JP2015177158A - ボンディング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板ステージの傾きの補正が適切になされているかを容易に確認することができるボンディング装置を提供することを目的とする。
【解決手段】作業者は、案内画面36aを通じて基板ステージの傾きの自動補正を検証したい基板ステージ上の任意の位置(検証点)を設定する。そして、高さ計測手段を使用して検証点の高さを計測し、次いで、検証点Tの近傍に設定された複数の補助検証点の高さを計測する。その後、制御部は検証点及び補助検証点の計測結果を「計測結果表示欄」41に表示する。作業者は、案内画面36aを通じて検証点及び補助検証点の計測結果を視認することにより、基板ステージの傾きの自動補正が適切になされているかを容易に確認することができる。
【選択図】図6
【解決手段】作業者は、案内画面36aを通じて基板ステージの傾きの自動補正を検証したい基板ステージ上の任意の位置(検証点)を設定する。そして、高さ計測手段を使用して検証点の高さを計測し、次いで、検証点Tの近傍に設定された複数の補助検証点の高さを計測する。その後、制御部は検証点及び補助検証点の計測結果を「計測結果表示欄」41に表示する。作業者は、案内画面36aを通じて検証点及び補助検証点の計測結果を視認することにより、基板ステージの傾きの自動補正が適切になされているかを容易に確認することができる。
【選択図】図6
Description
本発明は、基板に電子部品をボンディングするボンディング装置に関するものである。
フリップチップ等のバンプ付きの電子部品を基板に実装する方式として、基板ステージによって基板を保持した状態で、基板に形成された電極にバンプを押しつけてボンディングする方法がある。このような方法においては、複数のバンプの全てを電極に対して極力均等に押しつけることが求められるため、基板ステージの基板保持面は平滑且つ水平になっていることが望ましい。しかしながら、現実には基板ステージの製作段階における加工誤差や、加熱による基板ステージの変形により、基板保持面にはうねりが生じている。このようにうねりを生じた基板保持面で基板を保持した場合、ボンディングの際に複数のバンプの全てを電極に対して均等に押しつけることが困難となる。
このような問題を解決するため、基板ステージの傾きを自動補正する方法が知られている(例えば特許文献1を参照)。特許文献1に示す例では、基板保持面の複数の測定点の高さを予め測定しておき、この測定結果に基づいて、ボンディング位置に対応した基板保持面の傾斜を補正する。これにより、ボンディング位置に対応した基板保持面を水平にして、複数のバンプの全てを電極に対して均等に押付けてボンディングすることができる。
しかしながら、特許文献1を含め従来技術においては、基板ステージの傾きが適切に自動補正されているか否かを確認するための具体的な方法が提案されていなかった。そのため、電子部品の実装不良が多発した場合であっても、その原因が基板ステージの傾きの補正が適切になされていないことに起因するものであるかを迅速に特定することが困難であった。
そこで本発明は、基板ステージの傾きの補正が適切になされているかを容易に確認することができるボンディング装置を提供することを目的とする。
本発明のボンディング装置は、基板ステージの基板保持面に保持された基板にボンディングヘッドを備えたボンディング手段によって電子部品をボンディングするボンディング装置であって、前記基板保持面の前記ボンディングヘッドの直下に位置する領域の傾きを補正する基板ステージ傾き補正手段と、前記基板保持面の高さを計測する高さ計測手段と、前記高さ計測手段を使用して前記ステージ傾き補正手段による前記領域の傾きの補正結果を確認する傾き補正確認手段とを備え、前記傾き補正確認手段は、前記高さ計測手段を使用して前記領域内もしくはその近傍の3箇所以上の複数箇所の高さを計測し、この計測結果を表示部に表示する。
本発明によれば、基板ステージの傾きの補正が適切になされているかを容易に確認することができる。
まず図1を参照して、本発明の一実施の形態におけるボンディング装置の構成について説明する。ボンディング装置1は基板2に電子部品3をボンディングする機能を有しており、基板位置決め部4及びボンディング部5を含んで構成される。電子部品3としては、複数のバンプを有するフリップチップが挙げられる。
基板位置決め部4は、基台6の上面に下から順に基板ステージ移動機構7、チルト機構8及び基板ステージ9を重ねて構成される。基板ステージ移動機構7は、基板ステージ9を水平方向に移動させる。チルト機構8は、基板ステージ9の傾き(チルト)を調整する。基板ステージ9は、その上面である基板保持面9aで基板2を保持する。また、基板ステージ9には基板ステージ加熱部10(図5)が内蔵されており、ボンディング時に基板2を加熱する。基板ステージ移動機構7及びチルト機構8を駆動することにより、基板ステージ9に保持された基板2を所定のボンディング作業位置に位置決めすることができる。
ボンディング部5はボンディングヘッド11と、これを基板ステージ9に対して昇降させるボンディングヘッド昇降機構を備えている。ボンディングヘッド11の下端部は電子部品3を吸着可能な吸着ツール12となっている。ボンディングヘッド11にはボンディングヘッド加熱部14(図5)が内蔵されている。ボンディング時には、ボンディングヘッド加熱部14によって吸着ツール12が加熱される。
次に、ボンディングヘッド昇降機構を構成する主要な構成要素について説明する。基板ステージ9の上方にはボンディングヘッド昇降テーブル15が配設されている。ボンディングヘッド昇降テーブル15の前面には垂直方向に伸びたガイドレール16が設けられている。ボンディングヘッド11の背面には第1のスライダ17が設けられており、第1のスライダ17はガイドレール16に対してスライド自在に嵌合している。
ボンディングヘッド11の上方には、加圧シリンダ20が固定されたL字形状の昇降部21が配設されている。昇降部21は水平方向に延出した支持部21aを備えている。この支持部21aの上面には荷重計測手段としてのロードセル19が配置されている。昇降部21の背面には、ガイドレール16にスライド自在に嵌合した第2のスライダ22が設けられている。
昇降部21の背面にはナット部23が結合されている。このナット部23には、ボンディングヘッド昇降テーブル15に配置された送りねじ24が螺合している。ボンディングヘッド昇降テーブル15の上部には昇降モータ25が配設されており、昇降モータ25を駆動することによって送りねじ24は軸廻りに回転する。これにより、ナット部23とともに昇降部21が昇降する。
ボンディングヘッド11の上部には連結部材18が固定されている。この連結部材18は、上部に水平方向に延出した延出部18aを備えている。連結部材18はその延出部18aをロードセル19の上面に引っ掛けた状態でボンディングヘッド11と昇降部21に連結する。すなわち、昇降部21はボンディングヘッド11と連結部材18を吊り下げ状態で支持している。また、ロードセル19は連結部材18と昇降部21に挟まれており、ボンディングヘッド11と連結部材18の重さを受けるようになっている。
加圧シリンダ20は上下に突没自在なロッド20aを有しており、ロッド20aは連結部材18の上面に接触した状態となっている。加圧シリンダ20によってロッド20aが押し下げられることで、連結部材18はロードセル19に押し付けられる。この構成により、ロードセル19にはボンディングヘッド11などの重さに加え、加圧シリンダ20による押し付け力が加わることになる。
ボンディングヘッド昇降機構の昇降モータ25を駆動してボンディングヘッド11を下降させることによって、吸着ツール12に保持した電子部品3を基板ステージ9上の基板2にボンディングすることができる。このように、ボンディング部5は、基板ステージ9の基板保持面9aに保持された基板2に電子部品3をボンディングするボンディング手段を構成する。
ボンディングヘッド昇降テーブル15には、スケール部26aと走査部26bを有するリニアエンコーダ26が装着されている。リニアエンコーダ26はスケール部26aに対する走査部26bの位置を示す位置情報を出力する。走査部26bはスケール部26aに対して昇降自在に設けられているとともに、一端がボンディングヘッド11の背面に固着されている。これにより、走査部26bはボンディングヘッド11の昇降動作に連動してスケール部26aに沿って昇降する。このとき、スケール部26aに対する走査部の26bの位置を読み取ることで、ボンディングヘッド11の高さを計測することができる。このように、リニアエンコーダ26はボンディング手段に内蔵され、ボンディングヘッド11の上下方向の位置(すなわち高さ)を計測するボンディング位置計測手段となっている。
ボンディング装置1には部品供給機構27(図5)が設けられている。部品供給機構27はボンディングヘッド11の下方を水平方向に移動自在な部品移送ヘッド27aを有している。部品移送ヘッド27aが電子部品3を保持した状態でボンディングヘッド11の下方まで移送することにより(矢印a)、吸着ツール12に電子部品3を受け渡すことができる。
ボンディングヘッド昇降テーブル15の下方にはカメラユニット28が設けられている。図2に示すように、カメラユニット28は、基板ステージ9に保持された基板2を撮像する基板カメラ28aと、ボンディングヘッド11によって保持された電子部品3を撮像する部品カメラ28bを有する。カメラユニット28は、カメラユニット駆動機構29(図5)によって基板ステージ9の上方から退避した位置(図1)と、基板ステージ9とボンディングヘッド11の間の位置(図2)との間を移動する(矢印b)。カメラユニット28が基板ステージ9とボンディングヘッド11の間まで移動することにより、基板2及び電子部品3を撮像することができる。取得した撮像データは後述する制御部30によって認識処理され、これにより基板2及び電子部品3の位置が検出される。
次に図3及び図4を参照して、基板2に電子部品3をボンディングする際の圧着荷重の計測について説明する。圧着荷重の計測はロードセル19によって行う。ボンディング前においては、ロードセル19には加圧シリンダ20の押し付け力(F1)と、吸着ツール12や連結部材18などを含むボンディングヘッド11の自重(F2)との和(F1+F2)が予圧として作用する。このとき、ロードセル19から出力値A(F1+F2に相当)が出力される。その一方でボンディング中においては、基板2の表面からの反力(F3)を受けた分だけロードセル19の計測値が減少し、出力値B(F1+F2−F3に相当)が出力される。そして、出力値Aから出力値Bを減算した値が圧着荷重(F3)に相当し、この圧着荷重(F3)を監視しながら電子部品3のボンディングが行われる。
次に図5を参照して、ボンディング装置1の制御系について説明する。ボンディング装置1に備えられた制御部30は、ボンディング動作実行部31、基板ステージ高さ計測部32、キャリブレーション実行部33、キャリブレーションデータ記憶部34及び基板ステージ傾き自動補正検証部35を含んで構成される。この制御部30は、基板ステージ移動機構7、チルト機構8、基板ステージ加熱部10、吸着ツール12、ボンディングヘッド加熱部14、ロードセル19、加圧シリンダ20、昇降モータ25、リニアエンコーダ26、部品供給機構27、基板カメラ28a、部品カメラ28b、カメラユニット移動機構29及びタッチパネル36と接続されている。
ボンディング動作実行部31は、基板位置決め部4及びボンディング部5を構成する各機構を制御することにより、基板2に電子部品3をボンディングするための動作(ボンディング動作)を実行する。すなわち、ボンディング動作実行部31は基板ステージ移動機構7を制御することによって、基板ステージ9に保持された基板2をボンディング作業位置に位置決めする。このとき、チルト機構8を制御することによって、基板ステージ9の傾きを補正する。そして、ボンディングヘッド昇降テーブル15を制御することによってボンディングヘッド11を下降させ、基板2に電子部品3をボンディングする。このように、ボンディング装置1は基板ステージ9の基板保持面9aに保持された基板2にボンディングヘッド11を備えたボンディング手段によって電子部品3をボンディングする。
基板ステージ高さ計測部32は基板ステージ9の上面の所定の位置の高さを計測する処理を実行する。基板ステージ9の高さ計測は、図7に示すように、基板ステージ移動機構7によって基板ステージ9を水平移動させ、高さを計測したい所定の位置をボンディングヘッド11の下方に位置合わせする。そして、電子部品3を保持していない状態のボンディングヘッド11を下降させる(矢印c)。
ボンディングヘッド11が下降する過程で吸着ツール12が基板保持面9aに接触すると、このときの反力(F4)によりロードセル19の計測荷重が減少する。基板ステージ高さ計測部32は、計測荷重が予め設定した接触検出値に到達したことでボンディングヘッド11が基板保持面9aに接触したと判断する。そして、計測荷重が予め設定した接触検出値に到達したタイミングにおける走査部26bの高さ位置が、基板ステージ9の高さとして計測される。このように、ボンディングヘッド11、ロードセル19、リニアエンコーダ26及び基板ステージ高さ計測部32は、基板保持面9aの高さを計測する高さ計測手段となっている。
キャリブレーション実行部33は、基板保持面9aに設定された高さ計測点における高さを計測するキャリブレーションを実行する。ここで図8を参照して、キャリブレーションについて説明する。図8(a)に示すように、基板保持面9aには格子配列で複数の高さ計測点H(X(n),Y(n))が設定されている(n=1,2,3・・・)。高さ計測手段によって全ての高さ計測点H(X(n),Y(n))の高さを計測することで、それぞれの高さ計測点H(X(n),Y(n))の高さを示す高さ計測データh(n)が取得される。このとき、実際に電子部品3をボンディングする場合と同様に、基板ステージ9を加熱した状態で高さ計測を行う。そして、キャリブレーション実行部33は取得した高さ計測データh(n)と、高さ計測点H(X(n),Y(n))とを関連付けたキャリブレーションデータをキャリブレーションデータ記憶部34に記憶する。
次に図8(b)を参照して、キャリブレーションデータを用いた基板ステージ9の傾きの自動補正について説明する。図8(b)は、基板2における電子部品3のボンディング位置Pと、当該基板2を基板ステージ9にセットした場合の高さ計測点H(X(n),Y(n))の関係を示している。なお、ボンディング位置Pとは、ボンディング対象となる電子部品3の中心位置をさす。
まず、制御部30はキャリブレーションデータを参照してボンディング位置Pの近傍に設定された複数(ここでは4つ)の高さ計測点H(X(i),Y(j)),H(X(i+1),Y(j)),H(X(i),Y(j+1)),H(X(i+1),Y(j+1))の高さ計測データh(k),h(k+1),h(k+9),h(k+10)を読み取る。そして、これらの高さ計測データを近似曲線式に入力することで、ボンディング位置Pの傾きを算出する。
そして、制御部30はボンディング位置Pの傾きの算出結果に基づいてチルト機構8を制御することにより、ボンディング位置P、すなわちボンディングヘッド11の直下における基板保持面9aの領域が水平となるように基板ステージ9の傾きを補正する。このように、チルト機構8及び制御部30は、基板保持面9aのボンディングヘッド11の直下に位置する領域の傾きを補正する基板ステージ傾き補正手段となっている。
基板ステージ傾き自動補正検証部35は、基板ステージ9の傾きが適切に自動補正されているかを検証するための各種処理を行う(基板ステージ傾き自動補正検証)。具体的には、基板ステージ傾き自動補正検証部35は基板ステージ9の領域の傾きが補正された後、高さ計測手段を使用して基板ステージ9上の複数の位置の高さを測定し、測定結果をタッチパネル36に表示する。作業者は、タッチパネル36に表示された測定結果を視認することで、基板ステージ9の傾きが適切に自動補正されているかを判断する。このように、基板ステージ傾き自動補正検証部35は、高さ計測手段を使用してステージ傾き補正手段による領域(ボンディングヘッド11の直下に位置する領域)の傾きの補正結果を確認する傾き補正確認手段となっている。
タッチパネル36は、基板ステージ自動補正検証を作業者に行わせるための案内画面を表示する表示部として機能する。また、タッチパネル36は案内画面に表示されるタッチパネルを介して所定の入力を行う。
次に図6を参照して、基板ステージ傾き自動補正検証部35を実行したときにタッチパネル36に表示される案内画面36aについて説明する。案内画面36aには、「基板カメラ画像表示欄」40、「計測結果表示欄」41、「基板ステージ操作パネル」42、「基板ステージ傾き自動補正選択部」43、「検証」44及び「終了」45の表示を含んで構成される。
「基板カメラ画像表示欄」40は、基板カメラ28aによって撮像した画像を表示する欄である。画面上に表示される十字線の交点Sは、基板カメラ28aの撮像視野の中心を示している。
「計測結果表示欄」41は、高さ計測結果を表示する欄であり、基板ステージ9の画像41aとともに、「検証点計測結果」41b、「第1補助検証点計測結果」41c、「第2補助検証点計測結果」41d、「第3補助検証点計測結果」41e、「第4補助検証点計測結果」41fの表示を含む。「検証点計測結果」41bは、図11に示すように、作業者が検証したい基板保持面9a上の所望の位置を示す検証点Tの高さ計測結果を表示する。なお、検証点Tは基板カメラ28aの撮像視野の中心である交点Sと一致する。すなわち、交点Sと一致する基板ステージ9の位置の高さ計測結果が「検証点計測結果表示欄」41aに表示される。
「第1補助検証点計測結果」41c、「第2補助検証点計測結果」41d、「第3補助検証点計測結果」41e、「第4補助検証点計測結果」41fは、検証点Tから離れた複数の位置である第1補助検証点U1、第2補助検証点U2、第3補助検証点U3、第4補助検証点U4の高さ計測結果を表示する(図11)。補助検証点U(U1〜U4)とは、検証点Tの水平度を計算するための高さ計測データを得る計測点である。本実施の形態では検証点Tを中心とする円周上の4点を補助検証点として設定している。補助検証点Uの数は任意であるが、2箇所以上を設定する方が望ましい。また、検証点Tと補助検証点U1〜U4の間隔や、各補助検証点U1〜U4の間隔は、電子部品3のサイズ等に応じて作業者が任意に設定する。本実施の形態において、「第1補助検証点計測結果」41c〜「第4補助検証点計測結果表示欄」41fには、計測結果として検証点Tと補助検証点U1〜U4の高低差が表示される。検証点Tと補助検証点U1〜U4の高低差が小さいほど、またはバラツキが少ないほど検証点Tはより水平に近いことを意味する。
このように、基板ステージ傾き自動補正検証部35は、高さ計測手段を使用してボンディングヘッド11の直下に位置する領域内もしくはその近傍の3箇所以上の複数個所の高さを計測し、この計測結果を表示部に表示する。さらに、基板ステージ傾き自動補正検証部35は、計測結果として、特定の一検証点(検証点T)と他の検証点(補助検証点U1〜U4)との高低差を表示部に表示する。
「基板ステージ操作パネル」42は作業者の操作指示によって基板ステージ9を移動させるための操作パネルであり、水平方向の成分を8つに分割した「方向指示キー」42a〜42hから構成される。作業者が任意の「方向指示キー」42a〜42hを操作すると、基板ステージ9は操作方向に所定距離だけ水平移動する。
検証点Tの設定は、基板カメラ28a、「基板カメラ画像表示欄」40、「基板ステージ操作パネル」42を介して行う。すなわち、カメラユニット28をボンディングヘッド11の下方まで移動させ、基板カメラ28aの撮像中心と吸着ツール12による電子部品3の吸着位置の中心CL(図2)を上下方向に一致させる。この状態で、作業者は検証したい基板保持面9a上の任意の位置が「基板カメラ画像表示欄」40内の交点Sと一致するように「基板ステージ操作パネル」42を操作して基板ステージ9を移動させる。
「基板ステージ傾き自動補正選択部」43は、基板ステージ傾き自動補正検証時に基板ステージ傾き自動補正を実行するか否かを作業者に選択させるための複数の操作ボタンから構成され、「有り」43a、「無し」43bの表示を含む。作業者が「有り」43aを選択すると、検証時に基板ステージ傾き自動補正が実行される。その一方で作業者が「無し」43bを選択すると、検証時に基板ステージ傾き自動補正は実行されない。
「検証」44は基板ステージ傾き自動補正検証を開始するための操作ボタンである。「終了」45は案内画面36aを終了するための操作ボタンである。
本実施の形態におけるボンディング装置1は以上のように構成され、次に図9及び図10を参照して、基板ステージ傾き自動補正検証のフローについて説明する。以下に説明するフローは、作業者が案内画面36aを通じて検証点Tを設定し、その後に「検証」44を操作することによって開始される。まず、カメラユニット28は基板ステージ9の上方を避けた位置まで退避する(ST1:カメラユニット退避工程)。次いで、制御部30は基板ステージ傾き自動補正を実行するか否かを判断する(ST2:自動補正有無判断工程)。ここでの判断は、「基板ステージ傾き自動補正選択部」43において、「有り」43a、「無し」43bの何れが選択されているかに基づいて行う。
(ST2)で「有り」43aが選択されている場合、制御部30は基板ステージ傾き自動補正を行う(ST3:基板ステージ傾き自動補正工程)。その一方で「無し」43bが選択されている場合、制御部30は基板ステージ傾き自動補正を行わず、高さ計測手段を使用して基板ステージ9上の検証点Tの高さを計測する(ST4:第1の基板ステージ高さ計測処理工程)。
次に図10を参照して、基板ステージ9の高さ計測処理のフローについて説明する。ます、ボンディングヘッド11は所定の計測開始高さまで移動する(ST21:計測開始高さ移動工程)。次いで、制御部30はロードセル19からの出力を監視し(ST22:ロードセル出力監視工程)、この状態でボンディングヘッド11は微小距離だけ下降する(ST23:ボンディングヘッド下降工程)。
次いで、制御部30はロードセル19からの出力値が接触検出値に到達したかを判断する(ST24:接触検出値到達判定工程)。出力値が接触検出値に到達していない場合、(ST23)に戻ってボンディングヘッド11はさらに下降する。そして、ボンディングヘッド11が下降する過程でロードセル19からの出力値が接触検出値に到達した場合、制御部30はリニアエンコーダ26から出力される情報を読み取る(ST25:リニアエンコーダ出力読み取り工程)。これにより、検証点Tの高さが計測される。以上の工程を経て、基板ステージ9の高さ計測処理は終了する。
検証点Tの高さを計測したならば、基板ステージ9は第2計測点としての第1補助検証点U1がボンディングヘッド11の下方に位置するよう移動する(ST5:第2計測点移動工程)。次いで、制御部30は第1補助検証点U1の高さを計測する(ST6:第2の基板ステージ高さ計測処理工程)。
以後、基板ステージ9の移動と高さ計測を繰り返し実行する。すなわち、基板ステージ9は第3計測点(第2補助検証点U2)の上方にボンディングヘッド11が位置するよう移動し(ST7:第3計測点移動工程)、その後に制御部30は補助検証点U2の高さを計測する(ST8:第3の基板ステージ高さ計測処理工程)。次いで、基板ステージ9は第4計測点(第3補助検証点U3)の上方にボンディングヘッド11が位置するよう移動し(ST9:第4計測点移動工程)、その後に制御部30は第3補助検証点U3の高さを計測する(ST10:第4の基板ステージ高さ計測処理工程)。さらに、基板ステージ9は第5計測点(第4補助検証点U4)の上方にボンディングヘッド11が位置するよう移動し(ST11:第5計測点移動工程)、その後に制御部30は第4補助検証点U4の高さを計測する(ST12:第5の基板ステージ高さ計測処理工程)。
次いで、制御部30は検証点T及び補助検証点U1〜U4の計測結果を案内画面36aに表示する(ST13:計測結果表示工程)。以上の工程を経て、基板ステージ傾き自動補正検証のフローは終了する。
その後、作業者は案内画面36aを通じて検証点T及び補助検証点U1〜U4の計測結果を視認することにより、基板ステージ9の傾きの自動補正が適切になされているかを容易に確認することができる。例えば、検証点Tと補助検証点U1〜U4の高低差が小さく、バラツキも少なければ、作業者は基板ステージ傾き自動補正が適切に行われたものと判断する。なお、基板ステージ傾き自動補正を実行する前後で検証点T及び補助検証点U1〜U4の高さを個別に計測し、それぞれの計測結果を対比することによって、基板ステージ傾き自動補正の実効性をより正確に確認することができる。
本発明のボンディング装置は本実施の形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更してもよい。例えば、基板ステージ高さ計測手段として、基板ステージ9に照射した光の反射を利用して高さを計測する構成を採用してもよい。
本発明によれば、基板ステージの傾きの補正が適切になされているかを容易に確認することができ、電子部品実装分野において特に有用である。
1 ボンディング装置
2 基板
3 電子部品
5 ボンディング部
8 チルト機構
9 基板ステージ
9a 基板保持面
26 リニアエンコーダ
32 基板ステージ高さ計測部
35 基板ステージ傾き自動補正検証部
36 タッチパネル
2 基板
3 電子部品
5 ボンディング部
8 チルト機構
9 基板ステージ
9a 基板保持面
26 リニアエンコーダ
32 基板ステージ高さ計測部
35 基板ステージ傾き自動補正検証部
36 タッチパネル
Claims (3)
- 基板ステージの基板保持面に保持された基板にボンディングヘッドを備えたボンディング手段によって電子部品をボンディングするボンディング装置であって、
前記基板保持面の前記ボンディングヘッドの直下に位置する領域の傾きを補正する基板ステージ傾き補正手段と、
前記基板保持面の高さを計測する高さ計測手段と、
前記高さ計測手段を使用して前記ステージ傾き補正手段による前記領域の傾きの補正結果を確認する傾き補正確認手段とを備え、
前記傾き補正確認手段は、前記高さ計測手段を使用して前記領域内もしくはその近傍の3箇所以上の複数箇所の高さを計測し、この計測結果を表示部に表示することを特徴とするボンディング装置。 - 前記高さ計測手段が、前記ボンディング手段に内蔵されたボンディングヘッド位置計測手段を含むことを特徴とする請求項1記載のボンディング装置。
- 前記傾き補正確認手段は、前記計測結果として、特定の一検証点と他の検証点との高低差を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1又は2に記載のボンディング装置。
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---|---|---|---|
JP2014054646A JP2015177158A (ja) | 2014-03-18 | 2014-03-18 | ボンディング装置 |
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2014
- 2014-03-18 JP JP2014054646A patent/JP2015177158A/ja active Pending
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JP7531102B2 (ja) | 2020-06-18 | 2024-08-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 部品実装装置および部品実装基板の製造方法 |
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