JP2015104247A - 経路維持部材付ワイヤーハーネス及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤーハーネスへの傷付を抑制しつつ経路維持部材付ワイヤーハーネスを容易に製造できるようにすることを目的とする。【解決手段】経路維持部材付ワイヤーハーネスは、ワイヤーハーネス20と、その延在方向に沿ってスリットが形成されたコルゲートチューブ30と、スリット内に配設可能な介在部42と、介在部42のうちコルゲートチューブ30の内周側の部分からその幅方向両側に突出する一対の内周側突出部44とを含み、介在部42をスリット内に配設すると共に一対の内周側突出部44をコルゲートチューブ30の内周側に配設した状態で、コルゲートチューブ30に装着された経路維持部材40と、経路維持部材40とワイヤーハーネス20とに巻付けられた粘着テープTと、を備える。【選択図】図8
Description
この発明は、ワイヤーハーネスを配索経路に沿って維持する技術に関する。
特許文献1は、ワイヤーハーネスと、前記ワイヤーハーネスの配索経路に沿った長尺形状に形成された本体部と、前記ワイヤーハーネスを前記本体部に沿わせて固定する複数の固定部とを有する経路維持部材と、周方向一部に軸方向に沿って形成されたスリットを有し、前記ワイヤーハーネス及び前記複数の固定部を覆う筒状に形成された外装部材と、を備える経路維持ワイヤーハーネスを開示している。
固定部としては、ワイヤーハーネスを巻いて締付け可能な締付部を有する構成が例示されている。
しかしながら、特許文献1に開示の技術によると、締付部をワイヤーハーネスにきつく締付けると、ワイヤーハーネスの表面が傷付く恐れがある。
これを抑制するため、ワイヤーハーネスに粘着テープを巻回し、その外周に締付部を締付ける構成が考えられる。
しかしながら、その場合、ワイヤーハーネスに粘着テープを巻回した後に、さらに、締付を締付けする必要があり、経路維持ワイヤーハーネスの組立作業が面倒となる。
そこで、本発明は、ワイヤーハーネスへの傷付を抑制しつつ経路維持部材付ワイヤーハーネスを容易に製造できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る経路維持部材付ワイヤーハーネスは、ワイヤーハーネスと、延在方向に沿って環状凸部と環状凹部とが交互に形成されると共に、その延在方向に沿ってスリットが形成されたコルゲートチューブと、前記スリット内に配設可能な介在部と、前記介在部のうち前記コルゲートチューブの内周側の部分からその幅方向両側に突出する一対の内周側突出部とを含み、前記介在部を前記スリット内に配設すると共に前記一対の内周側突出部を前記コルゲートチューブの内周側に配設した状態で、コルゲートチューブに装着された経路維持部材と、前記経路維持部材と前記ワイヤーハーネスとに巻付けられた粘着テープと、を備える。
第2の態様は、第1の態様に係る経路維持部材付ワイヤーハーネスであって、前記経路維持部材は、前記介在部がその延在方向において部分的に前記一対の内周側突出部に向けて凹むように形成されたテープ装着部を含み、前記粘着テープは、前記テープ装着部において、前記一対の内周側突出部と前記ワイヤーハーネスとに巻回されているものである。
第3の態様は、第2の態様に係る経路維持部材付ワイヤーハーネスであって、前記経路維持部材は、前記介在部のうち前記コルゲートチューブの外周側の部分であって前記テープ装着部を除く部分からその幅方向両側に突出する一対の外周側突出部を含むものである。
第4の態様は、第3の態様に係る経路維持部材付ワイヤーハーネスであって、前記コルゲートチューブの外周のうち前記テープ装着部に応じた部分に粘着テープが巻回されているものである。
第5の態様は、第2〜第4のいずれか1つの態様に係る経路維持部材付ワイヤーハーネスであって、前記テープ装着部は、前記経路維持部材の両端に設けられているものである。
第6の態様は、第2〜第5のいずれか1つの態様に係る経路維持部材付ワイヤーハーネスであって、前記テープ装着部は、前記経路維持部材の延在方向中間部に設けられているものである。
第7の態様は、第1〜第6のいずれか1つの態様に係る経路維持部材付ワイヤーハーネスの製造方法であって、前記ワイヤーハーネスを前記経路維持部材に沿って配設する工程と、前記経路維持部材と前記ワイヤーハーネスとに粘着テープを巻付ける工程と、前記ワイヤーハーネスを前記コルゲートチューブ内に通しつつ、前記介在部を前記コルゲートチューブの前記スリット内に通して、前記経路維持部材を前記コルゲートチューブに装着する工程と、を備える。
第1〜第7の態様によると、前記経路維持部材と前記ワイヤーハーネスとに巻付けられた粘着テープによって、それらを結束状態に維持することができるため、ワイヤーハーネスへの傷付を抑制できる。また、ワイヤーハーネスへの傷付抑制のために、ワイヤーハーネスに粘着テープを巻回しなくてもよい。このため、ワイヤーハーネスへの傷付を抑制しつつ経路維持部材付ワイヤーハーネスを容易に製造できるようにすることを目的とする。
第2の態様によると、経路維持部材のうち介在部が凹むテープ装着部において、粘着テープを、前記一対の内周側突出部と前記ワイヤーハーネスとに巻回しているため、経路維持部材をコルゲートチューブに装着する際に、粘着テープが邪魔になり難い。
第3の態様によると、コルゲートチューブのうちスリットの両側の側縁部を、一対の内周側突出部と一対の外周側突出部との間に収容することで、経路維持部材をしっかりとコルゲートチューブに取付けできる。
第4の態様によると、一対の外側突出部が設けられていない部分でも、粘着テープによってスリットを覆うことができる。
第5の態様によると、経路維持部材の両端をワイヤーハーネスに固定でき、経路維持部材の両端においてワイヤーハーネスからの浮きを抑制できる。
第6の態様によると、経路維持部材は、その延在方向中間部でもワイヤーハーネスに固定されるため、経路維持部材によってより確実にワイヤーハーネスを経路維持できる。
以下、実施形態に係る経路維持部材付ワイヤーハーネスについて説明する。図1は実施形態に係る経路維持部材付ワイヤーハーネス10を示す概略側面図であり、図2は図1のII-II線概略断面図であり、図3は図1のIII-III線概略断面図である。図4は経路維持部材40を示す概略斜視図であり、図5は経路維持部材40を示す概略側面図である。
この経路維持部材付ワイヤーハーネス10は、ワイヤーハーネス20と、コルゲートチューブ30と、経路維持部材40と、粘着テープTを備える。この経路維持部材付ワイヤーハーネス10は、車両に組込まれた状態で、ワイヤーハーネス20を保護しつつ当該ワイヤーハーネス20の経路規制を行うように構成されている。
ワイヤーハーネス20は、複数の電線が結束された構成とされている。ワイヤーハーネス20は、複数の電線が配設対象となる車両への配線形態に応じて分岐しつつ結束された構成であってもよいし、分岐していなくてもよい。ワイヤーハーネス20には、他の光ケーブル等が結束されていてもよい。
このワイヤーハーネス20の少なくとも一部にコルゲートチューブ30及び経路維持部材40が装着される。本実施の形態においては、コルゲートチューブ30によってワイヤーハーネス20の保護がなされ、経路維持部材40によってワイヤーハーネス20の経路規制がなされる。ワイヤーハーネス20のうちどの部分にコルゲートチューブ30及び経路維持部材40が装着されるかについては、当該ワイヤーハーネス20の配線経路において、どの部分でワイヤーハーネス20とその周辺部品との干渉を抑制すべきか等の状況に鑑みて、適宜決定される。
コルゲートチューブ30は、その延在方向に沿って環状凸部31と、環状凹部32とが交互に形成されたチューブ状部材であり、樹脂等によって形成されている。
環状凸部31は、コルゲートチューブ30の外周側から見て環状に凸部となる部分であり、従って、コルゲートチューブ30の内周側から見ると、この部分は、環状の凹部形状を呈している。また、環状凹部32は、コルゲートチューブ30の外周側から見て環状に凹部となる部分であり、従って、コルゲートチューブ30の内周側から見ると、この部分は、環状の凸部形状を呈している。
このコルゲートチューブ30は、環状凸部31と環状凹部32との間の環状段部等で容易に弾性変形するため、それ自体は、全体として、曲げ容易な性質を有している。
また、コルゲートチューブ30内には、ワイヤーハーネス20を収容可能な長尺空間が形成されている。また、コルゲートチューブ30の外周周りの一部には、その延在方向に沿ってスリット34が形成されている。そして、ワイヤーハーネス20の端部に、コルゲートチューブ30内を挿通不能なコネクタ等が接続されているような場合であっても、コルゲートチューブ30をスリット34で割開くことで、当該ワイヤーハーネス20を、スリット34を通じてコルゲートチューブ30内に収容することができるようになっている。また、コルゲートチューブ30内にワイヤーハーネス20を収容した状態では、コルゲートチューブ30のうちスリット34の両側の端縁部を近づけるようにして、前記スリット34を閉じることができる。
経路維持部材40は、その延在方向に沿って一体形状を維持することができるように金型成型された長尺部材であり、PP(ポリプロピレン)等の樹脂によって形成されている。
すなわち、経路維持部材40は、直線状、曲線状又は直線と曲線とが組合わされた形状に形成されている。経路維持部材40は、少なくとも一部が曲る形状であることが好ましい。ここでは、経路維持部材40は、両端の直線状部分と、延在方向中間部において緩やかにS字をなす曲線状部分とを含む形状に形成されている。経路維持部材40は、3次元的に曲る形状に形成されていてもよい。
本経路維持部材40は、コルゲートチューブ30のスリット34部分に装着されることで、当該コルゲートチューブ30とコルゲートチューブ30内のワイヤーハーネス20を一定の経路形状に維持する。
すなわち、経路維持部材40は、介在部42と、一対の内周側突出部44と、一対の外周側突出部46とを含む。
介在部42は、スリット34内に配設可能な長尺形状、より具体的には、経路規制形状に応じた細長板状に形成されている。
一対の内周側突出部44は、介在部42のうちコルゲートチューブ30の内周側の部分からその幅方向両側に突出するように形成されている。また、一対の外周側突出部46は、介在部42のうちコルゲートチューブ30の外周側の部分からその幅方向両側に突出するように形成されている。また、一対の外周側突出部46の外周面は、コルゲートチューブ30の周方向に沿って外側に凸となるように湾曲する形状に形成されている。なお、ここでは、外周側突出部46の突出寸法は、内周側突出部44の突出寸法よりも大きくなっているが、これは必須ではない。
経路維持部材40の両側部には、内周側突出部44と介在部42と外周側突出部46によって囲まれ、その外側方に開口する収容溝41が形成されている。収容溝41の幅寸法は、コルゲートチューブ30のうちスリット34を挟む縁部をがたつき無く収容可能な大きさに設定されている。すなわち、内周側突出部44と外周側突出部46との幅寸法は、コルゲートチューブ30の環状凸部31部分の外周部半径と環状凹部32の内周部半径との差の寸法と同じか大きい(僅かに大きい)程度に設定されている。
そして、介在部42をスリット34内に配設すると共に、一対の内周側突出部44をコルゲートチューブ30の内周側に配設し、さらに、一対の外周側突出部46をコルゲートチューブ30の外周側に配設した状態で、経路維持部材40がコルゲートチューブ30に装着されている。この状態では、コルゲートチューブ30のうちスリット34の両側の一対の縁部が一対の収容溝41に嵌め込まれた状態となっている。
また、経路維持部材40の延在方向の一部には、テープ装着部50、52が形成されている。ここでは、経路維持部材40の延在方向中間部にテープ装着部50が形成され、経路維持部材40の両端部にテープ装着部52が形成されている。
テープ装着部50では、介在部42がその延在方向中間部において部分的に一対の内周側突出部44側に向けて凹むことによって形成されている。このテープ装着部50では、一対の内周側突出部44がその間の部分と共に1枚の板状をなすように形成されている。即ち、このテープ装着部50の外向き面は、連続する一様な面に仕上げられている。また、経路維持部材40のうち本テープ装着部50が形成された箇所では、一対の外周側突出部46は省略されている。
そして、一対の内周側突出部44の内周面側にワイヤーハーネス20を沿わせた状態で、テープ装着部50及びワイヤーハーネス20に粘着テープTを巻回すると、粘着テープTは、ワイヤーハーネス20の外周面及びテープ装着部50の外向き面に粘着した状態で、巻回状態に維持される。この状態では、粘着テープTは、介在部42に形成された凹部分のうち一対の内周側突出部44近くの位置を通って巻回されている。従って、コルゲートチューブ30のうちスリット34の両側の縁部は、粘着テープTによって邪魔されることなく、介在部42の幅寸法程度の距離をあけて対向配置される。
なお、ここでは、テープ装着部50は、平板状をなす形状とされているが、コルゲートチューブ30の内周形状に合せて湾曲する形状に形成されていてもよい。
また、テープ装着部52は、介在部42がその延在方向端部において部分的に一対の内周側突出部44側に向けて凹むことによって形成されている。このテープ装着部52では、一対の内周側突出部44がその間の部分と共に1枚の板状をなすように形成されている。即ち、このテープ装着部52の外向き面は、連続する一様な面に仕上げられている。
また、一対の内周側突出部44のうち本テープ装着部52が形成された部分は、その他の部分よりも外方に突出している。さらに、本テープ装着部52は、コルゲートチューブ30の内周形状に合せて湾曲する形状に形成されている。従って、テープ装着部52の外向き面は、連続する一様な曲面に仕上げられている。なお、テープ装着部52は、平板状に形成されていてもよい。さらに、テープ装着部52の先端部外向き面には、その幅方向に沿って延在するテープ止凸部53が突設されている。なお、経路維持部材40のうち本テープ装着部52が形成された箇所では、一対の外周側突出部46は省略されている。
そして、一対の内周側突出部44の内周面側にワイヤーハーネス20を沿わせた状態で、テープ装着部52及びワイヤーハーネス20に粘着テープTを巻回すると、粘着テープTは、ワイヤーハーネス20の外周面及びテープ装着部52の外向き面に粘着した状態で、巻回状態に維持される。この状態では、粘着テープTは、介在部42に形成された凹部分のうち一対の内周側突出部44近くの位置を通って巻回されている。従って、コルゲートチューブ30のうちスリット34の両側の縁部は、粘着テープTによって邪魔されることなく、介在部42の幅寸法程度の距離をあけて対向配置される。
また、テープ装着部52に粘着テープTを巻回する際に、上記テープ止凸部53の内側の位置を通って当該粘着テープTを巻回することで、巻回された粘着テープTがテープ装着部52の外方に位置ずれすることが抑制されるようになっている。
なお、テープ装着部50、52の外向き面が、一様な面を形成するようになるまで、介在部42が部分的に凹んでいることは必須ではない。テープ装着部の幅方向中央部において、介在部が部分的に突出していてもよい。
粘着テープTは、経路維持部材40とワイヤーハーネス20とに巻付けられることで、ワイヤーハーネス20を経路維持部材40に沿わせた状態に保持する。より具体的には、粘着テープTは、経路維持部材40のうち上記テープ装着部50、50及びワイヤーハーネス20に巻回される。これにより、ワイヤーハーネス20が経路維持部材40に沿って所定の経路に沿った状態に維持される。
そして、ワイヤーハーネス20がコルゲートチューブ30内に挿通されると共に、経路維持部材40がコルゲートチューブ30のスリット34に装着される。また、必要に応じて、コルゲートチューブ30の外周に粘着テープTが巻回される。ここでは、コルゲートチューブ30の端部と当該端部から延出するワイヤーハーネス20の部分に粘着テープTが巻回される。これにより、コルゲートチューブ30がワイヤーハーネス20に対してその延在方向一定位置に支持されると共に、コルゲートチューブ30の開きが抑制される。
なお、ここでは、コルゲートチューブ30の外周のうちテープ装着部50に応じた部分に粘着テープTが巻回されている。もっとも、この部分に粘着テープTが巻回されていることは必須ではない。
上記経路維持部材付ワイヤーハーネス10の製造方法について説明する。
まず、図6に示すように、経路維持部材40に沿ってワイヤーハーネス20を配設する。この際、ワイヤーハーネス20を、一対の外周側突出部46に対して介在部42の反対側の面に沿って配設する。なお、この状態で、ワイヤーハーネス20に粘着テープが巻回されることで、ワイヤーハーネス20が束ねられた状態に維持されていてもよい。
そして、図7に示すように、経路維持部材40の中間のテープ装着部50及び両端側のテープ装着部52と、ワイヤーハーネス20とに粘着テープTを巻回する。この際、テープ装着部52では、そのテープ装着部52のうちテープ止凸部53よりも内側に部分に粘着テープTを巻回するとよい。これにより、粘着テープTがテープ装着部52から外方にずれ難くなり、ワイヤーハーネス20に対して経路維持部材40をより正確に位置決めすることができる。
この後、図8に示すように、ワイヤーハーネス20のうち経路維持部材40が取付けられていない箇所を、スリット34を通じてコルゲートチューブ30内に収容する。そして、コルゲートチューブ30をワイヤーハーネス20の延在方向に沿って経路維持部材40に向けて移動させる。コルゲートチューブ30が経路維持部材40に達すると、コルゲートチューブ30をスリット34で開き、そのスリット34内に経路維持部材40の介在部42の一端部を配設する。そして、コルゲートチューブ30のスリット34の両側の縁部を、経路維持部材40の両側の収容溝41に収容し、当該収容溝41に沿って移動させて、コルゲートチューブ30を、ワイヤーハーネス20のうち経路維持部材40が取付けられた部分を覆うように移動させていく。この際、コルゲートチューブ30自体は、容易に曲げ変形できるので、経路維持部材40及びワイヤーハーネス20の曲げ状態に応じて容易に変形しつつ、ワイヤーハーネス20に被せていくことができる。
また、テープ装着部50、52では、粘着テープTは、当該テープ装着部50、52の表面に粘着し、介在部42より一対の内周側突出部44側に位置している。このため、コルゲートチューブ30のスリット34の両側の縁部を、収容溝41に沿って移動させる際に、粘着テープTは障害物となり難い。
そして、コルゲートチューブ30の外周の適宜位置、ここでは、その両端部とワイヤーハーネス20とを繋ぐ位置、及び、中間のテープ装着部50が設けられた位置に、粘着テープTが巻回される。
以上のように構成された経路維持部材付ワイヤーハーネス10及びその製造方法によると、経路維持部材40とワイヤーハーネス20とに巻付けられた粘着テープTによって、それらを結束状態に維持することができるため、結束バンド等を用いた場合と比べて、ワイヤーハーネス20への傷付を抑制する8ことができる。結果、ワイヤーハーネス20への傷付抑制のために、ワイヤーハーネス20に粘着テープを巻回しなくてもよい。このため、ワイヤーハーネス20への傷付を抑制しつつ、経路維持部材付ワイヤーハーネス10を容易に製造できる。
また、粘着テープT自体は比較的薄いため、粘着テープTは、コルゲートチューブ30内のスペースを圧迫し難い。このため、コルゲートチューブ30の内部空間に対するワイヤーハーネス20の占有率が高い場合であっても、ワイヤーハーネス20を容易にコルゲートチューブ30内に通すことができる。
勿論、上記したように、ワイヤーハーネス20を結束状態に保っておく等の目的で、ワイヤーハーネス20に粘着テープが巻回されてもよい。
また、ワイヤーハーネス20に経路維持部材40を装着した後、これをコルゲートチューブ30内に通すことができる。この際、コルゲートチューブ30は容易に曲るので、コルゲートチューブ30を経路維持部材40による経路に沿って曲げつつ、ワイヤーハーネス20をコルゲートチューブ30に通すと共に経路維持部材40をスリット34に通す作業を容易に行うことができる。この点からも、経路維持部材付ワイヤーハーネス10の製造が容易となる。また、経路維持部材40に対してコルゲートチューブ30を容易に移動させることができるため、両者の取付位置の精度向上を図ることも可能となる。
また、経路維持部材40のうち介在部42が凹むテープ装着部50、52において、一対の内周側突出部44とワイヤーハーネス20とに巻回されるため、経路維持部材40をコルゲートチューブ30のスリット34内に通す際に、粘着テープTが邪魔となり難い。このため、経路維持部材40をコルゲートチューブ30に容易に装着でき、この点からも、経路維持部材付ワイヤーハーネス10の製造が容易となる。
また、経路維持部材40は、介在部42のうちコルゲートチューブ30の外周側の部分であってテープ装着部50、52を除く部分からその幅方向両側に突出する一対の外周側突出部46含むため、コルゲートチューブ30のスリット34の両側の側縁部を、一対の内周側突出部44と一対の外周側突出部46との間の収容溝41に収容することで、経路維持部材40をしっかりとコルゲートチューブ30に取付けできる。また、テープ装着部50、52では、一対の外周側突出部46は省略されているため、テープ装着部50、52に巻回された粘着テープTは、収容溝41を横切ることなく配設される。このため、コルゲートチューブ30のスリット34の両側の縁部を収容溝41に通す際に、粘着テープTが邪魔となり難く、経路維持部材40をコルゲートチューブ30に容易に装着できる。
また、コルゲートチューブ30の外周のうちテープ装着部50に応じた部分に粘着テープTが巻回されているため、一対の外側突出部が設けられていない部分でも、粘着テープTによってスリット34を覆うことができる。これにより、コルゲートチューブ30がスリット34で開くこと、及び、ゴミ等の一部の侵入を有効に抑制できる。
また、経路維持部材40の両端にテープ装着部52が設けられているため、経路維持部材40の両端をワイヤーハーネス20に固定できる。これにより、経路維持部材40の両端がワイヤーハーネス20から浮くことを抑制でき、ワイヤーハーネス20をより確実に経路規制できる。
なお、経路維持部材40内の両端は、コルゲートチューブ30内に収っていてもよいし、コルゲートチューブ30の外に延出していてもよい。
また、経路維持部材40の延在方向中間部にも、テープ装着部52が設けられているため、その延在方向中間部でもより確実にワイヤーハーネスを経路維持できる。特に、ワイヤーハーネス20を複雑な曲げ形状、3次元的な曲げ形状に保持する場合に有効である。
なお、上記一対の外周側突出部46は、省略されてもよい。一対の外周側突出部を省略した場合であっても、コルゲートチューブの内周側からワイヤーハーネスによって経路維持部材をスリット側に押付け、コルゲートチューブの外周側に粘着テープ等の結束部材を巻付けて、コルゲートチューブを閉じた状態に維持すれば、経路維持部材はコルゲートチューブに装着された状態で維持される。
また、この場合において、介在部が凹むことでテープ装着部が形成されていることは必須ではない。介在部が凹んでいなくても、粘着テープが介在部及び一対の内周側突出部の表面に密着するように、当該粘着テープを巻回すれば、コルゲートチューブのうちスリットの両側の縁部を、介在部を挟むように近接対向配置して、スリットを閉じることができるからである。
なお、図9に示す経路維持部材40Bのように、一対の外周側突出部46のうち、テープ装着部50を挟む部分の一方に、ヒンジ部41Bを介して蓋部42Bを設けるようにしてもよい。そして、本テープ装着部50に粘着テープTを巻回した後に、テープ装着部50の外向き開口を閉じるように蓋部42Bで塞いでもよい。蓋部42Bを閉じた状態は、その外周に粘着テープを巻回すること、又は、別途ロック構造を設けることで実現することができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 経路維持部材付ワイヤーハーネス
20 ワイヤーハーネス
30 コルゲートチューブ
31 環状凸部
32 環状凹部
34 スリット
40 経路維持部材
42 介在部
44 内周側突出部
46 外周側突出部
50、50 テープ装着部
T 粘着テープ
20 ワイヤーハーネス
30 コルゲートチューブ
31 環状凸部
32 環状凹部
34 スリット
40 経路維持部材
42 介在部
44 内周側突出部
46 外周側突出部
50、50 テープ装着部
T 粘着テープ
Claims (7)
- ワイヤーハーネスと、
延在方向に沿って環状凸部と環状凹部とが交互に形成されると共に、その延在方向に沿ってスリットが形成されたコルゲートチューブと、
前記スリット内に配設可能な介在部と、前記介在部のうち前記コルゲートチューブの内周側の部分からその幅方向両側に突出する一対の内周側突出部とを含み、前記介在部を前記スリット内に配設すると共に前記一対の内周側突出部を前記コルゲートチューブの内周側に配設した状態で、コルゲートチューブに装着された経路維持部材と、
前記経路維持部材と前記ワイヤーハーネスとに巻付けられた粘着テープと、
を備える経路維持部材付ワイヤーハーネス。 - 請求項1に記載の経路維持部材付ワイヤーハーネスであって、
前記経路維持部材は、前記介在部がその延在方向において部分的に前記一対の内周側突出部に向けて凹むように形成されたテープ装着部を含み、
前記粘着テープは、前記テープ装着部において、前記一対の内周側突出部と前記ワイヤーハーネスとに巻回されている、経路維持部材付ワイヤーハーネス。 - 請求項2に記載の経路維持部材付ワイヤーハーネスであって、
前記経路維持部材は、前記介在部のうち前記コルゲートチューブの外周側の部分であって前記テープ装着部を除く部分からその幅方向両側に突出する一対の外周側突出部を含む、経路維持部材付ワイヤーハーネス。 - 請求項3に記載の経路維持部材付ワイヤーハーネスであって、
前記コルゲートチューブの外周のうち前記テープ装着部に応じた部分に粘着テープが巻回されている、経路維持部材付ワイヤーハーネス。 - 請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の経路維持部材付ワイヤーハーネスであって、
前記テープ装着部は、前記経路維持部材の両端に設けられている、経路維持部材付ワイヤーハーネス。 - 請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の経路維持部材付ワイヤーハーネスであって、
前記テープ装着部は、前記経路維持部材の延在方向中間部に設けられている、経路維持部材付ワイヤーハーネス。 - 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の経路維持部材付ワイヤーハーネスの製造方法であって、
前記ワイヤーハーネスを前記経路維持部材に沿って配設する工程と、
前記経路維持部材と前記ワイヤーハーネスとに粘着テープを巻付ける工程と、
前記ワイヤーハーネスを前記コルゲートチューブ内に通しつつ、前記介在部を前記コルゲートチューブの前記スリット内に通して、前記経路維持部材を前記コルゲートチューブに装着する工程と、
を備える経路維持部材付ワイヤーハーネスの製造方法。
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