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JP2015102555A - 情報記録積層体、ラベル、包装用フィルム - Google Patents

情報記録積層体、ラベル、包装用フィルム Download PDF

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JP2015102555A
JP2015102555A JP2013240438A JP2013240438A JP2015102555A JP 2015102555 A JP2015102555 A JP 2015102555A JP 2013240438 A JP2013240438 A JP 2013240438A JP 2013240438 A JP2013240438 A JP 2013240438A JP 2015102555 A JP2015102555 A JP 2015102555A
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小野 信一
Shinichi Ono
信一 小野
林 拓也
Takuya Hayashi
拓也 林
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Osaka Sealing Printing Co Ltd
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Osaka Sealing Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】印刷層の印刷色に関わらず、ホログラムが十分に認識できるように、ホログラムの視認性を向上させた情報記録積層体を提供する。
【解決手段】情報記録積層体は、情報を印刷した印刷層40と、入射光90の一部が透過する光透過性ホログラム層80とが積層された情報記録積層体であって、前記印刷層40と前記光透過性ホログラム層80との間に前記光透過性ホログラム層80を透過した光が一部反射される反射層70が更に積層されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報記録積層体に関する。特に、視認性を向上させたホログラムを備える情報記録積層体に関する。また同情報記録積層体を用いたラベルおよび包装用フィルムに関する。
偽造防止や意匠性の向上のため、ラベル、包装用フィルム、包装容器、書籍の装飾などにホログラムを有する情報記録積層体を用いることが広く行われている。
ところで、ホログラムは単独で用いられることもあるが、印刷と併せて偽造防止や意匠性の向上効果を一層高めることができる。特に、積層体にホログラムを用いる場合、上層側に透明な層または半透明な層で形成されたホログラム(以下、「透過性ホログラム」という。)用いるとともに、下層側に文字や図画等の情報を印刷した印刷層をもうけることによって、印刷とホログラムを併せてユーザーに認識させることが可能となる。特許文献1には、印刷層が光透過性ホログラム層と同調してデザイン性を向上させる技術が記載されている。
しかし、かかる透過性ホログラムを上層側に備えるとともに下層側に印刷層を備える情報記録積層体において、印刷層から反射される反射光が、上層側のホログラムの視認性を低下させ、ホログラムの偽造防止効果や意匠性の向上効果を低下させることがある。特に印刷層の印刷色が淡色の場合その傾向が顕著である。
図5を用いて、その理由を説明する。図5に示すように、情報記録積層体であるラベルに入射する入射光90は光透過性ホログラム層80の表面において一部が反射されてホログラム反射光91となると共に、一部は光透過性ホログラム層80を透過するホログラム透過光92となる。このホログラム反射光91がホログラムを発生させる。
一方、ホログラム透過光92は続けて透明樹脂層60を透過し、樹脂透過光94bとなる。この樹脂は接着剤層50を透過した後、印刷層表面で一部が乱反射され、印刷層反射光97bとなり、その他は印刷層において吸収される。この印刷層反射光97bが見た者の視覚に訴えることにより、利用者は印刷層40に印刷された文字・画像等の情報を認識することができる。その一方で、印刷層反射光97bは乱反射されているため、ホログラムの認識を妨げる作用も有する。特に、印刷色が淡色である場合、すなわち、反射率が高い印刷色である場合に、ホログラムの認識を大きく妨げる結果となるため、問題となる。
特開平6−55880号公報
本発明は係る状況を鑑みてなされたもので、印刷層の印刷色に関わらず、ホログラムが十分に認識できるように、ホログラムの視認性を向上させた情報記録積層体を提供することを目的とする。
本発明の情報記録積層体は、情報を印刷した印刷層と、入射光の一部が透過する光透過性ホログラム層とが積層された情報記録積層体であって、前記印刷層と前記光透過性ホログラム層との間に前記光透過性ホログラム層を透過した光の一部を反射する反射層が更に積層されている。
同構成によると、印刷層と光透過性ホログラム層との間に情報記録積層が積層されているため、光透過性ホログラム層を透過した後に印刷層に入射する光を減少させることができる。その結果、印刷層で乱反射されることにより、ホログラム表面の反射光の視認性を低下させている印刷層における反射光を減少させることができる。
なお、印刷層に印刷される情報には、文字情報および写真・絵画等の画像情報などが含まれる。
本発明の情報記録積層体は、前記光透過性ホログラム層と前記反射層との間に、透明部材で形成された透明層が更に積層されていることが好ましい。
同構成によると、透明層が反射層に接している場合、透明層を構成する部材より反射層を構成する部材の屈折率を大きくすることにより、光透過性ホログラム層を構成する部材の屈折率に関わらず、印刷層に入射する光を減少させることができる。そのため、光透過性ホログラム層を構成する部材の選択の幅を広くすることができる。
本発明の情報記録積層体は、前記反射層の前記光透過性ホログラム層側に積層され該反射層に接する層を構成する部材の屈折率に比して、該反射層を構成する部材の屈折率が大きいことが好ましい。
同構成によると、反射層に接する層であって、反射層より光透過性ホログラム層側に積層された層を構成する部材の屈折率に比べて、反射層を構成する部材の屈折率が大きいため、入射光の一部を反射させる構造を容易に構成することができる。ここで、反射層に接するように光透過性ホログラム層が積層されている場合は、光透過性ホログラム層そのものが「前記反射層の記光透過性ホログラム層側に積層され該反射層に接する層」に該当する。また、反射層と光透過性ホログラム層との間に、他の層が積層されている場合は、それらの層のうち反射層に最も近く反射層に接している層が、「前記反射層の記光透過性ホログラム層側に積層され該反射層に接する層」に該当する。
前記反射層の前記光透過性ホログラム層側に積層され該反射層に接する層を構成する部材の屈折率に比して、該反射層を構成する部材の屈折率が0.7以上屈折率の高い材料で形成されていることが好ましい。
同構成によると、反射層の光透過性ホログラム層側に積層され反射層に接する層を構成する部材の屈折率に比して、反射層を構成する部材の屈折率が0.7以上屈折率の高い材料で形成されているため、印刷層における反射光を減少させる効果が大きい。
本発明の情報記録積層体は、前記反射層が透明蒸着により形成されていることが好ましい。
同構成によると、反射層が透明蒸着により形成されているため、金属や酸化金属など通常透明でない材料を広く用いて反射層を形成することができる。
本発明の情報記録積層体は、前記反射層が硫化亜鉛、酸化チタン、酸化クロム、酸化ジルコニウム、硫化カドミウムからなる群のうち、少なくとも1つを主成分として形成された層であることが好ましい。
上記構成によると、部分反射を屈折率2.0以上にすることができる。通常の樹脂材料の屈折率は1.3〜1.6程度であるため、反射層の光透過性ホログラム層側に積層され反射層に接する層を構成する部材の屈折率に比して、反射層を構成する部材の屈折率を大きくすることが容易である。
本発明の情報記録積層体は、ホログラムの視認性が高い情報記録積層であるため、ラベルや包装用フィルムに好適に用いることができる。
本発明によると、印刷層において乱反射される光を減少させることにより、ホログラムの視認性を向上させた情報記録積層体を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るラベルを説明する図であって、(a)は断面図、(b)は断面図に光路を追加した図である。 本発明の第2の実施形態に係るラベルを説明する図であって、(a)は断面図、(b)は断面図に光路を追加した図である。 本発明の第3の実施形態に係る包装用フィルムを説明する断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る包装用フィルムを説明する断面図である。 従来のラベルを説明する図であって、ラベルに入射した光線の経路を記載した断面図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の情報記録積層体をラベルに適用した第1の実施形態を図1および図5を用いて説明する。なお、以下の説明において、方向および向きについては、図中に記載した方向および向きを用いる。また、以後用いる図はいずれも模式図であるから、図中の各層の厚みは、必ずしも実際の各層の厚みと対応していない
図1(a)はラベルの断面図である。厚み方向の最下層側には、剥離紙で形成された剥離層10が積層されている。使用の際はこの剥離層10を剥離させて上層側のラベル本体を商品に貼付けることによりこのラベルが使用される。
剥離層10の上層側には、アクリル系粘着剤で形成された粘着剤層20が積層されている。剥離層10を剥離させた後、この粘着剤層を用いて商品にラベル本体を粘着させる。
粘着剤層20の上層側には、上質紙で形成された基材層30が積層されている。基材層30の更に上層側には、情報を印刷することで形成された印刷層40が積層されている。印刷される情報は、文字情報や、画像等であって特に限定されない。また、金属塗装を行う等によりホログラムを形成しても良い。
印刷層40の上層側には、接着剤で形成された接着剤層50を介して、ポリエチレンテレフタレート(PET)で形成された透明樹脂層60が積層されている。更に上層側には、酸化チタン(TiO)で形成された反射層70が透明蒸着により積層されている。ここで、酸化チタンの透明蒸着膜の屈折率は2.52である。一方PETの屈折率は1.57〜1.58であるため、透明樹脂層60および反射層70の界面で、入射光の一部が反射される。
更に反射層70の上層側には、透明インクで形成された光透過性ホログラム層80が積層されている。この光透過性ホログラム層80を構成する透明インクの屈折率を、反射層70を構成する酸化チタンの屈折率より大きくすれば、反射層70と光透過性ホログラム層80との界面において、入射光の一部が反射される。ここで、酸化チタンの屈折率は上述のように2.52であるため、透明インクは屈折率が1.82以下とすることが望ましい。かかる屈折率であれば、屈折率の差が0.7以上となるため、印刷層40における反射光を減少させる効果が大きい。
本実施形態のラベルは以下のように製造される。
まず、上質紙で形成された基材層30に所望の印刷を施し、印刷層40を積層する。一方、剥離紙で形成された剥離層10の上に粘着剤を塗布することにより粘着剤層を積層した後、上述の基材層30の下層側と貼り合わせ、ラベル中間体を得る。
一方、あらかじめ酸化チタンが透明蒸着されたPETフィルムの酸化チタンが蒸着されていない面に、接着剤を塗布し、適度に乾燥させた上で、上述のラベル中間体と貼り合わせる。これによって、剥離層10〜反射層70が形成される。
更に、反射層70の上層側に透明インクを塗布し、この透明インクが乾燥しないうちに、ホログラム転写箔を上層側から押しつけた後、同ホログラム転写箔を剥離することにより、透明インクの上層側にホログラムを転写させることにより光透過性ホログラム層80が形成される。
本実施形態のラベルにおいて、ホログラムの視認性が改善される仕組みは以下のような物と推定される。
図1(b)に示すように、ラベルに入射する入射光90は光透過性ホログラム層80の表面において一部が反射されてホログラム反射光91となると共に、このホログラム反射光91がホログラムを発生させる。
一方、入射光90の他の一部は光透過性ホログラム層80を透過するホログラム透過光92となる。このホログラム透過光92は反射層70において一部が反射されて、部分反射光93aとなる。この部分反射光93aは、正確には、光透過性ホログラム層80および反射層70の界面における反射光と、反射層70および透明樹脂層60の界面における反射光とを併せた光線である。ここで、光透過性ホログラム層80および反射層70の界面にも、反射層70および透明樹脂層60の界面も平滑に形成されているため、部分反射光93aは乱反射することがない。従って、部分反射光93aはホログラム反射光91が発生させたホログラムの視認性を低下させることはない。
反射層70および透明樹脂層60を透過した樹脂透過光94aは接着剤層50を透過した後、印刷層表面で一部が乱反射され、印刷層反射光97aとなり、その他は印刷層において吸収される。この印刷層反射光97aが認識視覚に訴えることにより、利用者は印刷層40に印刷された文字・画像等の情報を認識する。その一方で、ホログラムの認識を低下させることは、背景技術において述べた通りである。
ここで、本実施形態のラベルと図5に示した従来のラベルとを比較すると、以下のことが明らかである。
・ ホログラムおよび入射光90が同一であれば。ホログラム反射光91およびホログラム透過光92はいずれにおいても差はない。
・ 本実施形態においては、ホログラム透過光92の一部が部分反射光93aとなるため、樹脂透過光94aは従来の樹脂透過光94bに比して小さくなる。
・ その結果、印刷層反射光97aも従来の印刷層反射光97bに比して小さくなるため、ホログラムの視認性が向上する。
なお、上記説明において、微細な反射や透明部材による光の吸収などについては、説明の便宜のために割愛した。例えば、従来例における光透過性ホログラム層80および反射層70の界面における反射や、透明樹脂層60における光の吸収などは、その影響が軽微であるため、言及していない。
以上に説明した本実施形態によれば、上述したように以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態において、反射層70を備えるため、印刷層40に入射する光である樹脂透過光94aを従来の樹脂透過光94bに比して減少させることができる。その結果、印刷層40で乱反射されることにより、ホログラム表面の反射光の視認性を低下させている印刷層40における反射光すなわち印刷層反射光97aを従来の印刷層反射光97bに比して小さくすることができる。
(2)本実施形態において、反射層70の光透過性ホログラム層80側に積層され反射層70に接する層を構成する部材である透明インクの屈折率に比して、反射層70を構成する部材である酸化チタンの屈折率が大きいため、ホログラム透過光92の一部を反射させる構造を容易に構成することができる。
(3)本実施形態において、反射層70が透明蒸着により形成されているため、通常白色を呈する酸化チタンを透明にすることが可能となり、ホログラム透過光92の一部を透過させることができる。
[第2の実施形態]
以下、本発明の情報記録積層体をラベルに適用した第2の実施形態を図2を用いて説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の反射層70の積層位置のみ異なるため、当該構成につき詳説し、他の構成の説明は割愛する。
図2に示すように、本実施形態においては、酸化チタン(TiO)で形成された反射層70が、印刷層40の上層側に、接着剤で形成された接着剤層50を介して、積層されている。透明樹脂層60は反射層70の上層側に積層されているため、透明樹脂層60および反射層70の配置が、第1の実施形態に比して、逆になっている。従って、本実施形態においては、透明樹脂層60が透明層として機能する。
製造においては、あらかじめ酸化チタンが透明蒸着されたPETフィルムの酸化チタンが蒸着されている面に、接着剤を塗布し、適度に乾燥させた上で、第1の実施形態度と同様製造されたラベル中間体と貼り合わせられる。その後の光透過性ホログラム層80の形成については第1の実施形態と同様である。
かかる構成であれば、図2(b)に示すように、光透過性ホログラム層80および透明樹脂層60の界面における反射は無視することができるため、ホログラム透過光92は樹脂透過光94bと同一になるが、その一部が、透明樹脂層60および反射層70の界面で反射され部分反射光93cとなる。その結果、第1の実施例における樹脂透過光94aと同様に、印刷層40に到達する光96をホログラム透過光92に比して小さくすることができる。従って、印刷層反射光97cも第1の実施形態の印刷層反射光97aと同様に、従来の印刷層反射光97bに比して小さくなるため、ホログラムの視認性が向上する。
本実施形態においては、第1の実施形態において説明した(1)及び(3)と同様の効果を得ることができきるとともに、第1の実施形態において説明した(2)に換えて、下記の(2)’の効果を得ることができる。
(2)’本実施形態において、反射層70が透明樹脂層60と屈折率の異なる材料である酸化チタンで形成されているため、ホログラム透過光92の一部を反射させる構造を容易に構成することができる。すなわち、光透過性ホログラム層80を構成する部材の屈折率に関わらず、印刷層40に入射する光を減少させることができる。そのため、光透過性ホログラム層を構成する部材の選択の幅を広くすることができる。
[第3の実施形態]
以下、本発明の情報記録積層体を包装用フィルムに適用した第3の実施形態を図3を用いて説明する。なお、第3の実施形態は、第1の実施形態のラベルを包装用フィルムに変えた構成であるため、当該構成につき詳説し、他の構成の説明は割愛する。
本実施形態の包装用フィルムは、例えば、苺用パック等の深みのあるプラスチック容器の蓋材として用いられたり、個別包装された複数の容器を一纏めにするために用いられたりするいわゆる掛け紙として使用される包装用フィルムである。図3はその包装用フィルムの断面図である。厚み方向の最下層側には、情報を印刷することで形成された印刷層40が積層されている。印刷される情報は、文字情報や、画像であって特に限定されない。また、金属塗装を行う等によりホログラムを形成しても良い。
印刷層40の上層側には、ポリエチレンテレフタレート(PET)で形成された透明樹脂層60が積層されている。更に上層側には、酸化チタン(TiO)で形成された反射層70が透明蒸着により積層されている。ここで、酸化チタンの透明蒸着膜の屈折率は2.52である。一方PETの屈折率は1.57〜1.58であるため、透明樹脂層60および反射層70の界面で、入射光の一部が反射される。
更に反射層70の上層側には、透明インクで形成された光透過性ホログラム層80が積層されている。透明インクの屈折率は定かではないが、PETの屈折率と同程度だと仮定すると、上述の酸化チタンの透明蒸着膜の屈折率とは大きな差があるため、反射層70および光透過性ホログラム層80の界面においても入射光の一部が反射される。
本実施形態の包装用フィルムは以下のように製造される。
あらかじめ酸化チタンが透明蒸着されたPETフィルムの酸化チタンが蒸着されていない面に、所望の印刷を施し、印刷層40を積層することにより印刷層40〜反射層70が形成される。
更に、反射層70の上層側に透明インクを塗布し、この透明インクが乾燥しないうちに、ホログラム転写箔を上層側から押しつけた後、同ホログラム転写箔を剥離することにより、透明インクの上層側にホログラムが転写されることにより光透過性ホログラム層80が形成される。
かかる構成によれば、第1の実施形態において説明した(1)〜(3)と同様の効果に加え、以下に述べる効果を得ることができる。
(4)本実施形態によれば、苺やアメリカンチェリー等用の容器の蓋や、納豆などの個別包装された複数の容器を一纏めにするための掛け紙に視認性の高いホログラムを用いることができるため、容器の美観を容易に向上させることが可能となる。
[第4の実施形態]
以下、本発明の情報記録積層体を包装用フィルムに適用した第4の実施形態を図4を用いて説明する。なお、第4の実施形態は、第3の実施形態の包装用フィルムにヒートシール層を加えた構成であるため、当該構成につき詳説し、他の構成の説明は割愛する。
本実施形態の包装用フィルムは、例えば、スナック菓子やウエットティシュ容器など、包装用フィルムそのものを用いて商品を包装する場合に用いられる包装用フィルムである。図4はその包装用フィルムの断面図である。厚み方向の最下層側には、ヒートシール加工により互いに融着させるためのヒートシール層31が積層されている。ヒートシール層31を形成する材料として、具体的には、リニアローデンシティポリエチレンフィルム(LL)が用いられている。そのヒートシール層31の上層側には、接着剤で形成された接着剤層50を介して印刷層40が積層されている。印刷層40より上層側の構成は第3の実施形態と同様である。
本実施形態の包装用フィルムは以下のように製造される。
あらかじめ酸化チタンが透明蒸着されたPETフィルムの酸化チタンが蒸着されていない面に、所望の印刷を施し、印刷層40を積層する。一方リニアローデンシティポリエチレンフィルムに接着剤を塗布し、乾燥させる。この接着剤の表面に印刷層40の表面が接するように貼り合わせることにより、ヒートシール層31〜反射層70が形成される。
更に、反射層70の上層側に透明インクを塗布し、この透明インクが乾燥しないうちに、ホログラム転写箔を上層側から押しつけた後、同ホログラム転写箔を剥離することにより、透明インクの上層側にホログラムが転写されることにより光透過性ホログラム層80が形成される。
かかる構成によれば、第3の実施形態において説明した(1)〜(4)と同様の効果に加え、以下に述べる効果を得ることができる。
(5)本実施形態の包装用フィルムは、最下層にヒートシール層31を有する包装用フィルムであって、視認性の高いホログラム備える包装用フィルムであるため、この包装フィルムをヒートシールすることにより容易に製造することができる包装容器に、視認性の高いホログラム装飾を付することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更しても良い。
・第4の実施形態において、ヒートシール層31としてリニアローデンシティポリエチレンフィルムを用いた層が形成されているが、他の構成であっても良い。要はヒートシールができれば良いのであるから、熱可塑性樹脂シートを広く用いることができる。例えば、各種のポリエチレン樹脂を用いても良いし、シーラント材と呼ばれる熱溶融性接着剤を用いても良い。包装する商品や、ヒートシール方法に応じて何を用いても良い。また、別段の接着剤を用いずに印刷層40にヒートシール層31を直接積層できるのであれば接着剤層50を省略しても良い。
・第3および第4の実施形態において、反射層70は光透過性ホログラム層80と透明樹脂層60との間に形成されているが、第2の実施形態と同様に、透明樹脂層60と接着剤層50との間に形成されていても良い。ホログラム透過光92の一部を反射させることによりホログラムの視認性を向上させる構成であれば、積層される位置は特に限定されない。
・第3の実施形態は掛け紙用の包装用フィルム、第4の実施形態はヒートシールで包材を形成するための包装用フィルムの実施例であるが、他の包装用フィルムに用いても良い。例えば、熱等により収縮して商品を包装するシュリンク性の包装用フィルムに使用しても良い。また、包装フィルムではないが、ペットボトル等に用いられるシュリンクラベルに情報記録積層体を用いても良い。
・第1および第2の実施形態において、基材層30は上質紙で形成されているが、他の部材で形成されていても良い。用途に応じてボール紙等を用いてもよいし、合成紙、樹脂フィルム等を用いても良い。また、透明の部材であっても、不透明の部材であっても良い。
・上記実施形態において、反射層70として、酸化チタンを用いているが、他の構成であっても良い。ホログラム透過光92の一部を反射させることによりホログラムの視認性を向上させる構成であれば良いのであるから、光透過性ホログラム層80および透明樹脂層60と屈折率が異なる部材で形成されていれば良い。例えば、硫化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化クロム、酸化ジルコニウム、硫化カドミウム、ダイヤモンド等を広く用いることができる。
・また、上記実施形態において、反射層70は透明蒸着により形成されているが、他の方法で形成されていても良い。金属や金属酸化物を透明にするために、透明蒸着方を用いたが、透明の層が得られるのであれば他の方法であっても良い。また、ガラスやダイヤモンドなど通常状態で透明である部材を用いるのであれば、形成方法は特に限定されない。
・上記実施形態において、積層されている層以外の層を有していても良い。例えば、第3の実施形態において、最下層に粘着剤層を更に備えていていれば、包装用フィルムを掛け紙として用いる際に便利である。また、第1および第2の実施形態において、最上層に粘着剤層20に対して剥離性を有する剥離層を最上層に備えていれば、最下層の剥離層10を割愛して、セパレス(登録商標)タイプのラベルとすることも可能となる。また、上述した熱収縮性が必要であれば、熱熱収縮性部材を積層しても良い。
・第1および第2の実施形態において、情報記録積層体をラベルに適用し、第3および第4の実施形態において、情報記録積層体を、包装用フィルムに使用しているが、他の用途に使用しても良い。本発明はホログラムの視認性を向上させた情報記録積層体であるため、意匠性を向上させる用途や、偽造防止性を高めるために広く用いることができる。例えば、本や雑誌等の書籍の表紙や裏表紙、背表紙の装飾、包装用紙、菓子袋などの包装容器、メッセージカード、ブックカバー、等に広く用いることができる。
以下、実施例1〜3によって本発明を具体的に説明する。
厚み91μmの上質紙で形成された基材層に淡色(黄色)のグラビア印刷を施し、印刷層40を積層する。一方、剥離紙で形成された剥離層10の上にアクリル系粘着剤を貼り合わせ後の厚みが75μmとなるように塗布することにより粘着剤層を積層した後、上述の基材層の下層側と貼り合わせ、ラベル中間体を得た。
酸化チタン(TiO)が透明蒸着された全厚23μmのPETフィルム(蘇州銀河製)の酸化チタンが蒸着された面に接着剤を塗布し、適度に乾燥させた上で、上述のラベル中間体に上層側から貼り合わせた。
更に、酸化チタンが蒸着されていない面の上に、UV硬化型の透明ニス(T&K TOKA製:UVグロスOPニス CP−3)を厚み2μmとなるように塗布し、ホログラム転写箔を上層側から押しつけた後、同ホログラム転写箔を剥離する。その後、ニス表面にUV照射し、ホログラムが転写されたニスを硬化させてホログラム層を形成し、情報記録積層体を得た。
この情報記録積層体を縦5cm×横14cmに切断し、ラベルを作成した。このラベルを試験者5名による視認テストによって、評価した。具体的には、ホログラムの視認が十分な場合を○、視認はできるものの視覚アピールが不十分な場合を△、視認できない又は視認が不十分な場合は×と評価した。最大人数が評価した結果を表1に示す。なお、最大人数はいずれの場合にも3名以上であった。
反射層として酸化チタンが透明蒸着されたPETフィルムに換えて、硫化亜鉛(ZnS)が透明蒸着された全厚23μmのPETフィルムを用いた以外は、上記実施例1と同様にしてラベルを作成し、同様に視認テストを行った。結果を表1に示す。
反射層として酸化チタンが透明蒸着されたPETフィルムに換えて、酸化アルミニウム(Al)が透明蒸着された全厚23μmのPETフィルムを用いた以外は、上記実施例1と同様にしてラベルを作成し、同様に視認テストを行った。結果を表1に示す。
[比較例]
反射層として酸化チタンが透明蒸着されたPETフィルムに換えて、反射層を有さない全厚23μmのPETフィルムを用いた以外は、上記実施例1と同様にしてラベルを作成し、同様に視認テストを行った。結果を表1に示す。
表1から明らかなように、反射層に接する層を構成する部材であるPETの屈折率に比して、反射層を構成する部材の屈折率が大きい実施例1〜3において、反射層を有さない比較例に比して視認性が改善している。
また、屈折率の差が0.7以上である実施例1および2において、視認性の改善効果が顕著である事が認められる。
10…剥離層
20…粘着剤層
30…基材層
31…ヒートシール層
40…印刷層
50…接着剤層
60…透明樹脂層
70…反射層
80…光透過性ホログラム層
90…入射光
91…ホログラム反射光
92…ホログラム透過光
93a…部分反射光
93c…部分反射光
94a…樹脂透過光
94b…樹脂透過光
96…印刷層40に到達する光
97a…印刷層反射光
97b…印刷層反射光
97c…印刷層反射光

Claims (8)

  1. 情報を印刷した印刷層と、入射光の一部が透過する光透過性ホログラム層とが積層された情報記録積層体であって、
    前記印刷層と前記光透過性ホログラム層との間に前記光透過性ホログラム層を透過した光の一部を反射する反射層が更に積層されている情報記録積層体。
  2. 前記光透過性ホログラム層と前記反射層との間に、透明部材で形成された透明層が更に積層された請求項1に記載のホログラムを有する情報記録積層体。
  3. 前記反射層の前記光透過性ホログラム層側に積層され該反射層に接する層を構成する部材の屈折率に比して、該反射層を構成する部材の屈折率が大きい請求項1または2に記載の情報記録積層体。
  4. 前記反射層の前記光透過性ホログラム層側に積層され該反射層に接する層を構成する部材の屈折率に比して、該反射層を構成する部材の屈折率が0.7以上大きい請求項3に記載のホログラムを有する情報記録積層体。
  5. 前記反射層が透明蒸着により形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報記録積層体。
  6. 前記反射層が硫化亜鉛、酸化チタン、酸化クロム、酸化ジルコニウム、硫化カドミウムからなる群のうち、少なくとも1つを主成分として形成された層である請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報記録積層体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報記録積層体を用いたラベル。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報記録積層体を用いた包装用フィルム。
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