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JP2016028826A - インゴット鋳造装置及び鋳造方法 - Google Patents

インゴット鋳造装置及び鋳造方法 Download PDF

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JP2016028826A
JP2016028826A JP2014151870A JP2014151870A JP2016028826A JP 2016028826 A JP2016028826 A JP 2016028826A JP 2014151870 A JP2014151870 A JP 2014151870A JP 2014151870 A JP2014151870 A JP 2014151870A JP 2016028826 A JP2016028826 A JP 2016028826A
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広信 澤渡
Hironobu Sawato
広信 澤渡
吉田 正
Tadashi Yoshida
正 吉田
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JX Nippon Mining and Metals Corp
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Abstract

【課題】鋳型の構成を変えることによって、酸化物の巻き込みが少なく、形状が均一で破損の少ない複数のインゴットを低コストに生産でき、且つ安定な生産及び増産が可能なインゴット鋳造装置及び鋳造方法を提供する。
【解決手段】
酸素濃度が低く高純度、且つ、均一形状の複数のインゴットを鋳造するためのインゴット鋳造装置1は、金属原料10A,10Bを加熱溶融した溶湯40,40を収容して複数のインゴット60,60を形成するための凹状のインゴット形成部21を備えた鋳型本体2,3と、インゴット形成部21を複数のインゴット鋳造室20,20に区分する着脱自在の仕切板30,30とを備える。仕切板30,30には、この仕切板30,30によって区分された各インゴット鋳造室20,20に収容される溶湯40,40の湯面レベルを均一に保持するために小さな貫通孔31,31が複数設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、低酸素化、形状の均一化、インゴットの取り出しの改善、鋳型の長寿命化、低コスト化及び量産性を向上させることが可能なインゴット鋳造装置及び鋳造方法置に関する。
ビスマステルル、インジウムアンチモン等の化合物半導体を量産レベルで大量に合成する場合、投入する金属原料を秤量する時間を短縮するために一定の形状に形成したインゴットを予め多数個作製しておくことが要求される。この一定形状のインゴットを作製するには鋳造等のプロセスを設ける必要があるが、かかるインゴットの作製工程において酸化物の巻き込みや形状のバラつき等が発生する場合がある。このようなインゴットの場合には秤量時間の短縮化を十分に達成することができなくなる。
また、金属原料を融解鋳造した複数個のインゴットを鋳型から取り出す際、以下のような問題が生じることがある。
(1)金属原料に付着した酸化物がインゴットに巻き込まれるために、インゴット中の酸素濃度が低くならない。一部に酸素濃化部が有る場合、後工程で除去する必要があるために時間と手間が必要になる。
(2)インゴットを鋳型から取り出す時にインゴットの一部が鋳型表面に固着し、脆い金属の場合にはインゴットを破損することがある。
(3)複数鋳造後のインゴットの形状にバラつきが出る。
不純物の低減については、例えば特許文献1に示される精製方法及び精製装置があるが、この発明では金属を鋳型中で真空加熱することにより不純物の低減を図ることとしている。
特開2002−212647号公報
しかし、従来の精製方法や特許文献1の精製装置によると、不純物の低減は解消されるものの、上記したようなインゴットの形状のばらつきや破損の発生等の防止を解決できないという問題がある。この点、インゴットの形状のばらつきを低減するためにインゴットの表面を研磨して整形するようにした場合、発生した研磨粉を作業員が吸引してしまう虞があり、金属材料によっては有害な物質が体内に吸収されてしまう等の安全上の問題もある。また、鋳型からインゴットを取り出し易くする、生産量の更なる向上等についての改善が要望されている。具体的には、1回当たりの鋳造作業でより多くのインゴットを鋳造できればコスト面からも好ましい。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、鋳型の構成を変えることによって、酸化物の巻き込みが少なく、形状が均一で破損の少ない複数のインゴットを低コストに生産でき、且つ安定な生産及び増産が可能なインゴット鋳造装置及び鋳造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の本発明は、金属原料を溶融して複数のインゴットを鋳造するためのインゴット鋳造装置であって、金属原料を加熱溶融した溶湯を収容して複数のインゴットを形成するための凹状のインゴット形成部を備えた鋳型本体と、インゴット形成部を複数の区画部に区分する着脱自在の仕切板とを備え、仕切板には、当該仕切板によって区分された各区画部に収容される溶湯の湯面レベルを均一に保持する貫通孔が複数設けられ、貫通孔は、当該貫通孔内で溶湯が冷却固化してインゴット形成部内のインゴットと連結状態となっている金属をインゴットから容易に切り離すことができる大きさに形成されたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のインゴット鋳造装置において、鋳型本体の隅部に支柱取付孔を設け、支柱取付孔に支柱を取り付けることにより鋳型本体の上に鋳型本体と同一形状の他の鋳型本体を複数段に重ねて配置することを可能としたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載のインゴット鋳造装置において、インゴット形成部の内壁面のうち、仕切板の配置方向と平行な内壁面及び/又は仕切板の配置方向と直交する内壁面を上方向に向かって次第に幅が広くなるテーパ状としたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載のインゴット鋳造装置において、鋳型本体のインゴット形成部の所定高さに排出部を設けると共に排出部からオーバーフローした溶湯を下段の鋳型本体のインゴット形成部に案内する導入路が設けられ、上段の鋳型本体からオーバーフローした溶湯を順次下段の鋳型本体へ導入するように形成し、最下段の鋳型本体には排出部からオーバーフローした溶湯を最下段の鋳型本体に設けられた排液部に貯留するようにしたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項5に記載の本発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載のインゴット鋳造装置において、仕切板の頂部を中央部分が低くなるように形成することにより、金属原料を仕切板の上に配置して加熱した際に、溶湯を中央部に集まりやすくしたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項6に記載の本発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載のインゴット鋳造装置において、鋳型本体を単体、或いは、複数段に重ねて配置した鋳型本体を収容可能な密閉式の加熱炉と、還元性ガス、又は、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガスを加熱炉内に供給及び排気可能なガス供給排気手段とをさらに備えて構成されたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項7に記載の本発明は、金属原料を溶融して複数のインゴットを形成するためのインゴット鋳造方法であって、着脱自在の仕切板によって凹状のインゴット形成部内を各区画に区分された鋳型本体の仕切板の上にインゴットに鋳造するための金属原料を載置するか、又は、金属原料を各区画内に収容するステップと、金属原料を、還元性ガス雰囲気、又は、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で当該金属原料の融点以上の温度に加熱して溶湯とするステップと、インゴット形成部内を仕切板によって区分した各区画部に加熱溶融した溶湯を注湯するステップと、仕切板に形成された複数の貫通孔であって、当該貫通孔内で溶湯が冷却固化してインゴット形成部内で形成されるインゴットと連結状態となった金属をインゴットから容易に切り離すことができる大きさに形成された貫通孔を介して各区画部に流入される溶湯の湯面レベルを均一にするステップと、各区画部に均一に注湯された溶湯を冷却して固化するステップとを含み構成されたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項8に記載の本発明は、請求項7に記載のインゴット鋳造方法において、インゴット形成部内で冷却固化した金属の全体を仕切板ごと鋳型本体から取り出すステップと、インゴット形成部の各区画部内で固化している金属および仕切板をそれぞれ分離することにより複数のインゴットを得るステップとをさらに含んで構成されたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項9に記載の本発明は、請求項7又は8に記載のインゴット鋳造方法において、鋳型本体を複数段に積み重ねてインゴットの鋳造を行うことを特徴とする。
本発明に係るインゴット鋳造装置によれば、インゴット形成部に流入した溶湯を各仕切板の所定高さ位置に設けられた貫通孔を介して各インゴット鋳造室相互間を移動させることができるので同一形状のインゴットを容易に形成することができるという効果がある。
また、貫通孔の大きさを、貫通孔内で溶湯が冷却固化してインゴット形成部内のインゴットと連結状態となっている金属をインゴットから容易に切り離すことができる大きさに形成したので、インゴットの取り出し及びインゴットを破損することなく容易に分離することができ、作業効率が向上するという効果がある。
また、インゴット鋳造装置を還元雰囲気又は還元性ガスまたは還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で金属原料の溶解鋳造を行うことによって酸化物の巻き込みが少ないインゴットを製造することができる。
さらに、鋳型本体を支柱によって多段に組み合わせる構造としたので1回の鋳造作業でより多くのインゴットを低コストに量産できるという効果がある。
また、インゴット形成部の内壁を上部側に向かって拡開したテーパ状に形成したのでインゴット鋳造室内で冷却固化したインゴットの全体を仕切板ごと鋳型本体から取り出すことができるという効果がある。
本発明に係るインゴット鋳造方法によれば、還元雰囲気又は還元性ガスまたは還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で金属原料の融点以上で加熱溶融することとしたので、還元反応により酸化物の巻き込みが少ないインゴットを製造することができる。
また、貫通孔を、当該貫通孔内で溶湯が冷却固化してインゴット形成部内で形成されるインゴットと連結状態となった金属をインゴットから容易に切り離すことができる大きさに形成することとしたのでインゴット形成部内で冷却固化した金属の全体を仕切板ごと鋳型本体から取り出したインゴットを容易に分離するこができ、インゴットが脆い金属の場合であってもインゴットを破損することなく得ることができるという効果がある。
また、鋳型本体を複数段に積み重ねて鋳造を行うこととしたので量産性が向上し、低コスト化を図ることができるという効果がある。
本発明に係るインゴット鋳造装置の一実施形態を示す正面断面図である。 本発明に係るインゴット鋳造装置の他の実施形態を示す正面断面図である。 図2のインゴット鋳造装置を側面方向から見た斜視図である。 (a)は図2に示す上部鋳型を示す斜視図、(b)は仕切板を示す側面図である。 鋳型本体を収容してインゴットを形成する加熱炉の概要図である。 インゴット鋳造方法の工程を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るインゴット鋳造装置及び鋳造方法について、好ましい一実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るインゴット鋳造装置の一実施形態を示す断面図である。
[インゴット鋳造装置の構成]
本発明に係るインゴット鋳造装置1は、図1に示すように、概略として、金属原料10A,10Bを加熱溶融した溶湯40を収容して複数のインゴット60,60を形成するための凹状のインゴット形成部21を備えた鋳型本体2,3と、インゴット形成部21を複数のインゴット鋳造室20,20に区画する着脱自在の仕切板30,30とを備え、仕切板30,30には、仕切板30,30によって区分された各インゴット鋳造室20,20に収容される溶湯40の湯面レベルを均一に保持するために小さな貫通孔31,31が複数設けられて構成されている。本実施形態においてインゴット鋳造装置1は、鋳型本体2,3を所定の間隔を有して上下に配置した二段構成とされているが、上下に配置する鋳型本体の数はこれに限定されるものではなく、三段以上としてもよい。また、鋳型本体2,3をそれぞれ単独で用いることももちろん可能である。
鋳型本体2と鋳型本体3とは、鋳型本体2の下側の隅部(本実施形態では四隅)と鋳型本体3の上側の隅部(本実施形態では四隅)との間に立設した支柱4,4を介して所定の間隔を有して上下に組み合わされて形成されている。すなわち、図1に示すように、平面略四角形状の鋳型本体2,3の四隅にはそれぞれ支柱4,4を取り付けるための支柱取付孔23,23が穿設されており、上下の支柱取付孔23,23間に支柱4,4が介在されている。尚、本実施形態において支柱取付孔23は貫通孔としているが必ずしも貫通孔である必要はなく、支柱4の端部が嵌入される部分のみが開孔、つまり凹状に形成する構成であってもよい。
鋳型本体2,3のそれぞれのインゴット形成部21,21の対向する内壁面には、図4(a)に示すように、後述する仕切板30,30を位置決めしつつ立設するための複数の嵌入溝22,22が一定間隔に設けられている。この仕切板30,30によって鋳型本体2,3には複数(本実施形態では各々6つ)に区画されたインゴット鋳造室20,20が形成される。尚、インゴット鋳造室20,20は、その深さが比較的浅く設定されている。このような形状とすることにより、インゴット鋳造室20,20の開口面積が広くなるので各インゴット鋳造室20,20で鋳造されたそれぞれのインゴット60を冷却する際の温度差が小さくなって固化を均一に進行させ、インゴット60の形状を歪みのない安定化させたものとすることができる。例えば、仕切板30,30によって区切られることによって形成された各区画部であるインゴット鋳造室20,20の最も長い辺の長さが深さに対して4.0〜10.0倍となるようになっている。尚、インゴット形成部21は、その深さを深く設定した場合には、固化方向(深さ方向)に対して、温度差が大きくなり、インゴット60の固化部では凝固による固体収縮が起こり、ボイド(空隙又は引巣)が発生し、形状異常や重量ばらつきの原因となる。
また、鋳型本体2,3のインゴット形成部21,21の各内壁面は、その底部側よりも上部側が外側に拡開するようなテーパ26,26が設けられている。インゴット形成部21の壁面に上方側が拡開したテーパを設けることによりインゴット鋳造室20,20内で冷却固化したインゴット60,60の全体を仕切板30,30ごと鋳型本体2,3から容易に取り出すことができる。尚、テーパ26,26は仕切板30,30の配置方向と平行な内壁面と仕切板30,30の配置方向と直交する内壁面のいずれか又はその全てに設けることができる。また、仕切板30,30にも同様のテーパを設けてもよい。
仕切板30,30は鋳型本体2,3のインゴット形成部21,21内に着脱自在に配置される板状部材である。図4(a)に示すように、仕切板30,30を鋳型本体2,3のインゴット形成部21,21の内壁面に一定間隔で形成された嵌入溝22,22に着脱自在に嵌入することによりインゴット形成部21,21内を複数の区画に区分したインゴット鋳造室20,20が形成される。また、仕切板30,30には所定の高さ位置に水平方向に貫通する貫通孔31,31が穿設されている。この貫通孔31,31を介して隣り合うインゴット鋳造室20,20同士での溶湯40の出入りを可能とすることで溶湯をインゴット鋳造室20,20に均等に注湯することができる。
また、貫通孔31内で固化した溶湯40は、いわゆる射出成形におけるランナーのように隣り合うインゴット60,60と連結された状態となるため貫通孔31の大きさは、鋳造されたインゴット60,60を取り出し、インゴット60,60同士を区分けする際に、インゴット60の外形形状を損なうことなく且つ容易に切り離すことでき、さらに、鋳造中にはインゴット鋳造室20,20の相互間で溶湯40を移動させることができる程度の大きさ及び形状であることが必要とされる。貫通孔31のサイズとしては、例えば、横方向の長さが0.3〜1.0mm、縦方法の長さが1.0〜3.0mm程度、好ましい組み合わせとして、横0.5mm、縦2.0mm程度の四角形或いは楕円形とした場合にインゴット60,60の取り出しや分離が容易となり作業効率の向上を図ることができる。尚、貫通孔31,31の断面形状は四角形や楕円形の他、円形、三角形、多角形或いはV字形状等、容易に折り取ることができるような断面形状であればよい。
また、各仕切板30,30は、図4(b)に示すように、その頂部の中央部が両端側に比べてその高さが高さhだけ低くなるような曲線状に形成されている。このように形成したのは金属原料10A,10Bをそれぞれ仕切板30,30の頂面上に配置して鋳型本体2,3を加熱した際、溶湯40,40を中央部に集まりやすくさせるためである。これにより、溶湯40は中央部から周囲へ向かって流れるようになる。尚、インゴット60,60への汚染を防止するため、鋳型本体2,3及び仕切板30,30は高純度カーボンによって形成されている。
上述のようにして形成された鋳型本体2,3を還元雰囲気、還元性ガス、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス等の酸素が遮断された雰囲気中で金属原料10A,10Bを溶解鋳造することで金属原料10A,10Bが溶融した際に生じる酸化物の生成を抑制し、酸化物の少ないインゴット60,60を鋳造することが可能となる。ここで、他の実施形態として図2,3に示すインゴット鋳造装置1について説明する。このインゴット鋳造装置1は、上述した鋳型本体2,3と同様の構成を備えているが、上段側の鋳型本体3からオーバーフローさせた溶湯40を下段側の鋳型本体2へ案内し、さらに鋳型本体2から溶湯40の上部側をオーバーフローさせて系外へ排出する構造となっており、各鋳型本体2,3へ載置する金属原料10A,10Bの重量を正確に計量する手間を省くことができる。また、金属原料10A,10Bの重量が各鋳型2,3の所定容量を超えてしまうような場合でも金属原料10A,10Bの載置場所を上段の方に優先的に載置することで、金属原料10A,10Bの重量が変動した場合にも対応できる構造としている。
すなわち、上段側の鋳型本体3のインゴット形成部21の所定の高さ位置の壁面にはインゴット形成部21から溶湯40をオーバーフローさせるための貫通孔又は樋形状の複数の排出部24,24を設けると共に、この排出部24,24の出口側にオーバーフローした溶湯40を案内する筒状の排湯路27,27を取り付け、この排湯路27,27の下端側の開口が鋳型本体2のインゴット形成部21内に至るようにして配置している。一方、最下段に位置する鋳型本体2のインゴット形成部21の側面には樋形状(またはU字溝)に形成された排液部25,25が設けられており、鋳型本体2に設けられた排出部24,24からオーバーフローした溶湯40を排液部25,25へ案内するように形成されている。
この構成により、上段の鋳型本体3のインゴット形成部21からオーバーフローした溶湯40は排出部24,24から排湯路27を介して最下段の鋳型本体2のインゴット形成部21へ流入される。そして、最下段の鋳型本体2のインゴット形成部21からオーバーフローした溶湯40は排出部24,24を介して排液部25,25へ流入されて貯留されるようになっている。これにより、余分な溶湯40は最終的に最下段の鋳型本体2の排液部25,25へ排出することができるため、各鋳型本体2,3へ載置する金属原料10A,10Bの重量を正確に計量する手間を省くことも可能となる。
次に、鋳型本体2,3を還元性ガス、又は、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガスの雰囲気下において金属原料10A,10Bを加熱溶融させてインゴット60を形成するための加熱炉について説明する。図5は加熱炉の概要図である。図示された加熱炉50は、鋳型本体3を単体、或いは、複数段に重ねて配置した鋳型本体2,3を収容可能な空間を備えた加熱炉本体51と、加熱炉本体51を密閉可能に閉塞する蓋体52を備えており、蓋体52には還元性ガス、又は、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガスを加熱炉本体51内に供給するガス供給管53と、加熱炉本体51内にから還元性ガス又は混合ガスを排気するガス排気管54が設けられている。尚、ガス供給管53には還元性ガス又は混合ガスを供給するための図示しないボンベが接続されている。また、ガス供給管53の途中にはバルブ53aが取り付けられ、ガス排気管54の途中にはバルブ54aが取り付けられており、バルブ53a、54aを開閉することにより、還元性ガス又は混合ガスの供給排気を行うことができるようになっている。また、蓋体52には加熱炉本体51内部の温度を測定するための温度計55が設けられている。そして、蓋体52は図示しない複数のボルトによって加熱炉本体51へしっかりと取り付けられる。また、加熱炉本体51には図示しない加熱手段が設けられており、加熱炉本体51内を高温に保持することができるようになっている。加熱炉本体51は高温となるため加熱炉本体51の側面は保護カバー56,56によって覆われている。尚、加熱炉50としては、例えば、抵抗加熱炉などがある。
[インゴットの鋳造方法]
次に、図1に示すインゴット鋳造装置1の作用と共に本発明に係るインゴットの鋳造方法について説明する。図6はインゴット鋳造方法の各工程を示すフローチャートである。本発明に係るインゴットの鋳造方法は、概略として、還元雰囲気、還元性ガス、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス等の酸素が遮断された雰囲気中で金属原料10A,10Bを溶解鋳造するものである。
初めに、最下段の鋳型本体2のインゴット形成部21に仕切板30,30を取り付けると共に、予めインゴット60,60を形成するための金属原料10Aを仕切板30,30の頂部の略中央部に配置する。尚、金属原料10Aは形成すべきインゴット60,60の総量に応じた量を予め計量して配置する。そして、図1に示すように、最下段の鋳型本体2の四隅に支柱4,4を配置してその上に上段側の鋳型本体3を配置する。そして、鋳型本体2の場合と同様に、予め計量した金属原料10Bを仕切板30,30の頂部の略中央部に配置する。本実施形態では鋳型本体2,3を二段に配置しているが、鋳型本体3と同様に形成された図示しない鋳型本体をさらに鋳型本体3の上部に配置することにより三段以上の多段構造とすることもできる。尚、金属原料10A,10Bはインゴット鋳造室20,20内に配置しておくこともできる(ステップS1)。
次いで、二段に組み合わされた鋳型本体2,3を加熱炉50の加熱炉本体51内に収容する。そして、ガス供給管53を介して還元雰囲気又は還元性ガスまたは還元性ガスと不活性ガスとの混合ガスを加熱炉本体51内へ導入し、加熱炉本体51内の雰囲気を還元雰囲気又は混合ガス雰囲気(酸素を遮断した雰囲気)とした後、金属原料10A,10Bの融点以上の温度になるまで加熱し、金属原料10A,10Bを融解させる。こうして溶融した金属原料10A,10Bは溶湯40,40となって鋳型本体2,3の各インゴット鋳造室20,20内に注湯される(ステップS2)。
各鋳型本体2,3に注湯された溶湯40,40はインゴット鋳造室20,20内に貯えられるが、仕切板30,30には貫通孔31,31が設けられているので、溶湯40,40は貫通孔31,31を介して、溶湯の湯面レベルの高いインゴット鋳造室20から隣接の湯面レベルの低いインゴット鋳造室20へと流入する。この結果、各インゴット鋳造室20,20における溶湯40,40の湯面レベルは各インゴット鋳造室20,20において均一化される(ステップS3)。
ここで、図2,3に示す他の実施形態のインゴット鋳造装置1の場合には、鋳型本体3のインゴット形成部21からオーバーフローした溶湯40が排出部24,24から排湯路27,27を介して下段の鋳型本体2のインゴット形成部21へ流入する。さらに鋳型本体2のインゴット形成部21からオーバーフローした溶湯40は排出部24,24から排液部25,25へと流入されるので金属原料10A,10Bの計量がラフであっても均一の形状のインゴット60を形成することができる。
インゴット鋳造室20,20内に均等に溶湯40,40が貯えられたら、鋳型本体2,3の全体を冷却してインゴット鋳造室20,20内の溶湯40を固化する(ステップS4)。そして、鋳型本体2,3を加熱炉50から取り出し、専用の装置または人手によって鋳型本体2,3の各インゴット鋳造室20,20内に形成された各インゴット60,60を取り出す(ステップS5)。インゴット60の取り出しは、鋳型本体2,3の端部に位置するインゴット鋳造室20,20の内側面にテーパ26,26が設けられているので仕切板30,30の貫通孔31,31の中で溶湯40,40が固化して形成された各インゴット60,60が連結された状態であっても、仕切板30,30と共に固化した金属原料10A,10Bの全体をインゴット鋳造室20,20からインゴット60,60を破損することなく容易に取り出すことが可能となる。そして、貫通孔31,31の中で固化したインゴット60,60を折り取りながら仕切板30,30を取り外すことにより各インゴット60,60を破損させることなく容易に取り出すことができる。以上によりインゴット60,60の鋳造が終了する。取り出したインゴット60,60は所定の保管場所等で保管する。
次に、上述したインゴット鋳造装置1を用いてインゴット60,60を鋳造した実施例について説明する。本発明者らは図1に示す鋳型本体2,3を用い、50×45×35mm形状の4N−Te金属原料から17(底面幅)×17(高さ)×110(長さ)mmのテーパ形状のTeインゴットの溶解鋳造を行った。
まず、1個あたり約500gの4N−Teブロックを鋳型本体2,3内の仕切板30,30の上部の中央部にそれぞれ約2.5ブロックを配置し、加熱炉50の加熱炉本体51内の所定位置にセットした。そして、加熱炉本体51内を真空排気した後、5Nの水素(H)ガスを15分間流して、炉内雰囲気を水素に十分置換した後、650℃まで10℃/分の昇温速度で温度を上昇させた。約60分間、650℃で保持して、Teブロックを溶融した溶湯40をインゴット鋳造室20,20に注湯した。
次に、加熱炉50の図示しないヒーター電源をOFFにして冷却を行い、炉内温度が100℃以下まで下がったところで、炉内雰囲気をHガスからArガスに切り替えて、鋳型を大気中に取り出した。そして、インゴット鋳造室20,20内で固化したインゴット60を仕切板30,30と一緒に鋳型本体2,3のそれぞれから取り外し、インゴット60,60を個別に取り出した。これにより、各鋳型本体2,3からインゴット60,60を破損させることなくそれぞれ6本ずつのインゴット60,60を容易に取出すことができた。得られた計12本の各インゴット60,60は金属光沢が有り、引け巣の少ない良好な外観が得られた。また、各インゴット60,60の寸法、重量については、表1に示すようにばらつきが小さく、特に、今回の実施例1において、鋳造された12本のTeインゴット60,60間での重量の相対変動係数(標準偏差/平均値)は0.224%であり、各インゴット60,60間での重量のばらつきが小さく、均等重量のインゴット60,60を同時に複数個単位で製造できることを確認した。また、酸素濃度については、各インゴット60,60の上部から5mm角の試料を切り出してLECO法でガス分析したところ、12本のインゴットは、すべて10〜20wtppmの範囲内にあり、極めて酸素濃度の低いTeインゴットが同時に複数個、製造できることを確認した(表1参照)。ここで、今回の実施例1においては、鋳造された12本のTeインゴット60,60の重量の平均値は195.8gとなっており、鋳型2,3上部に配置されたTe原料約2.5ブロック分を6等分された重量としては若干少ない重量となっている。この原因は、Te原料を溶解中にTe溶湯の一部が蒸発して加熱炉50内の一部に凝着したためである。
Figure 2016028826
次に、鋳造中の加熱炉本体51内の雰囲気ガスを純度5NのArガスと純度5NのHガスによる混合ガスとし(混合モル比;Ar:H=99%:1%)、それ以外の条件を実施例1と同様の条件で、Teの鋳造を行った。その結果、得られた12本の各インゴット60は、実施例1と同様に、金属光沢が有り、引け巣の少ない良好な外観が得られた。また、各インゴット60,60の寸法、重量についても、ばらつきは小さく、特に、実施例2において得られた12本のTeインゴット60,60の重量の相対変動係数(標準偏差/平均値)は0.212%であった。また、12本のTeインゴット中の酸素濃度は、60〜70wtppmの範囲内であった。
Figure 2016028826
次に、実施例3として、本発明の他の実施形態として図2,3に示した鋳型本体2,3を用いた実施例について説明する。この図2、3によるインゴット鋳造装置1は、上述した図1による実施例1,2の鋳型本体2,3と同様の構成を備えているが、上段側の鋳型本体3からオーバーフローさせた溶湯40を下段側の鋳型本体2へ案内し、さらに鋳型本体2から溶湯40の上部側をオーバーフローさせて系外へ排出する構造となっており、各鋳型本体2,3へ載置する金属原料10A,10Bの重量を正確に計量する手間を省くことができる構造となっている。実施例3では、50×45×35mm形状の4N−Te金属原料から17(底面幅)×17(高さ)×110(長さ)mmのテーパ形状のTeインゴットの溶解鋳造を行った。
まず、1個あたり約500gの4N−Teブロックを鋳型本体2,3内の仕切板30,30の上部の中央部にそれぞれ3ブロックを配置し、加熱炉50の加熱炉本体51内の所定位置にセットした。そして、加熱炉本体51内を真空排気した後、5Nの水素(H)ガスを15分間流して、炉内雰囲気を水素に十分置換した後、650℃まで10℃/分の昇温速度で温度を上昇させた。約60分間、650℃で保持して、Teブロックを溶融した溶湯40をインゴット鋳造室20,20に注湯した。その際、注湯された溶湯40の容量は、鋳造室20,20の容積より多いため、上段である鋳型本体3の溶湯は、その一部がオーバーフローして、仕切板3、3の貫通孔31、31や樋形状の排出部24,24を経由して排湯路27,27より下段の鋳型本体2のインゴット形成部21に至る。下段の鋳型本体2では、上段の鋳型本体3の注湯工程と同様に、鋳型本体2の仕切板30,30の上部の中央に配置したTe原料3ブロックが溶融し、そのTe溶湯が鋳型本体2のインゴット鋳造室20,20よりオーバーフローし、さらに、上段の鋳型本体3からオーバーフローした溶湯と共に、排出部24,24を経由して排液部25,25に貯留される。
次に、加熱炉50の図示しないヒーター電源をOFFにして冷却を行い、炉内温度が100℃以下まで下がったところで、炉内雰囲気をHガスからArガスに切り替えて、鋳型を大気中に取り出した。そして、インゴット鋳造室20,20内で固化したインゴット60を仕切板30,30と一緒に鋳型本体2,3のそれぞれから取り外し、インゴット60,60を個別に取り出した。これにより、各鋳型本体2,3からインゴット60,60を破損させることなくそれぞれ6本ずつのインゴット60,60を容易に取出すことができた。得られた計12本の各インゴット60,60は、実施例1、2と同様に、金属光沢が有り、引け巣の少ない良好な外観であり、鋳造された12本のTeインゴット60,60間での重量の相対変動係数(標準偏差/平均値)は0.263%であり、均等重量のTeインゴット60,60を同時に複数個単位で製造できることを確認した。また、鋳造されたTeインゴット中の酸素濃度についても、10〜20wtppmの範囲内にあり、極めて酸素濃度の低いTeインゴットが同時に複数個、製造できることを確認した。
Figure 2016028826
さらに、製造数について考察した。本実施例1〜3に示した鋳型本体2,3の製造能力は最大2.3[kg/回]であった。上述したように本発明においては3段以上の多段構造にすることも可能であり、本発明者らは5段構造を試みた。その結果、最大5.7[kg/回]という製造能力を確認できた。
さらに、インゴット形成部21のインゴット鋳造室20,20の数を16本/鋳型に増やした大きなサイズの鋳型本体を作製することにより3.1kg/鋳型のインゴットを作製することができ、5段構造とすることにより最大15.5[kg/回]の製造能力を確認できた。
以上のように、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能であることはいうまでもない。
1 インゴット鋳造装置
2 上部側鋳型本体
3 下部側鋳型本体
4 支柱
10A,10B 金属原料
20 インゴット鋳造室
21 インゴット形成部
22 嵌入溝
23 支柱取付孔
24 排出部
25 排液部
26 テーパ
27 排湯路
30 仕切板
31 貫通孔
40 溶湯
50 加熱炉
51 加熱炉本体
52 蓋体
60 インゴット

Claims (9)

  1. 金属原料を溶融して複数のインゴットを鋳造するためのインゴット鋳造装置であって、
    金属原料を加熱溶融した溶湯を収容して複数のインゴットを形成するための凹状のインゴット形成部を備えた鋳型本体と、
    前記インゴット形成部を複数の区画部に区分する着脱自在の仕切板と、
    を備え、
    前記仕切板には、当該仕切板によって区分された各区画部に収容される溶湯の湯面レベルを均一に保持する貫通孔が複数設けられ、前記貫通孔は、当該貫通孔内で溶湯が冷却固化して前記インゴット形成部内のインゴットと連結状態となっている金属を前記インゴットから容易に切り離すことができる大きさに形成されたことを特徴とするインゴット鋳造装置。
  2. 請求項1に記載のインゴット鋳造装置において、
    前記鋳型本体の隅部に支柱取付孔を設け、前記支柱取付孔に支柱を取り付けることにより前記鋳型本体の上に前記鋳型本体と同一形状の他の鋳型本体を複数段に重ねて配置することを可能としたことを特徴とするインゴット鋳造装置。
  3. 請求項1又は2に記載のインゴット鋳造装置において、
    前記インゴット形成部の内壁面のうち、前記仕切板の配置方向と平行な内壁面及び/又は前記仕切板の配置方向と直交する内壁面を上方向に向かって次第に幅が広くなるテーパ状としたことを特徴とするインゴット鋳造装置。
  4. 請求項3に記載のインゴット鋳造装置において、
    前記鋳型本体のインゴット形成部の所定高さに排出部を設けると共に前記排出部からオーバーフローした溶湯を下段の鋳型本体のインゴット形成部に案内する導入路が設けられ、上段の鋳型本体からオーバーフローした溶湯を順次下段の鋳型本体へ導入するように形成し、最下段の鋳型本体には前記排出部からオーバーフローした溶湯を当該最下段の鋳型本体に設けられた排液部に貯留するようにしたことを特徴とするインゴット鋳造装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のインゴット鋳造装置において、
    前記仕切板の頂部を中央部分が低くなるように形成することにより、前記金属原料を仕切板の上に配置して加熱した際に、前記溶湯を中央部に集まりやすくしたことを特徴とするインゴット鋳造装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のインゴット鋳造装置において、
    前記鋳型本体を単体、或いは、複数段に重ねて配置した鋳型本体を収容可能な密閉式の加熱炉と、
    還元性ガス、又は、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガスを当該加熱炉内に供給及び排気可能なガス供給排気手段と、
    をさらに備えて構成されたことを特徴とするインゴット鋳造装置。
  7. 金属原料を溶融して複数のインゴットを形成するためのインゴット鋳造方法であって、
    着脱自在の仕切板によって凹状のインゴット形成部内を各区画に区分された鋳型本体の前記仕切板の上にインゴットに鋳造するための金属原料を載置するか、又は、前記金属原料を前記各区画内に収容するステップと、
    前記金属原料を、還元性ガス雰囲気、又は、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で当該金属原料の融点以上の温度に加熱して溶湯とするステップと、
    前記インゴット形成部内を前記仕切板によって区分した各区画部に加熱溶融した前記溶湯を注湯するステップと、
    前記仕切板に形成された複数の貫通孔であって、当該貫通孔内で前記溶湯が冷却固化して前記インゴット形成部内で形成されるインゴットと連結状態となった金属を前記インゴットから容易に切り離すことができる大きさに形成された貫通孔を介して各区画部に流入される溶湯の湯面レベルを均一にするステップと、
    各区画部に均一に注湯された溶湯を冷却して固化するステップと、
    を含み構成されたことを特徴とするインゴット鋳造方法。
  8. 請求項7に記載のインゴット鋳造方法において、
    前記インゴット形成部内で冷却固化した金属の全体を前記仕切板ごと前記鋳型本体から取り出すステップと、
    前記インゴット形成部の各区画部内で固化している金属および仕切板をそれぞれ分離することにより複数のインゴットを得るステップと、
    をさらに含んで構成されたことを特徴とするインゴット鋳造方法。
  9. 請求項7又は8に記載のインゴット鋳造方法において、
    前記鋳型本体を複数段に積み重ねてインゴットの鋳造を行うことを特徴とするインゴット鋳造方法。
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CN113441689A (zh) * 2021-06-08 2021-09-28 江苏神铸智能科技有限公司 一种合金铸锭自动化生产设备

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