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JP2016039728A - 蓄電池システムの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の蓄電池装置を備えた構成の蓄電池システムを、高い効率で運転させることのできる制御装置を提供すること。【解決手段】この制御装置100は、予め定められた充放電期間TMの間に蓄電池システム30が充電又は放電する電力量(目標放電量PDRQ、目標放電量PDRQ)を設定する目標設定部121と、目標放電量PDRQ又は目標放電量PDRQに基づいて、複数の蓄電池装置300のうち一部の蓄電池装置300を休止させる対象として選定する休止選定部131と、を備え、充放電期間TMにおいては、休止選定部131によって選定された蓄電池装置300を休止させた状態とし、その他の蓄電池装置300によって充電又は放電が行われるように制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の蓄電池装置を備えた蓄電池システムの制御装置に関する。
電力系統から建物に供給される電力は、当該建物における電力使用機器の稼働状況により大きく変動する。そこで、例えば工場のように大きな電力が消費される建物には、電力系統から供給される電力を平準化(ピークカット)することを目的として、蓄電池システムが備えられることが多い(例えば下記特許文献1を参照)。
蓄電池システムは、電力使用量が比較的少ない時間帯(例えば夜間)において蓄電池に電力を蓄えておき、電力使用量が比較的多い時間帯に蓄電池から電力を供給するものである。蓄電池システムを備えることにより、電力系統から供給される電力の最大値が低く抑えられるため、電力事業者に支払う電気料金を抑制することができる。
蓄電池システムには、建物の規模に応じた容量の蓄電池が適宜備えられるのが一般的である。つまり、電力使用量の大きな大規模建物向けの蓄電池システムには大容量の蓄電池が備えられ、電力使用量の小さな小規模建物向けの蓄電池システムには小容量の蓄電池が備えられる。しかしながら、そのような構成においては、建物の規模に応じた複数種類の蓄電池システムを予め用意しておかなければならないため、蓄電池システムの品番数が増加してしまうこととなる。
そこで、本発明者らは、蓄電池と補機類(例えば電力変換器等)とをユニット化して蓄電池装置とし、当該蓄電池装置を複数備えた構成の蓄電池システムを鋭意開発中である。このような構成であれば、蓄電池システムが備える蓄電池装置の台数を建物の規模に応じて増減させることにより、蓄電池システム全体における蓄電池の容量が適切なものとなるよう調整することができる。つまり、容量の異なる複数の蓄電池を予め用意しておかなくても、様々な規模の建物に対して適切に対応し得る拡張性の高い蓄電池システムを提供することができる。
特開2012−257406号公報
それぞれの蓄電池装置は、制御回路や電力変換器等を備えた一つのシステムとなっており、当該システムの稼働のための電力(待機電力など)を消費する。このため、蓄電池システムにおいては、稼働している蓄電池装置の数に比例した電力が消費されることとなる。特に、大規模建物に蓄電池システムが備えられる場合には、蓄電池システムに備えられる蓄電池装置の台数が多くなり、これに比例して蓄電池システム全体の消費電力が増加してしまう。
また、蓄電池装置が複数となることにより、それぞれの蓄電池に入出力される電力は分散されて小さくなる。つまり、充電時においてそれぞれの蓄電池に入力される電力、及び、放電時においてそれぞれの蓄電池から出力される電力は、いずれも小さなものとなる。その結果、蓄電池装置が有する電力変換器の運転効率が低くなってしまい、蓄電池に蓄えられた電力の一部が変換ロスによって無駄になってしまうようなことも懸念される。
このように、複数の蓄電池装置を備えた構成の蓄電池システムにおいては、消費電力の増加や電力変換器の運転効率の低下によって、システム全体の運転効率が低下してしまう傾向がある。
本発明はこのような新たな課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の蓄電池装置を備えた構成の蓄電池システムを、高い効率で運転させることのできる制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る蓄電池システムの制御装置は、複数の蓄電池装置(300)を備えた蓄電池システム(30)の制御装置であって、予め定められた充放電期間(TM)の間に蓄電池システムが充電又は放電する電力量である目標充放電量(PCRQ、PDRQ)を設定する目標設定部(121)と、目標充放電量に基づいて、複数の蓄電池装置のうち一部の蓄電池装置を休止させる対象として選定する休止選定部(131)と、を備え、充放電期間においては、休止選定部によって選定された蓄電池装置を休止させた状態とし、その他の蓄電池装置によって充電又は放電が行われるように制御することを特徴としている。
本発明に係る制御装置では、常に全ての蓄電池装置を動作させるように制御するのではなく、目標充放電量に基づいて一部の蓄電池装置を休止させた状態とし、その他の(休止させていない)蓄電池装置によって充電又は放電が行われるように制御する。休止した状態の蓄電池装置における待機電力がほぼ0となり、無駄な電力消費が削減されるため、蓄電池システム全体の運転効率を向上させることができる。
休止させる蓄電池装置の選定は目標充放電量に基づいて行われる。このため、一部の蓄電池装置が休止した状態でも、蓄電池システム全体から負荷に供給される電力量が不足してしまうようなことはない。
また、一部の蓄電池装置が休止した状態となるため、充電時においてそれぞれの蓄電池に入力される電力、及び、放電時においてそれぞれの蓄電池から出力される電力は、いずれも比較的大きくなる。その結果、それぞれの蓄電池装置が有する電力変換器を高い効率で運転させることができるため、蓄電池システム全体の運転効率を更に向上させることができる。
本発明によれば、複数の蓄電池装置を備えた構成の蓄電池システムを、高い効率で運転させることのできる制御装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る制御装置の制御対象である、蓄電池システムを示す電力系統図である。 図1に示された制御装置の機能的なブロックを説明するための制御ブロック図である。 図1に示された制御装置によって行われる処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示された制御装置において作成されるキューを説明するための図である。 図1に示された制御装置によって充電時に行われる処理の流れを示すフローチャートである。 充電時におけるキューの更新処理を説明するための図である。 図1に示された制御装置によって放電時に行われる処理の流れを示すフローチャートである。 放電時におけるキューの更新処理を説明するための図である。 電力変換器における負荷率と効率との関係を示すグラフである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
まず、図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る制御装置100の制御対象である蓄電池システム30について説明する。蓄電池システム30は、工場FCに電力を供給するための電力供給システムPSの一部として構成されている。
尚、工場FCは、商用電源である電力系統CPからも電力の供給を受けている。電力系統CPと工場FCとは、交流バスラインである電力供給ラインSL0によって接続されている。工場FCには、電力供給ラインSL0を通じて3相200Vの交流電力が電力系統CPから供給されている。工場FC内に設置された電力使用機器(負荷)は、主に電力系統CPからの電力の供給を受けて稼働される。尚、以降の説明においては、工場FC内に設置された電力使用機器の全体のことを「負荷LD」とも表記する。
電力供給システムPSは、電力系統CPと工場FCとを繋ぐ電力供給ラインSL0の途中に接続されている。電力供給システムPSは、電力供給ラインSL0を通じて補助的な電力を負荷LDに供給し、電力系統CPから負荷LDに供給される電力を抑制するためのものである。電力供給システムPSは、上位コントローラ10と、太陽光発電システム20と、蓄電池システム30と、系統連系インバータ40とを備えている。
上位コントローラ10は、電力供給システムPS全体の制御を司るコンピュータシステムである。上位コントローラ10は、太陽光発電システム20の発電量及び負荷LDで消費される電力量等に基づいて、蓄電池システム30が必要な充電又は放電を行うように制御する。係る制御は、後述の制御装置100を介して行われる。
具体的には、蓄電池システム30に充電することが必要と判断された場合には、上位コントローラ10は制御装置100に充電要求を送信するとともに、充電すべき電力量の目標値(目標充電量)を送信する。また、蓄電池システム30から放電して負荷LDに電力を供給することが必要と判断された場合には、上位コントローラ10は制御装置100に放電要求を送信するとともに、放電すべき電力量の目標値(目標放電量)を送信する。充電要求又は放電要求が送信された場合における、制御装置100及び蓄電池システム30の具体的な動作については、後に詳しく説明する。
太陽光発電システム20は、太陽光のエネルギーを電力に変換し、当該電力を負荷LDに供給するための装置である。太陽光発電システム20からの電力は、電力供給ラインSL1及び電力供給ラインSL0を通じて負荷LDに供給される。電力供給ラインSL1は、一端が電力供給ラインSL0に接続された交流バスラインである。
太陽光発電システム20は、太陽光パネル21と、インバータ22とを備えている。太陽光パネル21は、太陽光のエネルギーを直接電力に変換することにより発電するものであり、工場FCの屋根に複数設置されている。
インバータ22は、太陽光パネル21で生じた直流電力を3相200Vの交流電力に変換して、当該電力を電力供給ラインSL1に供給するための電力変換器である。インバータ22は、それぞれの太陽光パネル21に1台ずつ設けられている。図1に示されるように、本実施形態では4組の太陽光パネル21及びインバータ22が、電力供給ラインSL1に対して並列に接続されている。尚、太陽光パネル21及びインバータ22のそれぞれの台数は4台に限られず、工場FCの規模や太陽光パネル21の性能に応じて増減させてもよい。
晴天時の昼間においては、太陽光発電システム20から負荷LDへと電力が供給される。これにより、電力系統CPから負荷LDへの電力供給が抑制され、電力事業者に支払う電気料金を低減することができる。
蓄電池システム30は、太陽光発電システム20又は電力系統CPから供給された電力のうち、負荷LDで消費されなかった電力を一時的に蓄えておくための装置である。負荷LDによる電力消費が大きな時間帯には、蓄えられた電力を負荷LDに供給することで、電力系統CPから負荷LDに供給される電力を抑制することが可能となっている。
蓄電池システム30からの電力は、電力供給ラインSL2及び電力供給ラインSL0を通じて負荷LDに供給される。電力供給ラインSL2は直流バスラインである。電力供給ラインSL2は、後述の系統連系インバータ40を介して電力供給ラインSL0及び電力供給ラインSL1に接続されている。
蓄電池システム30は、5台の蓄電池装置300を備えている。これら蓄電池装置300は、電力供給ラインSL2に対して並列に接続されている。それぞれの蓄電池装置300は、1台の蓄電池31と1台のDC/DCコンバータ32とを備えており、これらが単一の筐体内に収納されユニット化された構成となっている。尚、蓄電池装置300の台数は5台に限られる必要はなく、工場FCの規模や蓄電池31の容量等に応じて増減させてもよい。
蓄電池31は、リチウムイオン電池又はニッケル水素電池からなる二次電池である。DC/DCコンバータ32は、蓄電池31で生じた直流電力を昇圧して電力供給ラインSL2に供給(放電)するための電力変換器である。また、DC/DCコンバータ32は、電力供給ラインSL2の直流電力を降圧して蓄電池31に供給(充電)する機能も有する。つまり、DC/DCコンバータ32は、電力供給ラインSL2と蓄電池31との間で電圧を調整して両者を繋ぐものということができる。
系統連系インバータ40は、電力供給ラインSL2からの直流電力を交流電力に変換して電力供給ラインSL0に供給する電力変換器である。また、電力供給ラインSL0及び電力供給ラインSL1からの交流電力を直流電力に変換して、電力供給ラインSL2に供給する電力変換器でもある。つまり、系統連系インバータ40により、電力供給ラインSL0及び電力供給ラインSL1と電力供給ラインSL2との間で双方向に電力の供給を行うことが可能となっている。
本発明の実施形態に係る制御装置100について説明する。制御装置100は蓄電池システム30の動作を制御するコンピュータシステムである。制御装置100は、1台のマスター制御部101と、4台のスレイブ制御部102、103、104、105とによって構成されている。これらは、それぞれがCPU、ROM、RAM、及び入出力インタフェースを備えたシステムとなっている。
マスター制御部101は、5台のうち1台の蓄電池装置300が備えるDC/DCコンバータ32を制御する機能を有している。また、スレイブ制御部102、103、104、105と通信することにより、蓄電池システム30の全体を統括制御する機能をも有している。マスター制御部101は蓄電池装置300の筐体内に収納されており、蓄電池装置300が備える電源装置(不図示)からの電力の供給を受けて動作する。
スレイブ制御部102は、5台のうち他の1台の蓄電池装置300が備えるDC/DCコンバータ32を制御する機能を有している。スレイブ制御部102は蓄電池装置300の筐体内に収納されており、蓄電池装置300が備える電源装置(不図示)からの電力の供給を受けて動作する。
他のスレイブ制御部103、104、105についても上記と同様であって、それぞれが蓄電池装置300の筐体内に収納されている。換言すれば、5台の蓄電池装置300は、それぞれがマスター制御部101又はスレイブ制御部102、103、104、105のいずれか一つの制御部を筐体内に収容しており、当該制御部によってDC/DCコンバータ32が制御される構成となっている。
以降の説明においては、マスター制御部101を筐体内に収容した蓄電池装置300のことを「蓄電池装置301」とも表記する。また蓄電池装置301が備えるDC/DCコンバータ32のことを「DC/DCコンバータ321」とも表記し、DC/DCコンバータ321に接続された蓄電池31のことを「蓄電池311」とも表記する。
同様に、スレイブ制御部102を筐体内に収容した蓄電池装置300のことを「蓄電池装置302」とも表記する。また、蓄電池装置302が備えるDC/DCコンバータ32のことを「DC/DCコンバータ322」とも表記し、DC/DCコンバータ322に接続された蓄電池31のことを「蓄電池312」とも表記する。他のスレイブ制御部(103、104、105)を筐体内に収容した蓄電池装置300、及び当該蓄電池装置300が備えるDC/DCコンバータ32と蓄電池31についても、上記と同様に表記する。
図2に示されるように、マスター制御部101は、機能的な制御ブロックとして、統括部111と、マネジメント部141とを有している。マネジメント部141は、DC/DCコンバータ321の動作を制御するための制御ブロックであり、蓄電池311における電力の入出力を管理するものである。マネジメント部141は、蓄電池311の出力端子間の電圧、及び蓄電池311により充放電された積算電力量(クーロンカウント)の両方に基づいて、蓄電池311に現在充電されている電力量(以下、「充電量P1」と表記する)を常に算出し保持している。また、統括部111から送信される制御信号に基づいてDC/DCコンバータ321を制御し、蓄電池311に対する電力の供給(充電)、又は蓄電池311からの電力の取出し(放電)を行う。
統括部111は、マネジメント部141、及び後述のマネジメント部142、143、144、145と通信し、これらの動作を制御するための制御ブロックである。統括部111は目標設定部121と休止選定部131とを有している。これらの機能については後に説明する。
スレイブ制御部102は、上記のような統括部を有しておらず、機能的な制御ブロックとしてマネジメント部142のみを有している。マネジメント部142は、マスター制御部101のマネジメント部141と同様の機能を有する制御ブロックであり、DC/DCコンバータ322の動作を制御して蓄電池312における電力の入出力を管理するものである。また、マネジメント部142は、蓄電池312に現在充電されている電力量(以下、「充電量P2」と表記する)を常に算出し保持している。マネジメント部142は、統括部111から送信される制御信号に基づいてDC/DCコンバータ322を制御し、蓄電池312に対する電力の供給(充電)、又は蓄電池312からの電力の取出し(放電)を行う。
他のスレイブ制御部(103、104、105)もこれと同様の構成となっており、機能的な制御ブロックとしてそれぞれマネジメント部(143、144、145)を有している。各マネジメント部(143、144、145)は、各蓄電池(313、314、315)に現在充電されている電力量(充電量P3、P4、P5)をそれぞれ把握している。各マネジメント部(143、144、145)は、統括部111から送信される制御信号に基づいてDC/DCコンバータ(323、324、325)を制御し、蓄電池(313、314、315)に対する電力の供給(充電)、又は蓄電池(313、314、315)からの電力の取出し(放電)を行う。
それぞれの制御ブロックの具体的な機能、及び制御装置100により行われる処理の流れについて説明する。図3に示される処理は、制御装置100によって30分ごとに繰り返し行われている。また、当該処理が開始される時刻は、毎時0分及び毎時30分となっている。尚、1回の当該処理が行われている期間、すなわち、最初のステップS10の実行が開始されてから30分間が経過するまでの期間のことを、以降は「充放電期間TM」とも称する。
統括部111では、蓄電池311、312、313、314、315に対し、それぞれ1、2、3、4、5の参照番号を対応させている。統括部111は、これら5つの参照番号を順序付きで記憶するためのデータ格納部として、第1格納部51、第2格納部52、第3格納部53、第4格納部54、及び第5格納部55を有している(図4参照)。それぞれの格納部には一つの参照番号が記憶される。
ステップS10では、統括部111によりキュー50の作成が行われる。キュー50とは、第1格納部51、第2格納部52、第3格納部53、第4格納部54、及び第5格納部55に順に格納された参照番号の集合体である。
キュー50の作成に先立ち、統括部111は、それぞれのマネジメント部(141等)と通信を行うことで、充電量P1、P2、P3、P4、P5を取得する。統括部111は、充電量Pn(n:1〜5)が最も少ない蓄電池31に対応する参照番号を第1格納部51に記憶する。図4の例では、蓄電池314の充電量P4が最も少ない。従って、蓄電池314に対応する参照番号である4が第1格納部51に記憶される。
以下、2番目に充電量が少ない蓄電池31に対応する参照番号(図4の例では5)が第2格納部52に記憶され、3番目に充電量が少ない蓄電池31に対応する参照番号(図4の例では1)が第3格納部53に記憶される。同様に、4番目に充電量が少ない蓄電池31に対応する参照番号(図4の例では2)が第4格納部54に記憶され、最も充電量が多い蓄電池31に対応する参照番号(図4の例では3)が第5格納部55に記憶される。
以上のような処理の結果、図4の例では、4、5、1、2、3の順に並んだ参照番号の列が、キュー50として作成される。キュー50は、蓄電池311、312、313、314、315を、現在充電されている電力量が小さい順に並べることによって作成される参照番号の列ということができる。
ステップS10に続くステップS20では、統括部111により、上位コントローラ10から充電要求又は放電要求が送信されているか否かが判定される。充電要求及び放電要求のいずれも送信されていない場合には、ステップS100に移行する。ステップS100では、全ての蓄電池装置300が停止された状態となる。つまり、今後の30分間(充放電期間TM)においては蓄電池システム30による充放電は行われず、その間に蓄電池システム30が消費する待機電力もほぼ0となる。
ステップS20において、上位コントローラ10から充電要求又は放電要求のいずれかが送信されている場合には、ステップS30に移行する。ステップS30では、上位コントローラ10から充電要求が送信されているか否かが判定される。上位コントローラ10から充電要求が送信されている場合には、ステップS40に移行する。
ステップS40では、統括部111は上位コントローラ10から目標充電量(以下、「目標充電量PCRQ」と表記する)を受信し、これを目標設定部121に記憶する。目標設定部121に記憶された目標充電量PCRQが、今後の30分間(充放電期間TM)において蓄電池システム30の全体に充電される電力量、すなわち、蓄電池311、312、313、314、315に充電される電力量の合計値となる。
ただし、本実施形態においては、全ての蓄電池311、312、313、314、315のそれぞれに充電が行われるのではなく、一部の蓄電池31にのみ充電が行われる。具体的には、一部の蓄電池装置300を休止させた状態として、それ以外の(稼働している)蓄電池装置300に対してのみ充電が行われる。ステップS40に続くステップS50では、休止させる蓄電池装置300の選定が休止選定部131によって行われる。
ステップS50において休止選定部131により行われる具体的な処理の内容を、図5を参照しながら説明する。
ステップS51では、初期設定として、5つの状態変数γn(n=1〜5)の値が全て1に設定される。5つの状態変数γnは、それぞれ0又は1のいずれかの値が設定される変数である。状態変数γnのうち添字のnは、蓄電池31の参照番号を示す1乃至5いずれかの整数である。後に説明するように、参照番号がnの蓄電池31を備えた蓄電池装置300が休止対象として仮設定されるときには、これに対応する状態変数γnの値が0に設定される。また、参照番号がnの蓄電池31を備えた蓄電池装置300が稼働対象として仮設定されるときには、これに対応する状態変数γnの値が1に設定される。
ステップS51に続くステップS52では、キュー50に参照番号が記憶されている蓄電池31の全てに対し充電が行われたとした場合に、充放電期間TMの間に充電可能な電力量が目標充電量PCRQを上回るか否かが判定される。つまり、目標充電量PCRQを充電するための余裕があるか否かが判定される。当該判断は、下記の式(1)に基づいて行われる。
Figure 2016039728
式(1)のΔtは、充放電期間TMの長さ(30分間)である。式(1)のWcnは、参照番号がnの蓄電池31を満充電とするために、当該蓄電池31に対して充放電期間TMの間に供給することが必要となる電力(単位:キロワット)を示している。Wcnは、下記の式(2)及び式(3)に基づいて設定される。
Figure 2016039728
Figure 2016039728
ここで、WDCは、DC/DCコンバータ32の定格電力である。また、Pmaxnは、参照番号がnの蓄電池31が満充電のときに蓄電されている電力量(当該蓄電池31の最大充電量)である。
式(2)に示されるように、蓄電池31の充電量Pnが十分に小さく、DC/DCコンバータ32の定格電力での電力の供給(充電)を充放電期間TMの間継続して行うことが可能である場合には、WDCの値がWcnに設定される。一方、式(3)に示されるように、蓄電池31の充電量Pnが比較的大きく、追加充電することが可能な電力量が小さい場合には、当該電力量(Pmaxn−Pn)を充放電期間TMの長さで除した値がWcnに設定される。
式(1)の右辺第1項は、休止対象として仮設定されたものを除いた蓄電池装置30の全てに対し、充放電期間TMにおいて充電され得る電力量(単位:キロワット時)の合計を示している。当該値から目標充電量PCRQを差し引いて得られた値が、閾値α以下である場合(式(1)が成立しない場合)には、蓄電池システム30には目標充電量PCRQを充電するための余裕が無いと推察することができる。この場合、ステップS57に移行する。
尚、閾値αは、各蓄電池装置300のマネジメント部(141等)から送信される充電量Pnに誤差が含まれ得ることを考慮して設定される正値の閾値である。閾値αが設定されることで、一部の蓄電池31に対して充電限界を超えた充電がなされてしまうようなことが防止される。
ステップS57では、休止対象となる蓄電池装置300を確定させる。具体的には、5台の蓄電池装置300のうち、キュー50に参照番号が記憶されていない蓄電池31を備えた蓄電池装置300が、全て休止対象として選定される。
尚、ステップS52の処理が最初に行われた時には、状態変数γn(n=1〜5)の値は全て1となっており、キュー50には、全ての参照番号(1〜5)が記憶されている。すなわち、休止対象として選定された蓄電池装置300は存在せず、全ての蓄電池装置300が稼働対象となっている。このような状態において、ステップS52において式(1)が成立しない場合には、ステップS57において全ての蓄電池装置300が稼働対象として確定されることとなる。
ステップS52において式(1)が成立する場合には、ステップS53に移行する。ステップS53では、第5格納部55に記憶されている参照番号が取得され、当該参照番号に対応する状態変数γnの値が0に設定される。つまり、充電量が最も多い蓄電池31を備える蓄電池装置300が、休止対象として仮設定される。図4に示される例では、第5格納部55に記憶されている参照番号の値は3である。このため、これに対応する状態変数γ3の値が0に設定され、蓄電池313を備える蓄電池装置303が休止対象として仮設定される。
ステップS53に続くステップS54では、ステップS52と同様の判定、すなわち、式(1)が成立するか否かの判定が再度行われる。ステップS54において式(1)が成立しないと判定された場合には、ステップS55に移行する。この場合には、上記のように一部の蓄電池装置300を休止対象とすると、目標充電量PCRQを蓄電池システム30に充電することができないということである。つまり、ステップS53において休止対象として仮設定された蓄電池装置300は、休止させない方が適切であるということである。
このため、ステップS55では、ステップS53において0に設定された状態変数γnの値が、1に戻される。つまり、休止対象としての仮設定が解除される。その後、ステップS57に移行して、休止対象となる蓄電池装置300の確定が行われる。
ステップS54において式(1)が成立すると判定された場合には、ステップS56に移行する。この場合には、上記のように一部の蓄電池装置300を休止対象としても、目標充電量PCRQを蓄電池システム30に充電することができるということである。つまり、ステップS53において休止対象として仮設定された蓄電池装置300は、休止させても問題は生じないということである。
ステップS56では、キュー50の更新が行われる。具体的には、第5格納部55に記憶されている参照番号をキュー50から削除し、第4格納部54に記憶されている参照番号が第5格納部55に記憶される。続いて、第3格納部53に記憶されている参照番号が第4格納部54に記憶される。第3格納部53、第2格納部52、及び第1格納部51についても同様の処理が行われる。その後、第1格納部51に記憶されている参照番号が消去される。
つまり、図6に示されるように、最も充電量の多い(追加充電可能な容量が最も小さいともいえる)蓄電池31に対応する参照番号がキュー50から削除され、残った参照番号が第1格納部51から第5格納部55に向かう方向に一つずつシフトされる。
このようにキュー50の更新が行われた後、これまでに説明したステップS52以降の処理が再度実行される。その結果、図5に示される処理(図3のステップS50)が完了した時点においては、蓄電池システム30に目標充電量PCRQを充電しうる範囲において、休止対象である蓄電池装置300の台数が最も多くなっている。つまり、目標充電量PCRQを充電しうる範囲において、可能な限り多くの台数の蓄電池装置300が休止対象として選定された状態となっている。
図3に戻って説明を続ける。ステップS50に続くステップS60では、休止対象として選定された蓄電池装置300が、全て休止した状態とされる。つまり、休止対象として選定されたそれぞれの蓄電池装置300がシャットダウンされ、待機電力を消費しない状態とされる。
これと同時に、ステップS60では、休止対象として選定されていない全ての蓄電池装置300において、蓄電池31に対する充電が開始される。つまり、キュー50に参照番号が記憶されている蓄電池31のみに対して充電が開始される。このとき、DC/DCコンバータ32から蓄電池31に対して供給される電力(単位:キロワット)の値は、式(1)におけるWcn(添字のnは、当該蓄電池31に対応する参照番号である)の値に等しい。
統括部111は、DC/DCコンバータ32から蓄電池31に対して供給される電力がそれぞれWcnとなるように、マネジメント部141、142、143、144、145を制御する。
このように、本実施形態に係る制御装置100は、蓄電池システム30に充電を行う場合において、常に全ての蓄電池装置300を動作させるように制御するのではなく、目標充電量PCRQに基づいて一部の蓄電池装置300を休止させた状態とし、その他の(休止させていない)蓄電池装置300によって充電が行われるように制御する。休止した状態の蓄電池装置300における待機電力がほぼ0となり、無駄な電力消費が削減されるため、蓄電池システム30全体の運転効率を向上させることができる。
また、休止させる蓄電池装置300の選定は、目標充電量PCRQに基づいて行われる。このため、一部の蓄電池装置300が休止した状態となっても、蓄電池システム30全体に充電される電力量が不足してしまうようなことはない。
更に、休止選定部131は、充電量が多い蓄電池31を備える蓄電池装置300、換言すれば、追加充電可能な電力量が少ない蓄電池装置300を優先して、充電時に休止させる対象として選定する。図4に示される例では、蓄電池装置303、蓄電池装置302、蓄電池装置301、蓄電池装置305、蓄電池装置304の順に、充電時に休止させる対象として選定する。休止対象となる蓄電池装置300の選定をこのような優先順位で行うことで、蓄電池システム30が目標充電量PCRQを充電し得る範囲において、休止対象である蓄電池装置300の台数を最も多くすることができる。つまり、目標充電量PCRQを充電し得る範囲において、可能な限り多い台数の蓄電池装置300を休止させることができる。
図3のステップS30において、上位コントローラ10から充電要求が送信されていない場合、すなわち、上位コントローラ10から放電要求が送信されている場合の処理について説明する。この場合、ステップS30からステップS70に移行する。
ステップS70では、統括部111は上位コントローラ10から目標放電量(以下、「目標放電量PDRQ」と表記する)を受信し、これを目標設定部121に記憶する。目標設定部121に記憶された目標放電量PDRQが、今後の30分間(充放電期間TM)において蓄電池システム30の全体から放電される電力量、すなわち、蓄電池311、312、313、314、315から放電される電力量の合計値となる。
ただし、本実施形態においては、全ての蓄電池311、312、313、314、315のそれぞれから放電が行われるのではなく、一部の蓄電池31のみから放電が行われる。具体的には、一部の蓄電池装置300を休止させた状態として、それ以外の(稼働している)蓄電池装置300からのみ放電が行われる。ステップS70に続くステップS80では、休止させる蓄電池装置300の選定が休止選定部131によって行われる。
ステップS80において休止選定部131により行われる具体的な処理の内容を、図7を参照しながら説明する。
ステップS81では、初期設定として、5つの状態変数γn(n=1〜5)の値が全て1に設定される。ステップS81に続くステップS82では、キュー50に参照番号が記憶されている蓄電池31の全てから放電が行われたとした場合に、充放電期間TMの間に放電可能な電力量が目標放電量PDRQを上回るか否かが判定される。つまり、目標放電量PDRQを放電し得るような余裕(充電量)があるか否かが判定される。当該判断は、下記の式(4)に基づいて行われる。
Figure 2016039728
式(4)のWdnは、参照番号がnの蓄電池31から充放電期間TMの間に放電される電力(単位:キロワット)を示している。Wdnは、下記の式(5)及び式(6)に基づいて設定される。
Figure 2016039728
Figure 2016039728
既に説明したように、WDCは、DC/DCコンバータ32の定格電力である。Δtは、充放電期間TMの長さ(30分間)である。
式(5)に示されるように、蓄電池31の充電量Pnが十分に大きく、DC/DCコンバータ32の定格電力での電力の取出しを充放電期間TMの間継続して行うことが可能である場合には、WDCの値がWdnに設定される。一方、式(6)に示されるように、蓄電池31の充電量Pnが十分でない場合には、当該充電量Pnを充放電期間TMの長さで除した値がWdnに設定される。
尚、Pminnは、各蓄電池装置300のマネジメント部(141等)から送信される充電量Pnに誤差が含まれ得ることを考慮して設定される正値の閾値である。つまり、参照番号nの蓄電池31に実際に充電されている電力量が、充電量Pnより小さいような場合であっても、当該蓄電池31の放電限界を超えて電力が取り出されることの無いように設定される閾値である。
式(4)の右辺第1項は、休止対象として仮設定されたものを除いた蓄電池装置300の全てから、充放電期間TMにおいて放電され得る電力量(単位:キロワット時)の合計を示している。当該値から目標放電量PDRQを差し引いて得られた値が、閾値α以下である場合(式(4)が成立しない場合)には、蓄電池システム30には目標放電量PDRQを放電するための十分な電力が充電されていないと推察することができる。この場合、ステップS87に移行する。
尚、閾値αは、上記のPminnと同様に、各蓄電池装置300のマネジメント部(141等)から送信される充電量Pnに誤差が含まれ得ることを考慮して設定される正値の閾値である。閾値αが設定されることで、一部の蓄電池31から放電限界を超えた放電がなされてしまうようなことが防止される。
ステップS87では、休止対象となる蓄電池装置300を確定させる。具体的には、5台の蓄電池装置300のうち、キュー50に参照番号が記憶されていない蓄電池31を備えた蓄電池装置300が、全て休止対象として選定される。
尚、ステップS82の処理が最初に行われた時には、状態変数γn(n=1〜5)の値は全て1となっており、キュー50には、全ての参照番号(1〜5)が記憶されている。すなわち、休止対象として選定された蓄電池装置300は存在せず、全ての蓄電池装置300が稼働対象となっている。このような状態において、ステップS82において式(4)が成立しない場合には、ステップS87において全ての蓄電池装置300が稼働対象として確定されることとなる。
ステップS82において式(4)が成立する場合には、ステップS83に移行する。ステップS83では、第1格納部51に記憶されている参照番号が取得され、当該参照番号に対応する状態変数γnの値が0に設定される。つまり、充電量が最も少ない蓄電池31を備える蓄電池装置300が、休止対象として仮設定される。図4に示される例では、第1格納部51に記憶されている参照番号の値は4である。このため、これに対応する状態変数γ4の値が0に設定され、蓄電池314を備える蓄電池装置304が休止対象として仮設定される。
ステップS83に続くステップS84では、ステップS82と同様の判定、すなわち、式(4)が成立するか否かの判定が再度行われる。ステップS84において式(4)が成立しないと判定された場合には、ステップS85に移行する。この場合には、上記のように一部の蓄電池装置300を休止対象とすると、目標放電量PDRQを蓄電池システム30から放電することができないということである。つまり、ステップS83において休止対象として仮設定された蓄電池装置300は、休止させない方が適切であるということである。
このため、ステップS85では、ステップS83において0に設定された状態変数γnの値が、1に戻される。つまり、休止対象としての仮設定が解除される。その後、ステップS87に移行して、休止対象となる蓄電池装置300の確定が行われる。
ステップS84において式(4)が成立すると判定された場合には、ステップS86に移行する。この場合には、上記のように一部の蓄電池装置300を休止対象としても、目標放電量PDRQを蓄電池システム30から放電することができるということである。つまり、ステップS83において休止対象として仮設定された蓄電池装置300は、休止させても問題は生じないということである。
ステップS86では、キュー50の更新が行われる。具体的には、第1格納部51に記憶されている参照番号をキュー50から削除し、第2格納部52に記憶されている参照番号が第1格納部51に記憶される。続いて、第3格納部53に記憶されている参照番号が第2格納部52に記憶される。第3格納部53、第4格納部54、及び第5格納部55についても同様の処理が行われる。その後、第5格納部55に記憶されている参照番号が消去される。
つまり、図8に示されるように、最も充電量の少ない蓄電池31に対応する参照番号がキュー50から削除され、残った参照番号が第5格納部55から第1格納部51に向かう方向に一つずつシフトされる。
このようにキュー50の更新が行われた後、これまでに説明したステップS82以降の処理が再度実行される。その結果、図7に示される処理(図3のステップS80)が完了した時点においては、蓄電池システム30から目標放電量PDRQを放電しうる範囲において、休止対象である蓄電池装置300の台数が最も多くなっている。つまり、目標放電量PDRQを放電しうる範囲において、可能な限り多くの台数の蓄電池装置300が休止対象として選定された状態となっている。
図3に戻って説明を続ける。ステップS80に続くステップS90では、休止対象として選定された蓄電池装置300が、全て休止した状態とされる。つまり、休止対象として選定されたそれぞれの蓄電池装置300がシャットダウンされ、待機電力を消費しない状態とされる。
これと同時に、ステップS90では、休止対象として選定されていない全ての蓄電池装置300において、蓄電池31からの放電が開始される。つまり、キュー50に参照番号が記憶されている蓄電池31のみから放電が開始される。このとき、DC/DCコンバータ32により蓄電池31から取り出される電力(単位:キロワット)の値は、式(4)におけるWdn(添字のnは、当該蓄電池31に対応する参照番号である)の値に等しい。
統括部111は、DC/DCコンバータ32により蓄電池31から取り出される電力がそれぞれWdnとなるように、マネジメント部141、142、143、144、145を制御する。
このように、本実施形態に係る制御装置100は、蓄電池システム30から放電を行う場合において、常に全ての蓄電池装置300を動作させるように制御するのではなく、目標放電量PDRQに基づいて一部の蓄電池装置300を休止させた状態とし、その他の(休止させていない)蓄電池装置300から放電が行われるように制御する。休止した状態の蓄電池装置300における待機電力がほぼ0となり、無駄な電力消費が削減されるため、蓄電池システム30全体の運転効率を向上させることができる。
また、休止させる蓄電池装置300の選定は、目標放電量PDRQに基づいて行われる。このため、一部の蓄電池装置300が休止した状態となっても、蓄電池システム30全体から負荷LDに供給される電力量が不足してしまうようなことはない。
更に、休止選定部131は、充電量が少ない蓄電池31を備える蓄電池装置300を優先して、放電時に休止させる対象として選定する。図4に示される例では、蓄電池装置304、蓄電池装置305、蓄電池装置301、蓄電池装置302、蓄電池装置303の順に、放電時に休止させる対象として選定する。休止対象となる蓄電池装置300の選定をこのような優先順位で行うことで、蓄電池システム30から目標放電量PDRQを放電し得る範囲において、休止対象である蓄電池装置300の台数を最も多くすることができる。つまり、目標放電量PDRQを放電し得る範囲において、可能な限り多い台数の蓄電池装置300を休止させることができる。
以上に説明したように、本実施形態に係る制御装置100では、一部の蓄電池装置300を休止させた状態で蓄電池システム30から充放電が行われるように制御することで、無駄な電力消費が削減されるという効果を奏する。本実施形態ではこれに加えて、蓄電池システム30全体の運転効率が向上するという効果も奏する。この点について、図9を参照しながら説明する。
図9には、DC/DCコンバータ32における負荷率と効率との関係が示されている。グラフ横軸の「負荷率」とは、定格電力WDCに対する、DC/DCコンバータ32に入力される電力(蓄電池31から取り出される電力)の割合である。このため、蓄電池31から取り出される電力が小さければ負荷率は小さくなり、蓄電池31から取り出される電力が大きければ負荷率は大きくなる。負荷率が100%のときには、定格電力WDCにほぼ等しい電力が蓄電池31から取り出される。
グラフ縦軸の「効率」とは、DC/DCコンバータ32への入力電力に対する、DC/DCコンバータ32からの出力電力の比率である。蓄電池31から取り出される電力、すなわちDC/DCコンバータ32への入力電力が一定である場合には、効率が高ければDC/DCコンバータ32からの出力電力は大きくなり、効率が低ければDC/DCコンバータ32からの出力電力は小さくなる。効率が100%のときには、蓄電池31から取り出される電力にほぼ等しい電力が、DC/DCコンバータ32から出力される。
図9に示されるように、DC/DCコンバータ32では、負荷率が大きいほど効率が高くなる。また、負荷率が100%のときには効率が最も高く、100%に近い値となる。つまり、DC/DCコンバータ32は、出力される電力が大きいほど、蓄電池31から取り出された電力が無駄なく出力されることになる。
本実施形態では、充放電期間TMにおいて蓄電池システム30の充電又は放電を行う際に、一部の蓄電池装置300を休止させ、残りの蓄電池装置300のみにより充電又は放電を行う。このため、充電時においてそれぞれの蓄電池31に入力される電力、及び、放電時においてそれぞれの蓄電池31から出力される電力は、いずれも比較的大きくなる。つまり、DC/DCコンバータ32を通過する電力は、全ての蓄電池装置300を稼働させる場合に比べると大きくなる。その結果、DC/DCコンバータ32を高い効率で運転させることになるため、蓄電池システム30全体の運転効率が向上している。
本実施形態では、ステップS10において各蓄電池31の充電量Pnに基づいてキュー50を作成している。しかしながら、本発明の実施態様としてはこのようなものに限られず、他の情報に基づいてキュー50を作成してもよい。
例えば、所定期間における各蓄電池51の満充電回数を制御部100が記憶しておき、当該満充電回数が少ない蓄電池51が優先的に休止対象となるよう、キュー50を作成してもよい。この場合、蓄電池31が満充電となる機会が均等に与えられるため、一部の蓄電池31(長期間に亘り満充電とならなかった蓄電池)において充電量Pnの算出誤差が大きくなってしまうようなことが防止される。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
30:蓄電池システム
300,301,302,303,304,305:蓄電池装置
31,311,312,313,314,315:蓄電池
32,321,322,323,324,325:DC/DCコンバータ
100:制御装置
101:マスター制御部
102,103,104,105:スレイブ制御部
121:目標設定部
131:休止選定部

Claims (4)

  1. 複数の蓄電池装置(300)を備えた蓄電池システム(30)の制御装置であって、
    予め定められた充放電期間(TM)の間に前記蓄電池システムが充電又は放電する電力量、である目標充放電量(PCRQ、PDRQ)を設定する目標設定部(121)と、
    前記目標充放電量に基づいて、複数の前記蓄電池装置のうち一部の前記蓄電池装置を休止させる対象として選定する休止選定部(131)と、を備え、
    前記充放電期間においては、前記休止選定部によって選定された前記蓄電池装置を休止させた状態とし、その他の前記蓄電池装置によって充電又は放電が行われるように制御することを特徴とする制御装置。
  2. 前記休止選定部は、前記蓄電池システムが前記目標充放電量を充電又は放電し得る範囲において、休止させる対象である前記蓄電池装置の台数が最も多くなるように、前記蓄電池装置を選定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記充放電期間において前記蓄電池システムの充電が行われる場合には、
    前記休止選定部は、
    充電可能な電力量が少ない前記蓄電池装置を優先して、休止させる対象として選定することを特徴とする、請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記充放電期間において前記蓄電池システムの放電が行われる場合には、
    前記休止選定部は、
    充電されている電力量が少ない前記蓄電池装置を優先して、休止させる対象として選定することを特徴とする、請求項2に記載の制御装置。
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