JP2015055206A - 内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システム及び排気ガス浄化装置の昇温方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】EGRシステムと排気ガス浄化システムを備えた内燃機関において、EGRガスの一部または全部を排気ガス浄化装置の触媒昇温に利用することで、EGRガスの効率よい冷却と同時に、排気ガス浄化装置の触媒活性化に必要な温度への昇温を効率よく行うことができ、内燃機関の燃費低減と排ガス成分の低減を同時に行うことできる内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システム、及び内燃機関の排気ガス浄化装置の昇温方法を提供する。
【解決手段】EGRシステム20と排気通路15に設けた排気ガス浄化システム30を備えた内燃機関10で、排気ガス浄化装置31に排気ガス浄化装置昇温機構32を設け、排気ガス浄化装置昇温機構32とEGRシステム20のEGR通路21a,21bを接続し、EGR通路21aを通過するEGRガスGeを排気ガス浄化装置昇温機構32に通過させることにより、排気ガス浄化装置31を昇温するように構成する。
【選択図】図1
【解決手段】EGRシステム20と排気通路15に設けた排気ガス浄化システム30を備えた内燃機関10で、排気ガス浄化装置31に排気ガス浄化装置昇温機構32を設け、排気ガス浄化装置昇温機構32とEGRシステム20のEGR通路21a,21bを接続し、EGR通路21aを通過するEGRガスGeを排気ガス浄化装置昇温機構32に通過させることにより、排気ガス浄化装置31を昇温するように構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、EGRシステムと排気ガス浄化システムを備えた内燃機関について、EGRガスの効率よい冷却と同時に、排気ガス浄化装置の触媒の活性化に必要な温度の維持を効率よく行うことができ、内燃機関の燃費低減と排ガス成分の低減を同時に行うことできる内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システム及び排気ガス浄化装置の昇温方法に関する。
近年、ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排気ガスに対する厳しい規制に対応する必要があり、これに対応するためには大きく二つの手段がある。エンジン本体が発生する排気ガス中のNOx、PM、SM、HC等の排ガス成分の発生量自体を減少させる方法と、エンジン本体の後方の排気通路に排気ガス浄化装置を設けて、排気ガス中の排ガス成分を浄化する方法である。
このエンジン本体側で排ガス成分を低減する方法として、図3に示すように、エンジン本体11から排出される排気ガスGの一部であるEGRガスGeを吸気通路13又は吸気マニホールド12に還流させるEGRシステム20Xが使用されているが、このEGRシステム20Xは、吸気効率を上げるために、吸気に導入する高温のEGRガスGeを吸入空気温度程度まで冷却する必要がある。この温度差が非常に大きいため、この冷却には、エンジン冷却水WをEGRクーラ22a、22bに循環させて、このエンジン冷却水WとEGRガスGeとの間で熱交換する場合が主流となっている
しかしながら、この熱交換後のエンジン冷却水Wをラジエータ16で冷却する際に、エンジン10の出力で駆動されるラジエータファン16bを用いて冷却するため、EGRガス冷却によるエンジン冷却水Wの温度上昇はエンジン10の熱効率を低減させ、燃費の悪化を招くという問題、即ち、EGRガスの冷却における内燃機関のエネルギー損失の低減の問題がある。
しかしながら、この熱交換後のエンジン冷却水Wをラジエータ16で冷却する際に、エンジン10の出力で駆動されるラジエータファン16bを用いて冷却するため、EGRガス冷却によるエンジン冷却水Wの温度上昇はエンジン10の熱効率を低減させ、燃費の悪化を招くという問題、即ち、EGRガスの冷却における内燃機関のエネルギー損失の低減の問題がある。
一方、排気ガス浄化システム30Xは、排気ガス浄化装置31に担持させる触媒の種類に応じて排気ガス内に含有されるNOx、PM、SM、HC等の排ガス成分を低減させることができる有効なシステムであるが、近年、コールドスタート排気ガス試験、エンジンの燃費改善、高過給システム、ハイブリッド化等により、排気ガスGの温度が低下し、触媒の温度が低下してしまうため、排気ガスGの浄化を行うために本来必要な温度を確保することが困難となっている。これに対応すべく、排気ガス浄化装置31の上流側に設けた燃料噴射装置33からの燃料噴射等を行い、排気ガスGoの温度を高めることで触媒の温度を昇温させているが、そのため、燃費の悪化を招くという問題、つまり、低温化で触媒の活性化が不十分になることによる排ガス成分の悪化、及び、これを回避する手段として使用されていた触媒昇温用燃料噴射システム等による燃費の悪化などの問題がある。
これらの問題に関連して、EGRクーラ内にヒートパイプの受熱部を設置し、このヒートパイプを用いてEGRガスの熱を排気ガス浄化装置に供給する排気ガス浄化システムにおいて、EGRクーラを冷却するための冷却水でヒートパイプを冷却可能に構成する共に、排気ガス温度に応じて、ヒートパイプの適用温度を維持するようにヒートパイプの冷却を行う制御装置を設けた排気ガス浄化システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この排気ガス浄化システムでは、従来技術のEGRクーラと排気ガス浄化装置に、ヒートパイプを加える構成である上に、ヒートパイプの流動流体を適用温度範囲内に維持するための冷却用にエンジン冷却水を用いているため、その制御装置が必要になると共に、エンジン冷却水を冷却するラジエータファンにヒートパイプを冷却する分の負荷が加わるので、エンジン冷却水の冷却のために、エンジンの熱効率が低減して燃費の悪化を招くという問題は解決されていない。
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、EGRシステムと排気ガス浄化システムを備えた内燃機関において、EGRガスの一部または全部を排気ガス浄化装置の触媒の昇温に利用することで、EGRガスの効率よい冷却と同時に、排気ガス浄化装置の触媒の活性化に必要な温度の維持を効率よく行うことができ、内燃機関の燃費低減と排ガス成分の低減を同時に行うことできる内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システム及び排気ガス浄化装置の昇温方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システムは、EGRシステムと排気通路に設けた排気ガス浄化システムを備えた内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システムにおいて、前記排気ガス浄化装置に排気ガス浄化装置昇温機構を設け、該排気ガス浄化装置昇温機構と前記EGRシステムのEGR通路を接続し、該EGR通路を通過するEGRガスを前記排気ガス浄化装置昇温機構に通過させることにより、前記排気ガス浄化装置を昇温するように構成される。
この構成によれば、EGRガスの一部または全部を触媒の昇温に利用することで、EGRガスの効率よい冷却と同時に、排気ガス浄化装置の触媒の活性化に必要な温度の確保が効率よく行うことができ、内燃機関の燃費低減と排ガス成分の低減を同時にできる。
つまり、EGRガスと排気ガス浄化装置昇温機構との間で行われる熱交換により、EGRガスの温度を低下させることができるため、EGRクーラでEGRガスと熱交換するエンジン冷却水の昇温を抑制でき、熱交換後のエンジン冷却水をラジエータで冷却する熱量が低減し、ラジエータファンにかかる負荷を低減することができるため、ラジエータファンを駆動するエンジンの燃費を向上させることができ、従来の内燃機関で問題であったEGRガスの冷却における内燃機関のエネルギー損失の低減の問題を解消し、内燃機関の熱効率を向上させ、内燃機関の燃費を改善できる。
また、EGRガスの熱エネルギーを排気ガス浄化装置の昇温に利用することで、排気ガス浄化装置の排気ガス浄化処理能力を向上することができるため、排気ガス浄化装置の昇温のために、排気通路に燃料噴射装置を設けて燃料を噴射する必要がなくなり、内燃機関の燃費の悪化を防止することができ、従来問題となっていた、排気ガスの低温化で触媒の温度が活性化温度の範囲から外れることによる排ガス成分の悪化、または、これらを回避する手段として使用されていた触媒昇温用燃料噴射システム等による燃費の悪化などの問題点を解決できる。
また、上記の内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システムにおいて、前記排気ガス浄化装置昇温機構をバイパスするEGRガス用バイパス通路を設け、該EGRガス用バイパス通路にバイパス量調整バルブを設けて構成すると、バイパス量調整バルブによりEGRガス用バイパス通路を通過するEGRガスの流量を調整することで、排気ガス浄化装置昇温機構を流れるEGRガスの流量を調整することができるため、排気ガス浄化装置の温度を排気ガス浄化装置に担持した触媒が活性化する最適な温度領域の範囲内にコントロールすることができ、高い排気ガス浄化処理能力を確保することができる。
また、上記の内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システムにおいて、前記バイパス量調整バルブを制御するバイパス量制御装置を備え、該バイパス量制御装置が前記排気ガス浄化装置の触媒の温度が予め設定された第1設定温度以上のときに、前記バイパス量調整バルブの弁開度を大きくして、前記EGRガス用バイパス通路を通過するEGRガスの流量を多くし、前記排気ガス浄化装置の触媒の温度が予め設定された前記第1設定温度未満で、かつ前記第1設定温度より低く設定された第2設定温度以上のときに、前記バイパス量調整バルブの弁開度を維持して、前記EGRガス用バイパス通路を通過するEGRガスの流量を維持し、前記排気ガス浄化装置の触媒の温度が予め設定された前記第2設定温度未満のときに、前記バイパス量調整バルブの弁開度を小さくして、前記EGRガス用バイパス通路を通過するEGRガスの流量を少なくするように構成すると、排気ガス浄化装置の触媒の温度に応じて、排気ガス浄化装置昇温機構を流れるEGRガスの流量を調整することで、排気ガス浄化装置の低温化及び高温化を防止でき、排気ガス浄化装置に担持した触媒の熱損を防止しながら、触媒の活性化温度域内に排気ガス浄化装置の触媒の温度を維持することができる。
そして、上記の目的を達成するための本発明の内燃機関の排気ガス浄化装置の昇温方法は、EGRシステムと排気通路に設けた排気ガス浄化システムを備えた内燃機関の排気ガス浄化装置の昇温方法において、前記排気ガス浄化装置に設けた排気ガス浄化装置昇温機構に、前記EGRシステムのEGR通路を通過するEGRガスを通過させることにより、前記排気ガス浄化装置を昇温するように構成したことを特徴とする方法である。この方法によれば、EGRガスの一部または全部を排気ガス浄化装置の触媒の昇温に利用することで、EGRガスの効率よい冷却と同時に、排気ガス浄化装置の触媒の高い活性化に必要な温度の確保を効率よく行うことができ、内燃機関の燃費低減と排ガス成分の低減を同時にできる。
本発明の内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システム及び内燃機関の排気ガス浄化装置の昇温方法によれば、EGRシステムと排気通路に設けた排気ガス浄化システムを備えた内燃機関において、EGRガスの一部または全部を排気ガス浄化装置の触媒の昇温に利用することで、EGRガスの効率よい冷却と同時に、排気ガス浄化装置の触媒の活性化に必要な温度の確保を効率よく行うことができ、内燃機関の燃費低減と排ガス成分の低減を同時にできる。
つまり、EGRガスと排気ガス浄化装置昇温機構との間で行われる熱交換により、EGRガスの温度を低下させることができるため、EGRクーラでEGRガスと熱交換するエンジン冷却水の昇温を抑制でき、熱交換後のエンジン冷却水をラジエータで冷却する熱量が低減し、ラジエータファンにかかる負荷を低減することができるため、ラジエータファンを駆動するエンジンの燃費を向上させることができる。
また、EGRガスの熱エネルギーは排気ガス浄化装置昇温機構を用いて排気ガス浄化装置の昇温に利用することで、排気ガス浄化装置の排気ガス浄化処理能力を向上することができるため、排気ガス浄化装置の昇温のために排気通路に設置していた燃料噴射装置による燃料噴射が不要となり、内燃機関の燃費改善を可能とした。
以下、本発明に係る実施の形態の内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システムについて、図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本発明の第1の実施の形態の内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システム1を備えるエンジン(内燃機関)10は、エンジン本体11と吸気通路13と排気通路15を備えている。
このエンジン本体11の吸気マニホールド12に接続する吸気通路13には、上流側より順に、エアークリーナ17、ターボチャージャ18のコンプレッサ18b、インタークーラ19が設けられる。また、エンジン本体11の排気マニホールド14に接続する排気通路15には、上流側に、ターボチャージャ18のタービン18aが設けられる。
そして、このエンジン10は、EGRシステム20と、排気通路15に設けられた排気ガス浄化装置31を有する排気ガス浄化システム30を備えて構成される。
このEGRシステム20は、吸気マニホールド12と排気マニホールド14を接続するEGR通路21a,21bと、このEGR通路21bに、上流側より順に設けられた、EGRクーラ22、EGRバルブ23とを有して構成される。
このEGRクーラ22はEGRガスGeとエンジン冷却水Wとの間で熱交換する装置であり、この熱交換によりEGRガスGeを冷却することで凝縮させ、エアークリーナ17から導入する空気Aの導入割合が増加、それにより酸素濃度が増加しエンジン10の燃焼効率が向上、燃費を改善する。
このエンジン冷却水Wは冷却水配管24により、エンジン本体11とEGRクーラ22の間を循環するが、元々はエンジン本体11を冷却して内部の熱を除去するためのものであり、このエンジン冷却水Wを冷却するために、エンジンラジエータ16が設けられている。このエンジンラジエータ16とエンジン本体11の間には、冷却水配管16aが設けられ、この冷却水配管16a経由でエンジンラジエータ16にエンジン冷却水Wを循環させて、このエンジンラジエータ16で空冷によりエンジン冷却水Wを冷却する。この空冷において、ラジエータファン16bがエンジン10のクランク軸からの駆動力により回転駆動して、大気をエンジン10が搭載されている車両の外部より導入して、エンジンラジエータ16に送風して、熱交換の効率を高めている。
一方、排気ガス浄化システム30は、エンジン本体11での燃焼反応により発生した排気ガスG中に含有されている、NOx(窒素酸化物)、PM(Particulate Matter:微粒子状物質)等を浄化処理する排気ガス浄化装置31を排気通路15に配設して構成される。この浄化処理された排気ガスGcは、マフラー(図示しない)等を経由して大気中に放出される。この排気ガス浄化装置20は、一般的には、例えば、三元触媒装置(TWC)、酸化触媒装置(DOC)、NOx吸蔵還元型触媒装置(LNT)、選択還元型触媒装置(SCR)等の組み合わせで構成される。
そして、本発明の排気ガス浄化装置昇温システム1においては、排気ガス浄化装置31に排気ガス浄化装置昇温機構32を設け、この排気ガス浄化装置昇温機構32とEGRシステム20のEGR通路21a,21bを接続し、このEGR通路21a,21bを通過するEGRガスGeを、排気ガス浄化装置昇温機構32を通過させることにより排気ガス浄化装置31を昇温するように構成する。
この排気ガス浄化装置昇温機構32としては、排気ガス浄化装置31の外周部を取り囲むように覆って二重構造とし、この二重構造の間の部分に排気マニホールド14に接続するEGR通路21aが接続され、この二重構造の間の部分にEGRガスGeを流す。なお、二重構造部分での熱交換の効率を高めるために、内部にフィンや仕切りを設けたり、二重構造の外周側を保温部材で覆ったりすることが好ましい。なお、この排気ガス浄化装置昇温機構32としては、熱交換が十分にできればよいので、必ずしも外周部の二重構造でなくてもよい。
この高温のEGRガスGeの熱により、特別な燃料や動力を使用することなく、排気ガス浄化装置31及びそこに担持された触媒が昇温されるので、触媒の温度を活性化の温度領域内にすばやく上昇及び維持することができる。
このEGRガスGeは排気ガス浄化装置昇温機構32を通過した後は、EGRクーラ22へ流入して更に冷却されるが、EGRガスGeは排気ガス浄化装置昇温機構32で熱交換して冷却されているので、その温度は低下しており、従来技術の構成で示した一段目のEGRクーラ(図3に示す22a)は不要になるか、又は、ベースとするエンジン10のEGRクーラ冷却容量の合計(図3の22a+22b)に対して小型化が可能となる。
この構成によれば、EGRガスGeと排気ガス浄化装置31の間の熱交換により、EGRガスGeを低温化することができるため、EGRクーラ22にてEGRガスGeと熱交換するエンジン冷却水Wの温度上昇を抑制でき、熱交換後のエンジン冷却水Wを冷却するエンジンラジエータ16を冷却するラジエータファン16bにかかる負荷を低減することができる。そのため、ラジエータファン16bに動力を供給しているエンジン10の燃費の悪化を防止することができる。
また、EGRガスGeの熱エネルギーを排気ガス浄化装置31の昇温に利用することで、排気ガス浄化装置31の排気ガス浄化処理能力を確保することができるため、排気ガス浄化装置31の昇温のために排気通路15内に、図3の従来技術のように燃料噴射装置33を設けた燃料噴射が不要となり、エンジン10の燃費悪化を改善することができる。
次に、本発明に係る第2の実施の形態の内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システム1Aについて説明する。この内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システム1Aでは、図2に示すように、第1の実施の形態の内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システム1に加えて、排気ガス浄化装置昇温機構32より上流のEGR通路21aと、排気ガス浄化装置昇温機構32より下流のEGR通路21bの間にEGRガス用バイパス通路25を設け、このEGRガス用バイパス通路25にバイパス量調整バルブ26を設けて構成する。また図示はしないが、排気ガス浄化装置31の触媒の温度Tを検出、又は推定するための温度センサを設ける。この触媒の温度Tは直接触媒を担持した部分の温度を検出できる場合はその温度を用いるが、通常は排気ガス浄化装置31を通過する排気ガスGoの温度や排気ガス浄化装置31から排出する排気ガスGoの温度を計測し代用する。
また、バイパス量調整バルブ26を制御するバイパス量制御装置41が設けられる。このバイパス量制御装置41は通常エンジン10の全般の制御を行うECU、又は排気ガス浄化システム30を制御する全体システム制御装置40に組み込まれて構成される。
この構成によれば、バイパス量調整バルブ26によりEGRガス用バイパス通路25を通過するEGRガスGeの流量を調整することで、排気ガス浄化装置昇温機構32を流れるEGRガスGeの流量を調整することができ、排気ガス浄化装置31の温度Tを排気ガス浄化装置31に担持した触媒が活性化する温度領域範囲内に維持することができ、排気ガスGoの浄化処理能力を向上することができる。
また、更に、バイパス量制御装置41は、次の制御を行うように構成される。まず、排気ガス浄化装置31の触媒の温度Tが予め設定された第1設定温度T1以上のときには、バイパス量調整バルブ26の弁開度を大きくして、EGRガス用バイパス通路25を通過するEGRガスGeの流量を多くする。また、排気ガス浄化装置31の触媒の温度Tが予め設定された第1設定温度T1未満で、かつ、第1設定温度T1より低く設定された第2設定温度T2以上のときには、バイパス量調整バルブ26の弁開度を維持して、EGRガス用バイパス通路25を通過するEGRガスGeの流量を維持する。更に、排気ガス浄化装置31の触媒の温度Tが予め設定された第2設定温度T2未満のときには、バイパス量調整バルブ26の弁開度を小さくして、EGRガス用バイパス通路25を通過するEGRガスGeの流量を少なくする。
ここで、排気ガス浄化装置31の予め設定された第1設定温度T1は、排気ガス浄化装置31に担持された触媒の熱損を防止すべく設定される温度又は活性化温度領域の上限の温度であり、また、予め設定された第2設定温度T2は、触媒の活性化温度領域の下限の温度である。これらの設定温度T1,T2は予め実験等により設定して、バイパス量調整制御装置41内に組み込んでおく。
この構成によれば、排気ガス浄化装置31の触媒の温度Tに応じて、排気ガス浄化装置昇温機構32を流れるEGRガスGeの流量を調整することで、排気ガス浄化装置31の低温化及び高温化を防止でき、排気ガス浄化装置31に担持した触媒の熱損を防止しながら、触媒の活性化温度領域範囲内に排気ガス浄化装置31の触媒温度Tを維持することができる。
また、上述した本発明のエンジン10の排気ガス浄化装置31の昇温方法は、排気ガス浄化装置31に設けた排気ガス浄化装置昇温機構32に、EGRシステム20のEGR通路21aを通過するEGRガスGeを通過させることにより排気ガス浄化装置31を昇温する方法である。
この方法によれば、EGRガスGeの一部または全部を排気ガス浄化装置31の触媒の昇温に利用することで、EGRガスGeの効率よい冷却と同時に、排気ガス浄化装置31の触媒の活性化に必要な温度の維持を効率よく行うことができ、エンジン10の燃費低減と排ガス成分の低減を同時にできる。
上記の構成の内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システム1,1A及び内燃機関の排気ガス浄化装置の昇温方法によれば、EGRシステム20,20Aと排気通路15に設けた排気ガス浄化システム30を備えたエンジン10において、EGRガスGeの一部または全部を排気ガス浄化装置31の触媒の昇温に利用することで、EGRガスGeの効率よい冷却と同時に、排気ガス浄化装置31の触媒の活性化に必要な温度の確保を効率よく行うことができ、エンジン10の燃費向上と排ガス成分の低減を同時にできる。
つまり、EGRガスGeと排気ガス浄化装置31の間の熱交換により、EGRガスGeの温度を低下させることができるため、EGRクーラ22でEGRガスGeと熱交換するエンジン冷却水Wの昇温を抑制でき、熱交換後のエンジン冷却水Wを冷却するラジエータファン16bにかかる負荷を低減することができるため、ラジエータファン16bを駆動するエンジン10の燃費を向上させることができる。
また、EGRガスGeの熱エネルギーを排気ガス浄化装置31の昇温に利用することで、排気ガス浄化装置31の排気ガス浄化処理能力を確保することができるため、排気ガス浄化装置31の昇温のために、排気通路15に燃料噴射装置33を設けて燃料を噴射する必要がなくなり、エンジン10の燃費を改善することができる。
1、1A、1X 排気ガス浄化装置昇温システム
10 エンジン(内燃機関)
11 エンジン本体
12 吸気マニホールド
13 吸気通路
14 排気マニホールド
15 排気通路
16 エンジンラジエータ
16b ラジエータファン
17 エアークリーナ
18 ターボチャージャ
18a タービン
18b コンプレッサ
19 インタークーラ
20 EGRシステム
21、21a、21b EGR通路
22 EGRクーラ
22a 一段目EGRクーラ
22b 二段目EGRクーラ
23 EGRバルブ
24 冷却水流路
25 EGRガス用バイパス通路
26 バイパス量調整バルブ
30 排気ガス浄化システム
31 排気ガス浄化装置
32 排気ガス浄化装置昇温機構
33 燃料噴射装置
40 全体システム制御装置
41 制御装置
G 排気ガス
Gc 浄化処理された排気ガス
Ge EGRガス
Go 排気ガス浄化装置を通過する排気ガス
A 新気
W エンジン冷却水
T 排気ガス浄化装置の触媒の温度
T1 第1設定温度
T2 第2設定温度
10 エンジン(内燃機関)
11 エンジン本体
12 吸気マニホールド
13 吸気通路
14 排気マニホールド
15 排気通路
16 エンジンラジエータ
16b ラジエータファン
17 エアークリーナ
18 ターボチャージャ
18a タービン
18b コンプレッサ
19 インタークーラ
20 EGRシステム
21、21a、21b EGR通路
22 EGRクーラ
22a 一段目EGRクーラ
22b 二段目EGRクーラ
23 EGRバルブ
24 冷却水流路
25 EGRガス用バイパス通路
26 バイパス量調整バルブ
30 排気ガス浄化システム
31 排気ガス浄化装置
32 排気ガス浄化装置昇温機構
33 燃料噴射装置
40 全体システム制御装置
41 制御装置
G 排気ガス
Gc 浄化処理された排気ガス
Ge EGRガス
Go 排気ガス浄化装置を通過する排気ガス
A 新気
W エンジン冷却水
T 排気ガス浄化装置の触媒の温度
T1 第1設定温度
T2 第2設定温度
Claims (3)
- EGRシステムと排気通路に設けた排気ガス浄化システムを備えた内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システムにおいて、
前記排気ガス浄化装置に排気ガス浄化装置昇温機構を設け、
該排気ガス浄化装置昇温機構と前記EGRシステムのEGR通路を接続し、
該EGR通路を通過するEGRガスを前記排気ガス浄化装置昇温機構に通過させることにより、前記排気ガス浄化装置を昇温するように構成したことを特徴とした内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システム。 - 前記排気ガス浄化装置昇温機構をバイパスするEGRガス用バイパス通路を設け、
該EGRガス用バイパス通路にバイパス量調整バルブを設けることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の排気ガス浄化装置昇温システム。 - EGRシステムと排気通路に設けた排気ガス浄化システムを備えた内燃機関の排気ガス浄化装置の昇温方法において、
前記排気ガス浄化装置に設けた排気ガス浄化装置昇温機構に、前記EGRシステムのEGR通路を通過するEGRガスを通過させることにより、前記排気ガス浄化装置を昇温するように構成したことを特徴とする、内燃機関の排気ガス浄化装置の昇温方法。
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- 2013-09-12 JP JP2013189396A patent/JP2015055206A/ja active Pending
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