JP2015137593A - 車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ローンチ制御を実行する際、クラッチの温度上昇を抑制しながら、車両を迅速に発進させることができ、クラッチの寿命を延ばすことができる車両の制御装置を提供する。【解決手段】ローンチ制御を実行する車両Vの制御装置1は、ECU2を備える。ECU2は、所定の準備条件が成立している場合において、Tclut>Tjudのときに、第1クラッチ5を遮断した状態で、エンジン回転数NEをマップ回転数NEmapになるように制御し(ステップ63〜65,80〜82)、所定の準備条件が成立している場合において、Tclut≰Tjudのときに、ローンチ制御の準備動作が完了したと判定し、それを運転者に報知するために、READYランプ74をONする。READYランプ74がONされている場合において、ブレーキペダルが解放されたときに、ローンチ制御を開始する(ステップ61,63)。【選択図】図14
Description
本発明は、車両を発進させるために、動力源及びクラッチを制御する車両の制御装置に関する。
従来、車両の制御装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この車両は、原動機としてのエンジン及び電気モータと、原動機の動力を変速する自動変速機と、このエンジンと電気モータとの間を接続/遮断する湿式多板タイプのクラッチと、潤滑・冷却用のオイルをクラッチに供給する油圧回路などを備えている。
この制御装置では、車両発進時、バッテリの充電レベルSOCが十分な状態にある場合には、クラッチを遮断状態に保持しながら、電気モータの力行制御が実行される。一方、バッテリの充電レベルSOCが不足している場合、エンジンの運転中で、ブレーキペダルが踏み込まれている状態から解放されたときに、クラッチの接続制御が開始される。その際、ブレーキペダルが解放されたときには、クラッチの発熱を抑制するために、ブレーキペダルが踏まれているときよりも大流量の潤滑油が油圧回路からクラッチに供給される。
また、車両発進時の制御手法として、ローンチコントロール(以下「ローンチ制御」という)と呼ばれる手法が知られており、このローンチ制御は、主にトラックやサーキットなどで競技走行する際に用いられる。このローンチ制御では、アクセルペダルとブレーキペダルが同時に大きく踏み込まれた状態にあるときに、クラッチを遮断した状態で、エンジン回転数を所定の発進用回転数まで上昇させる。そして、その状態からブレーキペダルが解放されたときに、ホイールスピンなどの発生を抑制できるように、クラッチの接続制御が開始される。それにより、車両を停車状態から可能な限り迅速にスタートさせることができる。
上記従来の特許文献1の制御装置において、ローンチ制御を実行しようとした場合、ブレーキペダルが解放されたときに、クラッチへの供給潤滑油が小流量から大流量に切り換えられることで、クラッチの冷却が促進されるものの、ブレーキペダルの解放以前において、クラッチが高温状態にあった場合には、クラッチが過熱状態になり、その寿命が短くなってしまうおそれがある。特に、ローンチ制御の場合、エンジン回転数を所定の発進用回転数まで上昇させた状態で、クラッチが接続される関係上、クラッチ接続時の負荷が通常の発進時よりも増大することで、上記の問題が発生しやすい。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ローンチ制御を実行する際、クラッチの温度上昇を抑制しながら、車両を迅速に発進させることができ、クラッチの寿命を延ばすことができる車両の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、原動機(内燃機関3)からの動力が湿式のクラッチ(第1クラッチ5)を介して駆動輪(後輪58)に伝達されるとともに、クラッチを冷却しかつ潤滑するために、原動機の動力で駆動されるオイルポンプ61からの潤滑油がクラッチに供給される車両Vにおいて、原動機の回転数(エンジン回転数NE)を所定回転数(所定の発進用値NEst)になるように制御した状態でクラッチを接続することによって、車両を通常発進時よりも急速に発進させるローンチ制御を実行する車両Vの制御装置1であって、ローンチ制御を実行するための所定の準備条件が成立したか否かを判定する準備条件判定手段(ECU2、ステップ14,15)と、クラッチの温度であるクラッチ温度Tclutを取得するクラッチ温度取得手段(ECU2、油温センサ80、第1回転速度センサ81、クランク角センサ87、ステップ1〜3)と、所定の準備条件が成立している場合において、取得されたクラッチ温度Tclutが所定温度(所定の判定値Tjud)よりも高いときに、クラッチを遮断した状態で、原動機の回転数を所定の冷却用回転数(マップ回転数NEmap)になるように制御する回転数制御手段(ECU2、ステップ63〜65,80〜82,90〜95,100〜103)と、所定の準備条件が成立している場合において、クラッチ温度Tclutが所定温度(所定の判定値Tjud)以下にあるときに、ローンチ制御の準備動作が完了したと判定する準備動作判定手段(ECU2、ステップ17,19)と、準備動作が完了したときに、準備動作が完了したことを車両Vの運転者に報知するための報知動作を実行する報知手段(ECU2、READYランプ74、ステップ70,72)と、車両Vの運転者による発進意図を示す発進動作を取得する発進動作取得手段(ECU2、ブレーキ・スイッチ91、ステップ21,22)と、報知動作が実行されている場合において、発進動作が取得されたときに、ローンチ制御を開始するローンチ制御手段(ECU2、ステップ61,63)と、を備えることを特徴とする。
この車両の制御装置によれば、ローンチ制御実行するための所定の準備条件が成立したか否かが判定され、この所定の準備条件が成立している場合において、取得されたクラッチ温度が所定温度よりも高いときに、クラッチを遮断した状態で、原動機の回転数が所定の冷却用回転数になるように制御されるので、この所定の冷却用回転数を適切に設定することにより、オイルポンプからの潤滑油によってクラッチを冷却することができる。そして、所定の準備条件が成立している場合において、クラッチが所定温度以下になったときに、ローンチ制御の準備動作が完了したと判定され、準備動作が完了したときに、準備動作が完了したことを車両の運転者に報知するための報知動作が実行される。さらに、この報知動作の実行中、運転者による発進意図を示す発進動作が取得されたときに、ローンチ制御が開始されるので、クラッチ温度が所定温度以下まで冷却されている状態で、クラッチに対して負荷の大きいローンチ制御を開始することができる。それにより、クラッチの温度上昇を抑制しながら、車両を迅速に発進させることができ、クラッチの寿命を延ばすことができる。その結果、競技走行中における高い優位性を確保することができ、高い商品性を確保することができる(なお、本明細書における「クラッチ温度の取得」や、「発進動作の取得」などの「取得」は、センサなどによりこれらを直接検出することに限らず、他のパラメータに基づいて、これらを算出/推定することを含む)。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両Vの制御装置1において、回転数制御手段は、クラッチ温度Tclutが高いほど、所定の冷却用回転数(マップ回転数NEmap)をより高い値に設定する冷却用回転数設定手段(ECU2、ステップ92、図12)を有することを特徴とする。
この車両の制御装置によれば、クラッチ温度が高いほど、所定の冷却用回転数がより高い値に設定されるので、高温状態のクラッチを迅速かつ適切に冷却することができ、それにより、商品性をさらに向上させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る車両の制御装置について説明する。図1に示すように、本実施形態の制御装置1は、車両Vに適用されたものである。この車両Vは、4輪車両であり、左右の前輪(図示せず)と、左右の後輪58,58(1つのみ図示)と、原動機としての内燃機関(以下「エンジン」という)3と、自動変速機10などを備えている。
このエンジン3は、図示しない過給機付きのものであって、車両Vの中央寄りに搭載されており、エンジン3の動力は、車両Vの走行中、自動変速機10を介して変速されながら、後輪58,58に伝達される。すなわち、この車両Vは、ミッドシップエンジン・リヤドライブタイプのものである。
また、エンジン3のクランクシャフト3aは、フライホイール3b及び回転軸3cを介して、自動変速機10に連結されており、これらのクランクシャフト3a、フライホイール3b及び回転軸3cは互いに同心に配置されている。
さらに、エンジン3は、多気筒タイプのものであり、図2に示すように、燃料噴射弁3d及び点火プラグ3eを気筒ごとに備えている(1つのみ図示)。これらの燃料噴射弁3d及び点火プラグ3eは、ECU2に電気的に接続されており、ECU2によって、燃料噴射弁3dの燃料噴射量及び開閉タイミングと、点火プラグ3eの点火タイミングとが制御される。それにより、エンジン3の運転状態が制御される。
一方、自動変速機10は、デュアルクラッチ式の自動MTタイプのものであり、第1及び第2クラッチ5,6と、互いに平行に配置された第1入力軸11、第2入力軸12、副第2入力軸20、出力軸30、リバース軸40及び副出力軸50などを備えている。これらの軸11,12,20,30,40,50はいずれも、図示しない軸受を介して、図示しないミッションケースに回転自在に支持されている。
この第1クラッチ5は、湿式多板クラッチタイプのものであり、回転軸3cに同心かつ一体に取り付けられたフライホイールタイプのアウタクラッチ板5aと、第1入力軸11の一端部に同心かつ一体に取り付けられたインナクラッチ板5bと、これをアウタクラッチ板5a側に駆動するための第1クラッチ・アクチュエータ71(図2参照)と、インナクラッチ板5bをアウタクラッチ板5aから離間させるように付勢するリターンスプリング(図示せず)などを備えている。
第1クラッチ・アクチュエータ71は、ECU2に電気的に接続された電動機と、この電動機よって駆動される油圧シリンダなどを含む油圧回路とを組み合わせたものであり(いずれも図示せず)、ECU2からの制御入力信号が供給されたときに、リターンスプリングの付勢力に抗しながら、第1クラッチ5のインナクラッチ板5bをアウタクラッチ板5a側に駆動する。ECU2は、この第1クラッチ・アクチュエータ71を制御することにより、第1クラッチ5を接続/遮断する。この場合、第1クラッチ5が接続されているときには、エンジン3の動力が、第1クラッチ5を介して第1入力軸11に伝達される。
さらに、第2クラッチ6は、第1クラッチ5と同様の湿式多板クラッチタイプのものであり、第1クラッチ5のアウタクラッチ板5aに同心かつ一体に固定されたアウタクラッチ板6aと、第2入力軸12の一端部に一体に取り付けられたインナクラッチ板6bと、これをアウタクラッチ板6a側に駆動する第2クラッチ・アクチュエータ72(図2参照)と、インナクラッチ板6bをアウタクラッチ板6aから離間させるように付勢するリターンスプリング(図示せず)などを備えている。
この第2クラッチ・アクチュエータ72は、前述した第1クラッチ・アクチュエータ71と同様に構成されており、ECU2からの制御入力信号が供給されたときに、リターンスプリングの付勢力に抗しながら、第2クラッチ6のインナクラッチ板6bをアウタクラッチ板6a側に駆動する。ECU2は、第2クラッチ・アクチュエータ72を制御することにより、第2クラッチ6を接続/遮断する。この場合、第2クラッチ6が接続されているときには、エンジン3の動力が、第2クラッチ6を介して第2入力軸12に伝達される。
また、図3に示すように、自動変速機10には、潤滑油供給装置60が設けられている。この潤滑油供給装置60は、潤滑・冷却用のオイルを第1及び第2クラッチ5,6に供給するものであり、オイルポンプ61、リリーフ弁62、オイルパン63、オイルクーラ64、流量制御弁65及び流量切換弁66などを備えている。
このオイルポンプ61は、機械式のものであり、エンジン3の運転中、エンジン3のクランクシャフト3aの動力によって駆動される。その際、オイルポンプ61は、油路67aを介してオイルパン63内の潤滑油を吸い込むとともに、吸い込んだ潤滑油を、油路67b及び油路67cを介して、リリーフ弁62側及び流量制御弁65側にそれぞれ吐出する。
この場合、オイルポンプ61の吐出圧が所定のリリーフ圧以上であるときには、リリーフ弁62が開弁することにより、一部の潤滑油が油路67dを介して油路67aに戻されるとともに、残りの潤滑油が油路67eを介してオイルクーラ64に供給される。また、オイルポンプ61の吐出圧が所定のリリーフ圧未満であるときには、リリーフ弁62が閉弁状態に保持されることにより、オイルポンプ61が吐出した潤滑油はすべて、油路67eを介して、オイルクーラ64に供給される。
このオイルクーラ64は、水冷式のオイルクーラと空冷式のオイルクーラとを組み合わせたものであり、オイルポンプ61から吐出された潤滑油は、このオイルクーラ64によって冷却され、油路67fを介して、流量切換弁66に供給される。この油路67fには、油温センサ80が設けられており、この油温センサ80は、オイルクーラ64によって冷却されたオイルの温度(以下「油温」という)Toilを検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。
また、流量制御弁65は、常閉型の電磁弁タイプのものであり、ECU2に電気的に接続されている。この流量制御弁65の場合、ECU2からの制御入力信号が供給されているときには開弁状態に保持され、それにより、制御油圧を油路67gを介して流量切換弁66に供給する。一方、ECU2からの制御入力信号が入力されていないときには、流量制御弁65が閉弁状態に保持され、それにより、制御油圧が流量切換弁66に供給されない状態となる。
さらに、流量切換弁66は、スプール弁タイプのものであり、オイルクーラ64から供給された潤滑油を、供給路67hを介して、第1及び第2クラッチ5,6側に供給するとともに、その流量が流量制御弁65からの制御油圧の有無に応じて、大流量と小流量の間で切り換えられる。具体的には、制御油圧が流量制御弁65から流量切換弁66に供給されているときには、大流量の潤滑油が第1及び第2クラッチ5,6側に供給される。一方、制御油圧が流量制御弁65から流量切換弁66に供給されていないときには、小流量の潤滑油が第1及び第2クラッチ5,6側に供給される。
一方、前述した第1入力軸11には、エンジン3側からその反対側に向かって順に、第2入力軸12、3速駆動ギヤ14、3−5速シンクロ機構18、5速駆動ギヤ15、7速駆動ギヤ16、7−9速シンクロ機構19及び1速駆動ギヤ13が設けられている。これらの要素12〜19は、第1入力軸11と同心に配置されている。また、4つのギヤ14〜17は、第1入力軸11上に回転自在に設けられており、1速駆動ギヤ13は、第1入力軸11に固定されている。
この第1入力軸11の近傍には、第1回転速度センサ81が設けられている。この第1回転速度センサ81は、第1入力軸11の回転速度である第1回転速度N1を検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。
また、出力軸30には、エンジン3側からその反対側に向かって順に、2速従動ギヤ31、3速従動ギヤ32、4−5速従動ギヤ33、6−7速従動ギヤ34、8−9速従動ギヤ35及び1速従動ギヤ36が配置されている。これらの4つのギヤ31〜35はいずれも、出力軸30に同心に固定されている。
前述した3速駆動ギヤ14は、3速従動ギヤ32に常に噛み合っているとともに、これらのギヤ14,32によって、前進3速段が構成されている。さらに、3速駆動ギヤ14は、後述するリバースギヤ42に常に噛み合っている。また、前述した5速駆動ギヤ15は、4−5速従動ギヤ33に常に噛み合っているとともに、これらのギヤ15,33によって、前進5速段が構成されている。
さらに、前述した3−5速シンクロ機構18は、その詳細な説明はここでは省略するが、本出願人が例えば特許第4242189号で提案したシンクロ機構と同様に構成されており、図示しない3−5速シフトフォークを介して、ギヤ・アクチュエータ73(図2参照)に連結されている。
このギヤ・アクチュエータ73は、ECU2に電気的に接続された電動機とギヤ機構などを組み合わせたものであり、変速動作の際には、ECU2の制御により、3−5速シフトフォークを介して、3−5速シンクロ機構18を駆動する。それにより、3速駆動ギヤ14又は5速駆動ギヤ15が第1入力軸11に連結されたり、その連結が解除されたりすることによって、前進3速段又は前進5速段がインギヤ状態とニュートラル状態との間で切り換えられる。
また、前述した7速駆動ギヤ16は、前述した6−7速従動ギヤ34に常に噛み合っているとともに、これらのギヤ16,34によって、前進7速段が構成されている。さらに、前述した9速駆動ギヤ17は、前述した8−9速従動ギヤ35に常に噛み合っているとともに、これらのギヤ17,35によって、前進9速段が構成されている。
さらに、7−9速シンクロ機構19は、前述した3−5速シンクロ機構18と同様に構成されており、図示しない7−9速シフトフォークを介して、ギヤ・アクチュエータ73に連結されている。変速動作の際には、ギヤ・アクチュエータ73によって、7−9速シンクロ機構19が駆動されることにより、前進7速段又は前進9速段がインギヤ状態とニュートラル状態との間で切り換えられる。
一方、前述した1速駆動ギヤ13は、前述した1速従動ギヤ36に常に噛み合っているとともに、これらのギヤ13,36によって、前進1速段が構成されている。
さらに、1速従動ギヤ36は、ワンウェイクラッチ37を介して、出力軸30に同心に連結されている。それにより、車両Vの前進走行中における出力軸30の回転を正回転とした場合、1速従動ギヤ36の正回転速度が、出力軸30の正回転速度よりも大きいときには、第1入力軸11の動力が、1速駆動ギヤ13、1速従動ギヤ36及びワンウェイクラッチ37を介して出力軸30に伝達される。一方、1速従動ギヤ36の正回転速度が、出力軸30の正回転の回転速度を下回ったときには、ワンウェイクラッチ37の機能により、第1入力軸11と出力軸30との間での動力伝達が遮断される。
また、前述した第2入力軸12は、中空のものであり、その内孔で第1入力軸11に回転自在に嵌合している。また、第2入力軸12のエンジン3側の一端部には、前述した第2クラッチ6のインナクラッチ板6bが同心に取り付けられており、他端部には、ギヤ12aが同心に取り付けられている。このギヤ12aは、後述するリバース・入力ギヤ41に常に噛み合っている。
この第2入力軸12の近傍には、第2回転速度センサ82が設けられている。この第2回転速度センサ82は、第2入力軸12の回転速度である第2回転速度N2を検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。
また、副第2入力軸20上には、エンジン3側からその反対側に向かって順に、入力ギヤ27、2速駆動ギヤ21、2−4速シンクロ機構25、4速駆動ギヤ22、6速駆動ギヤ23、6−8速シンクロ機構26及び8速駆動ギヤ24が設けられている。これらの要素21〜27は、副第2入力軸20と同心に配置されている。また、4つのギヤ21〜24は、副第2入力軸20上に回転自在に設けられており、入力ギヤ27は、副第2入力軸20に固定されている。
この入力ギヤ27は、リバース・入力ギヤ41と常に噛み合っており、このリバース・入力ギヤ41は、前述したように、第2入力軸12のギヤ12aに常に噛み合っている。それにより、副第2入力軸20は、これらのギヤ27,41,12aを介して、第2入力軸12に連結されている。
また、2速駆動ギヤ21は、前述した2速従動ギヤ31に常に噛み合っているとともに、これらのギヤ21,31によって、前進2速段が構成されている。さらに、4速駆動ギヤ22は、前述した4−5速従動ギヤ33に常に噛み合っているとともに、これらのギヤ22,33によって、前進4速段が構成されている。
一方、2−4速シンクロ機構25は、図示しない2−4速シフトフォークを介して、前述したギヤ・アクチュエータ73に連結されている。変速動作の際には、ギヤ・アクチュエータ73によって、2−4速シンクロ機構25が駆動されることにより、前進2速段又は前進4速段がインギヤ状態とニュートラル状態との間で切り換えられる。
また、6速駆動ギヤ23は、前述した6−7速従動ギヤ34に常に噛み合っているとともに、これらのギヤ23,34によって、前進6速段が構成されている。さらに、8速駆動ギヤ24は、前述した8−9速従動ギヤ35に常に噛み合っているとともに、これらのギヤ24,35によって、前進8速段が構成されている。
一方、6−8速シンクロ機構26は、図示しない6−8速シフトフォークを介して、前述したギヤ・アクチュエータ73に連結されている。変速動作時、ギヤ・アクチュエータ73によって、6−8速シンクロ機構26が駆動されることにより、前進6速段又は前進8速段がインギヤ状態とニュートラル状態との間で切り換えられる。
一方、3速従動ギヤ32は、前述した3速駆動ギヤ14に加えて、副出力軸50のギヤ51に常に噛み合っている。
この副出力軸50には、ギヤ51とベベルギヤ52が同心に固定されており、このベベルギヤ52は、エンジン3側の端部に配置され、最終減速装置55のベベルギヤ56に常に噛み合っている。以上の構成により、出力軸30の動力は、副出力軸50、終減速装置55及び駆動軸57,57を介して、左右の後輪58,58に伝達される。
また、副出力軸50には、出力回転速度センサ83が設けられており、この出力回転速度センサ83は、ECU2に電気的に接続されている(図2参照)。この出力回転速度センサ83は、副出力軸50の回転速度を検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。ECU2は、この出力回転速度センサ83の検出信号に基づき、車両Vの速度である車速VPなどを算出する。
一方、リバース軸40上には、エンジン3側からその反対側に向かって順に、リバース・入力ギヤ41、リバース・シンクロ機構43及びリバースギヤ42が設けられている。リバース・入力ギヤ41は、リバース軸40に同心に固定されており、前述した入力ギヤ27と常に噛み合っている。また、リバースギヤ42は、リバース軸40上に回転自在に設けられており、第1入力軸11上の前述した3速駆動ギヤ14と常に噛み合っている。
さらに、リバース・シンクロ機構43は、前述した3−5速シンクロ機構18と同様に構成されており、図示しないリバース・シフトフォークを介して、ギヤ・アクチュエータ73に連結されている。後進走行する際の変速動作時には、ギヤ・アクチュエータ73によってリバース・シンクロ機構43が駆動されることにより、リバースギヤ42がリバース軸40に連結される。また、後進段をニュートラル状態にするときには、リバース・シンクロ機構43によって、リバースギヤ42とリバース軸40の連結が解除される。
また、ギヤ・アクチュエータ73の内部には、変速段センサ84(図2参照)が設けられている。この変速段センサ84は、ギヤ・アクチュエータ73の動作状態を検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。
さらに、車両Vには、シフトレバー装置及びアクセルペダル(いずれも図示せず)が設けられている。このシフトレバー装置は、フロアシフトレバータイプのものであり、シフト位置として、パーキング位置、リバース位置、ニュートラル位置及びドライブ位置の4つの位置を備えており、運転者によるシフト操作に伴い、そのシフト位置が4つの位置の間で切り換え選択可能に構成されている。
このシフトレバー装置には、シフト位置センサ85(図2参照)が設けられており、このシフト位置センサ85は、シフトレバー装置において4つのシフト位置のうちのどの位置が選択されているかを検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。
また、アクセルペダルには、アクセル開度センサ86が設けられている。このアクセル開度センサ86は、アクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセル開度」という)APを検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。
さらに、図2に示すように、ECU2には、クランク角センサ87、水温センサ88、運転モード・スイッチ90、ブレーキ・スイッチ91及びパーキング・スイッチ92が電気的に接続されている。
このクランク角センサ87は、クランクシャフト3aの回転に伴い、いずれもパルス信号であるCRK信号及びTDC信号をECU2に出力する。このCRK信号は、所定クランク角(例えば1゜)ごとに1パルスが出力され、ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン3の機関回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。また、TDC信号は、各気筒のピストンが吸気行程のTDC位置よりも、若干手前の所定のクランク角位置にあることを表す信号であり、所定クランク角ごとに1パルスが出力される。
また、水温センサ88は、エンジン3のシリンダブロック(図示せず)内を循環する冷却水の温度であるエンジン水温TWを検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。
一方、運転モード・スイッチ90は、シフトレバーの近傍に設けられており、スイッチ位置として、ノーマルモード位置と、スポーツモード位置と、トラックモード位置の3つを選択可能に構成されているとともに、運転者によって選択されたスイッチ位置を表す信号をECU2に出力する。
この場合、運転者がトラックやサーキット内において競技走行状態を希望する場合には、トラックモード位置が選択され、運転者が一般道において良好な加速性やアクセル応答性を優先する走行状態を希望する場合には、スポーツモード位置が選択される。さらに、運転者が一般道において加速性やアクセル応答性と省燃費性とを両立させる走行状態を希望する場合には、ノーマルモード位置が選択される。
また、ブレーキ・スイッチ91は、ブレーキペダル(図示せず)が踏まれているときにはON状態になり、それ以外のときにはOFF状態になるとともに、このON/OFF状態を表す信号をECU2に出力する。なお、以下の説明では、ブレーキ・スイッチ91を適宜、「BRK・SW91」という。
さらに、パーキング・スイッチ92は、パーキングブレーキレバー(図示せず)が運転者によってロック位置に操作され、手動パーキングブレーキ装置(図示せず)によって後輪58,58がロックされているときには、ON状態になり、パーキングブレーキレバーがリリース位置にあって、後輪58,58が手動パーキングブレーキ装置によってロックされていないときには、OFF状態になるとともに、このON/OFF状態を表す信号をECU2に出力する。
また、車両Vのインストルメント・パネル(図示せず)には、READYランプ74(図2参照)が設けられており、このREADYランプ74は、ECU2に電気的に接続されている。ECU2は、後述するように、ローンチ制御処理の準備が完了したときには、それを運転者に報知するために、READYランプ74をON(点灯)させるとともに、ローンチ制御処理の準備が完了していないときには、READYランプ74をOFF(消灯)させる。
一方、ECU2は、CPU、RAM、ROM及びI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などからなるマイクロコンピュータで構成されており、前述した各種のセンサ80〜88の検出信号及び各種のスイッチ90〜92の信号などに応じて、以下に述べように、ローンチ条件判定処理などの各種の制御処理を実行する。なお、本実施形態では、ECU2が、準備条件判定手段、クラッチ温度取得手段、回転数制御手段、準備動作判定手段、報知手段、発進動作取得手段、ローンチ制御手段及び冷却用回転数設定手段に相当する。
以下、図4を参照しながら、ローンチ条件判定処理について説明する。このローンチ条件判定処理は、ローンチ制御処理の各種条件が成立しているか否かを判定するものであり、ECU2によって所定の制御周期ΔT(例えば10msec)で実行される。なお、以下の説明において算出される各種の値は、ECU2のRAM内に記憶されるものとする。
同図に示すように、まず、ステップ1(図では「S1」と略す。以下同じ)で、クラッチ発熱量Hclutを算出する。このクラッチ発熱量Hclutは、第1クラッチ5における発熱量を表すものであり、具体的には、エンジン回転数NEと第1回転速度N1との差分に基づき、第1クラッチ5のスリップ量及び/又はスリップ時間を算出し、この算出結果に基づいて算出される。
次に、ステップ2に進み、オイル流量Qoilを算出する。このオイル流量Qoilは、エンジン回転数NE、油温Toil及び後述する大流量フラグF_H_FLOWに応じて、図示しないマップを検索することにより算出される。
次いで、ステップ3に進み、クラッチ温度Tclutを、クラッチ発熱量Hclut、オイル流量Qoil及び油温Toilなどに基づき、図示しない演算手法で算出する。
ステップ3に続くステップ4で、各種条件判定処理を実行する。この各種条件判定処理は、具体的には、図5に示すように実行される。
同図に示すように、まず、ステップ10で、エントリ条件フラグF_ENTRYが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がNOで、F_ENTRY=0のときには、ステップ11に進み、エントリ条件が成立しているか否かを判別する。
この場合、以下の(f1)〜(f9)の条件がいずれも成立しているときに、エントリ条件が成立していると判別され、それ以外のときには、エントリ条件が不成立であると判別される。
(f1)運転モード・スイッチ90で、トラックモード位置が選択されていること。
(f2)ブレーキ・スイッチ91がON状態にあること。
(f3)パーキング・スイッチ92がOFF状態にあること。
(f4)アクセルペダルが踏まれておらず、解放されていること。
(f5)エンジン水温TWが所定温度未満であること。
(f6)油温Toilが所定温度未満であること。
(f7)車両Vの全機器が正常に作動していること。
(f8)車速VP=0で、停車状態にあること。
(f9)エンジン3の暖機運転が完了していること。
(f1)運転モード・スイッチ90で、トラックモード位置が選択されていること。
(f2)ブレーキ・スイッチ91がON状態にあること。
(f3)パーキング・スイッチ92がOFF状態にあること。
(f4)アクセルペダルが踏まれておらず、解放されていること。
(f5)エンジン水温TWが所定温度未満であること。
(f6)油温Toilが所定温度未満であること。
(f7)車両Vの全機器が正常に作動していること。
(f8)車速VP=0で、停車状態にあること。
(f9)エンジン3の暖機運転が完了していること。
ステップ11の判別結果がNOで、エントリ条件が不成立であるときには、そのまま本処理を終了する。一方、ステップ11の判別結果がYESで、エントリ条件が成立しているときには、それを表すために、ステップ12に進み、エントリ条件フラグF_ENTRYを「1」に設定した後、本処理を終了する。
このように、ステップ12でエントリ条件フラグF_ENTRYが「1」に設定されると、次回以降の制御タイミングにおいて、上述したステップ10の判別結果がYESとなり、その場合には、ステップ13に進み、準備条件フラグF_PREPAが「1」であるか否かを判別する。
この判別結果がNOで、F_PREPA=0のときには、ステップ14に進み、アクセル開度APが所定の全開判定値APwot以上であるか否かを判別する。この判別結果がNOで、アクセルペダルが全開状態にないときには、そのまま本処理を終了する。
一方、ステップ14の判別結果がYESで、アクセルペダルが全開状態にあるときには、準備条件が成立したと判定して、それを表すために、ステップ15に進み、準備条件フラグF_PREPAを「1」に設定した後、本処理を終了する。
このように、ステップ15で準備条件フラグF_PREPAが「1」に設定されると、次回以降の制御タイミングにおいて、上述したステップ13の判別結果がYESとなり、その場合には、ステップ16に進み、準備完了フラグF_READYが「1」であるか否かを判別する。
この判別結果がNOで、F_READY=0のときには、ステップ17に進み、クラッチ温度Tclutが所定の判定値Tjud以下であるか否かを判別する。この判別結果がNOで、Tclut>Tjudのときには、そのまま本処理を終了する。
一方、ステップ17の判別結果がYESのときには、ステップ18に進み、エンジン回転数NEが所定の発進用値NEstにほぼ等しいか否かを判別する。この所定の発進用値NEstは、ローンチ制御処理の実行中、後述するエンジン制御処理において、エンジン回転数NEの目標値として設定される。
ステップ18の判別結果がNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、ステップ18の判別結果がYESで、NE≒NEstが成立しているときには、ローンチ制御処理の実行準備が完了したと判定して、それを表すために、ステップ19に進み、準備完了フラグF_READYを「1」に設定した後、本処理を終了する。
このように、ステップ19で準備完了フラグF_READYが「1」に設定されると、上述したステップ16の判別結果がYESとなり、その場合には、ステップ20に進み、ローンチ実行フラグF_LAUNCHが「1」であるか否かを判別する。
この判別結果がNOで、F_LAUNCH=0のときには、ステップ21に進み、BRK・SW91がOFF状態にあるか否かを判別する。この判別結果がNOで、ブレーキペダルが踏まれているときには、そのまま本処理を終了する。
一方、ステップ21の判別結果がYESで、ブレーキペダルが踏まれておらず、解放されているときには、ローンチ制御処理の実行条件が成立したと判定して、それを表すために、ステップ22に進み、ローンチ実行フラグF_LAUNCHを「1」に設定した後、本処理を終了する。
このように、ステップ22でローンチ実行フラグF_LAUNCHが「1」に設定されると、上述したステップ20の判別結果がYESとなり、その場合には、ステップ23に進み、完了判定処理を実行する。この完了判定処理は、ローンチ制御処理を完了すべきであるか否かを判定するものであり、具体的には、図6に示すように実行される。
同図に示すように、まず、ステップ30で、回転偏差DNをエンジン回転数NEと第1回転速度N1との偏差の絶対値|NE−N1|に設定する。
次いで、ステップ31に進み、回転偏差DNが所定の判定値Djud以下であるか否かを判別する。この所定の判定値Djudは、値0に近い正値に設定されている。この判別結果がNOのときには、そのまま本処理を終了する。
一方、ステップ31の判別結果がYESで、NE≒N1が成立しているときには、ローンチ制御処理を終了すべきであると判定して、それを表すために、ステップ32に進み、前述した4つのフラグF_ENTRY,F_PREPA,F_READY,F_LAUNCHをいずれも値0にリセットした後、本処理を終了する。
図5に戻り、ステップ23で以上のように完了判定処理を実行した後、各種条件判定処理を終了する。図4に戻り、ステップ4で以上のように各種条件判定処理を実行した後、ローンチ条件判定処理を終了する。
次に、図7を参照しながら、流量切換制御処理について説明する。この流量切換制御処理は、潤滑油供給装置60から第1及び第2クラッチ5,6に供給されるオイル流量を大流量と小流量との間で切り換えるものであり、ECU2によって前述した制御周期ΔTで実行される。
同図に示すように、まず、ステップ40で、温度偏差DTをクラッチ温度Tclutと油温Toilとの偏差Tclut−Toilに設定する。
次いで、ステップ41に進み、温度偏差DTが所定の判定値DTjudよりも大きいか否かを判別する。この判別結果がNOで、DT≦DTjudのときには、ステップ42に進み、クラッチ温度Tclutが前述した所定の判定値Tjudよりも高いか否かを判別する。
この判別結果がNOで、Tclut≦Tjudのときには、ステップ43に進み、Toil>Tjud2とAP>APjudがいずれも成立しているか否かを判別する。この場合、値Tjud2は、油温Toilの所定の判定値であり、値APjudは、アクセル開度APの所定の判定値である。
このステップ43の判別結果がNOで、Toil≦Tjud2又はAP≦APjudのときには、ステップ44に進み、エンジン3の暖機運転が完了しているか否かを判別する。
この判別結果がNOで、エンジン3の暖機運転が完了していないときには、小流量制御処理を実行すべきであると判定して、ステップ46に進み、小流量制御処理を実行する。この制御処理では、前述したように、流量制御弁65から流量切換弁66への制御油圧の供給を停止することにより、第1及び第2クラッチ5,6側に供給されるオイル流量が小流量に制御される。
次いで、ステップ47に進み、小流量制御処理の実行中であることを表すために、大流量フラグF_H_FLOWを「0」に設定した後、本処理を終了する。
一方、ステップ44の判別結果がYESで、エンジン3の暖機運転が完了しているときには、ステップ45に進み、前述したエントリ条件フラグF_ENTRYが「1」であるか否かを判別する。
この判別結果がNOで、エントリ条件が成立していないときには、小流量制御処理を実行すべきであると判定して、上述したように、ステップ46,47を実行した後、本処理を終了する。
一方、以上のステップ41〜43,45のいずれかの判別結果がYESのとき、すなわち、温度偏差DTが所定の判定値DTjudよりも大きいとき、クラッチ温度Tclutが所定の判定値Tjudよりも高いとき、又はエンジン3の暖機運転が完了しかつエントリ条件が成立しているときには、大流量制御処理を実行すべきであると判定して、ステップ48に進み、大流量制御処理を実行する。
この制御処理では、前述したように、制御油圧を流量制御弁65から流量切換弁66に供給することにより、第1及び第2クラッチ5,6側に供給されるオイル流量が大流量に制御される。
次いで、ステップ49に進み、大流量制御処理の実行中であることを表すために、大流量フラグF_H_FLOWを「1」に設定した後、本処理を終了する。
次に、図8を参照しながら、第1クラッチ制御処理について説明する。この制御処理は、第1クラッチ5の接続/遮断状態を制御するものであり、ECU2によって前述した制御周期ΔTで実行される。
同図に示すように、まず、ステップ60で、準備完了フラグF_READYが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がNOで、ローンチ制御処理の実行準備が完了していないときには、ステップ61に進み、エントリ条件フラグF_ENTRYが「1」であるか否かを判別する。
この判別結果がNOで、エントリ条件が不成立であるときには、ステップ62に進み、第1クラッチ5の通常制御処理を実行する。この通常制御処理では、変速段センサ84及びシフト位置センサ85の検出信号や、車速VP、エンジン回転数NE及びアクセル開度APなどのパラメータに応じて、第1クラッチ5の接続/遮断状態が制御される。
ステップ62で、第1クラッチ5の通常制御処理を以上のように実行した後、本処理を終了する。
一方、ステップ61の判別結果がYESで、エントリ条件が成立しているときには、ステップ63に進み、準備条件フラグF_PREPAが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がNOで、準備条件が不成立であるときには、ステップ64に進み、第1クラッチ5のオフ制御処理を実行した後、本処理を終了する。このオフ制御処理では、第1クラッチ5が遮断状態に保持される。
一方、ステップ63の判別結果がYESで、準備条件が成立しているときには、ステップ65に進み、クラッチ温度Tclutが所定の判定値Tjudより高いか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、上述したように、ステップ64で、オフ制御処理を実行した後、本処理を終了する。
一方、ステップ65の判別結果がNOで、Tclut≦Tjudのときには、ローンチ準備制御処理を実行すべきであると判定して、ステップ66に進み、第1クラッチ5のローンチ準備制御処理を実行する。この制御処理では、第1クラッチ・アクチュエータ71により、第1クラッチ5のインナクラッチ板5bとアウタクラッチ板5aとの間で所定の伝達トルクが発生する程度まで、アウタクラッチ板5a側に駆動される。この所定の伝達トルクは、ブレーキの制動力によって停車状態を保持できる程度のトルク以下の値に設定される。これは、ローンチ制御処理を開始するときに、第1クラッチ5を迅速に接続するためと、ローンチ準備制御中にエンジン負荷を高め、過給圧を上昇させることで、ローンチ発進時のエンジン3の出力応答性を向上させるためである。
ステップ66で、第1クラッチ5のローンチ準備制御処理を以上のように実行した後、本処理を終了する。
一方、前述したステップ60の判別結果がYESで、ローンチ制御処理の実行準備が完了しているときには、ステップ67に進み、ローンチ実行フラグF_LAUNCHが「1」であるか否かを判別する。
この判別結果がNOで、ローンチ制御処理の実行条件が成立していないときには、上述したように、ステップ66で、ローンチ準備制御処理を実行した後、本処理を終了する。
一方、ステップ67の判別結果がYESで、ローンチ制御処理の実行条件が成立しているときには、ステップ68に進み、第1クラッチ5のローンチ制御処理を実行する。この制御処理では、第1クラッチ・アクチュエータ71を制御することにより、車両Vのホイールスピンなどを可能な限り抑制しながら安定した姿勢でかつ迅速に発進できるように、第1クラッチ5が接続される。
ステップ68で、第1クラッチ5のローンチ制御処理を以上のように実行した後、本処理を終了する。
次に、図9を参照しながら、準備完了報知処理について説明する。この準備完了報知処理は、ローンチ制御処理の実行準備がすべて完了したか否かを運転者に報知するために、READYランプ74のON/OFF状態を制御するものであり、ECU2により前述した制御周期ΔTで実行される。
同図に示すように、まず、ステップ70で、準備完了フラグF_READYが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がYESで、ローンチ制御処理の実行準備が完了しているときには、ステップ71に進み、ローンチ実行フラグF_LAUNCHが「0」であるか否かを判別する。
この判別結果がYESのとき、すなわちローンチ制御処理の実行準備が完了しかつローンチ制御処理の実行中でないときには、ローンチ制御処理の実行準備が完了していることを運転者に報知すべきであると判定して、ステップ72に進み、READYランプ74をONした後、本処理を終了する。
一方、ステップ70又は71の判別結果がNOのとき、すなわちローンチ制御処理の実行準備が未完了であるとき、ローンチ制御処理の実行中であるとき、又はローンチ制御処理が完了しているときには、ステップ73に進み、READYランプ74をOFFした後、本処理を終了する。
次に、図10を参照しながら、エンジン制御処理について説明する。この制御処理は、燃料噴射弁3d及び点火プラグ3eの動作状態を制御することによって、エンジン3の運転状態を制御するものであり、ECU2によってTDC信号の発生タイミングに同期して実行される。
同図に示すように、まず、ステップ80で、前述した準備条件フラグF_PREPAが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、ステップ83に進み、エンジン3の通常制御処理を実行する。この通常制御処理では、エンジン回転数NE及びアクセル開度APに応じて要求トルクを算出し、エンジン3がこの要求トルクを発生するように、燃料噴射弁3dの燃料噴射量及び噴射タイミングと、点火プラグ3eによる点火時期とが制御される。
ステップ83で、エンジン3の通常制御処理を以上のように実行した後、本処理を終了する。
一方、ステップ80の判別結果がYESで、ローンチ制御処理の準備条件が成立しているときには、ステップ81に進み、目標回転数NEcmdの算出処理を実行する。この目標回転数NEcmdは、エンジン回転数NEの目標となる回転数であり、その算出処理は、具体的には、図11に示すように実行される。
同図に示すように、まず、ステップ90で、クラッチ温度Tclutが前述した所定の判定値Tjudよりも高いか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、第1クラッチ5を冷却する必要があると判定して、ステップ91に進み、目標回転数のマップ値(以下「マップ回転数」という)の前回値NEmapZを、RAM内に記憶されているマップ回転数NEmapに設定する。
次いで、ステップ92に進み、クラッチ温度Tclutに応じて、図12に示すマップを検索することにより、マップ回転数NEmapを算出する。同図に示すように、このマップの場合、マップ回転数NEmapは、Tclut≦Tjudの領域では、所定の発進用値NEstに設定され、Tclut>Tjudの領域では、クラッチ温度Tclutが高いほど、より高い値に段階的に設定されている。これは、クラッチ温度Tclutが高いほど、エンジン回転数NEを高め、オイルポンプ61の潤滑油吐出量を上昇させることで、第1クラッチ5の冷却効果を向上させるためである。
次に、ステップ93で、NEmapZ>NEmapが成立しているか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、後述するステップ95に進む。
一方、ステップ93の判別結果がYESで、NEmapZ>NEmapのときには、ステップ94に進み、マップ回転数NEmapをその前回値NEmapZに設定する。
以上のステップ93又は94に続くステップ95で、冷却用値算出処理を実行する。この冷却用値算出処理は、第1クラッチ5を冷却するための目標回転数NEcmdを算出するものであり、具体的には、図13に示すように実行される。
同図に示すように、まず、ステップ100で、目標回転数の前回値NEcmdZを、RAM内に記憶されている目標回転数NEcmdに設定する。
次いで、ステップ101に進み、エンジン回転偏差DNEをマップ回転数NEmapと目標回転数の前回値NEcmdZとの偏差NEmap−NEcmdZに設定する。
次に、ステップ102で、エンジン回転偏差DNE=0であるか否かを判別する。この判別結果がYESで、NEmap=NEcmdZのときには、ステップ103に進み、目標回転数NEcmdをマップ回転数NEmapに設定した後、本処理を終了する。
一方、ステップ102の判別結果がNOのときには、ステップ104に進み、エンジン回転偏差DNE>0であるか否かを判別する。この判別結果がYESで、NEmap>NEcmdZのときには、目標回転数NEcmdを、その前回値NEcmdZと所定の加算項INCとの和NEcmdZ+INCに設定した後、本処理を終了する。この加算項は、正の所定値に設定されている。
一方、ステップ104の判別結果がNOで、NEmap≦NEcmdZのときには、目標回転数NEcmdを、その前回値NEcmdZと所定の減算項DECとの差分NEcmdZ−DECに設定した後、本処理を終了する。この減算項DECは、正の所定値に設定されている。
図11に戻り、ステップ95で、冷却用値算出処理を以上のように実行した後、目標回転数NEcmdの算出処理を終了する。
一方、前述したステップ90の判別結果がNOのとき、すなわち、クラッチ温度Tclut≦Tjudが成立しているときには、ステップ96に進み、マップ回転数NEmapを前述した所定の発進用値NEstに設定する。
次いで、ステップ97に進み、発進用値算出処理を実行する。この発進用値算出処理は、車両Vの発進準備用及び発進用の目標回転数NEcmdを算出するものであり、具体的な処理内容は、前述した図13の算出処理と同一であるので、その説明を省略する。
ステップ97で、発進用値算出処理を以上のように実行した後、目標回転数NEcmdの算出処理を終了する。
図10に戻り、ステップ81で、目標回転数NEcmdの算出処理を以上のように実行した後、ステップ82に進み、エンジン3のローンチ用制御処理を実行する。このローンチ用制御処理では、エンジン回転数NEが上記ステップ81で算出された目標回転数NEcmdになるように制御される。それにより、クラッチ温度Tclut>Tjudのときには、クラッチ温度Tclutが高いほど、エンジン回転数NEがより高くなるように制御され、第1クラッチ5に供給される潤滑油の流量が増大することにによって、第1クラッチ5が迅速かつ適切に冷却される。また、クラッチ温度Tclut≦Tjudのときには、エンジン回転数NEが所定の発進用値NEstになるように制御される。
ステップ82で、以上のようにエンジン3のローンチ用制御処理を実行した後、図10のエンジン制御処理を終了する。
次に、図14を参照しながら、以上のような各種の制御処理を実行したときの制御結果の一例について説明する。同図に示すように、時刻t1で、前述したエントリ条件が成立すると、エントリ条件フラグF_ENTRYが「1」に設定される。その状態で、時刻t2で、アクセルペダルの踏み込みが開始されてから、時刻t3で、アクセルペダルが全開状態まで踏み込まれると、AP≧Apwotが成立し、準備条件フラグF_PREPAが「1」に設定される。
それにより、前述したステップ91〜95において、目標回転数NEcmdが第1クラッチ5を迅速かつ適切に冷却できるような値(すなわちマップ回転数NEmap)として算出され、前述したステップ82で、エンジン回転数NEが目標回転数NEcmdになるように制御されることで、制御の進行に伴い、クラッチ温度Tclutが低下する。そして、時刻t4で、クラッチ温度Tclut≦Tjudが成立すると、それ以降、マップ回転数NEmapが所定の発進用値NEstに設定されることで、エンジン回転数NEが発進用値NEstになるように制御される。
その後、時刻t5で、エンジン回転数NE≒NEstが成立すると、準備完了フラグF_READYが「1」に設定される。それと同時に、ローンチ制御処理の実行準備が完了したことを運転者に報知するために、READYランプ74が点灯される。
その状態で、運転者がブレーキペダルを解放し、BRK・SW91がON状態からOFF状態に切り換わったタイミング(時刻t6)で、ローンチ実行フラグF_LAUNCHが「1」に設定されることで、ローンチ制御処理が開始され、第1クラッチ5が接続される。それにより、第1回転速度N1が上昇し、車両Vが発進する。
その後、時刻t7で、NE≒N1が成立すると、ローンチ制御処理を終了するとともに、それを表すために、4つのフラグF_F_ENTRY,F_PREPA,F_READY,F_LAUNCHがいずれも「0」にリセットされる。
以上のように、本実施形態の制御装置1によれば、F_ENTRY=1で、エントリ条件が成立している場合において、アクセル開度APが所定の全開値APwot以上になったときに、ローンチ制御の準備条件が成立したと判定され、準備条件フラグF_PREPAが「1」に設定される。そして、F_PREPA=1の場合において、クラッチ温度Tclutが所定の判定値Tjudよりも高いときには、第1クラッチ5が遮断状態に保持されるとともに、その状態で、エンジン回転数NEがマップ回転数NEmapになるように制御される。このマップ回転数NEmapは、Tclut>Tjudの領域では、クラッチ温度Tclutが高いほど、より大きい値に設定されているので、クラッチ温度Tclutが高いほど、オイルポンプ61から第1クラッチ5に供給される潤滑油の流量が大きくなることで、第1クラッチ5を適切かつ迅速に冷却することができる。
また、F_PREPA=1&Tclut≦Tjudが成立したときに、ローンチ制御の準備動作が完了したと判定され、準備完了フラグF_READYが「1」に設定される。それにより、READYランプ74が点灯され、ローンチ制御の準備動作を完了したことが車両Vの運転者に報知される。さらに、F_READY=1で、EADYランプ74の点灯中、運転者によってブレーキペダルが解放され、ブレーキ・スイッチ91がオフされたときに、ローンチ制御が開始される。その結果、クラッチ温度Tclutが所定の判定値Tjud以下まで冷却されている状態で、第1クラッチ5に対して負荷の大きいローンチ制御を開始することができる。それにより、第1クラッチ5の温度上昇を抑制しながら、車両Vを迅速に発進させることができ、第1クラッチ5の寿命を延ばすことができる。その結果、競技走行中における高い優位性を確保することができ、高い商品性を確保することができる。
なお、実施形態は、原動機として、内燃機関3を用いた例であるが、本発明の原動機はこれに限らず、自然界の様々なエネルギーを機械的な仕事に変換するものであればよい。例えば、原動機として、電気モータや、内燃機関と電気モータを組み合わせたものを用いてもよい。
また、実施形態は、エントリ条件が成立している場合において、アクセル開度APが全開値APwot以上になったときに、ローンチ制御の準備条件が成立したと判定したが、これらの条件に加えて、他の条件が成立したときに、ローンチ制御の準備条件が成立したと判定してもよい。例えば、ハンドルの操舵角が所定範囲内にあって車両Vが直進状態にあることや、今回の運転サイクル中のローンチ制御の実行回数が所定回数未満であることなどを、他の条件としてもよい。
さらに、実施形態は、クラッチ温度Tclutの取得手法として、ステップ1〜3の算出手法を用いた例であるが、本発明のクラッチ温度の取得方法はこれに限らず、クラッチ温度を取得できるものであればよい。例えば、各種のパラメータに応じて、その時点までのクラッチの仕事量を算出し、これに基づいて、クラッチ温度を算出してもよい。
一方、実施形態は、報知手段として、READYランプ74を用いた例であるが、本発明の報知手段はこれに限らず、ローンチ制御の準備動作が完了したことを車両の運転者に報知するものであればよい。例えば、ローンチ制御の準備動作が完了したことを、スピーカなどから発生される音声や音によって運転者に報知してもよく、振動などで運転者に報知してもよい。
また、実施形態は、発進動作取得手段として、ブレーキ・スイッチ91を用いた例であるが、本発明の発進動作取得手段はこれに限らず、運転者による発進動作を取得できるものであればよい。例えば、マイクロフォンを用いて、運転者の発進意図を示す音声信号を受信するように構成してもよく、発進操作ボタンを用いて、これが運転者によって操作されることを発進動作として取得してもよい。
さらに、実施形態は、マップ回転数NEmapを図12に示すマップを用いて算出した例であるが、マップ回転数NEmapの算出に用いるマップはこれに限らず、Tclut>Tjudの領域において、クラッチ温度Tclutが高いほど、マップ回転数NEmapがより高い値に設定されているものであればよい。例えば、Tclut>Tjudの領域において、マップ回転数NEmapがクラッチ温度Tclutに対して線形な関係に設定されているものや、非線形な関係(曲線状や折れ線状)に設定されているものを用いてもよい。
V 車両
1 制御装置
2 ECU(準備条件判定手段、クラッチ温度取得手段、回転数制御手段、準備動作 判定手段、報知手段、発進動作取得手段、ローンチ制御手段、冷却用回転数設定 手段)
3 内燃機関(原動機)
5 第1クラッチ(クラッチ)
58 後輪(駆動輪)
61 オイルポンプ
74 READYランプ(報知手段)
80 油温センサ(クラッチ温度取得手段)
81 第1回転速度センサ(クラッチ温度取得手段)
87 クランク角センサ(クラッチ温度取得手段)
91 ブレーキ・スイッチ(発進動作取得手段)
NE エンジン回転数(原動機の回転数)
NEst 発進用値(所定回転数)
NEmap マップ回転数(所定の冷却用回転数)
Tclut クラッチ温度
Tjud 所定の判定値(所定温度)
1 制御装置
2 ECU(準備条件判定手段、クラッチ温度取得手段、回転数制御手段、準備動作 判定手段、報知手段、発進動作取得手段、ローンチ制御手段、冷却用回転数設定 手段)
3 内燃機関(原動機)
5 第1クラッチ(クラッチ)
58 後輪(駆動輪)
61 オイルポンプ
74 READYランプ(報知手段)
80 油温センサ(クラッチ温度取得手段)
81 第1回転速度センサ(クラッチ温度取得手段)
87 クランク角センサ(クラッチ温度取得手段)
91 ブレーキ・スイッチ(発進動作取得手段)
NE エンジン回転数(原動機の回転数)
NEst 発進用値(所定回転数)
NEmap マップ回転数(所定の冷却用回転数)
Tclut クラッチ温度
Tjud 所定の判定値(所定温度)
Claims (2)
- 原動機からの動力が湿式のクラッチを介して駆動輪に伝達されるとともに、当該クラッチを冷却しかつ潤滑するために、前記原動機の動力で駆動されるオイルポンプからの潤滑油が当該クラッチに供給される車両において、前記原動機の回転数を所定回転数になるように制御した状態で前記クラッチを接続することによって、当該車両を通常発進時よりも急速に発進させるローンチ制御を実行する車両の制御装置であって、
前記ローンチ制御を実行するための所定の準備条件が成立したか否かを判定する準備条件判定手段と、
前記クラッチの温度であるクラッチ温度を取得するクラッチ温度取得手段と、
前記所定の準備条件が成立している場合において、前記取得されたクラッチ温度が所定温度よりも高いときに、前記クラッチを遮断した状態で、前記原動機の回転数を所定の冷却用回転数になるように制御する回転数制御手段と、
前記所定の準備条件が成立している場合において、前記クラッチ温度が前記所定温度以下にあるときに、前記ローンチ制御の準備動作が完了したと判定する準備動作判定手段と、
当該準備動作が完了したときに、当該準備動作が完了したことを前記車両の運転者に報知するための報知動作を実行する報知手段と、
前記車両の運転者による発進意図を示す発進動作を取得する発進動作取得手段と、
前記報知動作が実行されている場合において、前記発進動作が取得されたときに、前記ローンチ制御を開始するローンチ制御手段と、
を備えることを特徴とする車両の制御装置。 - 前記回転数制御手段は、前記クラッチ温度が高いほど、前記所定の冷却用回転数をより高い値に設定する冷却用回転数設定手段を有することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
Priority Applications (1)
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