への液体10の充填は、このようにして行われる。液体収納部2に液体10を充填するとき、伸縮バネ31は、液体10の圧力によって圧縮される。すなわち、液体吐出装置1は、液体10を液体収納部2に充填するときの液体10の圧力によって、伸縮バネ31が圧縮されることにより、動力源3の(伸縮バネ31の)復元力のもとになるエネルギーをチャージアップするようになっている。
液体収納部2に液体10を充填した後、液体吐出路24aから注射器の針を抜いて、液体吐出路24aを開放すると、液体収納部2に充填された液体10が液体吐出路24aからカプセル4外に吐出されていく(図1(b)参照)。すなわち、伸縮バネ31の圧縮された状態から伸びようとする復元力によって、動力伝達体33が移動側蓋体23を押しながら固定側蓋体22側に移動していく。これにより、移動側蓋体23がベローズ21を縮めながら固定側蓋体22側に移動していき、液体収納部2の容積が縮小していき、容積の縮小していく液体収納部2から液体10が吐出されていく。つまり、動力源3が伸縮バネ31の伸びようとする復元力を利用して液体収納部2の容積を縮小させていくことにより、液体収納部2に収納された液体10が液体吐出路24aからカプセル4外に吐出されていく。
液体10が吐出されていくと、液体収納部2の容積は小さくなっていき、液体収納部2内の液体10の残量が少なくなっていく(図1(c)参照)。その後、ベローズ21が完全に縮んだ状態になるまで、動力伝達体33が移動側蓋体23を押しながら固定側蓋体22側に移動していって、液体収納部2の容積が縮小していき、液体収納部2から液体10が吐出されていく。伸縮バネ31は、ベローズ21が完全に縮んだ状態でも、伸びようとする復元力を有しているため、ベローズ21が完全に縮んだ状態になるまで、液体収納部2の容積を縮小させて、液体10を吐出させることが可能である。液体10の時間あたりの吐出量は、液体収納部2に収納されている液体10の圧力が弱いほど(従って、伸縮バネ31の復元力が弱いほど、また、移動側蓋体23が液体を押す面積が大きいほど)少なく、また、液体吐出路24aの断面積が小さいほど少ない。伸縮バネ31の弾性係数、移動側蓋体23が液体10を押す面積、及び液体吐出路24aの断面積は、液体収納部2に充填された液体10が所定時間(例えば3日程度)かけて吐出されるように設定されている。液体吐出装置1は、例えば、動物に薬液などの液体10を投与するのに用いられる。この場合、液体10を充填した液体吐出装置1が動物の体内に埋め込まれ、液体吐出管24がその動物の食道管や腸管に接続される。
本実施形態の液体吐出装置1によれば、動力源3が伸縮バネ31の伸びようとする復元力を利用して液体収納部2の容積を縮小させることにより、液体収納部2からカプセル4外に液体10が吐出される。すなわち、液体10は、伸縮バネ31の復元力を利用して吐出される。従って、液体10を吐出する動力(液体収納部2の容積を変化させる動力)に電力の利用を必要とせず、省電力である。また、1つの動力伝達体33の単純な直線運動によって液体収納部2の容積を変化させるため、液体吐出装置1の構成が簡素である。また、液体収納部2は、ベローズ21を用いたものであるため、液体収納部2の構成が簡素である。また、動力源3は、伸縮バネ31を用いたものであるため、動力源3の構成が簡素である。また、液体10を液体収納部2に充填するときの液体10の圧力によって、動力源3の復元力のもとになるエネルギーがチャージアップされるので、動力源3の復元力のもとになるエネルギーをチャージアップするための構成が不要であり、液体吐出装置1の構成が簡素である。
なお、本実施形態において、動力源3は、弾性復元力を有するベローズを用いたものであってもよい。すなわち、液体収納部2のベローズ21に代えて、弾性復元力を有するベローズを用いたものであってもよい。この構成によれば、伸縮バネ31、固定体32、動力伝達体33が不要であり、液体収納部2及び動力源3の構成が簡素である。また、液体収納部2は、柔軟性を有する袋状の部材であってもよい。すなわち、動力伝達体33が伸縮バネ31の復元力によって袋状の部材を押圧して、袋状部材の容積を変化させることにより、袋状部材から液体10を吐出するようになっていてもよい。また、液体吐出管24に、液体吐出路24aの断面積を調整できる絞りが設けられていてもよい。この構成によれば、絞りによって液体吐出路24aの断面積を調整することで、液体10の時間あたりの吐出量を調整することができる。また、液体吐出路24aとは別に、液体収納部2内とカプセル4外とを連通する空気排出路を設けて、液体収納部2への液体10の充填時に、空気排出路から液体収納部2内の空気を排出するようにしてもよい。この場合、空気排出路は、液体収納部2への液体10の充填時に、液体収納部2内の空気が排出された時点で、栓によって塞がれる。
図2(a)(b)(c)は、上記の変形実施形態による液体吐出装置の構成を示す。本実施形態の液体吐出装置1は、動力源3の構成が上記第1の実施形態と異なっている。本実施形態における他の構成については、上記第1の実施形態と同様である(以下同様)。本実施形態では、動力源3は、上記実施形態と異なり、固定体32が液体収納部2の固定側蓋体22に固定的に繋がっている。固定体32と固定側蓋体22は、一体的に構成されている。動力伝達体33は、上記実施形態と同様に、液体収納部2の移動側蓋体23に固定的に繋がっている。伸縮バネ31の伸縮方向は、液体収納部2のベローズ21の伸縮方向と同じ方向である。
また、伸縮バネ31は、上記実施形態と異なり、弾性変形していない状態から伸張された状態で固定体32及び動力伝達体33に繋がれている。従って、動力伝達体33は、伸縮バネ31の伸張された状態から縮もうとする(弾性変形していない元の状態に戻ろうとする)復元力によって、移動側蓋体23を固定側蓋体22側に押している。また、伸縮バネ31は、ベローズ21が完全に縮んだ状態(図2(a)に示される状態)でも、弾性変形していない状態から伸張された状態となっているように設計されている。つまり、伸縮バネ31は、ベローズ21が完全に縮んだ状態でも、縮もうとする復元力を有するようになっている。従って、動力伝達体33は、ベローズ21が完全に縮んで移動側蓋体23がそれ以上は固定側蓋体22側に移動できない状態でも、伸縮バネ31の復元力によって、移動側蓋体23を固定側蓋体22側に押している。
このように構成された液体吐出装置1において、液体収納部2に液体10が充填されていないときには、動力伝達体33は、伸縮バネ31の伸張された状態から縮もうとする復元力によって移動側蓋体23を固定側蓋体22に押しており、液体収納部2は、ベローズ21が完全に縮められた状態になっている(図2(a)参照)。液体収納部2への液体10の充填は、上記実施形態と同様に行われる。但し、本実施形態では、移動側蓋体23が液体10の圧力によって動力伝達体33を押しながら移動していくとき、動力伝達体33が伸縮バネ31を伸張しながら移動していく。すなわち、本実施形態では、液体10を液体収納部2に充填するときの液体10の圧力によって、伸縮バネ31が伸張されることにより、動力源3の(伸縮バネ31の)復元力のもとになるエネルギーをチャージアップするようになっている。
液体収納部2に液体10を充填した後、液体吐出路24aを開放すると、上記実施形態と同様に、液体収納部2に収納された液体10がカプセル4外に吐出されていく(図2(b)(c)参照)。但し、本実施形態では、伸縮バネ31の伸張された状態から縮もうとする復元力によって、動力伝達体33が移動側蓋体23を押しながら移動していく。つまり、本実施形態では、動力源3が伸縮バネ31の縮もうとする復元力を利用して液体収納部2の容積を縮小させていくことにより、液体収納部2に収納された液体10がカプセル4外に吐出されていく。伸縮バネ31は、ベローズ21が完全に縮んだ状態でも、縮もうとする復元力を有しているため、ベローズ21が完全に縮んだ状態になるまで、液体収納部2の容積を縮小させて、液体10を吐出させることが可能である。
本実施形態の液体吐出装置1によれば、上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。なお、本実施形態において、固定体32は、カプセル4に固定されていてもよい。
図3(a)(b)(c)は、さらに変形実施形態による液体吐出装置の構成を示す。本実施形態の液体吐出装置1は、上記実施形態の構成に加え、動力源3の復元力のもとになるエネルギーをチャージアップするための糸状部材5をさらに備える。糸状部材5は、一端側が動力源3の動力伝達体33に固定的に接続(動力伝達体33を介して伸縮バネ31の他端側に接続)されており、他端側が固定側蓋体22とは反対側においてカプセル4の外部に引き出されている。糸状部材5の先端には、摘み5aが設けられている。
このように構成された液体吐出装置1において、液体収納部2に液体10が充填されていないときには、上記実施形態と同様に、動力伝達体33は、伸縮バネ31の伸張された状態から縮もうとする復元力によって移動側蓋体23を固定側蓋体22に押しており、液体収納部2は、ベローズ21が完全に縮められた状態になっている(図3(a)参照)。液体収納部2への液体10の充填は、以下のようにして行われる。まず、カプセル4の外部から糸状部材5を引っ張る。これにより、動力伝達体33が糸状部材5に引っ張られて、動力伝達体33が伸張バネ31を伸張しながら固定側蓋体22と反対側に移動し、伸縮バネ31が伸張される。すなわち、液体吐出装置1は、糸状部材5をカプセル4外から引っ張ることによって、伸縮バネ31が伸張されることにより、動力源3の(伸縮バネ31の)復元力のもとになるエネルギーをチャージアップするようになっている。また、動力伝達体33が固定側蓋体22と反対側に移動することにより、移動側蓋体23がベローズ21を伸ばしながら固定側蓋体22と反対側に移動し、液体収納部2の容積が増大する。そして、この状態で、上記実施形態と同様に、液体10を液体収納部2内に注入する。液体収納部2内に液体10が注入されることにより、液体収納部2内に存在していた空気が液体吐出路24aから排出され、液体収納部2に液体10が充填される。液体収納部2への液体10の充填は、このようにして行われる。
液体収納部2に液体10を充填した後、液体吐出路24aを開放し、糸状部材5の引っ張りを解除すると、上記実施形態と同様に、液体収納部2に収納された液体10がカプセル4外に吐出されていく(図3(b)(c)参照)。なお、液体吐出装置1が動物の体内に埋め込まれて使用される場合、糸状部材5は、液体収納部2に液体10を充填した後(液体吐出装置1を動物の体内に埋め込む前)に切断される。
本実施形態の液体吐出装置1によれば、上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。また、糸状部材5を引っ張ることにより、動力源3の復元力のもとになるエネルギーがチャージアップされるので、容易に、動力源3の復元力のもとになるエネルギーをチャージアップすることができる。なお、本実施形態において、動力源3は、上記実施形態と同様の構成であってもよい。
図4(a)(b)(c)は、さらに変形実施形態による液体吐出装置の構成を示す。本実施形態の液体吐出装置1は、液体収納部2の構成が上記実施形態と異なっている。本実施形態では、液体収納部2は、シリンジである。液体収納部2は、筒状のシリンダ25と、シリンダ25に挿入されたピストン26と、液体10を吐出するための液体吐出管24とを有する。シリンダ25とピストン26とによって囲まれた空間が液体収納空間2aであり、液体収納空間2a内に液体10が収納される。液体吐出管24は、ピストン26の移動方向に真っ直ぐに伸びていて、基端側がシリンダ25に繋がっており、先端側がカプセル4の外部に露出している。シリンダ25と液体吐出管24は、一体的に構成されている。液体吐出路24aは、シリンダ25の孔25aを通じて、液体収納空間2aとカプセル4外の空間とを連通している。液体収納部2は、液体吐出路24aから以外は、液体や気体の出入りがないように構成されている。
シリンダ25は、不図示の固定部材を介してカプセル4に固定されている。ピストン26は、カプセル4に固定されておらず、シリンダ25に対して移動可能になっている。ピストン26が移動すると、液体収納部2の容積(液体収納空間2aの体積)が変化する。シリンダ25は、液体10を視認できるように、透明又は半透明の材料によって作製されている。
動力源3は、上記実施形態と同様である。但し、本実施形態では、固定体32は、液体収納部2のシリンダ25に固定的に繋がっており、動力伝達体33は、液体収納部2のピストン26に固定的に繋がっている。固定体32とシリンダ25は、一体的に構成されている。また、動力伝達体33とピストン26も、一体的に構成されている。伸縮バネ31の伸縮方向は、液体収納部2のピストン26の移動方向と同じ方向である。
伸縮バネ31は、弾性変形していない状態から伸張された状態で固定体32及び動力伝達体33に繋がれている。従って、動力伝達体33は、伸縮バネ31の伸張された状態から縮もうとする(弾性変形していない元の状態に戻ろうとする)復元力によって、ピストン26をシリンダ25内に押し込む方向に押している。また、伸縮バネ31は、ピストン26がシリンダ25内に完全に押し込まれた状態(図4(a)に示される状態)でも、弾性変形していない状態から伸張された状態となっているように設計されている。つまり、伸縮バネ31は、ピストン26がシリンダ25内に完全に押し込まれた状態でも、縮もうとする復元力を有するようになっている。従って、動力伝達体33は、ピストン26がシリンダ25内に完全に押し込まれてそれ以上は移動できない状態でも、伸縮バネ31の復元力によって、ピストン26をシリンダ25内に押し込む方向に押している。
このように構成された液体吐出装置1において、液体収納部2に液体10が充填されていないときには、動力伝達体33は、伸縮バネ31の復元力によってピストン26をシリンダ25内に押し込む方向に押しており、ピストン26がシリンダ25内に完全に押し込まれた状態になっている(図4(a)参照)。
液体収納部2への液体10の充填は、上記実施形態と同様に行われる。但し、本実施形態では、ピストン26が液体10の圧力によって動力伝達体33を押しながら移動していくことにより、伸縮バネ31が伸張されていき、また、液体収納部2の容積が増大していき、液体収納部2内に液体10が充填される。液体収納部2に液体10を充填した後、液体吐出路24aを開放すると、上記実施形態と同様に、液体収納部2に収納された液体10がカプセル4外に吐出されていく(図4(b)(c)参照)。但し、本実施形態では、ピストン26が伸縮バネ31の復元力によって動力伝達体33に押されながら移動していくことにより、液体収納部2の容積が縮小されていって、液体収納部2からカプセル4外に液体10が吐出されていく。伸縮バネ31は、ピストン26がシリンダ25内に完全に押し込まれた状態でも、縮もうとする復元力を有しているため、ピストン26がシリンダ25内に完全に押し込まれた状態になるまで、液体収納部2の容積を縮小させて、液体10を吐出させることが可能である。
本実施形態の液体吐出装置1によれば、上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。また、液体収納部2は、シリンジであるため、液体収納部2の構成が簡素である。なお、本実施形態において、固定体32は、カプセル4に固定されていてもよい。また、動力源3は、上記実施形態と同様の構成であってもよい。この場合、動力伝達体33は、ピストン26に繋がれる。また、上記実施形態と同様の糸状部材5をさらに備えていてもよい。
図5は、さらに変形実施形態による液体吐出装置の構成を示す。本実施形態の液体吐出装置1は、動力源3の構成が上記実施形態と異なっている。本実施形態では、動力源3は、弾性体である駆動気体40を用いたものである。動力源3は、駆動気体40の弾性を利用した気体バネ41と、駆動気体40を発生させる気体発生部42と、駆動気体40を気体バネ41に供給するための給気管43及び給気弁44と、駆動気体40を排出するための排気管45及び排気弁46と、給気弁44及び排気弁46を動作させる駆動部47とを有する。
気体バネ41は、ベローズ51と、ベローズ51の一端側に設けられた固定体52と、ベローズ51の他端側に設けられた動力伝達体53と、気体バネ41内(ベローズ51と固定体52及び動力伝達体53とによって囲まれた空間内)に閉じ込められた駆動気体40とを有する。気体バネ41は、気体バネ41内の駆動気体40が圧縮されているときには、駆動気体40の圧縮された状態から膨張しようとする(弾性変形していない元の状態に戻ろうとする)復元力によって、動力伝達体53と固定体52とがベローズ51の伸縮方向に互いに離反するように動作する。固定体52は、気体バネ41を固定しておくためのものであり、不図示の固定部材を介してカプセル4に固定されている。動力伝達体53は、気体バネ41の復元力(駆動気体40の復元力)を液体収納部2に伝達するためのものであり、液体収納部2の移動側蓋体23に固定的に繋がっている。動力伝達体53と移動側蓋体23は、一体的に構成されている。ベローズ51の伸縮方向は、液体収納部2のベローズ21の伸縮方向と同じ方向である。
気体発生部42は、容器61と、容器61内に装填された駆動気体源62とを有する。駆動気体源62は、駆動気体40を発生させるための液体が含まれたものであり、例えば、駆動気体40を発生させるための液体を多孔質物質に含浸させたもの又は駆動気体40を発生させるための液体をゲル化したものである。駆動気体源62に含まれている液体(駆動気体40を発生させるための液体)は、所定温度(例えば動物の体温程度の温度)の温度環境下での蒸気圧が液体10を吐出させるのに十分な圧力になる液体である。液体の蒸気(液体から蒸発により気化して発生した気体)が駆動気体40となる。このような液体は、例えばアセトアルデヒドやホルムアルデヒド等を用いることができる。また、液体を含浸させる多孔質物質は、例えば珪藻土、軽石、不織布、ウレタンスポンジ等を用いることができる。駆動気体源62は、液体吐出装置1の作製段階において、容器61の装填孔61aから容器61内に装填される。装填孔61aは、駆動気体源62を装填した後、栓63によって塞がれる。
給気管43は、気体バネ41と気体発生部42との間に接続されており、給気管43内の給気路43aが気体バネ41内(ベローズ51と固定体52及び動力伝達体53とによって囲まれた空間)と気体発生部42内(容器61内の空間)とを連通している。給気弁44は、給気路43aに設けられており、駆動部47によって動作されて、給気路43aを開閉する。給気弁44は、駆動部47によって駆動されていないときには、給気路43aを閉じており、駆動部47によって駆動されることにより、給気路43aを開く。排気管45は、気体バネ41と給気弁44との間において、給気管43から分岐しており、排気管45内の排気路45aが給気管43内の給気路43aと給気管43外の空間とを連通している。排気弁46は、排気路45aに設けられており、駆動部47によって動作されて、排気路45aを開閉する。排気弁46は、駆動部47によって駆動されていないときには、排気路45aを閉じており、駆動部47によって駆動されることにより、排気路45aを開く。
駆動部47は、カプセル4の外部から無線送信される制御信号を受信する受信部(不図示)と、給気弁44及び排気弁46を動作させる電力を供給するための電池(不図示)とを有する。駆動部47は、受信部により受信した制御信号に基いて、すなわち、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、電池の電力により給気弁44及び排気弁46を動作させる。すなわち、駆動部47は、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、電池の電力により給気弁44及び排気弁46を駆動して、給気路43a及び排気路45aを開いた状態にし、また、給気弁44及び排気弁46の駆動を停止して、給気路43a及び排気路45aを閉じた状態にする。
液体収納部2への液体10の充填は、以下のようにして行われる。まず、カプセル4の外部の通信手段から液体充填開始の旨の制御信号を無線送信する。駆動部47は、その制御信号に基いて、排気弁46を駆動して、排気路45aを開く。そして、この状態で、上記第1の実施形態と同様に、液体10を液体収納部2内に注入する。液体収納部2内に液体10が注入されることにより、液体収納部2内に存在していた空気が液体吐出路24aから排出される。また、注入する液体10の圧力によって、動力伝達体53が固定体52側に移動していくことにより、気体バネ41内に存在していた空気が排気路45aから排出される。液体10の注入を終えると、カプセル4の外部の通信手段から液体充填完了の旨の制御信号を無線送信する。駆動部47は、その制御信号に基いて、排気弁46の駆動を停止して、排気路45aを閉じる。液体収納部2への液体10の充填は、このようにして行われる。
液体収納部2に液体10を充填した後、液体吐出装置1を所定温度以上の温度環境下(例えば動物の体内)におく。これにより、駆動気体源62から駆動気体40が発生し、気体発生部42内の気圧が上昇していく。なお、液体10を充填する前に、液体吐出装置1が所定温度以上の温度環境下におかれていた場合には、既に、駆動気体源62から駆動気体40が発生して、気体発生部42内の気圧が上昇した状態になっている。その後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する。駆動部47は、その制御信号に基いて、給気弁44を駆動して、給気路43aを開く。これにより、気体発生部42内の気圧と気体バネ41内の気圧が同じになるように、気体発生部42内の駆動気体40が気体バネ41に供給される。そして、駆動部47は、給気弁44の駆動を停止して、給気路43aを閉じる。
このとき、気体バネ41内の気圧は、気体バネ41外の気圧よりも高くなっている。すなわち、気体バネ41内の駆動気体40は、圧縮された状態になっている。従って、気体バネ41内の駆動気体40の圧縮された状態から膨張しようとする(弾性変形していない元の状態に戻ろうとする)復元力によって、動力伝達体53が移動側蓋体23を押しながら固定側蓋体22側に移動していく。これにより、液体収納部2の容積が縮小していき、容積の縮小していく液体収納部2からカプセル4外に液体10が吐出されていく。つまり、本実施形態では、駆動気体40が気体発生部42から気体バネ41に供給されて、気体バネ41内の気圧が気体バネ41外の気圧よりも高くなることにより、動力源3の(気体バネ41の)復元力のもとになるエネルギーをチャージアップするようになっている。そして、動力源3が気体バネ41の復元力(駆動気体40の膨張しようとする復元力)を利用して液体収納部2の容積を縮小させていくことにより、液体収納部2に収納された液体10がカプセル4外に吐出されていく。
本実施形態の液体吐出装置1によれば、上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。また、動力源3は、駆動気体40を用いたものであるため、駆動気体40の圧力を調整する(給気弁44及び排気弁46を動作させる)ことにより、動力源3の復元力を調整して、液体10の時間あたりの吐出量を調整することができる。
本実施形態では、給気弁44及び排気弁46を動作させるのに電力を利用するが、これらの電力は、液体10を液体収納部2に充填するときに、一時的に排気弁46を駆動する(排気路45aを開く)だけの電力、及び、気体バネ41に復元力を持たせるために、一時的に給気弁44を駆動する(給気路43aを開く)だけの電力である。これらの電力は、液体10を吐出する動力(液体収納部2の容積を変化させる動力)に電力を利用する場合と比較して、少ないものである。従って、液体10を吐出する動力に電力を利用する場合よりも、電力の利用が少なくて済み、省電力である。
なお、本実施形態において、駆動部47は、カプセル4の外部から空間伝送される電力を受電する受電部を有し、カプセル4の外部から空間伝送される電力により給気弁44及び排気弁46を動作させるようになっていてもよい。また、駆動部47は、タイマを内蔵し、タイマの出力に基いて給気弁44を動作させるようになっていてもよい。また、液体収納部2は、上記図4の構成と同様の構成であってもよい。この場合、動力伝達体53は、ピストン26に繋がれる。また、容器61の装填孔61aは、容器61内とカプセル4外とを連通していて、駆動気体源62をカプセル4外から装填孔61aを通して容器61内に装填するようになっていてもよい。
図6は、さらに変形実施形態による液体吐出装置の構成を示す。本実施形態の液体吐出装置1は、動力源3の気体発生部42及び駆動部47の構成が上記実施形態と異なっている。本実施形態では、気体発生部42は、上記実施形態の構成に加え、駆動気体源62に含まれている液体(駆動気体40を発生させるための液体)を電気分解するための電解電極68をさらに有する。また、駆動気体源62に含まれている液体が上記実施形態と異なっている。本実施形態では、駆動気体源62に含まれている液体は、電気分解によって気体を発生する液体である。電気分解によって発生した気体が駆動気体40となる。このような液体は、例えばポリエチレンオキシド、ポリアクリルニトリル、ポリフッ化ビリニデン、ポリメチルメタクリレート等を用いることができる。
駆動部47は、上記実施形態と同様に給気弁44及び排気弁46を動作させることに加え、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、電池の電力により電解電極68への通電、通電停止を行う。液体収納部2への液体10の充填は、電解電極68に通電していない状態で、上記実施形態と同様に行われる。液体収納部2に液体10を充填した後、カプセル4の外部の通信手段から気体発生開始の旨の制御信号を無線送信する。駆動部47は、その制御信号に基いて、電解電極68に通電を開始する。これにより、駆動気体源62に含まれている液体(駆動気体40を発生させるための液体)が電気分解されて、駆動気体源62から駆動気体40が発生し、気体発生部42内の気圧が上昇していく。そして、気体発生部42内の気圧が所定の圧力まで上昇すると(このことは、所定の時間が経過したことで判断される)、カプセル4の外部の通信手段から気体発生停止の旨の制御信号を無線送信する。駆動部47は、その制御信号に基いて、電解電極68への通電を停止する。
その後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する。駆動部47は、その制御信号に基いて、上記実施形態と同様に、給気弁44を駆動、駆動停止して給気路43aを開閉する。これにより、上記実施形態と同様に、気体発生部42内の駆動気体40が気体バネ41に供給され、液体収納部2に収納された液体10がカプセル4外に吐出されていく。
本実施形態の液体吐出装置1によれば、上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。なお、本実施形態では、給気弁44及び排気弁46を動作させるのに加え、駆動気体40を発生させるために電解電極68に通電するのに電力を利用するが、これらの電力は、液体10を吐出する動力に電力を利用する場合と比較して、少ないものである。
図7は、さらに変形実施形態による液体吐出装置の構成を示す。本実施形態の液体吐出装置1は、動力源3の気体発生部42及び駆動部47の構成が上記実施形態と異なっている。本実施形態では、気体発生部42は、上記実施形態の構成に加え、駆動気体源62を加熱するための電熱線69をさらに有する。また、駆動気体源62に含まれている液体(駆動気体40を発生させるための液体)が上記実施形態と異なっている。本実施形態では、駆動気体源62に含まれている液体は、加熱されることによって気体を発生する液体である。加熱によって発生した気体が駆動気体40となる。
駆動部47は、上記実施形態と同様に給気弁44及び排気弁46を動作させることに加え、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、電池の電力により電熱線69への通電、通電停止を行う。液体収納部2への液体10の充填は、電熱線69に通電していない状態で、上記実施形態と同様に行われる。液体収納部2に液体10を充填した後、カプセル4の外部の通信手段から気体発生開始の旨の制御信号を無線送信する。駆動部47は、その制御信号に基いて、電熱線69に通電を開始する。これにより、駆動気体源62に含まれている液体(駆動気体40を発生させるための液体)が加熱されて、駆動気体源62から駆動気体40が発生し、気体発生部42内の気圧が上昇していく。そして、気体発生部42内の気圧が所定の圧力まで上昇すると(このことは、所定の時間が経過したことで判断される)、カプセル4の外部の通信手段から気体発生停止の旨の制御信号を無線送信する。駆動部47は、その制御信号に基いて、電熱線69への通電を停止する。
その後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する。駆動部47は、その制御信号に基いて、上記実施形態と同様に、給気弁44を駆動、駆動停止して給気路43aを開閉する。これにより、上記実施形態と同様に、気体発生部42内の駆動気体40が気体バネ41に供給され、液体収納部2に収納された液体10がカプセル4外に吐出されていく。
本実施形態の液体吐出装置1によれば、上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。なお、本実施形態では、給気弁44及び排気弁46を動作させるのに加え、駆動気体40を発生させるために電熱線69に通電するのに電力を利用するが、これらの電力は、液体10を吐出する動力に電力を利用する場合と比較して、少ないものである。
<第2の実施形態>
図8(a)(b)は、第2の実施形態による液体吐出装置の構成を示す。本実施形態の液体吐出装置1は、液体収納部2の形状及びカプセル4の形状が上記第1の実施形態と異なっている。
本実施形態では、液体収納部2は、ベローズ21の伸縮方向の寸法が上記第1の実施形態よりも小さくなっており、ベローズ21の伸縮方向と直交する方向の寸法が上記第1の実施形態よりも大きくなっている。また、液体吐出管24がベローズ21の伸縮方向と直交する方向に伸びている。液体収納部2の容積は、上記第1の実施形態と同程度である。カプセル4は、ベローズ21の伸縮方向と直交する面の断面形状が円形のコイン形状をしている。カプセル4の大きさは、直径が1cm程度、厚さが5mm程度である。なお、本実施形態では、液体収納部2の固定側蓋体22と動力源3の固定体32は、支持体39を介して互いに繋がっている。本実施形態の液体吐出装置1によれば、上記第1の実施形態と同様の作用、効果が得られる。なお、本実施形態において、動力源3は、上記図2の構成と同様の構成であってもよい。また、上記糸状部材5をさらに備えていてもよい。
図9、図10(a)(b)、図11は、上記の変形実施形態による液体吐出装置の構成を示す。本実施形態の液体吐出装置1は、液体収納部2及び動力源3の構成が上記実施形態と異なっている。本実施形態では、液体収納部2は、内部が中空のチューブ28を用いたものである。液体収納部2は、チューブ28と、チューブ28を保持するチューブ保持体29と、液体10を吐出するための液体吐出管24とを有する。
チューブ28は、柔軟性を有していて変形自在である。但し、チューブ28は、伸縮性及び弾性は有していない。つまり、チューブ28は、力が加えられると変形し、力が加えられなくなると、その変形した形状を保つ。チューブ28内の空間が液体収納空間2aであり、液体収納空間2a内に液体10が収納される。チューブ保持体29は、円環状に形成されており、チューブ保持体29の内周面は円になっている。チューブ28は、チューブ保持体29の内周面に沿って円弧状に配置されており、チューブ保持体29の内周面に接着されて保持されている。チューブ保持体29は、不図示の固定部材を介してカプセル4に固定されている。
液体吐出管24は、基端側がチューブ28に繋がっており、先端側がカプセル4の外部に露出している。液体吐出管24は、チューブ保持体29と一体的に構成されている。液体吐出路24aは、チューブ28の孔28aを通じて、液体収納空間2aとカプセル4外の空間とを連通している。液体収納部2は、液体吐出路24aから以外は、液体や気体の出入りがないように構成されている。チューブ28が変形すると、液体収納部2の容積(液体収納空間2aの体積)が変化する。チューブ28は、液体10を視認できるように、透明又は半透明の材料によって作製されている。
動力源3は、螺旋状に巻かれた弾性体である巻きバネ71を用いたものである。すなわち、動力源3は、巻きバネ71と、巻きバネ71を固定しておくための固定体72と、巻きバネ71の復元力を液体収納部2に伝達するための動力伝達体である回転軸73、回転レバー74、及びローラ75と、これらを支持する支持体76とを有する。巻きバネ71は、一端側が固定体72に固定的に繋がっており、他端側が取付部材79を介して回転軸73に固定的に繋がっている。固定体72は、支持体76に固定的に支持されている。回転軸73は、支持体76に回転自在に支持されている。支持体76は、チューブ保持体29と固定的に繋がっている。支持体76とチューブ保持体29は、一体的に構成されている。また、支持体76は、不図示の固定部材を介してカプセル4に固定されている。
回転レバー74は、回転軸73に固定的に連結されており、ローラ75は、回転レバー74の先端に回転自在に取付けられている。ローラ75は、チューブ保持体29の内周面とローラ75との間にチューブ28があるように、回転レバー74に取付けられている。回転軸73の延長線は、チューブ保持体29の内周面の円の中心を通っており、また、回転軸73の延長線上からローラ75の外端までの距離は、チューブ保持体29の内周面の円の半径と同じになっている(但し、チューブ28の厚みは考慮していない)。従って、回転軸73が回転すると、回転レバー74が回転し、ローラ75は、チューブ保持体29との間にチューブ28を挟んで、チューブ28を押し潰しながら、チューブ保持体29の内周面に沿って移動する。ローラ75の幅は、チューブ28の幅よりも大きくなっている。ローラ75は、回転レバー74が固定体72に接触することで、チューブ28の孔28aの位置を通過しないようになっている。固定体72は、ローラ75が孔28aの位置を通過しないように回転レバー74の回転を規制する役割を担っている。
巻きバネ71は、弾性変形していない状態から巻きバネ71の他端側(回転軸73に繋がっている側)を時計回りの回転方向(図9中に示す矢印Pの回転方向)と反対方向に巻き上げた状態で固定体72及び回転軸73に繋がれている。従って、回転軸73は、巻きバネ71の他端側が時計回りの回転方向に移動しようとする(弾性変形していない元の状態に戻ろうとする)復元力によって、回転レバー74を介して、ローラ75を時計回りの回転方向に押している。また、巻きバネ71は、回転レバー74が固定体72に時計回りの回転方向に接触している状態(図9に示される状態)でも、弾性変形していない状態から巻き上げた状態となっているように設計されている。つまり、巻きバネ71は、回転レバー74が固定体72に時計回りの回転方向に接触している状態でも、復元力を有するようになっている。従って、回転軸73は、回転レバー74が固定体72に時計回りの回転方向に接触してローラ75がそれ以上は移動できない状態でも、巻きバネ71の復元力によって、ローラ75を時計回りの回転方向に押している。
このように構成された液体吐出装置1において、液体収納部2に液体10が充填されていないときには、回転レバー74が巻きバネ71の復元力によって固定体72に時計回りの回転方向に押し付けられていて、ローラ75がチューブ28の孔28aよりも時計回りの回転方向と反対方向側にある状態になっている(図9参照)。チューブ28内のローラ75よりも末端側(ローラ75よりも時計回りの回転方向と反対方向側)の部分には、空気(及び他の気体や液体)は入っていない。なお、チューブ28の末端に、チューブ28内のローラ75よりも末端側の部分の空気を抜くための空気抜き孔が設けられていてもよい。
液体収納部2への液体10の充填は、上記第1の実施形態と同様に行われる。但し、本実施形態では、注入する液体10の圧力によって、チューブ28が膨らみながらローラ75を時計回りの回転方向と反対方向に押していき、回転レバー74及び回転軸73が時計回りの回転方向と反対方向に回転していく。これにより、巻きバネ71の他端側が時計回りの回転方向と反対方向に巻き上げられていき、また、液体収納部2の容積が増大していき、容積の増大していく液体収納部2内に液体10が注入されていく。本実施形態では、液体10を液体収納部2に充填するときの液体10の圧力によって、巻きバネ71が巻き上げられることにより、動力源3の(巻きバネ71の)復元力のもとになるエネルギーをチャージアップするようになっている。
液体収納部2に液体10を充填した後、液体吐出路24aを開放すると、巻きバネ71の巻き上げられた状態から戻ろうとする(弾性変形していない元の状態に戻ろうとする)復元力によって、回転軸73及び回転レバー74が時計回りの回転方向に回転し、ローラ75がチューブ28を押し潰しながら時計回りの回転方向に移動していく。これにより、液体収納部2の容積が縮小していき、容積の縮小していく液体収納部2からカプセル4外に液体10が吐出されていく(図10(a)、図11参照)。つまり、本実施形態では、動力源3が巻きバネ71の元の状態に戻ろうとする復元力を利用して液体収納部2の容積を縮小させていくことにより、液体収納部2に収納された液体10がカプセル4外に吐出されていく。その後、回転レバー74が固定体72に接触するまで、ローラ75がチューブ28を押し潰しながら時計回りの回転方向に移動していって、液体収納部2の容積が縮小していき、液体収納部2から液体10が吐出されていく。巻きバネ71は、回転レバー74が固定体72に接触した状態でも、復元力を有しているため、回転レバー74が固定体72に接触するまで、液体収納部2の容積を縮小させて、液体10を吐出させることが可能である。巻きバネ71の弾性係数、及び液体吐出路24aの断面積は、液体収納部2に充填された液体10が所定時間(例えば3日程度)かけて吐出されるように設定されている。
本実施形態の液体吐出装置1によれば、上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。また、回転軸73、回転レバー74、及びローラ75の単純な回転運動によって液体収納部2の容積を変化させるため、液体吐出装置1の構成が簡素である。また、液体収納部2は、チューブ28を用いたものであるため、液体収納部2の構成が簡素である。また、動力源3は、巻きバネ71を用いたものであるため、動力源3の力を回転運動によって液体収納部2に伝達して液体収納部2の容積を変化させる構成において、動力源3の構成が簡素である。
なお、本実施形態において、上記糸状部材5をさらに備えていてもよい。この場合、糸状部材5の一端側は、回転レバー74に繋がれる。また、回転レバー74及びローラ75に代えて回転軸73の回転運動を直線運動に変換するスクリューを用い、また、液体収納部2として上記図1又は図4と同様の構成のものを用い、スクリューの直線運動によって液体収納部2の容積を縮小させて液体10を吐出するようにしてもよい。
<第3の実施形態>
図12は、第3の実施形態による液体吐出装置の構成を示す。本実施形態の液体吐出装置1は、上記第1の実施形態の構成に加え、動力源3による液体収納部2の容積の変化を制御する制御部100をさらに備える。制御部100は、液体収納部2の液体吐出路24aを開く状態と閉じる状態とに切換える吐出弁101を有する。また、制御部100は、吐出弁101を動作させる駆動部102と、カプセル4の外部から無線送信される制御信号を受信する受信部(不図示)と、吐出弁101を動作させるための電力を供給する電池(不図示)とを有する。吐出弁101は、液体吐出路24aに設けられており、駆動部102によって動作されて、液体吐出路24aを開く状態と閉じる状態とに切換える。吐出弁101は、駆動部102によって駆動されていないときには、液体吐出路24aを閉じており、駆動部102によって駆動されることにより、液体吐出路24aを開く。
図13(a)(b)、図14(a)(b)は、吐出弁101の構成を示す。吐出弁101は、液体吐出管24の途中に設けられた中継管111と、中継管111の内部に移動自在に設けられた棒状磁石112と、棒状磁石112をガイドする磁石ガイド113と、棒状磁石112を移動させるための安定化磁性体114及びコイル115とを有する。中継管111は、内周面が円柱状の円柱部117と、内周面が円錐状の円錐部118とを有する。円柱部117の管内径(円柱部117の内周面の径)は、液体吐出路24aの径よりも大きくなっている。円錐部118の管内径(円錐部118の内周面の径)は、円柱部117側の端部において円柱部117の管内径と等しく、液体吐出管24に近づくほど小さくなり、液体吐出管24側の端部において液体吐出路24aの径と等しくなっている。すなわち、円錐部118の内周面は、液体吐出管24に近づくにつれて細くなる円錐状になっている。
棒状磁石112は、円柱状に形成されている。但し、棒状磁石112の端部は、球面状に形成されている。棒状磁石112の径は、液体吐出路24aの径よりも大きく、かつ、円柱部117の管内径よりも小さい。磁石ガイド113は、円柱部117の内周面から突出しており、棒状磁石112を移動自在に支持している。磁石ガイド113は、円柱部117の内周面の周方向に所定の間隔を空けて、複数設けられている。これにより、棒状磁石112を移動自在に支持しつつ、隣り合う磁石ガイド113同士の間の空間によって、液体10の流路を確保している。
安定化磁性体114は、中継管111の外部(液体吐出管24の外部でもある)において、液体吐出管24の先端側の円錐部118と液体吐出管24と接続部付近に取付けられている。コイル115は、中継管111の外部において、円柱部117の外周面に取付けられている。棒状磁石112は、安定化磁性体114側(液体吐出管24の先端側)にN極があり、コイル115側にS極がある。コイル115は、駆動部102によって駆動(通電)される。コイル115は、駆動されることによって、棒状磁石112を引き付ける磁力を発生する。
コイル115が駆動されていないときには、棒状磁石112は、棒状磁石112の磁力によって安定化磁性体114に引き付けられて、円錐部118の内周面に接している。すなわち、棒状磁石112が液体吐出路24aを塞いでいて、中継管111の管内空間と液体吐出路24aとが連通しておらず、液体吐出路24aが閉じた状態になっている(図13(a)参照)。コイル115が駆動されると、棒状磁石112は、コイル115の磁力によってコイル115側(安定化磁性体114と反対側)に移動して、円錐部118の内周面から離れる。これにより、中継管111の管内空間と液体吐出路24aとが連通して、液体吐出路24aが開いた状態になる(図14(a)参照)。コイル115が駆動停止されると、コイル115の磁力がなくなり、棒状磁石112は、棒状磁石112の磁力によって安定化磁性体114側に移動して、円錐部118の内周面に接する。これにより、液体吐出路24aが閉じた状態になる(図13(a)参照)。
制御部100は、受信部により受信した制御信号に基いて、すなわち、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、駆動部102によって電池の電力により吐出弁101を動作させる。すなわち、制御部100は、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、駆動部102によって電池の電力により吐出弁101を駆動(コイル115を駆動)して、液体吐出路24aを開いた状態にし、また、駆動部102による吐出弁101の駆動を停止して、液体吐出路24aを閉じた状態にする。制御部100は、吐出弁101を動作させて、液体吐出路24aを開いた状態と閉じた状態とに切換えることにより、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御し、液体収納部2からカプセル4外への液体10の吐出を制御する。
液体収納部2への液体10の充填は、以下のようにして行われる。まず、カプセル4の外部の通信手段から液体充填開始の旨の制御信号を無線送信する。制御部100は、その制御信号に基いて、吐出弁101を駆動して、液体吐出路24aを開く。そして、この状態で、上記第1の実施形態と同様に、液体10を液体収納部2に注入する。液体10の注入を終えると、カプセル4の外部の通信手段から液体充填完了の旨の制御信号を無線送信する。制御部100は、その制御信号に基いて、吐出弁101の駆動を停止して、液体吐出路24aを閉じる。これにより、液体収納部2に液体10が収納された状態で、液体収納部2からカプセル4外への液体10の吐出が停止している状態となる。液体収納部2への液体10の充填は、このようにして行われる。
液体収納部2に液体10を充填した後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信すると、制御部100は、その制御信号に基いて、吐出弁101を駆動して、液体吐出路24aを開く。これにより、上記第1の実施形態と同様に、動力源3の力によって液体収納部2の容積が縮小されていき、液体収納部2からカプセル4外に液体10が吐出されていく。すなわち、伸縮バネ31の復元力によって、動力伝達体33が移動側蓋体23を押しながら固定側蓋体22側に移動していくことにより、液体収納部2の容積が縮小されていき、液体収納部2から液体10が吐出されていく。また、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出停止の旨の制御信号を無線送信すると、制御部100は、その制御信号に基いて、吐出弁101の駆動を停止して、液体吐出路24aを閉じる。これにより、動力源3の力による液体収納部2の容積の縮小が停止し、液体収納部2からの液体10の吐出が停止する。
その後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、制御部100は、吐出弁101を駆動して、液体吐出路24aを開く。また、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出停止の旨の制御信号を無線送信する都度、制御部100は、吐出弁101の駆動を停止して、液体吐出路24aを閉じる。これにより、その後、液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、液体10の吐出が開始され、液体吐出停止の旨の制御信号を無線送信する都度、液体10の吐出が停止する。すなわち、液体収納部2に液体10を充填した後、液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、その後に液体吐出停止の旨の制御信号を無線送信するまで(又はベローズ21が完全に縮んだ状態になるまで)の間、液体10が吐出される。
本実施形態の液体吐出装置1によれば、上記第1の実施形態と同様の作用、効果が得られる。また、制御部100によって、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御することにより、液体10の吐出を制御することができる。また、制御部100は、吐出弁101によって液体吐出路24aを開いた状態と閉じた状態とに切換えることにより、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御する構成であるため、簡単な構成によって、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御して、液体10の吐出を制御することができる。また、制御部100は、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、吐出弁101を動作させるため、液体吐出開始の旨の制御信号及び液体吐出停止の旨の制御信号の送信タイミングを調整することにより、液体10を所望のタイミングで所望の量だけ吐出することができる。
本実施形態では、吐出弁101を動作させるのに電力を利用するが、この電力は、液体収納部2に液体10を充填するとき及び液体収納部2から液体10を吐出するときに吐出弁101を駆動する(液体吐出路24aを開く)だけの電力である。この電力は、液体10を吐出する動力(液体収納部2の容積を変化させる動力)に電力を利用する場合と比較して、少ないものである。従って、液体10を吐出する動力に電力を利用する場合よりも、電力の利用が少なくて済み、省電力である。
なお、本実施形態において、制御部100は、カプセル4の外部から空間伝送される電力を受電する受電部を有し、カプセル4の外部から空間伝送される電力により吐出弁101を動作させるようになっていてもよい。また、制御部100は、タイマを有し、液体収納部2に液体10を充填した後、タイマの出力に基いて吐出弁101を動作させるようになっていてもよい。また、液体収納部2及び動力源3は、上記図2、図4〜図9と同様の構成であってもよい。また、上記糸状部材5をさらに備えていてもよい。この場合、液体10の充填は、吐出弁101を駆動して、液体吐出路24aを開いた状態で、糸状部材5を引っ張って動力源3の復元力を増大させ、この状態で液体吐出路24aから液体10を注入することにより行われる。
<第4の実施形態>
図15は、第4の実施形態による液体吐出装置の構成を示す。本実施形態の液体吐出装置1は、上記実施形態の構成に加え、動力源3による液体収納部2の容積の変化を制御する制御部100をさらに備える。また、糸状部材5のカプセル4外への引き出し方が上記実施形態と異なっている。本実施形態の液体吐出装置1は、液体10の吐出精度の高精度化を図るものである。制御部100は、動力源3の力(伸縮バネ31の復元力)を液体収納部2に伝達する状態と伝達しない状態とに切換える動力伝達規制機構121を有する。また、制御部100は、動力伝達規制機構121を動作させる駆動部(不図示)と、カプセル4の外部から無線送信される制御信号を受信する受信部(不図示)と、動力伝達規制機構121を動作させるための電力を供給する電池(不図示)とを有する。
動力伝達規制機構121は、カプセル4に回転自在に支持された回転軸131と、回転軸131に固定的に連結された大径糸車132、小径糸車133、及び雁木車134と、雁木車134に係合、係合解除される係合レバー135と、係合レバー135を動作させるための電磁石136とを有する。大径糸車132の径は、小径糸車133の径及び雁木車134の径よりも大きく、小径糸車133の径は、大径糸車132の径及び雁木車134の径よりも小さい。糸状部材5は、上記実施形態と同様に、一端側が動力源3の動力伝達体33に固定的に接続されており、他端側がカプセル4の外部に露出している。但し、本実施形態では、糸状部材5の途中の箇所が大径糸車132及び小径糸車133に巻き付けられている。具体的には、糸状部材5は、動力側糸状部材5bと引出側糸状部材5cとを有しており、動力側糸状部材5bは、一端側が動力源3の動力伝達体33に固定的に接続され、他端側が小径糸車133に巻き付けられており、引出側糸状部材5cは、一端側が大径糸車132に巻き付けられ、他端側がカプセル4の外部に露出されている。
動力側糸状部材5bは、動力伝達体33と小径糸車133との間において弛みのないように、小径糸車133に巻き付けられている。従って、動力伝達体33が固定側蓋体22側に移動するとき、動力側糸状部材5bが動力伝達体33に引っ張られて、小径糸車133が回転し、大径糸車132と雁木車134も回転して、引出側糸状部材5cが大径糸車132に巻き付けられてカプセル4内に引き込まれる。また、引出側糸状部材5cがカプセル4外から引っ張れると、大径糸車132が逆方向に回転し、小径糸車133と雁木車134も逆方向に回転して、動力側糸状部材5bが小径糸車133に巻き付けられて動力伝達体33を引っ張り、動力伝達体33が動力側糸状部材5bに引っ張られて固定側蓋体22と反対側に移動する。雁木車134は、複数の移動爪137を有する。複数の移動爪137は、雁木車134の回転方向に等間隔に設けられている。
係合レバー135は、支軸138によって回動自在に支持されており、移動爪137に係合、係合解除される留め外し爪139を有する。留め外し爪139は、係合レバー135の一端側に設けられている。電磁石136は、駆動部(不図示)によって駆動(電磁石136のコイルに通電)される。電磁石136は、駆動されることによって磁力を発生し、その磁力によって係合レバー135の他端側(留め外し爪139と反対側)を引き付ける。
電磁石136が駆動されていないときには、係合レバー135は、係合レバー135の自重によって(又は不図示の弾性バネの力によって)、留め外し爪139が移動爪137と係合し得る位置(移動爪137の移動経路上)に進出している。電磁石136が駆動されると、電磁石136の磁力によって、係合レバー135の他端側(留め外し爪139と反対側)が電磁石136に引き付けられ、これにより、係合レバー135は、留め外し爪139が雁木車134から後退するように回動する。このとき、留め外し爪139は、移動爪137と係合し得えない位置に後退する。電磁石136が駆動停止されると、電磁石136の磁力がなくなり、係合レバー135は、係合レバー135の自重によって(又は不図示の弾性バネの力によって)、留め外し爪139が雁木車134に向かって進出するように回動し、留め外し爪139が移動爪137と係合し得る位置に進出する。
留め外し爪139が移動爪137と係合していないときは、雁木車134は回転することができ、これにより、動力伝達体33は固定側蓋体22側に移動することができる。従って、このときは、上記実施形態と同様に、伸縮バネ31の復元力によって、動力伝達体33が移動側蓋体23を固定側蓋体22側に押すことになり、動力源3の力(伸縮バネ31の復元力)が液体収納部2に伝達されることになる。一方、留め外し爪139が移動爪137と係合しているときは、雁木車134は回転することができず、これにより、動力伝達体33は固定側蓋体22側に移動することができない。従って、このときは、動力伝達体33が移動側蓋体23を押さないことになり、動力源3の力が液体収納部2に伝達されないことになる。動力伝達規制機構121は、動力伝達体33の位置(動力源3の力による動力伝達体33の移動)を規制する役割を担っている。また、動力伝達規制機構121は、留め外し爪139と移動爪137との係合、係合解除による雁木車134の回転角度規制を、小径糸車133と動力側糸状部材5bとにより直進位置規制に変換して、動力伝達体33の位置を規制するようになっている。
制御部100は、受信部により受信した制御信号に基いて、すなわち、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、電池の電力により動力伝達規制機構121を動作させる。すなわち、制御部100は、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、駆動部によって電池の電力により電磁石136を駆動し、また、駆動部による電磁石136の駆動を停止する。そして、制御部100は、電磁石136を駆動、駆動停止することにより、係合レバー135を動作(留め外し爪139を後退、進出)させて、動力源3の力が液体収納部2に伝達される状態と伝達されない状態とに切換える。制御部100は、動力伝達規制機構100を動作させて、動力源3の力が液体収納部2に伝達される状態と伝達されない状態とに切換えることにより、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御し、液体収納部2からカプセル4外への液体10の吐出を制御する。
液体収納部2への液体10の充填は、以下のようにして行われる。まず、カプセル4の外部の通信手段からチャージアップ開始の旨の制御信号を無線送信する。制御部100は、その制御信号に基いて、電磁石136を駆動して、留め外し爪139を後退させる。カプセル4の外部から引出側糸状部材5cを引っ張る。これにより、大径糸車132が回転して小径糸車133(及び雁木車134)が回転し、動力伝達体33が動力側糸状部材5bに引っ張られ、上記実施形態と同様に、動力伝達体33が伸張バネ31を伸張しながら固定側蓋体22と反対側に移動し、また、移動側蓋体23がベローズ21を伸ばしながら固定側蓋体22と反対側に移動して、液体収納部2の容積が増大する。続いて、カプセル4の外部の通信手段からチャージアップ完了の旨の制御信号を無線送信する。制御部100は、その制御信号に基いて、電磁石136の駆動を停止して、留め外し爪139を進出させる。そして、カプセル4の外部からの引出側糸状部材5cの引っ張りを解除する。これにより、留め外し爪139が移動爪137と係合されて、動力源3の力(伸縮バネ31の復元力)が液体収納部2に伝達されない状態になり、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化が起らない状態になる。そして、この状態で、上記実施形態と同様に、液体10を液体収納部2に注入する。これにより、液体収納部2に液体10が収納された状態で、液体収納部2からカプセル4外への液体10の吐出が停止している状態となる。液体収納部2への液体10の充填は、このようにして行われる。
液体収納部2に液体10を充填した後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信すると、制御部100は、その制御信号に基いて、電磁石136を駆動して、留め外し爪139を後退させる。これにより、留め外し爪139と移動爪137との係合が解除されて、動力源3の力が液体収納部2に伝達される状態になり、上記実施形態と同様に、動力源3の力によって液体収納部2の容積が縮小されていき、液体収納部2からカプセル4外に液体10が吐出されていく。すなわち、伸縮バネ31の復元力によって、動力伝達体33が移動側蓋体23を押しながら固定側蓋体22側に移動していくことにより、液体収納部2の容積が縮小されていき、液体収納部2から液体10が吐出されていく。このとき、動力伝達体33が移動することにより、小径糸車133が回転し、雁木車134も回転する。そして、制御部100は、電磁石136の駆動を停止して、留め外し爪139を再び進出させる。雁木車134が回転していき、留め外し爪139が次の移動爪137と係合すると、動力源3の力が液体収納部2に伝達されない状態になり、動力源3の力による液体収納部2の容積の縮小が停止し、液体収納部2からの液体10の吐出が停止する。
その後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、制御部100は、上記と同様に、留め外し爪139を後退させた後に再び進出させる。これにより、その後、液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、留め外し爪139と移動爪137が次に係合するまで液体収納部2の容積が縮小されて、液体10が吐出される。すなわち、液体収納部2に液体10を充填した後、液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、液体収納部2の容積が移動爪137の間隔に対応して一定容積ずつ縮小されて、液体10が移動爪137の間隔に対応して一定量ずつ吐出される。
本実施形態の液体吐出装置1によれば、上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。また、制御部100によって、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御することにより、液体10の吐出を制御することができる。また、制御部100は、動力伝達規制機構121によって動力源3の力を液体収納部2に伝達する状態と伝達しない状態とに切換えることにより、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御する構成であるため、簡単な構成によって、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御して、液体10の吐出を制御することができる。また、動力伝達規制機構121は、等間隔に設けられた移動爪137の係合、係合解除により、動力源3の力を液体収納部2に伝達しない状態と伝達する状態とに切換える構成であるため、液体収納部2の容積を移動爪137の間隔に対応する一定容積ずつ変化させて、液体10を移動爪137の間隔に対応する一定量ずつ吐出させることができる。これにより、液体10の吐出精度を高めることができる。また、動力側糸状部材5bは、雁木車134よりも径の小さい小径糸車133に巻き付けられているため、移動爪137の間隔を狭くするのと同様に、移動爪137の係合、係合解除による動力伝達体33の移動量を細分化することができ、移動爪137の間隔に対応する液体10の吐出量を少量化することができる。小径糸車133の径を小さくするほど、動力伝達体33の移動量を細分化することができ、移動爪137の間隔に対応する液体10の吐出量を少量化することができる。これにより、液体10の少量吐出制御を行うことができる。また、引出側糸状部材5cは、小径糸車133よりも径の大きい大径糸車132に巻き付けられているため、引出側糸状部材5cを引っ張って動力源3の復元力のもとになるエネルギーをチャージアップするとき、てこの原理によって弱い力でチャージアップすることができる。大径糸車132の径を大きくするほど、弱い力でチャージアップすることができる。また、大径糸車132と小径糸車133をチャージアップのためと液体10の吐出制御のために使い分けることにより、弱い力でのチャージアップと液体10の少量吐出制御を両立することができる。また、制御部100は、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、動力伝達規制機構121を動作させるため、液体吐出開始の旨の制御信号の送信タイミングを調整することにより、液体10を所望のタイミングで吐出することができる。
制御部100は、動力伝達規制機構121を動作させるのに電力を利用するが、この電力は、液体収納部2に液体10を充填するとき及び液体収納部2から液体10を吐出するときに係合レバー135を動作させる(留め外し爪139を後退させる)だけの電力である。この電力は、液体10を吐出する動力(液体収納部2の容積を変化させる動力)に電力を利用する場合と比較して、少ないものである。従って、液体10を吐出する動力に電力を利用する場合よりも、電力の利用が少なくて済み、省電力である。
なお、本実施形態において、制御部100は、カプセル4の外部から空間伝送される電力を受電する受電部を有し、カプセル4の外部から空間伝送される電力により動力伝達規制機構121を動作させるようになっていてもよい。また、制御部100は、タイマを有し、液体収納部2に液体10を充填した後、タイマの出力に基いて動力伝達規制機構121を動作させるようになっていてもよい。また、液体収納部2及び動力源3は、各々、上記図1、4、8、9と同様の構成であってもよい。
<第5の実施形態>
図16は、第5の実施形態による液体吐出装置の構成を示す。本実施形態の液体吐出装置1は、液体収納部2及び動力源3の構成が上記第1の実施形態と異なっている。また、動力源3による液体収納部2の容積の変化を制御する制御部100をさらに備える。本実施形態の液体吐出装置1は、液体10の吐出精度の高精度化を図るものである。液体収納部2は、主収納部81と、主収納部81よりも容積の小さい副収納部82と、主収納部81に液体10を注入するための液体注入管83と、主収納部81から副収納部82に液体10を供給するための液体供給管84と、液体10を吐出するための液体吐出管24とを有する。
主収納部81及び副収納部82は、各々、上記図1の液体収納部2と同様の構成である。但し、主収納部81は、上記図1の液体吐出管24に代えて、液体供給管84を有している。また、副収納部82は、上記図1の構成に加え、液体供給管84を有している。液体供給管84は、主収納部81と副収納部82との間に接続されており、液体供給管84内の液体供給路84aが主収納部81内と副収納部82内とを連通している。液体注入管83は、液体供給管84から分岐しており、液体注入管83内の液体注入路83aが液体供給路84aとカプセル4外の空間とを連通している。液体吐出管24は、副収納部82に繋がっており、液体吐出管24内の液体吐出路24aが副収納部82内とカプセル4外の空間とを連通している。動力源3は、主収納部81の容積を変化させる主動力源91と、副収納部82の容積を変化させる副動力源92とを有する。主動力源91及び副動力源92は、各々、上記図2の動力源3と同様の構成である。
制御部100は、液体供給路84aを開く状態と閉じる状態とに切換える供給弁141と、液体吐出路24aを開く状態と閉じる状態とに切換える吐出弁142とを有する。また、制御部100は、供給弁141及び吐出弁142を動作させる駆動部143と、カプセル4の外部から無線送信される制御信号を受信する受信部(不図示)と、供給弁141及び吐出弁142を動作させるための電力を供給する電池(不図示)とを有する。供給弁141は、液体注入路83aと副収納部82との間において、液体供給路84aに設けられており、駆動部143によって動作されて、液体供給路84aを開く状態と閉じる状態とに切換える。供給弁141は、駆動部143によって駆動されていないときには、液体供給路84aを閉じており、駆動部143によって駆動されることにより、液体供給路84aを開く。
吐出弁142は、液体吐出路24aに設けられており、駆動部143によって動作されて、液体吐出路24aを開く状態と閉じる状態とに切換える。吐出弁142は、駆動部143によって駆動されていないときには、液体吐出路24aを閉じており、駆動部143によって駆動されることにより、液体吐出路24aを開く。供給弁141及び吐出弁142は、上記実施形態の吐出弁101と同様の構成である。
制御部100は、受信部により受信した制御信号に基いて、すなわち、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、駆動部143によって電池の電力により供給弁141及び吐出弁142を動作させる。すなわち、制御部100は、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、駆動部143によって電池の電力により供給弁141及び吐出弁142を駆動して、液体供給路84a及び液体吐出路24aを開いた状態にし、また、駆動部143による供給弁141及び吐出弁142の駆動を動停止して、液体供給路84a及び液体吐出路24aを閉じた状態にする。制御部100は、供給弁141及び吐出弁142を動作させて、液体供給路84a及び液体吐出路24aを開いた状態と閉じた状態とに切換えることにより、主動力源91の力による主収納部81の容積の変化及び副動力源92の力による副収納部82の容積の変化を制御し、主収納部81から副収納部82への液体10の供給、及び副収納部82からカプセル4外への液体10の吐出を制御する。
液体収納部2への液体10の充填は、以下のようにして行われる。まず、カプセル4の外部の通信手段から液体充填開始の旨の制御信号を無線送信する。制御部100は、その制御信号に基いて、供給弁141を駆動して、液体供給路84aを開く。封止栓89を外して、液体注入路83aから、上記第1の実施形態と同様の手法で、液体10を注入する。注入する液体10の圧力によって、主収納部81及び副収納部82の容積が増大していきながら、主収納部81内及び副収納部82内に液体10が注入されていき、また、主動力源91及び副動力源92の復元力のもとになるエネルギーがチャージアップされる。液体10の注入を終ると、封止栓89を液体注入路83aに嵌めて、液体注入路83aを封止する。カプセル4の外部の通信手段から液体充填完了の旨の制御信号を無線送信する。制御部100は、その制御信号に基いて、供給弁141の駆動を停止して、液体供給路84aを閉じる。これにより、主収納部81及び副収納部82に液体10が収納された状態で、主収納部81から副収納部82への液体10の供給が停止し、また、副収納部82から(液体収納部2から)カプセル4外への液体10の吐出が停止している状態となる。液体収納部2への液体10の充填は、このようにして行われる。
液体収納部2に液体10を充填した後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信すると、制御部100は、その制御信号に基いて、吐出弁142を駆動して、液体吐出路24aを開く。これにより、副動力源92の復元力によって、副収納部82の容積が縮小していき、副収納部82に収納されている液体10が液体吐出路24aからカプセル4外に吐出されていく。そして、制御部100は、副収納部82内の液体10が全て吐出されると(このことは、所定の時間が経過したことで判断される)、吐出弁142の駆動を停止して、液体吐出路24aを閉じた後、供給弁141を駆動して、液体供給路84aを開く。これにより、主収納部81から副収納部82に液体10が充填される。すなわち、主動力源91の復元力によって、主収納部81の容積が縮小していき、主収納部81に収納されている液体10が液体供給路84aから副収納部82に供給されていく。そして、主収納部81から副収納部82に供給される液体10の圧力によって、副収納部82の容積が増大していきながら、副収納部82内に液体10が注入されていき、また、副動力源92の復元力のもとになるエネルギーがチャージアップされる。そして、制御部100は、副収納部82への液体10の充填が完了すると(このことは、所定の時間が経過したことで判断される)、供給弁141の駆動を停止して、液体供給路84aを閉じる。
その後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、制御部100は、上記と同様に、吐出弁142及び供給弁141を駆動、駆動停止して、液体吐出路24a及び液体供給路84aを開閉する。これにより、その後、液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、上記と同様に、副収納部82からの液体10の吐出が開始され、副収納部82に収納されている液体10が全て吐出されると、液体10の吐出が停止して、副収納部82に液体10が充填される。すなわち、液体収納部2に液体10を充填した後、液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、副収納部82に収納されている液体10が全て吐出されて、液体10が副収納部82の容積に等しい一定量ずつ吐出される。
本実施形態の液体吐出装置1によれば、上記第1の実施形態と同様の作用、効果が得られる。また、制御部100によって、主動力源91及び副動力源92の力による液体収納部2主収納部81及び副収納部82の容積の変化を制御することにより、主収納部81から副収納部82への液体10の充填及び副収納部82からカプセル4外への液体10の吐出を制御することができる。また、制御部100は、供給弁141及び吐出弁142によって液体供給路84a及び液体吐出路24aを開閉することにより、主収納部81及び副収納部82の容積の変化を制御する構成であるため、簡単な構成によって、主収納部81及び副収納部82の容積の変化を制御して、副収納部82への液体10の充填及び副収納部82からの液体10の吐出を制御することができる。また、制御部100は、主収納部81から副収納部82に液体10を充填させて、副収納部82に充填された液体10を吐出させるため、液体10を副収納部82の容積に等しい一定量ずつ吐出させることができる。これにより、液体10の吐出精度を高めることができる。また、制御部100は、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、供給弁141及び吐出弁142を動作させるため、液体吐出開始の旨の制御信号の送信タイミングを調整することにより、液体10を所望のタイミングで吐出することができる。
本実施形態では、供給弁141及び吐出弁142を動作させるのに電力を利用するが、これらの電力は、副収納部82に液体10を充填するときに供給弁141を駆動する(液体供給路84aを開く)だけの電力、及び、副収納部82から液体10を吐出するときに吐出弁142を駆動する(液体吐出路24aを開く)だけの電力である。これらの電力は、液体10を吐出する動力(主収納部81及び副収納部82の容積を変化させる動力)に電力を利用する場合と比較して、少ないものである。従って、液体10を吐出する動力に電力を利用する場合よりも、電力の利用が少なくて済み、省電力である。
なお、本実施形態において、制御部100は、カプセル4の外部から空間伝送される電力を受電する受電部を有し、カプセル4の外部から空間伝送される電力により供給弁141及び吐出弁142を動作させるようになっていてもよい。また、制御部100は、タイマを有し、液体収納部2に液体10を充填した後、タイマの出力に基いて供給弁141及び吐出弁142を動作させるようになっていてもよい。また、主動力源91及び副動力源92は、各々、上記第1の実施形態の動力源3と同様の構成であってもよい。
図17は、変形実施形態による液体吐出装置の構成を示す。本実施形態の液体吐出装置1は、主収納部81、及び副収納部82の構成が上記実施形態と異なっている。本実施形態では、主収納部81及び副収納部82は、各々、上記図4の液体収納部2と同様の構成である。液体収納部2への液体10の充填は、上記実施形態と同様に行われ、また、上記実施形態と同様に、液体収納部2からカプセル4外に液体10が吐出され、上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。
図18は、変形実施形態による液体吐出装置の構成を示す。本実施形態の液体吐出装置1は、上記実施形態の構成に加え、動力源3による液体収納部2の容積の変化を制御する制御部100をさらに備える。本実施形態の液体吐出装置1は、液体10の吐出精度の高精度化を図るものである。制御部100は、動力源3の力(伸縮バネ31の復元力)を液体収納部2に伝達する状態と伝達しない状態とに切換える動力伝達規制機構151を有する。また、制御部100は、動力伝達規制機構151を動作させる駆動部(不図示)と、カプセル4の外部から無線送信される制御信号を受信する受信部(不図示)と、動力伝達規制機構151を動作させるための電力を供給する電池(不図示)とを有する。
動力伝達規制機構151は、動力源3に接続された移動体161と、移動体161に設けられた複数の移動爪162と、移動爪162に係合、係合解除される2つの留め外し爪163a、163bと、留め外し爪163a、163bを動作させる2つの爪動作ユニット164a、164bとを有する。移動体161は、動力源3の動力伝達体33に固定的に繋がれている。従って、動力伝達体33が移動するとき、移動体161及び複数の移動爪162も移動する。複数の移動爪162は、動力伝達体33の移動方向に並んで等間隔に設けられている。また、複数の移動爪162は、移動体161の側面から交互に逆側に突出している。
留め外し爪163a、163bは、各々、爪動作ユニット164a、164bによって進出、後退自在に支持されている。留め外し爪163aと留め外し爪163bは、動力伝達体33の移動方向において、同じ位置に配置されている。爪動作ユニット164a、164bは、各々、留め外し爪163a、163bを動作させるための弾性バネ及び電磁石(いずれも不図示)を内蔵している。爪動作ユニット164a、164bは、駆動部(不図示)によって個別に駆動(電磁石のコイルに通電)される。
留め外し爪163a、163bは、各々、爪動作ユニット164a、164bが駆動されていないときには、爪動作ユニット164a、164bの弾性バネの力によって、移動爪162と係合し得る位置(移動爪162の移動経路上)に進出している。そして、留め外し爪163a、163bは、各々、爪動作ユニット164a、164bが駆動されると、爪動作ユニット164a、164bの電磁石の磁力によって、移動爪162と係合し得えない位置に後退する。また、留め外し爪163a、163bは、各々、爪動作ユニット164a、164bが駆動停止されると、電磁石の磁力がなくなり、爪動作ユニット164a、164bの弾性バネの力によって、移動爪162と係合し得る位置に進出する。
留め外し爪163a、163bのどちらも移動爪162と係合していないときは、移動体161及び複数の移動爪162は移動することができ、これにより、動力伝達体33は移動することができる。従って、このときは、上記実施形態と同様に、伸縮バネ31の復元力によって、動力伝達体33が移動側蓋体23を固定側蓋体22側に押すことになり、動力源3の力(伸縮バネ31の復元力)が液体収納部2に伝達されることになる。一方、留め外し爪163a、163bのどちらかが移動爪162と係合しているときは、移動体161及び複数の移動爪162は移動することができず、これにより、動力伝達体33は移動することができない。従って、このときは、動力伝達体33が移動側蓋体23を押さないことになり、動力源3の力が液体収納部2に伝達されないことになる。
制御部100は、受信部により受信した制御信号に基いて、すなわち、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、電池の電力により動力伝達規制機構151を動作させる。すなわち、制御部100は、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、駆動部によって電池の電力により爪動作ユニット164a、164bを駆動し、また、駆動部による爪動作ユニット164a、164bの駆動を停止する。そして、制御部100は、爪動作ユニット164a、164bを駆動、駆動停止することにより、留め外し爪163a、163bを後退、進出させて、動力源3の力が液体収納部2に伝達される状態と伝達されない状態とに切換える。制御部100は、動力伝達規制機構151を動作させて、動力源3の力が液体収納部2に伝達される状態と伝達されない状態とに切換えることにより、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御し、液体収納部2からカプセル4外への液体10の吐出を制御する。
液体収納部2への液体10の充填は、以下のようにして行われる。まず、カプセル4の外部の通信手段から液体充填開始の旨の制御信号を無線送信する。制御部100は、その制御信号に基いて、爪動作ユニット164a、164bを駆動して、留め外し爪163a、163bの両方を後退させる。そして、液体10を液体収納部2に注入する。液体10の注入を終えると、カプセル4の外部の通信手段から液体充填完了の旨の制御信号を無線送信する。制御部100は、その制御信号に基いて、爪動作ユニット164a、164bの駆動を停止して、留め外し爪163a、163bの両方を進出させる。これにより、留め外し爪163aが最も動力伝達体33側の移動爪162と係合されて、動力源3の力(伸縮バネ31の復元力)が液体収納部2に伝達されない状態になり、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化が起らない状態になる。すなわち、液体収納部2に液体10が収納された状態で、液体収納部2からカプセル4外への液体10の吐出が停止している状態となる。液体収納部2への液体10の充填は、このようにして行われる。
液体収納部2に液体10を充填した後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信すると、制御部100は、その制御信号に基いて、爪動作ユニット164aを駆動して、留め外し爪163aを後退させる。これにより、留め外し爪163aと移動爪162との係合が解除されて、動力源3の力が液体収納部2に伝達される状態になり、上記実施形態と同様に、動力源3の力によって液体収納部2の容積が縮小されていき、液体収納部2からカプセル4外に液体10が吐出されていく。すなわち、伸縮バネ31の復元力によって、動力伝達体33が移動側蓋体23を押しながら固定側蓋体22側に移動していくことにより、液体収納部2の容積が縮小されていき、液体収納部2から液体10が吐出されていく。このとき、動力伝達体33が移動することにより、移動体161及び複数の移動爪162も移動する。そして、制御部100は、爪動作ユニット164aの駆動を停止して、留め外し爪163aを再び進出させる。移動体161及び複数の移動爪162が移動していき、留め外し爪163bが次の移動爪162と係合すると、動力源3の力が液体収納部2に伝達されない状態になり、動力源3の力による液体収納部2の容積の縮小が停止し、液体収納部2からの液体10の吐出が停止する。
その後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信すると、制御部100は、その制御信号に基いて、爪動作ユニット164bを駆動して、留め外し爪163bを後退させる。これにより、留め外し爪163bと移動爪162との係合が解除されて、動力源3の力が液体収納部2に伝達される状態になり、動力源3の力によって液体収納部2の容積が縮小されていき、液体収納部2からカプセル4外に液体10が吐出されていく。そして、制御部100は、爪動作ユニット164bの駆動を停止して、留め外し爪163bを再び進出させる。移動体161及び複数の移動爪162が移動していき、留め外し爪163aが次の移動爪162と係合すると、動力源3の力が液体収納部2に伝達されない状態になり、動力源3の力による液体収納部2の容積の縮小が停止し、液体収納部2からの液体10の吐出が停止する。
その後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、制御部100は、留め外し爪163aを後退させた後に再び進出させる動作と、留め外し爪163bを後退させた後に再び進出させる動作を、交互に行う。これにより、その後、液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、留め外し爪163bと移動爪162が次に係合するまで液体収納部2の容積が縮小されて、液体10が吐出される動作と、留め外し爪163aと移動爪162が次に係合するまで液体収納部2の容積が縮小されて、液体10が吐出される動作が、交互に行われる。すなわち、液体収納部2に液体10を充填した後、液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、液体収納部2の容積が移動爪162の間隔に対応して一定容積ずつ縮小されて、液体10が移動爪162の間隔に対応して一定量ずつ吐出される。
本実施形態の液体吐出装置1によれば、上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。また、制御部100によって、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御することにより、液体10の吐出を制御することができる。また、制御部100は、動力伝達規制機構151によって動力源3の力を液体収納部2に伝達する状態と伝達しない状態とに切換えることにより、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御する構成であるため、簡単な構成によって、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御して、液体10の吐出を制御することができる。また、動力伝達規制機構151は、等間隔に設けられた移動爪162の係合、係合解除により、動力源3の力を液体収納部2に伝達しない状態と伝達する状態とに切換える構成であるため、液体収納部2の容積を移動爪162の間隔に対応する一定容積ずつ変化させて、液体10を移動爪162の間隔に対応する一定量ずつ吐出させることができる。これにより、液体10の吐出精度を高めることができる。また、制御部100は、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、動力伝達規制機構151を動作させるため、液体吐出開始の旨の制御信号の送信タイミングを調整することにより、液体10を所望のタイミングで吐出することができる。
本実施形態では、動力伝達規制機構151を動作させるのに動作に電力を利用するが、これらの電力は、液体収納部2に液体10を充填するとき及び液体収納部2から液体10を吐出するときに留め外し爪163a、163bを動作させる(留め外し爪163a、163bを後退させる)だけの電力である。これらの電力は、液体10を吐出する動力(液体収納部2の容積を変化させる動力)に電力を利用する場合と比較して、少ないものである。従って、液体10を吐出する動力に電力を利用する場合よりも、電力の利用が少なくて済み、省電力である。
なお、本実施形態において、制御部100は、カプセル4の外部から空間伝送される電力を受電する受電部を有し、カプセル4の外部から空間伝送される電力により動力伝達規制機構151を動作せるようになっていてもよい。また、制御部100は、タイマを有し、液体収納部2に液体10を充填した後、タイマの出力に基いて動力伝達規制機構151を動作せるようになっていてもよい。また、上記糸状部材5をさらに備えていてもよい。この場合、液体10の充填は、爪動作ユニット164a、164bを駆動して、留め外し爪163a、163bを後退させた状態で、糸状部材5を引っ張って液体収納部2の容積を増大させ、この状態で液体吐出路24aから液体10を注入することにより行われる。
図19は、変形実施形態による液体吐出装置の構成を示す。本実施形態の液体吐出装置1は、液体収納部2の構成が上記実施形態と異なっている。本実施形態では、液体収納部2は、上記図4と同様の構成である。液体収納部2への液体10の充填は、上記実施形態と同様に行われ、また、上記実施形態と同様に、液体収納部2からカプセル4外に液体10が吐出され、上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。
図20(a)(b)(c)は、上記実施形態における動力伝達規制機構151の変形例を示す。この変形例では、動力伝達規制機構151は、移動体161と、移動体161の側面に螺旋状に配列された複数の移動爪162A〜162Lと、移動爪162A〜162Lにそれぞれ係合、係合解除される複数の留め外し爪163A〜163Lと、留め外し爪163A〜163Lをそれぞれ動作させる複数の爪動作ユニット164A〜164Lとを有する。
移動体161は、動力源3の動力伝達体33に固定的に繋がっている。複数の移動爪162A〜162Lは、動力伝達体33の移動方向において、等間隔に設けられている。留め外し爪163A〜163Lは、動力伝達体33の移動方向において、同じ位置に配置されている。爪動作ユニット164A〜164Lは、各々、上記実施形態における爪動作ユニット164a、164bと同様の構成である。爪動作ユニット164A〜164Lは、個別に駆動される。留め外し爪163A〜163Lは、各々、爪動作ユニット164A〜164Lが駆動されていないときに、移動爪162A〜162Lと係合し得る位置(移動爪162A〜162Lの移動経路上)に進出し、爪動作ユニット164A〜164Lが駆動されているときに、移動爪162A〜162Lと係合し得えない位置に後退する。
制御部100は、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、爪動作ユニット164A〜164Lを駆動し、また、爪動作ユニット164A〜164Lの駆動を停止する。そして、制御部100は、爪動作ユニット164A〜164Lを駆動、駆動停止することにより、留め外し爪163A〜163Lを後退、進出させて、動力源3の力が液体収納部2に伝達される状態と伝達されない状態とに切換える。
液体収納部2への液体10の充填は、以下のようにして行われる。まず、カプセル4の外部の通信手段から液体充填開始の旨の制御信号を無線送信する。制御部100は、その制御信号に基いて、爪動作ユニット164A〜164Lを駆動して、留め外し爪163A〜163Lの全てを後退させる。そして、液体10を液体収納部2に注入する。液体10の注入を終えると、カプセル4の外部の通信手段から液体充填完了の旨の制御信号を無線送信する。制御部100は、その制御信号に基いて、爪動作ユニット164A〜164Lの駆動を停止して、留め外し爪163A〜163Lの全てを進出させる。これにより、留め外し爪163Aが最も動力伝達体33側の移動爪162Aと係合された状態となる。液体収納部2への液体10の充填は、このようにして行われる。
液体収納部2に液体10を充填した後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信すると、制御部100は、その制御信号に基いて、爪動作ユニット164Aを駆動して、留め外し爪163Aを後退させる。これにより、留め外し爪163Aと移動爪162Aとの係合が解除されて、動力源3の力が液体収納部2に伝達される状態になり、動力源3の力によって液体収納部2の容積が縮小されていき、液体収納部2からカプセル4外に液体10が吐出されていく。そして、制御部100は、爪動作ユニット164Aの駆動を停止して、留め外し爪163Aを再び進出させる。移動体161及び複数の移動爪162A〜162Lが移動していき、留め外し爪163Bが次の移動爪162Bと係合すると、動力源3の力が液体収納部2に伝達されない状態になり、液体収納部2からの液体10の吐出が停止する。
その後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、制御部100は、上記留め外し爪163Aを後退させた後に再び進出させたのと同様に、爪動作ユニット164Bを駆動、駆動停止して、留め外し爪163Bを後退させた後に再び進出させる動作、爪動作ユニット164Cを駆動、駆動停止して、留め外し爪163Cを後退させた後に再び進出させる動作、・・・を順に行う。これにより、その後、液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、留め外し爪163Cと移動爪162Cが係合するまで液体収納部2の容積が縮小されて、液体10が吐出される動作、留め外し爪163Dと移動爪162Dが係合するまで液体収納部2の容積が縮小されて、液体10が吐出される動作、・・・が順に行われる。すなわち、液体収納部2に液体10を充填した後、液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、液体収納部2の容積が移動爪162A〜162Lの間隔に対応して一定容積ずつ縮小されて、液体10が移動爪162A〜162Lの間隔に対応して一定量ずつ吐出される。動力伝達規制機構151は、このような構成であってもよい。
<第6の実施形態>
図21は、第6の実施形態による液体吐出装置の構成を示す。本実施形態の液体吐出装置1は、上記実施形態の構成に加え、動力源3による液体収納部2の容積の変化を制御する制御部100をさらに備える。本実施形態の液体吐出装置1は、液体10の吐出精度の高精度化を図るものである。制御部100は、動力源3の力(巻きバネ71の復元力)を液体収納部2に伝達する状態と伝達しない状態とに切換える動力伝達規制機構171を有する。また、制御部100は、動力伝達規制機構171を動作させる駆動部172と、カプセル4の外部から無線送信される制御信号を受信する受信部(不図示)と、動力伝達規制機構171を動作させるための電力を供給する電池(不図示)とを有する。
動力伝達規制機構171は、動力源3に接続された第1のギヤ181と、支持体76に回転自在に支持された回転軸182と、回転軸182に固定的に連結され、第1のギヤ181に噛合された第2のギヤ183と、回転軸182に固定的に連結された雁木車184とを有する。また、動力伝達規制機構171は、雁木車184に係合、係合解除される係合体185と、係合体185を動作させる電磁石186とを有する。
第1のギヤ181は、動力源3の回転軸73に固定的に連結されている。従って、回転軸73が回転するとき、第1のギヤ181が回転し、第2のギヤ183が回転し、雁木車184も回転する。雁木車184は、複数の移動爪187を有する。複数の移動爪187は、雁木車184の回転方向に等間隔に設けられている。
係合体185は、支軸191によって回動自在に支持されており、移動爪187に係合、係合解除される2つの留め外し爪192a、192bと、係合体185を動作させるための磁石193とを有する。留め外し爪192aは、係合体185の一端側に設けられており、留め外し爪192bは、係合体185の他端側に設けられている。磁石193は、係合体185の一端側(留め外し爪192a側)にN極があり、係合体185の他端側(留め外し爪192b側)にS極がある。電磁石186は、2つのコイル194a、194bを有する。コイル194a、194bは、駆動部172によって個別に駆動(通電)される。コイル194aは、駆動されることによって、磁石193のN極を反発させる磁力を発生する。コイル194bは、駆動されることによって、磁石193のS極を反発させる磁力を発生する。
コイル194aが駆動され、コイル194bが駆動停止されると、コイル194aの磁力によって磁石193のN極が反発され、これにより、係合体185は、留め外し爪192aが雁木車184に向かって進出する(その結果、留め外し爪192bが雁木車184から後退する)ように回動する。このとき、留め外し爪192aは、移動爪187と係合し得る位置(移動爪187の移動経路上)まで進出し、留め外し爪192bは、移動爪187と係合し得ない位置まで後退する。また、コイル194aが駆動停止され、コイル194bが駆動されると、コイル194bの磁力によって磁石193のS極が反発され、これにより、係合体185は、留め外し爪192bが雁木車184に向かって進出する(その結果、留め外し爪192aが雁木車184から後退する)ように回動する。このとき、留め外し爪192bは、移動爪187と係合し得る位置まで進出し、留め外し爪192aは、移動爪187と係合し得ない位置まで後退する。また、コイル194aとコイル194bの両方が駆動されると、コイル194aの磁力によって磁石193のN極が反発され、また、コイル194bの磁力によって磁石193のS極が反発され、これにより、係合体185は、留め外し爪192aと留め外し爪192bの両方が中立位置(留め外し爪192a、192bの両方とも移動爪187と係合し得ない位置)になるように回動する。また、コイル194aとコイル194bの両方が駆動停止されると、係合体185は、直前の状態を維持する。
留め外し爪192a、192bのどちらも移動爪187と係合していないときは、雁木車184は回転することができ、これにより、回転軸73は回転することができる。従って、このときは、上記実施形態と同様に、巻きバネ71の復元力によって、回転軸73が回転して、ローラ75が移動することになり、動力源3の力(巻きバネ71の復元力)が液体収納部2に伝達されることになる。一方、留め外し爪192a、192bのどちらかが移動爪187と係合しているときは、雁木車184は回転することができず、これにより、回転軸73は回転することができない。従って、このときは、ローラ75が移動しないことになり、動力源3の力が液体収納部2に伝達されないことになる。
制御部100は、受信部により受信した制御信号に基いて、すなわち、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、電池の電力により動力伝達規制機構171を動作させる。すなわち、制御部100は、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、駆動部172によって電池の電力により電磁石186のコイル194a、194bを駆動し、また、駆動部172による電磁石186のコイル194a、194bの駆動を停止する。そして、制御部100は、コイル194a、194bを駆動、駆動停止することにより、係合体185を動作(留め外し爪192a、192bを進出、後退)させて、動力源3の力が液体収納部2に伝達される状態と伝達されない状態とに切換える。制御部100は、動力伝達規制機構171を動作させて、動力源3の力が液体収納部2に伝達される状態と伝達されない状態とに切換えることにより、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御し、液体収納部2からカプセル4外への液体10の吐出を制御する。
液体収納部2への液体10の充填は、以下のようにして行われる。まず、カプセル4の外部の通信手段から液体充填開始の旨の制御信号を無線送信する。制御部100は、その制御信号に基いて、電磁石186のコイル194a、コイル194bの両方を駆動して、留め外し爪192a、192bを中立位置にする。そして、上記実施形態と同様に、液体10を液体収納部2に注入する。液体10の注入を終えると、カプセル4の外部の通信手段から液体充填完了の旨の制御信号を無線送信する。制御部100は、その制御信号に基いて、コイル194aの駆動を維持したまま、コイル194bの駆動を停止して、留め外し爪192aを進出させ、留め外し爪192bを後退させる。これにより、留め外し爪192aが移動爪187と係合されて、動力源3の力(巻きバネ71の復元力)が液体収納部2に伝達されない状態になり、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化が起らない状態になる。すなわち、液体収納部2に液体10が収納された状態で、液体収納部2からカプセル4外への液体10の吐出が停止している状態となる。そして、制御部100は、コイル194aの駆動を停止する。これにより、留め外し爪192aは、進出した状態に維持され、留め外し爪192aが移動爪187と係合した状態に維持される。液体収納部2への液体10の充填は、このようにして行われる。
液体収納部2に液体10を充填した後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信すると、制御部100は、その制御信号に基いて、電磁石186のコイル194bを駆動して、留め外し爪192bを進出させ、留め外し爪192aを後退させる。これにより、留め外し爪192aと移動爪187との係合が解除されて、動力源3の力が液体収納部2に伝達される状態になり、上記実施形態と同様に、動力源3の力によって液体収納部2の容積が縮小されていき、液体収納部2からカプセル4外に液体10が吐出されていく。すなわち、巻きバネ71の復元力によって、回転軸73及び回転レバー74が回転して、ローラ75がチューブ28を押し潰しながら移動していくことにより、液体収納部2の容積が縮小されていき、液体収納部2から液体10が吐出されていく。このとき、回転軸73が回転することにより、雁木車184も回転する。そして、制御部100は、コイル194bの駆動を停止する。これにより、留め外し爪192bは、進出した状態に維持される。雁木車184が回転していき、留め外し爪192bが次の移動爪187と係合すると、動力源3の力が液体収納部2に伝達されない状態になり、動力源3の力による液体収納部2の容積の縮小が停止し、液体収納部2からの液体10の吐出が停止する。
その後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信すると、制御部100は、その制御信号に基いて、電磁石186のコイル194aを駆動して、留め外し爪192aを進出させ、留め外し爪192bを後退させる。これにより、留め外し爪192bと移動爪187との係合が解除されて、動力源3の力が液体収納部2に伝達される状態になり、動力源3の力によって液体収納部2の容積が縮小されていき、液体収納部2からカプセル4外に液体10が吐出されていく。そして、制御部100は、コイル194aの駆動を停止する。これにより、留め外し爪192aは、進出した状態に維持される。雁木車184が回転していき、留め外し爪192aが次の移動爪187と係合すると、動力源3の力が液体収納部2に伝達されない状態になり、動力源3の力による液体収納部2の容積の縮小が停止し、液体収納部2からの液体10の吐出が停止する。
その後、カプセル4の外部の通信手段から液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、制御部100は、留め外し爪192bを進出させて留め外し爪192aを後退させる動作と、留め外し爪192aを進出させて留め外し爪192bを後退させる動作を、交互に行う。これにより、その後に、液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、留め外し爪192bと移動爪187が次に係合するまで液体収納部2の容積が縮小されて、液体10が吐出される動作と、留め外し爪192aと移動爪187が次に係合するまで液体収納部2の容積が縮小されて、液体10が吐出される動作が、交互に行われる。すなわち、液体収納部2に液体10を充填した後、液体吐出開始の旨の制御信号を無線送信する都度、液体収納部2の容積が移動爪187の間隔に対応して一定容積ずつ縮小されて、液体10が移動爪187の間隔に対応して一定量ずつ吐出される。
本実施形態の液体吐出装置1によれば、上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。また、制御部100によって、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御することにより、液体10の吐出を制御することができる。また、制御部100は、動力伝達規制機構171によって動力源3の力を液体収納部2に伝達する状態と伝達しない状態とに切換えることにより、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御する構成であるため、簡単な構成によって、動力源3の力による液体収納部2の容積の変化を制御して、液体10の吐出を制御することができる。また、動力伝達規制機構171は、等間隔に設けられた移動爪187の係合、係合解除により、動力源3の力を液体収納部2に伝達しない状態と伝達する状態とに切換える構成であるため、液体収納部2の容積を移動爪187の間隔に対応する一定容積ずつ変化させて、液体10を移動爪187の間隔に対応する一定量ずつ吐出させることができる。これにより、液体10の吐出精度を高めることができる。また、第1のギヤ181と第2のギヤ183のギヤ比を調整することにより、液体収納部2の容積の変化量を調整して、液体10の吐出量を調整することができる。また、制御部100は、カプセル4の外部から無線送信される制御信号に基いて、動力伝達規制機構171を動作させるため、液体吐出開始の旨の制御信号の送信タイミングを調整することにより、液体10を所望のタイミングで吐出することができる。
本実施形態では、動力伝達規制機構171を動作させるのに電力を利用するが、これらの電力は、液体収納部2に液体10を充填するとき及び液体収納部2から液体10を吐出するときに係合体185を動作させる(留め外し爪192a、192bを進出、後退させる)だけの電力である。これらの電力は、液体10を吐出する動力(液体収納部2の容積を変化させる動力)に電力を利用する場合と比較して、少ないものである。従って、液体10を吐出する動力に電力を利用する場合よりも、電力の利用が少なくて済み、省電力である。
なお、本実施形態において、制御部100は、カプセル4の外部から空間伝送される電力を受電する受電部を有し、カプセル4の外部から空間伝送される電力により動力伝達規制機構171を動作させるようになっていてもよい。また、制御部100は、タイマを有し、液体収納部2に液体10を充填した後、タイマの出力に基いて動力伝達規制機構171を動作させるようになっていてもよい。また、上記糸状部材5をさらに備えていてもよい。この場合、液体10の充填は、電磁石186のコイル194a、194bの両方を駆動して、留め外し爪192a、192bを中立位置にした状態で、糸状部材5を引っ張って液体収納部2の容積を増大させ、この状態で液体吐出路24aから液体10を注入することにより行われる。
1 液体吐出装置
2 液体収納部
2a 液体収納空間
3 動力源
4 カプセル
5、5b、5c 糸状部材
10 液体
21 ベローズ
22 固定側蓋体
23 移動側蓋体
24 液体吐出管
24a 液体吐出路
25 シリンダ
26 ピストン
28 チューブ
29 チューブ保持体
31 伸縮バネ(弾性体)
32 固定体
33 動力伝達体
40 駆動気体(弾性体)
41 気体バネ
51 ベローズ
52 固定体
53 動力伝達体
71 巻きバネ(弾性体)
72 固定体
73 回転軸
74 回転レバー
75 ローラ
76 支持体
81 主収納部(液体収納部)
82 副収納部(液体収納部)
91 主動力源(動力源)
92 副動力源(動力源)
100 制御部
101 吐出弁
102 駆動部
121 動力伝達規制機構
141 供給弁
142 吐出弁
151 動力伝達規制機構
171 動力伝達規制機構
172 駆動部

Claims (8)

  1. 弾性体の復元力を原動力として容積を変化させることができる容積可変の液体収納部を備え、
    前記弾性体の復元力で前記液体収納部の容積を変化させることにより、前記液体収納部に収納された液体を吐出するように構成されていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記液体収納部は、ベローズ、シリンジ、又はチューブを用いたものであることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記弾性体は、バネ、弾性復元力を有する復元性ベローズ、又は気体を用いたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 液体を前記液体収納部に充填するときの液体の圧力によって、前記弾性体の復元力のもとになるエネルギーをチャージアップすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記弾性体に接続された糸状部材を引っ張ることにより、前記弾性体の復元力のもとになるエネルギーをチャージアップすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記液体収納部の容積の変化を制御する制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記制御部は、
    前記弾性体の復元力を前記液体収納部に伝達する状態と伝達しない状態とに切換える動力伝達規制機構を有し、
    外部から無線送信される制御信号、又は、タイマ内蔵のときは該タイマ出力に基いて、外部から空間伝送される電力、又は、電池内蔵のときは該電池電力により前記動力伝達規制機構を動作させることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記制御部は、
    前記液体収納部の液体吐出路を開く状態と閉じる状態とに切換える吐出弁を有し、
    外部から無線送信される制御信号、又は、タイマ内蔵のときは該タイマ出力に基いて、外部から空間伝送される電力、又は、電池内蔵のときは該電池電力により前記吐出弁を動作させることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
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