JP2015056652A - 窒化物半導体発光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】軸上光度が高められ、混合色の色むらが低減された窒化物半導体発光装置を提供する。
【解決手段】窒化物半導体発光装置は、積層体と、第1電極と、第2電極と、蛍光体層と、を有する。積層体は、第1導電形層を含む第1の層と、第2導電形層を含む第2の層と、第1の層と第2の層との間に設けられた発光層と、を有し、窒化物半導体を含む。積層体は、中央部および外周部の少なくともいずれかに発光層とは反対の側となる第1の層の表面から第2の層の一部に到達する段差部を有する。第1電極は、第1の層の表面に設けられ、発光層からの放出光の一部を反射する。第2電極は、段差部の底面に設けられる。蛍光体層は、発光層とは反対の側となる第2の層の面に設けられ、積層体とは反対の側となる面を光出射面とする。積層体および蛍光体層のいずれかは、出射面に向かうに従って拡幅する断面を有する。
【選択図】図1
【解決手段】窒化物半導体発光装置は、積層体と、第1電極と、第2電極と、蛍光体層と、を有する。積層体は、第1導電形層を含む第1の層と、第2導電形層を含む第2の層と、第1の層と第2の層との間に設けられた発光層と、を有し、窒化物半導体を含む。積層体は、中央部および外周部の少なくともいずれかに発光層とは反対の側となる第1の層の表面から第2の層の一部に到達する段差部を有する。第1電極は、第1の層の表面に設けられ、発光層からの放出光の一部を反射する。第2電極は、段差部の底面に設けられる。蛍光体層は、発光層とは反対の側となる第2の層の面に設けられ、積層体とは反対の側となる面を光出射面とする。積層体および蛍光体層のいずれかは、出射面に向かうに従って拡幅する断面を有する。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、窒化物半導体発光装置に関する。
窒化物半導体発光装置は、照明装置、表示装置、信号機などに広く用いられる。
これらの用途では、動作電圧が低減されかつ光出力の高い半導体発光装置が強く要求される。
これらの用途では、動作電圧が低減されかつ光出力の高い半導体発光装置が強く要求される。
窒化物半導体発光装置では、半導体積層体のうち段差部が設けられた一方の面の側に、p側電極およびn側電極を設け、他方の面の側を光射面とすることが多い。
もし、p側電極とn側電極とに近接した発光層の狭い領域にキャリアが集中して注入されると、オージェ非発光再結合やキャリアオーバーフローが増加する。このため、発光効率が低下し高い光出力は得られず、動作電圧も高くなる。
また、発光層からの放出光の指向特性と波長変換光の指向特性とは一般に異なる。このため、光出射面の外周部では、色度が異なり色むらを生じやすくなる。
もし、p側電極とn側電極とに近接した発光層の狭い領域にキャリアが集中して注入されると、オージェ非発光再結合やキャリアオーバーフローが増加する。このため、発光効率が低下し高い光出力は得られず、動作電圧も高くなる。
また、発光層からの放出光の指向特性と波長変換光の指向特性とは一般に異なる。このため、光出射面の外周部では、色度が異なり色むらを生じやすくなる。
軸上光度が高められ、混合色の色むらが低減された窒化物半導体発光装置を提供する。
実施形態の窒化物半導体発光装置は、積層体と、第1電極と、第2電極と、蛍光体層と、を有する。前記積層体は、第1導電形層を含む第1の層と、第2導電形層を含む第2の層と、前記第1の層と前記第2の層との間に設けられた発光層と、を有し、窒化物半導体を含む。前記積層体は、中央部および外周部の少なくともいずれかに前記発光層とは反対の側となる前記第1の層の表面から前記第2の層の一部に到達する段差部を有する。前記第1電極は、前記第1の層の前記表面に設けられ、前記発光層からの放出光の一部を反射する。前記第2電極は、前記段差部の底面に設けられる。前記蛍光体層は、前記発光層とは反対の側となる前記第2の層の面に設けられ、前記積層体とは反対の側となる面を光出射面とする。前記積層体および前記蛍光体層のいずれかは、前記出射面に向かうに従って拡幅する断面を有する。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1(a)は第1の実施形態にかかる窒化物半導体発光装置の模式断面図、図1(b)はA−A線に沿って積層体の側をみた模式平面図、である。
窒化物半導体発光装置は、積層体16と、第1電極24と、第2電極20と、蛍光体層40と、を有する。
図1(a)は第1の実施形態にかかる窒化物半導体発光装置の模式断面図、図1(b)はA−A線に沿って積層体の側をみた模式平面図、である。
窒化物半導体発光装置は、積層体16と、第1電極24と、第2電極20と、蛍光体層40と、を有する。
積層体16は、第1導電形層を含む第1の層14と、第2導電形層を含む第2の層10と、第1の層14と第2の層10との間に設けられた発光層12と、を有し、窒化物半導体を含む。積層体16の外周部は、発光層12とは反対の側となる第1の層14の表面から第2の層10の一部に到達する段差部16mを有する。また、積層体16は、段差部16mの底面10cと、第2の層10の面10eとの間に拡幅する断面を有する。
第1の電極24は、第1の層14の表面に設けられ、発光層12からの放出光の一部を反射する。また、第2の電極20は、段差部16mの底面10cとなる第2の層10の上に設けられる。
蛍光体層40は、発光層12とは反対の側となる第2の層10の面10eに設けられる。また、発光層12とは反対の側となる蛍光体層40の面は、光出射面40aとなる。第1の実施形態において、蛍光体層40は、たとえば、四角錐台のように拡幅する断面を有するものとする。蛍光体層40の側面の傾斜角度と、積層体16の第2の層10の側面の傾斜角度と、は略等しいが、異なっていてもよい。
また、蛍光体層40は、発光層12からの放出光を吸収し、放出光の波長よりも長い波長である波長変換光を放出する。たとえば、放出光を青色の場合、蛍光体層40が黄色蛍光体、緑色蛍光体、赤色蛍光体などを含むようにすると、混合光として、白色光や電球色を放出することができる。
なお、積層体16の第2の層10が所定の厚さとなるように、発光層12とは反対の側の面10eをエッチングなどにより薄層化することができる。エッチング後の面10eに凹凸を設けると、光取り出し効率を高めることができるのでより好ましい。凹凸が設けられた面10eの上に蛍光体層40を塗布すると、蛍光体層40の両面に凹凸を設けることができ、より光取り出し効率を高めることができる。
窒化物半導体発光装置は、支持体30をさらに有することができる。支持体30は、たとえば、第3電極30aと第4電極30bとを有する。積層体16の表面の第1電極24と支持体30の第3電極30aと、第2電極20と支持体30の第4電極30bと、が接着される。支持体30は、SiやSiCなどとすることができる。
図2(a)〜(d)は、第1の実施形態にかかる窒化物半導体発光装置の製造プロセスのうちウェーハ接着までを説明する模式図である。
図2(a)は、サファイヤやシリコンなどの結晶成長基板90の上に、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法などを用いて、積層体16を形成したウェーハの模式断面図である。積層体16は、結晶成長基板90の側から、第2の層10と、発光層12と、第1の層14と、を含む。なお、第1の層14はp形層を含み、第2の層10はn形層を含むものとするが、本発明はこの導電形に限定されない。
図2(a)〜(d)は、第1の実施形態にかかる窒化物半導体発光装置の製造プロセスのうちウェーハ接着までを説明する模式図である。
図2(a)は、サファイヤやシリコンなどの結晶成長基板90の上に、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法などを用いて、積層体16を形成したウェーハの模式断面図である。積層体16は、結晶成長基板90の側から、第2の層10と、発光層12と、第1の層14と、を含む。なお、第1の層14はp形層を含み、第2の層10はn形層を含むものとするが、本発明はこの導電形に限定されない。
第2の層10は、たとえば、n形GaNクラッド層(ドナー濃度5×1018cm−3、厚さ4μm)10a、およびInGaN/InGaNからなる超格子層(井戸層厚1nmと障壁層厚3nmとの30ペア)10bを含む。超格子層10bは、アンドープ層であってもよい。また、超格子層10bを設けることにより、格子不整合となりやすい窒化物半導体の結晶性を高めることができる。
発光層12は、たとえば、InGaN/InGaNアンドープMQW(Multi Quantum Well)層(井戸層厚さ3μmと障壁層厚さ5nmとの3.5ペア)とすることができる。このようにすると、発光層12からの放出光は、青紫〜青色波長とすることができる。
第1の層14は、たとえば、p形AlGaNオーバーフロー防止層(アクセプタ濃度1×1020cm−3、厚さ5nm)14a、p形クラッド層(アクセプタ濃度1×1020cm−3、厚さ100nm)14b、p形コンタクト層(アクセプタ濃度1×1021cm−3、厚さ5nm)14cなどを含む。
続いて、図2(b)に表すように、第1の層14の上に、第1電極24を設ける。第1電極24は、Au、Auを含む金属多層膜、Agを表面に含む多層膜などとすることができる。表面にAgを含むと、青紫〜青色などの短い波長に対しても、高い反射率とすることができるのでより好ましい。
続いて、図2(c)に表すように、積層体16に、第1の層14の表面から第2の層10の一部に到達する凹状の段差部16mをエッチングなどにより形成する。段差部16mの底面10cは、n形GaNクラッド層10aの側に食い込んでもよい。
続いて、図2(d)に表すように、段差部16mの底面10cに、第2電極20を設ける。第2電極20は、たとえば、AuやAuを含む金属多層膜とすることができる。
他方、支持体30の上に、Auなどを表面に含む電極30a、30bをそれぞれ形成する。電極30aと第1電極24、電極30bと第2電極20、が、それぞれ接合されるように、支持体30と、結晶成長基板90上の積層体16とを、加熱・加圧などによりウェーハ接着する。
図3(a)〜(f)は、第1の実施形態にかかる窒化物半導体発光装置の製造プロセスのうち、ウェーハ接着以降を説明する模式図である。
ウェーハ接着により、図3(a)に表す構造を得ることができる。続いて、図3(b)に表すように、結晶成長基板90を除去する。続いて、図3(c)に表すように、所定の厚さに薄層化された第2の層10の上に、蛍光体層40を設ける。蛍光体層40は、たとえば、透明樹脂液にYAG(Yttrium−Aluminum−Garnet)蛍光体粒子などを混合し塗布したのち、熱硬化などにより形成できる。
ウェーハ接着により、図3(a)に表す構造を得ることができる。続いて、図3(b)に表すように、結晶成長基板90を除去する。続いて、図3(c)に表すように、所定の厚さに薄層化された第2の層10の上に、蛍光体層40を設ける。蛍光体層40は、たとえば、透明樹脂液にYAG(Yttrium−Aluminum−Garnet)蛍光体粒子などを混合し塗布したのち、熱硬化などにより形成できる。
続いて、図3(d)に表すように、支持体30が所定のサイズとなるように、不要部分を除去する。
続いて、図3(e)に表すように、第2の層10のうち、クラッド層10aを所定のサイズでありかつ外側面が所定の傾斜角度となるように、エッチングなどで除去する。続いて、図3(f)に表すように、蛍光体層40の外側面が所定の傾斜角度となるように、エッチングやダイシングにより分割する。なお、分割プロセスは、これらに限定されない。なお、窒化物半導体発光装置の平面形状の一方の辺L1は0.5mm、他方の辺L2は0.5mm、などとすることができる。もちろん、平面形状は、矩形であってもよい。
続いて、図3(e)に表すように、第2の層10のうち、クラッド層10aを所定のサイズでありかつ外側面が所定の傾斜角度となるように、エッチングなどで除去する。続いて、図3(f)に表すように、蛍光体層40の外側面が所定の傾斜角度となるように、エッチングやダイシングにより分割する。なお、分割プロセスは、これらに限定されない。なお、窒化物半導体発光装置の平面形状の一方の辺L1は0.5mm、他方の辺L2は0.5mm、などとすることができる。もちろん、平面形状は、矩形であってもよい。
または、第2の層10を途中までエッチングしたのち、端部側面をエッチングして傾斜させ、そののち支持体30を部分的に除去し、蛍光体層40の側面が傾斜するように、エッチングやダイシングにより分割してもよい。この結果、第1の実施形態の窒化物発光装置が完成する。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。第1電極24は発光層12の表面を広く覆うように設けられ発光層12までの走行距離も短いので、キャリアを発光層12の発光領域ERに広げることは容易である。このため、オージェ非発光再結合確率やキャリアオーバーフローを低く保ち発光効率を高めることができる。なお、オージェ再結合は、再結合によるエネルギーを他のキャリアに与えることにより、非発光再結合を生じ発光効率を低下させる。また、オージェ再結合確率は、電子濃度やホール濃度が高いほど高くなる。この結果、大電流動作における発光効率の低下が抑制され、光出力をより高めることができる。
また、第2電極20をn側電極とした場合、ホールよりも移動度の大きい電子を発光層12の発光領域ERに広げることができる。他方、第1電極24(p側電極)は発光層12の表面を広く覆うように設けられ発光層12までの走行距離も短いので、電子よりも移動度が小さいホールを発光層12の発光領域ERに広げることは容易である。このため、発光効率をさらに高めることができる。この結果、大電流動作における光出力をさらに高めることができる。
第1の実施形態では、積層体16の外側面10gと蛍光体層40の外側面40bとにおいて、外側に向かう放出光g1を内側に向かって反射することができる。このため、窒化物半導体発光装置の中心軸の軸上近傍において、波長変換光や発光層12からの放出光の光強度(光度)が高められると共に、蛍光体層40の外周部を通過する光の割合が低下する。この結果、窒化物半導体発光装置の外周部での混合光の色むらが低減される。
図4(a)は第1の実施形態の第1変形例にかかる窒化物半導体発光装置の模式断面図、図4(b)は第1の実施形態の第2変形例にかかる窒化物半導体発光装置の模式断面図、である。
図4(a)に表すように、蛍光体層40の側面に傾斜を設けず、積層体16の側面のみに傾斜を設けてもよい。また、図4(b)に表すように、側面の途中まで傾斜面を形成し、そののち、ダイシングなどにより切断して素子分離してもよい。また、傾斜面が曲面であってもよい。
図5(a)は第1比較例にかかる窒化物半導体発光装置の模式断面図、図5(b)はA−A線に沿って積層体の側をみた模式平面図、である。
第1比較例にかかる窒化物半導体発光装置において、蛍光体層140の側面と、積層体116の側面と、は、支持体130の表面に対して、垂直である。発光層112から横方向へ放出された光ggは、端部側面や段差部116mの側面から外部に放出される割合が多い。このため、光出力を高めることが困難である。
第1比較例にかかる窒化物半導体発光装置において、蛍光体層140の側面と、積層体116の側面と、は、支持体130の表面に対して、垂直である。発光層112から横方向へ放出された光ggは、端部側面や段差部116mの側面から外部に放出される割合が多い。このため、光出力を高めることが困難である。
図6(a)はシミュレーションによる配光特性を表すグラフ図、図6(b)はシミュレーションによる動作電流に対する光出力依存性を表すグラフ図である。
第1の実施形態は、第1比較例よりも、蛍光体層40の軸上近傍での光度を高めることができる。このため、蛍光体層40の外周部での色むらを低減できる。また、第1の実施形態の変形例の軸上光度は、第1の実施形態と第1比較例との間の軸上光度となる。また、図6(b)に表すように、第1の実施形態およびその変形例の光出力は、第1に比較例に対して同等以上にできる。このため、軸上光度が高い分、高輝度とすることができる。
図7(a)は第2の実施形態にかかる窒化物半導体発光装置の模式断面図、図7(b)はA−A線に沿って積層体の側をみた模式平面図、である。
積層体16は、中央部に、第1の層14の表面から第2の層10の一部に到達する段差部16mを有してもよい。積層体16の断面は、図7(a)に表すように、蛍光体層40の光出射面40aに向かって拡幅するように、積層体16の外側面16jが傾斜面とされる。このようにすると、発光層12から外側面16jに向かった放出光の一部g2は、傾斜した外側面16jにより反射され、上方に向かい出射面40aでの光取り出し効率を高めることができる。なお、蛍光体層40も、光出射面40aに向かうに従って拡幅するものとする。
積層体16は、中央部に、第1の層14の表面から第2の層10の一部に到達する段差部16mを有してもよい。積層体16の断面は、図7(a)に表すように、蛍光体層40の光出射面40aに向かって拡幅するように、積層体16の外側面16jが傾斜面とされる。このようにすると、発光層12から外側面16jに向かった放出光の一部g2は、傾斜した外側面16jにより反射され、上方に向かい出射面40aでの光取り出し効率を高めることができる。なお、蛍光体層40も、光出射面40aに向かうに従って拡幅するものとする。
図8は、第2の実施形態の変形例にかかる窒化物半導体発光装置の模式断面図である。
本変形例では、傾斜面は、積層体16の外側面16jにのみ設けられ、蛍光体層40は、拡幅する断面ではないものとする。このようにしても、外側面16jにより反射光の一部を光出射面40aから出射させることができる。
図9は、第2比較例にかかる窒化物半導体発光装置の模式断面図である。
蛍光体層40および積層体16の外側面は出射面140aに対して略垂直であり、蛍光体層40の中心軸方向に放出光を集光することは困難である。
蛍光体層40および積層体16の外側面は出射面140aに対して略垂直であり、蛍光体層40の中心軸方向に放出光を集光することは困難である。
図10(a)はシミュレーションにより求めた配光特性を表すグラフ図、図10(b)はシミュレーションにより求めた動作電流に対する光出力依存性を表すグラフ図、である。
図10(a)において、横軸Xは図7(a)、図8、図9の断面図の横方向位置に対応する。また、縦軸Yは、図7(a)、図8、図9の断面図の縦方向位置に対応する。
図10(a)に表すように、変形例における窒化物半導体発光装置の軸上近傍の光度は、第2比較例の軸上近傍の光度よりも高い。また、第2の実施形態の軸上近傍の光度は、変形例よりもさらに高くできる。すなわち、傾斜面を設けると、軸上近傍の光度を高めることが容易となる。
図10(b)に表すように、第2比較例の1000mAの動作電流における光出力は略810mWである。他方、第2の実施形態の1000mAの動作電流における光出力は略930mWであり、第2比較例の115%と高くできる。
図11(a)は第3の実施形態にかかる窒化物半導体発光装置の模式断面図、図11(b)はA−A線に沿って積層体の側をみた模式平面図、である。
積層体16は、中央部に段差部16mを有する。積層体16の幅は、蛍光体層40に向かって拡幅するように、段差部16mの内側面16kが傾斜している。発光層12から放出され、内側面16kに向かう光g5は、内側面16kにより反射され、光出射面40aに向かう。
積層体16は、中央部に段差部16mを有する。積層体16の幅は、蛍光体層40に向かって拡幅するように、段差部16mの内側面16kが傾斜している。発光層12から放出され、内側面16kに向かう光g5は、内側面16kにより反射され、光出射面40aに向かう。
図12(a)はシミュレーションにより求めた配光特性を表すグラフ図、図12(b)はシミュレーションにより求めた動作電流に対する光出力依存性を表すグラフ図、である。
図12(a)に表すように、第3の実施形態の軸上近傍の光度は、図9に表す第2比較例の軸上近傍の光度よりも高くできる。すなわち、傾斜面を設けると、軸上近傍の光度を高めることが容易となる。また、図12(b)に表すように、動作電流が1000mAにおいて、第3の実施形態の光出力は約870mWであり、第2比較例の光出力の800mWの約109%と高くできる。
図12(a)に表すように、第3の実施形態の軸上近傍の光度は、図9に表す第2比較例の軸上近傍の光度よりも高くできる。すなわち、傾斜面を設けると、軸上近傍の光度を高めることが容易となる。また、図12(b)に表すように、動作電流が1000mAにおいて、第3の実施形態の光出力は約870mWであり、第2比較例の光出力の800mWの約109%と高くできる。
第1〜第3の実施形態によれば、軸上光度が高められ、混合色の色むらが低減された窒化物半導体発光装置を提供する。この窒化物半導体発光装置は、照明装置、表示装置、信号機などに広く用いることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 第2の層、10c 段差部の底面、12 発光層、14 第1の層、16 積層体、16m 段差部、16j 段差部の外側面、16k 段差部の内側面、20 第2電極、24 第2電極、40 蛍光体層、40a 光出射面、g1、g2 外側に向かう放出光
Claims (7)
- 第1導電形層を含む第1の層と、第2導電形層を含む第2の層と、前記第1の層と前記第2の層との間に設けられた発光層と、を有し、窒化物半導体を含む積層体であって、中央部および外周部の少なくともいずれかに前記発光層とは反対の側となる前記第1の層の表面から前記第2の層の一部に到達する段差部を有する積層体と、
前記第1の層の前記表面に設けられ、前記発光層からの放出光の一部を反射する第1電極と、
前記段差部の底面に設けられた第2電極と、
前記発光層とは反対の側となる前記第2の層の面に設けられ、前記積層体とは反対の側となる面を光出射面とする蛍光体層と、
を備え、
前記積層体および前記蛍光体層のいずれかは、前記光出射面に向かうに従って拡幅する断面を有する、窒化物半導体発光装置。 - 前記積層体は、前記外周部に前記段差部を有し、
前記蛍光体層は、前記拡幅する断面を有する請求項1記載の窒化物半導体発光装置。 - 前記積層体は、前記段差部の前記底面と、前記第2の層の前記面と、の間に前記拡幅する断面を有する請求項2記載の窒化物半導体発光装置。
- 前記積層体は、前記中央部に前記段差部を有し、かつ前記拡幅する断面を有する請求項1記載の窒化物半導体発光装置。
- 前記積層体の外側面は、傾斜する請求項4記載の窒化物半導体発光装置。
- 前記蛍光体層は、前記拡幅する断面を有する請求項4または5に記載の窒化物半導体発光装置。
- 前記段差部の内側面は、傾斜する請求項4記載の窒化物半導体発光装置。
Priority Applications (2)
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