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JP2015500245A - 7員環ラクタムモルヒナンの製造のためのプロセス - Google Patents

7員環ラクタムモルヒナンの製造のためのプロセス Download PDF

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JP2015500245A
JP2015500245A JP2014544997A JP2014544997A JP2015500245A JP 2015500245 A JP2015500245 A JP 2015500245A JP 2014544997 A JP2014544997 A JP 2014544997A JP 2014544997 A JP2014544997 A JP 2014544997A JP 2015500245 A JP2015500245 A JP 2015500245A
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クリストファー ダブリュー. グロート,
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Abstract

本発明は、ラクタムモルヒナンを調製するための改良されたプロセスに関する。このプロセスは、一般的には、ヒドロキシアミンスルホン酸試薬を用いてケト−モルヒナンを7員環ラクタムモルヒナンに変換し、高収率および良い選択性で進行する。本発明は、ヒドロキシアミンスルホン酸を用いる、7員環ラクタムモルヒナンの合成に関する。このプロセスにより、高収率で、望ましくない副生成物がほとんどない7員環ラクタムモルヒナンが製造される。さらに、反応は、オキシム中間体を単離することなく、ケト−モルヒナンから進行し、ケト−モルヒナンから7員環ラクタムへのより容易な変換をもたらす。

Description

関連出願への相互参照
本願は、2011年12月5日に出願された米国仮特許出願第61/566,763号の利益を主張し、この米国仮特許出願の全体は、本明細書中に参考として援用される。
発明の分野
本発明は、ラクタムモルヒナンを調製するための改良されたプロセスに関する。このプロセスは、一般的には、ヒドロキシアミンスルホン酸試薬を用いてケト−モルヒナンを7員環ラクタムモルヒナンに変換する。
発明の背景
モルヒナン化合物は、種々の活性を示す重要な医薬品である。コアモルヒナン構造に対する修飾によって、増大したまたは変化した生物学的活性を示すことができる。具体的には、コア環構造の修飾は、新しい治療薬のための望ましい足場である。いくつかの環拡大反応が、ほとんど官能基を有さない低分子を拡大するために知られているが、それらのモルヒナンへの適用の成功は限られていた。例えば、シュミット反応は、アジ化水素酸を利用する環拡大反応である。シュミット反応は、モルヒナン化合物中の環構造の拡大よりもむしろ、モルヒナンエーテル環の開裂をもたらす。ベックマン転位もモルヒナンで試みられている。一般的に、ベックマン反応は、オキシムから進行し、オキシムはその後、酸と接触されてアミドまたはラクタムとなる。モルヒナンオキシムにベックマン転位を利用する従前の試みは、低収率および生成物の混合物をもたらした。
したがって、高い選択性と良好な収率で7員環ラクタムを製造するためのプロセスが必要とされている。
発明の要旨
本発明は、7員環ラクタムモルヒナンの製造のためのプロセスに関する。
一つの態様では、本発明は、7員環ラクタムモルヒナンの製造のためのプロセスを提供する。このプロセスは、ケト−モルヒナンをヒドロキシアミンスルホン酸と接触させて7員環ラクタムモルヒナンを形成することを含む。
一つの態様(iteration)では、ケト−モルヒナンは、式(I)を含む化合物であり、7員環ラクタムモルヒナンは、式(III)を含む化合物である:
Figure 2015500245
(式中、
、R、R、R、R、RおよびR10は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ハロゲンおよび{−}OR15から選択され;
14は、水素および{−}OR15から選択され;
15は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;ならびに
17は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択される。)
別の態様では、ケト−モルヒナンは、式(II)を含む化合物であり、7員環ラクタムモルヒナンは、式(IV)を含む化合物である:
Figure 2015500245
(式中、
、R、R、R、R、RおよびR10は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ハロゲンおよび{−}OR15から選択され;
14は、水素および{−}OR15から選択され;
15は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;
17は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;
18は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;ならびに
Xは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される。)
本開示の他の特徴および態様は、本明細書においてより詳細に記載される。
発明の詳細な説明
したがって、簡潔に述べると、本発明は、ヒドロキシアミンスルホン酸を用いる、7員環ラクタムモルヒナンの合成に関する。このプロセスにより、高収率で、望ましくない副生成物がほとんどない7員環ラクタムモルヒナンが製造される。さらに、反応は、オキシム中間体を単離することなく、ケト−モルヒナンから進行し、ケト−モルヒナンから7員環ラクタムへのより容易な変換をもたらす。
コアモルヒナン構造は、一般的に、以下に示すような縮合環構造からなる。以下の構造は、アルカロイド環構造の個々の原子に関連した番号付けを示す。本明細書に記載されるプロセスは、コア構造の修飾をもたらす。このプロセスは、6員環から7員環への拡大をもたらす。本明細書に記載されるように、コア構造を置換することができる。これらの化合物は、立体中心を有し、したがって、各立体中心は、C−15およびC−16の両方が、分子の同じ側にあるようなR配置またはS配置を有することができる。
Figure 2015500245
(1).反応条件
一般的に、7員環ラクタムモルヒナンの製造のためのプロセスは、ケト−モルヒナンとヒドロキシアミンスルホン酸とを接触させることを含む。いくつかの実施形態では、このプロセスはさらに、7員環ラクタムを反応混合物から単離することができるようにプロトン供与体または有機溶媒による後処理を含む。
ケト−モルヒナンは、ケトン基を有するモルヒナン化合物である。ケト−モルヒナンは、天然由来のモルヒナンでもよく、合成的に調製することもできる。好ましい実施形態では、ケト−モルヒナンは、ケトン基の炭素原子がコアモルヒナン構造の6位にあることを意味する6−ケト−モルヒナンである。本発明のいくつかの態様では、ケト−モルヒナンは、式(I)を含む化合物である:
Figure 2015500245
(式中、
、R、R、R、R、RおよびR10は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ハロゲンおよび{−}OR15から選択され;
14は、水素および{−}OR15から選択され;
15は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;ならびに
17は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択される。)
いくつかの実施態様では、R、R、R、R、RおよびR10は水素であり;RおよびR14は水素、{−}OHおよび{−}OCHから選択され;R17はアリル、シクロプロピルメチルおよびメチルから選択される。一つの実施形態では、R、R、R、R、R、R10およびR14は水素であり;Rは{−}OCHであり;R17はメチルである。別の実施形態では、R、R、R、R、RおよびR10は水素であり;Rはヒドロキシルであり;R14はヒドロキシルであり;17はシクロプロピルメチルである。さらに別の実施形態では、R、R、R、R、RおよびR10は水素であり;Rはヒドロキシルであり;R14はヒドロキシルであり;R17はメチルである。さらなる実施形態では、R、R、R、R、RおよびR10は水素であり;Rはヒドロキシルであり;R14はヒドロキシルであり;R17はアリルである。
本発明の他の態様では、ケト−モルヒナンは式(II)を含む化合物である:
Figure 2015500245
(式中、
、R、R、R、R、RおよびR10は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ハロゲンおよび{−}OR15から選択され;
14は、水素および{−}OR15から選択され;
15は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;
17は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;
18は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;ならびに
Xは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される。)
いくつかの実施態様では、R、R、R、R、RおよびR10は水素であり;Rはヒドロキシルであり;R14はヒドロキシルであり;R17はシクロプロピルメチルであり;R18はメチルであり;Xは臭素である。
いくつかの実施形態では、ケト−モルヒナンは、特定の立体化学配置を有することができる。一般的に、ケト−モルヒナンは、C−5、C−9、C−13およびC14において、少なくとも四つの立体中心を有する。ケト−モルヒナンのC−5、C−9、C−13およびC−14炭素は、C−15およびC−16の両方が、当該分子の同じ側にある限り、RまたはSのいずれかであってもよい。いくつかの実施形態では、ケト−モルヒナンのC−5、C−9、C−13およびC−14の立体中心は、それぞれ、RRRR、RRRS、RRSR、RRSS、RSRS、RSRR、RSSR、RSSS、SRRR、SRRS、SRSR、SRSS、SSRS、SSRR、SSSRおよびSSSSから選択される。別の態様では、ケト−モルヒナンのC−5、C−9、C−13およびC−14の立体中心は、それぞれ、RRSR、SRSR、RSRSおよびSSRSから選択される。別の実施形態では、ケト−モルヒナンのC−5、C−9、C−13およびC−14の立体中心は、それぞれ、RRSRである。さらに別の実施形態では、ケト−モルヒナンのC−5、C−9、C−13およびC−14の立体中心は、それぞれ、SSRSである。本発明のいくつかの態様では、ケト−モルヒナンは、(+)−モルヒナンである。本発明の他の態様では、ケト−モルヒナンは、(−)−モルヒナンである。例示的な実施形態では、ケト−モルヒナンは、(−)−ヒドロコドン、(+)−ヒドロコドン、(−)−ナロキソン、(+)−ナロキソン、(−)−ナルトレキソン、(+)−ナルトレキソン、(−)−ナルトレキソンメチルブロミド、(+)−ナルトレキソンメチルブロミド、(−)−オキシコドンおよび(+)−オキシコドンから選択される。
上記プロセスはさらに、ケト−モルヒナンとヒドロキシアミンスルホン酸とを接触させることを含む。ヒドロキシアミンスルホン酸は、ヒドロキシアミン基、およびそれらの種々の塩を含むスルホン酸基の両方を含む。塩は、限定されないが、ナトリウム、カリウムおよびリチウム塩を含む、当技術分野で公知の任意の塩でもよい。一つの実施形態では、ヒドロキシアミンスルホン酸は、HON(SONa)の化合物を含む。好ましい実施形態では、ヒドロキシアミンスルホン酸は、ヒドロキシアミン−O−スルホン酸、すなわちHNOSOOHである。
いくつかの実施形態では、ケト−モルヒナンとヒドロキシアミンスルホン酸は、それぞれ、約1:0.5から約1:10の範囲のモル対モル比で混合される。代替的な実施形態では、ケト−モルヒナンとヒドロキシアミンスルホン酸は、それぞれ、約1:1から約1:5の範囲のモル対モル比で混合される。他の実施形態では、ケト−モルヒナンとヒドロキシアミンスルホン酸は、それぞれ、約1:1から約1:2、約1:2から約1:3、約1:3から約1:4、または約1:4から約1:5の範囲のモル対モル比で混合される。例示的な実施形態では、ケト−モルヒナンとヒドロキシアミンスルホン酸は、それぞれ、約1:2のモル対モル比で混合される。別の例示的な実施形態では、ケト−モルヒナンとヒドロキシアミンスルホン酸は、それぞれ、約1:1.5のモル対モル比で混合される。
反応混合物はさらに、一つ以上の溶媒を含んでよい。溶媒は、上記プロセスにおいて使用される基材に依存して変動することができ、また変動するであろう。溶媒は、プロトン性溶媒、非プロトン性溶媒、非極性溶媒、またはそれらの組み合わせであり得る。プロトン性溶媒の好適な例としては、限定されないが、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、イソブタノール、n−ブタノール、s−ブタノール、t−ブタノール、ギ酸、酢酸、水、およびそれらの組み合わせが挙げられる。好適な非プロトン性溶媒の非限定的な例としては、アセトニトリル、ジエトキシメタン、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N−ジメチルプロピオンアミド、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(DMPU)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)、1,2−ジメトキシエタン(DME)、ジメトキシメタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、1,4−ジオキサン、N−メチル−2−ピロリジノン(NMP)、ギ酸エチル、ホルムアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルホルムアミド、メチレンクロリド、ニトロベンゼン、ニトロメタン、プロピオニトリル、スルホラン、テトラメチル尿素、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン、トリクロロメタン、およびそれらの組み合わせが挙げられる。非極性溶媒の好適な例としては、限定されないが、アルカンおよび置換されたアルカン溶媒(シクロアルカンを含む)、芳香族炭化水素、エステル、エーテル、およびこれらの組み合わせなどが挙げられる。使用することができる具体的な非極性溶媒としては、例えば、ベンゼン、酢酸ブチル、t−ブチルメチルエーテル、クロロベンゼン、クロロホルム、クロロメタン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジエチルエーテル、酢酸エチル、ジエチレングリコール、フルオロベンゼン、ヘプタン、ヘキサン、酢酸イソプロピル、メチルテトラヒドロフラン、酢酸ペンチル、酢酸n−プロピル、テトラヒドロフラン、トルエン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。一つ以上の有機溶媒が反応中に存在するときには、それらの溶媒は限定されることなく任意の比率で存在してよい。好ましい一つの実施形態では、例えば、溶媒は、96%ギ酸水溶液であり得る。
一般的に、ケト−モルヒナンに対する溶媒の重量比は、約0.5:1から約100:1の範囲であり得る。種々の実施形態では、ケト−モルヒナンに対する溶媒の重量比は、0.5:1から約5:1、約5:1から約25:1、または約25:1から約100:1の範囲であり得る。好ましい実施形態では、ケト−モルヒナンに対する溶媒の重量比は、約2:1から約10:1の範囲であり得る。
いくつかの実施形態では、反応はさらに、プロトン供与体を含んでよい。プロトン供与体は、一般的に、約6未満のpKaを有する。この特性を有する好適なプロトン供与体としては、限定されないが、酢酸、ギ酸、メタンスルホン酸、リン酸、硫酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トルエンスルホン酸などが挙げられる。
プロトン供与体に対するケト−モルヒナンのモル比は、約1:0.5から約1:100の範囲であり得る。種々の実施形態では、プロトン供与体に対するケト−モルヒナンのモル比は、1:10から約1:80、または約1:20から約1:60の範囲であり得る。いくつかの実施形態では、プロトン供与体に対するケト−モルヒナンのモル比は、約1:1、または約1:5、または約1:10、または約1:20、または約1:30、または約1:40、または約1:50、または約1:60、または約1:80、または約1:100の範囲であり得る。例示的な実施形態では、プロトン供与体に対するケト−モルヒナンのモル比は約1:40であり得る。
ケト−モルヒナンとヒドロキシアミンスルホン酸との反応は、基材に依存して、約−5℃から約100℃の範囲の種々の温度で実施することができ、該温度は反応の経過に従って変動することもできる。例えば、反応は、約20℃、または約25℃、または約30℃、または約35℃、または約40℃、または約45℃、または約50℃、または約55℃、または約60℃、または約65℃、または約70℃、または約75℃、または約80℃、または約85℃、または約90℃、または約95℃、または約100℃、または約105℃、または約110℃、または約115℃で実施することができる。種々の実施形態では、反応は、約20℃から約30℃の範囲の温度で実施することができる。例示的な一つの実施形態では、反応は、約25℃の温度で実施することができる。
一般的に、ケトモルヒナンとヒドロキシアミンスルホン酸との反応は、反応が実質的に完了するまで十分な時間進行させることができる。反応の完了は、クロマトグラフィー(例えば、TLC、HPLCまたはLC)などの当業者に公知の任意の方法によって決定することができる。反応時間は、約2時間から5日を超える範囲であり得る。いくつかの実施形態では、反応は、約6時間、約12時間、約18時間、約24時間、約36時間、約48時間、約60時間、約72時間、または約84時間進行させてよい。この文脈において、「完了した反応」とは、一般に、反応混合物が、有意に減少した量のケト−モルヒナンを含有することを意味する。典型的には、反応混合物中に残存するケト−モルヒナンの量は、約10%未満、またはより好ましくは約5%未満であり得る。
本発明のいくつかの態様では、ケト−モルヒナンとヒドロキシアミンスルホン酸試薬との間の反応は、スルホン化イミン中間体をもたらす。本明細書で用いられるスルホン化イミンとは、スルホン酸基でN−置換されたイミン基を指す。いくつかの態様では、ヒドロキシアミンスルホン酸はヒドロキシアミン−O−スルホン酸であり、ケト−モルヒナンは6−ケト−モルヒナンであり、中間体は、以下の式(I)(a)の化合物を含む:
Figure 2015500245
(式中、
、R、R、R、R、RおよびR10は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ハロゲンおよび{−}OR15から選択され;
14は、水素および{−}OR15から選択され;
15は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;ならびに
17は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択される。)
代替的な実施形態では、ヒドロキシアミンスルホン酸がヒドロキシアミン−O−スルホン酸であり、ケト−モルヒナンが6−ケト−モルヒナンである場合に、中間体は、以下の式(II)(a)の化合物を含む:
Figure 2015500245
(式中、
、R、R、R、R、RおよびR10は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ハロゲンおよび{−}OR15から選択され;
14は、水素および{−}OR15から選択され;
15は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;
17は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;
18は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;ならびに
Xは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される。)
(II).後処理
上記プロセスはさらに、7員環ラクタムモルヒナンを得るための、一つ以上の後処理工程を含むことができる。いくつかの実施形態では、中間体化合物は、プロトン受容体の添加によって7員環ラクタムモルヒナンに変換することができる。一般的に、プロトン受容体は、約9を超えるpKaを有するであろう。このような特性を有する好適なプロトン受容体としては、アンモニア、ホウ酸塩(例えば、NaBOなど)、重炭酸塩(例えば、NaHCO、KHCO、LiCOなど)、炭酸塩(例えば、NaCO、KCO、LiCOなど)、水酸化物塩(例えば、NaOH、KOHなど)、有機塩基(例えば、ピリジン、メチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアミノピリジンなど)、および上記のいずれかの混合物が挙げられる。好ましい実施形態では、プロトン受容体は、アンモニア、水酸化アンモニウム、水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムであり得る。例示的な実施形態では、プロトン受容体は、アンモニアであり得る。
プロトン受容体は、溶媒中に加えてよい。溶媒は、プロトン供与体の前に、後に、または同時に添加することができる。いくつかの実施形態では、プロトン受容体は、水溶液中に存在し得る。このような実施形態では、水中のプロトン受容体の濃度は、約1%v/v溶液から約99%v/v溶液まで変動し得る。他の実施形態では、水中のプロトン受容体の濃度は、約20%v/v溶液から約60%v/v溶液まで変動し得る。他の態様では、水中のプロトン受容体の濃度は、約20%v/v溶液から約30%v/v溶液まで変動し得る。一つの実施形態では、水中におけるプロトン受容体の濃度は、約29%v/v溶液である。例示的な実施形態では、プロトン受容体は、約29%のアンモニア水溶液であり得る。
反応の後処理のために添加されるプロトン受容体の総量は変動することができ、また変動するであろう。いくつかの実施形態では、反応混合物のpHが9を超えるまで、プロトン受容体が添加される。他の実施形態では、反応混合物のpHが約9、または約9.2、または約9.4、または約9.6になるまで、プロトン受容体が添加される。
別の実施形態では、反応は有機溶媒の添加によって後処理される。有機溶媒は任意の量で反応に添加することができる。いくつかの実施形態では、有機溶媒を反応混合物に過剰に添加する。一般的に、有機溶媒に対するケト−モルヒナンの重量比は、約1:10から約1:100の範囲であり得る。種々の実施形態では、有機溶媒に対するケト−モルヒナンの重量比は、1:1から約1:5、約1:5から約1:25、または約1:25から約1:100の範囲であり得る。好ましい実施形態では、有機溶媒に対するケト−モルヒナンの重量比は約1:50である。有機溶媒は、セクション(I)に挙げたものから選択することができる。例示的な実施形態では、有機溶媒はアセトンである。
種々の態様では、反応の後処理は約−10℃から約50℃の範囲の温度で起こる。いくつかの態様では、7員環ラクタムの形成は、約−5℃、または約0℃、または約5℃、または約10℃、または約20℃、または約30℃で起こる。種々の実施形態では、7員環ラクタムの形成は、1時間から約1日にわたって起こる。
一般的に、反応の後処理により沈殿物が得られ、当技術分野で公知のように、沈殿物は濾過され、洗浄され、そして乾燥させることができる。7員環ラクタムモルヒナンは粗沈殿物として使用することができるか、または抽出、クロマトグラフィー、濾過、エバポレーション、結晶化、および乾燥(真空、オーブンおよび化学試薬によるものを含む)などによる技術によってさらに精製することができる。
7員環ラクタムモルヒナンの収率は変動することができ、また変動するであろう。典型的には、7員環ラクタムモルヒナンの収率は少なくとも約60%であろう。一つの実施形態では、7員環ラクタムモルヒナンの収率は約60%から80%の間の範囲であり得る。別の実施形態では、7員環ラクタムモルヒナンの収率は約80%から約90%の間の範囲であり得る。さらなる実施形態では、7員環ラクタムモルヒナンの収率は約90%と約95%の間の範囲であり得る。さらに別の実施形態では、7員環ラクタムモルヒナンの収率は約95%より大きいこともあり得る。
7員環ラクタムモルヒナンを用いることができ、またはそれを、当業者になじみのある技術を使用して他の化合物に変換することもできる。例えば、7員環ラクタムモルヒナンは、薬学的に許容され得る塩に変換することができ、またはさらに化学的に誘導体化することができる。
7員環ラクタムは、位置選択性の高いレベルで製造することができる。反応が一つを超える構造異性体をもたらす可能性を有する場合、単一異性体の優先的な製造は位置選択性と呼ばれる。本明細書に記載されるケト−モルヒナンからのラクタムの形成は、異なる位置への窒素の挿入をもたらし得る。例えば、6−ケト−モルヒナンからのラクタムの形成が、5位とカルボニルの間、または実施例1に示されるように7位とカルボニルの間への窒素原子の挿入をもたらし得る。本発明のいくつかの態様では、反応は位置選択性の高いレベルで進行する。いくつかの実施形態では、反応により、約70%より高い、約75%より高い、約80%より高い、約85%より高い、または約90%より高い収率で単一の位置異性体が製造される。さらに別の実施形態では、反応により、約95%より高い収率で単一の位置異性体が製造される。
一つの態様では、反応スキーム1に示されるように、上記プロセスにより式(III)を含む化合物が製造される。
Figure 2015500245
(式中、
、R、R、R、R、RおよびR10は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ハロゲンおよび{−}OR15から選択され;
14は、水素および{−}OR15から選択され;
15は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;ならびに
17は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択される。)
いくつかの実施態様では、R、R、R、R、RおよびR10は水素であり;RおよびR14は水素、{−}OHおよび{−}OCHから選択され;R17はアリル、シクロプロピルメチルおよびメチルから選択される。一つの実施形態では、R、R、R、R、R、R10およびR14は水素であり;Rは{−}OCHであり;R17はメチルである。別の実施形態では、R、R、R、R、RおよびR10は水素であり;Rはヒドロキシルであり;R14はヒドロキシルであり;R17はシクロプロピルメチルである。さらに別の実施形態では、R、R、R、R、RおよびR10は水素であり;Rはヒドロキシルであり;R14はヒドロキシルであり;R17はメチルである。さらなる実施形態では、R、R、R、R、RおよびR10は水素であり;Rはヒドロキシルであり;R14はヒドロキシルであり;R17はアリルである。
別の形態では、反応スキーム2に従って、上記プロセスにより式(IV)を含む化合物が製造される。
Figure 2015500245
(式中、
、R、R、R、R、RおよびR10は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ハロゲンおよび{−}OR15から選択され;
14は、水素および{−}OR15から選択され;
15は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;
17は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;
18は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;ならびに
Xは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される。)
いくつかの実施態様において、R、R、R、R、RおよびR10は水素であり;Rはヒドロキシルであり;R14はヒドロキシルであり;R17はシクロプロピルメチルであり;R18はメチルであり;Xは臭素である。
別の態様では、反応は立体選択性を持って起こり得る。一つの実施形態では、反応物は、約50%よりも多い、または約60%よりも多い、または約70%よりも多い、または約80%よりも多い、または約90%よりも多い量の単一の鏡像異性体を含む。
7員環ラクタムモルヒナンは、偏光の回転に対して、(−)または(+)配向を有し得る。より具体的には、モルヒナンの各キラル中心は、RまたはS配置を有し得る。いくつかの実施形態では、7員環ラクタムモルヒナンは、少なくとも四つのキラル中心C−5、C−9、C−13およびC−14を有する。したがって、C−5、C−9、C−13およびC−14の立体配置は、それぞれラクタムモルヒナンの立体中心であり得、それぞれ、RRRR、RRRS、RRSR、RRSS、RSRS、RSRR、RSSR、RSSS、SRRR、SRRS、SRSR、SRSS、SSRS、SSRR、SSSRおよびSSSSから選択される。別の態様では、7員環ラクタムモルヒナンのC−5、C−9、C−13およびC−14の立体中心は、それぞれ、RRSR、SRSR、RSRSおよびSSRSから選択される。別の実施形態では、7員環ラクタムモルヒナンのC−5、C−9、C−13およびC−14の立体中心は、それぞれ、RRSRである。さらに別の実施形態では、7員環ラクタムモルヒナンのC−5、C−9、C−13およびC−14の立体中心は、それぞれ、SSRSである。本発明のいくつかの態様では、ケト−モルヒナンは、(+)−モルヒナンである。本発明の他の態様では、ケト−モルヒナンは(−)−モルヒナンである。
定義
本明細書に記載の実施形態の要素を導入するときに、冠詞「1つ(a)」、「1つ(an)」「その(the)」および「前記(said)」は、一つ以上の要素があることを意味するように意図している。用語「含む(comprising)」、「含む(including)」および「有する(having)」は、包括的であって、列挙した要素以外の追加の要素があり得ることを意味するように意図している。
本明細書中に記載の化合物は不斉中心を有する。非対称的に置換された原子を含む本発明の化合物は、光学活性形態またはラセミ形態で単離することができる。特定の立体化学または異性体が具体的に示されていない限り、全てのキラル、ジアステレオマー、ラセミ形態および構造のすべての幾何異性体が意図される。
本明細書において単独でまたは別の基の一部として用いられる用語「アシル」は、有機カルボン酸のCOOH基からのヒドロキシル基の除去によって形成された部分、例えば、RC(O)−(式中、RはR、RO−、RN−またはRS−であり、Rはヒドロカルビル、ヘテロ置換ヒドロカルビルまたはヘテロシクロであり、Rは水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルである)を示す。
本明細書において単独でまたは別の基の一部として用いられる用語「アシルオキシ」は、酸素連結(O)を介して結合した上述したアシル基、例えば、RC(O)O−(式中、Rは用語「アシル」に関して定義されたのと同じである)を示す。
本明細書で用いられる用語「アリル」は、単純なアリル基(CH=CH−CH−)を含有する化合物だけでなく、置換されたアリル基または環系の一部を形成するアリル基を含有する化合物も指す。
本明細書で用いられる用語「アルキル」は、好ましくは、主鎖に1個から8個の炭素原子を含有し20個までの炭素原子を含有する低級アルキルである基をいう。それらは、直鎖または分枝鎖状または環状であってよく、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ヘキシルなどを包含する。
本明細書で用いられる用語「アルケニル」は、好ましくは、主鎖に2個から8個の炭素原子を含有し20個までの炭素原子を含有する低級アルケニルである基をいう。それらは、直鎖または分枝鎖状または環状であってよく、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニル、ヘキセニルなどを包含する。
本明細書で用いられる用語「アルコキシド」または「アルコキシ」はアルコールの共役塩基である。アルコールは、直鎖、分枝鎖状、環状、であってよく、アリールオキシ化合物を包含する。
本明細書で用いられる用語「アルキニル」は、好ましくは、主鎖に2個から8個の炭素原子を含有し20個までの炭素原子を含有する低級アルキニルである基をいう。それらは、直鎖または分枝鎖状であってよく、エチニル、プロピニル、ブチニル、イソブチニル、ヘキシニルなどを包含する。
本明細書において単独でまたは別の基の一部として用いられる用語「芳香族」は、非局在化した電子を含む、必要に応じて置換された単素環または複素環式共役平面環または環系を示す。これらの芳香族基は、好ましくは、環部分に5個から14個の原子を含有する、単環式基(例えば、フランまたはベンゼン)、二環式基または三環式基である。用語「芳香族」は、以下に定義する「アリール」基を包含する。
本明細書において単独でまたは別の基の一部として用いられる用語「アリール」または「Ar」は、必要に応じて置換された単素環芳香族基、好ましくは、環部分に6個から10個の炭素原子を含有する単環式または二環式基(例えば、フェニル、ビフェニル、ナフチル、置換フェニル、置換ビフェニルまたは置換ナフチル)を示す。
用語「富化」は、全てのキラル中心がアルファまたはベータである等しい確率を有しているとした場合に、統計的分布より多い量を意味する。
本明細書において単独でまたは別の基の一部として用いられる用語「カルボシクロ」または「炭素環」は、環中の全ての原子が炭素原子であり、好ましくは各環において5個または6個の炭素原子を有する、必要に応じて置換された芳香族または非芳香族の単素環または環系を示す。例示的な置換基としては、一つ以上の以下の基:ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキル、アルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルケニル、アルケノキシ、アリール、アリールオキシ、アミノ、アミド、アセタール、カルバミル、カルボシクロ、シアノ、エステル、エーテル、ハロゲン、ヘテロシクロ、ヒドロキシル、ケト、ケタール、ホスホ、ニトロおよびチオが挙げられる。
本明細書で用いられる用語「エポキシ」または「エポキシド」は、環状エーテルを意味する。環構造は、一般に2個から5個の炭素原子を環に含む。
本明細書において単独でまたは別の基の一部として用いられる用語「ハロゲン」または「ハロ」は、塩素、臭素、フッ素およびヨウ素を指す。
用語「ヘテロ原子」は、炭素および水素以外の原子を指す。
本明細書において単独でまたは別の基の一部として用いられる用語「ヘテロ芳香族」は、少なくとも一つの環において少なくとも一つのヘテロ原子、好ましくは各環において5個または6個の原子を有する、必要に応じて置換された芳香族基を示す。ヘテロ芳香族基は、好ましくは、環において1個または2個の酸素原子および/または1個から4個の窒素原子を有し、炭素を介して分子の残りの部分に結合している。例示的な基としては、フリル、ベンゾフリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンズイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾロピリダジニル、カルバゾリル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、イミダゾピリジルなどが挙げられる。例示的な置換基としては、一つ以上の以下の基:ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキル、アルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルケニル、アルケノキシ、アリール、アリールオキシ、アミノ、アミド、アセタール、カルバミル、カルボシクロ、シアノ、エステル、エーテル、ハロゲン、ヘテロシクロ、ヒドロキシル、ケト、ケタール、ホスホ、ニトロおよびチオが挙げられる。
本明細書において単独でまたは別の基の一部として用いられる用語「ヘテロシクロ」または「複素環式」は、少なくとも一つの環において少なくとも一つのヘテロ原子、好ましくは各環において5個または6個の原子を有する、任意に置換された、完全に飽和または不飽和の単環式または二環式の芳香族または非芳香族基を示す。ヘテロシクロ基は、好ましくは、環において1個または2個の酸素原子および/または1個から4個の窒素原子を有し、炭素またはヘテロ原子を介して分子の残りの部分に結合している。例示的なヘテロシクロ基としては、上記したヘテロ芳香族が挙げられる。例示的な置換基としては、一つ以上の以下の基:ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキル、アルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルケニル、アルケノキシ、アリール、アリールオキシ、アミノ、アミド、アセタール、カルバミル、カルボシクロ、シアノ、エステル、エーテル、ハロゲン、ヘテロシクロ、ヒドロキシル、ケト、ケタール、ホスホ、ニトロおよびチオが挙げられる。
本明細書で用いられる「炭化水素」および「ヒドロカルビル」は、炭素元素と水素元素のみからなる有機化合物またはラジカルをいう。これらの部分としては、アルキル、アルケニル、アルキニルおよびアリール部分が挙げられる。これらの部分はまた、他の脂肪族または環状炭化水素基で置換されたアルキル、アルケニル、アルキニルおよびアリール部分(例えば、アルカリール、アルケンアリールおよびアルキンアリール)が挙げられる。別の記載がない限り、これらの部分は、好ましくは1個から20個の炭素原子を含む。
本明細書で用いられる用語「保護基」は、特定部分を保護することができる基であって、分子の残りの部分に影響を与えることなく、保護が行われる反応の後にこの保護基を除去することができる、基を示す。各種の保護基およびその合成は、T.W.GreeneおよびP.G.M. Wutsによる「Protective Groups in Organic Synthesis」(John Wiley & Sons,1999)に見出すことができる。
本明細書に記載される「置換ヒドロカルビル」部分は、炭素以外の少なくとも一つの原子で置換されたヒドロカルビル部分であり、炭素鎖原子が窒素、酸素、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子などのヘテロ原子で置換された部分、および炭素鎖がさらなる置換基を含む部分が挙げられる。これらの置換基としては、アルキル、アルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルケニル、アルケノキシ、アリール、アリールオキシ、アミノ、アミド、アセタール、カルバミル、カルボシクロ、シアノ、エステル、エーテル、ハロゲン、ヘテロシクロ、ヒドロキシル、ケト、ケタール、ホスホ、ニトロおよびチオが挙げられる。
本明細書で記載されるスルホン化イミンは、結合した基を含む硫黄を有するイミン基である。
本発明を詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲から逸脱することなく改変および変更が可能であることは明らかであろう。
実施例1
チオニルクロリドを用いたラクタムモルヒナンからの7員環ラクタムモルヒナンの調製
ナルトレキソンのオキシム誘導体を、室温下で1,4−ジオキサンおよびチオニルクロリドの溶液に添加した。得られた生成物は、以下に示すようにLC/MSにより位置異性体の混合物として同定された。
Figure 2015500245
実施例2
トシルクロリド用いた7員環ラクタムモルヒナンの調製
ナルトレキソンのオキシム誘導体をアセトン中のトシルクロリドの溶液に添加した。重炭酸ナトリウムを加え、混合物を室温で反応させた。LC/MSにより以下の生成混合物を同定した。
Figure 2015500245
実施例3
(−)−ナルトレキソンからの7員環ラクタムの調製
(−)−ナルトレキソン(2.36g、6.91mmol)を室温で98%ギ酸(10mL)に溶解させた。反応物を15分間撹拌して、確実に完全に溶解させた。ヒドロキシアミンO−スルホン酸(1.95g、17.3mmol、2.5当量)を一度に全て加えた。反応物を室温で24時間撹拌し、反応がLCにより完了したと見なされた。反応混合物を5℃で29%NH/HO中に滴下した。この混合物を室温で24時間撹拌した。沈殿物を濾別し、蒸留水(25mL)で洗浄した。室温で一晩放置した後、追加の生成物を形成した。第二の沈殿物を濾過し、蒸留水(5.0mL)で洗浄した後、2時間漏斗上で乾燥させた。両方の沈殿物を合わせ、固形物を真空下で48時間50℃で乾燥させ、生成物(2.02g、5.7mmol、収率82%)を得た。
実施例4
(−)−ヒドロコドンからの7員環ラクタムの調製
(−)−ヒドロコドン(2.15g、7.18mmol)を室温で98%ギ酸(10mL)に溶解させた。ヒドロキシアミンO−スルホン酸(1.22g、10.8mmol、1.5当量)を一度に全て加えた。反応物を室温で24時間撹拌し、反応がLCにより完了したと見なされた。溶液に蒸留水(50mL)を加えた後、溶液を0℃から5℃の間に冷却した。pHは、29%NH/HOを滴下して9.4に調整した。沈殿物を形成した。0℃から5℃にて1時間冷却後、沈殿物を濾過し、蒸留水(20mL)で洗浄し、1時間漏斗上で乾燥させた。固形物を乾燥皿に移し、真空下で48時間40℃で乾燥し、生成物(2.05g、6.5mmol、収率91%)を得た。
実施例5
(−)−オキシコドンからの7員環ラクタムの調製
(−)−オキシコドン(2.46g、7.8mmol)を室温で96%ギ酸(10mL)に溶解させた。この混合物を15分間撹拌して、確実に完全に溶解させた。ヒドロキシアミンO−スルホン酸(2.21g、19.5mmol、2.5当量)を一度に全て加えた。反応物を室温で72時間撹拌し、反応がLCにより完了したと見なされた。溶液に蒸留水(50mL)を加えた後、溶液を0℃から5℃の間に冷却した。pHは、29%NH/HOを滴下して9.4に調整した。沈殿物を形成した。0℃から5℃にて1時間冷却後、沈殿物を濾過し、蒸留水(10mL)で洗浄し、1時間漏斗上で乾燥させた。固形物を乾燥皿に移し、真空下で24時間45℃で乾燥し、生成物(1.91g、5.8mmol、収率74%)を得た。
実施例6
(−)−ナルトレキソンメチルブロミドからの7員環ラクタムの調製
(−)−ナルトレキソンメチルブロミド(1.06g、2.43mmol)を室温で96%ギ酸(5.0mL)に溶解させた。ヒドロキシアミンO−スルホン酸(0.69g、6.07mmol、2.5当量)を一度に全て加えた。反応物を室温で5日間撹拌し、反応がLCにより完了したと見なされた。溶液にアセトン(5.0mL)を加え、溶液を0℃から5℃の間に冷却した。沈殿物は生じなかった。溶媒をロトバップ(rotovap)にて減圧下で除去した。アセトン(50mL)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。沈殿物を形成した。沈殿物を濾過し、アセトン(25mL)で洗浄し、1時間漏斗上で乾燥させた。固形物を乾燥皿に移し、真空下で48時間50℃で乾燥し、生成物(0.86g、1.8mmol、収率76%)を得た。
実施例7
(−)−ナロキソンからの7員環ラクタムの調製
(−)−ナロキソン(2.86g、8.7mmol)を室温で96%ギ酸(10mL)に溶解させた。この混合物を15分間撹拌して、確実に完全に溶解させた。ヒドロキシアミンO−スルホン酸(1.48g、13.1mmol、1.5当量)を一度に全て加えた。反応物を室温で24時間撹拌し、反応がLCにより完了したと見なされた。反応混合物を、5℃に維持した29%NH/HO(6.0mL)に滴下した。沈殿物を形成した。0℃から5℃にて4時間撹拌した後、沈殿物を濾過し、蒸留水(20mL)で洗浄し、漏斗上で乾燥させた。固形物を乾燥皿に移し、真空下で24時間45℃で乾燥し、生成物(2.45g、7.2mmol、収率82%)を得た。
実施例8
(+)−ナロキソンからの7員環ラクタムの調製
(+)−ナロキソン(0.46g、1.41mmol)を室温で96%ギ酸(4.0mL)に溶解させた。この混合物を15分間撹拌して、確実に完全に溶解させた。ヒドロキシアミンO−スルホン酸(0.278g、2.46mmol、1.75当量)を一度に全て加えた。反応物を室温で24時間撹拌し、反応がLCにより完了したと見なされた。反応混合物を29%NH/HOの冷溶液に滴下した。沈殿物を形成し、5℃で3時間撹拌した。沈殿物を濾過により単離し、蒸留水(2×25mL)で洗浄した後、漏斗上で乾燥させた。濾液をCHCl(3×20mL)で抽出した。抽出物を合わせ、無水MgSO(約1.0g)で乾燥し、濾過し、エバポレートさせた。生成物を、50%EtOAc/ヘプタンから100%EtOAcの勾配で溶出する重力SiOクロマトグラフィー(G60、70から230メッシュ)により単離した。所望の画分を合わせ、エバポレートさせ、次いで、48時間40℃で真空オーブンでエバポレートさせて、泡状物として生成物(400mg、1.16mmol、収率83%)を得た。
実施例9
(+)−オキシコドンからの7員環ラクタムの調製
(+)−オキシコドン(1.88g、7.8mmol)を室温で96%ギ酸(10mL)に溶解させた。この混合物を15分間撹拌して、確実に完全に溶解させた。ヒドロキシアミンO−スルホン酸(1.34g、11.9mmol、2.0当量)を一度に全て加えた。反応物を室温で24時間撹拌し、反応がLCにより完了したと見なされた。溶液に蒸留水(50mL)を加え、次いで溶液を25℃に冷却した。pHは、29%NH/HOを滴下して、9.2に調整した。ゴム状の沈殿物を形成した。溶液をCHCl(2×50mL)を用いて抽出した。抽出物を合わせ、無水MgSO(約2.0g)で乾燥し、濾過し、エバポレートさせた。生成物を、0%MeOH/CHClから5%MeOH/CHClの勾配で溶出する重力SiOクロマトグラフィー(G60、70から230メッシュ)により単離した。所望の画分を合わせ、エバポレートさせ、次いで、48時間40℃で真空オーブンで乾燥させて、オフホワイトの泡状物として生成物(1.67mg、5.1mmol、収率85%)を得た。
実施例10
(+)−ナルトレキソンからの7員環ラクタムの調製
(+)−ナルトレキソン(1.53g、4.48mmol)を室温で96%ギ酸(10mL)に溶解させた。この混合物を15分間撹拌して、確実に完全に溶解させた。ヒドロキシアミンO−スルホン酸(1.01g、8.96mmol、2.0当量)を一度に全て加えた。反応物を室温で48時間撹拌し、反応がLCにより完了したと見なされた。溶液に蒸留水(50mL)を加え、次いで溶液を25℃に冷却した。pHは、29%NH/HOを滴下して、9.2に調整した。ゴム状の沈殿物を形成した。溶液をCHCl(3×50mL)を用いて抽出した。抽出物を合わせ、無水硫酸MgSO(約2.0g)で乾燥し、濾過し、エバポレートさせた。生成物を0%MeOH/CHClから3%MeOH/CHClの勾配で溶出する重力SiOクロマトグラフィー(G60、70から230メッシュ)により単離した。所望の画分を合わせ、エバポレートさせ、次いで、48時間40℃で真空オーブン中で乾燥させ、オフホワイトの泡状物として生成物(1.42g、4.0mmol、収率89%)を得た。

Claims (15)

  1. 7員環ラクタムモルヒナンの製造のためのプロセスであって、ケト−モルヒナンをヒドロキシアミンスルホン酸と接触させて、7員環ラクタムモルヒナンを形成することを含む、プロセス。
  2. 前記ケト−モルヒナンは、式(I)を含む6−ケト−モルヒナンであり、前記7員環ラクタムモルヒナンは、式(III)を含む、請求項1に記載のプロセス。
    Figure 2015500245
    (式中、
    、R、R、R、R、RおよびR10は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ハロゲンおよび{−}OR15から選択され;
    14は、水素および{−}OR15から選択され;
    15は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;ならびに
    17は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択される。)
  3. 、R、R、R、R、R10およびR14が水素であり、Rが{−}OCHであり、R17がメチルである、請求項2に記載のプロセス。
  4. 、R、R、R、RおよびR10が水素であり、Rがヒドロキシルであり、R14がヒドロキシルであり、R17がメチル、シクロプロピルメチルまたはアリルである、請求項2に記載のプロセス。
  5. 前記ケト−モルヒナンは、式(II)を含む6−ケト−モルヒナンであり、前記7員環ラクタムモルヒナンは、式(IV)を含む、請求項1に記載のプロセス。
    Figure 2015500245
    (式中、
    、R、R、R、R、RおよびR10は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ハロゲンおよび{−}OR15から選択され;
    14は、水素および{−}OR15から選択され;
    15は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;
    17は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;
    18は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;ならびに
    Xは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される。)
  6. 、R、R、R、RおよびR10が水素であり、Rがヒドロキシルであり、R14がヒドロキシルであり、R17がシクロプロピルメチルであり、R18がメチルであり、Xが臭素である、請求項5に記載のプロセス。
  7. 前記ヒドロキシアミンスルホン酸がヒドロキシアミン−O−スルホン酸であり、前記ケト−モルヒナンと前記ヒドロキシアミンスルホン酸が、約1:1から約1:5のモル対モル比で存在する、前記請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 中間体化合物が形成され、該中間体化合物は、前記ケト−モルヒナンが式(I)を含む化合物であるときは、式(I)(a)を含む化合物であり、または、該中間体化合物は、前記ケト−モルヒナンが式(II)を含む化合物であるときは、式(II)(a)を含む化合物である、請求項7に記載のプロセス。
    Figure 2015500245
    (式中、
    、R、R、R、R、RおよびR10は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ハロゲンおよび{−}OR15から選択され;
    14は、水素および{−}OR15から選択され;
    15は、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;
    17は、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビルから選択され;
    18は、存在するときは、水素、ヒドロカルビルおよび置換ヒドロカルビルから選択され;ならびに
    Xは、存在するときは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される。)
  9. 前記接触は、プロトン供与体の存在下で行われ、前記ケト−モルヒナンと該プロトン供与体は、約1:10から約1:80のモル対モル比で存在する、前記請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. 前記製造方法を約0℃から約50℃の範囲の温度で実施する、前記請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. 前記製造方法がさらにプロトン受容体の添加を含み、該プロトン受容体は水溶液中に存在し、該水溶液は約20%から約60%v/vの該プロトン受容体を含む、前記請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  12. 7員環ラクタムモルヒナンの単一位置異性体が、約75%を超える収率を有する、前記請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  13. 前記ヒドロキシアミンスルホン酸がヒドロキシアミン−O−スルホン酸であり、前記ケト−モルヒナンと前記ヒドロキシアミンスルホン酸が、約1:1.5のモル対モル比で存在し、前記プロトン供与体がギ酸であり、前記プロトン供与体に対する前記ケト−モルヒナンのモル対モル比が約1:40であり、反応が約25℃の温度で実施され、前記プロトン受容体が、約29%v/vの水中のアンモニアである、前記請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  14. 前記7員環ラクタムモルヒナンが(+)−モルヒナンまたは(−)−モルヒナンである、前記請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  15. 式(III)または式(IV)を含む化合物のC−5、C−9、C−13およびC−14が、それぞれ、RRRR、RRRS、RRSR、RRSS、RSRS、RSRR、RSSR、RSSS、SRRR、SRRS、SRSR、SRSS、SSRS、SSRR、SSSRおよびSSSSから選択される立体配置を有し、但し、C−15とC−16の両方は当該分子の同じ側にある、請求項2〜14のいずれか一項に記載のプロセス。
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