JP2015228641A - 撮像装置、露光調整方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な分光画像が得られるように撮像素子の露光時間を適切に調整することができる撮像装置、露光調整方法およびプログラムを提供する。【解決手段】撮像装置10は、各々が異なる分光透過特性を持つ複数のフィルタ領域を有するフィルタ部2と、フィルタ部2を透過した光を受光して画像情報を出力する受光素子アレイ4と、受光素子アレイ4の受光面と略平行に配列された複数のレンズを有し、フィルタ部2と受光素子アレイ4との間に配置されたマイクロレンズアレイ3と、受光素子アレイ4が出力する画像情報をもとに、複数のフィルタ領域の各々に対応する複数の分光画像を生成する分光画像生成部41と、複数の分光画像の輝度値に基づいて、受光素子アレイ4の露光時間を調整する露光調整部42と、を備える。【選択図】図7
Description
本発明は、撮像装置、露光調整方法およびプログラムに関するものである。
従来、被写体からの光を、異なる波長特性を持つ複数の光に空間的に分離して受光し、分離された光に対応する複数の領域を含む画像を出力する撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の撮像装置は、プレノプティックカメラの構成において、マイクロレンズアレイの前段に、各々が異なる分光透過特性を持つ複数のフィルタ領域を有するフィルタ部を配置している。そして、フィルタ部およびマイクロレンズアレイを順次透過した光を受光素子アレイ(撮像素子)で受光して、マイクロレンズアレイを構成する各マイクロレンズに対応する部分画像(以下、マクロピクセルという。)が整列したライトフィールド画像を出力する。
ライトフィールド画像内の各マクロピクセルは、それぞれ、フィルタ部の複数のフィルタ領域に対応する複数の画像領域を持つ。これらのマクロピクセルから、同じフィルタ領域に対応する画像領域の代表値をそれぞれ取り出し、マクロピクセルの位置に応じて再配置することにより、各フィルタ領域を透過した光のそれぞれに対応する複数の分光画像を生成することができる。これら複数の分光画像は、例えば、被写体の色検出などの用途で利用することができる。
分光画像を用いた色検出では、分光画像に飽和状態の画素が含まれていると検出精度が低下する。また、輝度値の低い画素はS/Nが低下しているため、分光画像の各画素が十分な輝度を持っていないと、安定した色検出を行うことが難しい。このため、ライトフィールド画像を撮像する際に適切に露光調整を行って、被写体の色検出に適した分光画像を生成できるようにすることが求められる。
マルチスペクトルカメラにおける露光調整の方法として、例えば特許文献2に開示される方法が知られている。特許文献2の方法では、複数のバンドパスフィルタを切り替えながら被写体の反射分光スペクトルを撮像する際に、予備露光を行って各バンドパスフィルタそれぞれの適正露光時間を求めておく。そして、バンドパスフィルタの切り替えと同期して露光時間を変化させ、それぞれのバンドパスフィルタの適正露光時間で撮像を行う。
しかし、特許文献2の方法も含めて、カメラの露光調整を行う従来の方法は、撮像素子のセンサ面全体で適正な露光が行われるように調整する。このため、ライトフィールド画像から分光画像を生成する撮像装置に従来の露光調整の方法を適用すると、分光画像に反映されない領域も含めて露光調整が行われることとなり、分光画像に求められる上述した条件を満たすように撮像素子の露光時間を適切に調整することが困難である。
上述した課題を解決するため、本発明に係る撮像装置は、各々が異なる分光透過特性を持つ複数のフィルタ領域を有するフィルタ部と、前記フィルタ部を透過した光を受光して画像情報を出力する撮像素子と、前記撮像素子の受光面と略平行に配列された複数のレンズを有し、前記フィルタ部と前記撮像素子との間に配置されたレンズアレイと、前記撮像素子が出力する画像情報をもとに、前記複数のフィルタ領域の各々に対応する複数の分光画像を生成する分光画像生成部と、前記複数の分光画像の輝度値に基づいて、前記撮像素子の露光時間を調整する露光調整部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、良好な分光画像が得られるように撮像素子の露光時間を適切に調整することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る撮像装置、露光調整方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態の撮像装置における光学系の概念図である。図1では、説明を分かり易くするために、撮像レンズとして機能するメインレンズ1を単レンズで示し、メインレンズ1の絞り位置を単レンズの中心としている。
メインレンズ1の絞り位置には、フィルタ部2が配置されている。なお、図1では、単レンズで示したメインレンズ1内にフィルタ部2が配置されるように図示されているが、実際にはレンズの内部にフィルタ部2が配置されることはない。
フィルタ部2は、各々が異なる分光透過特性を持つ複数のフィルタ領域を有している。本実施形態では、フィルタ部2として、CIEにより定められたXYZ表色系の等色関数に基づいた分光透過率を持つ色の三刺激値に対応したカラーフィルタを用いるものとする。
図2は、本実施形態のフィルタ部2の幾何学的設計例を示す図である。本実施形態のフィルタ部2は、図2に示すように、XYZ表色系の等色関数に基づいて設計された3つのフィルタ領域FX,FY,FZを有する。このようなフィルタ部2は、例えば透明基板(光学ガラスなど)に所定の特性を有する多層膜を薄膜状に蒸着することで作製できる。
図3は、本実施形態のフィルタ部2の分光透過率を示す図である。図3中の実線はフィルタ領域FXの分光透過率TX(λ)を示し、一点鎖線はフィルタ領域FYの分光透過率TY(λ)を示し、破線はフィルタ領域FZの分光透過率TZ(λ)を示している。これらTX(λ),TY(λ),TZ(λ)は、XYZ表色系の等色関数を透過率に置換したものである。このように、フィルタ部2の各フィルタ領域FX,FY,FZは、各々が異なる分光透過特性を持つ。
なお、フィルタ部2の構成は上記の例に限定されるものではない。フィルタ部2は、異なる分光透過特性を持つ複数のフィルタ領域を有する構成であればよく、フィルタ領域の数は2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。また、各フィルタ領域の境界が明確に区別されていなくてもよく、分光透過率が連続的に変化する構成であってもよい。
メインレンズ1の集光位置付近には、複数のマイクロレンズ(小レンズ)から構成されるマイクロレンズアレイ3(レンズアレイの一例)が配置されている。また、光学系のイメージ面には、フィルタ部2およびマイクロレンズアレイ3を透過した光を受光して画像情報を出力する受光素子アレイ4(撮像素子の一例)が配置されている。受光素子アレイ4は、画素ごとのカラーフィルタが実装されていないモノクロセンサであり、各受光素子が画像の1画素に対応する。マイクロレンズアレイ3を構成する各マイクロレンズの径と、受光素子アレイ4を構成する各受光素子の大きさは、おおよそ30:1〜10:1の比率の関係にある。
図4は、マイクロレンズアレイ3を光軸P(図1参照)に沿った方向から見た平面図である。マイクロレンズアレイ3を構成する複数のマイクロレンズは、受光素子アレイ4の受光面と略平行に配列されている。隣接するマイクロレンズ間の領域は遮光部とされている。図4中の白で示した部分が各マイクロレンズであり、黒で示した部分が遮光部である。遮光部は、曲率を持たない平坦部や、曲率が製造的に設計値仕様を満たさない領域である。これらの領域からの光は、設計上意図しない光線を受光素子まで届けるおそれがあるため、遮光することで設計から想定される電気信号が得られるようにしている。
本実施形態の撮像装置では、被写体Obから発する光のうち、メインレンズ1の開口に入射して絞りを通過する光束が、マイクロレンズアレイ3を透過して受光素子アレイ4により受光される。メインレンズ1に入射した光束は無数の光線の集合であり、それぞれの光線はメインレンズ1の絞りの異なる位置を通過する。本実施形態の撮像装置では、メインレンズ1の絞り位置に、3つのフィルタ領域FX,FY,FZを有するフィルタ部2が配置されている。したがって、メインレンズ1の絞りの異なる位置を通過する各光線は、3つのフィルタ領域FX,FY,FZそれぞれの分光透過特性に応じた3種類の光線となる。
フィルタ部2を透過した光線はマイクロレンズアレイ3付近で一旦結像するが、その後、マイクロレンズアレイ3の作用によって拡散される。そして、フィルタ部2の3つのフィルタ領域FX,FY,FZを透過した光線が、それぞれ受光素子アレイ4の別々の位置に到達する。すなわち、メインレンズ1の絞り位置を通過する光線は、フィルタ部2の3つのフィルタ領域FX,FY,FZのうちのいずれのフィルタ領域を透過したかに応じて、受光素子アレイ4のセンサ面における受光位置が異なる。このため、本実施形態の撮像装置では、被写体Obのある一点から発した光を、波長的に三刺激値X,Y,Zに分解して観察することができ、その点の分光反射率を測定することができる。なお、図1では物体Obの光軸P上の一点のみを示しているが、光軸P上以外の位置でも同様であり、二次元の分光反射率を同時に測定することが可能である。
図5は、本実施形態の撮像装置により撮像されたライトフィールド画像LFを示す図である。本実施形態の撮像装置で画像を撮像すると、図5に示すように、小さな円の部分画像が並んだライトフィールド画像LFが得られる。ライトフィールド画像LFに含まれる部分画像が円になるのは、メインレンズ1の絞り形状が円であるためである。ライトフィールド画像LFに含まれるそれぞれの小さな円の部分画像を「マクロピクセル」と呼ぶ。各マクロピクセルは、マイクロレンズアレイ3を構成する各マイクロレンズの直下に形成される。
図6は、マクロピクセルMPを拡大して示す図である。マクロピクセルMPの内部構造は、メインレンズ1の絞り位置に配置されたフィルタ部2の構造(図2参照)に対応したものとなる。すなわち、本実施形態の撮像装置により撮像されたライトフィールド画像LFに含まれる各マクロピクセルMPは、図6に示すように、フィルタ部2のフィルタ領域FXに対応する画像領域MXと、フィルタ領域FYに対応する画像領域MYと、フィルタ領域FZに対応する画像領域MZとを有する。マクロピクセルMPにおける各画像領域MX,MY,MZは、それぞれフィルタ部2のフィルタ領域FX,FY,FZを透過した光を受光素子アレイ4が受光することで得られる。なお、図6に示すマクロピクセルMPの内部構造が図2に示したフィルタ部2の構造に対して上下反転しているのは、光学系を通過してきたためである。ただし、この対応関係は光学系に依存するため、この例に限ったものではない。
本実施形態の撮像装置は、以上のようなライトフィールド画像LFをもとに、フィルタ部2の3つのフィルタ領域FX,FY,FZの各々に対応する分光画像(マルチバンド画像)を生成し、これら分光画像を用いて被写体Obの色検出を行う機能を持つ。さらに、本実施形態の撮像装置は、生成した分光画像の輝度値に基づいて、受光素子アレイ4の露光時間を調整する機能を持つ。以下、このような機能を持つ本実施形態の撮像装置について、より具体的に説明する。
図7は、本実施形態の撮像装置の具体的な構成例を示す図である。図7に示す撮像装置10は、レンズモジュール20と、センサ部30と、演算処理装置40とを備える。
レンズモジュール20は、第1レンズ1aおよび第2レンズ1bと、上述したフィルタ部2とを有している。第1レンズ1aおよび第2レンズ1bは、上述したメインレンズ1を構成する。ただし、この構成は一例であり、メインレンズ1を構成する光学素子の絞り位置にフィルタ部2が配置された構成であればよい。
センサ部30は、上述したマイクロレンズアレイ3と、上述した受光素子アレイ4と、AFE(Analog Front End)31と、シャッタ部32とを有している。AFE31は、受光素子アレイ4が出力する画像信号のゲイン調整やAD変換などを行って、デジタルの画像情報(ライトフィールド画像)を出力する。シャッタ部32は、受光素子アレイ4に対する光の入射を制限する。本実施形態の撮像装置10は、後述のセンサ駆動制御部43からセンサ部30に供給される制御信号に応じてシャッタ部32が駆動制御されることにより、露光時間が制御される。なお、本実施形態ではメカニカルなシャッタ部32を用いて露光時間を制御する例を示しているが、露光時間の制御は電子シャッタによるものであってもよいし、シャッタ部32と電子シャッタとを組み合わせて実施する構成であってもよい。また、図7ではマイクロレンズアレイ3と受光素子アレイ4の間にシャッタ部32が配置されているが、シャッタ部32は、受光素子アレイ4に対する光の入射を制限することが可能な位置に配置されていればよく、図7の例に制限されるものではない。
演算処理装置40は、センサ部30から出力されるライトフィールド画像LFに対する処理や、センサ部30の動作制御などを行うものであり、図7に示すように、分光画像生成部41、露光調整部42、センサ駆動制御部43、および色検出部44の各処理機能を備える。また、演算処理装置40は、センサ部30から出力されるライトフィールド画像LFを一時的に保持するフレームメモリ45を備える。
分光画像生成部41は、センサ部30から出力されてフレームメモリ45に一時的に保持されたライトフィールド画像LFをもとに、フィルタ部2の3つのフィルタ領域FX,FY,FZの各々に対応する分光画像を生成する。
分光画像は、ライトフィールド画像LFのマクロピクセルと同数の縦横サイズを有する画像であり、ライトフィールド画像LFにおける各マクロピクセルの位置と、分光画像の座標とが一対一に対応する。分光画像生成部41が生成する分光画像の数は、フィルタ部2が有するフィルタ領域の数に対応する。本実施形態では、フィルタ部2が3つのフィルタ領域FX,FY,FZを有するため、3つの分光画像が生成される。それぞれの分光画像をチャンネルとして持つ分光画像の集合を「マルチバンド画像」と呼ぶ。
図8は、ライトフィールド画像LFから分光画像を生成する様子を模式的に示す図である。図8(a)は、フィルタ部2のフィルタ領域FXに対応する分光画像SPXを生成する様子を示し、図8(b)は、フィルタ部2のフィルタ領域FYに対応する分光画像SPYを生成する様子を示し、図8(c)は、フィルタ部2のフィルタ領域FZに対応する分光画像SPZを生成する様子を示している。
分光画像SPXは、図8(a)に示すように、ライトフィールド画像LFに含まれる各マクロピクセルMPの画像領域MXの代表値を、ライトフィールド画像LF上のマクロピクセルMPの位置と対応する座標の画素値として再配置することにより生成される。同様に分光画像SPYは、図8(b)に示すように、ライトフィールド画像LFに含まれる各マクロピクセルMPの画像領域MYの代表値を、ライトフィールド画像LF上のマクロピクセルMPの位置と対応する座標の画素値として再配置することにより生成される。同様に分光画像SPZは、図8(c)に示すように、ライトフィールド画像LFに含まれる各マクロピクセルMPの画像領域MZの代表値を、ライトフィールド画像LF上のマクロピクセルMPの位置と対応する座標の画素値として再配置することにより生成される。
図9は、ライトフィールド画像LF上の1つのマクロピクセルMPを模式的に表した図である。図中のハッチングは、マクロピクセルMPの各画像領域MX,MY,MZの代表値を算出するために用いる画素(以下、メゾピクセルという。)の位置を表している。メゾピクセルの位置は、各マクロピクセルに対して定義されている。本例では、すべてのマクロピクセルMPにおいて、各画像領域MX,MY,MZ内のメゾピクセルの数を4つずつとしているが、この例に限定されるものではない。メゾピクセルの数は、マクロピクセルごとに異なってもよいし、画像領域MX,MY,MZごとに異なっていてもよい。また、メゾピクセルの位置は図9に示す例に限定されるものではなく、任意に定めることができる。ただし、一般的な光学系の場合、マクロピクセルMPの中心ほど輝度値が大きくなり、周辺にいくに従って小さくなる傾向にあるため、各画像領域MX,MY,MZの中央付近の画素をメゾピクセルとすることが望ましい。
分光画像生成部41は、例えば以下の方法により、分光画像SPX,SPY,SPZのそれぞれをチャンネルとして持つマルチバンド画像を生成することができる。すなわち、分光画像生成部41は、ライトフィールド画像LFに含まれるすべてのマクロピクセルMP(i,j)について、以下の処理を繰り返す。なお、iは画像における横方向の位置を表すインデックス、jは画像における縦方向の位置を表すインデックスである。
分光画像生成部41は、画像領域MXのメゾピクセルの画素値(輝度値)を確認し、画素値が飽和しているメゾピクセルがあれば、飽和値を画像領域MXの代表値とする。一方、画素値が飽和しているメゾピクセルがなければ、メゾピクセルの画素値の平均値を画像領域MXの代表値とする。そして、分光画像生成部41は、求めた画像領域MXの代表値を分光画像SPX内の画素p(i,j)の画素値として設定する。なお、飽和値とは、受光素子アレイ4の飽和感度に対応した値であり、画素が飽和した状態にあることを示している。飽和値は、受光素子アレイ4のアナログ出力を8ビットで扱う場合は255であり、12ビットで扱う場合は4096である。
なお、飽和したメゾピクセルがある場合に、飽和値(最大輝度値)を分光画像SPXの画素値として用いるのは、飽和値を含んだ状態で平均化した画素値を分光画像SPXの画素値として用いてしまうと、分光画像SPXに不正確な値が混ざってしまい、後段の色検出部44において分光画像SPXを被写体Obの色検出の用途に使用する際に、その誤差によって色検出の精度が低下してしまうためである。
同様に分光画像生成部41は、画像領域MYのメゾピクセルの画素値(輝度値)を確認し、画素値が飽和しているメゾピクセルがあれば、飽和値を画像領域MYの代表値とし、画素値が飽和しているメゾピクセルがなければ、メゾピクセルの画素値の平均値を画像領域MYの代表値とする。そして、分光画像生成部41は、求めた画像領域MYの代表値を分光画像SPY内の画素p(i,j)の画素値として設定する。
同様に分光画像生成部41は、画像領域MZのメゾピクセルの画素値(輝度値)を確認し、画素値が飽和しているメゾピクセルがあれば、飽和値を画像領域MZの代表値とし、画素値が飽和しているメゾピクセルがなければ、メゾピクセルの画素値の平均値を画像領域MZの代表値とする。そして、分光画像生成部41は、求めた画像領域MZの代表値を分光画像SPZ内の画素p(i,j)の画素値として設定する。
ライトフィールド画像LFに含まれるすべてのマクロピクセルMP(i,j)について上記の処理が繰り返されることで、分光画像SPX,SPY,SPZのそれぞれをチャンネルとして持つマルチバンド画像が生成される。分光画像生成部41により生成されたマルチバンド画像(分光画像SPX,SPY,SPZ)は、露光調整部42に渡される。
図7に戻り、露光調整部42は、分光画像生成部41から受け取ったマルチバンド画像を構成する各チャンネルの分光画像SPX,SPY,SPZ(以下、これらを特に区別しない場合は分光画像SPと総称する。)の輝度値に基づいて、受光素子アレイ4の露光時間が適正か否かを判定する。そして、露光調整部42は、露光時間が適正であると判定した場合は、分光画像生成部41から受け取ったマルチバンド画像を色検出部44に渡す。一方、露光時間が適正でないと判定した場合は、露光調整部42は、新たな露光時間を算出してセンサ駆動制御部43に渡す。なお、露光時間が適正でない(露光時間が短い)と判定した場合であっても、現在の露光時間が予め定められた上限値に達している場合には、これ以上露光時間を長くすることができないため、分光画像生成部41から受け取ったマルチバンド画像を色検出部44に渡す。あるいは、光量が不足して適正な色検出が行えない旨をユーザに通知するようにしてもよい。
ここで、露光調整部42による処理の具体的な一例について説明する。露光調整部42は、まず、分光画像SPの特定の画像領域MS内で、最大の輝度を持つ画素の画素値(輝度値)を取得する。本実施形態では、マルチバンド画像が3チャンネルの分光画像SPX,SPY,SPZを含むため、露光調整部42は、3チャンネルで最大の輝度を持つ画素の画素値(輝度値)を取得する。特定の画像領域MSとしては、例えば図10に示すように、分光画像SPの中央部に位置する所定サイズの領域などを予め定めておくことができる。
次に、露光調整部42は、分光画像SPから取得した輝度値を、上述した飽和値を基準に設定された所定範囲の上限値および下限値と比較する。そして、分光画像SPから取得した輝度値が所定範囲内に収まっていれば、受光素子アレイ4の露光時間が適正であると判定し、分光画像生成部41から受け取ったマルチバンド画像を色検出部44に渡す。なお、ここでの所定範囲は、例えば飽和値の80〜90%の範囲(飽和値の8割以上、かつ、飽和値の9割以下の範囲)とすることが好適である。これは、受光素子アレイ4の露光時間を変化させながら色検出の精度を評価する実験において、分光画像SPの最大の輝度値が飽和値の80〜90%の範囲となるように受光素子アレイ4の露光時間を調整することで、分光画像SPのS/Nが向上するとともに画素の飽和を回避でき、分光画像SPを用いた色検出を最も精度よく行えることが確認できたためである。
また、露光調整部42は、分光画像SPから取得した輝度値が所定範囲内に収まっていない場合は、その輝度値を所定範囲内に収めるべく、以下のように新たな露光時間を算出する。すなわち、露光調整部42は、分光画像SPから取得した輝度値をval、飽和値をMaxval、現在の露光時間をCurrent Extime、新たな露光時間をNew Extimeと表したときに、下記式(1)のように新たな露光時間New Extimeを算出する。
New Extime=Current Extime×(Maxval×(0.9+0.8)/2/val) ・・・(1)
New Extime=Current Extime×(Maxval×(0.9+0.8)/2/val) ・・・(1)
そして、露光調整部42は、以上のように算出した新たな露光時間New Extimeをセンサ駆動制御部43に渡す。なお、上述したように、現在の露光時間Current Extimeが予め定められた上限値に達している場合であって、分光画像SPから取得した輝度値が飽和値の80%未満となっている場合は、新たな露光時間New Extimeの算出は行わず、露光時間の調整を終了する。
センサ駆動制御部43は、露光時間を含む制御信号をセンサ部30に供給し、センサ部30によるライトフィールド画像LFの撮像を制御する。センサ駆動制御部43は、露光調整部42によって新たな露光時間が算出された場合は、この新たな露光時間を含む制御信号をセンサ部30に供給する。これにより、分光画像生成部41により生成される分光画像SPの輝度値が所定範囲内に収まるように、受光素子アレイ4の露光時間が調整されることになる。そして、適正な露光時間で受光素子アレイ4を駆動することで得られたライトフィールド画像LFをもとに分光画像生成部41が生成した分光画像SP(マルチバンド画像)が、色検出部44に渡される。なお、露光時間が調整された後に生成された分光画像SP(マルチバンド画像)に対し、露光調整部42により露光時間が適正か否かの判定を再度行って、露光時間が適正と判定されるまで露光時間の調整を繰り返し、露光時間が適正と判定された場合にその分光画像SPを色検出部44に渡すようにしてもよい。
色検出部44は、露光調整部42から渡されたマルチバンド画像を用いて、被写体Obの色検出を行う。マルチバンド画像に含まれる各分光画像SPX,SPY,SPZは、被写体Obから発した光を、波長的に三刺激値X,Y,Zに分解し、受光素子アレイ4の分光感度を乗じた値を表している。受光素子アレイ4の分光感度は設計時に既知なので、上記の出力値を受光素子アレイ4の分光感度で除算することで、被写体Obから発した光の三刺激値X,Y,Zを求めることができる。そして、この三刺激値X,Y,Zから、被写体Obの色(XYZ色空間における表色値)を検出することができる。このとき、各分光画像SPX,SPY,SPZはセンサ部30により取得されたライトフィールド画像LFに対応する二次元画像であるため、これらの分光画像SPX,SPY,SPZを用いることにより、二次元座標の各位置における被写体Obの色を同時に検出することができる。
ここで、図11を参照しながら、演算処理装置40において実行される処理手順の一例について説明する。図11は、演算処理装置40による処理手順の一例を示すフローチャートである。
演算処理装置40は、まずセンサ部30により撮像されたライトフィールド画像LFを入力する(ステップS101)。演算処理装置40に入力されたライトフィールド画像LFは、演算処理装置40内部のフレームメモリ45に一時的に保持される。
次に、分光画像生成部41が、フレームメモリ45に一時的に保持されたライトフィールド画像LFをもとに、フィルタ部2の各フィルタ領域FX,FY,FZに対応する分光画像SPX,SPY,SPZを含むマルチバンド画像を生成する(ステップS102)。
次に、露光調整部42が、ステップS102で生成されたマルチバンド画像に含まれるすべての分光画像SPX,SPY,SPZの特定の画像領域(特定領域)MS内の画素のうち、最大の輝度を持つ画素の輝度値を取得する(ステップS103)。そして、露光調整部42は、ステップS103で取得した輝度値が、所定範囲(例えば飽和値の80〜90%)内に収まっているか否かを判定する(ステップS104)。
ステップS104の判定の結果、ステップS103で取得した輝度値が所定範囲内に収まっていれば(ステップS104:Yes)ステップS108に処理を移行し、所定範囲内に収まっていなければ(ステップS104:No)ステップS105に処理を移行する。
ステップS105では、露光調整部42が、現在の露光時間Current Extimeが予め定められた露光時間の上限値となっているか否かを判定する。そして、現在の露光時間Current Extimeが上限値となっていれば(ステップS105:Yes)ステップS108に処理を移行し、上限値となっていなければ(ステップS105:No)ステップS106に処理を移行する。
ステップS106では、露光調整部42が、上述した式(1)により新たな露光時間New Extimeを算出する。そして、センサ駆動制御部43が、ステップS106で算出された新たな露光時間New Extimeをセンサ部30に供給する(ステップS107)。これにより、センサ部30において、新たな露光時間New Extimeに基づく新たなライトフィールド画像LFが撮像される。その後、ステップS101に戻って以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS108では、色検出部44が、露光調整部42から受け取ったマルチバンド画像を用いて、被写体Obの色検出を行う。そして、色検出部44による被写体Obの色検出が完了すると、図11のフローチャートで示した一連の処理が終了する。
なお、以上説明した演算処理装置40の各部の処理はあくまで一例であり、この例に限定されるものではない。
例えば、上述した例では、分光画像SPの輝度値を評価する特定の画像領域MSを図10に例示した領域として予め定めておくものとしているが、特定の画像領域MSをユーザの操作に応じて設定する構成としてもよい。この場合、例えば、画像内の領域を指定するユーザ操作を受け付けるインタフェース(操作受付部)を撮像装置10に設け、このインタフェースを通じてユーザが領域を指定する操作を行った場合に、指定された領域を特定の画像領域MSに設定して輝度値の評価を行うようにすればよい。また、ユーザが分光画像SPの全領域を指定する操作を行った場合は、分光画像SPの全領域を対象として輝度値を評価するように構成してもよい。
また、上述した例では、分光画像SPの輝度値の判定に用いる所定範囲を、飽和値の80〜90%の範囲としているが、この所定範囲は任意に変更可能である。例えば、分光画像SPの全領域を対象として輝度値を評価する場合、飽和値の8割以上で、かつ、飽和値未満の範囲を所定範囲としてもよい。また、この所定範囲を、ユーザが被写体Obの種類に応じて任意に設定できる構成としてもよい。
また、上述した例では、3チャンネルで最大の輝度を持つ画素を選択して、その輝度値が所定範囲内に収まるように露光時間を調整するようにしているが、チャンネルごと(分光画像SPごと)に画素を選択し、その輝度値が所定範囲内に収まるように、チャンネルごとに露光時間を調整してもよい。この場合は、例えば、チャンネルごとに調整された露光時間でチャンネル数分の撮像を行い、それぞれのライトフィールド画像LFから、露光時間が適切に調整されている分光画像SPを個別に生成する。例えば、分光画像SPXから選択された画素の輝度値が所定範囲内に収まるように調整された露光時間で撮像を行い、得られたライトフィールド画像LFから分光画像SPXを生成する。また、分光画像SPYから選択された画素の輝度値が所定範囲内に収まるように調整された露光時間で撮像を行い、得られたライトフィールド画像LFから分光画像SPYを生成する。また、分光画像SPZから選択された画素の輝度値が所定範囲内に収まるように調整された露光時間で撮像を行い、得られたライトフィールド画像LFから分光画像SPZを生成する。そして、以上のように個別に生成した分光画像SPを、チャンネルごとに調整された露光時間の差に応じて補正した上で、被写体Obの色検出に利用する。ここで、露光時間の差に応じて分光画像SPを補正する方法としては、例えば、チャンネルごとに調整された露光時間の逆数に比例する値を各チャンネルの分光画像SPの画素値に乗ずるといった方法が挙げられる。これにより、露光時間の差による3チャンネルの強度比の変動を補正した分光画像SPを得ることができ、被写体Obの色検出を適切に行うことができる。
図12は、演算処理装置40のハードウェア構成の一例を示す図である。演算処理装置40は、例えば図12に示すように、演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)51と、CPU51を動作させるためのプログラムを格納するROM(Read Only Memory)52と、CPU51がプログラムを実行する際のワークメモリとして利用されるRAM(Random Access Memory)53と、各種の演算用データなどを格納する不揮発RAM54と、センサ部30からの画像データを一時的に記憶する画像用RAM55とを備えている。
図7に示した演算処理装置40の各処理機能(分光画像生成部41、露光調整部42、センサ駆動制御部43および色検出部44)は、例えば、CPU51がROM52に格納されたプログラムを読み出して実行することによって実現される。この場合、上記各部を実現するためのプログラムは、例えばROM52に予め格納されて提供される。このプログラムは、演算処理装置40の各処理機能を含むモジュール構成となっており、CPU51がRAM53からプログラムを読み出し実行することで、上記各部(分光画像生成部41、露光調整部42、センサ駆動制御部43および色検出部44)がRAM53上に生成される。
なお、プログラムの提供方法は上述した例に限られるものではない。例えば、上述したプログラムをインターネットなどのネットワークに接続された外部装置に格納し、撮像装置10がネットワーク経由でこのプログラムをダウンロードする方法であってもよい。また、上述したプログラムを撮像装置10が読み取り可能な記録媒体にインストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで格納して提供する方法であってもよい。
なお、上述した演算処理装置40の各処理機能の一部あるいは全部を、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)などの専用のハードウェアを用いて実現することもできる。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態の撮像装置10によれば、分光画像SPの輝度値に基づいて受光素子アレイ4の露光時間を調整するようにしているので、良好な分光画像SPが得られるように受光素子アレイ4の露光時間を適切に調整することができる。そして、露光時間が適切に調整されることで得られる良好な分光画像SPを用いて、被写体Obの色検出を精度よく行うことができる。
本実施形態は、次に示される捉え方が可能である。すなわち、本実施形態の撮像装置10は、各々が異なる分光透過特性を持つ複数のフィルタ領域FX,FY,FZを有するフィルタ部2と、フィルタ部2を透過した光を受光して画像情報を出力する受光素子アレイ4と、受光素子アレイ4の受光面と略平行に配列された複数のレンズを有し、フィルタ部2と受光素子アレイ4との間に配置されたマイクロレンズアレイ3と、受光素子アレイ4が出力する画像情報をもとに、複数のフィルタ領域FX,FY,FZの各々に対応する複数の分光画像SPX,SPY,SPZを生成する分光画像生成部41と、分光画像SPX,SPY,SPZの輝度値に基づいて、受光素子アレイ4の露光時間を調整する露光調整部42と、を備える。
図13は、本実施形態の撮像装置10の機能的な構成例を示すブロック図である。図13に示すように、本実施形態の撮像装置10は、ライトフィールド画像取得部60と、分光画像生成部41と、露光調整部42と、センサ駆動制御部43と、色検出部44と、を備えた構成と捉えることができる。
ライトフィールド画像取得部60は、上述のレンズモジュール20およびセンサ部30により実現される機能的な構成要素である。ライトフィールド画像取得部60は、メインレンズ1に入射した光をフィルタ部2により分光し、マイクロレンズアレイ3を介して受光素子アレイ4の異なる位置で受光することによりライトフィールド画像を取得する。このとき、受光素子アレイ4の露光時間は、センサ制御部43から供給される制御信号に応じて制御される。ライトフィールド画像取得部60により取得されたライトフィールド画像は、分光画像生成部41に渡され、この分光画像生成部41により、ライトフィールド画像から分光画像が生成される。
露光調整部42は、分光画像生成部41により生成された分光画像の特定領域内の画素のうち、最大輝度を持つ画素の輝度値を取得し、取得した輝度値が所定範囲内に収まっているか否かを判定する。この判定の結果、取得した輝度値が所定範囲内に収まっていれば、分光画像生成部41により生成された分光画像が色検出部43に出力されて、色検出が行われる。一方、取得した輝度値が所定範囲内に収まっていなければ、取得した輝度値に基づいて新たな露光時間が算出され、センサ駆動制御部43に出力される。センサ駆動制御部43は、露光調整部42により新たな露光時間が算出されると、この新たな露光時間を含む制御信号をライトフィールド画像取得部60に供給する。これにより、受光素子アレイ4の露光時間が、良好な分光画像が得られるように最適化される。
以上、本発明の一適用例としての実施形態を具体的に説明したが、本発明は、上記の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で様々な変形や変更を加えて具体化することができる。例えば、上述した実施形態では、フィルタ部2の領域分割数を3としているが、フィルタ部2は位置に応じて異なる分光透過率を持つように構成されていればよく、目的に応じて任意の領域分割数を定めることができる。また、フィルタ部2は、領域の明確な境界を持たずに分光透過特性が連続的に変化する構成であってもよい。この場合は、所望の分光透過特性に対応するフィルタ部2内の位置に応じて、マルチバンド画像の各チャンネルに対応するマクロピクセル内のメゾピクセルの位置を予め定めておけばよい。
1 メインレンズ
2 フィルタ部
3 マイクロレンズアレイ
4 受光素子アレイ
10 撮像装置
20 レンズモジュール
30 センサ部
40 演算処理装置
41 分光画像生成部
42 露光調整部
43 センサ駆動制御部
44 色検出部
LF ライトフィールド画像
SP(SPX,SPY,SPZ) 分光画像
2 フィルタ部
3 マイクロレンズアレイ
4 受光素子アレイ
10 撮像装置
20 レンズモジュール
30 センサ部
40 演算処理装置
41 分光画像生成部
42 露光調整部
43 センサ駆動制御部
44 色検出部
LF ライトフィールド画像
SP(SPX,SPY,SPZ) 分光画像
Claims (10)
- 各々が異なる分光透過特性を持つ複数のフィルタ領域を有するフィルタ部と、
前記フィルタ部を透過した光を受光して画像情報を出力する撮像素子と、
前記撮像素子の受光面と略平行に配列された複数のレンズを有し、前記フィルタ部と前記撮像素子との間に配置されたレンズアレイと、
前記撮像素子が出力する画像情報をもとに、前記複数のフィルタ領域の各々に対応する複数の分光画像を生成する分光画像生成部と、
前記複数の分光画像の輝度値に基づいて、前記撮像素子の露光時間を調整する露光調整部と、を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記露光調整部は、前記複数の分光画像の輝度値の最大値が所定範囲内に収まるように、前記露光時間を調整することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記露光調整部は、前記複数の分光画像のそれぞれについて、輝度値の最大値が所定範囲内に収まるように、前記複数の分光画像ごとに前記露光時間を調整することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記所定範囲は、前記撮像素子の飽和感度に対応する飽和値の8割以上、かつ、該飽和値の9割以下の範囲であることを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
- 前記露光調整部は、前記最大値が前記所定範囲未満の場合に、前記露光時間を予め定められた上限値まで長くしても前記最大値が前記所定範囲内に収まらない場合は、前記露光時間の調整を終了することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の撮像装置。
- 前記露光調整部は、前記複数の分光画像の各々における特定の画像領域の輝度値に基づいて、前記露光時間を調整することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の撮像装置。
- ユーザ操作を受け付ける操作受付部をさらに備え、
前記露光調整部は、前記操作受付部が前記特定の画像領域を指定するユーザ操作を受け付けた場合に、指定された前記特定の画像領域の輝度値に基づいて、前記露光時間を調整することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。 - 前記分光画像生成部は、前記撮像素子が出力する画像情報に含まれる画素情報であって、前記分光画像の1つの画素を構成する複数の画素情報のうち少なくとも1つが飽和している場合は、前記分光画像における当該画素を飽和状態とした前記分光画像を生成することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の撮像装置。
- 各々が異なる分光透過特性を持つ複数のフィルタ領域を有するフィルタ部と、
前記フィルタ部を透過した光を受光して画像情報を出力する撮像素子と、
前記撮像素子の受光面と略平行に配列された複数のレンズを有し、前記フィルタ部と前記撮像素子との間に配置されたレンズアレイと、を備える撮像装置において実行される露光調整方法であって、
前記撮像素子が出力する画像情報をもとに、前記複数のフィルタ領域の各々に対応する複数の分光画像を生成する工程と、
前記複数の分光画像の輝度値に基づいて、前記撮像素子の露光時間を調整する工程と、を含むことを特徴とする露光調整方法。 - 各々が異なる分光透過特性を持つ複数のフィルタ領域を有するフィルタ部と、
前記フィルタ部を透過した光を受光して画像情報を出力する撮像素子と、
前記撮像素子の受光面と略平行に配列された複数のレンズを有し、前記フィルタ部と前記撮像素子との間に配置されたレンズアレイと、を備える撮像装置において実行されるプログラムであって、
前記撮像素子が出力する画像情報をもとに、前記複数のフィルタ領域の各々に対応する複数の分光画像を生成する機能と、
前記複数の分光画像の輝度値に基づいて、前記撮像素子の露光時間を調整する機能と、を前記撮像装置に実現させるためのプログラム。
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