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JP2015516971A - ざ瘡の処置方法 - Google Patents

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フィリップ フリーデンライヒ,
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ガルデルマ エス.アー.
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Abstract

ざ瘡の処置のための改善された方法を記載している。該方法は、約40mgのドキシサイクリンを、即時放出部分に約30mgのドキシサイクリンおよび遅延放出部分に約10mgのドキシサイクリンを含む医薬組成物で16週間にわたって1日1回経口投与することを伴う。驚くべきことに、この約40mgのドキシサイクリンの16週間の1日1回の経口投与により、100mgのドキシサイクリンと同じかまたはそれより優れた有効性が得られるが、有害事象は有意に低減されることがわかった。

Description

先の出願の引用
本願は、2012年4月19日に出願された米国仮出願第61/635,606号の利益を主張する。米国仮出願第61/635,606号は、その全体が参考として明確に援用される。
発明の背景
ざ瘡は脂漏(鱗屑性の赤い皮膚)、面皰(黒色面皰および白色面皰)、丘疹(小尖面皰(pinhead))、膿疱(吹き出物)、小結節(大きな丘疹)ならびに場合により瘢痕化を伴う皮膚領域を特徴とする一般的な皮膚疾患である。Adityanら,Indian J Dermatol Venereol Leprol 75(3):323−6(2009)。多元的要素、例えば、異常に粘着性の落屑細胞による毛包の詰まり、細菌(例えば、ざ瘡プロピオンバクテリウム)の増殖およびコロニー形成、局所炎症ならびに毛包角質化および皮脂生成の異常がざ瘡の発生に寄与している。ざ瘡の処置には、重度の症例では多くの場合、表面(topical)投与または経口投与によってエリスロマイシン、クリンダマイシンおよびテトラサイクリンなどの抗生物質が使用されている。
ドキシサイクリンは、さまざまな感染症および病状、例えば、前立腺炎、静脈洞炎、梅毒、クラミジアおよび骨盤内炎症性疾患の処置に使用されるテトラサイクリン系広域抗生物質の一類型である。ドキシサイクリンは、マラリアおよび炭疽に対する予防的抗生物質として、ならびにライム病などの疾患の処置のために使用される。テトラサイクリンは、アミノアシル−tRNAがリボソームに結合するのを妨げることによりグラム陽性細菌およびグラム陰性細菌のタンパク質の合成を阻害する。その作用は、殺傷性(殺菌性)ではなく静菌性(細菌増殖抑制性)である。抗生物質の効果を得るために一般的に使用されるドキシサイクリンの用量は100mgおよび50mgである。比較的高用量では、ドキシサイクリンは抗炎症効果と抗菌効果の両方を有する。
また、ドキシサイクリンならびに他のテトラサイクリンもその抗生物質の特性に加えて他の治療的用途を有する。例えば、ドキシサイクリンは、コラゲナーゼ、ゼラチナーゼおよびエラスターゼなどのコラーゲン分解酵素の活性を阻害することが知られている。そのコラゲナーゼ阻害活性は歯周疾患の処置に使用されている。別の例では、ドキシサイクリンにより、細菌P.acnesによるリパーゼ生成が抑止され得、したがって炎症に関与する遊離脂肪酸の利用可能性が低減される。また、ドキシサイクリンによりサイトカインレベルが低下し、それにより毛包壁の完全性が保存されることによって炎症が低減され得る。したがって、より低い用量では、ドキシサイクリンは、抗炎症効果を利用することにより皮膚の病状、例えば、酒さおよび慢性ざ瘡の処置にも使用される。
遅延放出または徐放の技術は、錠剤およびカプセル剤において、これらをゆっくり溶解させて経時的に薬物が放出されるように多くの場合で使用される。この技術は、かかる徐放性の錠剤またはカプセル剤の方が即時放出調製物よりも摂取頻度が少なくてよく、血流中に定常レベルの薬物が維持されるため好都合である。遅延放出性の錠剤またはカプセル剤では、医薬品有効成分(Active Pharmaceutical Ingredient(API))が不溶性物質のマトリックス中に、溶存薬物がマトリックス中の貫通孔を通って抜け出る道を必ず見つけるように包埋され得る。他の薬物では、一方側にレーザードリル孔および他方側に多孔質膜を有するポリマー系錠剤内に入れられる。胃酸が多孔質膜中に入り込み、それにより薬物がレーザードリル孔から押し出される。時間がたつと、全用量の薬物が系内に放出されるが、該ポリマー容器はそのままであり、その後、通常の消化によって排出される。一部の徐放性製剤では、薬物がマトリックス中に溶解し、マトリックスが物理的に膨潤してゲルを形成し、薬物がゲルの外表面から逸出するようにする。
ざ瘡と関連している炎症性病変の低減には、50〜100ミリグラムの投薬量で1日1回または2回のドキシサイクリンの経口投与が使用されている。しかしながら、この抗菌投薬量は、多くの場合、耐性菌の出現ならびに有害効果(例えば、悪心、頭痛、嘔吐など)の頻度および重症度の増大を伴う。
抗菌投薬量以下(SD)(20ミリグラム)のドキシサイクリンを1日2回、6ヶ月間経口投与すると、中等度の顔面ざ瘡を有する患者において、皮膚の微生物叢に対する検出可能な抗菌効果および耐性生物体の数または重症度の増大が引き起こされることなく炎症性病変および非炎症性病変の数が有意に低減されることが報告された。しかしながら、この有効性は6ヶ月未満の処置では顕著ではなかった。例えば、処置の4ヶ月間目では、全炎症性病変の臨床関連平均低減数はドキシサイクリン群で36%であり、一方、プラセボの平均低減数は29%であった。Skidmoreら,Arch Dermatol.139:459−464(2003)。
ざ瘡処置レジメンのコンプライアンスは、特に青年期の患者集団において概ね低い。処置レジメンの設計、例えば、処置の頻度および持続期間、処置の有効性、ならびに有害効果の頻度および重症度はすべて、患者のコンプライアンスに影響する。安全で有効で易遵守性のざ瘡の改善された処置のまだ対処されていない必要性が存在している。
Adityanら,Indian J Dermatol Venereol Leprol 75(3):323−6(2009) Skidmoreら,Arch Dermatol.139:459−464(2003)
発明の簡単な概要
約40mgのドキシサイクリンを、即時放出部分に約30mgのドキシサイクリンおよび遅延放出部分に約10mgのドキシサイクリンを含む医薬組成物で16週間、1日1回経口投与することがざ瘡の処置に有効であることがわかった。驚くべきことに、この約40mgのドキシサイクリンの16週間の1日1回の経口投与により、有害事象の有意な低減を伴って100mgのドキシサイクリンと同じかまたはそれより優れた有効性が得られた。
一般的な一態様において、本発明の実施形態は、処置を必要とする被験体のざ瘡の処置方法であって、該方法は、約40mgのドキシサイクリンまたはその薬学的に許容され得る塩を含む医薬組成物を該被験体に1日1回経口投与することを含み、該被験体は約16週間処置され;該医薬組成物は、即時放出部分に約30mgのドキシサイクリンおよび遅延放出部分に約10mgのドキシサイクリンを含む、方法に関するものである。
本発明の他の態様、特長および利点は、発明の詳細な説明およびその好ましい実施形態および添付の特許請求の範囲を含む以下の開示から自明となろう。
前述の概要ならびに以下の発明の詳細な説明は、添付の図面と合わせて読むと、よりよく理解されよう。しかしながら、本発明は、示した図面に限定されないことを理解されたい。
図1は、臨床試験での非炎症性病変の計測数(ITT母集団)の変化の平均を示す。
発明の詳細な説明
他に定義していない限り、本明細書で用いる科学技術用語はすべて、本発明が関する技術分野の当業者に一般的に理解されているものと同じ意味を有する。それ以外の場合では、本明細書で用いている一部の特定の用語は、本明細書に示した意味を有する。本明細書および添付の特許請求の範囲において用いる場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈がそうでないことを明示していない限り、複数の指示対象物を包含していることに留意しなければならない。
本発明の実施形態は、ざ瘡の処置を必要とする被験体のざ瘡の処置方法であって、該方法は、約40mgのドキシサイクリンまたはその薬学的に許容され得る塩を該被験体に1日1回経口投与することを含み、該被験体は約16週間処置され;該40mgのドキシサイクリンは約30mgの即時放出部分と約10mgの遅延放出部分とからなる、方法に関するものである。
本発明の一実施形態によれば、前記処置により前記被験体の炎症性病変の計測数の低減がもたらされた。
本発明の別の実施形態によれば、前記処置により前記被験体の非炎症性病変の計測数の低減がもたらされた。
本発明のまた別の実施形態によれば、前記処置により前記被験体の成功率(success rate)の増大がもたらされた。
本明細書で用いる場合、「成功率」は、以下の研究者による包括的評価(Investigator’s Global Assessment(IGA))(炎症)によって「消失」または「ほぼ消失」のスコアが得られた被験体のパーセンテージを意味する:
Figure 2015516971
本発明の一実施形態によれば、本発明に有用な医薬組成物は、約30mgの即時放出用量のドキシサイクリンと約10mgの遅延放出用量のドキシサイクリンとを単位投薬量中に含む。該医薬組成物は錠剤またはカプセル剤の形態であり得る。
該組成物の即時放出部分は粉末、顆粒、ビードレット(beadlet)または錠剤の形態であり得;遅延放出部分は、コーティング顆粒、コーティングビードレット、コーティング錠、または非コーティングマトリックス錠であり得る。このような属性を有する製品を得るために、いくつかの投薬形態のバリエーションが使用され得る。例えば、即時放出粉末ブレンドを遅延放出錠剤または遅延放出ペレット剤で封入してもよい。さらなる一例は、別々に調製されて適切なサイズのカプセル殻内に封入された、即時放出錠剤および遅延放出錠剤である。または、例えば、遅延放出錠剤をコアとして使用し、即時放出部分を外側層として、プレスコーターを用いて圧縮するか、または薬物積層手法を用いてオーバーコートしてもよく、どちらの手法も、GunselおよびDusel,第5章,“Compression−coated and layer tablets”,Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets,第2版,第1巻,H.A.Lieberman,L.LachmanおよびJ.B.Schwartz編,Marcel Dekker,Inc.New York and Basel(1990)において知得され得る。
本発明により、活性成分の遅延放出(DR)部分と、4つのコーティング層:内側サブコーティング層、腸溶性コーティング層、活性成分の即時放出(IR)部分を含む活性層および外側コーティング層とを含むコア錠剤(core tablet)を含む徐放性錠剤の作製方法を提供する。かかる製剤により活性成分の即時放出と遅延放出の両方が可能となる。一実施形態において、コア錠剤には約10mgの化学修飾テトラサイクリン(CMT)、例えばドキシサイクリンがAPIとして含有されており、活性層には約30mgのAPIが含有されている。このようにして、得られる徐放性錠剤は、IR:DRが約3:1の比率で約40mgのAPIを供給する。
本発明によるかかる徐放性錠剤の調製方法は:
(a)第1部分の活性成分と少なくとも1種類の不活性成分を湿式造粒して湿性造粒物を作製すること;
(b)該湿性造粒物を乾燥させること;
(c)乾燥させた該造粒物をミリングすること;
(d)ミリングした該造粒物を少なくとも1種類の外側相とブレンドすること;
(e)該ブレンドを圧縮してコア錠剤を形成すること;
(f)該コア錠剤を、少なくとも第1のポリマーおよび第1の可塑剤を含む少なくとも1つの内側コーティング層でコーティングすること;
(g)該内側層コーティング錠を、少なくとも1種類の腸溶性材料を含む少なくとも1つの腸溶性コーティング層でコーティングすること;
(h)該腸溶性層コーティング錠を、第2部分の該少なくとも1種類の活性成分、第2のポリマーおよび第2の可塑剤を含む少なくとも1つの活性層でコーティングすること;ならびに
(i)該活性層コーティング錠を、少なくとも第3のポリマーおよび第3の可塑剤を含む少なくとも1つの外側コーティング層でコーティングすること
を含む。
方法の各工程を以下に、より詳細に説明する。長期保存安定性および内容物の均一性を有する徐放性錠剤を提供するための極めて重要な工程は工程(h)であり、ここでは錠剤をAPI含有活性層でコーティングする。この工程は、活性材料、ポリマーおよび可塑剤(不活性成分)の均質な懸濁液を調製すること、ならびに該懸濁液を工程(g)の腸溶性層コーティング錠上に、低速で長時間の噴霧常套操作を用いて、例えば約20時間噴霧することを伴う。工程(h)を行なう場合、適用パラメータ、例えば、混合物の均質性、混合時間およびコーティング時間を密にモニタリングし、最終徐放性錠剤の安定性および均一性が確保されるように制御することが極めて重要である。さらに、噴霧常套操作中は該均質な懸濁液を連続的に混合することが必要である。
造粒
該方法の第1工程は、活性成分と少なくとも1種類の不活性成分とを湿式造粒して湿性造粒物を作製することを伴う。好ましくは、造粒は高剪断湿式造粒機で、例えば、Fielder PMA 100 Granulatorまたは同様の機器を用いて行なう。高剪断湿式造粒では、液体、例えば精製水を粉末床上に、高剪断混合を行うとともに噴霧する。混合は、所定の速度に設定したインペラーブレードおよびチョッパーブレードによって行なう。造粒用の液体の量およびこれを噴霧する速度は最終湿潤物の全般的な品質に重要な役割を果たし、最適なパラメータは常套的な実験法によって決定され得る。毎分約5〜7リットルの噴霧速度および約20kgの粉末部分に対して約8〜10リットルの液体、好ましくは約9リットルの液体を使用することが有効であることがわかっている。
造粒物中に含める活性成分は、好ましくはAPI、例えば、化学修飾テトラサイクリンである。好ましい一実施形態では、活性成分はドキシサイクリンである。典型的には、一水和物の形態のドキシサイクリン(これは、該塩基分子に1分子の水が水和したものである)が造粒物の形成に使用される。また、1種類より多くの活性成分を使用することも本発明の範囲内である。例えば、ドキシサイクリンまたは他の化学修飾テトラサイクリンを、例えば別の治療用物質と併用してもよい。
コア錠剤に含めるための適切な不活性成分は当該技術分野でよく知られており、微晶質セルロース、例えば、AVICEL(登録商標)(FMC Corp.)またはEMCOCEL(登録商標)(Mendell Inc.);リン酸二カルシウム、例えば、EMCOMPRESS(登録商標)(Mendell Inc.);硫酸カルシウム、例えば、COMPACTROL(登録商標)(Mendell Inc.);およびデンプン、例えば、STARCH 1500などの増量剤が挙げられ得る。さらに、崩壊剤、例えば、微晶質セルロース、デンプン、クロスポビドン、例えば、POLYPLASDONE XL(登録商標)(International Specialty Products);デンプングリコール酸ナトリウム、例えば、EXPLOTAB(登録商標)(Mendell Inc.);ならびにクロスカルメロースナトリウム(カルボキシメチルセルロースナトリウム)、例えば、AC−DI−SOL(登録商標)(FMC Corp.)が不活性成分として使用され得る。
好ましい一実施形態において、コア錠剤中の不活性成分としては、アルファー化デンプン、微晶質セルロースおよびクロスカルメロースナトリウムが挙げられる。現在好ましい一実施形態では、約10mgの純粋なAPIを約53mgの微晶質セルロース、約20mgのデンプンおよび約2mgのクロスカルメロースナトリウムと合わせる。APIの純度が100%より低い場合、所望の量の活性成分を得るために、好ましくはより多量のAPIがコア錠剤中に含められる。かかる場合では、湿性造粒物において同じ総重量が維持されるように、好ましくは微晶質セルロースの量が低減される。本明細書に記載の活性成分および不活性成分の量は好ましい量であるが、例えば常套的な実験法によって決定されるより多い、またはより少ない量のこれらの成分を使用することも本発明の範囲内である。例えば、約8〜12mgのAPIが約42〜64mgの微晶質セルロース、約16〜24mgのデンプンおよび約1〜3mgのクロスカルメロースナトリウムと合わされ得る。
乾燥
造粒後、湿性造粒物を、例えば、好ましい一実施形態では流動床乾燥機を用いて、乾燥させる。O’Hara Fluid Bed Dryerまたは同様の機器が好適であり得る。流動床乾燥は、粉末が噴水のような挙動を示すような速度で熱い空気を湿潤物に通す方法である。これにより、「乾燥減量」機器を用いて定量的に測定され得る湿潤物に対して乾燥効果が付与される。調整され得るパラメータとしては、吸入空気温度および吸入空気体積が挙げられる。該温度が低すぎると粉末が乾燥するのにより長時間かかり、これは効率にマイナスの影響を及ぼす。他方で、該温度が高すぎると表面硬化が起こり得、この場合、顆粒の外側層が硬くなり、顆粒の内側層が適正に乾燥されない。また、吸入空気体積も重要なパラメータである。該空気体積が少なすぎると、粉末は適正には流動化せず、不均一な乾燥が生じる。該空気体積が多すぎると、生成物がフィルター内に飛ばされ、バッチ収率が悪くなる。空気体積は、実行持続期間中、一定であることは稀なパラメータであることに注意されたい。それどころか、空気体積は、処理中は密にモニタリングしなければならず、調整が必要な場合があり得る。実行開始時、該体積は典型的には、より重い湿潤物を流動化させるために、より高レベルに設定される。粉末が乾燥するにつれて、空気体積を減らし、粉末がフィルター内に減損するのを防御する。好ましい乾燥温度は約60〜65℃である。
ミリング
乾燥後、乾燥させた該造粒物(粉末)を、例えば、好ましい一実施形態ではFitzmillを使用することにより、ミリングする。ミリングは、大型顆粒をブレンドおよび錠剤圧縮のためにより良好に適合させるためにサイズ変更する高エネルギー操作である。また、ミリングにより粒径分布が狭くなり、均一性が向上し、粉末の分離が緩和される。粒径は粉末の流動特性および圧縮可能性に重要な役割を果たす。多数回、流動性と圧縮可能性とは互いに逆に比例するため、最適なバランスを見出すことが肝要である。
生成物のミリングは2通りの様式:「ナイフフォワード方式(knives forward)」および「インパクトフォワード方式(impacts forward)」で行なわれ得る。ナイフフォワード方式は大型の硬い顆粒を砕く機能を果たすものであり、一方、インパクトフォワード方式は活性成分などのより小さな粒径の成分の粉砕によい。本発明の方法では、顆粒を砕くために高エネルギー切断動作が必要とされるため、ミリングは好ましくはナイフフォワード方式を用いて行なう。
最良の結果をもたらす篩サイズは常套的な実験法によって決定されるに違いない。ドキシサイクリンをAPIとして、アルファー化デンプン、微晶質セルロースおよびクロスカルメロースナトリウムと合わせて使用する場合、好ましい篩サイズは約0.033インチである。
ブレンド
ミリング後、造粒物を外側相、例えば流動促進剤(glident)および滑沢剤とブレンドし、均質な混合物を形成し、均一性を向上させる。ブレンドは、例えば、低剪断キュービック(cubic)タンブルブレンダーを用いて行なわれ得る。ブレンドは1回以上の段階で行なってもよい。例えば、3段階ブレンド法では、まず内部造粒(intragranular)材料を混合し、続いて流動促進剤などの二次成分を添加した後、滑沢剤(1種類または複数種)を添加する。良好なブレンド均一性は、内容物の均一性と直接的に相関し得るため非常に重要である。一段階または多段階ブレンド法において、各段階でのブレンドは、均質なブレンドがもたらされる充分な時間、行なわなければならない。適切なブレンド時間は常套的な実験法によって容易に決定され得る。
好ましい一実施形態では、AC−DI−SOL(登録商標)(クロスカルメロースナトリウム)およびAVICEL(登録商標)PH 200(微晶質セルロース)が流動促進剤として使用され、ステアリン酸マグネシウムを滑沢剤として含める。3段階ブレンドプロセスが現在好ましい。具体的には、現在好ましい一実施形態において、内部造粒部分(約10mgのドキシサイクリン、約53mgの微晶質セルロース、約20mgのデンプンおよび約2mgのクロスカルメロースナトリウムを含む)を約10分間混合し、約12.5mgの微晶質セルロースおよび2mgのクロスカルメロースナトリウムと約30分間ブレンドし、次いで約0.5mgのステアリン酸マグネシウムと約6〜8分間、好ましくは約7分間ブレンドする。例えば常套的な実験法によって決定され得るよりも多いかまたはより少ない量の滑沢剤および流動促進剤を使用することも本発明の範囲内である。
圧縮
最後に、混合物を圧縮して錠剤にする。例えば、典型的な圧縮(打錠)工程では、ブレンド物を、プレス型の台の上部に位置する供給フレーム内に供給する。供給フレームにより該ブレンド物が型の内部に回し入れられ、次いで、これはプレスへと回って移動し、下側パンチと上側パンチとが一体になると圧縮される。次いで下側パンチが上昇し、錠剤を排出シュートから排出する。Manestyユニプレスまたは同様の機器が圧縮工程に適切である。
錠剤の物理的特性、例えば、錠剤硬度、崩壊時間およびゲージ厚ならびに錠剤の重量および摩損度の許容され得る上限および下限を決定することが必要である。さらに、錠剤の欠陥は望ましくない。供給フレーム速度および圧縮力などの可変量は、所望の錠剤特性を得るために変更され得る。好ましい一実施形態では、錠剤プレス速度は約2000〜2600錠剤/分であり、供給フレーム速度は約8〜12rpmである。
得られた錠剤は、ここで、APIの遅延放出部分を含有している「コア錠剤」とみなされ得る。好ましい一実施形態では、100mgのコアに、約10%のAPI、約65.5%の微晶質セルロース、約20%のアルファー化デンプン、約4%のクロスカルメロースナトリウムおよび約0.5%のステアリン酸マグネシウムが含有されている。
コーティング層
圧縮後、得られたコア錠剤を複数のコーティング層でコーティングする。好ましくは、この錠剤を4つのコーティング層:内側(サブコーティング)層、腸溶性コーティング層、APIの即時放出部分を含有している活性層、および外側(オーバーコーティング)層で逐次コーティングする。したがって、得られた徐放性コート錠ではAPIの即時放出と遅延放出との両方が可能である。好ましい一実施形態では、100mgのコア錠剤の該4つのコーティング層は約82mgの総重量を有し、約182mgの総重量を有する徐放性錠剤が得られる。したがって、コア錠剤は徐放性錠剤の重量の約55wt%を構成し、コーティング層は約45wt%を構成する。
内側コーティング層
内側コーティング層は少なくとも第1のポリマーおよび第1の可塑剤を含む。好ましい一実施形態では、内側コーティング層あるいはサブコーティングにはポリマー、可塑剤および顔料が含有される(例えば、水中に10%のOPADRY(登録商標)(Colorcon,Inc.,USA)を含むサブコーティング)。例えば、該コーティングは、OPADRY(登録商標)を精製水に10%固形分まで溶解させ、完全に溶解するまで(例えば少なくとも約45分間)混合することにより調製され得る。混合後に気泡が存在する場合は、混合物を例えば少なくとも1時間静置してもよい。内側層の目的は、この後に適用する酸性の腸溶性コーティングからコア錠剤を保護することである。サブコーティングの適切な量は、錠剤あたりの重量増加によって評価または査定され得、常套的な実験法によって決定され得る。例えば、100mgのコア錠剤では、約3〜5mg、好ましくは約4mgのOPADRY(登録商標)が有効であることがわかった(182mgの徐放性錠剤の総重量の約2%にあたる)。特に好ましい内側層はOPADRY(登録商標)03 K 19229(Colorcon,Inc.)を含み、これは、ヒプロメロース6cP、トリアセチンおよびタルクを含有している。しかしながら、当該技術分野で知られた、または将来開発される他の同様のコーティング組成物もまた本発明の範囲内であり得る。
腸溶性コーティング層
少なくとも1種類の腸溶性材料を含む腸溶性コーティングが内側層コーティング錠に、錠剤からのAPIの放出を遅延させるために適用される。腸溶性材料は、胃内の酸性環境に実質的に不溶性であるが、特定のpHの腸液には主に可溶性であるポリマーである。したがって、腸溶性コーティングによりコア錠剤からのAPIの放出が遅延され、錠剤が胃をインタクトなまま通過すること、およびAPIが腸内で放出されることが可能になる。
適切な腸溶性材料は、無毒性で薬学的に許容され得るポリマーであり、酢酸フタル酸セルロース(CAP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、ポリビニルアセテートフタレート(PVAP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート(HPMCAS)、セルロースアセテートトリメリテート、ヒドロキシプロピルメチルセルローススクシネート、セルロースアセテートスクシネート、セルロースアセテートヘキサヒドロフタレート、セルロースプロピオネートフタレート、メチルメタクリル酸とメタクリル酸メチルとのコポリマー、アクリル酸メチルとメタクリル酸メチルとメタクリル酸とのコポリマー、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸とのコポリマー(Gantrez ESシリーズ)、メタクリル酸エチル−メタクリル酸メチル−クロロトリメチルアンモニウムエチルアクリレートコポリマー、天然樹脂、例えば、ゼイン、シェラックおよびコーパルコロフォリウム(copal collophorium)、ならびに市販の腸溶性分散系が挙げられるがこれらに限定されない。
好ましい一実施形態では、腸溶性コーティングは、C型メタクリル酸コポリマーを含む水性でアクリル系の腸溶性の系であるACRYL−EZE(登録商標)(Colorcon,Inc.,USA)を含む。腸溶性コーティングを形成するためには、例えば、固形のACRYL−EZE(登録商標)を精製水中に10%固形分まで、均質な分散が達成されるまで混合することにより分散させ得る。好ましくは、該固形物は、大型ポリマーの形成(これは噴霧ノズルを詰まらせ得る)の量を最小限にするために混合しながら、徐々に水に添加する(例えば、少なくとも約45分間かけて)。錠剤にコーティングを噴霧する前に、(例えば30メッシュの篩に通す)ふるい分けが必要な場合があり得る。特に好ましい腸溶性材料はACRYL−EZE(登録商標)93 F 19255(Colorcon,Inc.)であり、これは、C型メタクリル酸コポリマーに加えて、タルク、Macrogol(PEG 8000)、コロイド状無水シリカ、重炭酸ナトリウムおよびラウリル硫酸ナトリウムを含有する。
コア錠剤を酸性媒体から保護するために必要な腸溶性コーティングの適切な量は、錠剤あたりの重量増加によって評価または査定され得、常套的な実験法によって決定され得る。100mgのコア錠剤では、約10〜約15mg、好ましくは約12.5mgの腸溶性コーティングの層が特に有効であることがわかった。これは徐放性錠剤の総重量(182mg)の約7wt%にあたる。
活性層
第3のコーティング層は活性層である。この層には、APIの即時放出部分と少なくともポリマーおよび可塑剤を含む不活性成分とが含有され、必要な安定性(例えば、内容物の均一性)を有する徐放性錠剤を得るのに極めて重要である。一実施形態において、活性層に含められるポリマーおよび可塑剤は、内側コーティング層に含められるものと同じである。
適切な活性層は、OPADRY(登録商標)、APIおよび水を含有しており、約15%の固形分を有する。不活性成分に対するAPIの比が約1:1(50wt%の活性成分)、例えば、約58mgの重量の活性層を得るには約28.5mgのOPADRY(登録商標)および約30mgのAPIを使用することが有効であることがわかっている。APIの量は、その純度から補正率に応じて異なり得る。好ましい一実施形態では、10mgのAPIを含有している100mgのコア錠剤を、30mgのAPIを含有している活性層でコーティングし、IRとDRとの比が3:1の40mg(182mgの徐放性錠剤の約22wt%)のAPIを含有している徐放性錠剤を得る。
活性層は、好ましくは、活性成分および不活性成分を水中に分散させ、少なくとも45分間、好ましくは少なくとも約60分間混合し、均質な懸濁液を得ることにより調製される。あるいはまた、不活性成分および活性成分を水に逐次添加し、各添加後に少なくとも1時間にわたって混合してもよい。APIおよび不活性成分の完全な分散が達成されるまで懸濁液を混合することが非常に重要である。また、懸濁液は、均一性(これは、このコーティング層には活性成分が含有されているため、特に、極めて重要である)が得られるように、コーティング中は連続的に混合しなければならない。また、コーティング時間も重要であり、好ましくは、この層のコーティングでは約20時間である。
外側層
外側コーティング層あるいはオーバーコーティングは徐放性錠剤に対して保護をもたらし、ポリマーおよび可塑剤を含有している。該ポリマーおよび可塑剤は、内側コーティング層および活性コーティング層に含有されているものと同じであっても異なっていてもよい。例えば、オーバーコーティング層は内側コーティング層と同一、例えば、水中に10%のOPADRY(登録商標)を含有している層であってもよい。徐放性錠剤の総重量の約3〜5重量%、好ましくは約4重量%にあたる外側コーティング層、例えば、100mgのコア錠剤では約7mgのコーティングを使用することが有効であることがわかった。
コーティング層の適用
該4つのコーティング層の各々は、例えば、蠕動ポンプを有するO’Hara fastcoatデバイスを用いて噴霧することにより適用される。適切なコーティング溶液または懸濁液の調製後、錠剤をコーティングパン内に置き、(例えば約10分間)加熱した後、コーティングの噴霧を開始する。コーティング中は錠剤の断続的な重量チェックを行ない、重量増加を追跡するのがよい。各コーティングについて目標の重量増加が得られたら、錠剤を室温まで冷却する。次いで、該錠剤はパッケージングの用意ができている。
コーティングにおける可変量としては、スプレーガンの数、スプレーガン間の距離、錠剤床からガンまでの距離、および噴霧ノズルサイズが挙げられる。スプレーガン間の距離は、錠剤床全体への均一な噴霧を確実にするために重要である。さらに、スプレーガンと錠剤床との間の距離は、良好な噴霧パターンと結果を確実にするために比較的一定に維持する必要がある。コーティングを継続し、錠剤のサイズが大きくなるにつれて、適切な距離を維持するためにスプレーガンのマニホールドを後方に移動させる必要がある。ノズルの適切なサイズは、具体的なコーティング懸濁液の懸濁液中の粒径に基づいて決定され得る。内側コーティング、活性コーティングおよび外側コーティングの適用には0.0285インチの直径の噴霧ノズルを、腸溶性コーティングの適用には0.060インチの直径の噴霧ノズルを使用することが有効であることがわかった。
該4つのコーティング層を適用するための噴霧速度、パン速度および空気温度は、所望の安定性プロフィールを有する徐放性錠剤を作製するために極めて重要である。好ましいパラメータとしては、約350〜400ml/分の噴霧速度、約5〜8rpmのパン速度、および約50〜60℃の空気温度が挙げられる。内側層、腸溶性層および外側層のコーティングには約4〜6時間のコーティング時間を使用することが有効であることがわかった。しかしながら、活性層のコーティングでは約375〜400ml/分の速度で、パン速度を約7〜9rpmとし、約20時間の総噴霧時間で噴霧することが、所望のAPI層の安定性を得るために重要である。
本発明による徐放性錠剤の安定性は、自然なAPIの安定性ならびに4つのコーティング層(内側層、腸溶性層、活性層および外側保護層)の存在によるものであると考えられる。さらに、観察された内容物の均一性は、コア錠剤内容物とAPI層内容物との組合せによるものである。したがって、API層の均一性を注意深く制御することが極めて重要である。
本発明の方法に従って調製される徐放性錠剤は、3ヶ月間の保存後の外観および溶解について評価した場合、先行技術の錠剤と比べて改善された特性を示すことがわかった。同様の結果が、より長期の保存期間でも予測される。
先に説明したように、本発明による徐放性錠剤に含めるのに好ましいAPIはドキシサイクリンである。本発明の一実施形態による徐放性ドキシサイクリン錠剤の作製方法は:
(a)約10〜12%wt%のドキシサイクリンと約88〜90%の少なくとも1種類の増量剤または結合剤を湿式造粒して湿性造粒物を作製すること;
(b)該湿性造粒物を乾燥させること;
(c)乾燥させた該造粒物をミリングすること;
(d)ミリングした該造粒物を少なくとも1種類の流動促進剤および少なくとも1種類の滑沢剤とブレンドし、ブレンドを形成すること、
(e)該ブレンドを圧縮し、徐放性錠剤の重量の約55wt%を構成するコア錠剤を形成すること;
(f)該コア錠剤を、第1のポリマーおよび第1の可塑剤を含む少なくとも1つの内側コーティング層でコーティングすること、ここで、該内側層は徐放性錠剤の重量の約2wt%を構成する;
(g)該内側層コーティング錠を、少なくとも1種類の腸溶性材料を含む腸溶性コーティング層でコーティングすること、ここで、腸溶性コーティング層は徐放性錠剤の重量の約7wt%を構成する;
(h)該腸溶性層コーティング錠を、ドキシサイクリンと第2のポリマーおよび第2の可塑剤を含むコーティング材料とを含む少なくとも1つの活性層でコーティングすること、ここで、ドキシサイクリンとコーティング材料との比は約1:1であり、ドキシサイクリンは徐放性錠剤の重量の約22%を構成する;ならびに
(i)該活性層コーティング錠を、少なくとも第3のポリマーおよび第3の可塑剤を含む少なくとも1つの外側コーティング層でコーティングすること、ここで該外側層は徐放性錠剤の約4wt%を構成する、
を含む。
工程(h)は、ドキシサイクリン、第2のポリマーおよび第2の可塑剤を含む均質な懸濁液を約1時間混合することにより調製すること、ならびにこの均質な懸濁液を腸溶性層コーティング錠上に約20時間にわたって噴霧することを伴う。重要なことは、この均質な懸濁液を、噴霧中、連続的に混合する。本発明による徐放性ドキシサイクリン錠剤の作製方法の各工程は先に詳細に説明している。
マルチパーティクル状(multiparticulate)カプセル剤
好ましい一実施形態として、ドキシサイクリンのIR/DR組成物は、ビードレットを含有しているカプセル剤の形態である。現在、2つの異なる型のユニットを単一形態のマルチユニット投薬形態内に有することが好ましい。
第1ユニットは、(好ましくはペレットの形態の)即時放出投薬形態である。また、この成分は所望により、または必要であれば粉末であってもよい。いずれの場合も、投薬形態は、表面活性薬剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、モノグリセリン酸ナトリウム、ソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノオレエート、グリセリルモノブチレート、Pluronicラインのいずれか1つの表面活性ポリマー、もしくは表面活性特性を有する任意の他の適切な材料または上記のものの任意の組合せを有し得る。好ましくは、表面活性薬剤はモノグリセリン酸ナトリウムとラウリル硫酸ナトリウムとの組合せである。この成分中のこのような材料の濃度は約0.05〜約10.0%(W/W)の範囲に及び得る。
薬物含有ペレットの作製に使用され得る他の賦形剤材料は、医薬品に一般的に使用されている任意のものであり、活性薬物との適合性およびペレットの物理化学的特性に基づいて選択されるべきである。このようなものとしては、例えば:バインダー、例えば、セルロース誘導体、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマーなど;崩壊剤、例えば、コーンスターチ、アルファー化デンプン、架橋カルボキシメチルセルロース(AC−DI−SOL(登録商標))、デンプングリコール酸ナトリウム(EXPLOTAB(登録商標))、架橋ポリビニルピロリドン(PLASDONE(登録商標)XL)、および錠剤調製物に使用される任意の崩壊剤(これは、本発明のものなどの即時放出投薬形態に一般的に使用される);充填剤、例えば、ラクトース、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、微晶質セルロース、デキストラン、デンプン、スクロース、キシリトール、ラクチトール、マンニトール、ソルビトール、塩化ナトリウム、ポリエチレングリコールなど;界面活性剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、胆汁塩、グリセリルモノステアレート、PLURONIC(登録商標)ライン(BASF)など;可溶化剤、例えば、クエン酸、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、グルタル酸 重炭酸ナトリウムおよび炭酸ナトリウムなどが挙げられ;安定剤、例えば、任意の抗酸化剤、バッファー、酸などもまた使用され得る。
ペレットは、例えば、単純な造粒、続いて分級;押出しおよび丸め処理(marumerization);回転式造粒;または妥当なサイズおよび堅牢性のペレットが得られる任意のアグロメレーションプロセスによって作製され得る。押出しおよび丸め処理では、薬物および他の添加剤をバインダー液の添加によって造粒する。一定のサイズの篩を備えた押出機内にこの湿潤物を通し、押出成形物を丸め処理機(marumerizer)で球形化する。得られたペレットを乾燥させ、さらなる適用のために分級する。また、高剪断造粒を使用してもよく、その場合は、薬物および他の添加剤を乾式混合し、次いで、混合物を高剪断造粒/混合機内でバインダー液の添加によって湿潤させる。混合およびミリングの複合作用により、湿潤後、顆粒を混練する。得られた顆粒またはペレットを乾燥させ、さらなる適用のために分級する。
先に記載のように、この即時放出成分を粉末として有することも可能であるが、混合および脱混合の考慮事項のため、好ましい形態はペレットである。
あるいはまた、流動床処理装置または他の適当な機器内で薬物の溶液または分散液をバインダーとともにまたはなしでコアまたは出発シード材(調製したもの、または市販品のいずれか)上に噴霧する、溶液または懸濁液の層化によって該組成物の即時放出ビードレットまたはペレットを調製してもよい。コアまたは出発シード材は、例えば、糖の球または微晶質セルロース製の球体であり得る。かくして、薬物が出発シード材の表面上にコーティングされる。薬物入りペレット(drug-loaded pellet)は、さらなる適用のために乾燥される。
第2ユニットは、遅延放出(DR)プロフィールを有するべきであり、胃腸管の変化するpHおよびドキシサイクリンまたは他のテトラサイクリンの吸収に対するその効果に対処できる必要がある。このペレットは、第1ユニットのペレットについて記載したすべての成分、ならびに場合によって、ペレットの微小環境のpHを低下させ、したがって溶解を助長するのに有用である何らかの有機酸を有するべきである。このような材料は、クエン酸、乳酸、酒石酸または他の適切な有機酸であるが、これらに限定されない。このような材料は約0〜約15.0%(w/w)の濃度で存在するべきである;好ましくは、このような材料は、約5.0〜約10.0パーセント(w/w)の濃度で存在させる。このペレットの製造プロセスは、第1ユニットのペレットについて上記したプロセスと一致する。
第1ユニットのペレットとは異なり、第2ユニットの遅延放出成分はペレットの表面に、ペレットからの薬物の放出が遅延されるように適用された制御性コートを有する。これは、腸溶性材料のコーティングを適用することにより行なわれる。「腸溶性材料」は、胃内の酸性環境に実質的に不溶性であるが、特定のpHの腸液には主に可溶性であるポリマーである。腸溶性材料は無毒性で薬学的に許容され得るポリマーであり、例えば、酢酸フタル酸セルロース(CAP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、ポリビニルアセテートフタレート(PVAP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート(HPMCAS)、セルロースアセテートトリメリテート、ヒドロキシプロピルメチルセルローススクシネート、セルロースアセテートスクシネート、セルロースアセテートヘキサヒドロフタレート、セルロースプロピオネートフタレート、メチルメタクリル酸とメタクリル酸メチルとのコポリマー、アクリル酸メチルとメタクリル酸メチルとメタクリル酸とのコポリマー、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸とのコポリマー(Gantrez ESシリーズ)、メタクリル酸エチル−メタクリル酸メチル−クロロトリメチルアンモニウムエチルアクリレートコポリマー、天然樹脂、例えば、ゼイン、シェラックおよびコーパルコロフォリウム、ならびにいくつかの市販の腸溶性分散系(例えば、EUDRAGIT(登録商標)L30D55、EUDRAGIT(登録商標)FS30D、EUDRAGIT(登録商標)L100、KOLLICOAT(登録商標)EMM30D、ESTACRYL(登録商標)30D、COATERIC(登録商標)およびAQUATERIC(登録商標))が挙げられる。前述のものは考えられ得る材料の一覧であるが、当業者であれば、この一覧が包括的なものではないこと、および遅延放出プロフィールをもたらすという本発明の目的を満たし得る他の腸溶性材料もあることが認識されよう。このようなコーティング材料は、表面のコーティングにおいて、ペレット組成物の約1.0%(w/w)〜約50%(w/w)の範囲で使用され得る。好ましくは、このようなコーティング材料は、約20〜約40パーセント(w/w)の範囲にあるべきである。ペレットは、例えば、流動床装置またはパンコーティングでコーティングされ得る。
腸溶性コーティングペレットでは、およそpH4.5未満の酸性の胃内環境において、ドキシサイクリンの実質的な放出はみられない。ドキシサイクリンは、pH感受性層が小腸内のより高いpHで溶解したとき;一定の遅延時間後;またはユニットが胃を通過した後に、利用可能となる。好ましい遅延時間は2〜6時間の範囲内である。
この実施形態の変化形として、DRペレットは、保護層で隔てられたドキシサイクリンの層、および腸溶性コーティングを含み、最終的に「反復作用」投薬量送達をもたらす。かかる投薬形態では、すべての層内のドキシサイクリンまたは他のテトラサイクリンの放出が該薬物の吸収枠内でなされる場合、本発明の放出プロフィールの血中レベル要件が満たされ得る。
オーバーコーティング層は、本発明のIR/DRペレットに任意選択でさらに適用され得る。OPADRY(登録商標)、OPADRY II(登録商標)(Colorcon)ならびにColorcon製のカラーおよび無色の等級の相当物が、ペレットがべたつくのを防ぐため、および生成物を着色するために使用され得る。保護コーティングまたはカラーコーティングの提案レベルは1〜6%、好ましくは2〜3%(w/w)である。
多くの成分、例えば、可塑剤:クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、セバシン酸ジブチル、トリアセチン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなど;滑沢剤:タルク、コロイド状二酸化ケイ素(colloidal silica dioxide)、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、二酸化チタン、ケイ酸マグネシウムなどがオーバーコーティング配合物に、例えば、コーティングプロセスおよび製品の属性を改善するために組み込まれ得る。
遅延放出ユニットと即時放出ユニットを、1日1回だけの投薬で所望の定常状態の血清レベルが得られる所定の比率で、好ましくは約70:30〜約80:20、最も好ましくは75:25(IR/DR)で投薬形態内で組み合わせる(この場合、これらの異なるペレットをカプセル内に入れる)。
(好ましくはビードレットの形態の)該組成物は硬質ゼラチンカプセル内に、さらなる賦形剤とともに、または単独のいずれかで組み込まれ得る。カプセル製剤に添加される典型的な賦形剤としては、充填剤、例えば、微晶質セルロース、ダイズ多糖類、リン酸カルシウム二水和物、硫酸カルシウム、ラクトース、スクロース、ソルビトール、または任意の他の不活性な充填剤が挙げられるがこれらに限定されない。また、ヒュームド二酸化ケイ素、シリカゲル、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムなどの流動助剤または粉末に流動性を付与する任意の他の材料を存在させてもよい。滑沢剤は、必要な場合、ポリエチレングリコール、ロイシン、ベヘン酸グリセリル、ステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸カルシウムを使用することにより、さらに添加され得る。
また、該組成物を錠剤に組み込んでもよく、特に、錠剤マトリックス中に組み込むことにより、摂取後、粒子が速やかに分散される。このような粒子をかかる錠剤中に組み込むためには、該粒子を受け入れ得るが打錠プロセス中はそれらの崩壊を許容しない充填剤/バインダーを錠剤(table)に添加しなければならない。この目的に適した材料としては、微晶質セルロース(AVICEL(登録商標))、ダイズ多糖類(EMCOSOY(登録商標))、アルファー化デンプン(STARCH(登録商標)1500、NATIONAL(登録商標)1551)およびポリエチレングリコール(CARBOWAX(登録商標))が挙げられるがこれらに限定されない。該材料は5〜75%(w/w)の範囲で存在させるべきであり、好ましい範囲は25〜50%(w/w)である。
また、錠剤が摂取されたら該ビーズが分散されるように崩壊剤を添加する。好適な崩壊剤としては、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム(AC−DI−SOL(登録商標))、デンプングリコール酸ナトリウム(EXPLOTAB(登録商標)、PRIMOJEL(登録商標))、および架橋ポリビニルポリピロリドン(Plasone−XL)が挙げられるがこれらに限定されない。このような材料は3〜15%(w/w)の割合で存在させるべきであり、好ましい範囲は5〜10%(w/w)である。
また、滑沢剤は適正な打錠を確保するために添加され、このようなものとしては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸、ポリエチレングリコール、ロイシン、ベヘン酸グリセリルおよび水添植物油が挙げられ得るが、これらに限定されない。このような滑沢剤は0.1〜10%(w/w)の量で存在させるべきであり、好ましい範囲は0.3〜3.0%(w/w)である。
錠剤は、例えば以下のようにして形成される。粒子をブレンダー内にAVICEL(登録商標)、崩壊剤および滑沢剤とともに導入し、設定した分にわたって混合して均質なブレンドを得、次いで、これを、錠剤を圧縮する錠剤プレスのホッパー内に入れる。使用する圧縮力は、錠剤が形成されるのに適切であるがビーズまたはコーティングを破砕するには充分ではない。
本発明の複数投薬形態により、医薬活性なドキシサイクリンまたは他のテトラサイクリンの投薬量が、レシピエントにおいて所望の薬物レベルが得られるように約24時間にわたって定常状態で、1日1回の経口投与で送達され得ることが認識される。
また、本発明は、ドキシサイクリンまたは他のテトラサイクリンでの哺乳動物の処置方法を提供する。該方法は、本発明によるドキシサイクリンまたは他のテトラサイクリンの組成物を、ドキシサイクリンまたは他のテトラサイクリンの抗コラゲナーゼ活性または抗炎症性活性を必要とする哺乳動物(好ましくは、ヒト)に、実質的に抗生物質活性が付随することなく投与することを伴う。全身投与が好ましく、経口投与が最も好ましい。
本発明の組成物を使用すると、最低で約0.1μg/ml、好ましくは約0.3μg/mlおよび最大で約1.0μg/ml、より好ましくは約0.8μg/mlである定常状態の血中ドキシサイクリンまたは他のテトラサイクリンレベルを得ることができ、コラゲナーゼの生成が増大している疾患、例えば、歯周疾患、皮膚疾患など、ならびに炎症性状態が処置され得る。実際、毎日の複数投薬で投与される抗菌作用量未満(sub−antimicrobial)の血中レベルのテトラサイクリンで処置可能な任意の疾患状態も、対応する本発明の1日1回製剤を用いて処置され得る。
本発明は、以下の非限定的な実施例を参照することにより、よりよく理解される。しかしながら、当業者には、本実施例が、後続の特許請求の範囲にさらに充分に示されている本発明の例示にすぎないことは容易に認識されよう。
実施例1:錠剤組成物の調製
湿式造粒
ドキシサイクリンHO(10mg)、微晶質セルロース(AVICEL(登録商標)PH 102,53mg)、アルファー化デンプン(20mg)およびクロスカルメロースナトリウム(AC−DI−SOL(登録商標),2mg)を高剪断重量(weight)造粒機(Fielder PMA 100)内で合わせ、湿性造粒物に対する水噴霧パラメータの影響を評価した。可変量にはブレード速度(低速または高速)、噴霧体積、噴霧速度(低速、中速および高速)、または総噴霧量を含めた。これらの可変量の効果を目視観察、乾燥減量および収量によって評価した。スケールアップすると、25kgの固形部分に対して約9リットルの噴霧体積および約5〜7リットル/分の噴霧速度が最適であろうと結論付けた。
乾燥
乾燥造粒物に対する乾燥パラメータの影響を評価するため、実施例1の湿性造粒物をO’Hara流動床乾燥機内に入れ、この湿潤物に熱い空気を噴き付けた。パラメータには温度、空気体積およびLOD(乾燥減量)課題を含め、これらを目視観察、LODおよび収量によって評価した。最適な供給温度は約60℃であると結論付けた。
ミリング
粉末の流動性に対する篩サイズの影響を評価するため、実施例2の乾燥造粒物をFitzmill型番Mで、ナイフフォワード様式を用いてミリングした。3つの篩サイズ(0.022インチ、0.033インチおよび0.065インチ)を試験した。これらの可変量の効果を目視観察、粒径、嵩およびタップ密度ならびに収量によって評価した。最適な篩サイズは0.033インチであると結論付けた。
ブレンド
実施例3のミリングした造粒物を、3段階ブレンドプロセスにて、15立方フィートのトート(tote)ブレンダーおよびVortiv−Sivシフターを用いてブレンドした。内部造粒部分(87mg)を第1工程でブレンドし、続いて流動促進剤(2.5mgのAC−DI−SOL(登録商標)(クロスカルメロースナトリウム)および12.5mgのAVICEL(登録商標)PH 200(微晶質セルロース)、次いで滑沢剤(0.5mgのステアリン酸マグネシウム)をブレンドした。流動促進剤と滑沢剤の導入後の造粒粉末の均質性を評価するため、以下のパラメータ:造粒粉末の最初の仕込み後のブレンド時間、流動促進剤の添加後のブレンド時間、および滑沢剤の添加後のブレンド時間を変動させた。ブレンド時間の効果を目視観察および均一性によって評価した。内部造粒部分の最適なブレンド時間は約10分間、流動促進剤の添加後は約30分間、および滑沢剤の添加後は約7分間であると結論付けた。
圧縮
この実施例は本発明の圧縮(打錠)工程の実例を示す。
錠剤の均一性に対する圧縮パラメータの効果を評価するため、実施例4の造粒粉末を、回転式錠剤プレス(Manesty Unipress)を用いて錠剤に成形した。可変量には打錠速度、圧縮力(19、13および7.5kNならびに供給フレーム速度)を含めた。これらの可変量の効果を目視観察、硬度、摩損度、崩壊、厚さ、重量および収量によって評価した。2000〜2600錠の錠剤/分の錠剤プレス速度および8〜12rpmの供給フレーム速度が特に有効であると結論付けた。
コーティング
4つのコーティング層を逐次適用した。第1の(内側)層は、OPADRY(登録商標)を水に10%固形分まで溶解させ、少なくとも45分間混合し、気泡が存在する場合は少なくとも1時間静置することにより調製した。このコーティングを実施例5のコア錠剤に、蠕動ポンプと0.0285インチ直径のノズルを有する3つのスプレーガンを備えたO’Hara fastcoat(48インチパン)を用いて適用した。60℃の供給温度、7.0rpmのパン速度、および275〜325mL/分の噴霧速度が特に有効であることがわかった。総噴霧時間は約4時間であった。
腸溶性コーティング層は、ACRYL−EZE(登録商標)を水に、該固形物を水に300グラム/分の速度で添加することによって約20%の固形分まで溶解させ、少なくとも45分間混合することにより調製し、そして30メッシュの篩に通すふるい分けによって制御した。このコーティングを内側層コーティング錠に、蠕動ポンプと0.060インチ直径のノズルを有する3つのスプレーガンを備えたO’Hara fastcoat(48インチパン)を用いて適用した。50〜55℃の供給温度、7.0rpmのパン速度、および250〜300mL/分の噴霧速度が特に有効であることがわかった。総噴霧時間は約5.5時間であった。
活性コーティング層は、まずOPADRY(登録商標)を水に溶解させて少なくとも1時間混合し、次いで、ドキシサイクリンを添加してさらに1時間混合することにより調製した。これは、得られる懸濁液の均一性を確実にするために極めて重要であった。このコーティングを腸溶性層コーティング錠に、蠕動ポンプと0.0285インチ直径のノズルを有する3つのスプレーガンを備えたO’Hara fastcoat(48インチパン)を用いて適用した。60℃の供給温度、7.0〜9.0rpmのパン速度、および375〜400mL/分の噴霧速度が特に有効であることがわかった。噴霧は長時間にわたって(約18.5時間)行ない、噴霧操作中は懸濁液を連続的に混合した。
最後に、外側コーティング層を、OPADRY(登録商標)を水に10%固形分まで溶解させ、少なくとも45分間混合し、気泡が存在する場合は少なくとも1時間静置することにより調製した。このコーティングを実施例5の錠剤に、蠕動ポンプと0.0285インチ直径のノズルを有する3つのスプレーガンを備えたO’Hara fastcoat(48インチパン)を用いて適用した。60℃の供給温度、7.0rpmのパン速度、および275〜325mL/分の噴霧速度が特に有効であることがわかった。総噴霧時間は約4時間であった。
実施例2:錠剤組成物の安定性試験
上記のようにして調製した徐放性ドキシサイクリン錠剤の安定性を、錠剤を種々の温度および相対湿度条件下で3ヶ月間保存し、外観、溶解プロフィール、安定性、不純物プロフィールおよび水分含量に関する錠剤の定期的評価を行なうことにより評価した。1000錠の錠剤の第1のボトル(ボトルA)を25℃および60%RHで3ヶ月間保存し、1000錠の錠剤の第2のボトル(ボトルB)を40℃および75%RHで3ヶ月間保存した。
1、2および3ヶ月間後、錠剤を解析のためにボトルから取り出した。錠剤は、初期では丸く、ベージュ色で黒い点を1つ有していた。1、2または3ヶ月後、それぞれ、25℃/60%RHおよび40℃/75%RHのボトルAの錠剤でもボトルBの錠剤でも外観の変化は観察されなかった。さらに、安定性、含水量および不純物測定の結果に有意な変化はみられなかった。したがって、これらの安定性の結果により、本発明のプロセスによって調製した錠剤は物理的にも化学的にも安定であることが示された。
さらに、これらの錠剤の内容物の均一性試験では、錠剤が均一であり、最初ならびにそれぞれ25℃/60%RHおよび40℃/75%RHでの3ヶ月間の保存後のどちらにおいてもドキシサイクリン含有量が一貫していることが示された。
ボトルAおよびBの錠剤の溶解を標準的な溶解手順に従って測定した。簡単には、溶解試験は、まず、約pH1.1の750mLの0.1N HCl溶液で120分間行ない、次いで、残りの溶解液に200mLの0.1N NaOH/200mMリン酸カリウム溶液を添加し、そしてNaOH溶液またはHCl溶液でpHを約6に調整することにより、約pH6のリン酸カリウムバッファー溶液で行なった。表1および2に示した所定の各時点で4mL体積の試料を採取した。溶解試験はすべて37℃で行なった。ボトルAおよびBでの溶解データを以下の表1および2に表にして示す。
Figure 2015516971
Figure 2015516971
この溶解データにより、本発明のプロセスによって調製した錠剤では、25℃/60%RHおよび40℃/75%RHでの3ヶ月間の保存後、最初の試料と比べて同等の溶解プロフィールが得られることが示された。これらの結果により、本発明のプロセスによって調製した錠剤は物理的にも化学的にも安定であることがさらに確認された。
実施例3 カプセル剤組成物の調製
ドキシサイクリン一水和物含有層化IRペレットの調製
ドキシサイクリン一水和物の分散液を以下のようにして調製した:5.725キログラムの脱イオン水に、0.113キログラムのヒドロキシプロピルメチルセルロースおよび1.5キログラムのドキシサイクリン一水和物を添加した後、撹拌パドルを用いて穏やかに30分間混合した。この薬物分散液を、GPCG−15流動床処理装置の9”Wurster Column内で糖シード材(30/35メッシュ)上に噴霧した。分散液全体が適用されるまで、ペレットをカラム内で5分間乾燥させた。薬物入りペレットをWurster Columnから排出し、20メッシュの篩に通した。また、着色または物理的保護をもたらすためにIRビーズ上に保護コート(例えば、OPADRY(登録商標)ベージュ)を適用してもよい。
ドキシサイクリン一水和物含有腸溶性コーティングペレットの調製
EUDRAGIT(登録商標)L30D55コーティング分散液を、0.127キログラムのクエン酸トリエチルを3.538キログラムのEUDRAGIT(登録商標)L30D55(固形分:1.061キログラム)に添加し、少なくとも30分間撹拌することにより調製した。0.315キログラムのタルクを2.939キログラムの脱イオン水中に分散させた。可塑化したEUDRAGIT(登録商標)L30D55をこのタルク分散液と合わせ、60メッシュの篩に通してふるい分けした。得られた合わせた分散液を、実施例1に従って調製した薬物入りペレット(3.5キログラム)上にGPCG−15流動床処理装置の9”Wurster Column内で噴霧した。着色または物理的保護をもたらすためにDRビーズ上に保護コート(例えば、OPADRY(登録商標)ベージュ)を適用してもよい。
薬物入りペレットと腸溶性コーティングペレットのカプセル封入
カプセル剤は、薬物入りペレットおよび腸溶性コーティングペレットを個々に適切なサイズのカプセル殻内に充填することにより調製され得る。薬物入りペレットと腸溶性コーティングペレットの比率は75:25であり、薬物入りペレットの充填重量は、30mgのドキシサイクリンを送達する薬物入りペレットの実際の効力に基づいて計算され得;腸溶性コーティングペレットの充填重量も、10mgのドキシサイクリンを送達する腸溶性コーティングペレットの実際の効力に基づいて計算され得る。ペレットを所望のカプセル殻に精密に充填するためにはRomoco CD5またはMG−2ペレット充填機が使用され得る。
薬物入りIRペレットと腸溶性コーティングDRペレットを75:25の比で含有するサイズ0のカプセル剤を以下のようにして調製した。IRペレットおよびDRペレットは上記に示したようにして調製した。ペレットを作製するために使用したドキシサイクリンの測定値から、41.26mgのカプセル剤の効力が40mgのドキシサイクリンの実際の強度に相当すると決定された。IRペレットの効力はペレット1グラムあたりドキシサイクリン194mg(mg/g)であり、DRペレットについては133mg/gであった。したがって、40mgのカプセル剤がIR:DRで75:25であることに対応して、各カプセル剤に対してIRビーズの充填重量は159.5mgであり、DRビーズについては77.6mgであると計算された。
実施例4 フェーズII臨床試験
フェーズ2の多施設無作為二重盲検の並行群間比較プラセボ対照試験を実施した。処置は(1)30mg IRおよび10mg DRを含有する40mgのドキシサイクリン錠剤(CD2575/101);(2)ドキシサイクリン100mgのカプセル剤;ならびに(3)プラセボ(ダブルダミー)であり、これらを1日1回経口投与した。
中等度または重度のざ瘡(顔面(鼻を含む)に25〜75ヶ所の炎症性病変)を有する患者を本試験の被験体とした。全部で660例の被験体(220/群)を該3つの処置に1:1:1で無作為に分けた。処置は16週間持続した。
以下:炎症性病変の計測数のベースラインから16週目までの変化(LOCF,ITT)(主要エンドポイント);16週目の成功率(LOCF,ITT);ベースラインから16週目までの炎症性病変の計測数の変化のパーセント(LOCF,ITT);ベースラインから16週目までの病変の総数の変化のパーセント(LOCF,ITT);非炎症性病変の計測数のベースラインから16週目までの変化(LOCF,ITT);ベースライン、12週目、および16週目/ET来院時における体幹のざ瘡の炎症性病変の包括的評価などを有効性試験で調べた。
被験体のざ瘡は治験来院のたびに治験担当者が、上記に記載のInvestigator’s Global Assessment(炎症)尺度を用いて評価した。この試験では尋常性ざ瘡における試験薬物の作用様式が主に抗炎症であるため、IGA尺度は炎症性病変に焦点をあわせた。
有効性の発現は、16週目より早い時点で解析することにより、炎症性病変の変化および成功率について判定した。
安全性試験には標準的な安全性の報告を含めた。特に重要な有害事象として、光毒症;偽脳腫瘍;および偽膜性大腸炎を含めた。来院時はその都度、治験担当者がバイタルサインを観察した。試験室内試験は0、8および16週目に実施した。
16週目および12週目の主要エンドポイント(ベースラインからの炎症性病変の計測数の絶対変化)において、CD2575/101 40mgはプラセボよりも有効であり、16週目ではプラセボよりも優れた成功率であるが、12週目では(統計的に)そうでないことがわかった。表1参照。この試験は、成功率における差を示すには有力でなかった。
驚くべきことに、CD2575/101 40mgは、ドキシサイクリン100mgよりもずっと低い投薬量レベルであるが、例えば、炎症性病変の計測数の変化および成功率において同じであるかまたはさらに大きな有効性をもたらすことがわかった。表1および2参照。
Figure 2015516971
さらに驚くべきことに、CD2575/101 40mgではドキシサイクリン100mgによるよりも非炎症性病変の計測数が有意に低減されることがわかった。図1参照。
また、CD2575/101 40mgではドキシサイクリン100mgによるよりも病変の総数が有意に低減された。表2参照。
Figure 2015516971
CD2575/101 40mgは、ドキシサイクリン100mgと比べて優れた安全性プロフィールを有することがわかった(例えば、薬物関連AE:(悪心、嘔吐および頭痛)は11対38)。表3も参照のこと。
Figure 2015516971
当業者には、上記の実施形態に対して、その広い発明思想から逸脱することなく変更が行なわれ得ることが認識されよう。したがって、本発明は、開示した具体的な実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の精神および範囲内の変形例を包含することを意図していると理解されたい。
本明細書において挙げた、または示した特許、特許出願、刊行物、教本および文献 論文/報告は各々、引用によりその全体が本明細書に明示的に組み込まれる。
本発明の他の態様、特長および利点は、発明の詳細な説明およびその好ましい実施形態および添付の特許請求の範囲を含む以下の開示から自明となろう。
特定の実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
処置を必要とする被験体のざ瘡の処置方法であって、該方法は、約40mgのドキシサイクリンまたはその薬学的に許容され得る塩を含む医薬組成物を該被験体に1日1回経口投与することを含み、該被験体は約16週間にわたって処置され;該医薬組成物は、即時放出部分に約30mgのドキシサイクリンおよび遅延放出部分に約10mgのドキシサイクリンを含む、方法。
(項目2)
前記医薬組成物が錠剤の形態である、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記医薬組成物がカプセル剤の形態にある、項目1に記載の方法。
(項目4)
約40mgのドキシサイクリンまたはその薬学的に許容され得る塩を含む前記医薬組成物での処置により、100mgのドキシサイクリンまたはその薬学的に許容され得る塩での処置と同じかまたはそれより良好な有効性が得られる、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記処置により被験体の炎症性病変の計測数が低減される、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記処置により被験体の非炎症性病変の計測数が低減される、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記処置により成功率が増大する、項目1に記載の方法。

Claims (7)

  1. 処置を必要とする被験体のざ瘡の処置方法であって、該方法は、約40mgのドキシサイクリンまたはその薬学的に許容され得る塩を含む医薬組成物を該被験体に1日1回経口投与することを含み、該被験体は約16週間にわたって処置され;該医薬組成物は、即時放出部分に約30mgのドキシサイクリンおよび遅延放出部分に約10mgのドキシサイクリンを含む、方法。
  2. 前記医薬組成物が錠剤の形態である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記医薬組成物がカプセル剤の形態にある、請求項1に記載の方法。
  4. 約40mgのドキシサイクリンまたはその薬学的に許容され得る塩を含む前記医薬組成物での処置により、100mgのドキシサイクリンまたはその薬学的に許容され得る塩での処置と同じかまたはそれより良好な有効性が得られる、請求項1に記載の方法。
  5. 前記処置により被験体の炎症性病変の計測数が低減される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記処置により被験体の非炎症性病変の計測数が低減される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記処置により成功率が増大する、請求項1に記載の方法。
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