[go: up one dir, main page]

JP2015061584A - 傾斜磁場コイル保持具、及び、磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

傾斜磁場コイル保持具、及び、磁気共鳴イメージング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015061584A
JP2015061584A JP2014142831A JP2014142831A JP2015061584A JP 2015061584 A JP2015061584 A JP 2015061584A JP 2014142831 A JP2014142831 A JP 2014142831A JP 2014142831 A JP2014142831 A JP 2014142831A JP 2015061584 A JP2015061584 A JP 2015061584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
support member
gradient
coil unit
coil holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014142831A
Other languages
English (en)
Inventor
広太 渡辺
Kota Watanabe
広太 渡辺
博光 高森
Hiromitsu Takamori
博光 高森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2014142831A priority Critical patent/JP2015061584A/ja
Publication of JP2015061584A publication Critical patent/JP2015061584A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/38Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field
    • G01R33/385Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field using gradient magnetic field coils
    • G01R33/3858Manufacture and installation of gradient coils, means for providing mechanical support to parts of the gradient-coil assembly
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/38Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field
    • G01R33/385Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field using gradient magnetic field coils
    • G01R33/3854Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field using gradient magnetic field coils means for active and/or passive vibration damping or acoustical noise suppression in gradient magnet coil systems

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)

Abstract

【課題】MRIにおいて、傾斜磁場コイルユニットの振動が静磁場磁石側に伝播することを防止する新技術を提供する。【解決手段】一実施形態の傾斜磁場コイル保持具(100A)は、3つの軸受(110)と、取付本体部(120)とを有する。3つの軸受は、少なくとも1つが球面軸受であり、その軸部分がMRI装置(10A)の静磁場磁石(31)に固定される。取付本体部の他端側は、2カ所においてそれぞれ軸受を介して静磁場磁石の端面の内周側に対して固定され、取付本体部の一端側は、1カ所において軸受を介して静磁場磁石の端面の外周側に対して固定される。取付本体部は、静磁場磁石の内側に設置される傾斜磁場コイルユニット(33)に対して部分的に当接されることで傾斜磁場コイルユニットを少なくとも水平方向に保持する。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、傾斜磁場コイル保持具、及び、磁気共鳴イメージング装置に関する。
MRIは、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数のRFパルスで磁気的に励起し、この励起に伴って発生するMR信号から画像を再構成する撮像法である。なお、上記MRIは磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging)の意味であり、RFパルスは高周波パルス(radio frequency pulse)の意味であり、MR信号は核磁気共鳴信号(nuclear magnetic resonance signal)の意味である。
MRI装置のガントリは例えば、円筒状の静磁場磁石の内側に円筒状の傾斜磁場コイルユニットを配置し、傾斜磁場コイルユニットの内側に円筒状のRFコイルユニットを配置することで構成される。傾斜磁場コイルユニットは、MR信号に位置情報を付与する傾斜磁場を撮像領域に印加する。RFコイルユニットは、上記RFパルスを撮像領域に送信する。
静磁場磁石は、例えば円筒状の超電導磁石として構成される場合、円筒状の真空容器内に収納される。この真空容器は例えば、内筒の板と、外筒の板と、環状の2つの端板とを溶接することで形成される。従来技術では、傾斜磁場コイルユニットは例えば、静磁場磁石の真空容器の端板に固定された支持部材により、水平方向に固定される。
ここで、近年のMRI装置では、イメージング技術の高速化に伴い、傾斜磁場が高速でスイッチングする。このため、傾斜磁場コイルユニット内の傾斜磁場コイルに流れる電流と、静磁場との相互作用によって傾斜磁場コイルユニットが震動する。静磁場磁石の端板は剛性が低いため、傾斜磁場コイルユニットの振動が伝播すると、大きい共振倍率で静磁場磁石が振動し、静磁場磁石が騒音源となる。
そこで、固体伝播に起因する騒音を低減するために、防振ゴムを介して傾斜磁場コイルユニットを支持し、静磁場磁石への振動伝達率を小さくする技術が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2005−245775号公報 特開2007−190200号公報
静磁場磁石の真空容器において、強度的に弱い部分は、例えば、内筒の板と端板との溶接部、外筒の板と端板との溶接部などである。従来の真空容器は、端板などの各部が強度を確保するための十分な厚みを有するため、輸送時や地震時などにおいて大きな負荷が真空容器の端板に加わっても、破損するおそれはなかった。
一方、端板等を薄くして真空容器を軽量化することが望まれるが、軽量化すれば真空容器の強度は下がる。即ち、軽量化を実現するためには、薄めの真空容器であっても、大きな負荷が加わった場合に破損しないようにする技術が望まれる。そのためには、傾斜磁場コイルユニットの振動の伝播を従来よりもさらに抑制することが好ましい。
このため、MRIにおいて、傾斜磁場コイルユニットの振動が静磁場磁石側に伝播することを防止する新技術が要望されていた。
以下、本発明の実施形態が取り得る態様の数例を態様毎に説明する。
(1)一実施形態では、傾斜磁場コイル保持具は、MRI装置において静磁場磁石の内側に設置される傾斜磁場コイルユニットを保持するものであって、3つの軸受と、取付本体部とを有する。
3つの軸受は、軸部分が静磁場磁石の端面に対して固定され、その少なくとも1つは球面軸受である。
取付本体部は、3つの軸受を介して静磁場磁石の端面に対して固定されると共に、傾斜磁場コイルユニットに対して部分的に当接されることで傾斜磁場コイルユニットを少なくとも水平方向に保持する。取付本体部の他端側は、2カ所においてそれぞれ軸受を介して静磁場磁石の端面の内周側に対して固定され、取付本体部の一端側は、1カ所において軸受を介して静磁場磁石の端面の外周側に対して固定される。
(2)一実施形態では、MRI装置は、静磁場磁石と、傾斜磁場コイルユニットと、上記(1)の傾斜磁場コイル保持具と、RFコイルユニットと、制御装置とを有する。
静磁場磁石は、撮像空間に静磁場を印加する。
傾斜磁場コイルユニットは、静磁場磁石の内側に設置されると共に撮像領域に傾斜磁場を印加する。
傾斜磁場コイル保持具は、傾斜磁場コイルユニットを保持する。
RFコイルユニットは、核磁気共鳴を起こすRFパルスを撮像領域に送信する。
制御装置は、傾斜磁場コイルユニット及びRFコイルユニットを制御することで、撮像領域の被検体からMR信号を収集するパルスシーケンスを実行し、MR信号に基づいて画像データを再構成する。
第1の実施形態の傾斜磁場コイル保持具の平面模式図。 球面軸受の全体構造の一例を示す模式的斜視図。 球面軸受の外輪の直径に沿った断面の構造の一例を示す断面模式図。 図3の矢印方向から見た球面軸受の平面模式図。 球面軸受のシャフトの構造の一例を示す模式図。 球面軸受の外輪の構造の一例を示す模式的な分解斜視図。 図1の第1支持部材の下端部分を拡大した模式的斜視図。 軸受固定具FXの構造の一例を示す模式的斜視図。 プレートに対する球面軸受の固定方法の一例を示す模式的斜視図。 2つの軸受固定具及び球面軸受によって、第1支持部材の下端部分がプレートに対して固定された状態を示す模式的斜視図。 第1の実施形態の傾斜磁場コイル保持具における、第1支持部材と、第2支持部材との連結部分を示す模式的斜視図。 ガントリの入り口側及び奥側における静磁場磁石の各端面に固定された各第1支持部材の平面模式図。 図11の第2支持部材の部分を拡大した模式的斜視図。 第3支持部材が第1支持部材及び第2支持部材から離れた状態を示す模式的斜視図。 図14の状態から第3支持部材を第1支持部材及び第2支持部材に固定後、RFコイルユニットを第3支持部材上に固定した状態を示す模式的斜視図。 第1の実施形態のMRI装置の全体構成の一例を示すブロック図。 第1の実施形態のMRI装置の動作の流れの一例を示すフローチャート。 第2の実施形態の傾斜磁場コイル保持具の第3支持部材の構造の一例を示す断面模式図。 図18の第3支持部材と、RFコイルユニットとの結合部分の模式的な分解斜視図。 第3の実施形態のMRI装置のガントリの平面模式図。 第3の実施形態の傾斜磁場コイル保持具の第2支持部材の構造の一例を示す断面模式図。 第3の実施形態の変形例に係る傾斜磁場コイル保持具の構造の一例を示す断面模式図。 第1の実施形態の変形例に係る傾斜磁場コイル保持具の構造の一例を示す平面模式図。
以下、傾斜磁場コイル保持具及びMRI装置の実施形態の数例について、添付図面に基づいて説明する。なお、各図において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態の傾斜磁場コイル保持具100Aの平面模式図である。ここでは一例として、傾斜磁場コイル保持具100AはMRI装置10A(後述の図16参照)のガントリ30の一部として解釈する。但し、傾斜磁場コイル保持具100Aは、MRI装置10Aとは別個のユニットとして解釈してもよい(この点は、第2の実施形態以下も同様である)。
図1に示すように、ガントリ30は、円筒状の静磁場磁石31と、防振シート32(図中、縦線で塗り潰した部分)と、円筒状の傾斜磁場コイルユニット33と、円筒状のRFコイルユニット34とを有する。
傾斜磁場コイルユニット33は、静磁場磁石31の内側に敷かれた防振シート32上に載置される。従って、ここでは一例として、傾斜磁場コイルユニット33の重量は、静磁場磁石31の真空容器によって支えられる。
RFコイルユニット34は、傾斜磁場コイルユニット33の内側に設置される。RFコイルユニット34は、傾斜磁場コイルユニット33に対しては浮上状態で設置され、RFコイルユニット34の重量は、傾斜磁場コイル保持具100Aによって支えられる。
RFコイルユニット34の内側(ボア)は、撮像空間となる。
RFコイルユニット34は、図1における環状の左下がりの斜線領域と、環状の縦線領域とを合わせた領域であり、その容器の外周側が軸長(図1のZ軸方向の長さ)の大きい突出部34a(左下がりの斜線領域)として形成されている。後述の図15で説明するように、この突出部34aには傾斜磁場コイル保持具100Aの第3支持部材126に固定されるためのネジ穴34bが形成されている。
本明細書では、特に断りのない限り、X軸、Y軸、Z軸は装置座標系であるものとする。ここでは一例として、装置座標系のX軸、Y軸、Z軸を以下のように定義する。まず、鉛直方向をY軸方向とする。また、ガントリ30は、静磁場磁石31、傾斜磁場コイルユニット33、RFコイルユニット34の各軸方向がZ軸方向となるように配置される。X軸方向は、これらY軸方向、Z軸方向に直交する方向である。従って、図1は、Z軸方向から見た平面模式図である。
静磁場磁石31は例えば、超電導コイル(図示せず)を円筒状の真空容器内に収納した構造である。真空容器は例えば、ステンレスなどの高強度の金属で形成された内筒の板と、外筒の板と、環状の2つの端板とを溶接することで構成される。静磁場磁石31の(真空容器の)端面には、ステンレスなどで形成されたプレート31a、31bが溶接されている。
ガントリ30は、2つの傾斜磁場コイル保持具100Aを有する(図1では片方のみを示す)。即ち、2つの傾斜磁場コイル保持具100Aは、円筒状のガントリ30の入口側、奥側において、静磁場磁石の各端面にそれぞれ固定される。
ここでの端面とは、円筒状の静磁場磁石31の両側における環状の面、即ち、環状の端板の表面を指す。静磁場磁石の各端面は、X−Y平面に平行な平面状である。
傾斜磁場コイル保持具100Aは、傾斜磁場コイルユニット33がZ軸方向(水平方向)に動かないように、傾斜磁場コイルユニット33を水平方向に固定(支持)する。また、傾斜磁場コイル保持具100Aは、RFコイルユニット34を支持及び固定する。
傾斜磁場コイル保持具100Aは、3つの球面軸受110と、6つの軸受固定具FXと、取付本体部120とを有する。
取付本体部120は、後述のネジ穴の箇所を除いて、図1に示す設置状態におけるZ軸方向の厚みが均一となるように、且つ、Y−Z平面(図中の縦の一点鎖線)に対して線対称な構造となるように形成されている。
取付本体部120は、第1支持部材(ブラケット)122と、第1支持部材122の上端に固定された2つの第2支持部材124(図中、右下がりの斜線部分)と、第1支持部材122の上端の両側に固定された2つの第3支持部材126とを有する。
第1支持部材122、第2支持部材124、第3支持部材126は、例えばステンレスなどで形成されるが、チタンやアルミニウムでもよい。これらは、非磁性体で錆びにくく、且つ、十分な強度を有する金属、又は、FRP(Fiber Reinforced Plastic)などの高強度樹脂で形成することが望ましい。
ここでの「十分な強度」とは、少なくともRFコイルユニット34の重量では変形しない程度の厚さと、剛性を指す。なお、傾斜磁場コイルユニット(33’)も浮上状態で支持される第3の実施形態の場合には、RFコイルユニット34及び傾斜磁場コイルユニット(33’)の合計重量では変形しない程度の強度である。
第1支持部材122の3カ所がそれぞれ、3つの球面軸受110によって、静磁場磁石31の端面に溶接されたプレート31a、31bに対して固定される。各々の球面軸受110のシャフト110a(後述の図2〜図4参照)が、2つの軸受固定具FXにより、プレート31a、31bに対して固定される。
第1支持部材122は、本実施形態のように、3箇所において静磁場磁石31の各端面に対して固定されることが望ましい。静磁場磁石31の端面が平面状であるので、第1支持部材122における各固定箇所が同一平面上になることが望ましいからである。
より具体的には、3点固定であれば、これら3点は必然的に同一平面上になるが、4点固定だと、4カ所を完全に同一平面上に位置させることは必ずしも容易ではない。4つの固定箇所が同一平面上にならないと、静磁場磁石31の端面への設置時の負荷が大きくなり、局所的に応力が発生し易い。
第1支持部材122は、一端側(図1における静磁場磁石31の外周側)が先細りするように、線対称な形状に形成されている。第1支持部材122は、図1のX方向に各球面軸受110が挿入される計3つの挿入口122f、122h(後述の図7、図11参照)を有する。
また、第1支持部材122は、2つの開口部APを有する。第1支持部材122の2つの他端側(各第2支持部材124側、即ち、図1における静磁場磁石31の内周側)の各挿入口122fに挿入された球面軸受110を軸受固定具FXで固定する作業を実施する場合に、各開口部APは、作業スペースとして機能する。
図2は、球面軸受110の全体構造の一例を示す模式的斜視図である。
図3は、球面軸受110の外輪110bの直径に沿った断面の構造の一例を示す断面模式図である。
図4は、図3の矢印方向から見た球面軸受110の平面模式図である。
図5は、球面軸受110のシャフト110aの構造の一例を示す模式図である。
図6は、球面軸受110の外輪110bの構造の一例を示す模式的な分解斜視図である。以下、図2〜図6を参照しながら、球面軸受110の構造について説明する。
図2及び図3に示すように、球面軸受110は、シャフト110a(斜線部分)と、外輪110b(斜線ではない部分)とで構成される。
図4に示すように、シャフト110aは、円筒軸CYと、フランジFRとで構成される。図4において、環状の破線は、フランジFRの最大直径を示し、フランジFRにおいて直径が最大の部分は、外輪110b内に隠れるので外からは見えない。図4において、ハッチングで塗り潰した環状の領域は、フランジFRにおいて露出している部分(外輪110bで隠れない部分)である。
上記シャフト110aの外形は、以下のようになる。
具体的には、図5に示すように、球SPの直径DM1と、この直径DM1に直交する直径DM2とを考える。ここで、直径DM2に関して線対称となるように、且つ、横断面の法線が直径DM1に合致するように、球SPを3分割する。このとき、横断面は円形となる。
3分割された球SPの中央部SPoは、図5の上段においてハッチングで塗り潰した領域である。中央部SPoが、シャフト110aのフランジFRとなる。
即ち、中央部SPoの中央において、元の球SPの直径DM1が軸方向となるように、円筒状の穴を開口し、この穴に円筒軸CYを嵌合及び溶接することで、シャフト110aとなる。図5の下段は、そのようにして形成されるシャフト110aの平面模式図である。
次に、図6を用いて外輪の外形について説明する。
外輪110bは、略リング状であり、その表面は、環状である2つの端面、円筒の側面状である外周面、球面状に面取りされた内面、の4つからなる。外輪110bの内面は、フランジFRの外周面(球面)に密着するように、球面状に面取りされている。
このような構造は、例えば図6に示すように、外輪110bを2等分した形状の外輪第1部110bαと、外輪第2部110bβとを合わせることで形成される。
図6の外輪第1部110bαと、外輪第2部110bβにおいて、斜線領域は、外輪110bの端面に該当し、ハッチングで塗り潰した領域は、外輪110bの内面に該当する。
外輪第1部110bαは、外輪第2部110bβに溶接される2つの面において、それぞれ円筒状の突起PTを有する。外輪第2部110bβは、外輪第1部110bαに溶接される2つの面において、突起PTを嵌合する円筒状の固定口HLをそれぞれ有する。
例えば、シャフト110aのフランジFRの球面を外輪第1部110bαの内面に密着させた状態で、その上から、各突起PTが各固定口HLに嵌合するように、外輪第2部110bβを被せれば、球面軸受110となる。
このとき、シャフト110aの表面には一切変化が生じないように、例えば接着剤により外輪第1部110bαと、外輪第2部110bβとを接合すればよい。
このようにして、図2〜図4に示す構造の球面軸受110が形成される。このような構造では、外輪110bの内面と、フランジFRとが球面接触となるため、シャフト110aは、任意の方向に傾くことができる。
ここで、静磁場磁石31と、取付本体部120との間が電気的に絶縁されるように、球面軸受110の少なくとも一部が絶縁体で形成されていることが望ましい。
ここでは一例として、図3に示すように、シャフト110aの円筒軸CYの外周側には、円筒状の絶縁シートINSが巻かれている。
また、球面軸受110には相当の重量が課されるので、球面軸受110において、上記絶縁シートINS以外の部分は、例えばステンレスなどの金属により、十分な厚さ(直径)を備えるように形成される。
球面軸受110において、上記絶縁シートINS以外の部分は、非磁性体であって、強度の高い金属で形成することが望ましい。
或いは、シャフト110a全体をステンレスで形成し、外輪110b全体をFRP(Fiber Reinforced Plastics)などの電気絶縁性の強化型樹脂で形成してもよい。
或いは、FRPの強度がRFコイルユニット34等の重量を支えるのに十分なFRPであれば、球面軸受110全体をFRPで形成してもよい。
また、シャフト110aのフランジFRの球面部分、外輪110bの球面状の内面の少なくとも一方には、非導電性の滑りやすい樹脂コーティングを施すことが望ましい。金属同士の摩擦によるノイズの発生が抑制されるからである。第1の実施形態ではそのようなコーティングの一例として、フランジFRの球面部分、及び、外輪110bの内面にテフロン(登録商標)コーティングが施される。
図7は、図1の第1支持部材122の下端部分を拡大した模式的斜視図である。図7に示すように、第1支持部材122において、静磁場磁石31の端面の外周側のプレート31b上に固定される下端部分には、円筒状の挿通口122hが形成されている。挿通口122hの軸方向は、設置時におけるX軸方向に合致する。
従って、第1支持部材122において、挿通口122hの開口の面が形成されている部分は、Y−Z平面に平行に面取りされている。挿通口122hは、設置時におけるX軸方向に反対側まで貫通しており、挿通口122hの直径は、球面軸受110の外輪110bの直径に等しい。即ち、設置時には、球面軸受110の外輪110bが挿通口122h内に収納及び嵌合される。
図8は、軸受固定具FXの構造の一例を示す模式的斜視図である。軸受固定具FXの輪郭は例えば、2分割された円筒と、平板とを接合させたような形状である。軸受固定具FXは、例えばステンレスなどで形成される。
軸受固定具FXも、第1支持部材122等と同様に、非磁性体で、十分な強度及び厚みを有する金属で形成することが望ましい。軸受固定具FXにおいて円筒状に盛り上がった部分には、球面軸受110のシャフト110aを挿通させる円筒状の収納口FXaが形成されている。
また、軸受固定具FXにおいて平板状に形成された部分には、軸受固定具FXをプレート31a、31bに対して固定するネジFXcを挿通させる2つのネジ穴FXbが形成されている。
なお、図8では煩雑化を避けるため、ネジFXcを1つのみ示すが、各々の軸受固定具FXは、2つずつのネジFXcを有する。
軸受固定具FXの平板部分の厚さTH1は、以下のように選択されている。
即ち、軸受固定具FX及び球面軸受110によって第1支持部材122がプレート31a、31bに対して固定された状態において、第1支持部材122がプレート31a、31bとは間隔DDだけ離れるように、厚さTH1は選択されている(詳細は、後述の図12参照)。
図9は、プレート31bに対する球面軸受110の固定方法の一例を示す模式的斜視図である。図9では区別のため、軸受固定具FXの輪郭の隠れ線は破線で示し、球面軸受110の輪郭の隠れ線、及び、プレート31bのネジ穴の輪郭の隠れ線は、一点鎖線で示す。なお、図9では煩雑となるので、第1支持部材122を省略している。
図10は、2つの軸受固定具FX及び球面軸受110によって、第1支持部材122の下端部分がプレート31bに対して固定された状態を示す模式的斜視図である。
図10では区別のため、第1支持部材122の輪郭は太線で示し、第1支持部材122の輪郭の隠れ線は破線で示し、球面軸受110の輪郭の隠れ線は一点鎖線で示す。
以下、図9及び図10を参照しながら、軸受固定具FXによる球面軸受110の固定方法について説明する。
図9に示すように、プレート31bには、2つの軸受固定具FXの合計4つのネジ穴FXbにそれぞれ重なる位置に、ネジ穴31b−hがそれぞれ形成されている。
球面軸受110のシャフト110aの円筒軸CYの両側が各軸受固定具FXの収納口FXaに収納されるように、各軸受固定具FXがプレート31b上に当接される。このとき、各ネジ穴FXbと、各ネジ穴31b−hとが重なるように位置合わせがされる。
そして、各ネジ穴FXb、31b−hにネジFXcが挿入及び固定されることで、2つの軸受固定具FXは、プレート31bに対して密着固定される。これにより、各軸受固定具FXの収納口FXa内に円筒軸CYが部分的に収納された球面軸受110が固定されるので、球面軸受110の外輪110bが嵌合している第1支持部材122の下端部分は、図10に示すようにプレート31bに対して固定される。
但し、この固定状態において、前述のように、第1支持部材122は、プレート31bとは間隔DDだけ離れる。
ここで、第1支持部材122の3カ所に嵌合される各球面軸受110のシャフト110aは、第1支持部材122の固定時において、プレート31a、31b、及び、第1支持部材122の各表面同士の僅かな傾きに応じて傾くことができる。これにより、第1支持部材122の固定後において、第1支持部材122に対して部分的な応力が発生しづらくなる。
換言すれば、プレート31a、31b、及び、第1支持部材122の各表面同士の僅かな傾きに応じて、外輪110bの内面(球面状)と、フランジFRの側面(球面状)とが滑ることで、局所応力が発生しづらくなる。
図11は、第1の実施形態の傾斜磁場コイル保持具100Aにおける、第1支持部材122と、第2支持部材124との連結部分を示す模式的斜視図である。
図11において、第1支持部材122の輪郭は太線で示し、第2支持部材124の輪郭は実線で示す。輪郭の隠れ線は、開口の穴のみ破線で示し、それ以外を一点鎖線で示す。なお、煩雑となるので、図11では第3支持部材126を省略する。
前述の図1及び図11に示すように、第1支持部材122において静磁場磁石31の内周側(プレート31a側)に固定される部分は、両側にアームのように突出しており、その突出部分にそれぞれ第2支持部材124が固定される。
具体的には、図11に示すように、第2支持部材124は、傾斜磁場コイル保持具100Aの設置時に鉛直方向(Y軸方向)となる方向に沿って、同一寸法の4つのネジ穴124a、124b、124c、124dを有する。4つのネジ穴124a〜124dの各開口は、同一平面上となる。
一方、第1支持部材122において、第2支持部材124が固定される部分(図11のハッチング領域)には、シート状又は略直方体状の防振部材EL1が接合されている。
防振部材EL1は、ゴムなどの弾力性を有する素材で形成されている。これは、傾斜磁場コイルユニット33の振動が第2支持部材124を介して第1支持部材122に伝播することを防止するためである。
第1支持部材122において、第2支持部材124の各ネジ穴124a、124b、124c、124dの延長線上となる領域には、上記防振部材EL1を貫通するネジ穴122a、122b、122c、122dがそれぞれ形成されている。各ネジ穴122a〜122dは、同一寸法である。
ネジ穴124c、122cには、ネジ124gが挿入及び固定される。
煩雑となるので図11では残りの3つのネジ124gを省略するが、ネジ穴124a、122aにも同様にネジ124gが挿入及び固定される。
同様に、ネジ穴124b、122bにもネジ124gが挿入及び固定される。
同様に、ネジ穴124d、122dにもネジ124gが挿入及び固定される。
これら4つのネジ124gにより、第2支持部材124は、第1支持部材122に対してネジ止め固定される。
また、第2支持部材124には、第3支持部材126を固定するためのネジ穴124eが形成されている。ネジ穴124eの穴の方向は、ネジ穴124a〜124dと同様に、設置時における鉛直方向となる。
また、設置時におけるX軸方向の最端部となる第1支持部材122の側面は、Y−Z平面に平行に形成されており、この側面には第3支持部材126を固定するネジ穴122gが形成されている。
第3支持部材126の固定方法については、後述の図14、図15で説明する。
第2支持部材124の上端は、略円筒状に面取りされており、その中央を挿通するようにネジ穴124fが形成されている。ネジ穴124fの穴の方向は、設置時におけるZ軸方向となる。
このネジ穴124fに対して、押しネジ124hが挿入及び固定される。押しネジ124hの先端は、第2支持部材124を貫通して、傾斜磁場コイルユニット33に接触し、傾斜磁場コイルユニット33をZ軸方向に押圧する。
図11では、図1の左側の第2支持部材124近辺の拡大図のみを示すが、傾斜磁場コイル保持具100Aは線対称の構造なので、図1の右側の第2支持部材124近辺も同様の構造である。
従って、傾斜磁場コイルユニット33は、一方の傾斜磁場コイル保持具100Aの2つの押しネジ124hにより、ガントリ30の入り口からガントリ30の奥側に向けて、Z軸方向に押圧される。
また、傾斜磁場コイルユニット33は、他方の傾斜磁場コイル保持具100Aの2つの押しネジ124hにより、ガントリ30の奥側からガントリ30の入り口側に向けて、Z軸方向に押圧される。
即ち、傾斜磁場コイルユニット33は、2つずつの押しネジ124によって、挟まれるように押圧されることでZ軸方向に固定される。
また、第1支持部材122は、第2支持部材124及び第3支持部材126の固定用にアーム状に突出した部分の下側が、設置時にY−Z平面に平行となるように面取りされており、その面には円筒状の挿通口122fが形成されている。
挿通口122fは、開口部APまで貫通しており、挿通口122fの直径は、球面軸受110の外輪110bの直径に等しい。即ち、設置時には、球面軸受110の外輪110bが挿通口122f内に収納及び嵌合される。
第1支持部材122の2カ所の挿通口122fに嵌合される各球面軸受110を軸受固定具FXによりプレート31aに固定する方法は、図9、図10で説明した挿通口122hに嵌合される球面軸受110の固定方法と同様であるため、詳細な説明を省略する。
なお、上記固定を実現するために、プレート31a(図1参照)には、2つの軸受固定具FXの合計4つのネジ穴FXbに重なる位置に、ネジFXcを挿通及び固定させるネジ穴がそれぞれ形成されている(図示せず)。
図12は、ガントリ30の入り口側及び奥側における静磁場磁石31の各端面に固定された各第1支持部材122の平面模式図である。
図12において、第1支持部材122は斜線領域で示し、プレート31a、31bはそれぞれハッチング領域で示す。
第1支持部材122は、上記のようにプレート31a、31bに対して固定された状態において、Z軸方向にプレート31a、31bとは間隔DDだけ離れる。軸受固定具FXの平板部分の厚さTH1がそのように選択されているからである。
図13は、図11の第2支持部材124の部分を拡大した模式的斜視図である。
図11では煩雑となるので説明を省略したが、第2支持部材124において第3支持部材126に接触する部分は、防振部材EL2として形成されている。これは、傾斜磁場コイルユニット33から伝播する振動が第3支持部材126を介して第1支持部材122に伝播することを防止するためである。
ここでは一例として、防振部材EL2は、横断面(設置時におけるX−Y平面)がL字状に形成されており、図13におけるハッチングで塗り潰した領域である。
前述のネジ穴124eは、開口側が防振部材EL2のみを挿通し、開口側以外の部分は、第2支持部材124の金属部分のみを挿通するように形成されている。
ネジ穴124a〜124dは、第2支持部材124における金属部分のみを挿通するように形成される。
防振部材EL2は、ゴムなどの弾力性を有する素材で形成される。第2支持部材124における、防振部材EL2以外の部分は、前述のようにステンレスなどで形成される。
図14は、第3支持部材126が第1支持部材122及び第2支持部材124から離れた状態を示す模式的斜視図である。
図15は、図14の状態から第3支持部材126を第1支持部材122及び第2支持部材124に固定後、RFコイルユニット34を第3支持部材126上に固定した状態を示す模式的斜視図である。
図14及び図15において、第3支持部材126の輪郭は太線で示し、第3支持部材126の輪郭の隠れ線は破線で示し、第1支持部材122及び第2支持部材124の輪郭の隠れ線は一点鎖線で示す。
以下、図14及び図15を参照しながら、第3支持部材126の構造及び固定方法の一例について説明する。
図14に示すように、第3支持部材126は、設置時におけるX−Y平面の横断面がどこでも同じになるように形成されている(ネジ穴126b、126e、126gの部分を除く)。第3支持部材126における略直方体部分の上端(設置時におけるY軸方向の上側)は、幅広に形成されており、円筒の側面状に面取りされている。これは、円筒状であるRFコイルユニット34の外周面に密着させるためである。
第3支持部材126の上端には、設置時においてRFコイルユニット34のネジ穴34b(図15参照)に重なる位置に、設置時の鉛直方向(Y軸方向)に沿ったネジ穴126bが形成されている。
また、第3支持部材126は、設置時において第2支持部材124のネジ穴124eが形成された面に重なる部分が突出しており、その突出部分にネジ穴126eが形成されている。
ネジ穴126eには、設置時において、第2支持部材124のネジ穴124eに重なる位置に、設置時の鉛直方向に沿って形成されている。
また、第3支持部材126は、設置時における鉛直方向下側に、ネジ穴126gが形成されている。
ネジ穴126gは、設置時において第1支持部材122のネジ穴122gに重なる位置に、設置時のX軸方向に形成されている。
従って、設置時には、4つのネジ124gにより互いに固定された第1支持部材122及び第2支持部材124に対して、以下のように第3支持部材126の位置合わせがされる。即ち、ネジ穴126g及びネジ穴122gが合致するように、且つ、ネジ穴126e及びネジ穴124eが合致するように、位置合わせがされる。
この状態では、第3支持部材126におけるネジ穴126eが形成された突出部分の底面が第2支持部材124の防振部材EL2の上面に密着し、防振部材El1、EL2が含まれる第1支持部材122及び第2支持部材124の各側面と、第3支持部材126の側面とが密着する。
上記のように位置合わせがされた状態で、ネジ穴126g及びネジ穴122gを挿通するようにネジ126fがX軸方向に挿入及び固定され、ネジ穴126e及びネジ穴124eを挿通するようにネジ126dが鉛直方向に挿入及び固定される(図15参照)。
これにより、第1支持部材122及び第2支持部材124に対して、第3支持部材126が固定される。この状態では、第3支持部材126と第2支持部材124との接触部分は、防振部材EL2のみとなるため、傾斜磁場コイルユニット33の震動が第2支持部材124を介して第3支持部材126に伝播することは、殆どない。
図15に示すように、ここでは一例として、RFコイルユニット34は、外周部のみ軸長が長く、円筒状の突出部34aとして形成されている。これは、第3支持部材126を固定する際のネジ126aの差し込み領域を確保するために、外周のみ突出させたものである。
RFコイルユニット34の突出部34aには、設置時において第3支持部材126のネジ穴126bに重なる位置に、ネジ穴34bが形成されている。
設置時において、RFコイルユニット34は、第1支持部材122、第2支持部材124、第3支持部材126が互いに静磁場磁石31の端面上で互いに結合及び固定後、第3支持部材126の上面に載せられる。このとき、ガントリ30の入口側及び奥側にそれぞれ配置される2つの傾斜磁場コイル保持具100Aと、RFコイルユニット34との間で、以下の4カ所の位置合わせがされる。
即ち、2つの傾斜磁場コイル保持具100Aの各第3支持部材126の合計4つのネジ穴126bと、RFコイルユニット34の4つのネジ穴34bとがそれぞれ重なるように位置合わせがされる。そして、4つのネジ126aにより、RFコイルユニット34は計4つの第3支持部材126に対して固定される。
以上の傾斜磁場コイル保持具100Aを用いた傾斜磁場コイルユニット33及びRFコイルユニット34の設置方法を始めから整理すると、例えば以下のようになる。
まず、静磁場磁石31の内筒上に防振シート32が敷かれ、その上に傾斜磁場コイルユニット33が載置される。
次に、2つの傾斜磁場コイル保持具100Aの各第1支持部材122が、静磁場磁石31の両側の端面にそれぞれ固定される。具体的には、各傾斜磁場コイル保持具100Aにおいて、2つの挿通口122fに2つの球面軸受110がそれぞれ前述のように嵌合され、1つの挿通口122hに1つの球面軸受110が前述のように嵌合される。
この状態で、端面のプレート31aに対して、4つの軸受固定具FXにより2つの球面軸受110が前述のようにしてそれぞれ固定され、端面のプレート31bに対して、2つの軸受固定具FXにより1つの球面軸受110が前述のようにしてそれぞれ固定される。
このとき、プレート31a、31bの表面が完全に同一平面上になくとも、球面軸受110による固定なので、多少の歪みに対しては、応力を発生させることなく各第1支持部材122を固定できる。
次に、静磁場磁石31の両側の端面に固定された各第1支持部材122上に、各第2支持部材124が前述のように4つずつのネジ124gによりネジ止め固定される。
この後、双方のネジ穴124fに対して、傾斜磁場コイルユニット33をZ軸方向に挟むように押しネジ124hが挿入及び固定される。
次に、静磁場磁石31の両側の端面に固定された各第1支持部材122及び第2支持部材124に対して、各第3支持部材126が前述のように固定される。
次に、突出部34aが第3支持部材126の上面に載せられるように、RFコイルユニット34が計4つの第3支持部材126上に載置される。
この後、RFコイルユニット34は、傾斜磁場コイルユニット33に対しては浮上状態で、前述のように第3支持部材126に対して固定される。
以上が設置方法の一例である。
図16は、第1の実施形態のMRI装置10Aの全体構成の一例を示すブロック図である。ここでは一例として、MRI装置10Aの構成要素を寝台ユニット20、ガントリ30、制御装置40の3つに分けて説明する。
第1に、寝台ユニット20は、寝台21と、天板22と、寝台21内に配置される天板移動機構23とを有する。天板22の上面には、被検体Pが載置される。また、天板22内には、被検体PからのMR信号を検出する受信RFコイル24が配置される。さらに、天板22の上面には、装着型のRFコイル装置80が接続される接続ポート25が複数配置される。
寝台21は、天板22を水平方向(Z軸方向)に移動可能に支持する。天板移動機構23は、天板22がガントリ30外に位置する場合に、寝台21の高さを調整することで天板22の鉛直方向の位置を調整する。また、天板移動機構23は、天板22を水平方向に移動させることで天板22をガントリ30内に入れ、撮像後には天板22をガントリ30外に出す。
第2に、ガントリ30は、例えば円筒状に構成され、撮像室に設置される。ガントリ30は、前述のように、静磁場磁石31と、傾斜磁場コイルユニット33と、RFコイルユニット34と、2つの傾斜磁場コイル保持具100Aとを有する。
静磁場磁石31は、例えば超伝導コイルであり、後述の制御装置40の静磁場電源42から供給される電流により、撮像空間に静磁場を形成する。撮像空間とは例えば、被検体Pが置かれて、静磁場が印加されるガントリ30内の空間を意味する。なお、静磁場電源42を設けずに、静磁場磁石31を永久磁石で構成してもよい。
傾斜磁場コイルユニット33は、X軸傾斜磁場コイル33xと、Y軸傾斜磁場コイル33yと、Z軸傾斜磁場コイル33zとを有する。
X軸傾斜磁場コイル33xは、後述のX軸傾斜磁場電源46xから供給される電流に応じたX軸方向の傾斜磁場Gxを撮像領域に形成する。同様に、Y軸傾斜磁場コイル33yは、後述のY軸傾斜磁場電源46yから供給される電流に応じたY軸方向の傾斜磁場Gyを撮像領域に形成する。同様に、Z軸傾斜磁場コイル33zは、後述のZ軸傾斜磁場電源46zから供給される電流に応じたZ軸方向の傾斜磁場Gzを撮像領域に形成する。
そして、スライス選択方向傾斜磁場Gss、位相エンコード方向傾斜磁場Gpe、及び、読み出し方向(周波数エンコード方向)傾斜磁場Groは、装置座標系の3軸方向の傾斜磁場Gx、Gy、Gzの合成により、任意の方向に設定可能である。
上記撮像領域は、例えば、1画像又は1セットの画像の生成に用いられるMR信号の収集範囲の少なくとも一部であって、画像となる領域である。撮像領域は例えば、撮像空間の一部として装置座標系で3次元的に規定される。例えば折り返しアーチファクトを防止するために、画像化される領域よりも広範囲でMR信号が収集される場合、撮像領域はMR信号の収集範囲の一部である。一方、MR信号の収集範囲の全てが画像となり、MR信号の収集範囲と撮像領域とが合致する場合もある。また、上記「1セットの画像」は、例えばマルチスライス撮像などのように、1のパルスシーケンスで複数画像のMR信号が一括的に収集される場合の複数画像である。
RFコイルユニット34は、ここでは一例として、RFパルスの送信及びMR信号の受信を兼用する全身用コイルを含む。RFコイルユニット34内には、RFパルスの送信のみを行う送信RFコイルをさらに含めてもよい。
第3に、制御装置40は、静磁場電源42と、傾斜磁場電源46と、RF送信器48と、RF受信器50と、シーケンスコントローラ58と、演算装置60と、入力装置72と、表示装置74と、記憶装置76とを有する。
傾斜磁場電源46は、X軸傾斜磁場電源46xと、Y軸傾斜磁場電源46yと、Z軸傾斜磁場電源46zとを有する。X軸傾斜磁場電源46x、Y軸傾斜磁場電源46y、Z軸傾斜磁場電源46zは、傾斜磁場Gx、Gy、Gzを形成するための各電流を、X軸傾斜磁場コイル33x、Y軸傾斜磁場コイル33y、Z軸傾斜磁場コイル33zにそれぞれ供給する。
RF送信器48は、シーケンスコントローラ58から入力される制御情報に基づいて、核磁気共鳴を起こすラーモア周波数のRF電流パルスを生成し、これをRFコイルユニット34に送信する。このRF電流パルスに応じたRFパルスが、RFコイルユニット34から被検体Pに送信される。
RFコイルユニット34の全身用コイル、受信RFコイル24は、被検体P内の原子核スピンがRFパルスによって励起されることで発生したMR信号を検出し、検出されたMR信号は、RF受信器50に入力される。
RF受信器50は、受信したMR信号に所定の信号処理を施した後、A/D(analog to digital)変換を施すことで、デジタル化されたMR信号の複素データである生データを生成する。RF受信器50は、MR信号の生データを演算装置60(の画像再構成部62)に入力する。
シーケンスコントローラ58は、演算装置60の指令に従って、傾斜磁場電源46、RF送信器48及びRF受信器50の駆動に必要な制御情報を記憶する。ここでの制御情報とは、例えば、傾斜磁場電源46に印加すべきパルス電流の強度や印加時間、印加タイミング等の動作制御情報を記述したシーケンス情報である。
シーケンスコントローラ58は、記憶した所定のシーケンスに従って傾斜磁場電源46、RF送信器48及びRF受信器50を駆動させることで、傾斜磁場Gx、Gy、Gz及びRFパルスを発生させる。
演算装置60は、システム制御部61と、システムバスSBと、画像再構成部62と、画像データベース63と、画像処理部64とを有する。
システム制御部61は、本スキャンの撮像条件の設定、撮像動作及び撮像後の画像表示において、システムバスSB等の配線を介してMRI装置10A全体のシステム制御を行う。
上記撮像条件とは例えば、どの種類のパルスシーケンスにより、どのような条件でRFパルス等を送信し、どのような条件で被検体PからMR信号を収集するかを意味する。撮像条件の例としては、撮像空間内の位置的情報としての撮像領域、スライス数、撮像部位、スピンエコー法やパラレルイメージング等のパルスシーケンスの種類などが挙げられる。上記撮像部位とは、例えば、頭部、胸部などの被検体Pのどの部分を撮像領域として画像化するかを意味する。
上記「本スキャン」は、T1強調画像などの、目的とする診断画像の撮像のためのスキャンであって、位置決め画像用のMR信号収集のスキャンや、較正スキャンを含まないものとする。
スキャンとは、MR信号の収集動作を指し、画像再構成を含まないものとする。
較正スキャンとは例えば、本スキャンの撮像条件の内の未確定のものや、画像再構成処理や画像再構成後の補正処理に用いられる条件やデータを決定するために、本スキャンとは別に行われるスキャンを指す。較正スキャンの例としては、本スキャンでのRFパルスの中心周波数を算出するシーケンス等がある。
プレスキャンとは、較正スキャンの内、本スキャン前に行われるものを指す。
また、システム制御部61は、撮像条件の設定画面情報を表示装置74に表示させ、入力装置72からの指示情報に基づいて撮像条件を設定し、設定した撮像条件をシーケンスコントローラ58に入力する。また、システム制御部61は、撮像後には、生成された表示用画像データが示す画像を表示装置74に表示させる。
入力装置72は、撮像条件や画像処理条件を設定する機能をユーザに提供する。
画像再構成部62は、位相エンコードステップ数及び周波数エンコードステップ数に応じて、RF受信器50から入力されるMR信号の生データをk空間データとして配置及び保存する。k空間とは、周波数空間の意味である。画像再構成部62は、k空間データに2次元又は3次元のフーリエ変換を含む画像再構成処理を施すことで、被検体Pの画像データを生成する。画像再構成部62は、生成した画像データを画像データベース63に保存する。
画像処理部64は、画像データベース63から画像データを取り込み、これに所定の画像処理を施し、画像処理後の画像データを表示用画像データとして記憶装置76に保存する。
記憶装置76は、上記の表示用画像データに対し、その表示用画像データの生成に用いた撮像条件や被検体Pの情報(患者情報)等を付帯情報として付属させて記憶する。
なお、演算装置60、入力装置72、表示装置74、記憶装置76の4つを1つのコンピュータとして構成し、例えば制御室に設置してもよい。
また、上記説明では、MRI装置10Aの構成要素をガントリ30、寝台ユニット20、制御装置40の3つに分類したが、これは一解釈例にすぎない。例えば、天板移動機構23は、制御装置40の一部として捉えてもよい。
或いは、RF受信器50は、ガントリ30外ではなく、ガントリ30内に配置されてもよい。この場合、例えばRF受信器50に相当する電子回路基盤がガントリ30内に配設される。そして、受信RFコイル24等によって電磁波からアナログの電気信号に変換されたMR信号は、当該電子回路基盤内のプリアンプで増幅され、デジタル信号としてガントリ30外に出力され、画像再構成部62に入力される。ガントリ30外への出力に際しては、例えば光通信ケーブルを用いて光デジタル信号として送信すれば、外部ノイズの影響が軽減されるので望ましい。
図17は、第1の実施形態のMRI装置10Aの動作の流れの一例を示すフローチャートである。以下、図17に示すステップ番号に従って、MRI装置10Aの動作の一例を説明する。
[ステップS1]システム制御部61は、入力装置72を介してMRI装置10に対して入力された撮像条件に基づいて、本スキャンの撮像条件の一部を設定する。この後、ステップS2に進む。
[ステップS2]システム制御部61は、MRI装置10Aの各部を制御することでプレスキャンを実行させ、その実行結果に基づいて、RFパルスの中心周波数等の本スキャンの未設定の撮像条件を設定する。
なお、プレスキャンの実行時には、傾斜磁場Gx、Gy、Gzを形成するための各電流がX軸傾斜磁場コイル33x、Y軸傾斜磁場コイル33y、Z軸傾斜磁場コイル33zに流れるため、傾斜磁場コイルユニット33が振動する。
しかし、傾斜磁場コイルユニット33は、上述の傾斜磁場コイル保持具100AによりZ軸方向に挟まれるように保持されているので、傾斜磁場コイルユニット33の振動が静磁場磁石31側に伝播することは、抑制される。この後、ステップS3に進む。
[ステップS3]システム制御部61は、MRI装置10Aの各部を制御することで、本スキャンを実行させる。具体的には、静磁場電源42により励磁された静磁場磁石31によって、ステップS2以前から撮像空間に静磁場が形成されている。そして、入力装置72からシステム制御部61に撮像開始指示が入力されると、システム制御部61は、パルスシーケンスを含む撮像条件をシーケンスコントローラ58に入力する。
シーケンスコントローラ58は、入力されたパルスシーケンスに従って傾斜磁場電源46、RF送信器48及びRF受信器50を駆動させることで、被検体Pの撮像部位が含まれる撮像領域に傾斜磁場を形成させると共に、RFコイルユニット34からRFパルスを発生させる。
このため、被検体P内の核磁気共鳴により生じたMR信号が受信RFコイル24、RFコイル装置80等により検出されて、RF受信器50に入力される。RF受信器50は、MR信号に前述の処理を施すことでMR信号の生データを生成し、MR信号の生データを画像再構成部62に入力する。画像再構成部62は、MR信号の生データをk空間データとして配置及び保存する。
なお、上記本スキャンの実行時には、プレスキャン実行時と同様に傾斜磁場コイルユニット33が振動するが、傾斜磁場コイルユニット33の振動が静磁場磁石31側に伝播することは、傾斜磁場コイル保持具100Aにより抑制される。この後、ステップS4に進む。
[ステップS4]画像再構成部62は、k空間データにフーリエ変換を含む画像再構成処理を施すことで画像データを再構成し、得られた画像データを画像データベース63に保存する。画像処理部64は、画像データベース63から画像データを取り込み、これに所定の画像処理を施すことで2次元の表示用画像データを生成し、この表示用画像データを記憶装置76に保存する。この後、システム制御部61は、表示用画像データが示す画像を表示装置74に表示させる。以上が本実施形態のMRI装置10Aの動作説明である。
以下、従来技術と、第1の実施形態との違いについて説明する。
球面軸受110を用いない場合を考える。この場合、第1支持部材122の部品の寸法及び平面性の精度と、静磁場磁石31の真空容器の端板、プレート31a、31bの各平面性とが極めて良好な場合を除いて、プレート31a、31bに対して第1支持部材122を平行に、且つ、左右均等に取り付けることが困難である。
プレート31a、31bに対して第1支持部材122を平行に、且つ、左右均等に固定できないと、第1支持部材122と、プレート31a、31bとを連結する部品に力のモーメントがかかる。
そこで第1の実施形態では、その力のモーメントを殺すために、球面軸受110を用いる。第1支持部材122の3カ所に嵌合される各球面軸受110のシャフト110aは、第1支持部材122の固定時において、プレート31a、31b、及び、第1支持部材122の各表面同士の僅かな傾きに応じて傾くことができる。外輪110bの球面状の内面と、フランジFRの球面状の側面とが滑るからである。これにより、第1支持部材122の固定後において、第1支持部材122に対して応力が発生しづらくなる。
また、第1支持部材122がプレート31a、31bから距離DDだけ離れるように、各軸受固定具FXの厚みTH1が選択される。傾斜磁場コイル保持具100Aの主要部分である第1支持部材122を静磁場磁石31の真空容器の端板から離すことで、力のモーメントが抑制され、静磁場磁石31の真空容器が従来構造よりも保護される。
さらに、第1支持部材122は、3箇所において静磁場磁石31の端面に対して固定される。4点固定だと、4カ所を完全に同一平面上に位置させることが難しいが、3点固定であれば、これら3点は必然的に同一平面上になり、第1支持部材122をプレート31a、31bに対して安定的に固定できる。
即ち、第1の実施形態では、傾斜磁場コイル保持具100Aと、静磁場磁石31の端板側(プレート31a、31b側)とを距離DDだけ離すことで力のモーメントを抑制し、さらに、結合部分に球面軸受110を用いることで局所応力を緩和する。
これにより、輸送時の揺れによる振動や、撮像時における傾斜磁場コイルユニット33の振動がガントリ30の各部に伝播することを防止できる。この結果、従来よりも静音化されたMRI装置10Aを提供できる。
以上説明した実施形態によれば、MRIにおいて、傾斜磁場コイルユニット33の振動が静磁場磁石31側に伝播することを防止する新技術を提供することができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態のMRI装置は、第1の実施形態の2つの傾斜磁場コイル100Aに代えて、2つの傾斜磁場コイル保持具100Bを有する。各傾斜磁場コイル保持具100Bは、第3支持部材126’と、RFコイルユニット34との結合部分に防振構造が介在する点を除いて、第1の実施形態の傾斜磁場コイル保持具100Aと同様である。
便宜上、第2の実施形態のMRI装置の符号を10Bとするが、違いは上記の点のみなので、MRI装置10Bの全体図は省略する。従って、第1の実施形態との違いのみを説明する。
図18は、第2の実施形態の傾斜磁場コイル保持具100Bの第3支持部材126’の構造の一例を示す断面模式図である。
図19は、図18の第3支持部材126’と、RFコイルユニット34との結合部分の模式的な分解斜視図である。図18、図19において、第3支持部材126’における防振部材EL3より下側の金属部分の輪郭は太線で示し、当該金属部分の輪郭の隠れ線は一点鎖線で示す。
以下、図18、図19を参照しながら、第3支持部材126’と、RFコイルユニット34との結合構造について説明する。
図18に示すように、傾斜磁場コイル保持具100Bは、RFコイルユニット34の固定用に、ボルトVT、ワッシャーWA、スリーブSL、防振部材EL3、EL4を有する。また、傾斜磁場コイル保持具100Bの第3支持部材126’の輪郭は、第1の実施形態と同様であり、第3支持部材126’は第1の実施形態と同様にして第1支持部材122及び第2支持部材124に対して結合される。
図19に示すように、第3支持部材126’の上面には、ボルトVTの先端側とほぼ同径の円筒状の固定穴HH1が形成されている。
防振部材EL3、EL4は、ゴムなどで形成されており、RFコイルユニット34と第3支持部材126’との間の震動伝播を絶縁する。
防振部材EL3は、例えばシート状であって第3支持部材126’の上面に接合されている。防振部材EL3には、固定穴HH1に重なる位置に、円筒状の固定穴HH2が形成されている。
防振部材EL4は、「リング部分」と、「このリング部分よりも外径が小さいものの、内径が等しい円筒部分」とを接合した形状である。
防振部材EL3の固定穴HH2の直径は、防振部材EL4の円筒部分の外径DI1(図19参照)に等しいか、この外径DI1よりも若干大きい。ここでは一例として、防振部材EL3は、第3支持部材126’の上面に接合されているので、防振部材EL3は第3支持部材126’の一部として解釈する。
RFコイルユニット34の突出部34aには、固定穴HH2に重なる位置に円筒状の固定穴HH3が形成されている。突出部34aの固定穴HH3の直径は、防振部材EL4の円筒部分の外径DI1に等しい。
かかる構造では、傾斜磁場コイルユニット33及びRFコイルユニット34の設置方法は、例えば以下のようになる。
まず、第1支持部材122がプレート31a、31bに対して固定され、第1支持部材122上に各第2支持部材124が固定されてから、押しネジ124hにより傾斜磁場コイルユニット33が保持され、第1支持部材122及び第2支持部材124に対して、第3支持部材126’が固定される。ここまでは第1の実施形態と同様である。
次に、突出部34aが防振部材EL3上に載せられるように、RFコイルユニット34が計4つの第3支持部材126’の上に載置される。このとき、各固定穴HH1、HH2、HH3が同軸上になるように位置合わせがされる。
位置合わせがされた状態で、各固定穴HH2、HH3を挿通するように防振部材EL4がそれぞれ挿入される。
次に、各防振部材EL4の開口部分にスリーブSLがそれぞれ挿入される。ここで、スリーブSLは円筒状であり、その内径が第3支持部材126’の固定穴HH1の直径よりも大きい。従って、スリーブSLは、固定穴HH2、HH3を挿通するが、第3支持部材126’の金属部分より奥には入らない。
次に、スリーブSL上にワッシャーWAが載せられた状態で、ワッシャーWA、スリーブSLを挿通するように、ボルトVTが固定穴HH1の奥まで挿入される。
これにより、RFコイルユニット34は、第3支持部材126’に対して固定される。
以上、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、第2の実施形態では、第3支持部材126’の先端に防振部材EL3、EL4等による震動絶縁構造を有するので、傾斜磁場コイルユニット33の震動がRFコイルユニット34側に伝播することをより確実に防止できる。
<第3の実施形態>
図20は、第3の実施形態のMRI装置のガントリ30’の平面模式図である。第3の実施形態のMRI装置のガントリ30’は、第2の実施形態の2つの傾斜磁場コイル保持具100Bに代えて、2つの傾斜磁場コイル保持具100Cを有する。
第3の実施形態は、傾斜磁場コイルユニット33’が傾斜磁場コイル保持具100Cの第2支持部材124’によって静磁場磁石31に対して浮上状態で支持される点を除いて、第2の実施形態と同様である。従って、第3の実施形態では、第1及び第2の実施形態の防振シート32は省略される。
なお、便宜上、第3の実施形態のMRI装置の符号を10Cとするが、違いは上記の点のみなので、MRI装置10Cの全体図は省略する。従って、第2の実施形態との違いのみを説明する。
浮上状態での固定を実現するため、第3の実施形態のMRI装置10Cの傾斜磁場コイルユニット33’は、RFコイルユニット34と同様に、その容器の外周部が突出している。即ち、傾斜磁場コイルユニット33’は、図20におけるハッチングの濃い環状領域と、ハッチングの薄い環状領域とを合わせた領域であり、その容器の外周側が軸長の大きい突出部33a(ハッチングの濃い環状領域)として形成されている。
次の図21で説明するように、この突出部33aに形成された固定穴を介して、傾斜磁場コイルユニット33’は、傾斜磁場コイル保持具100Cの第2支持部材124’に対してボルトで固定される。
図21は、第3の実施形態の傾斜磁場コイル保持具100Cの第2支持部材124’の構造の一例を示す断面模式図である。図21において、第2支持部材124’における防振部材EL5よりも鉛直方向に下側の金属部分の輪郭は、太線で示す。
図21に示すように、傾斜磁場コイルユニット33’と、第2支持部材124’との結合構造は、第2の実施形態におけるRFコイルユニット34と、第3支持部材126’の結合構造と同様である。具体的には、傾斜磁場コイル保持具100Cは、傾斜磁場コイルユニット33’の支持及び固定用に、ボルトVT2、ワッシャーWA2、スリーブSL2、防振部材EL5、EL6を有する。
また、第2支持部材124’の輪郭は、先端部分(固定時における傾斜磁場コイルユニット33’側)を除いて、第1の実施形態と同様であり、第2支持部材124’は第1の実施形態と同様にして第1支持部材122に対して結合される。第2支持部材124’の先端部分は、第3支持部材126’の先端部分と同様の防振構造であり、傾斜磁場コイルユニット33’の突出部33aの円筒状の外周面に密着する形状に面取りされている。
そして、第2支持部材124’の上面には、ボルトVT2の先端側とほぼ同径の円筒状の固定穴(図示せず)が形成されている。
防振部材EL5、EL6は、ゴムなどで形成されており、傾斜磁場コイルユニット33’と第2支持部材124’との間の震動伝播を絶縁する。防振部材EL5は、例えばシート状であり、第2支持部材124’の上面に接合されている。防振部材EL5には、第2支持部材124’の上面の固定穴に重なる位置に、円筒状の固定穴(図示せず)が形成されている。防振部材EL6は、第2の実施形態の防振部材EL4と同様の構造である。
また、傾斜磁場コイルユニット33’の突出部34aには、防振部材EL5の固定穴に重なる位置に円筒状の固定穴(図示せず)が形成されている。
かかる構造では、傾斜磁場コイルユニット33及びRFコイルユニット34の設置方法は、例えば以下のようになる。
まず、第1支持部材122がプレート31a、31bに対して固定され、第1支持部材122上に各第2支持部材124が固定される。
次に、突出部33aが防振部材EL5上に載せられるように、傾斜磁場コイルユニット33’が計4つの第2支持部材124’の上に載置される。このとき、突出部33aの各固定穴と、第2支持部材124’上面の固定穴とが互いに同軸上になるように位置合わせがされる。
位置合わせされた状態で、これら固定穴を挿通するように防振部材EL6がそれぞれ挿入される。
次に、各防振部材EL6の開口部分にスリーブSL2がそれぞれ挿入される。
次に、スリーブSL2上にワッシャーWA2が載せられた状態で、ワッシャーWA2、スリーブSL2を挿通するように、ボルトVT2が第2支持部材124’の固定穴の奥まで挿入される。これにより、傾斜磁場コイルユニット33’は、第2支持部材124’に対して固定される。
この後、第2の実施形態と同様にして、第3支持部材126’が第1支持部材122及び第2支持部材124’に対して固定された後、RFコイルユニット34が固定される。
以上、第3の実施形態においても、第2の実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、第3の実施形態では、静磁場磁石31に対して浮上状態で傾斜磁場コイルユニット33’を固定することができる。
また、傾斜磁場コイルユニット33’を直接支持する第2支持部材124’の先端には防振部材EL5、EL6等による震動絶縁構造を有するので、傾斜磁場コイルユニット33の震動がRFコイルユニット34側に伝播することをより確実に防止できる。
<実施形態の補足事項>
[1]第3の実施形態の傾斜磁場コイル保持具100Cでは、第1支持部材122において、第2支持部材124‘との接合部分が防振部材EL1として形成されている例を述べた。本発明の実施形態は、かかる態様に限定されるものではない。
第3の実施形態のように、第2支持部材124’の先端に防振部材EL5、EL6を有することで傾斜磁場コイルユニット33’に対する震動絶縁が実現されている場合、二重に振動絶縁をしなくてもよい。従って、第3の実施形態の変形例の傾斜磁場コイル保持具100Dとして、防振部材EL1を省き、第1支持部材全体をステンレスなどの金属やFRPで形成してもよい。
図22は、第3の実施形態の変形例に係る傾斜磁場コイル保持具100Dの構造の一例を示す断面模式図である。
図22において、第1支持部材122’は、右下がりの斜線領域である。傾斜磁場コイルユニット33’の振動が小さく設計されたMRI装置の場合にも、上記同様に防振部材EL1を省略してもよい。
[2]第3の実施形態では、RFコイルユニット33との振動絶縁を実現するために、第3支持部材126’の先端にワッシャーWA、スリーブSL、防振部材EL3、EL4等が配置される例を述べた。本発明の実施形態は、かかる態様に限定されるものではなく、RFコイルユニット33との振動絶縁構造は必須ではない。例えば、第3の実施形態の傾斜磁場コイル保持具100Cにおいて、第1の実施形態の第3支持部材126を第3支持部材126’の代わりに用いてもよい。
[3]上述した傾斜磁場コイル保持具100A〜100Dの各部の構造は、例示にすぎず、ガントリ30の各部の構造に応じて、適切に変更することができる。
図23は、第1の実施形態の変形例に係る傾斜磁場コイル保持具100Eの構造の一例を示す平面模式図である。
この例では、傾斜磁場コイルユニット33”において、シムトレイを挿入するための複数の挿入口33sが突出している。この場合、第3支持部材126”は、挿入口33sを避けるように折曲された輪郭である。第3支持部材126”が折曲している点を除いて、傾斜磁場コイル保持具100Eは、第1の実施形態の傾斜磁場コイル保持具100Aと同様の構造である。
[4]静磁場磁石31、傾斜磁場コイルユニット33、RFコイルユニット34等のガントリ30の主な構成要素が円筒状である例を説明したが、本発明の実施形態は、かかる態様に限定されるものではない。
例えば、撮像空間となる空洞部分の断面と、ガントリ全体の断面とが正方形状のガントリであってもよい。即ち、静磁場磁石の内側に傾斜磁場コイルユニットが配置される構造であれば、各部の形状を適切に変更することで、上記実施形態の傾斜磁場コイル保持具100A〜100Eを適用可能である。
[5]静磁場磁石31が超電導磁石として構成され、真空容器に収納される例を述べた。本発明の実施形態は、かかる態様に限定されるものではない。
上述した傾斜磁場コイル保持具100A〜100Eは、永久磁石を容器に収納した形態の静磁場磁石であっても適用可能である。
[6]上記実施形態では、3カ所の球面軸受110を介して、静磁場磁石31の端面に対して第1支持部材122が浮上状態で固定される例を述べた。本発明の実施形態は、かかる態様に限定されるものではない。
プレート31a、31bの各表面、及び、第1支持部材122における静磁場磁石31側の面が完全に平らであって、プレート31a、31bの各表面と、第1支持部材122とを完全に平行な状態にできる精度でこれら部品が形成されている場合を考える。このような理想的な場合、3つの球面軸受110の代わりに、3つのピン(円筒棒)を介して、第1支持部材をプレート31a、31b上に固定してもよい。
その場合、ピンの直径、及び、挿入口122f、122hの直径を球面軸受110のシャフト110aの円筒軸CYの直径と同径とし、軸受固定具FXを用いて、第1支持部材をプレート31a、31b上に固定すればよい。
或いは、第1の実施形態の傾斜磁場コイル保持具100Aにおいて、図10の第1支持部材122の挿通口122hに嵌合される球面軸受110のみを、すべり軸受けなどの他の軸受に代えてもよい。この場合、残り2カ所の軸受には球面軸受110が用いられるので、線対称性は維持される。
或いは、第1の実施形態の傾斜磁場コイル保持具100Aにおいて、図11の挿通口122fと、反対側の挿通口122f(線対称形状なので図示せず)に嵌合される軸受をすべり軸受けなどの他の軸受に代えてもよい。この場合、図10の第1支持部材122の挿通口122hに嵌合される軸受のみが球面軸受110となり、線対称性は維持される。
即ち、3点固定において、3カ所とも球面軸受を用いることが効果面から最も望ましいが、少なくとも1カ所に球面軸受を用いることで、上述した効果がある程度得られる。以上の点は、他の実施形態の傾斜磁場コイル保持具100B〜100Eについても同様である。また、すべり軸受などの他の軸受が用いられる場合、前述同様、フランジの表面と、外輪の内面には、ノイズを抑制するために樹脂コーティングを施すことが望ましい。
[7]以上の説明では、傾斜磁場コイル保持具(gradient coil supporting implement)100A〜100Eと記載したが、これは名称の一例にすぎない。傾斜磁場コイル保持具100A〜100Eは、傾斜磁場コイル設置補助具(auxiliary instrument for setting a gradient coil)、或いは、傾斜磁場コイル取付具(gradient coil attachment tool)、と解釈してもよい。
[8]本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10A:MRI装置,
20:寝台ユニット,22:天板,
31:静磁場磁石,33:傾斜磁場コイルユニット,34:RFコイルユニット,
40:制御装置,60:演算装置,100A〜100E:傾斜磁場コイル取付具
110:球面軸受

Claims (13)

  1. 磁気共鳴イメージング装置において静磁場磁石の内側に設置される傾斜磁場コイルユニットを保持する傾斜磁場コイル保持具であって、
    軸部分が前記静磁場磁石の端面に対して固定される3つの軸受と、
    3つの前記軸受を介して前記静磁場磁石の端面に対して固定されると共に、前記傾斜磁場コイルユニットに対して部分的に当接されることで前記傾斜磁場コイルユニットを少なくとも水平方向に保持する取付本体部と
    を備え、
    前記取付本体部の一端側は、1カ所において前記軸受を介して前記静磁場磁石の端面の外周側に対して固定され、
    前記取付本体部の他端側は、2カ所においてそれぞれ前記軸受を介して前記静磁場磁石の端面の内周側に対して固定され、
    3つの前記軸受の少なくとも1つは球面軸受である
    ことを特徴とする傾斜磁場コイル保持具。
  2. 請求項1記載の傾斜磁場コイル保持具において、
    3つの前記軸受の少なくとも2つは前記球面軸受であり、
    前記取付本体部は、3つの前記軸受を介して前記静磁場磁石の端面に対して固定される第1支持部材と、前記第1支持部材に固定される第2支持部材とを有し、
    前記第1支持部材は、一端側が前記静磁場磁石の端面の外周側に対して前記軸受を介して固定されると共に、他端側が2カ所においてそれぞれ前記球面軸受を介して前記静磁場磁石の端面の内周側に対して固定され、
    前記第2支持部材は、前記第1支持部材の他端側に固定され、一部が前記傾斜磁場コイルユニットに当接されることで前記傾斜磁場コイルユニットを少なくとも前記水平方向に保持する
    ことを特徴とする傾斜磁場コイル保持具。
  3. 請求項2記載の傾斜磁場コイル保持具において、
    前記取付本体部は、前記第1支持部材の他端側に固定された防振部材をさらに有し、
    前記第2支持部材は、前記防振部材を介して前記第1支持部材の他端側に固定される
    ことを特徴とする傾斜磁場コイル保持具。
  4. 請求項3記載の傾斜磁場コイル保持具において、
    前記第1支持部材の他端側に固定されると共に、前記傾斜磁場コイルユニットの内側に配置されるRFコイルユニットに当接されることで前記RFコイルユニットを鉛直方向に支持する第3支持部材を前記取付本体部はさらに有する
    ことを特徴とする傾斜磁場コイル保持具。
  5. 請求項4記載の傾斜磁場コイル保持具において、
    前記第3支持部材は、前記RFコイルユニット側に固定された防振部材を含む
    ことを特徴とする傾斜磁場コイル保持具。
  6. 請求項4記載の傾斜磁場コイル保持具において、
    前記取付本体部は、線対称の形状であることを特徴とする傾斜磁場コイル保持具。
  7. 請求項4記載の傾斜磁場コイル保持具において、
    3つの前記軸受の各々は、少なくとも一部が絶縁体で形成されており、前記静磁場磁石と前記取付本体部との間を電気的に絶縁する
    ことを特徴とする傾斜磁場コイル保持具。
  8. 請求項1記載の傾斜磁場コイル保持具において、
    3つの前記軸受は、全て前記球面軸受であることを特徴とする傾斜磁場コイル保持具。
  9. 請求項8記載の傾斜磁場コイル保持具において、
    3つの前記球面軸受の各々は、少なくとも一部が絶縁体で形成されており、前記静磁場磁石と前記取付本体部との間を電気的に絶縁する
    ことを特徴とする傾斜磁場コイル保持具。
  10. 請求項1記載の傾斜磁場コイル保持具において、
    前記取付本体部は、線対称の形状であることを特徴とする傾斜磁場コイル保持具。
  11. 請求項1記載の傾斜磁場コイル保持具において、
    3つの前記軸受の各々は、少なくとも一部が絶縁体で形成されており、前記静磁場磁石と前記取付本体部との間を電気的に絶縁する
    ことを特徴とする傾斜磁場コイル保持具。
  12. 請求項2記載の傾斜磁場コイル保持具において、
    前記第1支持部材の他端側に固定されると共に、前記傾斜磁場コイルユニットの内側に配置されるRFコイルユニットに当接されることで前記RFコイルユニットを鉛直方向に支持する第3支持部材を前記取付本体部はさらに有する
    ことを特徴とする傾斜磁場コイル保持具。
  13. 撮像空間に静磁場を印加する静磁場磁石と、
    前記静磁場磁石の内側に設置されると共に撮像領域に傾斜磁場を印加する傾斜磁場コイルユニットと、
    前記傾斜磁場コイルユニットを保持する請求項1記載の傾斜磁場コイル保持具と、
    核磁気共鳴を起こすRFパルスを前記撮像領域に送信するRFコイルユニットと、
    前記傾斜磁場コイルユニット及び前記RFコイルユニットを制御することで、前記撮像領域の被検体から核磁気共鳴信号を収集するパルスシーケンスを実行し、前記核磁気共鳴信号に基づいて画像データを再構成する制御装置と
    を備えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
JP2014142831A 2013-08-19 2014-07-11 傾斜磁場コイル保持具、及び、磁気共鳴イメージング装置 Pending JP2015061584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014142831A JP2015061584A (ja) 2013-08-19 2014-07-11 傾斜磁場コイル保持具、及び、磁気共鳴イメージング装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013169958 2013-08-19
JP2013169958 2013-08-19
JP2014142831A JP2015061584A (ja) 2013-08-19 2014-07-11 傾斜磁場コイル保持具、及び、磁気共鳴イメージング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015061584A true JP2015061584A (ja) 2015-04-02

Family

ID=52466387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014142831A Pending JP2015061584A (ja) 2013-08-19 2014-07-11 傾斜磁場コイル保持具、及び、磁気共鳴イメージング装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20150048827A1 (ja)
JP (1) JP2015061584A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101426274B1 (ko) * 2012-11-06 2014-08-05 삼성전자주식회사 경사 코일 장착 장치 및 이를 채용한 자기공명영상 장치
JP6258049B2 (ja) * 2013-02-01 2018-01-10 東芝メディカルシステムズ株式会社 傾斜磁場コイルユニット及び磁気共鳴イメージング装置
DE102017217021B4 (de) * 2016-09-30 2023-01-05 Siemens Healthcare Gmbh Medizinische Bildgebungsvorrichtung mit einer Gehäuseeinheit aufweisend eine Versteifungsgittereinheit mit trapezförmigen Gitterzwischenräumen und eine elastische Verkleidungsschicht
CN111289925B (zh) * 2020-02-25 2020-10-27 郑州大学第一附属医院 一种mri梯度线圈组件加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20150048827A1 (en) 2015-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5975779B2 (ja) 撮像システムのための局部コイル並びに局部コイルを備えている撮像システムにおける磁場をシミング及び/又は均一化するための方法
US7898255B2 (en) Inspection apparatus using magnetic resonance and nuclear magnetic resonance signal receiver coil
US9360541B2 (en) Local shim coil within a local coil for local B0 homogenization in an MRT examination
CN104422915B (zh) 用匀场线圈用于磁共振系统的患者适应的b0均匀化方法
US20050264292A1 (en) RF coil and magnetic resonance imaging apparatus
US9279871B2 (en) System and apparatus for compensating for magnetic field distortion in an MRI system
JP5243437B2 (ja) オープン型mri装置及びオープン型超電導mri装置
US20120161768A1 (en) System and method for communicating data
JP2013150701A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
CN104011557A (zh) 使用梯度线圈来校正mr成像中的高阶b0场不均匀性
KR101630634B1 (ko) 자기 공명 장치의 로컬 코일을 위한 기울임에 무관한 심 코일
JP2015061584A (ja) 傾斜磁場コイル保持具、及び、磁気共鳴イメージング装置
US9664766B2 (en) Recording of calibration data for a magnetic resonance system
US10353024B2 (en) Magnetic resonance imaging apparatus
JP2002119495A (ja) Rfコイルアセンブリ
EP3737955B1 (en) Active b1+ shimming of transmission coils
US20180372815A1 (en) Magnetic resonance coil arrangement with adaptive coil spacing layer
CN107257658B (zh) 具有可移动患者承载架的磁共振检查系统
JP6560680B2 (ja) Mriシステム用電磁干渉シールドコイル
US8362777B2 (en) Optimized flat/saddle coil cooling system
US10816619B2 (en) Couchtop attachment-detachment type RF coil and magnetic resonance imaging apparatus
US20070182516A1 (en) Magnetic resonance imaging device with an active shielding device
JP2018042932A (ja) 磁気共鳴イメージング装置、コイルアセンブリ、及び磁気共鳴イメージング装置の据付方法
Wang et al. An 8-channel coil array for small animal 13C MR imaging

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160511