JP2015143528A - スラスト円すい軸受及びスラスト円すい軸受の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】固定輪に設けた孔に装着する部材の誤組立てを未然に防止し、組立作業性を向上させたスラスト円すい軸受及びその組立方法を提供する。
【解決手段】同軸上に配置され、転動面を備えた一対の円盤状の固定輪2及び回転輪4と、固定輪2と回転輪4の転道面間にあって一対の固定輪2と回転輪4を相対的に回転させる複数の円錐状の転動体3を備えるスラスト円すい軸受1の製造方法であって、固定輪4中央には固定輪吊り上げ用の孔5が穿設され、排油機能付きスラスト円すい軸受においては、固定輪4を第一の固定輪として用いて、孔に中空状のブッシュ6を内嵌させる一方、排油機能なしスラスト円すい軸受においては、第一の固定輪の孔より大径の孔を備えた第二の固定輪を用いて、孔に穴無しグロメット7を内嵌させることで、排油機能を選択的に付与する。
【選択図】図1
【解決手段】同軸上に配置され、転動面を備えた一対の円盤状の固定輪2及び回転輪4と、固定輪2と回転輪4の転道面間にあって一対の固定輪2と回転輪4を相対的に回転させる複数の円錐状の転動体3を備えるスラスト円すい軸受1の製造方法であって、固定輪4中央には固定輪吊り上げ用の孔5が穿設され、排油機能付きスラスト円すい軸受においては、固定輪4を第一の固定輪として用いて、孔に中空状のブッシュ6を内嵌させる一方、排油機能なしスラスト円すい軸受においては、第一の固定輪の孔より大径の孔を備えた第二の固定輪を用いて、孔に穴無しグロメット7を内嵌させることで、排油機能を選択的に付与する。
【選択図】図1
Description
本発明は、スラスト円すい軸受及びスラスト円すい軸受の製造方法に関するものである。
従来から、スラスト円すい軸受は、圧延機などの大型製造装置などに用いられている。この様なスラスト円すい軸受は、図1に示すように、同軸上に配置され、転動面を備えた一対の円盤状の固定輪2及び回転輪4と、前記固定輪2と前記回転輪4の転道面間にあって前記一対の固定輪2と回転輪4を相対的に回転させる複数の円錐状の転動体3によって構成されている。
そして、固定輪2及び回転輪4の中心には、これら部材の吊り上げ及び吊り下げ用の孔5が穿設されており、図示しない治具によって吊り上げて軸受の組立て作業を行っている。
更に、固定輪に穿設された孔5は、固定輪吊り下げの用に供する他、孔に中空状のブッシュを圧入して、軸受の潤滑剤の排油孔として利用する事ができる。また、排油機能が不要な軸受の仕様では、前記孔を穴無しグロメットにて封止することもできる。
しかしながら、特許文献1のスラスト円すい軸受を利用して、排油機能の有り無しの仕様を簡単に設定するには、共通形状の固定輪を用いて仕様毎にブッシュまたはグロメットを孔に取付ることになるため、仕様に反し誤組立てにより、孔に中空状のブッシュ又は、穴無しグロメットを取り違えて装着してしまうという虞があった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、固定輪に設けた孔に装着する部材の誤組立てを未然に防止し、組立作業性を向上させたスラスト円すい軸受及びその組立方法を提供することにある。
そこで上記の課題を解決するために、本発明は、同軸上に配置され、転動面を備えた一対の円盤状の固定輪及び回転輪と、前記固定輪と前記回転輪の転道面間にあって前記一対の固定輪と回転輪を相対的に回転させる複数の円錐状の転動体を備えるスラスト円すい軸受であって、前記固定輪中央には固定輪吊り上げ用の孔が穿設され、排油機能付きスラスト円すい軸受においては、前記固定輪を第一の固定輪として用いて、前記孔に中空状のブッシュを内嵌させる一方、排油機能なしスラスト円すい軸受においては、前記第一の固定輪の孔に対して異径の孔を備えた第二の固定輪を用いて、前記孔に穴無しグロメットを内嵌させたことを特徴とする。
本発明のスラスト円すい軸受及びその製造方法によれば、排油孔有り無しの設定に応じて、正確かつ迅速にブッシュ及びグロメットを固定輪に装着でき、誤組立てを回避できる効果を奏する。
以下、本発明の実施形態にスラスト円すい軸受及びスラスト円すい軸受の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1から図3に示すように、スラスト円すい軸受1は、回転軸に同軸上に配置され、かつ転動面を備えた一対の円盤状の固定輪2及び回転輪4と、前記固定輪2と前記回転輪4の転道面間にあって前記一対の固定輪2と回転輪4を相対的に回転させる複数の円錐状の転動体3を備えている。円盤状の固定輪中央の軸受外方面には、座ぐり部5aが設けられており、座ぐり部中心に直径D1の固定輪吊り上げ用の孔5が穿設されている。
そして、スラスト円すい軸受1に潤滑剤の排油機能付加する場合は、一端に直径D3の鍔部6aを備えた円筒状のブッシュ6を、前記固定輪の座ぐり部表面側から前記孔5に圧入して、前記鍔部6aを前記座ぐり部5aに突き当てることでブッシュ6の位置決めを行っている。(該仕様で用いる固定輪を第一の固定輪と称する。)
一方、排油機能なしスラスト円すい軸受1においては、前記第一の固定輪の孔の直径D1より大径な直径D2の孔を備えた第二の固定輪を用いて、一端に鍔部7aを備えた、直径D4の円筒状の穴無しグロメット7を前記固定輪2の座ぐり部5a表面側から前記孔5に圧入して、前記鍔部を前記座ぐり部に突き当てるこグロメットの位置決めを行っている。
また、前記ブッシュ、前記グロメット、前記2種類の固定輪の孔を、D1<D4、D3<D2なる関係が成り立つように設定すると、第一の固定輪においては取り違えたグロメットは取り付けられず、第二の固定輪においても取り違えられたブッシュは孔を通過してしまうため、組付けが不可能になり、誤組立てを効果的に防止できる。
このように、固定輪吊り下げ用の孔を潤滑剤排出孔として利用するとともに、スラスト円すい軸受の潤滑剤排出有り無し仕様によって、吊り下げ孔の径を異ならせているため、仕様違いのブッシュまたはグロメットを圧入しようとすると、正規に組付けることが極めて困難になり、誤組立てを未然に防止できる。
以上、本発明のスラスト円すい軸受の構造について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、例えば第一の固定輪の孔よりも第二の固定輪の孔の径の方が小さい場合(D1>D2)など、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
1…スラスト円すい軸受
2…固定輪
3…転動体
4…回転輪
5…孔
6…ブッシュ
7…グロメット
2…固定輪
3…転動体
4…回転輪
5…孔
6…ブッシュ
7…グロメット
Claims (2)
- 同軸上に配置され、転動面を備えた一対の円盤状の固定輪及び回転輪と、前記固定輪と前記回転輪の転道面間にあって前記一対の固定輪と回転輪を相対的に回転させる複数の円錐状の転動体を備えるスラスト円すい軸受であって、前記固定輪中央には固定輪吊り上げ用の孔が穿設され、排油機能付きスラスト円すい軸受においては、前記固定輪を第一の固定輪として用いて、前記孔に中空状のブッシュを内嵌させる一方、排油機能なしスラスト円すい軸受においては、前記第一の固定輪の孔より大径の孔を備えた第二の固定輪を用いて、前記孔に穴無しグロメットを内嵌させたことを特徴とするスラスト円すい軸受。
- 同軸上に配置され、転動面を備えた一対の円盤状の固定輪及び回転輪と、前記固定輪と前記回転輪の転道面間にあって前記一対の固定輪と回転輪を相対的に回転させる複数の円錐状の転動体を備えるスラスト円すい軸受の製造方法であって、前記固定輪中央には固定輪吊り上げ用の孔が穿設され、排油機能付きスラスト円すい軸受においては、前記固定輪を第一の固定輪として用いて、前記孔に中空状のブッシュを内嵌させる一方、排油機能なしスラスト円すい軸受においては、前記第一の固定輪の孔より大径の孔を備えた第二の固定輪を用いて、前記孔に穴無しグロメットを内嵌させることで、排油機能を選択的に付与することを特徴とするスラスト円すい軸受の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014016368A JP2015143528A (ja) | 2014-01-31 | 2014-01-31 | スラスト円すい軸受及びスラスト円すい軸受の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014016368A JP2015143528A (ja) | 2014-01-31 | 2014-01-31 | スラスト円すい軸受及びスラスト円すい軸受の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015143528A true JP2015143528A (ja) | 2015-08-06 |
Family
ID=53888715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014016368A Pending JP2015143528A (ja) | 2014-01-31 | 2014-01-31 | スラスト円すい軸受及びスラスト円すい軸受の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015143528A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109210084A (zh) * | 2017-07-07 | 2019-01-15 | 斯凯孚公司 | 用于滚动轴承单元的脂保持和油计量装置 |
-
2014
- 2014-01-31 JP JP2014016368A patent/JP2015143528A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109210084A (zh) * | 2017-07-07 | 2019-01-15 | 斯凯孚公司 | 用于滚动轴承单元的脂保持和油计量装置 |
CN109210084B (zh) * | 2017-07-07 | 2021-10-22 | 斯凯孚公司 | 用于滚动轴承单元的脂保持和油计量装置 |
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