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JP2015187333A - 複層ガラス - Google Patents

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真充 舩尾
Masamitsu Funao
真充 舩尾
達治 藤井
Tatsuji Fujii
達治 藤井
勇木 健
Takeshi Isaki
健 勇木
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Nakajima Glass Co Inc
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Nakajima Glass Co Inc
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  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
  • Freezers Or Refrigerated Showcases (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

【課題】LED素子に電力を供給するための配線を考慮した設計をする必要がなく設計の自由度が高く、耐久性等の複層ガラスの性能も損なわれることもない複層ガラスを提供する。【解決手段】第1ガラス板11及び第2ガラス板21の周縁部には導電性の第1スペーサー12と第2スペーサー22が設けられ、前記スペーサーが互いに接触しないように絶縁体5を介して並列してなり、前記スペーサー上には絶縁体を跨ぐようにLED素子6が設けられ、LED素子6の正極(陽極)と負極(陰極)がそれぞれ前記スペーサーに接続され、前記スペーサーの外側で、かつ第1ガラス板11と第2ガラス板21とに挟まれた空間が封止材8で封止され、前記スペーサーに通電することによってLED素子6を発光させる複層ガラス1。【選択図】図1

Description

本発明は、第1ガラスと第2ガラスとの空間にLED素子が配置されてなる複層ガラスに関する。
従来、コンビニエンスストアなどにおける冷蔵ショーケース又は冷凍ショーケースに用いられるガラスユニットとして、庫内の温度を一定に保つ観点から複層ガラスが採用されている。また、建具のガラスユニットにも、省エネ性や居住性を向上させる観点から複層ガラスが採用されている。近年、複層ガラスとLEDとを組み合わせた照明付き複層ガラスが注目されている。
特許文献1には、建築物の開口部に設置され、間隔を隔てて対向配置された複数のガラス板と、少なくとも1つのLED光源を有する照明装置とを備える照明付き建具であって、前記LED光源は、前記隣り合う2つのガラス板の間の空間に位置している照明付き建具が記載されている。また、特許文献1には、LED光源がスペーサーに設置されることが記載されている。これにより、美的効果や防犯効果が得られると共に、建具の結露を防止することができる照明付き建具を提供できるとされている。
しかしながら、上記照明付き建具において、スペーサーに設置されたLED光源を発光させるためには、LED光源に電力を供給する必要がある。この場合、2枚のガラス板の間にはLED光源に電力を供給するための配線が必要になるため、配線を考慮した設計をしなければならず設計の自由度が低下する問題があった。また、LED光源が増えれば増えるほど配線も複雑になり、配線用の穴をスペーサーに設けると複層ガラスの耐久性が損なわれるという問題もあった。
特許文献2には、導電性ガラス若しくは導電性フィルムを有し、該導電性ガラス若しくは導電性フィルムに通電するようになした複層ガラスに於いて、そのスペーサーを少なくとも対向辺が電気絶縁された導電材よりなるスペーサーとなし、該スペーサーを導電性接着剤により前記導電性ガラス若しくは導電性フィルムの導電層に接着すると共に、該スペーサーの対向辺にリード線を接続し通電するようになした複層ガラスが記載されている。
しかしながら、特許文献2に記載の複層ガラスは、導電性ガラスあるいは導電性フィルムに通電して加熱することによって、結露を防止することを目的とするものであり、複層ガラスにLED素子を設けることについての記載も示唆もなかった。
特開2007−182704号公報 実開昭61−76083号公報
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、LED素子に電力を供給するための配線を考慮した設計をする必要がなく設計の自由度が高く、耐久性等の複層ガラスの性能も損なわれることもない複層ガラスを提供することを目的とする。
上記課題は、第1ガラス板と第2ガラス板との空間にガスが封入されてなる複層ガラスであって;前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板の周縁部の少なくとも一辺にはシール材を介して導電性のスペーサーが設けられ、前記スペーサーは第1スペーサーと第2スペーサーとからなり、前記第1スペーサーと前記第2スペーサーとは、互いに接触しないように絶縁体を介して並列してなり、前記スペーサー上には前記絶縁体を跨ぐようにLED(Light Emitting Diode)素子が設けられ、前記LED素子の正極(陽極)と負極(陰極)の一方は前記第1スペーサーに接続され、他方は前記第2スペーサーに接続され、前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーの外側で、かつ前記第1ガラス板と前記第2ガラス板とに挟まれた空間が封止材で封止され、前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーに通電することによって前記LED素子を発光させることを特徴とする複層ガラスを提供することによって解決される。
このとき、前記第1スペーサーと前記第2スペーサーとの間に段差が設けられてなることが好ましい。前記シール材及び前記絶縁体がブチルゴムからなることも好ましい。
冷蔵ショーケース又は冷凍ショーケースに用いられることが本発明の好適な実施態様である。
本発明の複層ガラスは、LED素子に電力を供給するための配線を考慮した設計をする必要がなく設計の自由度が高い。また、耐久性等の複層ガラスの性能も損なわれることがない。
本発明の複層ガラスの断面概略図である。 本発明の複層ガラスにおいて、第1スペーサーと第2スペーサーとの間に段差を設けた一例を示す断面概略図である。 本発明の複層ガラスにおいて、第1スペーサーと第2スペーサーとの間に段差を設け、かつスペーサーとLED素子の間にチップ型抵抗を挟んだ一例を示す断面概略図である。 本発明の複層ガラスの平面図である。 LED素子が設けられたスペーサーユニットを示す図である。 実施例1における複層ガラスを示した写真である。
本発明は、第1ガラス板と第2ガラス板との空間にLED素子が配置されてなる複層ガラスである。一般に複層ガラスはペアガラスやマルチガラスと称されることもある。本発明は、導電性のスペーサー上にLED素子を設け、当該スペーサーに通電することによってLED素子を発光させることを特徴とするものである。本発明におけるスペーサーはLED素子に電力を供給するための導線を兼ねているため、LED素子に電力を供給するための配線を考慮した設計をする必要がなく設計の自由度が高い。また、スペーサー自体が導線となるため、LED素子に電力を供給するための配線用の穴をスペーサーに設ける必要がなく、耐久性等の複層ガラスの性能も損なわれることもない。
本明細書における「LED素子」とは、LEDパッケージだけでなく当該LEDパッケージが回路基板に実装された電子部品を含むものである。LEDパッケージとは、光源であるLEDチップと封止樹脂と躯体等からなり通電により発光する最小部品単位のことをいう。
LED素子の種類は特に限定されない。LED素子としては、躯体がリードフレームやステムからなるスルーホール型のLEDパッケージや、躯体が基板やケースからなる表面実装型のLEDパッケージが挙げられる。LED素子の形状も特に限定されない。スルーホール型のLEDパッケージとしては、砲弾型、角型、Flux型を挙げることができる。表面実装型のLEDパッケージとしては、ToP View型、傾斜タイプ、Side View型を挙げることができる。
LED素子が発する光は特に限定はされず、可視光であってもよいし紫外光であってもよい。LED素子が発する光が可視光の場合、光の色は白色であってもよく、赤色、青色、緑等の任意の色であってもよい。
以下、図面を用いて本発明の複層ガラスについて説明する。各図面において、図1と同じ構成については、参照符号を省略することがある。
図1は、本発明の複層ガラス1の断面概略図である。図1に示すように、本発明の複層ガラス1は、第1ガラス板11と第2ガラス板21との空間3にガスが封入されてなるものである。第1ガラス板11側には第1シール材13を介して導電性の第1スペーサー12が設けられる。第2ガラス板21側には第2シール材23を介して導電性の第2スペーサー22が設けられる。そして、これらスペーサー上には絶縁体5を跨ぐようにLED素子6が設けられる。
第1ガラス板11及び第2ガラス板21の種類は特に限定されない。本発明で用いられる第1ガラス板11及び第2ガラス板21としては、フロートガラス、合わせガラス、型板ガラス、網入りガラス、線入板ガラス、強化ガラス、倍強化ガラス、低反射ガラス(AR(Anti-Reflection)ガラス)、低放射ガラス(LowE(Low emissivity)ガラス)、高透過板ガラスなどが挙げられ、複層ガラス1の使用目的に応じて適宜選択できる。ガラスの材質も特に限定されず、ソーダライムガラスが好適に使用される。第1ガラス板11と第2ガラス板21の少なくとも一方は、意匠性を向上させるなどの目的で透光性を大きく阻害しない範囲内で着色することも可能である。第1ガラス板11及び第2ガラス板21の板厚は、複層ガラス1の用途によって適宜選択されるが、好適には、それぞれ0.5〜19mmである。第1ガラス板11と第2ガラス板21とで、ガラス種類、材質、板厚は、同じであってもよいし、異なってもよい。
第1ガラス板11と第2ガラス板21との空間3に封入されるガスとしては、空気、窒素、アルゴン、クリプトンなどを挙げることができる。上記ガスは、乾燥していることが好ましい。断熱性をより向上させる観点から、空間3には、アルゴン及びクリプトンからなる群から選択される少なくとも1種のガスが実質的に封入されていることが好ましく、中でも、クリプトンのみからなるガスが実質的に封入されていることがより好ましい。ここで、「実質的に」とは、アルゴン及びクリプトンからなる群から選択される少なくとも1種のガス、又はクリプトンのみからなるガスが90%以上の充填率で空間3に封入されていることを示す。
複層ガラス1において、空間3の厚みtが6〜25mmであることが好ましい。厚みtが25mmを超えると封入されたガスに対流が発生し、厚みtを厚くすることによる断熱性の向上が望めないおそれがある。一方、厚みtが6mm未満であると断熱性が低下するおそれがある。空間3の厚みtが8〜18mmであることがより好ましい。
第1スペーサー12及び第2スペーサー22の素材としては、導電性を有するものであれば特に限定されず、金属、合金、導電性セラミックス、導電性プラスチックなどを挙げることができる。金属としては、鉄、銅、アルミニウムを挙げることができる。合金としては、鉄、銅、アルミニウムを少なくとも1種類含む合金を挙げることができる。導電性セラミックス、導電性プラスチックとしては、表面に導電性塗料が塗布されたものや、めっきなどにより導電性の皮膜が形成されたものを用いることができる。導電性プラスチックとしては、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)や発泡樹脂の表面を金属箔や金属薄板(例えばステンレス板)で被覆したものも挙げることができる。スペーサーは、第1ガラス板11と第2ガラス板21との間に空間3を形成するために設けられるものであるため、強度が高いものであることが好ましい。この観点から、スペーサーの素材は金属又は合金であることが好ましい。スペーサー上にLED素子6を直接半田付けすることができる観点から、スペーサーの素材は、鉄又は鉄を主成分とする合金であることが好ましい。ここで、「主成分とする」とは50重量%以上鉄を含有するという意味である。
第1スペーサー12及び第2スペーサー22の形状は特に限定されないが、図1に示すように、第1スペーサー12及び第2スペーサー22が筒状であれば内部に乾燥剤4を入れることができるので、第1スペーサー12及び第2スペーサー22は筒状であることが好ましい。第1スペーサー12及び第2スペーサー22の厚み(幅)は、複層ガラス1において所望の強度が得られる厚み(幅)であれば特に限定されないが、それぞれ4〜8mmであることが好ましい。第1スペーサー12と第2スペーサー22とで、そのスペーサーの素材や厚み(幅)は、同じであってもよいし、異なってもよい。
第1スペーサー12と第2スペーサー22との間には絶縁体5が介在される。絶縁性や耐湿性に優れている観点から、絶縁体5がブチルゴムからなることが好ましい。絶縁体5の厚みは、第1スペーサー12及び第2スペーサー22に通電したときに短絡しない厚みであれば特に限定されず、スペーサー上に設置されるLED素子6のサイズに合わせて適宜調節される。
本発明において、第1スペーサー12及び第2スペーサー22上には絶縁体5を跨ぐようにLED素子6が設けられている。そして、第1スペーサー12及び第2スペーサー22は導電性のスペーサーである。したがって、このような構成を採用する意義がある。
LED素子6の正極(陽極)と負極(陰極)の一方は第1スペーサー12に接続され、他方は第2スペーサー22に接続される。接続に際しては、半田や導電性接着剤を用いることができる。図1では、半田7を用いてLED素子6とスペーサーとを直接接続した例を示したが、LED素子6の発光強度を調整するために、LED素子6とスペーサーとの間に抵抗を挟んでもかまわない。
図1に示すように、第1シール材13及び第2シール材23は、空間3に外気が侵入することを防ぐために設けられる。そのため、第1シール材13及び第2シール材23には、ガラス板とスペーサーとの密着性や、耐湿性に優れていることが求められる。これらの要求を満たすシール材であれば、その素材は特に限定はされないが、第1シール材13及び第2シール材23がブチルゴムからなることが好ましい。第1シール材13及び第2シール材23の厚みは特に限定されないが、それぞれ0.05〜10mmであることが好ましい。第1シール材13と第2シール材23とで、シール材の素材や厚みは、同じであってもよいし、異なってもよい。
そして、図1に示すように、第1スペーサー12及び第2スペーサー22の外側で、かつ第1ガラス板11と第2ガラス板21とに挟まれた空間が封止材8で封止される。用いられる封止材8は、ガラス板やスペーサーと接着性が良好なものであれば特に限定されない。封止材8としては、サルファイド樹脂(例えば、商品名「ハマタイトSM−9000」)、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂を挙げることができる。
本発明において、第1スペーサー12と第2スペーサー22とは互いに接触しないように絶縁体5を介して並列してなる。図2に示すように、第1スペーサー12と第2スペーサー22との間に段差が設けられていることが好ましい。図2では、第1スペーサー12を複層ガラス1の空間3方向にずらす又は第2スペーサー22を複層ガラス1の空間3と逆の方向にずらして、第1スペーサー12と第2スペーサー22との間に段差を設けた例を示した。このスペーサー上にLED素子6を設けると、LED素子6は第2ガラス板21側に傾くことになる。このように、第1スペーサー12と第2スペーサー22との間に段差を設けることでLED素子6の向きを調整することができる。
また、LED素子6とスペーサーとの間に抵抗を挟むことで第1スペーサー12と第2スペーサー22との間に段差を設けずにLED素子6の向きを調整することもできる。LED素子6とスペーサーとの間に抵抗を挟み、かつLED素子6の向きをスペーサーと平行にしたい場合には、図3に示すように、第1スペーサー12と第2スペーサー22との間に段差を設けて、その段差にチップ型抵抗16を設けることもできる。
そして、導線(正極)14及び導線(負極)24から電力を供給して、第1スペーサー12及び第2スペーサー22に通電することによって、LED素子6を発光させることができる。
図4は本発明の複層ガラス1の平面図である。LED素子6が設けられたスペーサーは導電性であるため、図4に示した辺Aのどの箇所からもLED素子6に給電が可能である。また、辺Bにおけるスペーサーが導電性のスペーサーであれば、導線9を用いることにより、図4に示した辺Bのどの箇所からもLED素子6に給電が可能である。このように、本発明の複層ガラス1は、自由な場所からLED素子6に給電することが可能になる。図4に示すように、導線9は第1スペーサー12及び第2スペーサー22の外側で、かつ第1ガラス板11と第2ガラス板21とに挟まれた空間において両スペーサーを接続することが好ましい。また、その後、封止材8で導線9とともに前記空間が封止されることが好ましい。
図4では、第1ガラス板11及び第2ガラス板21の周縁部の辺Aにのみ導電性のスペーサーを設け、当該スペーサー上にLED素子6を設けているがこれに限定されない。LED素子6が設けられた導電性のスペーサーは、第1ガラス板11及び第2ガラス板21の周縁部の二辺、三辺、全辺のいずれに設けられていてもかまわない。スペーサー上に設けられるLED素子6の個数は限定されず、1個だけもよく、複数個であってもよい。コーナー部の係合には、絶縁体からなるコーナー部材10が好適に用いられる。
本発明の複層ガラス1はLED素子6が設置され、かつ耐熱性等の複層ガラスに要求される性能を満足するものである。このような特徴を生かして、本発明の複層ガラス1は冷蔵ショーケース又は冷凍ショーケースに好適に用いられる。冷蔵ショーケース又は冷凍ショーケースは、一般的に、品物を陳列する陳列室をガラスなどによって外気と遮断したクローズタイプと、品物を直接取り出すことが可能なオープンタイプとに分類される。オープンタイプのショーケースには、アイランドタイプのショーケースも含まれる。本発明の複層ガラス1はいずれのショーケースにも好適に用いることができる。
また、本発明の複層ガラス1は建具に好適に用いられる。本発明の複層ガラス1の内側に導光板(例えば、商品名「パネビー」)を設けることで、側面から入れた光を拡散させ、表面に光を出すことができる。
本発明の複層ガラス1において、第1ガラス板11及び第2ガラス板21の少なくとも一方を光触媒ガラスにすることもできる。これにより光触媒ガラスは、太陽光(紫外光)を吸収して、ガラス表面に着した汚れや臭いの原因物質を触媒反応で分解することができる。そのため、太陽光(紫外光)が当たらない場所では十分な触媒効果が得られないことがあった。本発明の複層ガラス1において、第1ガラス板11及び第2ガラス板21の少なくとも一方を光触媒ガラスにする。このとき、光触媒がコーティングされている面が外側(外気と触れる側)になるように設置し、LED素子6は紫外光を発するものを用いることが好ましい。こうすることによって、複層ガラス1の内側から光触媒ガラスに紫外光が当たり、日射量の少ない場所や日陰となる室内においても光触媒の効能(抗菌効果や脱臭効果)を得ることが可能になる。
本発明の複層ガラス1において、第1ガラス板11及び第2ガラス板21の少なくとも一方を、蓄光塗料が塗布されたガラス板にすることもできる。これにより蓄光塗料は、太陽光や蛍光灯の光を吸収して暗闇で光を発することができる。第1ガラス板11及び第2ガラス板21の少なくとも一方を、蓄光塗料が塗布されたガラス板にすることで、LED素子6が停電等で消灯したとしてもガラス板に描かれた文字や模様(例えば避難経路表示などの各種標識)を表示させることができる。この場合、蓄光塗料保護の観点から、蓄光塗料が塗布された面が空間3側であることが好ましい。
複層ガラスの製造方法としては、2枚のガラス板の間にスペーサーを設置してガラス板間の幅を所定間隔にセットし、その後封止材で封止するという方法が一般的である。このとき、生産効率の観点から、図5に示すように、LED素子6が設けられたスペーサーユニット17を予め作製しておいてもよい。
以下、実施例を用いて本発明を更に具体的に説明する。
実施例1
ブチルゴムからなる絶縁体5(厚さ1mm)を介して第1スペーサー12と第2スペーサー22とを設置した。このとき、両スペーサーの間に段差ができないように並列に設置した。次いで、絶縁体5を跨ぐようにしてLED素子6を設置し、半田7を用いてLED素子6の正極を第1スペーサー12に接続し、LED素子6の負極を第2スペーサー22に接続した。次いで、第1スペーサー12及び第2スペーサー22の内部に乾燥剤4を充填して、図5に示すようなスペーサーユニット17を作製した。ここで、第1スペーサー12及び第2スペーサー22は、長さ275mm、幅6mmのスチール製のスペーサーである。LED素子6は、日亜化学工業株式会社製の表面実装型LED素子である。
次いで、スペーサーユニット17を第1ガラス板11と第2ガラス板21との間に設置した。このとき、図1に示すように、第1ガラス板11と第1スペーサー12との間には第1シール材13を介在させ、第2ガラス板21と第2スペーサー22との間には第2シール材23を介在させた。ここで、第1シール材13及び第2シール材23は、厚さ1mmのブチルゴムである。第1ガラス板11及び第2ガラス板21は、ソーダライムガラスであり、縦300mm、横300mm、厚さ3mmのガラス板である。なお、図4に示すように、スペーサーユニット17は第1ガラス板11及び第2ガラス板21の周縁部の一辺にのみ設置し、残りの周縁部にはスチール製のスペーサーを設置した。
次いで、上下のスペーサーに穴をあけて、下側の穴からクリプトンガスを注入し上側の穴から空間3の空気を抜くことで空間にクリプトンガスを封入した。その後、スペーサーの穴をビス留めした。
次いで、第1スペーサー12に導線(正極)14を接続し、第2スペーサー22に導線(負極)24を接続した。封止材8として横浜ゴム株式会社製の商品名「ハマタイトSM−9000」を用いて、第1ガラス板11及び第2ガラス板21の外側で、かつ両ガラス板に挟まれた空間を封止することで、厚みtが15mmの複層ガラス1を得た。
導線14(正極)及び導線24(負極)に通電することによって、図6に示すように、LED素子6を発光させることができることを確認した。また、複層ガラス1の内側に導光板15(株式会社きもと製の商品名「パネビー」)を設けることで、LED素子6によって側面から入れられた光を拡散させ面発光させることができることも確認した。
1 複層ガラス
11 第1ガラス
12 第1スペーサー
13 第1シール材
14 導線(正極)
15 導光板
16 チップ型抵抗
17 スペーサーユニット
21 第2ガラス
22 第2スペーサー
23 第2シール材
24 導線(陰極)
3 空間
4 乾燥剤
5 絶縁体
6 LED素子
7 半田
8 封止材
9 導線
10 コーナー部材

Claims (4)

  1. 第1ガラス板と第2ガラス板との空間にガスが封入されてなる複層ガラスであって;
    前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板の周縁部の少なくとも一辺にはシール材を介して導電性のスペーサーが設けられ、
    前記スペーサーは第1スペーサーと第2スペーサーとからなり、
    前記第1スペーサーと前記第2スペーサーとは、互いに接触しないように絶縁体を介して並列してなり、
    前記スペーサー上には前記絶縁体を跨ぐようにLED素子が設けられ、
    前記LED素子の正極(陽極)と負極(陰極)の一方は前記第1スペーサーに接続され、他方は前記第2スペーサーに接続され、
    前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーの外側で、かつ前記第1ガラス板と前記第2ガラス板とに挟まれた空間が封止材で封止され、
    前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーに通電することによって前記LED素子を発光させることを特徴とする複層ガラス。
  2. 前記第1スペーサーと前記第2スペーサーとの間に段差が設けられてなる請求項1に記載の複層ガラス。
  3. 前記シール材及び前記絶縁体がブチルゴムからなる請求項1又は2に記載の複層ガラス。
  4. 冷蔵ショーケース又は冷凍ショーケースに用いられる請求項1〜3のいずれかに記載の複層ガラス。
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