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JP2015160050A - 携帯可能な情報処理端末および当該情報処理端末を制御するためのプログラム - Google Patents

携帯可能な情報処理端末および当該情報処理端末を制御するためのプログラム Download PDF

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JP2015160050A JP2014038216A JP2014038216A JP2015160050A JP 2015160050 A JP2015160050 A JP 2015160050A JP 2014038216 A JP2014038216 A JP 2014038216A JP 2014038216 A JP2014038216 A JP 2014038216A JP 2015160050 A JP2015160050 A JP 2015160050A
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美奈子 上野
Minako Ueno
美奈子 上野
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Abstract

【課題】気になる場所を容易に記録できる情報処理端末を提供する。【解決手段】情報処理端末の一例であるスマートフォンが実行する処理は、位置検出部からの出力に基づいて、情報処理端末の位置を検出するステップ(S610)と、スマートフォンのユーザの生体情報(たとえば脈波)を受信するステップ(S620)と、ユーザのストレスの解析処理を実行するステップ(S630)と、解析処理によって得られたデータを記録するステップ(S640)とを含む。【選択図】図6

Description

本開示は情報処理端末の制御に関し、より特定的には位置情報を取得可能な情報処理端末の制御に関する。
位置情報を取得可能な情報処理端末が普及している。このような情報処理端末に関し、例えば、特開2003−224877号公報(特許文献1)は、「特定位置の緯度や経度などの位置情報を利便性よく記憶し、後に自宅などで利用するための携帯型情報装置」を開示している。
特開2003−224877号公報
特許文献1に開示された技術によると、携帯型情報装置のユーザが操作して、特定の位置の記録を行う。そのため、ユーザの操作が必要になるため、必ずしも利便性が良いとはいえない。したがって、利便性が向上する技術が必要とされている。
本開示は上述のような問題点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、ユーザが気にした場所を容易に記録可能な情報処理端末を提供することである。他の局面における目的は、ユーザが気にした場所を容易に記録可能となるように情報処理端末を制御するためのプログラムを提供することである。
一実施の形態に従う携帯可能な情報処理端末は、情報処理端末の位置情報を取得するように構成された位置情報取得部と、情報処理端末のユーザの生体情報を取得するように構成された生体情報取得部と、位置情報が取得された時に取得された生体情報と、予め設定された分類基準とに基づいて、生体情報が取得された場所におけるユーザのストレス度を算出するように構成された算出部と、場所の位置情報と、算出されたストレス度とを関連付けて記録するように構成された記憶部とを備える。
他の実施の形態に従うと、携帯可能な情報処理端末を制御するためのプログラムが提供される。情報処理端末はプロセッサとメモリとを備えている。プログラムはプロセッサに、情報処理端末の位置情報を取得するステップと、情報処理端末のユーザの生体情報を取得するステップと、位置情報が取得された時に取得された生体情報と、予め設定された分類基準とに基づいて、生体情報が取得された場所におけるユーザのストレス度を算出するステップと、場所の位置情報と、算出されたストレス度とを関連付けてメモリに記録するステップとを実行させる。
ある局面において、ユーザによる特段の操作を強いることなく、移動中に感じたストレスの度合いを容易に記録することができる。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
情報処理端末を有するユーザの移動の軌跡と当該ユーザの感情の変化とを表わす図である。 情報処理端末200によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。 情報処理端末200がユーザによって保持された状態を表わす図である。 他の局面に従う情報処理端末400によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。 情報処理端末400のサブ端末420がユーザに装着された状態を表わす図である。 状態監視処理部220によって実現される処理の一部を表わすフローチャートである。 データ記憶部230におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。 表示部210に画面(ユーザインターフェイス:UI)が表示される場合に実行される処理の一部を表わすフローチャートである。 データ記憶部230におけるデータの格納の一態様を表わす図である。 情報処理端末200を有するユーザが会場内を歩いた場合において何某かのストレスが検出された位置を表わす図である。 情報処理端末200のユーザが気になった場所を分類する場合の処理を表わすフローチャートである。 プロセッサが状態監視処理部として実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 データ記憶部230におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。 表示部210における画面の表示処理を表わすフローチャートである。 表示部210における地図情報とストレス情報とを表わす図である。 状態解析処理部として機能するプロセッサによって実行される処理の一部を表わすフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
まず、本実施の形態に係る技術思想が適用される局面について説明する。当該技術思想は携帯可能な情報処理端末を用いて実現される。携帯可能な情報処理端末は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、デジタルカメラ等の端末であって、情報処理機能と位置情報取得機能と生体情報取得機能とを備える端末であればよい。
一例として、美術館、デパート、テーマパーク等のエリアにおいて、そのような情報処理端末を有するユーザは、徒歩や時には走ってエリア内を移動する。この時、当該エリア内の場所によっては、何らかの理由により、回避しながら回る場合がある。例えば、ユーザが混雑しているエリアに到達した場合、「混雑しているエリアを避けて、後で寄ろう」、あるいは「先を急いでいる為に後で戻って来よう」と考えて、そのように行動する場合がある。
また、何らかの理由により、ユーザの歩行が妨げられて、停止し、あるいは、停滞する場合がある。例えば、ユーザが観賞中の絵に癒されて(刺激を受けて)いる場合が考えられる。このような場合、ユーザはポジティブなストレス(好ましいストレス)を感じているともいう。
あるいは、鑑賞したい絵の前が混雑しており、ユーザがイライラを感じている場合がある。以下、本実施の形態では、このようなエリア(場所)を「気になる場所」ともいう。また、ユーザがイライラを感じている場合、ユーザはネガティブストレス(好ましくないストレス)を感じているともいう。
本実施の形態に従う情報処理端末は、そのような「気になる場所」を記録するためにユーザの移動情報(各地点の位置情報の履歴)と脈波を取得し、脈波から各地点のストレス度を求め、移動情報とストレス度とを関連付けて記録する。これにより、ユーザに負担を強いることなく、「気になる場所」をユーザに知らせることができる。
[技術思想]
図1を参照して、本実施の形態に係る技術思想について説明する。図1は、情報処理端末を有するユーザの移動の軌跡と当該ユーザの感情の変化とを表わす図である。
ある局面において、ユーザは、情報処理端末を持って、会場(例えば展示会の会場)100を歩いている。例えば、ユーザは軌跡110に示されるように会場100を歩く。点線で示された軌跡120は、ユーザが歩行あるいは走行した経路を表わす。
ある局面において、情報処理端末は、地点130においてユーザのストレスを検知する。例えば、展示会の会場において、地点130が混雑している場合、ユーザの脈波データからストレスを検知し、そのストレスがネガティブストレスであるのか、又はポジティブなストレスであるのかを判別する。図1は、情報処理端末がユーザの生体情報からネガティブストレスを検知した場合の例である。また、地点150においても、情報処理端末は、ユーザのネガティブなストレスを検知し得る。例えば、ユーザが一定時間ほぼ同じ位置に滞在している場合において脈波データが変化した場合、例えば、鑑賞したい展示物が混雑しており、ユーザが展示物を近くで見ることが出来ない場合、情報処理端末は、脈波データからネガティブストレスを検知する。
さらに、図1は、地点140において、ユーザは展示物に感動して立ち止まっている場合の例を表している。この時、情報処理端末は、ユーザのポジティブストレスを検知し得る。この様に、本実施の形態に係る情報処理端末によれば、「気になる場所」をユーザに知らせることができる。
[構成]
図2を参照して、本実施の形態に係る情報処理端末200の構成について説明する。図2は、情報処理端末200によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。情報処理端末200は、表示部210と、状態監視処理部220と、データ記憶部230と、ストレス解析処理部240と、位置検出部250と、計時部260と、生体情報入力部270とを備える。
表示部210は、情報処理端末200のデータあるいは状態を表示する。表示部210は、液晶モニタ、有機EL(Electro Luminescence)モニタ等によって実現される。
状態監視処理部220は、情報処理端末200を有するユーザの状態を監視する機能であって、位置検出部250で取得の位置情報と、ストレス解析処理部240で分析された生体情報と、計時部260で取得の時間情報を組み合わせて、ユーザーの状態を監視する。状態監視処理部220は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)その他のプロセッサによって実現される。
データ記憶部230は、情報処理端末200に予め定められた処理を実行させる為のデータまたはプログラム及び情報処理端末200の動作中に生成されたデータを格納する。データ記憶部230は、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク、フラッシュメモリ、着脱可能なメモリカード等によって実現される。他の局面において、データ記憶部230は、ネットワーク上に存在するクラウドストレージその他の外部記憶装置として実現されてもよい。
ストレス解析処理部240は、データ記憶部230に保持されているデータと、計時部260の時間データと、生体情報入力部270によって受け付けられた生体情報とに基づいて、情報処理端末200のユーザのストレスを時系列に解析する。ストレス解析処理部240は、例えば、CPU、MPUその他のプロセッサによって実現される。位置検出部250は、情報処理端末200の位置を検出する。位置検出部250は、例えば、GPS(Global Positioning System)その他の衛星測位機構、あるいは、WiFi(Wireless Fidelity)その他の無線通信機構を用いて実現される。また、別の局面において、位置検出部250は、タグデータその他を用いて屋内測位を行う構成であってもよい。計時部260は、情報処理端末200において時間を計測する。
生体情報入力部270は、情報処理端末200の外部から情報処理端末200を使用するユーザの生体情報の入力を受け付ける。生体情報入力部270は、情報処理端末200が備えるセンサ、外部の機器から送られた生体情報を受信するための通信インターフェイス等によって実現される。
(ストレス判定)
ここで、本実施の形態において用いられ得るストレス判定の手法について説明する。一例として、生体情報として脈波が用いられる場合について説明する。脈派のデータは、例えばパルスオキシメータを用いて取得される。また、脈波のデータを2回微分することにより、加速度脈波が得られる。ストレスは、加速度脈波を用いて判定できる。また、脈波を用いた解析手法には、時間領域解析や周波数領域解析があるが、特に限られない。
なお、ストレス判定の手法は当業者にとって周知である(例えば、特開2007−083065号公報、特開2007−289540号公報等参照)。したがって、さらに詳細な説明は繰り返さない。また、生体情報は脈波に限られず、体温、発汗等が生体情報として用いられてもよい。
ある局面において、情報処理端末は、当該情報処理端末の位置情報を取得するように構成されている。情報処理端末のプロセッサは、情報処理端末のユーザの生体情報を取得する。また、プロセッサは、位置情報が取得された時に取得された生体情報と、予め設定された分類基準とに基づいて、生体情報が取得された場所におけるユーザのストレス度を算出する。プロセッサは、メモリに、当該場所の位置情報と、算出されたストレス度とを関連付けて記録する。
別の局面に従う情報処理端末のモニタは、ストレス度が算出された場所を地図上に表示する。
別の局面に従う情報処理端末は、メモリに格納されているデータと、新たに取得される位置情報とに基づいて、ユーザに、当該場所にいることを通知する。例えば、情報処理端末は、そのような通知を行うメッセージをモニタに表示する。あるいは、情報処理端末は、そのような通知のための音声、振動等を出力してもよい。
別の局面において、情報処理端末は、予め設定された時間ごとに生体情報を取得する。生体情報のレベルが変化した場合に、プロセッサは、当該ユーザの新たなストレス度を算出する。
[センサの配置]
図3を参照して、本実施の形態に係る情報処理端末200におけるセンサの配置について説明する。図3は、情報処理端末200がユーザによって保持された状態を表わす図である。
状態(A)に示されるように、ある局面において、情報処理端末200は、その筐体の側面にセンサ310を備える。センサ310は、例えば、ユーザが情報処理端末200を把持した場合に左手の親指の腹部によって接触可能な位置に配置されている。
状態(B)に示されるように、別の局面において、情報処理端末200は、その筐体の右側の側面にセンサ320を備える。具体的には、センサ320は、情報処理端末200を把持するユーザの左手の中指によって接触可能な位置に配置されている。
状態(C)に示されるように、さらに別の局面において、センサ330は情報処理端末200の筐体の背面に配置されてもよい。例えば、センサ330は、情報処理端末200の表示部210が配置されている面の背面に配置され得る。
[他の構成]
図4を参照して、他の局面に従う情報処理端末400の構成について説明する。図4は、他の局面に従う情報処理端末400によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。情報処理端末400は、表示部210と、状態監視処理部220と、データ記憶部230と、ストレス解析処理部240と、位置検出部250と、計時部260と、通信部410とを備える。情報処理端末400は、さらにサブ端末420と通信可能である。サブ端末420は、通信部430と、生体情報入力部440とを備える。
ある局面において、情報処理端末300の通信部410と、サブ端末420の通信部430とは、ブルートゥースその他の通信手段により互いに通信可能に構成され得る。
サブ端末420は、例えば腕時計のように情報処理端末300のユーザの体に装着可能に構成される。装着位置は、例えば、腕、耳などであるが、サブ端末420は、その他の部位に装着されてもよい。また、サブ端末420は、指輪あるいは爪に装着されるアクセサリーもしくは耳に装着されるアクセサリーに含まれていてもよい。
[サブ端末の使用態様]
図5を参照して、本実施の形態に係るサブ端末420の使用態様について説明する。図5は、情報処理端末400のサブ端末420がユーザに装着された状態を表わす図である。
ある局面において、サブ端末420は、腕時計のようにユーザに装着され得る。あるいは、サブ端末420は、ベルトまたは時計面等に装着可能に構成されてもよい。
[制御構造]
図6を参照して、本実施の形態に係る情報処理端末200の制御構造について説明する。図6は、情報処理端末200によって実現される処理の一部を表わすフローチャートである。以下の処理は、例えば、情報処理端末200を構成する状態監視処理部220やストレス解析処理部240によって実行される。
ステップS610にて、状態監視処理部220は、位置検出部250からの出力に基づいて、情報処理端末200の位置を検出する。
ステップS620にて、状態監視処理部220は、計時部260から時刻情報を受信し、生体情報入力部270を介して時系列に入力される生体情報を受信する。生体情報は、情報処理端末200のユーザの脈波等である。
ステップS630にて、ストレス解析処理部240は、ステップS620に取得された計時部260からの時刻情報と生体情報入力部270から受信した生体情報とを用いて、当該ユーザのストレスの解析処理を実行し、時系列に配列する。解析処理の詳細は、後述する。
ステップS640にて、データ記憶部230に、ステップS610にて位置検出部250によって検出された位置情報と、ストレス解析処理部240で生成データを時間データで整合し得られたデータを記録する。
ステップS650にて、状態監視処理部220は、処理が終わりであるか否かを判断する。処理が終わりであると判断すると(ステップS650にてYES)、処理を終了する。そうでない場合には(ステップS650にてNO)、状態監視処理部220は、制御をステップS610に戻す。ここで言う、処理の終わりは、ユーザー操作による終了操作のことである。
[データ構造]
図7を参照して、本実施の形態に係る情報処理端末200のデータ構造について説明する。図7は、状態監視処理部220で生成されるデータであり、データ記憶部230におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。ある局面において、データ記憶部230は、テーブル700を有する。テーブル700は、時間情報710と、位置情報720と、ストレス情報730とを含む。
時間情報710は、情報処理端末200の生体情報が取得された時刻である。位置情報は取得情報内に時間情報を保有している場合は、データ内の時刻を。保有していない場合は、位置情報を取得した時刻である。位置情報と生体情報はそれぞれ数の異なるデータ数であり、各々のデータを時間情報で整合し記録する。
位置情報720は、位置検出部250によって検出された情報処理端末200の位置を表わす。情報処理端末200のユーザが屋外にいる場合には、位置情報720は、GPSその他の衛星測位信号に基づいて取得される。ユーザが屋内にいる場合には、位置情報720は、Wi‐Fi、IMES(Indoor MEssaging System)等により取得される。また、位置情報720に関連付けられて表示部210に表示される地図は、例えば、インターネットその他の通信ネットワークを介して、地図情報を提供する外部のサーバ装置から取得され得る。あるいは、別の局面において、情報処理端末200は、地図情報を予め有していてもよい。
ストレス情報730は、ユーザのストレスを分類する。ある局面において、ストレス情報730は、当該ストレスがポジティブである(すなわち、当該ストレスは好ましいストレスである)ことを示すポジティブストレス情報731と、当該ストレスが中立であることを示す情報732と、当該ストレスがネガティブストレスである(すなわち、当該ストレスは好ましくないストレスである)ことを示す情報733とのいずれかにより示される。
ある局面において、情報処理端末200の生体情報が取得されると、プロセッサは、生体情報からユーザのストレスを分類する。プロセッサは、テーブル700に、生体情報が取得された時刻および場所と、当該分類とを関連付けて格納する。別の局面において、複数の位置情報や生体情報が取得される場合もある。この場合、状態監視処理部220は、位置情報と生体情報とを取得毎に時間情報を関連付けて、時系列データとしてデータ記憶部230に順次格納する。なお、データの格納の態様は、図7に示されるものに限られない。
[ストレス情報の表示]
図8〜図10を参照して、情報処理端末200におけるストレス情報の表示について説明する。図8は、表示部210に画面(ユーザインターフェイス:UI)が表示される場合に情報処理端末のプロセッサによって実行される処理の一部を表わす図である。当該処理は、例えば、プロセッサによって実現される。図9は、データ記憶部230におけるデータの格納の一態様を表わす図である。図10は、情報処理端末200を有するユーザが会場内を歩いた場合において何某かのストレスが検出された位置を表わす図である。
図8を参照して、ステップS810にて、プロセッサは、データ記憶部230からデータを読み出す。当該データは、例えば、図9に示されるテーブル910,920に保持されている。テーブル910,920の構成は、テーブル700と同様である。すなわち、テーブル910は、時間情報911と、位置情報912と、ストレス情報913とを含む。テーブル920は、時間情報921と、位置情報922と、ストレス情報923とを含む。
ステップS820にて、プロセッサは、データ記憶部230から読み出したデータ(ストレス情報913,923)に基づいて、当該ストレスがポジティブストレスであるか、あるいは、ネガティブストレスであるかを判断する。
ステップS830にて、プロセッサは、ユーザインターフェイス処理を実行する。具体的には、プロセッサは、ポジティブストレスあるいはネガティブストレスに固有なアイコンその他の画像情報と当該ストレスが検出された場所を表わす位置情報とを関連付けて、表示部210の地図に表示する。例えば、テーブル910に示されるように、時刻15:02:00および15:03:00に検出された位置Aにおけるストレスが「ネガティブ」である。そこで、図10において画面(A)として示されるように、プロセッサは、表示部210の位置Aに相当する領域に、当該ストレスがネガティブストレスであることを示すアイコン1010を表示する。
あるいは、テーブル920に示されるように、時刻15:06:00〜15:09:00において検出された位置Bにおけるストレスは「ポジティブ」である。そこで、図10において画面(B)として示されるように、プロセッサは、表示部210の位置Bに相当する領域に、当該ストレスがポジティブストレスであることを示すアイコン1020を表示する。
ステップS840にて、プロセッサは、表示処理の対象となるデータが終わりであるか否かを判断する。プロセッサは、データが終わりであると判断すると(ステップS840にてYES)、制御を終了する。そうでない場合には(ステップS840にてNO)、プロセッサは、制御をステップS820に戻す。
[分類表示]
図11を参照して、本実施の形態に係る情報処理端末200の制御構造についてさらに説明する。図11は、情報処理端末200のユーザが気になった場所を分類する場合の処理を表わす状態監視処理部を説明するフロー図である。なお、前述の処理と同じ処理には同一のステップ番号を付し、当該処理の説明は繰り返さない。
ステップS1110にて、プロセッサは、状態解析処理部として、ユーザが気になった場所における状態を解析するための処理を実行する。処理の詳細は後述する。
図12および図13を参照して、本実施の形態に係る情報処理端末200における状態解析処理(ステップS1110)について説明する。図12は、プロセッサが状態監視処理部として実行する処理の一部を表わすフローチャートである。図13は、データ記憶部230におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。
状態解析処理部は、図13の状態1360、速度1370のデータを保持し、テーブル1300と、状態1360および速度1370から図13の列1340,1350を生成する。状態1360および速度1370は、移動距離を大分類する為のテーブル例を表している。状態1360は、4種類に分類(停滞、歩行、走行、その他)し、各項目に対応するユーザーの移動速度は項目の速度1370に対応付けされたテーブルを表しているが、分類はあくまで例であり、これに限定されるものではない。
図12に示されるように、ステップS1210にて、プロセッサは、データ記憶部230に格納されているデータを読み出す。ステップS1210では、状態監視処理部で生成されたテーブル1300のデータを読み出す。
ステップS1220にて、プロセッサは、読みだしたデータに基づいて、ユーザがポジティブストレスまたはネガティブストレスを感じていた時間を算出する。この算出は、例えば、テーブル1300に格納されているデータを用いて行なわれる。テーブル1300は、時間情報1310と、位置情報1320と、ストレス情報1330とを含む。例えば、時刻15:02:00から15:03:00まで、ユーザは「ネガティブストレス」を感じていたことが記録されている。この場合、列1340に示されるように、プロセッサは、各項目(位置、ストレス情報、ストレス時間、移動距離、状態解析)の各々を導出する。ステップS1220では、1340で定義する項目(位置、ストレス、移動距離、状態解析)を埋めるデータを生成する。
・位置:地図の表示倍率に合わせて表示する位置のことを意味する。
・ストレス時間:図7のストレス情報730で規定のストレスレベルで分類の「ポジティブ」が続いた時間、「中」が続いた時間、「ネガティブ」が続いた時間をテーブル1300から算出。
・移動距離:ネガティブが続いた距離をテーブル1300から算出する。
・状態解析:図13の1360、1370表で分類の状態を判定する。
具体的には、プロセッサは、位置Aにおいて、ユーザは「ネガティブストレス」を「1分59秒」間感じ、移動距離は0.01kmであり、ユーザがほとんど移動していないを表す「状態」が位置Aで「停滞」していたことを特定する。なお、ユーザの状態1360は、その時の速度1370に応じて予め規定されている。
ステップS1230にて、プロセッサは、ステップS1220において得られたデータを、列1350に示されるように、データ記憶部230に保存する。ステップS1230では、データ記憶部230は、これらデータを時系列的に保持する。これにより、膨大なデータをユーザーが理解し易いよう、見やすい様にデータを大枠に分類し表示することが可能となる。膨大なデータを破棄するようにすれば、メモリの節約ができる。又、例えば、同じ位置に居ながら、色々なストレスを検知した場気持ちの移ろいをアイコンや色の表記で表現するという、表示を工夫することが可能となる。
[移動状態と気になった場所の表示]
図14および図15を参照して、情報処理端末200の制御構造についてさらに説明する。図14は、表示部210における画面の表示処理を表わすフローチャートである。当該処理は、たとえば、状態監視処理部220等として機能するプロセッサによって実行される。図15は、表示部210における地図情報とストレス情報とを表わす図である。なお、図8に示される処理と同じ処理には同一のステップ番号を付し、当該処理の説明は繰り返さない。
ステップS1420にて、状態監視処理部220は、データ記憶部230から読み出したデータ(時間情報1310、位置情報1320、ストレス情報1330)に基づいて、当該ストレスがポジティブストレスであるか、あるいは、ネガティブストレスであるかを判断し、さらに、ユーザの状態解析結果を特定する。
ステップS1430にて、表示部210は、ステップS1420における分類の結果に基づいて、ユーザインターフェイスを表示する。
より具体的には、図15を参照して、画面(A)に示されるように、表示部210は、ユーザの軌跡1510を表示する。さらに、歩行を示す軌跡1520と、軌跡1520に含まれる地点がユーザにとって「気になった場所」であることを示すアイコン1521とを表示する。なお、「気になった場所」とは、一例として、ユーザが見たいのに見ることができない場合にストレスを感じた場所を示す。また、表示部210は、走行を示す軌跡1530と、軌跡1530に含まれる地点がユーザにとって「気になった場所」であることを示すアイコン1531とを表示する。さらに、表示部210は、ユーザが「ネガティブストレス」を感じたことを示すアイコン1500を表示する。
また、画面(B)に示されるように、表示部210は、歩行を示す軌跡1540と、当該歩行がユーザにとって快適な移動であったことを示すアイコン1541とを表示する。また、表示部210は、ユーザによる走行を示す軌跡1550と、当該走行がユーザにとって快適な走行であったことを示すアイコン1551とを表示する。さらに、表示部210は、ある場所においてユーザが「ポジティブストレス」を感じたことを示すアイコン1560を表示する。
図14を再び参照して、ステップS840にて、プロセッサは、表示処理の対象となるデータが終わりであるか否かを判断する。プロセッサは、データが終わりであると判断すると(ステップS840にてYES)、制御を終了する。そうでない場合には(ステップS840にてNO)、プロセッサは、制御をステップS1420に戻す。
図15に表示される画面によれば、情報処理端末200は、ユーザの移動状態と、当該ユーザが気になった場所とを合わせて表示するため、ユーザは、移動時の記憶を呼び起こしやすくなる。
[制御構造]
図16を参照して、情報処理端末200の制御構造についてさらに説明する。図16は、状態解析処理部として機能するプロセッサによって実行される処理の一部を表わすフローチャートである。なお、図12に示される処理と同じ処理には同一のステップ番号を付し、当該処理の説明は繰り返さない。
ステップS1630にて、状態解析処理部は、ステップS1220において得られたデータに基づいて、ユーザの移動とストレスの状態とを分類する。分類の処理は、例えば、ステップS1640〜1690のように示される。この分類は、表示を工夫する為に行なわれる。全部をプロットすることより、制限して見せる工夫、例えばポジティブに感じた時間が長い順に上位3個のみ表示、長い方がアイコンが大きいといった表示の工夫をすることができる。
ステップS1640にて、状態解析処理部は、ユーザがネガティブストレスを感じており、かつ、停滞していたと判断する。状態解析処理部は、時間順にリスト化し、リスト化されたデータをデータ記憶部230に記録する。
ステップS1650にて、状態解析処理部は、ユーザがネガティブストレスを感じており、かつ、歩行していたと判断する。状態解析処理部は、その判断の結果に基づいて、移動距離順にデータをリスト化し、リスト化されたデータをデータ記憶部230に格納する。
ステップS1660にて、状態解析処理部は、ユーザがネガティブストレスを感じており、かつ、走行していたと判断する。状態解析処理部は、その判断の結果に基づいて、移動距離順にデータをリスト化し、リスト化されたデータをデータ記憶部230に格納する。
ステップS1670にて、状態解析処理部は、ユーザがポジティブストレスを感じており、かつ、停止または停滞していたと判断する。状態解析処理部は、その判断の結果に基づいて、データを時間の長さ順にリスト化し、リスト化されたデータをデータ記憶部230に格納する。
ステップS1680にて、状態解析処理部は、ユーザがポジティブストレスを感じており、かつ、歩行していたと判断する。状態解析処理部は、その判断の結果に基づいて移動距離順にデータをリスト化し、リスト化されたデータをデータ記憶部230に格納する。
ステップS1690にて、状態解析処理部は、ユーザがポジティブストレスを感じており、かつ、走行していたと判断する。状態解析処理部は、その判断の結果に基づいて移動距離順にデータをリスト化し、リスト化されたデータをデータ記憶部230に格納する。
[実施の形態のまとめ]
以上のようにして、上述した各情報処理端末は、生体情報に基づくストレス度と、位置情報とを関連付けて記録する。したがって、情報処理端末のユーザが自らストレスを感じた場所を記録する手間が不要となる。
本実施の形態にかかる情報処理端末における処理は、当該情報処理端末のハードウェアと、プロセッサにより実行されるソフトウェアとによって実現される。このようなソフトウェアは、情報処理端末が備えるROMやフラッシュメモリその他の記憶装置に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、インターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。このようなソフトウェアは、記憶装置から読み取られて、あるいは、通信インターフェイスを介して情報処理端末にダウンロードされた後、RAMに格納される。そのソフトウェアを構成する各命令は、プロセッサによって実行される。
本実施の形態に従う情報処理端末のハードウェアの大半は、一般的なものである。したがって、本実施の形態に係る本質的な部分は、情報処理端末の記憶装置に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、情報処理端末を構成するプロセッサ、記憶装置その他のハードウェアの動作は周知であるので、それらの詳細な説明は繰り返さない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
110,120,1510,1520,1530,1540,1550 軌跡、130,140,150 地点、200,300,400 情報処理端末、210 表示部、220 状態監視処理部、230 データ記憶部、240 ストレス解析処理部、250 位置検出部、260 計時部、270,440 生体情報入力部、310,320,330 センサ、410,430 通信部、420 サブ端末。

Claims (5)

  1. 携帯可能な情報処理端末であって、
    前記情報処理端末の位置情報を取得するように構成された位置情報取得部と、
    前記情報処理端末のユーザの生体情報を取得するように構成された生体情報取得部と、
    前記位置情報が取得された時に取得された生体情報と、予め設定された分類基準とに基づいて、前記生体情報が取得された場所におけるユーザのストレス度を算出するように構成された算出部と、
    前記場所の位置情報と、前記算出されたストレス度とを関連付けて記録するように構成された記憶部とを備える、情報処理端末。
  2. 前記ストレス度が算出された場所を地図上に表示するように構成された表示部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理端末。
  3. 前記記憶部に格納されているデータと、前記位置情報取得部によって新たに取得される位置情報とに基づいて、ユーザに、当該場所にいることを通知するように構成された通知部をさらに備える、請求項1または2に記載の情報処理端末。
  4. 前記生体情報取得部は、予め設定された時間ごとに前記生体情報を取得し、
    前記生体情報取得部によって取得される生体情報のレベルが変化した場合に、前記算出部は、当該ユーザの新たなストレス度を算出するように構成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の情報処理端末。
  5. 携帯可能な情報処理端末を制御するためのプログラムであって、前記情報処理端末はプロセッサとメモリとを備えており、前記プログラムは前記プロセッサに、
    前記情報処理端末の位置情報を取得するステップと、
    前記情報処理端末のユーザの生体情報を取得するステップと、
    前記位置情報が取得された時に取得された生体情報と、予め設定された分類基準とに基づいて、前記生体情報が取得された場所におけるユーザのストレス度を算出するステップと、
    前記場所の位置情報と、前記算出されたストレス度とを関連付けて前記メモリに記録するステップとを実行させる、プログラム。
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