JP2015072663A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】OLED表示デバイスの内部にタッチパネルの機能を組み込むことにより薄型化、軽量化を図った表示装置を提供する。
【解決手段】OLEDで形成された発光表示領域と、当該OLEDの発光を制御する駆動回路とを含む発光表示層5と、発光表示層に重ねて設けられ、当該発光表示層への水分の浸入を防止する水分非透過膜6と、水分非透過膜上に設けられるタッチ電極の一方の電極群である第1のタッチ電極群3aと、水分非透過膜と離隔して設けられて発光表示領域からの光に光学的処理を施す光学基板9と、光学基板の裏面に設けられるタッチ電極の他方の電極群である第2のタッチ電極群3bと、水分非透過膜に重ねて形成される引出し用電極群20と、を備え、平面図において引出し用電極群と光学基板とは重複部を有し、第2のタッチ電極群と引出し用電極群のそれぞれの電極同士が重複部において電気的に接続されるようになされる表示装置である。
【選択図】図3
【解決手段】OLEDで形成された発光表示領域と、当該OLEDの発光を制御する駆動回路とを含む発光表示層5と、発光表示層に重ねて設けられ、当該発光表示層への水分の浸入を防止する水分非透過膜6と、水分非透過膜上に設けられるタッチ電極の一方の電極群である第1のタッチ電極群3aと、水分非透過膜と離隔して設けられて発光表示領域からの光に光学的処理を施す光学基板9と、光学基板の裏面に設けられるタッチ電極の他方の電極群である第2のタッチ電極群3bと、水分非透過膜に重ねて形成される引出し用電極群20と、を備え、平面図において引出し用電極群と光学基板とは重複部を有し、第2のタッチ電極群と引出し用電極群のそれぞれの電極同士が重複部において電気的に接続されるようになされる表示装置である。
【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、表示装置に関する。
ユーザインタフェースの形としてタッチパネル機能を具備する表示装置を搭載した携帯電話や携帯情報端末、パーソナルコンピュータなどの電子機器が開発されている。通常これらの電子機器では、静電方式のタッチパネル機能が具備されている。静電方式のタッチパネルでは、パネル上に導電性の電極を配置し、この電極と指等との間の容量変化によりパネル表面の指やペン等の接触位置を検知する。
そして、このようなタッチパネル機能を具備する電子機器では、液晶表示装置や有機EL表示装置などの表示装置に、別途タッチパネル基板を貼り合わせることでタッチパネル機能を付加する構造が知られている。
ところで、液晶(LCD:Liquid Crystal Device)を用いた電子機器では、タッチパネルの機能をLCDデバイスの内部に作りこむインセル構造が一般化しつつある。このインセル構造を採用すれば、専用のタッチパネルが不要となることなどにより、薄型化、軽量化がはかれるというメリットが得られる。
一方、有機発光素子(OLED:Organic Light Emitting Diode)を用いたOLED表示デバイスでは、発光表示面全体に設けられる陰極が電磁シールドとなるためにLCDデバイスと同様の形態で内部にタッチパネルの機能を設けることが困難である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、OLED表示デバイスの内部にタッチパネルの機能を組み込むことにより薄型化、軽量化を図った表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、OLEDで形成された発光表示領域と、当該OLEDの発光を制御する駆動回路とを含む発光表示層と、前記発光表示層に重ねて設けられ、当該発光表示層への水分の浸入を防止する水分非透過膜と、前記水分非透過膜上に設けられるタッチ電極の一方の電極群である第1のタッチ電極群と、前記水分非透過膜と離隔して設けられて前記発光表示領域からの光に光学的処理を施す光学基板と、前記光学基板の裏面に設けられるタッチ電極の他方の電極群である第2のタッチ電極群と、前記水分非透過膜に重ねて形成される引出し用電極群と、を備え、平面図において前記引出し用電極群と前記光学基板とは重複部を有し、前記第2のタッチ電極群と前記引出し用電極群のそれぞれの電極同士が前記重複部において電気的に接続されるようになされる、表示装置である。
[第1の実施の形態]
図1は、本願の発明に先立って検討した表示装置の構成を示す断面図である。
図1に示す表示装置は、OLED表示デバイス1、接着層2、及びタッチパネル3を備えている。即ち、OLED表示デバイス1上にタッチパネル3が接着層2を介して貼り合わされている。
図1は、本願の発明に先立って検討した表示装置の構成を示す断面図である。
図1に示す表示装置は、OLED表示デバイス1、接着層2、及びタッチパネル3を備えている。即ち、OLED表示デバイス1上にタッチパネル3が接着層2を介して貼り合わされている。
タッチパネル3は、タッチパネル基板3c上に第1タッチ電極3aと第2タッチ電極3bとを備えている。タッチパネル基板3cは、透明なガラス、プラスチックなどで構成されている。第1タッチ電極3aと第2タッチ電極3bは、ITO(Indium Tin Oxide)や銀ナノワイヤなどの素材を使用した透明電極で、例えば、縦横からなる多数のモザイク状電極パターンとしてタッチパネル基板3cに配置される。第1タッチ電極3aと第2タッチ電極3bは、それぞれ、タッチ用接続部品であるFPC(Flexible Print Circuit)を介してタッチ信号制御回路11に電気的に接続する。タッチパネル3は、指などの誘電体の接近(接触)位置をタッチ電極3a、3bの容量変化によって検知する。
OLED表示デバイス1は、アレイ基板4と、当該アレイ基板4上に設けられるOLED発光表示層5、水分非透過膜(封止層)6、シール材7、充填剤8、光学基板9を備えている。
アレイ基板4は、ガラス、石英、セラミック、プラスチックなどで構成された絶縁性基板である。OLED発光表示層5には、有機発光素子(OLED)を含む発光層と、そのOLEDの発光動作を制御するための駆動回路が設けられている。発光層は、例えば、発光色が赤色、緑色、青色、又は無彩色のルミネセンス性有機化合物を含んだ薄膜である。また、駆動回路を構成するTFT(薄膜)トランジスタは、低温ポリシリコンを用いて形成されている。駆動回路にはFPCを介して電気的に接続する表示パネル制御回路10から駆動信号が供給される。
なお、OLEDの発光色は、必ずしも赤色、緑色、青色、又は無彩色に分けられている必要はなく、無彩色のみであってもよい。この場合、OLEDは、赤色、緑色及び青色のカラーフィルタと組合せることにより、赤色、緑色、青色、又は無彩色を発光することができる。
水分非透過膜6は、OLED、薄膜トランジスタなどを密封して、外部から水分が侵入することを防止する。水分非透過膜6と光学基板9の間には保持部材であるシール材7が設けられている。シール材7は、水分非透過膜6及び光学基板9の周辺領域に額縁状に設けられ、水分非透過膜6と光学基板9とシール材7とによって囲まれる空間は充填剤8で満たされている。充填剤8は、例えば熱硬化樹脂であって、外部からの水分侵入を防止すると共に、耐衝撃性を強化する。
光学基板9には、カラーフィルタ、及び偏光板などの光学素子、ブラックマトリクス(BM)などのOLEDからの光に光学的処理を施す部材が適宜設けられる。なお、上述のように、OLEDの発光色が無彩色の場合にはカラーフィルタが必要となるが、OLEDの発光色が、赤色、緑色、青色である場合にはカラーフィルタは必ずしも必要ではない。また偏光板は、反射光を低減しようとする場合に設けられる。
図2は、タッチパネル3の構成を示す模式図である。
タッチパネル3は、左右方向に延線する複数の透明な第1タッチ電極3a(1行、2行、・・・)と、上下方向に延線する複数の透明な第2タッチ電極3b(A列、B列、・・・)とが格子状に設けられている。なお、第1タッチ電極3aと第2タッチ電極3bは、透明絶縁膜(不図示)を介し異なる層に配置されている。
図2には、指がタッチパネル3の第2行の第1タッチ電極3aと、第A列の第2タッチ電極3bの交点近傍に接触した状態を示している。このときは、誘電体である指の存在によって第2行の第1タッチ電極3aと第A列の第2タッチ電極3bとの相互容量が変化する。従って、第1タッチ電極3aと第2タッチ電極3bとの相互容量を測定することで、指の存在位置を検知することができる。
なお、誘電体である指の存在によって第2行の第1タッチ電極3aの自己容量、あるいは第A列の第2タッチ電極3bの自己容量が変化する。ここで、自己容量とは、第1タッチ電極3a又は第2タッチ電極3bの各々と、周囲の導電体との間に存在する容量を指す。従って、指の接触による第1タッチ電極3aあるいは第2タッチ電極3bとの自己容量の変化を測定することで、指の存在位置を検知することもできる。
検知動作は、例えば、次のように実行される。
タッチ信号制御回路11は、1行目の第1タッチ電極3aに信号を供給して第2タッチ電極3b(A列、B列、・・・)のそれぞれの電極の信号を読み取る。読み取った信号には、第1タッチ電極3aと第2タッチ電極3bの相互容量に関する情報が含まれている。次に、2行目の第1タッチ電極3aに信号を供給して第2タッチ電極3b(A列、B列、・・・)のそれぞれの電極の信号を読み取る。この動作を第1タッチ電極3aを順次切り替えて実行することで、指の存在位置(第1タッチ電極3a位置及び第2タッチ電極3b位置)を検知することができる。なお、この動作は、タッチ信号制御回路11が交流波形信号(例えば、矩形波信号)を出力し、その交流波形信号に同期して信号を供給する第1タッチ電極3aを切り替え、第2タッチ電極3b(A列、B列、・・・)のそれぞれの電極の信号を読み取ることで実現することができる。
図1に示す表示装置の製造工程では、まずOLED発光表示層5を設けたアレイ基板4上に、水分非透過膜6、充填剤8、及び光学基板を積層してOLED表示デバイス1を形成する。また、タッチ電極3a、3bをタッチパネル基板3c上に設けたタッチパネル3を別途形成する。そして、表示装置の最終工程において、接着層2を介してタッチパネル3を貼り付ける。
このように、図1に示す構造の表示装置では、OLED表示デバイス1の製造工程とは別にタッチパネル3を追加する工程が必要となるため、工程が複雑化しコストアップとなる。また、表示装置の厚み方向のサイズが大きくなるなどのデメリットがある。
図3は、第1の実施の形態の表示装置100の構成を示す断面図である。図1の表示装置と同様の機能を奏する部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
図3に示す表示装置100は、OLED発光表示層5が設けられたアレイ基板4上に、水分非透過膜6、シール材7、充填剤8、光学基板9を積載した構成である。そして、水分非透過膜6の上面(光学基板9と対向する面)には第1タッチ電極3aが設けられ、光学基板9の裏面(アレイ基板と対向する面)には第2タッチ電極3bが設けられている。OLED発光表示層5の駆動回路を制御するための信号線は、OLED発光表示層5の端部に設けられた表示駆動用外部端子23を介して表示パネル制御回路10に電気的に接続する。
第1の実施の形態では、図1の構成と比較して、水分非透過膜6の一部の領域が信号線を引き出す側に延長されている。そして、その延長された領域の上層の2ヶ所に外部引き出し用電極20、26が形成され、それぞれの外部引出し用電極20、26の一端がFPCを介してタッチ信号制御回路11に電気的に接続する。第1タッチ電極3aは、水分非透過膜6の端部において外部引出し用電極26を介してタッチ信号制御回路11に電気的に接続する。一方、第2タッチ電極3bの端部にはタッチ信号制御回路11に電気的に接続するためのFPCは設けられていない。
ここで、外部引き出し用電極20の他の一端は、シール材7と水分非透過膜6とに挟持されている。シール材7はAuめっきパール材等の導電性微粒子を含んでいる。そのため、光学基板9と水分非透過膜6とを押圧することで、第2タッチ電極3bの端部の電極と、外部引き出し用電極20の端部の電極とが導電性微粒子を介して電気的に接続される。図3に示す接続部21が電気的に接続された領域を表している。この接続部21は、光学基板9と水分非透過膜6とに押圧をかけることで形成される電路である。
続いて、第1の実施の形態の表示装置100を製造する手順について説明する。
[水分非透過膜の成膜]
図4は、第1の実施の形態の表示装置における水分非透過膜の成膜方法について説明するための図である。
図4は、第1の実施の形態の表示装置における水分非透過膜の成膜方法について説明するための図である。
図4(a)に示すように、アレイ基板4上にOLED発光素子、駆動回路、及び表示駆動用外部端子23を含むOLED発光表示層5を形成する。この形成は、従来から行われている手法と同様のステップで行う。次に図4(b)に示すように、OLED発光表示層5を覆う水分非透過膜6をアレイ基板4の全面に成膜する。
[引出し端子の形成]
図5は、第1の実施の形態の表示装置における引出し端子の形成方法について説明するための図である。
図5は、第1の実施の形態の表示装置における引出し端子の形成方法について説明するための図である。
図5(a)に示すように、マスク蒸着等のドライ工程を用いて外部引出し用電極20、26のパターンを形成する。ドライ工程を用いるのは、OLED発光素子が水分によって劣化することを防止するためである。ここで、外部引出し用電極20には、複数の接続パッド24が配されている。図5(a)では、例えば、領域25で示す範囲に複数の接続パッド24が設けられる。
図6は、第1の実施の形態の表示装置における接続パッドの配置を示す図である。
図6に示すように、外部引出し用電極20に含まれるn本の引出し線は、領域25内にまで延線され、n個の第1タッチ電極3aの端部に対応する位置に設けられたn個の接続パッド(24−1、24−2、・・・、24−n)と接続する。この接続パッド24と第1タッチ電極3bとが接続部21を介して電気的に接続される。なお、図6は一例であり、接続パッド24をシール材のどの位置に配置するかは、第1タッチ電極3aの構成、額縁領域のサイズなどから適宜決定することができる。
続いて、図5(b)において、シール材7の材料となる樹脂を額縁状に配置する。このシール材7には上述のようにAuめっきパール材等の導電性微粒子が含まれている。次に、シール材7で囲まれた内側に充填剤8を充填する。そして、第2タッチ電極3bが形成された光学基板9を、第2タッチ電極3bがアレイ基板4に対向するように位置決めをして、アレイ基板4と貼り合せる。このとき、光学基板9とアレイ基板4とに押圧をかけてシール材と充填剤8とを挟持することで接続部21が形成される。
[水分非透過膜剥離、駆動用端子露出]
図7は、第1の実施の形態の表示装置における水分非透過膜剥離方法、及び駆動用端子露出引出し方法について説明するための図である。
図7は、第1の実施の形態の表示装置における水分非透過膜剥離方法、及び駆動用端子露出引出し方法について説明するための図である。
まず図7に示すように、作成したパネル全体を封止層剥離ガス中に投入し水分非透過膜6を剥離する。これによって平面図において光学基板9及び外部引出し用電極20、26で覆われた領域以外の水分非透過膜6が除去される。この結果、外部引出し用電極20、26は、アレイ基板4よりも水分非透過膜6の厚さだけ高くなった位置に形成される。但し、水分非透過膜6とアレイ基板4との高低差は微小である。
[外部駆動回路との接続]
図8は、第1の実施の形態の表示装置における外部駆動回路との接続方法について説明するための図である。図8(a)は、表示装置の平面図であり、図8(b)は、表示装置の断面図である。
図8は、第1の実施の形態の表示装置における外部駆動回路との接続方法について説明するための図である。図8(a)は、表示装置の平面図であり、図8(b)は、表示装置の断面図である。
OLED発光表示層5に接続する表示駆動用外部端子23に、表示パネル制御回路10に接続するFPCを取り付ける。また、第2タッチ電極3bと電気的に接続する外部引出し用電極20にタッチ信号制御回路11に接続するFPCを取り付け、更に、第1タッチ電極3aと接続する外部引出し用電極26にタッチ信号制御回路11に接続する他のFPCを取り付ける。
ここで、タッチ信号制御回路11に接続する2つのFPCは共に表示装置100の表面から裏面方向に向かって、同じ方向に向かって取り付けられる。更に、表示パネル制御回路10に接続するFPCも同様に同じ方向に向かって取り付けられる。このため、本実施の形態の表示装置100ではFPCの取り付け作業が容易になるという利点がある。また、上述のように、水分非透過膜6の表面とアレイ基板4の表面との高低差は微小であるため、表示パネル制御回路10とタッチ信号制御回路11とのFPC取り付けは並行して実行することができる。
なお、第1の実施の形態では、第1タッチ電極3aに信号を供給し第2タッチ電極3bのそれぞれの電極の信号を読み取るように構成している。但し、光学基板9の裏面に設けられた第2タッチ電極3bに信号を供給し第1タッチ電極3aのそれぞれの電極の信号を読み取るように構成しても良い。接続部21において信号が減衰することを考慮すると、上述のように構成することによってS/N比の良い検知信号を得ることができる。
以上説明した第1の実施の形態の表示装置によれば、表示装置の薄型化、軽量化を図ることができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、光学基板9のブラックマトリクスBMと第2タッチ電極3bとを共用している点が第1の実施の形態と異なっている。第1の実施の形態と同一または同様の機能を有する部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
第2の実施の形態では、光学基板9のブラックマトリクスBMと第2タッチ電極3bとを共用している点が第1の実施の形態と異なっている。第1の実施の形態と同一または同様の機能を有する部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
図9は、第2の実施の形態の表示装置におけるタッチ電極の構成を示す図である。
図9の下段には、第2の実施の形態の表示装置の断面図を示している。この断面図は、図8(b)に示す表示装置の断面図と同じであるため、その詳細の説明は省略する。図9の上段の左側には、光学基板9の裏面を内側からみた平面図を示している。そして、図9の上段の右側には、その拡大図を示している。
図9の下段には、第2の実施の形態の表示装置の断面図を示している。この断面図は、図8(b)に示す表示装置の断面図と同じであるため、その詳細の説明は省略する。図9の上段の左側には、光学基板9の裏面を内側からみた平面図を示している。そして、図9の上段の右側には、その拡大図を示している。
第2の実施の形態では、ブラックマトリクスBMは、所定ピッチで並行して延線するように配された低抵抗の導体と、この導体と電気的に接続して交差し他の所定ピッチで並行して延線するように配された低抵抗の導体とで構成される。そして、そのブラックマトリクスBMに切断部を設けることで所定方向(図9では上下方向)に延線する複数の電極が形成される。なお、切断部の幅は、この所定方向に延びる隣接した低抵抗の導体間の間隔(1ピッチ)よりも短い。また切断部の左右方向の間隔は複数ピッチである。従って、切断部からの光漏れによる表示画像への影響は問題とならない程小さい。
このようにしてブラックマトリクスBMを加工して形成した複数の電極を額縁側に引き出して接続部21と接触させることで、第2タッチ電極3bを形成することができる。なお、図9の上段右側では、切断部は上下方向の一直線上に設けられているが、この形態に限定されず所望の方向に延線する複数の電極を形成するように切断部を設けることができる。
また、第1タッチ電極3aについては、第1の実施の形態と同じ態様で形成しても良く、第2の実施の形態の第2タッチ電極3bと同様に低抵抗の導体で形成しても良い。タッチ電極3a、3bを共に低抵抗の導体で形成することによってタッチ信号の減衰を抑制することができる。
第2の実施の形態によれば、表示装置の更なる薄型化、軽量化を図ることができる。
[第2の実施の形態のバリエーション]
第2の実施の形態のバリエーションでは、光学基板9のブラックマトリクスBMと第2タッチ電極3bとを重ねて形成している。
第2の実施の形態のバリエーションでは、光学基板9のブラックマトリクスBMと第2タッチ電極3bとを重ねて形成している。
図10は、第2の実施の形態のバリエーションの表示装置におけるタッチ電極の構成を示す図である。
図10の下段には、バリエーションの形態の表示装置の断面図を示している。この断面図は、図8(b)に示す表示装置の断面図と同じであるため、その詳細の説明は省略する。図10の上段の左側には、光学基板9の裏面を内側からみた平面図を示している。そして、図10の上段の右側には、その拡大図を示している。
図10の下段には、バリエーションの形態の表示装置の断面図を示している。この断面図は、図8(b)に示す表示装置の断面図と同じであるため、その詳細の説明は省略する。図10の上段の左側には、光学基板9の裏面を内側からみた平面図を示している。そして、図10の上段の右側には、その拡大図を示している。
バリエーションの形態では、低抵抗の導体がブラックマトリクスBMに重ねて形成される。この導体は、ブラックマトリクスBMに重ねるため、第1の実施の形態で示したようなITOなどの光透過性の物質である必要は無い。従って、光非透過性であっても電気抵抗が低い物質を用いることができる。
そして、この導体に切断部を設けることで所定方向(図10では上下方向)に延線する複数の電極が形成される。なお、切断部の幅は、この所定方向に延びる隣接した低抵抗の導体間の間隔(1ピッチ)よりも短い。
このようにして形成した複数の電極を額縁側に引き出して接続部21と接触させることで、第2タッチ電極3bとして機能させることができる。なお、図10の上段右側では、切断部は上下方向の一直線上に設けられているが、この形態に限定されず所望の方向に延線する複数の電極を形成するように切断部を設けることができる。
また、第1タッチ電極3aについては、第1の実施の形態と同じ態様で形成しても良く、第2の実施の形態の第2タッチ電極3bと同様に低抵抗の導体で形成しても良い。タッチ電極3a、3bを共に低抵抗の導体で形成することによってタッチ信号の減衰を抑制して感度の良いタッチ信号を得ることができる。
第2の実施の形態のバリエーションによれば、感度の良いタッチセンサ電極を得ることができる。
[その他の構成との比較]
以上説明した各実施の形態では、図1に示すタッチパネル基板を使用せずにタッチ電極3a、3bを備えた構成である。しかしながら、タッチパネル基板を使用せずにタッチ電極3a、3bを備える構成としては、種々の形態が考えられる。そこで、これらの種々の構成と比較した本願の有利な点について説明する。
以上説明した各実施の形態では、図1に示すタッチパネル基板を使用せずにタッチ電極3a、3bを備えた構成である。しかしながら、タッチパネル基板を使用せずにタッチ電極3a、3bを備える構成としては、種々の形態が考えられる。そこで、これらの種々の構成と比較した本願の有利な点について説明する。
図11は、本実施の形態の表示装置と比較するために検討した表示装置の構成を示す断面図である。図11に示す表示装置では、タッチ電極3a、3bを光学基板9の表面に設けている。
図11に示す構成では、アレイ基板4、OLED発光表示層5、水分非透過膜6、充填剤8、光学基板9を積層して形成した後にタッチ電極3a、3bを形成することになる。この際、2層の電極を設けるため、1層の電極を設ける場合と比較して製造工程が複雑化する。例えば、1層の電極の場合は、マスク蒸着で対応することができるが、2層の電極を設ける場合は、フォトマスクによる加工(金属のパターニング、エッチング、層間膜形成)の工程を繰り返して実行する必要がある。しかし、これらの加工は、水分の浸入を排除しなければならないOLED発光表示層5が既に形成された後で実施することになり、防水のための配慮が不可欠となる。従って、2層のタッチ電極を光学基板9の表面に作りこむことは、製造工程を大幅に複雑化する。
図12は、本実施の形態の表示装置と比較するために検討した表示装置の構成を示す断面図である。図12に示す表示装置では、タッチ電極3a、3bをそれぞれ光学基板9の表面及び裏面に設ける。
図12に示す構成では、予め裏面にタッチ電極3bを形成した光学基板9を充填剤8に貼り付けた後、光学基板9の表面に単層のタッチ電極3aを形成すれば良い。そのため、図11の構成と比較すると製造工程を簡略化することができる。しかし、裏面に形成したタッチ電極3bから信号を取り出すためのFPCの取り付け工程の増加、光学基板9のサイズ拡大などが必要となる。従って、コスト、モジュールサイズの両面でデメリットがある。
図13は、本実施の形態の表示装置と比較するために検討した表示装置の構成を示す断面図である。図13に示す表示装置では、タッチ電極3a、3bをそれぞれ光学基板9の表面及び裏面に設ける。そして裏面のタッチ電極3bの信号は、シール材7と水分非透過膜6とを介してアレイ基板4上に取り出す。
しかしながら、図13に示す構成では、タッチ電極3bの信号をアレイ基板4上に取り出すことが困難である。即ち、シール材7を介して信号を取り出す場合には、上述のようにAuめっきパールスペーサなどの導電性微粒子を用いることで対応することができる。しかし、水分非透過膜6には導電性微粒子を用いることができず、加えて水分非透過膜6を加工することも困難であるため実現可能なプロセスを構築することができない。
これに対し、本願の表示装置では、水分非透過膜6の上部に外部引出し用電極のパターンを形成して、タッチ電極を構成する第1及び第2タッチ電極と電気的に接続する。これによって、タッチパネルの機能を簡便な製造工程によってOLED表示デバイス内に作り込むことが可能となる。
上述のいくつかの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述の実施の形態では外部引出し用電極20と第2タッチ電極3bとの接続は導電性微粒子を介して行われていたが、両電極間の間隔を短くすることができ、かつ電極面積を広くできるときは、両電極の間に形成される容量素子(寄生容量)を介して信号の授受を行うようにしても良い。
上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
BM…ブラックマトリクス、1…OLED表示デバイス、2…接着層、3…タッチパネル、3c…タッチパネル基板、3a…第1のタッチ電極、3b…第2のタッチ電極、4…アレイ基板、5…OLED発光表示層、6…水分非透過膜、7…シール材、8…充填剤、9…光学基板、10…表示パネル制御回路、11…タッチ信号制御回路、20…引出し用電極、21…接続部、23…表示駆動用外部端子、24…接続パッド、100…表示装置。
Claims (6)
- OLEDで形成された発光表示領域と、当該OLEDの発光を制御する駆動回路とを含む発光表示層と、
前記発光表示層に重ねて設けられ、当該発光表示層への水分の浸入を防止する水分非透過膜と、
前記水分非透過膜上に設けられるタッチ電極の一方の電極群である第1のタッチ電極群と、
前記水分非透過膜と離隔して設けられて前記発光表示領域からの光に光学的処理を施す光学基板と、
前記光学基板の裏面に設けられるタッチ電極の他方の電極群である第2のタッチ電極群と、
前記水分非透過膜に重ねて形成される引出し用電極群と、を備え、
平面図において前記引出し用電極群と前記光学基板とは重複部を有し、
前記第2のタッチ電極群と前記引出し用電極群のそれぞれの電極同士が前記重複部において電気的に接続されるようになされる、表示装置。 - 前記光学基板には、導電体で形成されるブラックマトリクスが設けられ、
前記第2のタッチ電極群は、前記ブラックマトリクスに切断部を設けることで所定方向に延びる複数の電極として形成され、
前記切断部の幅は、前記所定方向に延びる前記導電体の間隔よりも短く、
前記第1及び第2のタッチ電極群は、互いに交差するように設けられる、
請求項1に記載の表示装置。 - 前記光学基板には、ブラックマトリクスが設けられ、
前記第2のタッチ電極群は、前記ブラックマトリクスと同一形状で形成された導電体に切断部を設けることで所定方向に延びる複数の電極として形成され、
平面図において、前記第2のタッチ電極群は前記ブラックマトリクスに重ねて配され、
前記第1及び第2のタッチ電極群は、互いに交差するように設けられる、
請求項1に記載の表示装置。 - 前記第2のタッチ電極群と前記引出し用電極群のそれぞれの電極同士は、導電性微粒子を介して電気的に接続される、請求項1乃至3の内のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記第2のタッチ電極群と前記引出し用電極群のそれぞれの電極同士は、容量結合によって電気的に接続される、請求項1乃至3の内のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記第2のタッチ電極群には、タッチ電極を駆動する信号が入力され、
前記第1のタッチ電極群からは、タッチ位置を検知する信号が出力される、請求項1乃至3の内のいずれか1項に記載の表示装置。
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