JP2015219703A - 静電検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】静電容量変化を拡大して検出することができる静電検出装置を提供する。【解決手段】物体の近接又は接触により静電容量値が変化する検出部(Cx)100と、検出部(Cx)100の充電及び放電、変調コンデンサ110の放電及び充電により、検出部(Cx)100の電荷量を変調コンデンサ110の電圧変化に変える変換部20と、参照電圧VREFと変調コンデンサ110の電圧値を比較して検出信号VCOMを出力する比較部30と、比較部30の検出信号に基づいて検出部100の静電容量値に対応する出力信号VOUTを算出する処理部40と、を有して構成する。参照電圧VREFは可変とされ、検出部(Cx)100の充電時と放電時において所定のタイミングで異なる電圧に切り替えられる。【選択図】図1
Description
本発明は、静電検出装置に関し、特に、静電容量変化を拡大して検出する静電検出装置に関する。
従来、静電タッチ電極に蓄えられた電荷で変調コンデンサを充電し、そのときの電圧変化を観測することで容量変化を測定する静電検出装置が提案されている。この変調コンデンサにはコンパレータが接続され、コンデンサ電圧が閾値以上になるとパルスを出力し、このパルス数から容量変化を測定するものである(例えば、特許文献1)。
具体的には、支持基板上に配置された複数の検出電極と、この複数の検出電極の各々に接続される検出電極などの検出対象が有する静電容量に対応した電圧波形に変換するための抵抗とコンデンサの直列接続で構成されるCV変換手段と、検出電極の各々に入出力ポートが接続される汎用的なマイクロコンピュータを有し、マイクロコンピュータのCPUにより検出電極の各々の静電容量あるいはその変化に対応した値から接近物体の位置を演算するものである。
この静電検出装置によれば、部材コストの低い比較的簡単な構成で、高い分解能で静電容量の検出を可能にすることができるとされている。
しかし、このような構成においては、感度を大きくするほどオフセットが大きくなり、容量変化の検出範囲が狭くなるという問題があった。
したがって、本発明の目的は、静電容量変化を拡大して検出することができる静電検出装置を提供することにある。
[1]上記目的を達成するため、物体の近接又は接触により静電容量値が変化する検出部と、前記検出部の充電及び放電、変調コンデンサの放電及び充電により、前記検出部の電荷量を前記変調コンデンサの電圧変化に変える変換部と、参照電圧と前記変調コンデンサの電圧値を比較して検出信号を出力する比較部と、前記比較部の前記検出信号に基づいて前記検出部の静電容量値に対応する出力信号を算出する処理部と、を有し、前記参照電圧は、前記検出部の充電時と放電時において異なる電圧に設定されることを特徴とする静電検出装置を提供する。
[2]前記参照電圧は、前記検出部の充電時よりも放電時において小さく設定されることを特徴とする上記[1]に記載の静電検出装置であってもよい。
[3]また、前記検出部の充電及び放電、前記変調コンデンサの放電及び充電、前記比較部での比較処理、及び、前記処理部での出力信号算出が同期して行なわれることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の静電検出装置であってもよい。
本発明の静電検出装置によれば、静電容量変化を拡大して検出することができる静電検出装置を提供することができる。
(本発明の実施の形態)
図1は、本発明の静電検出装置の全体ブロック構成図であり、検出部が充電、変調コンデンサが放電されている状態を示す図である。また、図2は、検出部が放電、変調コンデンサが充電されている状態を示す図である。
図1は、本発明の静電検出装置の全体ブロック構成図であり、検出部が充電、変調コンデンサが放電されている状態を示す図である。また、図2は、検出部が放電、変調コンデンサが充電されている状態を示す図である。
(静電検出装置の構成)
本発明の実施の形態に係る静電検出装置1は、物体の近接又は接触により静電容量値が変化する検出部(Cx)100と、検出部(Cx)100の充電及び放電、変調コンデンサ110の放電及び充電により、検出部(Cx)100の電荷量を変調コンデンサ110の電圧変化に変える変換部20と、参照電圧VREFと変調コンデンサ110の電圧値を比較して検出信号VCOMを出力する比較部30と、比較部30の検出信号に基づいて検出部100の静電容量値に対応する出力信号VOUTを算出する処理部40と、を有して構成されている。参照電圧VREFは可変とされ、検出部(Cx)100の充電時と放電時において所定のタイミングで異なる電圧に切り替えられる。
本発明の実施の形態に係る静電検出装置1は、物体の近接又は接触により静電容量値が変化する検出部(Cx)100と、検出部(Cx)100の充電及び放電、変調コンデンサ110の放電及び充電により、検出部(Cx)100の電荷量を変調コンデンサ110の電圧変化に変える変換部20と、参照電圧VREFと変調コンデンサ110の電圧値を比較して検出信号VCOMを出力する比較部30と、比較部30の検出信号に基づいて検出部100の静電容量値に対応する出力信号VOUTを算出する処理部40と、を有して構成されている。参照電圧VREFは可変とされ、検出部(Cx)100の充電時と放電時において所定のタイミングで異なる電圧に切り替えられる。
(検出部)
検出部(Cx)100は、例えば、物体の近接又は接触により静電容量値が変化するセンサとしての電極等の浮遊容量である。また、2端子で形成されたコンデンサ等の静電容量でもよい。以下では、タッチセンサとしての電極の浮遊容量として説明する。
検出部(Cx)100は、例えば、物体の近接又は接触により静電容量値が変化するセンサとしての電極等の浮遊容量である。また、2端子で形成されたコンデンサ等の静電容量でもよい。以下では、タッチセンサとしての電極の浮遊容量として説明する。
(変換部)
変換部20は、検出部(Cx)100の充電及び放電、変調コンデンサ110の放電及び充電により、検出部(Cx)100の電荷量を変調コンデンサ110の電圧変化に変える機能を備えている。この変換部20は、電荷の充電又は放電を切り替えるスイッチ部(SW1)120、変調コンデンサ(CMOD)110の充電又は放電を切り替えるスイッチ部(SW2)130、放電抵抗(RB)140、放電抵抗(RB)140の充電又は放電を切り替えるスイッチ部(SW3)150、スイッチ部(SW1)120とスイッチ部(SW2)130とを所定のタイミングで駆動するシーケンサ(PRS)160等により構成されている。
変換部20は、検出部(Cx)100の充電及び放電、変調コンデンサ110の放電及び充電により、検出部(Cx)100の電荷量を変調コンデンサ110の電圧変化に変える機能を備えている。この変換部20は、電荷の充電又は放電を切り替えるスイッチ部(SW1)120、変調コンデンサ(CMOD)110の充電又は放電を切り替えるスイッチ部(SW2)130、放電抵抗(RB)140、放電抵抗(RB)140の充電又は放電を切り替えるスイッチ部(SW3)150、スイッチ部(SW1)120とスイッチ部(SW2)130とを所定のタイミングで駆動するシーケンサ(PRS)160等により構成されている。
(比較部)
比較部30は、変調コンデンサ(CMOD)110の変調コンデンサ電圧VMODと、コンパレータの閾値電圧である参照電圧VREFとを比較してHi又はLoレベル信号(検出信号VCOM)を出力するコンパレータ(Com)170等により構成されている。
比較部30は、変調コンデンサ(CMOD)110の変調コンデンサ電圧VMODと、コンパレータの閾値電圧である参照電圧VREFとを比較してHi又はLoレベル信号(検出信号VCOM)を出力するコンパレータ(Com)170等により構成されている。
(処理部)
処理部40は、コンパレータ170の検出信号VCOMに基づいて検出部100の静電容量値に対応する出力信号VOUTを算出する。Dフリップフロップ回路180、所定周期のパルスを生成するPWM回路190、PWM回路190とDフリップフロップ回路180の出力の論理積によりHi又はLoを出力するAND回路200、カウンタ部(Counter)210、制御部220等から構成されている。制御部220は、カウンタ部210からの出力信号VOUTが入力されて検出部(Cx)100の静電容量値を算出、静電容量値に対応した値の算出、また、静電容量値の変化を算出する処理を行なうと共に、PWM回路190から出力されるパルスに基づいて、コンパレータ170の参照電圧VREFを可変とする処理を行なう。
処理部40は、コンパレータ170の検出信号VCOMに基づいて検出部100の静電容量値に対応する出力信号VOUTを算出する。Dフリップフロップ回路180、所定周期のパルスを生成するPWM回路190、PWM回路190とDフリップフロップ回路180の出力の論理積によりHi又はLoを出力するAND回路200、カウンタ部(Counter)210、制御部220等から構成されている。制御部220は、カウンタ部210からの出力信号VOUTが入力されて検出部(Cx)100の静電容量値を算出、静電容量値に対応した値の算出、また、静電容量値の変化を算出する処理を行なうと共に、PWM回路190から出力されるパルスに基づいて、コンパレータ170の参照電圧VREFを可変とする処理を行なう。
(静電検出装置の接続構成)
検出部(Cx)100の一端はスイッチ部(SW1)120及びスイッチ部(SW2)130に接続され、他端は定電圧電源、本実施の形態ではグランド(GND)に接続されている。スイッチ部(SW1)120の他端は定電圧電源VDDに接続されている。また、スイッチ部(SW2)130の他端は、変調コンデンサ(CMOD)110及び放電抵抗(RB)140の各一端に接続されてコンパレータ170に入力されている。変調コンデンサ(CMOD)110の他端はグランド(GND)に接続されている。放電抵抗(RB)140の他端はスイッチ部(SW3)150を介してグランド(GND)に接続されている。
検出部(Cx)100の一端はスイッチ部(SW1)120及びスイッチ部(SW2)130に接続され、他端は定電圧電源、本実施の形態ではグランド(GND)に接続されている。スイッチ部(SW1)120の他端は定電圧電源VDDに接続されている。また、スイッチ部(SW2)130の他端は、変調コンデンサ(CMOD)110及び放電抵抗(RB)140の各一端に接続されてコンパレータ170に入力されている。変調コンデンサ(CMOD)110の他端はグランド(GND)に接続されている。放電抵抗(RB)140の他端はスイッチ部(SW3)150を介してグランド(GND)に接続されている。
パルス生成部(OSC)230は、シーケンサ(PRS)160に接続されており、所定周波数fSのパルス(クロックφ)を生成して出力する。シーケンサ(PRS)160は、スイッチ部(SW1)120及びスイッチ部(SW2)130に接続され、パルス生成部(OSC)230で生成したパルスに基づいて所定のタイミングでスイッチ部(SW1)120及びスイッチ部(SW2)130の開閉を行なう。
コンパレータ170の入力端は、前述のように、スイッチ部(SW2)130、変調コンデンサ(CMOD)110及び放電抵抗(RB)140の一端部が接続され、変調コンデンサ電圧VMODが入力される。また、コンパレータ170の閾値入力端は、制御部(CPU)220と接続され、PWM回路190の信号タイミングに基づいて参照電圧VREFの値が可変とされる。コンパレータ170の出力端は、Dフリップフロップ回路(DFF回路)180に接続されている。
パルス生成部(OSC)230は、分周器240を介して、DFF回路180のCLK端子に接続されると共に、PWM回路190にも接続されている。DFF回路180の出力端子は、AND回路200の入力端に接続されると共に、スイッチ部(SW3)150に接続され、DFF回路180の出力タイミングに基づいてスイッチ部(SW3)150の開閉を行なう。
PWM回路190の出力側はAND回路200の入力端子の一方に接続されている。また、PWM回路190の出力側は制御部(CPU)220にも接続され、PWM回路190からの信号が参照電圧VREFの切り替え信号として使用される。
カウンタ部(Counter)210は、CLK端子に1/2の分周器240の出力部が接続され、入力端子にAND回路200の出力端子が接続されている。出力部は、制御部(CPU)220と接続されている。
(検出部(Cx)の充電、放電動作)
シーケンサ(PRS)160は1クロックごとにスイッチ部(SW1)120とスイッチ部(SW2)130を交互に開閉する。ここで、図1は、検出部(Cx)100が充電、変調コンデンサCMOD110が放電されている状態を示す図である。スイッチ部(SW1)120とスイッチ部(SW2)130は、同時にクローズしないタイミングでスイッチ部(SW1)120とスイッチ部(SW2)130を交互に開閉される。
シーケンサ(PRS)160は1クロックごとにスイッチ部(SW1)120とスイッチ部(SW2)130を交互に開閉する。ここで、図1は、検出部(Cx)100が充電、変調コンデンサCMOD110が放電されている状態を示す図である。スイッチ部(SW1)120とスイッチ部(SW2)130は、同時にクローズしないタイミングでスイッチ部(SW1)120とスイッチ部(SW2)130を交互に開閉される。
図1において、スイッチ部(SW1)120がクローズされ、スイッチ部(SW2)130がオープン状態となって、定電圧電源VDDから検出部(Cx)100に充電される。また、スイッチ部(SW3)150はクローズ状態とされ、変調コンデンサCMOD110は放電抵抗(RB)140を介して放電される。
次のクロックパルスで、図2に示すように、スイッチ部(SW1)120がオープンされ、スイッチ部(SW2)130がクローズ状態とされ、検出部(Cx)100から変調コンデンサCMOD110に放電される。このとき、スイッチ部(SW3)150はオープン状態とされ、放電抵抗(RB)140に放電されない。
上記のように、1クロックパルスごとに充電、放電を行なうことから、図3(a)VMODの波形図に示すように、変調コンデンサ電圧VMODは小さな電圧増加分により連続的に充放電されるが、本実施の形態に係る静電検出装置のアルゴリズム動作には影響しない。
図3(a)〜(e)は、それぞれ、(a)VMODの波形図、(b)PWMの波形図、(c)VREFの波形図、(d)VDFFの波形図、(e)VANDの波形図である。
(静電検出装置の非タッチ時の動作)
パルス生成部(OSC)230のパルス(クロックφ)に基づいて、PWM回路190により、所定の周期及びデューティ比のPWM信号が生成される(図3(b))。
パルス生成部(OSC)230のパルス(クロックφ)に基づいて、PWM回路190により、所定の周期及びデューティ比のPWM信号が生成される(図3(b))。
制御部220は、PWM信号がHi(オン)の期間とLo(オフ)の期間で異なる参照電圧VREFに設定し、この参照電圧VREFをコンパレータ170の閾値電圧とする(図3(c))。PWM信号がLoの期間の参照電圧VREFをHiの期間よりもΔVREFだけ小さく設定する。例えば、PWM信号がLoの期間の参照電圧VREFを2.7Vとし、Hiの期間の参照電圧VREFを2.8Vとする。
PWM信号がHiの期間は、変調コンデンサ電圧VMODは、参照電圧VREFを中心に小さな電圧増加、減少を繰り返しながら略一定値(参照電圧VREF)で維持される(図3(a))。
PWM信号がHiからLoに切り替わると、制御部220は、コンパレータ170の閾値電圧である参照電圧VREFをΔVREFだけ小さくする。これにより、変調コンデンサ電圧VMODは閾値以下となって、電圧低下する(図3(a))。
PWM信号がLoからHiに切り替わると、閾値の増加に伴って変調コンデンサ電圧VMODは増加するが、変調コンデンサ電圧VMODがVREFに達する一定時間T1が経過するまではDフリップフロップ回路180はパルスを出力しない(図3(d))。
PWM信号がHi、かつ、Dフリップフロップ回路180の出力VDFFがHiの期間において、パルス出力がされる。このパルス出力は、分周器240から出力されるクロックに同期してAND回路200の出力VANDをパルスカウントするカウンタ部(Counter)210で積算され、検出部100の静電容量値に対応する出力信号VOUTとされる(図3(e))。
したがって、放電時にコンパレータ170の閾値電圧である参照電圧VREFをΔVREFだけ小さくすることにより、PWM信号がHi期間でカウントされる検出部100の静電容量値に対応する出力パルスVANDが少なくなる。これにより、オフセット値が下がる。なお、このオフセット値は、非タッチ時の容量検出値である。
(静電検出装置のタッチ時の動作)
検出部(Cx)100に指がタッチすると、指接触による静電容量値CFだけ静電容量値が増加する。これにより、タッチ時は、静電容量値がCx+CFとなる。
検出部(Cx)100に指がタッチすると、指接触による静電容量値CFだけ静電容量値が増加する。これにより、タッチ時は、静電容量値がCx+CFとなる。
図3(a)で示すタッチ時の波形からもわかるように、変調コンデンサ電圧VMODが元のVREFに戻る(充電による電圧回復する)までに要する時間は、指接触による静電容量値CFの増加に依存する。指接触による静電容量値CFの増分に対するパルス数の増加が大きいため、感度が大きくなり、人体接触による容量変化を拡大した結果が得られる。
ここで、静電検出装置の検出感度dは、
d=RB・fS(VDD/VREF−1)×(Cx+CF)
と表すことができる。
CFは対象物(指)の接触による静電容量値である。
d=RB・fS(VDD/VREF−1)×(Cx+CF)
と表すことができる。
CFは対象物(指)の接触による静電容量値である。
(比較例)
図4は、コンパレータ170の閾値電圧である参照電圧VREFを一定(2.8V)とした場合の、(a)VMODの波形図、(b)PWMの波形図、(c)VREFの波形図、(d)VDFFの波形図である。
図4は、コンパレータ170の閾値電圧である参照電圧VREFを一定(2.8V)とした場合の、(a)VMODの波形図、(b)PWMの波形図、(c)VREFの波形図、(d)VDFFの波形図である。
図4(c)に示すように、検出部(Cx)100への指のタッチ有無に関わらず参照電圧VREFを一定(2.8V)とした場合、図4(a)に示すように、変調コンデンサ電圧VMODは参照電圧VREF(閾値電圧)を中心に小さな電圧増加、減少を繰り返しながら略一定値(参照電圧VREF)に保たれる。
これに対して、本発明の実施の形態では、変調コンデンサCMODの充電、放電に合わせて参照電圧VREFを切り替える構成としている。一般に、指接触による静電容量値CFは、電極、配線部分が持つ寄生容量(数十pF)に比べて小さく、容量変化の測定が難しい。そのため、本発明の実施の形態では、変調コンデンサ(CMOD)の参照電圧をVREFとする期間を変調コンデンサ(CMOD)の充電時のみに制限することで、容量変動に対する出力パルス変化の比率を大きくしている。
図5は、寄生容量Cxに対する感度を示すグラフであり、ΔVREFをパラメータとして示すものである。図1の構成で示すコンパレータ170の参照電圧VREFを可変とし、参照電圧の減少分ΔVREFをパラメータとしてシミュレーションしたものである。その結果、ΔVREF=0.5V、1.0Vのように参照電圧VREFを放電期間において小さく設定すると、寄生容量Cxによらず、ΔVREF=0に比較して感度が約1.5倍になった。
図6は、寄生容量Cxに対するオフセットを示すグラフであり、ΔVREFをパラメータとして示すものである。図1の構成で示すコンパレータ170の参照電圧VREFを可変とし、参照電圧の減少分ΔVREFをパラメータとしてシミュレーションしたものである。その結果、ΔVREF=0.5V、1.0Vのように参照電圧VREFを放電期間において小さく設定すると、検出値のオフセットを最大1/5まで下げることができた。なお、本実施の形態では、検出値の分解能ビット数を10としているので、分解能512である。
図7は、指接触による静電容量値CFと検出値との関係を示すグラフである。前述の感度dの式から、RB・fSが大きいほど感度が高いが、オフセットが大きくなるので、CFの検出範囲が狭くなる(グラフL1)。本実施の形態では、L2のように、高感度にしてもオフセットを小さくすることができるので、CFの検出範囲rを大きくとることが可能になる。
(実施の形態の効果)
本発明の実施の形態では、変調コンデンサ(CMOD)の充電、放電に合わせて参照電圧VREFを切り替える構成としている。検出部(Cx)へのタッチ操作による静電容量変化は約0.2pF程度と、電極、配線部分が持つ寄生容量(数十pF)に比べて小さく、容量変化の測定が難しい。そのため、変調コンデンサ(CMOD)の参照電圧をVREFとする期間を変調コンデンサ(CMOD)の充電時のみに制限することで、容量変動に対する出力パルス変化の比率を大きくすることができる。これにより、検出精度を向上させ、静電容量変化を拡大して検出することができる静電検出装置を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態では、変調コンデンサ(CMOD)の充電、放電に合わせて参照電圧VREFを切り替える構成としている。検出部(Cx)へのタッチ操作による静電容量変化は約0.2pF程度と、電極、配線部分が持つ寄生容量(数十pF)に比べて小さく、容量変化の測定が難しい。そのため、変調コンデンサ(CMOD)の参照電圧をVREFとする期間を変調コンデンサ(CMOD)の充電時のみに制限することで、容量変動に対する出力パルス変化の比率を大きくすることができる。これにより、検出精度を向上させ、静電容量変化を拡大して検出することができる静電検出装置を提供することが可能となる。
以上、本発明に好適な実施の形態を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で種々の変形、応用が可能である。
1…静電検出装置
20…変換部
30…比較部
40…処理部
100…検出部(Cx)
110…変調コンデンサ(CMOD)
120…スイッチ部(SW1)
130…スイッチ部(SW2)
140…放電抵抗(RB)
150…スイッチ部(SW3)
160…シーケンサ(PRS)
170…コンパレータ(Com)
180…DFF回路
190…PWM回路
200…AND回路
210…カウンタ部(Counter)
220…制御部(CPU)
230…パルス生成部(OSC)
240…分周器
VREF…参照電圧
VMOD…変調コンデンサ電圧
VCOM…検出信号
VAND…出力パルス
VOUT…出力信号
20…変換部
30…比較部
40…処理部
100…検出部(Cx)
110…変調コンデンサ(CMOD)
120…スイッチ部(SW1)
130…スイッチ部(SW2)
140…放電抵抗(RB)
150…スイッチ部(SW3)
160…シーケンサ(PRS)
170…コンパレータ(Com)
180…DFF回路
190…PWM回路
200…AND回路
210…カウンタ部(Counter)
220…制御部(CPU)
230…パルス生成部(OSC)
240…分周器
VREF…参照電圧
VMOD…変調コンデンサ電圧
VCOM…検出信号
VAND…出力パルス
VOUT…出力信号
Claims (3)
- 物体の近接又は接触により静電容量値が変化する検出部と、
前記検出部の充電及び放電、変調コンデンサの放電及び充電により、前記検出部の電荷量を前記変調コンデンサの電圧変化に変える変換部と、
参照電圧と前記変調コンデンサの電圧値を比較して検出信号を出力する比較部と、
前記比較部の前記検出信号に基づいて前記検出部の静電容量値に対応する出力信号を算出する処理部と、を有し、
前記参照電圧は、前記検出部の充電時と放電時において異なる電圧に設定されることを特徴とする静電検出装置。 - 前記参照電圧は、前記検出部の充電時よりも放電時において小さく設定されることを特徴とする請求項1に記載の静電検出装置。
- 前記検出部の充電及び放電、前記変調コンデンサの放電及び充電、前記比較部での比較処理、及び、前記処理部での出力信号算出が同期して行なわれることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電検出装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014102554A JP2015219703A (ja) | 2014-05-16 | 2014-05-16 | 静電検出装置 |
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CN112255523A (zh) * | 2020-04-30 | 2021-01-22 | 神亚科技股份有限公司 | 测量无源元件的测量电路 |
CN113965059A (zh) * | 2021-10-20 | 2022-01-21 | 深圳市英锐恩科技有限公司 | 人体触摸识别电路、方法及装置 |
CN116455380A (zh) * | 2023-04-23 | 2023-07-18 | 无锡中微爱芯电子有限公司 | 一种电容内置环境自适应的高灵敏度触摸cct电路 |
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2014
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