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JP2016013581A - 切断工具及び切断作業機 - Google Patents

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JP2016013581A
JP2016013581A JP2014135377A JP2014135377A JP2016013581A JP 2016013581 A JP2016013581 A JP 2016013581A JP 2014135377 A JP2014135377 A JP 2014135377A JP 2014135377 A JP2014135377 A JP 2014135377A JP 2016013581 A JP2016013581 A JP 2016013581A
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JP2014135377A
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加藤 健一
Kenichi Kato
健一 加藤
瀬川 和宏
Kazuhiro Segawa
和宏 瀬川
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Koki Holdings Co Ltd
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Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

【課題】鋸刃に形成したメッキ層が、鋸刃から剥離することを抑制できる切断工具を提供する。
【解決手段】帯部材18と、帯部材18の側縁19から幅方向に突出し、かつ、帯部材19の長さ方向に並べられた複数の鋸刃20,21と、複数の鋸刃20,21同士の間に形成された溝22,23と、複数の鋸刃20,21にメッキ層17を介して固着した砥粒36と、を備え、帯部材18の長さ方向に動作されて対象物を切断する切断工具15,15B,15Cであって、複数の鋸刃20,21は、帯部材18の動作方向で隣り合う位置に配置された鋸刃20,21を含み、鋸刃20に形成されたメッキ層17における動作方向の厚さt1と、鋸刃21に形成されたメッキ層17における動作方向の厚さt2と、が互に異なる。
【選択図】図4

Description

本発明は、対象物を切断する切断工具及び切断作業機に関する。
従来、対象物を切断する切断工具が知られている。切断工具は、切断作業機、例えば、バンドソー、セーバソー、ジグソー等に取り付けられる。切断作業機は、モータを備えており、モータの動力で切断工具を動作させて対象物を切断する。上記の切断工具が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された切断工具は、帯部材と、帯部材の側縁に沿って溶接固定された複数の鋸刃とを備えている。また、複数の鋸刃には、メッキ層を介して多数の砥粒が固着されている。メッキ層はニッケルめっきであり、砥粒はダイヤモンド粒子である。
このような切断工具を使用してセラミック系の対象物、例えば、コンクリートを切断する場合、砥粒の粒径が大きいほど切断性能が向上する。切断工具は、粒径の大きい粒を複数の鋸刃に固着する場合、メッキ層の厚さを増加する必要がある。
実開昭62−100823号公報
しかし、特許文献1に記載された切断工具において、メッキ層の厚さを増加すると、切断工具を動作させて対象物を切断する際の衝撃荷重により、メッキ層が鋸刃から剥離し易くなるという問題があった。
本発明の目的は、鋸刃に形成したメッキ層が、鋸刃から剥離することを抑制できる切断工具及び切断作業機を提供することにある。
第1の切断工具は、帯部材と、前記帯部材の側縁から幅方向に突出し、かつ、前記帯部材の長さ方向に並べられた複数の鋸刃と、前記複数の鋸刃同士の間に形成された溝と、前記複数の鋸刃にメッキ層を介して固着した砥粒と、を備え、前記帯部材の長さ方向に動作されて対象物を切断する切断工具であって、前記複数の鋸刃は、前記帯部材の動作方向で隣り合う位置に配置された第1鋸刃及び第2鋸刃を含み、前記第1鋸刃に形成されたメッキ層における前記動作方向の第1の厚さと、前記第2鋸刃に形成されたメッキ層における前記動作方向の第2の厚さと、が互いに異なる。
他の実施形態の切断作業機は、上記の切断工具を備えている。
他の実施形態の切断工具は、帯部材と、前記帯部材の側縁から幅方向に突出し、かつ、前記帯部材の長さ方向に並べられた複数の鋸刃と、前記複数の鋸刃の間に形成された溝と、前記複数の鋸刃にメッキ層を介して固着した砥粒と、を備え、前記帯部材の長さ方向に動作されて対象物を切断する切断工具であって、前記複数の鋸刃は、前記溝を介して前記帯部材の動作方向で隣り合う位置に配置された第1鋸刃及び第2鋸刃を含み、前記第1鋸刃の先端に第1先端部が設けられ、前記第2鋸刃の先端に第2先端部が設けられ、前記第1先端部のなす第1角度と、前記第2先端部のなす第2角度とが、互いに異なる。
他の実施形態の切断作業機は、上記の切断工具を備えている。
本発明の切断工具によれば、第1鋸刃及び第2鋸刃に、メッキ層を介して砥粒が固着されている。第2鋸刃に形成されるメッキ層の厚さは、第1鋸刃に形成されるメッキ層の厚さを超えているため、溝に形成されるメッキ層が深くなる。したがって、切断工具が対象物を切断する際に、第1鋸刃に加わる衝撃荷重を溝のメッキ層で受けることで、メッキ層が剥離することを抑制できる。
本発明の切断工具を有するロータリバンドソーの斜視図である。 図1に示す切断工具の外観斜視図である。 図2に示す切断工具の部分的な平面図ある。 図3に示す切断工具の拡大部分平面図である。 図2に示す切断工具の他の例を示す拡大部分平面図である。 本発明の切断工具を有するジグソーの斜視図である。 本発明の切断工具を有するセーバソーの斜視図である。
以下、本発明の切断工具及び切断作業機の実施形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
本発明の切断工具の実施の形態1を、図1〜図4に基づいて説明する。図1には切断作業機としてのロータリバンドソー10が示されている。ロータリバンドソー10は、本体11と、本体11に設けたモータ12と、本体11に設けた駆動プーリ13および従動プーリ14とを備え、駆動プーリ13および従動プーリ14に切断工具15が巻き掛けられている。切断工具15は、図2に示すように環状である。モータ12は、電池パックまたは交流電源から電力が供給されて回転する電動モータである。モータ12の動力が駆動プーリ13に伝達されて、駆動プーリ13が回転すると、切断工具15は円周方向に動作するため、切断工具15は弾性変形が可能な厚さ及び強度に設定されている。
切断工具15は、図3及び図4に示すように、環状の工具本体16と、工具本体16に形成されたメッキ層17と、メッキ層17を介して工具本体16に固着された砥粒36とを有する。工具本体16は、帯部材18と、帯部材18の側縁19に連続して形成された複数の鋸刃20,21と、を備えている。複数の鋸刃20,21は、側縁19から、帯部材18の幅方向に突出している。切断工具15は、側縁19と平行に、かつ、方向A1に沿って動作する。切断工具15の動作方向と、帯部材18の動作方向とは、同じである。また、帯部材18の長さ方向は、切断工具15の円周方向である。
工具本体16は、金属材料、例えば、鋼をプレス加工して製造されたものである。複数の鋸刃20,21は、帯部材18の長さ方向に並べられている。複数の鋸刃20,21は、鋸刃20及び鋸刃21の組み合わせを1セットとして、帯部材18の長さ方向に複数配置されている。図4では、セットS1及びセットS2が示されている。セットS1とセットS2とは、帯部材18の長さ方向に連続して隣り合わせに配置されている。セットS1とセットS2とが、帯部材18に交互に配置されている。セットS1またはセットS2を1つの単位とすると、鋸刃21は、帯部材18の動作方向で鋸刃20の後方に配置されている。セットS1は、帯部材18の動作方向で、鋸刃20と鋸刃21との間に溝22が形成されている。帯部材18の動作方向で、セットS1の鋸刃21と、セットS2の鋸刃20との間に、溝23が形成されている。
セットS1の鋸刃20の形状及び構造と、セットS2の鋸刃20の形状及び構造とは同じである。また、セットS1の鋸刃21の形状及び構造と、セットS2の鋸刃21の形状及び構造とは同じである。このため、便宜上、セットS1について、鋸刃20,21の形状及び構造を説明する。鋸刃20は、前方側面24及び後方側面25を備えている。鋸刃21は、前方側面26及び後方側面27を備えている。帯部材18の動作方向で、前方側面24は、後方側面25の前方に配置されている。
前方側面24は、鋸刃20の先端28と、溝23の底、つまり、底部29とをつないでいる。前方側面24は、切断工具15の動作方向において、後方に膨らむ向きで湾曲している。後方側面25は、鋸刃20の先端28と、溝22の底、つまり、底部30とをつないでいる。後方側面25は、切断工具15の動作方向において、後方に膨らむ向きで湾曲している。
底部29から、鋸刃20の先端28までの高さh1は、全ての鋸刃20において同一である。底部29は、帯部材18の側縁19に相当する箇所である。高さh1は、帯部材18の側縁19に対して直角な方向の長さである。
また、鋸刃20の先端28から後方側面27につながる箇所に、直線状の直線部31が形成されている。全ての鋸刃20の先端28に接する接線B1と、直線部31との間に角度θ1が設定されている。接線B1は側縁19と平行である。角度θ1は90度未満である。また、直線部31は、先端28と後方側面25との間において、接線B1に沿った方向で幅k1に亘って設けられている。さらに、後方側面25と溝22の底部30とが、接続部32によってつながっている。接続部32は、後方側面25とは逆向きに湾曲しており、切断工具15の動作方向で、接続部32の中間点C1から、直線E1までの間に幅L1が設定されている。直線E1は、先端28に接し、かつ、接線B1に対して直角である。側縁19に沿った方向で、幅L1は幅k1を超えている。
さらに、鋸刃21の先端33から後方側面27に至る箇所に、直線状の直線部34が形成されている。全ての鋸刃21の高さh1は、全ての鋸刃20の高さh1と同じであり、接線B1は、鋸刃21の先端33に接している。そして、接線B1と直線部34との間に角度θ2が設定されている。角度θ2は90度未満であり、かつ、角度θ1を超えている。角度θ1,θ2の設定により、鋸刃20,21は以下の構造となる。まず、直線E1と直線部34との間に鋭角側の角度α1が設定される。また、直線E2と直線部31との間に鋭角側の角度α2が形成される。そして、角度α2は角度α1未満である。
上記構成の鋸刃20と鋸刃21との関係は、図4のセットS21で説明すると以下の通りである。鋸刃20の先端28のなす角度β1と、鋸刃21の先端33のなす角度β2とが異なる。ここで、角度β2は角度β1未満である。角度β1,β2は以下の意味である。図4には、鋸刃20,21の高さh1から15%分低い位置を通る直線D1が示されている。直線D1と前方側面24との交点と、先端28とを結ぶ直線と、直線D1と後方側面25との交点と、先端28とを結ぶ直線との間に、鋭角側の角度β1が設定されている。一方、直線D1と前方側面26との交点と、先端28とを結ぶ直線と、直線D1と後方側面27との交点と、先端28とを結ぶ直線との間に、鋭角側の角度β2が設定されている。なお、直線部34は、接線B1に沿った方向で幅k2に亘って設けられている。接線B1に沿った方向で、幅k2は、幅k1未満である。
さらに、後方側面27と、溝23の底部29とが、接続部35によってつながっている。接続部35は、後方側面27とは逆向きに湾曲しており、切断工具15の動作方向で、接続部35の中間点C2から直線E2までの間に、幅L2が設定されている。直線E2は、先端33に接し、かつ、接線B1に対して直角である。直線E1と直線E2とは平行である。側縁19に沿った方向で、幅L2は幅k2を超え、かつ、幅L1未満である。
さらに、接線B1に沿った方向で、中間点C1から直線E2の間に、距離m1が設定されている。接線B1に沿った方向で、セットS1の鋸刃21に形成された中間点C2から、セットS2の鋸刃20の先端28に接する直線E2までの間に、距離m2が設定されている。接線B1に沿った方向で、距離m1は距離m2未満である。つまり、側縁19に沿った方向で、直線状の底部29の長さは、直線状の底部30の長さを超えている。さらに、前方側面24と前方側面26とは、平面形状が一致する。また、接線B1に沿った方向で、前方側面24が配置されている幅は、前方側面26が配置されている幅と同じである。
そして、メッキ層17は、工具本体16の表面、具体的には、帯部材18の側縁19を含む表面、鋸刃20,21の表面に形成されている。メッキ層17は、工具本体16の表面に、電解めっき法により、金属、例えばニッケルを析出させて形成されている。メッキ層17は、前方側面24,26、後方側面25,27、底部29,30に固着されている。また、メッキ層17は、工具本体16の表面に固着されており、メッキ層17は、溝22及び溝23内にも設けられている。また、メッキ層17に、多数の砥粒36が分散して固着されている。砥粒36は、ダイヤモンド、CBN(立方晶窒化ホウ素)、GC(グリーンカーボナイト;緑色炭化ケイ素)等を含む。
切断工具15のうち、鋸刃21の前方側面26に形成されているメッキ層17の厚さt1は、鋸刃20の前方側面24に形成されているメッキ層17の厚さt2を超えている。厚さt1,t2は、鋸刃20及び鋸刃21の高さh1のうち、先端28,33から15%の箇所における厚さである。15%は、切断工具15で対象物を切断する場合に、鋸刃20,21が対象物に食い込む深さに相当する。このため、メッキ層17は、鋸刃20の後方側面25に形成された部分と、鋸刃21の前方側面26に形成された部分とが、溝22内でつながっている。溝22内におけるメッキ層17は、高さW1を有する。一方、鋸刃21と、鋸刃21の隣で後方に位置する鋸刃20との間に形成された溝23内に形成されたメッキ層17は、高さW2を有する。高さW1は高さW2を超えている。
切断工具15の具体的な設計例を例示する。環状の切断工具15は、直径340mmとし、幅12.5mmとし、帯部材18の厚さ0.5mmとし、高さh1は1mmとし、角度θ1は1度とし、角度θ2は20度とし、幅k1は0.2mmとし、幅k2は0.1mmとし、幅L1は1mmとし、幅L2は0.9mmとし、距離m1は0.3mmとし、距離m2は0.9mmとする。
実施の形態1の切断工具15を備えたロータリバンドソー10では、モータ12のトルクで駆動プーリ13が回転し、切断工具15が円周方向に動作する。切断工具15を対象物に押し付けると、切断工具15が動作方向に動作する領域で対象物を切断できる。環状の切断工具15で対象物を切断する場合、円周方向で方向A1に回転し、方向A2には回転しない。切断時の反力による衝撃荷重は、方向A1とは逆向きの方向A2で鋸刃20に加わり、その衝撃荷重は、鋸刃20を介して、メッキ層17のうち、溝22内に形成されている部分で受け止められる。
したがって、メッキ層17が、工具本体16から剥離することを抑制できる。例えば、本実施形態の切断工具15と、比較例の切断工具とを比較すると、メッキ層の剥離が発生する押し付け荷重は、本実施形態は、比較例の2倍程度であった。押し付け荷重は、切断工具を対象物に対して、切断工具の幅方向に押し付ける荷重である。比較例の切断工具は、歯の前方側面、後方側面、底部に均等厚でメッキ層を形成したものである。
(実施の形態2)
ロータリバンドソー10に用いる切断工具の実施の形態2を、図5を参照して説明する。図5に示す切断工具15Aにおいて、鋸刃21の高さh2は、鋸刃20の高さh1よりも低い。図5では、鋸刃21の先端33に接する接線B2が示されている。接線B2は接線B1と平行である。その他の構成は、切断工具15の実施の形態1と同じである。図5の切断工具15Aにおいて、図4の切断工具15と同じ構成部分については、図4の切断工具15と同じ効果を得られる。
また、切断工具15Aが方向A1に動作する場合に対象物を切断し、鋸刃20における砥粒36の潰れ、鋸刃20の砥粒36がメッキ層17からの脱落、鋸刃20でメッキ層17の摩耗が生じると、鋸刃21の砥粒36が対象物に接触して、切断工具15Aの性能が低下することを抑制する。
(実施の形態3)
本発明の切断工具を用いる切断作業機の他の例を、図6に基づいて説明する。図6に示す切断作業機はジグソー10Aである。ジグソー10Aは、本体11Aと、本体11A内に設けたモータ12Aと、モータ12Aの動力で往復動作するプランジャと、プランジャの端部に支持部材39を介して取り付けられた切断工具15Bと、本体11Aに取り付けられ、かつ、対象物に押し付けられるプレート37と、を有する。支持部材39は、切断工具15Bの長さ方向の端部に取り付けられている。切断工具15Bは、帯部材18がブレード形状である点で、切断工具15,15Aとは異なる。切断工具15Bは、長さ方向に沿って往復動作する。本体11A内には、モータ12Aの回転力を、支持部材39の往復動作力に変換する変換機構が設けられている。
切断工具15Bを厚さ方向に平面視すると、図4に示す切断工具15の形状及び構造と同じにすることができる。また、切断工具15Bを厚さ方向に平面視すると、図5に示す切断工具15Aの形状及び構造と同じにすることもできる。なお、モータ12Aは、電動モータであり、モータ12Aは、電池パックまたは交流電源のいずれから電力が供給されてもよい。
図6に示すジグソー10Aにおいて、切断工具15Bは方向A1と方向A2とで往復動作する作用を繰り返す。切断工具15Bは、概ね楕円形状に動作する。そして、切断工具15Bが方向A1で動作する行程で対象物を切断する。つまり、切断工具15Bが上に向けて動作する際に対象物が切断される。切断工具15Bは、方向A1とは逆の方向A2で動作する際、鋸刃20,21は対象物から離れる。図6のジグソー10Aに用いる切断工具15Bが、切断工具15と同様の構造であると、切断工具15と同様の効果を得ることができる。図6のジグソー10Aに用いる切断工具15Bが、切断工具15Aと同様の構造であると、切断工具15Aと同様の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
本発明の切断工具を用いる切断作業機の他の例を、図7に基づいて説明する。図7に示す切断作業機はセーバソー10Cである。セーバソー10Cは、本体11Bと、本体11B内に設けたモータ12Bと、モータ12Bの動力で往復動作する支持部材40と、支持部材40に取り付けられた切断工具15Cと、本体11Bに取り付けられ、かつ、対象物に押し付けられるプレート38と、を有する。本体11B内に、モータ12Bの回転力を、支持部材40の往復動作力に変換する変換機構が設けられている。切断工具15Cは、帯部材18がブレード形状である点で、切断工具15,15Aとは異なる。切断工具15Cは、長さ方向に沿って動作する。本体11B内には、モータ12Bの回転力を、切断工具15Cの往復動作力に変換する変換機構が設けられている。
切断工具15Cを厚さ方向で平面視すると、図4に示す切断工具15の形状及び構造と同じにすることができる。また、切断工具15Cを厚さ方向に平面視すると、図5に示す切断工具15Aの形状及び構造と同じにすることもできる。なお、モータ12Bは、電動モータであり、モータ12Bは、電池パックまたは交流電源のいずれから電力が供給されてもよい。
図7に示すセーバソー10Cにおいて、切断工具15Cは方向A1と方向A2とで往復動作する作用を繰り返す。切断工具15Cは、方向A1で動作する際に対象物を切断する。切断工具15Cの鋸刃20,21は下に向けられる。つまり、切断工具15Cが水平方向に動作する際に対象物が切断される。切断工具15Cは、方向A2で動作する際、鋸刃20,21は対象物から離れる。図7のセーバソー10Cに用いる切断工具15Cが、切断工具15と同様の構造であれば、切断工具15と同様の効果を得ることができる。図7のセーバソー10Cに用いる切断工具15Cが、切断工具15Aと同様の構造であると、切断工具15Aと同様の効果を得ることができる。
実施の形態1〜4で説明した切断工具の製造工程を、簡単に説明する。まず、プレス工程において、金属材料をプレス加工して工具本体を得る。プレス工程に次ぐメッキ工程では、工具本体をメッキ液に浸漬する。メッキ層としてニッケルを析出する場合、ニッケルを陽極として用いる。また、メッキ液に砥粒が分散されており、メッキ液を撹拌しながら陽極と陰極との間に通電することで、ニッケルをメッキ液中に溶解させるとともに、通電による電子の還元力により、工具本体の表面に金属皮膜、つまり、メッキ層を形成する。形成されたメッキ層には砥粒が分散されて固着する。
このようにして、切断工具15,15A,15B,15Cを製造すると、鋸刃20及び鋸刃21に、メッキ層17を介して砥粒36が固着されている。鋸刃21の先端33と接線B1との間に形成される角度θ2は、鋸刃20の先端28と接線B1との間に形成される角度θ1を超えているため、メッキ層17を形成する際に、鋸刃21の表面電位は鋸刃20の表面電位よりも高くなり、鋸刃21に形成されるメッキ層17の厚さt1は、鋸刃20に形成されるメッキ層17の厚さt2を超える。したがって、切断工具15,15A,15B,15Cが対象物を切断する際に、鋸刃20に加わる衝撃荷重を溝22のメッキ層17で受けることで、メッキ層17が、工具本体16から剥離することを抑制できる。
上記した実施の形態で説明した構成と、本発明の構成との対応関係を説明すると、切断工具15,15A,15B,15Cが、本発明の切断工具に相当し、ロータリバンドソー10、ジグソー10A、セーバソー10Cが、本発明の切断作業機に相当する。また、帯部材18が、本発明の帯部材に相当し、鋸刃20及び鋸刃21が、本発明における複数の鋸刃に相当し、溝22,23が、本発明の溝に相当し、メッキ層17が、本発明のメッキ層に相当し、砥粒36が、本発明の砥粒に相当する。厚さt1が、本発明の第1の厚さに相当し、厚さt2が、本発明の第2の厚さに相当する。先端28が、本発明における第1先端部に相当し、先端33が、本発明における第2先端部に相当する。
また、セットS1及びセットS2が、本発明のセットに相当する。セットS1では、鋸刃20が、本発明の第1鋸刃に相当し、鋸刃21が、本発明の第2鋸刃に相当する。セットS2では、鋸刃20が、本発明の第1鋸刃に相当し、鋸刃21が、本発明の第2鋸刃に相当する。さらに、セットS2の鋸刃20は、本発明の第3鋸刃にも相当する。溝22が、本発明の第1溝に相当し、溝23が、本発明の第2溝に相当する。距離m1が、本発明における第1溝の幅に相当し、距離m2が、本発明における第2溝の幅に相当する。
駆動プーリ13が、本発明の駆動プーリに相当し、従動プーリ14が、本発明の従動プーリに相当する。モータ12,12A,12Bが、本発明のモータに相当する。また、支持部材39,40が、本発明の支持部材に相当する。直線部31が、本発明の第1直線部に相当し、直線部34が、本発明の第2直線部に相当する。角度β1が、本発明の第1角度に相当し、角度β2が、本発明の第2角度に相当する。接線B1が本発明の接線に相当し、側縁19が、本発明の側縁に相当する。高さW1が、本発明における第3の厚さに相当し、高さW2が、本発明における第4の厚さに相当する。幅L1が、本発明における第1鋸刃の幅に相当し、幅L2が、本発明における第2鋸刃の幅に相当する。図5に示す高さh1が、本発明における第1鋸刃の高さに相当し、高さh2が、本発明における第2鋸刃の高さに相当する。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。本発明の切断工具は、鋸刃20,21で構成される1セットが、切断工具の方向A1に沿って連続して配置されているものの他、鋸刃20,21で構成される1セットが、方向A1で周期的、つまり、間欠的に配置されるものを含む。例えば、鋸刃20同士の間に、2個以上の鋸刃21が配置されているものを含む。
本発明において、第1溝の幅及び第2溝の幅は、接線に沿った方向において、前方側面と後方側面との間の距離で表すことも可能である。溝の深さ方向の所定箇所で、前方側面と後方側面との間の距離を定めればよい。さらに、本発明の切断作業機は、モータとして電動モータを用いる場合、電動モータに電流を供給する電池パックとして二次電池を用いることができる。二次電池は、リチウムイオン電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオンポリマー電池を含む。また、本発明の切断作業機に用いるモータは、電動モータの他、エンジン、油圧モータ、空気圧モータを含む。
10…ロータリバンドソー、10A…ジグソー、10C…セーバソー、12,12A,12B…モータ、13…駆動プーリ、14…従動プーリ、15,15A,15B,15C…切断工具、17…メッキ層、18…帯部材、19…側縁、20,21…鋸刃、22,23…溝、31,34…直線部、36…砥粒、39,40…支持部材、B1…接線、m1,m2…距離、S1,S2…セット、t1,t2…厚さ、θ1,θ2…角度。

Claims (11)

  1. 帯部材と、前記帯部材の側縁から幅方向に突出し、かつ、前記帯部材の長さ方向に並べられた複数の鋸刃と、前記複数の鋸刃同士の間に形成された溝と、前記複数の鋸刃にメッキ層を介して固着した砥粒と、を備え、前記帯部材の長さ方向に動作されて対象物を切断する切断工具であって、
    前記複数の鋸刃は、前記帯部材の動作方向で隣り合う位置に配置された第1鋸刃及び第2鋸刃を含み、
    前記第1鋸刃に形成されたメッキ層における前記動作方向の第1の厚さと、前記第2鋸刃に形成されたメッキ層における前記動作方向の第2の厚さと、が互に異なる、切断工具。
  2. 前記第1鋸刃は、前記動作方向で前記第2鋸刃よりも前に配置され、
    前記第2の厚さは、前記第1の厚さを超えている、請求項1に記載の切断工具。
  3. 前記第1鋸刃及び前記第2鋸刃を組み合わせたセットが、前記帯部材の長さ方向に複数配置されている、請求項1または2に記載の切断工具。
  4. 前記複数の鋸刃は、前記帯部材の前記動作方向で前記第2鋸刃の後方に設けた第3鋸刃を含み、
    前記第1鋸刃と前記第2鋸刃との間に第1溝が設けられ、
    前記第2鋸刃と前記第3鋸刃との間に第2溝が設けられ、
    前記動作方向における前記第1溝の幅は、前記動作方向における前記第2溝の幅未満である、請求項2に記載の切断工具。
  5. 前記複数の鋸刃は、前記帯部材の前記動作方向で前記第2鋸刃の後方に設けた第3鋸刃を含み、
    前記第1鋸刃と前記第2鋸刃との間に形成されたメッキ層における高さ方向の第3の厚さは、前記第2鋸刃と前記第3鋸刃との間に形成されたメッキ層における高さ方向の第4の厚さを超えている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の切断工具。
  6. 前記第1鋸刃は、前記動作方向で前記第2鋸刃よりも前に配置され、
    前記第1鋸刃の幅は、前記第2鋸刃の幅を超えている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の切断工具。
  7. 前記第1鋸刃は、前記動作方向で前記第2鋸刃よりも前に配置され、
    前記第1鋸刃の高さは、前記第2鋸刃の高さを超えている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の切断工具。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の切断工具を備える切断作業機。
  9. 帯部材と、前記帯部材の側縁から幅方向に突出し、かつ、前記帯部材の長さ方向に並べられた複数の鋸刃と、前記複数の鋸刃の間に形成された溝と、前記複数の鋸刃にメッキ層を介して固着した砥粒と、を備え、前記帯部材の長さ方向に動作されて対象物を切断する切断工具であって、
    前記複数の鋸刃は、前記溝を介して前記帯部材の動作方向で隣り合う位置に配置された第1鋸刃及び第2鋸刃を含み、
    前記第1鋸刃の先端に第1先端部が設けられ、
    前記第2鋸刃の先端に第2先端部が設けられ、
    前記第1先端部のなす第1角度と、前記第2先端部のなす第2角度とが、互いに異なる、切断工具。
  10. 前記第1鋸刃は、前記動作方向で前記第2鋸刃よりも前に配置され、
    前記第2角度は、前記第1角度未満である、請求項9に記載の切断工具。
  11. 請求項9または10に記載の切断工具を備えている、切断作業機。
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