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JP2015095285A - 角形リチウムイオン二次電池 - Google Patents

角形リチウムイオン二次電池 Download PDF

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Ryosuke Ito
良介 伊藤
伸行 堀
Nobuyuki Hori
伸行 堀
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Takashi Sasaki
孝 佐々木
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Abstract

【課題】電池容器内外の圧力差によって電池缶の幅広面が凹んだ場合に、捲回電極群の平坦部にかかる圧力の場所による差を小さくすることができる角形リチウムイオン二次電池の提供。
【解決手段】扁平形状に捲回してなり、2つの平坦部を有する捲回電極群3と、捲回電極群を収納し、捲回電極群の平坦部と対向する幅広面1bを有する電池容器とを備え、幅広面は、電池容器内側に向けて凸に湾曲している角形リチウムイオン二次電池において、平坦部と幅広面の内壁との間には、幅広面の湾曲している凸部分に対向する凹部が幅広面の内壁に対向する一方の面に形成された圧迫部材4を有し、圧迫部材の凹部4bが形成された面の裏面は平坦であり、捲回電極群の平坦部3aと対向する。
【選択図】図6

Description

本発明は、角形リチウムイオン二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池は他の二次電池と比較してエネルギー密度が高いため、昨今では主にデジタルカメラ、ノート型パソコン、携帯電話などのポータブル機器に多く使用されている。また近年は環境問題に対応すべく、電気自動車用や電力貯蔵用を目的とする、大型のリチウムイオン二次電池の研究開発が活発に行われている。特に、自動車産業界においては、動力源としてモータを用いる方式の電気自動車や内燃機関とモータとの両方を用いるハイブリッド方式の電気自動車の開発が進められており、その一部はすでに実用化されている。
リチウムイオン二次電池において、帯状の正極と負極をセパレータを介して重ねて捲回してなる捲回電極群と電解液を収容してなる角形電池、すなわち、角形リチウムイオン二次電池が従来より知られている。主に高出力を必要とする車載用等の角形リチウムイオン二次電池として、捲回電極群の捲回軸方向の両端に、正極と負極それぞれの未塗工部を突出させ、突出させた未塗工部を集電体に接続することで、簡便な構成を可能にし、かつ電極端子や集電体に至る通電経路を短くし、接続抵抗を小さくして高出力が得られるように工夫したものが種々提案されている。
このような角形リチウムイオン二次電池では、捲回電極群を厚さ方向に面全体に押圧することが、性能上重要であることが分かっている。特許文献1には、この知見に基づいて、捲回電極群に荷重を掛けることを目的として、捲回電極群と電池缶内壁との間に、厚み部が形成されたフィルム部材が設けられた電池の発明が開示されている。厚み部は、捲回電極群の表面のうちの平坦部と湾曲部との境界部分に位置する。これにより、二次電池を拘束したときの荷重が、捲回電極群平坦部に広く掛かるような構造となっている。
角形リチウムイオン二次電池では、注液工程において主に捲回電極群への電解液の浸透を促進するために電池缶内を減圧状態にする。その後注液口を封止して密閉する。注液工程によって、密閉された電池缶内は負圧状態となり、電池缶内外の圧力差によって電池缶中央部から外縁にかけて電池缶に凹みが生じる。そして、その凹みは中央部ほど凹む。
特許4998451号公報
特許文献1に記載のフィルム部材には、捲回電極群の湾曲部と平坦部の境界に厚み部が形成されているだけであるため、上述の凹みが発生した場合、捲回電極群に掛かる圧力はかかる場所によって差がある。その結果、電池性能が充分に発揮されない。
請求項1による角形リチウムイオン二次電池は、扁平形状に捲回してなり、2つの平坦部を有する捲回電極群と、捲回電極群を収納し、捲回電極群の平坦部と対向する幅広面を有する電池容器とを備え、幅広面は、電池容器内側に向けて凸に湾曲している角形リチウムイオン二次電池において、平坦部と、幅広面の内壁との間には、幅広面の湾曲している凸部分に対向する凹部が幅広面の内壁に対向する一方の面に形成された圧迫部材を有し、圧迫部材の凹部が形成された面の裏面は、平坦であり、かつ、捲回電極群の平坦部と対向することを特徴とする。
本発明では、電池容器内外の圧力差によって電池缶の幅広面の中央部が凹んだ場合に、幅広面から捲回電極群が受ける押圧のかかる圧力の場所による差を小さくすることができる。
角形リチウムイオン二次電池の外観斜視図。 角形リチウムイオン二次電池の分解斜視図。 捲回電極群の斜視図。 電池缶の幅広面が凹んだ様子を示す図。 第1実施形態における圧迫部材を示す図。 本発明と従来技術を比較する図。 第2実施形態における圧迫部材を示す図。 第3実施形態における圧迫部材を示す図。
―第1実施形態―
図1は角形リチウムイオン二次電池100の外観を示す斜視図であり、図2は図1の角形リチウムイオン二次電池100の内部構成を示す分解斜視図である。
図1および図2に示すように、角形リチウムイオン二次電池100は、扁平な直方体形状であって、電池缶1と電池蓋6とからなる電池容器を備えている。電池缶1および電池蓋6の材質は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などである。
図2に示すように、電池缶1には捲回電極群3が収容されている。電池缶1は、一対の幅広面1bと一対の幅狭面1cと底面1dとを有し、一端が開口部1aとして開口された有底箱状に形成されている。捲回電極群3は絶縁保護フィルム2に覆われた状態で電池缶1に収容されている。絶縁保護フィルム2の材質は、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート等の絶縁性を有する樹脂である。これにより、捲回電極群3と、電池缶1の幅広面1b、幅狭面1c、および、底面1dとは電気的に絶縁されている。
図1および図2に示すように、電池蓋6は、矩形平板状であって、電池缶1の開口部1aを塞ぐようにレーザ溶接されている。つまり、電池蓋6は、電池缶1の開口部1aを封止している。電池蓋6には、正極外部端子14および負極外部端子12が配設されている。
正極外部端子14は正極集電体44を介して捲回電極群3の正極未塗工部34cに電気的に接続され、負極外部端子12は負極集電体24を介して捲回電極群3の負極未塗工部32cに電気的に接続されている。これにより、正極外部端子14および負極外部端子12を介して外部負荷に電力が供給され、あるいは、正極外部端子14および負極外部端子12を介して外部発電電力が捲回電極群3に供給されて充電される。
図2に示すように、電池蓋6には、電池容器内に電解液を注入するための注液口9が穿設されている。注液口9は、電解液注入後に注液栓11によって封止される。電解液としては、例えば、エチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に六フッ化リン酸リチウム(LiPF)等のリチウム塩が溶解された非水電解液を用いることができる。
図1に示すように、電池蓋6の表面には、ガス排出弁10が凹設されている。ガス排出弁10は、内圧作用時の応力集中度合が相対的に高くなるように、プレス加工によって電池蓋6を部分的に薄肉化することで形成されている。ガス排出弁10は、角形リチウムイオン二次電池100が過充電等の異常により発熱してガスが発生し、電池容器内の圧力が上昇して所定圧力に達したときに開裂して、内部からガスを排出することで電池容器内の圧力を低減させる。
図2に示すように、電池蓋6には、正極外部端子14、負極外部端子12、正極集電体44、および、負極集電体24が取り付けられる。正極外部端子14および負極外部端子12のそれぞれと、電池蓋6との間にはガスケット5が配置される。これにより、正極外部端子14および負極外部端子12のそれぞれと、電池蓋6とは電気的に絶縁される。正極集電体44の正極集電体基部41および負極集電体24の負極集電体基部21のそれぞれと、電池蓋6との間には、絶縁板7が配置される。これにより、正極集電体44および負極集電体24のそれぞれと、電池蓋6とは電気的に絶縁される。ガスケット5および絶縁板7の材質は、ポリブチレンテレフタレートやポリフェニレンサルファイド、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂等の絶縁性を有する樹脂である。
正極外部端子14および正極集電体44の材質は、アルミニウム系金属、すなわちアルミニウムまたはアルミニウム合金である。正極外部端子14は、直方体形状の外部端子部と、外部端子部の電池蓋6側の面から電池蓋6側に向かって突出する突部とを有している。突部は、ガスケット5の貫通孔、電池蓋6の正極側貫通孔46、絶縁板7の貫通孔、および、正極集電体44の正極集電体基部41の正極側開口孔43に挿通され、先端が電池容器内において正極集電体44の正極集電体基部41にかしめられて正極接続部14aが形成される。正極接続部14aと正極集電体基部41とは、かしめ固定された後、レーザによりスポット溶接される。これにより、正極外部端子14と正極集電体44とが電気的に接続されるとともに、正極外部端子14および正極集電体44のそれぞれが電池蓋6に固定される。
負極外部端子12および負極集電体24の材質は、銅系金属、すなわち銅や銅合金である。負極外部端子12は、直方体形状の外部端子部と、外部端子部の電池蓋6側の面から電池蓋6側に向かって突出する突部とを有している。突部は、ガスケット5の貫通孔、電池蓋6の負極側貫通孔26、絶縁板7の貫通孔、および、負極集電体24の負極集電体基部21の負極側開口孔23に挿通され、先端が電池容器内において負極集電体24の負極集電体基部21にかしめられて負極接続部12aが形成される。負極接続部12aと負極集電体基部21とは、かしめ固定された後、レーザによりスポット溶接される。これにより、負極外部端子12と負極集電体24とが電気的に接続されるとともに、負極外部端子12および負極集電体24のそれぞれが電池蓋6に固定される。
図2に示すように、正極集電体44は、電池蓋6の内面に沿って配置される矩形平板状の正極集電体基部41と、正極集電体基部41の長辺側部から略直角に曲がって、電池缶1の幅広面1bに沿いながら電池缶1の底面1dに向かって延在する正極側平板部47と、正極側平板部47の下端に設けた正極側連結部48により接続される正極側接続端部42とを備えている。正極側接続端部42は、捲回電極群3の正極未塗工部34cに超音波溶接される部分である。
同様に、負極集電体24は、電池蓋6の内面に沿って配置される矩形平板状の負極集電体基部21と、負極集電体基部21の長辺側部から略直角に曲がって、電池缶1の幅広面1bに沿いながら電池缶1の底面1dに向かって延在する負極側平板部37と、負極側平板部37の下端に設けた負極側連結部38により接続される負極側接続端部22とを備えている。負極側接続端部22は、捲回電極群3の負極未塗工部32cに超音波溶接される部分である。
上述のように、捲回電極群3は絶縁保護フィルム2に覆われた状態で電池缶1に収容されている。その絶縁保護フィルム2に覆われた捲回電極群3と、電池容器の幅広面1b内面との間には圧迫部材4が設けられる。捲回電極群3の平坦部3aは表側と裏側があり、それぞれの平坦部3aが幅広面1bと対向しているため、捲回電極群3と幅広面1bの間は2か所あり、それぞれに圧迫部材4が設けられている。すなわち、絶縁保護フィルム2に覆われた捲回電極群3は、2つの圧迫部材4に挟まれるようにして、電池缶1に収容されている。なお、圧迫部材4については、後述する図4〜6の説明箇所でさらに説明する。
図3は、捲回電極群3の巻き終わり側を展開した状態を示す斜視図である。捲回電極群3には、平坦部3aが2面あり、湾曲部3bが2か所ある。
捲回電極群3は、負極電極32と正極電極34の間にセパレータ33を介して扁平状に捲回することによって構成されている。捲回するための軸芯としては、正極箔34a、負極箔32a、セパレータ33のいずれよりも曲げ剛性の高い樹脂シートを捲回して構成したものなどを用いることができる。捲回電極群3は、最外周の電極が負極電極32であり、さらにその外側にセパレータ33が捲回される。セパレータ33は、正極電極34と負極電極32との間を絶縁する役割を有している。正極未塗工部34cと負極未塗工部32cは、電極箔の金属面が露出した領域である。捲回電極群3において、正極未塗工部34cは捲回軸方向の一方側に配置され、また、負極未塗工部32cは、捲回軸方向の他方側に配置されるように捲回される。
正極電極34を作製するために、正極活物質としてマンガン酸リチウム(化学式LiMn)100重量部に対し、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛と結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという。)とを添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという。)を添加、混練した正極合剤を作製した。厚さ20μmのアルミニウム箔よりなる正極箔34aの両面に、この正極合剤を塗工して正極合剤塗工部34bを設けた。その際、正極箔34aの幅方向の一方の端部の両面には、正極合剤を塗工しないことで正極未塗工部34cを設けた。その後、乾燥、プレス、裁断工程を経て、正極電極34を得た。なお、正極箔34aの厚さを差し引いた正極合剤塗工部34bの厚さは、90μmであった。
負極電極32を作製するために、負極活物質として非晶質炭素粉末100重量部に対して、結着剤として10重量部のPVDFを添加し、これに分散溶媒としてNMPを添加、混練した負極合剤を作製した。厚さ10μmの銅箔よりなる負極箔32aの両面にこの負極合剤を塗工して負極合剤塗工部32bを設けた。その際、負極箔32aの幅方向の一方の端部の両面には、負極合剤を塗工しないことで負極未塗工部32cを設けた。その後、乾燥、プレス、裁断工程を経て、負極電極32を得た。なお、負極箔32aの厚さを差し引いた負極合剤塗工部32bの厚さは、70μmであった。
負極合剤塗工部32bは正極合剤塗工部34bよりも幅方向において大きく、正極合剤塗工部34bは、捲回電極群3において負極合剤塗工部32bから捲回軸方向にはみ出さないように配置されている。正極未塗工部34c、負極未塗工部32cは、それぞれ束ねられて溶接により正極集電体44、負極集電体24にそれぞれ接続される。なお、セパレータ33は、負極合剤塗工部32bよりも幅方向において大きい。しかし、捲回電極群3における正極未塗工部34cと負極未塗工部32cはセパレータ33よりも捲回軸方向外側に向けて突出して配置されているため、セパレータ33は正極未塗工部34cと負極未塗工部32cが溶接する場合の支障にはならない。
図4は、電池容器内外の圧力差によって電池缶1の幅広面1bが凹んだ時の様子を示している。図4(a)は、電池容器の斜視図であり、幅広面1bの中央部ほど凹んでいる様子を点線で模式的に示している。図4(b)は、幅狭面1c側から電池容器を見た図である。線50aは、幅狭面1c側の幅広面1bの外縁を示す。線50bは、幅広面1b上の線で図示上下方向に中央部を通る線である線60を幅狭面1c側から見た線を示す。すなわち、線50bは、電池缶1の図4(a)における左右方向中央の幅広面1bの外形を表している。図4(c)は、底面1d側から電池容器を見た図である。線51aは、底面1d側の幅広面1bの外縁を示す。線51bは、幅広面1b上の線で図示左右方向に中央部を通る線である線61を底面1d側から見た線を示す。すなわち、線51bは、電池缶1の図4(a)における上下方向中央の幅広面1bの外形を表している。
図4(b)に示す線50aや図4(c)示す線51aから分かるように、幅広面1bの外縁ではあまり変形が見られない。一方、図4(b)に示す線50bや図4(c)示す線51bから分かるように、幅広面1bの中央部は、内部に向かって変形、すなわち、凹んでいるのが分かる。さらに、外縁に向かうにしたがって、凹みの深さが小さくなっていくのが分かる。
図5は、圧迫部材4の斜視図である。圧迫部材4は、捲回電極群3の平坦部3aと対向する面が平坦部4aとなっている。一方、その裏面である、電池缶1の幅広面1bと対向する面には、外縁から中央に向かって深さが深くなる凹部4bを有している。
圧迫部材4は、例えば、溶融させた樹脂を型に流して硬化させる射出成型をして製造することができる。圧迫部材4は、例えば、PP(ポリプロピレン)などの合成樹脂製、ポリイミド、ポリブチレンテレフタレート等を材料として用いることができる。強度の観点からはポリイミドが好ましく、加工性の観点からはポリプロピレンが好ましい。
図6(a)は、本発明の第1実施形態の角形リチウムイオン二次電池100において、凹んだ幅広面1bの中央部を通る断面、例えば、図4(a)に示す線61を含む断面での断面図を示している。図6(b)は、従来の角形リチウムイオン二次電池において、凹んだ幅広面1bの中央部を通る断面、例えば、図4(a)に示す線61を含む断面での断面図を示している。なお、いずれの図においても、捲回電極群3を覆っている絶縁保護フィルム2は、図示していない。また、本明細書においては、絶縁保護フィルム2は、幅広面1bからの圧力を分散できるほどの剛性はない。さらに、本実施形態においては、絶縁保護フィルム2の外側に圧迫部材4が配置されている(図2の説明箇所参照)。
第1実施形態の角形リチウムイオン二次電池100には圧迫部材4が設けられている点が、従来の角形リチウムイオン二次電池と異なる。
図6(a)において、絶縁保護フィルム2(不図示)に覆われた捲回電極群3は、一対の圧迫部材4に挟まれるように電池缶1に収容されている。その際、圧迫部材4の平坦部4aは、絶縁保護フィルム2(不図示)を介して、捲回電極群の平坦部3aと対向している。さらに、圧迫部材4の凹部4bは、電池缶1の幅広面1bの内壁と対向している。幅広面1bは中央部ほど凹んでいるが、圧迫部材4の凹部がその凹みに沿うような形状をしているため、幅広面1bから圧迫部材4に掛かる圧力が分散される。さらに、圧迫部材4の平坦部4aは、捲回電極群3の平坦部3aはその分散された圧力を受けて場所による差が小さくなった圧力が掛かる。
一方、図6(b)において、絶縁保護フィルム2(不図示)に覆われた捲回電極群3の平坦部3aは、幅広面1bと絶縁保護フィルム2以外を介さずに対向している。ゆえに、凹んだ幅広面1bは、平坦部3aの中央部付近に集中して当接するため、幅広面1bから捲回電極群3の圧力が分散されない。
圧迫部材4の中央部での厚さ、すなわち、圧迫部材4の中央部における凹部4bと平坦部4aとの距離は、圧迫部材4の外縁での厚さ、すなわち、圧迫部材4の外縁における凹部4bと平坦部4aとの距離の0.4〜0.8倍程度の範囲であることが好ましい。圧迫部材4の中央部での厚さをこの範囲に設定することで、電池缶1の幅広面1bの凹みに沿った形状とすることができる。
圧迫部材4の外縁での厚さ、すなわち、圧迫部材4の外縁における凹部4bと平坦部4aとの距離は、捲回電極群3の平坦部3a間の厚み、すなわち、捲回電極群3の平坦部3a間の距離の0.01〜0.2倍程度の範囲であることが好ましい。圧迫部材4の外縁での厚さがこの範囲を外れて厚すぎる場合、電池体積に占める圧迫部材4の割合が大きくなり、体積当たりの容量、出力が落ちる。圧迫部材4の外縁での厚さがこの範囲を外れて薄すぎる場合、凹部4bの深さを深くすることができなくなる。また圧迫部材4の強度も落ちる。
以上、第1実施形態の角形リチウムイオン二次電池100によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)第1実施形態の角形リチウムイオン二次電池100は、扁平形状に捲回してなり、2つの平坦部3aを有する捲回電極群3と、捲回電極群3を収納し、捲回電極群3の平坦部3aと対向する幅広面1bを有する電池容器とを備える。電池容器の幅広面1bは、電池容器内側に向けて凸に湾曲している。捲回電極群3の平坦部3aと、幅広面1bの内壁との間には、幅広面1bの押圧による圧力が捲回電極群3の平坦部3aにおいて場所による差を小さくするような凹部4bが一方の面に形成された圧迫部材4が設けられている。凹部4bが形成された面の裏面は平坦部4aであり、凹部4bは幅広面1bの内壁と対向し、平坦部4aは捲回電極群3の平坦部3aと対向するようにした。
これにより、電池容器内外の圧力差によって電池容器の幅広面1bが凹んだ場合に、幅広面1bから圧迫部材4に掛かる圧力を圧迫部材4の凹部4bによって分散することができ、さらに、その分散された圧力を受けて、圧迫部材4の平坦部4aが捲回電極群3の平坦部3aに場所による差を小さくした圧力を掛けることができる。
(2)圧迫部材4の凹部4bの深さは、外縁から中央部に向かって連続的に大きくなっている。これによって、幅広面1bの凹みに沿うようにすることができる。
―第2実施形態―
図7は、第2実施形態における圧迫部材4を示す図である。第1実施形態と同様の説明箇所は省略する。第2実施形態における圧迫部材4は、階段状の凹部4bが設けられている。本実施形態では、その段数は1段である。このような圧迫部材4であっても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
以下では、第2実施形態における圧迫部材4の作製例について述べる。厚さが一様の基板に、中央に貫通孔を有する板を、重ねることで、中央部から外縁にかけて厚さが段階的に変化した、すなわち、階段状の凹部を有する圧迫部材4を得ることができる。
基板、および、貫通孔の開いた板は、例えばPP(ポリプロピレン)などの合成樹脂製のものまたはポリイミド、ポリブチレンテレフタレートのようなものを用いることができる。
電池缶1の中央部から外縁にかけて一様に凹むため、貫通孔は圧迫部材の中心部に位置していることが好ましい。また、貫通孔の開口面積は、電池缶1の幅広面1bの凹み方を考慮すると、基板の面積を1とした場合に0.1〜0.7の範囲が好ましい。貫通孔の開口面積が0.7よりも大きい場合、電池容器中央部が圧迫部材4と接することができない。貫通孔の開口面積が0.1よりも小さい場合、圧迫部材4の外縁部と電池容器とが接しない恐れがある。貫通孔の形状は、電池缶1の幅広面1bの凹みにより沿うように四角形状が好ましい。四角以外には丸形、ひし形等を適宜用いることができる。
なお、本実施形態では、圧迫部材4を複数の部品(板)から作製したが、射出成型で一体的に作製することも可能である。
―第3実施形態―
図8は、第3実施形態における圧迫部材4を示す図である。第1実施形態と同様の説明箇所は省略する。第3実施形態における圧迫部材4は、階段状の凹部4bが設けられている。本実施形態では、その段数は複数段の一例として3段を示した。このような圧迫部材4であっても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
以下では、第2実施形態における圧迫部材4の作製例について述べる。貫通孔を有さない基板に、互いに大きさの異なる貫通孔をそれぞれ有する板を複数重ねて作製する。基板に近い側の板ほど、小さい貫通孔を有するように重ねることで、図8に示すような圧迫部材4を作製することができる。
凹部4bの段数は、3段から5段が望ましい。第2実施形態における圧迫部材4と比較して、第3実施形態における圧迫部材4の製造法は複雑になるが、電池缶1の幅広面1b内壁と当接する領域が増加するため、捲回電極群3に加わる力をより場所による差を小さくすることができる。板の素材および接着方法は、第2実施形態と同様のものを用いることができる。
なお、本実施形態では、圧迫部材4を複数の部品(板)から作製したが、射出成型で一体的に作製することも可能である。
―変形例―
その他、本発明においては以下に示すような変形を施してもよい。
正極活物質として、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウムや、一部を金属元素で置換またはドープしたリチウムマンガン複合酸化物や、層状結晶構造を有するコバルト酸リチウムや、チタン酸リチウムや、これらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム-金属複合酸化物を用いるようにしてもよい。
負極活物質として、リチウムイオンを挿入したり脱離したりすることが可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料やSiやSnなどの化合物(例えば、SiO、TiSi等)、または、それらの複合材料を用いることができる。それらの粒子形状においても、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されない。
正極電極および負極電極における塗工部の結着材として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いることができる。
1:電池缶、 1a:開口部、 1b:幅広面、 1c:幅狭面、 1d:底面、
2:絶縁保護フィルム、 3:捲回電極群、 3a:平坦部、 3b:湾曲部、
4:圧迫部材、 4a:平坦部、 4b:凹部、 5:ガスケット、
6:電池蓋、 7:絶縁板、 9:注液口、 10:ガス排出弁、 11:注液栓、
12:負極外部端子、 12a:負極接続部、 14:正極外部端子、
14a:正極接続部、 21:負極集電体基部、 22:負極側接続端部、
23:負極側開口孔、 24:負極集電体、 26:負極側貫通孔、 32:負極電極、
32a:負極箔、 32b:負極合剤塗工部、 32c:負極未塗工部、
33:セパレータ、 34:正極電極、 34a:正極箔、 34b:正極合剤塗工部、
34c:正極未塗工部、 41:正極集電体基部、 42:正極側接続端部、
43:正極側開口孔、 44:正極集電体、 46:正極側貫通孔、
100:角形リチウムイオン二次電池

Claims (4)

  1. 扁平形状に捲回してなり、2つの平坦部を有する捲回電極群と、
    前記捲回電極群を収納し、前記捲回電極群の前記平坦部と対向する幅広面を有する電池容器とを備え、
    前記幅広面は、前記電池容器内側に向けて凸に湾曲している角形リチウムイオン二次電池において、
    前記平坦部と、前記幅広面の内壁との間には、前記幅広面の湾曲している凸部分に対向する凹部が前記幅広面の内壁に対向する一方の面に形成された圧迫部材を有し、
    前記圧迫部材の凹部が形成された面の裏面は、平坦であり、かつ、前記捲回電極群の平坦部と対向する角形リチウムイオン二次電池。
  2. 請求項1に記載の角形リチウムイオン二次電池において、
    前記凹部は、階段状に形成されている角形リチウムイオン二次電池。
  3. 請求項2に記載の角形リチウムイオン二次電池において、
    前記凹部の段数は、1段または複数段である角形リチウムイオン二次電池。
  4. 請求項1に記載の角形リチウムイオン二次電池において、
    前記圧迫部材の外縁から中央に向かって凹部の深さが連続的に大きくなる角形リチウムイオン二次電池。
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