JP2015229495A - 包材およびこの包材を用いた包装体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 製造効率の低下を抑制しつつ、より多様な被包装体を包装することが可能な包材およびこの包材を用いた包装体の製造方法を提供すること。【解決手段】 台材と、被包装体4の少なくとも一部を包装するための、収縮性を有する筒状フィルム2と、台材1に筒状フィルム2を接合する接合体3と、を備えた包材A1であって、筒状フィルム2は、互いの軸方向が平行であり且つ該軸方向と交差する幅方向において互いに離間した第一筒状部21および第二筒状部22と、第一筒状部21および第二筒状部22を繋ぐ連結部24と、連結部24を第一筒状部側部分24aと第二筒状部側部分24bとに区画するように設けられ、且つ収縮過程において切断され得る切断予定部27と、を有している。【選択図】 図3
Description
本発明は、台材に接合された筒状フィルムを備える包材およびこの包材を用いた包装体の製造方法に関する。
商品としての被包装体が包装された包装体は、被包装体を適切に保護するとともに、店頭などでの見栄えに重きがおかれる。図14は、従来の包材の一例を用いた包装体の製造方法の一過程を示している(たとえば、特許文献1参照)。同図には、台材91および図中上下方向に開口する筒状フィルム92とこれらを接合する接合体93とからなる包材Xが示されている。また、この包材Xによって包装される被包装体94が示されている。台材91は、たとえば厚紙などからなる台紙が用いられており、筒状フィルム92は、熱収縮性フィルムであり、一般的に透明である。同図においては、筒状フィルム92は、加熱前の状態であり、たとえば平たく折り畳まれている。接合体93は、接着剤などからなり、台材91の前面と筒状フィルム92とを接合している。接合体93は、図中上下方向に長く延びる帯状とされている。被包装体94は、下方に位置する膨出形状部分と、上方に位置するやや細めの柱状部分とを有している。
前記包装体の製造においては、筒状フィルム92を拡開させる。次いで、筒状フィルム92の内部空間に、被包装体94を挿入する。そして、筒状フィルム92を熱収縮させることにより、筒状フィルム92を、被包装体94に密着状態で包む包装フィルム92’とする。以上の工程を経ることにより、図15に示す包装体Yが得られる。包装体Yによれば、台材91の前面に、包装フィルム92’を透して被包装体94を購入者から視認しやすい状態で陳列することができる。
包装体Yにおいては、様々な態様の被包装体94が適切に包装されることが好ましい。前記膨出形状部分と前記筒状部分とを有する被包装体94であれば、筒状フィルム92を用いた包材Xによってある程度適切に包装することが可能である。しかしながら、被包装体94がさらに複雑な形状である場合や、複数の要素によって構成される場合などは、筒状フィルム92を単に熱収縮させることだけでは適切に包装することは期待しがたい。たとえば、複数の筒状フィルム92が互いに離間して台材91に接合された包材Xを用いれば、複雑な形状の被包装体94や複数の要素によって構成される被包装体94を包装することは可能である。しかしながら、複数の筒状フィルム92を台材91に接合することは、包材Xの製造効率を低下させてしまう。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、製造効率の低下を抑制しつつ、より多様な被包装物体を包装することが可能な包材およびこの包材を用いた包装体の製造方法を提供することをその課題とする。
本発明の第一の側面によって提供される包材は、台材と、被包装体の少なくとも一部を包装するための、収縮性を有する筒状フィルムと、前記台材に前記筒状フィルムを接合する接合体と、を備えた包材であって、前記筒状フィルムは、互いの軸方向が平行であり且つ該軸方向と交差する幅方向において互いに離間した第一筒状部および第二筒状部と、前記第一筒状部および前記第二筒状部を繋ぐ連結部と、前記連結部を前記第一筒状部側部分と前記第二筒状部側部分とに区画するように設けられ、且つ収縮過程において切断され得る切断予定部と、を有していることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記筒状フィルムは、前記幅方向に一致する主延伸方向に沿った熱収縮が他の方向に沿った熱収縮よりも大である一軸延伸熱収縮フィルムである。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記接合体は、前記幅方向に離間した第一接合部および第二接合部を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第一接合部は、平面視において前記第一筒状部に重なり、前記第二接合部は、平面視において前記第二筒状部に重なる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第一接合部の前記幅方向中心は、前記第一筒状部の前記幅方向中心よりも前記連結部寄りに位置しており、前記第二接合部の前記幅方向中心は、前記第二筒状部の前記幅方向中心よりも前記連結部寄りに位置している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記連結部は、前記第一筒状部および前記第二筒状部それぞれの前記幅方向における前記連結部寄り端縁を閉塞させるシール部を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記シール部は、前記第一筒状部側に位置する第一領域と、該第一領域と離間するとともに前記第二筒状部側に位置する第二領域とからなり、前記連結部は、前記シール部の前記第一領域および前記第二領域を繋ぐ1枚のフィルム材料からなる単層部を有しており、前記切断予定部は、前記単層部に形成されている。
本発明の第二の側面によって提供される包装体の製造方法は、本発明の第一の側面によって提供される包材を用い、前記筒状フィルムの前記第一筒状部に前記被包装体の第一被包装部を収容し、前記第二包装部に前記被包装体の第二被包装部を収容する工程と、前記筒状フィルムを収縮させることにより、前記切断予定部を切断するとともに、前記第一筒状部が第一包装部となって前記第一被包装部を包装し、かつ前記第二筒状部が第二包装部となって前記第二被包装部を包装する工程と、を備えることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記被包装体の前記第一被包装部と前記第二被包装部とは、互いに別体である。
本発明によれば、前記包材を製造する際には一体であった前記第一筒状部および前記第二筒状部が、前記包材を用いた包装体の製造工程において前記切断予定部が切断されることにより、互いに別体とされた前記第一包装部および前記第二包装部となる。これらの第一包装部および第二包装部が前記被包装体の前記第一被包装部および前記第二被包装部を覆うことにより、互いに離間する前記第一被包装部および前記第二被包装部を適切に包装することができる。したがって、製造効率の低下を抑制しつつ、より多様な前記被包装体を包装することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、本発明の第一実施形態に基づく包材を示している。本実施形態の包材A1は、台材1、筒状フィルム2および接合体3を備えている。図1は、包材A1の平面図であり、図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。また、図3は、包材A1を用いた包装体の製造方法を示しており、包材A1に被包装体4を収容した状態を示す斜視図である。
なお、本発明においては、被包装体4は、一体的に形成された1つの物体からなるもの、および互いに別体とされた複数の要素からなるものの、いずれをも含む概念である。本実施形態においては、図3に示すように、被包装体4は、互いに別体とされた第一被包装部41および第二被包装部42からなる。また、後述する筒状フィルム2の第一筒状部21および第二筒状部22の軸が延びる方向を軸方向と称し、該軸方向に対して交差し、且つ台材1に沿う方向を幅方向と称する。
台材1は、筒状フィルム2および接合体3を介して被包装体4を保持するものである。台材1としては、一般的な、所謂ノンコート紙と呼ばれる厚紙、普通紙、合成紙等からなる台紙の他に、表面に樹脂層が設けられた所謂コート紙、あるいは合成樹脂シートなどを採用しうる。これらは単層シート、およびこれらの2以上のシートが積層接着された積層シートなどの各種シート材を用いることができる。本実施形態においては、台材1として厚紙からなり、軸方向を長手方向とする略長矩形状の台紙を用いる場合を例として説明する。本実施形態の台材1には、店頭においてフックに掛けるための貫通孔が形成されている。
筒状フィルム2は、所謂シュリンクフィルムと称される収縮性フィルムであり、たとえば熱収縮によって被包装体4を密着状態で包装する部材である。本実施形態においては、筒状フィルム2は、第一筒状部21および第二筒状部22を有している。筒状フィルム2は、全体として1つの筒状部材からなる構成ではないが、本発明においては、第一筒状部21および第二筒状部22などの複数の筒状部材を含む構成を、筒状フィルム2と称する。図示された包材A1においては、筒状フィルム2は、幅方向両端が折り畳まれた扁平な状態とされており、平面視矩形状である。
筒状フィルム2を構成する樹脂フィルムの具体例としては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル系、ポリスチレン系(PS)、ならびにポリ乳酸(PLA)、ポリアミド、およびエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、ポリ塩化ビニル等のビニル系の樹脂からなるフィルムが挙げられる。また、これらの樹脂を2種以上混合した樹脂混合物を含むフィルムを用いることもできるし、2種以上のフィルムを積層した積層フィルムを用いることもできる。特に、熱収縮性であるシュリンクフィルムとしては、適切な収縮応力と高い透明性を有することから、ポリエステル系、ポリオレフィン系、およびポリスチレン系のフィルムが好ましく、ポリエステル系およびポリスチレン系フィルムが特に好ましい。また、主として周方向に収縮する一軸延伸フィルムを好ましく使用できるが、軸方向にも収縮する二軸延伸フィルムであってもよい。なお、一軸延伸フィルムとは、実質的に一軸延伸されているフィルムをいい、周方向(所謂TD方向)と軸方向(所謂MD方向)との収縮率が大きく異なるフィルムのことを意味するのであって、いずれかの方向に全く収縮しない(所謂収縮率がゼロである)フィルムのみをいうものではない。具体的には、例えば、90℃、10秒(温水処理)における周方向の熱収縮率が35〜80%、軸方向の熱収縮率が−5〜10%のフィルムが挙げられる。
筒状フィルム2の厚みとしては、特に限定されないが、8〜100μmであることが好ましく、より好ましくは10〜80μm、特に好ましくは15〜60μmである。また、筒状フィルム2としては、着色された樹脂筒状フィルム、あるいは商品名やデザイン等を表示するための印刷層が形成された樹脂フィルムを用いることができる。
本実施形態においては、筒状フィルム2は、熱収縮性一軸延伸フィルムである。筒状フィルム2の主延伸方向Sは、図1に示すように幅方向に沿っている。このような筒状フィルム2は、加熱されると主延伸方向Sに沿った熱収縮が他の方向に沿った熱収縮よりも顕著に大である性質を有する。
筒状フィルム2は、第一筒状部21、第二筒状部22、連結部24および切断予定部27を有している。第一筒状部21および第二筒状部22は、互いの軸方向が平行であり、幅方向において互いに離間している。第一筒状部21および第二筒状部22は、それぞれが軸方向両端に一対の開口部20を有している。なお、第一筒状部21および第二筒状部22は、軸方向両端の少なくとも一方が開口しているものであればよい。第一筒状部21および第二筒状部22の大きさおよび縦横比は特に限定されないが、本実施形態においては、第一筒状部21の軸方向寸法および幅方向寸法と、第二筒状部22の軸方向寸法および幅方向寸法とは、互いに同一である。
連結部24は、第一筒状部21と第二筒状部22との間に位置しており、第一筒状部21および第二筒状部22を繋いでいる。連結部24の形状は特に限定されないが、本実施形態においては、連結部24は、軸方向寸法が第一筒状部21および第二筒状部22と同一であり、幅方向寸法が第一筒状部21および第二筒状部22よりも小である長矩形状である。
本実施形態においては、連結部24は、シール部25および単層部26を有する。シール部25は、第一領域25aおよび第二領域25bとからなる。第一領域25aは、幅方向において第一筒状部21側に位置しており、第一筒状部21の幅方向における連結部24側の端縁を閉塞させている。第二領域25bは、幅方向において第二筒状部22側に位置しており、第二筒状部22の幅方向における連結部24側の端縁を閉塞させている。
図2によく表れているように、第一領域25aおよび第二領域25bは、筒状フィルム2を形成する樹脂フィルムが折り返され、この樹脂フィルムの幅方向端部が重ね合わされた部分に接合されたものである。第一領域25aおよび第二領域25bを形成する接合手法は特に限定されないが、本実施形態においては、たとえば前記樹脂フィルムに粘着性を発揮させうる溶剤等を塗布する手法が採用されている。図1に示すように、第一領域25aおよび第二領域25bは、第一筒状部21および第二筒状部22の軸方向全長を閉塞させている。
単層部26は、第一領域25aおよび第二領域25bの間に位置しており、第一領域25aおよび第二領域25bを繋いでいる。単層部26は、1枚の樹脂フィルムのみによって構成されている。即ち、単層部26は、第一領域25aおよび第二領域25bを構成する2枚の樹脂フィルムの一方同士から繋がる部分である。
切断予定部27は、図1に示すように、連結部24を幅方向において第一筒状部21側に位置する第一筒状部側部分24aと第二筒状部22側に位置する第二筒状部側部分24bとに区画するように設けられており、後述する筒状フィルム2の収縮過程において切断され得るものである。本実施形態においては、切断予定部27は、単層部26を軸方向に縦断しており、延伸方向Sに対して交差する方向、より具体的には直角な方向に延びている。収縮過程において切断され得る切断予定部27の一例としては、たとえばミシン目線からなるものが挙げられる。ミシン目線は、複数の貫通部と複数の非貫通部とが交互に配置された構成とされる。前記貫通部の長さと前記非貫通部の長さとの比率は特に限定されないが、熱収縮時にスムーズに切断させることを意図した場合、前記貫通部の長さと前記非貫通部の長さとの比が、1:1〜7:1であることが好ましく、1.5:1〜5:1であることがより好ましい。ただし、切断予定部27は、ミシン目線に限定されず、たとえば筒状フィルム2の一部が局所的に薄肉とされた構成、あるいは局所的に屈曲させられた構成など、熱収縮により切断可能とされていればよい。
接合体3は、台材1と筒状フィルム2とを接合しており、第一接合部31および第二接合部32を有している。図1に示すように、第一接合部31は、平面視において筒状フィルム2の第一筒状部21と重なっており、第一筒状部21を台材1に接合している。第二接合部32は、平面視において第二筒状部22と重なっており、第二筒状部22を台材1に接合している。また、第一接合部31と第二接合部32とは、切断予定部27を挟んで幅方向に互いに離間している。すなわち、接合体3は、平面視において切断予定部27を避けた位置に設けられている。第一接合部31および第二接合部32は軸方向に延びる帯状とされているが、これは一例であり、第一接合部31および第二接合部32の形状は種々に設定される。また、第一接合部31および第二接合部32の大小関係は特に限定されないが、本実施形態においては、第一筒状部21および第二筒状部22が同サイズであることに対応して、第一接合部31および第二接合部32も同一の大きさとされている。
図2に示すように、第一筒状部21の幅方向中心である中心線C1bは、第一筒状部21の幅方向中心である中心線C1aよりも連結部24寄りに位置している。また、第二筒状部22の幅方向中心である中心線C2bは、第二筒状部22の幅方向中心である中心線C2aよりも連結部24寄りに位置している。なお、本実施形態においては、第一接合部31および第二接合部32は、平面視において第一筒状部21および第二筒状部22に重なるものの、第一領域25aおよび第二領域25bとは重なっていない。
なお、接合体3は、筒状フィルム2を台材1に接合するとともに、切断予定部27における切断を阻害しない構成であればよく、第一接合部31と第二接合部32とが別体とされた構成に限定されず、たとえば第一接合部31と第二接合部32とを含んで全体が一体的に形成されている構成であってもよい。さらに、接合体3は、第一接合部31および第二接合部32以外にこれらとは別体とされた部分を有する構成であってもよい。また、接合体3は、連結部24と重なる位置に設けられていてもよい。
接合体3は、たとえば台材1および筒状フィルム2との接着強度が強く、被包装体4の荷重に耐えて、流通過程や陳列過程における長時間の接着状態を維持できる種々の接着剤(粘着剤を含む)によって構成することができる。このような接着剤の例示としては、エラストマー系接着剤、熱可塑性樹脂系接着剤、およびホットメルト接着剤等の感圧性接着剤や感熱性接着剤等が挙げられ、特に加熱塗工して筒状フィルム2を張り合わせた後、常温に冷却されたときに強い接着強度を発現するホットメルト接着剤が好適であり、中でも湿気反応型ホットメルト接着剤がより好適である。なお、接着強度は、接着剤の種類だけでなく、接着剤の塗布面積や各種添加物等によっても調整することができ、被支持物の重量等に応じて適宜調整できる。また、接合体3は、接着剤に代えて、所謂両面テープによって構成してもよい。
次に、包材A1を用いた包装体の製造方法の一例について、以下に説明する。なお、以下の説明においては、1つの包材A1を用いて後述する包装体B1を製造する場合を例に説明するが、たとえば、複数の包材A1が一体的に接続された包材A1の集合体を用いて、複数の包装体B1を一括して製造してもよい。
図3は、包材A1を用いた包装体の製造工程の一工程を示している。本図においては、包材A1の筒状フィルム2に被包装体4が収容された状態を示している。本実施形態においては、被包装体4は、互いに別体とされた第一被包装部41および第二被包装部42からなる。第一被包装部41および第二被包装部42の形状および大きさは特に限定されないが、本実施形態においては、各々が円柱形状とされており、互いの大きさが同一である。本図に示すように、第一筒状部21を拡開し、いずれかの一方の開口部20から第一被包装部41を第一筒状部21に挿入する。また、第二筒状部22を拡開し、いずれかの開口部20から第二被包装部42を第二筒状部22に挿入する。これにより、第一被包装部41および第二被包装部42を第一筒状部21および第二筒状部22に収容する工程が完了する。
同図に示す状態においては、第一被包装部41および第二被包装部42の幅方向中心は、拡開された第一筒状部21および第二筒状部22の幅方向中心付近に位置する。図1を参照して説明した中心線C1a、中心線C1b、中心線C2a、中心線C2bの関係から、図3における第一被包装部41および第二被包装部42の幅方向中心は、第一接合部31の幅方向中心(中心線C1b、図示略)および第一接合部31の幅方向中心(中心線C2b、図示略)に対して連結部24とはそれぞれ反対側に位置している。
なお、被包装体4は、筒状フィルム2の第一筒状部21に収容される第一被包装部41および第二筒状部22に収容される第二被包装部42を有する構成であればよく、第一被包装部41と第二被包装部42とが互いに別体とされた構成に限定されない。たとえば被包装体4は、第一被包装部41と第二被包装部42とを含んで全体が一体的に形成されている構成であってもよい。さらに、被包装体4は、第一被包装部41および第二被包装部42以外にこれらとは別体とされた部分を有する構成であってもよい。
次いで、たとえば所定温度に設定されたスチームトンネル設備や熱風トンネル設備等を用いて筒状フィルム2を熱収縮させる。これにより、図4および図5に示すように、熱収縮した筒状フィルム2が包装フィルム2Aとなる。図4は、包材A1を用いて製造された包装体B1を示す斜視図であり、図5は、図4のV−V線に沿う断面図である。
筒状フィルム2が熱収縮する際には、上述した主延伸方向Sに沿って主に収縮する。筒状フィルム2の第一筒状部21は、第一接合部31によって台材1に接合されており、第二筒状部22は第二接合部32によって台材1に接合されている。したがって、第一筒状部21が第一接合部31の中心線C1bをおおよその幅方向中心として収縮する挙動を示し、第二筒状部22が第二接合部32の中心線C2bをおおよその幅中心として収縮する挙動を示す。このため、切断予定部27には、主延伸方向Sに引っ張る力が作用し、これによって切断予定部27が切断させる。この結果、筒状フィルム2の第一筒状部21であった部分が第一包装部21Aとなり、第二筒状部22であった部分が第二包装部22Aとなる。第一包装部21Aは、第一被包装部41を密着状態で包み、第二包装部22Aは第二被包装部42を密着状態で包む。すなわち、筒状フィルム2が熱収縮することによって形成される包装フィルム2Aは、互いに別体として離間した第一包装部21Aおよび第二包装部22Aを有するものとして構成される。なお、第一被包装部41および第二被包装部42は、筒状フィルム2の熱収縮および切断に伴い、図3に示す位置よりも、図4では幅方向に若干近寄りあった位置関係となる。
また、第一筒状部21および第二筒状部22それぞれの2つの開口部20は、2つの20Aとなる。本実施形態においては、第一筒状部21および第二筒状部22の2つの開口部20から第一被包装部41および第二被包装部42の両端付近部分が、若干露出する形態となっている。これは、筒状フィルム2(包装フィルム2A)と第一被包装部41および第二被包装部42の大小関係によるものであり、第一被包装部41および第二被包装部42が第一包装部21Aおよび第二包装部22Aにそれぞれのすべてが覆われてもよい。
切断予定部27が切断することによって現れた2つの端縁は、一方が第一包装部21A側の端縁27Aaとなり、他方が第二包装部22A側の端縁27Abとなる。本実施形態においては、切断予定部27は、ミシン目線によって構成されていたため、端縁27Aaおよび端縁27Abは、図4に示すように若干の凹凸を有するものとなる。
筒状フィルム2において第一領域25a、第二領域25bおよび単層部26であった部分は、上述した熱収縮により、図4に示す包装フィルム2Aの、シール部25Aa、シール部25Abおよび単層部26Aa、単層部26Abとなる。即ち、筒状フィルム2において連結部24の第一筒状部側部分24aであった部分が、シール部25Aaおよび単層部26Aaとなり、第二筒状部側部分24bであった部分が、シール部25Abおよび単層部26Abとなる。第一筒状部21および第二筒状部22が第一被包装部41および第二被包装部42を覆う状態で第一被包装部41および第二被包装部42による拘束を受けながら熱収縮するのに対し、第一領域25a、第二領域25bおよび単層部26は特段の拘束を受けること無く熱収縮する。このため、シール部25Aa、シール部25Abおよび単層部26Aa、単層部26Abは、主延伸方向Sに顕著に収縮し、図4および図5に示すごく細幅の態様となる。
また、図1に示すように、中心線C1a、中心線C1b、中心線C2a、中心線C2bが上述した位置関係であることにより、第一領域25a、第二領域25bおよび単層部26は、第一接合部31および第二接合部32に比較的近接して配置されている。このため、図5によく表れているように、シール部25Aaおよび単層部26Aaは、幅方向において第一接合部31にごく近接して位置にすることとなり、平面視において第一被包装部41によって隠された状態となる。同様に、シール部25Abおよび単層部26Abは、幅方向において第二接合部32にごく近接して位置することとなり、平面視において第二被包装部42によって隠された状態となる。
以上の工程を経ることにより、図4および図5に示す包装体B1が得られる。包装体B1は、台材1、包装フィルム2A、接合体3および被包装体4を備えて構成されている。包装フィルム2Aは、上述した通り互いに離間した別体である第一包装部21Aおよび第二包装部22Aを有する。接合体3は、第一接合部31および第二接合部32からなり、第一接合部31が包装フィルム2Aの第一包装部21Aを台材1に接合しており第二接合部32が第二包装部22Aを台材1に接合している。被包装体4は、互いに離間した別体である第一被包装部41および第二被包装部42を有している。第一被包装部41は、第一包装部21Aによって密着状態で包まれており、第二被包装部42は、第二包装部22Aによって密着状態で包まれている。
次に、包材A1およびこれを用いた包装体B1の製造方法の作用について説明する。
本実施形態によれば、包材A1を製造する際には一体であった第一筒状部21および第二筒状部22が、包材A1を用いた包装体の製造工程において切断予定部27が切断されることにより、互いに別体とされた第一包装部21Aおよび第二包装部22Aとなる。これらの第一包装部21Aおよび第二包装部22Aが被包装体4の第一被包装部41および第二被包装部42を覆うことにより、互いに離間する第一被包装部41および第二被包装部42を適切に包装することができる。したがって、製造効率の低下を抑制しつつ、より多様な被包装体4を包装することができる。
筒状フィルム2の切断予定部27は、延伸方向Sに対して交差する方向、より具体的には直角な方向に延びている。これにより、筒状フィルム2が熱収縮する際に、切断予定部27には引き裂く力が顕著に作用する。したがって、筒状フィルム2を、第一包装部21Aおよび第二包装部22Aを有する包装フィルム2Aへとより確実に変化させることができる。
第一筒状部21および第二筒状部22は、互いに別体とされた第一接合部31および32によって台材1に接合されている。第一筒状部21および第二筒状部22は、熱収縮する際に第一接合部31および第二接合部32の中心線C1bおよび中心線C2bを幅方向中心として収縮する挙動を示す。このため、切断予定部27を幅方向両側から引き裂く力をより大きく作用させることが可能であり、包装体B1の製造をよりスムーズに行うことができる。
図1示すように、中心線C1a、中心線C1b、中心線C2a、中心線C2bが上述した位置関係であることにより、切断予定部27は、第一接合部31および第二接合部32に比較的近い位置に設けられている。このため、筒状フィルム2が熱収縮し切断予定部27が切断された後は、図4および図5に示すように、端縁27Aaおよび端縁27Abが第一接合部31および第二接合部32に接近する。特に、連結部24を構成するシール部25および単層部26は、被包装体4の第一被包装部41や第二被包装部42に拘束されることなく顕著に熱収縮するため、端縁27Aaおよび端縁27Abが第一接合部31および第二接合部32により接近する。したがって、包装体B1において、端縁27Aaや端縁27Abを平面視において第一被包装部41および第二被包装部42によってほとんど隠してしまうことが可能であり、あたかも包材A1の状態において互いに別体であった第一包装部21Aおよび第二包装部22Aを用いて包装されているような外観を実現することができる。
シール部25の第一領域25aおよび第二領域25bの間に位置する単層部26は、1枚のみの筒状フィルム2によって構成されている。この単層部26に切断予定部27を設けることにより、筒状フィルム2が熱収縮する際に、単層部26の切断をより容易に行うことができる。これは、筒状フィルム2が熱収縮する際に、切断予定部27における切断が不完全となったり、切断予定部27以外の部位において意図しない切断が生じてしまったりすることを回避するのに好ましい。
図6〜図13は、本発明変形例およびの他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
図6は、包材A1の変形例を示す平面図である。本変形例の包材A1は、第一筒状部21と第二筒状部22との幅方向寸法が互いに異なる構成である。より具体的には、第一筒状部21の幅方向寸法が、第二筒状部22の幅方向寸法よりも小とされている。ただし、中心線C1a、中心線C1b、中心線C2a、中心線C2bの位置関係は、上述した例と同様である。
図7は、図6に示す包材A1を用いて製造された包装体の一例を示している。本変形例の包装体B1においては、第一被包装部41と第二被包装部42との大きさが互いに異なっている。まず、第一被包装部41の幅方向寸法が第二被包装部42の幅方向寸法よりも小とされている。即ち、上述した第一筒状部21および第二筒状部22の大小関係は、第一被包装部41および第二被包装部42の大小関係に対応させたものである。また、第一被包装部41の軸方向寸法が第二被包装部42の軸方向寸法よりも小とされている。さらに、第一被包装部41は、第一包装部21Aによって軸方向両端が覆われる大きさである。一方、第二被包装部42は、第二包装部22Aから軸方向両側に大きく突出する大きさである。
本例から理解されるように第一被包装部41および第二被包装部42の大きさは個別に適宜設定されるものであり、これに対応して第一筒状部21および第二筒状部22の大きさが設定される。
図8は、本発明の第二実施形態に基づく包材およびこれによって包装される被包装体4を示す平面図である。本実施形態の包材A2は、上述した包材A1とおおむね同様の構成であるが、被包装体4の構成が異なるため、便宜上異なる符号を付している。
本実施形態においては、被包装体4は、第一被包装部41、第二被包装部42および連結部44を有しており、全体として一体品として構成されている。第一被包装部41および第二被包装部42は、上述した実施形態における第一被包装部41および第二被包装部42と同様の円柱形状の部分であり、互いに平行である。連結部44は、第一被包装部41および第二被包装部42の軸方向一端どうしを繋いでおり、U字形状である。
図8に示すように、包材A2および被包装体4を用いた包装体の製造方法においては、拡開された第一筒状部21および第二筒状部22に第一被包装部41および第二被包装部42が同時に挿入される。そして、包材A1を用いた製造方法において説明した工程を経ることにより、図9に示す包装体B2が得られる。
被包装体4を包装する包装フィルム2Aは、本実施形態においても、互いに別体である第一包装部21Aおよび第二包装部22Aを有している。これらの別体とされた第一包装部21Aおよび第二包装部22Aからなる包装フィルム2Aによって、一体品として構成された被包装体4が覆われ、台材1に対して固定されている。
このような実施形態によっても、製造効率の低下を抑制しつつ、より多様な被包装体4を包装することができる。また、第一被包装部41および第二被包装部42が互いに別体とされた被包装体4に限らず、一体的に形成された被包装体4であっても本実施形態のように比較的複雑な形状とされた被包装体4を適切かつ容易に包装することができる。
図10は、本発明の第三実施形態に基づく包材を示す平面図である。本実施形態の包材A3は、連結部24の構成が上述した実施形態の連結部24と異なっている。本実施形態においては、連結部24は、シール部25のみによって構成されており、上述した実施形態における単層部26を有していない。シール部25は、2枚の樹脂フィルムが接合された第一領域25aおよび第二領域25bが互いに隣接する、あるいは重なり合う構成となっている。また、本実施形態においては、切断予定部27は、シール部25(第二領域25b)に形成されており、第一領域25aと第二領域25bとの境界を避けた位置に設けられている。このため、連結部24の第一筒状部側部分24aおよび第二筒状部側部分24bとシール部25の第一領域25aおよび第二領域25bとは、それぞれの境界がずれた構成となっている。
このような実施形態によっても、製造効率の低下を抑制しつつ、より多様な被包装体4を包装することができる。
図11および図12は、本発明の第四実施形態に基づく包材を示している。図11は、本実施形態の包材A4を示す平面図であり、図12は、図11のXII−XII線に沿う断面図である。包材A4は、筒状フィルム2が、第一筒状部21、第二筒状部22および第三筒状部23と2つの連結部24とを有している。第三筒状部23は、軸方向が第一筒状部21および第二筒状部22の軸方向と平行であり、第一筒状部21および第二筒状部22に対して幅方向において離間している。第三筒状部23の形状および大きさは特に限定されないが、本実施形態においては、第三筒状部23の軸方向寸法および幅方向寸法は、第一筒状部21および第二筒状部22と略同一とされている。
また、第二筒状部22と第三筒状部23とは、連結部24によって繋がっている。第二筒状部22と第三筒状部23とを繋ぐ連結部24は、シール部25のみによって構成されており、切断予定部27によって第二筒状部側部分24bと第三筒状部側部分24cとに区画されている。図12に示すように、該シール部25は、筒状フィルム2のうち台材1側において第二筒状部22および第三筒状部23を構成する部分と、台材1とは反対側において第二筒状部22および第三筒状部23を構成する部分とにそれぞれ繋がる部分が接合されて構成されている。シール部25の接合手法は、上述した手法と同様である。
筒状フィルム2が第一筒状部21、第二筒状部22および第三筒状部23を有することに対応して、接合体3は、第一接合部31、第二接合部32および第三接合部33を有している。第三接合部33は、第一接合部31および第二接合部32とは別体とされており、平面視において第三筒状部23と重なっている。
本実施形態における中心線C1aと中心線C1bとの位置関係は、上述した実施形態と同様である。第一接合部31の中心線C3bは、第三筒状部23の中心線C3aよりも幅方向において連結部24寄りに位置している。これに対し、第一筒状部21および第三筒状部23に挟まれた第二筒状部22においては、中心線C2bと中心線C2aとが略一致する関係となっている。
図13は、包材A4を用いて製造された包装体の一例を示している。図示された包装体B4は、第一被包装部41、第二被包装部42および第一被包装部43からなる被包装体4が包装フィルム2Aを介して台材1に保持されている。第一被包装部41,第二被包装部42および第一被包装部43は、互いに別体とされており、形状や大きさは特に限定されないが、本実施形態においては、第一被包装部41、第二被包装部42および第一被包装部43は、略同一形状および同サイズの円柱形状とされている。また、図示された被包装体4に代えて、図9に示した連結部44に類似の部位を有することにより、第一被包装部41、第二被包装部42および第一被包装部43のいずれか2つどうし、あるいは全てが一体的に形成された構成であってもよい。
包装フィルム2Aは、第一被包装部41を包装する第一包装部21A、第二被包装部42を包装する第二包装部22Aおよび第一被包装部43を包装する第三包装部23Aを有している。図12において中心線C2aと中心線C2bとが略一致していたことにより、図13の包装フィルム2Aの第二包装部22Aにおいては、2つの端縁27Abが第二包装部22Aの幅方向両端に位置する。このため、上述した包装体B1において第二包装部22Aの端縁27Abが平面視において第二被包装部42に隠れる構成であったこととは異なり、本実施形態においては、第二包装部22Aの2つの端縁27Abが平面視に表れうる。
このような実施形態によっても、製造効率の低下を抑制しつつ、より多様な被包装体4を包装することができる。本実施形態から理解されるように、本発明に係る筒状フィルム2は、第一筒状部21および第二筒状部22という2つの筒状部を有する構成に限定されず、3つ以上の筒状部を有する構成であってもよい。このような構成により、互いに別体とされた3つ以上の被包装部を有する被包装体4等を適切に包装することができる。
本発明に係る包材およびこの包材を用いた包装体の製造方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る包材およびこの包材を用いた包装体の製造方法の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1〜A4 包材
B1,B2,B4 包装体
1 台材
2 筒状フィルム
20 開口部
21 第一筒状部
22 第二筒状部
23 第三筒状部
24 連結部
24a 第一筒状部側部分
24b 第二筒状部側部分
24c 第三筒状部側部分
25 シール部
25a 第一領域
25b 第二領域
26 単層部
27 切断予定部
2A 包装フィルム
21A 第一包装部
22A 第二包装部
23A 第三包装部
20A 開口部
25Aa,25Ab シール部
26Aa,26Ab 単層部
27Aa,27Ab 端縁
3 接合体
31 第一接合部
32 第二接合部
33 第三接合部
4 被包装体
41 第一被包装部
42 第二被包装部
43 第一被包装部
44 連結部
C1a,C1b,C2a,C2b,C3a,C3b 中心線
S 主延伸方向
B1,B2,B4 包装体
1 台材
2 筒状フィルム
20 開口部
21 第一筒状部
22 第二筒状部
23 第三筒状部
24 連結部
24a 第一筒状部側部分
24b 第二筒状部側部分
24c 第三筒状部側部分
25 シール部
25a 第一領域
25b 第二領域
26 単層部
27 切断予定部
2A 包装フィルム
21A 第一包装部
22A 第二包装部
23A 第三包装部
20A 開口部
25Aa,25Ab シール部
26Aa,26Ab 単層部
27Aa,27Ab 端縁
3 接合体
31 第一接合部
32 第二接合部
33 第三接合部
4 被包装体
41 第一被包装部
42 第二被包装部
43 第一被包装部
44 連結部
C1a,C1b,C2a,C2b,C3a,C3b 中心線
S 主延伸方向
Claims (9)
- 台材と、
被包装体の少なくとも一部を包装するための、収縮性を有する筒状フィルムと、
前記台材に前記筒状フィルムを接合する接合体と、を備えた包材であって、
前記筒状フィルムは、互いの軸方向が平行であり且つ該軸方向と交差する幅方向において互いに離間した第一筒状部および第二筒状部と、前記第一筒状部および前記第二筒状部を繋ぐ連結部と、前記連結部を前記第一筒状部側部分と前記第二筒状部側部分とに区画するように設けられ、且つ収縮過程において切断され得る切断予定部と、を有していることを特徴とする、包材。 - 前記筒状フィルムは、前記幅方向に一致する主延伸方向に沿った熱収縮が他の方向に沿った熱収縮よりも大である一軸延伸熱収縮フィルムである、請求項1に記載の包材。
- 前記接合体は、前記幅方向に離間した第一接合部および第二接合部を有する、請求項1または2に記載の包材。
- 前記第一接合部は、平面視において前記第一筒状部に重なり、前記第二接合部は、平面視において前記第二筒状部に重なる、請求項3に記載の包材。
- 前記第一接合部の前記幅方向中心は、前記第一筒状部の前記幅方向中心よりも前記連結部寄りに位置しており、
前記第二接合部の前記幅方向中心は、前記第二筒状部の前記幅方向中心よりも前記連結部寄りに位置している、請求項4に記載の包材。 - 前記連結部は、前記第一筒状部および前記第二筒状部それぞれの前記幅方向における前記連結部寄り端縁を閉塞させるシール部を有する、請求項1ないし5のいずれかに記載の包材。
- 前記シール部は、前記第一筒状部側に位置する第一領域と、該第一領域と離間するとともに前記第二筒状部側に位置する第二領域とからなり、
前記連結部は、前記シール部の前記第一領域および前記第二領域を繋ぐ1枚のフィルム材料からなる単層部を有しており、
前記切断予定部は、前記単層部に形成されている、請求項6に記載の包材。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載の包材を用い、前記筒状フィルムの前記第一筒状部に前記被包装体の第一被包装部を収容し、前記第二包装部に前記被包装体の第二被包装部を収容する工程と、
前記筒状フィルムを収縮させることにより、前記切断予定部を切断するとともに、前記第一筒状部が第一包装部となって前記第一被包装部を包装し、かつ前記第二筒状部が第二包装部となって前記第二被包装部を包装する工程と、
を備えることを特徴とする、包装体の製造方法。 - 前記被包装体の前記第一被包装部と前記第二被包装部とは、互いに別体である、請求項8に記載の包装体の製造方法。
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-
2014
- 2014-06-03 JP JP2014114795A patent/JP2015229495A/ja active Pending
Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
DE102016122005A1 (de) | 2015-11-25 | 2017-06-01 | Okuma Corporation | Frequenzidentifikationsvorrichtung |
KR20230000160U (ko) * | 2021-07-12 | 2023-01-19 | 주식회사 동진제약 | 개별적으로 포장된 식품포장물용 선물포장구조체 |
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