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JP2015213836A - 血液浄化装置 - Google Patents

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JP2015213836A
JP2015213836A JP2015167591A JP2015167591A JP2015213836A JP 2015213836 A JP2015213836 A JP 2015213836A JP 2015167591 A JP2015167591 A JP 2015167591A JP 2015167591 A JP2015167591 A JP 2015167591A JP 2015213836 A JP2015213836 A JP 2015213836A
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Abstract

【課題】血液浄化治療又はその準備を行う際の設定作業を容易且つ円滑に行わせることができる血液浄化装置を提供する。【解決手段】血液回路を構成する動脈側血液回路1a及び静脈側血液回路1bを有した血液浄化用回路1と、血液回路にて体外循環する血液を浄化するためのダイアライザ2と、透析装置本体8とを具備した血液浄化装置において、血液浄化治療又はその準備を行う際の血液浄化用回路1又はダイアライザ2の使用条件を含む固有情報が識別可能な識別手段α、βと、識別手段α、βの固有情報を読み取り可能な読み取り手段13と、読み取り手段13で読み取られた固有情報の使用条件に基づき、血液浄化治療又はその準備を行わせる制御部17とを具備したものである。【選択図】図11

Description

本発明は、患者の血液を体外循環させつつ浄化するための血液浄化装置に関するものである。
一般に、透析治療を行うための血液浄化装置は、患者の血液を体外循環させるための血液回路を構成する動脈側血液回路及び静脈側血液回路と、血液回路にて体外循環する血液を浄化するための血液浄化器と、血液回路及び血液浄化器にて血液浄化治療させるための血液ポンプ等の種々の治療手段が配設された装置本体とを具備している。動脈側血液回路及び静脈側血液回路の先端には、それぞれ動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針が取り付け可能とされている。
そして、動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針を患者に穿刺した後、血液ポンプを駆動させることにより、患者の患者が動脈側血液回路及び静脈側血液回路を流動することとなり、その流動過程において血液浄化器にて血液浄化されるようになっている。また、透析治療においては、血液浄化器に透析液を導入するための透析液導入チューブと、血液浄化器から透析液を導出するための透析液導出チューブとがそれぞれ血液浄化器に接続されている。
血液浄化治療を行う際には、血液回路、透析液導入チューブ及び透析液導出チューブ等(これらを「血液浄化用回路」と称する)を血液浄化器に接続した後、装置本体に装着し、その装着した血液浄化用回路及び血液浄化器に応じた治療モード(血液透析や血液濾過等)、治療条件(血液流量等)、各種警報範囲を医療従事者が入力することにより設定していた。なお、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
しかしながら、上記従来の血液浄化装置においては、医療従事者が装置本体に装着した血液浄化用回路及び血液浄化器に付されたラベル等を目視し、それらの仕様を確認した後、その仕様に応じた設定を行う必要があったので、設定時の作業が繁雑となってしまうという問題があった。なお、このような設定は、血液浄化治療時に限らず、プライミング等、その準備を行う際にも必要とされており、同様の問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、血液浄化治療又はその準備を行う際の設定作業を容易且つ円滑に行わせることができる血液浄化装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、少なくとも患者の血液を体外循環させるための血液回路を構成する動脈側血液回路及び静脈側血液回路を有した血液浄化用回路と、前記血液回路にて体外循環する血液を浄化するための血液浄化器と、前記血液回路及び血液浄化器にて血液浄化治療させるための種々の治療手段が配設された装置本体とを具備した血液浄化装置において、血液浄化治療又はその準備を行う際の前記血液浄化用回路又は血液浄化器の使用条件を含む固有情報が識別可能な識別手段と、前記識別手段の固有情報を読み取り可能な読み取り手段と、前記読み取り手段で読み取られた固有情報の使用条件に基づき、血液浄化治療又はその準備を行わせる制御部とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の血液浄化装置において、前記装置本体は、前記読み取り手段で読み取られた固有情報を記憶する記憶部を具備し、当該記憶部に記憶された固有情報の使用条件に基づき前記制御部にて血液浄化治療又はその準備を行わせることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の血液浄化装置において、前記識別手段における固有情報としての使用条件は、血液浄化治療又はその準備に係わる制限事項又は許容範囲を示すパラメータを含むことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記識別手段の固有情報は、前記使用条件の他、前記血液浄化用回路又は血液浄化器の使用期限等の付加情報を含むことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記装置本体の制御部は、前記識別手段で識別された情報に基づいて治療条件を制限し得ることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記血液浄化器は、血液浄化用回路に接続可能な複数の接続部を有し、且つ、当該血液浄化器の接続部からそれぞれ接続流路を延設させ、当該接続流路を介して前記血液浄化器と血液浄化用回路とが接続可能な構成とされるとともに、前記血液浄化用回路の先端部を束ねつつ形成された第1コネクタと、前記接続流路の先端部を束ねつつ形成された第2コネクタとを具備し、当該第1コネクタ及び第2コネクタが接続されることにより前記血液浄化器の接続部に対応した前記血液浄化用回路がそれぞれ連通可能とされ、且つ、前記識別手段は、当該第1コネクタ又は第2コネクタに形成されたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の血液浄化装置において、前記装置本体は、前記第1コネクタ及び第2コネクタが接続された状態に限り保持可能な保持手段を具備するとともに、当該保持手段で前記第1コネクタ及び第2コネクタが保持された状態で前記識別手段の識別が可能とされたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、血液浄化治療又はその準備を行う際の血液浄化用回路又は血液浄化器の使用条件を含む固有情報が識別可能な識別手段と、識別手段の固有情報を読み取り可能な読み取り手段と、読み取り手段で読み取られた固有情報の使用条件に基づき、血液浄化治療又はその準備を行わせる制御部とを具備したので、血液浄化治療又はその準備を行う際の設定作業を容易且つ円滑に行わせることができる。
請求項2の発明によれば、装置本体は、読み取り手段で読み取られた固有情報を記憶する記憶部を具備し、当該記憶部に記憶された固有情報の使用条件に基づき制御部にて血液浄化治療又はその準備を行わせるので、血液浄化治療又はその準備をより確実に行わせることができる。
請求項3の発明によれば、識別手段における固有情報としての使用条件は、血液浄化治療又はその準備に係わる制限事項又は許容範囲を示すパラメータを含むので、装置本体に予め血液浄化用回路や血液浄化器毎の当該制限事項や許容範囲を示すパラメータを予め記憶しておく必要がない。
請求項4の発明によれば、識別手段の固有情報は、使用条件の他、血液浄化用回路又は血液浄化器の使用期限等の付加情報を含むので、当該付加情報に基づいて、制御部にて血液浄化治療又はその準備を行わせることができる。
請求項5の発明によれば、装置本体の制御部は、識別手段で識別された情報に基づいて治療条件を制限し得るので、血液浄化治療の安全性をより向上させることができる。
請求項6の発明によれば、血液浄化器は、血液浄化用回路に接続可能な複数の接続部を有し、且つ、当該血液浄化器の接続部からそれぞれ接続流路を延設させ、当該接続流路を介して血液浄化器と血液浄化用回路とが接続可能な構成とされるとともに、血液浄化用回路の先端部を束ねつつ形成された第1コネクタと、接続流路の先端部を束ねつつ形成された第2コネクタとを具備し、当該第1コネクタ及び第2コネクタが接続されることにより血液浄化器の接続部に対応した血液浄化用回路がそれぞれ連通可能とされ、且つ、識別手段は、当該第1コネクタ又は第2コネクタに形成されたので、血液浄化用回路と血液浄化器との接続作業を容易に行わせることができるとともに、血液浄化治療又はその準備を行う際の設定作業を容易且つ円滑に行わせることができる。
請求項7の発明によれば、装置本体は、第1コネクタ及び第2コネクタが接続された状態に限り保持可能な保持手段を具備するとともに、当該保持手段で第1コネクタ及び第2コネクタが保持された状態で識別手段の識別が可能とされたので、識別手段の識別時には必ず第1コネクタ及び第2コネクタが接続された状態となっており、第1コネクタ及び第2コネクタの接続忘れを確実に防止することができる。
本発明の実施形態に係る血液浄化装置(血液浄化器及びコネクタを装置本体に取り付ける前の状態)を示す正面図及び側面図 図1中II矢視図 同血液浄化装置(血液浄化器及びコネクタを装置本体に取り付けた状態)を示す正面図及び側面図 同血液浄化装置における第1コネクタ及び第2コネクタの接続関係を示す模式図 同血液浄化装置における血液浄化治療時の接続関係を示す模式図 同血液浄化装置における第1コネクタ及び第2コネクタが接続された状態を示す斜視図 同血液浄化装置における第1コネクタ及び第2コネクタが接続された状態を示す平面図 図7におけるVIII−VIII線断面図 同血液浄化装置における第1コネクタを示す斜視図 同血液浄化装置における第2コネクタを示す斜視図 同血液浄化装置の全体構成を示すブロック図 同血液浄化装置における記憶部にて固有情報を記憶するためのテーブル 同血液浄化装置における制御内容を示すフローチャート 本発明の他の実施形態に係る血液浄化装置における第1コネクタ及び第2コネクタを示す模式図 本発明の他の実施形態に係る血液浄化装置における第1コネクタ及び第2コネクタを示す模式図 本発明の他の実施形態に係る血液浄化装置における第1コネクタ及び第2コネクタを示す模式図 本発明の他の実施形態に係る血液浄化装置における第1コネクタ及び第2コネクタを示す模式図
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る血液浄化装置は、患者の血液を体外循環させつつ浄化するための透析装置に適用されたもので、図1〜11に示すように、血液浄化用回路1と、血液浄化器としてのダイアライザ2と、第1コネクタ3と、第2コネクタ4と、読み取り手段13及び制御部17等を有した透析装置本体8(本発明の「装置本体」に相当)とから主に構成されている。
ダイアライザ2は、微小孔(ポア)が形成された複数の中空糸を筐体部に収容して成るものであり、その筐体部に、血液浄化用回路1に接続可能な複数の接続部として、血液導入ポート2a、血液導出ポート2b、透析液導入ポート2c及び透析液導出ポート2dが形成されている。また、本実施形態においては、これら血液導入ポート2a、血液導出ポート2b、透析液導入ポート2c及び透析液導出ポート2dから、それぞれ可撓性チューブから成る接続流路(a〜d)が延設されている。
血液浄化用回路1は、基端に動脈側穿刺針が取り付け可能とされた動脈側血液回路1aと、基端に静脈側穿刺針が取り付け可能とされた静脈側血液回路1bと、ダイアライザ2に透析液を導入する透析液導入チューブ(1c、1d、1e、1f)と、ダイアライザ2から透析液(排液)を導出する透析液導出チューブ(1g、1h)とを有している。。また、本実施形態に係る血液浄化用回路1は、透析液導入チューブ1eから分岐した補液導入チューブ(1e’、1f’)を有している。さらに、本実施形態に係る血液浄化用回路1は、本体部Hを有しており、当該本体部Hに被しごき用可撓性チューブ(D1〜D5)が形成されている。
被しごき用可撓性チューブD1は、動脈側血液回路1aの途中(動脈側血液回路を構成するチューブ1aaと1abとの間)に接続され、透析装置本体8に配設されたしごき型ポンプP1(血液ポンプ)に取り付けられる。また、被しごき用可撓性チューブD2は、透析液導入チューブ(1c、1d)の途中に接続されるとともに、被しごき用可撓性チューブD3は、補液導入チューブ(1e’、1f’)の途中に接続され、透析装置本体8に配設されたしごき型ポンプP2、P3にそれぞれ取り付けられる。さらに、被しごき用可撓性チューブD4は、透析液導出チューブ(1g、1h)の途中に接続され、透析装置本体8に配設されたしごき型ポンプP4に取り付けられる。なお、被しごき用可撓性チューブD5は、しごき型ポンプP5に取り付けられ、駆動によって収容バッグB2に溜まった液を系外に排出することにより、重量計7の精度確保を図り得るものである。
そして、本体部Hを透析装置本体8におけるしごき型ポンプP1〜P5が配設された部位(ステータ)に嵌合して取り付け(図1、2参照)、カバー12を閉じる(図3参照)ことにより、被しごき用可撓性チューブ(D1〜D4)がしごき型ポンプ(P1〜P4)に一括して取り付けられるようになっている。しかして、動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針を患者に穿刺した後、しごき型ポンプP1(血液ポンプ)を駆動させると、動脈側血液回路1a及び静脈側血液回路1bにおいて患者の血液を体外循環させ得るようになっている。
また、透析液導入チューブ(1c、1d、1e、1f)の基端(チューブ1cの基端)には、ダイアライザ2に供給するための透析液を収容した収容バッグB1が接続され、その途中(チューブ1dとチューブ1eの間)には、透析液を加温するための加温バッグ5が接続されるとともに、透析液導出チューブ(1g、1h)の基端(チューブ1hの基端)には、ダイアライザ2から排出された透析液(排液)を収容する収容バッグB2が接続されるようになっている。
そして、しごき型ポンプP2を駆動させると、収容バッグB1の透析液がダイアライザ2に向かって流れるとともに、しごき型ポンプP4を駆動させると、ダイアライザ2の透析液(排液)が収容バッグB2に向かって流れることとなる。なお、収容バッグB1、B2は、透析装置本体8に配設されたフックFにそれぞれ引っ掛けられるとともに、重量計6、7にてリアルタイムに重量が計測されるよう構成されている。これにより、設定された流量にて透析液をダイアライザ2に供給し、当該ダイアライザ2から透析液を排出させることができる。
また、本実施形態においては、透析液導入チューブ1eから分岐した補液導入チューブ1e’と静脈側血液回路1bに接続された補液導入チューブ1f’との間に被しごき用可撓性チューブD3が接続されており、この被しごき用可撓性チューブD3がしごき型ポンプP3に取り付けられている。そして、しごき型ポンプP2、P3を駆動させることにより、収容バッグB1の透析液を静脈側血液回路1bに供給して補液することができるようになっている。なお、補液導入チューブ1f’の先端を動脈側血液回路1aに接続し、当該動脈側血液回路1aに透析液を供給して補液するようにしてもよい。
ここで、本実施形態においては、ダイアライザ2(血液浄化器)の複数の接続部(各ポート)から接続流路(a〜d)をそれぞれ延設させ、当該接続流路(a〜d)を介してダイアライザ2と血液浄化用回路1とが接続可能な構成とされるとともに、血液浄化用回路1の先端部(具体的には、動脈側血液回路1aのチューブ1ab、静脈側血液回路1b、透析液導入チューブのチューブ1f、及び透析液導出チューブのチューブ1gの先端部)を束ねつつ形成された第1コネクタ3と、ダイアライザ2の各ポートから延設された接続流路(a〜d)の先端部を束ねつつ形成された第2コネクタ4とを具備し、図6、7に示すように、当該第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続されることによりダイアライザ2(血液浄化器)の接続部(各ポート)に対応した血液浄化用回路がそれぞれ連通可能とされている。
第1コネクタ3は、図9に示すように、被係止部3aと、凹形状3bと、血液浄化用回路1の先端部とそれぞれ連通した接続ポート3cとが形成されているとともに、第2コネクタ4は、図10に示すように、係止爪4aと、凸形状4bと、接続流路(a〜d)の先端部とそれぞれ連通した接続ポート4cとが形成されている。そして、第1コネクタ3と第2コネクタ4とを接続させると、図6、7に示すように、係止爪4aが被係止部3aに係止するとともに、凹形状3bに凸形状4bが嵌合するようになっている。
しかして、第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続された状態において、係止爪4aが被係止部3aに係止するので、当該第1コネクタ3及び第2コネクタ4の接続が不用意に解除されてしまうのを防止することができる。なお、第2コネクタ4には、係止爪4aの係止を解くための操作部4dが形成されており、当該操作部4dを操作することにより、第1コネクタ3及び第2コネクタ4の接続を解除し得るようになっている。
また、第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続された状態において、凹形状3bに凸形状4bが嵌合するよう構成されているので、正規の種類又は接続の向きに限り接続が可能とされている。すなわち、第1コネクタ3及び第2コネクタ4の種類が正規のものでない場合や互いの向きが逆の場合、凹形状3bに凸形状4bが嵌合しないようになっており、第1コネクタ3と第2コネクタ4が誤って接続されるのを防止できるのである。なお、本実施形態においては、第1コネクタ3及び第2コネクタ4の一部に正規の種類又は接続の向きに限り接続を可能とする形状(凹形状3b及び凸形状4b)が形成されているが、第1コネクタ3及び第2コネクタ4の接続部全体を正規の種類又は接続の向きに限り接続を可能とする形状としてもよい。
さらに、第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続された状態において、図8に示すように、各接続ポート3cが各接続ポート4cにそれぞれ固く嵌合するよう構成されている。これにより、血液浄化用回路1と接続流路(a〜d)とが連通して液体の流動を許容し得るとともに、血液浄化用回路1の先端部と接続流路(a〜d)の先端部とがシールされ、液体が流動する際の漏れを防止している。なお、第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続された状態において、血液浄化用回路1の先端部と接続流路(a〜d)の先端部とをシールする別個のシール材を設けるようにしてもよい。
しかるに、正規の種類又は接続の向きを視認可能な目印を第1コネクタ3及び第2コネクタ4に形成してもよく、例えば、図14に示すように、第1コネクタ3に接続されたチューブのそれぞれに任意色分けされた着色部m1〜m4(目印)を形成するとともに、第2コネクタ4に接続されたチューブのそれぞれに対応して色分けされた着色部m1〜m4を形成したもの、図15に示すように、第1コネクタ3及び第2コネクタ4のそれぞれに目印m5を形成したものとし、正規の種類又は接続の向きを視認可能としてものとしてもよい。なお、第1コネクタ3及び第2コネクタ4に接続されるチューブは、4本に限らず、任意本数(複数本)であってもよく、その場合であっても、図16、17に示すように、色分けした目印m6、m7や目印m8を形成するのが好ましい。
しかして、第1コネクタ3及び第2コネクタ4を接続することにより、動脈側血液回路1aが接続流路aを介して血液導入ポート2aに接続され、静脈側血液回路1bが接続流路bを介して血液導出ポート2bに接続されるとともに、透析液導入チューブ(1c、1d、1e、1f)が接続流路cを介して透析液導入ポート2cに接続され、透析液導出チューブ(1g、1h)が接続流路dを介して透析液導出ポート2dに接続されることとなる。これにより、患者の血液を体外循環させる過程でダイアライザ2にて浄化させるとともに、ダイアライザ2に対して透析液を供給及び排出させることができる。
さらに、本実施形態に係る第1コネクタ3及び第2コネクタ4は、血液浄化用回路1又はダイアライザ2の固有情報を識別可能とする識別手段α、βがそれぞれ形成されている。これら識別手段α、βは、第1コネクタ3又は第2コネクタ4に付与された識別コードから成り、透析装置本体8に配設された読み取り手段13(図11参照)にて当該識別コードの情報を読み取ることにより血液浄化用回路1又はダイアライザ2の固有情報を識別可能とされている。
本実施形態に係る識別手段α、βは、所定のフォーマットで情報が付加されたバーコード(「QRコード(登録商標)」と称される2次元バーコードを含む)から成り、バーコードリーダーから成る読み取り手段13にて光学的に情報を読み取り可能とされている。なお、識別手段α、βは、バーコード等に限定されず、磁気的に情報を保持したもの、或いは識別のための突起等が形成されたもの(この場合、突起の位置や大きさにより識別が可能とされるもの)等であってもよい。
特に、本実施形態に係る識別手段α、βにおいては、血液浄化治療又はその準備(プライミング等)を行う際の血液浄化用回路1又はダイアライザ2(第1コネクタ3又は第2コネクタ4に接続された血液浄化用回路1又はダイアライザ2)の使用条件を含む固有情報が識別可能とされている。より具体的には、識別手段α、βにおける固有情報としての使用条件は、血液浄化治療又はその準備に係わる制限事項又は許容範囲を示すパラメータを含むもので、例えば以下のものが挙げられる。
すなわち、固有情報に含まれる血液浄化治療に係わる使用条件として、対応可能な治療モード(CHD、CHF、CHDF、PE等)、最長治療時間、適応患者体重の上限値・下限値、血液流量操作範囲の上限値・下限値、透析液流量操作範囲の上限値・下限値、補液流量操作範囲の上限値・下限値、血液圧力監視警報の上限値・下限値、透析液圧力監視警報の上限値・下限値、補液圧力監視警報の上限値・下限値、フィルター差圧監視警報の上限値・下限値、TMP監視警報の上限値・下限値、脱血流量操作範囲の上限値・下限値、返血流量操作範囲の上限値・下限値等が挙げられる。また、血液浄化治療の準備(プライミング)に係わる使用条件として、プライミング(液充填)流量、プライミング時間、プライミング方法(ポンプやクランプの動作仕様)、プライミング後のテスト方法、プライミング後のテスト合格範囲等が挙げられる。
また、本実施形態に係る識別手段α、βの固有情報は、上記した使用条件の他、血液浄化用回路1又はダイアライザ2の使用期限等の付加情報を含む。かかる付加情報として、使用期限の他、例えば(第1コネクタ3又は第2コネクタ4に接続された血液浄化用回路1又はダイアライザ2の)名称、型式、製造者、製造番号、膜面積、プライミングボリューム(液充填容量)、材質・成分、使用方法、滅菌方法等が挙げられる。
透析装置本体8は、図11に示すように、血液回路(動脈側血液回路1a及び静脈側血液回路1b)及びダイアライザ2(血液浄化器)にて血液浄化治療させるための種々の治療手段16(血液ポンプ等のアクチュエータやセンサ類など)が配設されたもので、上記した読み取り手段13の他、表示手段9と、記憶部14と、入力手段15と、制御部17とを具備している。なお、透析装置本体8は、ダイアライザ2を所定の姿勢にて保持するための保持部10(図3参照)を具備している。
表示手段9は、血液浄化治療における設定値や患者や装置の状態等を表示するもので、本実施形態においては、タッチパネルから成るとともに、読み取り手段13で読み取った識別コードの情報を表示可能とされている。入力手段15は、血液浄化治療又はその準備を行うための設定を入力するためのもので、本実施形態においては、表示手段9と兼用されたタッチパネルから成る。なお、表示手段9及び入力手段15を別個のものとしてもよい。
記憶部14は、透析装置本体8に配設されたストレージ等から成り、読み取り手段13で読み取られた固有情報を記憶するものである。具体的には、読み取り手段13にて読み取られた情報(固有情報としての使用条件、仕様又は付加情報等)は、図12に示すような記憶部14が有するテーブルにそれぞれ入力され、記憶されるよう構成されているのである。なお、記憶部14による情報の記憶方法は、上記の如くテーブルを使用したものに限らず、任意のものであってもよい。
制御部17は、透析装置本体8に配設されたマイコン等から成り、読み取り手段13で読み取られた固有情報の使用条件に基づき、血液浄化治療又はその準備を行わせるものである。すなわち、読み取り手段13にて読み取られた後、記憶部14に記憶された固有情報の使用条件に基づき、制御部17にて治療手段16を制御し、血液浄化治療又はその準備を行わせるのである。さらに、制御部17は、識別手段α、βで識別された情報に基づいて血液浄化治療時の条件を制限し得るよう構成されている。
一方、透析装置本体8は、第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続された状態に限り保持可能な保持手段11(図1〜3参照)を具備するとともに、当該保持手段11で第1コネクタ3及び第2コネクタ4が保持された状態で読み取り手段13により識別手段α、βが読み取られ、識別が可能とされている。すなわち、保持手段11は、第1コネクタ3と第2コネクタ4とが接続された状態で保持可能とされ、未接続の状態では保持できない(保持しない)構成とされているので、読み取り手段13で識別情報α、βを読み取る際には、必ず第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続されているのである。
しかるに、第1コネクタ3及び第2コネクタ4の接続状態を検知可能な検知手段を具備するとともに、透析装置本体8は、第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続されたことを検知手段にて検知したことを条件として血液浄化用回路1による送液(すなわち、しごきポンプP1〜P4の駆動)を行わせるようにしてもよい。このように、第1コネクタ3及び第2コネクタ4の接続状態を検知可能な検知手段を具備すれば、当該接続状態に応じた作業や動作を行わせることができるとともに、第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続されたことを検知手段にて検知したことを条件として血液浄化用回路1による送液を行わせるようにすれば、第1コネクタ3及び第2コネクタ4が未接続の状態でダイアライザ2に送液されてしまうのを回避させることができる。
次に、本実施形態に係る透析装置(血液浄化装置)における制御内容について、図13のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、S1にて医療従事者が入力手段15により初期設定を入力した後、ダイアライザ2及び血液浄化用回路1を透析装置本体8に装着し(S2)、第1コネクタ3と第2コネクタ4とを接続して保持手段11に保持させる(S3)。なお、入力手段15にて入力された初期設定は、制御部17に送信される。
そして、保持手段11に保持された第1コネクタ3及び第2コネクタ4の識別手段α、βの固有情報を読み取り手段13にて読み取り(S4)、その読み取った情報(使用条件を含む固有情報や付加情報等)を表示手段9にて表示させる(S5)。なお、読み取り手段13で読み取られた情報のうち、特に使用条件を含む固有情報は、記憶部14に送信されて例えば当該記憶部14が有するテーブル等に記憶される。
その後、S1にて入力された初期設定が記憶部14に記憶された使用条件を参酌して適正か否かが判断され(S6)、適正でない(すなわち、初期設定が固有情報の使用条件に合致していない)と判断されると、S7に進み、例えば表示手段9にて「不適正」なる表示を行わせるとともに、適正である(すなわち、初期設定が固有情報の使用条件に合致している)と判断されると、S8に進む。
S8においては、読み取り手段13にて付加情報として読み取った情報のうち使用期限を参酌し、血液浄化用回路1又はダイアライザ2が使用期限内であるか否かが判断され、使用期限外(すなわち、使用期限を超えている)であると判断されると、S9に進み、例えば表示手段9にて「使用期限外」なる表示を行わせるとともに、使用期限内(すなわち、使用期限を超えていない)であると判断されると、S10に進む。
S10においては、記憶部14に記憶された使用条件に基づき、血液浄化治療の準備工程であるプライミングが行われる。プライミングが終了すると、S11にて医療従事者によって入力手段15により詳細設定(血液浄化治療に係る治療条件等の設定)が行われ、続いて、動脈側血液回路1a及び静脈側血液回路1bに取り付けられた穿刺針を患者に穿刺することにより患者と血液浄化用回路1とを接続する(S12)。
その後、記憶部14に記憶された使用条件に基づき、血液浄化治療が行われる(S13)。このS13においては、制御部17が記憶部14に記憶された使用条件に基づき治療手段16を制御することにより、当該使用条件に沿った適正な血液浄化治療(透析治療)が行われる。血液浄化治療(返血工程等含む)が終了すると、患者から穿刺針を抜き取ることにより患者と血液浄化用回路1とを分離させる(S14)。以上により、一連の制御が終了する。
上記実施形態によれば、血液浄化治療又はその準備を行う際の血液浄化用回路1又はダイアライザ2(血液浄化器)の使用条件を含む固有情報が識別可能な識別手段α、βと、識別手段α、βの固有情報を読み取り可能な読み取り手段13と、読み取り手段13で読み取られた固有情報の使用条件に基づき、血液浄化治療又はその準備を行わせる制御部17とを具備したので、血液浄化治療又はその準備を行う際の設定作業を容易且つ円滑に行わせることができる。
また、透析装置本体8は、読み取り手段13で読み取られた固有情報を記憶する記憶部14を具備し、当該記憶部14に記憶された固有情報の使用条件に基づき制御部17にて血液浄化治療又はその準備を行わせるので、血液浄化治療又はその準備をより確実に行わせることができる。特に、識別手段α、βにおける固有情報としての使用条件は、血液浄化治療又はその準備に係わる制限事項又は許容範囲を示すパラメータを含むので、透析装置本体8に予め血液浄化用回路1やダイアライザ2(血液浄化器)毎の当該制限事項や許容範囲を示すパラメータを予め記憶しておく必要がない。
さらに、識別手段の固有情報は、使用条件の他、血液浄化用回路1又はダイアライザ2(血液浄化器)の使用期限等の付加情報を含むので、当該付加情報に基づいて、制御部17にて血液浄化治療又はその準備を行わせることができる。また、透析装置本体8の制御部17は、識別手段α、βで識別された情報に基づいて治療条件を制限し得るので、血液浄化治療の安全性をより向上させることができる。
またさらに、ダイアライザ2(血液浄化器)は、血液浄化用回路1に接続可能な複数のポート(接続部)を有し、且つ、当該ダイアライザ2の各ポートからそれぞれ接続流路(a〜d)を延設させ、当該接続流路(a〜d)を介してダイアライザ2と血液浄化用回路1とが接続可能な構成とされるとともに、血液浄化用回路1の先端部を束ねつつ形成された第1コネクタ3と、接続流路(a〜d)の先端部を束ねつつ形成された第2コネクタ4とを具備し、当該第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続されることによりダイアライザ2の各ポートに対応した血液浄化用回路1がそれぞれ連通可能とされ、且つ、識別手段α、βは、当該第1コネクタ3又は第2コネクタ4に形成されたので、血液浄化用回路1とダイアライザ2との接続作業を容易に行わせることができるとともに、血液浄化治療又はその準備を行う際の設定作業を容易且つ円滑に行わせることができる。
また、本実施形態に係る透析装置本体8は、第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続された状態に限り保持可能な保持手段11を具備するとともに、当該保持手段11で第1コネクタ3及び第2コネクタ4が保持された状態で識別手段α、βの識別が可能とされたので、識別手段α、βの識別時には必ず第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続された状態となっており、第1コネクタ3及び第2コネクタ4の接続忘れを確実に防止することができる。なお、透析装置本体8は、識別手段で識別された情報に基づいて治療条件を制限し得るので、血液浄化治療の安全性をより向上させることができる。
加えて、血液浄化用回路1の先端部を束ねつつ形成された第1コネクタ3と、接続流路(a〜d)の先端部を束ねつつ形成された第2コネクタ4とを具備し、当該第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続されることによりダイアライザ2(血液浄化器)の接続部に対応した血液浄化用回路1がそれぞれ連通可能とされたので、血液浄化用回路1とダイアライザ2(血液浄化器)との接続作業を容易に行わせることができるとともに、製造コスト及びメンテナンスのためのコストを低減させることができる。
また、本実施形態においては、透析液導入チューブ(1c、1d、1e、1f)及び透析液導出チューブ(1g、1h)の先端部が血液回路(動脈側血液回路1a及び静脈側血液回路1b)の先端部と共に束ねられつつ第2コネクタ4に接続されたので、第1コネクタ3と第2コネクタ4とを接続することにより、ダイアライザ2(血液浄化器)の接続部に対応した血液回路、透析液導入チューブ及び透析液導出チューブをそれぞれ連通させることができる。
特に、1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続された状態において、血液浄化用回路1の先端部と接続流路(a〜d)の先端部とがシール可能とされたので、ダイアライザ2(血液浄化器)に対する送液時、液体(プライミング液、血液又は透析液等)が漏れてしまうのを防止することができるとともに、接続作業と同時にシール作業を行わせることができる。なお、第1コネクタ3及び第2コネクタ4に正規の種類又は接続の向きを視認可能な目印を形成することにより、接続作業時における誤接続を抑制することができる。
さらに、本実施形態に係る第1コネクタ及び第2コネクタは、正規の種類又は接続の向きに限り接続を可能とする形状(凹形状3b及び凸形状4b)を有するので、接続作業時における誤接続を確実に防止することができる。また、本実施形態に係る第1コネクタ3又は第2コネクタ4は、血液浄化用回路1又はダイアライザ2の固有情報を識別可能とする識別手段α、βが形成されたので、固有情報に応じた血液浄化治療を確実且つ円滑に行わせることができる。なお、識別手段α、βは、第1コネクタ3及び第2コネクタ4の少なくとも一方に形成されていれば足りる。
またさらに、本実施形態に係る識別手段α、βは、第1コネクタ3又は第2コネクタ4に付与された識別コードから成り、透析装置本体8(装置本体)に配設された読み取り手段13にて当該識別コードの情報を読み取ることにより血液浄化用回路1又はダイアライザ2の固有情報を識別可能とされたので、より多くの固有情報を付与させることができる。また、透析装置本体8は、読み取り手段13で読み取った識別コードの情報を表示可能な表示手段9を具備したので、医療従事者に対して血液浄化用回路1又はダイアライザ2(血液浄化器)の固有情報を視認させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばダイアライザ2に代えて他の血液浄化器(ヘモフィルタ、血漿分離器、血液吸着器等)としてもよく、或いは血液浄化用回路1に代えて、透析液導入チューブ及び透析液導出チューブを有さない流路(動脈側血液回路及び静脈側血液回路)としてもよい。すなわち、血液浄化用回路は、少なくとも患者の血液を体外循環させるための血液回路を構成する動脈側血液回路1a及び静脈側血液回路1bを有したものであれば、透析液導入チューブ及び透析液導出チューブを有さないもの、或いは補液ライン等の他の流路を有したものであってもよい。
また、本実施形態においては、ダイアライザ2における血液浄化用回路1との接続部からそれぞれ接続流路(a〜d)を延設させるとともに、血液浄化用回路1の先端部を束ねつつ形成された第1コネクタ3と、接続流路(a〜d)の先端部を束ねつつ形成された第2コネクタ4とを具備し、当該第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続されることによりダイアライザ2の接続部に対応した血液浄化用回路1がそれぞれ連通可能とされているが、第1コネクタ3、第2コネクタ4及び接続流路(a〜d)を有さないものに適用することもできる。なお、適用される血液浄化治療は、透析治療に限定されず、患者の血液を体外循環させつつ浄化する他の治療であってもよい。
血液浄化治療又はその準備を行う際の血液浄化用回路又は血液浄化器の使用条件を含む固有情報が識別可能な識別手段と、識別手段の固有情報を読み取り可能な読み取り手段と、読み取り手段で読み取られた固有情報の使用条件に基づき、血液浄化治療又はその準備を行わせる制御部とを具備した血液浄化装置であれば、他の機能が付加されたもの等であってもよい。
1 血液浄化用回路
1a 動脈側血液回路
1b 静脈側血液回路
2 ダイアライザ(血液浄化器)
3 第1コネクタ
4 第2コネクタ
5 加温バッグ
6 重量計
7 重量計
8 透析装置本体(装置本体)
9 表示手段
10 保持部
11 保持手段
12 カバー
13 読み取り手段
14 記憶部
15 入力手段
16 治療手段
17 制御部
α、β 識別手段
請求項1記載の発明は、少なくとも患者の血液を体外循環させるための血液回路を構成する動脈側血液回路及び静脈側血液回路を有した血液浄化用回路と、前記血液回路にて体外循環する血液を浄化するための血液浄化器と、前記血液回路及び血液浄化器にて血液浄化治療させるための種々の治療手段が配設された装置本体とを具備した血液浄化装置において、血液浄化治療又はその準備を行う際の前記血液浄化用回路又は血液浄化器の使用条件を含む固有情報が識別可能な識別手段と、前記識別手段の固有情報を読み取り可能な読み取り手段と、前記読み取り手段で読み取られた固有情報の使用条件に基づき、血液浄化治療又はその準備を行わせる制御部とを具備し、前記識別手段における固有情報としての使用条件は、血液浄化治療又はその準備に係わる制限事項又は許容範囲を示すパラメータを含むとともに、前記制御部は、前記識別手段で識別された情報に基づいて治療条件を制限し得ることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の血液浄化装置において、前記識別手段の固有情報は、前記使用条件の他、前記血液浄化用回路又は血液浄化器の使用期限等の付加情報を含むことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、血液浄化治療又はその準備を行う際の血液浄化用回路又は血液浄化器の使用条件を含む固有情報が識別可能な識別手段と、識別手段の固有情報を読み取り可能な読み取り手段と、読み取り手段で読み取られた固有情報の使用条件に基づき、血液浄化治療又はその準備を行わせる制御部とを具備したので、血液浄化治療又はその準備を行う際の設定作業を容易且つ円滑に行わせることができる。
また、識別手段における固有情報としての使用条件は、血液浄化治療又はその準備に係わる制限事項又は許容範囲を示すパラメータを含むので、装置本体に予め血液浄化用回路や血液浄化器毎の当該制限事項や許容範囲を示すパラメータを予め記憶しておく必要がない。
さらに、制御部は、識別手段で識別された情報に基づいて治療条件を制限し得るので、血液浄化治療の安全性をより向上させることができる。
請求項の発明によれば、識別手段の固有情報は、使用条件の他、血液浄化用回路又は血液浄化器の使用期限等の付加情報を含むので、当該付加情報に基づいて、制御部にて血液浄化治療又はその準備を行わせることができる。
しかるに、正規の種類又は接続の向きを視認可能な目印を第1コネクタ3及び第2コネクタ4に形成してもよく、例えば、図14に示すように、第1コネクタ3に接続されたチューブのそれぞれに任意色分けされた着色部m1〜m4(目印)を形成するとともに、第2コネクタ4に接続されたチューブのそれぞれに対応して色分けされた着色部m1〜m4を形成したもの、図15に示すように、第1コネクタ3及び第2コネクタ4のそれぞれに目印m5を形成したものとし、正規の種類又は接続の向きを視認可能としものとしてもよい。なお、第1コネクタ3及び第2コネクタ4に接続されるチューブは、4本に限らず、任意本数(複数本)であってもよく、その場合であっても、図16、17に示すように、色分けした目印m6、m7や目印m8を形成するのが好ましい。
しかるに、第1コネクタ3及び第2コネクタ4の接続状態を検知可能な検知手段を具備するとともに、透析装置本体8は、第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続されたことを検知手段にて検知したことを条件として血液浄化用回路1による送液(すなわち、しごきポンプP1〜P4の駆動)を行わせるようにしてもよい。このように、第1コネクタ3及び第2コネクタ4の接続状態を検知可能な検知手段を具備すれば、当該接続状態に応じた作業や動作を行わせることができるとともに、第1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続されたことを検知手段にて検知したことを条件として血液浄化用回路1による送液を行わせるようにすれば、第1コネクタ3及び第2コネクタ4が未接続の状態でダイアライザ2に送液されてしまうのを回避させることができる。
特に、1コネクタ3及び第2コネクタ4が接続された状態において、血液浄化用回路1の先端部と接続流路(a〜d)の先端部とがシール可能とされたので、ダイアライザ2(血液浄化器)に対する送液時、液体(プライミング液、血液又は透析液等)が漏れてしまうのを防止することができるとともに、接続作業と同時にシール作業を行わせることができる。なお、第1コネクタ3及び第2コネクタ4に正規の種類又は接続の向きを視認可能な目印を形成することにより、接続作業時における誤接続を抑制することができる。
さらに、本実施形態に係る第1コネクタ及び第2コネクタは、正規の種類又は接続の向きに限り接続を可能とする形状(凹形状3b及び凸形状4b)を有するので、接続作業時における誤接続を確実に防止することができる。また、本実施形態に係る第1コネクタ3又は第2コネクタ4は、血液浄化用回路1又はダイアライザ2の固有情報を識別可能とする識別手段α、βが形成されたので、固有情報に応じた血液浄化治療を確実且つ円滑に行わせることができる。なお、識別手段α、βは、第1コネクタ3及び第2コネクタ4の少なくとも一方に形成されていれば足りる。
血液浄化治療又はその準備を行う際の血液浄化用回路又は血液浄化器の使用条件を含む固有情報が識別可能な識別手段と、識別手段の固有情報を読み取り可能な読み取り手段と、読み取り手段で読み取られた固有情報の使用条件に基づき、血液浄化治療又はその準備を行わせる制御部とを具備し、識別手段における固有情報としての使用条件は、血液浄化治療又はその準備に係わる制限事項又は許容範囲を示すパラメータを含むとともに、制御部は、識別手段で識別された情報に基づいて治療条件を制限し得る血液浄化装置であれば、他の機能が付加されたもの等であってもよい。

Claims (7)

  1. 少なくとも患者の血液を体外循環させるための血液回路を構成する動脈側血液回路及び静脈側血液回路を有した血液浄化用回路と、
    前記血液回路にて体外循環する血液を浄化するための血液浄化器と、
    前記血液回路及び血液浄化器にて血液浄化治療させるための種々の治療手段が配設された装置本体と、
    を具備した血液浄化装置において、
    血液浄化治療又はその準備を行う際の前記血液浄化用回路又は血液浄化器の使用条件を含む固有情報が識別可能な識別手段と、
    前記識別手段の固有情報を読み取り可能な読み取り手段と、
    前記読み取り手段で読み取られた固有情報の使用条件に基づき、血液浄化治療又はその準備を行わせる制御部と、
    を具備したことを特徴とする血液浄化装置。
  2. 前記装置本体は、前記読み取り手段で読み取られた固有情報を記憶する記憶部を具備し、当該記憶部に記憶された固有情報の使用条件に基づき前記制御部にて血液浄化治療又はその準備を行わせることを特徴とする請求項1記載の血液浄化装置。
  3. 前記識別手段における固有情報としての使用条件は、血液浄化治療又はその準備に係わる制限事項又は許容範囲を示すパラメータを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の血液浄化装置。
  4. 前記識別手段の固有情報は、前記使用条件の他、前記血液浄化用回路又は血液浄化器の使用期限等の付加情報を含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の血液浄化装置。
  5. 前記装置本体の制御部は、前記識別手段で識別された情報に基づいて治療条件を制限し得ることを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の血液浄化装置。
  6. 前記血液浄化器は、血液浄化用回路に接続可能な複数の接続部を有し、且つ、当該血液浄化器の接続部からそれぞれ接続流路を延設させ、当該接続流路を介して前記血液浄化器と血液浄化用回路とが接続可能な構成とされるとともに、前記血液浄化用回路の先端部を束ねつつ形成された第1コネクタと、前記接続流路の先端部を束ねつつ形成された第2コネクタとを具備し、当該第1コネクタ及び第2コネクタが接続されることにより前記血液浄化器の接続部に対応した前記血液浄化用回路がそれぞれ連通可能とされ、且つ、前記識別手段は、当該第1コネクタ又は第2コネクタに形成されたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の血液浄化装置。
  7. 前記装置本体は、前記第1コネクタ及び第2コネクタが接続された状態に限り保持可能な保持手段を具備するとともに、当該保持手段で前記第1コネクタ及び第2コネクタが保持された状態で前記識別手段の識別が可能とされたことを特徴とする請求項6記載の血液浄化装置。
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