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JP2015118301A - 液晶表示装置 - Google Patents

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JP2015118301A
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Abstract

【課題】汎用の駆動部を用いながらも、スタティックとデューティの両駆動方式による表示領域間の表示見栄えを同等にする。
【解決手段】液晶表示装置は、所定の領域Sではスタティック駆動方式により第1の表示要素を表示し、所定の領域Sとは異なる領域Dではデューティ駆動方式により第2の表示要素を表示する。液晶表示装置は、所定の領域Sに対応する第1の電極部20に形成された開口部21a,22aからなり、第1の表示要素の透過率を調整する透過率調整部5を備える。透過率調整部5によって、オン電圧印加時の第1の表示要素の開口率が、オン電圧印加時の第2の表示要素の透過率に対する、透過率調整部5が無い場合におけるオン電圧印加時の第1の表示要素の透過率の割合に合わせられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶表示装置に関する。
従来の液晶表示装置として、特許文献1には、表示領域のうち、所定の領域(同文献の絵柄領域)ではスタティック駆動方式により表示要素を表示し、前記所定の領域とは異なる領域(同文献のメインの表示領域)ではデューティ駆動方式により表示要素を表示する液晶表示装置が開示されている(同文献の図14など参照)。
特開平8−234704号公報
スタティックとデューティの駆動方式が混在する液晶表示装置において、何の対策も講じなければ、スタティック駆動による表示領域と、デューティ駆動による表示領域とに表示輝度の差が生じてしまうため、表示見栄えが悪化してしまう。
具体的には、ネガ表示型の液晶表示装置を例に説明すると、図7に示すように、デューティ駆動でのオン電圧Vはスタティック駆動でのオン電圧Vよりも低くなるため、電圧オン時の透過率もデューティ駆動時の透過率Tがスタティック駆動時の透過率Tよりも低くなることから、スタティック駆動による表示領域はデューティ駆動による表示領域よりも明るくなってしまう。
特許文献1に係る液晶表示装置では、セグメント用とコモン用の1組の駆動ICのみからなる駆動部を用い、駆動側の条件を調整することにより上記問題の解決を試みているが、このように駆動側で調整すると、駆動部のカスタマイズが必要になり、汎用の駆動部では実現が困難である。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、スタティックとデューティの両駆動方式が混在する液晶表示装置であって、汎用の駆動部を用いながらも、両駆動方式による表示領域間の表示見栄えを同等にすることが可能な液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る液晶表示装置は、
表示領域のうち、所定の領域ではスタティック駆動方式により第1の表示要素を表示し、前記所定の領域とは異なる領域ではデューティ駆動方式により第2の表示要素を表示する液晶表示装置であって、
液晶層を挟んで互いに対向する一対の基板と、
前記一対の基板の各々の前記液晶層側に設けられた第1の電極部と、
前記一対の基板の各々の前記液晶層側に設けられた第2の電極部と、を備え、
前記第1の表示要素は、スタティック駆動方式によりオン電圧が印加された前記第1の電極部に挟まれた前記液晶層の領域に対応して表示され、
前記第2の表示要素は、デューティ駆動方式によりオン電圧が印加された前記第2の電極部に挟まれた前記液晶層の領域に対応して表示され、
前記第1の電極部に形成された開口部、又は、前記一対の基板の法線方向において前記第1の電極部と重なる遮光部からなり、前記第1の表示要素の透過率を調整する透過率調整部を備え、
前記透過率調整部によって、オン電圧印加時の前記第1の表示要素の開口率が、オン電圧印加時の前記第2の表示要素の透過率に対する、前記透過率調整部が無い場合におけるオン電圧印加時の前記第1の表示要素の透過率の割合に合わせられている、
ことを特徴とする。
本発明によれば、汎用の駆動部を用いながらも、スタティックとデューティの両駆動方式による表示領域間の表示見栄えを同等にすることが可能である。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の平面図である。 図1に示す液晶パネルのA−A線概略断面図である。 図1に示すB部に対応する図であり、(a)は、第1の電極部を構成する表側電極の概略平面図であり、(b)は、第1の電極部を構成する裏側電極の概略平面図である。 (a)及び(b)は、第1の電極部に設けられる開口部の開口径を説明するための図である。 デューティ駆動によるオン透過率と、スタティック駆動によるオン透過率と、開口率と、表示要素における開口部の割合との関係を説明するための表の図である。 変形例に係る液晶パネルの概略断面図である。 ネガ表示型の液晶表示装置におけるV−T(電圧−透過率)曲線を示した図である。
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置100は、図1に示すように、液晶パネル1と、スタティック駆動部2と、デューティ駆動部3と、を備える(同図では、これらの外形を点線で示した)。これらは、液晶パネル1の表示領域を覗かせる筐体4に収納されている。
液晶表示装置100は、表示領域のうち、所定の領域(以下、スタティック表示領域S)ではスタティック駆動部2により表示動作を行い、スタティック表示領域Sとは異なる領域(以下、デューティ表示領域D)ではデューティ駆動部3により表示動作を行う。
液晶パネル1は、垂直配向型(VA(Virtical Alignment)型)の液晶パネルであり、ネガ表示型のものとして構成されている。液晶パネル1は、図2に示すように、一対の基板11,12と、第1の電極部20と、第2の電極部30と、配向膜41,42と、液晶層50と、偏光板61,62と、を備える。
なお、図2は、図1に示す液晶パネル1のA−A線概略断面図であり、併せてスタティック駆動部2とデューティ駆動部3とを模式的に記した図である。また、以下では、液晶パネル1の構成の理解を容易にするため、液晶表示装置100のユーザ側(表示側)を所定部材についての表側、その反対側を裏側として、適宜、各部を説明する。
基板11,12は、各々、例えば、ガラス、プラスチック等から透明に形成されている。一対の基板11,12は、液晶層50を挟んで互いに対向して配置されている。基板11は液晶層50の表側に位置し、基板12は液晶層50の裏側に位置する。
第1の電極部20、第2の電極部30は、各々、酸化インジウムを主成分とするITO(Indium Tin Oxide)膜等から構成され、光を透過する透明電極である。
第1の電極部20は、スタティック表示領域Sに対応し、液晶層50の表側に位置する表側電極21と、液晶層50の裏側に位置する裏側電極22とから構成されている。
表側電極21は基板11の液晶層50側の面上に、裏側電極22は基板12の液晶層50側の面上に、公知の方法(スパッタ、蒸着、エッチング等)により形成されている。表側電極21はコモン電極として、裏側電極22はセグメント電極として構成されている。両電極は(つまり、第1の電極部20は)、スタティック駆動部2と公知の手法により電気的に接続されている。
スタティック駆動部2は、例えば、液晶表示パネル1の裏側に位置する回路基板(図示せず)に実装されたスタティック駆動用IC(Integrated Circuit)からなり、第1の電極部20にスタティック駆動方式により駆動電圧を印加する。
第2の電極部30は、デューティ表示領域Dに対応し、液晶層50の表側に位置する表側電極31と、液晶層50の裏側に位置する裏側電極32とから構成されている。
表側電極31は基板11の液晶層50側の面上に、裏側電極32は基板12の液晶層50側の面上に、公知の方法(スパッタ、蒸着、エッチング等)により形成されている。表側電極31はコモン電極として、裏側電極32はセグメント電極として構成されている。両電極は(つまり、第2の電極部30は)、デューティ駆動部3と公知の手法により電気的に接続されている。
デューティ駆動部3は、例えば、前述した回路基板(図示せず)に実装されたデューティ駆動用ICからなり、第2の電極部30にデューティ駆動(ダイナミック駆動)方式により駆動電圧を印加する。
なお、第1の電極部20において、表側電極21がセグメント電極、裏側電極22がコモン電極として構成されてもよい。同様に、第2の電極部30において、表側電極31がセグメント電極、裏側電極32がコモン電極として構成されてもよい。
また、第1の電極部20は、表側電極21に形成された複数の開口部21aと、裏側電極22に形成された複数の開口部22aとからなる透過率調整部5を有する。透過率調整部5については、後に詳述する。
第1の電極部20を構成する表側電極21と裏側電極22とは、各々が所定の形状にパターニングされている。液晶表示装置100は、基板11と基板12の対向面の法線方向(以下、単に、基板法線方向という)から見て、表側電極21と裏側電極22とが重なる領域において、前記所定の形状に対応した表示要素を表示する。ここで、表示要素とは、液晶表示装置100が表示する画像の素となるものであり、図形だけでなく、それ単体で、文字、数字、アイコン等の記号を表すものも含む。液晶表示装置100は、スタティック駆動部2からスタティック駆動方式によりオン電圧が印加された第1の電極部20に挟まれた液晶層50の領域で、光を透過させることによって、その領域に対応する表示要素を表示状態とする(略白く表示する)。
第2の電極部30の構成も同様であり、液晶表示装置100は、基板法線方向から見て、表側電極31と裏側電極32とが重なる領域において、パターニングされた電極の形状に対応した表示要素を表示する。液晶表示装置100は、デューティ駆動部3からデューティ駆動方式によりオン電圧が印加された第2の電極部30に挟まれた液晶層50の領域で、光を透過させることによって、その領域に対応する表示要素を表示状態とする(略白く表示する)。
液晶表示装置100では、基板法線方向から見て、表側電極21と裏側電極22とが重ならない領域、表側電極31と裏側電極32とが重ならない領域、及び、オン電圧が印加されていない領域が略黒の背景領域6となる。このように、液晶表示装置100は、略黒の背景領域6に表示要素を略白く表示する、いわゆるネガ表示型(ノーマリブラックモード)のものとして構成されている。
以下、第1の電極部20に対応してスタティック表示領域Sで表示される表示要素を第1の表示要素、第2の電極部30に対応してデューティ表示領域Dで表示される表示要素を第2の表示要素として説明する。
スタティック表示領域Sでは、液晶表示装置100は、図1に示すように、いわゆる7セグメント形式による3桁の数値と、「km/h」という単位とが表示可能となっている。この例では、第1の表示要素7は、六角形状のセグメント、文字「k」、記号「/」などの各々である。
デューティ表示領域Dでは、液晶表示装置100は、図1に示すように、7セグメント形式による6桁の数値と、「km」という単位と、バーグラフとが表示可能となっている。この例では、第2の表示要素8は、六角形状のセグメント、文字「k」、バーグラフを構成する矩形の図形などの各々である。
配向膜41,42は、それぞれ、液晶層50に接する垂直配向膜であり、例えばポリイミドから、公知の方法(例えば、フレクソ印刷)によって形成される。配向膜41は表側電極21,31を液晶層50側から覆い、配向膜42は裏側電極22,32を液晶層50側から覆う。配向膜41,42は、液晶層50に電圧が印加されていないとき(電圧無印加時)の液晶分子を、基板11,12の主面(液晶層50側に向く面)と略垂直に配向させる。
液晶層50は、基板11と基板12と両基板を接合するシール材(図示せず)とによって形成される空間に封入されている。液晶層50は、誘電率異方性Δεが負(Δε<0)の液晶材から構成されている。また、液晶層50は、その層厚(セルギャップ)が図示しないスペーサにより一定に保たれている。液晶層50にしきい電圧以上の電圧が印加されると、略垂直に配向された液晶分子が倒れ込むように挙動する。そして、オン電圧が印加されたときは、液晶分子は基板11、12の主面と実質的に平行となる。
偏光板61,62は、一方の面側から入射した光を、吸収軸に直交する透過軸に沿った直線偏光として他方の面側から出射する。図2に示すように、偏光板61は基板11の表側に位置し、偏光板62は基板12の裏側に位置する。偏光板61と偏光板62とは、基板法線方向から見て、それぞれの吸収軸が互いに直交するように配置されている(直交ニコル配置)。なお、偏光板62の裏側には、バックライト(図示せず)が備えられている。液晶表示装置100は、バックライトからの光により透過表示を行う。
液晶表示装置100では、液晶分子が倒れ始めるしきい電圧よりも低い値にオフ電圧が設定されている。そのため、液晶層50にオフ電圧を印加しても液晶分子は実質的に垂直に配向したままである。この場合、バックライトから出射され、偏光板62を通過した光は、液晶層50によって偏光方向がほとんど変化しない。そのため、液晶層50を裏側から透過した光のほとんどは、偏光板62と直交ニコルの関係で配置された偏光板61を透過できない。従って、オフ電圧が印加された領域の表示は黒く視認される(ノーマリブラックモード)。一方、液晶層50にオン電圧を印加すると、オン電圧が印加された領域の液晶分子は、基板11,12の主面と実質的に平行となるように挙動する。これにより、液晶層50を透過する光に複屈折が起き、光の偏光方向が変化し、液晶層50を裏側から透過した光は偏光板61を透過する。従って、オン電圧が印加された領域が透過表示状態となる。
(透過率調整部について)
ここからは、第1の電極部20が有する透過率調整部5について詳細に説明する。
前述したように、デューティ駆動でのオン電圧Vはスタティック駆動でのオン電圧Vよりも低く設定されるため(図7)、何の対策も講じなければ、電圧オン時の透過率もデューティ駆動時の透過率Tがスタティック駆動時の透過率Tよりも低くなる。これでは、スタティック駆動による表示領域はデューティ駆動による表示領域よりも明るくなってしまうため、表示見栄えが悪化する。両駆動方式での表示領域間の見栄えの差は、デューティ駆動部3が高デューティ(1/nのnが大きいほど高デューティ)での駆動をすればするほど顕著になる。
オン電圧印加時に限って言えば、デューティ駆動でのオン電圧Vを上げれば、この問題は解消可能であるが、デューティ駆動では、オン電圧とオフ電圧との幅に制限があるため、オン電圧Vを上げればオフ電圧も上がることになり、今度は、極力黒く表示したいオフ電圧印加時の透過率が上昇してしまい、表示品位が損なわれる(いわゆる背景抜けが顕著になってしまう)。
そこで、本願発明者は、表側電極21に形成された複数の開口部21aと、裏側電極22に形成された複数の開口部22aとからなる透過率調整部5により、両駆動方式での表示領域間の見栄えの差を解消することを想い到った。
図3(a)(b)に、第1の表示要素7のうち、図1に示すB部に位置する表示要素(7セグメントを構成する1つの図形)に対応する電極の平面図を示す。図3(a)は表側電極21の概略平面図であり、図3(b)は裏側電極22の概略平面図である。なお、見易さのため、図3(a)(b)では、背景領域6(図1)において形成される引き回し電極を省略して表している。
図3(a)に示すように、表側電極21には、表側電極21を基板法線方向に貫通する複数の開口部21aが形成されている。開口部21aは、一例として矩形状をなしている。同様に、図3(b)に示すように、裏側電極22には、裏側電極22を基板法線方向に貫通する複数の開口部22aが形成されている。開口部22aも開口部21aと同様に矩形状をなすとともに、複数の開口部22aは、表側電極21に形成された開口部21aと同じパターンで配列されている。つまり、複数の開口部21aの各々と複数の開口部22aの各々とが、基板法線方向から見て、重なるように配置されている。
このように、複数の開口部21aと複数の開口部22bとから構成される透過率調整部5は、第1の表示要素7の透過率(第1の表示要素7が表示される領域での透過率)を所定の割合だけ低下させる。開口部21aと開口部22bとが基板法線方向において重なる領域では、両者に挟まれる液晶層50にオン電圧が印加されず(基板法線方向に電界が生じない)、液晶分子は実質的に垂直に配向したままとなり、光を透過しないためである。
つまり、透過率調整部5は、第1の表示要素7における開口率を低下させる。
ここで、開口率という用語は技術分野によって様々な意味合いで用いられるが、本文においては、「開口率」とは、オン電圧印加時における所定の表示要素の表示領域において、光を通す部分と遮る部分との比率を言うものとする。また、所定の表示要素に対応する電極領域に占める、実際に形成された開口部の総領域の割合については、「開口部の割合」と呼ぶことで、「開口率」という用語と区別する。
また、スタティック表示領域Sにおいて、透過率調整部5が設けられていない場合の、オン電圧V印加時の第1の表示要素7の透過率(オン透過率)をTとし、デューティ表示領域Dにおいて、オン電圧V印加時の第2の表示要素8の透過率(オン透過率)をTとする。
何の対策も講じなければ、スタティック駆動により表示される第1の表示要素7は、デューティ駆動により表示される第2の表示要素8よりも明るくなる。そこで、本実施形態では、第1の表示要素7の開口率Rを透過率調整部5により、下記(数1)式を満たすように設定することで、第1の表示要素7の透過率を下げ、第1の表示要素7と第2の表示要素8とを同等の明るさにしている。
Figure 2015118301
また、第1の表示要素7に対応する電極領域に占める、実際に形成された開口部の総領域の割合、つまり、開口部の割合Aは、下記(数2)式に示すようになる。
なお、本実施形態では、表側電極21に形成された複数の開口部21aの各々と、裏側電極22に形成された複数の開口部22aの各々とは、基板法線方向において重なる。そのため、ここでの開口部の割合Aは、第1の表示要素7に対応する表側電極21の面積に占める複数の開口部21aの総面積の割合と等しく、また、第2の表示要素7に対応する裏側電極22の面積に占める複数の開口部22aの総面積の割合とも等しい。
Figure 2015118301
図5を参照して、透過率調整部5による第1の表示要素7の開口率Rの設定の一例を説明する。図5に示す表のうち、デューティ(Duty)が1/1のときは、参考として記している。このときは、TとTが等しくなるため、駆動方式による表示見栄えの差異は発生しない。
図5に示すように1/2Dutyのとき、第2の表示要素8のオン透過率Tは、「22」となり、透過率調整部5を設けない場合における第1の表示要素7のオン透過率Tの「24」よりも小さくなっていることがわかる。この際、スタティック表示領域Sにおける第1の表示要素7の開口率Rを、上記(数1)式により、R=22/24≒0.91(91%)とすればよい。具体的には、第1の表示要素7に対応する電極領域において、上記(数2)式により、A=1−0.91≒0.09(9%)の割合で、開口部を形成すればよい。図3を例にすれば、六角形状のセグメントの第1の表示要素7に対応する表側電極21の外形の面積において、複数の開口部21aの総面積が9%を占めるように、開口部21aを形成すればよい。同様に、六角形状のセグメントの第1の表示要素7に対応する裏側電極22の外形の面積において、複数の開口部22aの総面積が9%を占めるように、開口部22aを形成すればよい。
1/4Dutyのときは、第2の表示要素8のオン透過率Tは「19」であるため、スタティック表示領域Sにおける第1の表示要素7の開口率Rを、上記(数1)式により、R=19/24≒0.78(78%)とすればよい。具体的には、第1の表示要素7に対応する電極領域において、上記(数2)式により、A=1−0.78≒0.22(22%)の割合で、開口部を形成すればよい。
表側電極21に形成される複数の開口部21aは、図3(a)に示すように、極力、規則性を有さずにランダムに配列されているほうがよい。極力ランダムに配列したほうが、開口部21aを形成したことにより生じるおそれのある第1の表示要素7の表示乱れを効果的に低減できるからである。開口部21aに対応して裏側電極22に形成される複数の開口部22aについても同様である(図3(b)参照)。
また、複数の開口部21aの各々の開口径は、100μm以下であることが好ましい。開口径が100μmより大きいと、開口部21aを形成したことによる第1の表示要素7の表示乱れが発生するためである。
以上では、開口部21aが矩形に形成される例を示したが、矩形の場合は、開口径が100μm以下とは、図4(a)に示すように、短辺L1と長辺L2とが共に、100μm以下である場合を指す。なお、開口部21aの形状に限定はなく、例えば、図4(b)に示すような、円形状であってもよい。この場合は、直径Lが100μm以下となるように開口部21aを形成すればよい。
また、以上に説明したように開口部21aと開口部22aとが基板法線方向において重なるように設けたほうが、開口部の割合Aに基づいて第1の表示要素7の透過率を低下させることができるため、設計上好ましいが、表側電極21と裏側電極22との一方にのみ複数の開口部を設けて第1の表示要素7の透過率を調整してもよい。この場合は、開口率Rが上記(数1)を満たすようにして、一方の電極に開口部を設ければよい。
また、オン透過率を調整するために、第1の表示要素7と比較される第2の表示要素8は、スタティック表示領域Sとデューティ表示領域Dとの見栄えを同等にするのに最適なものを任意に選べばよい。
さらには、オン透過率を調整するための基準となる第1の表示要素7、第2の表示要素8としては、単体の図形や記号などでなくともよく、複数の図形や記号などの集合であってもよいし、スタティック表示領域S全体において表示される表示要素や、デューティ表示領域D全体において表示される表示要素であってもよい。この場合においても、スタティック表示領域Sとデューティ表示領域Dとの見栄えを同等にするのに最適なものを任意に選べばよい。
また、以上の例では、透過率調整部5が開口部21a,22aから構成される例を示したが、遮光部から構成されてもよい。ここで、遮光部を有する変形例に係る液晶表示装置を、図6を参照して説明する。変形例に係る液晶表示装置の液晶パネル1aは、透過率調整部として複数の遮光部5aを有する。液晶パネル1aは、第1の電極部20に開口部21a,22aが設けられていない点以外は、前述の液晶パネル1とほぼ同様の構成である。そのため、図6において同様の機能を有する各部については、液晶パネル1と同じ符号を付している。
液晶パネル1aは、図6に示すように、基板11と、第1の電極部20を構成する表側電極21との間に、ブラックマスク(遮光膜)からなる遮光部5aと、遮光部5aが形成されることによる段差を平坦化する平坦化層70(例えば、アクリル等の所定の樹脂からなるオーバーコート層からなる)と、を有する。遮光部5aは、複数あり、各々が微細な粒状に形成されている。遮光部5aは、開口部と同様に、基板法線方向から見た場合の形状は矩形であっても、円形であってもよい。また、遮光部5aが形成されたことによる第1の表示要素7に表示乱れが発生しないように、開口部と同様に、極力小さく、また好ましくはランダムに配列されている。このように基板法線方向において、表側電極21と重なる遮光部5aは、第1の表示要素7の開口率が、上記(数1)式を満たすように設けられている。このようにしても、第1の表示要素7の透過率を低下させて、第2の表示要素8の透過率に合わせることができるため、スタティック表示領域Sとデューティ表示領域Dとの表示見栄えを同等にすることができる。なお、遮光部5aは、基板法線方向において、第1の表示要素7と重なる部分に設けられていればよいため、偏光板61の表側や、裏側電極22と基板12との間などに設けることも可能である。
なお、本発明は上記の実施形態、その変形例、及び図面によって限定されるものではない。これらに変更(構成要素の削除も含む)を加えることができるのはもちろんである。
以上では、液晶表示装置100がVA型で、ネガ表示型(ノーマリブラックモード)である例を説明したが、これに限られない。
液晶表示装置は、TN(Twisted Nematic)型などであってもよいし、略白の背景領域に表示要素が略黒く表示されるポジ表示型(ノーマリホワイトモード)のものであってもよい。液晶表示装置がポジ表示型である場合、何の対策も講じないと、スタティック表示領域Sが、デューティ表示領域Dよりも暗くなってしまう。この場合は、液晶表示装置100と同様に、開口部21a,22aからなる透過率調整部5で第1の表示要素7のオン透過率を調整すればよい。ただし、液晶表示装置がポジ表示型である場合は、透過率調整部5は、第1の表示要素7のオン透過率を上昇させることになる。いずれにせよ、透過率調整部5によって第1の表示要素7の開口率Rを、上記(数1)を満たすようにすれば、スタティック表示領域Sとデューティ表示領域Dとの見栄えを同等にすることが可能である。
以上では、液晶表示装置100がデューティ表示領域Dでは、セグメント形式で表示要素を表示する例を示したが、パッシブマトリクス形式で表示要素を表示してもよい。この場合、1つの画素(ドット)または、複数の画素の集合が第2の表示要素8に相当する。
以上に説明した液晶表示装置100は、表示領域のうち、所定の領域(スタティック表示領域S)ではスタティック駆動方式により第1の表示要素7を表示し、前記所定の領域とは異なる領域(デューティ表示領域D)ではデューティ駆動方式により第2の表示要素8を表示する液晶表示装置であって、液晶層50を挟んで互いに対向する一対の基板11,12と、一対の基板11,12の各々の液晶層50側に設けられた第1の電極部20と、一対の基板11,12の各々の液晶層50側に設けられた第2の電極部30と、を備え、第1の表示要素7は、スタティック駆動方式によりオン電圧が印加された第1の電極部20に挟まれた液晶層50の領域に対応して表示され、第2の表示要素8は、デューティ駆動方式によりオン電圧が印加された第2の電極部30に挟まれた液晶層50の領域に対応して表示され、第1の電極部20に形成された開口部21a,22a、又は、一対の基板11,12の法線方向において第1の電極部20と重なる遮光部5aからなり、第1の表示要素7の透過率を調整する透過率調整部を備え、透過率調整部によって、オン電圧印加時の第1の表示要素7の開口率が、オン電圧印加時の第2の表示要素8の透過率に対する、透過率調整部が無い場合におけるオン電圧印加時の第1の表示要素7の透過率の割合に合わせられている。
このようにしたから、スタティックとデューティの両駆動方式が混在する液晶表示装置において、前述のように、両駆動方式による表示領域間の表示見栄えを同等にすることが可能である。また、駆動側の調整に頼らずに済むため、汎用の駆動部を用いることが可能であり、駆動部のカスタマイズ等によるコストの増加を抑えることが可能である。
以上の説明では、本発明の理解を容易にするために、重要でない公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
100 …液晶表示装置
1,1a …液晶パネル
2 …スタティック駆動部
3 …デューティ駆動部
S …スタティック表示領域
D …デューティ表示領域
5 …透過率調整部
5a…遮光部
11,12 …基板
20 …第1の電極部
21 …表側電極
21a…開口部
22 …裏側電極
22a…開口部
30 …第2の電極部
31 …表側電極
32 …裏側電極
41,42 …配向膜
50 …液晶層
61,62 …偏光板
70 …平坦化層

Claims (3)

  1. 表示領域のうち、所定の領域ではスタティック駆動方式により第1の表示要素を表示し、前記所定の領域とは異なる領域ではデューティ駆動方式により第2の表示要素を表示する液晶表示装置であって、
    液晶層を挟んで互いに対向する一対の基板と、
    前記一対の基板の各々の前記液晶層側に設けられた第1の電極部と、
    前記一対の基板の各々の前記液晶層側に設けられた第2の電極部と、を備え、
    前記第1の表示要素は、スタティック駆動方式によりオン電圧が印加された前記第1の電極部に挟まれた前記液晶層の領域に対応して表示され、
    前記第2の表示要素は、デューティ駆動方式によりオン電圧が印加された前記第2の電極部に挟まれた前記液晶層の領域に対応して表示され、
    前記第1の電極部に形成された開口部、又は、前記一対の基板の法線方向において前記第1の電極部と重なる遮光部からなり、前記第1の表示要素の透過率を調整する透過率調整部を備え、
    前記透過率調整部によって、オン電圧印加時の前記第1の表示要素の開口率が、オン電圧印加時の前記第2の表示要素の透過率に対する、前記透過率調整部が無い場合におけるオン電圧印加時の前記第1の表示要素の透過率の割合に合わせられている、
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記液晶表示装置は、前記第1の表示要素と前記第2の表示要素とを透過表示するネガ表示型であり、
    前記透過率調整部は、オン電圧印加時の前記第1の表示要素の透過率を低下させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記透過率調整部は、前記第1の電極部に形成された複数の開口部からなり、前記複数の開口部の各々の開口径が100μm以下である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
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