JP2015152227A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】断熱箱体を形成する外箱の側面部の経時的な歪みや膨らみを抑制して外観意匠性を向上した冷蔵庫を提供することにある。【解決手段】断熱箱体を形成する外箱の側面部の側端面に近い領域の強度が、外箱の側面部の中央付近の領域の強度に比べて小さくなるように外箱の側面部表面に凹部又は凸部を適切に配置する構成とした。これによれば、外箱の側面部の側端面に近い領域が中央付近の領域に比べて変形し易く、中央付近が変形しづらくなることで、ポリウレタンフォームの経年変化による外箱の側面部の膨らみを抑制できるようになる。その結果、断熱箱体を形成する外箱の側面部の経時的な歪みや膨らみを抑制して外観意匠性を向上した冷蔵庫を得ることができるようになる。【選択図】図1
Description
本発明は食料品や飲料を冷蔵、或いは冷凍する冷蔵庫に係り、特に断熱箱体にポリウレタンフォームを充填した冷蔵庫に関するものである。
地球温暖化を防止する社会の取り組みとして、二酸化炭素(CO2)の排出抑制を図るため様々な分野で省エネルギー化が推進されている。例えば、近年の電気製品、特に冷熱関連の家電製品である冷蔵庫においても、消費電力量を低減する観点から断熱性能を向上した冷蔵庫が主流になってきている。そのためには、冷蔵庫内部の冷気が冷蔵庫の外部に逃げない構造が不可欠である。
冷蔵庫は冷蔵庫本体である断熱箱体と、その断熱箱体に設けられる貯蔵室の前面開口部を開閉する扉とで構成されている。そして、冷蔵庫内部の冷気が冷蔵庫の外部に逃げないようにするためには断熱箱体や断熱扉の断熱性能を向上することが有効である。このため断熱箱体や断熱扉にポリウレタンフォームを充填すると共に、このポリウレタンフォーム内部に真空断熱材を配置して熱の移動を抑制するようにしている。そして、冷蔵庫の断熱箱体は塗装鋼板で作られた外箱と合成樹脂で作られた内箱とで構成され、外箱と内箱の空間に気泡を有するポリウレタンフォームを用いた断熱材が充填されている。
ところで、上述した真空断熱材は一般的には外箱内側面に両面テープやホットメルト等の接着剤を用いて接着している。真空断熱材を内箱側に配設しない理由は、内箱側に配設すれば、真空断熱材の適用面積を小さくすることができるという長所はあるが、内箱は合成樹脂で形成されているため外箱に比べて変形しやすく、真空断熱材を強固に内箱の外面に固定することは困難であるからである。このような理由から真空断熱材を外箱内側面に接着しているものである。
しかしながら、外箱の内側面に真空断熱材を配設する場合、真空断熱材単体はグラスウールの芯材を外包材中に封入して内部を減圧する製法上、外包材の表面に若干の凹凸状の歪みを生じる。また、外箱は塗装鋼板から形成されているので、圧延にて製造する性質上、波打ちや歪みを生じる。また、接着剤の厚さ、接着強度のばらつきがある。更に、ポリウレタンフォームが外気温による影響で経時的に収縮を起こし、真空断熱材単体の歪みによる影響も重なり、外箱の側面部表面に一般の使用者が目視できる程の凹凸状の歪みが発生する恐れがある。これは、使用当初には目視で認識できない程度の歪みが、経年変化によって次第に発生することから、外観品質上問題となる。
このような原因による外箱の側面部表面の凹凸状の歪みを補正する方法として、例えば本出願人が出願した特開2013-19451号公報(特許文献1)においては、外箱に深さが0.3mm以下の複数の凹部又は凸部を設け、真空断熱材を外箱内側の凹部又は凸部と接着剤を介して配設することで、強度を損なわずに外箱の側面部表面の経時的な歪みを抑制して外観意匠性を向上することを提案している。
上述した特許文献1の構成によると、外箱の側面部表面の凹凸状の変形を抑制する効果があることが認められ確かに有効な方法である。ただ、この特許文献1の図6にあるように、複数の凹部、或いは凸部が外箱の側面部表面の全体に亘って均一に形成されているので、外箱の側面部表面全体に亘って均一な強度が付与されていることになる。
ところで、断熱箱体の構成上の観点から外箱の側面部の側端面は内箱と結合される構成である。このため、外箱の側面部の側端面は鉄製の補強部材、或いは内箱の端面に結合して固定されているのに対し、外箱の側面部の中央付近の領域は自由な状態となっている。
したがって、ポリウレタンフォームの経年変化による収縮等の要因によって、外箱の側面部の内側から応力が作用した場合では次のような現象を生じる。すなわち、外箱の側面部の側端面は内箱や鉄製の補強部材に結合しているので、この付近の側面部表面の変形は少ないものであるが、外箱の側面部の中央付近の領域は自由な状態であるので、この付近の側面部表面の変形は大きいものとなる。このため、外箱の側面部表面の中央付近を中心に外箱の側面部が膨らみ、冷蔵庫の外観品質の観点からも問題となることが判明した。
このように、特許文献1は外箱の側面部の表面の歪みや凹凸を抑制、或いは目立たせなくすることを提案するにとどまっており、ポリウレタンフォームの経時変化による外箱の側面部の外側への膨らみの抑制まで踏み込んだ検討に至っていないものである。
本発明の目的は、断熱箱体を形成する外箱の側面部の経時的な歪みや膨らみを抑制して外観意匠性を向上した冷蔵庫を提供することにある。
本発明の特徴は、断熱箱体を形成する外箱の側面部の側端面に近い領域の強度が、外箱の側面部の中央付近の領域の強度に比べて小さくなるように外箱の側面部表面に凹部又は凸部を適切に配置した、ところにある。
本発明によれば、外箱の側面部の側端面に近い領域が中央付近の領域に比べて変形し易く、中央付近が変形しづらくなることで、ポリウレタンフォームの経年変化による外箱の側面部の膨らみを抑制できるようになる。その結果、断熱箱体を形成する外箱の側面部の経時的な歪みや膨らみを抑制して外観意匠性を向上した冷蔵庫を得ることができるようになる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
次に本発明の第1の実施形態について説明する。本実施例になる冷蔵庫の構成は基本的には周知の冷蔵庫と同様の構成である。本実施例の特徴は外箱の側面部に強度が大きい領域と、これに比べて強度が小さい領域を形成したことである。
図1において、冷蔵庫1は上方から冷蔵室2、製氷室3及び上部冷凍室4、下部冷凍室5、野菜室6を有する。ここで、製氷室3と上部冷凍室4は、冷蔵室2と下部冷凍室5との間に左右に並べて設けている。一例として、冷蔵室2はおよそ+3℃、野菜室6はおよそ+3℃〜+7℃の冷蔵温度帯の貯蔵室である。また、製氷室3、上部冷凍室4及び下部冷凍室5は、およそ−18℃の冷凍温度帯の貯蔵室である。尚、上部冷凍室4は下部冷凍室5より容積が小さく形成されており、少量の食品が冷凍、貯蔵されるものである。
冷蔵室2は前方側に、左右に分割された観音開き(いわゆるフレンチ型)の冷蔵室扉2A、2Bを備えている。製氷室3、上部冷凍室4、下部冷凍室5、野菜室6は夫々引き出し式の製氷室扉3A、上部冷凍室扉4A、下部冷凍室扉5A、野菜室扉6Aを備えている。
また、各扉の貯蔵室側の面には、各扉の外縁に沿うように磁石が内蔵されたパッキン(図示せず)を設けており、各扉の閉鎖時、鉄板で形成された冷蔵庫外箱のフランジや後述の各仕切り鉄板に密着し貯蔵室内への外気の侵入、及び貯蔵室からの冷気の漏れを抑制する構成とされている。このような冷蔵庫の構成は既によく知られている構成なので、これ以上の説明は省略する。
冷蔵庫の断熱箱体は合成樹脂からなる内箱と塗装鋼板からなる外箱により構成され、外箱の内側面に真空断熱材が固定され、この真空断熱材を囲むようにポリウレタンフォームが充填されている。これらの具体的な構成については図3を用いて詳細に説明する。外箱は基本的には天井部7と両側面部8とを一体に形成した塗装鋼板と、背面部の鋼板(図示せず)と、底部の鋼板(図示せず)から構成されている。塗装鋼板の板厚は0.4mm程度とされている。更に、外箱の側面部8の側端面は補強部材を介して内箱に連結されるか、或いは内箱に形成した係合固定部に直接係合して連結されている。
外箱の側面部8の中央付近の領域には破線で囲んだ強度が大きい高強度領域Hと、この高強度領域Hを外側の4方向から囲むように低強度領域Lが形成されている。尚、高強度領域Hに比べて強度が小さい領域を低強度領域Lと表記しているが、これはあくまでも相対的な呼称である。本実施例においては、高強度領域Hと低強度領域Lの両方に後述するような凹部或いは凸部を形成しているので、凹部或いは凸部を形成していない従来の平面状の側面部に比べて強度は向上しているものである。
図2は冷蔵庫1の外箱の側面部8を正面から見た図を示しており、この図からわかるように側部面部8の中央付近の領域に高強度領域Hが形成され、これを囲むように低強度領域Lが形成されている。これらの高強度領域Hと低強度領域Lには凹部、或いは凸部9が形成されている。尚、以下では凹部9として説明を行うことにする。
図2では凹部10は理解を容易にするため誇張して示しており、実際には凹部9は円形で、直径が3mm〜10mmで、深さが0.3mm程度に決められている。そして、図2にあるように、高強度領域Hには多くの数の凹部9が形成され、低強度領域Lにはこれに比べて少ない数の凹部9が形成されている。
図3は図2に示す外箱の一部断面を示している。断熱箱体10は、塗装鋼板等で構成された外箱11と樹脂成型品等で構成された内箱12とから成っており、その内部には真空断熱材13が配置され、残りの空隙に多孔質のポリウレタンフォーム14が充填されている。外箱11の側面部8を形成する側端面の塗装鋼板は内箱12の側端面の中に織り込まれて係合部15を形成している。これによって、外箱11の側面部8の側端面は強固に内箱12に固定されることになる。
外箱11の側面部8の表面には複数の凹部9が形成されており、真空断熱材13はその側面部8の凹部9の内側で接着剤16を介して接着されている。ポリウレタンフォームは、内箱12と真空断熱材13との間に形成された空間に充填されており、各々を接着することで断熱箱体10を構成している。
真空断熱材13は、芯材とそれを覆うアルミ箔等のガスバリヤー性を持った外包材により構成される。真空断熱材13は芯材を外包材の中に挿入し、内部を減圧する製法上、外包材の表面に若干ながら凹凸上の歪みが生じている。このため、上述したように側面部8の表面に歪みや凹凸を生じるが、本実施例では基本的に側面部8の全表面に凹部9を形成することによって側面部8の表面の歪みや凹凸の発生を抑制している。つまり、凹部9の形成によって従来の平面状の側面部に比べて、断面形状の変化による断面二次モーメントが大きくなり、側面部8の変形がしづらくなっている。
次に、図2に戻って、本実施例の作用、効果について説明する。上述したように、外箱11の側面部8の側端面は内箱12と係合部15によって結合され、外箱11の側面部8の中央付近の領域は自由な状態となっている。このため、ポリウレタンフォーム14の経年変化による容積変化等の要因によって、外箱11の側面部8の内側から応力が作用した場合、外箱11の側面部8の側端面は内箱12に結合しているので、この付近の側面部8の表面の変形は少ないものである。一方、外箱11の側面部8の中央付近の領域は自由な状態であるので、この付近の側面部8の表面の変形は大きいものとなる。このため、外箱11の側面部8の表面の中央付近を中心に外箱11の側面部8が膨らむ現象が発生する。
そこで、本実施例においては、外箱11の側面部8の中央付近の領域には破線で囲んだ強度が大きい高強度領域Hと、この高強度領域Hを外側の4方向から囲むように低強度領域Lを形成している。このため、外箱11の側面部8の内側から応力が側面部8に作用した場合、側面部8の側端面付近の領域(=低強度領域L)の強度が小さいため、この部分で変形し易くなっている。一方、外箱11の側面部8の中央付近の領域(=高低強度領域H)の強度が大きいため、この部分で変形しづらくなっている。したがって、外箱11の側面部8の表面の中央付近を中心に外箱11の側面部8が膨らむという現象を抑制できるようになるものである。つまり、側面部8は外側に向けて変形をするが、その変形が平面状態を維持しながら変形するものである。尚、この平面状態を維持するとは、厳密な平面ではなく、側面部8の中央付近を中心に側面部8が膨らむ場合と比較した相体的なものである。
図4にこの状態を模式的に示している。図4は図2に示す冷蔵庫の内部構成を省略した横断面を示している。図4において、外箱11の側面部8の内側から応力が側面部8に作用した場合、特許文献1のように凹部を均一に形成した場合では、側面部8は破線Pで示すように外箱11の側面部8の表面の中央付近を中心に外箱11の側面部8が膨らむようになる。
これに対して本実施例では、側面部8の側端面付近の領域(=低強度領域L)は強度が小さいため、この部分で変形し易くなって破線Iで示すように、側面部8の側端面付近の領域は外側に向けて変形する。一方、側面部8の中央付近の領域(=高強度領域H)は強度が大きいため、この部分で変形しづらくなって破線Iで示すように、側面部8の中央付近の領域は変形が抑制されて平面状態を維持される。したがって、外箱11の側面部8の表面の中央付近を中心に外箱11の側面部8が膨らむという現象を抑制できるようになるものである。
尚、本実施例では、高強度領域Hの4方向に低強度領域Lを形成しているが、少なくとも、冷蔵庫を立てた状態で側面部8の両側の側端面の付近に低強度領域Lが設けられていれば良いものである。更に、側面部8の4隅の角付近は側面部8と内箱12との結合強度が大きいので、低強度領域Lの角付近の強度を更に低くするように、凹部9の数を少なくすることも可能である。
また、高強度領域Hと低強度領域Lの広さや形状は、冷蔵庫の仕様や側面部8の膨らみ状態に応じて適切に決められるものである。
このように、本実施例によれば、外箱11の側面部8の側端面に近い領域が中央付近の領域に比べて変形し易く、中央付近が変形しづらくなることで、ポリウレタンフォームの経年変化による外箱の側面部の膨らみを抑制できるようになる。その結果、断熱箱体を形成する外箱の側面部の経時的な歪みや膨らみを抑制して外観意匠性を向上した冷蔵庫を得ることができるようになる。
次に本発明の第2の実施形態について説明するが、基本的な考え方は実施例1と同様である。実施例1と異なっているのは凹部9の形状である。実施例1では凹部9は円形であったが、本実施例では六角形の凹部9としたものである。
図5において、凹部9は六角形の形状とされており、向かい合う辺の間の長さが3mm〜10mmで、深さが0.3mm程度に決められている。そして、図5にあるように、高強度領域Hには多くの数の凹部9が形成され、低強度領域Lにはこれに比べて少ない数の凹部9が形成されている。
本実施例においても、側面部8の側端面付近の領域(=低強度領域L)は強度が小さいため、側面部8の側端面付近の領域は外側に向けて変形する。一方、側面部8の中央付近の領域(=高強度領域H)は強度が大きいため、側面部8の中央付近の領域は変形が抑制されて平面状態を維持される。したがって、外箱11の側面部8の表面の中央付近を中心に外箱11の側面部8が膨らむという現象を抑制できるようになるものである。
このように形状を変えることによって、断面二次モーメントの大きさを調整することができるので、適切な強度を簡単に得ることができるようになる。また、複数の異なった形状を組み合わせて強度を調整することも可能である。
次に本発明の第3の実施形態について説明するが、基本的な考え方は実施例1と同様である。実施例1と異なっているのは凹部9の形状である。実施例1では凹部9は全て同じ大きさの形状であったが、本実施例では高強度領域Hから低強度領域Lに向かって凹部9の大きさを大きくしたものである。
図6において、高強度領域Hに配設される凹部9は円形の形状とされており、直径が3mm〜10mmで、深さが0.3mm程度に決められている。一方、低強度領域Hに配設される凹部9は円形の形状とされており、直径が11mm〜15mmで、深さが0.3mm程度に決められている。尚、高強度領域Hから直ぐに低強度領域Lを形成せずに、この中間の中強度領域を形成して、強度の大きさが側面部8の中央付近から側端面に向うにつれて強度を徐々に小さくすることも可能である。
本実施例においても、側面部8の側端面付近の領域(=低強度領域L)は強度が小さいため、側面部8の側端面付近の領域は外側に向けて変形する。一方、側面部8の中央付近の領域(=高強度領域H)は強度が大きいため、側面部8の中央付近の領域は変形が抑制されて平面状態を維持される。したがって、外箱11の側面部8の表面の中央付近を中心に外箱11の側面部8が膨らむという現象を抑制できるようになるものである。
更に、凹部9の大きさを変えることによって、断面二次モーメントの大きさを調整することができるので、適切な強度を簡単に得ることができるようになる。
次に本発明の第4の実施形態について説明するが、基本的な考え方は実施例1と同様である。実施例1と異なっているのは冷蔵庫1に設けられている貯蔵室毎に対応した外箱11の側面部8に高強度領域Hを形成したものである。
図7において、外箱11の側面部8の冷蔵室2に対応した領域には高強度領域H1が形成され、外箱11の側面部8の製氷室3、冷凍室4,5に対応した領域には高強度領域H2が形成され、外箱11の側面部8の野菜室6に対応した領域には高強度領域H3が形成されている。この図では凹部9を示していないが、上述の実施例1と同様に凹部9は円形の形状とされており、直径が3mm〜10mmで、深さが0.3mm程度に決められている。
そして、各領域の強度は、高強度領域H1>高強度領域H2>高強度領域H3>低強度領域Lの関係を有している。各貯蔵室の大きさによって外側に膨らむ度合いが違うので、貯蔵室の大きさに合せて強度を調節するようにしても良いものである。
本実施例においても、側面部8の側端面付近の領域(=低強度領域L)は強度が小さいため、側面部8の側端面付近の領域は外側に向けて変形する。一方、側面部8の中央付近の領域(=高強度領域H)は強度が大きいため、側面部8の中央付近の領域は変形が抑制されて平面状態を維持される。したがって、外箱11の側面部8の表面の中央付近を中心に外箱11の側面部8が膨らむという現象を抑制できるようになるものである。
更に、貯蔵室毎に強度を調整しているので外箱11の側面部8の平面度を向上することができるようになる。
以上述べた通り、本発明によれば、断熱箱体を形成する外箱の側面部の側端面に近い領域の強度が、外箱の側面部の中央付近の領域の強度に比べて小さくなるように外箱の側面部表面に凹部又は凸部を適切に配置した構成を採用するようにしたものである。
この構成によれば、外箱の側面部の側端面に近い領域が中央付近の領域に比べて変形し易く、中央付近が変形しづらくなることで、ポリウレタンフォームの経年変化による外箱の側面部の膨らみを抑制できるようになる。その結果、断熱箱体を形成する外箱の側面部の経時的な歪みや膨らみを抑制して外観意匠性を向上した冷蔵庫を得ることができるようになる。
1…冷蔵庫、2…冷蔵室、3…製氷室、4…上部冷凍室、5…下部冷凍室、6…野菜室、7…天井部、8…側面部、9…凹部、或いは凸部、10…断熱箱体、11…外箱、12…内箱、13…真空断熱材、14…ポリウレタンフォーム、15…係合部、H…高強度領域、L…低強度領域。
Claims (5)
- 合成樹脂からなる内箱と鋼板からなる外箱とを組み合わせ、前記外箱の内側に固定された真空断熱材の周囲を覆うように前記内箱と前記外箱の間の空間に充填されたポリウレタンフォームとよりなる断熱箱体と、前記断熱箱体に形成された複数の貯蔵室と、前記貯蔵室を開閉する複数の扉とを備えた冷蔵庫において、
前記外箱の側面部の側端面に近い領域の強度が、前記外箱の側面部の中央付近の領域の強度に比べて小さくなるように前記外箱の前記側面部表面に凹部又は凸部を配置したことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1に記載の冷蔵庫において、
前記凹部又は凸部は同じ形状で、かつ同じ大きさであり、前記外箱の前記側面部の前記側端面に近い領域の前記凹部又は凸部の数が、前記外箱の前記側面部の前記中央付近の領域の前記凹部又は凸部の数に比べて少ないことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1に記載の冷蔵庫において、
前記凹部又は凸部は同じ形状であり、前記外箱の前記側面部の前記側端面に近い領域の前記凹部又は凸部の大きさが、前記外箱の前記側面部の前記中央付近の領域の前記凹部又は凸部の大きさに比べて大きいことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項2或いは請求項3に記載の冷蔵庫において、
前記凹部又は凸部の形状は円形、或いは多角形であることを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項2或いは請求項3に記載の冷蔵庫において、
前記外箱の前記側面部の前記中央付近から前記外箱の前記側面部の前記側端面に向けて強度が徐々に小さくなるように前記凹部又は凸部を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
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