JP2016002828A - 特種用途自動車用バッテリユニットおよびこれを備えた特種用途自動車 - Google Patents
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Abstract
【課題】組み立て作業性の向上とユニットのコンパクト化を実現することができる特種用途自動車用バッテリユニットおよびこれを備えた特種用途自動車を提供する。
【解決手段】本発明の一形態に係る特種用途自動車用バッテリユニット300は、バッテリ本体310と、筐体370と、電子部品350と、支持部材360とを具備する。筐体370は、バッテリ本体310を支持する。電子部品350は、バッテリ本体310に電気的に接続される。支持部材360は、筐体370に着脱可能に固定され、電子部品350を支持する。
【選択図】図6
【解決手段】本発明の一形態に係る特種用途自動車用バッテリユニット300は、バッテリ本体310と、筐体370と、電子部品350と、支持部材360とを具備する。筐体370は、バッテリ本体310を支持する。電子部品350は、バッテリ本体310に電気的に接続される。支持部材360は、筐体370に着脱可能に固定され、電子部品350を支持する。
【選択図】図6
Description
本発明は、例えばミキサドラム等の特種設備を有する特種用途自動車用バッテリユニットおよびこれを備えた特種用途自動車に関する。
例えば、生コンクリートを建設現場へ搬送するミキサ車は、生コンクリートを排出するまでは常にミキサドラムを回転させる必要があり、その駆動源としては、ミキサ車のエンジンを用いるのが一般的である。具体的には、エンジンの回転動力を油圧ポンプへ伝達し、油圧ポンプから吐出される圧油を油圧モータへ供給してこれを駆動し、油圧モータの回転でミキサドラムを回転駆動するようにしている。このため、従来のミキサ車は、建設現場が住宅地近辺にあるときのエンジンの騒音、トンネル内工事での排気ガス、信号待ちや渋滞によるアイドリング運転時の排気ガスや騒音等、環境面での問題が指摘されていた。
そこで近年、エンジン停止時にもドラムを回転させることができるミキサ車が提案されている。例えば特許文献1には、エンジンによって駆動される発電装置と、発電装置の出力を蓄電する蓄電装置と、蓄電装置に蓄電された電力によって駆動される電動機と、電動機の出力によって駆動される第2の油圧ポンプと、車両停止を検出し、オペレータの選択操作によりエンジン停止時に電動機および第2の油圧ポンプによって油圧モータを駆動してドラムを回転させることを可能とする制御装置と、を備えたミキサ車が開示されている。
ミキサ車等の特種用途自動車に対して、上記特許文献1に記載のような機能拡張ユニットを組み付けるに際して、当該ユニットの小型化や組み立て作業性の向上が望まれている。特に、蓄電池に対する電子部品あるいは制御基板の組み立て作業性や設置レイアウトの効率化が課題となっている。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、組み立て作業性の向上とユニットのコンパクト化を実現することができる特種用途自動車用バッテリユニットおよびこれを備えた特種用途自動車を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る特種用途自動車用バッテリユニットは、バッテリ本体と、筐体と、電子部品と、支持部材とを具備する。
上記筐体は、上記バッテリ本体を支持する。
上記電子部品は、上記バッテリ本体に電気的に接続される。
上記支持部材は、上記筐体に着脱可能に固定され、上記電子部品を支持する。
上記筐体は、上記バッテリ本体を支持する。
上記電子部品は、上記バッテリ本体に電気的に接続される。
上記支持部材は、上記筐体に着脱可能に固定され、上記電子部品を支持する。
上記バッテリユニットにおいて、電子部品は、筐体に対して着脱自在に構成された支持部材に支持される。このため、電子部品を支持部材に固定した上で、筐体への組み立てが可能となる。これにより、電子部品を個別に筐体へ組み立てる場合と比較して、作業性を向上させることができる。また、複数の電子部品が支持部材によって一括的に支持されるため、レイアウトの効率化が図られ、これによりバッテリユニットのコンパクト化を実現することができる。
上記バッテリユニットの用途は特に限定されず、典型的には、特種用途自動車の特種設備を駆動するための駆動ユニット、あるいは上記特種設備の機能を拡張するための拡張ユニットとして適用され、上記バッテリ本体はこれら駆動ユニットあるいは拡張ユニットの電力源を構成する。例えば上記バッテリユニットは、アイドリングストップ機能を有するミキサ車において、アイドリングストップ制御中にミキサドラムを回転させるための駆動ユニットとして用いられる。
上記バッテリユニットは、電気機器をさらに具備してもよい。上記電気機器は、上記筐体の内部に配置され、上記電子部品に電気的に接続される。同一筐体内に電気機器を配置することによって、ユニットの小型化を図ることができる。また、電気機器が同一筐体内に配置されることで、支持部材上の電子部品との接続に必要な配線長も短くすることができる。
電気機器は、典型的には、バッテリ本体に蓄電された電力で駆動される電動モータ等の電動機で構成される。電気機器は、単一の機器に限られず、複数の機器で構成されてもよい。
上記筐体は、上記バッテリ本体を支持する第1のフレーム部と、上記電気機器を支持する第2のフレーム部とを有してもよい。この場合、上記支持部材は、上記第1のフレーム部に着脱可能に固定される。これにより、電子部品をバッテリ本体の近傍に配置することができ、バッテリ本体との結線作業が容易となる。
上記バッテリ本体、上記支持部材および上記電気機器は、前記筐体の内部においてそれぞれ一軸方向に配列されてもよい。この場合、上記バッテリ本体は、上記支持部材と上記電気機器との間に配置される。これにより、電気機器から発生する電磁ノイズから電子部品を保護することが可能となる。
本発明の一形態に係る特種用途自動車は、車体部と、バッテリユニットとを具備する。
上記車体部は、特種設備を有する。
上記バッテリユニットは、バッテリ本体と、筐体と、電子部品と、支持部材とを有する。上記筐体は、上記バッテリ本体を支持する。上記電子部品は、上記バッテリ本体に電気的に接続される。上記支持部材は、上記筐体に着脱可能に固定され、上記電子部品を支持する。
上記車体部は、特種設備を有する。
上記バッテリユニットは、バッテリ本体と、筐体と、電子部品と、支持部材とを有する。上記筐体は、上記バッテリ本体を支持する。上記電子部品は、上記バッテリ本体に電気的に接続される。上記支持部材は、上記筐体に着脱可能に固定され、上記電子部品を支持する。
特種用途自動車には、典型的には、特種設備として特種な物品を輸送するための特種な物品積載設備を有する自動車であって、例えば、コンクリートミキサー車、アスファルト運搬車、タンク車、冷蔵冷凍車、保温車、散水車等が含まれる。また、特種設備として特種な作業を行うための特種な設備を有する自動車であって、例えば、クレーン車、ポンプ車、道路作業車、清掃車、高所作業車などが含まれる。
本発明によれば、バッテリユニットの組み立て作業性の向上とコンパクト化を実現することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、特種用途自動車としてミキサ車を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るミキサ車を示す概略側面図、図2は、上記ミキサ車におけるミキサドラムの駆動回路を示す概略構成図である。まず、ミキサ車の全体構成について説明する。
[ミキサ車の全体構成]
図1に示すように、ミキサ車100は、モルタルやレディミクストコンクリート等(以下、「生コン」という。)を生コン工場から工事現場まで運搬するミキサドラム1を有する。ミキサドラム1は、ミキサ車100の架台2に回転自在に設置される。ミキサ車100は、生コンを運搬するに当たり、生コンの品質劣化および凝結を防止するために、ミキサドラム1を正回転させてミキサドラム1内に取り付けられた螺旋状の複数のブレードで生コンを撹拌する。また、ミキサ車100は、ミキサドラム1を逆回転させることでミキサドラム1内の生コンを排出し、コンクリート打設箇所へ供給する。
図1に示すように、ミキサ車100は、モルタルやレディミクストコンクリート等(以下、「生コン」という。)を生コン工場から工事現場まで運搬するミキサドラム1を有する。ミキサドラム1は、ミキサ車100の架台2に回転自在に設置される。ミキサ車100は、生コンを運搬するに当たり、生コンの品質劣化および凝結を防止するために、ミキサドラム1を正回転させてミキサドラム1内に取り付けられた螺旋状の複数のブレードで生コンを撹拌する。また、ミキサ車100は、ミキサドラム1を逆回転させることでミキサドラム1内の生コンを排出し、コンクリート打設箇所へ供給する。
図2に示すようにミキサ車100は、車体部10を有する。車体部10は、ミキサドラム1、架台2(図1参照)、エンジン3、発電機4、第1のバッテリ5、第1の制御部6、キャビン7(図1参照)等を含む。
エンジン3は、ミキサ車100の動力源であり、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等の内燃機関で構成される。発電機4は、エンジンの回転動力によって発電し、発電した電力を第1のバッテリ5および後述する第2のバッテリ21へ供給する。
発電機4は1台に限られず、複数台備えられてもよい。この場合、複数の発電機で第1および第2のバッテリ5,21が充電されてもよいし、バッテリ毎に発電機が割り当てられてもよい。
第1のバッテリ5は、発電機4の出力(電力)を蓄電し、車体部10における電装系の電力源として用いられる。第1のバッテリ5は、例えば、2Vの単位セルを12個直列に接続した定格24Vの鉛蓄電池が用いられる。
第1の制御部6は、典型的にはコンピュータで構成され、エンジン3の点火制御のほか、ミキサ車100の電装部品を電気的に制御する。
また、第1の制御部6は、ミキサ車100が信号待ち等で停車した際、所定の条件下においてエンジン3の駆動を停止させるアイドリングストップ機能を実行する。所定の条件は適宜設定され、典型的には、アクセルペダルやブレーキペダル、サイドブレーキ(駐車ブレーキ)等の操作状態が参照される。第1の制御部6は、アイドリングストップ機能を実行する際、第2の駆動回路52へアイドリングストップ信号を送信するように構成される。
ミキサ車100においては、生コンを排出するまでは常にミキサドラム1を回転させる必要がある。そこで、ミキサ車100は、ミキサドラム1の駆動回路として、エンジン駆動時に稼動する第1の駆動回路51と、エンジン停止時に稼動する第2の駆動回路52とを備える。
第1の駆動回路51は、その駆動源に、ミキサ車100のエンジン3が用いられる。第1の駆動回路51は、PTO(Power Take Off)を介してエンジン3の回転動力を第1の油圧ポンプ11へ伝達し、第1の油圧ポンプ11から吐出される圧油を油圧モータ12へ供給してこれを駆動し、油圧モータ12の回転でミキサドラム1を回転駆動する。
第2の駆動回路52は、その駆動源に、電動モータ22が用いられる。第2の駆動回路52は、第2のバッテリ21の放電出力で電動モータ22を駆動し、電動モータ22の回転動力を第2の油圧ポンプ23へ伝達する。第2の油圧ポンプ23は圧油を油圧モータ12へ供給してこれを駆動し、油圧モータ12の回転でミキサドラム1を回転駆動する。
(第1の駆動回路)
第1の駆動回路51は、第1の油圧ポンプ11と、油圧モータ12と、第1の制御弁13とを有する。第1の制御弁13は、第1の油圧ポンプ11と油圧モータ12との間に配置され、油圧モータ12と第1の制御弁13との間には油圧回路14が構成される。
第1の駆動回路51は、第1の油圧ポンプ11と、油圧モータ12と、第1の制御弁13とを有する。第1の制御弁13は、第1の油圧ポンプ11と油圧モータ12との間に配置され、油圧モータ12と第1の制御弁13との間には油圧回路14が構成される。
第1の油圧ポンプ11は、エンジン3の動力で駆動され、油圧モータ12へ圧油を供給する。油圧モータ12は、第1の油圧ポンプ11から圧油の供給を受けてミキサドラム1を回転させる。
第1の制御弁13は、第1の油圧ポンプ11から油圧回路14への圧油の供給およびその遮断、ならびに油圧回路14における圧油の供給方向を切り替える。第1の制御弁13は、A位置と、B位置と、C位置とを有する3位置4ポートの電磁切替弁で構成され、上記各位置は、第1の制御部6から送信される制御信号に基づいて切り替えられる。
具体的に、第1の制御弁13は、ミキサドラム1を正方向に回転させるときはA位置に切り替えられ、ミキサドラムを逆方向に回転させるときはC位置に切り替えられる。また、第1の制御弁13は、第1の油圧ポンプ11から油圧モータ12への圧油の供給を遮断するときはB位置へ切り替えられる。
なお図示せずとも、油圧回路14には、所定以上の油圧が発生したときに開弁するリリーフ弁や、圧油の供給方向を規制するチェック弁等が適宜の位置に設けられてもよい。また図示せずとも、油圧モータ12とミキサドラム1との間に減速機が設置されてもよい。
(第2の駆動回路)
第2の駆動回路52は、第2のバッテリ21と、電動モータ22と、第2の油圧ポンプ23と、第2の制御弁24と、第2の制御部25とを有する。
第2の駆動回路52は、第2のバッテリ21と、電動モータ22と、第2の油圧ポンプ23と、第2の制御弁24と、第2の制御部25とを有する。
第2の駆動回路52の一部は、後述するように単一のユニット構造を有する。第2の駆動回路52は、架台2上の適宜の位置に設置され、例えば図1に示すようにキャビン7と油圧モータ12との間に設置される。
第2のバッテリ21は、発電機4の出力(電力)を蓄電する蓄電池で構成され、電動モータ22の電力源として用いられる。第2のバッテリ21は、充放電可能な二次電池であれば特に限定されず、本実施形態では、3.7Vの単位セルを7個直列に接続した定格25.9Vのリチウムイオンバッテリが用いられる。
電動モータ22は、第2のバッテリ21の出力で駆動され、例えば、直流(DC)モータで構成される。電動モータ22は、第2の制御部25が上記アイドリングストップ信号を受信したときに、第2の制御部25により放電制御された第2のバッテリ21の出力によって駆動される。
第2の油圧ポンプ23は、電動モータ22で駆動される。第2の油圧ポンプ23は、タンク26に貯留された作動油を吸引し、油圧回路14へ圧油を供給する。第2の油圧ポンプ23から吐出される圧油量は、電動モータ22の出力(回転数)によって制御される。第2の油圧ポンプ23は、油圧回路14において、油圧モータ12を正方向に回転させる方向に圧油を循環させる。
第2の制御弁24は、第2の油圧ポンプ23と油圧回路14との間に配置される。第2の制御弁24は、第2の油圧ポンプ23から油圧回路14への圧油の供給およびその遮断を切り替える。第2の制御弁24は、D位置と、E位置とを有する2位置4ポート電磁切替弁で構成され、上記各位置は、第2の制御部25から送信される制御信号に基づいて切り替えられる。
具体的に、第2の制御弁24は、エンジン3の駆動時はD位置に切り替えられ、第2の油圧ポンプ23と油圧回路14との間を遮断する。一方、第2の制御弁24は、第2の制御部25がアイドリングストップ信号を受信したときにE位置へ切り替えられるように構成される。E位置では、第2の油圧ポンプ23と油圧回路14との間を連通させ、油圧モータ12を正方向に回転させる方向に油圧回路14とタンク26との間で圧油を循環させる。
第2の制御部25は、第1の制御部6からアイドリングストップ信号を受信したときに、第2のバッテリ21に蓄電された電力を電動モータ22へ供給するとともに、第2の制御弁24をD位置からE位置へ切り替えるように構成される。
[バッテリユニット]
続いて、本実施形態に係るバッテリユニットの詳細について説明する。本実施形態においてバッテリユニットは、第2の駆動回路52の一部を構成する駆動ユニットを構成する。
続いて、本実施形態に係るバッテリユニットの詳細について説明する。本実施形態においてバッテリユニットは、第2の駆動回路52の一部を構成する駆動ユニットを構成する。
図3〜図5は、本実施形態のバッテリユニット300の内部構成を示しており、図3はミキサ車100の前方から見た透過斜視図、図4は平面図、図5はミキサ車100の後方から見た背面図である。各図において、X軸、Y軸およびZ方向は、相互に直交する3軸方向であって、それぞれ、ミキサ車100の前後方向、幅方向および高さ方向を示している。
バッテリユニット300は、バッテリ本体310と、電動モータ320と、ポンプ/バルブ装置340と、制御基板351を含む複数の電子部品350と、支持部材360と、これらを収容する筐体370と、を有する。
ここで、バッテリ本体310および電動モータ320は、図2における第2バッテリ21および電動モータ22にそれぞれ相当する。ポンプ/バルブ装置340は、図2における第2の油圧ポンプ23および第2の制御弁24をユニット化した構造を有する。制御基板351は、第2の制御部25に相当する。また、電動モータ320およびポンプ/バルブ装置340は、制御基板351に電気的に接続された「電気機器」に対応する。
筐体370は、車体部10における架台2の上に設置され、本実施形態では、キャビン7と油圧モータ12との間に設置される。筐体370は、Y軸方向に長手方向を有する略直方体形状のプラスチックケースあるいは金属ケースで構成され、架台2の上に複数のボルトを介して固定される。筐体370は、下部ケースと上部ケースとの分割構造を有し、図3〜5においては下部ケースのみが示されている。
バッテリ本体310、電動モータ320およびポンプ装置/バルブ装置340は、筐体370の内部においてY軸方向にその順で配列されている。
筐体370は、バッテリ本体310を支持する第1のフレーム部371と、電動モータ320およびポンプ装置/バルブ装置340を共通に支持する第2のフレーム部372とを有する。
図6は、バッテリ本体310とその周辺部品との関係を概略的に示す分解斜視図である。
バッテリ本体310は、直方体形状を有する。第1のフレーム部371は、バッテリ本体310の底部の四隅に対応して設けられた複数の突出片371A,371B,371C,371Dを有する。突出片371A,371Bは、電動モータ320側に配置され、突出片371C,371Dは、電動モータ320とは反対側に配置される。各突出片371A〜371Dは、高さ方向(Z軸方向)のまわりに略90°屈曲して形成されており、バッテリ本体310をXY平面内において位置決め可能に構成されている。
本実施形態において、突出片371C,371Dは、突出片371A,371Bよりも高く形成されており、その高さは、電子部品350を支持する支持部材360と同等以上の高さを有する。突出片371C,371Dの高さは上述の例に限られず、突出片371A,371Bと同等の高さで形成されてもよい。支持部材360は、突出片371C,371Dに対して、例えば、ネジ、ボルト、クランプ部材等の適宜の締結具を介して着脱自在に固定される。
支持部材360は、制御基板351を含む複数の電子部品350を支持し、第1のフレーム部371に対して着脱自在に構成される。本実施形態において支持部材360は、制御基板351よりも大型の矩形板状部材で構成されるが、大きさ、形状等はこれに限られない。支持部材360は、典型的には、金属板で構成されるが、これに限られず、樹脂基板、セラミックス基板等であってもよい。また支持部材360は、これら電子部品350と電気的に接続される回路基板で構成されてもよい。
複数の電子部品350は、制御基板351と、リレー部品352とを含む。
制御基板351は、例えば、コントローラ(コンピュータ)を構成するIC部品のほか、通信素子、電力変換素子等、バッテリ本体310の充電量(SOC)検出素子、コネクタ等の電気・電子部品等が搭載された回路基板で構成される。制御基板351は、主として、ミキサ車のアイドリングストップ時においてバッテリ本体310を出力調整して電動モータ320を駆動させ、また、バルブ装置340へ流路の切替指令を出力する。
リレー部品352は、例えば、電磁リレー回路、コンタクタ等の電気部品で構成される。なお、リレー部品352に代えて、またはこれに加えて、発光デバイス、通信デバイス等の各種電子部品が含まれてもよい。
筐体370の第2のフレーム部372は、図4に示すように、枠状に形成される。電動モータ320は、第2フレーム部372の一方の側面に固定され、その出力軸(回転軸)が当該側面を貫通してカプラ330に連結されている。ポンプ/バルブ装置340は、第2フレーム部372の他方の側面に固定され、その入力軸(ポンプ駆動軸)が当該側面を貫通してカプラ330に連結されている。カプラ330は、電動モータ320の回転動力をポンプ/バルブ装置340へ伝達する適宜の回転伝達機構で構成される。ポンプ/バルブ装置340の出口通路341(図4)は、筐体370の外面に固定されたブラケット373を介して油圧回路14(図2)へ連絡している。
図3および図6に示すように、複数の電子部品350は、バッテリ本体310、電動モータ320およびポンプ/バルブ装置340に対して各種配線ケーブルを介して電気的に接続されている。
例えば、電動モータ320と制御基板351上の端子351aとの間にはモータ線381が接続され、ポンプ/バルブ装置340と制御基板351上のコネクタ端子351dとの間にはバルブ信号線382が接続される。バッテリ本体310の正極とリレー部品352の一方の端子352aとの間には正極ライン383が接続され、リレー部品352の他方の端子352bと制御基板351上の端子351bとの間には負極ライン384が接続される。
さらに、バッテリ本体310の電圧を監視するための配線385が制御基板351上のコネクタ端子351eとバッテリ本体310の所定の端子との間に接続され、第1の制御部6(図2)からアイドリングストップ信号等を伝送する信号線386が制御基板351上のコネクタ端子351dに接続される。
以上のように構成される本実施形態のバッテリユニット300においては、複数の電子部品350は、第1のフレーム部371に対して着脱自在に構成された支持部材360に支持される。このため、複数の電子部品350を支持部材360に固定した上で、第1のフレーム部371への組み立てが可能となる。これにより、複数の電子部品350を個別に筐体へ組み立てる場合と比較して、作業性を向上させることができる。
例えば図7に、比較例に係るバッテリユニットの構成例を示す。このバッテリユニットにおいては、バッテリ本体310を支持するフレーム部471に、制御基板351、リレー部品352等の複数の電子部品350が直接搭載されている。このため、これら電子部品350は、フレーム部471に個別に搭載される必要がある。しかも、筐体内部の限られたスペースで個々に部品を固定する作業は効率的ではなく、さらに配線作業も部品の固定後でないと行うことができない。
これに対して本実施形態によれば、複数の電子部品350を一括的に支持する支持部材360を備えているため、この支持部材360を介して複数の電子部品350を筐体370(第1のフレーム部371)へ一括的に固定することができる。したがって筐体370への電子部品350の組み立て作業は、電子部品350の数に限られず1回で済み、これにより組み立て作業性の大幅な向上を図ることができる。
また、複数の電子部品350が支持部材360によって一括的に支持されるため、筐体370内部におけるレイアウトの効率化が図られる。また、同一の筐体370にバッテリ本体310、電動モータ320およびポンプ/バルブ装置340がそれぞれ収容されるとともに、各機器が上記電子部品350を介して電気的に接続されるため、バッテリユニット300のコンパクト化を実現することができる。
また、個々の電子部品350の配線作業は、これら電子部品350を筐体370に固定した後はもちろん、筐体に固定する前においても行うことができる。このため、バッテリユニット300の組み立て作業に柔軟性が増し、工程の自由度を高めることができる。特に、バッテリ本体310を支持する第1のフレーム部371に支持部材360が固定されるため、複数の電子部品350をバッテリ本体310の近傍に配置することができ、これにより電子部品350とバッテリ本体310との結線作業が容易となる。
しかも、支持部材360に対する個々の電子部品の固定作業をバッテリユニット300の組み立て工程とは別に行うことができるため、支持部材360に搭載した状態での部品管理が可能となる。これにより部品管理コストの低減を図ることができるとともに、バッテリ本体310や電動モータ22等の機器の仕様、特性等に応じて電子部品350の種類選定やレイアウトの変更を容易に行うことができる。
また、支持部材360が筐体370に対して着脱可能に構成されているため、電子部品350の一部に何らかの不具合が生じた場合でも、当該電子部品の交換作業を容易に行うことができる。
さらに本実施形態において、複数の電子部品350を支持する支持部材360と電動モータ22との間にバッテリ本体310が介在しているため、電動モータ22の駆動時に発生する電磁ノイズから各電子部品350を保護でき、これにより当該部品の誤作動を防止し、バッテリユニット300の安定した動作を確保することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、複数の電子部品350を支持する支持部材360は、筐体370の第1のフレーム部371に固定されたが、これに限られず、筐体370の内周面や上部ケースなど適宜の位置に固定されてもよい。
また、支持部材360に対する制御基板351、リレー部品352等の配置関係も特に限定されず、結線作業性や筐体への固定位置等を考慮して適宜設定可能である。例えば、配線の接続作業を容易にするため、複数の電子部品のうち比較的大型の部品は、支持基板の上側に配置されてもよい。逆に、支持基板の安定した固定を図るため、複数の電子部品のうち比較的高重量の部品は、支持基板の下側(筐体の底部側)に配置されてもよい。
さらに以上の実施形態では、バッテリユニットとして、ミキサ車におけるミキサドラムの駆動ユニットに適用した例を説明したが、これに限られず、例えば冷蔵冷凍車における冷凍回路の駆動ユニット等の他の特種用途自動車における特種設備の駆動ユニットあるいは拡張ユニットに本発明は適用可能である。
1…ミキサドラム
51…第1の駆動回路
52…第2の駆動回路
100…ミキサ車
300…バッテリユニット
310…バッテリ本体
320…電動モータ
340…ポンプ/バルブ装置
350…電子部品
351…制御基板
360…支持部材
370…筐体
371…第1のフレーム部
372…第2のフレーム部
51…第1の駆動回路
52…第2の駆動回路
100…ミキサ車
300…バッテリユニット
310…バッテリ本体
320…電動モータ
340…ポンプ/バルブ装置
350…電子部品
351…制御基板
360…支持部材
370…筐体
371…第1のフレーム部
372…第2のフレーム部
Claims (6)
- バッテリ本体と、
前記バッテリ本体を支持する筐体と、
前記バッテリ本体に電気的に接続される電子部品と、
前記筐体に着脱可能に固定され、前記電子部品を支持する支持部材と
を具備する特種用途自動車用バッテリユニット。 - 請求項1に記載の特種用途自動車用バッテリユニットであって、
前記筐体の内部に配置され、前記電子部品に電気的に接続された電気機器をさらに具備する
特種用途自動車用バッテリユニット。 - 請求項2に記載の特種用途自動車用バッテリユニットであって、
前記筐体は、前記バッテリ本体を支持する第1のフレーム部と、
前記電気機器を支持する第2のフレーム部とを有し、
前記支持部材は、前記第1のフレーム部に着脱可能に固定される
特種用途自動車用バッテリユニット。 - 請求項2または3に記載の特種用途自動車用バッテリユニットであって、
前記バッテリ本体、前記支持部材および前記電気機器は、前記筐体の内部においてそれぞれ一軸方向に配列され、
前記バッテリ本体は、前記支持部材と前記電気機器との間に配置される
特種用途自動車用バッテリユニット。 - 請求項2〜4のいずれか1つに記載の特種用途自動車用バッテリユニットであって、
前記電気機器は、電動モータを含む
特種用途自動車用バッテリユニット。 - 特種設備を有する車体部と、
バッテリ本体と、前記バッテリ本体に電気的に接続される電子部品と、前記電子部品に電気的に接続され前記特種設備を駆動することが可能な電気機器と、前記車体部に設置され前記バッテリ本体および前記電気機器を支持する筐体と、前記筐体に着脱可能に固定され、前記電子部品を支持する支持部材と、を有するバッテリユニットと
を具備する特種用途自動車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014123093A JP2016002828A (ja) | 2014-06-16 | 2014-06-16 | 特種用途自動車用バッテリユニットおよびこれを備えた特種用途自動車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014123093A JP2016002828A (ja) | 2014-06-16 | 2014-06-16 | 特種用途自動車用バッテリユニットおよびこれを備えた特種用途自動車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016002828A true JP2016002828A (ja) | 2016-01-12 |
Family
ID=55222473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014123093A Pending JP2016002828A (ja) | 2014-06-16 | 2014-06-16 | 特種用途自動車用バッテリユニットおよびこれを備えた特種用途自動車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016002828A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019104309A (ja) * | 2017-12-11 | 2019-06-27 | Kyb株式会社 | 架装車両の情報収集装置及びこれを備えるミキサ車 |
CN110067174A (zh) * | 2019-06-03 | 2019-07-30 | 瑞德(新乡)路业有限公司 | 一种便于维护的沥青拌合设备 |
-
2014
- 2014-06-16 JP JP2014123093A patent/JP2016002828A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019104309A (ja) * | 2017-12-11 | 2019-06-27 | Kyb株式会社 | 架装車両の情報収集装置及びこれを備えるミキサ車 |
JP7017918B2 (ja) | 2017-12-11 | 2022-02-09 | Kyb株式会社 | 架装車両の情報収集装置及びこれを備えるミキサ車 |
CN110067174A (zh) * | 2019-06-03 | 2019-07-30 | 瑞德(新乡)路业有限公司 | 一种便于维护的沥青拌合设备 |
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