JP2015229308A - インクジェット方法におけるノズルクリーニング方法とインクジェット装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 インクジェットのノズル開口周辺に付着したインクに起因する印刷品質低下を防ぐクリーニング方法及び制御方法を提供すること。
【解決手段】 ノズルに連通するインク室のインクを、加圧することで、複数のノズル吐出口から前記インクを吐出するインクジェット方法のクリーニング方法であり、前記インクを前記ノズル吐出口より内部へ引き込む吸引工程と、前記インクを前記ノズル吐出口より外部へ引き出す溢れ出し工程と、を含み、前記吸引工程では、ノズル吐出口より空気が入り込むことがない加圧力まで下げ、前記溢れ出し工程は、前記インクが前記ノズル吐出口より、飛び出すことができない加圧力まで上げるインクジェット方法におけるノズルクリーニング方法を用いる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ノズルに連通するインク室のインクを、加圧することで、複数のノズル吐出口から前記インクを吐出するインクジェット方法のクリーニング方法であり、前記インクを前記ノズル吐出口より内部へ引き込む吸引工程と、前記インクを前記ノズル吐出口より外部へ引き出す溢れ出し工程と、を含み、前記吸引工程では、ノズル吐出口より空気が入り込むことがない加圧力まで下げ、前記溢れ出し工程は、前記インクが前記ノズル吐出口より、飛び出すことができない加圧力まで上げるインクジェット方法におけるノズルクリーニング方法を用いる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、インクジェットヘッドを通してインクを循環させ、そのインクジェットヘッドの複数のノズルからインク液滴を吐出して、印刷を行うインクジェット装置に関し、特に、ノズル開口周辺およびノズル形成面をクリーニングし、常に安定した吐出を実現するための技術に関するものである。
従来、インクジェットヘッドから、インクを安定して吐出させる方法があった(特許文献1)。ノズル形成面のクリーニング方法に際し、インクを吐出口から押出して、ノズル形成面上に溢れ出させる。その後、ノズル形成面上に付着したインクを、その溢れ出たインクに取り入れる。その後、インクジェットヘッドのヘッド内を負圧に設定することによって、その溢れ出たインクを、再びノズル内に回収する。このことで、ノズル形成面上に付着したインクをなくし、インクの吐出を安定化させる。
図8〜図9は、特許文献1におけるインクジェットヘッド11のノズル開口周辺11aの清掃方法を説明するための模式図である。
図8は、インクジェットヘッド11のノズル開口周辺11aに微少インクミストが付着、蓄積して生じた付着インク28がノズル開口周辺11aに付着してしまい、その一部がノズルの吐出口27の一部を覆うようになるまで悪化し、インクジェットヘッド11からインク4が正常に吐出しなくなった状態を示す。
図9は、インクをインクジェットヘッド11へ送るポンプを駆動して、吐出口27からインクを押し出し、ノズル開口周辺11a上にインク4を溢れ出させた状態を示す。
図10は、そのポンプの駆動を停止させ、インクタンク内を負圧にすることにより、ノズル開口周辺11a上に溢れ出たインク4を再びノズル内に回収する。
それによって、ノズル開口周辺11aに付着、蓄積していた付着インク28をノズル開口周辺11aから除去し、ノズル開口周辺11aを清掃した後の状態を示す。
このようなインクジェットヘッドには、常に安定した飛翔速度、角度、量のインク液滴を、連続して吐出させることが求められる。この連続安定吐出を、悪化させる要因の一つとして、ノズル開口周辺およびノズル形成面の汚染がある。
この汚染の原因としては、外部からの異物もあげられるが、例えば、有機ELディスプレイの有機発光層の形成おいては、クリーンな環境下においての生産されるため、該汚染の主な要因としては、ノズルからのインク吐出時に発生する微少インクミストが舞い上がり、付着することがあげられる。
図11は、インク循環式のインクジェットヘッド11の断面図である。図11において、インク4は、イン側流路55から、インクジェットヘッド11内へ流入し、アウト側流路56からインクジェットヘッド11外へ流出する。インク4をノズル51より吐出させる場合は、圧電素子等のアクチュエーター53を周期的に駆動させ、インク4を吐出させる。インク循環式のインクジェットヘッド11の利点は、ノズル51やインク室52に、インク4が滞留しないことから、前記ノズル51やインク室52にあるインク4の乾燥を防ぎ、不吐出を防止することができる。なお、ノズル51において、インク4の最外面をメニスカス面20とする。
図12は、インクジェットヘッド11のノズルから吐出されたインク液滴の連続写真である。ノズル開口57より、インク液滴59が吐出される。図12において、インク液滴59は、リガメント58を伴い、鉛直方向(−Z方向)に飛翔し、被記録材に到達する前に、一滴化し、前記被記録材に着弾する。リガメント58は、吐出力、飛翔速度等の吐出プロセスや、インクの粘度等の物性により、長さや、切れ方が異なる。
図13(a)は、ノズルよりインク液滴が吐出する際のインクミストの発生を模式化した図、図13(b)は、インクミストがノズル開口周辺に付着する現象を模式化した図である。
図13(a)において、ノズル開口57より、インク液滴59が吐出される。インク液滴59とノズル開口57の間には、リガメント58が伴う。また、同時に微少インクミスト60が発生する。リガメント58と微少インクミスト60は、インクの物性やインク液滴59の飛翔速度により長さや、発生量が異なる。
図13(b)において、微少インクミストは、撥水処理が施されたノズル開口周辺11aのノズル開口57の周辺に付着し、付着したインク54となる。印刷動作を続けていくと、付着したインク54の付着量が増え、それぞれが凝集し、大きな凝集付着インク54aとなり、ノズル開口57まで広がり、インク吐出を妨げ、インク液滴59の飛翔速度、角度、量を不安定にしたり、被記録材の表面に付着したりして、印刷品位の低下や印刷面の汚れを発生させるなどの問題を生じることがある。
さらに、付着したインク54を、暫くの時間放置しておくと、乾燥によりインクが固化し、付着力が強くなり、その上にインクミストが更に付着し、大きく成長する。固化したインクは、ブレード等の物理的な方法で削ぎ取る必要がある。
特許文献1の従来の方法においては、上記で説明したように、ノズル開口57付近に付着したインク54のクリーニング方法として、ノズル形成面全面にインクを溢れ出させ、ノズルの開口の周縁に付着した異物を取り除く。その後、溢れ出たインク4を、別途準備した吸引ノズルで吸い取るか、ブレードで拭き取る。
しかしながら、ノズル形成面全面にインクを溢れ出させると、ノズル形成面より液ダレする恐れがあるため、前記吐出時と同様に、専用場所や舞い上がるインクを吸引するパッド上での作業が必要となる。
溢れ出たインクを吸引ノズルで吸引するか、ブレードで拭き取る必要がある。吸引する場合、吸引ムラ等により、ノズル開口周辺11aへの液残りの発生や、ノズルからインク4を吸い取り、不吐出になる可能性がある。また、ブレードで拭き取る場合も同様に拭き残り発生があり、更に、撥水処理を施したノズル開口周辺11aの撥水膜に物理的なダメージを与える恐れがある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、常に安定した連続吐出を実現するための、ノズル開口周辺およびノズル形成面のクリーニング方法と、クリーニング後のダウンタイムを短くし、生産性を上げる制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、ノズルに連通するインク室のインクを、加圧することで、複数のノズル吐出口から前記インクを吐出するインクジェット方法のクリーニング方法であり、前記インクを前記ノズル吐出口より内部へ引き込む吸引工程と、前記インクを前記ノズル吐出口より外部へ引き出す溢れ出し工程と、を含み、前記吸引工程では、ノズル吐出口より空気が入り込むことがない加圧力まで下げ、前記溢れ出し工程は、前記インクが前記ノズル吐出口より、飛び出すことができない加圧力まで上げるインクジェット方法におけるノズルクリーニング方法を用いる。
以上のように、本発明のインク循環式のインクジェットヘッドによれば、ノズル開口近傍およびノズル形成面を定期的にクリーニングすることができるため、ダウンタイムを必要とせず、常に安定した飛翔速度、角度、量のインク液滴を、連続して吐出させることで、高い生産性の印刷が可能となる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<インク室の圧力とノズル内のインクの液面(メニスカス面20)位置の関係>
図1(a)は、図11におけるインク室52の圧力とノズル51内のインク4の液面(メニスカス面20)位置の関係を表した図である。
<インク室の圧力とノズル内のインクの液面(メニスカス面20)位置の関係>
図1(a)は、図11におけるインク室52の圧力とノズル51内のインク4の液面(メニスカス面20)位置の関係を表した図である。
図1(a)において、縦軸にメニスカス面20の位置Z(μm)、横軸にインク室52の圧力Ph(kPa)をとり、メニスカス面20が、ノズル開口の位置に在るときが、インク室52の圧力と大気圧とが釣り合う位置となるため、メニスカス面20の位置がノズル開口の位置に在るときをZ=0(μm)、インク室の圧力Ph(kPa)が大気圧と同じ圧力のときをPh=0(kPa)とする。
図1(a)において、インク室52の圧力Ph(kPa)を上げていく、すなわち大気圧に対して正圧にすると、図1における−Z方向に、メニスカス面20が移動する。更に、インク室52の圧力Ph(kPa)を上げていくと、指数関数的にメニスカス面20の位置が−Z方向に下降し、ある一定の圧力以上で、インク液滴が、ピエゾ等のアクチュエーターによる駆動力を与えなくても、自然に吐出し続ける。このある一定のインク室52の圧力を、「液ダレ臨界圧力」とする。
また、図1(a)において、インク室52の圧力Ph(kPa)を下げていく、すなわち大気圧に対して負圧にすると、図1における+Z方向に、メニスカス面20が移動する。更に、該インク室の圧力Ph(kPa)を下げていくと、指数関数的にメニスカス面20の位置が+Z方向に上昇し、ある一定の圧力以下で、ノズルより、泡が混入し続ける。このある一定のインク室の圧力を、「泡がみ臨界圧力」とする。
なお、該インク室の圧力Ph(kPa)とメニスカス面20の位置Z(μm)の関係式を、曲線関数Z=f(Ph)とする。
インク室52の圧力とメニスカス面20位置の関係および、「液ダレ臨界圧力」、「泡かみ臨界圧力」は、ノズル形状、循環流量、インクの物性等によって異なる。
図1(a)においては、ノズル51の直径をφ20μm、ノズル51のストレート部の長さを30μm、循環流量を3mL/min、インクの粘度を10mPa・sとしてシミュレーションより求めた。この条件において、「液ダレ臨界圧力」は約+6.5kPa、「泡かみ臨界圧力」は約−6.5kPaである。なお、「液ダレ臨界圧力」と「泡かみ臨界圧力」の実測値は、インクジェットヘッドの構造、循環流量、インクの物性によって異なるため、本発明においては、各臨界圧力を事前に取得する。
次に、図1(b)は、図1(a)の(1)〜(5)の圧力条件における、メニスカス面20のシミュレーション結果であり、時間t=0秒における、ノズル51の断面図と、t=0.3秒後のノズル51断面図である。
(2)(−5kpa)、(3)(−3kPa)、(4)(3kPa)の条件では、時間t=0秒のメニスカス面20の位置は、t=0.3秒後も維持される。(1)(−7kPa)の条件では、時間t=0.3秒後、ノズル51より気泡が混入する。(5)(7kPa)の条件では、時間t=0.3秒後、インク液滴が自然吐出を始める。
この実施の形態のクリーニング方法は、インク4をノズル吐出口より外部へ引き出し、インク4でノズル吐出口周辺の異物などを吸収する。その後、そのインク4をノズル吐出口より内部へ引き込む方法である。ここで、インク4引き出しでは、インク4がノズル吐出口より、飛び出すことができない加圧力、「液ダレ臨界圧力」まで上げ、インク4の引き込みでは、ノズル吐出口より空気が入り込むことがない加圧力、「泡かみ臨界圧力」まで下げる。この結果、液ダレなく、泡かみなく、クリーニングができる。
以下でさらに、好ましい例を説明する。
<クリーニング方法>
次に、本発明の実施形態における、インクジェットヘッドのノズル開口周辺およびノズル形成面に付着したインクのクリーニング方法について、図2を用いて説明する。
次に、本発明の実施形態における、インクジェットヘッドのノズル開口周辺およびノズル形成面に付着したインクのクリーニング方法について、図2を用いて説明する。
図2は、本発明のインクジェットヘッドのインク室の圧力Phとメニスカス面20位置Zとの関係を示す。図2に、印刷時の印刷条件、ノズルからインクを溢れ出し範囲を示す範囲、ノズルからインクを吸引する圧力の吸引範囲を示す。
印刷条件としては、メニスカス面20の位置が、ノズル開口面よりZ=0〜+2μmの範囲が、最もピエゾ等のアクチュエーターの力と、ノズルのストレート部の直進性の効果が有効に伝わる。そのため、インク室内の圧力が、Ph=−2〜0kpaの範囲に在る、任意の一定圧力内で使用する。インクを塗布する時は、別途、加圧する。
付着インクのノズルからのインクの溢れ出し範囲は、Ph=2kpa〜「液ダレ臨界圧力」近傍の範囲である。
ノズルからの吸引範囲は、Ph=「泡かみ臨界圧力」近傍〜−2kpaの範囲、である。
図3は、本発明のインク循環式インクジェットヘッドによるノズル51からのインクの溢れ出し方法を説明する図である。本発明においては、ノズル51間のピッチdの1/2以下の範囲まで、インク4を溢れ出させ、溢れた状態を維持することを特徴とする。本実施の形態により、ノズル形成面に付着したインク4を、ノズル51より溢れ出したインク4により最大限の範囲で取り込むことができる。
また、特許文献1に示された従来の方法では、ノズル51から溢れ出させたインク4がくっ付くことにより、インク4と大気間の表面積が小さくなり、インク4の液体と大気の間に働く表面張力も小さくなることで液ダレが始まる。しかし、本実施の形態においては、個々のインク4の液体が離れているため、インク4の液体と大気の間に働く表面張力を最大に作用させることができるため、インク4の液ダレを防ぐことができる。
<吸引条件>
また、本実施の形態のインク循環式インクジェットヘッドの、ノズルからのインクの吸引条件は、図2における吸引圧力Bとすることを特徴とする。
また、本実施の形態のインク循環式インクジェットヘッドの、ノズルからのインクの吸引条件は、図2における吸引圧力Bとすることを特徴とする。
この吸引圧力Bは、以下のように導く。
・ 曲線のZ=f(Ph)とPh=「液ダレ臨界圧力」、Ph=「泡かみ臨界圧力」とのそれぞれの交点を結んだ直線aを作る。
・ 直線aと同じ傾きを持つ直線bを考える。
・ この直線bが、曲線Z=f(Ph)の接線となる時の接点を吸引圧力Bとする。
・ 曲線のZ=f(Ph)とPh=「液ダレ臨界圧力」、Ph=「泡かみ臨界圧力」とのそれぞれの交点を結んだ直線aを作る。
・ 直線aと同じ傾きを持つ直線bを考える。
・ この直線bが、曲線Z=f(Ph)の接線となる時の接点を吸引圧力Bとする。
この吸引圧力Bを超えて、インク室の圧力を減じると、指数関数的にメニスカス面20の位置が+Z方向に移動するため、制御のばらつき等で、泡かみ臨界圧力を超え、ノズルから気泡を混入恐れが高くなる。
吸引圧力Bは、曲線のZ=f(Ph)の傾き(接線)が変化する点であり、変曲点と考えることができる。この点までなら、気泡が入る可能性がまったくない。
インクジェットヘッド内に気泡が混入すると、圧力変動が発生し、吐出が不安定になる。インク循環式のインクジェットヘッドにおいては、暫くの間、循環し、デガッサー等の装置により、気泡を除去する必要がある。なお、吸引圧力B以上であれば、気泡混入はない。また、吸引圧力Bまで、インク室圧力を減じることにより、特許文献1の従来の吸引力よりも、約5倍の強い圧力で吸引が可能である。
インクに引き込まれた乾燥、固化した付着インクは、インクジェットヘッドに取り込まれた後、循環流路の途中の配管に設置したフィルターにより取り除かれる。
<パネルに応じたインクの溢れ出し量>
また、本実施の形態においては、被印刷物の長さに応じて、インクの溢れ出し量を変更することを特徴とする。被印刷物の取替え時間内で、前記クリーニングが可能である。そのため、問題となるのは、途中でクリーニングできない1つの被印刷物の大きさである。大きい被印刷物の場合、ノズル周辺が汚れる確率が高い。これに応じて、以下をする。
また、本実施の形態においては、被印刷物の長さに応じて、インクの溢れ出し量を変更することを特徴とする。被印刷物の取替え時間内で、前記クリーニングが可能である。そのため、問題となるのは、途中でクリーニングできない1つの被印刷物の大きさである。大きい被印刷物の場合、ノズル周辺が汚れる確率が高い。これに応じて、以下をする。
例えば、有機ELディスプレイの有機発行層の形成装置において、G8ガラス基板(2,200×2,500mm)を印刷する場合、1ノズルあたりの吐出数は、約20,000ショットである。G5ガラス基板(1,100×1,250mm)を印刷する場合、1ノズルあたりの吐出数は、半分の約10,000ショットである。
この時、図2に示すように、G8ガラス基板のインク室圧力はPh=G8、G5ガラス基板のインク室圧力はPh=G5とするのが好ましい。
Ph=G8の時、メニスカス面20位置は−10μ、Ph=G5の時、メニスカス面20は、−20μである。つまり、ガラス基板の1辺の大きさが2倍となれば、メニスカス面20位置を2倍とする。すなわち、1辺の長さと塗布時間が比例し、塗布時間と溢れ出し量が比例する。
このことで、余分なレベルの溢れ出し量を用いることなく、ガラス基板の大きさに応じた溢れ出し量となる。結果、溢れ出しすぎて、インクがノズル外へ制御を超えて飛び出さない。
また、インクは、ノズルの吐出口を広がるが、隣のノズルの吐出口からのインクと繋がってはいけない。吸引時に、インクがあるノズルへ引き寄せられ、あるノズルでインクの吸引が完成しなくなる。結果、インクで回収したゴミなどがノズル内部へ導くことができず、クリーリングが完成しない。
以上のクリーニングを定期的に実施することで、ノズル開口周辺およびノズル形成面が、付着インクで汚染されることを防ぐことができ、安定した飛翔速度、角度、量のインク液滴を連続して吐出することができる。
<力学関係>
図4、図5は、実施の形態における、ノズル51内のインク4のメニスカス面20に働く、力学的エネルギーを説明するための概略図である。
図4、図5は、実施の形態における、ノズル51内のインク4のメニスカス面20に働く、力学的エネルギーを説明するための概略図である。
図4では、インク室52の圧力を正圧に設定することにより、ノズル51から、インク4が押出された状態で保持されている様子を表している。図4において、ノズル51より押出されたインク液滴4aには、内圧N(インク室の圧力Ph),慣性力KN、液体と大気との間の表面張力H、液体とノズル壁面との間の界面張力KAが働く。また循環するインクには、その流れにより運動エネルギーが働いている。図4の状態では、以上の力学的エネルギーが釣り合っている。
図5では、インク室52の圧力を負圧に設定することにより、ノズル51内に、インク4が引き込まれた状態で保持されている様子を表している。図5において、ノズル51に引き込まれたインク4には、内圧N、慣性力KN、液体と大気との間の表面張力H、液体とノズル51壁面の間に界面張力KAが働く。また循環するインクには、その流れにより運動エネルギーが働いている。図5の状態では、以上の力学的エネルギーが釣り合っている。
循環流量が増すほど、泡かみ〜液ダレ臨界圧力のマージンが狭まるが、図4と図5の力学関係では、インク4の流れが速まることになる。循環流量を増すことにより、循環系における制御ばらつきにより、インクジェットヘッド11に流れるインク4の速度もばらつきが大きくなるためマージンが狭くなる。但し、粘度の高いインクにおいては、一般的に流れが層流である為、インク4の流れのばらつきは無視できる。
次に、メニスカス面20の力の釣り合いを、数式を用いて表す。図4、図5において、ノズル51の径が小さい場合、インク4の体積が小さいことからインク4の慣性力を無視できる。また、インクの粘度が高く流れが層流である場合を考えると、流れによるインク4の運動エネルギーを無視できる。インク4のメニスカス面20では次式で表される力が釣り合っている。
Ph+PT+PK=0・・・(1)
式(1)において、Phはインク室52の圧力Ph(内圧N)のノズル51の壁面に対する水平成分(Z軸成分)、Pkはインクと壁面の間の界面応力KA、PTはインクと気体の間の表面張力HのZ軸成分である。ここでメニスカス面20に対して垂直方向の表面張力をT、メニスカス面20の曲率半径をr、インクと気体の間の接触角をθとすると、
PT=2T・cosθ/r・・・(2)
式(2)を式(1)に代入すると
Ph+2T・cosθ/r+PK=0・・・(3)
r=−2Tcosθ/(Ph+Pk)・・・(4)
となる。図1(a)および図2のZ=f(Ph)は、式(4)より曲線となる。
式(1)において、Phはインク室52の圧力Ph(内圧N)のノズル51の壁面に対する水平成分(Z軸成分)、Pkはインクと壁面の間の界面応力KA、PTはインクと気体の間の表面張力HのZ軸成分である。ここでメニスカス面20に対して垂直方向の表面張力をT、メニスカス面20の曲率半径をr、インクと気体の間の接触角をθとすると、
PT=2T・cosθ/r・・・(2)
式(2)を式(1)に代入すると
Ph+2T・cosθ/r+PK=0・・・(3)
r=−2Tcosθ/(Ph+Pk)・・・(4)
となる。図1(a)および図2のZ=f(Ph)は、式(4)より曲線となる。
<圧力の制御方法>
図6は、本発明の循環式のインクジェットヘッド11のインク室の圧力Phの制御方法を説明するための構成図である。
図6は、本発明の循環式のインクジェットヘッド11のインク室の圧力Phの制御方法を説明するための構成図である。
第1圧力源であるインクタンク38が設けられている。インクタンク38には、インクジェットヘッド11に供給するためのインク4を収容するとともに、第1減圧ポンプ40を付属して備え、インク4に大気圧の静止インクを基準とする、「単位体積当たりのエネルギー」圧力P1(Pa)を生じさせる。なお、圧力P1は、大気圧に対して負圧である。また、インクタンク38のインク4の液面は、液面高さセンサー39により計測され、後で説明する制御方法により、インクジェットヘッド11のノズル開口周辺11aを基準とした一定の高さH1(mm)になるように制御している。
このインクタンク38内のインク4が、第1インク流路41により、インクジェットヘッド11の、流入側インク接続ポートに導かれ、図11に示すイン側流路55、インク室52、アウト側流路56を通り、流出側インク接続ポートから第2インク流路45に流出する。第2インク流路45に流出したインク4は、第2圧力源である、アウトタンク43に導かれる。
アウトタンク43は、インク4を収容するとともに、第2減圧ポンプ44を付属して備え、インク4に圧力P2(Pa)を生じさせる。なお圧力P2は、大気圧に対して負圧である。このアウトタンク43内のインク4が、第3インク流路46により、供給タンク32に導かれる。第3インク流路46には、フィルター35が設けられており、フィルター35は第3インク流路46に流れているインク4に混入している異物を除去する。
供給タンク32は、インク4を補給するためのタンクであり、大気圧に開放されている。
この供給タンク32内のインク4が、第4インク流路47により、バッファータンク33に導かれる。第4インク流路47には、ポンプ34、デガッサー49が設けられており、デガッサーは第4インク流路47に流れているインク4に混入している気泡を除去する。
バッファータンク33は、インク4を収容するとともに、大気圧に開放されている。また、バッファータンク33のインク4の液面は、液面高さセンサー42により計測され、インク4の液面が一定の液面高さHb(mm)より下がると、ポンプ34を駆動させ、供給タンク32より、バッファータンク33にインク4が供給されるよう制御される。
<通常の制御>
次に、通常の印刷動作時の各タンクの制御方法について説明する。バッファータンク33とインクタンク38のインク4の間には、インク4の密度をρ(kg/m3)<既知>、重力加速度をg(m/sec2)<既知>、循環流量をQ(m3/sec)、バッファータンク33とインクタンク38のインク4の液面高さの差をH1−Hb、バッファータンク33インクタンク38間の流路抵抗をRb(Pa・sec/m3)<既知>、減圧ポンプ40の設定をP1とすると、エネルギー保存則より次の関係式が成り立つ
−ρg(H1−Hb)−Rb×Q=P1・・・(5)
印刷動作でインクタンク38のインク4が消費された場合、式(5)を充たすために、バッファータンク33よりインクタンク38にインク4が供給される。
次に、通常の印刷動作時の各タンクの制御方法について説明する。バッファータンク33とインクタンク38のインク4の間には、インク4の密度をρ(kg/m3)<既知>、重力加速度をg(m/sec2)<既知>、循環流量をQ(m3/sec)、バッファータンク33とインクタンク38のインク4の液面高さの差をH1−Hb、バッファータンク33インクタンク38間の流路抵抗をRb(Pa・sec/m3)<既知>、減圧ポンプ40の設定をP1とすると、エネルギー保存則より次の関係式が成り立つ
−ρg(H1−Hb)−Rb×Q=P1・・・(5)
印刷動作でインクタンク38のインク4が消費された場合、式(5)を充たすために、バッファータンク33よりインクタンク38にインク4が供給される。
同様に、インクタンク38とインクジェットヘッド11のインク室のインクの間には、インクジェットヘッド11のノズル開口周辺11aからインクタンク38のインク4の高さをH1、インクタンク38とインクジェットヘッド11の間の流路抵抗をR1<既知>、インクジェットヘッド11の圧力をPhとすると、エネルギー保存則より以下の関係式が成り立つ
P1+ρgH1−R1・Q=Ph・・・(6)
同様に、インクジェットヘッド11のインク室のインクの間には、インクジェットヘッド11のノズル開口周辺11aからアウトタンク43のインク4の高さをH2、アウトタンク43とインクジェットヘッド11の間の流路抵抗をR2<既知>、アウトタンク43の圧力をP2とすると、同様にエネルギー保存則より以下の関係式が成り立つ
Ph−R2×Q=P2+ρgH2・・・(7)
関係式(6)と(7)より、通常印刷時の循環流量Qは以下の式で表せる。
P1+ρgH1−R1・Q=Ph・・・(6)
同様に、インクジェットヘッド11のインク室のインクの間には、インクジェットヘッド11のノズル開口周辺11aからアウトタンク43のインク4の高さをH2、アウトタンク43とインクジェットヘッド11の間の流路抵抗をR2<既知>、アウトタンク43の圧力をP2とすると、同様にエネルギー保存則より以下の関係式が成り立つ
Ph−R2×Q=P2+ρgH2・・・(7)
関係式(6)と(7)より、通常印刷時の循環流量Qは以下の式で表せる。
Q={(P1−P2)+ρg(H1−H2)}/(R1+R2)・・(8)
通常印刷時は、上式(5)〜(8)の式が成り立つように制御する。
通常印刷時は、上式(5)〜(8)の式が成り立つように制御する。
上記パラメータの決め方の一例として、例えば、H1=H2としたとき、P1とP2が決まる。式(8)より、循環流量Qが決まる。式(6)または(7)より、Phが決まる。式(5)よりHbが決まる。
<クリーニング制御>
次に、本発明のクリーニングの制御方法について説明する。
次に、本発明のクリーニングの制御方法について説明する。
まず始めに、ノズルよりインク4を押し出し、ノズル開口周辺11aおよびノズル開口周辺11aに付着したインクを、インク間の分子間力により、インク4に取り込む方法について説明する。
押し出しのために、インクジェットヘッド11のインク室の圧力を
Ph→Ph’・・・(9)
に上げるために、インクタンク38の圧力を減圧ポンプ40により、ΔPa(>0)上げる。
Ph→Ph’・・・(9)
に上げるために、インクタンク38の圧力を減圧ポンプ40により、ΔPa(>0)上げる。
P1→P1+ΔPa・・・(10)
この時、バッファータンク33側にインク4が流れ込むことを防ぐために、電子バルブ37を閉じる。インクタンク38のインク4の液面が、Δha(<0)下がるとすると、圧力P1時のインク4の体積をV1、インクタンク38の断面積をSとすると(図7のインクタンク38の斜視図に表記)
ボイルの法則より、P1・V1=(P1+ΔPa)・(V1+S・Δha)
Δha=ΔPa/(P1+ΔPa)・V1/S・・・(11)
となる。
この時、バッファータンク33側にインク4が流れ込むことを防ぐために、電子バルブ37を閉じる。インクタンク38のインク4の液面が、Δha(<0)下がるとすると、圧力P1時のインク4の体積をV1、インクタンク38の断面積をSとすると(図7のインクタンク38の斜視図に表記)
ボイルの法則より、P1・V1=(P1+ΔPa)・(V1+S・Δha)
Δha=ΔPa/(P1+ΔPa)・V1/S・・・(11)
となる。
この時の循環流量をQ’とすると、インクジェットヘッド11のインク室の圧力Ph’は式(6)より
Ph’=(P1+ΔPa)+ρg(H1+Δha)−R1・Q’・・・(12)
と表せる。アウトタンク43の圧力は、変わらずP2とすると、液面高さH2も変わらない、式(8)より、循環流量Q’は
Q’={(P1+ΔPa)−P2+ρg(H1+Δha−H2)}/(R1+R2)・・・(13)
インク室の圧力Ph’が、図2の液ダレ臨界圧力の近傍になるよう制御する。
Ph’=(P1+ΔPa)+ρg(H1+Δha)−R1・Q’・・・(12)
と表せる。アウトタンク43の圧力は、変わらずP2とすると、液面高さH2も変わらない、式(8)より、循環流量Q’は
Q’={(P1+ΔPa)−P2+ρg(H1+Δha−H2)}/(R1+R2)・・・(13)
インク室の圧力Ph’が、図2の液ダレ臨界圧力の近傍になるよう制御する。
<インクの吸引>
次に、溢れ出したインクを、ノズルからの再び吸引する制御方法について説明する。
次に、溢れ出したインクを、ノズルからの再び吸引する制御方法について説明する。
吸引のために、インクジェットヘッド11のインク室の圧力を
Ph→Ph’’・・・(14)
に下げるために、インクタンク38の圧力を減圧ポンプ40により、ΔPb(<0)減じる。
Ph→Ph’’・・・(14)
に下げるために、インクタンク38の圧力を減圧ポンプ40により、ΔPb(<0)減じる。
P1→P1+ΔPb・・・(15)
この時、インクタンク38のインク4の液面が、Δhb(>0)上がるとすると、式(11)と同様に、ボイルの法則より、
Δhb=ΔPb/(P1+ΔP1)・V1/S・・・(16)
となる。
この時、インクタンク38のインク4の液面が、Δhb(>0)上がるとすると、式(11)と同様に、ボイルの法則より、
Δhb=ΔPb/(P1+ΔP1)・V1/S・・・(16)
となる。
この時の循環流量をQ’’とすると、インクジェット1のインク室の圧力Ph’’は式(6)より、
Ph’’=(P1+ΔPb)+ρg(H1+Δhb)−R1・Q’’・・・(17)
と表せる。アウトタンク43の圧力は、変わらずP2とすると、液面高さH2も変わらない、式(8)より、循環流量Q’’は、
Q’’={(P1+ΔPb)−P2+ρg(H1+Δhb−H2)}/(R1+R2)・・・(18)
インク室の圧力Ph’’が、図2の泡かみ臨界圧力近傍になるよう制御する。
Ph’’=(P1+ΔPb)+ρg(H1+Δhb)−R1・Q’’・・・(17)
と表せる。アウトタンク43の圧力は、変わらずP2とすると、液面高さH2も変わらない、式(8)より、循環流量Q’’は、
Q’’={(P1+ΔPb)−P2+ρg(H1+Δhb−H2)}/(R1+R2)・・・(18)
インク室の圧力Ph’’が、図2の泡かみ臨界圧力近傍になるよう制御する。
本発明の循環式インクジェットの、インク室の圧力制御方法は、インクジェットヘッド11のインク室の圧力Phを、正圧にし、ノズルより溢れ出させるときは式(10)、負圧にし、インクをノズルより吸引するときは式(15)の関係式を用い、ともに減圧ポンプ40のみで制御することを特徴とする。
<効果>
簡易な方式による制御のため、インクタンク38とアウトタンク43の液面が不安定になることを防ぐことができ、短時間でインク室の圧力条件を変更でき、クリーニング時の設備のダウンタイムを短くすることが可能である。
簡易な方式による制御のため、インクタンク38とアウトタンク43の液面が不安定になることを防ぐことができ、短時間でインク室の圧力条件を変更でき、クリーニング時の設備のダウンタイムを短くすることが可能である。
また、本発明の制御方法によれば、短時間でクリーニング処理か可能であるため、例えば、有機ELディスプレイの有機発光層の形成装置においては、ガラス毎の処理が可能である。
例えば、G5サイズのガラス基板で生産する場合は、1ノズルあたり10,000ショットの吐出回数であるため、ノズル開口近傍およびノズル形成面の汚染は少ない。そのため、図2の吸引条件でインク室の圧力Phを、−1kPa⇒4.5kPa⇒−4.5kPaに設定することで、付着インクのクリーニングが可能で、本方式のインクタンク38の減圧ポンプ40を制御する方法であれば、約20秒程度のガラス基板の入れ替え時間内でクリーニングが可能である。
<なお書き>
上記実施の形態は組み合わせすることができる。
上記実施の形態は組み合わせすることができる。
上記ノズルのクリーニング方法を用いたインクジェット装置は、同様の効果を有する。
つまり、インクを循環させるインク循環部と、インク循環部の途中に位置するノズルと、を有するインクジェット装置であり、ノズルは、インクを前記ノズル吐出口より内部へ引き込む吸引部と、インクを前記ノズル吐出口より外部へ引き出す溢れ出し部と、を有し、吸引部では、ノズル吐出口より空気が入り込むことがない加圧力まで下げ、溢れ出し部では、インクが前記ノズル吐出口より、飛び出すことができない加圧力まで上げるノズルのクリーニングをするインクジェット装置である。
つまり、インクを循環させるインク循環部と、インク循環部の途中に位置するノズルと、を有するインクジェット装置であり、ノズルは、インクを前記ノズル吐出口より内部へ引き込む吸引部と、インクを前記ノズル吐出口より外部へ引き出す溢れ出し部と、を有し、吸引部では、ノズル吐出口より空気が入り込むことがない加圧力まで下げ、溢れ出し部では、インクが前記ノズル吐出口より、飛び出すことができない加圧力まで上げるノズルのクリーニングをするインクジェット装置である。
本発明のインク循環式のインクジェットヘッドは、常に安定して吐出を実現するために、定期的にノズル開口近傍およびノズル形成面をクリーニングし機能を有し、配線デバイスや、有機発光層を有する有機ELデバイス等のインクジェット法での塗布形成の用途に適用できる。
1 インクジェット
4 インク
4a インク液滴
a 直線
B 吸引圧力
b 直線
Q 循環流量
d ピッチ
t 時間
11 インクジェットヘッド
11a ノズル開口周辺
20 メニスカス面
27 吐出口
28 付着インク
32 供給タンク
33 バッファータンク
34 ポンプ
35 フィルター
37 電子バルブ
38 インクタンク
39 液面高さセンサー
40 減圧ポンプ
41 第1インク流路
42 液面高さセンサー
43 アウトタンク
44 減圧ポンプ
45 第2インク流路
49 デガッサー
46 第3インク流路
47 第4インク流路
51 ノズル
52 インク室
53 アクチュエーター
54 インク
54a 凝集付着インク
55 イン側流路
56 アウト側流路
57 ノズル開口
58 リガメント
59 インク液滴
60 微少インクミスト
EL 有機
P1、P2 圧力
Claims (5)
- ノズルに連通するインク室のインクを、加圧することで、複数のノズル吐出口から前記インクを吐出するインクジェット方法のノズルクリーニング方法であり、
前記インクを前記ノズル吐出口より内部へ引き込む吸引工程と、
前記インクを前記ノズル吐出口より外部へ引き出す溢れ出し工程と、を含み、
前記吸引工程では、前記ノズル吐出口より空気が入り込むことがない加圧力まで下げ、
前記溢れ出し工程は、前記インクが前記ノズル吐出口より、飛び出すことができない加圧力まで上げるインクジェット方法におけるノズルクリーニング方法。 - 前記吸引工程での前記加圧力は、
前記加圧力と、前記ノズルにおける前記インクの最下面であるメニスカス面の位置と、の関係において、曲線関数の変曲点における加圧力以上である請求項1記載のインクジェット方法におけるノズルクリーニング方法。 - 前記溢れ出し工程での加圧力を、
前記インクを塗布する対象物の塗布方向の1辺の長さに応じて、変化させる請求項1または2記載のインクジェット方法におけるノズルクリーニング方法。 - 前記溢れ出し工程では、
前記複数のインク吐出口からの前記インク同士が繋がらないように制御する請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット方法におけるノズルクリーニング方法。 - インクを循環させるインク循環部と、
前記インク循環部の途中に位置するノズルと、を有するインクジェット装置において、
前記ノズルは、
前記インクを前記ノズル吐出口より内部へ引き込む吸引部と、
前記インクを前記ノズル吐出口より外部へ引き出す溢れ出し部と、を有し、
前記吸引部では、前記ノズル吐出口より空気が入り込むことがない加圧力まで下げ、
前記溢れ出し部では、前記インクが前記ノズル吐出口より、飛び出すことができない加圧力まで上げる前記ノズルのクリーニングをするインクジェット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014117253A JP2015229308A (ja) | 2014-06-06 | 2014-06-06 | インクジェット方法におけるノズルクリーニング方法とインクジェット装置 |
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2018202768A (ja) * | 2017-06-06 | 2018-12-27 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置 |
-
2014
- 2014-06-06 JP JP2014117253A patent/JP2015229308A/ja active Pending
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JP2018202768A (ja) * | 2017-06-06 | 2018-12-27 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置 |
JP7031143B2 (ja) | 2017-06-06 | 2022-03-08 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置 |
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