JP2016020074A - Writing instrument - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、筆記具に関する。 The present invention relates to a writing instrument.
一般的に筆記具は、ユーザーの個々の癖等によって様々な握り方で把持される。把持部が様々な握り方に容易に適合する構成であれば、指と把持部との接触面積が増加して把持圧が分散されるため、持ち易さが向上し、長時間の使用時の疲労が低減されるため好ましい。このような把持部を実現するため、把持部にゴム、エラストマー等のような大きな弾性を有する材料を備えることによって、把持したときに把持部自体が変形され、ユーザーによる様々な握り方に適合するような筆記具の構成が公知である(特許文献1及び特許文献2)。
Generally, a writing instrument is gripped in various ways by a user's individual heel or the like. If the gripping part is easily adapted to various ways of gripping, the contact area between the finger and the gripping part will increase and the gripping pressure will be distributed, improving ease of handling and This is preferable because fatigue is reduced. In order to realize such a gripping part, the gripping part itself is deformed when gripped by providing the gripping part with a material having large elasticity such as rubber, elastomer, etc., and adapts to various gripping methods by the user. The structure of such a writing instrument is well-known (
把持部に、ゴム、エラストマー等の大きな弾性を有する材料を備えた場合、材料の性質上、膨潤によって把持部が軸筒から脱落するといった問題や、把持部の表面の汚れが容易に落とせないといった問題がある。 When the gripping part is provided with a material having a large elasticity such as rubber or elastomer, due to the nature of the material, the gripping part may fall off the shaft tube due to swelling, and the surface of the gripping part cannot be easily removed. There's a problem.
そのため、汚れを容易に落とすことのできる金属材料を把持部として用いた筆記具が公知であるが、把持部を金属材料にした場合、金属は比較的硬質であるため、前述した大きな弾性を有する材料のように、ユーザーによる様々な握り方に適合させることが困難となる。 Therefore, a writing instrument using a metal material that can easily remove dirt as a gripping part is known. However, when the gripping part is made of a metal material, the metal is relatively hard, and thus has a large elasticity as described above. As described above, it is difficult to adapt to various ways of gripping by the user.
そこで、本発明は、ユーザーの様々な握り方に適合する把持部を有した筆記具を提供することを目的とする。 Then, an object of this invention is to provide the writing instrument which has the holding part which adapts a user's various grip method.
請求項1に記載の発明によれば、軸筒と、軸筒の外周に配置された連続するリング状部材とを具備し、リング状部材の各々の内径が、軸筒の外径よりも大きく形成され、リング状部材の各々が、軸筒に対して径方向に移動できることを特徴とする筆記具が提供される。
According to invention of
請求項2に記載の発明によれば、リング状部材が硬質材料からなることを特徴とする筆記具が提供される。
According to invention of
請求項3に記載の発明によれば、リング状部材が、別体に形成されていることを特徴とする筆記具が提供される。リング状部材は、部材の各々が一部連結して移動可能としてもよい。
According to invention of
また、別の態様によれば、リング状部材の各々が、軸筒の軸線方向周りに回転可能であることを特徴とする筆記具が提供される。 According to another aspect, there is provided a writing instrument characterized in that each of the ring-shaped members is rotatable around the axial direction of the shaft cylinder.
また、別の態様によれば、複数のリング状部材が、コイルばねであることを特徴とする筆記具が提供される。 According to another aspect, a writing instrument is provided in which the plurality of ring-shaped members are coil springs.
請求項4に記載の発明によれば、軸筒の軸線方向における複数のリング状部材の両端の位置が、軸線方向に調整可能であることを特徴とする筆記具が提供される。
According to the invention described in
請求項5に記載の発明によれば、軸筒の外周面とリング状部材の内周面との間に、軸筒の軸線方向に対して平行な方向に延びる弾性部材が配置されていることを特徴とする筆記具が提供される。
According to invention of
請求項6に記載の発明によれば、リング状部材が、軸線方向に対して傾斜した傾斜部を有することを特徴とする筆記具が提供される。
According to invention of
請求項7の記載の発明によれば、リング状部材を軸線方向に付勢する弾性部材をさらに有することを特徴とする筆記具が提供される。
According to invention of
また、リング状部材が、筆記動作時における筆記具の把持部に配置されたことを特徴とする筆記具とすることが望ましい。 In addition, it is desirable that the ring-shaped member is a writing instrument characterized in that the ring-shaped member is arranged in a grip portion of the writing instrument during a writing operation.
各請求項に記載の発明によれば、ユーザーによる様々な握り方に適合する把持部を有した筆記具を提供することができる。 According to the invention described in each claim, it is possible to provide a writing instrument having a grip portion adapted to various ways of gripping by a user.
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に亘り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. Corresponding components are marked with common reference numerals throughout the drawings.
図1は本発明に係る筆記具1の筆記状態における正面図であり、図2は図1の筆記具1の非筆記状態における縦方向の断面図であり、図3は図2の線A−Aの断面の概略図である。
1 is a front view of the
図1において、筆記具1は、前軸2及び前軸2の後方に位置する後軸3からなる、筒形状に形成された軸筒4と、筆記具1の把持部5と、筆記具1の前端部の口金6と、口金6から前方へと突出する筆記部7と、筆記具1の後端部の操作部8と、内筒9と、を有する。
In FIG. 1, the
本明細書では、筆記具1の軸線方向において、筆記部7側を「前」側と規定し、筆記部7とは反対側を「後」側と規定する。
In this specification, in the axial direction of the
図2において、前軸2及び後軸3は、それぞれ、前軸後端螺合部2a及び後軸前端螺合部3aで互いに螺合させることによって結合される。また、前軸2及び口金6は、それぞれ、前軸前端螺合部2b及び口金螺合部6aで互いに螺合させることによって結合される。これらの結合はねじ結合によるものであるが、その他の結合方法であってもよい。
In FIG. 2, the
軸筒4の内部には、前端に筆記部7を有するリフィル10が配置されている。リフィル10はその前部を、口金6によって一端が支持されたスプリング11によって後方へと付勢される。その付勢力は、リフィル10を介して、ノック機構12を構成する回転子13を、後方へと付勢する。
A
後軸3の後端に配置された内筒9の内面には、径方向内側に突出し且つ筆記具1の軸線方向に沿って延びる複数のカム部14が、周方向に沿って等間隔に形成されている。軸筒4を構成する前軸2、後軸3、及び、内筒9は、例えばポリカーボネート樹脂等といった比較的硬質の樹脂材料から形成されている。
A plurality of
ノック機構12は、内筒9内に前後方向に移動可能に配置された回転子13と、内筒9内に後端から突出して且つ前後方向に移動可能な操作部8と、を有する公知の機構である。前述したように、ノック機構12はスプリング11によって付勢されたリフィル10を介して後方へ付勢されている。ノック操作は、操作部8を前方に向かって押圧することによって行われる。
The
ノック操作を行うと、操作部8の移動によって回転子13が前方へ押圧され、回転子13と内筒9のカム部14の前端面とが係止し、筆記具1は、筆記部7が口金6の前端よりも突出した筆記状態(図1)を維持する。再びノック操作を行うと、操作部8の移動によって回転子13が前方へ押圧され、回転子13と内筒9のカム部14の前端面との係止が解除される。このため、スプリング11の付勢力によってノック機構12が後方へ移動し、それによって筆記部7も口金6の前端より後方へと移動し、非筆記状態となる(図2)。別の実施形態として、操作部8は、後軸3の後端以外の場所に設けられてもよい。
When the knocking operation is performed, the
前述したように、前軸2は、後部において前軸後端螺合部2aを有し、前部において前軸前端螺合部2bを有する。前軸後端螺合部2aと前軸前端螺合部2bとの間には、軸線方向へと延びる円筒部2cを有する。また、円筒部2cの後端には、円筒部2cの外径よりも大きな外径を形成するように径方向外側へと延びる鍔部2dを有する。鍔部2dはその前部において径方向に延びる平面である鍔部前端面2eを有し、その鍔部前端面2eから、前述した円筒部2cが軸線方向前方へと伸びて形成される。
As described above, the
本実施形態において把持部5は、各々別体に形成された複数のリング状部材5aを、軸線方向に沿って配置することによって構成される。リング状部材5aは、ワッシャーのような中心穴を有した環状の部材である。把持部5、すなわち複数のリング状部材5aは、前軸2の鍔部前端面2eと口金6の後端である口金後端面6bとの間に、それぞれが密接して挟み込まれるようにして配置される。これにより、把持部5の軸線方向への移動は拘束されるが、径方向への移動、及び、軸線周りの回転方向については、隣接するリング状部材5a間の摩擦を除いて拘束されず、自由に回転させることができる。
In the present embodiment, the
1つの実施形態として、前述した把持部5を挟み込む鍔部前端面2eと口金後端面6bとの間の距離、すなわち、挟み込む力を調整できるような機構を設けることができる。例えば、鍔部前端面2e及び口金後端面6bが、ねじ部を有した移動機構であってもよい。その移動機構を回転させることによって、筆記具1の軸線方向に前後に移動させ、把持部5を挟み込む距離、又は、挟み込む力を調整してもよい。
As one embodiment, it is possible to provide a mechanism that can adjust the distance between the
図3において、前軸2の円筒部2cの外周には、把持部5を構成するリング状部材5aが配置される。リング状部材5aの内径は、円筒部2cの外径よりも大きいため、リング状部材5aの内周面と円筒部2cの外周面との間は、少なくとも一部において空間16を形成して離間される。したがって、リング状部材5aは、空間16の範囲内で、円筒部2cに対して自由に移動することが可能である。
In FIG. 3, the ring-shaped
この移動の際、上述した鍔部前端面2eと口金後端面6bとの間で密接して挟み込まれるような把持部5の配置によって、それぞれの隣接したリング状部材5a間において、径方向への移動に抗する摩擦力が生じる。したがって、ユーザーが把持部5を把持してリング状部材5aがその径方向へと移動されると、その摩擦力、又は、リフィル10の外周面との当接によって、リング状部材5aがその位置で維持されるという効果を奏する。摩擦力の調整のため、リング状部材5aの軸線方向における前面及び後面の表面粗さを調整して摩擦係数を所定の値とすることも可能である。
During this movement, the arrangement of the
図4は、図3で示した断面における空間16の範囲内の一部に、弾性部材17を設けた実施例である。弾性部材17は、円形断面を有し、円筒部2cの周方向にそれぞれ120°の等間隔で円筒部2cの外周面に配置され、且つ、円筒部2cの軸線方向に対して平行な方向へと延びるように配置される。
FIG. 4 shows an embodiment in which an
リング状部材5aが、径方向へと移動して弾性部材17を押圧した場合、リング状部材5aには、弾性部材17の弾性によって、元の位置に復元する方向への力が働く。これによって、把持する際には弾性部材17がリング状部材5aの押圧に伴う移動によって押圧されるが、把持していないときには、弾性部材17が元の形状へと復元される。したがって、リング状部材5aが、図4に示した定位置へと復元され、把持部5全体としての意匠性を常に維持するといった効果を奏する。
When the ring-shaped
弾性部材17の形状、個数はこの実施例で示した態様に限定されず、弾性部材17の断面形状は矩形であってもよく、弾性部材17の個数は、3つ以外の個数であってもよいが、リング状部材5aの径方向の全ての移動に対して、少なくとも1つの弾性部材17が押圧され、リング状部材5aを定位置へと復元させるような形状及び個数である構成が好適である。
The shape and number of the
図5は、本発明に係る別の実施形態の筆記具1の筆記状態における正面図であり、図6は、図5の筆記具の非筆記状態における縦方向の断面図である。
5 is a front view of the
図5及び図6は、把持部15を構成するリング状部材として弾性部材、例えばコイルばねを用いた実施形態であり、その他の構造については、図1及び図2と基本的に同じである。図示する通り、コイルばねは、螺旋状の線材が互いに接するまで圧縮された状態で鍔部前端面2eと口金後端面6bとの間に挟み込まれるようにして配置される。
5 and 6 show an embodiment in which an elastic member, for example, a coil spring, is used as the ring-shaped member constituting the
図1及び図2の構成と同様、前軸2の円筒部2cの外周面と把持部15の内周面との間は、少なくとも一部において空間16を形成して離間される。この実施形態においては、把持によって変形されたコイルばねの反力によって、ユーザーの持ち易さが向上する。したがって、こうしたばねの反力を得るのに必要な変形のための空間さえ確保できていればよいため、図5及び図6の構成における空間16は、図1及び図2の構成における空間16よりも狭くてもよい。
Similar to the configuration of FIGS. 1 and 2, the outer peripheral surface of the
この実施形態においては、積層されたリング状部材5aによって把持部5が構成された図1及び図2の形態とは異なり、把持部15が、連続した線材により構成されたコイルばねで構成されるため、把持しない場合においては、常に一定の形状が維持される。したがって、図4に示したような弾性部材17がなくても同様な効果を有するが、図4と同様に、弾性部材17を配置してもよい。
In this embodiment, unlike the embodiment of FIGS. 1 and 2 in which the
本実施形態においても、前述したような、把持部15を挟み込む鍔部前端面2eと口金後端面6bとの間の距離、又は、挟み込む力を調整できるような機構を設けることができる。
Also in the present embodiment, a mechanism that can adjust the distance between the
筆記具1で筆記をするためには、前述したノック操作によって筆記部7を突出させた筆記状態とし、一方の手で筆記具1の把持部5を把持し、通常の筆記具と同様に筆記動作が可能となる。
In order to perform writing with the
図1及び図2で示した実施形態において把持部5を把持する場合、前述したように、把持部5を構成するそれぞれの隣接するリング状部材5a間の摩擦力に抗して付与される把持力によって、ユーザーの指の形状に沿うようにそれぞれのリング状部材5aが、径方向へと移動する。これによって、ユーザーによる様々な握り方に適合することが可能となる。すなわち、どんな握り方にも対応可能となるという効果を奏する。
When gripping the
更に、個々のリング状部材5aは、別体に形成されているため、軸筒4の軸線方向周りにそれぞれ自由に回転させることも可能であり、把持した状態で、持ちかえることなく、ユーザーにとって最適な握り方へと再適合させることができる。
Furthermore, since each ring-shaped
図4に示すような弾性部材17を空間16内に配置すれば、把持しない状態において、リング状部材5aを定位置に復元させることが可能となるため、意匠性を向上させるという効果を奏する。
If the
この点において、把持部15としてコイルばねを用いる実施形態においては、一度把持することによってコイルばねが変形したとしても、把持をやめると定位置へと復元するため、前述した弾性部材17を空間16内に配置しなくても同様な効果を奏する。
In this regard, in the embodiment using a coil spring as the gripping
さらに、リング状部材5aを金属のような硬質材料から形成することによって、汚れを容易に落とすことができるという効果を奏する。ここで、硬質材料とは、金属、非ゴム系(ゴム、エラストマー等のゴム弾性材料は除く)のプラスチック、紙、木等を含み、特に、環境により変質しにくい金属を用いることが望ましい。
Furthermore, by forming the ring-shaped
図7は、本発明に係る別の実施形態の筆記具1の筆記状態における正面図であり、図8は、図7の筆記具の非筆記状態における縦方向の断面図である。図9は、図8の前軸2、スプリング18、及び、把持部25のみを示した図である。
7 is a front view of the
図7乃至図9は、把持部25として、図2におけるリング状部材5aとは異なる形状からなる各々別体に形成されたリング状部材25aを用いた実施形態であり、その他の構造については、図1及び図2と基本的に同じである。図8に示すように、前軸2の円筒部2cの外周面と把持部25の内周面との間は、図1及び図2の構成と同様、少なくとも一部において空間16を形成して離間される。リング状部材25aは、把持部25の前部がテーパ状となるように、軸線方向前方へと向かう方向で徐々にその外径が小さくなる。
7 to 9 show an embodiment in which the ring-shaped
図8に示す通り、リング状部材25aは、互いに接する状態で、鍔部前端面2eと口金後端面6bとの間に挟み込まれるようにして配置される。図9に示す通り、把持部25の後端のリング状部材25aと鍔部前端面2eとの間にはスプリング18が圧縮された状態で配置されており、リング状部材25aを軸線方向前方へと付勢する。
As shown in FIG. 8, the ring-shaped
詳細には、把持部25の後端のリング状部材25aは、後方突出部25bを有しており、その後方突出部25bの径方向内側においてスプリング18を受容する。スプリング18は、後方突出部25bの径方向内側の平面部20aと鍔部前端面2eとの間で多少圧縮された状態で当接されるが、完全には圧縮されない。後方突出部25bの後端と鍔部前端面2eとの間にはクリアランスがあるため、後方突出部25bを有するリング状部材25aは、スプリング18を更に圧縮させながら後方へと移動することができる。鍔部前端面2eは外周縁において前方突出部2fを有しており、前方突出部2fの内側において後方突出部25bが受容される。この構成は、後方突出部25bが径方向への移動を拘束され、軸線方向にのみ安定して移動することを可能とする。この後方突出部25bの安定した軸線方向の移動は、スプリング18を軸線方向にのみ安定して圧縮又は伸張させることを可能とする。図8に示すように、把持部25の前端のリング状部材25aは平面部20bを有しており、口金後端面6bに当接する。スプリング18の付勢力、及び、リング状部材25のそれぞれの自重による前方移動がこの当接により制限される。
Specifically, the ring-shaped
ここで、把持部の前端及び後端以外のリング状部材25aの構造について詳細に説明する。図9に示すように、本実施形態においては、把持部25を構成するリング状部材25aが、軸線方向に対して傾斜した傾斜部19を有している。この傾斜部19は、円錐の側面の一部のような形状を形成する。傾斜部19の径方向外側端部及び内側端部には、軸線方向に対して垂直な平面部20がそれぞれ形成される。傾斜部19及び2つの平面部20によって構成されるリング状部材25aの断面は、軸線方向周りに回転対称となる。
Here, the structure of the ring-shaped
リング状部材25aに、図9で示す押圧方向Aの方向で外力を加えると、互いに隣接するリング状部材25a間の傾斜部19に沿って、一方のリング状部材25aが、隣接する他方のリング状部材25aに対して移動する。このとき、外力を加えられた一方のリング状部材25aの径方向への移動が、傾斜部19によって隣接する他方のリング状部材25aの、軸線方向への移動を生じさせる。これにより、複数のリング状部材25aによって構成される把持部25全体の軸線方向長さが長くなり、したがって、把持部25の後端のリング状部材25aを付勢するスプリング18を、更に圧縮することとなる。この更なる圧縮により増大されたスプリング18の軸線方向の付勢力は、リング状部材25aの傾斜部19を介して径方向の力としてユーザーの指に働くため、持ち易さを向上させることができる。
When an external force is applied to the ring-shaped
ユーザーが把持部を解放すると、スプリング18の付勢力によってリング状部材25aが元の位置へと戻る。この移動は、リング状部材25aの平面部20によって最適な位置に制限される。一例として、この移動は、隣接するリング状部材25aの径方向外側平面間が、滑らかに連続的な配置となるような位置で静止されるように、平面部20によって制限される。
When the user releases the grip portion, the ring-shaped
把持部の後端のリング状部材部材25aは、前方にのみ傾斜部19を有しており、後方においては、上述したように、後方突出部25bと、スプリング18を当接させる、後方突出部25bの径方向内側の平面部20aと、前方突出部2fを当接させる、後方突出部25bの径方向外側の平面部20cと、を有するが、傾斜部19は有しない。
The ring-shaped
把持部の前端のリング状部材25aは、後方にのみ傾斜部19を有しており、前方においては、上述したように、口金後端面6bに当接する平面部20bを有するが、傾斜部19は有しない。
The ring-shaped
この実施形態においてリング状部材25aは、傾斜部19を有していればその基本的機能を果たすことができ、例えば、平面部20を有しない傾斜部19のみの構造であってもよい。また、この実施形態は、リング状部材25aに限られるものではなく、傾斜部19と同様な傾斜部を有した圧縮ばねによっても実現される。
In this embodiment, the ring-shaped
更に、この実施形態においては、リング状部材25aを前方付勢するためのスプリング18が用いられているが、別の例として、スプリング18を有さず、リング状部材25aの自重による前方荷重のみによっても同様な効果を得ることができる。
Furthermore, in this embodiment, the
また、この実施形態においては、図8及び図9に示されるように、傾斜部19は、リング状部材25の内径中心から径方向外側後方に向かって傾斜しているが、逆に径方向外側前方に向かって傾斜していてもよい。更に、スプリング18は、把持部の前端のリング状部材25aと、口金後端面6bとの間に配置されてもよい。
Further, in this embodiment, as shown in FIGS. 8 and 9, the
本発明は、ノック機構12を有しない筆記具であっても実現可能であり、前述したノック機構12を有する構成に限定されるものではない。
The present invention can be realized even with a writing instrument that does not have the
図1及び図2において、把持部5は、3種類の外径からなるリング状部材5aの積層からなり、外径が変化する位置において段状となるように構成されているが、本発明に係るリング状部材5a、25aは、全て同一の外径を有していてもよく、あるいは、全て異なる外径を有し、外径の大きい順に、又は、小さい順に配置することによって滑らかなテーパ状の積層となるように構成されてもよく、他の任意の組み合わせでもよい。
1 and 2, the
また、隣接するそれぞれのリング状部材5a間又は25a間にリング状部材5a又は25aと同一の形状を有するゴム等を挟んでもよく、更に、意匠性を向上させるため、個々のリング状部材5a又は25aの色を様々な組み合わせにすることも可能である。
Further, rubber or the like having the same shape as the ring-shaped
図3及び図4において、リング状部材5aの断面の外径は、円形として示されているが、本発明に係るリング状部材5a、25aはこの形状に限定されるものではなく、六角形のような多角形であってもよく、本発明に係る別の実施形態においても同様である。
3 and 4, the outer diameter of the cross-section of the ring-shaped
図5及び図6において、把持部15は、1種類の外径からなるコイルばねとして構成されているが、複数の外径からなるコイルばねによって構成されてもよく、あるいは、外径がテーパ状に大きくなる、或いは、小さくなるように構成されてもよく、他の任意の組み合わせでもよい。
5 and 6, the
前述した実施例において、積層されたリング状部材5a、25a及びコイルばねは、筆記具1を使用する際に把持する位置に配置されるものとして説明されてきたが、この位置への配置に限定されるものではなく、筆記具1を使用する際に把持されない位置、例えば、筆記具1の後端部に配置されてもよく、把持部以外の全範囲に配置されてもよく、或いは、把持部を含む全範囲に配置されてもよい。
In the embodiment described above, the laminated ring-shaped
1 筆記具
2 前軸
2a 前軸後端螺合部
2b 前軸前端螺合部
2c 円筒部
2d 鍔部
2e 鍔部前端面
2f 前方突出部
3 後軸
3a 後軸前端螺合部
4 軸筒
5 把持部
5a リング状部材
6 口金
6a 口金螺合部
6b 口金後端面
7 筆記部
8 操作部
9 内筒
10 リフィル
11 スプリング
12 ノック機構
13 回転子
14 カム部
15 把持部
16 空間
17 弾性部材
18 スプリング
19 傾斜部
20 平面部
20a 平面部
20b 平面部
20c 平面部
25 把持部
25a リング状部材
25b 後方突出部
A 押圧方向
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記リング状部材の各々の内径が、前記軸筒の外径よりも大きく形成され、
前記リング状部材の各々が、前記軸筒に対して径方向に移動できることを特徴とする筆記具。 Comprising a shaft tube and a continuous ring-shaped member disposed on the outer periphery of the shaft tube,
The inner diameter of each of the ring-shaped members is formed larger than the outer diameter of the shaft tube,
Each of the ring-shaped members is movable in the radial direction with respect to the shaft tube.
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2014
- 2014-07-15 JP JP2014145274A patent/JP2016020074A/en active Pending
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