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JP2016044617A - ターボチャージャ用のコンプレッサハウジング - Google Patents

ターボチャージャ用のコンプレッサハウジング Download PDF

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JP2016044617A
JP2016044617A JP2014170007A JP2014170007A JP2016044617A JP 2016044617 A JP2016044617 A JP 2016044617A JP 2014170007 A JP2014170007 A JP 2014170007A JP 2014170007 A JP2014170007 A JP 2014170007A JP 2016044617 A JP2016044617 A JP 2016044617A
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丹羽 哲也
Tetsuya Niwa
哲也 丹羽
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Otics Corp
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Otics Corp
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Abstract

【課題】コンプレッサの性能を向上させることができるターボチャージャ用のコンプレッサハウジングを提供すること。
【解決手段】吸気口11と吐出スクロール室12とを有するコンプレッサハウジング1。コンプレッサハウジング1はスクロールピース2とシュラウドピース3とを組み合わせてなる。スクロールピース2はスクロール壁面形成部21と嵌合保持部22とを有する。シュラウドピース3は、シュラウド面311及びディフューザ面312を形成するシュラウド本体部31と、シュラウド本体部31から軸方向先端側に延びる環状の嵌入部32と、嵌入部32からさらに軸方向先端側に延びる筒状部33とを有する。シュラウドピース3は、嵌入部32をスクロールピース2の嵌合保持部22に嵌入させるとともに、筒状部33をスクロールピース2よりも軸方向先端側に突出させている。筒状部33が吸気口11を形成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、ターボチャージャ用のコンプレッサハウジングに関する。
自動車のターボチャージャに用いられるコンプレッサは、インペラを収容可能に構成されたコンプレッサハウジングを有する。コンプレッサハウジングは、インペラに向けて空気を吸い込む吸気口、インペラから吐き出された空気を外部へ導く吐出スクロール室、その他、インペラを収容する部分、ディフューザ部等を有する。
かかるコンプレッサハウジングとして、互いに別部材であるスクロールピースとシュラウドピースとを組み合わせて構成したものがある(例えば、特許文献1)。スクロールピースは、吐出スクロール室の壁面の一部を形成するスクロール壁面形成部と、吸気口を形成する吸気口形成部とを、一体的に有する。シュラウドピースは、インペラに対向するシュラウド面と、シュラウド面から吐出スクロール室に向かって延びるディフューザ面とを有するとともに、スクロールピースに嵌入される嵌入部を有する。
そして、スクロールピースの吸気口形成部の内側に、シュラウドピースの嵌入部を嵌入することにより、シュラウドピースとスクロールピースとが互いに組み合わされ、コンプレッサハウジングを構成している。
特開2014−62492号公報
しかしながら、上記のように、シュラウドピースとスクロールピースとを互いに組み付けてなるコンプレッサハウジングにおいては、以下のような課題がある。
すなわち、スクロールピースの吸気口形成部の内側にシュラウドピースの嵌入部を嵌入した状態においては、吸気口形成部の内壁面に、嵌入部の先端部が配置されることとなる。つまり、吸気口の内壁面に段差が形成されることとなる。そうすると、吸気口から吸入された空気のうち、吸気口の内壁面に沿って流れる空気が段差部、すなわち嵌入部の先端部に衝突して、気流の乱れが生じることとなる。その結果、吸気口からの空気の吸い込みが円滑に行われ難く、コンプレッサの性能向上が困難となる。
かかる問題を抑制するために、上記の段差を小さくすることも考えられるが、その場合、嵌入部の肉厚を小さくすることとなる。そうすると、スクロールピースとシュラウドピースとの間の固定力が充分に得られなくなるおそれがある。したがって、嵌入部の肉厚を小さくして段差を小さくする手法には限界がある。
また、スクロールピースの吸気口形成部の内壁面に、嵌入部の肉厚分の段差を設けておき、スクロールピースにシュラウドピースを組み付けた際に、吸気口の内壁面の段差がなくなるようにすることも考えられる。ところが、吸気口形成部の内壁面に段差を設ける場合、軸方向の寸法公差を考慮して、段差部と嵌入部の先端部との干渉を防ぐべく、両者の間に隙間を設ける必要がある。そうすると、結局、この隙間によって気流の乱れが生じることになるうえ、隙間に金属粉などの異物が入り込むおそれもある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、コンプレッサの性能を向上させることができるターボチャージャ用のコンプレッサハウジングを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、インペラを収容可能に構成されていると共に、上記インペラに向けて空気を吸い込む吸気口と、上記インペラの外周側において周方向に形成され、上記インペラから吐き出された空気を外部へ導く吐出スクロール室とを有する、ターボチャージャ用のコンプレッサハウジングにおいて、
互いに別部材として形成されたスクロールピースとシュラウドピースとを組み合わせてなり、
上記スクロールピースは、上記吐出スクロール室の壁面の一部を形成するスクロール壁面形成部と、該スクロール壁面形成部の内側において上記シュラウドピースを嵌合保持する嵌合保持部とを有し、
上記シュラウドピースは、上記インペラに対向するシュラウド面及び該シュラウド面から上記吐出スクロール室に向かって延びるディフューザ面を形成するシュラウド本体部と、該シュラウド本体部から軸方向先端側に延びる環状の嵌入部と、該嵌入部からさらに軸方向先端側に延びる筒状部とを有し、
上記シュラウドピースは、上記嵌入部を上記スクロールピースの上記嵌合保持部に嵌入させるとともに、上記筒状部を上記スクロールピースよりも軸方向先端側に突出させており、
上記筒状部が、上記吸気口を形成していることを特徴とするターボチャージャ用のコンプレッサハウジングにある。
上記コンプレッサハウジングにおいては、上記シュラウドピースが、上記シュラウド本体部と上記嵌入部と上記筒状部とを有する。そして、筒状部が、上記吸気口を形成している。つまり、吸気口を形成する筒状部と、シュラウド面を形成するシュラウド本体部とが、一部材であるシュラウドピースにおいて一体化されている。それゆえ、吸気口の内壁面からシュラウド面に至るまで、部材の継ぎ目が配されることがなく、吸気口の内壁面からシュラウド面までの間に段差が形成されることを防ぐことができる。
これにより、吸気口から吸い込まれた空気は、インペラまで円滑に導入されることとなり、その間において気流の乱れが生じることを防ぐことができる。そのため、コンプレッサの性能を向上させることができる。
以上のごとく、本発明によれば、コンプレッサの性能を向上させることができるターボチャージャ用のコンプレッサハウジングを提供することができる。
実施例1における、コンプレッサハウジングを用いたターボチャージャのコンプレッサ部分の断面説明図。 実施例1における、コンプレッサハウジングの断面図であって、図3のII−II線矢視断面図。 実施例1における、先端側から見たコンプレッサハウジングの平面図。 実施例1における、スクロールピースとシュラウドピースの断面図。 実施例2における、コンプレッサハウジングを用いたターボチャージャのコンプレッサ部分の断面説明図。 比較例1における、コンプレッサハウジングを用いたターボチャージャのコンプレッサ部分の断面説明図。 比較例2における、コンプレッサハウジングを用いたターボチャージャのコンプレッサ部分の断面説明図。
本明細書においては、インペラの回転軸の方向を軸方向といい、軸方向における吸気口の開口側を先端側、その反対側を基端側という。
また、上記筒状部は上記嵌入部よりも外径が小さいことが好ましい。この場合には、スクロールピースに対するシュラウドピースの組み付けを容易にすることができる。すなわち、スクロールピースにシュラウドピースを組み付けるにあたっては、筒状部を、スクロールピースの嵌合保持部に対して、その基端側から先端側へ向かって挿通し、嵌入部を嵌合保持部に嵌入させる。ここで、上記のように、筒状部の外径が嵌入部の外径よりも小さいため、円滑に筒状部を嵌合保持部に挿通することができる。
また、筒状部の外径が嵌入部の外径よりも小さいことにより、嵌入部の肉厚を厚くしつつ、筒状部の肉厚を薄くしやすい。その結果、シュラウドピースとスクロールピースとの間の固定力を低下させることなく、シュラウドピースの軽量化を図ることができる。
(実施例1)
上記ターボチャージャ用のコンプレッサハウジングの実施例につき、図1〜図4を用いて説明する。
本例のコンプレッサハウジング1は、図1に示すごとく、インペラ13を収容可能に構成されていると共に、インペラ13に向けて空気を吸い込む吸気口11と、インペラ13の外周側において周方向に形成され、インペラから吐き出された空気を外部へ導く吐出スクロール室12とを有する。
コンプレッサハウジング1は、図2〜図4に示すごとく、互いに別部材として形成されたスクロールピース2とシュラウドピース3とを組み合わせてなる。
スクロールピース2は、吐出スクロール室12の壁面の一部を形成するスクロール壁面形成部21と、スクロール壁面形成部21の内側においてシュラウドピース3を嵌合保持する嵌合保持部22とを有する。
シュラウドピース3は、シュラウド本体部31と、シュラウド本体部31から軸方向先端側に延びる環状の嵌入部32と、嵌入部32からさらに軸方向先端側に延びる筒状部33とを有する。シュラウド本体部31は、インペラ13に対向するシュラウド面311及びシュラウド面311から吐出スクロール室12に向かって延びるディフューザ面312を形成している。
図2に示すごとく、シュラウドピース3は、嵌入部32をスクロールピース2の嵌合保持部22に嵌入させるとともに、筒状部33をスクロールピース2よりも軸方向先端側に突出させている。
そして、筒状部33が、吸気口11を形成している。
シュラウドピース3は、シュラウド本体部31の外周側に、吐出スクロール室12の壁面の一部を構成する内周壁面313を有する。内周側壁面313は、スクロールピース2のスクロール壁面形成部21の内側面211と滑らかにつながっている。また、スクロールピース2は、スクロール壁面形成部21の外側に、スクロール外周部23を有する。
また、コンプレッサハウジング1は、吐出スクロール室12からの圧縮空気を吐出する吐出ポート15を有する。吐出ポート15は、スクロールピース2に形成されている。
コンプレッサハウジング1は、ターボチャージャの一部を構成するコンプレッサの外郭部品である。そして、図1に示すごとく、コンプレッサハウジング1の基端側に、バックプレート4が取り付けられる。バックプレート4は、ディフューザ面312に対向する対向面41と、スクロール外周部23に嵌入される外縁部42と、吐出スクロール室12に面する外周側凹面43とを備えている。
外周側凹面43は、対向面41と滑らかにつながっている。バックプレート4がコンプレッサハウジング1に取り付けられたとき、外周側凹面43は、スクロール壁面形成部21の内側面211と滑らかにつながる。また、対向面41とディフューザ面312との間に、インペラ13から吐出された圧縮空気が吐出スクロール室12へ向かう通路であるディフューザ部16が形成される。
ターボチャージャ1は、自動車等の内燃機関から排出される排ガスによってタービンを回転させ、その回転力を利用してコンプレッサにおいて吸入空気を圧縮し、その圧縮空気を吐出ポート15から内燃機関に送り込むよう構成されている。したがって、ターボチャージャ1は、図示を省略してあるが、軸方向において、コンプレッサの外殻を構成するコンプレッサハウジング1と反対側に、タービンハウジングを備えている。タービンハウジングの内側には、タービンインペラが配された排ガス流路が形成されている。タービンインペラは、ロータシャフト14に固定されている。すなわち、ロータシャフト14によって、コンプレッサのインペラ13とタービンインペラとが連結されている。これにより、タービンインペラの回転に伴い、コンプレッサのインペラ13が回転するよう構成されている。
そして、ロータシャフト14を回転自在に軸支する軸受ハウジング5が、コンプレッサハウジング1とタービンハウジングとの間に配置されている。軸受ハウジング5における軸方向の一端(先端)に略円板状のバックプレート4が固定されている。
コンプレッサハウジング1を構成するスクロールピース2及びシュラウドピース3は、例えばアルミニウム製のダイキャスト品により構成することができる。
スクロールピース2は、図3に示すごとく、全体形状を略円環状に形成してなり、嵌合保持部22の内側に、円形の開口部を有し、この開口部の内周面221がシュラウドピース3の嵌入部32の外周面と圧接している。また、図2、図4に示すごとく、嵌合保持部22の基端側には、基端側を向いた基端当接面222を有し、該基端当接面222がシュラウドピース3のシュラウド本体部31に当接している。
シュラウドピース3は、図4に示すごとく、筒状部33と嵌入部32とを、軸方向に連続して形成してなり、これらは円筒状に形成されている。筒状部33の内径と嵌入部32の内径とは同一であり、筒状部33の内周面と嵌入部32の内周面とは、一定の直径にて連続して形成されている。ただし、筒状部33の内周面の先端部には、先端側へ行くほど外側へ広がるテーパ面331が形成されている。
そして、筒状部33及び嵌入部32の内周面は、シュラウド面311に滑らかにつながり、シュラウド面311は、筒状部33及び嵌入部32の内周面から外側へ広がるように形成されていると共に、その外周側のディフューザ面312に滑らかにつながるように形成されている。すなわち、筒状部33の先端部からディフューザ面312に至るまで、シュラウドピース3の内側面は、滑らかに連続して形成されている。
筒状部33は、コンプレッサハウジング1の吸気口11を形成するため、図2に示すごとく、吸気口11の内壁面111からシュラウド面311、ディフューザ面312に至るまで、コンプレッサハウジング1における空気流路の内面は、滑らかに形成されることとなる。
また、図4に示すごとく、シュラウドピース3は、筒状部33の外周面と嵌入部32の外周面との間に、段差部34を有する。すなわち、筒状部33の外径は嵌入部32の外径よりも小さい。上述のごとく、筒状部33の内径と嵌入部32の内径とは同一であるため、嵌入部32の肉厚は、筒状部33の肉厚よりも大きいこととなる。また、シュラウド本体部31の外径は、嵌入部32の外径よりもさらに大きくなっており、シュラウド本体部311の外周面に、上述のごとく、吐出スクロール室12の壁面の一部を構成する内周壁面313が形成されている。また、シュラウド本体部31の先端側に、スクロールピース2に当接する先端当接面314が形成されている。つまり、図2に示すごとく、シュラウドピース3の先端当接面314は、スクロールピース2の基端当接面222に当接している。
次に、コンプレッサハウジング1の組み立て方法の一例を説明する。
まず、ダイキャストによって、図4に示すごとく、スクロールピース2及びシュラウドピース3をそれぞれ成型する。そして、スクロールピース2の嵌合保持部22の内周面221と、シュラウドピース3の嵌入部32の外周面とを、それぞれ切削する。
次いで、シュラウドピース3の筒状部33を、スクロールピース2の嵌合保持部22に対して、その基端側から先端側へ向かって挿通する。さらに、シュラウドピース3の先端当接面314が、スクロールピース2の基端当接面222に当接するまで、スクロールピース2に対してシュラウドピース3を先端側に押し込むことにより、嵌入部32を嵌合保持部22に圧入する。この圧入は、例えば、焼嵌め等の手段を用いることができる。
図2に示すごとく、基端当接面222に先端当接面314を当接させることにより、スクロールピース2とシュラウドピース3との間の軸方向の位置決めが正確になされる。また、これにより、シュラウドピース3の内周側壁面313と、スクロールピース2のスクロール壁面形成部21の内側面211との間に隙間ができないように、吐出スクロール室12の内壁面が連続的に形成される。
そして、シュラウドピース3の筒状部33が、スクロールピース2よりも先端側へ突出した状態となる。これにより、筒状部33が吸気口11を構成することとなる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記コンプレッサハウジング1においては、シュラウドピース3が、シュラウド本体部31と嵌入部32と筒状部33とを有する。そして、筒状部33が、吸気口11を形成している。つまり、吸気口11を形成する筒状部33と、シュラウド面311を形成するシュラウド本体部31とが、一部材であるシュラウドピース3において一体化されている。それゆえ、吸気口11の内壁面111からシュラウド面311に至るまで、部材の継ぎ目が配されることがなく、吸気口11の内壁面111からシュラウド面311までの間に段差が形成されることを防ぐことができる。
つまり、コンプレッサハウジング1における吸気口11からシュラウド面311に至るまで、空気流路の内面が滑らかに連続している。これにより、吸気口11から吸い込まれた空気は、インペラ13まで円滑に導入されることとなり、その間において気流の乱れが生じることを防ぐことができる。そのため、コンプレッサの性能を向上させることができる。
また、筒状部33は嵌入部32よりも外径が小さいため、スクロールピース2に対するシュラウドピース3の組み付けを容易にすることができる。すなわち、筒状部33を、スクロールピース2の嵌合保持部22に対して、その基端側から先端側へ向かって挿通する際、円滑に筒状部33を嵌合保持部22に挿通し、嵌入部32を嵌合保持部22に嵌入することができる。また、筒状部33の外径が嵌入部32の外径よりも小さいことにより、嵌入部32の肉厚を厚くしつつ、筒状部33の肉厚を薄くしやすい。その結果、シュラウドピース3とスクロールピース2との間の固定力を低下させることなく、シュラウドピース3の軽量化を図ることができる。
以上のごとく、本例によれば、コンプレッサの性能を向上させることができるターボチャージャ用のコンプレッサハウジングを提供することができる。
(実施例2)
本例は、図5に示すごとく、軸受ハウジング50の一部として形成されたバックプレート4に、コンプレッサハウジング1を組み付けた例である。すなわち、実施例1において示した軸受ハウジング5とバックプレート4とを一体的に形成している。
コンプレッサハウジング1の構成自体は、実施例1と同様である。
なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合にも、実施例1と同様の作用効果を奏する。
(比較例1)
本例は、図6に示すごとく、吸気口11を、スクロールピース92の一部によって形成したコンプレッサハウジング9の例である。
本例のコンプレッサハウジング9は、互いに別部材として形成されたスクロールピース92とシュラウドピース93とを組み合わせてなる。
そして、スクロールピース92は、吸気口11を形成する筒状の吸気口形成部920と、吐出スクロール室12の壁面の一部を形成するスクロール壁面形成部921とを有する。
また、シュラウドピース93は、シュラウド面311及びディフューザ面312を形成するシュラウド本体部931と、シュラウド本体部931から軸方向先端側に延びてスクロールピース92に嵌入される筒状の嵌入部932とを有する。
そして、嵌入部932を吸気口形成部920の内側に嵌入することにより、シュラウドピース93とスクロールピース92とが嵌合して、コンプレッサハウジング9が構成されている。
なお、バックプレート4、インペラ13等、コンプレッサハウジング9以外の構成については、実施例1に示したものと同様である。また、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合、嵌入部932の先端部933が、吸気口形成部920の内側に配置されることとなる。つまり、嵌入部932の先端部933が、吸気口11の内壁面に、段差を形成することとなる。そうすると、吸気口11から吸入された空気のうち、吸気口11の内壁面に沿って流れる空気が段差部、すなわち嵌入部932の先端部933に衝突して、気流の乱れが生じることとなる。その結果、吸気口11からの空気の吸い込みが円滑に行い難く、コンプレッサの性能向上が困難となる。
(比較例2)
本例は、図7に示すごとく、スクロールピース92の吸気口形成部920の内壁面に、嵌入部932の肉厚分の段差924を設けた、コンプレッサハウジング90の例である。
その他は、比較例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、比較例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、比較例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合、スクロールピース92にシュラウドピース93を組み付けた際に、吸気口11の内径は、嵌入部932の部分と、吸気口形成部920の部分とにおいて、同等とすることができる。ところが、吸気口形成部920の内壁面に段差924を設ける場合、軸方向の寸法公差を考慮して、段差924と嵌入部932の先端部933との干渉を防ぐべく、両者の間に隙間94を設ける必要がある。そうすると、結局、この隙間94によって気流の乱れが生じることになるうえ、隙間94に金属粉などの異物が入り込むおそれもある。
実施例1及び実施例2のコンプレッサハウジング1によれば、上述したように、比較例1、2に示したような課題を解決することができる。
なお、本発明は、上記実施例に限られるものではなく、種々の態様を採用しうる。
例えば、スクロールピース2の嵌合保持部22の内周面221と、シュラウドピース3の嵌入部32の外周面との間に、Oリング、FIPG(Formed in Place Gasket)等のシール部材を介在させることもできる。これにより、スクロールピース2とシュラウドピース3との界面からの空気漏れを確実に防ぐことができる。
1 コンプレッサハウジング
11 吸気口
12 吐出スクロール室
13 インペラ
2 スクロールピース
21 スクロール壁面形成部
22 嵌合保持部
3 シュラウドピース
31 シュラウド本体部
311 シュラウド面
312 ディフューザ面
32 嵌入部
33 筒状部

Claims (2)

  1. インペラを収容可能に構成されていると共に、上記インペラに向けて空気を吸い込む吸気口と、上記インペラの外周側において周方向に形成され、上記インペラから吐き出された空気を外部へ導く吐出スクロール室とを有する、ターボチャージャ用のコンプレッサハウジングにおいて、
    互いに別部材として形成されたスクロールピースとシュラウドピースとを組み合わせてなり、
    上記スクロールピースは、上記吐出スクロール室の壁面の一部を形成するスクロール壁面形成部と、該スクロール壁面形成部の内側において上記シュラウドピースを嵌合保持する嵌合保持部とを有し、
    上記シュラウドピースは、上記インペラに対向するシュラウド面及び該シュラウド面から上記吐出スクロール室に向かって延びるディフューザ面を形成するシュラウド本体部と、該シュラウド本体部から軸方向先端側に延びる環状の嵌入部と、該嵌入部からさらに軸方向先端側に延びる筒状部とを有し、
    上記シュラウドピースは、上記嵌入部を上記スクロールピースの上記嵌合保持部に嵌入させるとともに、上記筒状部を上記スクロールピースよりも軸方向先端側に突出させており、
    上記筒状部が、上記吸気口を形成していることを特徴とするターボチャージャ用のコンプレッサハウジング。
  2. 上記筒状部は上記嵌入部よりも外径が小さいことを特徴とする請求項1に記載のターボチャージャ用のコンプレッサハウジング。
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