[go: up one dir, main page]

JP2015153854A - 炭化珪素半導体装置 - Google Patents

炭化珪素半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015153854A
JP2015153854A JP2014025351A JP2014025351A JP2015153854A JP 2015153854 A JP2015153854 A JP 2015153854A JP 2014025351 A JP2014025351 A JP 2014025351A JP 2014025351 A JP2014025351 A JP 2014025351A JP 2015153854 A JP2015153854 A JP 2015153854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
electric field
field relaxation
silicon carbide
relaxation region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014025351A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6256075B2 (ja
Inventor
平方 宣行
Nobuyuki Hirakata
宣行 平方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2014025351A priority Critical patent/JP6256075B2/ja
Publication of JP2015153854A publication Critical patent/JP2015153854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6256075B2 publication Critical patent/JP6256075B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】高耐圧を有し、かつ高速スイッチング動作が可能な炭化珪素半導体装置を提供する。【解決手段】炭化珪素半導体装置100は、炭化珪素基板10と、ゲート絶縁膜91と、ゲート電極92とを備える。ゲート絶縁膜91は、トレンチTRの底部BTおよび側部SWに接する。ゲート電極92は、トレンチTRの内部においてゲート絶縁膜91に接する。第4不純物領域84は、第2不純物領域82および第1不純物領域81の境界部82aと第2の主面10bとの間に設けられた第1電界緩和領域11と、トレンチTRの底部BTと第2の主面10bとの間に設けられた第2電界緩和領域12と、平面視において、第1電界緩和領域11の外周の一部および第2電界緩和領域12の外周の一部を繋ぐ第3電界緩和領域13とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、炭化珪素半導体装置に関するものであり、特に、ゲート絶縁膜を有する炭化珪素半導体装置に関するものである。
近年、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体装置の高耐圧化、低損失化、高温環境下での使用などを可能とするため、半導体装置を構成する材料として炭化珪素の採用が進められつつある。炭化珪素は、従来から半導体装置を構成する材料として広く使用されている珪素に比べてバンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体である。そのため、半導体装置を構成する材料として炭化珪素を採用することにより、半導体装置の高耐圧化、オン抵抗の低減などを達成することができる。また、炭化珪素を材料として採用した半導体装置は、珪素を材料として採用した半導体装置に比べて、高温環境下で使用された場合の特性の低下が小さいという利点も有している。
トレンチ内にゲート絶縁膜が設けられたMOSFETの場合、特にトレンチの底部において電界が集中しやすくなる。たとえば特開2009−117593号公報(特許文献1)において、トレンチよりも深い位置にp型リサーフ領域を設けたMOSFETが記載されている。当該MOSFETの一実施例によれば、p型リサーフ領域は、トレンチの底部の直下に設けられている。p型リサーフ領域によりトレンチの底部での電界集中が緩和される。
特開2009−117593号公報
しかしながら、トレンチの底部の直下にp型リサーフ領域が設けられたMOSFETにおいては、高速でスイッチングすることが困難であった。
本発明は、上記のような課題を解決するために成されたものであり、本発明の目的は、高耐圧を有し、かつ高速スイッチング動作が可能な炭化珪素半導体装置を提供することである。
本発明の炭化珪素半導体装置は、炭化珪素基板と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極とを備える。炭化珪素基板は、第1の主面と、第1の主面と反対側の第2の主面とを有する。炭化珪素基板は、第1導電型を有する第1不純物領域と、第1不純物領域上に設けられ、第1導電型と異なる第2導電型を有する第2不純物領域と、第1不純物領域から隔てられるように第2不純物領域上に設けられ、第1の主面を構成し、かつ第1導電型を有する第3不純物領域と、第1不純物領域によって第2不純物領域から隔てられ、かつ第2導電型を有する第4不純物領域とを含む。炭化珪素基板の第1の主面にはトレンチが設けられている。トレンチは、第3不純物領域および第2不純物領域を貫通して第1不純物領域に至る側部と、第1不純物領域に位置する底部とにより形成されている。ゲート絶縁膜は、トレンチの底部および側部に接する。ゲート電極は、トレンチの内部においてゲート絶縁膜に接する。第4不純物領域は、第2不純物領域および第1不純物領域の境界部と第2の主面との間に設けられた第1電界緩和領域と、トレンチの底部と第2の主面との間に設けられた第2電界緩和領域と、平面視において、第1電界緩和領域の外周の一部および第2電界緩和領域の外周の一部を繋ぐ第3電界緩和領域とを有する。
本発明によれば、高耐圧を有し、かつ高速スイッチング動作が可能な炭化珪素半導体装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の構成を概略的に示す部分断面模式図である。 図1の炭化珪素半導体装置が有する炭化珪素基板の形状を概略的に示す部分斜視模式図である。 図1の領域III−IIIにおける断面を示し、かつ埋込p型領域の平面構造を示す部分平面模式図である。 埋込p型領域の第1の変形例の平面構造を示す部分平面模式図である。 埋込p型領域の第2の変形例の平面構造を示す部分平面模式図である。 埋込p型領域の第3の変形例の平面構造を示す部分平面模式図である。 埋込p型領域の第4の変形例の平面構造を示す部分平面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第1の工程を概略的に示す部分断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第2の工程を概略的に示す部分断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第3の工程を概略的に示す部分断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第4の工程を概略的に示す部分断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第5の工程を概略的に示す部分断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第6の工程を概略的に示す部分断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第7の工程を概略的に示す部分断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第8の工程を概略的に示す部分断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第9の工程を概略的に示す部分断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第10の工程を概略的に示す部分断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第11の工程を概略的に示す部分断面模式図である。 本発明の実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置の構成を概略的に示し、かつ図20の領域XIX−XIXにおける部分断面模式図である。 図19の領域XX−XXにおける断面を示し、かつ埋込p型領域および埋込n型領域の平面構造を示す部分平面模式図である。 MOSFETがオンになってから百〜数千μs後における空乏層の広がりを模式的に示す図である。 MOSFETがオフの場合における空乏層の広がりを模式的に示す図である。 MOSFETがオンになった直後における空乏層の広がりを模式的に示す図である。
[本願発明の実施形態の説明]
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。また、本明細書中の結晶学的記載においては、個別方位を[]、集合方位を<>、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示している。また結晶学上の指数が負であることは、通常、”−”(バー)を数字の上に付すことによって表現されるが、本明細書中では数字の前に負の符号を付している。
最初に、トレンチの底部の直下に埋込p型領域が設けられたMOSFETにおいて、高速でスイッチングすることが困難である理由について説明する。
図21を参照して、埋込p型領域とnドリフト領域との境界部には空乏層が形成される。空乏化していない領域は電気的中性条件を満たす。空乏層にはキャリアが存在せず、空間電荷により電界を生ずる。図22を参照して、MOSFETがオフ状態になると、埋込p型領域は、一部もしくは全部のホール(キャリア)が消失する。埋込p型領域は空乏化して残留した空間電荷により負電圧に帯電する。図23を参照して、MOSFETがオン状態になると、nドリフト領域に対して速やかに電子が注入されて電気的中性を回復する。しかし、埋込p型領域にはホールが注入されず負電位が維持され、埋込p型領域からの空乏層が残留することでMOSFETは高抵抗を示す。図21を参照して、MOSFETがオン状態になって百〜数千マイクロ秒後、徐々に埋込p型領域に対してホールが注入され電気的中性を回復する。空乏層が縮小することで抵抗が減少してMOSFETのソース電極およびドレイン電極間に電流が流れ始める。以上の理由により、トレンチの底部の直下に埋込p型領域が設けられたMOSFETにおいては、高速でスイッチングすることが困難であると考えられる。
(1)実施の形態に係る炭化珪素半導体装置100は、炭化珪素基板10と、ゲート絶縁膜91と、ゲート電極92とを備える。炭化珪素基板10は、第1の主面10aと、第1の主面10aと反対側の第2の主面10bとを有する。炭化珪素基板10は、第1導電型を有する第1不純物領域81と、第1不純物領域81上に設けられ、第1導電型と異なる第2導電型を有する第2不純物領域82と、第1不純物領域81から隔てられるように第2不純物領域82上に設けられ、第1の主面10aを構成し、かつ第1導電型を有する第3不純物領域83と、第1不純物領域81によって第2不純物領域82から隔てられ、かつ第2導電型を有する第4不純物領域84とを含む。炭化珪素基板10の第1の主面10aにはトレンチTRが設けられている。トレンチTRは、第3不純物領域83および第2不純物領域82を貫通して第1不純物領域81に至る側部SWと、第1不純物領域81に位置する底部BTとにより形成されている。ゲート絶縁膜91は、トレンチTRの底部BTおよび側部SWに接する。ゲート電極92は、トレンチTRの内部においてゲート絶縁膜91に接する。第4不純物領域84は、第2不純物領域82および第1不純物領域81の境界部82aと第2の主面10bとの間に設けられた第1電界緩和領域11と、トレンチTRの底部BTと第2の主面10bとの間に設けられた第2電界緩和領域12と、平面視において、第1電界緩和領域11の外周の一部および第2電界緩和領域12の外周の一部を繋ぐ第3電界緩和領域13とを有する。
上記(1)に係る炭化珪素半導体装置100は、第2不純物領域82の直下に設けられた第1電界緩和領域11と、トレンチTRの底部BTの直下に設けられた第2電界緩和領域12とを有しており、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12が第3電界緩和領域13により繋がれている。これにより、炭化珪素半導体装置がオフ状態からオン状態に切り替わる際に、第2不純物領域82から、第1電界緩和領域11および第3電界緩和領域13を通って、第2電界緩和領域12に対して、キャリア(ホール)が素早く供給されるので、空乏層を速やかに消失させることができる。そのため、トレンチTRの底部BTの直下に設けられた第2電界緩和領域12によりトレンチTRの底部BTの電界を緩和しつつ、オフ状態からオン状態への切換えを高速で行うことができる。結果として、高耐圧を有し、かつ高速スイッチング動作が可能な炭化珪素半導体装置を提供することができる。また平面視において、第3電界緩和領域13は、第1電界緩和領域11の外周の一部および第2電界緩和領域12の外周の一部を繋ぐように形成されているため、第3電界緩和領域13が電流経路を大幅に塞ぐことを抑制することができる。そのため、炭化珪素半導体装置のオン抵抗を低減することができる。
(2)上記(1)に係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、第2の主面10bの法線方向に沿った方向において、第2不純物領域82と側部SWとの境界面82bと、第2の主面10bとにより挟まれた領域20であって、かつ第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12に挟まれた領域は、第1不純物領域81を含む。つまり、チャネル直下において第3電界緩和領域13の代わりに第1不純物領域81が配置されているため、電流がドレイン電極に対して流れやすくなるので、炭化珪素半導体装置のオン抵抗を低減することができる。
(3)上記(1)または(2)に係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、平面視において、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の一方は、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の他方を囲むように配置されている。これにより、空乏層を解消するために供給されたキャリアが速やかに緩和領域内で拡散することが可能となる。
(4)上記(3)に係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、平面視において、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の一方は、多角形の外形に沿って形成されている。これにより、セルを高密度で配置することができる。
(5)上記(4)に係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、多角形は、六角形である。これにより、セルをより高密度で配置することができる。
(6)上記(4)または(5)に係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、第3電界緩和領域13は、多角形の角において第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の一方に接している。多角形の角の部分においては、側部SWの境界面82bに形成されるチャネル長が他の部分に比べて長く、チャネル抵抗が高くなってオン電流が流れにくい。このため、多角形の角の部分に第3電界緩和領域13を配置する場合は、他の部分に第3電界緩和領域13を配置する場合に比べオン抵抗の増加を抑制することができる。
(7)上記(1)または(2)に係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、平面視において、第2電界緩和領域12は、ストライプ形状を有している。これにより、第1電界緩和領域11および第3電界緩和領域13の面積および配置に関する自由度が増し、空乏層解消速度とオン抵抗の設計が容易になる。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかに係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、第2電界緩和領域12は、トレンチTRの底部BTから離間して設けられている。これにより、電流がドレイン電極側に流れやすくなるため、炭化珪素半導体装置100のオン抵抗を低減することができる。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかに係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、第1電界緩和領域11と、第2電界緩和領域12と、第3電界緩和領域13とは、同じ不純物濃度を有する。これにより、第1電界緩和領域11、第2電界緩和領域12および第3電界緩和領域13を一回の工程で形成することができる。
(10)上記(1)〜(8)のいずれかに係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、第1電界緩和領域11および第3電界緩和領域13の各々は、第2電界緩和領域12よりも高い不純物濃度を有する。これにより、オン抵抗をあまり増大させることなく、第1電界緩和領域11および第3電界緩和領域13から第2電界緩和領域に対して効果的にキャリア(ホール)を注入することできる。
(11)上記(1)〜(10)のいずれかに係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、炭化珪素基板10は、第1電界緩和領域11と、第2電界緩和領域12とに挟まれて設けられ、第1導電型を有し、かつ第1不純物領域81よりも高い不純物濃度を有する第5不純物領域85をさらに含む。これにより、第4不純物領域84から横方向に広がる空乏層によるオン抵抗の増加を効果的に抑制することができる。
(12)上記(1)〜(11)のいずれかに係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、第1導電型はn型であり、かつ第2導電型はp型である。これにより、高いチャネル移動度を得ることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置としてのMOSFETの構成について説明する。
図1〜図3を参照して、実施の形態1に係るMOSFET100は、炭化珪素基板10と、ゲート絶縁膜91と、ゲート電極92と、層間絶縁膜93と、ソース電極94と、ソース配線95と、ドレイン電極98とを主に有する。MOSFET100は、ソース電極94およびドレイン電極98の間に600V以上の電圧を印加可能に構成されていること、言い換えれば600V以上の耐圧を有することが好ましい。すなわちMOSFET100は、高耐圧を有する電力用半導体装置であることが好ましい。
炭化珪素基板10は、炭化珪素単結晶基板80と、炭化珪素単結晶基板80上に設けられた炭化珪素エピタキシャル層21を含む。炭化珪素基板10は、第1の主面10aと、第1の主面10aと反対側の第2の主面10bとを有する。炭化珪素エピタキシャル層21は第1の主面10aを構成し、炭化珪素単結晶基板80は第2の主面10bを構成する。炭化珪素単結晶基板80は、たとえばポリタイプ4Hの六方晶の結晶構造を有することが好ましい。炭化珪素単結晶基板80は、たとえば窒素などの不純物を含みn型を有する。炭化珪素エピタキシャル層21は、ドリフト領域81(第1不純物領域)と、ボディ領域82(第2不純物領域)と、ソース領域83(第3不純物領域)と、コンタクト領域87と、埋込p型領域84(第4不純物領域)とを有する。
ドリフト領域81は、たとえば窒素などのドナー不純物を含む第1不純物領域であり、n型(第1導電型)を有する。ドリフト領域81の不純物濃度は、好ましくは1×1015cm-3以上5×1016cm-3以下であり、たとえば8×1015cm-3である。
ボディ領域82はドリフト領域81上に設けられている。ボディ領域82は、たとえばアルミニウムなどのアクセプタ不純物を含む第2の不純物領域であり、p型(第1導電型と異なる第2導電型)を有する。ボディ領域82の不純物濃度は、好ましくは1×1017cm-3以上5×1018cm-3以下であり、たとえば1×1018cm-3である。
ソース領域83は、ボディ領域82によってドリフト領域81から隔てられるようにボディ領域82上に設けられている第3不純物領域である。ソース領域83は、たとえば窒素またはリンなどのドナー不純物を含んでおり、n型を有する。ソース領域83は、炭化珪素基板10の第1の主面10aを構成する。ソース領域83は、ドリフト領域81よりも高い不純物濃度を有する。
コンタクト領域87は、ボディ領域82上においてソース領域83に接して設けられた不純物領域である。コンタクト領域87は、たとえばアルミニウムなどのアクセプタ不純物を含んでおり、p型を有する。コンタクト領域87は、ボディ領域82よりも高い不純物濃度を有する。コンタクト領域87は、ボディ領域82と第1の主面10aとを繋ぐようにソース領域83を貫通して設けられている。
埋込p型領域84は、ドリフト領域81によってボディ領域82から隔てられた第4不純物領域である。埋込p型領域84の外周は、ドリフト領域81に囲まれて設けられている。埋込p型領域84は、たとえばアルミニウムなどのアクセプタ不純物を含み、p型を有する。埋込p型領域84の詳細は後述する。
炭化珪素基板10の第1の主面10aにはトレンチTRが設けられている。トレンチTRは炭化珪素エピタキシャル層21の第1の主面10aに設けられている。トレンチTRは、側部SWと、側部SWと連接する底部BTとにより形成される。側部SWはソース領域83およびボディ領域82を貫通して、ドリフト領域81に至っている。側部SWはボディ領域82上において、MOSFET100のチャネル面82bを含む。底部BTは、ドリフト領域81に位置している。
トレンチTRの側部SWは、炭化珪素基板10の第1の主面10aに対して傾斜していることが好ましい。たとえば、トレンチTRの開口部が底部BTに向かってテーパ状に狭まるように側部SWが傾斜している。側部SWの面方位は、{0001}面に対して50°以上70°以下傾斜していることが好ましく、(000−1)面に対して50°以上70°以下傾斜していることがより好ましい。なお、トレンチTRの側部SWは炭化珪素基板10の第1の主面10aに対して垂直に形成されていてもよい。トレンチTRの底部BTは、炭化珪素基板10の第1の主面10aとほぼ平行な平坦な形状を有してもよい。トレンチTRの形状は、断面視(炭化珪素基板10の第2の主面10bと平行な方向に沿って見た視野)において、U字状またはV字状の形状を有してもよい。
図2は、図1のMOSFET100から炭化珪素基板10を取り出して示したものであり、図1は、図2の領域I−Iの断面に対応している。図2を参照して、ソース領域83およびボディ領域82は、トレンチTRの側部SWに露出している。ドリフト領域81は、トレンチTRの側部SWおよび底部BTの各々に露出している。底部BTと側部SWとがつながる部分はトレンチTRの角部を構成しており、当該角部に電界集中が起こりやすくなる。本実施の形態において、トレンチTRは、平面視(炭化珪素基板10の第2の主面10bの法線方向に沿って見た視野)において、ハニカム構造を有する網目を構成するように延びている。平面視において、ソース領域83およびコンタクト領域87により構成された炭化珪素基板10の第1の主面10aは、多角形の形状を有し、好ましくは六角形の形状を有する。また平面視において、ボディ領域82、ソース領域83およびコンタクト領域87の各々は、六角形の外形を有する。
図1を参照して、埋込p型領域84は、第1電界緩和領域11と、第2電界緩和領域12と、第3電界緩和領域13とを含む。第1電界緩和領域11、第2電界緩和領域12および第3電界緩和領域13の各々は、たとえばアルミニウムなどのアクセプタ不純物を含むp型領域である。第1電界緩和領域11と、第2電界緩和領域12と、第3電界緩和領域13とは、同じ不純物濃度を有していてもよいし、異なる不純物濃度を有していてもよい。好ましくは、第1電界緩和領域11および第3電界緩和領域13の各々は、第2電界緩和領域12よりも高い不純物濃度を有する。第1電界緩和領域11および第3電界緩和領域13の各々の不純物濃度は、たとえば1×1015cm-3以上1×1018cm-3以下程度である。第2電界緩和領域12の各々の不純物濃度は、たとえば1×1015cm-3以上1×1017cm-3以下程度である。
第1電界緩和領域11は、ボディ領域82およびドリフト領域81の境界部82aと炭化珪素基板10の第2の主面10bとの間に設けられている。つまり、第1電界緩和領域11は、ボディ領域82の直下に設けられている。好ましくは、第1電界緩和領域11は、第2の主面10bの法線方向において、トレンチTRの底部BTよりも第2の主面10b側に位置している。第2電界緩和領域12は、トレンチTRの底部BTと炭化珪素基板10の第2の主面10bとの間に設けられている。つまり、第2電界緩和領域12は、トレンチTRの底部BTの直下に設けられている。第2電界緩和領域12は、トレンチTRの底部BTに接していてもよいし、底部BTから離間していてもよい。好ましくは、第1電界緩和領域11は、ボディ領域82から第2の主面10b側に3μm以下程度離間しており、より好ましくは2μm以下程度離間して設けられている。図1において破線で示す矢印の方向は、MOSFETがオフ状態からオン状態に切り替わる際のホールの流れを示している。ホールは、ボディ領域82から、ドリフト領域81を通って第1電界緩和領域11に達し、第1電界緩和領域11から第3電界緩和領域13を通って、第2電界緩和領域12に対して供給される。
図3を参照して、平面視において、第3電界緩和領域13は、第1電界緩和領域11の外周の一部および第2電界緩和領域12の外周の一部を繋ぐように設けられている。第1電界緩和領域11の外周の形状は、たとえば多角形であり、本実施の形態では六角形である。第2電界緩和領域12の外周の形状は、たとえばハニカム形状である。第3電界緩和領域13は、外周が六角形状の第1電界緩和領域11の一辺から、外周がハニカム形状の第2電界緩和領域12の一辺に伸長するように設けられていてもよい。
図3を参照して、平面視において、第1電界緩和領域11は、第2電界緩和領域12に囲まれるように配置されている。この場合、平面視において、ボディ領域82は、ゲート電極92に囲まれるように配置される。反対に、図3において、第1電界緩和領域11の配置を、第2電界緩和領域12の配置に置き換えてもよい。言い換えれば、第2電界緩和領域12は、第1電界緩和領域11に囲まれるように配置されていてもよい。この場合、平面視において、ゲート電極92は、ボディ領域82に囲まれるように配置される。つまり、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の一方は、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の他方を囲むように配置されていてもよい。好ましくは、第3電界緩和領域13は、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の他方の外周の一部から第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の一方の外周に伸長するように形成されている。平面視において、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の一方は、たとえば四角形および六角形などの多角形の外形に沿って形成されている。
図1を参照して、炭化珪素基板10の第2の主面10bの法線方向に沿った方向において、ボディ領域82とトレンチTRの側部SWとの境界面82bと、炭化珪素基板10の第2の主面10bとにより挟まれた領域20であって、かつ第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12に挟まれた領域は、ドリフト領域81を含むことが好ましい。つまり、チャネル面82b直下の領域20であって、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12に挟まれた領域の一部は、ドリフト領域81により形成されている。第1電界緩和領域11は、互いに離間された複数のボディ領域82の中の一部のボディ領域82の直下のみに設けられていてもよい。つまり、第1電界緩和領域11は、ある一部のボディ領域82の直下に設けられており、他のボディ領域82の直下に設けられていなくてもよい。
図3を参照して、平面視において、第1電界緩和領域11と、第2電界緩和領域12とに挟まれた領域の一部に第3電界緩和領域13が設けられ、第3電界緩和領域13が設けられていない部分にはドリフト領域81が設けられている。
図4を参照して、第3電界緩和領域13は、たとえば多角形の角において第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の一方に接していてもよい。本実施の形態においては、第3電界緩和領域13は、外形が六角形の第1電界緩和領域11の角に接している。第3電界緩和領域13は、第1電界緩和領域11を取り囲むように設けられた第2電界緩和領域12において、第1電界緩和領域11に対向する外縁12aの角部に接している。
図5を参照して、平面視において、第1電界緩和領域11の外周は、正方形状を有していてもよい。この場合、セルの形状も正方形状となる。第2電界緩和領域12は、正方形状の第1電界緩和領域を取り囲むように格子状に設けられていてもよい。第3電界緩和領域13は、第1電界緩和領域11の外周の一辺から、当該一辺に対向する第2電界緩和領域12の一辺に伸長するように形成されていてもよい。また第3電界緩和領域13は、第1電界緩和領域11の外周の角部から、当該角部に対向する第2電界緩和領域12の角部に伸長するように形成されていてもよい。
図6を参照して、平面視において、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12は、ストライプ形状を有していてもよい。この場合、セルの形状もストライプ形状となる。平面視において、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の各々は、長方形状を有しており、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の一方は、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の他方よりも長くてもよい。第3電界緩和領域13は、長方形状の第1電界緩和領域11の長辺から、長方形状の第2電界緩和領域12の長辺に伸長するように形成されていてもよい。
図7を参照して、第2電界緩和領域12の長手方向(図7における上下方向)において、第1電界緩和領域11の長さは、第3電界緩和領域13の長さと同等であってもよい。また第2電界緩和領域12の長手方向において、第1電界緩和領域11の長さは、第3電界緩和領域13の長さよりも大きくてもよいし、小さくてもよい。
再び図1を参照して、ゲート絶縁膜91は、トレンチTRの底部BTおよび側部SWに接する。ゲート絶縁膜91は、たとえば二酸化珪素を含む材料からなる。ゲート絶縁膜91は、トレンチTRの底部BTにおいてドリフト領域81と接し、かつトレンチTRの側部SWにおいてソース領域83、ボディ領域82およびドリフト領域81の各々と接する。
ゲート電極92は、トレンチTRの内部においてゲート絶縁膜91に接するようにトレンチTRの内部に設けられている。ゲート電極92は、たとえば不純物を含むポリシリコンからなる。
ソース電極94は、炭化珪素基板10の第1の主面10aにおいてソース領域83およびコンタクト領域87の各々と接している。ソース電極94は、たとえばTiと、Alと、Siとを含む材料からなる。ソース電極94は、ソース領域83とオーミック接合している。ソース配線95はソース電極94に接している。ソース配線95は、たとえばアルミニウムを含む材料からなる。
層間絶縁膜93は、ゲート電極92上に設けられており、一方のソース電極94から他方のソース電極94にまで延在している。層間絶縁膜93は、たとえば二酸化珪素を含む材料からなり、ゲート電極92とソース電極94とを電気的に絶縁している。
ドレイン電極98は、炭化珪素基板10の第2の主面10bにおいて炭化珪素単結晶基板80と接しており、ドリフト領域81と電気的に接続されている。ドレイン電極98は、たとえばNiSiまたはTiAlSiを含む材料からなる。
次に、実施の形態1に係るMOSFET100の製造方法について説明する。
図8を参照して、炭化珪素単結晶基板80上に第1のエピタキシャル層81aが形成される。具体的には、たとえば原料ガスとしてシラン(SiH4)とプロパン(C38)との混合ガスを用い、キャリアガスとしてたとえば水素ガス(H2)を用いたCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、炭化珪素単結晶基板80上に炭化珪素を含む第1のエピタキシャル層81aが形成される。エピタキシャル成長の際、不純物として、たとえば窒素(N)またはリン(P)などを導入することが好ましい。
次に、埋込p型領域84が形成される。図9を参照して、第1のエピタキシャル層81a上に開口部を有する注入マスク(図示せず)を形成し、当該注入マスクを用いて第1のエピタキシャル層81aに対してアルミニウムなどの不純物がイオン注入される。これにより、第1電界緩和領域11と、第2電界緩和領域12と、第3電界緩和領域13とが形成される。第3電界緩和領域13は第1電界緩和領域11と第2電界緩和領域12とを繋ぐように設けられる。第1電界緩和領域11と、第2電界緩和領域12と、第3電界緩和領域13とは、同じ不純物濃度を有していてもよいし、異なる不純物濃度を有していてもよい。好ましくは、第1電界緩和領域11および第3電界緩和領域13の各々は、第2電界緩和領域12よりも高い不純物濃度を有する。第1電界緩和領域11と、第2電界緩和領域12と、第3電界緩和領域13とは、同時に形成されてもよいし、別々のイオン注入により形成されもよい。たとえば、第1電界緩和領域11および第3電界緩和領域13の各々は、同時に形成され、第2電界緩和領域12は、第1電界緩和領域11および第3電界緩和領域13を形成するイオン注入工程とは異なるイオン注入工程により形成されてもよい。
次に、第2のエピタキシャル層81bが形成される。図10に示すように、埋込p型領域84が形成された後に、第1のエピタキシャル層81a上に、炭化珪素を含む第2のエピタキシャル層81bが形成される。埋込p型領域84は、第1のエピタキシャル層81aおよび第2のエピタキシャル層81bに挟まれるように形成される。第2のエピタキシャル層81bは、第1のエピタキシャル層81aの形成方法と同様の方法によって形成され得る。
次に、ボディ領域82およびソース領域83が形成される。図11を参照して、第2のエピタキシャル層81bの上面から、たとえばアルミニウムなどの不純物がイオン注入されことにより、ボディ領域82が形成される。またボディ領域82に対して、たとえばリンなどの不純物が、ボディ領域82よりも浅い深さでイオン注入されることによりソース領域83が形成される。なおイオン注入の代わり、不純物の添加をともなうエピタキシャル成長によりボディ領域82およびソース領域83が形成されてもよい。次に、ソース領域83に対して、たとえばアルミニウムなどの不純物がイオン注入されることにより、コンタクト領域87が形成される(図12参照)。
次に、炭化珪素基板10にイオン注入された不純物を活性化するため熱処理(活性化アニール)が実施される。活性化アニールの温度は、好ましくは1500℃以上1900℃以下であり、たとえば1700℃程度である。活性化アニールの時間は、たとえば30分程度である。活性化アニールの雰囲気は、好ましくは不活性ガス雰囲気であり、たとえばAr雰囲気である。
次に、炭化珪素基板10の第1の主面10aにトレンチTRが形成される。図13を参照して、ソース領域83およびコンタクト領域87から構成される第1の主面10a上に、開口部を有するマスク層40が形成される。マスク層40として、たとえばシリコン酸化膜などを用いることができる。開口部はトレンチTR(図1)の位置に対応して形成される。
図14に示すように、マスク層40の開口部において、ソース領域83と、ボディ領域82と、ドリフト領域81の一部とがエッチングにより除去される。エッチングの方法としては、たとえば反応性イオンエッチング(RIE)、特に誘導結合プラズマ(ICP)RIEを用いることができる。具体的には、たとえば反応ガスとしてSF6またはSF6とO2との混合ガスを用いたICP−RIEを用いることができる。このようなエッチングにより、トレンチTR(図1)が形成されるべき領域に、第1の主面10aに対してほぼ垂直な側部と、側部と連接し、かつ第1の主面10aとほぼ平行な底部とを有する凹部TQが形成される。
次に、凹部TQにおいて熱エッチングが行われる。熱エッチングは、たとえば、少なくとも1種類以上のハロゲン原子を有する反応性ガスを含む雰囲気中での加熱によって行い得る。少なくとも1種類以上のハロゲン原子は、塩素(Cl)原子およびフッ素(F)原子の少なくともいずれかを含む。この雰囲気は、たとえば、Cl2、BCL3、SF6、またはCF4である。たとえば、塩素ガスと酸素ガスとの混合ガスを反応ガスとして用い、熱処理温度を、たとえば700℃以上1000℃以下として、熱エッチングが行われる。
なお、反応ガスは、上述した塩素ガスと酸素ガスとに加えて、キャリアガスを含んでいてもよい。キャリアガスとしては、たとえば窒素(N2)ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスなどを用いることができる。上述のように熱処理温度を700℃以上1000℃以下とした場合、SiCのエッチング速度はたとえば約70μm/時になる。また、熱エッチングの際に、酸化珪素から作られたマスク層40は、SiCに対する選択比が極めて大きいので、SiCのエッチング中に実質的にエッチングされない。
図15に示すように、上記の熱エッチングにより、炭化珪素基板10の第1の主面10aにトレンチTRが形成される。トレンチTRは、ソース領域83およびボディ領域82を貫通してドリフト領域81に至る側部SWと、ドリフト領域81上に位置する底部BTとにより形成されている。好ましくは、トレンチTRの側部SWは底部BTに対して傾斜しており、底部BTに対する側部SWの角度は、たとえば50°以上70°以下である。側部SWおよび底部BTの各々は埋込p型領域84から離れている。ソース領域83、ボディ領域82およびドリフト領域81の各々が熱エッチングされてトレンチTRの側部SWを形成する際、マスク層40は実質的にエッチングされないので、マスク層40は、第1の主面10a上からトレンチTRの側部SW上に張り出すように残される。次に、マスク層40がエッチングなど任意の方法により除去される。
次に、ゲート絶縁膜91が形成される。ゲート絶縁膜91は、トレンチTRが形成された炭化珪素基板10を熱酸化することにより形成される。具体的には、トレンチTRが形成された炭化珪素基板10が、酸素を含む雰囲気中においてたとえば1300℃程度で加熱されることにより、ゲート絶縁膜91が形成される。図16に示すように、トレンチTRの側部SWおよび底部BTと、第1の主面10aとを覆うようにゲート絶縁膜91が形成される。
炭化珪素基板10を熱酸化した後に、一酸化窒素(NO)ガス雰囲気中において炭化珪素基板10に対して熱処理(NOアニール)が行われてもよい。NOアニールにおいて、炭化珪素基板10が、温度1100℃以上1300℃以下の条件下で1時間程度保持される。これにより、ゲート絶縁膜91とボディ領域82との界面領域に窒素原子が導入される。その結果、界面領域における界面準位の形成が抑制されることで、チャネル移動度を向上させることができる。なお、このような窒素原子の導入が可能であれば、NOガス以外のガスが雰囲気ガスとして用いられてもよい。NOアニールの後にさらに、雰囲気ガスとしてアルゴン(Ar)を用いるArアニールが行われてもよい。Arアニールの加熱温度は、上記NOアニールの加熱温度と同じか、あるいは高く、ゲート絶縁膜91の融点よりも低いことが好ましい。この加熱温度が保持される時間は、たとえば1時間程度である。これにより、ゲート絶縁膜91とボディ領域82との界面領域における界面準位の形成がさらに抑制される。なお、雰囲気ガスとして、Arガスに代えて窒素ガスなどの他の不活性ガスが用いられてもよい。
次に、ゲート電極92が形成される。図17に示すように、トレンチTRの内部においてゲート絶縁膜91に接するゲート電極92が形成される。ゲート電極92は、トレンチTRの内部に配置され、ゲート絶縁膜91を介してトレンチTRの側部SWおよび底部BTの各々と対向するように形成される。ゲート電極92は、たとえばLPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法により形成される。
次に、層間絶縁膜93が形成される。具体的には、ゲート電極92を覆い、かつゲート絶縁膜91と接するように層間絶縁膜93が形成される。好ましくは、層間絶縁膜93は、堆積法により形成され、より好ましくは化学気相成長法により形成される。層間絶縁膜93は、たとえば二酸化珪素を含む材料である。
次に、ソース電極94が形成される。具体的には、層間絶縁膜93およびゲート絶縁膜91に開口部が形成されるようにエッチングが行われ、当該開口部によりソース領域83およびコンタクト領域87の各々が層間絶縁膜93から露出する。次に、炭化珪素基板10の第1の主面10aにおいてソース領域83およびコンタクト領域87の各々に接するソース電極94が形成される。ソース電極94は、たとえばTi、AlおよびSiを含む材料からなる。次に、合金化アニールが実施される。具体的には、ソース領域83およびコンタクト領域87の各々と接するソース電極94が、たとえば900℃以上1100℃以下の温度で5分程度保持される。これにより、ソース電極94の少なくとも一部が、炭化珪素基板10が含む珪素と反応してシリサイド化することで合金化する。これにより、ソース領域83とオーミック接合するソース電極94が形成される(図18参照)。
次に、ソース電極94と電気的に接続されるソース配線95が形成される。ソース配線95は、ソース電極94および層間絶縁膜93上に形成される。次に、炭化珪素基板10の第2の主面10bと接するようにドレイン電極98が形成される。以上により、実施の形態1に係るMOSFET100(図1)が得られる。
次に、実施の形態1に係るMOSFETの作用効果について説明する。
本実施の形態に係るMOSFET100は、ボディ領域82の直下に設けられた第1電界緩和領域11と、トレンチTRの底部BTの直下に設けられた第2電界緩和領域12とを有しており、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12が第3電界緩和領域13により繋がれている。これにより、MOSFET100がオフ状態からオン状態に切り替わる際に、ボディ領域82から、第1電界緩和領域11および第3電界緩和領域13を通って、第2電界緩和領域12に対して、キャリア(ホール)が素早く供給されるので、空乏層を速やかに消失させることができる。そのため、トレンチTRの底部BTの直下に設けられた第2電界緩和領域12によりトレンチTRの底部BTの電界を緩和しつつ、オフ状態からオン状態への切換えを高速で行うことができる。結果として、高耐圧を有し、かつ高速スイッチング動作が可能なMOSFET100を提供することができる。また平面視において、第3電界緩和領域13は、第1電界緩和領域11の外周の一部および第2電界緩和領域12の外周の一部を繋ぐように形成されているため、第3電界緩和領域13が、電流経路を大幅に塞ぐことを抑制することができる。そのため、MOSFET100のオン抵抗を低減することができる。
また本実施の形態に係るMOSFET100によれば、炭化珪素基板10の第2の主面10bの法線方向に沿った方向において、ボディ領域82とトレンチTRとの側部SWの境界面82bと、炭化珪素基板10の第2の主面10bとにより挟まれた領域20であって、かつ第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12に挟まれた領域は、ドリフト領域81を含む。つまり、チャネル直下において第3電界緩和領域13の代わりにドリフト領域81が配置されているため、電流がドレイン電極98に対して流れやすくなる。そのため、MOSFET100のオン抵抗を低減することができる。
さらに本実施の形態に係るMOSFET100によれば、平面視において、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の一方は、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の他方を囲むように配置されている。これにより、空乏層を解消するために供給されたキャリアが速やかに緩和領域内で拡散することが可能となる。
さらに本実施の形態に係るMOSFET100によれば、平面視において、第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の一方は、多角形の外形に沿って形成されている。
さらに本実施の形態に係るMOSFET100によれば、多角形は、六角形である。これにより、セルをより高密度で配置することができる。
さらに本実施の形態に係るMOSFET100によれば、第3電界緩和領域13は、多角形の角において第1電界緩和領域11および第2電界緩和領域12の一方に接している。多角形の角の部分においては、側部SWの境界面82bに形成されるチャネル長が他の部分に比べて長く、チャネル抵抗が高くなってオン電流が流れにくい。このため、多角形の角の部分に第3電界緩和領域13を配置する場合は、他の部分に第3電界緩和領域13を配置する場合に比べオン抵抗の増加を抑制することができる。
さらに本実施の形態に係るMOSFET100によれば、平面視において、第2電界緩和領域12は、ストライプ形状を有している。これにより、第1電界緩和領域11および第3電界緩和領域13の面積および配置に関する自由度が増し、空乏層解消速度とオン抵抗の設計が容易になる。
さらに本実施の形態に係るMOSFET100によれば、第2電界緩和領域12は、トレンチTRの底部BTから離間して設けられている。これにより、電流がドレイン電極側に流れやすくなるため、MOSFET100のオン抵抗を低減することができる。
さらに本実施の形態に係るMOSFET100によれば、第1電界緩和領域11と、第2電界緩和領域12と、第3電界緩和領域13とは、同じ不純物濃度を有する。これにより、第1電界緩和領域11、第2電界緩和領域12および第3電界緩和領域13を一回の工程で形成することができる。
さらに本実施の形態に係るMOSFET100によれば、第1電界緩和領域11および第3電界緩和領域13の各々は、第2電界緩和領域12よりも高い不純物濃度を有する。これにより、オン抵抗をあまり増大させることなく、第1電界緩和領域11および第3電界緩和領域13から第2電界緩和領域に対して効果的にキャリア(ホール)を注入することできる。
さらに本実施の形態に係るMOSFET100によれば、第1導電型はn型であり、かつ第2導電型はp型である。これにより、高いチャネル移動度を得ることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置としてのMOSFETの構成について説明する。実施の形態2に係るMOSFET100は、炭化珪素基板10が埋込n型領域85、86を有している点において実施の形態1に係るMOSFET100と異なっており、その他の構成は実施の形態1に係るMOSFET100とほぼ同じである。そのため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
図19および図20を参照して、炭化珪素基板10は、第1電界緩和領域11と、第2電界緩和領域12とに挟まれて設けられた埋込n型領域85、86を有している。埋込n型領域85、86は、たとえば窒素などの不純物を含む第5不純物領域であり、n型(第1導電型)の導電型を有する。埋込n型領域85、86は、ドリフト領域81よりも高い不純物濃度を有する。好ましくは、埋込n型領域85、86は、ドリフト領域81の不純物濃度の1.5倍以上5倍以下の不純物濃度を有する。埋込n型領域85、86の不純物濃度は、埋込p型領域84よりも低い不純物濃度を有することが好ましい。埋込n型領域85、86の不純物濃度は、たとえば4×1016cm-3程度である。
図20を参照して、埋込n型領域85、86は、第1電界緩和領域11、第2電界緩和領域12および第3電界緩和領域13の各々から離間していることが好ましい。平面視において、埋込n型領域85は、第1電界緩和領域11の外周の大部分を覆うように配置され、かつ第2電界緩和領域12に囲まれるように配置されている。埋込n型領域86は、平面視において、六角形の外形を有し、第2電界緩和領域12に囲まれるように配置されている。
本実施の形態によれば、炭化珪素基板10は、第1電界緩和領域11と、第2電界緩和領域12とに挟まれて設けられ、n型を有し、かつドリフト領域81よりも高い不純物濃度を有する埋込n型領域85をさらに含む。これにより、埋込p型領域84から横方向に広がる空乏層によるオン抵抗の増加を効果的に抑制することができる。
なお上記各実施の形態では、炭化珪素半導体装置としてMOSFETを例に挙げて説明したが、炭化珪素半導体装置は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であってもよい。また上記各実施の形態では、n型を第1導電型とし、かつp型を第2導電型して説明したが、p型を第1導電型とし、かつn型を第2導電型としてもよい。この場合、上記説明におけるドナーおよびアクセプタも入れ替えられる。また炭化珪素半導体装置は、必ずしも炭化珪素単結晶基板を有する必要はなく、炭化珪素単結晶基板が省略されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 炭化珪素基板
10a 第1の主面
10b 第2の主面
11 第1電界緩和領域
12 第2電界緩和領域
12a 外縁
13 第3電界緩和領域
21 炭化珪素エピタキシャル層
40 マスク層
80 炭化珪素単結晶基板
81 ドリフト領域(第1不純物領域)
81a 第1のエピタキシャル層
81b 第2のエピタキシャル層
82 ボディ領域(第2不純物領域)
82a 境界部
82b 境界面(チャネル面)
83 ソース領域(第3不純物領域)
84 埋込p型領域(第4不純物領域)
85 埋込n型領域(第5不純物領域)
86 n型領域
87 コンタクト領域
91 ゲート絶縁膜
92 ゲート電極
93 層間絶縁膜
94 ソース電極
95 ソース配線
98 ドレイン電極
100 MOSFET(炭化珪素半導体装置)
BT 底部
SW 側部
TQ 凹部
TR トレンチ

Claims (12)

  1. 第1の主面と、前記第1の主面と反対側の第2の主面とを有する炭化珪素基板を備え、
    前記炭化珪素基板は、第1導電型を有する第1不純物領域と、
    前記第1不純物領域上に設けられ、前記第1導電型と異なる第2導電型を有する第2不純物領域と、
    前記第1不純物領域から隔てられるように前記第2不純物領域上に設けられ、前記第1の主面を構成し、かつ前記第1導電型を有する第3不純物領域と、
    前記第1不純物領域によって前記第2不純物領域から隔てられ、かつ前記第2導電型を有する第4不純物領域とを含み、
    前記炭化珪素基板の前記第1の主面にはトレンチが設けられており、
    前記トレンチは、前記第3不純物領域および前記第2不純物領域を貫通して前記第1不純物領域に至る側部と、前記第1不純物領域に位置する底部とにより形成されており、さらに、
    前記トレンチの前記底部および前記側部に接するゲート絶縁膜と、
    前記トレンチの内部において前記ゲート絶縁膜に接するゲート電極とを備え、
    前記第4不純物領域は、前記第2不純物領域および前記第1不純物領域の境界部と前記第2の主面との間に設けられた第1電界緩和領域と、前記トレンチの前記底部と前記第2の主面との間に設けられた第2電界緩和領域と、平面視において、前記第1電界緩和領域の外周の一部および前記第2電界緩和領域の外周の一部を繋ぐ第3電界緩和領域とを有する、炭化珪素半導体装置。
  2. 前記第2の主面の法線方向に沿った方向において、前記第2不純物領域と前記側部との境界面と、前記第2の主面とにより挟まれた領域であって、かつ前記第1電界緩和領域および前記第2電界緩和領域に挟まれた領域は、前記第1不純物領域を含む、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
  3. 平面視において、前記第1電界緩和領域および前記第2電界緩和領域の一方は、前記第1電界緩和領域および前記第2電界緩和領域の他方を囲むように配置されている、請求項1または請求項2に記載の炭化珪素半導体装置。
  4. 平面視において、前記第1電界緩和領域および前記第2電界緩和領域の前記一方は、多角形の外形に沿って形成されている、請求項3に記載の炭化珪素半導体装置。
  5. 前記多角形は、六角形である、請求項4に記載の炭化珪素半導体装置。
  6. 前記第3電界緩和領域は、前記多角形の角において前記第1電界緩和領域および前記第2電界緩和領域の前記一方に接している、請求項4または請求項5に記載の炭化珪素半導体装置。
  7. 平面視において、前記第2電界緩和領域は、ストライプ形状を有している、請求項1または請求項2に記載の炭化珪素半導体装置。
  8. 前記第2電界緩和領域は、前記トレンチの前記底部から離間して設けられている、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
  9. 前記第1電界緩和領域と、前記第2電界緩和領域と、前記第3電界緩和領域とは、同じ不純物濃度を有する、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
  10. 前記第1電界緩和領域および前記第3電界緩和領域の各々は、前記第2電界緩和領域よりも高い不純物濃度を有する、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
  11. 前記炭化珪素基板は、前記第1電界緩和領域と、前記第2電界緩和領域とに挟まれて設けられ、前記第1導電型を有し、かつ前記第1不純物領域よりも高い不純物濃度を有する第5不純物領域をさらに含む、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
  12. 前記第1導電型はn型であり、かつ前記第2導電型はp型である、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
JP2014025351A 2014-02-13 2014-02-13 炭化珪素半導体装置 Expired - Fee Related JP6256075B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014025351A JP6256075B2 (ja) 2014-02-13 2014-02-13 炭化珪素半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014025351A JP6256075B2 (ja) 2014-02-13 2014-02-13 炭化珪素半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015153854A true JP2015153854A (ja) 2015-08-24
JP6256075B2 JP6256075B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=53895831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014025351A Expired - Fee Related JP6256075B2 (ja) 2014-02-13 2014-02-13 炭化珪素半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6256075B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107611176A (zh) * 2016-07-12 2018-01-19 英飞凌科技股份有限公司 在漂移体积中具有p层的n沟道双极型功率半导体器件
KR20180037137A (ko) * 2015-08-04 2018-04-11 아사히 가라스 가부시키가이샤 불소 수지 필름의 제조 방법
WO2018096722A1 (ja) * 2016-11-25 2018-05-31 住友電気工業株式会社 半導体装置
US10770549B2 (en) 2018-07-26 2020-09-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device, inverter circuit, driving device, vehicle, and elevator

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000509916A (ja) * 1997-02-25 2000-08-02 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 電界効果により制御可能の半導体デバイス
JP2010147182A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Sumitomo Electric Ind Ltd エピタキシャルウエハの製造方法および半導体装置の製造方法
JP2010219088A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Toshiba Corp 半導体装置
JP2012084722A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Toyota Motor Corp 半導体装置の製造方法
WO2013004829A1 (en) * 2011-07-07 2013-01-10 Abb Technology Ag Insulated gate bipolar transistor
JP2013165197A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 炭化珪素半導体装置および炭化珪素半導体装置の製造方法
JP2013201360A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Toshiba Corp 半導体装置
WO2014017195A1 (ja) * 2012-07-25 2014-01-30 住友電気工業株式会社 炭化珪素半導体装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000509916A (ja) * 1997-02-25 2000-08-02 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 電界効果により制御可能の半導体デバイス
JP2010147182A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Sumitomo Electric Ind Ltd エピタキシャルウエハの製造方法および半導体装置の製造方法
JP2010219088A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Toshiba Corp 半導体装置
JP2012084722A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Toyota Motor Corp 半導体装置の製造方法
WO2013004829A1 (en) * 2011-07-07 2013-01-10 Abb Technology Ag Insulated gate bipolar transistor
JP2013165197A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 炭化珪素半導体装置および炭化珪素半導体装置の製造方法
JP2013201360A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Toshiba Corp 半導体装置
WO2014017195A1 (ja) * 2012-07-25 2014-01-30 住友電気工業株式会社 炭化珪素半導体装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180037137A (ko) * 2015-08-04 2018-04-11 아사히 가라스 가부시키가이샤 불소 수지 필름의 제조 방법
KR102443760B1 (ko) 2015-08-04 2022-09-15 에이지씨 가부시키가이샤 불소 수지 필름의 제조 방법
CN107611176A (zh) * 2016-07-12 2018-01-19 英飞凌科技股份有限公司 在漂移体积中具有p层的n沟道双极型功率半导体器件
JP2018037649A (ja) * 2016-07-12 2018-03-08 インフィネオン テクノロジーズ アーゲーInfineon Technologies Ag ドリフト空間にp層を有するnチャネルバイポーラパワー半導体素子
US10332973B2 (en) 2016-07-12 2019-06-25 Infineon Technologies Ag N-channel bipolar power semiconductor device with p-layer in the drift volume
US10546939B2 (en) 2016-07-12 2020-01-28 Infineon Technologies Ag N-channel bipolar power semiconductor device with P-layer in the drift volume
CN107611176B (zh) * 2016-07-12 2021-03-26 英飞凌科技股份有限公司 在漂移体积中具有p层的n沟道双极型功率半导体器件
WO2018096722A1 (ja) * 2016-11-25 2018-05-31 住友電気工業株式会社 半導体装置
JPWO2018096722A1 (ja) * 2016-11-25 2019-10-17 住友電気工業株式会社 半導体装置
US10770549B2 (en) 2018-07-26 2020-09-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device, inverter circuit, driving device, vehicle, and elevator

Also Published As

Publication number Publication date
JP6256075B2 (ja) 2018-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5668576B2 (ja) 炭化珪素半導体装置
JP6135364B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP6587265B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP5742657B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP6806162B2 (ja) 炭化珪素半導体装置
JP5994604B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP2014138048A (ja) 炭化珪素半導体装置
TW201251023A (en) Semiconductor device
JP2012164707A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2013165197A (ja) 炭化珪素半導体装置および炭化珪素半導体装置の製造方法
JP6950398B2 (ja) 炭化珪素半導体装置
JP2013168540A (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置
JP2015156429A (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP2015076592A (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
EP2947694B1 (en) Silicon carbide semiconductor device
JP6256075B2 (ja) 炭化珪素半導体装置
JP2017063079A (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
US9806167B2 (en) Method for manufacturing silicon carbide semiconductor device
JP6439606B2 (ja) 炭化珪素半導体装置
JP2015099845A (ja) 半導体装置
JP2016143788A (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
JP7652193B2 (ja) 炭化珪素半導体装置
JP6233436B2 (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
JP2014033031A (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6256075

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees