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JP2015220905A - 電動モータを備えたポンプおよびその制御方法 - Google Patents

電動モータを備えたポンプおよびその制御方法 Download PDF

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JP2015220905A JP2014104157A JP2014104157A JP2015220905A JP 2015220905 A JP2015220905 A JP 2015220905A JP 2014104157 A JP2014104157 A JP 2014104157A JP 2014104157 A JP2014104157 A JP 2014104157A JP 2015220905 A JP2015220905 A JP 2015220905A
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吉田 真也
Shinya Yoshida
真也 吉田
善徳 小島
Yoshinori Kojima
善徳 小島
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Ebara Corp
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Abstract

【課題】高負荷時のモータ効率を低下させることなく、軽負荷時のモータ効率を向上させる電動モータを備えたポンプを提供すること。【解決手段】2本の主軸15A,15Bにポンプロータ13が装着されたポンプ1であって、高負荷用の電動モータ31Aが第1の主軸15Aの一端に装着され、軽負荷用の電動モータ31Bが第1の主軸15Aの他端又は第2の主軸15Bの他端に装着されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプに係り、特に、2つの電動モータを備えたポンプおよびその制御方法に関する。
半導体製造プロセスにおいては、様々な形式のポンプおよびこれを駆動する電動モータが用いられている。例えば、様々な工程において真空技術が必要とされ、それに伴って真空ポンプが利用されている。いくつか例を挙げると、金属薄膜の形成のための真空蒸着法、レジスト除去やエッチング工程のためのプラズマエッチング法、不純物の拡散工程のためのイオン注入法、シリコン酸化膜や窒化膜形成工程のための減圧CVDやプラズマCVD法などである。これらの半導体製造プロセスは、いずれも真空(或いは減圧)環境で行われるものであり、半導体製造プロセスにおける真空が果たす役割は非常に大きい。
半導体製造装置等に使用される真空ポンプとしては、図4に示すような、二軸同期多段ルーツ型容積式の真空ポンプ500がある(特許文献1参照)。この図に示すものは4段の真空ポンプ500である。すなわち、合計8個のポンプロータ512、522を備えている。この真空ポンプ500のポンプロータ回転軸514,524は、一対のタイミングギア511、521によって互いに反対方向に同じ速度で回転する。相互に対向するポンプロータ512,522同士及びポンプロータ512,522とケーシング501は接触することがなく、わずかな隙間を保ちながら回転して、気体を吸い込んで外部に排出するようになっている。
この図4において、右端に設置されているのが電動モータ601、602である。この電動モータ601、602では、ポンプロータ回転軸514,524にモータロータ601a,602aが取り付けられ、このモータロータ601a,602aの半径方向の周囲に所定のギャップを隔ててモータステータ601b、602bが設置されている。また、モータステータ601b、602bにはコアから磁束を生じさせるためのコイルが巻回されている。
ところで、電動モータ601,602に加わる負荷は、真空ポンプ500の運転状態に応じて大きく変動する。例えば、ガス流し時、起動運転時、プロセスガス排出時などは、電動モータ601,602に加わる負荷が大きくなる場合である。一般的なモータの場合、電動モータの構成は最大負荷時のモータ効率が最も良くなるように設計されている。換言すると、最大負荷時に必要とされる電力に対応するように、モータロータ及びモータステータが設計されている。一方、真空ポンプ500が所定時間運転され、圧力が一定以下になると、電動モータ601、602に加わる負荷は低下する。例えば、到達運転時などは軽負荷となる。軽負荷の場合に必要な電力は最大負荷時に必要な電力よりは当然に小さくなる。
これまで説明した図4に示す例では、一方の電動機を永久磁石同期電動機にすると共に、他方の電動機を誘導電動機にしている。そして、運転状態の変化に対して駆動する電動機を適宜切り替えている。加えて、この発明においては、2本のポンプロータ回転軸514,524の一端部にそれぞれの電動機601,602が、相互に隣接するような形態で連結されている。
特開2013−198307号明細書
2つのモータ601、602を相互に隣接させて配置する発明では、高負荷用電動モータと軽負荷用の電動モータ601、601が物理的に干渉しないように、モータの寸法に制限が課される。特に、高負荷用の電動モータは大型になる場合が多く、軽負荷用の電動モータの存在によって、出力容量の大きなモータを自由に選択できない場合も生じる。このような不都合を回避するために、何れかのポンプロータ回転軸514,524を長く延ばし、2つの電動モータ601,602が相互に軸方向にずれた位置となるようにすることも考えられる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、設計の自由度を犠牲にすることなく、効率の良い電動モータを備えたポンプを提供することが、本発明の解決するべき課題である。当該課題を解決するために、第1手段は、2本の主軸にポンプロータが装着されたポンプであって、高負荷用の電動モータが第1の主軸の一端に連結され、軽負荷用の電動モータが第1の主軸の他端又は第2の主軸の他端に連結された、という構成を採っている。
以上のような構成を採ることで、ポンプが高負荷状態で運転されている場合は、高負荷用の電動モータと軽負荷用の電動モータの両方が駆動力を発生するようになっている(2軸運転)。このとき、各電動モータは隣接するように配置されていないため、高負荷用の電動モータと軽負荷用の電動モータとが物理的に干渉することはない。加えて、軽負荷状態で運転される場合は、高負荷用の電動モータが停止(通電せずにロータが回転している状態)され、軽負荷用の電動モータのみでポンプが駆動される。高負荷用の電動モータには永久磁石が使用されていないため、停止時には高負荷用電動モータの鉄損分を低減できる。
第2手段は、第1手段の構成に加え、各電動モータのうち少なくとも1つは誘導モータであり、電動モータへ供給する電力を調整するインバータ回路を更に備えている、という構成を採っている。
第3手段は、第1手段の構成に加え、各電動モータのうち少なくとも1つはSRモータであり、電動モータへ供給する電力を調整するインバータ回路を更に備えている、という構成を採っている。
第4手段は、第2手段又は第3手段の構成に加え、一方の電動モータはPMモータであり、他方の電動モータはSRモータ又は誘導モータである、という構成を採っている。
第5手段は、第1手段から第4手段の何れかの構成に加え、高負荷用電動モータは、永久磁石を使用しない誘導モータ又はSRモータである、請求項1から4の何れか一項に記載のポンプ。
第6手段は、第1手段から第5手段の何れかの構成に加え、軽負荷用の電動モータの定格出力に対する高負荷用の電動モータの定格出力は、2倍以上である、という構成を採っている。
第7手段は、第1手段から第6手段の何れかの構成に加え、前記軽負荷用の電動モータの定格出力は、ポンプ到達圧力運転時の負荷に対応しており、前記高負荷用の電動モータ
の定格出力は、ポンプ最大負荷運転時の負荷に対応している、という構成を採っている。すなわち、上記軽負荷用の電動モータと高負荷用の電動モータの出力比は、ポンプ到達圧力運転時の発生動力とポンプ最大負荷時の発生動力の比率となっている。このため、軽負荷時には、ポンプ到達圧力運転時に必要な動力を発生させる時に最高効率点となる軽負荷用電動モータのみでポンプを駆動する。また高負荷時には、ポンプ最大負荷運転時に必要な動力を発生させる時に最高効率点となる高負荷用電動モータも駆動する。これにより、軽負荷から高負荷まで高効率にポンプを駆動することができる。
第8手段は、第1手段から第7手段の何れかの構成に加え、電動モータは、モータロータが設けられた空間の気密状態を維持するためのキャンを備えている、という構成を採っている。
第9手段は、第1手段から第8手段の何れかの構成に加え、制御部を更に備え、この制御部は、電動モータに加わる負荷が所定値よりも低い場合に高負荷用電動モータの運転を停止する、という構成を採っている。
第10手段は、2本の主軸にポンプロータが装着されたポンプの運転を制御する方法であって、ポンプは高負荷用の電動モータが第1の主軸の一端に連結され、軽負荷用の電動モータが第1の主軸の他端又は第2の主軸の他端に連結されており、電動モータの負荷を検出し、この検出された負荷が所定値より低下した場合に、高負荷用の電動モータを停止する、という構成を採っている。
第11手段は、第10手段の構成に加え、高負荷用の電動モータの起動及び停止を切り替えるために、電動モータに加わる負荷の閾値が設定されており、この閾値は、高負荷用の電動モータを起動する場合と停止する場合とで異なる値である、という構成を採っている。
本発明の一実施形態に係る真空ポンプの主軸に沿った断面図である。 図1に開示した真空ポンプを説明するための図である、図2(A)は真空ポンプを具備するポンプシステムのブロック図であり、図2(B)はモータの負荷と運転切替の関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る真空ポンプの主軸に沿った断面図である。 従来の電動モータを具備した真空ポンプの主軸に沿った断面図である。
以下において、添付図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る電動モータ及びポンプについて説明する。なお、以下では、ロータ室とステータ室とが隔離されたキャンドモータおよび真空ポンプを具体的な例として説明する。しかしながらロータ室とステータ室とが同一空間となっているモータや、圧縮ポンプなどにも適用可能である。なお、以下に説明する個別の構成要素を任意に組み合わせた発明についても、本発明が対象とする技術思想に含まれるものである。
[全体概要]
図1は、本実施形態に係るキャンドモータ31A、31Bを備えた真空ポンプ1である。この真空ポンプ1は、真空ポンプ本体11と、この真空ポンプ本体11の一端部に取り付けられたキャンドモータ31Aと、真空ポンプ本体11の他端部に取り付けられたキャンドモータ31Bとからなる。キャンドモータ31A、31Bはラジアルギャップ型モータであり、モータロータ41と、ステータ51と、モータロータ41とステータ51の間に配置されてモータロータ41が存在する空間の真空を維持する円筒状のキャン61とを
備えている。
[真空ポンプ本体]
真空ポンプ本体11は、複数のポンプロータ13が取り付けられた主軸15A,15Bと、ポンプロータ13を収容する主ケーシング17と、主ケーシング17の一方側端面に取り付けられた第1端部ケーシング19と、主ケーシング17の他方側端面に取り付けられた第2端部ケーシング21とを備えている。このような真空ポンプ1は、二軸同期多段ルーツ型容積式ポンプと呼ばれている。
[主軸]
主軸15A,15Bは、真空ポンプ本体11の軸線方向に沿って延設されており、その両端部において第1及び第2端部ケーシング19,21の軸受19a、21aによって回転自在に支持されている。本実施形態の2本の主軸15A、15Bには、1本当たり5個のポンプロータ13が取り付けられており、5段の真空ポンプ本体11となっている。このため、合計で10個のポンプロータ13を備えている。但し、段数はあくまでも一例であって、5段以外の段数の真空ポンプ本体であってもよい。
[主ケーシング]
主ケーシング17は、各ポンプロータ13に対応したポンプ室を有し、さらに所定の隔壁を隔てて半径方向外側に気体排出路23を備えている。また、各段のポンプ室も所定の隔壁で互いに分離されている。各段のポンプ室は、上流側(図における左側)から下流側(図における右側)に行くに従って幅が狭くなるように構成されている。そして、主ケーシング17には、最も上流側のポンプ室23aに気体を取り入れる気体取入口(図示略)が設けられ、最も下流側のポンプ室23bから気体を排出する気体排出口(図示略)が設けられている。気体取入口は、真空状態が求められる半導体製造装置等に接続されている。一方、気体排出口は、所定の排気ガス処理装置(図示略)に接続されている。気体排出口を排気ガス処理装置に接続するのは、真空ポンプ1によって排出される気体には、腐食性のガスが含まれている場合があり、適切に無害化処理を施す必要があるからである。但し、排出される気体が無害なものであれば、気体排出口に排気ガス処理装置を接続する必要は無い。
[第1端部ケーシング]
第1端部ケーシング19は、主ケーシング17の一端部に取り付けられている。第1端部ケーシング19の中心部には段付貫通口が形成されている。このうち、直径の小さな貫通口には主軸15A,15Bが貫通しており、大きな直径の貫通口には2個の軸受19aが設けられている。そして、この軸受19aによって主軸15A.15Bの一端部側を回転自在に支持している。但し、軸受の数は一例であって、1個であっても良いし、3個以上設けるようにしてもよい。なお、本実施形態では、主ケーシング17と第1端部ケーシング19を別個に形成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、主ケーシング17と第1端部ケーシング19とを一体的に形成してもよい。
[タイミングギヤ]
第1端部ケーシングの外側(図1における右側)には、それぞれの主軸15A,15Bに取り付けられたタイミングギヤ42A,42Bが設けられている。このタイミングギヤ42A,42Bは外周部で相互に噛み合っている。このため、一方の主軸15Aが回転すると、他方の主軸15Bも同じ回転数で逆方向に回転する。タイミングギヤ42A,42Bはタイミングギヤカバー45によって囲まれており、このタイミングギヤカバー45は第1端部ケーシング19に固定されている。
[第2端部ケーシング]
第2端部ケーシング21は、主ケーシング17の他端部に取り付けられている。この第2端部ケーシング21の中心部にも段付貫通口が形成されている。このうち、直径の小さな貫通口には主軸15A,15Bが貫通しており、大きな直径の貫通口には1個の軸受21aが設けられている。この軸受21aによって主軸15A,15Bを他端部側で回転自在に支持している。なお、本実施形態では、主ケーシング17と第2端部ケーシング21を別個に形成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、主ケーシング17と第2端部ケーシング21とを一体的に形成してもよい。
第2端部ケーシング21の外側(図1における左側)には、ケーシングカバー29が取り付けられている。このケーシングカバー29は、第2端部ケーシング21との間に所定の空間を形成して軸受を覆っている。このケーシングカバー29、タイミングギヤカバー45によって形成された空間の下部には潤滑油が貯留されており、軸受19a,21a及びギヤ42A,42Bを潤滑できるようになっている。但し、グリースが充填されている軸受を使用する場合は、潤滑油は必須ではない。なお、当該ケーシングカバー29,タイミングギヤカバー45は本発明に必須な構成要素では無い。
[キャンドモータ]
次に、本実施形態の特徴部分の一つである、キャンドモータ31A,31Bについて説明する。説明の便宜のために、先ずは主軸15Aの一端部(右端部)に連結されたキャンドモータ31Aについて説明する。ここで、キャンドモータ31Aはラジアルギャップ型のモータである。キャンドモータ31Aのモータロータ41は、主軸15Aの一端部の周りに取り付けられている。また、ステータ51は、モータロータ41の半径方向外方において、モータロータ41を取り囲むように配置されている。すなわち、モータロータ41とステータ51は半径方向(ラジアル方向)に配置されており、これらモータロータ41とステータ51の間にギャップが形成されている。
ステータ51は、ステータコア51aとコイル51bからなる。ステータ51の周囲は、ステータ用ケーシング55によって囲まれている。また、ステータ用ケーシング55の一端側(図における右側)は閉塞端となっている。このため、ステータ用ケーシング55は例えば皿状の形状を有し、このステータ用ケーシング55の内部がステータ室53となっている。ステータ用ケーシング55の他端側(図における左側)は開放端となっているが、円筒状のキャン61のフランジ部と当接している。
また、モータロータ41とステータ51の間には、円筒状のキャン61が設けられている。キャン61の一方の端面(右端面)は閉塞端となっており、他方の端面は開放端となっている。開放端の周囲には所定のフランジが形成されており、このフランジを介してタイミングギヤケーシング45とステータ用ケーシング55とに挟まれて固定されている。このように、キャン61を備えているため、ロータ室43の気密性が維持される。このとき、ロータ室43は真空ポンプ本体11のポンプ室(図1の符号23b)に連通しているため、モータロータ41は腐食性ガスに曝される。しかしながら、ステータ51はキャン61のシール機能によって腐食性ガスから隔離されている。また、キャン61は、薄い金属材料や樹脂材料から構成されており、できる限りモータロータ41とステータ51の間に生成される磁束に影響を与えないようになっている。また、モータの効率を考慮した場合に、できる限りモータロータ41とステータ51を接近させたい。このため、所望の強度が確保できる場合には、できるだけ薄く構成することが望ましい。
上述したように、一方の主軸15Aの一端部(右端部)にはキャンドモータ31Aが取り付けられているが、本実施形態では、更に主軸15Aの他端部(左端部)にもキャンドモータ31Bが取り付けられている。このキャンドモータ31Bは、基本的にキャンドモータ31Aと同様の構造のものである。しかしながら、一端部のキャンドモータ31Aが
高負荷用のモータであるのに対し、他端部のキャンドモータ31Bは軽負荷用のモータである。すなわち、キャンドモータ31Aは高負荷運転時に鉄損が最小となるように設計されており、キャンドモータ31Bは軽負荷運転時に鉄損が最小となるように設計されている。
[動作]
次に、図2に基づいて、本実施形態のキャンドモータ31A,31Bと真空ポンプ1の動作について説明する。先ず、図2(A)は、上記実施形態に係る真空ポンプ本体11とキャンドモータ31A,31Bを含む、ポンプシステムを示すブロック図である。この図2(A)に示すように、このポンプシステムには、上述の真空ポンプ本体11と、この真空ポンプ本体11に連結されたキャンドモータ31A,31Bと、キャンドモータ31A,31Bの動作を制御する制御部62とを備えている。また、制御部62とキャンドモータ31A,31Bの間には、交流電源に接続されたインバータ回路63が設けられている。また、キャンドモータ31A,31Bの負荷は、インバータ回路63を介して制御部62に送信されるようになっている。もちろん、キャンドモータ31A,31Bの負荷は、インバータ回路63を経由せずに直接制御部62に送信してもよい。なお、2軸運転の場合、インバータ回路からは、タイミングギヤ42A,42Bがなかったとしても、各キャンドモータ31A,31Bが同速度で回転するように駆動電流が供給される。
図2(B)は、キャンドモータ31Bに加わる負荷と運転切替制御の関係を示すグラフである。縦軸はキャンドモータ31A,31Bに加わる負荷であり、横軸は時間である。ここで、キャンドモータ31A,31Bに加わる負荷とは、個別のキャンドモータ31A,31Bに加わる負荷という意味ではなく、真空ポンプ本体11により発生する負荷という意味である。そして、グラフ内の線図がキャンドモータ31A,31Bに加わる負荷の変動を示している。また、グラフ内は、2軸運転領域と1軸運転領域に分けられている。ここで、2軸運転とは、高負荷用及び軽負荷用のキャンドモータ31A,31Bが同時に駆動力を発生している運転状態であり、1軸運転とは、軽負荷用のキャンドモータ31Bのみが駆動力を発生している運転状態である。
また、図2(B)に示すように、運転状態を切り替えるための負荷の閾値が設けられている。本実施形態では2つの閾値が設けられ、下側の閾値は、負荷が減少して2軸運転から1軸運転に移行する場合のトリガである。一方、上側の閾値は、負荷が増大して1軸運転から2軸運転に移行する場合のトリガである。
図2(B)において、時刻0から時刻T1までは、キャンドモータ31A,31Bは2軸運転されている。すなわち、キャンドモータ31A及び31Bの両方が駆動力を発生している。時刻T1から時刻T3まではリニアに負荷が減少している。そして、時刻T3よりも前の時刻T2において、負荷が下側の閾値より小さくなる。このことを制御部62が検知して、高負荷用のキャンドモータ31Aへの電力供給を停止する。このため、真空ポンプ本体11は、軽負荷用のキャンドモータ31Bのみで駆動される。
次に、時刻T3から時刻T4までは負荷は軽負荷で一定である。このため、1軸運転が継続される。そして、時刻T4から時刻T6までは負荷が増大している。この時、時刻T6よりも前の時刻T5において、負荷が上側の閾値を超える。このため、制御部62は高負荷運転に移行したと判断し、高負荷用のキャンドモータ31Aに電力を供給して、2軸運転を再開する。そして、時刻T6以降は負荷が高負荷で一定となり、2軸運転が維持される。
図3は、第2の実施形態に係る真空ポンプ1Bを示す図である。この図において、真空ポンプ本体11は図1に開示したものと同一である。一方、異なる点としては、軽負荷用
の電動モータ31Bが、第2の主軸15Bの他端部に連結されていることである。すなわち、第1の主軸15Aに対して軽負荷用の電動モータ31Bが直接駆動力を付与することはないが、タイミングギヤ42B,42Aを介して、第2の主軸15Bから駆動力が第1の主軸15Aに伝達される。このため、図1に開示した真空ポンプ1と同様に動作することとなる。
本発明は、ポンプに用いられる電動モータに利用することが可能である。
1、1B 真空ポンプ
11 真空ポンプ本体
13 ポンプロータ
15A,15B 主軸
17 主ケーシング
19 第1端部ケーシング
19a 軸受
21 第2端部ケーシング
21a 軸受
23 ポンプ室
29 ケーシングカバー
31A,31B キャンドモータ
41 モータロータ
42A,42B タイミングギヤ
43 ロータ室
51 ステータ
51a ステータコア
51b コイル
53 ステータ室
55 ステータ用ケーシング
61 キャン
62 制御部
63 インバータ回路

Claims (11)

  1. 2本の主軸にポンプロータが装着されたポンプであって、高負荷用の電動モータが第1の主軸の一端に連結され、軽負荷用の電動モータが前記第1の主軸の他端又は第2の主軸の他端に連結された、ポンプ。
  2. 前記各電動モータのうち少なくとも1つは誘導モータであり、前記電動モータへ供給する電力を調整するインバータ回路を更に備えている、請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記各電動モータのうち少なくとも1つはSRモータであり、前記電動モータへ供給する電力を調整するインバータ回路を更に備えている、請求項1に記載のポンプ。
  4. 一方の電動モータはPMモータであり、他方の電動モータはSRモータ又は誘導モータである、請求項2又は3に記載のポンプ。
  5. 高負荷用電動モータは、永久磁石を使用しない誘導モータ又はSRモータである、請求項1から4の何れか一項に記載のポンプ。
  6. 前記軽負荷用の電動モータの定格出力に対する前記高負荷用の電動モータの定格出力は、2倍以上である、請求項1から5の何れか一項に記載のポンプ。
  7. 前記軽負荷用の電動モータの定格出力は、ポンプ到達圧力運転時の負荷に対応しており、前記高負荷用の電動モータの定格出力は、ポンプ最大負荷運転時の負荷に対応している、請求項1から6の何れか一項に記載のポンプ。
  8. 前記電動モータは、モータロータが設けられた空間の気密状態を維持するためのキャンを備えている、請求項1から7の何れか一項に記載の電動モータ。
  9. 制御部を更に備え、この制御部は、前記電動モータに加わる負荷が所定値よりも低い場合に高負荷用の電動モータの運転を停止する、請求項1から8の何れか一項に記載のポンプ。
  10. 2本の主軸にポンプロータが装着されたポンプの運転を制御する方法であって、前記ポンプは高負荷用の電動モータが第1の主軸の一端に連結され、軽負荷用の電動モータが前記第1の主軸の他端又は第2の主軸の他端に連結されており、
    前記電動モータの負荷を検出し、この検出された負荷が所定値より低下した場合に、高負荷用の電動モータを停止する、方法。
  11. 前記高負荷用の電動モータの起動及び停止を切り替えるために、前記電動モータに加わる負荷の閾値が設定されており、この閾値は、前記高負荷用の電動モータを起動する場合と停止する場合とで異なる値である、請求項10に記載の方法。
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