JP2015182001A - 溶解液生成装置及びそれを備えた衛生器具用洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】気液分離部において、余剰気体出口から混合溶液が排出され、かつ分離後混合溶液出口から余剰の気体が排出されることを防止し得る溶解液生成装置及びそれを備えた衛生器具用洗浄装置を提供する。【解決手段】気液分離部(20)には、オゾン混合水から分離された余剰のオゾンを排出する余剰オゾンガス出口(20a)と、オゾン混合水から余剰のオゾンが分離された後のオゾン水を排出するオゾン水出口(20c)と、内部に貯留されているオゾン混合水の液位の変化に連動して、余剰オゾンガス出口(20a)及びオゾン水出口(20c)を開閉する出口開閉調整部(30)とが設けられている。【選択図】図1
Description
本発明は、溶解液生成装置及びそれを備えた衛生器具用洗浄装置に関するものである。
従来、液体と気体とを混合することによって、液体中に気体が溶解された溶解液を生成する溶解液生成装置として例えばオゾン水生成器が知られている。このオゾン水生成器は、水にオゾンガスを溶解させてオゾン水を生成するものである。オゾン水生成器にて生成されたオゾン水は、医療器具、野菜・果物等の生鮮食品、厨房の備品若しくは食器等の洗浄、又は消毒・消臭等の用途に使用される。ここで、オゾン水は消毒、殺菌には有効であるが、オゾンガスは健康上好ましくない。このため、オゾン水生成器では、水にオゾンガスを溶解させた後、溶解せずに余った余剰のオゾンガスとオゾン水とは完全に分離してオゾン水のみを排出するようになっている。
従来のオゾン水生成装置としては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されたオゾン水生成器が知られている。
特許文献1に開示されたオゾン水生成装置100は、図8に示すように、酸素供給手段としての酸素ボンベ101と、オゾン発生器102と、気液混合手段103と、密閉タンク104と、ガス返送路105とを備えている。
上記オゾン水生成装置100では、酸素ボンベ101はオゾン発生器102に酸素を供給する。オゾン発生器102は、酸素ボンベ101からの酸素を受け入れ、オゾンを発生する。気液混合手段103は、オゾン発生器102からのオゾン含有ガスと水とを混合する。密閉タンク104は、気液混合手段103からのオゾン含有水を貯留し、気液分離する。ガス返送路105は、密閉タンク104によって分離されたオゾン含有ガスをオゾン発生器102の流入側に返送する。
上述したように、オゾン水生成装置100では、水から分離されたオゾン含有ガスは、ガス返送路105を流通することによってオゾン発生器102に返送される。このように、オゾン水生成装置100においては、密閉タンク104によって分離された未溶解のオゾン含有ガスを、密閉タンク104とオゾン発生器102と気液混合手段103との間で循環させることにより、水に溶解させるために再利用することができる。
次に、特許文献2に開示された溶解液生成装置としてのオゾン水生成器200は、図9の(a)に示すように、オゾン発生手段としてのオゾナイザー201と、混合溶解手段としてのエジェクタ202と、オゾン水タンク210と、処理装置203と、排水ホース204とを備えている。
オゾナイザー201は、オゾンガスを発生させる。エジェクタ202は、水道蛇口から供給される水が流通する経路に配置されており、水道水がエジェクタ202を通る際に、オゾンガスを吸引することにより、水道水とオゾンガスとを混合させる。このように、オゾン水生成器200においては、水道水にオゾンが溶解されたオゾン混合水が生成される。
次に、オゾン水タンク210は、エジェクタ202にて生成されたオゾン混合水を、水に溶解しない余剰のオゾンガスとオゾンガスが溶解したオゾン水とに気液分離する。気液分離して得られたオゾン水は、排水ホース204からオゾン水タンク210の外部に排出される。一方、余剰のオゾンガスは、オゾン水タンク210の外部に排気され、かつ処理装置203に送り込まれることにより酸素に還元処理されて、大気に排出される。
ここで、上記オゾン水タンク210は、図9の(b)に示すように、フロート211と開閉機構212とを備えている。フロート211は、オゾン水の水位の変動に合わせて上昇又は下降する。開閉機構212は、フロート211に連動する。すなわち、開閉機構212は、フロート211が上昇する場合には、排気口213を塞ぐことができる。その結果、オゾン水タンク210に貯留されたオゾン水の水位が上昇する場合には、オゾンガスを排気すべき排気口213からオゾン水が噴出することが防止される。
しかしながら、上記従来の溶解液生成装置としてオゾン水生成装置100・200では、以下の問題点を有している。
まず、特許文献1に記載されたオゾン水生成装置100では、密閉タンク104の内部とガス返送路105の内部とを連通させる図示しない排気口を塞ぐための構成を備えていない。
このため、オゾン発生器102の作動が停止された後においては、酸素ボンベ101からガス返送路105を通って酸素等の気体が密閉タンク104の内部に流入する虞がある。また、酸素ボンベ101が加圧系であるため、密閉タンク104やガス返送路105内に残圧がある場合等に、密閉タンク104から液体が流出するので、密閉タンク104の液位が下降するという問題を有している。さらに、このとき、液体の流出に伴って、未溶解の気体が、液体に引き摺られて密閉タンク104から流出するという問題を有している。
一方、特許文献2に記載されたオゾン水生成器200では、開閉機構212は、フロート211が上昇する場合に排気口213を塞いでオゾン水の該排気口213からの噴出を防ぐことができる。しかしながら、開閉機構212は、水位が下降する場合に、排気口213を塞ぐことができない。その結果、オゾン水生成器200においては、未溶解のオゾンガスが、水に引き摺られてオゾン水タンク210から流出する虞がある。
ここで、特許文献2に開示されたオゾン水生成器200の開閉機構212及びフロート211の構成を、特許文献1に開示されたオゾン水生成装置100の密閉タンク104に適用することが考えられる。しかしながら、そのようにしたとしても、密閉タンク104から未溶解の気体が液体と共に流出することを防止することはできない。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、気液分離部において、余剰の気体を排出すべき余剰気体出口から混合溶液が排出され、かつ分離後混合溶液を排出すべき分離後混合溶液出口から余剰の気体が排出されることを防止し得る溶解液生成装置及びそれを備えた衛生器具用洗浄装置を提供することにある。
本発明の一態様における溶解液生成装置は、上記の課題を解決するために、気体を供給する気体供給部と、液体と上記気体供給部から供給される気体とを混合する気液混合部と、上記気液混合部にて混合された混合溶液から余剰の気体を分離する気液分離部とを備えた溶解液生成装置において、上記気液分離部には、上記混合溶液から分離された余剰の気体を排出する余剰気体出口と、上記混合溶液から余剰の気体が分離された後の分離後混合溶液を排出する分離後混合溶液出口と、内部に貯留されている混合溶液の液位の変化に連動して、上記余剰気体出口及び分離後混合溶液出口を開閉する出口開閉調整部とが設けられていることを特徴としている。
本発明の一態様における衛生器具用洗浄装置は、上記の課題を解決するために、前記記載の溶解液生成装置を備えていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、気液分離部において、余剰の気体を排出すべき余剰気体出口から混合溶液が排出され、かつ分離後混合溶液を排出すべき分離後混合溶液出口から余剰の気体が排出されることを防止し得る溶解液生成装置及びそれを備えた衛生器具用洗浄装置を提供するという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本発明の一実施形態について図1〜図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本実施の形態の溶解液生成装置としてのオゾン水生成装置は、オゾンが溶解した水を供給する装置である。
(オゾン水生成装置の構成)
本実施の形態のオゾン水生成装置の構成について、図1に基づいて説明する。図1は、本実施の形態のオゾン水生成装置10の構成を示すブロック図である。
本実施の形態のオゾン水生成装置の構成について、図1に基づいて説明する。図1は、本実施の形態のオゾン水生成装置10の構成を示すブロック図である。
本実施の形態のオゾン水生成装置10は、図1に示すように、第1気体導入部11と、気体供給部としてのオゾン発生器12と、給水部13と、気液混合部としてのエジェクタ14と、気液分離部20と、吐水部15とを備えている。
上記の第1気体導入部11は、逆止弁CV1を有する第1気体流路1を備えている。この第1気体流路1の一端は第1気体としての酸素又は空気を貯蔵した図示しないガスボンベ等に接続されており、該第1気体流路1を通して酸素又は空気が導入される。尚、本発明においては、必ずしもこれに限らず、例えば、第1気体流路1の一端は、大気圧に開放されていてもよい。また、本実施の形態では、第1気体導入部11は、オゾン水生成装置10に含まれている。ただし、必ずしもこれに限らず、本発明においては、第1気体導入部11がオゾン水生成装置10の外部に収容されていてもよい。
上記逆止弁CV1は、第1気体流路1を通る酸素又は空気を逆流させないようにするための弁である。
上記第1気体流路1の他端は、気体供給部としてのオゾン発生器12に接続されている。また、第1気体流路1における第1気体導入部11とオゾン発生器12との間にはジョイント部2が設けられている。このジョイント部2には、気液分離部20から排出される余剰のオゾンガスをオゾン発生器12に戻すための、逆止弁CV2を有するオゾン回収流路3が接続されている。尚、本実施の形態では、オゾン回収流路3の一端は、第1気体導入部11とオゾン発生器12との間のジョイント部2に接続されているが、必ずしもこれに限らず、オゾン発生器12とエジェクタ14との間の後述するオゾンガス流路4に接続されていてもよい。
上記第1気体導入部11にて導入された空気又は酸素等の気体は、第1気体流路1を通してオゾン発生器12に導入される。尚、第1気体流路1におけるジョイント部2とオゾン発生器12との間には、オゾンガスを還元する機能を有する図示しないオゾンフィルタが配置されていてもよい。オゾンフィルタは、例えば、オゾンを分解するための活性炭や触媒が、格子状に構成された紙又はアルミニウムに付着されたもの等、一般的なオゾンフィルタである。これにより、オゾン回収流路3を通して回収されたオゾンガスを、酸素に還元することが可能となる。
オゾン発生器12は、第1気体流路1にて供給される酸素又は空気から気体状態の気体としてのオゾンを生成し、かつ生成したオゾンガスをオゾンガス流路4に導出する。このオゾン発生器12は、金属電極によって形成された図示しないオゾン発生素子を有しており、オゾン発生素子は、導入された空気又は酸素を材料にしてオゾンガスを発生させる。尚、オゾン発生器12の構成は、特に限定されず、第1気体流路1から導入される空気又は酸素等の気体からオゾンガスを生成するように構成されていればよい。また、オゾン発生器12としては、一般的なオゾン発生器を用いることが可能である。
上記オゾン発生器12にて生成されてオゾンガス流路4に出力されたオゾンガスは、エジェクタ14に入力され、このエジェクタ14にて、給水部13から水流路5を通して供給された液体としての水と混合される。尚、本発明においては、液体は必ずしも水でなくてもよい。
上記給水部13は、オゾン水生成装置10の使用者が図示しない水道蛇口を開放することにより、オゾンを溶解させるための液体としての水道水をエジェクタ14に供給する。尚、水は必ずしも水道水に限定されず、浄化又は精製された水又は再生水であってもよい。ここで、給水部13は、水道蛇口に限られず、ポンプを用いて液体を給水する手段でもよい。
また、給水部13は、図示しない電磁弁を有しており、この電磁弁は、給水部13の内部において水流路5を開閉するようになっている。
ここで、本実施の形態では、給水部13はオゾン水生成装置10の内部に含まれている。ただし、本発明においては、必ずしもこれに限らず、給水部13がオゾン水生成装置10の外部に収容されていてもよい。
上記水流路5、前述した第1気体流路1及びオゾン回収流路3は、一般的な配管によって形成されており、図示しない管状部材によって形成されている。
エジェクタ14は、オゾン発生器12にて発生されたオゾンガスと給水部13から供給される水とを混合する気液混合部であり、本実施の形態では、一例としてのエジェクタ型のものが利用されている。
エジェクタ14は、水流路5の一部を形成している。エジェクタ14には、オゾンガスが流入するオゾンガス流入口14aと、水が流入する水流入口14bと、オゾンガスと液体との混合溶液としてのオゾン混合水を流出する混合溶液流出口14cとが形成されている。
本実施の形態のエジェクタ14では、エジェクタ14に導入されるオゾンガスは、水流路5を流通する水に混合され、かつ水流路5の流れの圧力に応じて水に溶解される。このようにして、エジェクタ14は、水流路5を流通する水に、オゾン発生器12からオゾンガス流路4にて供給されるオゾンを溶解させる。
次に、エジェクタ14の下流には気液分離部20が配置されている。
気液分離部20は、水流路5のうちのエジェクタ14よりも水の流れ方向の下流の一部を形成している。気液分離部20には、余剰のオゾンガスをオゾン回収流路3に排出する余剰オゾンガス出口20aと、オゾン混合水を導入させるオゾン混合水入口20bと、オゾン水を吐水部15へ排水するオゾン水出口20cとが形成されている。
オゾン混合水入口20bから気液分離部20の内部に流入したオゾン混合水には、オゾンの気泡が、水に完全に溶解しない状態で残っている。
したがって、気液分離部20は、オゾンの気泡、及び水中に含まれる空気等の気体を、水流路5を流通するオゾン混合水から分離した後に、余剰オゾンガス出口20aからオゾン回収流路3に排出する。そして、気液分離部20は、水流路5を流通するオゾン混合水から余剰のオゾンの気泡を含む気体を分離した後のオゾン水を、吐水流路6を通して吐水部15に排出する。
吐水部15は、余剰のオゾンの気泡を含む気体が分離された後のオゾン水を貯留しておくものであり、この吐水部15からオゾン水がオゾン水生成装置10の外部に供給される。
ここで、本実施の形態の気液分離部20の詳細構造について、図2及び図3に基づいて説明する。図2は、本実施の形態の気液分離部20の構成を示す断面図である。図3は、オゾン水生成装置10における気液分離部20の内部の構成を透視して示す斜視図である。
本実施の形態の気液分離部20は、図2に示すように、容器21と、仕切り壁22と、出口開閉調整部30とを備えている。上記容器21及び仕切り壁22は、例えば樹脂材料によって形成されている。
容器21は、天井面21aと底面21bと周壁21cとを有しており、周壁21cは、天井面21aと底面21bとの間を上下方向に延びている。
容器21は、例えば円筒形状を有している。ここで、以下の説明においては、図2の左右方向を容器21の幅方向という。また、図2の上下方向を鉛直上下方向という。
仕切り壁22は、容器21の内部において容器21の幅方向の一端側である例えば左側に配置されている。仕切り壁22は、容器21の底面21bから上方に向かって延びており、上端22aは天井面21aよりも下方に配置されている。
また、仕切り壁22は、容器21の内部において、手前側(図2の表側)の周壁21cの内面から奥側(図2の裏側)の周壁21cの内面まで延びている。尚、周壁21cの内面とは、容器21の内部に面した面であり、オゾンを含む溶液であるオゾン混合水と接触する面のことである。
容器21の内部は、図2及び図3に示すように、仕切り壁22によって導入室23と導出室24とに区画されている。導入室23は、容器21の左側の周壁21cと、仕切り壁22とに面している。一方、導出室24は、容器21の右側の周壁21cと仕切り壁22とに面している。
導入室23は、容器21の外部から内部に導入された水が流通するための室である。導出室24は、容器21の内部から外部に導出される水が流通するための室である。
本実施の形態では、導入室23の容積は、導出室24の容積よりも小さい。導入室23は、容器21の左側において、手前側(図2の表側)の周壁21cの内面と、奥側(図2の裏側)の周壁21cの内面と、幅方向の一端側(図2の左側)の周壁21cの内面と、仕切り壁22とに囲まれた室からなっている。一方、導出室24は、容器21の右側において、手前側(図2の表側)の周壁21cの内面と、奥側(図2の裏側)の周壁21cの内面と、幅方向の他端側(図2の右側)の周壁21cの内面と、仕切り壁22とに囲まれた室からなっている。
導入室23と導出室24とは、天井面21a付近の空間の一部、つまり仕切り壁22の上端22aと天井面21aとに挟まれた空間部21dにて互いに連通されている。仕切り壁22の上端22aと天井面21aとに挟まれた空間部21dは、導入室23の一部であってもよく、導出室24の一部であってもよく、又は気体が貯留される空間の一部であってもよい。
導入室23に形成されてオゾン水が流入されるオゾン混合水入口20bと、導出室24に形成されてオゾン水が吐出されるオゾン水出口20cとは、容器21の周壁21cに形成されている。これらオゾン混合水入口20b及びオゾン水出口20cは、仕切り壁22の上端22aよりも下側に配置されている。
上記オゾン混合水入口20bは、容器21の外部と導入室23とを連通させる。上下方向に沿ったオゾン混合水入口20bの下端の位置は、底面21bの位置と略一致している。
一方、導出室24と容器21の外部とは、オゾン水出口20cを介して互いに連通する。オゾン水出口20cは底面21bの位置と一致している。
次に、容器21における天井面21aの外側の一部には、筒状部21eが形成されている。筒状部21eの下端の開口は、余剰のオゾンガスがオゾン回収流路3に排出するための余剰オゾンガス出口20aとなっている。すなわち、余剰オゾンガス出口20aは、容器21の天井面21aに形成されている。したがって、余剰オゾンガス出口20aは、オゾン混合水入口20b及びオゾン水出口20cよりも上側に配置されている。
この結果、容器21の内部の空間部21dと外部とは、余剰オゾンガス出口20aを介して連通する。詳細には、導入室23及び導出室24から発生する気体を貯留すべく、該導入室23及び導出室24の上方に配置された空間部21dと容器21の外部とが、余剰オゾンガス出口20aを介して互いに連通している。
ここで、筒状部21eの上端から下端までは、前記図1に示すオゾン回収流路3の一部を形成している。そして、オゾン回収流路3と容器21の内部とは、オゾン回収流路3の一端において、余剰オゾンガス出口20aによって連通されている。
また、容器21においては、左側の周壁21cにノズル25が固定されている。そして、ノズル25の内部と導入室23とは、オゾン混合水入口20bによって連通している。
一方、容器21の底面21bにもノズル26が固定されている。このノズル26の内部と導出室24とはオゾン水出口20cによって連通している。
ノズル25とノズル26とは、互いに反対方向を向いている。ノズル25の内部は水流路5の一部を形成している一方、ノズル26の内部は吐水流路6の一部を形成している。また、ノズル25及びノズル26は、容器21と一体成型されている。ただし、ノズル25とノズル26のいずれか一方又は両方は、容器21と必ずしも一体成型されていなくてもよく、容器21とは別の部材によって形成されていてもよい。
次に、本実施の形態では、気液分離部20は、前述したように、出口開閉調整部30を備えている。以下では、この出口開閉調整部30について詳述する。
本実施の形態の出口開閉調整部30は、導出室24のオゾン混合水の水位の変化に連動することによって、余剰オゾンガス出口20a及びオゾン水出口20cを開閉する。また、出口開閉調整部30は、余剰オゾンガス出口20a及びオゾン水出口20cを開閉することによって、導出室24に貯留されたオゾン混合水の水位を所定の水位の範囲に維持するようになっている。
上記出口開閉調整部30は、浮遊体としてのフロート31と、フロートガイド32と、栓33を有して支持部34にて回転自在に取り付けられた回動アーム部材としてのフロートアーム35とを備えている。
フロート31は、樹脂材料によって形成されたコップ形状であり、導出室24の液面との間に気体を含むことによって水位に合わせて浮く部材にてなっている。
フロートガイド32は、図2及び図3に示すように、樹脂材料によって形成された円筒部材にてなっている。このフロートガイド32は、フロート31よりも内径が大きく、フロート31を二重管として内含するように底面21bから上方に向かって延びている。また、フロートガイド32はフロート31及びオゾン水出口20cと同軸の位置に配設されており、フロート31が水位に合わせて上下に動くときに該フロート31が水平方向にぶれないように用いるガイドである。フロートガイド32はフロート31が水位に合わせて昇降できるように上下方向にスリットが入っており、フロートガイド32内の水位は導出室24に貯留された水位と同じになる構造となっている。
上記フロートアーム35は、樹脂材料によって形成されたロッド状又は板状の部材からなっており、その一端が容器21の天井面21aにおいて支持部34にて回動自在に支持固定されている。フロートアーム35の他端は、フロート31の上下移動軸上と一致する位置にて該フロート31の上端に接触している。
ここで、フロートアーム35は、回転するときにはフロートガイド32のスリット内で移動するようになっている。このため、フロートアーム35が回転してもフロートガイド32には接触せず、互いに干渉しない構造となっている。
また、フロートアーム35には、ゴム等の弾性材料によって形成された栓33が設置されている。栓33はフロートアーム35の上方向への回転に合わせて余剰オゾンガス出口20aの直下にくるように取りつけられている。
これによって、導出室24のオゾン混合水の水位の変化に応じてフロート31が上方向に移動する場合に、フロート31がフロートアーム35の一端を押し上げ、フロートアーム35が支持部34を中心に回転する。そして、オゾン水の水位が所定の位置まで上昇したときに、栓33が余剰オゾンガス出口20aを塞ぐようになっている。
また、本実施の形態の気液分離部20では、導出室24のオゾン混合水の水位が低下した場合に、フロート31がオゾン水出口20cを閉塞するようになっている。
(オゾン水生成装置の動作)
次に、上記構成を備えたオゾン水生成装置10における水の流れとオゾンを含む気体の流れとを、図1及び図2に基づいて説明する。
次に、上記構成を備えたオゾン水生成装置10における水の流れとオゾンを含む気体の流れとを、図1及び図2に基づいて説明する。
まず、図1に示すように、液体としての水が給水部13から水流路5に供給される。水流路5を流れる水は、エジェクタ14の内部に水流入口14bから流入する。エジェクタ14の内部を流通した水は、混合溶液流出口14cからエジェクタ14の外部に流出する。
エジェクタ14の内部では、オゾン発生器12にて発生された気体のオゾンがオゾンガス流入口14aから流入し、エジェクタ14の内部において水流路5として流通する水に混合される。水に混合されたオゾンの一部は水流の圧力に基づいて水に溶解され、該オゾンを含む水であるオゾン混合水は、混合溶液流出口14cからエジェクタ14の外部に流出する。
混合溶液流出口14cからエジェクタ14の外部に流出したオゾンを含む水であるオゾン混合水は、オゾン混合水入口20bから気液分離部20の内部に流入する。
気液分離部20においては、図2に示すように、ノズル25を通してオゾン混合水入口20bから容器21の内部に流入したオゾンを含む水であるオゾン混合水は、容器21の左側の周壁21cの内面と仕切り壁22とに沿って底面21bから上方に向かって導入室23を流通する。
導入室23の上部に達したオゾン混合水は、仕切り壁22の上端22aと天井面21aとの間の空間部21dにおいて、仕切り壁22の上端22aを越えて容器21の幅方向に移動する。これによって、導出室24に貯留されたオゾン混合水の水面まで落下する。導出室24に貯留されたオゾン混合水は、オゾン水出口20cの近傍において次第に加速されながら、該オゾン水出口20cから容器21の外部に流出する。
ここで、オゾンを含む水の混合溶液であるオゾン混合水の気泡に含まれる余剰のオゾン又は空気等の気体は、容器21の内部である導入室23及び導出室24を流通する間に、オゾン混合水から分離される。このように、オゾン混合水の気泡に含まれる余剰のオゾン又は空気等の気体がオゾン混合水から分離された水として、オゾンが水に溶解したオゾン水が生成される。オゾンが水に溶解し、かつ余剰のオゾンを含まないオゾン水は、オゾン水出口20cからノズル26を通して流出することにより、気液分離部20の外部に流出する。
一方、オゾン混合水から分離された余剰のオゾン又は空気等の気体は、容器21の内部を流通する間に、導出室24の上方の空間部21dに集められる。導出室24の上方の空間部21dに集められた気体は、出口開閉調整部30が余剰オゾンガス出口20aを開放している場合には、余剰オゾンガス出口20aから筒状部21eを通して流通することにより、気液分離部20の外部に排出される。
気液分離部20において、オゾン混合水から分離された余剰の空気及びオゾンの一部は、図1に示すように、余剰オゾンガス出口20aからオゾン回収流路3に流出する。水に溶解されていない余剰のオゾンと空気とは、オゾン回収流路3に流出された後に、例えばオゾン発生器12を介してエジェクタ14の内部に再び流入する。
水に溶解されなかったオゾンは、オゾン回収流路3とエジェクタ14と気液分離部20との間に延びる水流路5の一部とを循環する間に、水流路5を流通する水に次第に溶解される。オゾンが溶解されたオゾン水は、オゾン水出口20cから気液分離部20の外部に排出された後に、吐水部15からオゾン水生成装置10の外部に供給される。
ここで、気液分離部20においては、図2に示すように、導出室24に貯留されたオゾン水の水位が所定の上限位に達する場合には、フロート31が上方向に移動してフロートアーム35の一端を押し上げる。この結果、フロートアーム35が支持部34を中心に回転することにより、栓33が余剰オゾンガス出口20aを閉塞する。これにより、導出室24の上方に配置された空間部21dの容積の減少を、最小限の空間部21dの容積を確保できるように止めることができる。これにより、導入室23及び導出室24に貯留されたオゾン水の水位が無制限に上昇して余剰オゾンガス出口20aから溢れ出るのを防止することができる。
そして、余剰オゾンガス出口20aが閉塞されている場合には、気液分離部20からオゾン発生器12にオゾンが供給されないため、オゾン発生器12には第1気体導入部11から必要な気体が導入される。このような制御は、図示しない制御部によって行われる。
このように、余剰オゾンガス出口20aが出口開閉調整部30によって閉塞されている場合には、オゾン発生器12は、第1気体導入部11から気体を導入することによって、オゾンを生成することができる。
一方、図4に示すように、導出室24に貯留されたオゾン水の水位が所定の下限位に達する場合には、フロート31が水位に連動して下降してオゾン水出口20cを上方から覆う。この結果、フロート31にてオゾン水出口20cが閉塞される。これにより、導出室24に貯留されるオゾン水の水量を所定量以上残すことができる。この結果、本実施の形態の気液分離部20では、導出室24におけるオゾン水の貯留量が少なくなった場合においても、オゾン水出口20cからオゾン水に引き摺られてオゾンが一緒に排出されることを防止することができるようになっている。
すなわち、導出室24に貯留されたオゾン水の水位が所定の下限位に達する場合には、導入室23から導出室24に移動するオゾン水が、仕切り壁22の上端22a付近から底面21bに向かって落下する。この結果、導出室24に貯留されたオゾン水の水面に衝突するので、水面の周りの空気がオゾン水に混合されることにより、オゾン水に多数の気泡が発生する。
そして、導出室24に貯留されたオゾン水の水位が導出室24の高さに対して比較的低い場合には、導入室23から導出室24の水面に達するまでに落下するオゾン混合水の流速が増大する。このため、衝突時の衝撃が増大する。
また、導出室24の水位が比較的低い場合には、導出室24の上方の空間部21dの容積が拡大し、該空間部21dに貯められた気体の量が増加する。この結果、発生する気泡の量が増加する。さらに、導出室24を流通するオゾン水の流速は、オゾン水出口20cに向かって加速される。
これらの結果、導出室24の水量が比較的少ないために底面21bから導出室24の水面までの水位が所定の水位以下である場合には、導出室24に貯留されたオゾン水に含まれる空気等の気泡が、オゾン水と一緒にオゾン水出口20cから容器21の外部に流出する虞がある。
この場合には、気液分離部20において、混合溶液から気体を効果的に分離させることができない。
これに対して、本実施の形態の気液分離部20においては、導出室24の水位が所定の下限位に達する場合に、フロート31がフロート自体の自重によりオゾン水出口20cを閉塞する。この結果、導出室24に貯留されるオゾン水の水量を所定量以上残すことができる。したがって、導出室24に貯留されたオゾン水と一緒に、オゾンの気泡が、オゾン水出口20cから容器21の外部に流出することを防止することができる。
次に、導出室24に貯留されたオゾン水の水位が所定の下限位よりも高い液位である場合、かつ所定の上限位よりも低い水位である場合には、出口開閉調整部30は、余剰オゾンガス出口20aを開放する。したがって、オゾン水生成装置10のオゾン発生器12がオゾンを生成している間において、導出室24に貯留されたオゾン水の水位を、所定の下限位と所定の上限位との間に維持することができる。
このように、本実施の形態の溶解液生成装置としてのオゾン水生成装置10は、第1気体としての酸素を入力して気体としてのオゾンを発生させる気体供給部としてのオゾン発生器12と、液体としての水とオゾン発生器12から供給されるオゾンとを混合する気液混合部としてのエジェクタ14と、エジェクタ14にて混合された混合溶液としてのオゾン混合水から余剰のオゾンを分離する気液分離部20とを備えている。そして、気液分離部20には、オゾン混合水から分離された余剰のオゾンを排出する余剰気体出口としての余剰オゾンガス出口20aと、オゾン混合水から余剰のオゾンが分離された後の分離後混合溶液としてのオゾン水を排出する分離後混合溶液出口としてのオゾン水出口20cと、内部に貯留されているオゾン水の液位の変化に連動して、余剰オゾンガス出口20a及びオゾン水出口20cを開閉する出口開閉調整部30とが設けられている。
上記構成によれば、オゾン水生成装置10は、オゾンを供給するオゾン発生器12と、水と上記供給されるオゾンとを混合するエジェクタ14と、エジェクタ14にて混合されたオゾン混合水から余剰のオゾンを分離する気液分離部20とを備えている。また、気液分離部20には、オゾン混合水から分離された余剰のオゾンを排出する余剰オゾンガス出口20aと、オゾン混合水から余剰のオゾンが分離された後のオゾン水を排出するオゾン水出口20cとが設けられている。
このような気液分離部20においては、エジェクタ14にて混合されたオゾン混合水が満杯になる可能性があり、その場合には、オゾン混合水から分離された余剰のオゾンを排出すべき余剰オゾンガス出口20aからオゾン混合水が排出される虞がある。
これに対して、本実施の形態では、内部に貯留されたオゾン混合水の液位の変化に連動して、余剰オゾンガス出口20aを開閉する出口開閉調整部30が設けられている。このため、エジェクタ14にて混合されたオゾン混合水が気液分離部20において満杯になる場合には、出口開閉調整部30が余剰オゾンガス出口20aを閉じる。この結果、気液分離部20においてオゾン混合水が満杯になっても、余剰オゾンガス出口20aからオゾン混合水が排出されるという虞がなくなる。
一方、このような気液分離部20においては、オゾン水の貯留量が少なくなった場合には、オゾン水に引き摺られて余剰のオゾンが一緒に排出される虞がある。
しかしながら、本実施の形態では、このような場合においても対処できるように、出口開閉調整部30は、貯留されたオゾン水の液位の変化に連動してオゾン水出口20cを開閉する。このため、オゾン水の貯留量が少なくなって液位が下降する場合には、出口開閉調整部30がオゾン水出口20cを閉じる。この結果、気液分離部20においてオゾン水の貯留量が少なくなって液位が下降しても、オゾン水に引き摺られて余剰のオゾンが一緒に排出されるという虞がなくなる。
したがって、気液分離部20において、余剰のオゾンを排出すべき余剰オゾンガス出口20aからオゾン混合水が排出され、かつオゾン水を排出すべきオゾン水出口20cから余剰のオゾンが排出されることを防止し得るオゾン水生成装置10を提供することができる。
また、本実施の形態のオゾン水生成装置10では、出口開閉調整部30は、気液分離部20におけるオゾン水の液位が所定の下限位以下の場合にオゾン水出口20cを閉塞する一方、気液分離部20におけるオゾン水の液位が上記所定の下限位よりも高い場合にはオゾン水出口20cを開放する。
これにより、出口開閉調整部30により、気液分離部20におけるオゾン水の液位が所定の下限位以下の場合にオゾン水出口20cを閉塞することができる。したがって、気液分離部20においてオゾン水の貯留量が少なくなって、オゾン水の液位が所定の下限位以下になった場合に、オゾン水に引き摺られて余剰のオゾンが一緒に排出されるという虞がなくなる。
尚、出口開閉調整部30は、気液分離部20におけるオゾン水の液位が上記所定の下限位よりも高い場合にはオゾン水出口20cを開放する。したがって、この場合には、オゾン水出口20cからオゾン水を排出させることが可能となる。
また、本実施の形態におけるオゾン水生成装置10では、出口開閉調整部30は、気液分離部20におけるオゾン混合水の液位が所定の上限位以上の場合に余剰オゾンガス出口20aを閉塞する一方、気液分離部20におけるオゾン混合水の液位が所定の上限位よりも低い場合には余剰オゾンガス出口20aを開放する。
これにより、出口開閉調整部30により、気液分離部20におけるオゾン混合水の液位が所定の上限位以上の場合に余剰オゾンガス出口20aを閉塞する。したがって、気液分離部20においてオゾン混合水が満杯になっても、余剰オゾンガス出口20aからオゾン混合水が排出されるという虞がなくなる。
また、気液分離部20におけるオゾン混合水の液位が所定の上限位以上の場合に余剰オゾンガス出口20aを閉塞することによって、オゾン混合水から分離されるオゾンが貯められた空間部21dの容積を所定の範囲に維持することができる。この結果、貯留されたオゾン混合水と空間部21dとの気液接触が保持されるので、オゾン混合水に含まれるオゾンを該オゾン混合水から効率よく分離させることができる。すなわち、空間部21dの容積が小さければ、空間部21dに占めるオゾンの分圧が大きくなって、オゾン混合水からオゾンが分離され難い。しかし、空間部21dの容積が大きければ、空間部21dに占めるオゾンの分圧が小さくなるので、オゾン混合水からオゾンが分離され易くなる。
また、気液分離部20の内部にオゾン混合水が勢いよく流入する場合でも、未溶解のオゾンが貯められた空間部21dの容積が比較的大きいことと、出口開閉調整部30によって余剰オゾンガス出口20aが閉塞されていることとにより、余剰オゾンガス出口20aからオゾン混合水が噴出することを確実に防止することができる。
尚、出口開閉調整部30は、気液分離部20におけるオゾン混合水の液位が所定の上限位よりも低い場合には余剰オゾンガス出口20aを開放する。したがって、この場合は、オゾン混合水から分離された余剰のオゾンを余剰オゾンガス出口20aから流出させて、オゾン発生器12又はエジェクタ14にて回収させることが可能となる。
また、本実施の形態におけるオゾン水生成装置10では、気液分離部20は、空間部21dと、該空間部21dの下側に設けられて仕切り壁22にて仕切られた導入室23及び導出室24とを備えた容器21にてなっており、容器21における空間部21dの上端には、オゾン混合水から分離された余剰のオゾンを排出する余剰オゾンガス出口20aが形成され、容器21の導入室23には、エジェクタ14にて混合されたオゾン混合水を導入するオゾン混合水入口20bが形成され、容器21における導出室24の下端には、導入室23から仕切り壁22を越えたオゾン水を貯留した後に排出するオゾン水出口20cが形成されていると共に、導入室23の容積は、導出室24の容積よりも小さく形成されている。
これにより、気液分離部20として容器21の内部を区画して使用するので、気液分離部20におけるオゾン混合水の液位を各導入室23及び導出室24にて調整することが可能となる。
そして、本実施の形態では、導出室24の容積は、導出室24の容積よりも小さく形成されている。このため、導入室23から導出室24に移動したオゾン水の流速は、導出室24にて減速される。この結果、導出室24を流れるオゾン水と引き摺られてオゾンが容器21の外部に排出されることを抑制することができる。
また、本実施の形態におけるオゾン水生成装置10では、出口開閉調整部30は、貯留されているオゾン水に浮遊される浮遊体としてのフロート31と、貯留されているオゾン水の液位が所定の上限位以上の場合に、フロート31を介して余剰オゾンガス出口20aを閉塞する栓33とを備えている。
具体的には、出口開閉調整部30は、導出室24に貯留されたオゾン水に浮遊される浮遊体としてのフロート31と、一端が容器21における空間部21dの上端に回動自在に取り付けられ、他端がフロート31の上端に接触する回動アーム部材としてのフロートアーム35と、フロートアーム35に取り付けられ、導出室24に貯留されたオゾン水の液位が所定の上限位以上の場合に余剰オゾンガス出口20aを閉塞する栓33とを備えている。
これにより、出口開閉調整部30として、貯留されているオゾン水に浮遊されるフロート31と余剰オゾンガス出口20aを閉塞する栓33とで構成することにより、出口開閉調整部30の単純な具体的構成を提供することができる。例えば、フロート31に栓33を設け、栓33の直上に余剰オゾンガス出口20aを設ければ、最も簡単な出口開閉調整部30を構成することが可能となる。
尚、栓33付のフロートアーム35を用いる場合には、余剰オゾンガス出口20aを容器21における空間部21dの上端のいずれに設置してもよいというメリットがある。
尚、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、オゾン回収流路3には、逆止弁CV2が配置されているが、必ずしもこれに限らず、逆止弁CV2を備えていなくてもよい。すなわち、オゾン水生成装置10においては、オゾン回収流路3に逆止弁CV2が配置されているか否かにかかわらず、出口開閉調整部30の作動によって、余剰オゾンガス出口20aを閉塞することができるためである。
また、第1気体導入部11は、オゾン水生成装置10の外部から内部に気体を導入させることが可能であるように構成されていればよい。例えば、第1気体導入部11の構成は、逆止弁CV1の代わりにオゾン発生器12に供給される気体量を制御することが可能な開閉バルブ又は電磁弁等を備えていてもよい。或いは、第1気体導入部11は、逆止弁CV1を備えていなくてもよく、ジョイント部2に三方向弁が配置されたような構成であってもよい。この三方向弁は、例えば、電子的に制御されるものであって、図示しない制御部によって制御される。
さらに、気液混合部の構成は、エジェクタ型のものに限定されず、オゾン回収流路3にて回収されたオゾンと水流路5を流通する水とを混合させ、かつオゾンを水に溶解させる構成を有していればよい。
また、フロート31の構成は、コップ形状のものに限定されず、水位に対して浮力があって浮く構成であればよい。例えば、水を含まない発砲スチロール等の多孔質体、又は内部に気体を封止した中空形状のフロート31を用いることができる。
また、フロート31の下面をゴム材とすることも可能である。これにより、オゾン水出口20cからの液体漏れをより閉塞することができる。
さらに、フロートガイド32は、スリットの入った円筒形状に限定されず、導出室24の内部の水位とフロートガイド32の内部の水位とが同水位になる形状であればよい。例えば、パンチングが空いた多孔形状を用いてもよい。
また、フロートガイド32は、円筒形状に限定されず、導出室24の内部においてフロート31が真直ぐ上下に昇降できる形状であればよい。例えば、フロート31を囲むようにシャフトを数本立てたものでもよい。
さらに、オゾンは、溶解液生成装置が生成する溶解液に溶解される気体の一例である。したがって、オゾンは、供給される液体に積極的に混入かつ溶解されることにより、その物質が溶解された液体を溶解液生成装置の使用者が使用する際には有用な物質の一例である。溶解液生成装置が供給する液体に混入かつ溶解される気体としては、オゾンに限定されない。
また、気体供給部は、オゾンとは別の気体状態の特定の物質を生成し、かつ生成した気体を気体流路に供給するものであればよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の他の実施の形態について図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態では、図5に示すように、衛生器具の一例である複数の小便器41…を洗浄するための衛生器具用洗浄装置40が便所43に設置されている。そして、衛生器具用洗浄装置40には、実施の形態1にて説明した溶解液生成装置としてのオゾン水生成装置10が備えられている。
上記衛生器具用洗浄装置40は、小便器41…を含む便器に水を供給するための配管42に接続されている。
本実施の形態では、水道管等の配管42を流通する水が衛生器具用洗浄装置40を通過するときに、該水にオゾンが溶解されることにより、オゾン水が生成される。そして、衛生器具用洗浄装置40を通過した後に配管42を流通するオゾン水は、小便器41…を含む便器に供給される。これにより、小便器41…を洗浄することができる。
このように、本実施の形態の衛生器具用洗浄装置40では、オゾン水生成装置10を備えており、複数の小便器41…を含む便器を一度に洗浄することができる。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明のさらに他の実施の形態について図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態の衛生器具用洗浄装置50は、図6に示すように、衛生器具の一例である一つの小便器51に個別に設けられている。この小便器51は、陶器等の衛生用品にてなっている。
そして、衛生器具用洗浄装置50は、実施の形態1におけるオゾン水生成装置10を備えている。
本実施の形態では、衛生器具用洗浄装置50は、小便器51の上部に設けられている。
この結果、例えば、用を足した後、小便器51の上部に設けられた押しボタン52を押すことによって、洗浄水が小便器51に流れるので、小便器51を清潔に保つことができる。
この結果、例えば、用を足した後、小便器51の上部に設けられた押しボタン52を押すことによって、洗浄水が小便器51に流れるので、小便器51を清潔に保つことができる。
このように、本実施の形態の衛生器具用洗浄装置50では、オゾン水生成装置10を備えており、個別の小便器51を洗浄することができる。
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明のさらに他の実施の形態について図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態の衛生器具用洗浄装置60は、図7に示すように、衛生器具の一例である一つの大便器61に個別に設けられている。そして、衛生器具用洗浄装置60は、実施の形態1にてオゾン水生成装置10を備えている。
上記大便器61は、洗浄便座62を備えており、洗浄便座62は、オゾン水生成装置10を備えた衛生器具用洗浄装置60と、便座カバー62aと、便座62bとを有している。衛生器具用洗浄装置60、衛生陶器からなる大便器61を洗浄するための衛生器具用洗浄装置の一例である。
オゾン水生成装置10を備えた衛生器具用洗浄装置60においては、気液分離部20からオゾン水生成装置10の外部への未溶解のオゾンガスの流出を防止することができる。
このように、本実施の形態の衛生器具用洗浄装置60では、オゾン水生成装置10を備えており、個別の大便器61を洗浄することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1における溶解液生成装置(オゾン水生成装置10)は、気体を供給する気体供給部(オゾン発生器12)と、液体と上記気体供給部(オゾン発生器12)から供給される気体とを混合する気液混合部(エジェクタ14)と、上記気液混合部(エジェクタ14)にて混合された混合溶液から余剰の気体を分離する気液分離部20とを備えた溶解液生成装置において、上記気液分離部20には、上記混合溶液から分離された余剰の気体を排出する余剰気体出口(余剰オゾンガス出口20a)と、上記混合溶液から余剰の気体が分離された後の分離後混合溶液を排出する分離後混合溶液出口(オゾン水出口20c)と、内部に貯留されている混合溶液の液位の変化に連動して、上記余剰気体出口(余剰オゾンガス出口20a)及び分離後混合溶液出口(オゾン水出口20c)を開閉する出口開閉調整部30とが設けられていることを特徴としている。
本発明の態様1における溶解液生成装置(オゾン水生成装置10)は、気体を供給する気体供給部(オゾン発生器12)と、液体と上記気体供給部(オゾン発生器12)から供給される気体とを混合する気液混合部(エジェクタ14)と、上記気液混合部(エジェクタ14)にて混合された混合溶液から余剰の気体を分離する気液分離部20とを備えた溶解液生成装置において、上記気液分離部20には、上記混合溶液から分離された余剰の気体を排出する余剰気体出口(余剰オゾンガス出口20a)と、上記混合溶液から余剰の気体が分離された後の分離後混合溶液を排出する分離後混合溶液出口(オゾン水出口20c)と、内部に貯留されている混合溶液の液位の変化に連動して、上記余剰気体出口(余剰オゾンガス出口20a)及び分離後混合溶液出口(オゾン水出口20c)を開閉する出口開閉調整部30とが設けられていることを特徴としている。
上記の発明によれば、内部に貯留された混合溶液の液位の変化に連動して、余剰気体出口を開閉する出口開閉調整部が設けられている。このため、気液混合部にて混合された混合溶液が気液分離部において満杯になる場合には、出口開閉調整部が余剰気体出口を閉じる。この結果、気液分離部において混合溶液が満杯になっても、余剰気体出口から混合溶液が排出されるという虞がなくなる。
また、出口開閉調整部は、貯留された混合溶液の液位の変化に連動して分離後混合溶液出口を開閉する。このため、分離後混合溶液の貯留量が少なくなって液位が下降する場合には、出口開閉調整部が分離後混合溶液出口を閉じる。この結果、気液分離部において分離後混合溶液の貯留量が少なくなって液位が下降しても、分離後混合溶液に引き摺られて余剰の気体が一緒に排出されるという虞がなくなる。
したがって、気液分離部において、余剰の気体を排出すべき余剰気体出口から混合溶液が排出され、かつ分離後混合溶液を排出すべき分離後混合溶液出口から余剰の気体が排出されることを防止し得る溶解液生成装置を提供することができる。
本発明の態様2における溶解液生成装置(オゾン水生成装置10)は、態様1における溶解液生成装置において、前記出口開閉調整部30は、前記気液分離部20における混合溶液の液位が所定の下限位以下の場合に前記分離後混合溶液出口(オゾン水出口20c)を閉塞する一方、上記気液分離部20における混合溶液の液位が上記所定の下限位よりも高い場合には上記分離後混合溶液出口(オゾン水出口20c)を開放することが好ましい。
これにより、出口開閉調整部により、気液分離部における混合溶液の液位が所定の下限位以下の場合に前記分離後混合溶液出口を閉塞することができる。したがって、気液分離部において分離後混合溶液の貯留量が少なくなって、分離後混合溶液の液位が所定の下限位以下になった場合に、分離後混合溶液に引き摺られて余剰の気体が一緒に排出されるという虞がなくなる。
本発明の態様3における溶解液生成装置(オゾン水生成装置10)は、態様1又は2における溶解液生成装置において、前記出口開閉調整部30は、前記気液分離部20における混合溶液の液位が所定の上限位以上の場合に前記余剰気体出口(余剰オゾンガス出口20a)を閉塞する一方、上記気液分離部20における混合溶液の液位が所定の上限位よりも低い場合には上記余剰気体出口(余剰オゾンガス出口20a)を開放することが好ましい。
これにより、出口開閉調整部により、気液分離部における混合溶液の液位が所定の上限位以上の場合に余剰気体出口を閉塞する。したがって、気液分離部において混合溶液が満杯になっても、余剰気体出口から混合溶液が排出されるという虞がなくなる。
また、気液分離部における混合溶液の液位が所定の上限位以上の場合に余剰気体出口を閉塞することによって、混合溶液から分離される気体が貯められた空間の容積を所定の範囲に維持することができる。この結果、貯留された混合溶液と空間との気液接触が保持されるので、混合溶液に含まれる気体を該混合溶液から効率よく分離させることができる。すなわち、空間の容積が小さければ、空間に占める気体の分圧が大きくなって、混合溶液から気体が分離され難い。しかし、空間の容積が大きければ、空間に占める気体の分圧が小さくなるので、混合溶液から気体が分離され易くなる。
また、気液分離部の内部に混合溶液が勢いよく流入する場合でも、未溶解の気体が貯められた空間の容積が比較的大きいことと、出口開閉調整部によって余剰気体出口が閉塞されていることとにより、余剰気体出口から混合溶液が噴出することを確実に防止することができる。
本発明の態様4における溶解液生成装置(オゾン水生成装置10)は、態様1、2又は3における溶解液生成装置において、前記気液分離部20は、空間部21dと、該空間部21dの下側に設けられて仕切り壁22にて仕切られた導入室23及び導出室24とを備えた容器21にてなっており、上記容器21における空間部21dの上端には、前記混合溶液から分離された余剰気体を排出する前記余剰気体出口(余剰オゾンガス出口20a)が形成され、上記容器21の導入室23には、前記気液混合部(エジェクタ14)にて混合された混合溶液を導入する混合溶液導入口(オゾン混合水入口20b)が形成され、上記容器21における導出室24の下端には、上記導入室23から仕切り壁22を越えた混合溶液を貯留した後に排出する前記分離後混合溶液出口(オゾン水出口20c)が形成されていると共に、上記導入室23の容積は、上記導出室24の容積よりも小さく形成されていることが好ましい。
これにより、気液分離部として容器の内部を区画して使用するので、気液分離部における混合溶液の液位を各導入室及び導出室にて調整することが可能となる。そして、本発明では、導入室の容積は、導出室の容積よりも小さく形成されている。このため、導入室から導出室に移動した混合溶液の流速は、導出室にて減速される。この結果、分離後混合溶液に引き摺られて気体が容器の外部に一緒に排出されることを抑制することができる。
本発明の態様5における溶解液生成装置(オゾン水生成装置10)は、態様1〜4のいずれか1における溶解液生成装置において、前記出口開閉調整部30は、前記貯留されている混合溶液に浮遊される浮遊体(フロート31)と、上記貯留されている混合溶液の液位が所定の上限位以上の場合に、上記浮遊体(フロート31)を介して余剰気体出口(余剰オゾンガス出口20a)を閉塞する栓33とを備えていることが好ましい。
また、本発明では、前記出口開閉調整部30は、前記導出室24に貯留された混合溶液に浮遊される浮遊体(フロート31)と、一端が前記容器21における空間部21dの上端に回動自在に取り付けられ、他端が上記浮遊体(フロート31)の上端に接触する回動アーム部材(フロートアーム35)と、上記回動アーム部材(フロートアーム35)に取り付けられ、導出室24に貯留された混合溶液の液位が所定の上限位以上の場合に余剰気体出口(余剰オゾンガス出口20a)を閉塞する栓33とを備えていることが好ましい。
これにより、出口開閉調整部として、貯留されている混合溶液に浮遊される浮遊体と余剰気体出口を閉塞する栓とで構成することにより、出口開閉調整部の単純な具体的構成を提供することができる。
本発明の態様6における溶解液生成装置(オゾン水生成装置10)は、態様1〜5のいずれか1における溶解液生成装置において、前記気体供給部(オゾン発生器12)は、前記気体としてのオゾンを発生させると共に、前記液体は、水であり、前記気液分離部20は、オゾンが溶解した水を分離後混合溶液出口(オゾン水出口20c)から排出することが好ましい。
これにより、本発明の溶解液生成装置をオゾン水生成装置とすることが可能となる。この結果、オゾン水生成装置にて生成されるオゾン水を、洗浄、消毒等の用途に有効に使用することができる。
一方、オゾンは有毒であるので、溶解せずに余った余剰のオゾンガスがオゾン水と一緒に排出されるのは好ましくない。しかしながら、本発明では、出口開閉調整部が設けられているので、気液分離部において、気液分離後のオゾンガス又は未溶解のオゾンガスが分離後混合溶液出口から排出されることを防止し得るオゾン水生成装置を提供することができる。
本発明の態様7における衛生器具用洗浄装置40・50・60は、態様1〜5のいずれか1における溶解液生成装置(オゾン水生成装置10)を備えていることを特徴としている。
上記の発明によれば、気液分離部において、余剰の気体を排出すべき余剰気体出口から混合溶液が排出され、かつ分離後混合溶液を排出すべき分離後混合溶液出口から余剰の気体が排出されることを防止し得る溶解液生成装置を備えた衛生器具用洗浄装置を提供することができる。
尚、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、オゾン水生成装置等の溶解液生成装置及びそれを備えた衛生器具用洗浄装置等に適用することができる。具体的には、例えば、便所、洗面所、若しくは浴室に用いられた大小便器、手洗い器、洗面器、又は浴槽等の衛生器具を洗浄するために利用可能である。また、医療器具、野菜・果物等の生鮮食品、厨房の備品若しくは食器等の洗浄、又は消毒・消臭等の用途に利用可能である。
1 第1気体流路
2 ジョイント部
3 オゾン回収流路
4 オゾンガス流路
5 水流路
6 吐水流路
10 オゾン水生成装置(溶解液生成装置)
11 第1気体導入部
12 オゾン発生器(気体供給部)
13 給水部
14 エジェクタ(気液混合部)
14a オゾンガス流入口
14b 水流入口
14c 混合溶液流出口
15 吐水部
20 気液分離部
20a 余剰オゾンガス出口(余剰気体出口)
20b オゾン混合水入口(混合溶液導入口)
20c オゾン水出口(分離後混合溶液出口)
21 容器
21a 天井面
21b 底面
21c 周壁
21d 空間部
21e 筒状部
22 仕切り壁
22a 上端
23 導入室
24 導出室
25 ノズル
26 ノズル
30 出口開閉調整部
31 フロート
32 フロートガイド
34 支持部
35 フロートアーム(回動アーム部材)
40 衛生器具用洗浄装置
41… 小便器
42 配管
43 便所
50 衛生器具用洗浄装置
51 小便器
52 押しボタン
60 衛生器具用洗浄装置
61 大便器
62 洗浄便座
62a 便座カバー
62b 便座
2 ジョイント部
3 オゾン回収流路
4 オゾンガス流路
5 水流路
6 吐水流路
10 オゾン水生成装置(溶解液生成装置)
11 第1気体導入部
12 オゾン発生器(気体供給部)
13 給水部
14 エジェクタ(気液混合部)
14a オゾンガス流入口
14b 水流入口
14c 混合溶液流出口
15 吐水部
20 気液分離部
20a 余剰オゾンガス出口(余剰気体出口)
20b オゾン混合水入口(混合溶液導入口)
20c オゾン水出口(分離後混合溶液出口)
21 容器
21a 天井面
21b 底面
21c 周壁
21d 空間部
21e 筒状部
22 仕切り壁
22a 上端
23 導入室
24 導出室
25 ノズル
26 ノズル
30 出口開閉調整部
31 フロート
32 フロートガイド
34 支持部
35 フロートアーム(回動アーム部材)
40 衛生器具用洗浄装置
41… 小便器
42 配管
43 便所
50 衛生器具用洗浄装置
51 小便器
52 押しボタン
60 衛生器具用洗浄装置
61 大便器
62 洗浄便座
62a 便座カバー
62b 便座
Claims (7)
- 気体を供給する気体供給部と、液体と上記気体供給部から供給される気体とを混合する気液混合部と、上記気液混合部にて混合された混合溶液から余剰の気体を分離する気液分離部とを備えた溶解液生成装置において、
上記気液分離部には、
上記混合溶液から分離された余剰の気体を排出する余剰気体出口と、
上記混合溶液から余剰の気体が分離された後の分離後混合溶液を排出する分離後混合溶液出口と、
内部に貯留されている混合溶液の液位の変化に連動して、上記余剰気体出口及び分離後混合溶液出口を開閉する出口開閉調整部とが設けられていることを特徴とする溶解液生成装置。 - 前記出口開閉調整部は、前記気液分離部における混合溶液の液位が所定の下限位以下の場合に前記分離後混合溶液出口を閉塞する一方、上記気液分離部における混合溶液の液位が上記所定の下限位よりも高い場合には上記分離後混合溶液出口を開放することを特徴とする請求項1記載の溶解液生成装置。
- 前記出口開閉調整部は、前記気液分離部における混合溶液の液位が所定の上限位以上の場合に前記余剰気体出口を閉塞する一方、上記気液分離部における混合溶液の液位が所定の上限位よりも低い場合には上記余剰気体出口を開放することを特徴とする請求項1又は2記載の溶解液生成装置。
- 前記気液分離部は、空間部と、該空間部の下側に設けられて仕切り壁にて仕切られた導入室及び導出室とを備えた容器にてなっており、
上記容器における空間部の上端には、前記混合溶液から分離された余剰気体を排出する前記余剰気体出口が形成され、
上記容器の導入室には、前記気液混合部にて混合された混合溶液を導入する混合溶液導入口が形成され、
上記容器における導出室の下端には、上記導入室から仕切り壁を越えた混合溶液を貯留した後に排出する前記分離後混合溶液出口が形成されていると共に、
上記導入室の容積は、上記導出室の容積よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の溶解液生成装置。 - 前記出口開閉調整部は、
前記貯留されている混合溶液に浮遊される浮遊体と、
上記貯留されている混合溶液の液位が所定の上限位以上の場合に、上記浮遊体を介して余剰気体出口を閉塞する栓とを備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の溶解液生成装置。 - 前記気体供給部は、前記気体としてのオゾンを供給すると共に、
前記液体は、水であり、
前記気液分離部は、オゾンが溶解した水を分離後混合溶液出口から排出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の溶解液生成装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の溶解液生成装置を備えていることを特徴とする衛生器具用洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014059592A JP2015182001A (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | 溶解液生成装置及びそれを備えた衛生器具用洗浄装置 |
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Family Applications (1)
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JP2014059592A Pending JP2015182001A (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | 溶解液生成装置及びそれを備えた衛生器具用洗浄装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110282722A (zh) * | 2019-06-21 | 2019-09-27 | 三峡大学 | 用于农村供水系统的臭氧消毒装置及其使用方法 |
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-
2014
- 2014-03-24 JP JP2014059592A patent/JP2015182001A/ja active Pending
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