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JP2016004079A - 施術訓練装置 - Google Patents

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JP2016004079A JP2014122664A JP2014122664A JP2016004079A JP 2016004079 A JP2016004079 A JP 2016004079A JP 2014122664 A JP2014122664 A JP 2014122664A JP 2014122664 A JP2014122664 A JP 2014122664A JP 2016004079 A JP2016004079 A JP 2016004079A
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頼憲 甲藤
Yoshinori Katto
頼憲 甲藤
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Fujimori Sangyo Co Ltd
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Fujimori Sangyo Co Ltd
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Abstract

【課題】疑似体表と展開・折畳可能な一対の脚部とを有する施術訓練装置において、使用時のぐらつきを抑制して施術訓練を支障なく行なう。
【解決手段】施術訓練装置1は、訓練装置本体10と、支持台20とを備えている。訓練装置本体10の疑似体表11は、硬質の板にて構成され、その左右の両端部に脚部12,12が展開位置と折畳位置との間で回転可能に設けられている。支持台20の台座21の左右両端部には、保持部材22,23が分離可能に装着される。保持部材22,23は、展開位置における脚部12の端部を解放可能に保持する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば医師(研修医を含む)や医学生等の訓練者が内視鏡や鉗子等の施術具の操作を練習したり、教授者が訓練者に対し前記操作を実演したりするのに用いられる施術訓練装置に関する。
一般に、この種の施術訓練装置は、人体に相当する容器を備えている(特許文献1、2等参照)。特許文献1においては、容器の上蓋がメッシュになっている。容器の内部には、臓器等の組織を模した疑似組織が設けられている。さらに、容器の内部には、カメラが取り付けられている。このカメラにて容器内を撮影する。その映像が付属のモニタに表示される。訓練者は、内視鏡や鉗子等の施術具を容器のメッシュの各網目から内部に差し入れて、モニタを観ながら施術具の操作を練習する。或いは、教授者が、訓練者に対して施術具の操作を実演する。
特許文献2においては、容器の上板と前板との間にポート板が斜めに設けられ、このポート板に施術具を挿入する穴部が形成されている。
特開2011−113056号公報 特開2011−133830号公報
前掲公報等の従来の施術訓練装置は、容器が嵩張り、持ち運びが不便である。
そこで、本願の出願人は、先の出願(特願2013−177930)において、板状の疑似体表と、展開・折畳可能な一対の脚部とを有する施術訓練装置を提案した。使用時(訓練時)には、一対の脚部を展開してほぼ鉛直に立てることで、疑似体表を水平に支持し、疑似体表と一対の脚部との間に疑似体腔を作る。持ち運び時や収納時には、脚部を疑似体表の下面に沿うように折り畳む。これによって、施術訓練装置をコンパクトにでき、持ち運びや収納を容易化できる。
しかし、使用時において、疑似体表の疑似施術穴に鉗子などの施術具を挿入すると、施術具の側部が疑似施術穴の内周面に当たり、脚部がぐらつきやすい。
本発明は、前記事情に鑑み、疑似体表と、展開・折畳可能な一対の脚部とを有する施術訓練装置において、使用時のぐらつきを抑制して施術訓練を支障なく行なうことができるようにすることにある。
本発明は、人体内に挿入される施術具の操作を訓練するための施術訓練装置であって、
訓練装置本体と、前記訓練装置本体を解放可能に支持する支持台とを備え、
前記訓練装置本体が、前記施術具の疑似施術穴が形成された硬質の板状の疑似体表と、前記疑似体表の左右の両端部に展開位置と折畳位置との間で回転可能に連結された左右一対の脚部と、を含み、前記展開位置における脚部は、前記疑似体表と交差し、前記折畳位置における脚部は、前記疑似体表に沿い、
前記支持台が、台座と、前記台座の左右の両端部にそれぞれ分離可能に装着される左右の保持部材とを含み、前記保持部材が、前記展開位置における脚部の前記疑似体表とは反対側の端部を解放可能に保持することを特徴とする。
この施術訓練装置によれば、訓練装置本体の左右の脚部をそれぞれ展開位置にして支持台に支持させることによって、疑似体表と左右の脚部と台座との間に人体の体腔を模した疑似体腔を形成できる。そして、鉗子や内視鏡などの施術具を疑似施術穴から疑似体腔内に挿し入れて施術訓練を行なう。このとき、疑似施術穴の内周面に鉗子等の施術具が当たっても、保持部材が脚部を保持することによって、脚部がぐらつくのを抑制又は防止できる。したがって、施術訓練を支障なく行なうことができる。
施術訓練装置の非使用時には、脚部を保持部材から解放することで、訓練装置本体と支持台とを分離できる。また、脚部を折畳位置にすることで訓練装置本体をコンパクトにできる。さらに、支持台の台座と保持部材とを分離することで施術訓練装置を一層コンパクトにできる。したがって、施術訓練装置の収納、保管等が容易になり、簡単に携行することもできる。
前記保持部材による前記脚部の保持によって、前記疑似体表が前後方向に傾斜していることが好ましい。
これによって、疑似体表を、例えば腹腔鏡下手術のためにガス等で膨らませた下腹部の状態に似せることができ、施術訓練の実効性を高めることができる。
前記台座の四隅に4つの保持部材がそれぞれ上方へ突出するように配置され、前側の左右の保持部材は相対的に突出高さが小さく、後側の左右の保持部材は相対的に突出高さが大きく、かつ各保持部材の上端部に前記脚部が保持されることが好ましい。
これによって、支持台無しのときは疑似体表が水平であっても、支持台を用いることによって、疑似体表を前後方向に傾斜させることができる。また、保持部材を4つにすることで、支持台を一層細かく分解してコンパクトにできる。
前記保持部材の側面の下側部分に、前記台座の端部が嵌め込まれる台嵌合溝が形成され、前記保持部材の上面に、前記脚部の端部が嵌め込まれる脚嵌合溝が形成されていることが好ましい。
これによって、保持部材を簡単に台座に着脱可能に装着することができ、かつ脚部を保持部材にて簡単に着脱可能に保持させることができる。
前記保持部材が弾力性材料にて構成されており、前記保持部材の自然状態において、前記台嵌合溝の厚さが前記台座の端部の厚さより小さく、前記脚嵌合溝の厚さが前記脚部の端部の厚さより小さいことが好ましい。
これによって、保持部材を弾性力によって台座にしっかりと装着できる。また、保持部材の弾性力によって脚部をしっかりと保持できる。よって、使用時のぐらつきを一層確実に抑制できる。
本発明の施術訓練装置によれば、使用時のぐらつきを抑制して施術訓練を支障なく行なうことができる
図1は、本発明の一実施形態に係る施術訓練装置を使用時の組状態で示す、図2のI−I線に沿う正面図である。 図2は、図1のII−II線に沿う、前記組み状態の施術訓練装置の側面図である。 図3は、前記組み状態の施術訓練装置の斜視図である。 図4は、訓練装置本体の脚部を展開位置にして示す、前記施術訓練装置の分解斜視図である。 図5は、前記脚部を折畳位置にした前記訓練装置本体の正面図である。 図6は、前記施術訓練装置の疑似体表の平面図である。 図7(a)は、図2のVIIa−VIIa線に沿う断面図である。図7(b)は、図2のVIIb−VIIb線に沿う断面図である。 図8は、前記施術訓練装置の台座の底面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1〜図8は、本発明の一実施形態を示したものである。図1及び図2に示すように、施術訓練装置1は、医療用の施術具2の操作を訓練するための装置であり、具体的には、医師(研修医を含む)や医学生等の訓練者が施術具2の操作を練習したり、教授者が訓練者に対し前記操作を実演したりするのに用いられる。施術具2は、主に人体内に挿入されて、手術、治療、診断等に使用されるものであり、例えば内視鏡(腹腔鏡を含む)、鉗子、カテーテル、メスなどが挙げられる。
図1〜図3に示すように、施術訓練装置1は、人体の胴部等を模したものであり、訓練装置本体10と、支持台20とを備えている。図4及び図5に示すように、訓練装置本体10は、展開・折畳可能になっている。図1に示すように、展開状態の訓練装置本体10が支持台20によって支持される。これによって、施術訓練装置1が組状態になる。この組状態で施術訓練が行われる。また、図4に示すように、訓練装置本体10と支持台20とは互いに分離可能(解放可能)であり、かつ支持台20は複数ピースに分解可能になっている。
以下の説明においては、特に断らない限り、施術訓練装置1は、使用時(訓練時)の組状態にあるものとする。
図3に示すように、訓練装置本体10は、疑似体表11と、左右一対の脚部12,12を備えている。図6に示すように、疑似体表11は、長方形の平板状になっている。疑似体表11の長手方向は前後に向けられ、疑似体表11の幅方向(短手方向)は左右に向けられている。
疑似体表11は、透明かつ硬質の材質にて構成されている。このような材質として、例えばアクリル樹脂が挙げられるが、これに限られず、ポリプロピレン、ポリエチレン等の他の樹脂であってもよく、ガラス等の樹脂以外の材質であってもよい。
図6に示すように、疑似体表11には、複数の疑似施術穴15が形成されている。各疑似施術穴15は、疑似体表11を厚さ方向に貫通する円形又は楕円形の穴になっている。疑似施術穴15の大きさは、腹腔鏡等の内視鏡や鉗子の一般的な直径(3mmφ〜15mmφ程度)を考慮して設定される。例えば、円形の疑似施術穴15の直径は5mmφ〜20mmφ程度が好ましく、楕円形の疑似施術穴15の長径は10mm〜30mm程度、短径は5mm〜20mm程度が好ましいが、必ずしもこれに限定されるものではない。また、疑似施術穴15の配置位置は、例えば腹腔鏡下手術のために腹部に形成する穴の位置を考慮して設定される。
なお、疑似施術穴15の数、形状、大きさ、配置位置等は、図示したものに限られず、適宜設定可能である。
図2に示すように、疑似体表11の左右の両端部の下面には、それぞれ耳板11eが一体に設けられている。耳板11eは、細長い板状に形成され、前後方向(図2において左右)に延びている。この耳板11eが、疑似体表11に接着剤等にて接合されている。
図1に示すように、疑似体表11の左右の両端部にそれぞれ脚部12が設けられている。一対の脚部12,12の間に疑似体表11が架け渡されるようにして支持されている。脚部12は、透明かつ硬質の材質にて構成されている。例えば、脚部12の材質は、疑似体表11と同じく、アクリル樹脂であるが、これに限られず、ポリプロピレン、ポリエチレン等の他の樹脂であってもよく、ガラス等の樹脂以外の材質であってもよく、疑似体表11とは異なる材質であってもよい。
図3に示すように、脚部12は、疑似体表11よりも幅狭で、かつ疑似体表11とほぼ同じ長さの長方形の平板状になっている。この脚部12の長手方向が、疑似体表11の長手方向に沿うよう前後方向へ向けられている。脚部12の上端部(疑似体表11との連結側の端部)には、細長の耳板12eが一体に設けられている。耳板12eは、幅方向を脚部12の幅方向と直交させるとともに、脚部12の上端部に沿って延びている。この耳板12eが、脚部12の上端面に接着剤等にて接合されている。
図5に示すように、疑似体表11の耳板11eと脚部12の耳板12eとの間に蝶番13が挟まれている。蝶番13を介して、脚部12が、疑似体表11に展開位置(図4)と折畳位置(図5)との間で回転可能に連結されている。
図1に示すように、展開位置における脚部12は、疑似体表11と交差(ほぼ直交)することで、ほぼ鉛直な直立姿勢になっている。展開位置の脚部12と疑似体表11とのなす角度(内角)は、好ましくは90°〜120°程度であり、より好ましくは90°程度である。図2に示すように、展開位置では、蝶番13の一対の板13a,13bどうしが重ね合わされることで、脚部12の疑似体表11に対する角度がそれ以上大きくなるのが規制されている。蝶番13は、脚部12の回転角度を規制するストッパの機能を兼ねる。
図1に示すように、展開位置の脚部12,12が支持台20によって下方から支持されることによって、施術訓練装置1が組状態になり、その内部に疑似体腔19が形成されている。疑似体腔19の上部は疑似体表11にて覆われ、疑似体腔19の左右両側部はそれぞれ脚部12にて外部と仕切られている。また、疑似体腔19の底部は、支持台20によって画成されている。さらに、図2及び図3に示すように、組状態の施術訓練装置1の前後両側には、疑似体表11と一対の脚部12,12と支持台20との前後の縁どうしによって、開口部17(疑似組織出入口)が形成されている。これら開口部17を介して、疑似体腔19が外部へ開口されている。
図5に示すように、折畳位置における脚部12は、疑似体表11とほぼ平行に沿わされている。そして、一対の脚部12,12における疑似体表11との連結側とは反対側の部分どうしが互いに重ね合わされる。これによって、疑似体腔19が潰れ、ないしは消滅し、訓練装置本体10がコンパクトになる。
図1及び図2に示すように、支持台20は、施術訓練装置1の使用時(施術訓練時)に訓練装置本体10を支持するものであり、台座21と、前後左右の4つの保持部材22,23とを備えている。台座21は、平板状になっている。台座21の材質は、塩化ビニル樹脂等の樹脂であるが、金属であってもよい。台座21は、有色でもよく、透明でもよい。
図8に示すように、台座21の前後左右の端部(四隅)の裏面(下面、図8において紙面手前側の面)には、それぞれ四角形の嵌合凹部21eが形成されている。各嵌合凹部21eは、台座21の互いに交差する2つの端面に達している。これによって、台座21の四隅が、それぞれ薄肉の嵌合部21fとなっている。
台座21の裏面の中央部には、テープ状ないしはフィルム状の滑り止め材24が設けられている。滑り止め材24の材質は、疑似施術台5(図1)に対する静摩擦係数が大きいものであることが好ましく、例えば熱可塑性エラストマー等である。
図7(a)に示すように、台座21の前側の左右両端部には、それぞれ保持部材22が分離可能に装着されている。図7(b)に示すように、台座21の後側の左右両端部には、それぞれ保持部材23が分離可能に装着されている。保持部材22,23は、弾力性を有することが好ましく、更には台座21および脚部12ならびに疑似施術台5に対して静摩擦係数が高いことが好ましい。このような保持部材22,23の材質としては、ゴムが挙げられる。
なお、保持部材22,23の材質は、ゴムに限られず、適度な弾性を有する樹脂等であってもよい。
図4に示すように、前側の各保持部材22は、概略四角柱形状になっている。保持部材22の下側部分には、台嵌合溝22eが形成されている。台嵌合溝22eは、水平な切込み状になっており、保持部材22の左右方向の内側を向く面(一側面)及び前後の側面に開口している。保持部材22の自然状態における台嵌合溝22eの厚さ(上下方向の寸法)は、台座21の嵌合部21fの厚さより僅かに小さい。
保持部材22の上側部分には、脚嵌合溝22dが形成されている。脚嵌合溝22dは、鉛直かつ前後に延びる切込み状になっており、保持部材22の上面及び前後の側面に開口している。保持部材22の自然状態における脚嵌合溝22dの厚さ(左右方向の寸法)は、脚部12の下端部(疑似体表11との連結側とは反対側の端部)の厚さより僅かに小さい。
ここで、保持部材22の自然状態とは、保持部材22が台座21や訓練装置本体10から分離されている状態を言う。
図7(a)に示すように、左右の保持部材22の台嵌合溝22eには、台座21の前側の左右の嵌合部21fがそれぞれ嵌め込まれている。これによって、保持部材22が、台座21から上方へ突出するようにして台座21に装着されている。嵌合部21fの厚さが台嵌合溝22eより少し大きいため、保持部材22における台嵌合溝22eを挟んで上下両側の部分が嵌合部21fを強く挟み付けている。保持部材22の下面は、台座21の下面(裏面)とほぼ面一又は僅かに下方へ突出している。また、各保持部材22の脚嵌合溝22dには、脚部12の下端部が嵌め込まれている。脚部12の厚さが脚嵌合溝22dより少し大きいため、保持部材22における脚嵌合溝22dを挟んで両側の部分が脚部12の下端部を強く挟み付けている。
図4に示すように、後側の各保持部材23は、保持部材22よりも上下に長い概略四角柱形状になっている。保持部材23の下側部分には、台嵌合溝23eが形成されている。台嵌合溝23eは、水平な切込み状になっており、保持部材23の左右方向の内側を向く面(一側面)及び前後の側面に開口している。保持部材23の自然状態における台嵌合溝23eの厚さ(上下方向の寸法)は、台座21の嵌合部21fの厚さより僅かに小さい。
保持部材23の上側部分には、脚嵌合溝23dが形成されている。脚嵌合溝23dは、鉛直かつ前後に延びる切込み状になっており、保持部材23の上面及び前後の側面に開口している。保持部材23の自然状態における脚嵌合溝23dの厚さ(左右方向の寸法)は、脚部12の下端部の厚さより僅かに小さい。
ここで、保持部材23の自然状態とは、保持部材23が台座21や訓練装置本体10から分離されている状態を言う。
図7(b)に示すように、左右の保持部材23の台嵌合溝23eには、台座21の後側の左右の嵌合部21fがそれぞれ嵌め込まれている。これによって、保持部材23が、台座21から上方へ突出するようにして台座21に装着されている。保持部材23の突出高さは、保持部材22の突出高さよりも大きい。また、嵌合部21fの厚さが台嵌合溝23eより少し大きいため、保持部材23における台嵌合溝23eを挟んで上下両側の部分が嵌合部21fを強く挟み付けている。保持部材23の下面は、台座21の下面(裏面)とほぼ面一又は僅かに下方へ突出している。さらに、各保持部材23の脚嵌合溝23dには、脚部12の下端部が嵌め込まれている。脚部12の厚さが脚嵌合溝23dより少し大きいため、保持部材23における脚嵌合溝23dを挟んで両側の部分が脚部12の下端部を強く挟み付けている。
図2に示すように、保持部材22の高さは相対的に小さく、保持部材23の高さは相対的に大きいため、訓練装置本体10ひいては疑似体表11が前方(図2において左)へ向かうにしたがって低くなるように前後方向に傾斜している。疑似体表11の水平面に対する角度θ11は、例えば0°<θ11≦90°程度であり、好ましくはθ11=15°程度である。
施術訓練装置1は、例えば次のようにして組み立てられて使用される。
図4において二点鎖線にて示すように、台座21の四隅にそれぞれ保持部材22,23を装着する。このとき、嵌合部21fによって台嵌合溝22e,23eを少し押し拡げながら、嵌合部21fを台嵌合溝22e,23eに圧入する。これによって、保持部材22,23の下側部分を嵌合部21fの両面に弾力的に圧接させることができる。しかも、保持部材22,23は、台座21に対して大きな静摩擦係数を有している。したがって、保持部材22,23を台座21に安定的に装着できる。
また、図3に示すように、一対の脚部12,12を展開位置にして、保持部材22,23によって保持させる。このとき、脚部12の下端部によって脚嵌合溝22d,23dを少し押し拡げながら、脚部12の下端部を脚嵌合溝22d,23dに圧入する。これによって、保持部材22,23の上側部分を脚部12の下端部の両面に弾力的に圧接させることができる。しかも、保持部材22,23は、脚部12に対して大きな静摩擦係数を有している。したがって、脚部12,12を保持部材22,23によって安定的に保持でき、脚部12,12の直立姿勢を維持できる。ひいては、訓練装置本体10を支持台20によって安定的に支持することができる。
図1に示すように、この施術訓練装置1を疑似施術台5に載置する。疑似施術台5には、直接的には滑り止め材24及び保持部材22,23の下面が接することで、大きな静摩擦抵抗が働く。これによって、施術訓練装置1の滑りを確実に防止でき、施術訓練装置1を疑似施術台5上に安定的に配置することができる。
また、疑似組織3を、前後の開口部17から疑似体腔19内に差し入れて、台座21上に設置する。或いは、先に疑似組織3を台座21上に載置しておき、その上方に訓練装置本体10を被せるように設置してもよい。
そして、施術具2を疑似施術穴15から疑似体腔19内に挿し入れて施術訓練を行なう。このとき、施術具2が疑似体腔19の内周面に当たっても、支持台20によって脚部12,12をしっかりと保持して直立姿勢を維持することによって、訓練装置本体10がぐらつくのを抑制又は防止できる。したがって、施術訓練を支障なく行なうことができる。
さらに、疑似体表11が前後方向に傾斜しているため、疑似体表11を、例えば腹腔鏡下手術のためにガス等で膨らませた状態の下腹部に似せることができる。これによって、施術訓練の実効性を高めることができる。
前後の保持部材22,23の突出高さを互いに異ならせることによって、疑似体表11を確実に傾斜させることができる。
また、疑似体表11が透明であるために、施術具2の操作状況を外部からの目視で容易に確認できる。
或いは、前側又は後側の開口部17にカメラを設置して、疑似体腔19内を撮影し、その映像をモニタで観ながら施術具2の操作を行ってもよい。
図4に示すように、施術訓練の終了時ないしは施術訓練装置1の非使用時には、脚部12を脚嵌合溝22d,23dから引き抜いて解放することで、訓練装置本体10と支持台20とを容易に分離できる。また、図5に示すように、脚部12を回転させて折畳位置にすることで訓練装置本体10をコンパクトにできる。さらに、支持台20については、保持部材22,23を各嵌合部21fから引き抜いて、台座21と4つの保持部材22,23とを分離することで、施術訓練装置1を一層コンパクトにできる。
したがって、施術訓練装置1の収納、保管等が容易になる。さらに、施術訓練装置1は、軽量であるため簡単に持ち運ぶことができ、前述のようにコンパクトにすることで、鞄に入れて携行することもできる。よって、実習室や研究室等の特定の場所に限られず、例えば外部講習の会場等に持ち込んで使用することも可能である。
施術訓練装置1は、構造が簡易であり、材料コスト及び製造コストを安価にできる。また、保管する際も場所をとらないため、多数個揃えておくことができる。したがって、多人数のセミナー等であっても各人に施術訓練装置1を与えて同時に実習させることができる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨の範囲内で種々の改変をなすことができる。
例えば、保持部材22,23と脚部12とは、ネジやクリップを用いて連結されるようになっていてもよい。保持部材22,23と台座21とは、ネジやクリップを用いて連結されるようになっていてもよい。
保持部材22,23の台座21に対する装着位置を前後に可変にしてもよい。そうすることで、訓練装置本体10の傾斜角度を可変調節できる。
脚部12の形状を三角形又は台形とすることによって、訓練装置本体10が斜めになるようにしてもよい。この場合、保持部材22,23は互いに同じ高さであってもよい。
脚部12が、疑似体表11の前側の左右両端部及び後側の左右両端部に分かれて4つ設けられていてもよく、これら4つの脚部12がそれぞれ対応する保持部材22.23によって保持されるようになっていてもよい。
保持部材は、訓練装置本体10の左端部及び右端部にそれぞれ1つだけ設けられていてもよい。左右の各保持部材が前後に長くなっていてもよい。左右の各保持部材の形状を三角形又は台形とすることによって、訓練装置本体10が斜めになるようにしてもよい。
疑似体表11が半透明又は非透明であってもよい。脚部12が半透明又は非透明であってもよい。
疑似体表11の形状は、四角形(長方形)に限られず、円形や楕円形であってもよく、ドーム状等の曲面状になっていてもよい。
実施形態の施術訓練装置1は、疑似体表11を人体の腹部に似せてあるが、腹部に限られず、腕や脚の関節、頭部などの、腹部以外の部位に似せたものであってもよい。それに応じて、疑似体表11の傾斜角度θ11や疑似施術穴15の位置及び数等を調節してもよい。
本発明は、例えば医師や医学生が腹腔鏡や鉗子等の操作の訓練をするための訓練装置の製造分野に適用することができる。
1 施術訓練装置
2 施術具
10 訓練装置本体
11 疑似体表
12 脚部
15 疑似施術穴
20 支持台
21 台座
21f 嵌合部(台座の端部)
22,23 保持部材
22d,23d 脚嵌合溝
22e,22e 台嵌合溝

Claims (5)

  1. 人体内に挿入される施術具の操作を訓練するための施術訓練装置であって、
    訓練装置本体と、前記訓練装置本体を解放可能に支持する支持台とを備え、
    前記訓練装置本体が、前記施術具の疑似施術穴が形成された硬質の板状の疑似体表と、前記疑似体表の左右の両端部に展開位置と折畳位置との間で回転可能に連結された左右一対の脚部と、を含み、前記展開位置における脚部は、前記疑似体表と交差し、前記折畳位置における脚部は、前記疑似体表に沿い、
    前記支持台が、台座と、前記台座の左右の両端部にそれぞれ分離可能に装着される左右の保持部材とを含み、前記保持部材が、前記展開位置における脚部の前記疑似体表とは反対側の端部を解放可能に保持することを特徴とする施術訓練装置。
  2. 前記保持部材による前記脚部の保持によって、前記疑似体表が前後方向に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の施術訓練装置。
  3. 前記台座の四隅に4つの保持部材がそれぞれ上方へ突出するように配置され、前側の左右の保持部材は相対的に突出高さが小さく、後側の左右の保持部材は相対的に突出高さが大きく、かつ各保持部材の上端部に前記脚部が保持されることを特徴とする請求項2に記載の施術訓練装置。
  4. 前記保持部材の側面の下側部分に、前記台座の端部が嵌め込まれる台嵌合溝が形成され、前記保持部材の上面に、前記脚部の端部が嵌め込まれる脚嵌合溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の施術訓練装置。
  5. 前記保持部材が弾力性材料にて構成されており、前記保持部材の自然状態において、前記台嵌合溝の厚さが前記台座の端部の厚さより小さく、前記脚嵌合溝の厚さが前記脚部の端部の厚さより小さいことを特徴とする請求項4に記載の施術訓練装置。
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