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JP2015192786A - 水場設備 - Google Patents

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JP2015192786A
JP2015192786A JP2014072697A JP2014072697A JP2015192786A JP 2015192786 A JP2015192786 A JP 2015192786A JP 2014072697 A JP2014072697 A JP 2014072697A JP 2014072697 A JP2014072697 A JP 2014072697A JP 2015192786 A JP2015192786 A JP 2015192786A
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JP
Japan
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water
toilet
casing
faucet
facility
Prior art date
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JP2014072697A
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English (en)
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正樹 西森
Masaki Nishimori
正樹 西森
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】災害等の非常時の水と便所の不足に備え、通常時には休息と水の摂取を行えるような設備を提供する。【解決手段】通常時に休憩所として利用することができ、非常時に便所として利用することができる屋外の水場設備1は、水を貯留する貯水タンク60と、便器53と、便器53に覆い被さるように便器53の上に設けられるベンチ座板54と、便器53に隣接したケーシング41と、ケーシング41の上部に設けられたシンク42と、シンク42の上に設けられた蛇口49と、ケーシング41内に収容され、蛇口49に接続された濾過器46と、ケーシング41内に収容され、濾過器46に接続され、貯水タンク60に貯留された水を吸い上げて濾過器46に吐出する手動ポンプ44と、を備え、ベンチ座板54が便器53の上から取り外し可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、通常時に休憩所として利用することができ、非常時に便所として利用することができる水場設備に関する。
地震等の災害が発生した場合、便所が不足することが予想される。特許文献1に記載のトイレ収納ベンチは、災害時の便所の不足を解消するためのものである。特許文献1の記載によれば、ボックス状の複数の脚が間隔を置いて配列されており、これら脚の上面に便座がそれぞれ設けられ、板状体がこれら便座の上からこれら脚の上面に設置され、この板状体がこれら脚の間に架け渡されている。通常時は、この板状体はベンチの座面として用いられるものである。板状体を取り外せば、板状体をタンカとして利用可能であるとともに、脚を便器として利用可能である。
特願2008−305573号公報
災害時には、便所のみならず、様々な物資が不足する。特に、水不足は深刻である。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、災害等の非常時の水と便所の不足に備えることと、通常時には休息と水の摂取を行えるような設備を提供することである。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明は、例えば図1及び図3に示すように、通常時に休憩所として利用することができ、非常時に便所として利用することができる屋外の水場設備1であって、水を貯留する貯水タンク60と、便器53と、前記便器53に覆い被さるように前記便器53の上に設けられるベンチ座板54と、前記便器53に隣接したケーシング41と、前記ケーシング41の上部に設けられたシンク42と、前記シンク42の上に設けられた蛇口49と、前記ケーシング41内に収容され、前記蛇口49に接続された濾過器46と、前記ケーシング41内に収容され、前記濾過器46に接続され、前記貯水タンク60に貯留された水を吸い上げて前記濾過器46に吐出する手動ポンプ44と、を備え、前記ベンチ座板54が前記便器53の上から取り外し可能であることを特徴とする水場設備1である。
請求項1に係る発明によれば、ベンチ座板54を便器53の上に設ければ、それをベンチとしてベンチ座板54に座れる。また手動ポンプ44を作動させることによって、貯水タンク60内の水を濾過器46に送って、濾過された水を蛇口49から流し出すことができる。この水は濾過されたものであるから衛生的であり、飲料水として利用することができる。よって、ベンチ座板54に座って、蛇口49から出た水を飲料しながら、休息をとることができる。
また、洗い物をシンク42内に入れて、蛇口49から流れ出てくる水によって洗い物を洗うことができる。
ベンチ座板54を外せば、便器53が露出する。そのため、便器53を使用することができる。よって、災害時等の非常時の便所の不足に備えることができる。
また、ケーシング41が便器53に隣接し、蛇口49及びシンク42がケーシング41の上部に設けられているから、便器53の使用後すぐに手洗いをすることができる。
非常時においても、蛇口49から流れ出てくる水によって洗い物をすることができるとともに、その水を摂取することができる。
請求項2に係る発明は、例えば図3に示すように、請求項1に記載の水場設備1において、前記蛇口49が自在蛇口又は回転式蛇口であることを特徴とする水場設備1である。
請求項2に係る発明によれば、蛇口49を様々な方向に向けることができる。例えば、蛇口49をシンク42に向けることによって、シンク42に水を貯めたり、シンク42内で洗い物を洗ったりすることができる。例えば、蛇口49を便器53に向ければ、蛇口49から流れ出てきた水によって便器53の洗浄も行うことができる。
請求項3に係る発明は、例えば図1に示すように、請求項1又は2に記載の水場設備1において、前記貯水タンク60が雨水を貯留するタンクであることを特徴とする水場設備1である。
請求項3に係る発明によれば、上水が断水した場合でも、水を利用することができる。また、上水が断水していなくても、上水の使用料の削減を図ることができる。
請求項4に係る発明は、例えば図1に示すように、請求項1から3の何れか一項に記載の水場設備1において、前記便器53の周囲において地面上に立てられた状態に設けられた柵10又は柱15を更に備えることを特徴とする水場設備1である。
請求項4に係る発明によれば、柵10又は柱15をテント56の骨組みとして用いてそのテント56を張ることができる。張ったテント56によって便器53及びその使用者が隠れる。よって、使用者のプライバシーを保護することができる。
請求項5に係る発明は、図1及び図2に示すように、請求項1から4の何れか一項に記載の水場設備1において、地盤に埋められ、出入口21が前記便器53の近くの地面に設けられた地下シェルター20と、前記出入口21の上に設けられた台30と、を備え、前記台30が前記出入口21の上から退避可能であることを特徴とする水場設備1である。
請求項5に係る発明によれば、地下シェルター20に避難することができる。地下シェルター20の出入口21が便器53の近くに設けられているため、地下シェルター20から出てすぐに便器53を使用することができる。地下シェルター20の出入口21を台30によって隠すことができるともに、保護することができる。
また、台30が出入口21の上から退避されず、ベンチ座板54を便器53の上に設けることによってベンチが構成されていれば、そのベンチと台30を併用することができる。例えば、台30をベンチとして利用して、ベンチ座板54に座った人と台30に座った人が向かい合わせになり、屋外で雑談、会話、会議、バーベキュー等によるコミュニケーションをとることができる。例えば、台30をテーブルとして利用して、ベンチ座板54に座った人が台30の上で各種の作業を行うことができる。
本発明によれば、通常時には、ベンチ座板に座って、蛇口から出た水を摂取しながら、休息をとることができる。
非常時及び通常時の何れの場合でも、蛇口から流れ出てくる水によって洗い物を洗うことができ、蛇口から流れ出てくる水の摂取をすることができる。
非常時には、ベンチ座板を外せば、便器を利用することができる。便器の使用後すぐに手を洗うことができる。
建物の一階の見取り図である。 地下シェルターの出入口の上に設置される台の概略斜視図である。 水場ユニットの分解斜視図である。 水場ユニットの斜視図である。 地下シェルターの出入口構造の分解斜視図である。 地下シェルターの出入口構造の斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、建物90の一階の平面図である。建物90の一階のうち、玄関ポーチ91、テラス92、駐車場前スペース(カーポート出入口)95、カーポート96及び裏テラス98が屋外空間であり、玄関93及びコミュニティポーチ94が屋内空間である。
一階の南側部分がピロティタイプの玄関ポーチ91、テラス92及びカーポート出入口95である。玄関ポーチ91が南側中央部分に配設され、テラス92が玄関ポーチ91の西側に配設され、駐車場前スペース95が玄関ポーチ91の東側に配設されている。駐車場前スペース95の北側にはピロティタイプのカーポート96が配設され、カーポート96の北側にはピロティタイプの裏テラス98が配設されている。駐車場前スペース95、カーポート96及び裏テラス98は南北に続いている。
カーポート96の西側には玄関土間及び玄関ホールを含む玄関93が配設されており、一階と二階とを行き来するための階段97がこの玄関93に設けられている。この玄関93は玄関ポーチ91の北側に配設されている。裏テラス98の西側にはコミュニティポーチ94が配設されている。コミュニティポーチ94が玄関93の北側から西側にかけて平面視略L字状に形成されている。コミュニティポーチ94の西側部分がテラス92の北側に配設されており、コミュニティポーチ94の西側部分とテラス92は掃き出し窓によって仕切られている。コミュニティポーチ94の周囲の外壁には窓が複数設けられており、当該窓を開放することによって、コミュニティポーチ94を屋外に開けた開放的な空間として人に認識させることができる。
裏テラス98には、水場設備1が設けられている。この水場設備1は、通常時に休憩所として利用することができ、震災等の非常時に便所及び避難所として利用することができる。
水場設備1は柵10、柱15、地下シェルター20、台30、水場ユニット40及び貯水タンク60等を備える。
柵10は裏テラス98の北側及び東側の地面に立てられた状態に設けられ、裏テラス98の北側及び東側が柵10によって囲われている。柵10がルーバー型の柵であり、柵10の通気性及び採光性が高い上、裏テラス98の目隠しを柵10によって実現することができる。
柱15は裏テラス98の北東角部の地面に立てられた状態に設けられている。この柱15は建物90の二階部分(特に、裏テラス98の上の部分)を支えるものである。柱15によって建物90の二階部分が支えられることによって裏テラス98が建物90の外部空間として確保され、裏テラス98がピロティタイプとなる。
地下シェルター20は裏テラス98の南側部分の地盤に埋設されており、地下シェルター20の一部が裏テラス98の地盤からカーポート96の北側部分の地盤に及んでいる。裏テラス98の地面には、地下シェルター20の出入口21が設けられており、その出入口21がハッチ22によって開閉される。震災等の非常時には、地下シェルター20に避難することができる。
台30はベンチ又はテーブルである。台30が地下シェルター20の出入口21及びハッチ22の上から裏テラス98の地面に設置されており、出入口21及びハッチ22が台30の下に隠れている。台30の一部又は全体を出入口21及びハッチ22の上から別の場所に退避させることによって、地下シェルター20の出入口21及びハッチ22を露出させることができる。
図2は台30の分解斜視図である。台30は三つの台ユニット31から構成されている。何れの台ユニット31も脚部32及び天板33を有し、天板33が脚部32の上端に取り付けられている。これら台ユニット31が並列されることによって、台ユニット31が構成される。地下シェルター20の出入口21が裏テラス98の地面よりも一段高くなるように突出しており、その出入口21逃げ用の窪み34が台ユニット31の脚部32に形成され、地下シェルター20の出入口21が窪み34に納まる。
貯水タンク60は裏テラス98の地盤に埋設されている。貯水タンク60には、雨水が貯留されている。この建物90又はこの建物90の敷地内には、雨水を貯水タンク60に収集して貯水タンク60に雨水を貯留する雨水収集設備が設けられている。なお、上水が貯水タンク60に貯留されてもよい。また、貯水タンク60が裏テラス98の地面の上に設けられていてもよいし、裏テラス98以外の場所に設けられていてもよい。
水場ユニット40は通常時にベンチ並設水洗い場として使用することができ、非常時に便器並設水洗い場として使用することができる。水場ユニット40は裏テラス98に設置されており、より具体的には柵10及び柱15の近くに設置されている。
図3は水場ユニット40の分解斜視図であり、図4は水場ユニット40の斜視図である。この水場ユニット40は第一ケーシング41、シンク42、排水管43、手動ポンプ44、レバー45、濾過器(浄水器)46、給水管47,48,蛇口49、第二ケーシング51、仕切り板52、便器53、ベンチ座板54、背板55及びテント56を備える。
第一ケーシング41が直方体箱状に設けられ、第一ケーシング41の内側に中空が形成されている。図4に示すように、第一ケーシング41の側面に開口41aが形成され、閉塞板41bが開口41aに嵌め込まれて、閉塞板41bの表面と第一ケーシング41の側面が面一になっている。閉塞板41bを第一ケーシング41から取り外すことによって開口41aが開かれる。なお、閉塞板41bが第一ケーシング41にヒンジ結合されてもよい。
シンク42が第一ケーシング41の上部に設けられている。シンク42は、上に向けて開口した容器である。シンク42の底には排水管43の一端が接続されている。排水管43は、シンク42の底から第一ケーシング41内を通って第一ケーシング41の後面の外側まで配管されている。排水管43の他端が開放されている。なお、排水管43がシンク42から下水管まで配管されていてもよい。
第一ケーシング41内には、手動ポンプ44、濾過器46及び給水管47,48が設けられている。手動ポンプ44は、連結管によって貯水タンク60に接続されている。なお、その連結管が手動ポンプ44から取り外し可能であり、連結管に代えてフレキシブルな取水管の一端を手動ポンプ44に接続してもよい。その取水管の他端を運搬容器等内の水に投入すれば、その水を手動ポンプ44によって蛇口49に汲み上げることができる。
給水管47の一端が手動ポンプ44に接続され、給水管47の他端が濾過器46に接続されている。給水管48の一端が濾過器46に接続され、給水管48の他端が蛇口49に接続されている。
この蛇口49がシンク42の上に設けられている。具体的には、蛇口49がJ字型のパイプであり、蛇口49が第一ケーシング41の上面から上方へ延び出て下に折り返されており、蛇口49の先端が下方へ向けられている。蛇口49は、その基端部において回転可能な回転蛇口である。なお、蛇口49が、フレキシブルなパイプからなる自在蛇口であってもよい。
濾過器46には各種のフィルターが設けられている。例えば、砂利フィルター、セラミックフィルター、活性炭フィルター又は中空糸膜フィルターが濾過器46に設けられている。濾過器46に設けられるフィルターの数や種類は2以上であることが好ましい。濾過器46によって濾過された水は飲料水に適している。
手動ポンプ44には、操作レバー45が連結されている。この操作レバー45は手動ポンプ44から取り外し可能である。
操作レバー45を回転させることによって手動ポンプ44を作動させることができる。手動ポンプ44が作動すると、貯水タンク60内の水が手動ポンプ44によって手動ポンプ44に吸引され、その吸引された水が手動ポンプ44によって濾過器46に吐出される。手動ポンプ44から送られた水が濾過器46に通されると、水から不純物が濾過器46によって取り除かれ、これにより水が浄水・濾過される。濾過された水が蛇口49から流出される。蛇口49の先端がシンク42に向けられていれば、排出された水がシンク42に注水され、その水がシンク42の底から排水管43を通って排水される。
なお、蛇口49に手動式の水栓が設けられ、給水管48の一端から他端の間の何れかの位置に手動式の方向切替弁が設けられ、その方向切替弁が上水管に接続されていてもよい。方向切替弁を操作することによって蛇口49と濾過器46を方向切替弁によって通じた状態にし、水栓を開いて、操作レバー45を回転させれば、上述したように蛇口49から水が排出される。一方、方向切替弁を操作することによって上水管と蛇口49を方向切替弁によって通じた状態にし、水栓を開けば、上水が蛇口49から排出される。
第二ケーシング51は直方体箱状に設けられ、第二ケーシング51の内側に中空が形成されている。第二ケーシング51の上面に開口が形成され、第二ケーシング51の中空が上方に向けて開口する。この第二ケーシング51は第一ケーシング41の右に隣接して設けられている。第二ケーシング51の高さが第一ケーシング41の高さよりも低い。
仕切り板52が第二ケーシング51の左右の側面に対して平行になるように第二ケーシング51の内側に設けられ、第二ケーシング51の中空が仕切り板52によって左側面側の第一領域51aと右側面側の第二領域51bに区分けされている。第二ケーシング51のうち第一領域51aを囲う部分は、第二領域51bを囲う部分よりも低く設けられている。
第一領域51aには便器53が設けられており、この便器53が第一ケーシング41に隣接する。便器53は上板53a、便座53c、便蓋53e及び便鉢53fを有する。便鉢53fが第一領域51a内に収容された状態で第二ケーシング51に取り付けられている。便鉢53fの上面が開口し、便鉢53fの中空が上方に向けて開口する。便鉢53fは汚物を受けるものである。具体的には、使い捨ての汚物受け袋が便鉢53f内側に設けられ、汚物受け袋の開口部が上に向けられて便鉢53fの上端から便鉢53fの外に折り返され、その汚物受け袋の開口部が便鉢53fに取り付けられており、その汚物受け袋が便鉢53fから取り外し可能である。
上板53aが便鉢53f及び第一領域51aの上に配設され、上板53aの縁部が第二ケーシング51の上端に取り付けられている。上板53aの中央部に開口53bが形成され、便鉢53fの開口及び汚物受け袋の開口部が上板53aの開口53bに対向する。上板53aが第二ケーシング51に対して取り外し・取り付け可能である。上板53aを第二ケーシング51から取り外すと、汚物受け袋の交換、取り付け及び取り外しが可能である。
上板53aの上に便座53c及び便蓋53eが設けられている。具体的には、便座53c及び便蓋53eの後端部が上板53aの上面の後端部に左右方向の軸回りに回転可能となって取り付けられ、便座53c及び便蓋53eがその軸を支点として振り上げ振り下げ可能に設けられている。便座53cが長円枠状に設けられ、便座53cの中央部に開口53dが形成されている。便蓋53eは長円形板状に設けられている。
便座53cが振り下げられると、便座53cが上板53aの上に載置され、便座53cの開口53dが上板53aの開口53bに対向する。更に便蓋53eが振り下げられると、便蓋53eが便座53cに重なって、便座53cの開口53dが便蓋53eによって塞がれる。
なお、便鉢53fを省略し、第二ケーシング51のうち第一領域51aを囲んだ部分を便鉢として機能させてもよい。この場合、使い捨ての汚物受け袋が第一領域51a内に収容されて、その汚物受け袋の開口が上に向けられて上板53aの開口53bに対向する。
便鉢53fが排水管を通じて下水管又は浄化設備に接続されていてもよい。浄化設備は汚水の浄化処理をするものである。
上板53aの上面には、複数の凸部53gが形成されている。これら凸部53gは上板53aの開口53b、便座53c及び便蓋53eの周囲に配置されている。上板53aの上面を基準とした凸部53gの高さは振り下げられた便座53cと便蓋53eの全体としての高さよりも高く、凸部53gの上端が第二ケーシング51のうち第二領域51bを囲う部分の上端に揃っている。
ベンチ座板54が便蓋53e及び第二ケーシング51の上から第二ケーシング51及び便蓋53eに覆い被さり、第二領域51bの上の開口がベンチ座板54によって塞がれ、上板53a、便座53c及び便蓋53eがベンチ座板54によって覆い隠される。
ベンチ座板54が、第二ケーシング51のうち第二領域51bを囲う部分の上端に載置されて支持されているとともに、凸部53gに載置されて支持されている。これにより、ベンチ座板54の姿勢が安定する。
このベンチ座板54は第二ケーシング51から取り外し可能であり、ベンチ座板54が取り外されると、便座53c及び便蓋53eが露出されるとともに、第二領域51bの上の開口が開放される。
台30がベンチである場合には、ベンチ座板54の高さが台30の高さに等しいことが好ましい。勿論、ベンチ座板54の高さが台30の高さと異なっていてもよい。
台30がテーブルである場合には、ベンチ座板54の高さが台30の高さよりも低いことが好ましい。
第二ケーシング51の後ろには、背板55が立てた状態に設けられている。地面を基準とした背板55の高さは第二ケーシング51の上に設置されたベンチ座板54の高さよりも高い。従って、第二ケーシング51、ベンチ座板54及び背板55の組み合わせが背もたれ付きベンチとして機能し、ベンチ座板54がベンチの座板として機能し、背板55がベンチの背もたれとして機能し、第二ケーシング51がベンチの脚部として機能する。
第二領域51b内にはテント56が解体されて折り畳まれた状態で収納されている。このテント56は便器53及びその使用者を目隠しするためのものであり、テント56は便器53を包み込むように設営可能である。つまり、テント56が第二領域51bから取り出されて設営されると、便器53がテント56内に収容される。そのため、使用者は、設営されたテント56内に入って便器53の便座53cに座ることができる。なお、柵10若しくは柱15又はこれらの両方をテント56の骨組みとして利用してもよい。
水場ユニット40が裏テラス98に設置された状態では、第二ケーシング51及び便器53が台30の向かいにある。
水場ユニット40の使用方法について説明する。
通常時には、テント56を解体してそのテント56を折り畳んで、そのテント56を第二ケーシング51の第二領域51b内に収納する。更に、便座53c及び便蓋53eを振り下げる。そして、ベンチ座板54を便蓋53e及び第二ケーシング51の上から第二ケーシング51及び便蓋53eに覆い被せる。そのため、通常時には、この水場ユニット40をベンチ並設の水洗い場として使用することができる。水が必要な場合には、操作レバー45を操作すれば、濾過された水が蛇口49から流れ出てくる。
災害等の非常時には、ベンチ座板54を取り外して、便蓋53e及び便座53cを露出させる。更に、汚物受け袋を便鉢53fに設置する。また、第二ケーシング51の第二領域51b内からテント56を取り出し、そのテント56を張って、便器53をそのテント56に覆って、便器53をテント56の内側に納める。そのため、非常時には、この水場ユニット40を便器並設の水洗い場又は手洗い場として使用することができる。
通常時には、この水場設備1が次のような効果をもたらす。
(1) ベンチ座板54を便器53の上に設置すれば、ベンチ座板54に座って、背中を背板55にもたれかかって、休息をとることができる。また、操作レバー45を回転させることによって蛇口49から水を流し出して、その水を摂取することができる。
(2) ベンチ座板54が覆い被さった第二ケーシング51が台30の向かいに設置されているため、ベンチ座板54に座った状態で台30を作業台(作業テーブル)として利用することができる。例えば、台30を調理台として利用したり、食卓として利用したりすることができる。また、台30をベンチとして利用して、ベンチ座板54に座った人と台30に座った人が向かい合わせになり、両者が会話を行える。よって、屋外で雑談、会話、会議、バーベキュー等によるコミュニケーションをとることができる。
(3) 貯水タンク60に貯留された水が雨水であっても、その水が濾過器46によって濾過され、濾過された水が蛇口49から流れ出てくるので、衛生的な水を提供することができる。雨水の利用によって、上水の使用料の削減を図ることができる。
(4) 台30及びベンチ座板54のすぐ近くに蛇口49及びシンク42があるので、建物90内にまで水洗いをしに行かなくても済む。例えば、ベンチ座板54に座って、台30を作業台として調理を行っている場合、調理器具及び食材等をすぐに水洗することができる。調理器具や食材等の洗い物を水洗する際には、洗い物をシンク42内で流水洗いをしたり、シンク42内に貯めた水で洗い物を洗ったりすることができる。
(5) 大がかりな準備をしなくても、裏テラス98で調理や食事を行うことができる。裏テラス98が屋外であるため、非日常的な時間を裏テラス98で過ごすことができる。また、裏テラス98がピロティタイプであるため、裏テラス98における作業中に天候が急に悪化しても、雨に濡れずに済む。
(6) ベンチ座板54及び第二ケーシング51によって便器53が隠れるので、視認者に不潔感・不快感を与えずに済む。
(7) ベンチ座板54及び第二ケーシング51によって便器53及びテント56を風雨及び日光から保護することができる。
(8) 台30によって地下シェルター20の出入口21及びハッチ22を隠すことができるとともに、出入口21及びハッチ22を風雨及び日光から保護することができる。
(9) テント56を第二ケーシング51の第二領域51bに収納することができ、テント56の収納場所に困らない。
非常時には、この水場設備が次のような効果をもたらす。
(1) ベンチ座板54を外せば、便器53が露出する。そのため、便器53を使用することができる。
(2) 第一ケーシング41が便器53に隣接し、蛇口49及びシンク42が第一ケーシング41の上部に設けられているから、蛇口49及びシンク42が便器53のすぐ近くに配置される。そのため、便器53の使用後すぐに手洗いをすることができる。
(3) 貯水タンク60に貯留された水を使用するため、水道水が断水しても、水を確保することができる。特に、貯水タンク60に貯留された水が雨水であるので、水の確保を効率よく行うことがきできる。しかも、貯水タンク60に貯留された水が濾過器46によって濾過され、蛇口49から流れ出てくる水が衛生的である。
(4) ポンプ44が手動式であるため、停電等が発生しても蛇口49から水を流し出すことができる。
(5) 便器53が汚物受け袋を利用した簡易便器であるため、水道水が断水しても、便器53を使用することができる。建物90内のトイレを使用することができない場合でも、便器53を使用することができる。
(6) 便器53がテント56によって覆われ、使用者がテント56に入って便器53を使用する。そのため、プライバシーの保護をすることができる。
(7) 建物90等が破損した場合、地下シェルター20に避難することができる。
(8) 便器53の前に地下シェルター20の出入口21が設けられているので、地下シェルター20から出てすぐに便器53を使用することができる。
(9) 蛇口49が自在蛇口又は回転蛇口であるため、蛇口49の先端を便鉢53fに向けることができる。そのため、便鉢53fを水洗することができる。特に、便鉢53fが排水管を通じて下水管又は浄化設備に接続されていれば、便鉢53fを水洗した上で、汚物・汚水を下水管又は浄化設備に廃棄することができる。
(10) 台30を地下シェルター20の出入口21の上から退かしても、台30を別の場所で利用することができる。
〔変形例1〕
図5は地下シェルターの出入口構造の分解斜視図であり、図6は地下シェルターの出入口構造の斜視図である。変形例1は、図5及び図6に示すように台30に代えて台130を地下シェルター20の出入口21の上に設置したものである。
この台130はテーブルであり、台130の高さは第二ケーシング51の上に設置されたベンチ座板54の高さよりも高いことが好ましい。
台130について詳細に説明する。台130は脚部131、小型ドア134、天板135、ハッチ137及び直動型付勢機構138等を備える。
脚部131が矩形枠状に設けられ、脚部131の前面に開口132が形成され、その開口132は脚部131の前面を前後に貫通し、その開口132は脚部131の前面の下端から上端まで及んでいる。脚部131は地下シェルター20の出入口21を囲うように裏テラス98の地面に設置されており、出入口21が脚部131の内側に配置される。なお、脚部131は裏テラス98の地面に固定されていてもよいし、裏テラス98の地面上に単に載置されているだけでもよい。
脚部131の側面にはルーバー型の通気口133が形成されており、地下シェルター20のダクト23の一端が脚部131の内側において通気口133に連結されている。このダクト23は地盤に埋められて地下シェルター20まで配管されており、ダクト23の他端が地下シェルター20の内側に通じている。
小型ドア134が脚部131の開口132に設けられており、脚部131の開口132が小型ドア134によって開閉される。小型ドア134が両開き式のドアであり、小型ドア134が左右に分割され、一方の分割体がヒンジによって開口132の左縁部に連結され、他方の分割体がヒンジによって開口132の右縁部に連結される。なお、小型ドア134がスライド式のドア又は片開き式のドアであってもよい。
天板135が脚部131の上端に設けられている。天板135の前後長は脚部131の前後長よりも長く、天板135の縁部分が脚部131の上端から前後左右へはみ出ている。天板135には開口136が形成され、その開口136が天板135を上下に貫通し、その開口135が天板135の前縁まで及んでいて天板135の前縁においても開口する。脚部131の開口132が天板135の開口136に連なり、開口132の左右の縁が開口136の左右の縁に揃っている。
ハッチ137が天板135の開口136に設けられており、その開口136がハッチ137によって開閉される。ハッチ137が跳ね上がり式の蓋であり、ハッチ137の後端部が開口136の後縁部にヒンジによって連結されている。ハッチ137は折りたたみ式の蓋であり、ハッチ137が前後二つに分割され、これらの分割体がヒンジによって連結され、これら分割体を重ねるようにハッチ137を折り畳むことができる。ハッチ137が閉じられた状態では、ハッチ137の上面と天板135の上面が面一になる。
直動型付勢機構138は、伸縮可能に設けられているとともに伸張する方向に付勢するエアダンパーである。具体的には、直動型付勢機構138は、シリンダーと、シリンダー内に設けられているとともにシリンダーの長手方向に進退するピストンと、ピストンがシリンダーから進出する方向に付勢する機構とを備える。直動型付勢機構138の一端(シリンダーの基端)が左右方向の軸回りに回転可能となって天板135の下面に連結され、直動型付勢機構138の他端(ピストンの先端)が左右方向の軸回りに回転可能となってハッチ137の下面に連結されている。直動型付勢機構138が伸張すれば、ハッチ137が跳ね上がるように開き、直動型付勢機構138が収縮すれば、ハッチ137が伏せるように閉じる。
ハッチ137及び小型ドア134が開けば、地下シェルター20の出入口21が露出されるので、出入口21を通って地下シェルター20に出入りすることができる。ハッチ137及び小型ドア134が閉じれば、地下シェルター20の出入口21が隠れる。
1 水場設備
10 柵
15 柱
20 地下シェルター
21 出入口
30,130 台
41 ケーシング
44 手動ポンプ
46 濾過器
49 蛇口
53 便器
54 ベンチ座板
60 貯水タンク

Claims (5)

  1. 通常時に休憩所として利用することができ、非常時に便所として利用することができる屋外の水場設備であって、
    水を貯留する貯水タンクと、
    便器と、
    前記便器に覆い被さるように前記便器の上に設けられるベンチ座板と、
    前記便器に隣接したケーシングと、
    前記ケーシングの上部に設けられたシンクと、
    前記シンクの上に設けられた蛇口と、
    前記ケーシング内に収容され、前記蛇口に接続された濾過器と、
    前記ケーシング内に収容され、前記濾過器に接続され、前記貯水タンクに貯留された水を吸い上げて前記濾過器に吐出する手動ポンプと、を備え、
    前記ベンチ座板が前記便器の上から取り外し可能であることを特徴とする水場設備。
  2. 請求項1に記載の水場設備において、
    前記蛇口が自在蛇口又は回転式蛇口であることを特徴とする水場設備。
  3. 請求項1又は2に記載の水場設備において、
    前記貯水タンクが雨水を貯留するタンクであることを特徴とする水場設備。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の水場設備において、
    前記便器の周囲において地面上に立てられた状態に設けられた柵又は柱を更に備えることを特徴とする水場設備。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の水場設備において、
    地盤に埋められ、出入口が前記便器の近くの地面に設けられた地下シェルターと、
    前記出入口の上に設けられた台と、を備え、
    前記台が前記出入口の上から退避可能であることを特徴とする水場設備。
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