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JP2015055070A - 排水システム - Google Patents

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毅博 小林
Takahiro Kobayashi
毅博 小林
原田 潤
Jun Harada
潤 原田
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Abstract

【課題】建物の外観に及ぼす影響を抑えつつ、屋内スペースを広くとることができる排水システムを提供する。
【解決手段】排水システム10は、器具排水管12、排水横管14および排水立て管16などの排水管を含み、2階または3階に設置されたトイレ等の排水器具102からの排水を屋外の排水管路に導く。排水管12,14,16の床下配管部分には、分岐口24aが形成され、この分岐口24aに対して通気管18が接続される。通気管18は、床下空間106を通って建物100の外壁118の屋外側まで延び、屋外に開放され、通気管18には、先端開口部からの排水の飛び出しを防ぐために、立上り管部34または逆止機能を有する通気弁などの逆止部が設けられる。
【選択図】図1

Description

この発明は排水システムに関し、特にたとえば、建物の2階または3階に設置された排水器具からの排水を屋外に導くための排水システムに関する。
従来、2階建てまたは3階建て等の低層の建物においては、2階または3階に設置されたトイレ等の排水器具からの排水を屋外の排水管路に導く排水システムとして、図6または図7に示すような排水システム1,2が一般的に用いられている。
図6に示す排水システム1では、排水器具が備える排水トラップの下流側に接続される器具排水管3、器具排水管3の下流側に接続されて、上階の床下空間を通って屋外まで延びる排水横管4、および排水横管4の下流側に接続されて、外壁に沿って下方に延びる排水立て管5を備える。そして、排水立て管5の上流側端部には、管路内に負圧が生じた場合に管路内に空気を取り入れて排水トラップの破封を防ぐための伸頂通気管6が設けられる。また、伸長通気管6の先端開口部には、異物の入り込みを防ぐためのベントキャップが設けられたり、臭気の漏れを防ぐための通気弁(吸気弁)が設けられたりする。ところが、図6に示すような壁出し配管タイプの排水システム1では、排水立て管5および伸頂通気管6が屋外に大きく露出するので、建物の外観が悪くなるという問題がある。
このため近年では、図7に示すように、屋内にパイプスペース(PS,パイプシャフトとも言う。)7を設け、そこに排水管を配管する屋内配管タイプの排水システム2が主流となっている。具体的には、図7に示す排水システム2では、排水立て管5および伸長通気管6がパイプスペース7内に配管される。なお、伸長通気管6が屋内で開口することから、伸長通気管6には臭気の漏れを防ぐための通気弁8が必要となる。
しかしながら、図7に示すような従来の屋内配管タイプの排水システム2では、伸頂通気管6および通気弁8等を設置するためのパイプスペース7を屋内に設けるので、屋内スペースが制限されてしまうという問題がある。また、通気弁8を点検、維持管理するための点検口も必要となる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、排水システムを提供することである。
この発明の他の目的は、建物の外観に与える影響を抑えつつ、屋内スペースを広くとることができる、排水システムを提供することである。
第1の発明は、建物の2階または3階に設置された排水器具からの排水を屋外に導くための排水システムであって、排水器具が備える排水トラップの下流側に接続されて排水器具の設置階の床下空間まで延びる器具排水管、器具排水管の下流側に接続されて床下空間を通って排水器具の設置階よりも下の階に設けられるパイプスペースの近傍まで延びる排水横管、排水横管の下流側に接続されてパイプスペースを通って下方に延びる排水立て管、器具排水管、排水横管および排水立て管のいずれかの床下空間を通る配管部分に形成される分岐口、分岐口に接続されて床下空間を通って建物の外壁の屋外側まで延び、屋外に開放される通気管、および通気管に設けられて当該通気管の先端開口部からの排水の飛び出しを防ぐ逆止部を備える、排水システムである。
第1の発明では、排水システムは、器具排水管、排水横管および排水立て管などの排水管を含み、2階または3階に設置されたトイレ等の排水器具からの排水を屋外の排水管路に導く。器具排水管は、排水器具が備える排水トラップの下流側に接続されて、当該排水器具の設置階の床下空間まで延び、排水横管は、器具排水管の下流側に接続されて、床下空間を通ってその階下に設けられるパイプスペースの近傍まで延びる。また、排水立て管は、排水横管の下流側に接続されて、パイプスペースを通って下方に延び、その下流側は、基礎貫通管などの接続管を介して屋外の宅地ますに接続される。また、器具排水管、排水横管および排水立て管を含む排水管の床下配管部分には、分岐口が形成され、この分岐口に対して通気管が接続される。通気管は、床下空間を通って建物の外壁の屋外側まで延び、その先端開口部は屋外に開放される。また、通気管には、先端開口部からの排水の飛び出しを防ぐために、立上り管部または排水の逆流を防ぐ逆止機能を有する通気弁などの逆止部が設けられる。
第1の発明によれば、排水管の床下配管部分から小口径の通気管を分岐させて、床下空間を通して外壁の屋外側まで配管するようにしたので、建物の外観に及ぼす影響を抑えることができると共に、上階(排水器具の設置階)のパイプスペースが不要となり、その分だけ屋内スペースを広くとることができるようになる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、通気管は、逆止部として排水トラップの封水上面よりも高い位置まで延びる立上り管部を有する。
第2の発明では、通気管は、排水トラップの封水上面よりも高い位置(好ましくは150mm以上高い位置)まで延びる立上り管部を有しており、この立上り管部が逆止部として機能する。すなわち、通気管内に排水が浸入してきた場合でも、通気管の先端開口部に排水が到達するよりも先に排水トラップの封水があふれるため、通気管の先端開口部からの排水の飛び出しが防止される。
第3の発明は、第2の発明に従属し、通気管の立上り管部は、外壁の壁内を通るように配管される。
第3の発明では、建物の外壁の壁内を通るようにして、たとえば柱や間柱の間の断熱材充填層に埋め込むようにして、通気管の立上り管部が配管される。
第3の発明によれば、通気管が屋外にほとんど露出しないので、建物の外観に及ぼす影響を最小限に抑えることができる。
第4の発明は、第1の発明に従属し、逆止部として排水の逆流を防ぐ逆止機能を有する通気弁が設けられる。
第4の発明では、通気管には、排水の逆流を防ぐ逆止機能を有する通気弁、つまり通気管内への外気の吸い込みは許可するが、通気管内から外部への臭気および排水の排出は規制する通気弁が設けられる。
第4の発明によれば、通気管に逆止機能を有する通気弁を設けるので、通気管からの排水の飛び出しおよび臭気の漏れを確実に防止できる。
第5の発明は、第1ないし第4のいずれかの発明に従属し、器具排水管、排水横管および排水立て管のいずれかの床下空間を通る配管部分に形成される第2分岐口、および第2分岐口を通気管に連通させる第2通気管をさらに備える。
第5の発明では、器具排水管、排水横管および排水立て管を含む排水管の床下配管部分には、分岐口とは別に、第2分岐口が形成される。そして、床下空間内において、第2分岐口と通気管とが第2通気管によって連通される。
第5の発明によれば、通気性能が向上するので、より円滑に排水を流すことができ、より確実に排水トラップの破封を防止することができる。
この発明によれば、排水管の床下配管部分から小口径の通気管を分岐させて、床下空間を通して外壁の屋外側まで配管するようにしたので、建物の外観に及ぼす影響を抑えることができると共に、上階(排水器具の設置階)のパイプスペースが不要となり、その分だけ屋内スペースを広くとることができるようになる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の排水システムの一実施例を示す図解図である。 図1の排水システムの床下配管部分を拡大して示す断面図である。 この発明の排水システムの他の実施例を示す図解図である。 この発明の排水システムのさらに他の実施例を示す図解図である。 この発明の排水システムのさらに他の実施例を示す図解図である。 従来の壁出し配管タイプの排水システムの一例を示す図解図である。 従来の屋内配管タイプの排水システムの一例を示す図解図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である排水システム10は、2階建てまたは3階建て等の低層の建物100に適用され、2階または3階に設置されたトイレ、シンク、洗濯機および風呂などの排水器具からの排水を屋外の排水管路に導く。この実施例では、2階建ての木造住宅において、2階のトイレからの汚水を流す汚水管に対して排水システム10を適用した場合を例示して説明する。
図1および図2に示すように、排水システム10は、器具排水管12、排水横管14および排水立て管16などの排水管、ならびに通気管18などを含む。なお、説明に際して、器具排水管12、排水横管14および排水立て管16を区別する必要のない場合には、単に排水管12,14,16として記載することとする。
器具排水管12は、トイレ(排水器具)102が備える排水トラップ104からの排水を排水横管14まで搬送するための排水管であり、排水トラップ104の下流側に接続されて、2階の床下空間(1階の天井裏)106まで延びる。排水横管14は、器具排水管12からの排水を排水立て管16まで搬送するための排水管であり、器具排水管12の下流側に接続されて、2階の床下空間106を通って1階のパイプスペース108の近傍まで延びる。また、排水立て管16は、排水横管14からの排水を下方に搬送するための排水管であり、排水横管14の下流側に接続されて、パイプスペース108および1階の床下空間110を通って基礎112まで延びる。そして、排水立て管16の下流側は、基礎112を貫通する基礎貫通管114などの接続管を介して屋外の宅地ます116に接続される。これら排水管12,14,16の内径は、たとえば75mmである。
排水管12,14,16は、硬質塩化ビニル等の合成樹脂製の管や継手などを適宜連結することによって形成され、具体的には、上流側から順に、短管状の縦管20、エルボ状の脚部継手22、横管部24aとその側壁上部に形成される分岐口24bとを有する分岐継手24、短管状の横管26、エルボ状の頂部継手28、および長尺の縦管30を連結することによって形成される。ここで、縦管20および脚部継手22の縦管部分は、器具排水管12を構成し、脚部継手22の横管部分、分岐継手24の横管部24a、横管26および頂部継手28の横管部分は、排水横管14を構成し、頂部継手28の縦管部分および縦管30は、排水立て管16を構成する。
また、排水管12,14,16には、排水管12,14,16内で負圧が生じた場合に管路内に空気を取り入れることによって、排水の流れを円滑に保ち、排水トラップ104の破封を防ぐための通気管18が設けられる。通気管18は、排水管12,14,16の内、2階の床下空間106を通る配管部分に形成される分岐口24bに接続される。この実施例では、上述のように、脚部継手22の下流側に接続した分岐継手24が分岐口24bを有しており、この分岐口24bに通気管18が接続される。なお、分岐口24bの形成位置(排水管12,14,16に対する通気管18の接続位置)は、2階の床下空間106内であれば適宜変更可能であり、器具排水管12の側壁または排水立て管16の側壁に形成することもできるが、通気管18内に排水が浸入し難いように、分岐口24bは排水横管14の側壁上部に形成することが好ましい。また、通気管18の配管長さを短くできるように、建物100の外壁118の近傍位置を通る配管部分に分岐口24bを形成することが好ましい。
通気管18は、横管部32および立上り管部34を含み、硬質塩化ビニル等の合成樹脂製の管や継手などを適宜連結することによって形成される。横管部32は、2階の床下空間106を通って所定の上り勾配(たとえば、1/200)で建物100の外壁118の壁内まで延びる。また、立上り管部34は、横管部32の端部から上方に屈曲し、外壁118の壁内を通って排水トラップ104の封水上面(あふれ縁)120よりも高い位置(好ましくは150mm以上高い位置)まで延びる。そして、立上り管部34の端部は横方向に屈曲して外壁118の屋外側まで延び、通気管18の先端開口部は、屋外に開放される。このような通気管18の内径は、たとえば25mmである。
ここで、木造住宅の外壁構造は、一般的な内断熱壁では、柱や間柱(構造材)の屋内側および屋外側の側面をパネル等で覆い、柱や間柱の間に断熱材が充填された構造となっている。したがって、通気管18の立上り管部34を外壁118の壁内に配管するに際しては、断熱材充填層に立上り管部34を埋め込むようにして配管するとよい。また、外断熱壁では、柱や間柱の屋外側の側面に断熱材が外張りされ、柱や間柱の間は空洞となっている場合が多いので、その空洞部に通気管18の立上り管部34を配管するとよい。さらに、建物100が鉄筋コンクリート製の外壁118を有する場合には、コンクリート部分に通気管18の立上り管部34を埋め込むようにして配管するとよい。なお、通気管18は小口径であるので、外壁118の壁内に配管したとしても、断熱材の断熱性や構造材の強度に与える影響は小さい。
また、通気管18の先端開口部には、ベントキャップ36が設けられる。ベントキャップ36は、通気管18の通気機能が妨げられないように、通気管18内に虫、ゴミおよび雪など異物が混入することを防止するものである。ベントキャップ36としては、市販品を適宜利用するとよい。
このような排水システム10では、トイレ102からの排水が排水管12,14,16内を流れる際には、通気管18から排水管12,14,16内に空気が取り入れられることによって、排水管12,14,16内に生じる負圧が軽減される。これにより、排水の流れが円滑に保たれ、排水トラップ104の破封が防止される。
ここで、通気管18が、排水トラップ104の封水上面120よりも高い位置まで延びる立上り管部34を有していることから、万一、通気管18内に排水が浸入してきた場合でも、排水トラップ104の封水が先にあふれるため、通気管18の先端開口部からの排水の飛び出しが防止される。つまり、通気管18の立上り管部34は、通気管18の先端開口部からの排水の飛び出しを防ぐ逆止部として機能する。また、通気管18の横管部32が所定の上り勾配で配管されることから、万一、通気管18内に排水や雨水などが浸入してきた場合でも、浸入した排水や雨水などを自然流下によって排水管18内に排出することができる。
さらに、排水管12,14,16の床下配管部分から小口径の通気管18を分岐させて、床下空間106を通して外壁118の屋外側まで配管するようにし、排水立て管16頂部の伸頂通気管を省略するようにしたので、2階にパイプスペースを設ける必要がなくなる。また、通気管18の立上り管部34を外壁118の壁内を通すようにしたので、屋外に露出する部分は、通気管18の先端開口部に設けたベントキャップ36のみとなる。さらに、通気管18には、通気弁(吸気弁)のような可動部が設けられないので、維持管理が不要または容易となり、維持管理のための点検口も不要となる。
また、通常、トイレ102は外壁118の際に設置されるので、外壁118の屋外側まで短いルートで通気管18を配管することができる。なお、1階のパイプスペース108がトイレ102から離れた位置に設けられる場合には、2階の床下空間106を通る排水横管14はその離れたパイプスペース108まで延びることになるが、通気管18については、分岐口24aから直近の外壁118に向かって延びるようにし、最短距離で外壁118に到達するように配管するとよい。つまり、通気管18は、必ずしも排水横管14に沿って延ばす必要はなく、任意の方向に延ばすことができる。
この実施例によれば、排水管12,14,16の床下配管部分から小口径の通気管18を分岐させて、床下空間106を通して外壁118の屋外側まで配管するようにしたので、2階(排水器具102の設置階)にパイプスペースを設ける必要がなくなる。したがって、パイプスペースを省略できる分だけ、2階の屋内スペースを広くとることができるようになり、建物100の設計の自由度も大きくなる。
また、通気管18の立上り管部34を外壁118の壁内を通すようにしたので、屋外に露出する部分が通気管18の先端開口部に設けたベントキャップ36のみとなり、建物100の外観に及ぼす影響を最小限に抑えることができる。
さらに、通気管18には、通気弁のような可動部が設けられないので、維持管理が不要または容易となり、維持管理を行うための点検口も不要となる。
なお、上述の実施例では、通気管18の立上り管部34を外壁118の壁内を通すようにしたが、図3に示すように、立上り管部34を外壁118の屋外側に配管することもできる。すなわち、図3に示す実施例では、通気管18は、所定の上り勾配で2階の床下空間106を通って建物100の外壁118の屋外側まで延びる横管部32と、外壁118の屋外側の壁面に沿って排水トラップ104の封水上面120よりも高い位置まで延びる立上り管部34とを有している。
図3に示す実施例においても、図1に示す実施例と同様に、排水管12,14,16の床下配管部分から小口径の通気管18を分岐させて、床下空間106を通して外壁118の屋外側まで配管するようにしたので、2階にパイプスペースを設ける必要がなくなり、2階の屋内スペースを広くとることができるようになる。なお、図3に示す実施例では、通気管18の立上り管部34も屋外に露出することになるが、通気管18は小口径であり、立上り管部34の配管長さも短い(たとえば50cm)ので、建物100の外観に与える影響は小さい。
また、上述の各実施例では、通気管18の先端開口部にベントキャップ36を設けるようにしたが、これに限定されない。通気管18の先端開口部には、通気管18内への吸い込み方向にのみ気体の通過を許可する通気弁(図示せず)を設けるようにしてもよい。通気弁としては、屋外設置用ドルコ通気弁などの市販品を適宜用いるとよい。これによって、通気管18から屋外への臭気の漏れを防止できる。
なお、通気管18の先端開口部に通気弁を設ける場合には、可動部を有するために維持管理が必要となるが、通気弁は屋外から点検可能であるので、点検口などを設ける必要はない。また、通気管18の立上り管部34が逆止部として機能するので、この場合の通気弁については、後述する通気弁40のように排水の逆流を防ぐ逆止機能を備える必要は特にない。
さらに、上述の各実施例では、通気管18に立上り管部34を形成するようにしたが、立上り管部34は必ずしも形成する必要はない。たとえば、図4に示すように、通気管18の先端開口部からの排水の飛び出しを防ぐ逆止部として、排水の逆流を防ぐ逆止機能を有する通気弁40、つまり通気管18内への外気の吸い込みは許可するが、通気管18内から外部への臭気および排水の排出は規制する通気弁40を通気管18に設けることもできる。すなわち、図4に示す実施例では、通気管18は、所定の上り勾配で2階の床下空間106を通って建物100の外壁118の屋外側まで延びる横管部32を有し、通気管18の先端開口部には、排水の逆流を防ぐ逆止機能を有する通気弁40が設けられる。排水の逆流を防ぐ逆止機能を有する通気弁40としては、市販品を適宜用いるとよい。
図4に示す実施例においても、図1に示す実施例と同様に、排水管12,14,16の床下配管部分から小口径の通気管18を分岐させて、床下空間106を通して外壁118の屋外側まで配管するようにしたので、2階にパイプスペースを設ける必要がなくなり、2階の屋内スペースを広くとることができるようになる。また、屋外に露出する部分が通気管18の先端開口部に設けた通気弁40のみとなるので、建物100の外観に及ぼす影響を最小限に抑えることができる。さらに、通気管18から屋外への臭気の漏れを防止できる。なお、図4に示す実施例では、可動部を有する通気弁40を設けるので、維持管理が必要となるが、通気弁40は屋外から点検可能であるので、点検口などは特に必要ない。
さらにまた、上述の実施例では、排水管12,14,16の床下配管部分に1つの分岐口24aを設けるだけであったが、これに限定されず、排水管12,14,16の床下配管部分に複数の分岐口を形成し、各分岐口に接続した通気管を床下空間106内で1つに合流させて外壁118の屋外側で開放させるようにしてもよい。たとえば、図5に示すように、分岐継手24に形成される分岐口24aとは別に、頂部継手28の横管部分の側壁上部に第2分岐口42を形成し、床下空間106内において、第2分岐口42と通気管18の横管部32とを第2通気管44によって連通させるとよい。これによって、排水時には、排水管12,14,16内に対して2箇所から空気が導入されることになる。
図5に示す実施例によれば、通気性能が向上するので、より円滑に排水を流すことができ、より確実に排水トラップ104の破封を防止することができる。
また、上述の各実施例では、2階のトイレからの汚水を流す汚水管に対して排水システム10を適用したが、これに限定されない。排水システム10は、シンク、洗濯機および風呂などからの雑排水を流す雑排水管に対して適用することもできる。また、汚水管と雑排水管とが合流して排水される合流方式の排水管に対して適用することもできる。たとえば、上述のトイレ102からの汚水を流す排水システム10に対して、雑排水管が合流しても構わない。
また、4階建て以上の建物100であっても、2階または3階に設置された排水器具102からの排水を流す排水管であれば、排水システム10を適用可能である。
さらに、上で挙げた寸法などの具体的数値はいずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …排水システム
12 …器具排水管
14 …排水横管
16 …排水立て管
18 …通気管
24a …分岐口
34 …通気管の立上り管部(逆止部)
36 …ベントキャップ
40 …通気弁(逆止部)
42 …第2分岐口
44 …第2通気管
102 …トイレ(排水器具)
106 …2階の床下空間
108 …1階のパイプスペース
118 …外壁

Claims (5)

  1. 建物の2階または3階に設置された排水器具からの排水を屋外に導くための排水システムであって、
    前記排水器具が備える排水トラップの下流側に接続されて、前記排水器具の設置階の床下空間まで延びる器具排水管、
    前記器具排水管の下流側に接続されて、前記床下空間を通って前記排水器具の設置階よりも下の階に設けられるパイプスペースの近傍まで延びる排水横管、
    前記排水横管の下流側に接続されて、前記パイプスペースを通って下方に延びる排水立て管、
    前記器具排水管、前記排水横管および前記排水立て管のいずれかの前記床下空間を通る配管部分に形成される分岐口、
    前記分岐口に接続されて、前記床下空間を通って前記建物の外壁の屋外側まで延び、屋外に開放される通気管、および
    前記通気管に設けられ、当該通気管の先端開口部からの排水の飛び出しを防ぐ逆止部を備える、排水システム。
  2. 前記通気管は、前記逆止部として前記排水トラップの封水上面よりも高い位置まで延びる立上り管部を有する、請求項1記載の排水システム。
  3. 前記通気管の立上り管部は、前記外壁の壁内を通るように配管される、請求項2記載の排水システム。
  4. 前記通気管には、前記逆止部として排水の逆流を防ぐ逆止機能を有する通気弁が設けられる、請求項1記載の排水システム。
  5. 前記器具排水管、前記排水横管および前記排水立て管のいずれかの前記床下空間を通る配管部分に形成される第2分岐口、および
    前記第2分岐口を前記通気管に連通させる第2通気管をさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載の排水システム。
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