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JP2016024256A - 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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JP2016024256A
JP2016024256A JP2014146528A JP2014146528A JP2016024256A JP 2016024256 A JP2016024256 A JP 2016024256A JP 2014146528 A JP2014146528 A JP 2014146528A JP 2014146528 A JP2014146528 A JP 2014146528A JP 2016024256 A JP2016024256 A JP 2016024256A
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Shuhei Nishigami
修平 西上
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Abstract

【課題】トナー担持体に印加する現像バイアスとしてブランクパルスバイアスを用いる場合に、トナー担持体の周方向におけるトナー付着量のばらつきを抑制可能な現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。【解決手段】現像装置は、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤を担持して表面に磁気ブラシを形成する現像剤担持体と、現像剤担持体及び静電潜像が形成される像担持体に対向して配置され、現像剤担持体の磁気ブラシを用いて表面にトナー層が形成されるトナー担持体と、を備える。トナー担持体に印加されるブランクパルスバイアスは、パルス部の期間が休止部の期間以上であり、トナー担持体の回転周期が、パルス部の期間と休止部の期間とを1回ずつ含むブランクパルスバイアスの1周期の整数倍からパルス部の期間以内、且つ休止部の期間以上ずれている。【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に用いられる現像装置及びそれを用いた画像形成装置に関し、特に、トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤を用い、トナー担持体上にトナーのみを担持させて感光体上の静電潜像を現像する現像装置に関するものである。
従来の現像装置においては、現像ローラー(トナー担持体)に現像バイアスを印加して、現像ローラーと感光体ドラム(像担持体)との間に形成される現像電界によりトナーを感光体ドラム側に飛翔させる、いわゆるジャンピング現像方式が知られている。
上記の現像装置においては、現像ローラーと感光体ドラム(像担持体)とのギャップ(現像ギャップ)の変動による濃度ムラや、ベタ画像のエッジ部とその周辺部分とで濃度差(後端溜まり)が発生するという問題点があった。
そこで、現像バイアスとして、直流電圧に矩形波形の交流電圧を重畳して印加するパルス部と、交流電圧の印加を休止して直流電圧のみを印加する休止部とを含むブランクパルスバイアスを用いることで、上述したような問題点を解消する方法が提案されている。
例えば特許文献1には、直流電圧に交流電圧を重畳して印加し、その交流電圧の1周期において非点対称(デューティ比が50%でない)波形が断続的に印加されるブランクパルスバイアスを現像バイアスとして用いることで、非接触現像で発生するベタ画像のエッジ部の吸い込みや、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像のエッジ部の白抜けを防止しつつ、現像性の低下も防止する方法が開示されている。
また、特許文献2には、現像スリーブに印加するブランクパルス中のパルス部の継続時間または休止部(ブランク部)の継続時間をランダムに変更することにより、一つの画像パターンでの干渉縞を防止する方法が開示されている。
さらに、上記のジャンピング現像方式の中でも、現像ローラー(トナー担持体)を感光体ドラム(像担持体)に対して非接触に設置し、磁気ローラー(現像剤担持体)を用いて現像ローラー上に現像剤を移行させる際に、磁気ローラー上に磁性キャリアを残したまま現像ローラー上に非磁性トナーのみを転移させてトナー薄層を形成し、交流電界によって感光体ドラム上の静電潜像にトナーを付着させる現像方式が知られている。特許文献3には、現像ローラーにブランクパルスを印加しつつ、パルス部における交流波形の周波数を変更することで後端溜まりや現像ローラーの回転周期で発生する濃度ムラ(ピッチムラ)を防止する方法が開示されている。また、転写ベルト上のパッチ画像濃度に応じて磁気ローラー及び/又は現像ローラーに印加されるバイアスを決定することも記載されている。
特開2000−35709号公報 特開2006−125679号公報 特開2010−145595号公報
上述したような、磁気ローラー上に磁性キャリアを残したまま現像ローラー上に非磁性トナーのみを転移させてトナー薄層を形成し、交流電界によって感光体ドラム上の静電潜像にトナーを付着させる現像方式においては、磁気ローラーから現像ローラーへのトナーの供給は、現像ローラーに印加される交流バイアスと同周期の交流バイアスに直流バイアスを重畳したバイアスが磁気ローラーに印加され、磁気ローラー−現像ローラー間(以下、MS間という)の電界によって磁気ローラーから現像ローラーにトナーが移動する。
そのため、現像ローラーにブランクパルスバイアスを印加した場合、ブランクパルスのパルス部電圧が印加される期間と休止部電圧が印加される期間で磁気ローラーから現像ローラーへのトナーの供給量が異なってしまうという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、トナー担持体に印加する現像バイアスとしてブランクパルスバイアスを用いる場合に、トナー担持体の周方向におけるトナー付着量のばらつきを抑制可能な現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、現像剤担持体と、トナー担持体と、を備えた現像装置である。現像剤担持体は、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤を担持して表面に磁気ブラシを形成する。トナー担持体は、現像剤担持体及び静電潜像が形成される像担持体に対向して配置され、現像剤担持体の磁気ブラシを用いて表面にトナー層が形成される。現像装置は、トナー担持体に、現像バイアスとして直流電圧に矩形波形の交流電圧を重畳したパルス部と、直流電圧のみからなる休止部と、を含むブランクパルスバイアスを印加することにより、トナー担持体に担持されたトナーを像担持体側に移動させて、像担持体表面に形成された静電潜像をトナー像に現像する。ブランクパルスバイアスは、パルス部の期間が休止部の期間以上であり、トナー担持体の回転周期が、パルス部の期間と休止部の期間とを1回ずつ含むブランクパルスバイアスの1周期の整数倍からパルス部の期間以内、且つ休止部の期間以上ずれている。
本発明の第1の構成によれば、現像バイアスとしてブランクパルスバイアスを用いる場合に、トナー担持体のある周回におけるブランクパルスバイアスのパルス部(トナー供給期間)は次の周回におけるブランクパルスバイアスの休止部(トナー非供給期間)と重なる。また、トナー担持体のある周回におけるブランクパルスバイアスの休止部(トナー非供給期間)は次の周回におけるブランクパルスバイアスのパルス部(トナー供給期間)と重なる。そのため、トナー担持体の周方向におけるトナー供給量の偏りが打ち消され、トナー担持体の周方向におけるトナー層厚のばらつきに起因する像担持体の周方向の現像ムラを効果的に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る現像装置3a〜3dが搭載されたカラープリンター100の全体構成を示す概略断面図 本発明のカラープリンター100に用いられる現像装置3aの断面図 本発明のカラープリンター100の制御経路を示すブロック図 現像ローラー23に印加される現像バイアスの波形Pの一例を示すグラフ 現像ローラー23の回転周期がブランクパルスの1周期の整数倍である場合における、現像ローラー23に印加されるブランクパルスバイアスと現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量との関係を示すグラフ 現像ローラー23の回転周期がブランクパルスの1周期の整数倍に近い場合における、現像ローラー23に印加されるブランクパルスバイアスと現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量との関係を示すグラフ 現像ローラー23の回転周期を、ブランクパルスの1周期の整数倍から半周期だけずらした場合の、現像ローラー23に印加されるブランクパルスバイアスと現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量との関係を示すグラフ ブランクパルスのパルス部のインターバルが休止部よりも長いとき、現像ローラー23の回転周期を、ブランクパルスの1周期の整数倍からパルス部の期間だけずらした場合の、現像ローラー23に印加されるブランクパルスバイアスと現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量との関係を示すグラフ ブランクパルスのパルス部のインターバルが休止部よりも長いとき、現像ローラー23の回転周期を、ブランクパルスの1周期の整数倍から休止部の期間だけずらした場合の、現像ローラー23に印加されるブランクパルスバイアスと現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量との関係を示すグラフ
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略断面図であり、ここではタンデム方式のカラープリンターについて示している。カラープリンター100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、さらに図1において時計回り方向に回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a〜1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次転写された後、二次転写ローラー9において転写紙S上に一度に転写され、さらに、定着部7において転写紙S上に定着された後、装置本体より排出される。感光体ドラム1a〜1dを図1において反時計回り方向に回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される転写紙Sは、カラープリンター100本体下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12a及びレジストローラー対12bを介して二次転写ローラー9へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが主に用いられる。また、二次転写ローラー9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナーを除去するためのブレード状のベルトクリーナー19が配置されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電装置2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光装置4と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング部5a、5b、5c及び5dが設けられている。
パーソナルコンピューター等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電装置2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光装置4によって光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナーが補給装置(図示せず)によって所定量充填されている。このトナーは、現像装置3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光装置4からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、中間転写ベルト8に所定の転写電圧で電界が付与された後、一次転写ローラー6a〜6dにより感光体ドラム1a〜1d上のシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナーがクリーニング部5a〜5dにより除去される。
中間転写ベルト8は、上流側の搬送ローラー10と、下流側の駆動ローラー11とを含む複数の張架ローラーに掛け渡されており、メインモーター45(図3参照)による駆動ローラー11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回り方向に回転を開始すると、転写紙Sがレジストローラー対12bから所定のタイミングで中間転写ベルト8に隣接して設けられた二次転写ローラー9へ搬送され、フルカラー画像が転写される。トナー像が転写された転写紙Sは定着部7へと搬送される。
定着部7に搬送された転写紙Sは、定着ローラー対13により加熱及び加圧されてトナー像が転写紙Sの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Sは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられる。転写紙Sの片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラー対15によって排出トレイ17に排出される。
一方、転写紙Sの両面に画像を形成する場合は、定着部7を通過した転写紙Sの一部を一旦排出ローラー対15から装置外部にまで突出させる。その後、転写紙Sは排出ローラー対15を逆回転させることにより分岐部14で用紙搬送路18に振り分けられ、画像面を反転させた状態でレジストローラー対12bに再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次の画像が二次転写ローラー9により転写紙Sの画像が形成されていない面に転写され、定着部7に搬送されてトナー像が定着された後、排出ローラー対15を介して排出トレイ17に排出される。
さらに、中間転写ベルト8を挟んで駆動ローラー11と対向する位置には画像濃度センサー46が配置されている。画像濃度センサー46としては、一般にLED等から成る発光素子と、フォトダイオード等から成る受光素子を備えた光学センサーが用いられる。中間転写ベルト8上のトナー付着量を測定する際、発光素子から中間転写ベルト8上に形成された各基準画像に対し測定光を照射すると、測定光はトナーによって反射される光、及びベルト表面によって反射される光として受光素子に入射する。
トナー及びベルト表面からの反射光には正反射光と乱反射光とが含まれる。この正反射光及び乱反射光は、偏光分離プリズムで分離された後、それぞれ別個の受光素子に入射する。各受光素子は、受光した正反射光と乱反射光を光電変換して制御部90(図3参照)に出力信号を出力する。そして、正反射光と乱反射光の出力信号の特性変化からトナー量を検知し、予め定められた基準濃度と比較して現像バイアスの特性値などを調整することにより、各色について濃度補正が行われる。
図2は、本発明のカラープリンター100に搭載される現像装置3aの構成を示す側面断面図である。なお、ここでは図1の画像形成部Paに配置される現像装置3aについて説明するが、画像形成部Pb〜Pdに配置される現像装置3b〜3dの構成についても基本的に同様であるため説明を省略する。
図2に示すように、現像装置3aは、二成分現像剤(以下、単に現像剤ともいう)が収納される現像容器20を備えており、現像容器20は仕切壁20aによって第1及び第2攪拌室20b、20cに区画され、第1及び第2攪拌室20b、20cには図示しないトナーコンテナから供給されるトナー(正帯電トナー)をキャリアと混合して撹拌し、帯電させるための第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bが回転可能に配設されている。
そして、第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bによって現像剤が攪拌されつつ軸方向に搬送され、仕切壁20aの両端に形成された現像剤通過路(図示せず)を介して第1及び第2攪拌室20b、20c間を循環する。図示の例では、現像容器20は左斜め上方に延在しており、現像容器20内において第2攪拌スクリュー21bの上方には磁気ローラー22が配置され、磁気ローラー22の左斜め上方には現像ローラー23が対向配置されている。そして、現像ローラー23は現像容器20の開口側(図3の左側)において感光体ドラム1aに対向しており、磁気ローラー22及び現像ローラー23は図中時計回り方向に回転する。
なお、現像容器20には、第1攪拌スクリュー21aと対面してトナー濃度センサー(図示せず)が配置されており、トナー濃度センサーで検知されるトナー濃度に応じて、補給装置によりトナーコンテナからトナー補給口20dを介して現像容器20内にトナーが補給される。
磁気ローラー22は、非磁性の回転スリーブ22aと、回転スリーブ22aに内包される複数の磁極を有する固定マグネット体22bで構成されている。本実施形態では、固定マグネット体22bの磁極は、主極35、規制極(穂切り用磁極)36、搬送極37、剥離極38、及び汲上極39の5極構成である。磁気ローラー22と現像ローラー23とはその対面位置(対向位置)において所定のギャップをもって対向している。
また、現像容器20には穂切りブレード25が磁気ローラー22の長手方向(図2の紙面と垂直な方向)に沿って取り付けられており、穂切りブレード25は、磁気ローラー22の回転方向(図2の時計回り方向)において、現像ローラー23と磁気ローラー22との対向位置よりも上流側に位置付けられている。そして、穂切りブレード25の先端部と磁気ローラー22表面との間には僅かな隙間(ギャップ)が形成されている。
現像ローラー23は、非磁性の現像スリーブ23aと、現像スリーブ23a内に固定された現像ローラー側磁極23bで構成されている。現像ローラー側磁極23bは、固定マグネット体22bの対向する磁極(主極)35と異極性である。
現像ローラー23及び磁気ローラー22には、バイアス制御回路41(図3参照)を介して現像バイアス電源43が接続されている。具体的には、現像ローラー23には直流電源と交流電源から成る第1電源43aが接続されており、磁気ローラー22には、直流電源と交流電源から成る第2電源43bが接続されている。これにより、現像ローラー23には、直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスが印加され、磁気ローラー22には、直流電圧に交流電圧が重畳された供給バイアスが印加される。現像バイアスは、直流電圧に矩形波形の交流電圧を印加するパルス部と、交流電圧の印加を休止する休止部とを含む。現像バイアスの具体的な波形については後述する。
前述のように、第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bによって、現像剤が攪拌されつつ現像容器20内を循環してトナーを帯電させ、第2攪拌スクリュー21bによって現像剤が磁気ローラー22に搬送される。穂切りブレード25には固定マグネット体22bの規制極36が対向するため、穂切りブレード25として非磁性体或いは規制極36と異なる極性の磁性体を用いることにより、穂切りブレード25の先端と回転スリーブ22aとの隙間に引き合う方向の磁界が発生する。
この磁界により、穂切りブレード25と回転スリーブ22aとの間に磁気ブラシが形成される。そして、磁気ローラー22上の磁気ブラシは穂切りブレード25によって層厚規制された後、現像ローラー23に対向する位置に移動すると、固定マグネット体22bの主極35及び現像ローラー側磁極23bにより引き合う磁界が付与されるため、磁気ブラシは現像ローラー23表面に接触する。そして、磁気ローラー22に印加されるVmag(DC)と現像ローラー23に印加されるVslv(DC)との電位差ΔV、及び磁界によって現像ローラー23上にトナー薄層を形成する。
現像ローラー23上のトナー層厚は現像剤の抵抗や磁気ローラー22と現像ローラー23との回転速度差等によっても変化するが、ΔVによって制御することができる。ΔVを大きくすると現像ローラー23上のトナー層は厚くなり、ΔVを小さくすると薄くなる。現像時におけるΔVの範囲は一般的に100V〜350V程度が適切である。
図3は、本発明のカラープリンター100に用いられる制御経路の一例を示すブロック図である。なお、カラープリンター100を使用する上で装置各部の様々な制御がなされるため、カラープリンター100全体の制御経路は複雑なものとなる。そこで、ここでは制御経路のうち、本発明の実施に必要となる部分を重点的に説明する。
画像入力部40は、カラープリンター100にパーソナルコンピューター等から送信される画像データを受信する受信部である。画像入力部40より入力された画像信号はデジタル信号に変換された後、一時記憶部94に送出される。
バイアス制御回路41は、帯電バイアス電源42、現像バイアス電源43、及び転写バイアス電源44と接続され、制御部90からの出力信号によりこれらの各電源を作動させるものであり、これらの各電源はバイアス制御回路41からの制御信号によって、帯電バイアス電源42は帯電装置2a〜2d内の帯電ローラーに、現像バイアス電源43は現像装置3a〜3d内の磁気ローラー22及び現像ローラー23に、転写バイアス電源44は一次転写ローラー6a〜6d及び二次転写ローラー9に、それぞれ所定のバイアスを印加する。
メインモーター45はギヤ列を介して感光体ドラム1a〜1d、現像装置3a〜3d、一次転写ローラー6a〜6d、定着部7、二次転写ローラー9、駆動ローラー11、及び装置各部の搬送ローラー等に連結されており、制御部90からの制御信号に基づいて装置各部を駆動させる。また、本発明においては、記録媒体の厚みや種類に応じて現像装置3a〜3d及び定着部7を含む装置各部の駆動速度を切り換え可能となっている。
操作部50には、液晶表示部51、各種の状態を示すLED52が設けられており、カラープリンター100の状態を示したり、画像形成状況や印字部数を表示したりするようになっている。カラープリンター100の各種設定はパーソナルコンピューターのプリンタードライバーから行われる。
その他、操作部50には、画像形成を開始するようにユーザーが指示するスタートボタン、画像形成を中止する際等に使用するストップ/クリアボタン、カラープリンター100の各種設定をデフォルト状態にする際に使用するリセットボタン等が設けられている。
制御部90は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)91、読み出し専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)92、読み書き自在の記憶部であるRAM(Random Access Memory)93、一時的に画像データ等を記憶する一時記憶部94、カウンター95、カラープリンター100内の各装置に制御信号を送信したり操作部50からの入力信号を受信したりする複数(ここでは2つ)のI/F(インターフェイス)96を少なくとも備えている。また、制御部90は、装置本体内部の任意の場所に配置可能である。
ROM92には、カラープリンター100の制御用プログラムや、制御上の必要な数値等、カラープリンター100の使用中に変更されることがないようなデータ等が収められている。RAM93には、カラープリンター100の制御途中で発生した必要なデータや、カラープリンター100の制御に一時的に必要となるデータ等が記憶される。また、RAM93(或いはROM92)には、後述するようにプロセス速度に応じて変化させる現像バイアスのパルス部と休止部の比率等も記憶される。一時記憶部94は、パーソナルコンピューター等から送信される画像データを受信する画像入力部(図示せず)より入力され、デジタル信号に変換された画像信号を一時的に記憶する。カウンター95は、印字枚数を累積してカウントする。
また、制御部90は、カラープリンター100における各部分、装置に対し、CPU91からI/F96を通じて制御信号を送信する。また、各部分、装置からその状態を示す信号や入力信号がI/F96を通じてCPU91に送信される。制御部90が制御する各部分、装置としては、例えば、画像形成部Pa〜Pd、露光装置4、定着部7、中間転写ベルト8、二次転写ローラー9、画像濃度センサー40、バイアス制御回路41、操作部50等が挙げられる。
図4は、現像装置3a〜3dにおいて現像ローラー23に印加される現像バイアスの波形Pの一例を示すグラフである。現像バイアスの波形Pは、図4に示すように、矩形波形の交流バイアスを印加するパルス部T1と、交流バイアスの印加を休止した休止部T2とを有するブランクパルスバイアスである。
現像バイアスの波形Pは、交流電圧のデューティ比がトナーにより静電潜像が現像される方向に50%以上であり、例えば、図4に示すように、50%に設定される。つまり、交流電圧を印加するパルス部T1のうち、感光体ドラム1a〜1dの表面に予め形成された静電潜像が現像される方向(以下、第1方向という)P1の電圧P11、P12の印加時間T3が、トナーを現像ローラー23へ引き戻す方向(以下、第2方向という)P2の電圧P21、P22の印加時間T4と同等である。このようにT3がT4と同等以上の現像バイアスであると、現像ギャップが広がったときであっても、多くのトナーが感光体ドラム37まで到達できるので、現像ギャップが広がったときの画像ムラ、特に網点画像の濃度低下による画像ムラを抑制できる。
また、現像バイアスの波形Pは、パルス部T1における交流電圧の周期数(パルス数)が2以上であり、例えば、図4に示すように2周期に設定される。このような現像バイアスを用いると、第1方向P1の電圧P11、P12と第2方向P2の電圧P21、P22とが交互にそれぞれ2回以上印加される。その結果、潜像部に付着したトナーには、感光体ドラム1a〜1dにより強固に付着させる方向の力と、感光体ドラム1a〜1dから引き剥がす方向の力とが交互に作用するので、トナーの再配置が進み、潜像部に均一にトナーが付着する。さらに、非潜像部(地肌部)に付着したトナーも、上記2種類の力が交互に作用することによって、潜像部に再付着される。従って、静電潜像の形状に応じたより忠実なトナー像が形成される。
さらに、現像バイアスの波形Pは、パルス部T1の休止部T2に移行する直前の交流電圧P22が、第2方向P2の電圧である。このような現像バイアスを用いると、トナーを現像ローラー23へ引き戻す方向の力を作用させた直後に、交流電圧を印加しない休止部T2に移行する。その結果、トナーが感光体ドラム1a〜1dから現像ローラー23に向かう方向の力を、潜像部に付着したトナーが引き剥がされない程度の弱い力で長時間作用させることができるので、潜像部に付着したトナーは引き剥がすことなく、非潜像部に付着している不要なトナーのみを引き剥がすことができ、画像かぶりを抑制することができる。従って、現像ギャップが狭くなったときの画像ムラ、特にベタ画像の引き剥がしによる画像ムラを抑制できる。
以上より、現像装置3a〜3dは、現像バイアスとして上記のようなブランクパルスバイアスを印加することによって、現像ギャップの変動による画像ムラの発生を効果的に抑制することができる。
現像バイアスとしては、上述のような交流電圧であれば、交流電圧のみであっても、直流電圧に交流電圧を重畳した重畳電圧であってもよい。また、直流電圧の電圧値は、交流電圧における第2方向P2の電圧P21、P22の絶対値より低いことが好ましく、例えば150V以下であることが好ましい。交流電圧のピークツーピーク値は、500〜2000Vであることが好ましく、例えば、1200Vや1500Vに設定される。また、交流電圧の周波数は1〜6kHzであることが好ましい。
現像バイアスの好ましい具体例としては、例えば、図4に示すように、パルス部T1と休止部T2のインターバル(継続時間)が等しく、テューティ比(T3/(T3+T4))=0.5、最大電圧V1=1000V、最小電圧V2=−200V、休止部T2の電圧V3が0V、周期数が2周期である。
また、本発明のカラープリンター100では、上述したように、搬送される転写紙Sの厚みや種類に応じて、画像処理速度(プロセス速度)が3段階に切り換えられる。即ち、転写紙Sが普通紙である場合は通常の駆動速度(全速モード)で画像形成処理が行われ、転写紙Sが厚紙である場合は通常の3/4速(中間速モード)または1/2速(半速モード)で画像形成処理が行われる。これにより、厚紙を用いる場合に十分な定着時間を確保して画質を向上させることができる。
ところで、現像バイアスとして上記のようなブランクパルスバイアスを印加する現像装置3a〜3dにおいては、現像ローラー23の回転周期が、ブランクパルスの1周期(図4におけるパルス部T1の期間と休止部T2の期間とを加えたもの)の整数倍で表される場合、2つの周期が干渉し、磁気ローラー22からのトナー供給によって形成される現像ローラー23上のトナー層厚が現像ローラー23の周方向(接線方向)に偏る。その結果、感光体ドラム1a〜1d上に形成される静電潜像に十分なトナーが供給できない場合が発生する。
図5は、現像ローラー23の回転周期がブランクパルスの1周期(図2参照)の整数倍である場合における、現像ローラー23に印加されるブランクパルスバイアスと現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量との関係を示すグラフである。なお、以下の図5〜図8では、現像ローラー23上の磁気ローラー22との対向位置において、現像ローラー23の1周目に印加されるブランクパルスバイアスを実線、2周目に印加されるブランクパルスバイアスを点線で示している。
ブランクパルスバイアスのパルス部は、デューティ比0.5の交流電圧を3パルスのインターバル(期間)で直流電圧に重畳して印加しており、休止部は、パルス部のマイナス側波形の直後に交流電圧をオフとし、直流電圧のみを交流波形3パルス分のインターバルで印加している。パルス部と休止部を合わせたインターバル(ブランクパルスの1周期)は交流波形6パルス分の長さとなっている。
磁気ローラー22上のトナーは、MS間においてブランクパルスによる強い電界が生じるパルス部の期間に磁気ローラー22から現像ローラー23へ移り、休止部の期間には、磁気ローラー22上のトナーは現像ローラー23へほとんど移動しない。そのため、図5に示すように、現像ローラー23の1周目においては、パルス部の期間がトナー供給期間S1となり、休止部の期間がトナー非供給期間N1となる。一方、現像ローラー23の2周目においては、パルス部の期間がトナー供給期間S2となり、休止部の期間がトナー非供給期間N2となる。
従って、1周目のトナー供給期間S1と2周目のトナー供給期間S2の重なる部分(S1+S2)には、磁気ローラー22から現像ローラー23に2周分のトナーが供給される。反対に、1周目のトナー非供給期間N1と2周目のトナー非供給期間N2の重なる部分(N1+N2)には、磁気ローラー22から現像ローラー23にトナーがほとんど供給されない。即ち、現像ローラー23が2周する間に、現像ローラー2周分のトナーが供給される部分と、トナーがほとんど供給されない部分とが交互に発生し、現像ローラー23の州方向におけるトナー供給量の偏りは2周分のトナー供給量2tとなる。
このように、現像ローラー23の回転周期がブランクパルス1サイクルの整数倍である場合は、トナー供給期間とトナー非供給期間が常に現像ローラー23の周方向において同一の位置に発生するため、現像ローラー23の累積回転回数が多くなるにつれて現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量の偏りが顕著となり、感光体ドラム1a〜1dの周方向に現像ムラ(画像濃度ムラ)が発生する。
また、現像ローラー23の回転周期がブランクパルス1サイクルの整数倍ではない場合であっても、現像ローラー23上のトナー層厚が現像ローラー23の周方向(接線方向)に偏ることがある。図6は、現像ローラー23の回転周期がブランクパルスの1周期(図2参照)の整数倍に近い場合における、現像ローラー23に印加されるブランクパルスバイアスと現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量との関係を示すグラフである。ブランクパルスバイアスは図5に示した波形と同様である。
図6では、現像ローラー23の回転周期がブランクパルスの1周期から1パルス分だけずれている場合を示している。この場合においても、1周目のトナー供給期間S1と2周目のトナー供給期間S2の重なる部分(S1+S2)には、磁気ローラー22から現像ローラー23に2周分のトナーが供給される。反対に、1周目のトナー非供給期間N1と2周目のトナー非供給期間N2の重なる部分(N1+N2)には、磁気ローラー22から現像ローラー23にトナーがほとんど供給されない。即ち、現像ローラー23が2周する間に、現像ローラー2周分のトナーが供給される部分と、現像ローラー1周分のトナーが供給される部分と、トナーがほとんど供給されない部分とが周期的に発生し、現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量の偏りの最大値は2周分のトナー供給量2tとなる。
このように、現像ローラー23の回転周期がブランクパルス1サイクルの整数倍に近い場合においても、現像ローラー23の累積回転回数が多くなるにつれて現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量にばらつきが生じ、感光体ドラム1a〜1dの周方向に現像ムラ(画像濃度ムラ)が発生する。
そこで、本発明においては、現像ローラー23の回転周期を、ブランクパルスの1周期(図4参照)の整数倍からパルス部の期間(図4ではブランクパルスの半周期)だけずらすことにより、1周目のトナー非供給期間N1と2周目のトナー非供給期間N2が重なる部分を無くし、現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量を安定化することとしている。
図7は、現像ローラー23の回転周期を、ブランクパルスの1周期(図2参照)の整数倍から半周期だけずらした場合の、現像ローラー23に印加されるブランクパルスバイアスと現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量との関係を示すグラフである。
図7に示すように、現像ローラー23の1周目と2周目ではブランクパルスの周期が半周期ずれているため、現像ローラー23の1周目におけるトナー供給期間T1は2周目におけるトナー非供給期間N2と重なる。また、現像ローラー23の1周目におけるトナー非供給期間N1は2周目におけるトナー供給期間S2と重なる。そのため、現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量の偏りが打ち消され、現像ローラー1周分のトナー供給量tで均一なトナー層が形成される。従って、現像ローラー23の周方向におけるトナー層厚のばらつきに起因する感光体ドラム1a〜1dの周方向の現像ムラを効果的に抑制することができる。
一方、上述したようにメインモーター45を用いて定着部7と共に現像装置3a〜3dの駆動を行う場合、プロセス速度の変更に応じてブランクパルスの周期を変更することで、現像ローラー23の回転速度が変化した場合でも現像ローラー23の回転周期がブランクパルスの1周期(図4参照)の整数倍から半周期だけずれているようにする。上記の制御によれば、プロセス速度に応じた適切な周期のブランクパルスバイアスが現像ローラー23に印加されるため、プロセス速度を変更した場合であっても、現像ローラー23上に均一なトナー層を形成することができる。
図7では、ブランクパルスバイアスのパルス部と休止部のインターバル(継続期間)が等しい場合について説明したが、パルス部のインターバルが休止部のインターバルよりも長い場合においても同様の効果が得られる。図8は、ブランクパルスのパルス部のインターバルが休止部よりも長いとき、現像ローラー23の回転周期を、ブランクパルスの1周期の整数倍からパルス部の期間だけずらした場合の、現像ローラー23に印加されるブランクパルスバイアスと現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量との関係を示すグラフである。
図8では、ブランクパルスバイアスのパルス部は、デューティ比0.5の交流電圧を3パルスのインターバルで直流電圧に重畳して印加しており、休止部は、パルス部のマイナス側波形の直後に交流電圧をオフとし、直流電圧のみを交流波形2パルス分のインターバルで印加している。パルス部と休止部を合わせたインターバル(ブランクパルスの1周期)は交流波形5パルス分の長さとなっている。
図8に示すように、現像ローラー23の回転周期を、ブランクパルスの1周期の整数倍からパルス部の期間(3パルス)だけずらすことにより、1周目のトナー供給期間S1の始点側1パルスと2周目のトナー供給期間S2の終点側1パルスが重なっている。この重なり部分(S1+S2)には、磁気ローラー22から現像ローラー23に2周分のトナーが供給される。しかし、1周目のトナー非供給期間N1と2周目のトナー非供給期間N2とが重なる部分(N1+N2)は存在しないため、他の部分には1周分のトナーが供給される。そのため、現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量の偏りは、最大で1周分のトナー供給量tとなり、図7に示した場合に比べると現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量にばらつきは認められるものの、図5や図6に示した場合に比べてトナー層厚のばらつきを抑制することができる。
図9は、ブランクパルスのパルス部のインターバルが休止部よりも長いとき、現像ローラー23の回転周期を、ブランクパルスの1周期の整数倍から休止部の期間だけずらした場合の、現像ローラー23に印加されるブランクパルスバイアスと現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量との関係を示すグラフである。ブランクパルスバイアスのパルス部と休止部の期間は図8と同様である。
図9に示すように、現像ローラー23の回転周期を、ブランクパルスの1周期の整数倍から休止部の期間(2パルス)だけずらすことにより、1周目のトナー供給期間S1の終点側1パルスと2周目のトナー供給期間S2の始点側1パルスが重なっている。この重なり部分(S1+S2)には、磁気ローラー22から現像ローラー23に2周分のトナーが供給される。しかし、1周目のトナー非供給期間N1と2周目のトナー非供給期間N2とが重なる部分(N1+N2)は存在しないため、他の部分には1周分のトナーが供給される。そのため、図8と同様に、現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量の偏りは、最大で1周分のトナー供給量tとなる。
つまり、ブランクパルスバイアスのパルス部のインターバルが休止部のインターバルよりも長い場合は、現像ローラー23の回転周期を、ブランクパルスの1周期の整数倍からパルス部の期間以内であって、休止部の期間以上ずらすことにより、ある周回におけるブランクパルスバイアスの休止部(トナー非供給期間)と次の周回におけるブランクパルスバイアスの休止部(トナー非供給期間)とが重なり合わず、現像ローラー23の周方向におけるトナー供給量の偏りを1周分のトナー供給量t以内に抑えることができる。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記各実施形態においては、本発明を、二成分現像剤を用い、磁気ローラー22上に磁気ブラシを形成し、磁気ローラー22から現像ローラー23にトナーのみを移動させ、現像ローラー23から感光体ドラム1a〜1dにトナーを飛翔させる非接触現像方式の現像装置3a〜3dに適用したが、その他、磁気ローラー22を設けず現像ローラー23のみを設け、一成分現像剤を用いて現像ローラー23上に形成される現像剤層(トナー層)を感光体ドラム1a〜1dに飛翔させる非接触現像方式の現像装置にも適用することができる。
また本発明は、図1に示したようなカラープリンター100に限らず、モノクロプリンターやモノクロ複写機、デジタル複合機、タンデム式或いはロータリー式のカラー複写機、或いはファクシミリ等、非接触現像方式の現像装置を備えた種々の画像形成装置に適用できる。
本発明は、磁気ローラーと現像ローラーとを備え、現像ローラーに印加する現像バイアスとしてブランクパルスバイアスを用いる現像装置に利用可能である。本発明の利用により、現像ローラーに印加する現像バイアスとしてブランクパルスバイアスを用いる場合に、現像ローラーの周方向におけるトナー付着量のばらつきを抑制可能な現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供可能となる。
Pa〜Pd 画像形成部
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
2a〜2d 帯電装置
3a〜3d 現像装置
4 露光装置
7 定着部
22 磁気ローラー(現像剤担持体)
23 現像ローラー(トナー担持体)
41 バイアス制御回路
43 現像バイアス電源
43a 第1電源
43b 第2電源
45 メインモーター(駆動機構)
90 制御部
100 カラープリンター(画像形成装置)

Claims (3)

  1. 磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤を担持して表面に磁気ブラシを形成する現像剤担持体と、
    該現像剤担持体及び静電潜像が形成される像担持体に対向して配置され、前記現像剤担持体の磁気ブラシを用いて表面にトナー層が形成されるトナー担持体と、
    を備え、
    該トナー担持体に、現像バイアスとして直流電圧に矩形波形の交流電圧を重畳したパルス部と、直流電圧のみからなる休止部と、を含むブランクパルスバイアスを印加することにより、前記トナー担持体に担持されたトナーを前記像担持体側に移動させて、前記像担持体表面に形成された静電潜像をトナー像に現像する現像装置であって、
    前記ブランクパルスバイアスは、前記パルス部の期間が前記休止部の期間以上であり、
    前記トナー担持体の回転周期が、前記パルス部の期間と前記休止部の期間とを1回ずつ含む前記ブランクパルスバイアスの1周期の整数倍から前記パルス部の期間以内、且つ前記休止部の期間以上ずれていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記ブランクパルスバイアスは、前記パルス部の期間と前記休止部の期間とが等しく、前記トナー担持体の回転周期が、前記ブランクパルスバイアスの1周期の整数倍から半周期ずれていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の現像装置と、
    該現像装置を含む装置各部を駆動する駆動機構と、
    該駆動機構及び前記トナー担持体への現像バイアスの印加を制御する制御部と、
    を備えた画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記駆動機構を制御して画像形成処理を行うプロセス速度を変更するとともに、前記プロセス速度の変更に応じて前記トナー担持体の回転周期及びブランクパルスバイアスの1周期を可変させることを特徴とする画像形成装置。
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