JP2015116116A - モールド成形体の製造方法、ならびにケーブル樹脂モールド構造、モールド成形体付きケーブル、及びセンサ付きケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーブルとの間におけるシール性を確保しながらも、作業工程を簡略化して製造コストを削減することが可能なモールド成形体の製造方法、ならびにケーブル樹脂モールド構造、モールド成形体付きケーブル、及びセンサ付きケーブルを提供する。【解決手段】モールド成形体11の製造方法であって、ホットメルト5を収容する収容部201を有するコア部材2をケーブル12に装着する装着工程と、コア部材2を金型6内に配置する工程と、金型6内に溶融樹脂30を注入する注入工程と、溶融樹脂30の熱により溶けたホットメルト5をケーブル12及び収容部201に融着させる工程とを有し、装着工程では、ケーブル12を囲むように、コア部材2を構成する第1及び第2分割片21,22を配置し、コア部材2には、流入孔21a,22aが形成され、注入工程では、コア部材2の外周に沿って溶融樹脂30が流動すると共に、流入孔21a,22aから収容部201内に溶融樹脂30が流入する。【選択図】図7
Description
本発明は、モールド成形体の製造方法、ならびにケーブル樹脂モールド構造、モールド成形体付きケーブル、及びセンサ付きケーブルに関する。
従来、ケーブル樹脂モールド構造として、ケーブルの軸方向における一端部を樹脂でモールドしたモールドコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載のモールドコネクタは、相手側端子に接続される接続部及びケーブルの先端部に圧着された圧着部を有する端子金具と、端子金具のうち接続部を除く部分及びケーブルの先端部を覆うモールド樹脂部とを備えている。モールド樹脂部は、端子金具側を覆う本体部と、ケーブルの先端部を覆う円筒部と、円筒部からケーブルの導出方向に突出し、円筒部の外径よりも小さく形成された筒状突出部とを一体に有して構成されている。
筒状突出部の外周面及び筒状突出部から導出されたケーブルの外周面には、突出部とケーブルとの間をシールするためのシール剤が塗布されている。シール剤の外周には、予めケーブルに挿通させておいた熱収縮チューブが被せられている。この熱収縮チューブが加熱により収縮して、シール剤を外周側から締め付ける。これにより、モールド樹脂部とケーブルとの間のシール性を確保している。
特許文献1に記載のモールドコネクタでは、モールド樹脂部を成形するモールド成形工程、及びシール剤を筒状突出部の外周面及び筒状突出部から導出されたケーブルの外周面に塗布するシール剤塗布工程に加えて、予めケーブルに通しておいた熱収縮チューブをモールド樹脂部側へ移動させて、シール剤に被せるチューブ装着工程、及び熱収縮チューブを加熱するチューブ加熱工程が必要となる。したがって、多くの工程を踏むことによって作業が煩雑化し、製造コストの増加につながっていた。
そこで、本発明は、ケーブルとの間におけるシール性を確保しながらも、作業工程を簡略化して製造コストを削減することが可能なモールド成形体の製造方法、ならびにケーブル樹脂モールド構造、モールド成形体付きケーブル、及びセンサ付きケーブルを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、ケーブルの軸方向の一部を覆うモールド成形体の製造方法であって、前記ケーブルを導出する導出側の端部にホットメルトを収容する収容部が形成された筒状のコア部材を前記ケーブルに装着する装着工程と、前記ケーブルに装着された前記コア部材を金型内に配置する配置工程と、前記金型内に溶融樹脂を注入する注入工程と、前記収容部に収容された前記ホットメルトを前記溶融樹脂の熱により溶融させ、溶融した前記ホットメルトを前記ケーブルの外周面及び前記収容部の内周面に融着させる融着工程と、前記溶融樹脂を固化させる固化工程とを有し、前記装着工程は、前記ケーブルをその周方向に囲むように、前記コア部材を構成する複数の分割片を配置する工程であり、前記コア部材には、前記溶融樹脂を前記コア部材の外周側から前記収容部内に流入させるための流入孔が形成され、前記注入工程では、前記コア部材の外周に沿って前記溶融樹脂が流動すると共に、前記流入孔から前記収容部内に前記溶融樹脂が流入するモールド成形体の製造方法を提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、ケーブルの軸方向の一部を覆うケーブル樹脂モールド構造であって、前記ケーブルをその周方向に囲むように配置された複数の分割片により構成され、前記ケーブルを導出する導出側の端部にホットメルトが収容された収容部を有する筒状のコア部材と、前記コア部材を覆うモールド樹脂からなる外装部材とを備え、前記コア部材には、溶融した前記モールド樹脂を前記収容部内に前記コア部材の外周側から流入させるための流入孔が形成され、前記ホットメルトは、前記ケーブルの軸方向における一方の端部が前記流入孔から流入した前記モールド樹脂によって覆われ、他方の端部が前記収容部から前記ケーブルを導出させる導出口の端面を塞ぐ前記モールド樹脂によって覆われているケーブル樹脂モールド構造を提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、導体及び前記導体を被覆するシースを有するケーブルと、少なくとも前記ケーブルの端部を覆うモールド成形体とを備え、前記モールド成形体は、前記ケーブルをその周方向に囲むように配置された複数の分割片により構成され、前記ケーブルを導出する導出側の端部にホットメルトが収容された収容部を有する筒状のコア部材と、前記コア部材を覆うモールド樹脂からなる外装部材とを有し、前記コア部材には、溶融した前記モールド樹脂を前記収容部内に前記コア部材の外周側から流入させるための流入孔が形成され、前記ホットメルトは、前記ケーブルの軸方向における一方の端部が前記流入孔から流入した前記モールド樹脂によって覆われ、他方の端部が前記収容部から前記ケーブルを導出させる導出口の端面を塞ぐ前記モールド樹脂によって覆われているモールド成形体付きケーブルを提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、物理量を測定するセンサと、前記センサに電気的に接続されたケーブルと、少なくとも前記ケーブルにおける前記センサ側の端部を覆うモールド成形体とを備え、前記モールド成形体は、前記ケーブルをその周方向に囲むように配置された複数の分割片により構成され、前記ケーブルを導出する導出側の端部にホットメルトが収容された収容部を有する筒状のコア部材と、前記コア部材を覆うモールド樹脂からなる外装部材とを有し、前記コア部材には、溶融した前記モールド樹脂を前記収容部内に前記コア部材の外周側から流入させるための流入孔が形成され、前記ホットメルトは、前記ケーブルの軸方向における一方の端部が前記流入孔から流入した前記モールド樹脂によって覆われ、他方の端部が前記収容部から前記ケーブルを導出させる導出口の端面を塞ぐ前記モールド樹脂によって覆われているセンサ付きケーブルを提供する。
本発明に係るモールド成形体の製造方法、ならびにケーブル樹脂モールド構造、モールド成形体付きケーブル、及びセンサ付きケーブルによれば、ケーブルとの間におけるシール性を確保しながらも、作業工程を簡略化して製造コストを削減することが可能である。
[実施の形態]
本発明の実施の形態に係るセンサモジュールは、例えば車両に搭載されて、車輪の回転数やハンドルの回転角等を測定する車載センサとして用いられる。
本発明の実施の形態に係るセンサモジュールは、例えば車両に搭載されて、車輪の回転数やハンドルの回転角等を測定する車載センサとして用いられる。
(センサモジュール1の構成)
まず、センサモジュール1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。
まず、センサモジュール1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るセンサモジュール1の外観を示す斜視図である。図2は、センサモジュール1の一構成例を示し、(a)は上面図、(b)は側面図である。なお、図1及び図2において、外装部材3の内部に配置されたコア部材2等を破線で示している。
センサモジュール1は、物理量を測定するセンサ4(図2に示す)と、センサ4に電気的に接続されたケーブル12と、少なくともケーブル12の軸方向におけるセンサ4側の端部を覆うモールド成形体11とを備えている。このセンサモジュール1は、本発明のモールド成形体付きケーブル及びセンサ付きケーブルの一態様である。
センサ4は、例えば磁気を検出するホールIC等が搭載された測定部40と、測定部40の一端部に設けられた複数(本実施の形態では2つ)のリード端子41,42とを備えている。センサ4は、磁気を測定することに限らず、モールド成形体11に覆われた状態で物理量を測定できればよく、例えば温度の測定や振動の測定を目的とするものであってもよい。
ケーブル12は、中心導体121a及び中心導体121aを被覆する絶縁体121bを有する第1の電線121と、中心導体122a及び中心導体122aを被覆する絶縁体122bを有する第2の電線122とをシース123で被覆して構成されている。
第1の電線121は、先端部において絶縁体121bから露出した中心導体121aが、センサ4の一方のリード端子41に例えば半田付け等により接続されている。同様にして、第2の電線122は、先端部において絶縁体122bから露出した中心導体122aが、センサ4の他方のリード端子42に接続されている。
モールド成形体11は、ケーブル12をその周方向に囲むように配置された複数(本実施の形態では2つ)の分割片により構成された筒状のコア部材2と、コア部材2を覆うモールド樹脂からなる外装部材3とを有している。本実施の形態では、コア部材2は、半割りされた一対の分割片(第1分割片21及び第2分割片22)からなり、第1分割片21及び第2分割片22は、図1に示すように、ケーブル12をその軸方向に直交する方向に挟むように配置されている。
本実施の形態では、ケーブル12のシース123は、例えばウレタン等の樹脂材料が用いられ、コア部材2及び外装部材3は、例えばナイロンやポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂材料が用いられている。なお、これに限らず、シース123、コア部材2、及び外装部材3に用いる樹脂材料は用途に応じて適宜選択することが可能であり、同一の樹脂材料を用いることも可能である。
(コア部材2の構成)
次に、コア部材2の構成について、図3乃至図6を参照して説明する。
次に、コア部材2の構成について、図3乃至図6を参照して説明する。
図3は、外装部材3を省略したセンサモジュール1の一部を示す斜視図である。図4(a)は、コア部材2を示す斜視図、図4(b)は、第2分割片22を示す斜視図である。図5は、図3のA−A線断面図である。図6(a)は、図3のB−B線断面図、図6(b)は、図3のC−C線断面図、図6(c)は、図3のD−D線断面図である。
コア部材2は、ケーブル12を導出する導出側の端部に、例えばエチレン酢酸ビニル(EVA)等の熱可塑性プラスチックからなるホットメルト5を収容する収容部201を有し、センサ4(図2参照)側の端部に、ケーブル12を保持する保持部202を有している。
第1分割片21及び第2分割片22は同様の構成を有しているため、第2分割片22を例にとって説明する。図4(b)に示すように、第2分割片22は、円弧状の第2収容部221と、内径が第2収容部221よりも小さい円弧状の第2保持部222とを一体に有している。第2分割片22には、第2収容部221における第2保持部222側の端部に、外装部材3を成形する際の溶融樹脂(溶融したモールド樹脂)を第2収容部221内に第2分割片の外周側から流入させるための流入孔22aが形成されている。
同様にして、第1分割片21は、第1収容部211及び第1保持部212を一体に有し、第1収容部211における第1保持部212側の端部に流入孔21aが形成されている。なお、流入孔21a,22aは、その直径が1mm以上であることが望ましい。これにより、ケーブル12の外周全周に溶融樹脂を回りこませながら第1収容部211の内部及び第2収容部221の内部にまで溶融樹脂を行き亘らせることができる。
本実施の形態では、第1分割片21に1つの流入孔21aが、第2分割片22に1つの流入孔22aが、それぞれ形成されているが、これに限らず、第1分割片21に2つ以上の流入孔を形成すると共に、第2分割片22に2つ以上の流入孔を形成してもよいし、第1分割片21及び第2分割片22の何れか一方に複数の流入孔を形成してもよい。
図4(a)に示すように、第1分割片21の第1収容部211と第2分割片22の第2収容部221とを組み合わせることにより円筒状の収容部201が構成され、第1分割片21の第1保持部212と第2分割片22の第2保持部222とを組み合わせることにより円筒状の保持部202が構成される。ケーブル12は、収容部201及び保持部202の内部を挿通し、収容部201には、ケーブル12を導出させる導出口201bが形成されている。
図6(a)に示すように、保持部202では、ケーブル12の外周面123aは、保持部202の内周面202aに対向している。なお、図6(a)では、ケーブル12の外周面123aと保持部202の内周面202aとが接触しているが、ケーブル12の外周面123aと保持部202の内周面202aとの間に隙間が形成されていてもよい。
図6(b)に示すように、収容部201における流入孔21a,22aが形成された部分では、ケーブル12の外周面123aは、空間201cを介して収容部201の内周面201aに対向している。また、図6(c)に示すように、収容部201における流入孔21a,22aが形成されていない部分(導出口201b側の端部)では、ケーブル12の外周面123aは、ホットメルト5を介して収容部201の内周面201aに対向している。すなわち、図5に示すように、ホットメルト5は、ケーブル12と収容部201との間の空間201cを埋めるように、導出口201bから保持部202側に向かってケーブル12の軸方向に沿って収容されている。
本実施の形態では、ケーブル12の径方向において、ホットメルト5の厚みが1.0mm、収容部201の厚みが0.5〜1.0mm、保持部202の厚みが1.5〜2.0mmである。また、ケーブル12の直径(外径)は、4.0〜5.0mmである。
(モールド成形体11の製造方法)
次に、モールド成形体11の製造方法について、図7を参照して説明する。
次に、モールド成形体11の製造方法について、図7を参照して説明する。
図7は、本発明の実施の形態に係るモールド成形体11の製造工程を示す説明図であり、図7(a)はケーブル12に装着されたコア部材2を金型6に配置した状態を示し、図7(b)〜(d)は金型6内を流動する溶融樹脂30の様子を示している。なお、図7において、矢印は溶融樹脂30の流れる方向を示している。
モールド成形体11の製造工程は、コア部材2をケーブル12に装着する装着工程と、ケーブル12に装着されたコア部材2を金型6内に配置する配置工程と、金型6内に溶融樹脂30を注入する注入工程と、収容部201に収容されたホットメルト5を溶融樹脂30の熱により溶融し、溶融したホットメルト5をケーブル12の外周面123a及びコア部材2の収容部201の内周面201aに融着させる融着工程と、溶融樹脂30を固化させる固化工程とを有している。
装着工程では、ケーブル12をその周方向に囲むように第1分割片21と第2分割片22とを組み合わせてケーブル12の外周側から装着する。本実施の形態では、第1分割片21及び第2分割片22でケーブル12をその軸方向に直交する方向に挟むように、第1分割片21と第2分割片22とを組み合わせる。これにより、センサ4(図2参照)及びケーブル12におけるセンサ4側の端部がコア部材2内に収容される。
図7(a)に示すように、配置工程においてケーブル12に装着されたコア部材2(第1分割片21及び第2分割片22)を金型6に配置した後、注入工程において、金型6内に外装部材3(図1参照)を成形するための溶融樹脂30を注入する。
図7(b)に示すように、金型6内に注入された溶融樹脂30はコア部材2の外周に沿ってセンサ4側からコア部材2の導出口201b側に亘って流動し、さらに、溶融樹脂30は収容部201における導出口201bの端面を塞ぐように流動する。これにより、ホットメルト5におけるケーブル12の軸方向の一端部が溶融樹脂30によって覆われる。その後、図7(c)に示すように、流入孔21a,22aから収容部201内に溶融樹脂30が流入し、ホットメルト5におけるケーブル12の軸方向の他端部が溶融樹脂30によって覆われる。
本実施の形態において、溶融樹脂30の温度は約270℃であり、ホットメルト5の融点は約130℃である。したがって、注入工程において溶融樹脂30が金型6内に注入されると、ホットメルト5が溶融樹脂30の熱により溶融し始める。溶融したホットメルト5は、融着工程において、ケーブル12の外周面123a及びコア部材2の収容部201の内周面201aに融着する。すなわち、ホットメルト5は、コア部材2とケーブル12との間におけるシール部材としての機能を果たしている。
金型6内に注入された溶融樹脂30は、固化工程において自然冷却により固化し、外装部材3が成形される。なお、溶融樹脂30は、金型6におけるケーブル12の導出側とは反対側(センサ4側)から注入されるため、コア部材2の保持部202側には高温(約270℃)の溶融樹脂30が常に流れる。したがって、溶融樹脂30は、収容部201における導出口201bの端面側から固化が始まる。
図7(d)に示すように、溶融したホットメルト5は、流入孔21a,22aから収容部201内に流入した溶融樹脂30の圧力を受けてケーブル12の導出方向に押圧される。このとき、収容部201における導出口201bの端面側は固化したモールド樹脂によって閉塞されているため、押圧されたホットメルト5がコア部材2から金型6内に漏れ出すことはない。ホットメルト5は、流入孔21a,22aから流入したモールド樹脂及び収容部201における導出口201bの端面を塞ぐモールド樹脂に融着する。
以上より、コア部材2の全体をモールドする外装部材3が成形され、センサ4及びケーブル12におけるセンサ4側の端部がモールド成形体11によってモールドされる。ホットメルト5は、ケーブル12の軸方向における一方の端部(流入孔21a,22a側の端部)が流入孔21a,22aから流入したモールド樹脂によって覆われ、他方の端部(導出口201b側)が導出口201bの端面を塞ぐモールド樹脂によって覆われる。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明した実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
以上説明した実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
(1)コア部材2の収容部201に収容されたホットメルト5が、ケーブル12の外周面123a及びコア部材2の収容部201の内周面201aに融着するため、ケーブル12とコア部材2との間におけるシール性を確保することが可能である。
(2)ケーブル12をその周方向に囲むように、コア部材2を構成する第1分割片21と第2分割片22とを配置するため、熱収縮チューブのようにケーブルの端部から挿入して目的の位置まで移動させる必要がない。また、ホットメルト5は、外装部材3を成形する際の溶融樹脂30の熱により溶融させることができるため、別途ホットメルト5を溶融させるための加熱工程を設ける必要がない。したがって、作業工程を簡略化することができ、製造コストの削減につながる。
(3)溶融樹脂30は、流入孔21a,22aから収容部201内に流入するため、収容部201に収容されたホットメルト5に直接的に熱が伝わり、より短い時間でホットメルト5を溶融させることが可能である。
(4)注入工程において、コア部材2の外周に沿って流動した溶融樹脂30が収容部201における導出口201bの端面を塞ぐように流動するため、コア部材2における導出口201bの端面からコア部材2と外装部材3との間に水等が侵入することを防止できる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]ケーブル(12)の軸方向の一部を覆うモールド成形体(11)の製造方法であって、ケーブル(12)を導出する導出側の端部にホットメルト(5)を収容する収容部(201)が形成された筒状のコア部材(2)をケーブル(12)に装着する装着工程と、ケーブル(12)に装着されたコア部材(2)を金型(6)内に配置する配置工程と、金型(6)内に溶融樹脂(30)を注入する注入工程と、収容部(201)に収容されたホットメルト(5)を溶融樹脂(30)の熱により溶融させ、溶融したホットメルト(5)をケーブル(12)の外周面(123a)及び収容部(201)の内周面(201a)に融着させる融着工程と、溶融樹脂(30)を固化させる固化工程とを有し、装着工程は、ケーブル(12)をその周方向に囲むように、コア部材(2)を構成する複数の分割片(第1及び第2分割片21,22)を配置する工程であり、コア部材(2)には、溶融樹脂(30)をコア部材(2)の外周側から収容部(201)内に流入させるための流入孔(21a,22a)が形成され、注入工程では、コア部材(2)の外周に沿って溶融樹脂(30)が流動すると共に、流入孔(21a,22a)から収容部(201)内に溶融樹脂(30)が流入するモールド成形体(11)の製造方法。
[2]注入工程において、コア部材(2)の外周に沿って流動した溶融樹脂(30)が、収容部(201)からケーブル(12)を導出させる導出口(201b)の端面を塞ぐように流動する、[1]に記載のモールド成形体(11)の製造方法。
[3]コア部材(2)は、半割りされた一対の分割片(第1及び第2分割片21,22)からなり、流入孔(21a,22a)は、第1及び第2分割片(21,22)にそれぞれ形成されている、[1]又は[2]に記載のモールド成形体(11)の製造方法。
[4]ケーブル(12)の軸方向の一部を覆うケーブル樹脂モールド構造であって、ケーブル(12)をその周方向に囲むように配置された複数の分割片(第1及び第2分割片21,22)により構成され、ケーブル(12)を導出する導出側の端部にホットメルト(5)が収容された収容部(201)を有する筒状のコア部材(2)と、コア部材(2)を覆うモールド樹脂からなる外装部材(3)とを備え、コア部材(2)には、溶融したモールド樹脂(溶融樹脂30)を収容部(201)内にコア部材(2)の外周側から流入させるための流入孔(21a,22a)が形成され、ホットメルト(5)は、ケーブル(12)の軸方向における一方の端部が流入孔(21a,22a)から流入したモールド樹脂によって覆われ、他方の端部が収容部(201)からケーブル(12)を導出させる導出口(201b)の端面を塞ぐモールド樹脂によって覆われているケーブル樹脂モールド構造。
[5]導体(121a,122a)及び導体(121a,122a)を被覆するシース(123)を有するケーブル(12)と、少なくともケーブル(12)の端部を覆うモールド成形体(11)とを備え、モールド成形体(11)は、ケーブル(12)をその周方向に囲むように配置された複数の分割片(第1及び第2分割片21,22)により構成され、ケーブル(12)を導出する導出側の端部にホットメルト(5)が収容された収容部(201)を有する筒状のコア部材(2)と、コア部材(2)を覆うモールド樹脂からなる外装部材(3)とを備え、コア部材(2)には、溶融したモールド樹脂(溶融樹脂30)を収容部(201)内にコア部材(2)の外周側から流入させるための流入孔(21a,22a)が形成され、ホットメルト(5)は、ケーブル(12)の軸方向における一方の端部が流入孔(21a,22a)から流入したモールド樹脂によって覆われ、他方の端部が収容部(201)からケーブル(12)を導出させる導出口(201b)の端面を塞ぐモールド樹脂によって覆われているモールド成形体付きケーブル。
[6]物理量を測定するセンサ(4)と、センサ(4)に電気的に接続されたケーブル(12)と、少なくともケーブル(12)におけるセンサ(4)側の端部を覆うモールド成形体(11)とを備え、モールド成形体(11)は、ケーブル(12)をその周方向に囲むように配置された複数の分割片(第1及び第2分割片21,22)により構成され、ケーブル(12)を導出する導出側の端部にホットメルト(5)が収容された収容部(201)を有する筒状のコア部材(2)と、コア部材(2)を覆うモールド樹脂からなる外装部材(3)とを備え、コア部材(2)には、溶融したモールド樹脂(溶融樹脂30)を収容部(201)内にコア部材(2)の外周側から流入させるための流入孔(21a,22a)が形成され、ホットメルト(5)は、ケーブル(12)の軸方向における一方の端部が流入孔(21a,22a)から流入したモールド樹脂によって覆われ、他方の端部が収容部(201)からケーブル(12)を導出させる導出口(201b)の端面を塞ぐモールド樹脂によって覆われているセンサ付きケーブル。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、ケーブル12は、中心導体121a,122a及び絶縁体121b,122bを有する第1及び第2の電線121,122をシース123で被覆してなるものであったが、これに限らず、例えば絶縁体等を有することなく、導体及びシースからなるケーブルであってもよいし、3本以上の電線をシースで被覆してなるケーブルであってもよい。すなわち、センサモジュール1の用途に応じたケーブルを適用することが可能である。
また、上記実施の形態では、モールド成形体付きケーブルの一態様としてセンサモジュール1について説明したが、これに限らず、例えばコネクタ等にもモールド成形体付きケーブルを適用することが可能である。
また、上記実施の形態では、コア部材2は円筒形状であったが、これに限らず、例えば角筒形状であってもよい。
1…センサモジュール(モールド成形体付きケーブル,センサ付きケーブル)
2…コア部材
3…外装部材
4…センサ
5…ホットメルト
6…金型
11…モールド成形体
12…ケーブル
21,22…第1及び第2分割片(一対の分割片)
21a,22a…流入孔
30…溶融樹脂
121a,122a…中心導体
123…シース
123a…外周面
201…収容部
201a…内周面
201b…導出口
2…コア部材
3…外装部材
4…センサ
5…ホットメルト
6…金型
11…モールド成形体
12…ケーブル
21,22…第1及び第2分割片(一対の分割片)
21a,22a…流入孔
30…溶融樹脂
121a,122a…中心導体
123…シース
123a…外周面
201…収容部
201a…内周面
201b…導出口
Claims (6)
- ケーブルの軸方向の一部を覆うモールド成形体の製造方法であって、
前記ケーブルを導出する導出側の端部にホットメルトを収容する収容部が形成された筒状のコア部材を前記ケーブルに装着する装着工程と、
前記ケーブルに装着された前記コア部材を金型内に配置する配置工程と、
前記金型内に溶融樹脂を注入する注入工程と、
前記収容部に収容された前記ホットメルトを前記溶融樹脂の熱により溶融させ、溶融した前記ホットメルトを前記ケーブルの外周面及び前記収容部の内周面に融着させる融着工程と、
前記溶融樹脂を固化させる固化工程とを有し、
前記装着工程は、前記ケーブルをその周方向に囲むように、前記コア部材を構成する複数の分割片を配置する工程であり、
前記コア部材には、前記溶融樹脂を前記コア部材の外周側から前記収容部内に流入させるための流入孔が形成され、
前記注入工程では、前記コア部材の外周に沿って前記溶融樹脂が流動すると共に、前記流入孔から前記収容部内に前記溶融樹脂が流入する
モールド成形体の製造方法。 - 前記注入工程において、前記コア部材の外周に沿って流動した前記溶融樹脂が、前記収容部から前記ケーブルを導出させる導出口の端面を塞ぐように流動する、
請求項1に記載のモールド成形体の製造方法。 - 前記コア部材は、半割りされた一対の分割片からなり、
前記流入孔は、前記一対の分割片にそれぞれ形成されている、
請求項1又は2に記載のモールド成形体の製造方法。 - ケーブルの軸方向の一部を覆うケーブル樹脂モールド構造であって、
前記ケーブルをその周方向に囲むように配置された複数の分割片により構成され、前記ケーブルを導出する導出側の端部にホットメルトが収容された収容部を有する筒状のコア部材と、
前記コア部材を覆うモールド樹脂からなる外装部材とを備え、
前記コア部材には、溶融した前記モールド樹脂を前記収容部内に前記コア部材の外周側から流入させるための流入孔が形成され、
前記ホットメルトは、前記ケーブルの軸方向における一方の端部が前記流入孔から流入した前記モールド樹脂によって覆われ、他方の端部が前記収容部から前記ケーブルを導出させる導出口の端面を塞ぐ前記モールド樹脂によって覆われている
ケーブル樹脂モールド構造。 - 導体及び前記導体を被覆するシースを有するケーブルと、
少なくとも前記ケーブルの端部を覆うモールド成形体とを備え、
前記モールド成形体は、
前記ケーブルをその周方向に囲むように配置された複数の分割片により構成され、前記ケーブルを導出する導出側の端部にホットメルトが収容された収容部を有する筒状のコア部材と、
前記コア部材を覆うモールド樹脂からなる外装部材とを有し、
前記コア部材には、溶融した前記モールド樹脂を前記収容部内に前記コア部材の外周側から流入させるための流入孔が形成され、
前記ホットメルトは、前記ケーブルの軸方向における一方の端部が前記流入孔から流入した前記モールド樹脂によって覆われ、他方の端部が前記収容部から前記ケーブルを導出させる導出口の端面を塞ぐ前記モールド樹脂によって覆われている
モールド成形体付きケーブル。 - 物理量を測定するセンサと、
前記センサに電気的に接続されたケーブルと、
少なくとも前記ケーブルにおける前記センサ側の端部を覆うモールド成形体とを備え、
前記モールド成形体は、
前記ケーブルをその周方向に囲むように配置された複数の分割片により構成され、前記ケーブルを導出する導出側の端部にホットメルトが収容された収容部を有する筒状のコア部材と、
前記コア部材を覆うモールド樹脂からなる外装部材とを有し、
前記コア部材には、溶融した前記モールド樹脂を前記収容部内に前記コア部材の外周側から流入させるための流入孔が形成され、
前記ホットメルトは、前記ケーブルの軸方向における一方の端部が前記流入孔から流入した前記モールド樹脂によって覆われ、他方の端部が前記収容部から前記ケーブルを導出させる導出口の端面を塞ぐ前記モールド樹脂によって覆われている
センサ付きケーブル。
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JP2013259074A JP2015116116A (ja) | 2013-12-16 | 2013-12-16 | モールド成形体の製造方法、ならびにケーブル樹脂モールド構造、モールド成形体付きケーブル、及びセンサ付きケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013259074A JP2015116116A (ja) | 2013-12-16 | 2013-12-16 | モールド成形体の製造方法、ならびにケーブル樹脂モールド構造、モールド成形体付きケーブル、及びセンサ付きケーブル |
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JP2013259074A Pending JP2015116116A (ja) | 2013-12-16 | 2013-12-16 | モールド成形体の製造方法、ならびにケーブル樹脂モールド構造、モールド成形体付きケーブル、及びセンサ付きケーブル |
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