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JP2015169358A - 熱交換器 - Google Patents

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JP2015169358A
JP2015169358A JP2014043538A JP2014043538A JP2015169358A JP 2015169358 A JP2015169358 A JP 2015169358A JP 2014043538 A JP2014043538 A JP 2014043538A JP 2014043538 A JP2014043538 A JP 2014043538A JP 2015169358 A JP2015169358 A JP 2015169358A
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一彦 丸本
Kazuhiko Marumoto
一彦 丸本
横山 昭一
Shoichi Yokoyama
昭一 横山
広田 正宣
Masanori Hirota
正宣 広田
健二 名越
Kenji Nagoshi
健二 名越
米澤 勝
Masaru Yonezawa
勝 米澤
崇裕 大城
Takahiro Oshiro
崇裕 大城
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Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
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Abstract

【課題】平板状の熱交換器を連結した場合には連結部材が必要となるが、連結部材部分での熱交換は行われないためデッドスペースとなり、限られたスペースで熱交換器としての性能を充分に発揮できない。
【解決手段】複数の偏平管4と、複数の偏平管4の間に設けられたコルゲートフィンとを備え、偏平管4は、平坦部が直線状となる直線部4Sと、平坦部の水平方向に曲げられた曲げ部4Cとを有し、直線部4Sの側部は水平に設けない。
【選択図】図1

Description

本発明は、コルゲートフィンを有するパラレルフローの熱交換器に関する。
従来、空気調和機に組み込まれる熱交換器は、特にセパレート型空気調和機の室内機にあっては、クロスフローファンを囲むように複数個連結して用いるのが通例である。コルゲートフィンを有するパラレルフローの熱交換器を用いた熱交換器ユニットにおいても、限られた空間に熱交換器を配置する場合、平板状の熱交換器でクロスフローファンを囲むように複数個連結してケーシングに収納していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−47600号公報
しかしながら、従来の配置の方法では平板状の熱交換器同士を連結するための連結部材が必要となる。連結部材部分での熱交換は行われないためデッドスペースとなり、限られたスペースで熱交換器ユニットとしての性能を充分に発揮できない。
本発明の目的は、コルゲートフィンを有するパラレルフロー熱交換器において、ヘッダーを含む連結部材によるデッドスペースを抑制して、限られたスペースを有効に利用することで、熱交換器ユニットの性能を向上させるとともに、熱交換器に結露した水が、熱交換器より落下したり、飛散したりすることを防止することにある。
前記従来の課題を解決するために、本発明の熱交換器は、コルゲートフィンを有するパラレルフロー熱交換器において、偏平管は、平坦部が直線状となる直線部と、平坦部の水平方向に曲げられた曲げ部とを有し、直線部の側部は水平に設けられていないものである。
また、本発明の熱交換器は、偏平管は、コルゲートフィンの間を流れる流体の流れ方向に対して並列に設けられ、少なくとも最も下流側の偏平管は、平坦部が直線状となる直線部と、平坦部の水平方向に曲げられた曲げ部とを有し、直線部の側部は水平に設けられていないものである。
本発明によれば、コルゲートフィンを有するパラレルフロー熱交換器において、デッドスペースを抑制でき、限られたスペース内で熱交換器の有効面積を増加することができるとともに、結露水が、熱交換器より落下したり、飛散したりすることを防止できる。
本発明の実施の形態1の熱交換器を備えた室内機の断面図 本発明の実施の形態1の熱交換器の曲げ加工前の状態での構成図 本発明の実施の形態1の熱交換器の曲げ加工前の状態での断面図 本発明の実施の形態1の熱交換器の曲げ加工の手順を示す説明図 パラレルフロー熱交換器の水平からの角度と結露量の関係図 本発明の実施の形態1の熱交換器を備えたヒートポンプ空気調和機の冷凍サイクル図 本発明の実施の形態2の熱交換器を備えた室内機の断面図 本発明の実施の形態2の熱交換器を備えたヒートポンプ空気調和機の冷凍サイクル図
第1の発明は、複数の偏平管と、前記複数の偏平管の間に設けられたコルゲートフィンとを備え、前記偏平管は、平坦部が直線状となる直線部と、平坦部の水平方向に曲げられた曲げ部とを有し、前記直線部の側部は水平に設けられていない熱交換器である。
これにより、熱交換器ユニットが蒸発器となった場合、フィン、偏平管で生成された結露水は、その場に留まることなく重力によって、ルーバーやコルゲートフィンおよび偏平管に沿って水受けに到達するので、結露水が熱交換器より落下することを防止できる。
第2の発明は、複数の偏平管と、前記複数の偏平管の間に設けられたコルゲートフィンとを備え、前記偏平管は、前記コルゲートフィンの間を流れる流体の流れ方向に対して並列に設けられ、少なくとも最も下流側の偏平管は、平坦部が直線状となる直線部と、平坦部の水平方向に曲げられた曲げ部とを有し、前記直線部の側部は水平に設けられていない熱交換器である。
これにより、風上列のフィン、風上列の偏平管で生成された一部の結露水は最も風下側の熱交換器に落下するが、最も風下列の熱交換器では落下した水滴を受け止め、風下列の熱交換器のフィンを通って偏平管の端部に到達するので、結露水が熱交換器より落下することを防止できる。また、風上列の熱交換器の設計自由度が拡がるため、風上列の熱交換器をより大きくすることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、直線部の側面は、水平より10°以上傾斜して設けられたものである。これにより、結露水が熱交換器より落下したり、飛散したりすることがない。
以下に、本発明の熱交換器ユニットについて説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施形態の熱交換器の適用例として、一般家庭で使用されている空気調和機の室内機で説明を行う。図1は本発明の実施の形態1の熱交換器を備えた室内機の断面図である。
室内機10は外殻を形成するケーシング26を備え、その内部に熱交換器1を備えている。また、ケーシング26には、熱交換器1の前面側に位置する前面開口部10aと、熱交換器1の上面側に位置する上面開口部10bとが設けられている。
前面開口部10aには、開閉自在の可動前面パネル(以下、単に前面パネルという)11が設けられている。前面パネル11は、空気調和機停止時には、前面開口部10aを閉じているのに対し、空気調和機運転時には、ケーシング26から離反する方向に移動して前面開口部10aを開放する(前面開口部10aを閉じた状態は図示しない)。
また、室内機10は、前面開口部10a及び上面開口部10bから取り入れられた室内の空気を熱交換器1で熱交換して室内に吹き出すためのファン12と、熱交換した空気を
室内に吹き出す吹出口13とを備えている。吹出口13には、開口を開閉するとともに空気の吹き出し方向を上下に変更する上下風向変更羽根14と、空気の吹き出し方向を左右に変更する左右風向変更羽根15とが設けられている。
上下風向変更羽根14は、吹出口13を開閉する下羽根19と、下羽根19の上方に設けられ下羽根19と協働して吹出口13から吹き出された空気の吹き出し方向を制御する上羽根20とで構成されている。また、下羽根19は駆動軸(図示せず)に連結される一方、上羽根20は駆動軸(図示せず)に連結され、各駆動軸(図示せず)は駆動モータ等の駆動源(図示せず)に連結されている。
空気調和機が運転を開始すると、上下風向変更羽根14は開制御されて吹出口13を開放し、ファン12が駆動されることで、室内空気は前面開口部10a及び上面開口部10bを介して室内機10の内部に取り入れられる。取り入れられた室内空気は熱交換器1で熱交換を行い、ファン12を通過して、ファン12の下流側に形成された通風路21を通過し吹出口13より吹き出される。
また、吹出口13からの空気の吹き出し方向は、上下風向変更羽根14及び左右風向変更羽根15により制御され、上下風向変更羽根14の上下方向の角度及び左右風向変更羽根15の左右方向の角度は、室内機10を制御するリモコン(遠隔操作装置)により制御される。
さらに、吹出口13の上流側に位置する通風路21は、ファン12の下流側に位置するリアガイダ22と、ファン12の下流側に位置しリアガイダ22に対向するスタビライザ23と、左右の側壁24とで形成されている。
なお、上述した用語「スタビライザ」は、ファン12の下流近傍に位置し、ファン12の前部付近に発生する渦を安定化させるスタビライザと、このスタビライザの下流側に位置しファン12により搬送される空気の圧力回復を担うディフューザの前部壁部分に分けることもできるが、本願明細書では、これらを総称して「スタビライザ」という。
このように構成することで、吹出口13の内側では、吹き出し風が、上下風向変更羽根14(下羽根19と上羽根20)と左右の側壁24に挟まれ、上下左右に漏れることなく変更されて、吹出口13より吹き出される一方、吹出口13の外側では、左右に変更された吹き出し風が吹出口13の左右の端部よりもさらに左右に吹き出されても、吹出口13の左右の側壁24よりも外側に延長された上下風向変更羽根14により拡散することなく、上下及び左右の変更方向を維持することができる。
さらに、室内機10には、前面開口部10a及び上面開口部10bと熱交換器1との間に、前面開口部10a及び上面開口部10bから取り入れられた室内空気に含まれる塵埃を除去するためのフィルタ16が設けられている。このフィルタ16は、ケーシング26に設けられたフィルタ枠17aに取り付けられている。
また、ケーシング26は、熱交換器1からの結露水を受け、排水するための水受け皿18a、18bが設けられている。水受け皿18aは、スタビライザ23より前面側に設けられており、水受け皿18bは、リアガイダ22の上端より背面側に設けられている。
さらに、フィルタ16の下部前面側であって吹出口13の上側には、空気調和機の運転状態等を表示する表示ユニット41が設けられている。
ここで、熱交換器1について詳しく説明する。
熱交換器1は、複数の偏平管4と、偏平管4の長手方向の両端部に設けられたヘッダパイプ2、3と、複数の偏平管4の間に設けられたコルゲートフィンとを備えたパラレルフロー熱交換器である。
偏平管4は、内部に冷媒通路5を備えた細長い平板状の伝熱管であり、その外表面は、対向する二面の平坦部4aと、二面の平坦部4aをつなぐ二面の側部4bとから構成されている(図3参照)。
熱交換器1は、後述する曲げ加工によって、偏平管4の平坦部4aの水平方向に曲げられている。つまり、偏平管4は、平坦部4aが直線状となる直線部4Sと、平坦部4aの水平方向に曲げられた曲げ部4Cとを備えている。図1に示すように、偏平管4は、3つの直線部4Sと2つの曲げ部4Cを有し、略U字状に形成されている。
熱交換器1は、ヘッダパイプ2、3の長手方向が、室内機10の幅方向と平行となるように、偏平管4の平坦部4aが室内機10の奥行き方向と平行となるように、室内機10に設けられている。そして、熱交換器1は、ヘッダパイプ2、3が、それぞれ水受け皿18a、18bの上方に配置され、略U字状に形成された偏平管4が、ファン12の上方を囲うように配置される。
また、熱交換器1は、室内機10の通常の設置状態において、直線部4Sの側部4bが地面と水平とならないように設けられている。熱交換器1のうち、最も傾斜が小さくなるファン12の上方前面側に位置する直線部4Sでは、偏平管4の中心線52が、室内機10の設置時の水平線51に対して、10°以上傾斜するように設けられている。このように構成することで、冷房運転時に熱交換器1に生じる結露水を、熱交換器1の表面から落下させ、室内に空気とともに飛散させることがない。
また、ファン12の上方であって、ファン12の中心軸より後方に配置された直線部4Sの傾斜角度は、ファン12の中心軸より前方に配置された直線部4Sの傾斜角度より大きくなるように設けられている。
さらに、熱交換器1のうちファン12の前方に配置された箇所は、略くの字状に前方へ突出するように、2つの直線部4Sと1つの曲げ部4Cとから構成されている。この略くの字状の突出部を構成する直線部4Sの傾斜角度は、ファン12の上方前面側に位置する直線部4Sの傾斜角度より大きくなるように設けられている。また、この突出部を構成する曲げ部4Cにおける偏平管4の中心線は、ヘッダパイプ2より前方となる位置に設けられている。
このように構成することで、限られたスペース内で熱交換器の有効面積を増加することができる。
次に、熱交換器1の曲げ加工について、図2〜4を用いて説明する。図2は熱交換器1の曲げ加工前の状態の構成図である。また、図3は図2の熱交換器のA断面での断面図である。
まず、図2、3を用いて、熱交換器1の構成を詳細に説明する。
熱交換器1は、2本のヘッダパイプ2、3を平行に間隔を置いて平行に配置し、ヘッダパイプ2、3の間には複数の偏平管4を所定ピッチで配置している。偏平管4は金属を押出成型した細長い成型品であり、内部には冷媒を流通させる偏平管それぞれに複数の矩形
の冷媒通路5が形成されている。
それぞれの冷媒通路5はヘッダパイプ2、3の内部に連通しており、また隣り合う偏平管4同士の間にはコルゲートフィン6が配置される。
最も外側に位置する偏平管4の外側の面には、最外側コルゲートフィン6aが配置され、最外側コルゲートフィン6aの外側にはサイドプレート7が配置されている。
ヘッダパイプ2と3、偏平管4、コルゲートフィン6、最外側コルゲートフィン6a、及びサイドプレート7は、いずれもアルミニウム等熱伝導の良い金属からなる。偏平管4はヘッダパイプ2、3に対し、コルゲートフィン6と最外側コルゲートフィン6aは偏平管4に対し、サイドプレート7は最外側コルゲートフィン6aに対し、それぞれロウ付けまたは溶着で固定される。尚、コルゲートフィン6、6aにはルーバー25が加工されている。
次に、上記の様に構成された熱交換器1に曲げ部を設けるための手順を説明する。
図4は熱交換器1の曲げ加工の手順を説明する説明図である。曲げ加工の状態では、図2のB矢視図である図4(a)に示すように、熱交換器1は平板状となっている。熱交換器1に曲げ部を設けるためには、図3(b)に示す様に、偏平管4の長手方向がほぼ直角になるように、偏平管4の側部4bに曲げ型8を当接する。
次に、図4(c)に示す様に、ヘッダパイプ2を固定冶具(図示しない)で固定保持し、他方のヘッダパイプ3を曲げ装置の曲げ駆動部(図示しない)により、クランプした状態で曲げ型8に向かって押圧する。これによって、熱交換器1に所定の角度の曲げを行うことができる。
さらに、図4(d)に示すように、曲げ型8とは異なる曲率の曲げ型9を用いて熱交換器1の別の部位を、同様にして曲げる。このように、1つの熱交換器1に対して2箇所以上の所定の曲げを行うことになる。
以上のような曲げ加工の手順においては、偏平管4とコルゲートフィンは6、6aは、偏平管4の長手方向が平坦部4aの水平方向に、一体に曲げられ、偏平管4とコルゲートフィンは6、6aは略同等の曲げ角度で曲げることになる。
ここで、熱交換器1の水平からの傾斜角度と、熱交換器1より落下しない結露量を実験により測定した結果について説明する。
図5は実験結果に基づき作成した熱交換器1の水平からの角度と結露量関係図である。
横軸の水平からの角度は、ヘッダパイプ2、ヘッダパイプ3が上下の位置関係をとった場合の偏平管4の中心線と水平線との角度である。縦軸は、空気調和機の室内機10の通常運転時に想定される結露量に対する、熱交換器1から落下しない(保持できる)結露量の倍率を示している。実験は、熱交換器1に風速約3m/sの空気を通しながら測定している。
図5より、傾斜角度が約8°未満では、結露量の倍率が0倍未満となり、熱交換器1より結露水が落下することが判る。傾斜角度が約8°以上では、角度が大きくなるにつれて、結露量が増加しても、偏平管4やコルゲートフィン6を伝って低い側のヘッダパイプ2或いは3まで結露水が流れるので、熱交換器1の表面からの結露水の落下は防げることが
判る。
また、角度が約10°では結露水量が約18倍となり、角度10°程度あれば結露水の落下をやや余裕を持って防止できることが判る。
前述の様に構成された熱交換器1を備えた室内機10をヒートポンプ空気調和機に搭載して冷暖房運転を行う時の動作につて説明する。
図6は実施の形態1の熱交換器1を備えたヒートポンプ空気調和機の冷凍サイクル図である。
ヒートポンプ空気調和機の構成について説明する。冷媒を圧縮する圧縮機31、冷房暖房運転時の冷媒回路を切り替える四方弁32、冷房時には凝縮器となり暖房時には蒸発器となる冷媒と外気の熱を交換する室外熱交換器33、室外熱交換器33内を流れる冷媒と外気の熱交換を促進する室外ファン38、冷媒を減圧する絞り装置34、冷媒と室内空気の熱を交換し冷房時には蒸発器となり暖房時には凝縮器となる熱交換器1、熱交換器1内を流れる冷媒と室内空気の熱交換を促進するファン12、圧縮機31の吸い込み側に設けられたアキュムレータ36を備えている。
室外機42は圧縮機31、四方弁32、室外熱交換器33、絞り装置34、アキュムレータ36、室外ファン38を備え、室内機10とは、液側接続管43とガス側接続管44で接続されている。
この様に構成された、ヒートポンプ空気調和機について動作を説明する。
先ず、冷房運転時には、圧縮機31によって圧縮された冷媒は高温高圧の冷媒となって四方弁32を通って室外熱交換器33に送られる。そして、室外ファン38によって外気と熱交換を促進して放熱し、高圧の液冷媒となり絞り装置34に送られる。絞り装置34では減圧されて低温低圧の二相冷媒となり、液側接続管43を通って、熱交換器1に送られる。
ファン12によって吸い込まれた室内空気は熱交換器1を通って冷媒と熱交換し、冷媒は室内空気の熱を吸熱し蒸発気化して低温のガス冷媒となる。このとき冷媒によって吸熱された室内空気は温度湿度が低下してファン12によって室内に吹き出され室内を冷房する。またこの時、運転条件によっては、熱交換器1の偏平管4やコルゲートフィン6に結露水が発生する。
しかし、本実施の形態では、偏平管4やコルゲートフィン6を水平より10°以上の傾きを持たせたことにより、この結露水はその場に留まることなく重力によって、ルーバー25やコルゲートフィン6および偏平管4に沿って水受け18a、18bに到達する。水受け18a、18bに到達した結露水は室内機10の外に導かれ室外に排水される(図示しない)。
また、ガス冷媒は、ガス側接続管44を通過して四方弁32に入り、アキュムレータ36を経て圧縮機31に戻る。
一方、暖房運転の運転時には、圧縮機31によって圧縮された冷媒は高温高圧の冷媒となって四方弁32を通り、ガス側接続管44に送られる。ファン12によって吸い込まれた室内空気は熱交換器1を通って冷媒と熱交換し、冷媒は室内空気へ熱を放熱し凝縮して高圧の液冷媒となる。このとき室内空気は冷媒の熱を吸熱し温度が上昇した状態でファン
12によって室内に吹き出され室内を暖房する。その後、冷媒は液側接続管43を通って絞り装置34に送られ、絞り装置34において減圧されて低温低圧の二相冷媒となり、室外熱交換器33に送られて、室外ファン38によって外気と熱交換を促進して蒸発気化し、四方弁32を経てアキュムレータ36を通って圧縮機31へ戻される。
この様にして、冷暖房運転がなされる。
本実施の形態では、偏平管4およびコルゲートフィン6、6aを略同等の曲げ角度で曲げて、ケーシング26に収納したことにより、デッドスペースを抑制でき、限られたスペース内で熱交換器の有効面積を増加することができる。
また、ケーシング26に収められ通常の使用状態に設置された場合に、熱交換器1において曲げ部4C以外に水平となる部位がないように配置して、水平より10°以上したことにより、熱交換器1が蒸発器となった場合、コルゲートフィン6、6a、偏平管4で生成された結露水はその場に留まることなく重力によって、ルーバー25やコルゲートフィン6、6aおよび偏平管4に沿って水受け18a、18bに到達するので、結露水が熱交換器1よりの落下することを防止できる。
尚、本発明で、熱交換器1の曲げ部4Cの一部が水平となる場合には、その水平部分での熱交換により結露水が発生しないように、水平部分に風が通らないようテープを貼るなどすればさらに確実に熱交換器1からの結露水の落下を防止できる。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態の熱交換器について説明する。
尚、実施の形態1で説明した構成・動作と同じ構成・動作については、実施の形態1と同一の番号を付して説明は割愛する。
図7は本発明の実施の形態2の熱交換器を備えた室内機の断面図である。熱交換器1は、偏平管4を、コルゲートフィン6の間を流れる流体(室内空気)の流れ方向に対して並列に、2列で設けられている。そして、それぞれの列で、複数の偏平管4と、偏平管4の長手方向の両端部に設けられたヘッダパイプとを備える風上側熱交換部1aと風下側熱交換部1bを構成している。
風上側熱交換部1aと風下側熱交換部1bとはそれぞれ異なる角度で曲げられている。また、風上側熱交換部1aと風下側熱交換部1bのぞれぞれの冷媒流路(図示せず)は、上下いずれか一方のヘッダパイプ内で連通している。
風上側熱交換部1aは、偏平管4の平坦部4aの水平方向に曲げられている。つまり、風上側熱交換部1aを構成する偏平管4は、平坦部4aが直線状となる直線部4Sと、平坦部4aの水平方向に曲げられた曲げ部4Cとを備えている。図7に示すように、風上側熱交換部1aでは、偏平管4は、3つの直線部4Sと2つの曲げ部4Cを有し、略U字状に形成されている。
また、風上側熱交換部1aのうちファン12の上方前面側に位置する直線部4Sでは、側部4bが水平となるように設けられている。一方、ファン12の上方であって、ファン12の中心軸より後方に配置された直線部4Sは、傾斜して設けられている。さらに、風上側熱交換部1aのうちファン12の前方に配置された箇所は、略くの字状に前方へ突出するように、2つの直線部4Sと1つの曲げ部4Cとから構成されている。また、この突出部を構成する曲げ部4Cにおける偏平管4の中心線は、風上側熱交換部1aを構成する
下方のヘッダパイプ2より前方となる位置に設けられている。
風下側熱交換部1bも、偏平管4の平坦部4aの水平方向に曲げられている。そして、図7に示すように、偏平管4は、3つの直線部4Sと2つの曲げ部4Cを有し、略U字状に形成されている。しかし、風下側熱交換部1bは、少なくとも1以上の曲げ部4Cが風上側熱交換部1aとは異なる位置に設けられている。
風下側熱交換部1bは、コルゲートフィン6の間を流れる流体(室内空気)の流れ方向に対して、風上側熱交換部1aの下流側に設けられている。つまり、ファン12に対向するように設けられている。
また、風下側熱交換部1bは、室内機10の通常の設置状態において、直線部4Sの側部4bが地面と水平とならないように設けられている。風下側熱交換部1bのうち、最も傾斜が小さくなるファン12の上方前面側に位置する直線部4Sでは、偏平管4の中心線53が、室内機10の設置時の水平線51に対して、10°以上傾斜するように設けられている。
また、ファン12の上方であって、ファン12の中心軸より後方に配置された直線部4Sの傾斜角度は、ファン12の中心軸より前方に配置された直線部4Sの傾斜角度より大きくなるように設けられている。
さらに、風下側熱交換部1bのうちファン12の前方に配置された箇所は、略くの字状に前方へ突出するように、2つの直線部4Sと1つの曲げ部4Cとから構成されている。この略くの字状の突出部を構成する直線部4Sの傾斜角度は、ファン12の上方前面側に位置する直線部4Sの傾斜角度より大きくなるように設けられている。また、この略くの字状の突出部を構成する下側の直線部4Sの傾斜角度は、風上側熱交換部1aの対向する位置の直線部4Sの傾斜角度と同じである。
このように構成することで、限られたスペース内で熱交換器の有効面積を増加することができる。
図8は本発明の実施の形態2の熱交換器1を備えたヒートポンプ空気調和機の冷凍サイクル図である。
冷房運転の条件によっては、風上側熱交換部1aおよび風下側熱交換部1bの偏平管4やコルゲートフィン6に結露水が発生する。
風上側熱交換部1aで発生した結露水は、偏平管4やコルゲートフィン6が水平より10°未満となる場合には、落下することになる。しかし、本実施の形態では、風下側熱交換部1bの偏平管4やコルゲートフィン6を水平より10°以上の傾きを持たせたことにより、落下してきた結露水を受け止めることが出来る。さらに、風下側熱交換部1bに付着した結露水は、その場に留まることなく重力によって、ルーバー25やコルゲートフィン6および偏平管4に沿って水受け18a、18bに到達する。水受けに到達した結露水は室内機10の外に導かれ室外に排水される(図示しない)。
この様にして、パラレルフロー熱交換器が2列以上で構成された場合、少なくとも最も風下側の1列に設けられた熱交換部が水平からの傾斜角度が10°以上であるように配置したことにより、風上側の列のコルゲートフィンや、偏平管で生成された結露水の一部が落下しても、最も風下列の熱交換部で落下した水滴を受け止め、そして、その場に留まることなく重力によって、ルーバー25やコルゲートフィン6および偏平管4に沿って水受
け18a、18bに到達させることができる。このため、風上列の熱交換部の設計自由度が拡がり、風上列の熱交換部をより大きくすることができる。
尚、第2の実施の形態では熱交換器を2列として説明しているが、3列以上でも構わない。
本発明によれば、コルゲートフィンを有するパラレルフロー熱交換器において、デッドスペースを抑制でき、限られたスペース内で熱交換器の有効面積を増加することができるので、限られたスペースを有効に利用することで、より性能の高い熱交換器ユニットを提供できる。このため、本発明の熱交換器は、家庭用の空気調和機のみならず、業務用の空気調和機等に適用できる。
1 熱交換器
1a 風上側熱交換部
1b 風下側熱交換部
2、3 ヘッダパイプ
4 偏平管
4a 平坦部
4b 側部
4C 曲げ部
4S 直線部
5 冷媒通路
6 コルゲートフィン
6a 最外側コルゲートフィン
7 サイドプレート
8、9 曲げ型
10 室内機
10a 前面開口部
10b 上面開口部
11 前面パネル
12 ファン
13 吹出口
14 上下風向変更羽根
16 フィルタ
17a フィルタ枠
18a、18b 水受け皿
19 下羽根
20 上羽根
21 通風路
22 リアガイダ
23 スタビライザ
24 側壁
25 ルーバー
26 ケーシング
31 圧縮機
32 四方弁
33 室外熱交換器
34 絞り装置
36 アキュムレータ
38 室外ファン
41 表示ユニット
42 室外機
43 液側接続管
44 ガス側接続管

Claims (3)

  1. 複数の偏平管と、前記複数の偏平管の間に設けられたコルゲートフィンとを備え、
    前記偏平管は、平坦部が直線状となる直線部と、平坦部の水平方向に曲げられた曲げ部とを有し、前記直線部の側部は水平に設けられていないことを特徴とする熱交換器。
  2. 複数の偏平管と、前記複数の偏平管の間に設けられたコルゲートフィンとを備え、
    前記偏平管は、前記コルゲートフィンの間を流れる流体の流れ方向に対して並列に設けられ、少なくとも最も下流側の偏平管は、平坦部が直線状となる直線部と、平坦部の水平方向に曲げられた曲げ部とを有し、前記直線部の側部は水平に設けられていないことを特徴とする熱交換器。
  3. 前記直線部の側面は、水平より10°以上傾斜して設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換器。
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