JP2015186326A - モーター、ロボット、モーターの組み立て方法 - Google Patents
モーター、ロボット、モーターの組み立て方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】簡便に固定子と回転子の軸心調整を行うことができるモーターを提供する。
【解決手段】磁石が固定されたシャフトと、シャフトを支持する軸受を有する複数のブラ
ケットとを備えたモーターであって、シャフトの長手方向における少なくとも一方の端部
に、磁石の回転軸と同軸の内径面を有する凹部が形成されている、モーター。
【選択図】図1
【解決手段】磁石が固定されたシャフトと、シャフトを支持する軸受を有する複数のブラ
ケットとを備えたモーターであって、シャフトの長手方向における少なくとも一方の端部
に、磁石の回転軸と同軸の内径面を有する凹部が形成されている、モーター。
【選択図】図1
Description
本発明は、モーター、ロボット、モーターの組み立て方法に関する。
モーターの組み立て工程では、固定子と回転子との間の空隙を厳密に管理する必要があ
る。特許文献1には、固定子を構成する巻き線の電圧を測定しながら固定子を移動させる
ことで、固定子と回転子の空隙を均一にする調整方法が開示されている。
る。特許文献1には、固定子を構成する巻き線の電圧を測定しながら固定子を移動させる
ことで、固定子と回転子の空隙を均一にする調整方法が開示されている。
特許文献1記載の方法では、個々のモーターに軸心調整のための電圧測定用端子を設け
る等の煩雑な点が課題である。
る等の煩雑な点が課題である。
本発明は、簡便に固定子と回転子の軸心調整を行うことができるモーターを提供するこ
とを目的の一つとする。また本発明は、簡便にモーターを組み立てる方法を提供すること
を目的の一つとする。
とを目的の一つとする。また本発明は、簡便にモーターを組み立てる方法を提供すること
を目的の一つとする。
本発明のモーターは、磁石が固定されたシャフトと、前記シャフトを支持する軸受を有
する複数のブラケットとを備えたモーターであって、前記シャフトの長手方向における少
なくとも一方の端部に、前記磁石の回転軸と同軸の内径面を有する凹部が形成されている
。
この構成によれば、シャフトの端面に凹部が設けられているので、組み立て時に、この
凹部に対して中心調整治具を係合させてシャフトを固定することができる。そして、この
ようにシャフトを固定した状態で磁石の位置合わせを行うことで、容易に磁石の位置合わ
せを行うことができる。したがって、簡便な工程で固定子と回転子の位置調整を行うこと
ができるモーターとなる。
する複数のブラケットとを備えたモーターであって、前記シャフトの長手方向における少
なくとも一方の端部に、前記磁石の回転軸と同軸の内径面を有する凹部が形成されている
。
この構成によれば、シャフトの端面に凹部が設けられているので、組み立て時に、この
凹部に対して中心調整治具を係合させてシャフトを固定することができる。そして、この
ようにシャフトを固定した状態で磁石の位置合わせを行うことで、容易に磁石の位置合わ
せを行うことができる。したがって、簡便な工程で固定子と回転子の位置調整を行うこと
ができるモーターとなる。
前記凹部は逆円錐状の開口を有する構成としてもよい。
この構成によれば、円錐状の係合凸部を有する中心調整治具と係合させることで、容易
かつ正確にシャフトを固定することができるので、高精度に固定子と回転子の位置調整を
行うことができるモーターとなる。
この構成によれば、円錐状の係合凸部を有する中心調整治具と係合させることで、容易
かつ正確にシャフトを固定することができるので、高精度に固定子と回転子の位置調整を
行うことができるモーターとなる。
前記凹部の底に雌ねじ部が形成されている構成としてもよい。
この構成によれば、シャフトに対して他の部材を雄ねじを用いて容易に固定することが
できる。また、固定される部材に雄ねじの部分が一体形成されていてもよい。
この構成によれば、シャフトに対して他の部材を雄ねじを用いて容易に固定することが
できる。また、固定される部材に雄ねじの部分が一体形成されていてもよい。
前記雌ねじ部に締結されたボルトにより前記シャフトに固定された符号板を有する構成
としてもよい。
この構成によれば、エンコーダーを備えたモーターを提供することができる。
としてもよい。
この構成によれば、エンコーダーを備えたモーターを提供することができる。
本発明のモーター組み立て方法は、磁石を含む回転子が固定されたシャフトと、前記シ
ャフトを支持する軸受を有する第1及び第2のブラケットと、前記第1のブラケットに固
定され前記回転子の外周に設けられた固定子と、を備えたモーターの組み立て方法であっ
て、第1端部と凹部が形成された第2端部を含む前記シャフトを用意し、前記第1のブラ
ケットの前記軸受に前記第1端部を挿通するとともに、前記シャフトを回転駆動機構に保
持させ、前記第2端部に設けられた凹部に、中心調整治具の先端部を係合させ、前記回転
子の孔に前記中心調整治具の先端部を挿通し、前記中心調整治具から前記シャフトに前記
回転子を移動させ、前記固定子に囲まれる空間に前記回転子を配置し、前記回転駆動機構
と前記中心調整治具とに支持された前記シャフトを前記回転子とともに回転させながら、
前記回転子と前記シャフトとを固着させる、方法である。
この組み立て方法によれば、回転駆動機構と中心調整治具によりシャフトを両持ちに支
持するので、回転子の磁石と固定子との磁気結合力によってシャフトが傾いてしまうこと
がなく、回転子と固定子とを適切な間隙を有する状態で配置することができる。したがっ
て、従来のように間隙調整のために巻き線の電圧を測定するような煩雑さがなく、簡便に
回転子と固定子とを位置決めすることができる。
また、回転子とシャフトとを、回転子及びシャフトを回転させながら接着剤を硬化させ
ることにより行う。これにより、回転子と固定子との磁気結合力により回転子の姿勢が偏
ってしまうのを抑制し、回転子の回転軸とシャフトの中心軸とを精度よく一致させた状態
で回転子を固定することができる。
ャフトを支持する軸受を有する第1及び第2のブラケットと、前記第1のブラケットに固
定され前記回転子の外周に設けられた固定子と、を備えたモーターの組み立て方法であっ
て、第1端部と凹部が形成された第2端部を含む前記シャフトを用意し、前記第1のブラ
ケットの前記軸受に前記第1端部を挿通するとともに、前記シャフトを回転駆動機構に保
持させ、前記第2端部に設けられた凹部に、中心調整治具の先端部を係合させ、前記回転
子の孔に前記中心調整治具の先端部を挿通し、前記中心調整治具から前記シャフトに前記
回転子を移動させ、前記固定子に囲まれる空間に前記回転子を配置し、前記回転駆動機構
と前記中心調整治具とに支持された前記シャフトを前記回転子とともに回転させながら、
前記回転子と前記シャフトとを固着させる、方法である。
この組み立て方法によれば、回転駆動機構と中心調整治具によりシャフトを両持ちに支
持するので、回転子の磁石と固定子との磁気結合力によってシャフトが傾いてしまうこと
がなく、回転子と固定子とを適切な間隙を有する状態で配置することができる。したがっ
て、従来のように間隙調整のために巻き線の電圧を測定するような煩雑さがなく、簡便に
回転子と固定子とを位置決めすることができる。
また、回転子とシャフトとを、回転子及びシャフトを回転させながら接着剤を硬化させ
ることにより行う。これにより、回転子と固定子との磁気結合力により回転子の姿勢が偏
ってしまうのを抑制し、回転子の回転軸とシャフトの中心軸とを精度よく一致させた状態
で回転子を固定することができる。
前記凹部は逆円錐状の開口を有し、前記中心調整治具の先端部に前記凹部の開口に接す
ることができる円錐面を有するテーパー部が形成されている方法としてもよい。
この方法によれば、シャフトの中心軸と、中心調整治具の中心軸とを容易かつ正確に位
置合わせすることができる。これにより、簡便かつ高精度に回転子と固定子との位置合わ
せを行うことができる。
ることができる円錐面を有するテーパー部が形成されている方法としてもよい。
この方法によれば、シャフトの中心軸と、中心調整治具の中心軸とを容易かつ正確に位
置合わせすることができる。これにより、簡便かつ高精度に回転子と固定子との位置合わ
せを行うことができる。
前記シャフトと前記中心調整治具とを係合させた状態で軸周りに回転させ、前記シャフ
トと前記中心調整治具との係合部における回転振れを計測し、前記回転振れの情報に基づ
いて前記シャフトと前記中心調整治具との軸合わせを行う方法としてもよい。
この方法によれば、簡便にシャフトと中心調整治具との軸合わせを行うことができる。
トと前記中心調整治具との係合部における回転振れを計測し、前記回転振れの情報に基づ
いて前記シャフトと前記中心調整治具との軸合わせを行う方法としてもよい。
この方法によれば、簡便にシャフトと中心調整治具との軸合わせを行うことができる。
本発明のロボットは、アームを有し、前記アームを駆動するアクチュエーターとして先
に記載のモーターを備える。上記態様のモーターはロボットのアクチュエーターとして好
適に用いることができる。
に記載のモーターを備える。上記態様のモーターはロボットのアクチュエーターとして好
適に用いることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的
思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりや
すくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的
思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりや
すくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
(モーター)
図1は、本実施形態のモーターを示す断面図である。図2は、本実施形態のモーターを
分解した状態を示す断面図である。
図1は、本実施形態のモーターを示す断面図である。図2は、本実施形態のモーターを
分解した状態を示す断面図である。
本実施形態のモーター100は、シャフト10と、電動モーター部20と、電磁ブレー
キ30と、減速機40と、エンコーダー50と、を有する。シャフト10は、電動モータ
ー部20、電磁ブレーキ30、減速機40、及びエンコーダー50の中央を貫通するよう
に配置されている。
キ30と、減速機40と、エンコーダー50と、を有する。シャフト10は、電動モータ
ー部20、電磁ブレーキ30、減速機40、及びエンコーダー50の中央を貫通するよう
に配置されている。
本実施形態のモーター100において、電動モーター部20の両側にシャフト10が延
びており、シャフト10の一方の端部(第1端部)に減速機40が連結され、他方の端部
(第2端部)にエンコーダー50が連結されている。電磁ブレーキ30は、電動モーター
部20とエンコーダー50との間に配置されている。
びており、シャフト10の一方の端部(第1端部)に減速機40が連結され、他方の端部
(第2端部)にエンコーダー50が連結されている。電磁ブレーキ30は、電動モーター
部20とエンコーダー50との間に配置されている。
シャフト10は円柱状の棒材である。シャフト10のエンコーダー50側の端部(第2
端部)の先端面には、逆円錐状の凹部11が形成されている。凹部11の中心軸は、シャ
フト10の中心軸Lに一致する。凹部11はシャフト10の端面において相対的に広く開
口し、奥に向かって先細りの形状である。凹部11の底部(逆円錐の先端部)には雌ねじ
部12が形成されている。雌ねじ部12の中心軸はシャフト10の中心軸Lに一致する。
端部)の先端面には、逆円錐状の凹部11が形成されている。凹部11の中心軸は、シャ
フト10の中心軸Lに一致する。凹部11はシャフト10の端面において相対的に広く開
口し、奥に向かって先細りの形状である。凹部11の底部(逆円錐の先端部)には雌ねじ
部12が形成されている。雌ねじ部12の中心軸はシャフト10の中心軸Lに一致する。
本実施形態のシャフト10は、所定の直径を有する本体部10aと、本体部10aより
も小さい半径を有する小径部10bと、本体部10aの直径を部分的に拡大したフランジ
部13とを有する。小径部10bはエンコーダー50側の先端部分に形成されている。フ
ランジ部13は電動モーター部20の内部に設けられている。
も小さい半径を有する小径部10bと、本体部10aの直径を部分的に拡大したフランジ
部13とを有する。小径部10bはエンコーダー50側の先端部分に形成されている。フ
ランジ部13は電動モーター部20の内部に設けられている。
電動モーター部20は、ラジアルギャップ型のインナーローター方式のモーターである
。電動モーター部20は、シャフト10に固着された回転子21と、回転子21の外周に
配置された円筒状の固定子22と、回転子21及び固定子22を収容する円筒状の中間ケ
ース24と、中間ケース24の両端に設けられシャフト10を支持する円盤状の第1のブ
ラケット25及び第2のブラケット26と、を有する。
。電動モーター部20は、シャフト10に固着された回転子21と、回転子21の外周に
配置された円筒状の固定子22と、回転子21及び固定子22を収容する円筒状の中間ケ
ース24と、中間ケース24の両端に設けられシャフト10を支持する円盤状の第1のブ
ラケット25及び第2のブラケット26と、を有する。
回転子21は、シャフト10の周囲に円柱状に配置される永久磁石を含む。回転子21
は円柱状に成形された永久磁石からなるものとしてもよく、永久磁石の裏面(シャフト1
0との対向面)にバックヨークを設けてもよい。回転子21の内周面とシャフト10の外
周面とは固着されている。固着方法は特に限定されず、接着剤による固定構造やキーによ
る回転規制構造を用いることができる。
は円柱状に成形された永久磁石からなるものとしてもよく、永久磁石の裏面(シャフト1
0との対向面)にバックヨークを設けてもよい。回転子21の内周面とシャフト10の外
周面とは固着されている。固着方法は特に限定されず、接着剤による固定構造やキーによ
る回転規制構造を用いることができる。
中間ケース24は、円筒状の中空容器である。本実施形態の中間ケース24は、回転子
21と、固定子22と、電磁ブレーキ30とを収容する。中間ケース24の一方の端部に
は円盤状の第1のブラケット25が固定される。中間ケースの他方の端部には円盤状の第
2のブラケット26が固定される。第1のブラケット25の外面中央部に設けられた凹部
25b(図3参照)に、ボールベアリング等からなる第1の軸受が嵌合されている。第2
のブラケット26の内面中央部に設けられた凹部25aには、ボールベアリング等からな
る第2の軸受28が嵌合されている。シャフト10は、第1の軸受27と第2の軸受28
に支持されている。
21と、固定子22と、電磁ブレーキ30とを収容する。中間ケース24の一方の端部に
は円盤状の第1のブラケット25が固定される。中間ケースの他方の端部には円盤状の第
2のブラケット26が固定される。第1のブラケット25の外面中央部に設けられた凹部
25b(図3参照)に、ボールベアリング等からなる第1の軸受が嵌合されている。第2
のブラケット26の内面中央部に設けられた凹部25aには、ボールベアリング等からな
る第2の軸受28が嵌合されている。シャフト10は、第1の軸受27と第2の軸受28
に支持されている。
中間ケース24の内周面には、複数の電磁コイル22aを円筒状に配列した固定子22
が設けられている。本実施形態の場合、固定子22の電磁コイルは、コア22Aと、コア
22Aに装着された巻線コイル22Bとからなる。電磁コイルは、回転子21の永久磁石
と間隔を有しつつ対向するように回転子21の外周に沿って配列されている。電動モータ
ー部20は、固定子22(ステーター)の内側に配置された回転子21(ローター)をシ
ャフト10を中心に回転させる。
が設けられている。本実施形態の場合、固定子22の電磁コイルは、コア22Aと、コア
22Aに装着された巻線コイル22Bとからなる。電磁コイルは、回転子21の永久磁石
と間隔を有しつつ対向するように回転子21の外周に沿って配列されている。電動モータ
ー部20は、固定子22(ステーター)の内側に配置された回転子21(ローター)をシ
ャフト10を中心に回転させる。
シャフト10のフランジ部13は、第1のブラケット25と回転子21との間に配置さ
れている。また、第2のブラケット26の第2の軸受28には、シャフト10の小径部1
0bが挿入され、シャフト10の本体部10aと小径部10bとの境界の段差部は、第2
のブラケット26の内側に配置されている。上記の構成により、シャフト10の軸方向の
移動が規制されている。
れている。また、第2のブラケット26の第2の軸受28には、シャフト10の小径部1
0bが挿入され、シャフト10の本体部10aと小径部10bとの境界の段差部は、第2
のブラケット26の内側に配置されている。上記の構成により、シャフト10の軸方向の
移動が規制されている。
電磁ブレーキ30は、中間ケース24内の第2のブラケット26寄りの位置に収容され
ている。電磁ブレーキ30は、電磁コイル31と、可動板32と、固定板33と、摩擦板
34とを有する。電磁ブレーキ30のうち、電磁コイル31と固定板33は第2のブラケ
ット26に固定されている。可動板32は弾性体31aを介して電磁コイル31に接続さ
れている。摩擦板34はシャフト10に固定されている。
ている。電磁ブレーキ30は、電磁コイル31と、可動板32と、固定板33と、摩擦板
34とを有する。電磁ブレーキ30のうち、電磁コイル31と固定板33は第2のブラケ
ット26に固定されている。可動板32は弾性体31aを介して電磁コイル31に接続さ
れている。摩擦板34はシャフト10に固定されている。
電磁ブレーキ30は、電磁コイル31に可動板32を脱着させることで摩擦板34を制
止又は解放し、シャフト10の回転速度を調整する。電磁コイル31を動作させない状態
では、可動板32が弾性体31aにより固定板33側へ付勢される。そうすると、可動板
32と固定板33とにより摩擦板34が挟み込まれ、摩擦板34に圧力を付与する。これ
により、制動力が発生し、シャフト10の回転が停止される。一方、電磁コイル31に電
力を供給すると、可動板32が電磁コイル31に吸着され、摩擦板34が解放される。こ
れによりシャフト10が回転可能な状態となる。
止又は解放し、シャフト10の回転速度を調整する。電磁コイル31を動作させない状態
では、可動板32が弾性体31aにより固定板33側へ付勢される。そうすると、可動板
32と固定板33とにより摩擦板34が挟み込まれ、摩擦板34に圧力を付与する。これ
により、制動力が発生し、シャフト10の回転が停止される。一方、電磁コイル31に電
力を供給すると、可動板32が電磁コイル31に吸着され、摩擦板34が解放される。こ
れによりシャフト10が回転可能な状態となる。
減速機40は、第1のブラケット25の外面(中間ケース24とは反対側の面)に固定
され、シャフト10に連結されている。具体的に、減速機40はその外装形状として、円
柱状の部位40aを有している。一方、第1のブラケット25の外面には平面視(中心軸
L方向視)円形状の凹部25aが形成されている。減速機40の部位40aが凹部25a
に嵌合されることで、減速機40は所定の精度で第1のブラケット25に固定される。シ
ャフト10は減速機40の入力軸となる。
され、シャフト10に連結されている。具体的に、減速機40はその外装形状として、円
柱状の部位40aを有している。一方、第1のブラケット25の外面には平面視(中心軸
L方向視)円形状の凹部25aが形成されている。減速機40の部位40aが凹部25a
に嵌合されることで、減速機40は所定の精度で第1のブラケット25に固定される。シ
ャフト10は減速機40の入力軸となる。
エンコーダー50は、円盤状の符号板51を備えたロータリーエンコーダーである。エ
ンコーダー50は不図示のボルトにより第2のブラケット26の外面(中間ケース24と
反対側の面)に固定されている。エンコーダー50の符号板51は、シャフト10の雌ね
じ部12に螺合される不図示のボルトによりシャフト10に固定されている。回転検出器
としては、エンコーダー50に限られず、例えばレゾルバを用いてもよい。
ンコーダー50は不図示のボルトにより第2のブラケット26の外面(中間ケース24と
反対側の面)に固定されている。エンコーダー50の符号板51は、シャフト10の雌ね
じ部12に螺合される不図示のボルトによりシャフト10に固定されている。回転検出器
としては、エンコーダー50に限られず、例えばレゾルバを用いてもよい。
なお、本実施形態では、電動モーター部20、電磁ブレーキ30、減速機40、エンコ
ーダー50が一体的に組み付けられた構成について説明したが、電磁ブレーキ30、減速
機40、エンコーダー50のいずれか1つ又は複数を備えない構成としてもよい。
ーダー50が一体的に組み付けられた構成について説明したが、電磁ブレーキ30、減速
機40、エンコーダー50のいずれか1つ又は複数を備えない構成としてもよい。
(モーターの組み立て方法)
次に、本実施形態のモーター100の組み立て方法について、図3から図8を参照しつ
つ説明する。
図3〜図8は、本実施形態のモーターの組み立て方法を示す断面図である。図3は第1
のブラケット側の組み立て工程を示す図である。図4はシャフトを回転駆動機構に支持さ
せる工程を示す図である。図5は中心調整治具に各部品を支持する工程と中心調整治具を
シャフトに係合させる工程を示す図である。図6は、回転子を組み付ける工程を示す図で
ある。図7は電磁ブレーキを組み付ける工程を示す図である。図8は第2のブラケットを
組み付ける工程を示す図である。
次に、本実施形態のモーター100の組み立て方法について、図3から図8を参照しつ
つ説明する。
図3〜図8は、本実施形態のモーターの組み立て方法を示す断面図である。図3は第1
のブラケット側の組み立て工程を示す図である。図4はシャフトを回転駆動機構に支持さ
せる工程を示す図である。図5は中心調整治具に各部品を支持する工程と中心調整治具を
シャフトに係合させる工程を示す図である。図6は、回転子を組み付ける工程を示す図で
ある。図7は電磁ブレーキを組み付ける工程を示す図である。図8は第2のブラケットを
組み付ける工程を示す図である。
本実施形態の組み立て方法では、まず、図3に示すように、モーター100の一部の組
み立てを行う。
具体的には、第1のブラケット25の中央部の凹部25bに第1の軸受27が嵌め込ま
れる。本実施形態の場合、第1の軸受27が第1のブラケット25への組み付けられた状
態で機械的な精度として所定の同心度が得られている。さらに第1の軸受27を押さえ込
むように固定板61が凹部25aに嵌め込まれる。固定板61はモーター100の組み立
て時にのみ使用される板である。固定板61はボルト83、84により第1のブラケット
25に固定される。固定板61は組み立て時に第1の軸受27が凹部25bから脱落しな
いように固定するための部材である。
み立てを行う。
具体的には、第1のブラケット25の中央部の凹部25bに第1の軸受27が嵌め込ま
れる。本実施形態の場合、第1の軸受27が第1のブラケット25への組み付けられた状
態で機械的な精度として所定の同心度が得られている。さらに第1の軸受27を押さえ込
むように固定板61が凹部25aに嵌め込まれる。固定板61はモーター100の組み立
て時にのみ使用される板である。固定板61はボルト83、84により第1のブラケット
25に固定される。固定板61は組み立て時に第1の軸受27が凹部25bから脱落しな
いように固定するための部材である。
また、第1のブラケット25と中間ケース24とがボルト81、82により固定される
。本実施形態の場合、第1のブラケット25と中間ケース24とがネジ止めされた状態で
機械的な精度として所定の同軸度が保たれている。中間ケース24には固定子22が組み
付けられる。固定子22の組み付けは、第1のブラケット25を中間ケース24に装着す
る前でも後でもよい。固定子22の組み付け方法は特に限定されず、焼き嵌めやネジ止め
など、種々の公知の方法を採用することができる。
。本実施形態の場合、第1のブラケット25と中間ケース24とがネジ止めされた状態で
機械的な精度として所定の同軸度が保たれている。中間ケース24には固定子22が組み
付けられる。固定子22の組み付けは、第1のブラケット25を中間ケース24に装着す
る前でも後でもよい。固定子22の組み付け方法は特に限定されず、焼き嵌めやネジ止め
など、種々の公知の方法を採用することができる。
以上の第1のブラケット25、第1の軸受27、中間ケース24、及び固定子22の組
み立てが完了した状態で、図3に示すように、中間ケース24側からシャフト10が、そ
の端面10d側から第1の軸受27に挿入される。このとき、固定板61が設けられてい
るので、第1の軸受27がシャフト10によって押し出されてしまうことはない。
み立てが完了した状態で、図3に示すように、中間ケース24側からシャフト10が、そ
の端面10d側から第1の軸受27に挿入される。このとき、固定板61が設けられてい
るので、第1の軸受27がシャフト10によって押し出されてしまうことはない。
次に、図4に示すように、シャフト10の端面10d側の端部を回転駆動機構62にチ
ャックさせる。このとき、回転駆動機構62の回転軸とシャフト10の中心軸Lを一致さ
せる。回転駆動機構62はシャフト10を片持ちに支持し、中心軸L周りに回転駆動する
機構である。
ャックさせる。このとき、回転駆動機構62の回転軸とシャフト10の中心軸Lを一致さ
せる。回転駆動機構62はシャフト10を片持ちに支持し、中心軸L周りに回転駆動する
機構である。
次に、図5に示すように、シャフト10に組み込む各部品を準備する。この工程では、
棒状の中心調整治具63を用いる。中心調整治具63は、所定の長さを有する円柱状の棒
状部材である。中心調整治具63の先端には中心調整治具63の中心軸と同軸の円錐面を
有するテーパー状の係合凸部63aが形成されている。中心調整治具63の基端側は支持
機構64に接続されている。支持機構64は、中心調整治具63を軸周りに回転自在に支
持する。
棒状の中心調整治具63を用いる。中心調整治具63は、所定の長さを有する円柱状の棒
状部材である。中心調整治具63の先端には中心調整治具63の中心軸と同軸の円錐面を
有するテーパー状の係合凸部63aが形成されている。中心調整治具63の基端側は支持
機構64に接続されている。支持機構64は、中心調整治具63を軸周りに回転自在に支
持する。
図5に示す工程では、まず、中心調整治具63とシャフト10とを当接させない状態で
、中心調整治具63に各部品を装着する。中心調整治具63には、支持機構64側から順
に、第2のブラケット26、電磁ブレーキ30、回転子21が装着される。第2のブラケ
ット26、電磁ブレーキ30、及び回転子21は、中心調整治具63の軸方向(長さ方向
)に移動自在である。
、中心調整治具63に各部品を装着する。中心調整治具63には、支持機構64側から順
に、第2のブラケット26、電磁ブレーキ30、回転子21が装着される。第2のブラケ
ット26、電磁ブレーキ30、及び回転子21は、中心調整治具63の軸方向(長さ方向
)に移動自在である。
中心調整治具63に装着される第2のブラケット26には、第2の軸受28と、ボルト
85、86と、スペーサー85a、86aとが組み付けられる。第2の軸受28は、第2
のブラケット26の内面中央部(中間ケース24側の面の中央部)に設けられた凹部26
aに嵌め込まれている。中心調整治具63は第2の軸受28に挿入されている。ボルト8
5、86は第2のブラケット26に電磁ブレーキ30を固定するためのボルトである。ス
ペーサー85a、86aはボルト85、86の雄ねじ部に装着される円筒状の部材である
。スペーサー85a、86aは第2のブラケット26と電磁ブレーキ30とを所定の距離
に保持するために設けられる。
85、86と、スペーサー85a、86aとが組み付けられる。第2の軸受28は、第2
のブラケット26の内面中央部(中間ケース24側の面の中央部)に設けられた凹部26
aに嵌め込まれている。中心調整治具63は第2の軸受28に挿入されている。ボルト8
5、86は第2のブラケット26に電磁ブレーキ30を固定するためのボルトである。ス
ペーサー85a、86aはボルト85、86の雄ねじ部に装着される円筒状の部材である
。スペーサー85a、86aは第2のブラケット26と電磁ブレーキ30とを所定の距離
に保持するために設けられる。
電磁ブレーキ30は、その中心を貫通する孔部30aに中心調整治具63を挿通するこ
とで装着されている。中心調整治具63は、円盤状の摩擦板34の中央に設けられた貫通
孔に挿通されている。回転子21は中心を貫通する孔部に中心調整治具63を挿通するこ
とで装着されている。
とで装着されている。中心調整治具63は、円盤状の摩擦板34の中央に設けられた貫通
孔に挿通されている。回転子21は中心を貫通する孔部に中心調整治具63を挿通するこ
とで装着されている。
各部品を支持した中心調整治具63の係合凸部63aが、シャフト10先端の凹部11
に係合される。本実施形態の場合、凹部11の逆円錐状の凹面の底角と、係合凸部63a
の先端角はいずれも60°で一致している。したがって、シャフト10の先端に中心調整
治具63の先端を押しつけることで、シャフト10と中心調整治具63とを中心軸を一致
させた状態で配置することができる。
に係合される。本実施形態の場合、凹部11の逆円錐状の凹面の底角と、係合凸部63a
の先端角はいずれも60°で一致している。したがって、シャフト10の先端に中心調整
治具63の先端を押しつけることで、シャフト10と中心調整治具63とを中心軸を一致
させた状態で配置することができる。
本実施形態において、回転駆動機構62の回転軸と、中心調整治具63の中心軸とは予
め一致するように調整しておくことができる。これにより、回転駆動機構62にシャフト
10をチャックさせ、シャフト10の凹部11に中心調整治具63の係合凸部63aを押
し込むだけで、シャフト10と中心調整治具63とが軸合わせされた状態で配置される。
め一致するように調整しておくことができる。これにより、回転駆動機構62にシャフト
10をチャックさせ、シャフト10の凹部11に中心調整治具63の係合凸部63aを押
し込むだけで、シャフト10と中心調整治具63とが軸合わせされた状態で配置される。
なお、シャフト10と中心調整治具63とをより厳密に軸合わせしてもよい。軸合わせ
の過程では、まず、シャフト10と中心調整治具63とを係合させた状態で回転駆動機構
62によりシャフト10を回転させる。シャフト10の中心軸Lと中心調整治具63の中
心軸がずれている場合、シャフト10と中心調整治具63との係合部において回転振れが
生じるので、この回転振れを減少させるように中心調整治具63を中心軸と直交する面内
で移動させればよい。
の過程では、まず、シャフト10と中心調整治具63とを係合させた状態で回転駆動機構
62によりシャフト10を回転させる。シャフト10の中心軸Lと中心調整治具63の中
心軸がずれている場合、シャフト10と中心調整治具63との係合部において回転振れが
生じるので、この回転振れを減少させるように中心調整治具63を中心軸と直交する面内
で移動させればよい。
次に、図6に示すように、中心調整治具63に支持されている回転子21を中間ケース
24内に移動させ、固定子22の内周側に配置する。回転子21は永久磁石を含んでおり
、回転子21を固定子22に近づけるだけで、固定子22のコア22Aとの磁気結合力で
固定子22の内部に引き込まれる。また上記の磁気結合力によって回転子21はシャフト
10の中心軸Lの延在方向においても適切な位置に配置される。本実施形態では、シャフ
ト10が回転駆動機構62と中心調整治具63とにより両端を固定されているため、回転
子21と固定子22との磁気結合力によってシャフト10が傾いてしまうことはない。
24内に移動させ、固定子22の内周側に配置する。回転子21は永久磁石を含んでおり
、回転子21を固定子22に近づけるだけで、固定子22のコア22Aとの磁気結合力で
固定子22の内部に引き込まれる。また上記の磁気結合力によって回転子21はシャフト
10の中心軸Lの延在方向においても適切な位置に配置される。本実施形態では、シャフ
ト10が回転駆動機構62と中心調整治具63とにより両端を固定されているため、回転
子21と固定子22との磁気結合力によってシャフト10が傾いてしまうことはない。
回転子21を挿入したならば、回転子21とシャフト10とを固定する。本実施形態で
は、回転子21の内周面に図示略のキー溝が形成され、シャフト10の外面にも図示略の
キー溝が形成されている。回転子21のキー溝とシャフト10のキー溝の位置を合わせて
2つのキー溝にキー(板片)を差し込むことで、回転子21がシャフト10に対して回転
止めされる。
は、回転子21の内周面に図示略のキー溝が形成され、シャフト10の外面にも図示略の
キー溝が形成されている。回転子21のキー溝とシャフト10のキー溝の位置を合わせて
2つのキー溝にキー(板片)を差し込むことで、回転子21がシャフト10に対して回転
止めされる。
次に、回転子21とシャフト10とを固着させる。キーにより回転止めしただけではシ
ャフト10と回転子21との間にはがたつきがあり、また軸方向には移動自在である。本
実施形態では、回転子21とシャフト10との隙間に接着剤を充填して固着させる。接着
剤としては、常温硬化型のものを用い、硬化するまでの間、回転駆動機構62によりシャ
フト10を回転させる。このとき、シャフト10の正方向回転と逆方向回転を交互に繰り
返すとよい。
ャフト10と回転子21との間にはがたつきがあり、また軸方向には移動自在である。本
実施形態では、回転子21とシャフト10との隙間に接着剤を充填して固着させる。接着
剤としては、常温硬化型のものを用い、硬化するまでの間、回転駆動機構62によりシャ
フト10を回転させる。このとき、シャフト10の正方向回転と逆方向回転を交互に繰り
返すとよい。
回転子21の永久磁石と固定子22のコア22Aとの磁気結合力は、回転子21と固定
子22との相対位置に依存するため、シャフト10を回転させない場合、回転子21の永
久磁石と固定子22のコア22Aとが強く引き合った位置で回転子21の位置が安定する
。この状態で固着させると、回転子21の中心とシャフト10の中心軸Lとがずれてしま
うおそれがある。そこで、本実施形態のようにシャフト10を回転させることで、磁気結
合力が平均化され、回転子21の回転軸をシャフト10の中心軸Lに一致させることがで
きる。
子22との相対位置に依存するため、シャフト10を回転させない場合、回転子21の永
久磁石と固定子22のコア22Aとが強く引き合った位置で回転子21の位置が安定する
。この状態で固着させると、回転子21の中心とシャフト10の中心軸Lとがずれてしま
うおそれがある。そこで、本実施形態のようにシャフト10を回転させることで、磁気結
合力が平均化され、回転子21の回転軸をシャフト10の中心軸Lに一致させることがで
きる。
次に、図7に示すように、電磁ブレーキ30を中間ケース24に組み付ける。具体的に
は、電磁ブレーキ30を中心調整治具63から中間ケース24内に移動させた後、摩擦板
34とシャフト10とを固定する。本実施形態の場合、摩擦板34の中央の貫通孔に図示
略の切欠部が設けられており、シャフト10の周面には径方向に突出する図示略の凸部が
設けられている。この工程では、摩擦板34の切欠部とシャフト10の凸部とを係合させ
、摩擦板34をシャフト10に固定する。
は、電磁ブレーキ30を中心調整治具63から中間ケース24内に移動させた後、摩擦板
34とシャフト10とを固定する。本実施形態の場合、摩擦板34の中央の貫通孔に図示
略の切欠部が設けられており、シャフト10の周面には径方向に突出する図示略の凸部が
設けられている。この工程では、摩擦板34の切欠部とシャフト10の凸部とを係合させ
、摩擦板34をシャフト10に固定する。
なお、図7に示す工程では、電磁ブレーキ30の可動板32を固定板33側へ配置し、
摩擦板34を固定した状態としておく。摩擦板34の切欠部とシャフト10の凸部との位
置合わせは、シャフト10を回転させることにより行う。摩擦板34とシャフト10とを
固定した後は、シャフト10を回転させると電磁ブレーキ30全体が回転する。
摩擦板34を固定した状態としておく。摩擦板34の切欠部とシャフト10の凸部との位
置合わせは、シャフト10を回転させることにより行う。摩擦板34とシャフト10とを
固定した後は、シャフト10を回転させると電磁ブレーキ30全体が回転する。
次に、図8に示すように、第2のブラケット26を組み付ける。第2のブラケット26
を中心調整治具63から中間ケース24側へ移動させ、第2の軸受28にシャフト10を
圧入させる。第2のブラケット26の内面(中間ケース24側の面)には中間ケース24
の外径に対応する凹部26bが形成されている。この工程では凹部26bに対して中間ケ
ース24の開口端を嵌め込む。この状態で、第2のブラケット26と中間ケース24とを
ボルト87、88により固定する。
を中心調整治具63から中間ケース24側へ移動させ、第2の軸受28にシャフト10を
圧入させる。第2のブラケット26の内面(中間ケース24側の面)には中間ケース24
の外径に対応する凹部26bが形成されている。この工程では凹部26bに対して中間ケ
ース24の開口端を嵌め込む。この状態で、第2のブラケット26と中間ケース24とを
ボルト87、88により固定する。
その後、電磁ブレーキ30を第2のブラケット26に固定する。電磁ブレーキ30はシ
ャフト10とともに回転可能になっているので、シャフト10を回転させることで、電磁
ブレーキ30を回転させることで、ボルト85、86と電磁ブレーキ30のねじ孔を位置
合わせすることができる。ボルト85、86を締め込むことで、第2のブラケット26に
電磁ブレーキ30が固定される。
ャフト10とともに回転可能になっているので、シャフト10を回転させることで、電磁
ブレーキ30を回転させることで、ボルト85、86と電磁ブレーキ30のねじ孔を位置
合わせすることができる。ボルト85、86を締め込むことで、第2のブラケット26に
電磁ブレーキ30が固定される。
その後、中心調整治具63とシャフト10との係合を解除し、回転駆動機構62からシ
ャフト10を取り外す。そして、第1のブラケット25から突出するシャフト10に減速
機40を接続し、第2のブラケット26から突出するシャフト10にエンコーダー50を
取り付ける。エンコーダー50の符号板51(図1参照)は、シャフト10の雌ねじ部1
2に螺合されるボルトによりシャフト10に固定される。
以上の工程により、本実施形態のモーター100の組み立てが完了する。
ャフト10を取り外す。そして、第1のブラケット25から突出するシャフト10に減速
機40を接続し、第2のブラケット26から突出するシャフト10にエンコーダー50を
取り付ける。エンコーダー50の符号板51(図1参照)は、シャフト10の雌ねじ部1
2に螺合されるボルトによりシャフト10に固定される。
以上の工程により、本実施形態のモーター100の組み立てが完了する。
以上に説明した本実施形態のモーターの組み立て方法によれば、シャフト10の先端の
凹部11と中心調整治具63の先端の係合凸部63aを係合させた状態でシャフト10を
固定する。そして、図6に示したように、シャフト10を回転駆動機構62と中心調整治
具63とにより両持ちクランプした状態で回転子21の挿入を行う。これにより、回転子
21の永久磁石と固定子22のコア22Aとの磁気結合力によってシャフト10が傾いて
しまうことがなく、回転子21と固定子22とを適切な間隙を有する状態で配置すること
ができる。したがって、従来のように間隙調整のために巻き線の電圧を測定するような煩
雑さがなく、簡便に回転子21と固定子22とを位置決めすることができる。
凹部11と中心調整治具63の先端の係合凸部63aを係合させた状態でシャフト10を
固定する。そして、図6に示したように、シャフト10を回転駆動機構62と中心調整治
具63とにより両持ちクランプした状態で回転子21の挿入を行う。これにより、回転子
21の永久磁石と固定子22のコア22Aとの磁気結合力によってシャフト10が傾いて
しまうことがなく、回転子21と固定子22とを適切な間隙を有する状態で配置すること
ができる。したがって、従来のように間隙調整のために巻き線の電圧を測定するような煩
雑さがなく、簡便に回転子21と固定子22とを位置決めすることができる。
また本実施形態では、回転子21とシャフト10とを、回転子21及びシャフト10を
回転させながら接着剤を硬化させることにより行う。これにより、回転子21と固定子2
2との磁気結合力により回転子21の姿勢が偏ってしまうのを抑制し、回転子21の回転
軸とシャフト10の中心軸Lとを精度よく一致させた状態で回転子21を固定することが
できる。
回転させながら接着剤を硬化させることにより行う。これにより、回転子21と固定子2
2との磁気結合力により回転子21の姿勢が偏ってしまうのを抑制し、回転子21の回転
軸とシャフト10の中心軸Lとを精度よく一致させた状態で回転子21を固定することが
できる。
また本実施形態では、逆円錐状の凹部11と円錐状の係合凸部63aを係合させている
ので、シャフト10の中心軸Lと、中心調整治具63の中心軸とを容易かつ正確に位置合
わせすることができる。これにより、簡便かつ高精度に回転子21と固定子22との位置
合わせを行うことができる。
ので、シャフト10の中心軸Lと、中心調整治具63の中心軸とを容易かつ正確に位置合
わせすることができる。これにより、簡便かつ高精度に回転子21と固定子22との位置
合わせを行うことができる。
なお、本実施形態では、シャフト10に凹部11が形成され、中心調整治具63の先端
に係合凸部63aが形成されている場合について説明したが、シャフトと中心調整治具6
3の係合構造はこれに限られない。
ここで図9は、シャフトと中心調整治具との係合構造の変形例を示す図である。図9に
示すように、シャフト10の先端にテーパー状の係合凸部11Aが形成され、中心調整治
具63の先端に逆円錐状の凹部63bが形成されている構成としてもよい。シャフト10
に係合凸部11Aを形成する場合、シャフト10の先端部に雄ねじ部12Aを形成し、エ
ンコーダー50の符号板51(図1参照)を固定するためのねじ部として用いる。
に係合凸部63aが形成されている場合について説明したが、シャフトと中心調整治具6
3の係合構造はこれに限られない。
ここで図9は、シャフトと中心調整治具との係合構造の変形例を示す図である。図9に
示すように、シャフト10の先端にテーパー状の係合凸部11Aが形成され、中心調整治
具63の先端に逆円錐状の凹部63bが形成されている構成としてもよい。シャフト10
に係合凸部11Aを形成する場合、シャフト10の先端部に雄ねじ部12Aを形成し、エ
ンコーダー50の符号板51(図1参照)を固定するためのねじ部として用いる。
(ロボット)
本実施形態に係る単腕ロボットについて、図10を参照して説明する。図10は、前述
のモーター100を備えたロボットを示す斜視図である。
本実施形態に係る単腕ロボットについて、図10を参照して説明する。図10は、前述
のモーター100を備えたロボットを示す斜視図である。
本実施形態の単腕ロボット500の概要構成について説明する。
図10に示すように、ロボットとしての単腕ロボット500は、基台510と、アーム
連結体520と、アーム連結体520の先端側に設けられたエンドエフェクタ530とを
有する。
図10に示すように、ロボットとしての単腕ロボット500は、基台510と、アーム
連結体520と、アーム連結体520の先端側に設けられたエンドエフェクタ530とを
有する。
基台510は、アーム連結体520を回動させるための動力を発生させるアクチュエー
ター511、およびアクチュエーター511を制御する制御部(図示せず)等を収納する
機能を有する。また、基台510は、例えば、床、壁、天井、移動可能な台車上などに固
定される。
アーム連結体520は、第1のアーム521、第2のアーム522、第3のアーム52
3、第4のアーム524、および第5のアーム525を有しており、隣り合うアーム同士
を回動自在に連結することにより構成されている。アーム連結体520は、制御部の制御
によって、各アームの連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
エンドエフェクタ530は、対象物を把持する機能を有する。エンドエフェクタ530
は、第1の指531および第2の指532を有している。アーム連結体520の駆動によ
りエンドエフェクタ530が所定の動作位置まで到達した後、第1の指531および第2
の指532の離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。
ター511、およびアクチュエーター511を制御する制御部(図示せず)等を収納する
機能を有する。また、基台510は、例えば、床、壁、天井、移動可能な台車上などに固
定される。
アーム連結体520は、第1のアーム521、第2のアーム522、第3のアーム52
3、第4のアーム524、および第5のアーム525を有しており、隣り合うアーム同士
を回動自在に連結することにより構成されている。アーム連結体520は、制御部の制御
によって、各アームの連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
エンドエフェクタ530は、対象物を把持する機能を有する。エンドエフェクタ530
は、第1の指531および第2の指532を有している。アーム連結体520の駆動によ
りエンドエフェクタ530が所定の動作位置まで到達した後、第1の指531および第2
の指532の離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。
先の実施形態のモーター100は、例えば、基台510に設けられたアクチュエーター
511として用いることができる。あるいは、アーム521〜525を接続する関節のア
クチュエーターとして用いることができる。さらには、エンドエフェクタ530の指53
1、532を駆動するアクチュエーターとして用いることができる。
511として用いることができる。あるいは、アーム521〜525を接続する関節のア
クチュエーターとして用いることができる。さらには、エンドエフェクタ530の指53
1、532を駆動するアクチュエーターとして用いることができる。
なお、図示の構成では、アーム連結体520は、合計5本のアームによって構成されて
いるが、本発明はこれに限られない。アーム連結体520が、1本のアームに構成されて
いる場合、2〜4本のアームによって構成されている場合、6本以上のアームによって構
成されている場合も本発明の範囲内である。
いるが、本発明はこれに限られない。アーム連結体520が、1本のアームに構成されて
いる場合、2〜4本のアームによって構成されている場合、6本以上のアームによって構
成されている場合も本発明の範囲内である。
10…シャフト、10d…端面、11…凹部、12…雌ねじ部、21…回転子、22…
固定子、25…第1のブラケット、26…第2のブラケット、51…符号板、62…回転
駆動機構、63…中心調整治具、100…モーター
固定子、25…第1のブラケット、26…第2のブラケット、51…符号板、62…回転
駆動機構、63…中心調整治具、100…モーター
Claims (8)
- 磁石が固定されたシャフトと、前記シャフトを支持する軸受を有する複数のブラケット
とを備えたモーターであって、
前記シャフトの長手方向における少なくとも一方の端部に、前記磁石の回転軸と同軸の
内径面を有する凹部が形成されている、モーター。 - 前記凹部は逆円錐状の開口を有する、請求項1に記載のモーター。
- 前記凹部の底に雌ねじ部が形成されている、請求項1又は2に記載のモーター。
- 前記雌ねじ部に締結されたボルトにより前記シャフトに固定された符号板を有する、請
求項3に記載のモーター。 - 磁石を含む回転子が固定されたシャフトと、前記シャフトを支持する軸受を有する第1
及び第2のブラケットと、前記第1のブラケットに固定され前記回転子の外周に設けられ
た固定子と、を備えたモーターの組み立て方法であって、
第1端部と凹部が形成された第2端部を含む前記シャフトを用意し、
前記第1のブラケットの前記軸受に前記第1端部を挿通するとともに、前記シャフトを
回転駆動機構に保持させ、
前記第2端部に設けられた凹部に、中心調整治具の先端部を係合させ、
前記回転子の孔に前記中心調整治具の先端部を挿通し、前記中心調整治具から前記シャ
フトに前記回転子を移動させ、前記固定子に囲まれる空間に前記回転子を配置し、
前記回転駆動機構と前記中心調整治具とに支持された前記シャフトを前記回転子ととも
に回転させながら、前記回転子と前記シャフトとを固着させる、
モーターの組み立て方法。 - 前記凹部は逆円錐状の開口を有し、前記中心調整治具の先端部に前記凹部の開口に接す
ることができる円錐面を有するテーパー部が形成されている、請求項5に記載のモーター
の組み立て方法。 - 前記シャフトと前記中心調整治具とを係合させた状態で軸周りに回転させ、前記シャフ
トと前記中心調整治具との係合部における回転振れを計測し、前記回転振れの情報に基づ
いて前記シャフトと前記中心調整治具との軸合わせを行う、請求項5又は6に記載のモー
ターの組み立て方法。 - アームを有し、前記アームを駆動するアクチュエーターとして請求項1から4のいずれ
か1項に記載のモーターを備えたロボット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014059800A JP2015186326A (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | モーター、ロボット、モーターの組み立て方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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