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JP2015523340A - 除草活性を有する置換ピリジン化合物 - Google Patents

除草活性を有する置換ピリジン化合物 Download PDF

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JP2015523340A
JP2015523340A JP2015514450A JP2015514450A JP2015523340A JP 2015523340 A JP2015523340 A JP 2015523340A JP 2015514450 A JP2015514450 A JP 2015514450A JP 2015514450 A JP2015514450 A JP 2015514450A JP 2015523340 A JP2015523340 A JP 2015523340A
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ウィリアム ニュートン,トレヴァー
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ラパド,リリアナ パラ
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ファン デル クルー,アンドレ
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Abstract

本発明は、式(I):【化1】で表される置換ピリジン化合物またはその農業上好適な塩もしくはN-オキシド(式中、式(I)における可変基は、明細書中で定義されるとおりである)を提供する。式Iの置換ピリジン化合物は除草剤として有用である。【選択図】なし

Description

本発明は、以下に定義される一般式Iの置換ピリジン化合物およびそれらの除草剤としての使用に関する。さらに本発明は、作物保護用組成物および望ましくない植生を防除するための方法に関する。
WO 2009/063180およびWO 2010/029311は、特定の除草ピリドピラジンについて記載する。
WO 2010/130970は、除草活性を有する特定の6,6-ジオキソ-6-チア-1,4-ジアザ-ナフタレン誘導体について記載する。
WO 2012/084755およびWO 2011/117152は、除草活性を有する特定の置換ピリジン誘導体について記載する。
しかし、有害植物に関するこれらの公知化合物の除草特性は、必ずしも十分に満足できるものではない。
WO 2009/063180 WO 2010/029311 WO 2010/130970 WO 2012/084755 WO 2011/117152
従って、本発明の目的は、改善された除草作用を有する化合物を提供することである。提供されるのは、特に、とりわけ低施用量であっても高い除草活性を有し、かつ商業用の作物と十分に適合する化合物である。
これらのおよびさらなる目的は、以下に定義される式Iの置換ピリジン化合物により、またそれらの農業上好適な塩またはN-オキシドによって達成される。
従って、本発明は、式I:
Figure 2015523340
(式中、
Rは、ヒドロキシまたはO-RA(ここでRAは、C1-C8-アルキル、C2-C8-アルケニル、C2-C8-アルキニル、アリール-C1-C4-アルキル、C1-C8-アルキルカルボニル、C1-C8-アルコキシカルボニル、C1-C8-アルキルチオカルボニルまたはC1-C8-アルキルスルホニルであり、ここでアリール部分は置換されていないかまたは1〜5個のRaで置換されており、各Raは、独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C1-C8-アルコキシまたはC1-C8-ハロアルコキシである)であり;
R1は、シアノ、ハロゲン、ニトロ、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C6-ハロアルキル、Z-C1-C6-アルコキシ、Z-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ、Z-C1-C4-アルキルチオ、Z-C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキルチオ、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニルオキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルコキシ、S(O)nRb、Z-フェノキシまたはZ-ヘテロシクリルオキシであり、ここでヘテロシクリルは、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式飽和、部分不飽和または芳香族複素環(ここで環式基は、置換されていないかまたは部分的にもしくは完全にRcで置換されている)であり;
Zは、独立して、共有結合またはC1-C4-アルキレンであり;
Nは、独立して、0、1または2であり;
Rbは、独立して、C1-C8-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-ハロアルキニルまたはC1-C6-ハロアルキルであり;
Rcは、独立して、Z-CN、Z-OH、Z-NO2、Z-ハロゲン、オキソ(=O)、=N-Rd、C1-C8-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C2-C8-アルケニル、C2-C8-アルキニル、Z-C1-C8-アルコキシ、Z-C1-C8-ハロアルコキシ、Z-C3-C10-シクロアルキル、O-Z-C3-C10-シクロアルキル、Z-C(=O)-Rd、NRiRii、Z-(トリ-C1-C4-アルキル)シリル、Z-フェニルまたはS(O)nRbであり;あるいは2個の基Rcは、一緒になって、3〜6個の環員を有しさらに炭素原子に加えてO、NおよびSからなる群から選択されるヘテロ原子を含んでいてよくかつ置換されていなくてよいかまたはさらなる基Rcで置換されていてもよい環を形成してよく;
Rdは、独立して、水素、OH、C1-C8-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、Z-C3-C6-シクロアルキル、C2-C8-アルケニル、Z-C5-C6-シクロアルケニル、C2-C8-アルキニル、Z-C1-C6-アルコキシ、Z-C1-C4-ハロアルコキシ、Z-C3-C8-アルケニルオキシ、Z-C3-C8-アルキニルオキシ、NRiRii、C1-C6-アルキルスルホニル、Z-(トリ-C1-C4-アルキル)シリル、Z-フェニル、Z-フェノキシ、Z-フェニルアミノまたはO、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式複素環(ここで環式基は、置換されていないかまたは1、2、3もしくは4個の基Rcで置換されている)であり;
Ri、Riiは、互いに独立して、水素、C1-C8-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C8-アルケニル、C3-C8-アルキニル、Z-C3-C6-シクロアルキル、Z-C1-C8-アルコキシ、Z-C1-C8-ハロアルコキシ、Z-C(=O)-Rd、Z-フェニル、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含みかつZを介して結合している3〜7員の単環式または9もしくは10員の二環式飽和、不飽和または芳香族複素環であり;
RiとRiiは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式複素環を形成してもよく;
Aは、NまたはC-R2であり;
R2、R3は、互いに独立して、水素、Z-ハロゲン、Z-CN、Z-OH、Z-NO2、C1-C8-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C2-C8-アルケニル、C2-C8-アルキニル、C2-C8-ハロアルケニル、C2-C8-ハロアルキニル、Z-C1-C8-アルコキシ、Z-C1-C8-ハロアルコキシ、Z-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ、Z-C1-C4-アルキルチオ、Z-C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキルチオ、Z-C1-C6-ハロアルキルチオ、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニルオキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルコキシ、Z-C3-C10-シクロアルキル、O-Z-C3-C10-シクロアルキル、Z-C(=O)-Rd、NRiRii、Z-NRiSO2Rii、Z-(トリ-C1-C4-アルキル)シリル、S(O)nRb、Z-フェニル、Z1-フェニル、Z-ヘテロシクリルまたはZ1-ヘテロシクリル(ここでヘテロシクリルは、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式飽和、部分不飽和または芳香族複素環であり、ここで環式基は置換されていないか、または部分的にもしくは完全にRcで置換されている)であり;
R2は、隣接する炭素原子に結合している基と一緒になって、炭素原子に加えてO、NおよびSからなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含んでいてよく、かつさらなる基Rcで置換されていてよい5〜10員の飽和または部分不飽和もしくは完全不飽和の単環式環または二環式環を形成してもよく;
Z1は、独立して、共有結合、C1-C4-アルキレンオキシ、C1-C4-オキシアルキレンまたはC1-C4-アルキレンオキシ-C1-C4-アルキレンであり;
R4、R5、R6は、互いに独立して、水素、ハロゲンまたはC1-C4-アルキルであり;
Rx、Ryは、互いに独立して、水素、C1-C5-アルキル、C2-C5-アルケニル、C2-C5-アルキニル、C1-C5-ハロアルキル、C1-C2-アルコキシ-C1-C2-アルキルまたはハロゲンであり;あるいはRxとRyは、一緒になってC2-C5-アルキレン鎖またはC2-C5-アルケニレン鎖であり、それらが結合している炭素原子と一緒になって3、4、5または6員の飽和、部分不飽和または完全不飽和の単環式環を形成し、ここでC2-C5-アルキレン鎖またはC2-C5-アルケニレン鎖中の1個または2個の任意のCH2基またはCH基は、OまたはSから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子で置換されていてよく;
ここで、基R1、R2およびR3ならびにそれらの置換基において、炭素鎖および/または環式基は基Rcで部分的にまたは完全に置換されていてよい)
で表される置換ピリジン化合物、またはその農業上好適な塩もしくはN-オキシドを提供する。
また本発明は、式Iで表される置換ピリジン化合物の、除草剤としての(すなわち有害植物を防除するための)使用も提供する。
また本発明は、少なくとも1種の式Iで表される置換ピリジン化合物と、作物保護剤の製剤化において慣用される助剤とを含む農業用組成物も提供する。
本発明はさらに、除草有効量の少なくとも1種の式Iで表される置換ピリジン化合物を、植物、それらの種子および/またはそれらの生息地に作用させる、望ましくない植生を防除する方法を提供する。施用は、望ましくない植物の出芽前、出芽中および/または出芽後、好ましくは出芽中および/または出芽後に行うことができる。
さらに本発明は、式Iで表される置換ピリジン化合物を調製するための方法および中間体に関する。
本発明のさらなる実施形態は、特許請求の範囲、明細書および実施例から明らかである。本発明の主題の、上記のおよび以下にさらに説明される特徴は、個々の場合に記載される組み合わせにおいてのみならず、他の組み合わせにおいても、本発明の範囲から逸脱することなく利用し得ることを理解されたい。
本明細書において使用される用語「防除する」および「駆除する」は同意語である。
本明細書において使用される用語「望ましくない植生」および「有害植物」は同意語である。
本明細書に記載される式Iの置換ピリジン化合物が幾何異性体(例えばE/Z異性体)を形成し得る場合、本発明による組成物中で、それらの純粋異性体と混合物の両方を使用することができる。
本明細書に記載される式Iの置換ピリジン化合物が1個以上のキラル中心を有し、その結果、エナンチオマーまたはジアステレオマーとして存在する場合、本発明による組成物中で、その純粋なエナンチオマーおよびジアステレオマーと、それらの混合物の両方を使用することができる。
本明細書に記載される式Iの置換ピリジン化合物がイオン性官能基を有する場合、それらの農業上許容可能な塩の形態で用いることもできる。好適なのは、一般に、これらのカチオンの塩またはこれらの酸の酸付加塩であるが、そのカチオンおよびアニオンは、それぞれ、本発明の活性化合物の活性に対していかなる悪影響も及ぼすものではない。
好ましいカチオンは、アルカリ金属(好ましくはリチウム、ナトリウムおよびカリウム)のイオン、アルカリ土類金属(好ましくはカルシウムおよびマグネシウム)のイオン、ならびに遷移金属(好ましくはマンガン、銅、亜鉛および鉄)のイオン、さらにアンモニウム、および1〜4個の水素原子がC1-C4-アルキル、ヒドロキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、ヒドロキシ-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、フェニルまたはベンジルで置換されている置換アンモニウム(好ましくはアンモニウム、メチルアンモニウム、イソプロピルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジイソプロピルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、ヘプチルアンモニウム、ドデシルアンモニウム、テトラデシルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、2-ヒドロキシエチルアンモニウム(オラミン塩(olamine salt))、2-(2-ヒドロキシエタ-1-オキシ)エタ-1-イルアンモニウム(ジグリコールアミン塩(diglycolamine salt))、ジ(2-ヒドロキシエタ-1-イル)アンモニウム(ジオラミン塩(diolamine salt))、トリス(2-ヒドロキシエチル)アンモニウム(トロラミン塩(trolamine salt))、トリス(2-ヒドロキシプロピル)アンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリエチルアンモニウム、N,N,N-トリメチルエタノールアンモニウム(コリン塩(choline salt)))、さらにはホスホニウムイオン、スルホニウムイオン(好ましくはトリメチルスルホニウムなどのトリ(C1-C4-アルキル)スルホニウム)、およびスルホキソニウムイオン(好ましくはトリ(C1-C4-アルキル)スルホキソニウム)、最後に、N,N-ビス-(3-アミノプロピル)メチルアミンおよびジエチレントリアミンなどの多塩基アミンの塩である。
有用な酸付加塩のアニオンは、主として塩化物イオン、臭化物イオン、フッ化物イオン、ヨウ化物イオン、硫酸水素イオン、メチル硫酸イオン、硫酸イオン、リン酸二水素イオン、リン酸水素イオン、硝酸イオン、重炭酸イオン、炭酸イオン、ヘキサフルオロケイ酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、安息香酸イオン、ならびにまたC1-C4-アルカン酸のアニオン(好ましくはギ酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオンおよび酪酸イオン)である。
本明細書に記載されるカルボキシル基を有する式Iの置換ピリジン化合物は、酸の形態、上述した農業上好適な塩の形態、あるいは農業上許容可能な誘導体、例えばアミド(モノ-およびジ-C1-C6-アルキルアミドまたはアリールアミドなど)として、エステルとして(例えばアリルエステル、プロパルギルエステル、C1-C10-アルキルエステル、アルコキシアルキル エステル、テフリル((テトラヒドロフラン-2-イル)メチル)エステルとして、およびまたチオエステルとして、例えばC1-C10-アルキルチオエステルとして)の形態で用いることができる。好ましいモノ-およびジ-C1-C6-アルキルアミドは、メチルアミドおよびジメチルアミドである。好ましいアリールアミドは、例えば、アニリドおよび2-クロロアニリドである。好ましいアルキルエステルは、例えば、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、イソブチルエステル、ペンチルエステル、メキシル(1-メチルヘキシル)エステル、メプチル(1-メチルヘプチル)エステル、ヘプチルエステル、オクチルエステルまたはイソオクチル(2-エチルヘキシル)エステルである。好ましいC1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキルエステルは、直鎖または分枝鎖のC1-C4-アルコキシエチルエステル、例えばメトキシエチル、2-エトキシエチルまたは2-ブトキシエチルエステル(ブトチル)、2-ブトキシプロピルまたは3-ブトキシプロピルである。直鎖または分枝鎖のC1-C10-アルキルチオエステルの一例は、エチルチオエステルである。
用語「ハロゲン」のような、可変基R、R1、R2、R3、R4、R5、R6、Rx、Ry、RA、Ra、Rb、Rc、Rd、Ri、Rii、ZおよびZ1の定義中に記載される有機部分は、個々の基員の個別の列挙の総称である。用語「ハロゲン」は、いずれの場合もフッ素、塩素、臭素またはヨウ素を表す。すべての炭化水素鎖、すなわちすべてのアルキルは、直鎖または分枝鎖であってよく、接頭語「C-C」は、いずれの場合も、基中の可能な炭素原子数を表す。
このような意味の例は以下のとおりである:
- C1-C2-アルキル、およびまた、C1-C2-アルコキシ-C1-C2-アルキルのC1-C2-アルキル部分は、CH3およびC2H5を包含する;
- C1-C4-アルキル、およびまた、Z-(トリ-C1-C4-アルキル)シリル、アリール-C1-C4-アルキルおよびC3-C6-シクロアルキル-C1-C4-アルキルのC1-C4-アルキル部分:上記のC1-C2-アルキル、およびまた、例えば、n-プロピル、CH(CH3) 2、n-ブチル、CH(CH3)-C2H5、CH2-CH(CH3)2およびC(CH3)3
- C1-C5-アルキル:上記のC1-C4-アルキル、およびまた、例えばn-ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジメチルプロピル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、および1-エチルプロピル;
- C1-C6-アルキル、およびまた、C1-C6-アルキルスルホニルおよびC1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキルのC1-C6-アルキル部分:上記のC1-C5-アルキル、およびまた、例えば、n-ヘキシル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピルまたは1-エチル-2-メチルプロピル、好ましくはメチル、エチル、n-プロピル、1-メチルエチル、n-ブチル、1,1-ジメチルエチル、n-ペンチルまたはn-ヘキシル;
- C1-C8-アルキル、およびまた、C1-C8-アルキルカルボニル、C1-C8-アルキルチオカルボニルおよびC1-C8-アルキルスルホニルのC1-C8-アルキル部分:上記のC1-C6-アルキル、およびまた、例えばn-ヘプチル、n-オクチルまたは2-エチルヘキシル;
- C1-C4-ハロアルキル:フッ素、塩素、臭素および/またはヨウ素で部分的にまたは完全に置換されている上記のC1-C4-アルキル基、例えばクロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、ブロモメチル、ヨードメチル、2-フルオロエチル、2-クロロエチル、2-ブロモエチル、2-ヨードエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2-クロロ-2-フルオロエチル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2,2-ジクロロ-2-フルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル、2-フルオロプロピル、3-フルオロプロピル、2,2-ジフルオロプロピル、2,3-ジフルオロプロピル、2-クロロプロピル、3-クロロプロピル、2,3-ジクロロプロピル、2-ブロモプロピル、3-ブロモプロピル、3,3,3-トリフルオロプロピル、3,3,3-トリクロロプロピル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル、ヘプタフルオロプロピル、1-(フルオロメチル)-2-フルオロエチル、1-(クロロメチル)-2-クロロエチル、1-(ブロモメチル)-2-ブロモエチル、4-フルオロブチル、4-クロロブチル、4-ブロモブチル、ノナフルオロブチル、1,1,2,2,-テトラフルオロエチルおよび1-トリフルオロメチル-1,2,2,2-テトラフルオロエチル;
- C1-C5-ハロアルキル:上記のC1-C4-ハロアルキル、およびまた、例えば5-フルオロペンチル、5-クロロペンチル、5-ブロモペンチル、5-ヨードペンチルおよびウンデカフルオロペンチル;
- C1-C6-ハロアルキル:上記のC1-C5-ハロアルキル、およびまた、例えば6-フルオロヘキシル、6-クロロヘキシル、6-ブロモヘキシル、6-ヨードヘキシルおよびドデカフルオロヘキシル;
- C3-C6-シクロアルキル、ならびにまた、Z-C3-C6-シクロアルキル、-O-C3-C6-シクロアルキルおよびC3-C6-シクロアルキル-C1-C4-アルキルのシクロアルキル部分:3〜6個の環員を有する単環式飽和炭化水素、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロへキシル;
- C3-C10-シクロアルキル、ならびにまた、Z-C3-C10-シクロアルキルおよびO-Z-C3-C10-シクロアルキルのシクロアルキル部分:上記のC3-C6-シクロアルキル、およびまた、例えばシクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニルおよびシクロデシル;
- C2-C5-アルケニル:例えばエテニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-メチルエテニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-メチル-1-プロペニル、2-メチル-1-プロペニル、1-メチル-2-プロペニル、2-メチル-2-プロペニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、1-メチル-1-ブテニル、2-メチル-1-ブテニル、3-メチル-1-ブテニル、1-メチル-2-ブテニル、2-メチル-2-ブテニル、3-メチル-2-ブテニル、1-メチル-3-ブテニル、2-メチル-3-ブテニル、3-メチル-3-ブテニル、1,1-ジメチル-2-プロペニル、1,2-ジメチル-1-プロペニル、1,2-ジメチル-2-プロペニル、1-エチル-1-プロペニルおよび1-エチル-2-プロペニル;
- C2-C6-アルケニル、およびまたC2-C6-アルケニルオキシのアルケニル部分:上記のC2-C5-アルケニル、およびまた、例えば1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、1-メチル-1-ペンテニル、2-メチル-1-ペンテニル、3-メチル-1-ペンテニル、4-メチル-1-ペンテニル、1-メチル-2-ペンテニル、2-メチル-2-ペンテニル、3-メチル-2-ペンテニル、4-メチル-2-ペンテニル、1-メチル-3-ペンテニル、2-メチル-3-ペンテニル、3-メチル-3-ペンテニル、4-メチル-3-ペンテニル、1-メチル-4-ペンテニル、2-メチル-4-ペンテニル、3-メチル-4-ペンテニル、4-メチル-4ペンテニル、1,1-ジメチル-2-ブテニル、1,1-ジメチル-3-ブテニル、1,2-ジメチル-1-ブテニル、1,2-ジメチル-2-ブテニル、1,2-ジメチル-3-ブテニル、1,3-ジメチル-1-ブテニル、1,3-ジメチル-2-ブテニル、1,3-ジメチル-3-ブテニル、2,2-ジメチル-3-ブテニル、2,3-ジメチル-1-ブテニル、2,3-ジメチル-2-ブテニル、2,3-ジメチル-3-ブテニル、3,3-ジメチル-1-ブテニル、3,3-ジメチル-2-ブテニル、1-エチル-1-ブテニル、1-エチル-2-ブテニル、1-エチル-3-ブテニル、2-エチル-1-ブテニル、2-エチル-2-ブテニル、2-エチル-3-ブテニル、1,1,2-トリメチル-2-プロペニル、1-エチル-1-メチル-2-プロペニル、1-エチル-2-メチル-1-プロペニルおよび1-エチル-2-メチル-2-プロペニル;
- C2-C8-アルケニル:上記のC2-C6-アルケニル、およびまた、例えば1-ヘプテニル、2-ヘプテニル、3-ヘプテニル、1-オクテニル、2-オクテニル、3-オクテニルおよび4-オクテニル。
- C3-C8-アルケニル、およびまた、Z-C3-C8-アルケニルオキシのアルケニル部分:上記のC2-C8-アルケニル(エテニルを除く);
- C3-C6-シクロアルケニル、およびまたZ-C3-C6-シクロアルケニルのシクロアルケニル部分:例えばシクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニル;
- C5-C6-シクロアルケニル、およびまた、Z-C5-C6-シクロアルケニルのシクロアルケニル部分:例えばシクロペンテニルおよびシクロヘキセニル;
- C2-C6-ハロアルケニル:フッ素、塩素、臭素および/またはヨウ素で部分的にまたは完全に置換されている上記のC2-C6-アルケニル基、例えば2-ジブロモエテニル、2-フルオロ-2-ブロモエテニル、2-クロロプロパ-2-エン-1-イル、3-クロロプロパ-2-エン-1-イル、2,3-ジクロロプロパ-2-エン-1-イル、3,3-ジクロロプロパ-2-エン-1-イル、2,3,3-トリクロロ-2-エン-1-イル、2,3-ジクロロブタ-2-エン-1-イル、2-ブロモプロパ-2-エン-1-イル、3-ブロモプロパ-2-エン-1-イル、2,3-ジブロモプロパ-2-エン-1-イル、3,3-ジブロモプロパ-2-エン-1-イル、2,3,3-トリブロモ-2-エン-1-イルまたは2,3-ジブロモブタ-2-エン-1-イル;
- C3-C6-ハロアルケニル:上記のC2-C6-ハロアルケニル(C2-ハロアルケニル基を除く);
- C2-C8-ハロアルケニル:上記のC2-C6-ハロアルケニル、およびまた、例えば3-フルオロ-n-ヘプテニル-1,1,3,3,-トリクロロ-n-ヘプテニル-5および1,3,5-トリクロロ-n-オクテニル-6;
- C2-C5-アルキニル:例えばエチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、1-ブチニル、2-ブチニル、3-ブチニル、1-メチル-2-プロピニル、1-ペンチニル、2-ペンチニル、3-ペンチニル、4-ペンチニル、1-メチル-2-ブチニル、1-メチル-3-ブチニル、2-メチル-3-ブチニル、3-メチル-1-ブチニル、1,1-ジメチル-2-プロピニルおよび1-エチル-2-プロピニル;
- C2-C6-アルキニル、およびまた、C2-C6-アルキニルオキシのアルキニル部分:上記のC2-C5-アルキニル、およびまた、例えば1-ヘキシニル、2-ヘキシニル、3-ヘキシニル、4-ヘキシニル、5-ヘキシニル、1-メチル-2-ペンチニル、1-メチル-3-ペンチニル、1-メチル-4-ペンチニル、2-メチル-3-ペンチニル、2-メチル-4-ペンチニル、3-メチル-1-ペンチニル、3-メチル-4-ペンチニル、4-メチル-1-ペンチニル、4-メチル-2-ペンチニル、1,1-ジメチル-2-ブチニル、1,1-ジメチル-3-ブチニル、1,2-ジメチル-3-ブチニル、2,2-ジメチル-3-ブチニル、3,3-ジメチル-1-ブチニル、1-エチル-2-ブチニル、1-エチル-3-ブチニル、2-エチル-3-ブチニルおよび1エチル-1-メチル-2-プロピニル;
- C2-C8-アルキニル:上記のC2-C6-アルキニル、およびまた、例えば1-ヘプチニル、2-ヘプチニル、1-オクチニルおよび2-オクチニル;
- C3-C8-アルキニル、ならびにまた、Z-C3-C8-アルキニルオキシのアルキニル部分:上記のC2-C8-アルキニル基(C2-アルキニル基を除く);
- C2-C6-ハロアルキニル:フッ素、塩素、臭素および/またはヨウ素で部分的にまたは完全に置換されている上記のC2-C6-アルキニル基、例えば1,1-ジフルオロプロパ-2-イン-1-イル、3-クロロプロパ-2-イン-1-イル、3-ブロモプロパ-2-イン-1-イル、3-ヨードプロパ-2-イン-1-イル、4-フルオロブタ-2-イン-1-イル、4-クロロブタ-2-イン-1-イル、1,1-ジフルオロブタ-2-イン-1-イル、4-ヨードブタ-3-イン-1-イル、5-フルオロペンタ-3-イン-1-イル、5-ヨードペンタ-4-イン-1-イル、6-フルオロヘキサ-4-イン-1-イルまたは6-ヨードヘキサ-5-イン-1-イル;
- C3-C6-ハロアルキニル:上記のC2-C6-ハロアルキニル(C2-ハロアルキニル基を除く);
- C2-C8-ハロアルキニル:上記のC2-C6-ハロアルキニル、およびまた、例えば1-クロロ-2-ヘプチニルおよび1-クロロ-2-オクチニル;
- C1-C2-アルコキシ、およびまた、C1-C2-アルコキシ-C1-C2-アルキルのC1-C2-アルコキシ部分:例えばメトキシおよびエトキシ;
- C1-C4-アルコキシ、およびまた、Z-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルコキシ、ヒドロキシカルボニル-C1-C4-アルコキシおよびC1-C6-アルコキシカルボニル-C1-C4-アルコキシのC1-C4-アルコキシ部分:上記のC1-C2-アルコキシ、およびまた、例えば、プロポキシ、1-メチルエトキシブトキシ、1-メチルプロポキシ、2-メチルプロポキシおよび1,1-ジメチルエトキシ;
- C1-C6-アルコキシ、ならびにまた、Z-C1-C6-アルコキシおよびC1-C6-アルコキシカルボニル-C1-C4-アルコキシのC1-C6-アルコキシ部分:上記のC1-C4-アルコキシ、ならびにまた、例えばペントキシ、1-メチルブトキシ、2-メチルブトキシ、3-メトキシルブトキシ、1,1-ジメチルプロポキシ、1,2-ジメチルプロポキシ、2,2-ジメチルプロポキシ、1-エチルプロポキシ、ヘキソキシ、1-メチルペントキシ、2-メチルペントキシ、3-メチルペントキシ、4-メチルペントキシ、1,1-ジメチルブトキシ、1,2-ジメチルブトキシ、1,3-ジメチルブトキシ、2,2-ジメチルブトキシ、2,3-ジメチルブトキシ、3,3-ジメチルブトキシ、1-エチルブトキシ、2-エチルブトキシ、1,1,2-トリメチルプロポキシ、1,2,2-トリメチルプロポキシ、1-エチル-1-メチルプロポキシおよび1-エチル-2-メチルプロポキシ;
- C1-C8-アルコキシ、およびまた、Z-C1-C8-アルコキシおよびC1C8-アルコキシカルボニルのC1-C8-アルコキシ部分:上記のC1-C6-アルコキシ、およびまた、例えばヘプトキシ、オクトキシ、1,1,3,3-テトラメチルブトキシおよび2-エチルヘキソキシ;
- C1-C4-ハロアルコキシ、およびまた、Z-C1-C4-ハロアルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルコキシのC1-C4-ハロアルコキシ部分:例えばOCH2F、OCHF2、OCF3、OCH2Cl、OCHCl2、OCCl3、クロロフルオロメトキシ、ジクロロフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、2-フルオロエトキシ、2-クロロエトキシ、2-ブロモエトキシ、2-ヨードエトキシ、2,2-ジフルオロエトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、2-クロロ-2-フルオロエトキシ、2-クロロ-2,2-ジフルオロエトキシ、2,2-ジクロロ-2-フルオロエトキシ、2,2,2-トリクロロエトキシまたはOC2F5。C1-C4-ハロアルコキシはさらに、例えば2-フルオロプロポキシ、3-フルオロプロポキシ、2,2-ジフルオロプロポキシ、2,3-ジフルオロプロポキシ、2-クロロプロポキシ、3-クロロプロポキシ、2,3-ジクロロプロポキシ、2-ブロモプロポキシ、3-ブロモプロポキシ、3,3,3-トリフルオロプロポキシ、3,3,3-トリクロロプロポキシ、OCH2-C2F5、OCF2-C2F5、1-(CH2F)-2-フルオロエトキシ、1-(CH2Cl)-2-クロロエトキシ、1-(CH2Br)-2-ブロモエトキシ、4-フルオロブトキシ、4-クロロブトキシ、4-ブロモブトキシまたはノナフルオロブトキシである;
- C1-C6-ハロアルコキシ:上記のC1-C4-ハロアルコキシ、およびまた、例えば5-フルオロペントキシ、5-クロロペントキシ、5-ブロモペントキシ、5-ヨードペントキシ、ウンデカフルオロペントキシ、6-フルオロヘキソキシ、6-クロロヘキソキシ、6-ブロモヘキソキシ、6-ヨードヘキソキシまたはドデカフルオロヘキソキシ;
- C1-C8-ハロアルコキシ、およびまた、Z-C1-C8-ハロアルコキシのC1-C8-ハロアルコキシ部分:上記のC1-C6-ハロアルコキシ、およびまた、例えば7-フルオロヘプトキシ、7-クロロヘプトキシ、7-ブロモヘプトキシ、7-ヨードヘプトキシ、ペルフルオロヘプトキシ、8-フルオロオクトキシ、8-クロロオクトキシ、8-ブロモオクトキシ、8-ヨードオクトキシおよびオクタデカフルオロオクトキシ;
- C1-C4-アルキルチオ、またZ-C1-C4-アルキルチオ、Z-C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキルチオのC1-C4-アルキルチオ部分:例えばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、1-メチルエチルチオ、ブチルチオ、1-メチルプロピルチオ、2-メチルプロピルチオおよび1,1-ジメチルエチルチオ;
- C1-C4-ハロアルキルチオ:例えばSCH2F、SCHF2、SCF3、SCH2Cl、SCHCl2、SCCl3、クロロフルオロメチルチオ、ジクロロフルオロメチルチオ、クロロジフルオロメチルチオ、2-フルオロエチルチオ、2-クロロエチルチオ、2-ブロモエチルチオ、2-ヨードエチルチオ、2,2-ジフルオロエチルチオ、2,2,2-トリフルオロエチルチオ、2-クロロ-2-フルオロエチルチオ、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチルチオ、2,2-ジクロロ-2-フルオロエチルチオ、2,2,2-トリクロロエチルチオまたはSC2F5。C1-C4-ハロアルキルチオはさらに、例えば2-フルオロプロピルチオ、3-フルオロプロピルチオ、2,2-ジフルオロプロピルチオ、2,3-ジフルオロプロピルチオ、2-クロロプロピルチオ、3-クロロプロピルチオ、2,3-ジクロロプロピルチオ、2-ブロモプロピルチオ、3ブロモプロピルチオ、3,3,3-トリフルオロプロピルチオ、3,3,3-トリクロロプロピルチオ、SCH2-C2F5、SCF2-C2F5、1-(CH2F)-2-フルオロエチルチオ、1-(CH2Cl)-2-クロロエチルチオ、1-(CH2Br)-2-ブロモエチルチオ、4-フルオロブチルチオ、4-クロロブチルチオ、4-ブロモブチルチオまたはノナフルオロブチルチオである;
- C1-C6-ハロアルキルチオ、およびまた、Z-C1-C6-ハロアルキルチオのC1-C6-アルキルチオ部分:上記のC1-C4-ハロアルキルチオ、およびまた、例えば5-フルオロペンチルチオ、5-クロロペンチルチオ、5-ブロモペンチルチオ、5-ヨードペンチルチオ、ウンデカフルオロペンチルチオ、6-フルオロヘキシルチオ、6-クロロヘキシルチオ、6-ブロモヘキシルチオ、6-ヨードヘキシルチオまたはドデカフルオロヘキシルチオ;
- C1-C4-アルキレン、ならびにまた、C1-C4-アルキレンオキシ、C1-C4-オキシアルキレンおよびC1-C4-アルキレンオキシ-C1-C4-アルキレン中のC1-C4-アルキレン部分:1〜4個の炭素原子を有し、且つ炭素-炭素単結合のみを有する直鎖炭素鎖、例えばメチレン(CH2)、エチレン(CH2CH2)、n-プロピレン(CH2CH2CH2)およびn-ブチレン(CH2CH2CH2CH2);
- C2-C5-アルキレン:上記のC1-C4-アルキレン、およびまたn-ペンチレン(CH2CH2CH2CH2CH2);
- C2-C5-アルキレン鎖:2〜5個の炭素原子および少なくとも1種の炭素-炭素二重結合を有し、炭素-炭素三重結合を有しない直鎖状炭素鎖、例えばCH=CH、CH=CH-CH2、CH=CH-CH2CH2、CH=CH-CH=CH2およびCH=CH-CH2CH2CH2
- O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を含む3〜7員の単環式または9もしくは10員の二環式飽和、不飽和または芳香族複素環とは、例えばピリダジン-3-イル、ピリダジン-4-イル、ピリミジン-2-イル、ピリミジン-4-イル、ピリミジン-5-イル、ピラジン-2-イル、2-フリル、3-フリル、2-チエニル、3チエニル、ピラゾール-1-イル、ピラゾール-3-イル、ピラゾール-4-イル、イソオキサゾール-3-イル、イソオキサゾール-4-イル、イソオキサゾール-5-イル、イソチアゾール-3-イル、イソチアゾール-4-イル、イソチアゾール-5-イル、イミダゾール-1-イル、イミダゾール-2-イル、イミダゾール-4-イル、オキサゾール-2-イル、オキサゾール-4-イル、オキサゾール-5-イル、チアゾール-2-イル、チアゾール-4-イル、チアゾール-5-イル、ピラゾール-3-イル、イミダゾール-5-イル、オキサゾール-2-イル、チアゾール-2-イル、チアゾール-4-イル、チアゾール-5-イル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-4-イル、ピリミジン-2-イル、ピリミジン-4-イル、ピリミジン-5-イル、ピリダジン-4-イル、ピラジン-2-イル、[1H]-テトラゾール-5-イル;[2H]-テトラゾール-5-イル、2-テトラヒドロフリル、3-テトラヒドロフリル、2-オキセタニルおよび3-オキセタニルを意味する;
- O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式複素環とは、例えば:ピリダジン-3-イル、ピリダジン-4-イル、ピリミジン-2-イル、ピリミジン-4-イル、ピリミジン-5-イル、ピラジン-2-イル、2-フリル、3-フリル、2-チエニル、3-チエニル、ピラゾール-1-イル、ピラゾール-3-イル、ピラゾール-4-イル、イソオキサゾール-3-イル、イソオキサゾール-4-イル、イソオキサゾール-5-イル、イソチアゾール-3-イル、イソチアゾール-4-イル、イソチアゾール-5-イル、イミダゾール-1-イル、イミダゾール-2-イル、イミダゾール-4-イル、オキサゾール-2-イル、オキサゾール-4-イル、オキサゾール-5-イル、チアゾール-2-イル、チアゾール-4-イルおよびチアゾール-5-イル、ピラゾール-3-イル、イミダゾール-5-イル、オキサゾール-2-イル、チアゾール-2-イル、チアゾール-4-イル、チアゾール-5-イル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-4-イル、ピリミジン-2-イル、ピリミジン-4-イル、ピリミジン-5-イル、ピリダジン-4-イル、ピラジン-2-イル、[1H]-テトラゾール-5-イルおよび[2H]-テトラゾール-5-イル、2-テトラヒドロフリルおよび3-テトラヒドロフリルを意味する;
- 炭素原子に加えて、O、NおよびSからなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み得る5〜10員の飽和または部分不飽和もしくは完全不飽和単環式環または二環式環とは、例えば:ピリダジン-3-イル、ピリダジン-4-イル、ピリミジン-2-イル、ピリミジン-4-イル、ピリミジン-5-イル、ピラジン-2-イル、2-フリル、3-フリル、2-チエニル、3-チエニル、ピラゾール-1-イル、ピラゾール-3-イル、ピラゾール-4-イル、イソオキサゾール-3-イル、イソオキサゾール-4-イル、イソオキサゾール-5-イル、イソチアゾール-3-イル、イソチアゾール-4-イル、イソチアゾール-5-イル、イミダゾール-1-イル、イミダゾール-2-イル、イミダゾール-4-イル、オキサゾール-2-イル、オキサゾール-4-イル、オキサゾール-5-イル、チアゾール-2-イル、チアゾール-4-イルおよびチアゾール-5-イル、ピラゾール-3-イル、イミダゾール-5-イル、オキサゾール-2-イル、チアゾール-2-イル、チアゾール-4-イル、チアゾール-5-イル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-4-イル、ピリミジン-2-イル、ピリミジン-4-イル、ピリミジン-5-イル、ピリダジン-4-イル、ピラジン-2-イル、[1H]-テトラゾール-5-イルおよび[2H]-テトラゾール-5-イル、シクロペンチル、シクロヘキシル、2-テトラヒドロフリルおよび3-テトラヒドロフリルを意味する。
本明細書中で以下に言及される本発明の好ましい実施形態は、互いに独立して、または互いに組み合わせて好ましいと理解されるべきである。
好ましいのは、式中、
Rが、ヒドロキシまたはO-RA(ここでRAは、C1-C8-アルキル、C2-C8-アルケニル、C2-C8-アルキニル、アリール-C1-C4-アルキル、C1-C8-アルキルカルボニル、C1-C8-アルコキシカルボニル、C1-C8-アルキルチオカルボニルまたはC1-C8-アルキルスルホニルであり、ここでアリール部分は置換されていないかまたは1〜5個のRaで置換されており、各Raは、独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C1-C8-アルコキシまたはC1-C8-ハロアルコキシである)であり;
R1が、シアノ、ハロゲン、ニトロ、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C6-ハロアルキル、Z-C1-C6-アルコキシ、Z-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ、Z-C1-C4-アルキルチオ、Z-C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキルチオ、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニルオキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルコキシ、S(O)nRb、Z-フェノキシまたはZ-ヘテロシクリルオキシであり、ここでヘテロシクリルは、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式飽和、部分不飽和または芳香族複素環(ここで環式基は、置換されていないかまたは部分的にもしくは完全にRcで置換されている)であり;
Zが、独立して、共有結合またはC1-C4-アルキレンであり;
nが、独立して、0、1または2であり;
Rbが、独立して、C1-C8-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-ハロアルキニルまたはC1-C6-ハロアルキルであり;
Rcが、独立して、Z-CN、Z-OH、Z-NO2、Z-ハロゲン、オキソ(=O)、=N-Rd、C1-C8-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C2-C8-アルケニル、C2-C8-アルキニル、Z-C1-C8-アルコキシ、Z-C1-C8-ハロアルコキシ、Z-C3-C10-シクロアルキル、O-Z-C3-C10-シクロアルキル、Z-C(=O)-Rd、NRiRii、Z-(トリ-C1-C4-アルキル)シリル、Z-フェニルまたはS(O)nRbであり;あるいは2個の基Rcが、一緒になって、3〜6個の環員を有しさらに炭素原子に加えてO、NおよびSからなる群から選択されるヘテロ原子を含んでいてよくかつ置換されていなくてよいかまたはさらなる基Rcで置換されていてもよい環を形成してよく;
Rdが、独立して、水素、OH、C1-C8-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、Z-C3-C6-シクロアルキル、C2-C8-アルケニル、Z-C5-C6-シクロアルケニル、C2-C8-アルキニル、Z-C1-C6-アルコキシ、Z-C1-C4-ハロアルコキシ、Z-C3-C8-アルケニルオキシ、Z-C3-C8-アルキニルオキシ、NRiRii、C1-C6-アルキルスルホニル、Z-(トリ-C1-C4-アルキル)シリル、Z-フェニル、Z-フェノキシ、Z-フェニルアミノ、またはO、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式複素環(ここで環式基は置換されていないか、または1、2、3もしくは4個の基Rcで置換されている)であり;
Ri、Riiが、互いに独立して、水素、C1-C8-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C8-アルケニル、C3-C8-アルキニル、Z-C3-C6-シクロアルキル、Z-C1-C8-アルコキシ、Z-C1-C8-ハロアルコキシ、Z-C(=O)-Rd、Z-フェニル、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含みかつZを介して結合している3〜7員の単環式または9もしくは10員の二環式飽和、不飽和または芳香族複素環であり;
RiとRiiが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式複素環を形成してもよく;
Aは、NまたはC-R2であり;
R2、R3が、互いに独立して、水素、Z-ハロゲン、Z-CN、Z-OH、Z-NO2、C1-C8-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C2-C8-アルケニル、C2-C8-アルキニル、C2-C8-ハロアルケニル、C2-C8-ハロアルキニル、Z-C1-C8-アルコキシ、Z-C1-C8-ハロアルコキシ、Z-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ、Z-C1-C4-アルキルチオ、Z-C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキルチオ、Z-C1-C6-ハロアルキルチオ、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニルオキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルコキシ、Z-C3-C10-シクロアルキル、O-Z-C3-C10-シクロアルキル、Z-C(=O)-Rd、NRiRii、Z-(トリ-C1-C4-アルキル)シリル、S(O)nRb、Z-フェニル、Z1-フェニル、Z-ヘテロシクリルまたはZ1-ヘテロシクリル(ここでヘテロシクリルは、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式飽和、部分不飽和または芳香族複素環であり、ここで環式基は置換されていないか、または部分的にもしくは完全にRcで置換されている)であり;
R2が、隣接する炭素原子に結合している基と一緒になって、炭素原子に加えてO、NおよびSからなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含んでいてよく、かつさらなる基Rcで置換されていてよい5〜10員の飽和または部分不飽和もしくは完全不飽和の単環式環または二環式環を形成してもよく;
Z1が、独立して、共有結合、C1-C4-アルキレンオキシ、C1-C4-オキシアルキレンまたはC1-C4-アルキレンオキシ-C1-C4-アルキレンであり;
R4、R5、R6が、互いに独立して、水素、ハロゲンまたはC1-C4-アルキルであり;
Rx、Ryが、互いに独立して、水素、C1-C5-アルキル、C2-C5-アルケニル、C2-C5-アルキニル、C1-C5-ハロアルキル、C1-C2-アルコキシ-C1-C2-アルキルまたはハロゲンであり;あるいはRxとRyが、一緒になってC2-C5-アルキレン鎖またはC2-C5-アルケニレン鎖であり、それらが結合している炭素原子と一緒になって3、4、5または6員の飽和、部分不飽和または完全不飽和の単環式環を形成し、ここでC2-C5-アルキレン鎖またはC2-C5-アルケニレン鎖中の1個または2個の任意のCH2基またはCH基は、OまたはSから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子で置換されていてよく;
ここで、基R1、R2およびR3ならびにそれらの置換基において、炭素鎖および/または環式基が基Rcで部分的にまたは完全に置換されていてもよい、
式Iの化合物またはその農業上好適な塩もしくはN-オキシドである。
本発明の好ましい実施形態によれば、可変基が、互いに独立して、または互いに組み合わせて以下の意味を有する式Iの化合物もまた好ましい:
好ましくは、Rは、ヒドロキシまたはO-RA(ここでRAは、C1-C8-アルキル、C2-C8-アルケニル、C2-C8-アルキニル、アリール-C1-C4-アルキル、C1-C8-アルキルカルボニル、C1-C8-アルコキシカルボニル、C1-C8-アルキルチオカルボニルまたはC1-C8-アルキルスルホニルであり、ここでアリール部分は置換されていない)である。
より好ましくは、Rは、ヒドロキシまたはO-RA(ここでRAはC1-C8-アルキルカルボニルである)である。
1つの実施形態において、Rはヒドロキシである。
1つの実施形態において、RはO-RA(ここでRAはC1-C8-アルキルカルボニルである)である。
別の実施形態において、Rは、ヒドロキシ、メトキシ、アリルオキシ、プロパルギルオキシ、シクロプロピルカルボニルオキシ、ベンジルオキシ、プロパ-2-イルカルボニルオキシ、2-メチル-プロパ-2-イルカルボニルオキシ、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、メチルチオカルボニルオキシ、エチルチオカルボニルオキシおよびメチルスルホニルオキシからなる群から選択される。
一実施形態において、Rは、ヒドロキシ、メトキシ、プロパ-2-イルカルボニルオキシ、2-メチル-プロパ-2-イルカルボニルオキシおよびメトキシカルボニルオキシからなる群から選択される。
好ましくは、Rは、ヒドロキシ、シクロプロピルカルボニルオキシ、および2-メチル-プロパ-2-イルカルボニルオキシからなる群から選択される。
特には、Rは、ヒドロキシまたは2-メチル-プロパ-2-イルカルボニルオキシである。
一実施形態において、Rはヒドロキシである。
一実施形態において、Rは2-メチル-プロパ-2-イルカルボニルオキシである。
RiおよびRiiは、好ましくはC1-C8-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、Z-C3-C6-シクロアルキル、Z-C1-C8-アルコキシ、Z-C1-C8-ハロアルコキシ、Z-フェニル、Z-C(=O)-RdまたはZ-ヘタリールである。この場合、好ましいのは、CH3、C2H5、n-プロピル、CH(CH3)2、ブチル、2-クロロエチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、2-エトキシメチル、2-クロロエトキシ、フェニル、ピリミジンまたはトリアジン(環が置換されていないか、または置換されている)である。この場合、好ましい置換基は、C1-C4-アルキルカルボニルまたはC1-C4-ハロアルキルカルボニル、特にC(=O)-CH3、C(=O)-C2H5、C(=O)-C3H7、C(=O)-CH(CH3)2、ブチルカルボニルおよびC(=O)-CH2Clである。基NRiRiiの特に好ましい態様は、N(ジ-C1-C4-アルキル)、特にN(CH3)-C1-C4-アルキル、例えばN(CH3)2、N(CH3)CH2CH3、N(CH3)C3H7およびN(CH3)CH(CH3)2である。
NRiRiiのさらに特に好ましい態様はNH-アリールであり、この場合アリールは、好ましくは、特に2位および6位において、1〜3個の同一のまたは異なる、ハロゲン、CH3、ハロ-C1-C2-アルキル、ハロ-C1-C2-アルコキシおよびカルボキシル基、例えば2-Cl,6-COOH-C6H3、2,6-Cl2-C6H3、2,6-F2-C6H3、2,6-Cl2 3-C6H2、2-CF3,6-CH2CHF2-C6H3、2-CF3,6-OCF3-C6H3および2-CF3,6-CH2CHF2-C6H3からなる群より選択される基により置換されているフェニルである。
式Iの化合物について、基Rcは、好ましくはハロゲン、オキソ(=O)、=N-Rd、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、Z-C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキル、Z-C(=O)-RdおよびS(O)nRb(この場合、Rbは、好ましくはC1-C4-アルキルまたはC1-C4-ハロアルキルであり、nは0、1または2である)からなる群から選択される。
特に好ましくは、Rcは、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-ハロアルキルチオ、C3-C4-アルケニル、C3-C4-アルキニルおよび=N-C1-C4-アルコキシからなる群から選択される基である。
2つの基Rcは、一緒になって、好ましくは3〜7個の環員を有し、さらに炭素原子に加えて、O、NおよびSからなる群から選択されるヘテロ原子を含んでいてもよく、且つ置換されていないか、またはさらなる基Rcで置換されていてよい環を形成してよい。これらの置換基Rcは、好ましくはハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルキルからなる群から選択される。
式Iの化合物にとって好ましい基Rdは、OH、C1-C8-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C8-アルケニル、C3-C8-アルキニル、Z-C1-C6-アルコキシ、Z-C1-C4-ハロアルコキシ、Z-C3-C8-アルケニルオキシ、Z-C3-C8-アルキニルオキシおよびNRiRiiからなる群から選択される。
基RcおよびRdは、かかる基が複数存在する場合、互いに独立して選択される。
式Iの化合物の好ましい実施形態において、R1は、シアノ、ハロゲン、ニトロ、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C6-ハロアルキル、Z-C1-C6-アルコキシ、Z-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ、Z-C1-C4-アルキルチオ、Z-C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキルチオ、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニルオキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルコキシ、S(O)nRb、 Z-フェノキシ、またはZ-複素環オキシ(ここで複素環は、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式飽和、部分不飽和または芳香族複素環であり、環基は置換されていないか、または部分的にもしくは完全にRcで置換されている)である。
式Iの化合物のより好ましい実施形態において、R1は、シアノ、ハロゲン、ニトロ、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C6-ハロアルキル、Z-C1-C6-アルコキシ、Z-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ、Z-C1-C4-アルキルチオ、Z-C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキルチオ、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニルオキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルコキシ、S(O)nRb、Z-フェノキシまたはZ-ヘテロシクリルオキシであり、ここでヘテロシクリルは、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式飽和、部分不飽和または芳香族複素環(ここで環式基は、置換されていないかまたは部分的にもしくは完全にRcで置換されている)である。
式Iの化合物の特に好ましい実施形態において、R1は、ハロゲン、CN、NO2、C1-C4-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C4-アルケニルオキシ、C3-C4-アルキニルオキシ、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルコキシ、S(O)n-C1-C4-アルキルまたはS(O)n-C1-C4-ハロアルキルである。特に好ましくは、R1は、F、Cl、Br、NO2、CH3、CH(CH3)2、シクロプロピル、CHF2、CF3、OCH3、OCF3、SCF3、SO2CH3、OCH2CH2OCH3、CH2OCH2CH2OCH3およびCH2OCH2CF3からなる群から選択される。特に好ましくは、R1は、F、Cl、Br、NO2、CH3、CH(CH3)2、シクロプロピル、CF3、OCH3、OCF3、SCF3、SO2CH3、OCH2CH2OCH3、CH2OCH2CH2OCH3およびCH2OCH2CF3からなる群から選択される。
式Iの化合物のとりわけ好ましい実施形態において、R1は、ハロゲン、CN、NO2、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C3-C4-アルケニルオキシ、C3-C4-アルキニルオキシ、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルコキシ、S(O)n-C1-C4-アルキルまたはS(O)n-C1-C4-ハロアルキルである。特に好ましくは、R1は、F、Cl、Br、NO2、CH3、CHF2、CF3、OCH3、OCF3、SCF3、SO2CH3、OCH2CH2OCH3、CH2OCH2CH2OCH3およびCH2OCH2CF3からなる群から選択される。特に好ましくは、R1は、F、Cl、Br、NO2、CH3、CF3、OCH3、OCF3、SCF3、SO2CH3、OCH2CH2OCH3、CH2OCH2CH2OCH3およびCH2OCH2CF3からなる群から選択される。
式Iの化合物のさらに好ましい実施形態において、AはC-R2である。これらの化合物は、式I.1:
Figure 2015523340
(式中、可変基は、冒頭で定義した意味および好ましくは好ましいと言及された意味を有する)
に対応する。
好ましくは、式I.1の化合物において、基
R1は、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオまたはC1-C4-アルキルスルホニル、特にF、Cl、Br、I、NO2、CH3、CH(CH3)2、シクロプロピル、CF3、OCH3、OCF3、OCHF2、SCF3、SCHF2、SO2CH3、CH2OCH2CH2OCH3またはOCH2CH2OCH3であり;かつ/または
R3は、H、ハロゲン、CN、NO2、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アルキルチオまたはC1-C4-アルキルスルホニル、特にH、F、Cl、Br、CN、NO2、CH3、CH2CH3、CF3、CHF2、OCH3、OCF3、OCHF2、SCH3、SO2CH3またはSO2CH2CH3である。
より好ましくは、式I.1の化合物において、基
R1は、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオまたはC1-C4-アルキルスルホニル、好ましくはF、Cl、Br、I、NO2、CH3、CF3、OCH3、OCF3、OCHF2、SCF3、SCHF2、SO2CH3またはCH2OCH2CH2OCH3および特にF、Cl、Br、NO2、CH3、CF3、OCH3、OCF3、OCHF2、SCF3、SCHF2、SO2CH3またはCH2OCH2CH2OCH3であり;かつ/または
R3は、H、ハロゲン、CN、NO2、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アルキルチオまたはC1-C4-アルキルスルホニル、特にH、F、Cl、Br、CN、NO2、CH3、CH2CH3、CF3、CHF2、OCH3、OCF3、OCHF2、SCH3、SO2CH3またはSO2CH2CH3である。
式I.1の化合物の好ましい実施形態において、R2はZ1-複素環であり、ここで、複素環は、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式飽和、部分不飽和または芳香族複素環であり、環基は置換されていないか、または部分的にもしくは完全にRbで置換されている。
この場合R2は、好ましくは、Z1を介して結合され、且つO、NおよびSからなる群から選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を含む3〜7員の単環式または9もしくは10員の二環式飽和、部分不飽和または芳香族複素環であり、ここで上記の環基は置換されていないか、または基Rcで部分的にもしくは完全に置換されている。
式I.1の化合物のさらに好ましい態様において、R2は、直接的に、またはC1-C4-アルキレンオキシ、C1-C4-オキシアルキレンもしくはC1-C4-アルキレンオキシ-C1-C4-アルキレンを介して結合され、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を含み、且つ冒頭で定義したとおりに置換されていてよい3〜7員の単環式または9もしくは10員の二環式飽和、部分不飽和または芳香族複素環である。
基R2の好ましい態様は、5もしくは6員の飽和または部分不飽和複素環、例えばイソオキサゾリン、テトラゾロン、1,2-ジヒドロテトラゾロン、1,4-ジヒドロテトラゾロン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ピペリジン、モルホリンおよびピペラジンなどに関する。特に好ましいのは、3-イソオキサゾリン、5-イソオキサゾリン、1-テトラゾロン、2-テトラゾロン、[1,3]ジオキソラン-2およびN-モルホリンである。特に好ましいのは:置換されていないか、または5-CH3、5-CH2Fまたは5-CHF2で置換されている4,5-ジヒドロイソオキサゾール-3;置換されていないか、または3-CH3、3-OCH3、3-CH2OCH3、3-CH2SCH3で置換されている4,5-ジヒドロイソオキサゾール-5;1-メチル-5-オキソ-1,5-ジヒドロテトラゾール-2;4-メチル-5-オキソ-4,5-ジヒドロテトラゾール-1およびN-モルホリンである。
基R2のさらに好ましい態様は、例えば、イソオキサゾール、ピラゾール、チアゾール、フリル、ピリジン、ピリミジンおよびピラジンなどの5もしくは6員の芳香族複素環に関する。特に好ましいのは、3-イソオキサゾール、5-イソオキサゾール、3-ピラゾール、5-ピラゾール、2-チアゾール、2-オキサゾール、2-フリルである。とりわけ好ましいのは:3-イソオキサゾール、5-メチル-3-イソオキサゾール、5-イソオキサゾール、3-メチル-5-イソオキサゾール、1-メチル-1H-ピラゾール-3、2-メチル-2H-ピラゾール-3およびチアゾール-2である。
式Iの化合物のさらに好ましい態様において、基Rcは、互いに独立して、Z-CN、Z-OH、Z-NO2、Z-ハロゲン、オキソ(=O)、=N-Rd、C1-C8-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C2-C8-アルケニル、C2-C8-アルキニル、Z-C1-C8-アルコキシ、Z-C1-C8-ハロアルコキシ、Z-C3-C10-シクロアルキル、O-Z-C3-C10-シクロアルキル、Z-C(=O)-Rd、NRiRii、Z-(トリ-C1-C4-アルキル)シリル、Z-フェニルまたはS(O)nRbである。
複素環基R2の好ましい態様において、基Rcは、好ましくはC1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルチオまたはC1-C4-アルキルスルホニルである。とりわけ好ましいのは、CH3、C2H5、CH2F、CF2H、CF3、OCH3、CH2OCH3、CH2SCH3、SCH3およびSO2CH3である。
基Rbは、好ましくはC1-C8-アルキルである。
好ましい態様において、基Z1は共有結合である。
さらに好ましい態様において、基Z1は、C1-C4-アルキレンオキシ、特にOCH2またはOCH2CH2である。
さらに好ましい態様において、基Z1は、C1-C4-オキシアルキレン、特にCH2OまたはCH2CH2Oである。
さらに好ましい態様において、基Z1は、C1-C4-アルキレンオキシ-C1-C4-アルキレン、特にOCH2OCH2またはOCH2CH2OCH2である。
Z1を介して結合される複素環の特に好ましい態様としては、テトラヒドロフラン-2-イルメトキシメチルおよび[1,3]ジオキソラン-2-イルメトキシが挙げられる。
式I.1の化合物のさらに好ましい実施形態において、R2は、Z1または酸素を介して結合され、且つ置換されていないか、またはC1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキルまたはC1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシにより置換されたフェニルである。
この場合、基Rcで部分的にまたは完全に置換(好ましくは一置換、二置換または三置換、特に一置換)されていてよいフェニルが特に好ましい。この態様に好ましい基Rcとして:C1-C2-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C2-ハロアルキル、C1-C2-アルコキシ-C1-C2-アルキルまたはC1-C2-アルコキシ-C1-C2-アルコキシが挙げられる。特に好ましいのは、CH3、C2H5、OCH3、OC2H5、CHF2、CF3、OCHF2、OCF3、OCH2OCH3およびOCH2CH2OCH3である。特に好ましいのは、OCH3またはOC2H5などのC1-C4-アルコキシである。基Rcは、好ましくは4位にある。特に好ましいフェニル基R2は、基P:
Figure 2015523340
(式中、#は、それを介して基R2が結合される結合を表し、且つ置換基はRcから選択され、特には:
RP2は、HまたはFであり;
RP3は、H、F、ClまたはOCH3であり;さらに
RP4は、H、F、Cl、CH3、CF3、OCH3、OCH2OCH3またはOCH2CH2OCH3である)である。
式I.1の化合物のさらに好ましい実施形態において、R2は、C1-C8-アルキル、C2-C6-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C2-C8-アルケニル、C2-C8-アルキニル、C2-C8-ハロアルケニル、C2-C8-ハロアルキニル、C1-C6-アルコキシ、Z-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ、Z-C1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルコキシ、Z-C1-C6-ハロアルコキシ、C2-C8-アルケニルオキシ、C2-C8-アルキニルオキシ、Z-C1-C4-アルキルチオ、Z-C1-C6-ハロアルキルチオ、Z-C(=O)-RdまたはS(O)nRbからなる群から選択される脂肪族基である。
式I.1の化合物のさらに別の好ましい実施形態において、R2は、C1-C6-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C4-アルコキシ、C2-C4-ハロアルコキシ、C3-C6-アルケニルオキシ、C3-C6-アルキニルオキシ、C3-C6-ハロアルケニルオキシ、C3-C6-ハロアルキニルオキシ、C1-C4-アルコキシカルボニル、S(O)2-C1-C8-アルキル、S(O)2-C1-C8-ハロアルキルおよびN-(C1-C4-アルキル)アミノ-N-スルホニル-C1-C4-アルキルからなる群から選択される脂肪族基である。
式I.1の化合物の特に好ましい実施形態において、R2は、C1-C6-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C4-アルコキシ、C2-C4-ハロアルコキシ、C3-C6-アルケニルオキシ、C3-C6-アルキニルオキシ、C3-C6-ハロアルケニルオキシ、C3-C6-ハロアルキニルオキシ、C1-C4-アルコキシカルボニル、S(O)2-C1-C4-アルキルおよび S(O)2-C1-C6-ハロアルキルからなる群から選択される脂肪族基である。
特に好ましい脂肪族基R2として、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル、C1-C2-ハロアルコキシ-C1-C2-アルキル、C3-C4-アルケニルオキシ、C3-C4-アルキニルオキシ、C1-C4-アルキルスルホニル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アルコキシカルボニルおよびS(O)2-C1-C4-アルキルが挙げられる。特に好ましいのは、CH=CH2、CH=CHCH3、CH2OCH2CF3、OC2H5、OCH2CH=CH2、OCH2C≡CH、OCH2CH2OCH3、COOCH3、COOC2H5ならびにSO2CH3、SO2C2H5およびSO2CH(CH3) 2である。
さらに好ましい態様において、R2は、隣接する炭素原子に結合している基と一緒になって、炭素原子に加えてO、NおよびSからなる群から選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子を含んでいてよく、且つさらなる基Rcで置換されていてよい5〜10員の飽和または部分不飽和もしくは完全不飽和の単環式環または二環式環を形成している。
特に好ましい態様において、R2は、R1またはR3と一緒になって、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含み、基Rcで部分的にまたは完全に置換されていてよい5〜10員の単環式または二環式飽和、部分不飽和または完全不飽和環を形成する。好適なのは、例えば以下のものである:4-ジヒドロ-2H-チオピラノ[2,3-b]ピリジン1,1-ジオキシド、3,4-ジヒドロ-2H-チオピラノ[3,2-b]ピリジン1,1-ジオキシド、2,3-ジヒドロ-[1,4]ジチイノ[2,3-b]ピリジン1,1,4,4-テトラオキシド、1H-チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-オン、2,3-ジヒドロチエノ[2,3-b]ピリジン1,1-ジオキシド、1,8-ナフチリジン、1,5-ナフチリジン、1,7-ナフチリジンおよびイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン。
好ましくは、R2は、R1またはR3と一緒になって、5または6員の単環式飽和、部分不飽和または完全不飽和環を形成する。
式I(特に式I.1の化合物)のさらに好ましい実施形態において、R3は、水素、シアノ、ハロゲン、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C2-C4-アルケニル、C2-C4-アルキニル、C2-C4-アルケニルオキシ、C2-C4-アルキニルオキシまたはS(O)nRbである。
式I、特に式I.1の化合物の特に好ましい実施形態において、R3は、水素、ハロゲン、CN、NO2、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、S(O)n-C1-C4-アルキルおよびS(O)n-C1-C4-ハロアルキルであり、ここで、nは、好ましくは0または2である。特に好ましくは、R3は、H、F、Cl、Br、CN、NO2、CH3、CF3、CHF2、OCH3、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3、SCHF2、SO2CH3およびSO2CH2CH3からなる群から選択される。
式I.1のさらに好ましい態様において、基R1、R2およびR3は一緒になって、以下:
R1 = Cl、R2 = H、R3 = Cl;
R1 = Cl、R2 = H、R3 = CF3
R1 = Cl、R2 = H、R3 = SO2CH3
R1 = Cl、R2 = H、R3 = OCH3
R1 = Cl、R2 = H、R3 = CH3
R1 = CH3、R2 = H、R3 = Cl;
R1 = CH3、R2 = H、R3 = CF3
R1 = CH3、R2 = H、R3 = SO2CH3
R1 = CH3、R2 = H、R3 = OCH3
R1 = CF3、R2 = H、R3 = CH3
R1 = CF3、R2 = H、R3 = Cl;
R1 = CF3、R2 = H、R3 = CF3
R1 = CF3、R2 = H、R3 = SO2CH3
R1 = CF3、R2 = H、R3 = OCH3
R1 = SO2CH3、R2 = H、R3 = CH3,
R1 = SO2CH3、R2 = H、R3 = Cl;
R1 = SO2CH3、R2 = H、R3 = CF3
R1 = SO2CH3、R2 = H、R3 = SO2CH3
R1 = SO2CH3、R2 = H、R3 = OCH3;および
R1 = SO2CH3、R2 = H、R3 = CH3
からなる群から選択される置換パターンを形成する。
式Iの化合物のさらに好ましい実施形態において、AはNである。これらの化合物は、式I.2:
Figure 2015523340
(式中、可変基は冒頭で定義した意味および好ましくは上記の意味を有する)に対応する。1つの実施形態において、R1およびR3はハロゲンではない。
とりわけ好ましくは、式I.2の化合物において、基
R1は、ハロゲン、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオまたはC1-C4-アルキルスルホニル、特にNO2、CH3、CF3、CH2OCH2CH2OCH3、OCH3、OCF3、OCHF2、SCF3、SCHF2またはSO2CH3であり;
R3は、H、ハロゲン、CN、NO2、C1-C4-アルキル、O-C3-C6-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-アルキルスルホニル、NRiRii(ここでRiおよびRiiは互いに独立して水素である)もしくはZ-C(=O)-Rd(ここでZは共有結合であり、RdはC1-C8-アルキルである)、またはZ-NRiSO2Rii(ここでZは共有結合であり、Riは水素またはC1-C4-アルキルであり、RiiはC1-C4-アルキルである)、特にH、CN、NO2、CH3、CH2CH3、O-シクロブチル、CF3、CHF2、OCH3、OCH(CH3)2、OCF3、OCHF2、SCH3、SO2CH3、SO2CH2CH3、NH2、NHCOCH2CH(CH3)2、NHSO2CH3またはN(CH3)SO2CH3である。
とりわけ好ましくは、式I.2の化合物において、基
R1は、ハロゲン、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオまたはC1-C4-アルキルスルホニル、特にNO2、CH3、CF3、CH2OCH2CH2OCH3、OCH3、OCF3、OCHF2、SCF3、SCHF2またはSO2CH3であり;
R3は、H、ハロゲン、CN、NO2、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アルキルチオまたはC1-C4-アルキルスルホニル、特にH、CN、NO2、CH3、CH2CH3、CF3、CHF2、OCH3、OCF3、OCHF2、SCH3、SO2CH3またはSO2CH2CH3である。
式Iの化合物の別の好ましい実施形態において、R4は、水素、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルコキシまたはC1-C4-ハロアルキルチオであり、特に好ましくは、H、CH3、CF3、CHF2、OCH3、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3またはSCHF2、特にHである。
さらに好ましい実施形態において:
R5は、H、OH、CN、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシまたはC1-C4-ハロアルキル、好ましくはHまたはハロゲン、とりわけHまたはFおよび特にHであり;また
R6は、H、OH、CN、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシまたはC1-C4-ハロアルキル、特にHである。
式Iの化合物の別の好ましい実施形態において、基R5およびR6の少なくとも1つが水素である。
式Iの化合物の別の好ましい実施形態において、基R4およびR6の少なくとも1つが水素である。
式Iの化合物の別の好ましい実施形態において、R5およびR6はいずれも水素である。
式Iの化合物の別の好ましい実施形態において、R4およびR6はいずれも水素である。
式Iの化合物の別の好ましい実施形態において、R4およびR6はいずれも水素であり、またR5はハロゲン、特にフッ素である。
RxおよびRyは、互いに独立して、好ましくはH、C1-C5-アルキル(例えばCH3、C2H5、n-C3H7、CH(CH3)2、n-C3H9またはC(CH3)3);C3-C5-アルケニル、C3-C5-アルキニル(例えばCH2CH=CH2、CH2C(CH3)=CH2、CH2CH2H=CH2、CH2CH2C(CH3)-CH2、CH2CH2CH2CH=CH2、CH2C≡CH)またはC1-C5-ハロアルキル(例えばCH2CF3、CH2CHF2)である。より好ましくは、RxおよびRyは、互いに独立して、H、C1-C5-アルキルまたはC1-C4-ハロアルキルである。特に好ましくは、RxおよびRyは、互いに独立して、HまたはC1-C5-アルキルである。
式Iの化合物の別の好ましい実施形態において、R4、R5およびR6は水素である。これらの化合物は、式I.3:
Figure 2015523340
(式中、可変基は冒頭で定義した意味および好ましくは上記の意味を有する)
に対応する。
好ましくは、式I.3の化合物において、基
Rは、ヒドロキシまたはO-RA(ここでRAは、C1-C6-アルキルカルボニル、好ましくはヒドロキシ、プロパ-2-イルカルボニルオキシ、シクロプロピルカルボニルオキシまたは2-メチル-プロパ-2-イルカルボニルオキシ、より好ましくはヒドロキシまたは2-メチル-プロパ-2-イルカルボニルオキシである)であり;
R1は、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C3-C6-シクロプロピル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ、または-SO2-C1-C4-アルキル、特にクロロ、メチル、シクロプロピル、イソプロピル、トリフルオロメチル、メトキシ、OCH2CH2-OCH3またはメチルスルホニルであり;
Aは、NまたはC-R2であり;
R2は、水素、塩素、N(CH3)SO2CH3またはメチルスルホニル、好ましくは水素またはN(CH3)SO2CH3、特に水素であり;
R3は、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、-O-C3-C6-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルキルチオ、NRiRii(ここでRiおよびRiiは互いに独立して水素である)もしくはZ-C(=O)-Rd(ここでZは共有結合であり、RdはC1-C8-アルキルである)、Z-NRiSO2Rii(ここでZは共有結合であり、Riは水素またはC1-C4-アルキルであり、RiiはC1-C4-アルキルである)、または-SO2-C1-C4-アルキル(特にハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、-O-C3-C6-シクロアルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルキルチオ、NRiRii(ここでRiおよびRiiは互いに独立して水素である)もしくはZ-C(=O)-Rd(ここでZは共有結合であり、RdはC1-C8-アルキルである)、またはZ-NRiSO2Rii(ここでZは共有結合であり、Riは水素またはC1-C4-アルキルであり、RiiはC1-C4-アルキルである))、好ましくはクロロ、ブロモ、メチル、イソプロピル、メトキシ、イソプロポキシ、O-シクロブチル、トリフルオロメチル、メチルチオ、-NH2、NHCOCH2CH(CH3)2、NHSO2CH3、N(CH3)SO2CH3またはメチルスルホニル(特にクロロ、ブロモ、メチル、イソプロピル、メトキシ、イソプロポキシ、O-シクロブチル、トリフルオロメチル、メチルチオ、NH2、NHCOCH2CH(CH3)2、NHSO2CH3またはN(CH3)SO2CH3)であり;
Rxは、H、C1-C5-アルキルまたはC1-C4-ハロアルキル、好ましくは水素またはC1-C5-アルキル、特に水素またはメチルであり;また
Ryは、水素、C1-C5-アルキルまたはC1-C4-ハロアルキル、好ましくは水素またはC1-C5-アルキル、特に水素またはメチルである。
とりわけ好ましくは、式I.3の化合物において、基
Rは、ヒドロキシまたはO-RA(ここでRAは、C1-C6-アルキルカルボニル、特にヒドロキシ、プロパ-2-イルカルボニルオキシ、シクロプロピルカルボニルオキシまたは2-メチル-プロパ-2-イルカルボニルオキシである)であり;
R1は、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキルまたは-SO2-C1-C4-アルキル、特にクロロ、メチルまたはトリフルオロメチルであり;
Aは、NまたはC-R2であり;
R2は、水素、塩素またはメチルスルホニル、特に水素であり;
R3は、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルキルまたは-SO2-C1-C4-アルキル、特にクロロ、メトキシ、トリフルオロメチルまたはメチルスルホニルであり;
Rxは、H、C1-C5-アルキルまたはC1-C4-ハロアルキル、好ましくは水素またはC1-C5-アルキル、特に水素またはメチルであり;また
Ryは、水素、C1-C5-アルキルまたはC1-C4-ハロアルキル、好ましくは水素またはC1-C5-アルキル、特に水素またはメチルである。
さらなる実施形態は、式Iの化合物のN-オキシドに関する。
さらなる実施形態は、式Iの化合物の塩、特に、好ましくは式Iの化合物のアルキル化またはアリール化によって起こすことができる、ピリジン窒素原子の四級化によって得ることができる塩に関する。従って、本発明の化合物の好ましい塩は、N-アルキル塩、特にN-メチル塩、およびN-フェニル塩である。
特に、それらの使用を目的とすると、好ましいのは、以下の表にまとめられる、式I.aに対応する式Iの化合物である。表中で置換基として記載されている基はさらに、それ自体、それらが記載されている組み合わせとは無関係に、当該置換基の特に好ましい態様である。
表1
RxがHであり、RyがHであり、RがOHであり、且つ化合物についてのR1〜R3の組み合わせが、いずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iの化合物。
表2
RxがHであり、RyがCH3であり、RがOHであり、且つ化合物についてのR1〜R3の組み合わせが、いずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iの化合物。
表3
RxがCH3であり、RyがCH3であり、RがOHであり、且つ化合物についてのR1〜R3の組み合わせが、いずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iの化合物。
表4
RxがHであり、RyがCH2CH3であり、RがOHであり、且つ化合物についてのR1〜R3の組み合わせが、いずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iの化合物。
表A
式I.aに対応する式Iの化合物
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
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Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
本発明による式Iの置換ピリジン化合物は、有機化学の標準的な方法により、例えば以下の方法によって調製することができる:
式IIのピコリン酸誘導体を式IIIのチオール化合物と反応させて、式IVのチオエーテル化合物を生成することができる。式IIおよびIIIにおいて、可変基は、式Iの化合物について記載した意味を有する。基Xはハロゲン原子、特にClまたはBrである。Yはメチル基またはエチル基である。
Figure 2015523340
ピコリン酸誘導体IIとチオール化合物IIIとの反応は、文献の手順(Journal of the Chemical Society, Perkin Transactions 1:Organic and Bio-Organic Chemistry (1972-1999) (1984), (7), 1501-1505参照)に従って、有機溶媒(例えばアセトニトリルまたはジメチルホルムアミド(DMF)など)中で、-78℃〜溶媒の還流温度において、好ましくは10℃〜50℃の温度範囲内で行うことができる。また、上記の溶媒の混合物を使用することもできる。出発物質IIおよびIIIは、通常、互いに等モル量で反応させる。
ピコリン酸誘導体IIは、文献の手順に従って調製することができる(Journal of Medicinal Chemistry, 32(4), 827-33;1989参照)。
チオール化合物IIIは、例えば、対応するチオアセテートから、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物を用いて、0℃〜100℃、好ましくは10℃〜30℃の温度において水中で開裂することによって調製することができる。多くのベンジルチオールは、商業的供給源から入手することもできる。上記のチオアセテートは、文献公知の合成法に基づいて、対応して置換された安息香酸またはハロベンゼンから調製することができる(Journal of Medicinal Chemistry 49(12), 3563-3580 (2006);Journal of Medicinal Chemistry 28(10), 1533-6 (1985);US 2004/077901;US 2004/068141;Chemistry-A European Journal 14(26), 7969-7977 (2008);Journal of Enzyme Inhibition and Medicinal Chemistry 17(3), 187-196 (2002)参照)。適切に置換された安息香酸およびハロベンゼンは、例えば:WO 2002/006211、WO 2009/058237、WO 98/52926、WO 96/26193、EP-A 352 543、WO 98/52926、WO 97/30986、WO 98/12180から公知である。
チオエーテル化合物IVを酸化剤と反応させて、スルホン化合物Vを得ることができる。
Figure 2015523340
好適な酸化剤としては、例えば、3-クロロペルオキシ安息香酸または過酸化水素が挙げられる。チオエーテル化合物IVの、スルホン化合物Vへの酸化は、通常、例えば塩化メチレンなどの有機溶媒中で、0℃〜溶媒の還流温度、好ましくは10℃〜25℃で行われる。酸化剤の量は、通常、チオエーテル化合物IVに対して少なくとも2モル当量である。
スルホン化合物Vを、塩基と反応させて、式I.4の化合物(R=ヒドロキシである式Iの化合物に対応する)を得ることができる。
Figure 2015523340
環化反応は、通常、-78℃〜0℃の温度、好ましくは-60℃〜0℃の温度において、不活性有機溶媒中で、塩基の存在下で行われる(WO 2010/000892に記載の手順に類似)。
好適な不活性有機溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテルおよびtert-ブチルメチルエーテル、好ましくはテトラヒドロフランである。上記の溶媒の混合物を使用することもできる。好適な塩基は、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウムtert-ブトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、リチウムメトキシド、トリエチルアミンおよびトリブチルアミン、好ましくはリチウムジイソプロピルアミドである。これらの塩基は、通常、等モル量で用いられる;しかし、これらは過剰に、または適切な場合には溶媒として使用することもできる。
ヒドロキシ化合物I.4を、塩基およびハロゲン化アルキルまたはハロゲン化アシルRA-X(ここでXは、ハロゲン原子、特にClまたはBrを示す)のような求電子試薬と反応させて、式I.5の化合物(R=O-RAである式Iの化合物に対応する)を得ることができる。
Figure 2015523340
反応は、通常、-78℃〜80℃、好ましくは-60℃〜0℃の温度において、不活性有機溶媒中で、塩基の存在下で行われる。好適な不活性有機溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテルおよびtert-ブチルメチルエーテル、好ましくはテトラヒドロフランである。上記の溶媒の混合物を使用することもできる。好適な塩基は、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウムtert-ブトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、リチウムメトキシド、トリエチルアミンおよびトリブチルアミン、好ましくはリチウムジイソプロピルアミドである。塩基は、通常、等モル量で用いられる;しかし、これらの塩基は、過剰に、または適切な場合には溶媒として使用することができる。
Rxおよび/またはRy = ハロゲンである化合物Iの調製が望ましい場合、Rxおよび/またはRy位で水素により置換されている化合物I.4または化合物I.5を、塩基(好ましくはリチウムジイソプロピルアミド)を用いて、テトラヒドロフラン、メチル-tert-ブチルエーテルまたはジエチルエーテルのような有機溶媒中で、-78℃〜0℃の温度、好ましくは-60℃〜0℃の温度で脱プロトン化し、その後、N-ブロモスクシンイミドまたはN-フルオロジ(ベンゼンスルホニル)アミンのようなハロゲン化剤と、-78℃〜0℃の温度、好ましくは-60℃〜0℃の温度において反応させることができる。
Rxおよび/またはRy= アルキルまたはシクロアルキルである化合物Iの調製が望ましい場合、Rxおよび/またはRy位で水素により置換されている化合物I.4または化合物I.5を、塩基(好ましくはカリウム-tert-ブタノレート)を用いて、テトラヒドロフラン、メチル-tert-ブチルエーテルまたはジエチルエーテルのような有機溶媒中で、-78℃〜0℃の温度、好ましくは-60℃〜0℃の温度で脱プロトン化し、その後、ブロモメタンまたはジブロモエタンのようなアルキル化剤と、-78℃〜0℃の温度、好ましくは-60℃〜0℃の温度において反応させることができる。
可変基に関して、中間体II、III、IVおよびVの好ましい実施形態は、式Iの化合物の可変基について上記した実施形態に対応する。
この反応混合物は、慣用の方法で、例えば、水と混合し、その相を分離させ、適切であれば、粗製の生成物をクロマトグラフ精製することによって、後処理される。一部の中間体および最終生成物は、無色または若干茶色がかった粘稠な油状物の形態で得られ、これは、精製、つまり減圧下および適度に高められた温度で揮発性成分が除去される。中間体および最終生成物が固形物として得られる場合は、精製は、再結晶化や細砕によっても行われ得る。
個々の化合物Iが上述したルートによっては得られ得ない場合は、他の化合物Iを誘導体化することによって得られ得る。
この合成が異性体の混合物を生じる場合、一部のケースでは、個々の異性体は、使用のための仕上げの間あるいは適用の間に(例えば光、酸または塩基の作用下で)相互変換され得ることから、分離は、一般的には、必ずしも必要とされない。そのような変換は、適用後も起こり得るものであって、例えば植物を処理するケースでは、処理された植物体中あるいは防除されるべき有害植物体中でも起こり得るものである。
上記に示されるとおり、式IVのチオエーテル化合物は、新規なチオエーテル化合物であり、本発明による式Iの化合物の調製のための好適な中間体である。
従って、本発明はまた、式IV:
Figure 2015523340
(式中、可変基R1、R3、R4、R5、R6、Rx、RyおよびAは、式Iの化合物について記載した意味と同じ意味を有し、Yはメチルまたはエチルである)
で表される新規なチオエーテル化合物も提供する。
可変基R1、R3、R4、R5、R6、Rx、RyおよびAに関して、中間体IVの好ましい実施形態は、式Iの化合物の可変基について上記した実施形態に対応する。
上記に示されるとおり、式Vのスルホン化合物は新規な化合物であり、本発明による式Iの化合物の調製のための好適な中間体である。
従って、本発明はまた、式V:
Figure 2015523340
(式中、可変基R1、R3、R4、R5、R6、Rx、RyおよびAは、式Iの化合物について記載した意味と同じ意味を有し、Yはメチルまたはエチルである)
で表される新規なスルホン化合物も提供する。
可変基R1、R3、R4、R5、R6、Rx、RyおよびAに関して、中間体Vの好ましい実施形態は、式Iの化合物の可変基について上記した実施形態に対応する。
上記に示されるとおり、式VIの化合物は新規な化合物であり、本発明による式Iの化合物の調製のための好適な中間体である。
式Iの置換ピリジン化合物は、除草剤として好適である。これらの化合物はそれ自体で、または適切に製剤化された組成物(農薬組成物)として好適である。この出願において使用されるとおり、用語「製剤化組成物」と「除草組成物」/「組成物」は同義語である。
式Iの化合物を含む除草剤組成物は、とりわけ高施用量において、非作物区域の植生を極めて効率的に防除する。この除草剤は、コムギ、イネ、トウモロコシ、ダイズおよびワタなどの作物における広葉雑草および雑草イネ科雑草に対して、上記の作物にはなんら重大な損傷を引き起こすことなく作用する。この効果は主に低施用量で観察される。
当該施用方法にもよるが、化合物Iまたはそれらを含む組成物は、さらなる種類の作物において、望ましくない植物の除去にさらに用いることができる。適する作物の例は、以下のとおりである:
アリウム・セパ(Allium cepa;タマネギ)、アナナス・コモスス(Ananas comosus;パイナップル)、アラキス・ヒポゲア(Arachis hypogaea;ラッカセイ)、アスパラガス・オフィチナリス(Asparagus officinalis;アスパラガス) 、アベナ・サチバ(Avena sativa;エンバク)、ベータ・ブルガリス品種アルチシマ(Beta vulgaris spec. altissima;テンサイ)、ベータ・ブルガリス品種ラパ(Beta vulgaris spec. rapa;サトウダイコン)、ブラッシカ・ナプス変種ナプス(Brassica napus var. napus;セイヨウアブラナ)、ブラッシカ・ナプス変種ナポブラッシカ(Brassica napus var. napobrassica;セイヨウキャベツ)、ブラッシカ・ラパ変種シルベストリス(Brassica rapa var. silvestris;インドアブラナ)、ブラッシカ・オレラセア(Brassica oleracea;セイヨウキャベツ)、ブラッシカ・ニグラ(Brassica nigra;クロガラシ)、カメリア・シネンシス(Camellia sinensis;チャ)、カルタムス・チンクトリウス(Carthamus tinctorius;ベニバナ)、カルヤ・イリノイネンシス(Carya illinoinensis;ペカン)、シトルス・リモン(Citrus limon;レモン)、シトルス・シネンシス(Citrus sinensis;オレンジスウィート)、コフェア・アラビカ(Coffea arabica;アラビアコーヒーノキ)(コフェア・カネフォラ(Coffea canephora;ロブスタコーヒーノキ)、コフェア・リベリカ(Coffea liberica;リベリアコーヒーノキ))、ククミス・サチバス(Cucumis sativus;キュウリ)、シノドン・デクチドン(Cynodon dactylon;ギョウギシバ)、ダウカス・カロタ(Daucus carota;ニンジン)、エラエイス・ギネエンシス(Elaeis guineensis;アブラヤシ)、フラガリア・ベスカ(Fragaria vesca;イチゴ)、グリシン・マックス(Glycine max;ダイズ)、ゴシッピウム・ヒルスツム(Gossypium hirsutum;リクチワタ)(ゴシピウム・アルボレウム(Gossypium arboreum;キダチワタ)、ゴシピウム・ヘルバケウム(Gossypium herbaceum;アジアワタ)、ゴシピウム・ビチフォリウム(Gossypium vitifolium;ウミシマワタ))、ヘリアンタス・アヌウス(Helianthus annuus;ヒマワリ)、ヘベア・ブラシリエンシス(Hevea brasiliensis;パラゴムノキ)、ホルデウム・ブルガレ(Hordeum vulgare;オオムギ)、フムラス・ルプルス(Humulus lupulus;ホップ)、イポモエア・バタタス(Ipomoea batatas;サツマイモ)、ジュグランス・レギア(Juglans regia;シナノグルミ)、レンス・クリナリス(Lens culinaris;ヒラマメ)、リヌム・ウシタチシマム(Linum usitatissimum;アマ)、リコペルシコン・リコペルシカム(Lycopersicon lycopersicum;トマト)、マルス種(Malus spec.;リンゴ属の品種)、マニホット・エスクレンタ(Manihot esculenta;キャッサバ)、メジカゴ・サチバ(Medicago sativa;アルファルファ)、ムサ種(Musa spec.;バナナ属の品種)、ニコチアナ・タバクム(Nicotiana tabacum;タバコ)(ニコチアナ・ルスチカ(Nicotiana rustica;マルバタバコ))、オレア・エウロペア(Olea europaea;オリーブ)、オリザ・サチバ(Oryza sativa;イネ)、ファセオラス・ルナタス(Phaseolus lunatus;ライマメ)、ファセオラス・ブルガリス(Phaseolus vulgaris;インゲンマメ)、ピセア・アビエス(Picea abies;ドイツトウヒ)、ピナス種(Pinus spec.;マツ属の品種)、ピスタシア・ベラ(Pistacia vera;ピスタシオノキ)、ピスム・サチバム(Pisum sativum;エンドウ)、プルナス・アビウム(Prunus avium;セイヨウウミザクラ)、プルナス・ペルシカ(Prunus persica;モモ)、ピルス・コムニス(Pyrus communis;セイヨウナシ)、プルヌス・アルメニアカ(Prunus armeniaca;アンズ)、プルヌス・サラスス(Prunus cerasus;サクラ)、プルヌス・デュルシス(Prunus dulcis;アーモンド)、プルヌス・ドメスチカ(Prunus domestica;プルーン)、リベス・シルベストレ(Ribes sylvestre;フサスグリ)、リシナス・コムニス(Ricinus communis;ヒマ)、サッカラム・オフィシナルム(Saccharum officinarum;サトウキビ)、セカレ・セレアレ(Secale cereale;ライムギ)、シナピス・アルバ(Sinapis alba;シロガラシ)、ソラナム・ツベロサム(Solanum tuberosum;ジャガイモ)、ソルガム・ビコロル(Sorghum bicolor;モロコシ)(ソルガム・ブルガレ(Sorghum vulgare;ホウキモロコシ))、テオブロマ・カカオ(Theobroma cacao;カカオ)、トリフォリウム・プラテンセ(Trifolium pratense;アカツメクサ)、トリチクム・アエスチバム(Triticum aestivum;コムギ)、トリチカレ(Triticale;ライコムギ)、トリチクム・デュラム(Triticum durum;マカロニコムギ)、ビシア・ファバ(Vicia faba;ソラマメ)、ビティス・ビニフェラ(Vitis vinifera;ブドウ)、およびゼア・マイス(Zea mays;トウモロコシ)。
好ましい作物は、以下:アラキス・ヒポゲア(Arachis hypogaea;ラッカセイ)、ベータ・ブルガリス品種アルチシマ(Beta vulgaris spec. altissima;テンサイ)、ブラッシカ・ナプス変種ナプス(Brassica napus var. napus;セイヨウアブラナ)、ブラッシカ・オレラセア(Brassica oleracea;セイヨウキャベツ)、シトルス・リモン(Citrus limon;レモン)、シトルス・シネンシス(Citrus sinensis;オレンジスウィート)、コフェア・アラビカ(Coffea arabica;アラビアコーヒーノキ)(コフェア・カネフォラ(Coffea canephora;ロブスタコーヒーノキ)、コフェア・リベリカ(Coffea liberica;リベリアコーヒーノキ))、シノドン・デクチドン(Cynodon dactylon;ギョウギシバ)、グリシン・マックス(Glycine max;ダイズ)、ゴシッピウム・ヒルスツム(Gossypium hirsutum;リクチワタ)(ゴシピウム・アルボレウム(Gossypium arboreum;キダチワタ)、ゴシピウム・ヘルバケウム(Gossypium herbaceum;アジアワタ)、ゴシピウム・ビチフォリウム(Gossypium vitifolium;ウミシマワタ))、ヘリアンタス・アヌウス(Helianthus annuus;ヒマワリ)、ホルデウム・ブルガレ(Hordeum vulgare;オオムギ)、ジュグランス・レギア(Juglans regia;シナノグルミ)、レンス・クリナリス(Lens culinaris;ヒラマメ)、リヌム・ウシタチシマム(Linum usitatissimum;アマ)、リコペルシコン・リコペルシカム(Lycopersicon lycopersicum;トマト)、マルス種(Malus spec.;リンゴ属の品種)、メジカゴ・サチバ(Medicago sativa;アルファルファ)、ニコチアナ・タバクム(Nicotiana tabacum;タバコ)(ニコチアナ・ルスチカ(Nicotiana rustica;マルバタバコ))、オレア・エウロペア(Olea europaea;オリーブ)、オリザ・サチバ(Oryza sativa;イネ)、ファセオラス・ルナタス(Phaseolus lunatus;ライマメ)、ファセオラス・ブルガリス(Phaseolus vulgaris;インゲンマメ)、ピスタシア・ベラ(Pistacia vera;ピスタシオノキ)、ピスム・サチバム(Pisum sativum;エンドウ)、プルヌス・デュルシス(Prunus dulcis;アーモンド)、サッカラム・オフィシナルム(Saccharum officinarum;サトウキビ)、セカレ・セレアレ(Secale cereale;ライムギ)、ソラナム・ツベロサム(Solanum tuberosum;ジャガイモ)、ソルガム・ビコロル(Sorghum bicolor;モロコシ)(ソルガム・ブルガレ(Sorghum vulgare;ホウキモロコシ))、トリチカレ(Triticale;ライコムギ)、トリチクム・デュラム(Triticum durum;マカロニコムギ)、ビシア・ファバ(Vicia faba;ソラマメ)、ビティス・ビニフェラ(Vitis vinifera;ブドウ)、およびゼア・マイス(Zea mays;トウモロコシ)である。
本発明による式Iの組成物/化合物は、遺伝子改変植物にも使用することができる。用語「遺伝子改変植物」は、その遺伝物質が、組み換えDNA技術の使用によって、その植物種のゲノムに本来はないDNAの挿入配列を含むように改変されている、あるいはその種のゲノムに本来あるDNAの欠失を示すように改変されている植物であって、その改変が、交雑育種、突然変異または自然組み換えのみによっては容易に得ることができないような植物であると理解されたい。特定の遺伝子改変植物は、そのゲノムが、組み換えDNA技術の使用によって直接処理されたゲノムである祖先植物から、自然育種または繁殖プロセスを通じた遺伝によってその遺伝子改変を得る植物となる場合が多い。典型的には、植物の特定の特性を改良するために1つ以上の遺伝子が遺伝子改変植物の遺伝物質に組み込まれている。そのような遺伝子改変には、限定するものではないが、タンパク質、オリゴペプチドまたはポリペプチドの標的化翻訳後修飾、例えば、遺伝子中にグリコシル化またはポリマー付加(プレニル化、アセチル化、ファルネシル化、もしくはPEG部分の付加など)を可能とし、低下させまたは促進するアミノ酸変異を含めるような修飾も含まれる。
従来の育種法または遺伝子操作法の結果として、育種、突然変異または遺伝子組み換えによって改変されている植物、例えば特定の種類の除草剤、例えばオーキシン除草剤(ジカンバまたは2,4-Dなど);白化除草剤(ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤またはフィトエン不飽和化酵素(PDS)阻害剤など);アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(スルホニル尿素またはイミダゾリノン類など);エノールピルビルシキメート-3-ホスフェート合成酵素(EPSPS)阻害剤(グリホサートなど);グルタミン合成酵素(GS)阻害剤(グルホシネートなど);プロトポルフィリノーゲン-IX酸化酵素阻害剤;脂質生合成阻害剤(アセチルCoAカルボキシルラーゼ(ACCアーゼ)阻害剤など);またはオキシニル(すなわちブロモオキシニルまたはイオキシニル)除草剤の施用に対して耐性にされている植物;さらに植物は、多重遺伝子改変を通じて多数種の除草剤に対して抵抗性にされており、例えば、グリホサートとグルホシネートの両方に対する抵抗性またはグリホサートと別の種類の除草剤(ALS 阻害剤、HPPD阻害剤、オーキシン除草剤、またはACCアーゼ阻害剤など)の両方に対する抵抗性を有する。これらの除草剤抵抗性技術は、例えばPest Management Science 61, 2005, 246; 61, 2005, 258; 61, 2005, 277; 61, 2005, 269; 61, 2005, 286; 64, 2008, 326; 64, 2008, 332; Weed Science 57, 2009, 108; Australian Journal of Agricultural Research 58, 2007, 708; Science 316, 2007, 1185;およびこれらの文献中で引用されている参考文献に記載されている。いくつかの栽培植物は、突然変異誘発および従来の育種法によって除草剤耐性となっており、例えば、イミダゾリノン系(例えばイマザモックス)に耐性のあるClearfield(登録商標)セイヨウアブラナ(キャノーラ(Canola)、BASF SE, Germany)、またはスルホニル尿素(例えばトリベニュロン)に耐性のあるExpressSun(登録商標)ヒマワリ(DuPont, USA)がある。遺伝子操作法は、ダイズ、ワタ、トウモロコシ、ビートおよびセイヨウアブラナなどの栽培植物を、グリホサート、イミダゾリノンおよびグルホシネートなどの除草剤に対して耐性にするために使用されており、これらの栽培植物の一部は、開発中であるか、あるいはRoundupReady(登録商標)(グリホサート耐性、Monsanto, USA)、Cultivance(登録商標)(イミダゾリノン耐性、BASF SE, Germany)およびLibertyLink(登録商標)(グルホシネート耐性、Bayer CropScience, Germany)という商標または商品名で市販されている。
さらに、組み換えDNA技術の使用によって、1種以上の殺虫タンパク質、とりわけ細菌バチルス属(特にはバチルス・チューリンゲンシス)由来であることが知られている殺虫タンパク質、例えば、デルタ-エンドトキシン類(例えばCryIA(b)、CryIA(C)、CryIF、CryIF(a2)、CryIIA(b)、CryIIIA、CryIIIB(b1)またはCry9C);植物性殺虫タンパク質(VIP)(例えばVIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A);細菌コロニー形成性線虫(例えば、フォトラブダス属の種(Photorhabdus spp.)やゼノラブダス属の種(Xenorhabdus spp.))の殺虫タンパク質;動物によって産生される毒素(例えば、サソリ毒、クモ毒、スズメバチ毒、または他の昆虫特異的神経毒);真菌によって産生される毒素(例えばストレプトマイセス毒)、植物レクチン(例えばエンドウレクチンまたはオオムギレクチン);アグルチニン;プロテイナーゼ阻害剤(例えば、トリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン阻害剤、シスタチン阻害剤またはパパイン阻害剤);リボソーム-不活化タンパク質(RIP)(例えばリシン[ricin]、トウモロコシ-RIP、アブリン、ルフィン、サポリンまたはブリオジン);ステロイド代謝酵素(例えば、3-ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド-IDP-グリコシル-トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン阻害剤またはHMG-CoA-レダクターゼ);イオンチャネルブロッカー(例えば、ナトリウムチャネルブロッカーまたはカルシウムチャネルブロッカー);幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体(ヘリコキニン受容体);スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼまたはグルカナーゼ;を合成することができる植物も包含される。本発明の文脈において、これらの殺虫タンパク質または毒素は、前毒素、ハイブリッドタンパク質、切断型タンパク質あるいは改変型タンパク質も包含するものとして明示的に理解されたい。ハイブリッドタンパク質は、タンパク質ドメインの新規な組み合わせによって特徴付けられる(例えばWO 02/015701を参照)。このような毒素またはこのような毒素を合成し得る遺伝子改変植物のさらなる例は、例えば、EP-A 374753、WO 93/007278、WO 95/34656、EP-A 427529、EP-A 451878、WO 03/018810、およびWO 03/052073に開示されている。このような遺伝子改変植物の作製方法は当業者に一般的に知られており、例えば、上記の文献に記載されている。遺伝子改変植物に含まれるこれらの殺虫タンパク質は、これらのタンパク質を生産する植物に、節足動物の全ての分類群、特に甲虫類(鞘翅目)、双翅昆虫類(双翅目)および蛾類(鱗翅目)ならびに線虫類(線虫綱)の有害生物に対する耐性を与える。1種以上の殺虫タンパク質を合成することができる遺伝子改変植物は、例えば上記の刊行物に記載され、その一部は市販されており、例えば以下のものが挙げられる:YieldGard(登録商標)(Cry1Ab毒素を生成するトウモロコシ品種)、YieldGard(登録商標)Plus(Cry1Ab毒素およびCry3Bb1毒素を生成するトウモロコシ品種)、Starlink(登録商標)(Cry9c毒素を生成するトウモロコシ品種)、Herculex(登録商標)RW(Cry34Ab1、Cry35Ab1および酵素ホスフィノトリシン-N-アセチルトランスフェラーゼ[PAT]を生成するトウモロコシ品種);NuCOTN(登録商標)33B(Cry1Ac毒素を生成するワタ品種)、Bollgard(登録商標)I(Cry1Ac毒素を生成するワタ品種)、Bollgard(登録商標)II(Cry1Ac毒素およびCry2Ab2毒素を生成するワタ品種);VIPCOT(登録商標)(VIP毒素を生成するワタ品種);NewLeaf(登録商標)(Cry3A毒素を生成するジャガイモ品種);Syngenta Seeds SAS(フランス)から市販されているBt-Xtra(登録商標)、NatureGard(登録商標)、KnockOut(登録商標)、BiteGard(登録商標)、Protecta(登録商標)、Bt11(例えばAgrisure(登録商標)CB)ならびにBt176(Cry1Ab毒素およびPAT酵素を生成するトウモロコシ品種)、Syngenta Seeds SAS(フランス)から市販されているMIR604(改変型Cry3A毒素を生成するトウモロコシ品種、WO 03/018810を参照)、Monsanto Europe S.A.(ベルギー)から市販されているMON 863(Cry3Bb1毒素を生成するトウモロコシ品種)、Monsanto Europe S.A.(ベルギー)から市販されているIPC531(改変型Cry1Ac毒素を生成するワタ品種)およびPioneer Overseas Corporation(ベルギー)から市販されている1507(Cry1F毒素およびPAT酵素を生成するトウモロコシ品種)。
さらに、組み換えDNA技術の使用によって、細菌性、ウイルス性または真菌性病原体に対する植物の抵抗性または耐性を増加させるタンパク質を1種以上合成することができる植物も包含される。このようなタンパク質の例は、いわゆる「病原性関連タンパク質」(PRタンパク質、例えばEP-A 0392225を参照)、植物病抵抗性遺伝子(例えば、メキシコ産野生種ジャガイモであるソラヌム・ブルボカスタヌム(Solanum bulbocastanum)に由来する、ファイトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対して作用する抵抗遺伝子を発現するジャガイモ品種)またはT4-リゾチーム(例えば、火傷病菌エルウィニア・アミロボーラ(Erwinia amylvora)のような細菌に対して増強された抵抗性を有するこれらのタンパク質を合成することができるジャガイモ品種)である。かかる遺伝子改変植物の作製方法は当業者に一般的に知られており、例えば、上記の文献に記載されている。
さらに、組み換えDNA技術の使用によって、植物の生産性(例えばバイオマス生産、穀粒収量、デンプン含有量、油分含有量やタンパク質含有量);乾燥、塩害や他の生長制限環境因子に対する植物の耐性;あるいは有害生物および真菌、細菌またはウイルス病原体に対する植物の耐性を増加させる1種以上のタンパク質を合成することができる植物も包含される。
さらに、組み換えDNA技術の使用によって、特にヒトまたは動物の栄養摂取を改善するために、改変量の成分または新規成分を含む植物、例えば健康を促進する長鎖オメガ-3脂肪酸または不飽和オメガ-9脂肪酸を産生する油料作物(例えばNexera(登録商標)アブラナ、Dow AgroSciences, Canada)も包含される。
さらに、組み換えDNA技術の使用によって、特に原料生産を改善するために、改変量の成分または新規成分を含む植物、例えば増加量のアミロペクチンを生産するジャガイモ(例えばAmflora(登録商標)potato, BASF SE, Germany)も包含される。
さらに、式Iの化合物は、植物部分の落葉および/または乾燥にも適していることが見出されており、これにはワタ、ジャガイモ、ナタネ、ヒマワリ、ダイズまたはソラマメ等の作物(特にはワタ)が適している。これに関連して、植物を乾燥および/または落葉させるための組成物、これらの組成物の調製方法、および式Iの化合物を用いて植物を乾燥および/または落葉させる方法が見出されている。
乾燥剤として、式Iの化合物は、ジャガイモ、ナタネ、ヒマワリおよびダイズなどの作物のみならず、穀類の地上部分を乾燥させるのにも特に適している。これにより、これらの重要な作物の完全機械収穫が可能となる。
収穫を容易にすることも経済的関心事であり、これは、柑橘類果実、オリーブおよび他の種ならびにさまざまな仁果類果実、核果および堅果の裂開、すなわち木への付着の低下を一定期間内に集中させることによって可能となる。有用植物(特にはワタ)の落葉の制御のため、上記と同じ機序、すなわち植物の果実部分または葉部分と枝部分との間の器官脱離組織の発達促進も重要である。
さらには、個々のワタ植物が成熟する時間間隔の短縮は、収穫後の繊維品質の向上をもたらす。
本発明はまた、助剤と少なくとも1種の本発明による化合物Iとを含む農薬組成物にも関する。
農薬組成物は、殺有害生物有効量の化合物Iを含む。用語「有効量」とは、望ましくない植物を防除するため、とりわけ栽培植物における望ましくない植物を防除するために十分であり、かつ処理された植物に実質的な損害をもたらさない、組成物の量または化合物Iの量を意味する。かかる量は広範囲で変動してよく、防除すべき植物、処理される栽培植物または資材、気候条件および使用される特定の化合物Iなどの様々な要因によって決まる。
化合物I、それらのN-オキシドおよび塩は、慣用のタイプの農薬組成物、例えば、液剤、エマルション剤、懸濁剤、粉剤、散剤、ペースト剤、粒剤、圧縮剤、カプセル剤、およびこれらの混合物に変換することができる。農薬組成物タイプの例は、懸濁剤(例えば、SC、OD、FS)、乳剤(例えば、EC)、エマルション剤(例えば、EW、EO、ES、ME)、カプセル剤(例えば、CS、ZC)、ペースト剤、パステル剤、水和剤もしくは粉剤(例えば、WP、SP、WS、DP、DS)、圧縮剤(例えば、BR、TB、DT)、粒剤(例えば、WG、SG、GR、FG、GG、MG)、殺虫性製品(例えば、LN)、ならびに種子などの植物繁殖材料を処理するためのゲル製剤(例えば、GF)である。これらの農薬組成物タイプおよび他の農薬組成物タイプは「Catalogue of pesticide formulation types and international coding system」(Technical Monograph No.2、第6版、2008年5月、CropLife International社)において定義されている。
農薬組成物は、MolletおよびGrubemann(Formulation technology、Wiley VCH、Weinheim、2001年):またはKnowles「New developments in crop protection product formulation」(Agrow Reports DS243、T&F Informa、London、2005年)により記載されている方法などの公知の方法で調製される。
好適な助剤は、溶媒、液体担体、固体担体または充てん剤、界面活性剤、分散剤、乳化剤、湿潤剤、補助剤、可溶化剤、浸透促進剤、保護コロイド、粘着剤、増粘剤、保湿剤、忌避剤、誘引剤、摂食刺激物質、相溶化剤、殺菌剤、凍結防止剤、消泡剤、着色剤、粘着付与剤および結合剤である。
好適な溶媒および液体担体は、水ならびに有機溶媒(例えば、中〜高沸点の鉱油留分(例えば灯油、ディーゼル油))、植物または動物由来の油、脂肪族炭化水素、環式炭化水素および芳香族炭化水素(例えば、トルエン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン)、アルコール(例えば、エタノール、プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール)、グリコール、DMSO、ケトン(例えば、シクロヘキサノン)、エステル(例えば、乳酸エステル、炭酸エステル、脂肪酸エステル、ガンマ-ブチロラクトン)、脂肪酸、ホスホン酸エステル、アミン、アミド(例えば、N-メチルピロリドン、脂肪酸ジメチルアミド)、およびこれらの混合物である。
好適な固体担体または充てん剤は、鉱物土類(例えば、シリケート、シリカゲル、タルク、カオリン、石灰石、石灰、チョーク、粘土、ドロマイト、珪藻土、ベントナイト、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム)、多糖類(例えば、セルロース、デンプン)、肥料(例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素)、植物由来の製品(例えば、穀粉、樹皮粉、木粉、堅果殻粉)、およびこれらの混合物である。
好適な界面活性剤は、表面活性化合物、例えばアニオン性、カチオン性、非イオン性および両性界面活性剤、ブロックポリマー、多価電解質、およびこれらの混合物である。このような界面活性剤は、乳化剤、分散剤、可溶化剤、湿潤剤、浸透促進剤、保護コロイド、または補助剤として使用することができる。界面活性剤の例は、McCutcheon's、Vol.1: Emulsifiers & Detergents、McCutcheon's Directories、Glen Rock、USA、2008年(国際版または北米版)に挙げられている。
好適なアニオン性界面活性剤は、スルホネート、スルフェート、ホスフェート、カルボキシレートのアルカリ塩、アルカリ土類塩またはアンモニウム塩、およびこれらの混合物である。スルホネートの例は、アルキルアリールスルホネート、ジフェニルスルホネート、アルファ-オレフィンスルホネート、リグニンスルホネート、脂肪酸および油のスルホネート、エトキシル化アルキルフェノールのスルホネート、アルコキシル化アリールフェノールのスルホネート、縮合ナフタレンのスルホネート、ドデシルベンゼンおよびトリデシルベンゼンのスルホネート、ナフタレンおよびアルキルナフタレンのスルホネート、スルホスクシネートまたはスルホスクシナメートである。スルフェートの例は、脂肪酸および油のスルフェート、エトキシル化アルキルフェノールのスルフェート、アルコールのスルフェート、エトキシル化アルコールのスルフェート、または脂肪酸エステルのスルフェートである。ホスフェートの例は、ホスフェートエステルである。カルボキシレートの例は、アルキルカルボキシレート、およびカルボキシル化アルコールまたはアルキルフェノールエトキシレートである。
好適な非イオン性界面活性剤は、アルコキシレート、N-置換脂肪酸アミド、アミンオキシド、エステル、糖ベースの界面活性剤、ポリマー界面活性剤、およびこれらの混合物である。アルコキシレートの例は、1〜50当量アルコキシル化されているアルコール、アルキルフェノール、アミン、アミド、アリールフェノール、脂肪酸または脂肪酸エステルなどの化合物である。アルコキシル化のため、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド(好ましくはエチレンオキシド)を用いることができる。N-置換脂肪酸アミドの例は、脂肪酸グルカミドまたは脂肪酸アルカノールアミドである。エステルの例は、脂肪酸エステル、グリセロールエステルまたはモノグリセリドである。糖ベースの界面活性剤の例は、ソルビタン、エトキシル化ソルビタン、スクロースおよびグルコースエステルまたはアルキルポリグルコシドである。ポリマー界面活性剤の例は、ビニルピロリドン、ビニルアルコールまたはビニルアセテートのホモポリマーまたはコポリマーである。
好適なカチオン性界面活性剤は、第四級界面活性剤、例えば1つまたは2つの疎水性基を有する第四級アンモニウム化合物、または長鎖第一級アミンの塩である。好適な両性界面活性剤は、アルキルベタインおよびイミダゾリンである。好適なブロックポリマーは、ポリエチレンオキシドおよびポリプロピレンオキシドのブロックを含むA-BタイプまたはA-B-Aタイプ、またはアルカノール、ポリエチレンオキシドおよびポリプロピレンオキシドを含むA-B-Cタイプのブロックポリマーである。好適な多価電解質は、ポリ酸またはポリ塩基である。ポリ酸の例は、ポリアクリル酸またはポリ酸櫛型ポリマーのアルカリ塩である。ポリ塩基の例は、ポリビニルアミンまたはポリエチレンアミンである。
好適な補助剤は、無視できる程度の殺有害生物活性を有するか、または殺有害生物活性自体を有しておらず、標的に対する化合物Iの生物学的性能を高める化合物である。例は、界面活性剤、鉱物油または植物油、および他の助剤である。さらなる例は、Knowles「Adjuvants and additives」(Agrow Reports DS256、T&F Informa UK、2006年、第5章)により列挙されている。
好適な増粘剤は、多糖類(例えば、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース)、無機粘土(有機的に修飾されているかまたは修飾されていない)、ポリカルボキシレート、およびシリケートである。
好適な殺菌剤は、ブロノポールおよびイソチアゾリノン誘導体(例えば、アルキルイソチアゾリノンおよびベンズイソチアゾリノン)である。
好適な凍結防止剤は、エチレングリコール、プロピレングリコール、尿素およびグリセリンである。
好適な消泡剤は、シリコーン、長鎖アルコール、および脂肪酸の塩である。
好適な着色剤(例えば、赤色、青色、または緑色)は、低水溶性の顔料および水溶性染料である。例は、無機着色剤(例えば、酸化鉄、酸化チタン、ヘキサシアノ鉄酸塩)、および有機着色剤(例えば、アリザリン着色剤、アゾ着色剤、およびフタロシアニン着色剤)である。
好適な粘着付与剤または結合剤は、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアクリレート、生物ワックスまたは合成ワックス、およびセルロースエーテルである。
農薬組成物タイプおよびそれらの調製の例は以下の通りである:
i)水溶剤(SL、LS)
10〜60重量%の本発明による式Iの化合物と、5〜15重量%の湿潤剤(例えばアルコールアルコキシレート)を、水および/または水溶性溶媒(例えばアルコール)に溶解して100重量%にする。活性物質は、水で希釈すると溶解する。
ii)分散製剤(DC)
5〜25重量%の本発明による式Iの化合物と、1〜10重量%の分散剤(例えばポリビニルピロリドン)を、有機溶媒(例えばシクロヘキサノン)に溶解して100重量%にする。水で希釈すると分散液が得られる。
iii)乳剤(EC)
15〜70重量%の本発明による式Iの化合物と、5〜10重量%の乳化剤(例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート)を、水不溶性有機溶媒(例えば芳香族炭化水素)に溶解して100重量%にする。水で希釈するとエマルションが得られる。
iv)エマルション製剤(EW、EO、ES)
5〜40重量%の本発明による式Iの化合物と、1〜10重量%の乳化剤(例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート)を、20〜40重量%の水不溶性有機溶媒(例えば芳香族炭化水素)に溶解する。この混合物を、乳化装置により水に導入して100重量%にし、均一なエマルションにする。水で希釈するとエマルションが得られる。
v)懸濁製剤(SC、OD、FS)
撹拌したボールミル中で、20〜60重量%の本発明による式Iの化合物を、2〜10重量%の分散剤と湿潤剤(例えばリグノスルホン酸ナトリウムとアルコールエトキシレート)、0.1〜2重量%の増粘剤(例えばキサンタンガム)、および100重量%までの水を加えて粉砕すると、活性物質の微細懸濁液が得られる。水で希釈すると、活性物質の安定な懸濁液が得られる。FSタイプの組成物については、40重量%以下の結合剤(例えばポリビニルアルコール)が添加される。
vi)顆粒水和剤および顆粒水溶剤(WG、SG)
50〜80重量%の本発明による式Iの化合物を、分散剤と湿潤剤(例えばリグノスルホン酸ナトリウムおよびアルコールエトキシレート)を添加して微粉砕し、100重量%にして、専用の装置(例えば押出機、噴霧塔、流動床)により顆粒水和剤または顆粒水溶剤として調製する。水で希釈すると活性物質の安定な分散液または溶液が得られる。
vii)粉末水和剤および粉末水溶剤(WP、SP、WS)
ローターステーターミル(rotor-stator mill)中で、50〜80重量%の本発明による式Iの化合物に1〜5重量%の分散剤(例えばリグノスルホン酸ナトリウム)、1〜3重量%の湿潤剤(例えばアルコールエトキシレート)、および固体担体(例えばシリカゲル)を添加して粉砕し、100重量%にする。水で希釈すると活性物質の安定な分散液または溶液が得られる。
viii)ゲル製剤(GW、GF)
撹拌したボールミル中で、5〜25重量%の本発明による式Iの化合物を、3〜10重量%の分散剤(例えばリグノスルホン酸ナトリウム)、1〜5重量%の増粘剤(例えばカルボキシメチルセルロース)、および100重量%までの水を添加して粉砕すると、活性物質の微細懸濁液が得られる。水で希釈すると活性物質の安定な懸濁液が得られる。
iv)マイクロエマルション製剤(ME)
5〜20重量%の本発明による式Iの化合物を、5〜30重量%の有機溶媒ブレンド(例えば脂肪酸ジメチルアミドとシクロヘキサノン)、10〜25重量%の界面活性剤ブレンド(例えばアルコールエトキシレートとアリールフェノールエトキシレート)、および100重量%までの水に加える。この混合物を1時間撹拌すると、熱力学的に安定したマイクロエマルションを自然に生成する。
iv)マイクロカプセル剤(CS)
5〜50重量%の本発明による式Iの化合物、0〜40重量%の水不溶性有機溶媒(例えば芳香族炭化水素)、2〜15重量%のアクリルモノマー(例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸、およびジまたはトリアクリレート)を含む油相を、保護コロイド(例えばポリビニルアルコール)の水溶液に分散させる。ラジカル開始剤により開始されるラジカル重合により、ポリ(メタ)アクリレートのマイクロカプセルが形成する。別法として、5〜50重量%の本発明による化合物I、0〜40重量%の水不溶性有機溶媒(例えば芳香族炭化水素)、およびイソシアネートモノマー(例えばジフェニルメタン-4,4'-ジイソシアネート)を含む油相を、保護コロイド(例えばポリビニルアルコール)の水溶液に分散させる。ポリアミン(例えばヘキサメチレンジアミン)の添加により、ポリ尿素のマイクロカプセルが形成する。モノマーは、合計1〜10重量%になる。重量%は、総CS組成物に関連する。
ix)粉剤(DP、DS)
1〜10重量%の本発明による式Iの化合物を微粉砕し、固体担体(例えば微粉砕カオリン)と一緒に十分に混合して100重量%にする。
x)粒剤(GR、FG)
0.5〜30重量%の本発明による式Iの化合物を微粉砕し、固体担体(例えばシリケート)と一緒にして100重量%にする。造粒は、押出し、噴霧乾燥、または流動床により達成される。
xi)超微量液剤(UL)
1〜50重量%の本発明による式Iの化合物を有機溶媒(例えば芳香族炭化水素)に溶解し、100重量%にする。
農薬組成物タイプi)〜xi)は、場合により、さらなる助剤(例えば、0.1〜1重量%の殺菌剤、5〜15重量%の凍結防止剤、0.1〜1重量%の消泡剤、および0.1〜1重量%の着色剤)を含んでいてもよい。
農薬組成物は、通常、0.01〜95重量%、好ましくは0.1〜90重量%、特に0.5〜75重量%の活性物質を含む。これらの活性物質は、90%〜100%、好ましくは95%〜100%(NMRスペクトルによる)の純度で用いられる。
植物繁殖材料(特に種子)の処理の目的のため、通常、種子処理用水溶剤(LS)、サスポエマルション(SE)、フロアブル剤(FS)、乾燥処理用粉剤(DS)、スラリー処理用粉末水和剤(WS)、粉末水溶剤(SS)、エマルション製剤(ES)、乳剤(EC)、およびゲル製剤(GF)が用いられる。当該組成物は、2〜10倍希釈後、即時使用可能な調製物において0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜40重量%の活性物質濃度を与える。施用は、播種前または播種中に行うことができる。化合物Iおよびその組成物をそれぞれ植物繁殖材料(とりわけ種子)に施用する方法としては、繁殖材料の粉衣法(dressing)、コーティング法(coating)、ペレッティング法(pelleting)、散粉法(dusting)、浸漬法(soaking)および畝間施用法(in-furrow application)が挙げられる。好ましくは、化合物Iまたはその組成物は、それぞれ発芽が誘発されないような方法によって(例えば種子粉衣法、種子ペレッティング法、種子コーティング法および種子散粉法により)植物繁殖材料に施用される。
植物保護において用いられる場合、施用される活性物質の量は、所望の効果の種類に応じて、1ha当たり0.001〜2kgであり、好ましくは1ha当たり0.005〜2kgであり、より好ましくは1ha当たり0.05〜0.9kgであり、特に1ha当たり0.1〜0.75kgである。
本発明の別の好ましい実施形態において、本発明による式Iの化合物の施用量(式Iの化合物の総量)は、防除標的、季節、標的植物および生長段階に応じて、1ヘクタール(ha)当たり活性物質(a.s.)0.1g〜3000g、好ましくは10g〜1000gである。
本発明の別の好ましい実施形態において、式Iの化合物の施用量は、1ヘクタール(ha)当たり活性物質(a.s.)0.1g〜5000g、好ましくは1g〜2500g、または5g〜2000gの範囲内である。
本発明の別の好ましい実施形態において、式Iの化合物の施用量は、1ヘクタール(ha)当たり活性物質0.1〜1000g、好ましくは1〜750g、より好ましくは5〜500gである。
種子などの植物繁殖材料の処理(例えば、種子の散粉法、コーティング法または灌注法(drenching)による処理)において、通常、植物繁殖材料(好ましくは種子)100キログラム当たり、0.1〜1000g、好ましくは1〜1000g、より好ましくは1〜100g、最も好ましくは5〜100gの活性物質の量が必要とされる。
本発明の別の好ましい実施形態において、種子を処理するため、化合物Iは、通常、種子100kg当たり0.001〜10kgの量で用いられる。
資材または保存製品の保護において使用する場合、施用される活性物質の量は、施用領域の種類および所望の効果によって決まる。資材の保護において慣用的に施用される量は、処理される資材1立方メートル当たり、活性物質0.001g〜2kg、好ましくは0.005g〜1kgである。
様々な種類の油、湿潤剤、補助剤、肥料、または微量栄養素、およびさらなる殺有害生物剤(例えば、除草剤、殺虫剤、殺菌剤、生長調節剤、薬害軽減剤)を、活性物質もしくはそれらをプレミックスとして含む組成物に添加してもよく、または適切であれば、使用直前に加えてもよい(タンクミックス)。これらの剤は、本発明による組成物と、1:100〜100:1、好ましくは1:10〜10:1の重量比で混合することができる。
使用者は、本発明による農薬組成物を、通常、予備調剤(predosage)装置、背負式噴霧機、噴霧タンク、噴霧飛行機、または灌漑システムから施用する。通常、農薬組成物は、水、緩衝剤、および/またはさらなる助剤を用いて所望の施用濃度に作成され、本発明による即時使用可能な噴霧液または農薬組成物がこのようにして得られる。通常、農業上有用な領域1ヘクタール当たり、即時使用可能な噴霧液が20〜2000リットル、好ましくは50〜400リットル施用される。
一実施形態によれば、本発明による農薬組成物の個々の成分(例えばキットの一部または二成分混合物もしくは三成分混合物の一部)を、使用者自身が噴霧タンク中で混合してもよく、適切であればさらなる助剤を加えてもよい。
さらなる実施形態において、本発明による農薬組成物の個々の成分または部分的にプレミックスされた成分(例えば、化合物Iおよび/または群b1)〜b15)から選択される活性物質を含む成分)のいずれかを、使用者が噴霧タンク中で混合してもよく、また適切であれば、さらなる助剤および添加剤を加えてもよい。
さらなる実施形態において、本発明による農薬組成物の個々の成分または部分的にプレミックスされた成分(例えば、化合物Iおよび/または群b1)〜b15)から選択される活性物質を含む成分)のいずれかを、一緒に(例えば、タンク混合後)または連続して施用することができる。
式Iの化合物またはそれらを含む除草剤組成物は、出芽前、出芽後または植物体になる前に、あるいは作物の種子と一緒に施用することができる。本発明の除草剤組成物または活性化合物は、本発明の除草剤組成物または活性化合物で前処理された、作物の種子に施用することによって施用することができる。本活性成分に対して、特定の作物による耐性が低い場合、散布装置の助けを得て、装置が感受性の高い作物の葉と接触しないようにできるだけ離しつつ、本活性成分が、その下で生長している望ましくない植物の葉、またはむき出しの土壌表面に届くように除草剤組成物を噴霧する施用技術(出芽後局部施用(post-directed)、レイバイ(lay-by))を用いることができる。
さらなる実施形態において、式Iの化合物またはその除草剤組成物は、種子を処理することによって施用することができる。種子の処理は、基本的には、本発明による式Iの化合物またはそれらから調製される組成物をベースとする、当業者が熟知しているあらゆる手法(種子粉衣(dressing)、種子コーティング(coating)、種子散粉(dusting)、種子浸漬(soaking)、種子フィルムコーティング(film coating)、種子多層コーティング(multilayer coating)、種子被殻(encrusting)、種子滴下(dripping)および種子ペレット化(pelleting))を包含する。種子処理では、除草剤組成物は、希釈して、または希釈せずに施用することができる。
用語「種子」は、例えば、穀物、種子、果実、塊茎、実生および類似の形態などのあらゆる種類の種子を包含する。種子処理では、好ましくは、用語「種子」は、穀物および種子を表す。
使用される種子は、上記の有用植物の種子であってよく、トランスジェニック植物または慣用の育種法によって得られる植物の種子であってもよい。
活性スペクトルを広げるため、さらに相乗効果を達成するため、式Iの化合物は、多数の代表的な他の除草活性成分群または生長調節活性成分群と混合して、同時に施用することができる。混合に適する成分は、例えば、アセトアミド、アミド、アリールオキシフェノキシプロピオン酸エステル、ベンザミド、ベンゾフラン、安息香酸、ベンゾチアジアジノン、ビピリジニウム、カルバメート、クロロアセタミド、クロロカルボン酸、シクロヘキサンジオン、ジニトロアニリン、ジニトロフェノール、ジフェニルエーテル、グリシン、イミダゾリノン、イソオキサゾール、イソオキサゾリジノン、ニトリル、N-フェニルフタリミド、オキソジアゾール、オキサゾリジンジオン、オキシアセトアミド、フェノキシカルボン酸、フェニルカルバメート、フェニルピラゾール、フェニルピラゾリン、フェニルピリダジン、ホスフィン酸、ホスホロアミデート、ホスホロジチオエート、フタラメート、ピラゾール、ピリダジノン、ピリジン、ピリジンカルボン酸、ピリジンカルボキサミド、ピリミジンジオン、ピリミジニル(チオ)ベンゾエート、キノリンカルボン酸、セミカルバゾン、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン、スルホニル尿素、テトラゾリノン、チアジアゾール、チオカルバメート、トリアジン、トリアジノン、トリアゾール、トリアゾリノン、トリアゾロカルボキサミド、トリアゾロピリミジン、トリケトン、ウラシル、尿素のクラスからの除草剤である。
さらに、式Iの化合物を単独でまたは他の除草剤と組み合わせて、あるいはそうでなければ他の作物保護剤との混合物の形態で(例えば有害生物または植物病原性真菌もしくは細菌の防除剤と一緒に)施用するのも有益であり得る。また、栄養不足や微量元素不足を処置するのに用いられる無機塩溶液との混和性も興味深い。非植物毒性油や油濃縮剤などの他の添加剤を加えてもよい。
さらに、式Iの化合物を薬害軽減剤と組み合わせて施用するのが有用であり得る。薬害軽減剤は、望ましくない植物に対する式Iの化合物の除草活性に大きく影響を及ぼすことなく、有用植物に対する損傷を防ぎ、または低下させる化学化合物である。薬害軽減剤は、有用植物の播種前(例えば種子処理、苗条または実生への処理で)あるいは出芽前施用もしくは出芽後施用において施用することができる。薬害軽減剤と式Iの化合物は同時にまたは連続的に施用することができる。
好適な薬害軽減剤は、例えば(キノリン-8-オキシ)酢酸類、1-フェニル-5-ハロアルキル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-カルボン酸類、1-フェニル-4,5-ジヒドロ-5-アルキル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボン酸類、4,5-ジヒドロ-5,5-ジアリール-3-イソオキサゾールカルボン酸類、ジクロロアセトアミド類、アルファ-オキシミノフェニルアセトニトリル類、アセトフェノンオキシム類、4,6-ジハロ-2-フェニルピリミジン類、N-[[4-(アミノカルボニル)フェニル]スルホニル]-2-安息香酸アミド類、1,8-ナフタル酸無水物、2-ハロ-4-(ハロアルキル)-5-チアゾールカルボン酸類、ホスホロチオレート類およびN-アルキル-O-フェニルカーバメート類ならびにそれらの農業上許容可能な塩、さらにそれらが酸基を有する場合には、アミド、エステル、およびチオエステルなどのそれらの農業上許容可能な誘導体である。
本発明の実施形態において、本発明の組成物は、少なくとも1種の式Iの化合物および少なくとも1種のさらなる活性化合物B(除草剤B)を含む。
さらなる除草活性化合物Bは、好ましくは、クラスb1)〜b15)の除草剤から選択される:
b1) 脂質生合成阻害剤;
b2) アセト乳酸合成酵素阻害剤(ALS阻害剤);
b3) 光合成阻害剤;
b4) プロトポルフィリノーゲン-IXオキシダーゼ阻害剤;
b5) 白化除草剤;
b6) エノールピルビルシキメート-3-リン酸シンターゼ阻害剤(EPSP阻害剤);
b7) グルタミン合成酵素阻害剤;
b8) 7,8-ジヒドロプテロエートシンターゼ阻害剤(DHP阻害剤);
b9) 有糸分裂阻害剤;
b10) 極長鎖脂肪酸合成阻害剤(VLCFA阻害剤);
b11) セルロース生合成阻害剤;
b12) 脱共役除草剤;
b13) オーキシン型除草剤;
b14) オーキシン輸送阻害剤;および
b15) ブロモブチド、クロルフルレノール、クロルフルレノール-メチル、シンメチリン、クミルロン、ダラポン、ダゾメット、ジフェンゾコート、ジフェンゾコート-メチルサルフェート、ジメチピン、DSMA、ジムロン、エンドタールおよびその塩、エトベンザニド、フラムプロップ、フラムプロップ-イソプロピル、フラムプロップ-メチル、フラムプロップ-M-イソプロピル、フラムプロップ-M-メチル、フルレノール、フルレノール-ブチル、フルルプリミドール、ホサミン、ホサミン-アンモニウム、インダノファン、インダジフラム、マレイン酸ヒドラジド、メフルイジド、メタム、メチオゾリン(CAS 403640-27-7)メチルアジド、メチルブロミド、メチルジムロン、ヨウ化メチル、MSMA、オレイン酸、オキサジクロメホン、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ、キノクラミン、トリアジフラム、トリジファンおよび6-クロロ-3-(2-シクロプロピル-6-メチルフェノキシ)-4-ピリダジノール(CAS 499223-49-3)ならびにその塩およびエステルからなる群から選択される他の除草剤;(それらの農業上許容可能な塩または誘導体を含む)。
本発明の別の実施形態によれば、本組成物は、少なくとも1種の脂質生合成の阻害剤(除草剤b1)を含有する。これらは、脂質生合成を阻害する化合物である。脂質生合成の阻害は、アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害を通して(本明細書中以降「ACC除草剤」と呼ばれる)、または異なる作用機序を通して(本明細書中以降「非ACC除草剤」と呼ばれる)作用し得る。ACC除草剤はHRAC分類系の群Aに属するが、非ACC除草剤はHRAC分類の群Nに属する。
本発明の別の実施形態によれば、本組成物は、少なくとも1種のALS阻害剤(除草剤b2)を含有する。これらの化合物の除草活性は、アセト乳酸シンターゼの阻害、従って分岐鎖アミノ酸生合成の阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系の群Bに属する。
本発明の別の実施形態によれば、本組成物は、少なくとも1種の光合成の阻害剤(除草剤b3)を含有する。これらの化合物の除草活性は、植物における光化学系IIの阻害(いわゆるPSII阻害剤、HRAC分類の群C1、群C2および群C3)、または植物における光化学系Iで電子伝達を迂回させること(いわゆるPSI阻害剤、HRAC分類の群D)のいずれか、従って光合成の阻害に基づく。これらの中でも、PSII阻害剤が好ましい。
本発明の別の実施形態によれば、本組成物は、少なくとも1種のプロトポルフィリノーゲン-IX-オキシダーゼの阻害剤(除草剤b4)を含有する。これらの化合物の除草活性は、プロトポルフィリノーゲン-IX-オキシダーゼの阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系の群Eに属する。
本発明の別の実施形態によれば、本組成物は、少なくとも1種の漂白除草剤(除草剤b5)を含有する。これらの化合物の除草活性は、カロテノイド生合成の阻害に基づく。これらの漂白除草剤としては、フィトエンデサチュラーゼの阻害によりカロテノイド生合成を阻害する化合物(いわゆるPDS阻害剤、HRAC分類の群F1)、4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼを阻害する化合物(HPPD阻害剤、HRAC分類の群F2)、DOXシンターゼを阻害する化合物(HRAC分類の群F4)および未知の作用機序によってカロテノイド生合成を阻害する化合物(漂白剤-未知の標的、HRAC分類の群F3)が挙げられる。
本発明の別の実施形態によれば、本組成物は、少なくとも1種のEPSPシンターゼ阻害剤(除草剤b6)を含有する。これらの化合物の除草活性は、エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸シンターゼの阻害、従って植物におけるアミノ酸生合成の阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系の群Gに属する。
本発明の別の実施形態によれば、本組成物は、少なくとも1種のグルタミンシンテターゼ阻害剤(除草剤b7)を含有する。これらの化合物の除草活性は、グルタミンシンテターゼの阻害、従って植物におけるアミノ酸生合成の阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系の群Hに属する。
本発明の別の実施形態によれば、本組成物は、少なくとも1種のDHPシンターゼ阻害剤(除草剤b8)を含有する。これらの化合物の除草活性は、7,8-ジヒドロプテロイン酸シンターゼの阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系の群Iに属する。
本発明の別の実施形態によれば、本組成物は、少なくとも1種の有糸分裂阻害剤(除草剤b9)を含有する。これらの化合物の除草活性は、微小管の形成もしくは組織化の攪乱または阻害、従って有糸分裂の阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系の群K1および群K2に属する。これらの中でも、群K1の化合物(特にジニトロアニリン類)が好ましい。
本発明の別の実施形態によれば、本組成物は、少なくとも1種のVLCFA阻害剤(除草剤b10)を含有する。これらの化合物の除草活性は、超長鎖脂肪酸の合成の阻害、従って植物における細胞分裂の撹乱または阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系の群K3に属する。
本発明の別の実施形態によれば、本組成物は、少なくとも1種のセルロース生合成阻害剤(除草剤b11)を含有する。これらの化合物の除草活性は、セルロースの生合成の阻害、従って植物における細胞壁の合成の阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系の群Lに属する。
本発明の別の実施形態によれば、本組成物は、少なくとも1種のデカップラー除草剤(除草剤b12)を含有する。これらの化合物の除草活性は、細胞膜の破壊に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系の群Mに属する。
本発明の別の実施形態によれば、本組成物は、少なくとも1種のオーキシン系除草剤(除草剤b13)を含有する。これらのオーキシン系除草剤としては、オーキシン類(即ち植物ホルモン)を模倣して植物の生長に影響を及ぼす化合物が挙げられる。これらの化合物は、HRAC分類系の群Oに属する。
本発明の別の実施形態によれば、本組成物は、少なくとも1種のオーキシン輸送阻害剤(除草剤b14)を含有する。これらの化合物の除草活性は、植物におけるオーキシンの輸送の阻害に基づく。これらの化合物は、HRAC分類系の群Pに属する。
上記の活性物質の所与の作用機序および分類については、例えば「HRAC, Classification of Herbicides According to Mode of Action」(http://www.plantprotection.org/hrac/MOA.html)を参照されたい。
好ましいのは、クラスb2、b3、b4、b5、b6、b9およびb10の除草剤から選択される少なくとも1種の除草剤Bを含む本発明による組成物である。
特に好ましいのは、クラスb4、b6、b9およびb10の除草剤から選択される少なくとも1種の除草剤Bを含む本発明による組成物である。
特に好ましいのは、クラスb4、b6およびb10の除草剤から選択される少なくとも1種の除草剤Bを含む本発明による組成物である。
本発明による式Iの化合物と組み合わせて使用し得る除草剤Bの例は以下のとおりである:
b1) 以下の脂質生合成阻害剤の群から選択されるもの:
ACCC系除草剤、例えばアロキシジム、アロキシジム-ナトリウム、ブトロキシジム、クレトジム、クロジナホップ、クロジナホップ-プロパルギル、シクロキシジム、シハロホップ、シハロホップ-ブチル、ジクロホップ、ジクロホップ-メチル、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ-エチル、フェノキサプロップ-P、フェノキサプロップ-P-エチル、フルアジホップ、フルアジホップ-ブチル、フルアジホップ-P、フルアジホップ-P-ブチル、ハロキシホップ、ハロキシホップ-メチル、ハロキシホップ-P、ハロキシホップ-P-メチル、メタミホップ、ピノキサデン、プロホキシジム、プロパキザホップ、キザロホップ、キザロホップ-エチル、キザロホップ-テフリル、キザロホップ-P、キザロホップ-P-エチル、キザロホップ-P-テフリル、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム、4-(4'-クロロ-4-シクロプロピル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1312337-72-6);4-(2',4'-ジクロロ-4-シクロプロピル[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1312337-45-3);4-(4'-クロロ-4-エチル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1033757-93-5);4-(2',4'-ジクロロ-4-エチル[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3,5(4H,6H)-ジオン(CAS 1312340-84-3);5-(アセチルオキシ)-4-(4'-クロロ-4-シクロプロピル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1312337-48-6);5-(アセチルオキシ)-4-(2',4'-ジクロロ-4-シクロプロピル-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン;5-(アセチルオキシ)-4-(4'-クロロ-4-エチル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1312340-82-1);5-(アセチルオキシ)-4-(2',4'-ジクロロ-4-エチル[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1033760-55-2);4-(4'-クロロ-4-シクロプロピル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イルカルボン酸メチルエステル(CAS 1312337-51-1);4-(2',4'-ジクロロ-4-シクロプロピル-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イルカルボン酸メチルエステル;4-(4'-クロロ-4-エチル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イルカルボン酸メチルエステル(CAS 1312340-83-2);4-(2',4'-ジクロロ-4-エチル[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イルカルボン酸メチルエステル(CAS 1033760-58-5);さらには非ACC系除草剤、例えばベンフレセート、ブチレート、シクロエート、ダラポン、ジメピペレート、EPTC、エスプロカルブ、エトフメセート、フルプロパネート、モリネート、オルベンカルブ、ペブレート、プロスルホカルブ、TCA、チオベンカルブ、チオカルバジル、トリアレートおよびベルノレート;
b2) 以下のALS阻害剤の群から選択されるもの:
スルホニル尿素系、例えばアミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン、ベンスルフロン-メチル、クロリムロン、クロリムロン-エチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメトスルフロン、エタメトスルフロン-メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルセトスルフロン、フルピルスルフロン、フルピルスルフロン-メチル-ナトリウム、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、ハロスルフロン-メチル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン-メチル-ナトリウム、ヨーフェンスルフロン、ヨーフェンスルフロン-ナトリウム、メソスルフロン、メタゾスルフロン、メトスルフロン、メトスルフロン-メチル、ニコスルフロン、オルトスルファムロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プリミスルフロン-メチル、プロピリスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、リムスルフロン、スルホメツロン、スルホメツロン-メチル、スルホスルフロン、チフェンスルフロン、チフェンスルフロン-メチル、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリベヌロン-メチル、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン、トリフルスルフロン-メチルおよびトリトスルフロン、
イミダゾリノン系、例えばイマザメタベンズ、イマザメタベンズ-メチル、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキンおよびイマゼタピル、トリアゾロピリミジン系除草剤ならびにスルホンアニリド系、例えばクロランスラム、クロランスラム-メチル、ジクロスラム、フルメツラム、フロラスラム、メトスラム、ペノキスラム、ピリミスルファンおよびピロキスラム、
ピリミジニルベンゾエート系、例えばビスピリバック、ビスピリバック-ナトリウム、ピリベンゾオキシム、ピリフタリド、ピリミノバック、ピリミノバック-メチル、ピリチオバック、ピリチオバック-ナトリウム、4-[[[2-[(4,6-ジメトキシ-2-ピリミジニル)オキシ]フェニル]メチル]アミノ]-安息香酸-1-メチルエチルエステル(CAS 420138-41-6)、4-[[[2-[(4,6-ジメトキシ-2-ピリミジニル)オキシ]フェニル]メチル]アミノ]-安息香酸プロピルエステル(CAS 420138-40-5)、N-(4-ブロモフェニル)-2-[(4,6-ジメトキシ-2-ピリミジニル)オキシ]ベンゼンメタンアミン(CAS 420138-01-8)、
スルホニルアミノカルボニル-トリアゾリノン系除草剤、例えばフルカルバゾン、フルカルバゾン-ナトリウム、プロポキシカルバゾン、プロポキシカルバゾン-ナトリウム、チエンカルバゾンおよびチエンカルバゾン-メチル、
およびトリアファモン;
これらの中でも、本発明の好ましい実施形態は、少なくとも1種のイミダゾリノン系除草剤を含む組成物に関する;
b3) 以下の光合成阻害剤の群から選択されるもの:
アミカルバゾン、光化学系IIの阻害剤、例えばトリアジン系除草剤(クロロトリアジン、トリアジノン系、トリアジンジオン系、メチルチオトリアジン系およびピリダジノン系の除草剤を含む)、例えばアメトリン、アトラジン、クロリダゾン、シアナジン、デスメトリン、ジメタメトリン、ヘキサジノン、メトリブジン、プロメトン、プロメトリン、プロパジン、シマジン、シメトリン、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリンおよびトリエタジン、アリール尿素系(例えばクロロブロムロン、クロロトルロン、クロロクスロン、ジメフロン、ジウロン、フルオメツロン、イソプロツロン、イソウロン、リヌロン、メタミトロン、メタベンズチアズロン、メトベンズロン、メトキスロン、モノリヌロン、ネブロン、シズロン、テブチウロンおよびチアジアズロン)、フェニルカーバメート系(例えばデスメジファム、カルブチレート、フェンメジファム、フェンメジファム-エチル)、ニトリル系除草剤(例えばブロモフェノキシム、ブロモキシニルならびにその塩およびエステル、イオキシニルならびにその塩およびエステル)、ウラシル系(例えばブロマシル、レナシルおよびテルバシル)、さらにはベンタゾンならびにベンタゾン-ナトリウム、ピリデート、ピリダホール、ペンタノクロルおよびプロパニル、ならびに光化学系Iの阻害剤(例えばジコート、ジコート-ジブロミド、パラコート、パラコート-ジクロリドおよびパラコート-ジメチルサルフェート)。これらの中でも、本発明の好ましい実施形態は、少なくとも1種のアリール尿素系除草剤を含む組成物に関する;これらの中でも、同様に本発明の好ましい実施形態は、少なくとも1種のトリアジン系除草剤を含む組成物に関する;これらの中でも、同様に本発明の好ましい実施形態は、少なくとも1種のニトリル系除草剤を含む組成物に関する;
b4) 以下のプロトポルフィリノーゲン-IX-オキシダーゼ阻害剤の群から選択されるもの:
アシフルオルフェン、アシフルオルフェン-ナトリウム、アザフェニジン、ベンカルバゾン、ベンズフェンジゾン、ビフェノックス、ブタフェナシル、カルフェントラゾン、カルフェントラゾン-エチル、クロメトキシフェン、シニドン-エチル、フルアゾレート、フルフェンピル、フルフェンピル-エチル、フルミクロラック、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルオログリコフェン、フルオログリコフェン-エチル、フルチアセット、フルチアセット-メチル、ホメサフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキシフルオルフェン、ペントキサゾン、プロフルアゾール、ピラクロニル、ピラフルフェン、ピラフルフェン-エチル、サフルフェナシル、スルフェントラゾン、チジアジミン、エチル[3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)フェノキシ]-2-ピリジルオキシ]アセテート(CAS 353292-31-6;S-3100)、N-エチル-3-(2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 452098-92-9)、N-テトラヒドロフルフリル-3-(2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 915396-43-9)、N-エチル-3-(2-クロロ-6-フルオロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 452099-05-7)、N-テトラヒドロフルフリル-3-(2-クロロ-6-フルオロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 45100-03-7)、3-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(プロパ-2-イニル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル]-1,5-ジメチル-6-チオキソ-[1,3,5]トリアジナン-2,4-ジオン、1,5-ジメチル-6-チオキソ-3-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-(プロパ-2-イニル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-6-イル)-1,3,5-トリアジナン-2,4-ジオン、2-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロパ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-イソインドール-1,3-ジオン、1-メチル-6-トリフルオロメチル-3-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロパ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-1H-ピリミジン-2,4-ジオンおよび(Z)-4-[2-クロロ-5-(4-クロロ-5-ジフルオロメトキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-4-フルオロ-フェノキシ]-3-メチル-ブタ-2-エン酸メチルエステル;
b5) 以下の白化除草剤の群から選択されるもの:
PDS阻害剤:ベフルブタミド、ジフルフェニカン、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモン、ノルフルラゾン、ピコリナフェン、さらには4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)-2-(4-トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン(CAS 180608-33-7)、HPPD阻害剤:ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、クロマゾン、イソキサフルトール、メソトリオン、ピラスルホトール、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、スルコトリオン、テフリルトリオン、テンボトリオン、トプラメゾンおよびビシクロピロン、白化剤(標的不明):アクロニフェン、アミトロールおよびフルメツロン;
b6) 以下のEPSPシンターゼ阻害剤の群から選択されるもの:
グリホサート、グリホサート-イソプロピルアンモニウム、グリホサート-カリウムおよびグリホサート-トリメシウム(スルホサート);
b7) 以下のグルタミンシンターゼ阻害剤の群から選択されるもの:
ビラナホス(ビアラホス)、ビラナホス-ナトリウム、グルホシネート、グルホシネート-Pおよびグルホシネート-アンモニウム;
b8) 以下のDHPシンターゼ阻害剤の群から選択されるもの:
アスラム;
b9) 以下の有糸分裂阻害剤の群から選択されるもの:
群K1の化合物:ジニトロアニリン系、例えばベンフルラリン、ブトラリン、ジニトラミン、エタルフルラリン、フルクロラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミンおよびトリフルラリン、ホスホロアミデート系、例えばアミプロホス、アミプロホス-メチル、さらにはブタミホス、安息香酸系除草剤、例えばクロルタール、クロルタール-ジメチル、ピリジン系、例えばジチオピルおよびチアゾピル、ベンズアミド系、例えばプロピザミドおよびテブタム;群K2の化合物:クロルプロファム、プロファムおよびカルベタミド(これらの中でも、群K1の化合物、特にはジニトロアニリン系が好ましい);
b10) 以下のVLCFA阻害剤の群から選択されるもの:
クロロアセトアミド系、例えばアセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ジメタクロール、ジメテナミド、ジメテナミド-P、メタザクロール、メトラクロール、メトラクロール-S、ペトキサミド、プレチラクロール、プロパクロール、プロピソクロールおよびテニルクロール、オキシアセトアニリド系、例えばフルフェナセットおよびメフェナセット、アセトアニリド系、例えばジフェナミド、ナプロアニリドおよびナプロパミド、テトラゾリノン系、例えばフェントラザミド、さらには他の除草剤系、例えばアニロホス、カフェンストロール、フェノキサスルホン、イプフェンカルバゾン、ピペロホス、ピロキサスルホンならびに式II.1, II.2, II.3, II.4, II.5, II.6, II.7, II.8およびII.9:
Figure 2015523340
で表されるイソキサゾリン化合物であり、上記式II.1〜II.9のイソキサゾリン化合物は当技術分野で公知であり、例えばWO 2006/024820、WO 2006/037945、WO 2007/071900およびWO 2007/096576から公知であり;
VLCFA阻害剤の中でも、好ましいのは、クロロアセトアミド系およびオキシアセトアミド系である;
b11) 以下のセルロース生合成阻害剤の群から選択されるもの:
クロルチアミド、ジクロベニル、フルポキサム、イソキサベン、1-シクロへキシル-5-ペンタフルオルフェニルオキシ-14-[1,2,4,6]チアトリアジン-3-イルアミンである;
b12) 以下の脱共役除草剤の群から選択されるもの:
ジノセブ、ジノテルブならびにDNOCおよびその塩;
b13) 以下のオーキシン除草剤の群から選択されるもの:
2,4-Dならびにその塩およびエステル、2,4-DBならびにその塩およびエステル、アミノピラリドおよびその塩、例えばアミノピラリド-トリス(2-ヒドロキシプロピル)アンモニウムおよびそのエステル、ベナゾリン、ベナゾリン-エチル、クロランベンならびにその塩およびエステル、クロメプロップ、クロピラリドならびにその塩およびエステル、ジカンバならびにその塩およびエステル、ジクロルプロップならびにその塩およびエステル、ジクロルプロップ-Pならびにその塩およびエステル、フルロキシピル、フルロキシピル-ブトメチル、フルロキシピル-メプチル、MCPAならびにその塩およびエステル、MCPA-チオエチル、MCPBならびにその塩およびエステル、メコプロップならびにその塩およびエステル、メコプロップ-Pならびにその塩およびエステル、ピクロラムならびにその塩およびエステル、キンクロラック、キンメラック、TBA(2,3,6)ならびにその塩およびエステル、トリクロピルならびにその塩およびエステル、さらにはアミノシクロピラクロールならびにその塩およびエステル、および4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-2-ピリジンカルボン酸 (CAS 943832-60-8);
b14) 以下のオーキシン輸送阻害剤の群から選択されるもの:ジフルフェンゾピル、ジフルフェンゾピル-ナトリウム、ナプタラムおよびナプタラム-ナトリウム;
b15) 以下の他の除草剤の群から選択されるもの:ブロモブチド、クロルフルレノール、クロルフルレノール-メチル、シンメチリン、クミルウロン、ダラポン、ダゾメット、ジフェンゾコート、ジフェンゾコート-メチルサルフェート、ジメチピン、DSMA、ジムロン、エンドタールおよびその塩、エトベンザニド、フラムプロップ、フラムプロップ-イソプロピル、フラムプロップ-メチル、フラムプロップ-M-イソプロピル、フラムプロップ-M-メチル、フルレノール、フルレノール-ブチル、フルルプリミドール、ホサミン、ホサミン-アンモニウム、インダノファン、インダジフラム、マレイン酸ヒドラジド、メフルイジド、メタム、メチオゾリン(CAS 403640-27-7)、メチルアジド、メチルブロミド、メチル-ジムロン、ヨウ化メチル、MSMA、オレイン酸、オキサジクロメホン、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ、キノクラミン、トリアジフラム、トリジファンおよび6-クロロ-3-(2-シクロプロピル-6-メチルフェノキシ)-4-ピリダジノール(CAS 499223-49-3)ならびにその塩およびエステル。
本発明による式Iの化合物と組み合わせて使用し得る好ましい除草剤Bは以下のとおりである:
b1) 以下の脂質生合成阻害剤の群から選択されるもの:
クレトジム、クロジナホップ-プロパルギル、シクロキシジム、シハロホップ-ブチル、ジクロホップ-メチル、フェノキサプロップ-P-エチル、フルアジホップ-P-ブチル、ハロキシホップ-P-メチル、メタミホップ、ピノキサデン、プロホキシジム、プロパキザホップ、キザロホップ-P-エチル、キザロホップ-P-テフリル、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム、4-(4'-クロロ-4-シクロプロピル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1312337-72-6);4-(2',4'-ジクロロ-4-シクロプロピル[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1312337-45-3);4-(4'-クロロ-4-エチル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1033757-93-5);4-(2',4'-ジクロロ-4-エチル[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3,5(4H,6H)-ジオン(CAS 1312340-84-3);5-(アセチルオキシ)-4-(4'-クロロ-4-シクロプロピル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1312337-48-6);5-(アセチルオキシ)-4-(2',4'-ジクロロ-4-シクロプロピル-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン;5-(アセチルオキシ)-4-(4'-クロロ-4-エチル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1312340-82-1);5-(アセチルオキシ)-4-(2',4'-ジクロロ-4-エチル[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1033760-55-2);4-(4'-クロロ-4-シクロプロピル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イルカルボン酸メチルエステル(CAS 1312337-51-1);4-(2',4'-ジクロロ-4-シクロプロピル-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イルカルボン酸メチルエステル;4-(4'-クロロ-4-エチル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イルカルボン酸メチルエステル(CAS 1312340-83-2);4-(2',4'-ジクロロ-4-エチル[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イルカルボン酸メチルエステル(CAS 1033760-58-5);ベンフレセート、ジメピペレート、EPTC、エスプロカルブ、エトフメセート、モリネート、オルベンカルブ、プロスルホカルブ、チオベンカルブおよびトリアレート;
b2) 以下のALS阻害剤の群から選択されるもの:
アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン-メチル、ビスピリバック-ナトリウム、クロリムロン-エチル、クロルスルフロン、クロランスラム-メチル、シクロスルファムロン、ジクロスラム、エタメトスルフロン-メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フロラスラム、フルカルバゾン-ナトリウム、フルセトスルフロン、フルメトスラム、フルピルスルフロン-メチル-ナトリウム、ホラムスルフロン、ハロスルフロン-メチル、イマザメタベンズ-メチル、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン-メチル-ナトリウム、イオフェンスルフロン、イオフェンスルフロン-ナトリウム、メソスルフロン、メタゾスルフロン、メトスラム、メトスルフロン-メチル、ニコスルフロン、オルトスルファムロン、オキサスルフロン、ペノキスラム、プリミスルフロン-メチル、プロポキシカルバゾン-ナトリウム、プロピリスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、ピリベンゾキシム、ピリミスルファン、ピリフタリド、ピリミノバック-メチル、ピリチオバック-ナトリウム、ピロキスラム、リムスルフロン、スルホメツロン-メチル、スルホスルフロン、チエンカルバゾン-メチル、チフェンスルフロン-メチル、トリアスルフロン、トリベヌロン-メチル、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン-メチル、トリトスルフロンおよびトリアファモン;
b3) 以下の光合成阻害剤の群から選択されるもの:
アメトリン、アミカルバゾン、アトラジン、ベンタゾン、ベンタゾン-ナトリウム、ブロモキシニルならびにその塩およびエステル、クロリダゾン、クロロトルロン、シアナジン、デスメジファム、ジコート-ジブロミド、ジウロン、フルオメツロン、ヘキサジノン、イオキシニルならびにその塩およびエステル、イソプロツロン、レナシル、リヌロン、メタミトロン、メタベンズチアズロン、メトリブジン、パラコート、パラコート-ジクロリド、フェンメジファム、プロパニル、ピリデート、シマジン、テルブトリン、テルブチラジンおよびチジアズロン;
b4) 以下のプロトポルフィリノーゲン-IX-オキシダーゼ阻害剤の群から選択されるもの:
アシフルオルフェン-ナトリウム、ベンカルバゾン、ベンズフェンジゾン、ブタフェナシル、カルフェントラゾン-エチル、シニドン-エチル、フルフェンピル-エチル、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルオログリコフェン-エチル、ホメサフェン、ラクトフェン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキシフルオルフェン、ペントキサゾン、ピラフルフェン-エチル、サフルフェナシル、スルフェントラゾン、エチル[3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)フェノキシ]-2-ピリジルオキシ]アセテート(CAS 353292-31-6;S-3100)、N-エチル-3-(2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 452098-92-9)、N-テトラヒドロフルフリル-3-(2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 915396-43-9)、N-エチル-3-(2-クロロ-6-フルオロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 452099-05-7)、N-テトラヒドロフルフリル-3-(2-クロロ-6-フルオロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 45100-03-7)、3-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(プロパ-2-イニル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル]-1,5-ジメチル-6-チオキソ-[1,3,5]トリアジナン-2,4-ジオン、1,5-ジメチル-6-チオキソ-3-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-(プロパ-2-イニル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-6-イル)-1,3,5-トリアジナン-2,4-ジオン、2-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロパ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-イソインドール-1,3-ジオンおよび1-メチル-6-トリフルオロメチル-3-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロパ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-1H-ピリミジン-2,4-ジオン;
b5) 以下の白化除草剤の群から選択されるもの:
アクロニフェン、ベフルブタミド、ベンゾビシクロン、クロマゾン、ジフルフェニカン、フルロクロリドン、フルルタモン、イソキサフルトール、メソトリオン、ノルフルラゾン、ピコリナフェン、ピラスルホトール、ピラゾリネート、スルコトリオン、テフリルトリオン、テンボトリオン、トプラメゾン、ビシクロピロン、4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)-2-(4-トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン(CAS 180608-33-7)、アミトロールおよびフルメツロン;
b6) 以下のEPSPシンターゼ阻害剤の群から選択されるもの:
グリホサート、グリホサートイソプロピルアンモニウム、グリホサートカリウムおよびグリホサートトリメシウム(スルホサート);
b7) 以下のグルタミンシンターゼ阻害剤の群から選択されるもの:
グルホシネート、グルホシネート-P、グルホシネート-アンモニウム;
b8) 以下のDHPシンターゼ阻害剤の群から選択されるもの:アスラム;
b9) 以下の有糸分裂阻害剤の群から選択されるもの:
ベンフルラリン、ジチオピル、エタルフルラリン、オリザリン、ペンジメタリン、チアゾピルおよびトリフルラリン;
b10) 以下のVLCFA阻害剤の群から選択されるもの:
アセトクロール、アラクロール、アニロホス、ブタクロール、カフェンストロール、ジメテナミド、ジメテナミド-P、フェントラザミド、フルフェナセット、メフェナセット、メタザクロール、メトラクロール、S-メトラクロール、ナプロアニリド、ナプロパミド、プレチラクロール、フェノキサスルホン、イプフェンカルバゾン、ピロキサスルホン、テニルクロールおよび上記の式II.1、II.2、II.3、II.4、II.5、II.6、II.7、II.8およびII.9のイソオキサゾリン化合物;
b11) 以下のセルロース生合成阻害剤の群から選択されるもの:ジクロベニル、フルポキサム、イソキサベンおよび1-シクロへキシル-5-ペンタフルオルフェニルオキシ-14-[1,2,4,6]チアトリアジン-3-イルアミン;
b13) 以下のオーキシン除草剤の群から選択されるもの:
2,4-Dならびにその塩およびエステル、アミノピラリドおよびその塩(例えばアミノピラリド-トリス(2-ヒドロキシプロピル)アンモニウムおよびそのエステル)、クロピラリドならびにその塩およびエステル、ジカンバならびにその塩およびエステル、ジクロルプロップPならびにその塩およびエステル、フルロキシピル-メプチル、MCPAならびにその塩およびエステル、MCPBならびにその塩およびエステル、メコプロップ-Pならびにその塩およびエステル、ピクロラムならびにその塩およびエステル、キンクロラック、キンメラック、トリクロピルならびにその塩およびエステル、さらにアミノシクロピラクロールならびにその塩およびエステル;
b14) 以下のオーキシン輸送阻害剤の群から選択されるもの:ジフルフェンゾピルおよびジフルフェンゾピル-ナトリウム;
b15) 以下の他の除草剤の群から選択されるもの:ブロモブチド、シンメチリン、クミルウロン、ダラポン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコート-メチルサルフェート、DSMA、ジムロン(=ダイムロン)、フラムプロップ、フラムプロップ-イソプロピル、フラムプロップ-メチル、フラムプロップ-M-イソプロピル、フラムプロップ-M-メチル、インダノファン、インダジフラム、メタム、メチルブロミド、MSMA、オキサジクロメホン、ピリブチカルブ、トリアジフラム、トリジファンおよび6-クロロ-3-(2-シクロプロピル-6-メチルフェノキシ)-4-ピリダジノール(CAS 499223-49-3)ならびにその塩およびエステル。
本発明による式Iの化合物と組み合わせて使用し得る特に好ましい除草剤Bは以下のとおりである:
b1) 以下の脂質生合成阻害剤の群から選択されるもの:クロジナホップ-プロパルギル、シクロキシジム、シハロホップ-ブチル、フェノキサプロップ-P-エチル、ピノキサデン、プロホキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム、4-(4'-クロロ-4-シクロプロピル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1312337-72-6);4-(2',4'-ジクロロ-4-シクロプロピル[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1312337-45-3);4-(4'-クロロ-4-エチル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1033757-93-5);4-(2',4'-ジクロロ-4-エチル[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3,5(4H,6H)-ジオン(CAS 1312340-84-3);5-(アセチルオキシ)-4-(4'-クロロ-4-シクロプロピル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1312337-48-6);5-(アセチルオキシ)-4-(2',4'-ジクロロ-4-シクロプロピル-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン;5-(アセチルオキシ)-4-(4'-クロロ-4-エチル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1312340-82-1);5-(アセチルオキシ)-4-(2',4'-ジクロロ-4-エチル[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1033760-55-2);4-(4'-クロロ-4-シクロプロピル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イルカルボン酸メチルエステル(CAS 1312337-51-1);4-(2',4'-ジクロロ-4-シクロプロピル- [1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イルカルボン酸メチルエステル;4-(4'-クロロ-4-エチル-2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イルカルボン酸メチルエステル(CAS 1312340-83-2);4-(2',4'-ジクロロ-4-エチル[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イルカルボン酸メチルエステル(CAS 1033760-58-5);エスプロカルブ、プロスルホカルブ、チオベンカルブおよびトリアレート;
b2) 以下のALS阻害剤の群から選択されるもの:
ベンスルフロン-メチル、ビスピリバック-ナトリウム、シクロスルファムロン、ジクロスラム、フルメツラム、フルピルスルフロン-メチル-ナトリウム、ホラムスルフロン、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン-メチル-ナトリウム、イオフェンスルフロン、イオフェンスルフロン-ナトリウム、メソスルフロン、メタゾスルフロン、ニコスルフロン、ペノキスラム、プロポキシカルバゾン-ナトリウム、プロピリスルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、ピロキスラム、リムスルフロン、スルホスルフロン、チエンカルバゾン-メチル、トリトスルフロン、およびトリアファモン;
b3) 以下の光合成阻害剤の群から選択されるもの:アメトリン、アトラジン、ジウロン、フルオメツロン、ヘキサジノン、イソプロツロン、リヌロン、メトリブジン、パラコート、パラコート-ジクロリド、プロパニル、テルブトリンおよびテルブチラジン;
b4) 以下のプロトポルフィリノーゲン-IX-オキシダーゼ阻害剤の群から選択されるもの:フルミオキサジン、オキシフルオルフェン、サフルフェナシル、スルフェントラゾン、エチル[3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)フェノキシ]-2-ピリジルオキシ]アセテート(CAS 353292-31-6;S-3100)、3-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(プロパ-2-イニル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル]-1,5-ジメチル-6-チオキソ-[1,3,5]トリアジナン-2,4-ジオン、1,5-ジメチル-6-チオキソ-3-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-(プロパ-2-イニル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-6-イル)-1,3,5-トリアジナン-2,4-ジオンおよび2-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロパ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-イソインドール-1,3-ジオン、および1-メチル-6-トリフルオロメチル-3-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロパ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-1H-ピリミジン-2,4-ジオン;
b5) 以下の白化除草剤の群から選択されるもの:クロマゾン、ジフルフェニカン、フルロクロリドン、イソキサフルトール、メソトリオン、ピコリナフェン、スルコトリオン、テフリルトリオン、テンボトリオン、トプラメゾン、ビシクロピロン、アミトロールおよびフルメツロン;
b6) 以下のEPSPシンターゼ阻害剤の群から選択されるもの:グリホサート、グリホサートイソプロピルアンモニウムおよびグリホサートトリメシウム(スルホサート);
b7) 以下のグルタミンシンターゼ阻害剤の群から選択されるもの:グルホシネート、グルホシネート-Pおよびグルホシネート-アンモニウム;
b9) 以下の有糸分裂阻害剤の群から選択されるもの:ペンジメタリンおよびトリフルラリン;
b10) 以下のVLCFA阻害剤の群から選択されるもの:アセトクロール、カフェンストロール、ジメテナミド-P、フェントラザミド、フルフェナセット、メフェナセット、メタザクロール、メトラクロール、S-メトラクロール、フェノキサスルホン、イプフェンカルバゾンおよびピロキサスルホン;同様に、上記の式II.1、II.2、II.3、II.4、II.5、II.6、II.7、II.8およびII.9のイソオキサゾリン化合物が好ましい;
b11) 以下のセルロース生合成阻害剤の群から選択されるもの:イソキサベン;
b13) 以下のオーキシン除草剤の群から選択されるもの:2,4-Dならびにその塩およびエステル、アミノピラリドならびにその塩およびエステル、クロピラリドならびにその塩およびエステル、ジカンバならびにその塩およびエステル、フルロキシピル-メプチル、キンクロラック、キンメラックおよびアミノシクロピラクロールならびにその塩およびエステル;
b14) 以下のオーキシン輸送阻害剤の群から選択されるもの:ジフルフェンゾピルおよびジフルフェンゾピル-ナトリウム、
b15) 以下の他の除草剤の群から選択されるもの:ジムロン(=ダイムロン)、インダノファン、インダジフラム、オキサジクロメホンおよびトリアジフラム。
本発明の別の実施形態において、本発明による組成物は、少なくとも1種の式Iの化合物と少なくとも1種の薬害軽減剤Cを含む。
薬害軽減剤は、望ましくない植物に対する本組成物の除草活性成分の除草作用に大きく影響を及ぼすことなく、有用植物に対する損傷を防ぎ、または低下させる化学化合物である。薬害軽減剤は、有用植物の播種前(例えば種子処理、苗条または実生への処理で)、あるいは有用植物の出芽前施用もしくは出芽後施用において施用することができる。薬害軽減剤ならびに式Iの化合物および/または除草剤Bは、同時にまたは連続的に施用することができる。
好ましい薬害軽減剤Cの例は、ベノキサコール、クロキントセット、シオメトリニル、シプロスルファミド、ジクロルミド、ジシクロノン、ジエトレート、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、メフェネート、ナフタル酸無水物、オキサベトリニル、4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(MON4660、CAS 71526-07-3)、2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン(R-29148、CAS 52836-314)およびN-(2-メトキシベンゾイル)-4-[(メチルアミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(CAS 129531-12-0)である。
特に好ましい薬害軽減剤Cは、ベノキサコル、クロキントセット、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、ナフタル酸無水物、オキサベトリニル、4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(MON4660、CAS 71526-07-3)、2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン(R-29148、CAS 52836-31-4)、およびN-(2-メトキシベンゾイル)-4-[(メチルアミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(CAS 129531-12-0)である。
特に好ましい薬害軽減剤Cは、ベノキサコール、クロキントセット、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フリラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、ナフタル酸無水物、4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(MON4660、CAS 71526-07-3)、2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン(R-29148、CAS 52836-31-4)およびN-(2-メトキシベンゾイル)-4-[(メチルアミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(CAS 129531-12-0)である。
群b1)〜b15)の活性化合物Bおよび活性化合物Cは、公知の除草剤および薬害軽減剤であり、例えばThe Compendium of Pesticide Common Names (http://www.alanwood.net/pesticides/);Farm Chemicals Handbook 2000 volume 86, Meister Publishing Company, 2000;B. Hock、C. Fedtke、R. R. Schmidt, Herbizide [Herbicides], Georg Thieme Verlag、Stuttgart 1995;W. H. Ahrens, Herbicide Handbook, 第7版, Weed Science Society of America, 1994;およびK. K. Hatzios, Herbicide Handbook、第7版追補, Weed Science Society of America, 1998を参照されたい。2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン [CAS No. 52836-31-4]は、R-29148とも呼ばれる。また4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン[CAS No. 71526-07-3]は、AD-67およびMON 4660とも呼ばれる。
本活性化合物の、各作用機序への割り当ては、現在の知識に基づいている。数種の作用機序を1種の活性化合物に適用する場合、この物質は1種の作用機序に対してのみ割り当てられた。
除草剤Bおよび/または薬害軽減剤Cが幾何異性体(例えばE/Z異性体)を形成し得る場合、本発明による組成物中で、その純粋異性体と混合物の両方を使用することができる。
除草剤Bおよび/または薬害軽減剤Cが1個以上のキラル中心を有し、従ってエナンチオマーまたはジアステレオマーとして存在する場合、本発明による組成物中で、その純粋なエナンチオマーおよびジアステレオマーと、それらの混合物の両方を使用することができる。
除草剤Bおよび/または薬害軽減剤Cがイオン性官能基を有する場合、それらの農業上許容可能な塩の形態で用いることもできる。好適なのは、一般に、そのカチオンおよびアニオンがそれぞれ本活性化合物の活性に対していかなる悪影響も及ぼさない、これらのカチオンの塩およびこれらの酸の酸付加塩である。
好ましいカチオンは、アルカリ金属(好ましくはリチウム、ナトリウムおよびカリウム)のイオン、アルカリ土類金属(好ましくはカルシウムおよびマグネシウム)のイオン、ならびに遷移金属(好ましくはマンガン、銅、亜鉛および鉄)のイオン、さらにはアンモニウム、および1〜4個の水素原子がC1-C4-アルキル、ヒドロキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、ヒドロキシ-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、フェニルまたはベンジルで置換されている置換アンモニウム、好ましくはアンモニウム、メチルアンモニウム、イソプロピルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジイソプロピルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、ヘプチルアンモニウム、ドデシルアンモニウム、テトラデシルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、2-ヒドロキシエチルアンモニウム(オラミン塩)、2-(2-ヒドロキシエタ-1-オキシ)エタ-1-イルアンモニウム(ジグリコールアミン塩)、ジ(2-ヒドロキシエタ-1-イル)アンモニウム(ジオラミン塩)、トリス(2-ヒドロキシエチル)アンモニウム(トロラミン塩)、トリス(2-ヒドロキシプロピル)アンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリエチルアンモニウム、N,N,N-トリメチルエタノールアンモニウム(コリン塩)、さらにホスホニウムイオン、スルホニウムイオン(好ましくはトリメチルスルホニウムなどのトリ(C1-C4-アルキル)スルホニウム)およびスルホキソニウムイオン(好ましくはトリ(C1-C4-アルキル)スルホキソニウム)、ならびに最後にN,N-ビス-(3-アミノプロピル)メチルアミンおよびジエチレントリアミンなどの多塩基アミンの塩である。
有用な酸付加塩のアニオンは、主として塩化物イオン、臭化物イオン、フッ化物イオン、ヨウ化物イオン、硫酸水素イオン、メチル硫酸イオン、硫酸イオン、リン酸二水素イオン、リン酸水素イオン、硝酸イオン、重炭酸イオン、炭酸イオン、ヘキサフルオロケイ酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、安息香酸イオン、ならびにまたC1-C4-アルカン酸のアニオン(好ましくはギ酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオンおよび酪酸イオン)である。
カルボキシル基を有する活性化合物BおよびCは、本発明による組成物において、酸の形態で、上記の農業上好適な塩の形態で、あるいは農業上許容可能な誘導体の形態で、例えば、アミド(モノ-およびジ-C1-C6アルキルアミドまたはアリールアミドなど)として、エステルとして、例えばアリルエステル、プロパルギルエステル、C1-C10-アルキルエステル、アルコキシアルキルエステル、テフリル((テトラヒドロフラン-2-イル)メチル)エステルとして、およびまたチオエステルとして、例えばC1-C10-アルキルチオエステルとして用いることができる。好ましいモノ-およびジ-C1-C6-アルキルアミドは、メチルアミドおよびジメチルアミドである。好ましいアリールアミドは、例えば、アニリドおよび2-クロロアニリドである。好ましいアルキルエステルは、例えば、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、イソブチルエステル、ペンチルエステル、メキシル(1-メチルヘキシル)エステル、メプチル(1-メチルヘプチル)エステル、ヘプチルエステル、オクチルエステルまたはイソオクチル(2-エチルヘキシル)エステルである。好ましいC1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキルエステルは、直鎖または分岐鎖のC1-C4-アルコキシエチルエステル、例えば2-メトキシエチルエステル、2-エトキシエチルエステル、2-ブトキシエチル(ブトチル)エステル、2-ブトキシプロピルエステルまたは3-ブトキシプロピルエステルである。直鎖または分岐鎖のC1-C10-アルキルチオエステルの一例は、エチルチオエステルである。
ジカンバの場合、好適な塩としては、対イオンが農業上許容可能なカチオンである塩が挙げられる。例えば、ジカンバの好適な塩は、ジカンバナトリウム、ジカンバカリウム、ジカンバメチルアンモニウム、ジカンバジメチルアンモニウム、ジカンバイソプロピルアンモニウム、ジカンバジグリコールアミン、ジカンバオラミン、ジカンバジオラミン、ジカンバトロラミン、ジカンバ-N,N-ビス-(3-アミノプロピル)メチルアミンおよびジカンバジエチレントリアミンである。好適なエステルの例は、ジカンバメチルおよびジカンバブトチルである。
2,4-Dの好適な塩は、2,4-D-アンモニウム、2,4-D-ジメチルアンモニウム、2,4-D-ジエチルアンモニウム、2,4-D-ジエタノールアンモニウム(2,4-D-ジオラミン)、2,4-D-トリエタノールアンモニウム、2,4-D-イソプロピルアンモニウム、2,4-D-トリイソプロパノールアンモニウム、2,4-D-ヘプチルアンモニウム、2,4-D-ドデシルアンモニウム、2,4-D-テトラデシルアンモニウム、2,4-D-トリエチルアンモニウム、2,4-D-トリス(2-ヒドロキシプロピル)アンモニウム、2,4-D-トリス(イソプロピル)アンモニウム、2,4-D-トロラミン、2,4-D-リチウム、2,4-D-ナトリウムである。2,4-Dの好適なエステルの例は、2,4-D-ブトチル、2,4-D-2-ブトキシプロピル、2,4-D-3-ブトキシプロピル、2,4-D-ブチル、2,4-D-エチル、2,4-D-エチルヘキシル、2,4-D-イソブチル、2,4-D-イソオクチル、2,4-D-イソプロピル、2,4-D-メプチル、2,4-D-メチル、2,4-D-オクチル、2,4-D-ペンチル、2,4-D-プロピル、2,4-D-テフリルである。
2,4-DBの好適な塩は、例えば、2,4-DB-ナトリウム、2,4-DB-カリウムおよび2,4-DB-ジメチルアンモニウムである。2,4-DBの好適なエステルは、例えば、2,4-DB-ブチルおよび2,4-DB-イソオクチルである。
ジクロルプロップの好適な塩は、例えば、ジクロルプロップカリウムおよびジクロルプロップジメチルアンモニウムである。ジクロルプロップの好適なエステルの例は、ジクロルプロップブトチルおよびジクロルプロップイソオクチルである。
MCPAの好適な塩およびエステルとしては、MCPAブトチル、MCPAブチル、MCPAジメチルアンモニウム、MCPAジオラミン、MCPAエチル、MCPAチオエチル、MCPA2-エチルヘキシル、MCPAイソブチル、MCPAイソオクチル、MCPAイソプロピル、MCPAイソプロピルアンモニウム、MCPAメチル、MCPAオラミン、MCPAカリウム、MCPAナトリウムおよびMCPAトロラミンが挙げられる。
MCPBの好適な塩は、MCPBナトリウムである。MCPBの好適なエステルは、MCPBエチルである。
クロピラリドの好適な塩は、クロピラリドカリウム、クロピラリドオラミンおよびクロピラリドトリス-(2-ヒドロキシプロピル)アンモニウムである。クロピラリドの好適なエステルの例は、クロピラリドメチルである。
フルロキシピルの好適なエステルの例は、フルロキシピルメプチルおよびフルロキシピル-2-ブトキシ-1-メチルエチルであり、フルロキシピルメプチルが好ましい。
ピクロラムの好適な塩は、ピクロラムジメチルアンモニウム、ピクロラムカリウム、ピクロラムトリイソプロパノールアンモニウム、ピクロラムトリイソプロピルアンモニウムおよびピクロラムトロラミンである。ピクロラムの好適なエステルは、ピクロラムイソオクチルである。
トリクロピルの好適な塩は、トリクロピルトリエチルアンモニウムである。トリクロピルの好適なエステルは、例えば、トリクロピルエチルおよびトリクロピルブトチルである。
クロランベンの好適な塩およびエステルとしては、クロランベンアンモニウム、クロランベンジオラミン、クロランベンメチル、クロランベンメチルアンモニウムおよびクロランベンナトリウムが挙げられる。2,3,6-TBAの好適な塩およびエステルとしては、2,3,6-TBA-ジメチルアンモニウム、2,3,6-TBA-リチウム、2,3,6-TBA-カリウムおよび2,3,6-TBA-ナトリウムが挙げられる。
アミノピラリドの好適な塩およびエステルとしては、アミノピラリドカリウムおよびアミノピラリド-トリス(2-ヒドロキシプロピル)アンモニウムが挙げられる。
グリホサートの好適な塩は、例えば、グリホサートアンモニウム、グリホサートジアンモニウム、グリホサートジメチルアンモニウム、グリホサートイソプロピルアンモニウム、グリホサートカリウム、グリホサートナトリウム、グリホサートトリトリメシウムならびにエタノールアミン塩およびジエタノールアミン塩、好ましくはグリホサートジアンモニウム、グリホサートイソプロピルアンモニウムおよびグリホサートトリトリメシウム(スルホサート)である。
グルホシネートの好適な塩は、例えば、グルホシネートアンモニウムである。
グルホシネート-Pの好適な塩は、例えば、グルホシネート-Pアンモニウムである。
ブロモキシニルの好適な塩およびエステルは、例えば、ブロモキシニルブチレート、ブロモキシニルヘプタノエート、ブロモキシニルオクタノエート、ブロモキシニルカリウムおよびブロモキシニルナトリウムである。
イオキシニルの好適な塩およびエステルは、例えば、イオキシニルオクタノエート、イオキシニルカリウムおよびイオキシニルナトリウムである。
メコプロップの好適な塩およびエステルとしては、メコプロップブトチル、メコプロップジメチルアンモニウム、メコプロップジオラミン、メコプロップエタジル、メコプロップ-2-エチルヘキシル、メコプロップイソオクチル、メコプロップメチル、メコプロップカリウム、メコプロップナトリウムおよびメコプロップトロラミンが挙げられる。
メコプロップ-Pの好適な塩は、例えば、メコプロップ-Pブトチル、メコプロップ-Pジメチルアンモニウム、メコプロップ-P-2-エチルヘキシル、メコプロップ-Pイソブチル、メコプロップ-Pカリウムおよびメコプロップ-Pナトリウムである。
ジフルフェンゾピルの好適な塩は、例えば、ジフルフェンゾピルナトリウムである。
ナプタラムの好適な塩は、例えば、ナプタラムナトリウムである。
アミノシクロピラクロールの好適な塩およびエステルは、例えば、アミノシクロピラクロールジメチルアンモニウム、アミノシクロピラクロールメチル、アミノシクロピラクロールトリイソプロパノールアンモニウム、アミノシクロピラクロールナトリウムおよびアミノシクロピラクロールカリウムである。
キンクロラックの好適な塩は、例えば、キンクロラックジメチルアンモニウムである。
キンメラックの好適な塩は、例えば、キンクロラックジメチルアンモニウムである。
イマザモックスの好適な塩は、例えば、イマザモックスアンモニウムである。
イマザピックの好適な塩は、例えば、イマザピックアンモニウムおよびイマザピックイソプロピルアンモニウムである。
イマザピルの好適な塩は、例えば、イマザピルアンモニウムおよびイマザピルイソプロピルアンモニウムである。
イマザキンの好適な塩は、例えば、イマザキンアンモニウムである。
イマゼタピルの好適な塩は、例えば、イマゼタピルアンモニウムおよびイマゼタピルイソプロピルアンモニウムである。
トプラメゾンの好適な塩は、例えば、トプラメゾンナトリウムである。
本発明の好ましい実施形態によれば、組成物は、除草活性化合物Bまたは成分Bとして、少なくとも1種の、好ましくは正確に1種の除草剤Bを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、除草活性化合物Bまたは成分Bとして、少なくとも2種、好ましくは正確に2種の互いに異なる除草剤Bを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、除草活性化合物Bまたは成分Bとして、少なくとも3種、好ましくは正確に3種の互いに異なる除草剤Bを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、薬害軽減成分Cとして、少なくとも1種の、好ましくは正確に1種の薬害軽減剤Cを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、成分Bとして、少なくとも1種の、好ましくは正確に1種の除草剤Bおよび、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の、薬害軽減剤Cを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、成分Bとして、好ましくは正確に2種の互いに異なる除草剤Bおよび、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の、薬害軽減剤Cを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、成分Bとして、少なくとも3種、少なくとも正確に3種の互いに異なる除草剤Bおよび、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の、薬害軽減剤Cを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、成分Aとして、少なくとも1種の、好ましくは正確に1種の式I、好ましくは I.1、I.2またはI.3の化合物、特に好ましくは化合物I.a、および成分Bとして、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の、除草剤Bを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、成分Aとして、少なくとも1種の、好ましくは正確に1種の式I、好ましくは I.1、I.2またはI.3の化合物、特に好ましくは化合物I.a、および成分Bとして、少なくとも2種、好ましくは正確に2種の、互いに異なる除草剤Bを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、成分Aとして、少なくとも1種の、好ましくは正確に1種の式I、好ましくは I.1、I.2またはI.3の化合物、特に好ましくは化合物I.a、および成分Bとして、少なくとも3種、少なくとも正確に3種の互いに異なる除草剤Bを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、活性化合物として、少なくとも1種の、好ましくは正確に1種の式I、好ましくは I.1、I.2またはI.3の化合物、特に好ましくは化合物I.a、および少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草剤Bを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、活性成分として、少なくとも1種の、好ましくは正確に1種の式I、好ましくは I.1、I.2またはI.3の化合物、特に好ましくは化合物I.a、および少なくとも2種、好ましくは正確に2種の、互いに異なる除草剤Bを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、活性成分として、少なくとも1種の、好ましくは正確に1種の式I、好ましくは I.1、I.2またはI.3の化合物、特に好ましくは化合物I.a、および少なくとも3種、好ましくは正確に3種の、互いに異なる除草剤Bを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、活性化合物として、少なくとも1種の、好ましくは正確に1種の式I、好ましくは I.1、I.2またはI.3の化合物、特に好ましくは化合物I.a、および少なくとも1種、好ましくは正確に1種の薬害軽減剤Cを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、活性化合物として、少なくとも1種の、好ましくは正確に1種の式I、好ましくは I.1、I.2またはI.3の化合物、特に好ましくは化合物I.a、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草剤B、および少なくとも1種、好ましくは正確に1種の薬害軽減剤Cを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、活性化合物として、少なくとも1種の、好ましくは正確に1種の式I、好ましくは I.1、I.2またはI.3の化合物、特に好ましくは化合物I.a、少なくとも2種、好ましくは正確に2種の互いに異なる除草剤B、および少なくとも1種、好ましくは正確に1種の薬害軽減剤Cを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、活性化合物として、少なくとも1種の、好ましくは正確に1種の式I、好ましくは I.1、I.2またはI.3の化合物、特に好ましくは化合物I.a、少なくとも3種、少なくとも正確に3種の互いに異なる除草剤B、および少なくとも1種、好ましくは正確に1種の薬害軽減剤Cを含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、群b1)からの、特にはクロジナホップ-プロパルギル、シクロキシジム、シハロホップ-ブチル、フェノキサプロップ-P-エチル、ピノキサデン、プロホキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム、エスプロカルブ、プロスルホカルブ、チオベンカルブおよびトリアレートからなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、群b2)からの、特にはベンスルフロン-メチル、ビスピリバック-ナトリウム、シクロスルファムロン、ジクロスラム、フルメツラム、フルピルスルフロン-メチル-ナトリウム、ホラムスルフロン、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン-メチル-ナトリウム、メソスルフロン、メタゾスルフロン、ニコスルフロン、ペノキスラム、プロポキシカルバゾン-ナトリウム、ピラゾスルフロン-エチル、ピロキスラム、リムスルフロン、スルホスルフロン、チエンカルバゾン-メチルおよびトリフルスルフロンからなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、群b3)からの、特にはアメトリン、アトラジン、ジウロン、フルメツロン、ヘキサジノン、イソプロツロン、リヌロン、メトリブジン、パラコート、パラコート-ジクロリド、プロパニル、テルブトリンおよびテルブチラジンからなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、群b4)からの、特にはフルミオキサジン、オキシフルオルフェン、サフルフェナシル、スルフェントラゾン、エチル [3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)フェノキシ]-2-ピリジルオキシ]アセテート (CAS 353292-31-6; S-3100) 、3-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(プロパ-2-イニル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル]-1,5-ジメチル-6-チオキソ-[1,3,5]トリアジナン-2,4-ジオン、1,5-ジメチル-6-チオキソ-3-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-(プロパ-2-イニル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-6-イル)-1,3,5-トリアジナン-2,4-ジオン、2-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロパ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-イソインドール-1,3-ジオンおよび1-メチル-6-トリフルオロメチル-3-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロパ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-1H-ピリミジン-2,4-ジオンからなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、群b5)からの、特にはクロマゾン、ジフルフェニカン、フルロクロリドン、イソキサフルトール、メソトリオン、ピコリナフェン、スルコトリオン、テフリルトリオン、テンボトリオン、トプラメゾン、ビシクロピロン、アミトロールおよびフルメツロンからなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、群b6)からの、特にはグリホサート、グリホサート-イソプロピルアンモニウムおよびグリホサート-トリメシウム(スルホサート)からなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、群b7)からの、特にはグルホシネート、グルホシネート-Pおよびグルホシネート-アンモニウムからなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、群b9)からの、特にはペンジメタリンおよびトリフルラリンからなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、群b10)からの、特にはアセトクロール、カフェンストロール、ジメテナミド-P、フェントラザミド、フルフェナセット、メフェナセット、メタザクロール、メトラクロール、S-メトラクロール、フェノキサスルホンおよびピロキサスルホンからなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む。同様に、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、群b10)からの、特には上に定義した式II.1、II.2、II.3、II.4、II.5、II.6、II.7、II.8およびII.9のイソキサゾリン化合物からなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む組成物も好ましい。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、群b11)からの、特にはイソキサベンからなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む。同様に、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、群b11)からの、特には上に定義した式IIIのピペラジン化合物からなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む組成物も好ましい。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、群b13)からの、特には2,4-Dおよびその塩およびエステル、アミノピラリドおよびアミノピラリド-トリス(2-ヒドロキシプロピル)アンモニウム等のその塩およびそのエステル、クロピラリドおよびその塩およびエステル、ジカンバおよびその塩およびエステル、フルロキシピル-メプチル、キンクロラック、キンメラックおよびアミノシクロピラクロールおよびその塩およびエステルからなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、群b14)からの、特にはジフルフェンゾピルおよびジフルフェンゾピル-ナトリウムからなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、群 b15)からの、特にはジムロン (= ダイムロン)、インダノファン、インダジフラム、オキサジクロメホンおよびトリアジフラムからなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、式Iの化合物、特にI.1、I.2およびI.3からなる群からの活性化合物、特に化合物I.aに加えて、薬害軽減剤C、特にベノキサコール、クロキントセット、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン (MON4660、CAS 71526-07-3)および2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン (R-29148、CAS 52836-31-4)からなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物を含む。
さらに好ましい実施形態は、上述した2成分組成物、および薬害軽減剤C、特にベノキサコール、クロキントセット、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン (MON4660、CAS 71526-07-3)および2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン (R-29148、CAS 52836-31-4)からなる群から選択される、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草活性化合物をさらに含む3成分組成物に関する。
以下、用語「2成分組成物」には、1種以上の、例えば1、2または3種の、式Iの活性化合物、および1種以上の、例えば1、2または3種の除草剤Bまたは1種以上の薬害軽減剤を含む組成物が含まれる。したがって、用語「3成分組成物」には、1種以上の、例えば1、2または3種の式Iの活性化合物、1種以上の、例えば1、2または3種の除草剤Bおよび1種以上の、例えば1、2または3種の薬害軽減剤Cを含む組成物が含まれる。
成分Aとしての少なくとも1種の式Iの化合物と、少なくとも1種の除草剤Bとを含む2成分組成物においては、活性化合物の重量比A:Bは、一般的に、1:1000〜1000:1の範囲内、好ましくは1:500〜500:1の範囲内、特に1:250〜250:1の範囲内、特に好ましくは1:75〜75:1の範囲内にある。
成分Aとしての少なくとも1種の式Iの化合物と少なくとも1種の薬害軽減剤Cとを含む2成分組成物においては、活性化合物の重量比A:Cは、一般的に、1:1000〜1000:1の範囲内、好ましくは1:500〜500:1の範囲内、特に1:250〜250:1の範囲内、特に好ましくは1:75〜75:1の範囲内にある。
成分Aとしての少なくとも1種の式Iの化合物と、少なくとも1種の除草剤Bおよび少なくとも1種の薬害軽減剤Cの両方を含む3成分組成物においては、成分A:Bの相対重量割合は、一般的に1:1000〜1000:1の範囲内、好ましくは1:500〜500:1の範囲内、特に1:250〜250:1の範囲内、特に好ましくは1:75〜75:1の範囲内にあり;成分A:Cの重量比は、一般的に1:1000〜1000:1の範囲内、好ましくは1:500〜500:1の範囲内、特に1:250〜250:1の範囲内、特に好ましくは1:75〜75:1の範囲内にあり;成分B:Cの重量比は、一般的に1:1000〜1000:1の範囲内、好ましくは1:500〜500:1の範囲内、特に1:250〜250:1の範囲内、特に好ましくは1:75〜75:1の範囲内にある。成分A + Bの、成分Cに対する重量比は、好ましくは1:500〜500:1の範囲内、特に1:250〜250:1の範囲内、特に好ましくは1:75〜75:1の範囲内にある。
特に好ましい除草剤Bは、上記に定義される除草剤Bであり;特に以下の表Bに挙げられる除草剤B.1〜B.187である。
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
本発明の組成物を構成する成分Cとして特に好ましい薬害軽減剤 Cは、上に定義した薬害軽減剤 C、特には以下の表Cにまとめた薬害軽減剤 C.1 - C.17である。
Figure 2015523340
後述の好ましい混合物中の個々の成分の重量比は、上に示した範囲内、特には好ましい範囲内にある。
定義した通りの式Iの化合物及び表1のそれぞれの列に定義した通りの物質を含む後述する組成物が特に好ましく;唯一の除草活性化合物として定義した通りの式Iの化合物及び表1のそれぞれの列に定義した通りの物質を含む後述する組成物が特に好ましく;唯一の活性化合物として定義した通りの式Iの化合物及び表1のそれぞれの列に定義した通りの物質を含む後述する組成物がもっとも好ましい。
化合物I.aおよび表1のそれぞれの列に定義した通りの物質を含む組成物1.1〜1.3383が特に好ましい。
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
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Figure 2015523340
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Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
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Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
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各単独の組成物の具体的な番号は以下のように把握される:
組成物1.777は、例えば化合物I.a、ホラムスルフロン (B.29)およびシプロスルファミド (C.4)を含む (表1、項1.777; ならびに表B、項B.29および表C、項C.4参照)。
組成物2.777は、例えば化合物I.a (以下の組成物2.1〜2.3383の定義を参照)、ホラムスルフロン (B.29)およびシプロスルファミド (C.4)を含む(表1、項1.777; ならびに表B、項B.29および表C、項C.4参照)。
組成物7.777は、例えばイマザピル (B.35) (以下の組成物7.1〜7.3383の定義を参照)、および化合物I.a、ホラムスルフロン (B.29)およびシプロスルファミド (C.4)を含む (表1、項1.777; ならびに表B、項B.29および表C、項C.4参照)。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、活性化合物Aとして化合物I.aを含むという点においてのみ異なる組成物2.1.〜2.3383である。
またとりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.2を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物3.1.〜3.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.8を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物4.1.〜4.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.30を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物5.1.〜5.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.32を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物6.1.〜6.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.35を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物7.1.〜7.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.38を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物8.1.〜8.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.40を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物9.1.〜9.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.51を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物10.1.〜10.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.55を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物11.1.〜11.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.56を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物12.1.〜12.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.64を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物13.1.〜13.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.66を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物14.1.〜14.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.67を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物15.1.〜15.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.68を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物16.1.〜16.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.69を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物17.1.〜17.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.73を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物18.1.〜18.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.76を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物19.1.〜19.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.81を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物20.1.〜20.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.82を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物21.1.〜21.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.85を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物22.1.〜22.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.88を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物23.1.〜23.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.89を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物24.1.〜24.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.92を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物25.1.〜25.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.93を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物26.1.〜26.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.96を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物27.1.〜27.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.97を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物28.1.〜28.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.100を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物29.1.〜29.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.100およびB.67を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物30.1.〜30.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.100およびB.76を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物31.1.〜31.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.100およびB.82を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物32.1.〜32.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.101を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物33.1.〜33.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.101およびB.67を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物34.1.〜34.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.101およびB.7を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物35.1.〜35.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.101およびB.82を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物36.1.〜36.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.103を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物37.1.〜37.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.104を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物38.1.〜38.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB. 104およびB.67を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物39.1.〜39.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB. 104およびB.76を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物40.1.〜40.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB. 104およびB.82を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物41.1.〜41.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.106を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物42.1.〜42.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.107を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物43.1.〜43.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.107およびB.67を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物44.1.〜44.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.107およびB.76を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物45.1.〜45.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.107およびB.82を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物46.1.〜46.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.112を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物47.1.〜47.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.112およびB.67を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物48.1.〜48.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.112およびB.92を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物49.1.〜49.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.112およびB.100を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物50.1.〜50.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.112およびB.124を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物51.1.〜51.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.112およびB.101を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物52.1.〜52.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.112およびB.104を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物53.1.〜53.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.112およびB.107を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物54.1.〜54.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.118を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物55.1.〜55.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.122を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物56.1.〜56.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.124を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物57.1.〜57.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.127を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物58.1.〜58.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.128を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物59.1.〜59.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.129を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物60.1.〜60.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.131を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物61.1.〜61.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.133を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物62.1.〜62.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物11.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.134を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物63.1.〜63.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.139を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物64.1.〜64.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.146を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物65.1.〜65.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.149を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物66.1.〜66.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.162を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物67.1.〜67.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.165を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物68.1.〜68.3383である。
また、とりわけ好ましいのは、対応する組成物1.1〜1.3383と、さらなる除草剤BとしてB.176を付加的に含むという点においてのみ異なる組成物69.1.〜69.3383である。
以下に、式Iの化合物を例によって説明するが、本発明の主題を示される実施例に限定するものではない。
I. 合成実施例
出発原料を適切に改変し、以下の合成実施例に記載される手順を用いて、さらなる化合物Iを得た。このようにして得られた化合物を、物性データと一緒に、後にある表に列挙する。
以下に示される生成物は、その融点を決定することによって、NMR分光法またはHPLC-MS分光分析によって決定されるその質量([m/z])によって、特徴付けした。
HPLC MS=質量分光分析と連結された高性能液体クロマトグラフィー;
HPLCカラム:RP-18カラム(Merck KgaA(独国)製Chromolith Speed ROD)、50×4.6mm;移動相:アセトニトリル+0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)/水+0.1%TFA、40℃で5:95→100:0/5分の勾配を使用、流量1.8ml/min。
MS:四極子エレクトロスプレーイオン化、80V(ポジティブモード)。
DBU:1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン
EtOAc:酢酸エチルエステル
実施例1:[7-(6-クロロ-4-メチル-3-ピリジル)-6,6-ジオキソ-5H-チオピラノ[4,3-b]ピリジン-8-イル]2,2-ジメチルプロパノエート(以下の表I中の化合物I-14を参照)の調製
ステップ1:5-(ブロモメチル)-2-クロロ-4-メチル-ピリジン
Figure 2015523340
(6-クロロ-4-メチル-3-ピリジル)メタノール(2.5g、16mmol)の無水ジクロロメタン(100mL)中溶液に、PBr3(6.38g、24mmol)を0℃で滴加した。0℃で1時間撹拌した後、水を0℃において滴加することにより反応を注意深くクエンチした。次いで、100mLのジクロロメタンを加え、有機層を、水で2回、飽和NaHCO3溶液で2回、さらに飽和NaCl溶液で1回洗浄した。Na2SO4で乾燥し、濃縮して生成物(2.67g、76.7%、MS+1=220)を得た。
1H NMR(CDCl3400MHz):d 8.27(s、1H)、7.18(s、1H)、4.45(s、2H)、2.42(s、3H)。
ステップ2:S-[(6-クロロ-4-メチル-3-ピリジル)メチル]エタンチオエート
Figure 2015523340
5-(ブロモメチル)-2-クロロ-4-メチル-ピリジン(2.23g、10.2mmol)のアセトン(50mL)中溶液に、チオ酢酸カリウム(1.74g、15.3mmol)を加えた。混合物を室温で2.5時間撹拌した。次いで、溶媒を蒸発させて残渣をカラムで精製し、生成物を得た(2.1g、95.8%、MS+1=216)。
1H NMR(CDCl3400MHz):d 8.26(s、1H)、7.13(s、1H)、4.08(s、2H)、2.35(s、3H)、2.31(s、3H)。
ステップ3:メチル3-[(6-クロロ-4-メチル-3-ピリジル)メチルスルファニルメチル]ピリジン-2-カルボキシレート
Figure 2015523340
S-[(6-クロロ-4-メチル-3-ピリジル)メチル]エタンチオエート(1.67g、7.8mmol)のメタノール(50mL)中溶液に、K2CO3(2.14g、15.5mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、メチル-(3-ブロモメチル)ピリジン-2-カルボキシレート(1.78g、7.8mmol)を加え、これを室温で2.5時間撹拌した。混合物を濃縮し、粗生成物を得た(2.87g、粗製、MS+1=322)。
ステップ4:メチル3-[(6-クロロ-4-メチル-3-ピリジル)メチルスルホニルメチル]ピリジン-2-カルボキシレート
Figure 2015523340
メチル3-[(6-クロロ-4-メチル-3-ピリジル)メチルスルファニルメチル]ピリジン-2-カルボキシレート(2.87g、8.9mmol)の無水ジクロロメタン(100mL)中溶液に、m-クロロ過安息香酸(3.85g、17.8mmol)を室温で加えた。室温で3時間撹拌した後、NaHCO3溶液中のNa2S2O3により反応をクエンチした。次いで、ジクロロメタン(100mL)を加え、有機層を、飽和NaHCO3溶液で2回、さらに飽和NaCl溶液で1回洗浄した。Na2SO4で乾燥し、濃縮して生成物を得た(2.67g、84.4%、MS+1=355)。
1H NMR(CDCl3400MHz):d 8.80(d、J=4.4 Hz、1H)、8.23(s、1H)、7.79(d、1H、J=7.6 Hz)、7.57(dd、J1=4.8 Hz、J2=8 Hz、1H)、7.23(s、1H)、4.96(s、2H)、4.33(s、2H)、4.04(s、3H)、2.38(s、3H)。
ステップ5:7-(6-クロロ-4-メチル-3-ピリジル)-6,6-ジオキソ-5H-チオピラノ[4,3-b]ピリジン-8-オール
Figure 2015523340
メチル3-[(6-クロロ-4-メチル-3-ピリジル)メチルスルホニルメチル]ピリジン-2-カルボキシレート(1.98g、5.6mmol)のアセトニトリル(50mL)中溶液に、DBU(1.27g、8.4mmol)を加え、60℃で一晩撹拌した。次いで、溶媒を蒸発させて残渣に水を加えた。水相をpH2に酸性化して、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濃縮して粗生成物を与え、これをEtOAcを用いた再結晶化により精製して生成物(1.5g、83.7%、MS+1=322)を得た。
1H NMR(CDCl3400MHz):d 8.98 (brs、1H)、8.67(d、J=4.8 Hz、1H)、8.40(s、1H)、7.79(d、J=8 Hz、1H)、7.53(dd、J1=4.8 Hz、J2=7.6 Hz、1H)、7.32(s、1H)、4.60~4.70(m、2H)、2.39(s、3H)。
ステップ6:[7-(6-クロロ-4-メチル-3-ピリジル)-6,6-ジオキソ-5H-チオピラノ[4,3-b]ピリジン-8-イル]2,2-ジメチルプロパノエート(=以下の表I中の化合物I-14)
Figure 2015523340
無水トルエン(30mL)中の7-(6-クロロ-4-メチル-3-ピリジル)-6,6-ジオキソ-5H-チオピラノ[4,3-b]ピリジン-8-オール(840mg、2.6mmol)に、ピバロイルクロリド(624mg、5.2mmol)とピリジン(824mg、10.4mmol)を加えた。混合物を90℃で2時間撹拌した。次いで、溶媒を蒸発させて粗生成物を与え、これをカラム(ジクロロメタン:メタノール = 100:1)で精製して生成物(1.1g、100%)を得た。
実施例2:[7-(6-クロロ-4-メチル-3-ピリジル)-5,5-ジメチル-6,6-ジオキソチオピラノ[4,3-b]ピリジン-8-イル]2,2-ジメチルプロパノエート(以下の表I中の化合物I-15を参照)の調製
Figure 2015523340
[7-(6-クロロ-4-メチル-3-ピリジル)-6,6-ジオキソ-5H-チオピラノ[4,3-b]ピリジン-8-イル]2,2-ジメチルプロパノエート(897mg、2.2mmol)のジメチルホルムアミド(30mL)中溶液に、Cs2CO3(2.16g、6.62mmol)を加えた。これを室温で30分間撹拌し、次いでMeI(1.25g、8.8mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。H2O(150mL)を加え、この混合物をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濃縮して粗生成物を与え、これをカラム(ジクロロメタン:メタノール=100:1)で精製して生成物(960mg、100%)を与えた。
実施例3:7-(6-クロロ-4-メチル-3-ピリジル)-5,5-ジメチル-6,6-ジオキソ-チオピラノ[4,3-b]ピリジン-8-オール(以下の表I中の化合物I-13を参照)の調製
Figure 2015523340
テトラヒドロフラン(8mL)中の[7-(6-クロロ-4-メチル-3-ピリジル)-5,5-ジメチル-6,6-ジオキソ-チオピラノ[4,3-b]ピリジン-8-イル]2,2-ジメチルプロパノエート(810mg、1.9mmol)とH2O(4mL)との混合物に、LiOH(313mg、7.5mmol)を加え、60℃で一晩撹拌した。次いで、水を加え、さらに混合物をpH2に酸性化した。これをEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濃縮して粗生成物を与え、これを予備的HPLCにより精製して生成物(390mg、59.7%)を与えた。
1H NMR(CDCl3400MHz):d 8.60(d、1H、J=4.0 Hz)、8.35(s、1H)、7.89(d、1H、J=8 Hz)、7.54(dd、J1=4.8 Hz、J2=8 Hz、1H)、7.32(s、1H)、2.39(s、3H)、1.83(s、6H)。
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
Figure 2015523340
II. 使用実施例
式Iの化合物の除草活性を以下の温室実験により実証した。
使用した栽培容器は、約3.0%の腐食質を基質として含むローム質砂が入ったプラスチック製フラワーポットであった。試験植物の種子を、各種毎に別々に播種した。
出芽前処理については、水に懸濁または乳化させた活性成分を、播種後、微細分散ノズルを用いて直接施用した。発芽および生長を促進するため容器に静かに水を注ぎ、その後植物が根付くまで透明なプラスチック製フードで覆った。このカバーは、活性成分によって損なわれない限り、試験植物の均一な発芽をもたらした。
出芽後処理については、まず試験植物を、当該植物の草性に応じて3〜15cmの草丈になるまで生長させ、そうして初めて水に懸濁または乳化されている活性成分で処理した。この目的のため、試験植物は、同じ容器内で直接播種して生長させるか、あるいは最初は実生として別々に生長させ、処理の数日前に試験容器に移植した。
試験種に応じて、上記の植物は、10〜25℃または20〜35℃に保たれた。試験期間は2〜4週間に及んだ。この期間中、植物を世話し、そして個々の処理に対するそれらの応答を評価した。
評価は、0〜100の尺度を用いて行った。「100」は、植物が発芽しないか、または少なくともその空中部分が完全に破壊されたことを意味し、「0」は、損傷がないか、または正常に生長したことを意味する。「良好な除草活性」は少なくとも70の値で与えられ、「極めて良好な除草活性」は少なくとも85の値で与えられる。
この温室実験に用いた植物は、以下の種に属するものであった:
Figure 2015523340
0.125kg/haの施用量で、出芽後法により施用された化合物I-8は、ABUTHに対して非常に良好な除草活性を示した。
0.125kg/haの施用量で、出芽後法により施用された化合物I-2、I-4、I-5、I-6、I-7およびI-8は、AMAREに対して非常に良好な除草活性を示し、化合物I.3は、AMAREに対して優れた除草活性を示した。
0.125kg/haの施用量で、出芽後法により施用された化合物I-5は、AVEFAに対して非常に良好な除草活性を示した。
0.125kg/haの施用量で、出芽後法により施用された化合物I-2、I.3、I-4、I-5、I-6およびI-7は、CHEALに対して非常に良好な除草活性を示した。
0.125kg/haの施用量で、出芽後法により施用された化合物I-6およびI-8は、IPOHEに対して非常に良好な除草活性を示した。
0.125kg/haの施用量で、出芽後法により施用された化合物I-2、I.3、I-4およびI-7は、SETVIに対して非常に良好な除草活性を示した。

Claims (15)

  1. 式I:
    Figure 2015523340

    (式中、
    Rは、ヒドロキシまたはO-RAであり、ここでRAは、C1-C8-アルキル、C2-C8-アルケニル、C2-C8-アルキニル、アリール-C1-C4-アルキル、C1-C8-アルキルカルボニル、C1-C8-アルコキシカルボニル、C1-C8-アルキルチオカルボニルまたはC1-C8-アルキルスルホニルであり、ここでアリール部分は置換されていないかまたは1〜5個のRaで置換されており、各Raは、独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C8-アルキル、C1-C8-ハロアルキル、C1-C8-アルコキシまたはC1-C8-ハロアルコキシであり;
    R1は、シアノ、ハロゲン、ニトロ、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C6-ハロアルキル、Z-C1-C6-アルコキシ、Z-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ、Z-C1-C4-アルキルチオ、Z-C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキルチオ、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニルオキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルコキシ、S(O)nRb、Z-フェノキシまたはZ-ヘテロシクリルオキシであり、ここでヘテロシクリルは、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式飽和、部分不飽和または芳香族複素環であり、ここで環式基は、置換されていないかまたは部分的にもしくは完全にRcで置換されており;
    Zは、独立して、共有結合またはC1-C4-アルキレンであり;
    nは、独立して、0、1または2であり;
    Rbは、独立して、C1-C8-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-ハロアルキニルまたはC1-C6-ハロアルキルであり;
    Rcは、独立して、Z-CN、Z-OH、Z-NO2、Z-ハロゲン、オキソ(=O)、=N-Rd、C1-C8-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C2-C8-アルケニル、C2-C8-アルキニル、Z-C1-C8-アルコキシ、Z-C1-C8-ハロアルコキシ、Z-C3-C10-シクロアルキル、O-Z-C3-C10-シクロアルキル、Z-C(=O)-Rd、NRiRii、Z-(トリ-C1-C4-アルキル)シリル、Z-フェニルまたはS(O)nRbであり;あるいは2個の基Rcは、一緒になって、3〜6個の環員を有しさらに炭素原子に加えてO、NおよびSからなる群から選択されるヘテロ原子を含んでいてよくかつ置換されていなくてよいかまたはさらなる基Rcで置換されていてもよい環を形成してよく;
    Rdは、独立して、水素、OH、C1-C8-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、Z-C3-C6-シクロアルキル、C2-C8-アルケニル、Z-C5-C6-シクロアルケニル、C2-C8-アルキニル、Z-C1-C6-アルコキシ、Z-C1-C4-ハロアルコキシ、Z-C3-C8-アルケニルオキシ、Z-C3-C8-アルキニルオキシ、NRiRii、C1-C6-アルキルスルホニル、Z-(トリ-C1-C4-アルキル)シリル、Z-フェニル、Z-フェノキシ、Z-フェニルアミノまたはO、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式複素環であり、ここで環式基は、置換されていないかまたは1、2、3もしくは4個の基Rcで置換されており;
    Ri、Riiは、互いに独立して、水素、C1-C8-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C8-アルケニル、C3-C8-アルキニル、Z-C3-C6-シクロアルキル、Z-C1-C8-アルコキシ、Z-C1-C8-ハロアルコキシ、Z-C(=O)-Rd、Z-フェニル、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含みかつZを介して結合している3〜7員の単環式または9もしくは10員の二環式飽和、不飽和または芳香族複素環であり;
    RiとRiiは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式複素環を形成してもよく;
    Aは、NまたはC-R2であり;
    R2、R3は、互いに独立して、水素、Z-ハロゲン、Z-CN、Z-OH、Z-NO2、C1-C8-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C2-C8-アルケニル、C2-C8-アルキニル、C2-C8-ハロアルケニル、C2-C8-ハロアルキニル、Z-C1-C8-アルコキシ、Z-C1-C8-ハロアルコキシ、Z-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ、Z-C1-C4-アルキルチオ、Z-C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキルチオ、Z-C1-C6-ハロアルキルチオ、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニルオキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルコキシ、Z-C3-C10-シクロアルキル、O-Z-C3-C10-シクロアルキル、Z-C(=O)-Rd、NRiRii、Z-NRiSO2Rii、Z-(トリ-C1-C4-アルキル)シリル、S(O)nRb、Z-フェニル、Z1-フェニル、Z-ヘテロシクリルまたはZ1-ヘテロシクリルであり、ここでヘテロシクリルは、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式飽和、部分不飽和または芳香族複素環であり、ここで環式基は置換されていないか、または部分的にもしくは完全にRcで置換されており;
    R2は、隣接する炭素原子に結合している基と一緒になって、炭素原子に加えてO、NおよびSからなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含んでいてよく、かつさらなる基Rcで置換されていてよい5〜10員の飽和または部分不飽和もしくは完全不飽和の単環式環または二環式環を形成してもよく;
    Z1は、独立して、共有結合、C1-C4-アルキレンオキシ、C1-C4-オキシアルキレンまたはC1-C4-アルキレンオキシ-C1-C4-アルキレンであり;
    R4、R5、R6は、互いに独立して、水素、ハロゲンまたはC1-C4-アルキルであり;
    Rx、Ryは、互いに独立して、水素、C1-C5-アルキル、C2-C5-アルケニル、C2-C5-アルキニル、C1-C5-ハロアルキル、C1-C2-アルコキシ-C1-C2-アルキルまたはハロゲンであり;あるいはRxとRyは、一緒になってC2-C5-アルキレン鎖またはC2-C5-アルケニレン鎖であり、それらが結合している炭素原子と一緒になって3、4、5または6員の飽和、部分不飽和または完全不飽和の単環式環を形成し、ここでC2-C5-アルキレン鎖またはC2-C5-アルケニレン鎖中の1個または2個の任意のCH2基またはCH基は、OまたはSから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子で置換されていてよく;
    ここで、基R1、R2およびR3ならびにそれらの置換基において、炭素鎖および/または環式基は基Rcで部分的にまたは完全に置換されていてよい)
    で表される置換ピリジン化合物、またはその農業上好適な塩もしくはN-オキシド。
  2. AがCR2である、請求項1に記載の化合物。
  3. R2が、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む場合により置換された5または6員の飽和、部分不飽和または芳香族複素環である、請求項2に記載の化合物。
  4. R2が、イソキサゾリン、テトラゾロン、1,2-ジヒドロテトラゾロン、1,4-ジヒドロテトラゾロン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、イソオキサゾール、ピラゾール、チアゾール、オキサゾール、フリル、ピリジンおよびピラジンからなる群から選択される複素環であり、該複素環が場合によりRc(ここでRcは、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルチオ-C1-C4-アルキル、ハロゲンおよびオキソからなる群から選択される)で置換されている、請求項3に記載の化合物。
  5. R2が、式:
    Figure 2015523340

    (式中、#は、それを介して基R2が結合している結合を示し、また
    RP2は、HまたはFであり;
    RP3は、H、F、ClまたはOCH3であり;さらに
    RP4は、H、F、Cl、CH3、CF3、OCH3、OCH2OCH3またはOCH2CH2OCH3である)
    で表される基である、請求項2に記載の化合物。
  6. R2が、C1-C6-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルコキシ-C1-C4-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C4-アルコキシ、C2-C4-ハロアルコキシ、C3-C6-アルケニルオキシ、C3-C6-アルキニルオキシ、C3-C6-ハロアルケニルオキシ、C3-C6-ハロアルキニルオキシ、C1-C4-アルコキシカルボニル、S(O)2-C1-C8-アルキル、S(O)2-C1-C8-ハロアルキルおよびN-(C1-C4-アルキル)アミノ-N-スルホニル-C1-C4-アルキルからなる群から選択される脂肪族基である、請求項2に記載の化合物。
  7. R1が、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオまたはC1-C4-アルキルスルホニルであり;また
    R3が、H、ハロゲン、CN、NO2、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオまたはC1-C4-アルキルスルホニルである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. R2が、R1またはR3と一緒になって、O、NおよびSからなる群から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5〜10員の単環式または二環式飽和、部分不飽和または完全不飽和環を形成し、該環が場合によりRbで置換されている、請求項2に記載の化合物。
  9. 基R1、R2およびR3が一緒になって、以下:
    R1 = Cl、R2 = H、R3= Cl;
    R1 = Cl、R2 = H、R3= CF3
    R1 = Cl、R2 = H、R3= SO2CH3
    R1 = Cl、R2 = H、R3= OCH3
    R1 = Cl、R2 = H、R3= CH3
    R1 = CH3、R2 = H、R3 = Cl;
    R1 = CH3、R2 = H、R3 = CF3
    R1 = CH3、R2 = H、R3 = SO2CH3
    R1 = CH3、R2 = H、R3 = OCH3
    R1 = CF3、R2 = H、R3 = CH3
    R1 = CF3、R2 = H、R3 = Cl;
    R1 = CF3、R2 = H、R3 = CF3
    R1 = CF3、R2 = H、R3 = SO2CH3
    R1 = CF3、R2 = H、R3 = OCH3
    R1 = SO2CH3、R2 = H、R3 = CH3,
    R1 = SO2CH3、R2 = H、R3 = Cl;
    R1 = SO2CH3、R2 = H、R3 = CF3
    R1 = SO2CH3、R2 = H、R3 = SO2CH3
    R1 = SO2CH3、R2 = H、R3 = OCH3;および
    R1 = SO2CH3、R2 = H、R3 = CH3
    からなる群から選択される置換パターンを形成する、請求項2に記載の化合物。
  10. AがNである、請求項1に記載の化合物。
  11. R1が、ハロゲン、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオまたはC1-C4-アルキルスルホニルであり;また
    R3が、H、ハロゲン、CN、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アルキルチオまたはC1-C4-アルキルスルホニルである、請求項10に記載の化合物。
  12. R4、R5およびR6がHである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
  13. RxおよびRyが、互いに独立して、HまたはC1-C5-アルキルである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
  14. 除草有効量の、請求項1〜13のいずれか1項に定義される少なくとも1種の式Iの化合物またはその農業上好適な塩もしくはN-オキシドと、作物保護剤の製剤化に慣用される助剤とを含む組成物。
  15. 除草有効量の、請求項1〜13のいずれか1項に定義される少なくとも1種の式Iの化合物またはその農業上好適な塩もしくはN-オキシドを、植物、それらの種子および/またはそれらの生息地に作用させることを含んでなる、望ましくない植生を防除する方法。
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